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多極化と核武装(田中宇)トランプが促す日本の核武装
http://www.asyura2.com/26/senkyo299/msg/297.html
投稿者 てんさい(い) 日時 2026 年 3 月 07 日 12:13:18: KqrEdYmDwf7cM gsSC8YKzgqKBaYKigWo
 


田中宇の国際ニュース解説 無料版 2026年3月7日 https://tanakanews.com/

■要約

トランプ米政府はサウジアラビアへの核技術供与を容認しており、これは多極化する世界で「極」となる諸大国に核武装を促す動きの一環だ。サウジはパキスタンから既に核を入手している可能性もあり、軍事的に弱いサウジを核武装させることで、イランに対する抑止力にするのが米イスラエルの狙いである。

背景には、米諜報界を握る「リクード系」と多極派の相克がある。リクード系はイスラエルの地域覇権を確立するため、イランを弱体化させる一方で、日本を高市政権化して英国系(平和主義)や中国の影響から引き剥がそうとしている

。日本が多極型世界の「極」として自立するには、中国の核の傘に入るのでない限り、独自の核武装が不可避となる。高市政権下の核武装肯定発言も、リクード系が主導する米国の要請(加圧)によるものと考えられる。核武装は民意に関係なく、上層部の判断で進められていく。

■本文

ドナルド・トランプの米政府が、サウジアラビアに原子力技術を供与する協定の中に、ウラン濃縮を一定比率以上に上げることを禁止したり、IAEAの査察を受ける義務など、供与された技術を使った核兵器開発を禁じる条項が入っていないことが問題になっている。サウジは、米国からもらった(買った)技術で核兵器を作れるようになる。

https://responsiblestatecraft.org/saudi-arabia-nuclear-deal/
Amid turmoil, Trump to give Saudi Arabia sweet nuclear deal

サウジはすでに核兵器を持っているという話もある。イラン革命防衛隊の幹部が2月初めに「サウジはすでに核兵器を持っており、米イスラエルはそれを黙認している」と述べている。サウジがどのように核兵器を得たか、イラン幹部は明らかにしていない。
サウジは以前から、財政破綻している「失敗国家」のパキスタンを経済支援してきたが、パキスタンは核武装しており、支援の見返りにサウジに手持ちの核兵器の一部を渡した(貸した)可能性がある。

https://www.rt.com/news/632271-saudi-nuclear-iran-us/
Saudis have nukes - ex-Iranian commander

パキスタンからの核兵器入手と、米国からの核技術の入手により、サウジは核兵器の保有を確立する。
米国はこれまで、核兵器の拡散に反対してきた。だが、トランプになって(というより、多極化が進んでから)米国は、今後の多極型世界で「極」になりそうな諸大国に核武装を許す傾向だ。サウジはその最大の例だ。
日本では、高市政権になった後の昨年12月、首相官邸の政府高官が、日本は核武装すべきだと発言したが、これもトランプ政権の要請(加圧)がなければ発せられなかったと考えられる。

https://tanakanews.com/251223nuke.htm
日本も韓国も核武装しそう

トランプは、ロシアとの間で残っていた核軍縮条約(新START)を、今年2月に期限切れで失効させている。
トランプは昨年11月には、核実験を再開したいという発言も発している。米国は1992年以降、地下核実験をやっていない(空中と水中での核実験は1960年代から禁止)。トランプ政権は、やるとしても核爆発を伴わない実験だと発言後に釈明している。
これらの事象も、トランプが世界の多極化とともに極となる諸国に核兵器保有を促している可能性を感じさせる。

https://www.zerohedge.com/political/us-will-begin-conducting-nuclear-weapon-tests-again-trump-says
US Will Begin Conducting Nuclear Weapon Tests Again, Trump Says

核兵器は第二次大戦中に米国が発明した。米国は、核兵器が「使える兵器」であることを世界に示すため、すでに敗北が決定的だった降伏直前の日本に投下した。
日本が降伏したら投下できないので、急いで開発を完了し、ウラン型とプルトニウム型の2種類を開発したので広島と長崎に別々に投下した。
核兵器は、核保有国が他国に攻撃を思いとどまらせるための「抑止力」とされているが、当時の日本はすでに負けが決まっていたのだから、日本に対する核攻撃は米国が日本を抑止するためではなかった。

米国は、広島と長崎で核兵器の威力を世界に示した後、米国が戦後の多極型の世界体制として作った国連P5(安保理常任理事国)の5カ国に核兵器を持たせた。米国はソ連とフランスに核開発の技術を漏らして核武装させ、ソ連が中共に核技術を伝授した。
英国は、英国が米国を裏から操作する米単独覇権体制を作りたかったので多極型の世界体制に隠然と反対し(冷戦を誘発してP5体制を破壊)核武装にも消極的だった。英国の核兵器システム(トライデントミサイルなど)は、ほとんど米国のものだ。

冷戦開始後、米国の上層部は英傀儡にされ、米国がソ連と中国を誘って作ったP5の多極型世界は機能不全に陥ったが、その後もP5だけが公式に核武装を許されるNPTの世界体制は続いてきた。
多極型の世界において「極」となる諸国は核武装する。極になるには核武装せねばならない。米国から「核武装しなよ」と誘われて断ったら、多極型世界の極になれない。
前回の多極型世界であるP5では、5つの国のすべてが米国の誘いに応じて核武装した。今後の多極型世界でも、同じ手続きが行われる。

その国が極になるかどうか、核武装するかどうかは、民主的に決まるものでない。P5に入る時や核武装する時、民主主義を誇っていた米英仏ですら、民意に問うてから決めず、上層部が勝手に決めている。覇権は民主的でない。
核武装は民意に関係なく、上から勝手に行われる。リベラル派や左翼など(うっかり英傀儡)が、そんな世界システムは嫌いだ、許さないぞと政府庁舎前で騒いでも何も変わらない。

サウジは多極型世界で、極の一つになる。極になるので核武装する。だが、核武装にまつわる話はそれだけでない。
「諜報の元祖」ユダヤ人の国であるイスラエルは、以前から米上層部で大きな力を持っている。米国はイスラエルの傀儡色を強めている。米イスラエルは、イスラエルを潰すことを目標にしてきたイランを、以前から制裁し、無力化しようとしてきた。
米イスラエルは、イランが核兵器開発していないのに「イランは核兵器開発している」と濡れ衣をかけて制裁攻撃してきた。今回はイランの政権転覆(ソフト転覆)までやっている。

https://tanakanews.com/260102likd.htm
リクード系の覇権拡大

米イスラエルは、対照的にサウジに対しては核武装を容認している。サウジが盟主であるアラブ諸国は、パレスチナ問題でイスラエルと対立してきた。サウジの核武装はイスラエルの脅威でないのか?
おそらく脅威でない。そうでなければイスラエルが米国を通じてサウジの核武装を助けない。

イランは軍事的に強い。米国の後ろ盾がまったくない場合、イランはイスラエルより軍事的に強いかもしれない。だからイランはイスラエルにとって脅威だ。
だがサウジは弱い。今回イランは、米国側への報復として、ペルシャ湾の対岸のサウジ(やUAEやバーレーンやクウェートといったGCC)を攻撃している。イランにとってサウジなどGCCは地理的に攻撃しやすいし、弱いので反撃されにくい。
今回イランは反撃として、GCCを攻撃しているが、米軍基地があるトルコのことは攻撃しない。トルコ軍はサウジなどGCCの軍隊より強く、イランは再反撃を受けたくない。
イランやトルコは強いが、サウジは弱い。弱いサウジが強くなるには核武装が手っ取り早い。核武装すれば、イランはサウジを軽々に攻撃できない。

https://korybko.substack.com/p/three-reasons-why-iran-is-reluctant
Three Reasons Why Iran Is Reluctant To Attack US Bases In Turkiye

今のサウジは隠然と親イスラエルだ。パレスチナ支持は表向きだけで、サウジはイスラエルが勝手に残酷にパレスチナを抹消しても黙認する。その一因は、サウジがイスラエルよりはるかに弱いからだ。中東では力が正義だ。
この理屈は、サウジが核武装して強くなったらイスラエルに楯突いて脅威になるのでないか、イスラエルの誤算にならないか、という推測を生む。その点は謎だ。とにかく現実は、イスラエルが米国を通じてサウジの核武装を容認している。

最近私の中で湧いてきた新たな仮説は「多極派とリクード系の相克」だ。多極派は、中共の台頭を誘発してBRICSなど多極型世界を主導させたいし、中東を4極体制にするためにサウジを核武装させて強化したい。
リクード系は、もともと多極派の招きで米諜報界を乗っ取った関係から、多極型世界をある程度尊重している。だがリクード系は米諜報界を乗っ取った後、多極派の思惑を上書きして、自分たちの世界覇権を拡大している。
その一環で、リクード系は中共を抑止し始め、イランの弱体化など中東4極体制の破壊をやっている。サウジは、多極派とリクード系のバランスをとり、隠然と親イスラエルを維持しつつ核武装する道を歩みたい。

https://tanakanews.com/260118israel.php
イスラエルは中東4極体制で満足なのか?

米諜報界を握るリクード系は、イスラエルを、今後の多極型世界における、中東とその周辺の地域覇権国にしようとしている。そのためにイランをソフト転覆しようとしている。
リクード系は、今のところ多極型世界を容認しており、イスラエルが英国系に取って代わって米国を牛耳って単独で世界覇権を持とうとはしていない。だが今後はわからない。

https://tanakanews.com/260302libe.php
英国系からリクード系に変わる世界

リクード系は、多極化によって中共の覇権が強くなりすぎることを阻止し、中共の覇権を削っている。トランプ登場前、多極化を受けて西アジアにおける中共の覇権が拡大した。イランは中共に支援されて米イスラエルと対立していた。今回トランプ(リクード系)がイランをソフト転覆すると、その後のイランは中共から距離を置く。今年1月にソフト転覆されたベネズエラも、親中国から親米に転換し、中共と疎遠になった。

https://www.zerohedge.com/geopolitical/china-scrambling
China Is Scrambling

東アジアにおいて、中共の覇権を削るためにリクード系(トランプ)が昨秋から後押ししているのが、日本の高市化だ。
日本は戦後、とくに冷戦体制の中で英国系の国になった。日本上層部の諸勢力(外務省やマスコミ権威筋)は、今でもトランプを批判し続け、リクード系と対峙する英国系の傀儡を続けている。
英国系は、単独覇権に固執して多極型世界を嫌い、極となる国が核武装する事態を阻止するために、世界的な核兵器反対(反核と反原発?)の政治運動を起こし、リベラル派の市民たちを「うっかり英傀儡」に仕立ててきた。
日本の上層部は英国系なので、平和主義を装うことで自国の核武装に反対してきた。日本はこれまで英国系の資産だった。
日本被団協(日本原水爆被害者団体協議会)が2024年にノーベル平和賞を受けたのは、英国系の傘下にあるノーベル委員会が、多極派やリクード系が英国系の単独覇権体制を崩壊させて世界を多極化して「極」の諸国が核武装していきそうな流れを止めるために決めたものだ。

リクード系に支援されて政権を取った高市早苗は、日本を英傀儡から引き剥がしてリクード系の傘下に入れ、多極型世界に対応させていく。
高市の就任前、日本外務省はトランプとリクード系が席巻した米国から距離を置くために中共に接近し、日本を滅びゆく英国系の傘下から、多極型世界を率いる中共の傘下に鞍替えすることを試みていた。
リクード系はそれを見つけ、石破をどかして高市を首相にして、日本の中共傀儡化を阻止し、日本を英国系から引き剥がしてリクード側に引き込んでいる。日本上層部は暗闘が続いている。
リクード系は同時に中共の習近平に、覇権拡大するなと脅している。中共はリクード系に対して譲歩しており、その一環で中共は、高市を強化する目的で日本非難を強める策をやってくれている。リクード系(トランプ)と中共の両方から支援された高市は、とても強い。

https://tanakanews.com/251224china.php
敵対扇動で日本を極に引っ張り上げる中共

ドイツとフランスは先日、トランプが米国をリクード化(もしくは米州主義化)し、英欧と疎遠になって米国の核の傘から欧州を外すなら、ドイツをフランスの核の傘に入れることを検討すると表明した。欧州は英仏が核保有国なので、そのまま極になれる。

https://www.zerohedge.com/geopolitical/germany-france-hold-secret-talks-continental-nuclear-shield-pivot-us
Germany, France Hold Secret Talks On Continental Nuclear Shield In Pivot From US

https://www.rt.com/news/632474-germany-nuclear-weapons-taboo/
Nuclear weapons no longer taboo for Germany - Russian envoy

対照的に、日本は近くに米国以外の核武装した友好国がない。日本が極になるなら、独自に核武装するしかない(その前にNPTの有名無実化が必要)。それがいやな英国系の日本外務省などは、米国がいずれグアム以東まで退却する場合に備えて日本を中共の核の傘の下に転入しようとした。
だが、日本が中共の傘下に入ると世界的に中共が強くなりすぎる。中共を強化したくないリクード系は、日本を中共の傘下に入れず、独自の極にして中共と対抗させたいので、日本を高市化して外務省など英国系を抑止し、高市政権に「核武装するかも。すべき」と言わせた。
かつて多極型の世界地図を描いたハンチントンの「文明の衝突」では、日本を中国とは別の「文明(=極)」として描いている。「文明の衝突」はいろんな目くらましを含んでいるが、日本と中国を別々の極に仕立てたのは、多極派でなくリクード系の意図を感じる。

https://tanakanews.com/260211japan.htm
日本が高市化した意味

今回のイラン戦争で、高市は当初「核兵器開発」しているイランを非難した。だがこれだと、日本自身の核兵器開発への道も閉ざし、昨年末の高市政権の核武装すべき発言と矛盾してしまう。
それで最近、高市は、イランが反撃と称してサウジなど(弱っちい)ペルシャ湾岸諸国を攻撃したことを非難する姿勢に転換している。
日本はエネルギー確保や歴史的な観点から従来、イランと米イスラエルの対立に対し、わりと中立な姿勢を採ってきた。だが高市は今回、明確にイランを非難する姿勢を採っている。日本の高市化がリクード化であることが感じられる。

この記事はウェブサイトにも載せました。
https://tanakanews.com/260307nuke.htm
 

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