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※紙面抜粋

※2026年3月23日 日刊ゲンダイ2面
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卑屈な隷従、何事もなく安堵 この日米首脳会談を評価する大メディアには改めて唖然だ
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/385582
2026/03/23 日刊ゲンダイ ※後段文字お越し

いきなり胸に飛び込んだ高市首相(ホワイトハウスのXから)
見ていて恥ずかしくなるオベンチャラの結果、何事もなかったことに政府関係者は胸をなでおろし、そうした発言を垂れ流す大メディア。かくて、高市訪米は「成功」ということらしいが、暴君支配にひれ伏す世情のおぞましさ。世界は果たしてどう見ているのか。
◇ ◇ ◇
先の日米首脳会談。ホワイトハウスに着くや、出迎えたトランプ大統領の胸に飛び込んだ高市首相を見て、のけぞった人も多いだろう。そして、首脳会談が始まるや、「世界中に平和と繁栄をもたらせるのはドナルドだけ」というセリフ。仏紙、ル・モンドは<お世辞の一種である『gomasuri』を巧みに使った>と皮肉り、元外務次官の佐々江賢一郎氏はNHKで「外交辞令」と言っていたが、果たして、そんなレベルのことなのか。
国際法を無視した暴挙はいまや、泥沼の戦争と化している。攻撃の応酬で湾岸諸国の石油施設は次々と破壊され、民間人が犠牲となり、世界経済は大混乱に陥っているが、その張本人がトランプだ。
彼の行動について、国会で何度も法的評価を尋ねられた高市はかたくなに回答を拒否してきた。その答えが首脳会談冒頭の言動なのは明らかだ。つまり、全面支持の米国隷従。ゴマスリや外交辞令という、いわば形だけのオベンチャラではなく、文字通り、ひれ伏したのである。
その隷従ぶりも媚態をはるかに超えていた。上目遣いでトランプの顔色をうかがい、息子をイケメンと褒めちぎり、先制攻撃の根拠も聞かず、対米巨額投資を並べたてた。
トランプのイラン攻撃への支持は米国内でも4割ちょっとだ。NATOは完全に後ろ向きで、米国とは距離を広げつつあり、それがトランプを苛立たせている。
そんな状況下で、高市だけが尻尾を振って、露骨にすり寄ったのである。多くの国民は眉をひそめ、あるいは怒り、元文科事務次官の前川喜平氏は東京新聞のコラムで<「日本人として恥ずかしい」と思った>とまで書いた。これがまっとうな「感覚」だろうが、驚くのは早かった。あろうことか、この高市訪米が国内では「評価」されているのである。
媚びてすがって、怒られなかったから「成功」
さまざまな報道で共通しているのは同行した政府関係者が「成功だった」と安堵したというものだ。尾崎正直官房副長官は「一言で言うと成功裏に終了した。楽しい雑談が進んだ。大変いい雰囲気だった」と手放しだ。
こうした発言をNHKはじめ、大メディアが垂れ流し、あたかも会談の成功が「既成事実化」されているのだから、これまた、のけぞるような話だ。
彼らが成功だと言う根拠にも驚かされる。
@トランプからホルムズ海峡への自衛隊派遣を求められなかった
A高市は法的にできることとできないことを詳細に説明した
Bそれでもトランプがブチ切れなかった──
だから、「よかった」「よかった」と胸をなでおろしているというのである。
媚びて、すがって、結果、怒られなかったら「成功」なんて、日本外交も地に落ちたものだ。法的にできる、できないを説明するなんて「当たり前」のことなのに、「高市さん、頑張った」となる。評論家の佐高信さんは「NHKの日米首脳会談報道を見ていたが、途中で消した」と憤った。
マトモな国民にしてみれば、今度の首脳会談は往復ビンタを食らったようなものだ。高市媚態にまず驚き、その後の報道にまた絶句した。クラクラするような事態である。
いまだに米国隷従の価値基準の大メディア

どこが成功なのか(C)ロイター
日本のメディアは上から下まで米国隷従が染みついている。だから、米国に気に入られることがすなわち、外交的評価だと勘違いしている。上智大教授の中野晃一氏(政治学)はこう言った。
「米国の暴挙はイランへの先制攻撃だけではありません。正月早々のベネズエラ攻撃・大統領拘束、グリーンランドへの圧力、キューバの海上封鎖があり、イランへの軍事侵攻が続いた。国際法をないがしろにするトランプ大統領のやり方に、このまま対米従属でいいのか、が今まさに問われているのです。それなのに、今度の首脳会談は対米従属の尺度で評価された。トランプ大統領は国際的には孤立していて、いまや、イスラエルのネタニヤフ首相くらいしか仲間がいない。そんな状況下で、対中関係が悪化し、米国にすがるしかない高市首相が泣きつきに行ったのが今度の日米首脳会談です。日米首脳会談の直後に予定されていた米中首脳会談は延期されたのですから、わざわざ、このタイミングで行く必要もないのに行った。行ったら行ったで、自衛隊の協力を求められたら困るので、さらに泣きつかざるを得なくなった。こうやって米国に機嫌を取ったところで、米国自体が沈みかけているのです。“会談は成功”などとはしゃいでいたら、米国と一緒に沈没することになりかねませんよ」
その対中関係悪化を招いたのは高市自らの失言なのだから、どうにもならない。
いずれ自衛隊の協力を余儀なくされる
トランプは首脳会談の席上、ホルムズ海峡への自衛隊派遣を要求しなかったというが、これだって、諦めたわけではない。首脳会談後に受けたFOXニュースのインタビューではこう言っている。
「憲法上の制約はあるが、我々が必要とするならば、日本は支援してくれるだろう」「欧州や韓国、日本、中国、他の多くの国は(ホルムズ)海峡を必要としており、関与しなければならない」
日本は何ができるのか、もってこい、と突きつけられているのは変わらない。いずれ、自衛隊の協力を余儀なくされるのは必至で、「成功」「成功」と騒ぐのは、国民向けのプロパガンダ、カムフラージュみたいなものだ。
今度の首脳会談で高市は世界に向かって「米国との一体化」を宣言してしまった。その恐ろしい意味はこれから、明らかになるのである。
高市早苗か中村哲か、という岐路
アフガニスタンで銃撃され、命を落とした医師、中村哲氏は生前こんなことを言っていたという。
「戦争といっても、これは殺人行為ですよ。対米協調だとか、国際社会の協力だとか、そんな奇麗なオブラートに包んだような言葉を使っても、協力するということは殺人幇助罪ですよ。そのことがちっとも考えられていない」
「中村哲という希望─日本国憲法を実行した男」を著した佐高信さんはこう言った。
「日本はいま、中村哲か、高市早苗かという岐路に立たされているのです。先の首脳会談で高市首相はトランプ大統領が真珠湾攻撃を例に出して、自らの奇襲を正当化した時、何も言わなかった。日本と同じ轍を踏んだらとんでもないことになりますよ。実際、原爆を落とされましたからと言い返すべきでした。しかし、媚びへつらい、今や、ほとんどの国が“おかしい”と感じ、距離を置き始めている米国側についた。中村哲が戦った相手はその米国なのです」
「JAPAN IS BACK」は絵空事
高市・自民党や周辺の専門家の中にはしたり顔で「力の支配がいまや政治のリアリズム」みたいなことを言うやからもいる。だとしたら、ロシアや中国のやりたい放題を許すのか。ダブルスタンダードのご都合主義もいいところだ。
そのうえ、高市は巨額のミサイルの共同開発やアラスカ産原油の輸出インフラ整備、11兆円もの対米投資第2弾まで用意した。どれもこれも採算性が怪しい生煮えのプロジェクトで、民間企業はしり込みしている。高市の「日本もアメリカも豊かに」「JAPAN IS BACK」などという大仰なセリフはほとんどが現時点では絵空事なのである。
「大メディアの罪は、さもこうした対米投資が現実的であるかのようにミスリードしていることです。高市自民党が衆院選で圧勝したことで、高市人気は凄い、長続きするというストーリーに乗っている。しかし、高市政権が続く限り、対中関係は改善しないし、トランプ大統領に媚び続け、ムシリ取られることになる」(中野晃一氏=前出)
挙げ句に、トランプと同じく、日本も世界で孤立化していくのだとしたら、やりきれない。国民には悪夢でしかない今後の運命を決定づけた日米首脳会談だったのである。
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