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※紙面抜粋
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なぜ大メディアは糾弾しないのか? 高市早苗、女王気取りの国会愚弄
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/385838
2026/03/28 日刊ゲンダイ ※後段文字お越し

国会軽視が甚だしい(C)日刊ゲンダイ
暫定予算編成に追い込まれた高市政権だが、こうなることは当初からわかっていたこと。サナエ独裁で押し切ろうとした浅知恵と横暴、発想の危うさ、身勝手にはゾッとするが、大メディアはひれ伏している。何も明かさない訪米報告も国民を舐めきっている証拠だ。
◇ ◇ ◇
高市首相、事実上の白旗だ。
政府は27日、来年度予算が成立するまでの暫定予算案を閣議決定した。一般会計の歳出総額は8兆5641億円。年金や生活保護といった社会保障関係費など必要最低限の費用に加え、高校授業料や小学校給食の無償化それぞれ1カ月分の経費も盛り込まれた。
政府はいまだ「年度内に成立しない場合に備えて」と強弁しているが、暫定予算案は週明け30日に衆参両院で審議し、同日中に成立させる方針で与野党が一致している。月末31日は予算関連法案を上げる予定だ。つまり、来年度予算案の審議は月をまたぐことになり、年度内成立はもう無理ということである。もっとも、予算案は憲法の衆院優越規定により、参院での議決がなくても来月12日午前0時には自然成立するので、11日間を埋めるつなぎ予算が成立すれば、国民生活への影響は避けられる。
年度内成立に固執してきた高市は、これまで「国民生活に支障を生じさせないよう野党にも協力をお願いしたい」などと繰り返し、野党に“責任”を押し付けてきた。だが、「国民生活に支障を生じさせる」恐れを招いた原因は衆院の自己チュー解散であり、高市自身が蒔いた種だ。衆院選が行われたため、特別国会の召集は2月18日となり、例年なら1月下旬に始まる予算案審議が約1カ月遅れた。その時点で、年度内成立が「無理筋」なのは明らかだったのだ。
高市首相のメンツだけ
しかも、参院では与党は少数で、過半数に4議席足りない。立ちはだかる「参院の壁」を前に、暫定予算編成に追い込まれることは当初から分かっていたことだ。
4分の3議席を占める与党が圧倒する衆院では、「数の力」で委員長職権を16回も乱発して、予算案を強行に通過させられても、数のない参院では、強引な審議はできない。立憲民主党の斎藤嘉隆国対委員長はきのうも、与党から打診された予算委の土曜開会を拒否した。
ましてや参院は「良識の府」「熟議の府」を自負しているのである。過去最大の122兆円超もの予算案をあっさり通せるはずがない。
参院には与野党双方に衆院の下請けではないというプライドがあり、与野党合意を重視してきた。特別国会開会前日の2月17日時点で、参院自民の石井準一幹事長は「今まで以上に謙虚で丁寧な国会運営を心掛けたい」と発言していた。今月16日の参院での審議入りも、与野党の参院国対で「60時間以上の予算審議確保」を内々に合意した結果だ。
高市が身内も欺く不意打ち解散に打って出た時点で、自民党内も霞が関も「暫定予算やむなし」が既定路線だった。高市ひとりが「年度内」を譲らず、周囲が困惑しながら、高市のメンツを立てるため、年度末ギリギリまで引っ張ったということだ。元NHK解説委員で政治ジャーナリストの島田敏男氏はこう言う。
「あれほど『年度内成立』一辺倒だった政府が、結局、暫定予算案を組んで国会に提出し、成立させざるを得なくなったわけです。衆院は多数、参院は少数という衆参ねじれた政権では、こういうことになるんだということを高市首相も学習したということでしょう。野党の話を聞いて国会対策を練り上げる苦労をこれまであまり経験してこなかった裏返しでもあります。高市首相は、政策については『私の悲願』『これは正しい』などと力説するのが得意ですが、国会というのは与野党間で妥協点を探る努力が必要なんです。地道に相手の話を聞くとか、時には我慢するということがなければ、政権を長く続けるのは難しいと思います」
衆院でも職権を乱用して強行突破などせず、「数があるからこそ、横綱相撲でしっかり熟議する道もあった」(自民ベテラン議員)。昨年は92時間を費やした衆院予算委での審議時間は59時間にまで短縮され、分科会も37年ぶりに開かれなかった。これほどの国会軽視、国会愚弄はない。
高市は参院審議について「なぜ強行採決できないのか」などと周囲に不満をブチまけていたらしいが、サナエ独裁で押し切ろうとした浅知恵と横暴、発想の危うさ、身勝手にはゾッとする。
批判がないから傲慢さを増長、全能感に浸る

参院のプライドがある(C)共同通信社
中道改革連合、立憲、国民民主党など野党は暫定予算案の編成を求めてきたので賛成するが、中道の小川代表はきのう「非常に判断が遅く、見通しが甘かったと言わざるを得ない」と批判した。国民民主の榛葉幹事長に至っては、「不測でもなんでもない。最初からわかっている話だった」「衆院の予算委員長が職権を乱用して、乱暴なことをやったが、年度内は通らない。なんでこんな無駄なことをやるのか」などとバッサリだった。
予算案の年度内成立が無理筋であることは、日々「政局」を追いかけている大メディアの政治記者だって百も承知だろう。参院自民の困惑した空気も取材していたはずだが、衆院での強行採決こそ社説で非難していたものの、参院の審議に入った後は、遠巻きに見守るような報道が多かった。
法大名誉教授の五十嵐仁氏(政治学)はこう言った。
「高市首相がやっていることはワガママであり、数の力を手に入れてやりたい放題。メディアはそうした姿勢をきちんと批判し、牽制するところに存在価値がある。それなのに、権力の前にひれ伏している感じがします。高市さんが総務大臣時代、放送局に電波停止を命じる可能性について発言したことも影響しているのではないか。この人は怖い、何をされるかわからないから睨まれないようにしようという忖度がメディアに働いているように見えます」
自民が歴史的大勝という衆院選結果や内閣支持率が高止まりしていることから、「民意は高市首相にある」として大メディアが世論迎合し、高市政権に対する厳しい視線を失っているとしたら問題だ。批判がないから高市は傲慢さをますます増長。女王様気取りでさらに国会愚弄の悪循環だ。その結果、全能感に浸って、野党議員をバカにしたような目つきで見下したりするのだろう。
だからトランプとケミストリーが合う
何も明かさない訪米報告も舐めきっている。艦船派遣など自衛隊による支援を求めるトランプ米大統領とどんな話をしたのか、不都合な「約束」をさせられていないかは、全国民の関心事だ。外交上の機微に触れるからといって、白紙委任されていると考えるのは国会軽視も甚だしい。
「高市さんは、力のある者が評価されると考えているのでしょう。トップまでのし上がってきた自分が言いたいことを言って、やりたいことをやって何が悪いんだ、という態度です。そうした発想や政治手法だから、トランプ米大統領とケミストリーが合う。民主主義にとって危険な状況です」(五十嵐仁氏=前出)
米国では現地時間のきょう、反トランプの「NO KINGS(王様はいらない)」デモが予定されている。全米で3000カ所、前回の700万人を超える参加が予想されているという。日本でも、高市政権の改憲に反対する国会前でのペンライトデモに2万4000人(主催者発表)が集まった。民主主義崩壊への危機感は広がっている。
懲りない高市は、自らが招いた失敗なのに頭を垂れることなく、「年度内成立ができない場合は、4月3日までに成立させるように」と参院自民幹部の尻を叩いているという。自身が出席する集中審議には応じない意向だ。予算委から逃げまくり、どこまでも唯我独尊。そんなに国会で答弁するのが嫌なら、とっとと退陣してはいかがか。
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