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※紙面抜粋

※2026年4月2日 日刊ゲンダイ2面
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いつまで、この暴君に媚びるのか 興味をなくしたトランプの驚くべき身勝手と無責任
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/386010
2026/04/02 日刊ゲンダイ ※後段文字お越し

究極のTACO(C)ロイター
戦闘の長期化、原油の高騰、人気急落となす術なしのトランプが選んだのは「勝手に休戦」「あとは知らねえよ」という驚くべき対応だった。民間人を殺し、施設を破壊し、状況が不利になると気まぐれでやめてしまう。狂った暴君には逮捕状が必要だが、それでもあの人は媚びるのか。
◇ ◇ ◇
軍事攻撃から1カ月。トランプ米大統領はイランへの興味をなくしてしまったようだ。
この間、発言は二転三転。「差し迫った脅威」と戦争を正当化していたはずが、「正直に言うと、イランの石油を奪いたい」と“本音”をさらけ出す駄々っ子のような言動まで見せていたが、さすがに3月31日のこのSNS投稿には、世界中が呆れ果てたことだろう。
<ホルムズ海峡のためにジェット燃料が手に入らないすべての国々。あなた方は自力で戦う方法を学び始めるべきだ。各国が米国を助けなかったように、米国は各国をもう助けない。自分で石油を取りに行け!>
国連憲章にも国際法にも違反する奇襲攻撃を勝手に始め、イランのホルムズ海峡封鎖を招き、各国をエネルギー危機に陥れておいて、この無責任な言い草は何なんだ。
トランプはその後、ホワイトハウスでも記者団に、「我々はすぐに離れる。おそらく2、3週間だ」「ホルムズ海峡で何が起ころうとも、我々には一切関係ない」「イランに核兵器を持たせない目標は達成された」「戦闘終結に合意を結ぶ必要はない」と身勝手なことを言いたい放題。今のイラン指導部について「はるかに合理的で過激でない」と、体制転換を成し遂げたと一方的に誇示してみせた。
原油輸送の要衝ホルムズ海峡の48時間以内の開放を求め、発電所攻撃で脅しながら、期限を2度も延期。一方で地上作戦の準備を進める強気の姿勢を見せていたが、結局、海峡封鎖が続く状況でも、米国は軍事作戦を終えるつもりらしい。
「トランプ大統領にとってイラン戦争は2つの相矛盾するベクトルにあった。中間選挙に向け、国内で不人気にならないようにしたい。一方で、イスラエル・ロビーに促された戦争だということ。この2つのバランスで揺れ動き、情勢を見て発言も右に左にブレた。しかし、ガソリン価格が急騰し、世論調査の支持率も下落。このままでは中間選挙で共和党は民主党に確実に負けるという状況になってきて、これ以上、戦争は続けられないという判断になったのだと見ています」(元外務省国際情報局長・孫崎享氏)
サジを投げた
当初の「2、3日で決着」が長期化し、原油価格は高騰。ついに31日、レギュラーガソリンの全米平均価格が1ガロン(約3.8リットル)あたり4.02ドル(約640円)となり、車社会の米国民が悲鳴を上げる4ドルの大台を突破した。不満と怒りは沸騰中で、トランプの支持率は2期目の最低を更新中。3月28日の「NO KINGS(王はいらない)」デモには全米史上最大規模の800万人が参加した。NATO(北大西洋条約機構)の欧州の同盟国にもソッポを向かれ、中間選挙に向け焦りまくりの、なすすべなし。で、トランプが選んだのは一方的な「勝手に休戦」「あとは知らねえよ」という驚くべき対応だったのだ。
トランプは、日本時間の2日午前10時(現地時間1日午後9時)に米国民向けに演説をする。あの狂人のことだ。また何を言い出すか分からないが、SNSで投稿したような都合のいいご託を並べるのだろう。
高千穂大教授の五野井郁夫氏(国際政治学)はこう言う。
「自分ではどうにもならなくなってサジを投げたとしか言いようがありません。トランプ大統領はNATOから離脱するというような話もしていますが、危険は全て排除できたという形で手打ちをしたい。国内向けにいつもながらの“勝利したフリ”宣言をするのでしょう。この先米国では、5月に戦没将兵追悼記念日(メモリアル・デー)、6月に奴隷解放記念日、7月4日は独立記念日と続く。中間選挙に向け、逆算すると4月中に戦争を終わらせなければならないわけです」
究極のTACO(Trump Always Chickens Out=トランプはいつもビビってやめる)だ。状況が不利になると気まぐれでやめてしまう。こんな無責任男に、世界はいつまで振り回されるのか。
「自分で石油を取りに行け!」日本はどうする

日本はホルムズ海峡をどう通過するのか(C)ロイター
トランプは1日もSNSに「(イラン側が)たった今、米国に停戦を要請してきた」と投稿。すぐさまイラン外務省報道官が「虚偽だ」と否定した。同じことの繰り返しだ。これで本当に、戦争は終結するのだろうか。
トランプが送り込んだ地上部隊は撤収するのか。イランはどうする。ペゼシュキアン大統領は31日、「侵略の再発を防ぐために必要な保証が得られれば、この戦争を終結させる決意がある」と発言したというが、米国次第ということでもある。イスラエルはどう出るのか。イランはホルムズ海峡に通行料を設定するのか。見えないことだらけだ。
前出の孫崎享氏は言う。
「イスラエルは戦闘を続けるでしょうが、イランに対しては核施設を攻撃するなど軍事的な成果を上げている。むしろこの先は、領土拡張をもくろむレバノンやパレスチナのヨルダン川西岸地区に移っていくのではないか。イランは米国から15項目の停戦案を突き付けられましたが、トランプ大統領が戦争をやめると言うのなら、イランは何の譲歩をすることなく終わるということになる。一番大きいのは、イランがホルムズ海峡の権限を握ってしまったこと。今後、イランは各国を敵か味方かで峻別していく。今まで中立的な立場だった国々はイランの味方にならなければ、原油を輸送したくともホルムズ海峡を通してもらえなくなるわけで、イランには有利な状況です。ここまで米国寄りの立場だった国は非常に厳しい状況になります」
9割の原油を中東に依存する日本はどうするのか。トランプが「自分で石油を取りに行け!」と放り投げた以上、イランと独自に交渉するのか。孫崎氏はこう続ける。
「最も厳しいのは日本ですよ。高市政権にとっては苦しい条件を突き付けられることになる。米国と距離を置かなければホルムズ海峡を通れないのですから、舵を切り直さなければならない可能性が出てくる。しかし、日本が勝手に動いたら、トランプ大統領は『俺にあれだけ媚を売っておいて裏切るのか』と怒りの矛先を高市首相に向けるでしょうね」
狭隘なプライドと自尊心
トランプがやっていることは、残忍な殺人鬼の仕業でしかない。主権国家に突然、ミサイルをぶっ放し、最高指導者を抹殺。民間人も殺し、施設を破壊した。中東の衛星テレビ「アルジャジーラ」によると、開戦1カ月でイランではこれまでに1937人が死亡し、2万4800人が負傷したという。小学校への空爆で170人以上の児童が死亡したのは、米軍による「誤爆」とみられている。これほどの凶悪犯罪を積み重ねた狂った暴君には、逮捕状が出されて当然だ。
それなのに、だ。それでも日本はトランプに媚び続けるのか。ホワイトハウスでの首脳会談のように、高市はトランプに抱きつき、しがみつき続けるのか。どうして日本のトップは、カナダのように「軍事作戦に参加するつもりはない」と明言したり、スペインのように「戦争反対」を突きつけたり、イタリアのように「国際法の範囲外」と批判したりできないのか。NATO各国のように毅然とした態度が取れないのか。
前出の五野井郁夫氏はこう言った。
「過去の自民党は欧州のように、取るものは取って、突っぱねるものは突っぱねるという外交をやっていた。しかし高市首相は、国際情勢についての基本的な判断能力が弱い。さらに、自衛官の中国大使館侵入事件で謝罪できないことでもそうですが、狭隘なプライドと自尊心が邪魔して、柔軟に動けない。媚びるという選択肢しか持っていないのなら、一国の指導者としては致命的です」
トランプがホワイトハウス敷地内でボールルーム(宴会場)建設を進めているが、31日、ワシントンの連邦地裁に「大統領はホワイトハウスの所有者ではない」と工事の一時差し止めを命じられた。王はいらない──。司法もそう判断したのである。
何度でも言う。いつまでこの暴君に媚びるのか。
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