http://www.asyura2.com/26/senkyo299/msg/492.html
| Tweet |
https://www.jiji.com/jc/article?k=2026041701046&g=pol
憲法9条改変の動きは、平和国家を崩壊させ、あたかも大日本帝国の復活を狙ったクーデターにも等しい暴挙だ。
われらの孫、ひ孫の世代の若者が、戦前のように赤紙一枚で戦争に駆り立てられる有様を想像できるならば、毅然として行動を起こし、絶対に阻止しなければならない。
改めて言うまでもないが、
日本国憲法の三大原則は、「国民主権」・「基本的人権の尊重」・「平和主義」。
そのことは、変えることができない「日本国憲法の理念」として、その前文で高らかに宣言している。
そして、その前文で同時に、
「・・・われらは、これに反する一切の憲法、法令及び詔勅を排除する。・・・」
と、「排除」という強い言葉で、「日本国憲法の理念」に反する憲法の改変を禁じている。
自維の憲法改変の動きは、数の力を頼るばかりの稚拙なものだが、しかし狡猾だ。
記事で取り上げている「自維、9条改憲で隔たり」も、維新が過激な案を叫び、相対的に一見穏健に見える自民党案に落としどころを誘導する、仕組まれた下手な茶番だ。
自民党の「自衛隊明記」も、維新の「9条2項削除」も、いずれも「憲法9条を形骸化する企て」であり、その点において全く違いはない。
憲法を守る気もない者が、党是などと大仰に構えて憲法の変更に執着し、平和憲法の破壊を叫ぶ姿はグロテスクであり、警戒を緩めるわけにはいかない。
記事読む前に、下記の吉田茂首相の当時の答弁を一読することは参考になる。
【昭和21年6月26日衆議院本会議における吉田茂首相の答弁より引用】
「次に自衛権に付ての御尋ねであります、戦争抛棄に関する本案の規定は、直接には自衛権を否定はして居りませぬが、第九条第二項に於て一切の軍備と国の交戦権を認めない結果、自衛権の発動としての戦争も、又交戦権も抛棄したものであります、従来近年の戦争は多く自衛権の名に於て戦われたのであります、満洲事変然り、大東亜戦争亦然りであります、今日我が国に対する疑惑は、日本は好戦国である、何時再軍備をなして復讐戦をして世界の平和を脅かさないとも分らないと云うことが、日本に対する大なる疑惑であり、又誤解であります、先ず此の誤解を正すことが今日我々としてなすべき第一のことであると思うのであります、又此の疑惑は誤解であるとは申しながら、全然根底のない疑惑とも言われない節が、既往の歴史を考えて見ますると、多々あるのであります、故に我が国に於ては如何なる名義を以てしても交戦権は先ず第一自ら進んで抛棄する、抛棄することに依って全世界の平和の確立の基礎を成す、全世界の平和愛好国の先頭に立って、世界の平和確立に貢献する決意を先ず此の憲法に於て表明したいと思うのであります(拍手)」
(※出典:衆議院本会議 昭和21年6月26日(第6号)|衆議院憲法審査会
以下に記事の全文を転載する。
自民党と日本維新の会は17日、実務者でつくる憲法改正の条文起草協議会を国会内で開き、平和主義の根幹である憲法9条に関する議論をスタートさせた。協議会は2月の衆院選後初めて。両党は改憲推進を連立政権合意書に明記しているが、緊急事態条項創設とは異なり9条改正を巡る見解の隔たりは大きく、意見集約は見通せない。
「緊急条項」集中討議を提案 与党、改憲加速狙う―衆院審査会
自民党の新藤義孝元総務相は協議会の冒頭、「まずは実務者協議で詰めたい」と淡々と説明。これに対し、維新の馬場伸幸前代表は「時は来た」とした高市早苗首相の発言に触れて「大変力強い言葉。与党の合意形成を早急に図ることが肝要だ」と語り、両党の温度差を印象付けた。
両党は9条と緊急事態条項に関する条文の起草を連立合意に明記。しかし、「2026年度中に条文案の国会提出を目指す」とした緊急事態条項とは対照的に、9条に関するスケジュール感は示さなかった。背景にあるのは両党の見解の違いだ。
自民は戦争放棄をうたった1項、戦力不保持を定めた2項を現行条文のまま維持し、自衛隊保持を記した9条の2を追記する案を掲げる。集団的自衛権行使は限定的にしか認めない内容だ。
これに対し、維新案は2項を削除し、国防軍保持を明記するのが柱。集団的自衛権行使は「全面的に容認する」としている。戦後の安全保障政策の大転換につながるだけに、自民内にも「国民の理解を得にくい」(関係者)と懸念がくすぶる。
記事の転載はここまで。
ご承知の通り、日本国憲法には「自衛権」について触れている条文はない。
国が「自衛権を有する」ことは憲法に書くまでもない大前提ということなのだ。
時に、憲法9条の規定が自衛権をも放棄しているとの論調を目にすることがあるが、間違いだ。
何故なら、自衛権は自然権だから剥奪も放棄もできない。
そもそも、憲法9条は「自衛権」とは全く無関係だ。
憲法9条でわれらは何を放棄し、国家権力の何に縛りをかけたのか。
そのことを明らかにし、確定することが重要だ。
それは、先の吉田茂首相の答弁からも理解することができる。
すなわち、
憲法9条は日本の主権の及ばない国外に向かっての、そして国外での、威嚇を含めた武力の行使を永久に放棄し、禁じている。
このことが憲法9条の核心だ。
このことは、「普遍的」な規定として書かれたおり、たとえ真に自衛のためであってもその例外としてはいない。
吉田茂首相が答弁している。
「・・・自衛権の発動としての戦争も、又交戦権も抛棄したものであります・・・」
と。
戦争も、交戦権も、持てる戦力、武力を国外、海外で行使することを指している。
「国外、海外での武力の行使」を禁じるという目的の実現を担保するために、具体的にその危険の芽を摘んだ。
それが「憲法9条の2項」だ。
すなわち、
前項の目的を達するため・・・、
われら主権者国民は、(海外に出向き、武力を行使し、相手軍人、民間人を殺傷する)「軍隊」を持たない。
われら主権者国民は、(「為政者」に、国家の行為として他国の戦争に参加し、戦時国際法の適用を受ける)「国の交戦権」は認めない。
主権者であるわれら国民は憲法にそう記した。
そのことは、吉田首相の答弁にもあるように、集団的自衛権の行使を口実にしても、なんら変わるものではない。
そのことを記述した2項の方が、権力の暴走を防ぐために重要な意味を持つ。
2項の削除は憲法9条の削除に等しい蛮行だと言えよう。
そのことは、憲法の理念に真っ向から対立することになる。
ちなみに、憲法9条が認めないとした「国の交戦権」は以下のように解釈されている。
政府解釈は,「・・・1958(昭和33)年以来,「交戦権」とは,戦いを交える権利という意味ではなく,交戦国が国際法上有する種々の権利の総称であって,相手国兵力の殺傷及び破壊、相手国の領土の占領,そこにおける占領行政,中立国船舶の臨検,適性船舶のだ捕等を行うことを含むものであり,このような意味の交戦権が否認されていると解している。……なお,国際法上も,交戦権は,通常,右に述べたような意味に解されている」という趣旨で,こんにちまで一貫している。・・・」
即ち、憲法9条に従えば、相手国兵力の殺傷及び破壊、相手国の領土の占領などは、以ての外の「犯罪」ということになる。
軍法を持たない日本の刑法では、自衛官がトマホークの発射ボタンを押し、他国の軍人、民間人を殺傷すれば、殺人犯として裁判員裁判にかけられ、絞首刑により死刑と断罪される。
そういう規定の憲法9条に、そこに唐突に自衛隊を持つと追加したところで何の意味があろうか。
自民党の自衛隊明記案の骨子は、
・9条の規定は、必要な自衛の措置をとることを妨げない
・そのための実力組織として、自衛隊を保持する
というものだ、
「・・・自衛権の発動としての戦争も、又交戦権も抛棄したものであります・・・」
との、吉田茂首相の答弁を全く理解していないのか、無視しているのか。
あまりに非論理的な思考が、憲法9条を形骸化する稚拙な意図を際だたせる。
「自衛隊」も海外に出れば日本語でどう呼称しようとも「軍隊」であり、自衛隊が持つ戦力を海外で行使すれば、すなわち「戦争」。
それが国際社会の常識だ。
稚拙もここまでくれば、ばかばかしく、あまりに酷すぎるではないか。
これらのことを理解すれば、憲法9条2項を削除し、「国防軍」を明記するなどというのも世迷言だということが腑に落ちよう。
憲法9条2項こそが、権力の行使に縛りをかけ、暴走を防ぐものといわれる「憲法」の真骨頂といえるものだ。
そもそも、憲法9条は1項と2項から成っていて、不可分のものであり、2項のみを削除することはできない。
何故ならば、2項の冒頭に「前項の目的を達するため、・・・」と書いてある通り、2項を削除すれば1項の目的が達成できなくなる。
すなわち、
前項の目的を達するため・・・、
われら主権者国民は、(海外に出向き、武力を行使し、相手軍人、民間人を殺傷する)「軍隊」を持たない。
われら主権者国民は、(自衛権の発動を理由にしても、「為政者」に、国家の行為として戦争に参加する)「国の交戦権」は認めない。
主権者であるわれら国民は憲法にそう記した。
こう記した2項を削除することは、すなわち、憲法9条が形骸化されることを意味する。
一部の人たちには、自衛権を振りかざせば、万能の免罪符、何をやってもいいとの誤解がある。
そういう人は、今一度、吉田首相の答弁を噛みしめるべきだ。
日本を戦争の出来る国にしようと企てる輩によって、自衛隊に絡めて憲法9条の形骸化を目論む動きは、絶対に阻止しなければならない。
私達には、日本を「戦争をしない国」のまま後世に引き継いでいく責任がある。
|
|
▲上へ ★阿修羅♪ > 政治・選挙・NHK299掲示板 次へ 前へ
|
|
最新投稿・コメント全文リスト コメント投稿はメルマガで即時配信 スレ建て依頼スレ
▲上へ ★阿修羅♪ > 政治・選挙・NHK299掲示板 次へ 前へ
|
|
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。