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※紙面抜粋
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国論二分法案にシャカリキ 京都の事件よりも報じるべきは、高市自民の不気味と醜悪だ
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/386662
2026/04/18 日刊ゲンダイ ※後段文字お越し

大ハシャギの党大会(C)共同通信社
NHKはじめ連日、京都の死体遺棄事件の話題ばかりだが、おかげで国民に届いていない自民党の不気味と横暴。党大会は自衛隊員の君が代だけでなく、国民の窮乏と不安をよそに目を覆う演出。そんな政党・政権が野党の質問にもマトモに答えず、推し進める危険法案。
◇ ◇ ◇
確かに痛ましい事件だ。京都府南丹市で11歳男児の遺体を遺棄したとして、義理の父親が逮捕。「首を絞めて殺した」と供述しているという。NHKをはじめ、テレビ各局の報道は連日、この話題一色である。
男児の行方が途絶えた3月23日以降、地元消防団がくまなく捜索した後の山中から男児の通学用リュックが見つかるなど謎だらけ。
メディアもミステリー調にあおり、SNSや動画サイトは「考察合戦」の様相となり、真偽不明の臆測や誹謗中傷までもが拡散された。
メディア注視の事件は4月13日に男児の遺体が発見。16日には義父の逮捕とショッキングな展開をたどったが、いまだに「残された謎」と称し、事件報道の洪水がやむことはない。
おかげで扱いが小さくなり、多くの国民に届いていないのが、高市自民党の不気味と横暴だ。たとえば12日の自民党大会。高市首相にとって党総裁就任後初の定期党大会は、あまりにも醜悪だった。
のっけから陸上自衛隊中央音楽隊に所属する現職自衛官が、制服姿で「君が代」斉唱。自衛隊法が禁じる隊員の政治的活動なのは明白なのに、そこに党内の誰もが気づかず「エラきゃクロでもシロになる」と言わんばかりの屁理屈で言い訳を重ねる始末だ。
今の政権与党の劣化と無定見を物語るが、目を覆う演出はこれだけではなかった。
「早苗グッズ」だらけの異様な雰囲気
会場には高市の等身大フォトパネルが計3カ所に設置され、抽選コーナーの「ガチャガチャ」の景品はボタンを押すと高市の声が流れるアクリルスタンドや、高市愛用のボールペンなど「早苗グッズ」だらけ。「誰が欲しがるんだ!」と突っ込みたくなるが、全国から集まった党員らが列をなす姿こそ今の自民党の不気味さである。
党大会のステージも、最新の大型LEDスクリーンに高市の演説や首脳外交のスライドを映し出す。自民党と同じ1955年生まれのロック歌手・世良公則が登壇すると、長広舌の後にギター一本でヒット曲「燃えろいい女」を「燃えろサナエ〜♪」と歌詞を替えて熱唱。あからさまなヨイショに高市も満面の笑みで応えた。
いわゆる「サナエ人気」にあやかった高市カラー全開の雰囲気は、さながらアイドルのライブ会場というよりも、カルト教団のようなありさま。最後に“マザームーン”の登場とばかりに壇上に立った高市が「時は来た!」と改憲に向けて怪気炎をあげ、「発議にメドが立ったといえる状態で、来年の党大会を迎えたい」と1年という短い期限を区切って求め、すっかり改憲への一大決起の場と化した。
断っておくが、庶民生活の目下の関心事は改憲よりも、中東情勢の混乱によって原油やナフサなど石油関連製品の供給が途絶えないかという問題だ。物価高騰が4年も続く中、さらなる狂乱物価につながりかねない「令和の石油危機」に皆、おびえている。
そんな国民の窮乏と不安をよそにトップの高市をはじめ、政権を担う自民党は衆院選バカ勝ちの勢いのまま、大ハシャギ。獲得した過去最多316議席もの「数の力」は、国民生活のためにこそ行使すべきだが、「国論二分法案」にシャカリキだから、見るに堪えない。
石油危機対策を放り投げ戦争できる国に邁進

ショッキングな事件だが…(C)日刊ゲンダイ
政府与党は、インテリジェンス(情報収集・分析)の司令塔強化に向けた「国家情報会議」設置法案について、来週22日の衆院内閣委員会で採決し、23日の本会議で衆院を通過させる構えだ。
この法案は、首相を議長とする国家情報会議を創設するほか、内閣官房の内閣情報調査室を国家情報局に格上げするもの。高市は、専門家も懸念する「国民のプライバシー監視強化」を否定するが、それを担保する具体的な仕組みは示さない。
法案は3月13日の閣議決定後、4月2日には衆院で審議入り。委員会の質疑は10日に始まったばかりで、市民監視の疑念が晴れないまま、質疑開始から1週間チョットで採決とは“スピード違反”の暴走だ。熟議もへったくれもない。
この法案を足がかりに、高市政権は「スパイ防止法」制定や、外国で諜報活動を行う「対外情報庁」設置へと突き進み、戦前の治安維持法の再来すら危ぶまれている。今国会では国論二分の国旗損壊罪の成立も目指し、そのつど数の力で押し切るのだろう。権力の誤った行使でしかない。
高千穂大教授の五野井郁夫氏(国際政治学)はこう言った。
「いずれも国民生活の向上とは無縁の法案で、喫緊の課題である『令和のオイルショック』の解決には結びつきません。高市政権は優先順位を間違えています。日本と同じく中東の原油に依存する韓国では、李在明大統領がカザフスタン、オマーン、サウジアラビア、カタールと産油4カ国に特使を派遣。石油とナフサの大量確保に成功するなど、供給危機対応に血道を上げています。そもそも、高市首相のアクリルスタンドなど党大会の景品は、ナフサ由来のプラスチック製品ばかり。庶民生活そっちのけのムダ遣いで、“わが世の春”を謳歌する貴族のような振る舞いは慎むべきです」
勝手な「数」の都合で旧宮家復帰もゴリ押し
そんな政権・政党が「国会嫌い」の高市をかばい、本人が今年度予算の審議に出席した時間は、前年度の石破前首相の6割程度。たまに顔を出せば野党の質問にマトモに答えず、一般論にとどめてノラリクラリ。自身のXで一方的に批判に反論する場面も目立つ。
「今の自民党は庶民感覚と乖離し、とうとう今国会中の皇室典範の改正を目指し、高市首相も党大会で『男系で皇統が継承されてきた歴史的事実が天皇の権威と正統性の源だ』と呼びかけました。その意に沿って、党内議論は旧宮家の男系男子を養子として皇族に迎える案を優先させる方向に傾いていますが、はたして一般国民である旧宮家の皇族復帰は国民の納得を得られるのか。象徴天皇制は憲法の第1条で〈主権の存する日本国民の総意に基づく〉と定められている以上、皇室典範の改正は国民のコンセンサスが第一です。このタイミングでの改正は『数の力があるうち』という自民党の勝手な都合を優先させているだけです」(五野井郁夫氏=前出)
立正大名誉教授の金子勝氏(憲法)は「基本的人権」への観点から、こうクギを刺す。
「かなり制限されているとはいえ、皇族の方々への人権にも配慮すべきです。『養子に迎える』なんて、個人の自由に委ねるべき最たる権利。皇族の意向も聞かずに勝手に議論を進めるのは失礼な話です。自民党は横柄すぎます」
いずれにせよ、高市は男系継承を声高に叫ぶ前に、喫緊の石油危機対策に取り組むべきだ。「時は来た」と強い言葉で改憲をぶち上げるのは、論外である。衆院は自民単独で発議に必要な3分の2議席を確保したとはいえ、参院は依然として少数与党の立場だ。次の参院選は2年後。「1年で発議にメド」など本来なら夢物語の世界である。
「党大会で発表した自民の『新ビジョン』でも改憲は『死活的に求められる』と位置づけましたが、今の石油危機こそ日本の死活的問題です。それを放り投げてまで高市首相が目指す『普通の国』は『戦争できる国』。しかも米国に従って兵を出すのが真の目的で、今の米国を率いるトランプ大統領は国際法違反の先制攻撃も辞さない。トランプ氏に呼応する高市政権の下では、改憲を待たず集団的自衛権を行使して米国の戦争に巻き込まれかねないから、危ういのです」(金子勝氏=前出)
京都の事件に時間を費やし過ぎだとは言わない。せめてメディアには同じ時間を割いて、高市自民の不気味と醜悪を詳報して欲しい。
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