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※紙面抜粋
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支持率もどんどん下がってきたぞ 高市内閣はやることなすことすべてチグハグ
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/388118
2026/05/26 日刊ゲンダイ ※後段文字お越し

原油は足りてると啖呵を切ったくせに補正予算に追い込まれ、それでも現実直視を避け続け(C)日刊ゲンダイ
原油は足りてると啖呵を切ったくせに補正に追いこまれ、言い訳ダラダラ。世論調査でも国民の大半は大ボラを見抜き、不信感。
スネ傷議員らと妙な議連を立ち上げても卑しさが透けて批判噴出。 中国を怒らせ、国民が望まないここに血道を上げ、作り笑いが通用するのはバカげた野党の党首だけ
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この期に及び「責任ある積極財政」の看板を下ろす気ゼロだ。高市首相が25日、中東情勢の混迷を受けた生活者支援策を発表。財源となる今年度補正予算案を来週にも国会に提出すると表明した。追加歳出の規模は3兆円強となる。
これまで高市は「原油もナフサも足りている」と豪語し、補正予算は「必要ない」と啖呵を切った手前、いざ編成に追い込まれると言い訳ダラダラ。内閣記者クラブ限定の一方的な説明でも「石油は年度を越える量を確保」「ナフサは年を越えて供給可能」と言い張り、未練がましい「足りている」の連呼だ。
結局、作り笑いを浮かべながら、相も変わらず「目詰まり」を強調し、深刻なナフサ不足に向き合う気はさらさらない。記者団からの質問も幹事社代表の1問しか受け付けず、ボロが出る前に打ち切り。自らの過ちを絶対に認めず、現実直視を避けているなら、あまりにも子どもじみている。
支援策の中身も単なるバラマキ拡大だ。従来のガソリン補助金に加え、7〜9月使用分の電気・ガス料金の補助額を昨年夏から拡充。負担軽減効果は、標準世帯で3カ月3000円程度から5000円超に引き上げる。
電気・ガス代補助の財源には今年度の予備費1兆円から約5000億円をあて、補正で穴埋め。それとは別に「中東情勢等対応予備費」を新設し、2.5兆円を計上する。ベラボーな額はガソリン補助金を年末まで続けられるよう逆算したもようだ。これでは「責任」も「積極」もヘチマもない。「無責任な放漫財政」の極みである。
肝心の車もエアコンも動かせなくなる
「現実離れした、危なっかしい楽観政策です」と評するのは経済評論家の斎藤満氏だ。こう続けた。
「まず補正の財源です。赤字国債の追加発行で賄う一方、高市首相は前年度分の国債発行額が税収の上振れなどで3兆円減らせる見通しが立っていると説明。『市中への発行総額を増やさず、マーケットに影響を与えることなく、実行可能』と強弁しました。回りくどい言い分ですが、本来なら出さずに済んだ赤字国債を発行することに変わりはない。原油高騰の長期化で物価の一段高が懸念される中、赤字国債で需要を増やすバラマキ策はインフレを促進してしまいます。長期金利の高騰と円安を招き、物価上昇を悪化させるだけです」
高市がどれだけナフサ不足から目を背けても、企業の悲鳴は日ごとに増している。自動車大手スズキの販売子会社では、オイル交換作業の新規受け付け停止が拡大。油脂類や各種資材の入荷遅延や受注停止が相次ぎ、エンジンオイルとブレーキオイル、変速機関連オイルは、在庫状況を確認しなければ、交換作業の予約を受け付けられないという。
補助金の財源追加でガソリンの消費と生産を後押ししても、オイル交換がままならず、車検が通らなくなれば車を走らせることはできない。電気代補助も同様だ。この夏も猛暑が予想される中、家計支援でエアコン利用を促しても、肝心のエアコン本体の設置や修理が困難となれば水の泡だ。実際、設置や修理に必要な配管の化粧カバー、ドレン部材、断熱被覆、パテといった「副資材」の多くは、ナフサ由来の石油化学製品。これらの価格も高騰し、納期が見通せない状況にある。
赤字国債を追加発行してまで補助金を積み増したところで、ナフサ不足で肝心の車もエアコンも動かせないなんて本末転倒だ。チグハグすぎる。
「パニック起きる」の国民愚弄で情報隠し

給油を促しても…(C)日刊ゲンダイ
前出の斎藤満氏はこう言った。
「ガソリン補助金の財源が枯渇寸前なら、補正を組まず補助金自体をやめる選択肢もあったはず。供給不安の現実と向き合い、補助金停止でガソリンの需要を抑え、原油からの生産比率を下げ、その分、ナフサの生産を増やすよう石油会社に指示すべきでした。IEA(国際エネルギー機関)は各国に石油消費の抑制を要請し、インドのように要人の公式国外訪問の自粛など政府が率先して燃料節約に努める国もある。ところが、日本の高市政権だけが世界の潮流に逆行し、借金を増やしてまでガソリン消費を歓迎し、原油高騰分を将来の税金にツケとして回そうとする。タコが自分の足を食べるようなバカげた政策に、国民も気づかなければいけません」
各国と比べて異様に安い日本のガソリン価格は、世界の潮流にあらがう異常さを物語っているのに、高市はきのうも「G7で最も安い水準」と得意げだった。もはや付けるクスリはないが、国民も高市にあきれ出しているのだろう。内閣支持率はどんどん下がってきた。
毎日新聞が23、24の両日に実施した世論調査では、支持率は50%と前回4月調査から3ポイント減。3カ月連続で下落し、2月(61%)からの下げ幅は10ポイントを超えた。下落傾向は22〜24日実施の読売新聞調査も一緒だ。4月調査の66%から2ポイント減の64%となり、やはり3カ月連続で下落。2月半ばの73%から9ポイント減少した。
読売調査でナフサ供給に問題はないという政府の説明への評価を聞くと「納得できない」は64%に上り、「納得できる」の25%を大幅に上回った。国民の大半が高市の「ナフサ足りてる」の大ボラを見抜いている証拠だ。まだ5〜6割が支持していること自体、異常だが、高市への不信感から支持率が急落するのも、時間の問題ではないか。
事実、高市内閣は今回の補正編成に限らず、やることなすこと、すべてチグハグ。支持率の上昇要因は皆無に等しい。
いい大人が「お子様ランチの旗は対象か」
自民党内には高市本人は不参加ながら、「国力研究会」なる妙な議連が立ち上がり、麻生副総裁が顧問としてニラミを利かせ、発起人には小泉防衛相や小林政調会長ら昨年の総裁選で高市と戦ったライバルたちも名を連ね、議連の幹事長には裏金2728万円の萩生田幹事長代行が就いた。事実上の「高市派」結成で、当初は「選抜メンバー」による多数派形成を目指すつもりが、萩生田以外のスネ傷議員もウジャウジャ集まり、実に党内議員8割強が参加。卑しい狙いが透けて見え、「立ち上げた意味なし」と批判噴出のアホらしさだ。
昨年11月の「台湾有事は存立危機事態」の高市答弁に端を発した中国の反発は収まらず、日中関係は冷え込んだまま。先の米中首脳会談でも、習近平国家主席が日本の「再軍備化」を取り上げ、高市を非難。24日の英紙フィナンシャル・タイムズ(電子版)によると、習近平は声を荒らげて興奮した様子を見せ、米側の同席者を驚かせたというから、よっぽどのことだ。
「高市政権は、あらゆる生活必需品の生産に欠かせないナフサ不足に目もくれず、多くが望まない不要不急の『国論二分の政策』に血道を上げるばかり。自民党内は国旗損壊罪制定の骨子案を巡り『お子さまランチの旗は対象か』などと、いい大人が愚にもつかない議論に時間を割く始末です。ナフサ不足を認めるとパニックが起きると考えているのだとしたら、大間違い。それこそ東日本大震災やコロナ禍でも、世界を驚かせた『秩序を重んじる』国民をナメています。情報公開を軽んじる愚民化の一種で『由らしむべし、知らしむべからず』のゴマカシが、いつまで通用するのか。高市政権が目指す『権力を握る側にとって不都合な情報を隠す』というインテリジェンス強化の将来像が、すでに露呈しています」(立正大名誉教授・金子勝氏=憲法)
無為無策を隠そうとする作り笑いの「高市スマイル」が通じるのは、「破壊力ある笑顔」と言ったり、「AIカテキョ」を願い出るようなバカげた野党の党首だけだ。ナフサ不足の生活実感と大ボラ認識が乖離するほど、支持率はダダ下がり。国民が「スマイル高市」を見限る日は近い。
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