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[雑談・Story40] ふわふわメッセージカード チベットよわー
199. 2016年1月03日 00:36:12 : F8UvJzc8fN : O0E8whAAFDs[1]



……呼んだら、隠れちゃった…『Quacky Monte...』
消防隊でも来たのかしら…



>氷砂糖なんて今時売ってるかな

昨夜、すき焼きをしたんだけど、それほど好きでもないのに、
残りそうなお肉とかお葱とかお豆腐とかをひとりでさらえていたら、
今朝、もう何も食べたくないほどしんどくなってしまったの。

朝の準備をパスしてもいいか早起きの父に訊ねて…
ふたたび布団にくるまって耳をすませていた。
お腹をすかせて起きだした母とともにお雑煮だのお善哉だの作りかけた様子、
安心して具合の悪い人を決め込むことに。

朝寝したの何年ぶりだろ……薄めの羽布団をくるむ綿マイヤーの
くたっとしたぬいぐるみのような肌触りと温かみがなんとも心地よくて…
うとうとしては、あっちへころころ、こっちへころころしているうちに、
お昼……🌞

用意した昼食のテーブルで、父の作ったお善哉に、梅酒に使って余っていた氷砂糖を
入れたら甘すぎて…と母が愉しげに話すのをぼんやり聴いていると、
隣に誰かが座ったままため息をついている気配がしたの。

うつむき加減に腰かけているのは、ロシアの森深くに生まれたという、
ガラスの心をもつ男の子だった。
名は露瓶。

「…あなたも…たべる?……ゼンザイ…」

ぼかあ甘党だけど、あいにく小豆は苦手でね…という目をしてこちらをみつめ返してくる。
しかたないので、おやつの棚にしまっていたシーズキャンディーズの白い箱をあけ、
みっつ、お皿にのせてそっとだしてみたら、目にもとまらぬ速さで食べたみたい。
それでも怒ったようにこっちをにらみつけている。

「…こんな……こんなの………うそっぱちだよ!」

そう言って彼は、さっき私が読みあげて皆にうけたおみくじをとりあげると、
くしゃくしゃにして床に投げつけた。
そこにはこうあった。

『 恋愛  今はまだ駄目です 』



……ね、シーズキャンディーズは好き?






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