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[国際12] サウジアラビアなどが「イスラム軍事連合」結成〜イスラム世界を攻撃する病害との戦いに力を注ぐ、と/nhk 仁王像
4. 2015年12月17日 10:02:46 : ykz2acNl7o : sRyRjeETmSw[1]
サラフィージハーディストのイスラム国はカリフ以外は認めてないから、サウジはサラフィー主義とほぼ同じワッハーブ主義の国なのに何故王権があるのかという批判はずっと昔から常につきまとってきた。

ただし、サラフィー主義と巷間言われているサラフィージハーディストとは言を分けるべき。

サラフィー主義はウィキペディアにも解説されているように、イスラムの学派としてちゃんと認められたものだが、サラフィージハーディストはアルカイダと同じく、エジプトのサイイド・クトゥブが唱えた「道しるべ」に書かれた原理主義思想が基になっている。
本来ムスリムとしての生活規範に逸脱しないよう戒め努力するために大ジハードがあり、ムスリムの存亡が危ういと認識されたとき発令できる戦いの小ジハードがあるが(ムハンマドはジハードを戦時と平時に分けたとされる)、クトゥブは現代世界を真のイスラム教徒の居ない暗黒の世界、ジャーヒリーヤ(神アッラーのいない世界)であると規定して真のイスラム教徒の世界をつくるため、戦いのジハード(小ジハード)を前面に押し出してアッラーに忠実な大カリフの下にシャーリアに基づいたムスリムの世界をつくるというものである。

したがってクトゥブの思想に感化された原理主義者たちにとって、今の世界はジハード発令中の戦争の世界という認識になっている。
彼らにとって攻撃することも、攻撃を受けることも、すべてジハードとして当然のことであるため、サラフィージハーディストに染まりきった彼らを洗脳しなおす逆洗脳プログラムは意味をなさないし、貧困を解消すればテロリストの居場所はないという見方も間違いである。

サイイド・クトゥブは裕福な家庭に育ち、アメリカ留学までしているインテリだが、彼がイスラム主義に傾倒していくきっかけはアメリカ留学にあり、それは本来聖書に忠実な慎ましい暮らしを営むべきアメリカ人が日々享楽に溺れ、貧困に手を施さず金にあかせた消費生活に興じている姿に嫌悪を抱き、欧米世界は不浄の世界だと規定したことから始まっている。
クトゥブは欧米民主主義やイスラム教以外のあらゆる宗教はジャーヒリーヤに属すものであり、ムスリムにとって受け入れ不可能なものであり彼らがムスリムに改宗する以外生き残る道はないとはっきり言い切っている。

断言するならクトゥブの唱えるイスラム防衛戦争論は、幕末の尊王攘夷論に近い。
俺は吉田松陰は幕末に近代化の基を唱えた思想家だとはまったく思わないが、松陰とクトゥブは非常によく似ていると思うし、京都で暴れていた攘夷志士とかいうゴロツキどもはサラフィージハーディストたちによく似ていると思う。

なお、本来はムスリム防衛のために発令できるジハードはイマームのみであり、スンニ派ならエジプトのアズハル大学の大イマームしか発令できない。



http://www.asyura2.com/15/kokusai12/msg/128.html#c4

   

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