6. 常陸の陽[19] j@2XpILMl3o 2025年10月05日 09:40:43 : FzqZ84RjaI : TDdVenhWNXR5WC4=[1]
厚生労働科学研究成果データベース」から
研究課題名:インフルエンザワクチンの効果に関する研究
研究年度:平成11(1999)年度
研究代表者(所属機関):神谷 齊(国立療養所三重病院)
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この論文は、研究目的、研究方法、結果と考察、結論から成るが、以下、結論のみ引用──
【結論】
ワクチン接種後の副反応についてはほとんどが局所の反応であった。
発熱は三重県0/177(0%)、新潟県7/747(0.7%)、名古屋市3/507(0.6%)であった。
局所の発赤は三重県31/177(17.5%)、新潟県92/747(12.3%)、名古屋市108/507(21.3%)、腫脹は三重県9/177(5.1%)、新潟県28/747(3.7%)、名古屋市49/507(9.7%)であった。
また、局所の痛みは三重県0/177(0%)、新潟県19/747(2.5%)、名古屋市21/507(4.1%)であった。
A/北京株に対する平均抗体価(幾何平均)は三重県(1回接種群)では接種前12.9、接種後54.0、名古屋市では接種前22.8、接種後86.0、A/シドニー株に対する平均抗体価は三重県(1回接種群)では接種前57.5、接種後189.3、名古屋市では接種前61.0、接種後202.0、B/山東株に対する平均抗体価は三重県(1回接種群)では接種前10.6、接種後28.3、名古屋市では接種前14.0、接種後37.3であり、A/北京、シドニー株に比較しB/山東ではワクチン接種による抗体価の上昇が悪い傾向が認められた。
ワクチン効果については、解析に必要な流行が認められた1998-1999年シーズンの結果を統計パッケージSASを用いて再度解析を行ったところ、38℃以上の発熱を発症の指標とした解析では、三重県0.47、名古屋市0.51、福岡県0.49とすべての地区でワクチン接種によりオッズ比の有意な低下が認められ、発熱に対するワクチンの有効性を確認することができた。
以上より65歳以上の高齢者へは、ワクチン1回接種で有効性があることがより明らかになった。
https://mhlw-grants.niph.go.jp/project/3401
http://www.asyura2.com/24/iryo13/msg/876.html#c6