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2020年1月20日23時25分 〜
記事 [近代史3] 20世紀の音楽を切り開いたストラヴィンスキー「春の祭典」の衝撃
20世紀の音楽を切り開いたストラヴィンスキー「春の祭典」の衝撃


Stravinsky- Rite of Spring
Coreografie di Pina Bausch al Wuppertal Dance Theater


ディズニー 『ファンタジア』(原題: Fantasia)
1940年のアメリカ映画。アニメーション映画。
全編にわたっての音楽演奏は、レオポルド・ストコフスキー指揮フィラデルフィア管弦楽団が担当した。


「春の祭典」- ストラヴィンスキー(22:28)
舞台を人類時代の原始時代から、地球創世期〜恐竜の時代に変更している。また、原曲の一部がカットされた上、順番が一部入れ替えられている。


The Rite of Spring · Igor Stravinsky · Leopold Stokowski · The Philadelphia Orchestra


The first part of Igor Stravinsky's "The Rite of Spring" performed by the Cleveland Orchestra conducted by Pierre Boulez


The second part of Igor Stravinsky's "The Rite of Spring" performed by the Cleveland Orchestra conducted by Pierre Boulez.


___________


『春の祭典』(ロシア語: Весна священная、フランス語: Le Sacre du printemps、英語: The Rite of Spring )は、ロシアの作曲家イーゴリ・ストラヴィンスキーが、セルゲイ・ディアギレフが率いるバレエ・リュス(ロシア・バレエ団)のために作曲したバレエ音楽。1913年に完成し、同年5月29日に初演された。20世紀の近代音楽の傑作に挙げられる作品であり、複雑なリズムのクラスター、ポリフォニー、不協和音に満ちていて、初演当時怪我人も出る大騒動となったことで知られる。


題名
フランス語とロシア語の題名はかなり異なっている。フランス語の題名は1912年3月にレオン・バクストによってつけられたもので、「春の戴冠式」を意味する(後にストラヴィンスキーは「The Coronation of Spring」の方が本来の意味に近いと言っている[1])。ストラヴィンスキーは生涯にわたってフランス語の題名を使い続けた[2]。ロシア語の題名は文字通りには「聖なる春」を意味し、少し遅れて1912年9月のストラヴィンスキーのインタビューの中に現れる[3]。英語の題はフランス語を翻訳したものであり、日本語の題名は英語にもとづく。


作曲中の『春の祭典』について伝える初期の記事では『大いなる犠牲』(Великая жертва)と呼ばれていた[4]。


作曲の経緯


1910年、ストラヴィンスキーは、ペテルブルクで『火の鳥』の仕上げを行っていた際に見た幻影(“輪になって座った長老たちが死ぬまで踊る若い娘を見守る異教の儀式”)から新しいバレエを着想し、美術家ニコライ・レーリヒに協力を求めた[5]。


『火の鳥』の成功後、バレエ・リュスのための新しい音楽を注文されたストラヴィンスキーがこのアイデアを披露したところ、ディアギレフやレオン・バクストもこのテーマに興味を示し[6]、ディアギレフの手帳には、1911年度の上演予定作品として『牧神の午後』と『生贄(『春の祭典』)』が併記された[7][8]。


ところが、同年9月末にローザンヌのストラヴィンスキーを訪問したディアギレフは、そこで聞いた作曲途中の『ペトルーシュカ』を気に入り、これを発展させてバレエにすることにしたため[9]、『春の祭典』は一時棚上げとなった。


1911年6月に『ペトルーシュカ』が上演された後、『春の祭典』の創作が本格的に開始された。ロシアに帰国していたストラヴィンスキーはレーリヒを訪ねて具体的な筋書きを決定し[10]、レーリヒはロシア美術のパトロンであったテーニシェヴァ公爵夫人のコレクションから古い衣裳を借り受けてデザインの参考にした[11]。同じ頃に「春のきざし」から始められた作曲は[12]、同年冬、スイスのクレーランスで集中的に作曲が進められた結果、1912年1月にはオーケストレーションを除き曲が完成した。ストラヴィンスキーはこの年の春に演目として上演されることを希望したが、ディアギレフはこれを翌年に延期するとともに、大規模な管弦楽のための作品にするよう要望した。その後、モントルーでオーケストレーションが進められ、1913年に完成した。


初演までの経緯


1912年春頃、ディアギレフはそれまでのバレエ・リュスの振付を担当していたミハイル・フォーキンにかわり、天才ダンサー、ヴァーツラフ・ニジンスキーをメインの振付師にする決意を固めた。すでにニジンスキーは『牧神の午後』の振付を担当していたが、作品が公開されていない段階であり、その能力は未知数であった。

ニジンスキーのダンサーとしての才能は賞賛しながらも、振付師としての能力には不安を抱いていたストラヴィンスキーは、実はニジンスキーが音楽に関して全く知識を持ち合わせていないことに愕然とし、リズム、小節、音符の長さといった、ごく初歩的な音楽の基礎を教えることから始め[13]、毎回音楽と振付を同調させるのに苦労した。


不安になったディアギレフはダルクローズの弟子ミリアム・ランベルク(マリー・ランベール)を振付助手として雇い入れ、ダルクローズのリトミックを『春の祭典』の振付に活かそうとしたが、ダンサーは疲労困憊しており、彼女のレッスンに参加するものはほとんどいなかった[14]。


ニジンスキーは1913年の公演でドビュッシーの『遊戯』と『春の祭典』の2作品の振付を担当したが、ストラヴィンスキーによれば、それはニジンスキーにとって「能力以上の重荷」[15]であった。振付及び指導の経験がほとんど無く、自分の意図を伝えることが不得手なニジンスキーはしょっちゅう癇癪を起こし、稽古は120回にも及んだ。しかも、主役である生贄の乙女に予定されていたニジンスキーの妹ブロニスラヴァ・ニジンスカが妊娠してしまったため、急遽マリヤ・ピルツ(Maria Piltz)が代役となった[16]。ランベルクによれば、ピルツに対し、ニジンスキー自らが踊って見せた生贄の乙女の見本は実にすばらしく、それに比べて初演でのピルツの踊りは、ニジンスキーの「みすぼらしいコピー」に過ぎなかったという[17]。


このような苦難の結果できあがった舞台は、レーリヒによる地味な衣装のダンサーの一群が、ニジンスキーの振付によって舞台を走り回り、内股で腰を曲げ、首をかしげたまま回ったり飛び上がるという、従来のバレエとは全く違うものであった。


初演
1913年、ディアギレフと付き合いのあった興行師ガブリエル・アストゥリュクのシャンゼリゼ劇場が完成し、『遊戯』、『春の祭典』初演を含むバレエ・リュスの公演は、その杮落としの目玉とされた。この時、ディアギレフはアストゥリュクの足元を見てオペラ座の2倍、2万5000フランもの出演料を要求した[18][19]。

『遊戯』初演の2週間後、1913年5月29日にパリのシャンゼリゼ劇場でピエール・モントゥーの指揮により『春の祭典』の初演が行われた。客席にはサン=サーンス、ドビュッシー、ラヴェルなどの錚々たる顔ぶれが揃っていた。初演に先立って行われた公開のゲネプロは平穏無事に終わったが[20]、本番は大混乱となった。


曲が始まると、嘲笑の声が上がり始めた。野次がひどくなるにつれ、賛成派と反対派の観客達がお互いを罵り合い、殴り合い、野次や足踏みなどで音楽がほとんど聞こえなくなり、ついにはニジンスキー自らが舞台袖から拍子を数えてダンサーたちに合図しなければならないほどであった。ディアギレフは照明の点滅を指示し、劇場オーナーのアストゥリュクが観客に対して「とにかく最後まで聴いて下さい」と叫んだほどだった。サン=サーンスは冒頭のファゴットのフレーズを聴いた段階で「楽器の使い方を知らない者の曲は聞きたくない」[要出典]といって席を立ったと伝えられる[21]。ストラヴィンスキーは自伝の中で「不愉快極まる示威は次第に高くなり、やがて恐るべき喧騒に発展した」と回顧している。『春の祭典』初演の混乱は、1830年の『エルナーニ』(ヴィクトル・ユーゴー)や1896年の『ユビュ王』(アルフレッド・ジャリ)の初演時に匹敵する大スキャンダルとなり、当時の新聞には《Le "massacre" du Printemps》(春の"災"典)という見出しまでが躍った。

有名なこの初演時のエピソードだが、西洋クラシック音楽において、初演時に騒動が起きたのは特にこの作品に限ったことではない。他に近代ではシェーンベルクの弦楽四重奏曲2番以降やウェーベルンの無調作品、作曲者も音楽では無いと告白したラヴェルのボレロ、バルトークの『マンダリン』、ジョン・ケージの音楽でも、初演時に大騒動になった記録が残っている。こう言う騒動の発端は元々ワーグナーの『さまよえるオランダ人』・パリの『タンホイザー』やR・シュトラウスの『サロメ』にも見られる。指揮者の岩城宏之は、ヨーロッパで聴きにいった現代音楽の演奏会で何度か、聴衆間で怒声が飛び交う事態になったことがあるとエッセイに記している。現在でもドナウエッシンゲン音楽祭やダルムシュタット夏季現代音楽講習会などに行けばこういう騒ぎに巻き込まれることがある。またこの『春の祭典』初演時の騒動は、主にバレエの衣装と振り付けが革新的だったことによるとの説もある。


演奏史・上演史


1913年には、前述の初演を含めパリで4回、ロンドンで4回上演されたが、大混乱となったのは最初の1回のみで、2回目の公演以降は大きな騒乱が起こることはなかった[22]。翌1914年4月にシャンゼリゼ劇場で行われた演奏会形式での再演(指揮:モントゥー)の大成功により、『春の祭典』は楽曲としての評価を確立した[23]。その後、ロンドンやニューヨークでも高い評価を得てオーケストラのレパートリーとして定着した。


一方、初演の4ヶ月後に南米で電撃結婚をしたニジンスキーがディアギレフから解雇されたため、『春の祭典』は8回(ゲネプロを含めれば9回)上演されただけでバレエ・リュスのレパートリーから外された。その後、バレエ・リュスでは1920年に『春の祭典』の再演が行われることになったが[24]、誰一人としてニジンスキーの複雑な振付を覚えている者がいなかったため、新たにレオニード・マシーンが振付を担当した。マシーンは古いイコンや木版画を研究し、ストラヴィンスキーによるアドヴァイスを受け、単純な農民の輪舞をもとにして振付けた[25]。エルネスト・アンセルメの指揮によるバレエ再演は、生贄の乙女を当時24歳のリディヤ・ソコローヴァ(英語版)が演じ、大喝采を浴びた[26]。この頃のディアギレフは財政難に苦しんでおり、オーケストラに莫大な人件費がかかる『春の祭典』の再演が可能だったのは、この年の夏に知り合ったばかりのココ・シャネルから30万フランもの援助を受けたおかげであった。


この「マシーン版」は1930年にフィラデルフィアでマーサ・グレアム主演によって上演されたほか、ミラノ・スカラ座(1948年)、スウェーデン・ロイヤル・バレエ(1956年)などで再演が繰り返された[27]。


ニジンスキー、マシーンの後、『春の祭典』は多くの振付師によって取り上げられ、ボリス・ロマノフ(Boris Romanov)版(1932年)、レスター・ホートン(lester horton)版(1937年)、マリー・ヴィグマン版(1957年)、モーリス・ベジャール版(1959年)、ケネス・マクミラン版(1962年)、ピナ・バウシュ版(1975年)、マーサ・グレアム版(1984年)など、多くの版が作られて現在に至っている[28]。中でもベジャールによるものは傑作として知られている[29]。


一方、完全に忘れられたニジンスキーによる初演の振付は、1979年から8年かけて舞踏史学者のミリセント・ホドソン(Millicent Hodson)と美術史家ケネス・アーチャー(Kenneth Archer)の夫妻によって、現存していた資料(特にヴァランティーヌ・グロス(英語版)によるスケッチ)やランベールなど関係者の証言などから復元され、1987年にジョフリー・バレエ団(英語版)によって復活上演された。現在ではオペラ座の定番となっている[30]。


1953年にピエール・ブーレーズは、論文『ストラヴィンスキーは生きている』[31]において、この作品の斬新な作曲技法を解明するとともに、自ら演奏・録音を行い、この曲の解釈に一石を投じた。


ただオーケストラ付きのバレエ版の上演は5管編成の版しかないので、非常に予算がかかりオーケストラピットもそんなに入れないのでめったに生で上演されることはない。日本ではほとんどが録音による上演である。


改訂
『火の鳥』や『ペトルーシュカ』のように大規模ではないが、この作品でも何度もヴァージョン・アップを図り改訂が行われ、次のものが存在する[32]。


1913年版
自筆譜。初演に用いられた。
1913年版(4手ピアノ版)
1913年5月、初演に先立ちロシア音楽出版社より出版。1952年にブージー・アンド・ホークス社よりリプリントが出版された。
1921年版
管弦楽版初の出版譜。初演版から一部改訂されている。1922年2月にロシア音楽出版社より出版。
1929年版
1921年版の誤りを修正したほか、『祖先の召還』と『生贄の踊り』を大きく変更。ロシア音楽出版社より出版。
1943年版
『生贄の踊り』をさらに大きく改訂。『生贄の踊り』の部分のみを1945年にAMP社より出版。
1947年版
1929年版の誤りを修正。1943年版での変更は戻されている。1948年にブージー・アンド・ホークス社より出版。
1965年版
1947年版の誤りを修正。ブージー・アンド・ホークス社より出版。
1967年版
一部修正したうえで新たに印刷版を作成。ブージー・アンド・ホークス社より出版。
1968年版(4手ピアノ版)
主に『祖先の召還』と『生贄の踊り』を改訂。ブージー・アンド・ホークス社より出版。


現在主に使用されるのは1967年版であるが、指揮者によって好みが分かれる。また複数の版を折衷することもあり、例えばロバート・クラフトは1967年版に対して1913年版に基づく変更を加えて演奏している[33]。


「リハーサル中でさえ直す」というストラヴィンスキーの改訂癖は有名だが、初演指揮者のモントゥーはこの改訂癖について「最初の版が一番良い」と苦言を呈した。ゲオルク・ショルティが何故改訂したのか=どの版を使えば良いのかロバート・クラフトに質問した際「(終曲に代表される)変拍子をストラヴィンスキー自身が指揮出来なかったため」という返答があった。事実、ストラヴィンスキーが振り間違えている録音も初期に存在する。また最後の生贄の場面は作曲者が振れなかったのでめんどくさくて全部4分の4拍子で振ったと言う指揮者の間の逸話が今でも残っている。


小澤征爾によれば、彼が1968年7月にシカゴ交響楽団を指揮してこの曲をレコーディングする直前、ストラヴィンスキーがこの曲特有の複雑な変拍子を、ごく簡明な、単純な拍子構造に書き変えたヴァージョンを作り、小澤はストラヴィンスキーの要請に応じて、それをコンサートで指揮したのち、小澤がレコーディングにあたって準備していた旧来のヴァージョンとともに、並行して録音したという。しかし小澤はオーケストラのプレイヤーたちともども、その芸術的価値を疑問視し、結果この新ヴァージョンはレコードとして発売されず、ヴァージョン自体も陽の目をみることなく今日に至っているとのことである。このヴァージョンが作られた理由としては、すでに触れた「ストラヴィンスキーが変拍子を上手に振れなかったから」ということのほかに、経験の浅い学生のオーケストラなどでも演奏できるように、ということがあったらしいが、小澤とともにこれに触れたレナード・バーンスタインは、楽曲の著作権保護期間を延長したいがための行為だと、不快感をあらわにしていたという[34]。


ストラヴィンスキーは、『火の鳥』と『ペトルーシュカ』では楽器編成を縮小して改訂したが、『春の祭典』だけはそれがない。なお、頻繁にピアノデュオのレパートリーとして演奏されるピアノ連弾版[35]の春の祭典はもっとも自筆稿に近く、書き直しはほとんど無かった。


編成


5管編成で、ワグナーチューバやバストランペットなどの金管楽器で増強した超大編成の管弦楽ではあるものの、ストラヴィンスキーの三大バレエの中では唯一、ハープ、チェレスタ、ピアノといった楽器が含まれていない点は特筆に値する。打楽器に関しても、他の二作では活用されていたグロッケンシュピールやシロフォンといった鍵盤打楽器が含まれていない。


1967年版の楽器編成
木管楽器
フルート3(3番はピッコロ2番に持ち替え)
ピッコロ1
アルトフルート1
オーボエ4(4番はコーラングレ2番に持ち替え)
コーラングレ1
クラリネット3(A管とB♭管を持ち替える。3番はバスクラリネット2番に持ち替え)
小クラリネット1(D管とE♭管を持ち替える)
バスクラリネット1
ファゴット4(4番はコントラファゴット2番に持ち替え)
コントラファゴット1
金管楽器
ホルン8(7番・8番はワグナーチューバ持ち替え)
ピッコロトランペット(D管)1
トランペット(C管)4(4番はバストランペット持ち替え[36])
トロンボーン3
チューバ2
打楽器
ティンパニ7個(ハイBが出るピッコロ・ティンパニ1と普通のティンパニ6):奏者2人が必要
大太鼓
トライアングル
タンブリン
タムタム
シンバル
ギロ
アンティークシンバル2 : 変イ(A♭)と変ロ(B♭)
弦五部(普通は16型を当てるが、バレエのピットの上演は12型が精一杯である)
第1ヴァイオリン
第2ヴァイオリン
ヴィオラ
チェロ
コントラバス


構成


2部構成で、演奏時間は約34分(各16、18分)。
春を迎えたある2つの村同士の対立とその終息、大地の礼賛と太陽神イアリロの怒り、そしてイアリロへの生贄として一人の乙女が選ばれて生贄の踊りを踊った末に息絶え、長老たちによって捧げられる、という筋である。場所などの具体的な設定は無く、名前があるのは太陽神イアリロのみである。キリスト教化される以前のロシアの原始宗教の世界が根底にあるといわれる。


この筋は友人の画家ニコライ・リョーリフ(レーリッヒ)が1910年4月28日付(ユリウス暦)の『ペテルブルク新聞』に発表したバレエの草案が元になっており、彼は台本と共に美術を担当した。この曲はリョーリフに献呈されている。ちなみに、ストラヴィンスキーの自伝には、彼自身が原案を思いついたと書かれているが、このことからわかる通り事実ではない。


各部の表題は1967年版スコアでは英語とフランス語のみ記載されているが、古い版にはロシア語でも記載がある。それぞれ意味は同じではないので注意が必要である。下記の表題は英語版に従っている。


第1部 大地の礼賛


序奏
リトアニア民謡 "Tu mano seserėle(私の妹よ)" をベースにしたファゴットの非常に高音域のイ調独奏で始まる(C2)。古典的な楽器法に精通したサン=サーンスが酷評したこの部分は演奏が大変困難であり、田村和紀夫はドビュッシーの『牧神の午後への前奏曲』冒頭のフルート独奏と共に、楽器の得意でない音域を敢えて使用するという作曲家の意思を読み取っている[37]。既に変拍子の幕開けとなり、様々な管楽器が異なる調性で全く違うニュアンスのメロディーを激しく演奏する。高潮しきった所で曲は途絶え、ファゴットが再び最初の旋律を嬰ト調で演奏する。ブーレーズは論文『ストラヴィンスキーは生きている』において「最も異様、かつ興味深い語法」と評した。


春のきざし(乙女達の踊り)
ホ長調主和音(E, G♯, B)と変イ長調属和音第1転回形(G, B♭, D♭, E♭)が複調で弦楽器を中心に同時に力強く鳴らされる同じ和音の連続とアクセントの変化による音楽。この和音構成は平均律上の異名同音で捉えると変イ短調和声短音階(A♭, B♭, C♭, D♭, E♭, F♭, G)と同じであるが、初めて聴くものには強烈な不協和音の印象を与える。また木管楽器によって対旋律として現れる(E, G, C, E, G, E, C, G)というスタッカートのアルペジオはハ長調を示し、これによって五度圏上で正三角形を成し長三度ずつの移調関係にあるハ長調、ホ長調、変イ長調が結ばれる。これはベートーヴェンの後期三大ピアノソナタ(あるいはもっと前の『ヴァルトシュタイン・ソナタ』や『ハンマークラヴィーアソナタ』なども)においても転調の過程で順次提示されるように既に援用が見られる調関係だが、同時に鳴らすのは音楽史上この曲が初めてであろう。


誘拐
春の輪舞
敵の部族の遊戯
長老の行進
長老の大地への口づけ
極めて短い。激しい不協和音が弦楽器のフラジオレットで奏される。
大地の踊り
音楽は絶頂の中、終結句を伴わず突然終止する。
第2部 生贄の儀式[編集]
序奏
乙女の神秘的な踊り
選ばれし生贄への賛美
祖先の召還
祖先の儀式
生贄の踊り(選ばれし生贄の乙女)


最も難曲かつ作曲学上システマティックに書かれた部分。5/8, 7/8などの変拍子が組み合わされて徹底的に複雑なリズムのポリフォニーを作り上げる。オリヴィエ・メシアンはこの部分を「ペルソナージュ・リトミック(リズムの登場人物)」[38]、ピエール・ブーレーズは「リズムの細胞」と、クラウス・フーバーは「リズムのクラスター」と呼んでそれぞれ分析結果を発表している。メシアンによればこの曲は、複雑な変拍子の中でそれぞれ提示されたリズム動機について、拡大する動機、縮小する動機、発展せず静的な動機の3つの類型のリズムから成り立つという。


引用曲


『ペトルーシュカ』と同様、ストラヴィンスキーは多くの民謡を引用しているが、大部分は原型をとどめないほど変形されているため、実際にどの曲が引用されているかを知るのは難しい[39]。ローレンス・モートンの研究によると、第1部のいくつかの旋律はポーランドのアントン・ユシケヴィチによって集められたリトアニア民謡集の中の曲に由来するという[40]。また、イストミン(Ф. М. Истомин)とリャプノフによる民謡集やリムスキー=コルサコフの集めたロシア民謡などからもいくつかの素材を借りているらしい[41]。


エピソード
ウォルト・ディズニー制作のアニメ映画『ファンタジア』(1940年11月13日アメリカ公開)中の1エピソードにも使われ、地球の誕生から生命の発生、恐竜とその絶滅までのドラマがこの曲に合わせて繰り広げられる。なお、『ファンタジア』の音楽で作曲家が生存していたのはストラヴィンスキーのみであり、彼は後に映画本編を見た際、内容が自分のイメージと大きく異なっていたことに衝撃を受けたと言われている。


ボイジャーのゴールデンレコードにはストラヴィンスキー本人の指揮、コロンビア交響楽団による「生贄の踊り」が含まれる[42]。


また演奏困難な曲に数えられ、数々の逸話が残っている。日本初演(1950年9月21,22日の日本交響楽団(現在のNHK交響楽団)第319回定期演奏会、指揮は山田一雄(当時は和男))の際にも指揮者が曲の進行を見失い、もう少しで終わらなくなりそうだったと言う。また、岩城宏之もこの曲の暗譜指揮に挑戦して失敗し、オーストラリアのTVの生中継で中断したことがあり、その顚末について著書『楽譜の風景』に記述している。別の著書では、カラヤンが現代曲を得意にしていた岩城に対して、「どのように『春の祭典』の変拍子を振ればいいのだろうか?」と相談しに来たことがあったと述べている。この曲を完全に暗譜で楽々と指揮したのはロリン・マゼールで、バイエルン放送交響楽団とのビデオが残されている。


映画
初演の騒動を描いた様子は、以下の映画で描写されている。
『ニジンスキー』(ハーバート・ロス監督、1980年、アメリカ)
『シャネル&ストラヴィンスキー』(ヤン・クーネン監督、2009年、フランス)


https://ja.wikipedia.org/wiki/春の祭典

http://www.asyura2.com/18/reki3/msg/818.html

コメント [近代史3] 20世紀の音楽を切り開いたストラヴィンスキー「春の祭典」の衝撃 中川隆
1. 中川隆[-14305] koaQ7Jey 2020年1月20日 23:26:04 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[-1203]



ストラヴィンスキー バレエ音楽 「春の祭典」2012 SEP 29 by 東 賢太郎
https://sonarmc.com/wordpress/site01/2012/09/29/ストラヴィンスキー%E3%80%80春の祭典/

高1のとき、これに出会った。

Igor Stravinky - Rite Of Spring - Part I - Introduction
Performed By Pierre Boulez & The Cleveland Orchestra (1969)


Igor Stravinky - Rite Of Spring - Part I - Harbingers Of Spring
Performed By Pierre Boulez & The Cleveland Orchestra (1969)


ピエール・ブーレーズ指揮クリーブランド管弦楽団のLPレコードである。1969年録音。この曲だけにかかわらず、クラシック音楽の演奏史に永遠に名を刻まれる名盤中の名盤である。
この曲は1913年パリのシャンゼリゼ劇場で初演のおり、その前衛性に反対派などから怒号や口笛が飛びかって会場が大騒ぎとなり、20世紀音楽史上のスキャンダルとして記録されている。

この演奏はそういう人間界の俗臭さとは完璧に無縁である。不細工かつ膨大な計算量を伴う解き方しかなかった数学の難問を、わずか数行で美しく解いてしまった答案用紙を見る気分だ。E=mc²のように。ブーレーズ自身、本当に数学を学んでいたが。この美しいジャケットも見事に曲の雰囲気を描写している。

ブージー・アンド・ホークスのスコア(右)は表紙がボロボロになってしまった。 アルトフルート、ピッコロクラリネット、ピッコロトランペット、バストランペット、ピッコロティンパ二など耳慣れない楽器が出てくる。僕はそれらを耳を凝らしてマニアックに聴いていたが、この演奏はそれがちゃんと聴こえる。聴こえるように演奏され、録音されている感じだ。そんなニッチな所に焦点を当てて商売になるだろうかなどという下世話な頭は微塵もない指揮者にオケも録音技師も全身全霊で奉仕している奇跡的な録音なのである。

「いけにえの踊り」のティンパニでこんなに短3度音程が明確にわかる演奏はない。ティンパニと大太鼓の音色をこれほど差別化した例もない。第1部冒頭部分での木管楽器の倍音までとらえた録音センスの良さは本当に本当にすごい。第2部冒頭(序奏)練習番号80でp(ピアノ)で入る大太鼓(皮はゆるめに張られている感じ)の意味深さは筆舌に尽くしがたい。音楽的にどうでもいいと言われそうだが、このスコアにストラヴィンスキーが封じ込めた信じがたい美の一部であることは誰も否定できまい。

テンポはやや遅めであり、すべての音は完璧に磨かれた、正確極まりないピッチの楽器音でじっくりと丹念に刻み込まれていく。スコアが30段ある室内楽と言って過言ではない(1か所だけトランペットがミスしているが)。では生気に欠けるかというとそうではない。第2部の最後に向けて鉄の塊が徐々に熱していくようにじわじわと過熱してくる。そう演奏しているのではなく、スコアがそう書かれており、それを忠実に抉り出してそうなっているという絶対の説得力を感じる唯一の演奏である。

リズムに関しては鉄槌を打ち込むかのような強靭な理性によるコントロールを知覚する。音や和音の鳴り始めと終結(つまり音価)が厳格な意志で統率され、いい加減に放置された音は最初から最後まで皆無といっていい。練習番号139、pで22発打ち鳴らされるシンバルの最後から4発目がやや野放図に鳴りすぎたのが玉に傷で耳に残ってしまうほど全曲にわたって精密なのであって驚くばかりだ。だからこそ「生贄の踊り」同144の直前の16分の3拍子が16分の2に近いのが昔から気になっていて、生前にお尋ねしたかったことの一つだった。

録音は楽器に近接したマイクの多重録音と思われ練習番号38のドとシのティンパニは位置が左と中央に離れて聞こえる。同22−23ではイングリッシュホルンの裏でティンパニストがシ♭の音合わせをしているのが聞こえる。それをマイクが拾っているのを放置しておりミキシングが徹底した精度であるとはいえない。ティンパニの音程と皮の質感をここまで拾う録音が木管の倍音までも拾うのは納得であり、こういうことは指揮者と録音技師のセンスが合致した幸福な結果だろう。最後の方でブーレーズのオケを追い込むような声が聞こえる部分がありびっくりするが、そこはリハーサルの方を採用したかもしれない。

発売当時「スコアにレントゲンをかけたような」という形容があった。実演では聴こえない音まで聴こえることの比喩だ。そう、これはレコード芸術そのものだ。全音符をこれで刷り込まれた僕には、実演はすべて「いい加減」な演奏に聴こえるので困る。必ず欲求不満になる。だからなるべく聴かない。聴くならティンパニの後ろの席で「ピッコロTim」の高いB(シ)が聴き分けられるかどうか実験の目的だ。何故かこれだけはブーレーズ盤でもわからない。他盤もだめだ。入りにくいのか僕の耳の問題なのか。だから近くで実物を聴きたいのだ。

これは1970年に買った、まさに僕にとって神であるLPから録音したもの。そのあとに出たフォーマットもすべて聴いてみたが、この初出のヴィニールレコードが最も倍音が豊富でありベストで、再発を重ねるほどそれが消えて行っている。SACDになれば音がいいという単純なものでは全くない。第1部の春のロンドまでの木管合奏など、この倍音が演奏の特性を決しているのである。

ブーレーズの春の祭典は実演を2度聴いた。最初は1974年9月5日にNHKホールでニューヨーク・フィルハーモニーと。次は1993年にフランクフルトのアルテ・オーパーでロンドン交響楽団と。当たり前だがレコードと同じ音楽、同じフレージングだったが情報量はプア。前者はベートーベンの2番が前半プロだったが意外に普通だった。面白かったのはむしろエーリヒ・ラインスドルフが1984年にファイラデルフィア管弦楽団を振ったもの。ぎくしゃくした棒でいがらっぽかったが、骨太の演奏で説得力があった。香港で聴いたフェドセーエフ/モスクワ放送交響楽団はティンパニが間違えて一瞬オケがバラバラになりこっちも心臓に悪かったが香港の聴衆は気がついてない感じだった。

この曲は一般にハルサイと呼ばれる。春祭だ。夏祭りみたいなので僕は絶対に使わない。ブーレーズの前衛性などどこ吹く風で、最近は若手指揮者が暗譜で振るとカッコいい「のだめ」流ミーハー曲に堕落してしまった観がある。若い子はラプソディ・イン・ブルーの姉妹曲ぐらいに思っているのだろうか。オジサンたちは若い頃こういうのを大真面目にピリピリ緊張してやっていたんだ。

当時クラスメートと「ブーレーズがブルックナーなんかやったら世も末だね」とジョークを言っていた。そしたら10年ぐらい前に本当にやられてしまった。DGの商売にのせられたのか。ともあれ、これはカラヤンが越後獅子を振ったのと同じぐらいのマグニチュードがある事件だ。センセイどうしちゃったんですか?いや、これも堕落と言ったら失礼だ。世も末ということにしておこう。

最後に、僕の69種類ある春の祭典音源集から:
マイケル・ティルソン・トーマス/ボストン交響楽団

Stravinsky 'Rite of Spring' - Tilson Thomas conducts



とにかく音がいい。僕はオーディオチェックに使っている。ボストン・シンフォニーホールのいい席はまさにこの音と残響のブレンドである。演奏も凛々しい。若々しい。管楽器がうまい。ティンパニも健闘している。MTトーマスはピアノ連弾でも録音している(これも悪くない)。好きなんだろう。新録音もあるが断然これ。見つけたら即買いです。

Stravinsky The Rite of Spring - Bernstein and Tilson Thomas, piano four hands (1981)




小沢征爾/シカゴ交響楽団

Seiji Ozawa Conductor /Le Sacre du Printemps



リズム感の良さとオケのやる気満々なノリが素晴らしい。ロック、ジャズの感覚。若造の分際で大シカゴSOをここまでドライブしたオザワの青春譜。やっぱり只者じゃなかったんだ。ただし第2部は定番のブージー67年版ではなくアンセルメ盤と同じ部分があり、初めてこれを覚える人には薦められない。通におススメ。

アンタール・ドラティ/ミネアポリス交響楽団


The rite of spring; Antal Doráti & Detroit Symphony Orchestra; 1981


速い。とにかく速い。疾風のごとし。軽い。とにかく軽い。このお茶漬け風味は捨て難い。ハイドン風ストラヴィンスキーの逸品である。買い。デトロイト交響楽団との新盤はフツーのテンポになっている。初めての人はこっちのほうがいい。

イーゴル・マルケヴィッチ/フィルハーモニア管弦楽団


セラフィム盤。一つのスタンダードを作った演奏。もしブーレーズ盤がなければ似たような位置づけに鎮座しただろう。おっかない切れ者指揮者のドライブ力は圧倒的。聴くと疲れるが曲の本質をワシづかみにしている。音もまあまあ。おススメできる。

コリン・デービス/アムステルダム・コンセルトヘボウ管弦楽団


コンセルトヘボウの正面特等席の音響がする。うれしい。そのまま理想的なベートーベンができる音による春の祭典というバリューは絶大。オケは非常にうまい。デービスにしては意外なほど燃えてもいる。出た時に「いけにえの踊りで」妙な繰り返しがありのけぞったが修正された。誰でも安心して聴ける。


クラウディオ・アバド/ロンドン交響楽団
76年大学時代にLP新譜発表プロモーション会場で抽選に当たりもらった。懐かしい。しかし演奏も録音も平板で実につまらない。アバドの名前にだまされて買わないこと。

ゲオルグ・ショルティ/シカゴ交響楽団
ウサイン・ボルトが予選でテキトーに流して10秒09という感じのお仕事。大味で細部はええ加減である。ショルティの名前にだまされて買わないこと。

ズビン・メータ/ロサンゼルス・フィルハーモニー管弦楽団


インドの星だった若きメータ。春の兆しのスピード感に「ほほう、これは速い」と柴田南雄さんがラジオでつぶやいたのを覚えている。最期まで勢いがありオケがのっている。打楽器のリズム感、とてもいい。おじさんも若返る快感あり。おススメ。

ピエール・ブーレーズ/フランス国立放送管弦楽団


63年録音。音が古い。 オケの精度は高くない。勢いで押す部分があり熱さもあるのはまだ若い感じ。69年盤があれば不要。

ピエール・ブーレーズ/クリーブランド管弦楽団


DGの91年録音盤。これだけ聴けば名演。音は69年盤よりまったりして角が取れている。しかしあれを知ってしまうと指揮は好々爺にしか聞こえない。ブルックナー路線はこの辺から引かれていたかもしれない。69年盤があれば不要。

エルネスト・アンセルメ / スイス・ロマンド管弦楽団


ストラビンスキーの1歳下だったアンセルメは1883年生まれ。ローザンヌ大学数学科の教授から転身した。彼らが生まれた頃に亡くなったボロディンは有機窒素の定量法を発見した化学者で、作曲は余技だった。この時代の音楽家は音大卒の専門家ではない。そういう時代の息吹を感じるオケ。とても下手である。アンセルメの録音は2種類あるが、どちらもトモダチだった作曲家に意見してスコアを直させたものが聴ける。作曲家はそれをまた直して現行版になった。火の鳥組曲1919年版のように著作権料狙いだったかどうかは知らない。これはフォロ・ロマーノだ。遺跡として訪問価値がある。

ストラヴィンスキー / コロンビア交響楽団


60年録音。先ほどじっくり聴いて、ブーレーズ69年盤はこれを下敷きにしたと聴こえた。ほぼ間違いないと思う。当たり前だが秀でたスコアリーディングであり、このスコアを音にすればこうなり、ブーレーズのようになるのだ(練習番号144の直前の16分の3拍子が16分の2に近い!)。違いはオケの運動神経ということになるが、アマチュアの指揮なのだから仕方ない。大変耳をそばだてるものを含む演奏であり、なるほどそうなのかと目から鱗の部分が続出するが、それらを圧倒的高みで洗練させ厚みを増しストリームラインしたのがブーレーズ/ クリーブランド盤の実体であるといっていい。これをつまらないと思う人は要するにこの曲がよくわかっていないのであり、よりわかりやすいブーレーズ盤をじっくり聴くことをお薦めする。

ヴァレリー・ゲルギエフ / ロッテルダム・フィルハーモニー管弦楽団

Valery Gergiev conducts Stravinsky Rite of Spring – video 1992


96年録音。この曲がポップ化し始めた頃を象徴する演奏で、指揮者は人口に膾炙する部分の誇張、拡大解釈につとめ、それがあたかも何か新時代の息吹を革新的な感性で表現したかのようにふるまう。その感性がじっとりとロマン的なものだから曲の神秘的な本質を逸脱していくばかりなのは悲劇的ですらある。聴きとおすのに苦労した。

エヴゲニ・スヴェトラーノフ/ ソビエト国立交響楽団


66年録音。録音はクラリティが高く木管の色気は好感が持てる。「ブーレーズ以前」にしてこのスコアリーディングはレベルが高く、オケの運動能力もすぐれている。ただ金管の咆哮があまりにうるさい。ロシアを去りパリで初演を目論んだ時点で作曲家の頭にこのロシアの下品極まる金管があったとは思わない。練習番号84のミュート・トランペットはまるでジャズの音色で笑ってしまう。第2部前半の神秘感はまるでないが生贄の踊りのリズムは録音当時としては見事である。

ユージン・オーマンディ / フィラデルフィア管弦楽団
55年モノラル録音。最も早い時期であり、オーマンディーの読譜力の凄さを見る。作曲家は貶したらしいがディズニーが使ったストコフスキー盤の印税はどうだったのだろう。彼は火の鳥1919年盤をそれで作ったくらいカネにうるさかった。まあ「春のロンド」はなんぼなんでも速すぎるし純粋に解釈が気に食わなかった可能性もある。味もそっけもないがこの演奏能力は文句なし。こんな国と戦争してはいけない。

ヘルベルト・フォン・カラヤン / ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団


77年録音(2回目)。冒頭のファゴットとホルンのリズムからいい加減。バスが効き木管は歌いまくり、総じて和声的、歌謡的要素に感応度が高い。速い部分のメカニックは高度ながらBPOのホルンが音を外す珍しい場面も。第2部序奏は異様にロマン的だ。87−88は和音が異質に聞こえ気持ちが悪く、11連打の減速はマゼールに近い。生贄の踊りの固めのティンパニはなかなか良い。174以降でピッコロ・ティンパニのパートをこれほど強く叩くのも珍しい。僕の耳にはレア物として面白いが一般には色モノの部類だろう。

(補遺)
シェーンベルク: 5つの管弦楽曲 作品16 (1912年版) ラトル, バーミンガム 1987, 88


この音楽は1909年に作曲され1912年9月3日(春の祭典の初演前年)にロンドンで初演された。アーノルド・シェーンベルクの「管弦楽のための5つの小品」(作品16)である。ストラヴィンスキーがこれを聴いていた可能性はないだろうか。

第3曲「色彩」を特徴づける要素を祭典のスコアから引き出したのがブーレーズだ。

(演奏・補遺 2月15日〜)
ウィリアム・ファン・オッテルロー / シドニー交響楽団
youtubeで一聴して惹きつけられた。オケの性能はA+クラスだが何よりオッテルローのスコアリーディングが深い。指揮者の耳の良さは音楽に聴き捨てならぬオーラを与えるのである。この曲の野性的側面を充足する運動神経の良さと多彩な楽器の倍音を含むカラリングがうまく調合された魅力的な演奏だ。ティンパニひとつとってもそれが明確。78年録音。彼は同年にメルボルンで事故死したが、シドニーオペラで振った最後の作品が春の祭典だった。

ハンス・シュミット・イッセルシュテット / 北ドイツ放送交響楽団
69年ハンブルグでのライブ(ステレオ)。ブーレーズ前の演奏だが、ティンパニ11連打が遅いぐらいでほとんど全曲違和感がない。ドイツもののイメージのイッセルシュテットだがストラヴィンスキーとは友人で得意としていたらしい。生贄の踊りで一ヵ所バスドラにミスか覚え違いがあるが、これだけできれば当時としては立派としかいえない。彼の手によると三楽章の交響曲(名演だ)が春の祭典と同質の音楽に聞こえるのが面白い。

ネーメ・ヤルヴィ / スイス・ロマンド管弦楽団

Stravinsky , The rite of spring (Le sacre du printemps) Conductor : Paavo Järvi


SROの管による第1部序奏の木管の協奏は良し。春の兆し、なんぼなんでも遅すぎ減点。ロンドのクラの装飾音符が全音低い。バスドラは全然聞こえず減点。第2部の序奏は速めであっさり進行、クラリネットの上昇アルペジオにフルート和音が乗る部分は印象派風で美しい。11連打になんとアッチェレランドがかかり唖然とすると選ばれた乙女は快速でぶっ飛ばす。いけにえはティンパニがいきなり妙な所に鳴り驚くが、大いに暴れまくり大迫力だ。バスドラが欠落したりするが追い込みは盛り上がる。このCDはこれより次のカンティクム・サクルムがききものだ。第2曲はストラヴィンスキーが初めて音列作法で作った楽章で抜群に面白い。ヤルヴィの強烈なオケの統率力がわかる。

ズデニェック・コシュラー / チェコ・フィルハーモニー管弦楽団


これは僕の知る音源でトップ5入に入る名演である。まずCPOがCPOの音で鳴っている。冒頭のファゴットをはじめ歌う木管、金管は強力だがブラッシーにすぎず節度があり弦はくすんで木質であり、プラハの芸術家の家であたかもベートーベンをやるかのような美しいマストーンと残響で録音されている。そうかと思えば、細部に耳を凝らすとティンパニの音程にこんなに神経を使ったのはブーレーズCBSと双璧であり、春のロンドと第2部序奏のグランカッサの扱いもブーレーズCBSのコンセプトに似る。演奏は概して速めでドラティ旧盤に近く、慣れてない金管がやや危ない(第1部終結)が、この胃にもたれないアレグロの軽さは好ましい。練習番号114のティンパニがこんなに聞こえるのはなく、生贄の踊りの明瞭な短3度などもはや感涙ものだ。繰り返しで半音下がるが、明らかに違う太鼓を叩いておりもちろん音質も違うわけで、eの太鼓の皮の質感が微妙にやわらかいところなどマニア垂涎のご馳走である。この演奏の唯一のリザベーションは練習番号121が遅いことだが良しとしたい。生贄の踊りのリズムが最近の物に比べると弦楽器奏者一人ひとりレベルでまだぎこちないが、1979年時点のチェコ・フィルでここまでの整然としたアンサンブルを構築したコシュラーの指揮技術は高い。これをヘッドホンでじっと聴くのは最高の楽しみだ。

(補遺、10 June17)
エーリヒ・ラインスドルフ / ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団


ラインスドルフがフィラデルフィア管弦楽団を振ったのは1983年だった。音楽よりも彼の両肘を張ったぎくしゃくしたロボットのような指揮姿の方が印象に残っている。LPOとのレコードは「20chマルチ録音を4トラックに収録するフェイズ4ステレオ録音」というふれこみであり、期待して買ったが音としては別に大したことはなかった。それがこれだ。


ルドルフ・アルベルト / チェント・ソリ管弦楽団
この1956年、パリのサレ・ワグラムで行われた録音を聴きなおして、やはりブーレーズCBS盤のコンセプトに非常に近似していることに気づいた。全曲の演奏時間は50秒しか違わない。アルベルトはフランクフルト生まれのドイツ人だがイヴォンヌ・ロリオ、ドメーヌ・ムジークと録音を多くしておりメシアン、ブーレーズのフレンチ・スクールと近かった。チェント・ソリ管はパリ管などパリの首席級の録音用オケであり、バレエ・ルッスの本拠地でストラヴィンスキーも交えて直伝の解釈をベースに共有された当曲の楽曲解釈が1956年には既に整えられており、そこから現れたのが上掲のレイボヴィッツ盤であり、集大成としてのブーレーズCBS盤であったと推測する。当曲のフランスの管による色彩は異色で興味深く、演奏のインパクトも強烈だ。アルベルトは古典派、ロマン派と録音を残したがどれも一聴に値する解釈であり、当盤も春の祭典マニアたる者必携であろう。

https://sonarmc.com/wordpress/site01/2012/09/29/ストラヴィンスキー%E3%80%80春の祭典/




http://www.asyura2.com/18/reki3/msg/818.html#c1
コメント [政治・選挙・NHK269] <毎日新聞が一面トップ報道!>公文書クライシス 桜を見る会 内閣官房と内閣府 名簿保存「1年未満」の怪  赤かぶ
10. 2020年1月20日 23:26:32 : GuJJGWNU2A : QTJ5b3E5di9pT2c=[753]
安倍政権は地に落ちたようですね。

地獄へ落ちなされ〜!
http://www.asyura2.com/20/senkyo269/msg/125.html#c10

コメント [リバイバル3] 中川隆 _ 音楽関係投稿リンク 中川隆
68. 2020年1月20日 23:26:58 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[-1202]
20世紀の音楽を切り開いたストラヴィンスキー「春の祭典」の衝撃
http://www.asyura2.com/18/reki3/msg/818.html
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/450.html#c68
コメント [経世済民133] トヨタ、ブラック体質に社員から悲鳴…土曜に職場の飲み会、“自宅残業”が常態化(Business Journal) 赤かぶ
17. 2020年1月20日 23:28:07 : PLe1KgfjQ2 : M3Vsc0lzbnN4aGs=[690]
13ですが、再度投稿します。

よーすけ‏ @yoshimichi0409
https://twitter.com/yoshimichi0409/status/853444218949218304
60年代以降日本で管理教育が最初に強化されたのはトヨタが存在する愛知県だった事は象徴的である。教育委員会をトヨタが支配し偏差値教育・体育会系教師による威圧的管理が早くから罷り通っていた。その後全国に拡散した。戸塚ヨットスクールがあるのも同県である。トヨティズム≒人間破壊!

よーすけ‏ @yoshimichi0409
https://twitter.com/yoshimichi0409/status/853448559504445440
トヨティズムによる労働者管理の実態を暴いた本に鎌田慧の『自動車絶望工場−ある季節工の日記』がある。73年に出版された本なので古いが基本的に実態は現在も変わらぬ様だ。いや寧ろ派遣労働などがある今の方が労働環境は悪化してるかも。労働者に政治意識を持たせぬのがこの管理の特徴と云える。

マイキー‏ @MAIMAIKY0921
https://twitter.com/MAIMAIKY0921/status/853446108281839617
私の友人のトヨタグループ社員は全員まんまと3Sにハマっております。尚且つ政治、戦争には全く無関心。さすが世界のトヨタです。

●うちは国鉄からJR初期に勤務したが、基地の統廃合で愛知県に飛ばされ、JRやめて外国行くまで愛知県に住んでいましたが、とにかく異様な地域だと思いました。管理社会と言うか、人間の心まで支配する社会でしたね。こんなところでは結婚して子供を設けるなんてぞっとしますよ。第一、生まれた子供がかわいそうです。

トヨタが今、日本で展開する「トヨタイムズ」なんて、トヨタのやり方に人間を従属させるファシズム社会を目指しているのが明白ですし、「トヨタウン」なんてトヨタ車しか走っておらず、独裁国家そのものです。うちは愛知県に住んでいた頃も、いろいろトヨタを買えってうるさかったけど、完全に無視して、いすゞベレットに乗っていたのですが、部品が入手困難になるといすゞジェミニに乗り換え、完全に抵抗路線を取っていました。

労働者に政治意識を持たせぬトヨタ奴隷支配手法は、愛知県に同盟系労組を蔓延させる原因となりました。同盟が指示した民社党だって、第二自民党どころか、当時はまだ平和主義者がいた自民党よりも戦争志向の政党でしたね。「北方領土奪還」などと書いた自動車を走らせていたのですから。
http://www.asyura2.com/19/hasan133/msg/876.html#c17

コメント [原発・フッ素52] 福島Q&A Q33.福島の放射能は広島原爆何個分ですか?(めげ猫「タマ」の日記) 赤かぶ
2. 茶色のうさぎ[-14057] koOQRoLMgqSCs4Ks 2020年1月20日 23:30:03 : 0MxdR4gh9Q : R1M2TjVjei9JY1k=[0]

 ついでに、 勉強してね♪ 京大:原子力安全研究グループ

 ↓ 今中哲二です。 ←熱心と思います。
http://www.rri.kyoto-u.ac.jp/NSRG/

結論: 今中は、 もっと、働けー♪ぷっ 応援♪♪

 小出は、 ダメだなー♪ぺっ ←人間のクズ💢 あほ

 武田邦彦先生 ←正直、誠実と思います。 応援♪  うさぎ♂


http://www.asyura2.com/19/genpatu52/msg/440.html#c2

コメント [政治・選挙・NHK269] 立川談四楼 師匠が面白いものを見つけてくださった(まるこ姫の独り言) 赤かぶ
37. 赤かぶ[52801] kNSCqYLU 2020年1月20日 23:30:52 : LSw33cvQOo : MmV2aDVmVG9pMi4=[4083]



http://www.asyura2.com/20/senkyo269/msg/111.html#c37
コメント [政治・選挙・NHK269] 立川談四楼 師匠が面白いものを見つけてくださった(まるこ姫の独り言) 赤かぶ
38. 赤かぶ[52802] kNSCqYLU 2020年1月20日 23:31:45 : LSw33cvQOo : MmV2aDVmVG9pMi4=[4084]



http://www.asyura2.com/20/senkyo269/msg/111.html#c38
コメント [政治・選挙・NHK269] 立川談四楼 師匠が面白いものを見つけてくださった(まるこ姫の独り言) 赤かぶ
39. 赤かぶ[52803] kNSCqYLU 2020年1月20日 23:32:39 : LSw33cvQOo : MmV2aDVmVG9pMi4=[4085]



http://www.asyura2.com/20/senkyo269/msg/111.html#c39
コメント [カルト24] ゴミ売り・アベニヤフとアッキードのらくだ観光を好感して52%にアップ。支持者を探してもどこにもいないのに五割の支持率を叩… ポスト米英時代
4. 2020年1月20日 23:32:39 : riwgxq1iJ6 : U1c5NlRESGNiYkE=[4]
恥という言葉を知ろうとしないのか、ご身売り辞書にはちぎってないのか、立派な学歴を持ったコネ入社揃いの輩も次々と灰色に、そして真っ黒に染め上げられていく姿は、哀れを通り越しているようだ。闇の力で消されていくとも知らずに、CIA日本支局員にされていく・・何を目的にこの会社に入りたがるのかは知らないが、もはやFAKE-NEWS
ねつ造所である事実を知れば、背筋が凍りそうであろう。ごみを売っていることに気がついている社員ははたしてこれからどう生きていくのかね。潰しは効かんよ。ご身売りは・・
http://www.asyura2.com/20/cult24/msg/295.html#c4
コメント [経世済民134] 楽天、配送料負担強制に店側が一斉反旗…一方的な規約変更、アマゾンやヤフーより多く(Business Journal) 赤かぶ
6. 2020年1月20日 23:33:53 : bkvKEBTkQU : RXRvek94WjQzS3M=[3]
送料は正当な原価がかかる。送料無料は原価の付け替え。早く言えばごまかし。
http://www.asyura2.com/20/hasan134/msg/108.html#c6
コメント [政治・選挙・NHK269] <毎日新聞が一面トップ報道!>公文書クライシス 桜を見る会 内閣官房と内閣府 名簿保存「1年未満」の怪  赤かぶ
11. 赤かぶ[52804] kNSCqYLU 2020年1月20日 23:34:20 : LSw33cvQOo : MmV2aDVmVG9pMi4=[4086]



http://www.asyura2.com/20/senkyo269/msg/125.html#c11
コメント [経世済民134] 世界の富裕層上位2100人が最貧困層46億人より多くの資産を独占(ニューズウィーク) :国際板リンク  赤かぶ
1. 2020年1月20日 23:36:07 : GuJJGWNU2A : QTJ5b3E5di9pT2c=[754]
46億の貧困民が、2100人をイジメ返す!とどうなる?

2倍返しだ!とね。

2100人は、地球で住む所無くなる? 火星でも行ってもらいますかね? それとも追い出します?

アメリカの富裕層は、”頼むから殺さんでくれ!”、、と、寄付しているそうです。

時代も変わりますね〜。

一人で、一族で貯め込むより、みんなに分け与えなさい。

心が豊かになりませんか?
http://www.asyura2.com/20/hasan134/msg/112.html#c1

コメント [政治・選挙・NHK269] 田原節炸裂!「山本太郎に人気がいく! 消費税ゼロと対案を出したのは彼が初めて!」「立憲、国民はやる気がない」「内閣府が勝… 赤かぶ
60. クライシス[1267] g06DiYNDg1aDWA 2020年1月20日 23:37:07 : cFeM8Dn7S6 : SDl5T2paZEFNcjY=[532]
>>39
>『日本経済復活の会』(会長:小野盛司)は
>国の借金1000兆円は税金では返せません

と言っているが
国債は厳密に言えば借金ではない。
国債残高=紙幣発行残高記録
に過ぎないのである(笑)

国債を沢山発行すればインフレと言う税金になるだけ(笑)

政府債務(国債)=民間資産

政府債務(国債)1000兆円=民間資産1000兆円

政府債務(国債)1000兆円を500兆円に減らしたら
民間資産が500兆円に減って経済パニックになるだけ。


>ベーシックインカムが日本経済を復活させる(No.380)
ベーシックインカムをやれば超高インフレになって
経済が混乱するだけです。
ベーシックインカムは百害あって一利なしです(笑)
http://www.asyura2.com/20/senkyo269/msg/117.html#c60

コメント [政治・選挙・NHK269] 米国防省報道官「米軍駐留費の負担増を日本に求める」発言(日刊ゲンダイ) 赤かぶ
48. 2020年1月20日 23:40:02 : epl23entcw : Ulh2a0I4bzQ0RTI=[1]
>>46 >>47

そんなことを言ったら、税金をばら撒いて軍事企業に天下りしている「そうそうたる自衛隊幹部」は困るよ。
例えば、↓ そうそうたる自衛隊幹部 ↓
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik11/2012-03-19/2012031915_01_1.html
https://the-liberty.com/article.php?item_id=15504
 究極の詐欺組織自衛隊の「西部航空方面隊司令官」「呉地方総監」「陸上幕僚長」「航空集団司令官」「第一師団長」などそうそうたる自衛隊幹部が恥知らずにも三菱(軍事・原子力)財閥の「顧問」として天下りしている。
国民の血税を一人に付き何百億円も防衛予算として持参し天下る泥棒構造なのだ。
イージスアショアなどという何の役にも立たないインチキ兵器が堂々と製造され売り買いされ配備されるという構造は、日米の軍事金融資本で不可逆的な連動関係が構築されているからだ。
(日本の税収は年55兆円なのにインチキ防衛費が毎月5000億円だぞ。
・つまり税収全部を改憲利権の腐敗組織自衛隊が奪っているんだ。
・隠れ防衛予算が他に幾らあるかも不明である。税収以上の予算は未来の子供たちが払うことになる。) https://blog.goo.ne.jp/zi-san74/e/5d241bfda04ee3c0287191b8bdbefde5
http://www.asyura2.com/20/senkyo269/msg/103.html#c48

コメント [政治・選挙・NHK269] 河井案里事務所が2種類の領収書を発行 陣営関係者が証言(日刊ゲンダイ)  赤かぶ
14. 2020年1月20日 23:40:20 : GuJJGWNU2A : QTJ5b3E5di9pT2c=[755]
広島県会議員の買収もしていたようです。

これでは、完全にお終いです。

貰った人は喋りますよね、、、横手自民党前議員は蹴落とされたのですからね〜

戦いが始まります。
http://www.asyura2.com/20/senkyo269/msg/124.html#c14

コメント [原発・フッ素52] 神奈川・逗子市の下水道終末処理場でまた大量のヨウ素131が検出された 魑魅魍魎男
8. 2020年1月20日 23:42:05 : qW5770aSac : ZHBpTDdEcXlON1U=[2079]
溶融燃料は格納容器の底を貫通して地下に沈降し、
地下水と接触して水蒸気を噴き出しているのだから、
断続的に臨界が起きるのは不思議ではない。

これがこの先、何十年も続くわけで。

http://www.asyura2.com/19/genpatu52/msg/438.html#c8

コメント [政治・選挙・NHK269] 田原節炸裂!「山本太郎に人気がいく! 消費税ゼロと対案を出したのは彼が初めて!」「立憲、国民はやる気がない」「内閣府が勝… 赤かぶ
61. TondaMonta[1598] gnOCj4KOgoSCgYJsgo@CjoKUgoE 2020年1月20日 23:44:37 : bOfth84NBe : QVpBS3FOOXF3ZWM=[1]
投稿者の水準が低くなった。代替わりしたのかな。
すでに論じられていることを繰り返すのはいいが、例えばMMTの話はとっくに論じられていて水準が高かった。今年の7月以降は反論するのも嫌になるほど低水準。もう少し勉強してから投稿して。
 
 サンプロで田原氏の大失態は2度目に慶大の竹中を呼んだとき。竹中は田原の知らないことを諸端からぶっつけ田原を圧倒した。田原は面目を保つために応戦するだけ。これで竹中が世にでしゃばる契機を造った。
 その後に出た派遣業社長Aにも送った田原。社長Aの会社は低落傾向を示していたが竹中と組んでパソナを作り上げた。それが現在。新自由主義の見事な勝利。

 95年、労働省の課長は人材派遣の枠を広げた。それまで広げないでいたが新自由主義が官僚を虜にし始めた瞬間である。その後若者は貧乏化する。
 まあ新自由主義は中曽根以来、日本に導入されたことは一般常識だが官僚もそれにならった。昔の官僚は抵抗していたが。
 官僚が新自由主義に取りつかれたために,たとえば森友学園土地激安取得や加計学園獣医学部設置が可能になった。アメリカに留学して女を掴まされて脅されつつあるのが現在の官僚キャリアたち。
 アメリカに留学しなかった文科省の元事務次官は下村大臣に抵抗した。しかし相手は大臣。しかし抵抗できるところまで抵抗したのが前川氏。
 そのくらいのことは知ったうえで投稿詩やシャンせ。ちなみに前川氏は英国に留学した。英国に留学したキャリア官僚が全て反自由主義者ではないがゆえに,前川一派は貴重な存在。政権が変われば元に戻すだろう。
「れいわ新選組」に期待するのみ。

 もちろんワタチも勉強しなければならないが、この程度の流れを知らないで知ったかぶりをするな。
http://www.asyura2.com/20/senkyo269/msg/117.html#c61

記事 [国際28] ロシアがイランの上海協力機構正式加盟を支持(ParsToday)
https://parstoday.com/ja/news/world-i58362

ロシアがイランの上海協力機構正式加盟を支持

1月 19, 2020 19:40 Asia/Tokyo

ロシアのラブロフ外相が、同国が上海協力機構においてイランが正式加盟国になることを支持すると述べました。

IRIB通信によりますと、ラブロフ外相は18日土曜、インドの首都ニューデリーにおいて、現在上海協力機構のオブザーバー国であるイランについて、ロシアのほか、同組織のほとんどの加盟国がイランの正式加盟への申請を支持すると述べました。

ロシアは今年、持ち回りの議長国にあたり、7月には同国内で上海協力機構の年次会合が開催される予定です。

上海協力機構は、政治的・経済的多国間主義と安全保障確立へ向けて協力する多国間組織です。

同機構は、2001年6月15日にカザフスタン、中国、キルギス、ロシア、タジキスタン、ウズベキスタンによって設立され、その後インドとパキスタンも参加国に加わりました。

現在、イラン、アフガニスタン、モンゴル、ベラルーシが同機構のオブザーバー国となっています。

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http://www.asyura2.com/19/kokusai28/msg/208.html

コメント [原発・フッ素52] 原子力ムラの圧力でマスコミが温暖化を煽るも、都心は今季一番”の寒さ  魑魅魍魎男
11. 2020年1月20日 23:48:45 : qW5770aSac : ZHBpTDdEcXlON1U=[2080]
雪不足でスキーができないということは、何十年も前からあった。
平年より暖かかったり寒かったりするのは普通であって、
温暖化しているとは言えない。

マスゴミは、温暖化に有利なニュースだけを大きく取り上げて、
ぎゃあぎゃあ騒ぎ立てる。偏向報道そのものだ。

もちろん原子力ムラの圧力だ。
温暖化防止のためにCO2の出ない原子力を推進しろと。
原子力もとんでもない量のCO2を出しているのだが。

http://www.asyura2.com/19/genpatu52/msg/439.html#c11

コメント [政治・選挙・NHK269] 田原節炸裂!「山本太郎に人気がいく! 消費税ゼロと対案を出したのは彼が初めて!」「立憲、国民はやる気がない」「内閣府が勝… 赤かぶ
62. TondaMonta[1599] gnOCj4KOgoSCgYJsgo@CjoKUgoE 2020年1月20日 23:48:56 : bOfth84NBe : QVpBS3FOOXF3ZWM=[2]
訂正
  今年の7月以降は → 昨年の7月(参院選)以降は
http://www.asyura2.com/20/senkyo269/msg/117.html#c62
コメント [政治・選挙・NHK269] 河井案里事務所が2種類の領収書を発行 陣営関係者が証言(日刊ゲンダイ)  赤かぶ
15. 地下爺[9492] km6Jupbq 2020年1月20日 23:52:48 : ErXzChr1Dk : endXNXZiMGtZY28=[54]
 



http://www.asyura2.com/20/senkyo269/msg/124.html#c15

コメント [政治・選挙・NHK269] 河井案里事務所が2種類の領収書を発行 陣営関係者が証言(日刊ゲンダイ)  赤かぶ
16. 地下爺[9493] km6Jupbq 2020年1月20日 23:54:18 : ErXzChr1Dk : endXNXZiMGtZY28=[55]
 

  名前 と 素行が 一致するのは 恐ろしいかぎりですね 。。。



http://www.asyura2.com/20/senkyo269/msg/124.html#c16

コメント [政治・選挙・NHK269] <毎日新聞が一面トップ報道!>公文書クライシス 桜を見る会 内閣官房と内閣府 名簿保存「1年未満」の怪  赤かぶ
12. 2020年1月20日 23:54:57 : 4ImPab2nyM : Sk9RbHRHUEZlVjY=[206]
名簿破棄は、招待者を反故(役立たず)にしましたな。
バカは、桜から逃れるために…、
功労者の名誉を踏みにじる。

http://www.asyura2.com/20/senkyo269/msg/125.html#c12
コメント [原発・フッ素52] 風評被害の福島県産の魚 首都圏の飲食店が応援 (NHK)  魑魅魍魎男
26. 2020年1月20日 23:57:32 : qW5770aSac : ZHBpTDdEcXlON1U=[2081]
「汚染水が集水箱から漏れ出たか (NHK)」
http://www.asyura2.com/19/genpatu52/msg/292.html

東京電力福島第一原子力発電所で、事故で汚染された排気筒の中に降り、
1リットルあたり2000万ベクレル以上という高い濃度の放射性物質を含んだ雨水が、
地中に漏れ出たと見られることが分かりました。
東京電力は、環境への影響は確認できていないとしています。

海に流れているのはまちがいない。

3号機の爆発では、おそらく使用済み燃料プールで即発臨界爆発が起き、
多数の燃料破片が吹き飛んで海に落ちている。

そういう状況を知った上で、魚介類を食べることだ。
http://www.asyura2.com/19/genpatu52/msg/435.html#c26

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