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2025年7月24日00時30分 〜
記事 [政治・選挙・NHK297] 石破首相続投こそ最大の国政停滞ではないか 民意否定の“しがみつき”に列島衝撃(中)連立拡大はあるのか、野党にすり寄れば国は漂流(日刊ゲンダイ)

※2025年7月22日 日刊ゲンダイ1面 紙面クリック拡大


※2025年7月22日 日刊ゲンダイ2面 紙面クリック拡大

石破首相続投こそ最大の国政停滞ではないか 民意否定の“しがみつき”に列島衝撃(中)
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/375070
2025/07/22 日刊ゲンダイ ※後段文字お越し

どうせ早晩行き詰まる悪あがき、米国はますます足元を見るだろう


トランプ政権はかさにかかってくる…(C)ロイター

 石破は「政治を停滞させない」──などと、もっともらしいことを口にして総理のイスにしがみついているが、たとえ続投しても、早晩、行き詰まるのは目に見えているのではないか。

 衆院だけでなく、参院でも過半数を失った石破政権は、野党の協力がなければ法案も予算も成立させられない。石破は「他党とも真摯な議論を通じ、一致点を見いだしたい」と野党に協力を呼びかけるとしているが、野党の協力は得られそうもないからだ。

 はやくも国民民主の玉木代表は「約束を守らない政権とは協力できないというのが私たちの基本だ」と宣言している。

 石破政権は、秋に召集予定の臨時国会に「補正予算案」を提出する予定だが、補正予算が成立しなかったら、政権はジ・エンドとなる可能性が高い。

「野党にとって、不人気の石破政権に協力するメリットはほとんどないでしょう。むしろ、不人気政権の延命に手を貸したとレッテルを貼られかねない。いざ、与野党の政策協議がはじまったら、野党各党は、消費税減税など、高い球を次々に投げて石破政権を揺さぶってくるはずです」(山田惠資氏=前出)

 これまで石破政権は、予算や法案を成立させるために、その都度「教育無償化」や「基礎年金底上げ」など、野党の要求を丸のみする“取引”を続けてきたが、その手法は使えそうにないということだ。石破政権は、どうやって予算や法案を成立させるつもりなのか。

 しかも、その前には、トランプ関税が発動される8月1日がやってくる。トランプ米大統領が、弱体化した石破政権の足元を見てくるのは間違いない。

 2007年、安倍首相は参院選で大敗しながら、強引に続投したが、結局、2カ月後に退陣に追い込まれている。安倍の天敵だった石破も同じ運命をたどるのではないか。

連立拡大はあるのか、野党にすり寄れば国は漂流


「赤字国債でいい」と無責任発言(C)日刊ゲンダイ

 衆院に続き、参院も少数与党となったことで早速、浮上しているのが連立拡大論である。衆参ともに与党が過半数割れした状態では、予算案や法案を通すために毎回、野党に協力を求めざるを得ないからだ。早速、永田町では連立相手として「国民民主だ」「いや維新だ」といった声が飛び交っている。

 しかし、野党へのすり寄りは極めて危うい。「日本人ファースト」を掲げて急激に支持を伸ばした参政党が、選挙公約に「行き過ぎた外国人受け入れに反対」を訴えるや、保守層の支持を取り戻そうと自民は「違法外国人ゼロ」などを打ち出したが、差別や偏見を助長しかねない危険な動きだ。

 躍進した国民民主も危うい。公約で消費税率の一律5%への引き下げを掲げたが、財源について玉木は「赤字国債を発行したらいい」と無責任なことを言っている。お得意の「年収の壁」見直しには約8兆円が必要になるが、こちらも財源に言及していない。こんな連中と連立したら、日本の借金はさらに増えるばかりだ。最悪、この国は漂流してしまいかねない。

 法大名誉教授の五十嵐仁氏(政治学)が言う。

「今回の参院選で示された民意は自公への『NO』です。それを無視して野党が自公と連立を組んだり、協力するなどあり得ない話です。今年初め、2025年度予算案を巡って、野党各党は参院選の手柄欲しさに与党と密室協議をやっていた。またぞろ、手柄優先の密室協議が繰り返されれば最悪です。国民不在もいいところでしょう」

 ポピュリズム政党に接近すればどうなるかは、分断が進む欧米諸国を見れば明らかだ。

石破をしがみつかせている野党の惨状


党勢にかげり(日本共産党の田村智子委員長)/(C)共同通信社

 過半数割れの大敗を喫したのに、石破が首相のイスにしがみついていられるのは、相変わらず野党がバラバラのためだ。

 昨年の衆院選で与党が過半数割れしたため、野党が一致結束すれば、いつでも政権交代は可能だ。本来なら、昨年秋の衆院選が終わった後、政権交代が起きていてもおかしくなかった。なのに、野党各党が自分たちの手柄争いに走り、野党協力が全く進まなかった。

 問題は、参院選で躍進した国民民主に、野党第1党の立憲と連携して政権を取るつもりがないことだ。

 特に、国民民主の玉木は20日の民放番組で、「野党をまとめるという発想自体が古い」と言い切っている。しかも、「石破政権と組むことはあり得ない」と言いながら、「自民とは組まない」とは決して口にしない。石破以外の政権なら“自民党との連立も辞さない”と言わんばかりだ。

 情けないのは野党第1党の立憲だ。本来、「野党の盟主」として他の野党を巻き込んで石破政権に対抗すべき立場のはず。ところが、国民民主と参政が躍進する中、立憲は議席を維持するのがやっとで、とても自信を持って野党協力を呼びかけられる状態ではない。野田代表は「(政権交代に向けて)野党で連携することが大前提だ」と言っているが、まるで絵空事のように聞こえる。

「どうも、今の立憲には本当に政権交代を目指す気があるのか微妙で、本気度が見えません。政権交代どころか、自公立の大連立まで噂されてしまうほどです。本来、考えの違いはあれど、他の野党と結束するためにリーダーシップを発揮すべきなのに、動かない。そんな態度だから支持が集まらないのです。一致結束して『政権をよこせ』と強く迫るべきでしょう」(五十嵐仁氏=前出)

 結局、損するのは国民だ。

http://www.asyura2.com/25/senkyo297/msg/727.html

記事 [政治・選挙・NHK297] 参政党「参院選14議席」の衝撃…無関心、自民、れいわから流れた“740万票”のカラクリ 特別寄稿 古谷経衡(日刊ゲンダイ)

参政党「参院選14議席」の衝撃…無関心、自民、れいわから流れた“740万票”のカラクリ 特別寄稿
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/375135
2025/07/24 日刊ゲンダイ


最終演説に黒山のひとだかり(東京・芝公園)/(C)日刊ゲンダイ

 参政党が参院で合計14議席を獲得したことで、国内外に衝撃が走っている。特に比例代表では約740万票を得た。前回2022年参院選比例で同党は約180万票を、24年衆院選では同約187万票を得た。この約200万を基礎票とすると、ごく短期間に約500万票近くがどこからか「やって来た」計算になる。

 参政党支持層の主要部は、政治的リテラシーが薄い、民主主義的自意識が低い30〜50代くらいまでの無関心層である。その時々に風見鶏的に支持政党を変える無党派層ではなく、これまでの人生で一度も選挙に行かず、与野党の対立構造もあやふやな有権者は、この国に少なくない数いる。今回の参院選は、前回22年参院選と比べて投票率が約6.46ポイント上昇した。数にすれば約600万票が「新規」に増えた計算だ。

 参政党支持層のほとんどは動画を情報源としている。同党の主張には事実誤認や陰謀論的なものも多いが、それを精査できないほどの感受性の有権者には、ファクトチェックは意味をなさない。動画を見て「目覚めた」人々が、こぞって投票所に行くことで投票率は上昇したとみる。雑駁にこのうち4〜5割が参政に流れたとすると約300万票。自民を見限った有権者の多くは国民民主に乗り換えたと予想するが、自民から参政への離反組は100万票程度だろう。これに加え、れいわ新選組が本来獲得すべきだった100万票強が参政に流れたとみる。基礎票にこの3つを加えれば、約740万票という数字の説明はつく。

支持層がかぶる

 キーワードは前哨戦とされた6月の都議選だ。れいわの牙城とされた「練馬」「世田谷」で同党候補が落選し、参政の候補が勝った。あるれいわ関係者は、「支持層がかぶる参政党に取られた」と嘆く。消費税廃止、積極財政を柱とするれいわの経済政策は、後発の参政党が模倣した。しかし国家観や人権問題で進歩的なれいわと、真逆を行く参政の支持者が重複するとはどのような意味か。

 実際には、れいわ支持層には反ワクチンや陰謀論的世界観を好む支持層が少なくない。この意味においてれいわと参政は近似的だ。加えて今回参院選の世論調査で、有権者の関心が最も高い課題は「経済・物価」がずばぬけていた。消費税廃止と積極財政論を支持する有権者が参政に流れたと考えるのが自然だ。

 どだい、基本的人権の尊重・国民主権・平和主義という最も重要な価値観を「経済の二の次」「優先度が低い」と考える有権者には、まっとうな政治的価値観を期待することができない。そのような層は、政治信条の核がないので「新規出店」した政党に向かうのは、日常的な消費行動と同じである。れいわの比例票は今回約380万票で、議席は3に増えたものの、目標の4に届かなかった。本来、れいわが積み増すはずの票を、参政に取られたのではないか。


古谷経衡 作家

1982年生まれ。立命館大学文学部史学科卒。令和政治社会問題研究所所長。「左翼も右翼もウソばかり」「日本を蝕む『極論』の正体」「毒親と絶縁する」「敗軍の名将」「シニア右翼」など著書多数。

http://www.asyura2.com/25/senkyo297/msg/728.html

記事 [政治・選挙・NHK297] 石破首相続投こそ最大の国政停滞ではないか 民意否定の“しがみつき”に列島衝撃(下)立憲の停滞、共産の後退、「今だけ自分だけ」という危険世相(日刊ゲンダイ)

※2025年7月22日 日刊ゲンダイ1面 紙面クリック拡大


※2025年7月22日 日刊ゲンダイ3面

石破首相続投こそ最大の国政停滞ではないか 民意否定の“しがみつき”に列島衝撃(下)
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/375071
2025/07/22 日刊ゲンダイ ※後段文字お越し

立憲の停滞、共産の後退、「今だけ自分だけ」という危険世相


頼りない…(C)日刊ゲンダイ

 今回の参院選で野党第1党の立憲の獲得議席は横ばい。共産の当選者は3人止まりで、公示前の11から7へと議席を減らした。なぜ左派系の主要野党は有権者に存在感を示せなかったのか。

「核武装が最も安上がりで、最も安全を強化する策のひとつ」──。東京選挙区で初当選した参政党・さやは選挙中に個人的な考えとして、そう言い放った。「この発言に、今の危うい世相が凝縮されています」と、立正大名誉教授の金子勝氏(憲法)はこう言った。

「唯一の被爆国として許しがたい妄言であり、広島・長崎の原爆投下を正当化するトランプ米大統領にも通じる発想ですが、『安上がり』との表現に反応する若者も多いはず。生活が苦しい中、国民の負担は軽い方がいい。防衛予算倍増に伴う増税路線へのアンチと捉え、『タイパ』『コスパ』の効率重視の考え方にも響く。それだけ若年層を中心に生活のゆとりが失われている証拠で、国力の衰退を物語っています」

 歴代自民党政権の経済失政がもたらした「失われた30年」が「今だけ、カネだけ、自分だけ」という刹那主義の蔓延を許しているのだ。

「前提には安倍政権以降に喧伝された日本を取り巻く安全保障環境の脅威があり、その上で生活水準の低下が右傾化を招いているのではないか。リベラル勢力が重んじる時間をかけた議論よりも、一刻も早く暮らしを何とかしてくれという欲求が優先されてしまうのです。国民生活の疲弊がリベラルを蹴散らし、戦後80年、この国が守り続けた平和の理念が音を立てて崩れていくのを感じます」(金子勝氏=前出)

この選挙は歴史の分岐点、自民の終焉とファシズムの萌芽


一斉に3本指のサイン(C)日刊ゲンダイ

 今回の参院選でハッキリしたのは、自民党政治の終焉だ。集票力を補完し合ってきた自公連立は四半世紀を超え、公明の支持母体・創価学会の衰退は激しい。公明は3年前の参院選で618万の比例票を集めたが、今回は521万票。約100万票もの消滅は自公両党に衝撃を与えている。

 かつて「国民政党」と呼ばれた頃の自民の包括性は見る影もなく、安倍政権が重視した右寄りの「岩盤支持層」もついに崩落。とうに切れていた耐用年数が結党70年目に、いよいよ露呈したのだ。

 しかも既存の野党は政権批判票の受け皿となりきれず、代わって台頭したのは「日本人ファースト」の排外主義を掲げる右派ポピュリズムの新興勢力である。高千穂大教授の五野井郁夫氏(国際政治学)はこう言う。

「根拠不明な物言いに対し、報道各社が相次いでファクトチェックでただしても、参政党の神谷代表らは意に介さない。支持する側も『事実』を重んじるそぶりはなく、日常的に目にする外国人急増への漠然とした不安を解消してくれるならば、それでいい。むしろ、コアな支持層ほど心地よいストーリーに酔いしれ、『この政党は私が育てた』という“推し活”に夢中になっているようにも見える。従来の保守政党にない“善男善女”風の各候補の見てくれの良さが、その傾向をさらに助長したとも言えます」

 虚実ない交ぜの主張への熱烈支持には「嘘も百回繰り返せば真実になる」「大衆は小さな嘘より、大きな嘘に騙されやすい」というナチス的なプロパガンダで動く世論の危うさが漂う。

「参政党の躍進に引きずられ、自民党まで生き残りをかけ、排外主義を強めたら、もう後戻りできない。不気味なファシズムの萌芽を感じます」(五野井郁夫氏=前出)

 戦後80年という歴史の節目に、この国の政治は重大な分岐点を迎えている。

http://www.asyura2.com/25/senkyo297/msg/729.html

記事 [政治・選挙・NHK297] 参政党のあきれるデタラメのゴマカシ連発…本名公表のさや氏も改憲草案ではアウトだった(日刊ゲンダイ)

参政党のあきれるデタラメのゴマカシ連発…本名公表のさや氏も改憲草案ではアウトだった
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/375187
2025/07/24 日刊ゲンダイ


「選挙のキャッチコピーですから、選挙の間だけなので」/(C)日刊ゲンダイ

 参院選で躍進した参政党が連日、軌道修正を迫られている。要するにデタラメのゴマカシだ。

 23日は東京選挙区(改選数6+補選1)で2位当選したさや氏が党公式サイトを通じ、本名を公表。〈「塩入清香(しおいりさやか)」と申します。選挙戦におきましては、シンガーおよびキャスターとして長年親しんでいただいた「さや(saya)」という名前で出馬させていただきました。これは、多くの方々に覚えていただきやすいという戦略的な理由もございました〉などと説明した。

 文春オンラインに本名のほか、22歳年上の音楽家の塩入俊哉氏と結婚に至った経緯なども報じられたからか。そもそも、国家主権をうたって国民の睡眠にまで口を出す改憲草案では〈候補者及び議員の本名、帰化の有無、収支等の情報は公開される〉(13条)としているのに、ルールを無視していたわけだ。デタラメ草案だからスルーしていたのか。

 投開票日に会見した神谷宗幣代表は改憲草案について、「(参院選の候補者は)いやあ、ちゃんと読んでないんじゃないですかねえ」と発言。「候補者に必ず読むようにというふうには徹底していない」とシレッとしたもので、「外国人に特権?特に日本ではないんじゃないですか」とも言っていた。

 キャッチコピーの「日本人ファースト」について、選挙戦の最中に「選挙のキャッチコピーですから、選挙の間だけなので」とも言っていて、その言葉には偽りがないようだ。

最初に提出する法案は「コロナ」

 法案提出が可能となる10議席以上の獲得が確定後、出演したネット番組で最初に国会提出する法案について聞かれ、こう言っていたのもア然だ。

「2020年から始まったコロナの問題ですね。その対策について本当に政府がやったことは正しかったのか。予算がかなり使われていますけど、ムダ遣いがなかったかとか。そういったことを検証する。だからコロナ政策の見直しをやる」

 新型コロナウイルス対策の公費支援などはとっくに終了しており、会計検査院による検査結果も公表済み。移民対策については「技能実習制度を変えたので、それの見直しをもう一回やるべきかなと思っています」と答えていた。

 選挙戦で訴えたことはあれもこれも棚上げ。まさに「令和のポピュリスト」。こんな連中に公金が回される是非をいま一度よーく考えた方がいい。

  ◇  ◇  ◇

 参政党については、関連記事【もっと読む】【さらに読む】などで詳しく報じている。

http://www.asyura2.com/25/senkyo297/msg/730.html

記事 [政治・選挙・NHK297] 「備蓄米ブーム」が完全終了…“進次郎効果”も消滅で、店頭では大量の在庫のお寒い現状(日刊ゲンダイ)

「備蓄米ブーム」が完全終了…“進次郎効果”も消滅で、店頭では大量の在庫のお寒い現状
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/life/375136
2025/07/24 日刊ゲンダイ


あれほどイケイケだったが…(C)日刊ゲンダイ

 フィーバーは、すっかり過去のものとなった。

 小泉進次郎農相が今年5月の就任直後に随意契約による備蓄米放出を表明し、「5キロ2000円」の価格は巷で大きな話題となった。江藤前農相が放出した入札備蓄米の流通が遅れていたこともあり、就任からわずか10日ほどで店頭に並んだ時は、テレビでも大きく取り上げられた。低迷する石破内閣の支持率も一時的に盛り返し、自民党内からは「進次郎サマサマ」との声も聞かれたほどだ。

 しかし、日刊ゲンダイ記者が今月12日に都内のスーパーを訪れると、当時の熱狂がウソのようだった。2000円の備蓄米が店頭に並ぶとのことで開店前に駆けつけ、17番目の整理券を入手。午前9時の開店直後に入店し、あっけなくゲットできた。それどころか、約300袋入荷したという備蓄米はかなりの数が余っており、多くの客は目にとめることさえなかった。

 実際、大手コメ卸売り関係者も「備蓄米が出回ったことで手に入りやすくなったとはいえ、一時期ほどの需要はない」と話す。

拭いきれない品質への懸念


流通が定着し手に入りやすくなると…(C)共同通信社

 あれほどのブームは、なぜ沈静化したのか。そもそも、随意契約で放出された備蓄米は2020〜22年産(古古古古米〜古古米)で、品質を懸念する声が少なくなかった。

「品種や産地によって品質にばらつきもあり、中には劣化が進んでいるものも散見されます。『おいしくない』との声も少なからずあり、コメにこだわりのある人などはリピート率がそこまで高くないと考えられます。備蓄米が大きな話題になったのは、メディアの報道が過熱しすぎた側面もあるでしょう」(米流通評論家・常本泰志氏)

 創業90年の老舗米穀店「まつもと米穀」(京都府舞鶴市)の松本泰社長も、備蓄米の品質を疑問視する。

「炊きたてなら多少はおいしく食べられるかもしれませんが、2〜3時間もすれば味がどんどん落ちてしまう。普段は炊いたコメをお弁当やおにぎりにしたり、食べきれなかった分を冷蔵庫に入れておくことがあると思います。しかし、古古米くらいになると、こうしたさまざまな食べ方に堪えられる品質ではないことがあるのです」

 自民惨敗の参院選でも進次郎効果はなかった。「小泉劇場」とともに備蓄米ブームも忘却のかなただ。

  ◇  ◇  ◇

 今回の参院選では旧安倍派の「裏金候補」15人が有権者の審判を受けた。開票結果はナント、10勝5敗の勝ち越しに。●関連記事【もっと読む】『自民旧安倍派「裏金候補」15人の当落は「10勝5敗」の勝ち越し…外国人政策の陰に隠れた「政治とカネ」』で詳報している。

http://www.asyura2.com/25/senkyo297/msg/731.html

   

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