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2025年9月03日00時40分 〜
記事 [政治・選挙・NHK297] 混迷する伊東市 学歴詐称市長「居座り」のモチベーション…不信任可決でもまだ“失職への通過点”(日刊ゲンダイ)

混迷する伊東市 学歴詐称市長「居座り」のモチベーション…不信任可決でもまだ“失職への通過点”
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/376942
2025/09/02 日刊ゲンダイ


不信任可決でも解散か、辞職・失職か…(静岡・伊東市の田久保真紀市長)(C)共同通信社

 まだ通過点に過ぎないようだ。静岡県伊東市議会は9月定例議会初日の1日、故意の学歴詐称を認定された田久保真紀市長への不信任決議案を提出。市議19人の全会一致で可決された。

 可決後に田久保市長は通知から10日以内の議会解散か辞職・失職の選択を迫られる。その間、定例会は判断を見極めるため、休会する異例の展開だ。地元政界関係者の間では「恐らく期限ぎりぎりまで待って、解散する」との声が多い。だが、解散後の市議選の実施には地元選挙管理委員会の準備作業に1カ月は要するとされ、投開票日は10月半ば以降となる見込みだ。

 新たな議席が確定すれば改めて不信任案が提出される可能性は大だ。選挙後の可決には全議員の3分の2以上が出席した上で、過半数の賛成が必要となる。今の田久保市長は四面楚歌状態で、可決の公算の方が高いだろう。

 可決されれば、ようやく自動失職。逆に言えば、それまで田久保市長は延々と居座るのだ。新たな市長の選出にもまた時間を要する。失職後50日以内に市長選を実施し、選挙期間は7日間。1日の不信任案提出からザッと3カ月はかかり、「下手すると新市長の誕生は年明け」(地元政界関係者)とも言われている。

約85万円の報酬だけじゃない


この5行から全てが始まった(提供写真)

 田久保市長が居座る理由には「月額約85万円の市長報酬を手放すのが惜しいから」(地元関係者)との指摘もあるが、彼女なりの意地もありそうだ。

「彼女は5月の市長選で、市内のメガソーラー計画の白紙撤回と、前市長が進めた新図書館建設計画の中止を公約に掲げて初当選。学歴詐称問題は当選直後にバラまかれた、たった5行の怪文書<写真〉から始まった。本人は反対勢力にハメられたと思っているフシがあり、売られたケンカは買うタイプ。だから意固地になっているのです」(前出の地元政界関係者)

 1日の定例議会初日の本会議では、百条委員会の出頭拒否、チラ見せ“卒業証書”の記録提出拒否、証言拒否、虚偽証言の4件の地方自治法違反での刑事告発も全会一致で議決される。どんな理由があるにせよ、田久保市長は往生際が悪すぎる。

  ◇  ◇  ◇

 伊東市のナイトスポットでの田久保市長の評判とは?●関連記事【もっと読む】『静岡県伊東市“田久保劇場”震源地のナイトスポットで聞いたナマの声…「市民として恥ずかしい」』で詳報している。

http://www.asyura2.com/25/senkyo297/msg/896.html

記事 [政治・選挙・NHK297] いよいよ総括報告と両院議員総会…「石破おろし」の賛否“号砲”で自民党の分断が加速する(日刊ゲンダイ)


いよいよ総括報告と両院議員総会…「石破おろし」の賛否“号砲”で自民党の分断が加速する
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/376997
2025/09/02 日刊ゲンダイ


執行部の責任論は?(左から小野寺政調会長、森山幹事長、菅副総裁)(C)日刊ゲンダイ

 大荒れとなるか。

 自民党は2日、参院選の敗因を分析する総括委員会を開催。報告書をまとめた後、両院議員総会に諮る予定だ。石破首相個人の責任を明記しない内容になる見込みだけに、反石破派から異論が続出する可能性大。以後は、総裁選挙管理委員会が事実上の「退陣要求」となる総裁選前倒しについて、国会議員と都道府県連への意思確認を開始する。

「総裁選挙管理委は8日にも前倒しの是非を判断します。前倒しには議員295人と47都道府県連の代表者の計342人のうち、過半数の172人の賛同が必要。メディアの調査だと、まだ大半が態度未定で、今後、賛成派と反対派による多数派工作が激化するでしょう。党内は真っ二つになってもおかしくない」(官邸事情通)

 早速、分断の兆しが見えているのが“裏金集団”の旧安倍派だ。「5人衆」と呼ばれた元幹部が「石破おろし」で蠢く中、同派に所属していた稲田朋美元防衛相が“古巣批判”を展開。先月31日のBS番組で「裏金問題の当事者が石破さんの責任論を言っている。党の外から見ると『あなたたちにそういう資格があるのか』という意見が結構あると思う。責任を誰も取らず、その人たちが石破おろしをしているっていうふうに国民が見て『これ、何なんだ』というのは、私はその通りだと思う」とディスったのだ。

「稲田さんの発言に、元幹部は激怒している。彼らは悪者にされることを極端に嫌がっているからです。ある元幹部は『世間は“旧安倍派が悪い”と受け止めているようだが、トンデモナイ。どう考えても責任は石破にある。石破を擁護し、我々を落とすマスコミもおかしい』と言っていたほどですから」(自民党関係者)

「踏み絵」を迫るのはケンカを売るも同然


どれだけの議員が本音を言えるか。いずれにせよ国民は…(左から稲田元防衛相、岩屋外相、小泉農相)/(C)日刊ゲンダイ

 閣内も割れている。現職の副大臣・政務官が公然と「退陣要求」していることに、岩屋外相は「政府で仕事している以上は、石破首相に与えられた任務・使命を果たしていくことが責任。そうでない判断をするなら、しかるべき行動がなされて当然」と発言。“辞任してから言え”と突きつけた。ところが、小泉農相は「思いを表明するのは議員としてあるべき姿のひとつだ」と擁護。食い違っている。

 総裁選管が前倒しに賛成する議員にのみ書面の提出を求めたことも、党内で深い亀裂を生んでいる。前倒しに賛成の反石破派の議員は言う。

「我々に『踏み絵』を迫るようなルールは、ケンカを売っているも同然ですよ。こっちがひるむと思ったのでしょうが、逆効果だ。『だったら堂々とNOを突きつけてやる』と息巻く議員が増えていますから」

 一方、石破擁護派の議員はこう言う。

「退陣を迫るわけですから、記名で意思を示すのは当然。ワーワー騒いでいるヤツは議員失格ですよ。まあ、どこまで突っ張り切れるか見ものですね。腰砕けになる連中も出てくるでしょう」

 いずれにせよ国民の失望を招く事態は避けられそうにない。前倒しが決まっても「醜い政争」と批判され、決まらなくても「あの騒動は何だったんだ」と呆れられる。いっそ自民党は分裂したらどうか。その方が国民もスッキリするだろう。

 ◇  ◇  ◇

「石破おろし」をめぐる自民党の醜悪な内ゲバについては、関連記事【もっと読む】【さらに読む】などで詳しく報じている。

http://www.asyura2.com/25/senkyo297/msg/897.html

記事 [政治・選挙・NHK297] 「ポスト石破」最右翼の小泉農相“進次郎構文”また炸裂の不安…NHK番組で珍回答連発(日刊ゲンダイ)

「ポスト石破」最右翼の小泉農相“進次郎構文”また炸裂の不安…NHK番組で珍回答連発
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/376928
2025/09/01 日刊ゲンダイ


一挙一動に注目が集まる人気、されど…(C)日刊ゲンダイ

 自民党内で「石破おろし」をめぐる攻防が繰り広げられる中、何かと注目を集めるのが「ポスト石破」の呼び声高い小泉進次郎農相だ。総裁選実施の是非について、31日は報道陣に「一議員としてよく考えて、(9月2日に公表される参院選の)総括もしっかり見た上で対応は考えたい」と通り一遍に応じた一方、「進次郎構文」を炸裂させた。期待を裏切らない男だが、国の舵取りを任せるには不安いっぱいだ。

 一挙一動に注目が集まる中、進次郎氏は31日のNHK「日曜討論」に生出演。「小泉農相に問う 新米価格は コメ政策は」という大真面目なテーマなのに、笑いを誘うやりとりばかりだった。

 5月に緊急登板した進次郎氏は、備蓄米の売り渡しを競争入札から随意契約に切り替え。新米価格への懸念から放出分の販売期限を8月末としたが、10万トンほどが未出荷だったため「引き渡しから1カ月以内」に延長した。

 司会からその理由を問われた進次郎氏は、「われわれ、お届けしますというふうに約束をした。約束を果たすためには、販売延長という形で届けきるということをまずやらなければいけない」と説明。これはまだ分かる。が、引き渡しが遅れた理由はナゾに包まれていた。

「現場の皆さんには最大限の努力をいただいています」と前置きし、「ただこれ、政府として日本の国家として、ここまで備蓄米を流すということは初めてのことなので、今回の教訓は次につなげなきゃいけないと思います」と論点ずらし。そして自分で「更問い」だ。

「なぜここまで時間がかかるのか。備蓄米放出が真の国家存立の危機が危ぶまれるような時の放出ではないかもしれませんが、仮に日本の中で安全保障上の危機が訪れた時に国民の皆さんが飢えないように一日も早く備蓄米を届けていくということを初めてやるとしたら、ここまで時間がかかっていたのか、というのは私は想像するだけで恐ろしい気持ちになります」

 もっともだ。「教訓につなげていくということですね」と司会に引き取られていた。米価高騰をめぐる消費者の不安に対しては「最終的に日本経済を強くする」とのこと。

「『ポスト石破』を意識してか成果を焦るきらいがある。訪韓中に外相との会談は異例だと持ち上げられましたが、李在明大統領の訪日目前という事情もあり、恥をかかせないよう助け舟を出されただけ。進次郎氏の本命は食品医薬品安全処のトップで、水産物輸出規制の早期撤廃をねじ込もうと猛アプローチしたものの、固辞されて困り果てていた」(外交事情通)

 オヤジさんが言ったように、「50歳過ぎてから」が正解なんじゃないか。

  ◇  ◇  ◇

「ポスト石破」をめぐる進次郎農相の動きについては、関連記事【もっと読む】【さらに読む】などで詳しく報じている。

http://www.asyura2.com/25/senkyo297/msg/898.html

記事 [政治・選挙・NHK297] 開示された3回目の「森友文書」で発覚! 財務省「黒塗り」の“お寒い”内情 相澤冬樹(日刊ゲンダイ)

開示された3回目の「森友文書」で発覚! 財務省「黒塗り」の“お寒い”内情
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/377010
2025/09/03 日刊ゲンダイ


ほぼ同じ内容なのにこの違い(提供写真)

 情報開示といえば「黒塗り」が付き物だ。公文書の一部を黒く塗り、都合の悪い部分を隠す。文書を丸ごとべったり黒く塗る「のり弁」もよく見る。一体どういう基準でしているのか? その“お寒い”内情が、森友事件を巡る3回目の公文書開示で浮き彫りになった。

 例えば「報告書(訟務関係)」と題された文書。森友学園への国有地の売却額について、地元・大阪府豊中市の木村真市議会議員が情報開示を求めた裁判について記している。ところが法廷での原告と国側、それに裁判所のやりとりがすべて黒塗りで、まさに「のり弁」状態だ。でもこれは公開の法廷で行われた弁論で、傍聴人も取材記者もすべて内容を聞いている。その内容をなぜ黒塗りにする必要があるのか?

 この裁判では、土地取引の責任者だった財務省近畿財務局の池田靖氏が、売買金額を不開示にした理由について裁判所に陳述書を提出している。その2週間ほど前から近畿財務局と財務本省、それに裁判を担当する大阪法務局との間で頻繁にメールがやりとりされている。陳述書について事細かく修正が図られたようで、本省の中村稔理財局総務課長にも報告が行われている。だが肝心なところはすべて黒塗りで、詳細はわからない。

 写真は、左が裁判所に提出された陳述書そのもの。右は提出直前の最終形とみられる。どちらもほぼ同じ内容と思われるが、右は本文が全面黒塗りの「のり弁」、左は本文がすべて開示されている。ところが「のり弁」で唯一明らかにされている池田氏の名前の部分だけ、左では黒塗りになっている。このちぐはぐさは何だろう? 省内で意思統一ができていないとしか思えない。木村市議自身もこの文書を見て「雑な作業ですね」と語った。

事実確認せず公文書に記載

 木村市議が起こしたこの裁判をきっかけに森友事件が世に知られ、安倍政権を揺るがす政治問題へと発展した。財務省にとってはまさに“天敵”だろう。開示文書では至る所で「木村真」と呼び捨てにしている。そして木村市議を「共産党」と記しているのだが、実際は無所属で共産党ではない。近畿財務局の美並義人局長(当時)が「(木村市議の)共産党内での影響力はどの程度なんだろう」と発言したことも記されている。市議会の事務局に聞けばすぐわかる程度の事実確認もせず公文書に記載し、それをもとに財務局のトップが発言する。こんなずさんな組織が日本の財政を動かしていることにぞっとさせられる。

 それがわかるのも情報が開示されたから。だからこそ全面開示が原則だ。役所が勝手な判断で黒塗りすることは許されない。


相澤冬樹 ジャーナリスト・元NHK記者

1962年宮崎県生まれ。東京大学法学部卒業。1987年NHKに記者職で入局。東京社会部、大阪府警キャップ・ニュースデスクなどを歴任。著書『安倍官邸vs.NHK 森友事件をスクープした私が辞めた理由』(文藝春秋)がベストセラーとなった。

http://www.asyura2.com/25/senkyo297/msg/899.html

記事 [政治・選挙・NHK297] 石破首相が強気で臨む“解散・総選挙”構想 「野党乱立なら自公過半数回復」との試算、参院選をもとにした次期衆院選の議席予測では「自公249、野党・無所属216」と逆転も(NEWSポストセブン)
https://www.news-postseven.com/archives/20250901_2061091.html?DETAIL





「野党乱立なら自公過半数回復」

この仮説を即座に否定する人はあまりいないのではないか。

言い換えれば、現下の政治状況においては、客観的にも現実味が高いということになる。

そう予測する記事のポイントは、

・自公はこれまで通り選挙協力をする。

・野党各党は比例票の上積みを狙って、勝算の無い小選挙区にも候補者の擁立を拡大する。

・その結果、新興政党は比例区で多少議席を伸ばすものの、あおりを受けて立憲民主党が小選挙区での議席を大幅に減らす。


立憲民主党の枝野氏は「「野党共闘」の時代は終わった」と、なぜか嬉しそうに発言したそうだが、それは同時に立憲民主党の終焉を意味すると、危機感を持たなければならないところなのだが。

どうしたことか・・・。



以下に記事の全文を転載する。


選挙で衆参の与党過半数を失った総理大臣が退陣せず、むしろ支持率が上昇するという奇妙な状況が生まれている。党内の反主流派や野党の追及が勢いづかないなか、石破茂・首相が、“伝家の宝刀”とも言える「解散・総選挙」に出る可能性も囁かれている。その裏には、ある衝撃的なデータの存在があった──。【全3回の第3回。】

■石破首相が強気の理由

 野党側も石破おろしの展開次第では「まさかの解散」がありうると見て身構えている。

 国民民主党の玉木雄一郎・代表は、「時の総理大臣が権力を維持したり、党内外に力を発揮できるのは、人事と解散権。我々としても、いつ解散があってもおかしくない。もっと言うと、年内に衆院選があってもおかしくないという構えで、準備はしたい」(8月23日のCS番組『国会トーク フロントライン』)と語り、次の総選挙では国民民主党単独で内閣不信任案を提出できる「51議席以上」を目標に掲げた。

 反石破派が掲げる石破おろしの最大の理由は昨年の総選挙、東京都議選、参院選と3連敗したことだ。にもかかわらず、石破首相が「解散・総選挙」に強気な姿勢なのはなぜなのか。

 それは「野党乱立なら自公過半数回復」という試算があるからだという。

 大阪維新の会の創設者で大阪府知事と大阪市長を歴任した橋下徹氏はXの投稿(8月10日付)でこう指摘している。

〈今回の参議院選挙比例票を衆議院小選挙区に機械的に割り振ると、野党が共倒れし与党が過半数を確保するとの計算結果あり。石破さんが自民党内の猛反発を受けながら、国会議員の個人財布となっている政党支部を潰して解散総選挙を打てるか。自民党の嫌がることをやればやるほど支持率は上がる。石破さんに反対する者に対して刺客を送る覚悟があるか〉

 参院選で自公は惨敗して過半数を失った。それが衆院選であれば、本当に自公過半数は可能だったのか。

 そこで本誌・週刊ポストは7月の参院選の選挙区、比例代表の政党別得票をそれぞれ衆院選の小選挙区、比例代表(ブロック別)に再集計し、各党の議席を推計した。

再集計の結果は、「自公249議席、野党・無所属216議席」と逆転、自公が過半数となったのである。

 なぜ逆転できるのか。理由の一つが自公の選挙協力だ。

 参院選では公明党が7つの都府県(選挙区)に候補を立て、自民党候補と競合したが、衆院選では自公が選挙区協力を組んで候補者調整することが想定される。そのため、7都府県の小選挙区については集計にあたって自公の得票を合計すると、他の政党の得票を上回るケースが多い。

 たとえば、参院選で躍進した参政党の得票は、衆院の小選挙区別に集計すると「群馬2区」「福岡1区」「福岡2区」で自民党や他の政党を抑えてトップだった。だが、自公の得票を合計すると福岡の2選挙区は参政党を上回る。参政党が小選挙区で得られる議席は群馬2区の1議席のみ。ただし、比例代表では25議席を得て合計26議席の躍進となる結果だった。

■野党は票の食い合いに

 もう一つは野党候補乱立による票の食い合いだ。

 参院選東京選挙区では自民、立憲、国民がそれぞれ2人ずつ候補を擁立するなど、すべての国政政党が候補を立てた。そのため野党票が割れ、小選挙区単位では自公の合計得票が他の野党の得票を上回った。埼玉、千葉、神奈川、愛知など大都市圏に共通する傾向だ。

 そのため小選挙区では野党第一党の立憲が野党共倒れで議席を大きく減らし、自公が議席を伸ばす試算となった。

 次の総選挙でも野党乱立になる可能性は高い。

「衆院51議席」を目標に掲げる前述の国民民主は参院選で立憲と選挙協力した茨城(定数2)で自民、参政の候補に敗れたことから、次期衆院選では選挙協力をやめて全国に100人以上の擁立を目指す方針に傾いている。

 参院選の全選挙区に独自候補を立てて躍進した参政党も、「次の衆院選で50〜60議席を取って、連立内閣の一角を占めるポジションを目指したい」(神谷宗幣・代表)と衆院選でも全選挙区での候補擁立を目指す姿勢だ。維新やれいわなども都市部では積極的に候補擁立すると見られている。

選挙分析に定評のある政治ジャーナリスト・野上忠興氏が指摘する。

「参院選の野党の比例得票を見ると国民、参政、立憲が横一線で並び、野党第一党がどこかわからない状態になってきた。れいわや日本保守党も伸びている。次の総選挙でも、各党は比例の票を稼ぐために小選挙区にも積極的に候補を立てることが予想され、野党の候補者調整は難しいでしょう。そうなると共倒れが増える。次の総選挙では、自公は野党候補乱立による“漁夫の利”で議席を増やすという可能性は十分考えられます」

 総選挙敗北で過半数を失った首相が再び解散・総選挙を仕掛けて挽回したケースは中曽根康弘・首相の「死んだふり解散」が有名だ。

 国民の批判を浴びた「ロッキード選挙」(1983年)で衆院の過半数を失った中曽根首相は、3年後、支持率回復を背景に衆参同日選を仕掛けた。この時、国会を閉会し、同日選を警戒する野党を安心させた後に突然、臨時国会を召集すると本会議を開かないまま冒頭解散したことから「死んだふり解散」と呼ばれた。結果は自民党が圧勝、過半数を回復し、中曽根氏は総裁任期を延長させて5年の長期政権となった。

 石破首相の場合は、自公が衆参とも過半数を失い、事実上、“死に体”になっているだけに、過半数回復を賭けた一か八かの「黄泉がえり解散」と言うべきかもしれない。


記事の転載はここまで。



今展開されている自民党の権力闘争の激しさ。

あの裏金議員たちが起死回生を狙い、議員生命をかけた、命がけの闘争。

まさに、汚れたもの同士の「仁義なき戦い」。

国民不在の不毛さに、国民から見放されていく危険も意に介している風はない。

ただ一つ感心するのは、権力に対する飽くなき欲求と、そこから発散されるエネルギー。

その点だけは野党、特に今はまだ野党第一党の立憲民主党が見習わねばならないところだろう。

相対的に評価をされて、こんな自民党でも、何もしない○○よりはまし・・・となりかねない。

共産党の小池氏は、枝野氏の発言を受けて、「今後ますます野党共闘が重要になる」と枝野氏の誤った認識を指摘している。

自公政権を倒すという目標を口にしていた割には、戦うことを恐れているような野党。

最近は政権交代の言葉は小さくなり、代わりに連立政権入りを目指しての抜け駆け競争の感がある。

自公政権からすれば、政権交代の大義を捨てた野党など「恐れるに足らず」だろう。

今、自民党は「石破おろし」に夢中だ。

この機会に野党が内閣不信任決議案を提起すれば、「石破おろし」に励む自民党議員も賛成するしかない。

立憲民主党は、政権交代を目指し、解散総選挙を恐れず、戦う姿を国民に示してはいかがか?

少しは政党支持率が上がるのではないか・・・。

逆に、今行動を起こさなければ、ますます国民に見放されると思うのだが・・・。









http://www.asyura2.com/25/senkyo297/msg/900.html
記事 [政治・選挙・NHK297] 飛車角金銀落ちで投了まぢか(植草一秀の『知られざる真実』)
飛車角金銀落ちで投了まぢか
http://uekusak.cocolog-nifty.com/blog/2025/09/post-23d10f.html
2025年9月 2日 植草一秀の『知られざる真実』

自民党が両院議員総会を開いた。

総会中およびその後、自民四役が辞意を表明した。

森山裕幹事長、小野寺五典政調会長、鈴木俊一総務会長、木原誠二選対委員長が石破首相に辞意を伝えた。

玉を守る飛車、角、金、銀が同時に消えた。

裸の玉。

玉の陥落は時間の問題になった。

参院選は石破内閣の信任投票だった。

昨年10月総選挙とはまったく意味が違う。

昨年10月総選挙は自民党裏金事件への国民審判の意味が強かった。

しかし、それから半年以上が経過。

通常国会で石破内閣が何をしたかの総括だった。

二大テーマがあった。

減税と企業献金禁止。

「政治とカネ」の本丸は「企業献金」。

減税では衆院総選挙で消費税減税が論議された。

石破内閣はこの二つを潰した。

加担したのは玉木国民である。

参院選の勝敗ラインを自公で50と設定したのは石破茂氏。

125議席を争う参院選で自公50議席を勝敗ラインに設定。

あり得ぬ大甘勝敗ライン。

このラインを超えられなかった時点で「石破内閣不信任」である。

主権者である国民から「内閣不信任」を突き付けられて責任を取らなかった首相が一人いる。

菅直人氏だ。

2010年7月参院選で大惨敗した。

理由は明白。

参院選に向けて消費税率10%を公約に掲げたのだ。

菅直人内閣が発足したのが2010年6月8日。

7月参院選に向けて公約発表会見を開いたのが6月17日。

この会見で、突然、消費税率10%への引き揚げを発表した。

民主党内の民主的な意思決定プロセスはまったく執られていない。

菅直人首相の独断と暴走の結果として示されたのが消費税率10%公約だった。

7月参院選について枝野幸男幹事長が時事通信インタビューに答えて

「参院選が菅直人内閣に対する信任投票」

と明言した。

結果は菅直人民主党大惨敗。

翌日私は、このブログに『菅敗』という「替え歌」を書いた。

「『菅敗』−菅直人首相参院選完敗の歌−」
https://x.gd/2pxbg

しかし、菅直人氏は首相の座にしがみつき、1年間も首相の座に居座った。

東日本大震災と福島原発事故が発生し、原発廃棄と東京電力法的整理を決定すべきだったが、いずれもやらなかった。

その結果として原発全面推進の現実を招いた。

石破茂氏は2007年参院選で与党過半数を守れなかった当時の安倍晋三首相を厳しく糾弾した。

「やはり責任は総理にある。

私の使命だと何度も言っていたけれども、民主主義国家における指導者というのは、主権者たる国民が『あなたやりなさい』ということがあって、初めて使命を果たすことになる。

国民は『あなたにやってもらいたいとは思いません』と言ったのではないか」

石破氏は2011年に参院選で惨敗した菅直人首相(当時)にこう言った。

「参議院は政権選択の選挙ではない。

しかしながら菅民主党政権の是非を主権者たる国民に問うた。

それが参議院選挙の意義だった。

間違いない」

続きは本日の
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