共産・田村氏、外国人差別に反対 「危険な潮流を包囲しよう」
2025年09月04日 21時41分 共同通信
https://www.47news.jp/13110497.html
共産党の田村智子委員長は4日、党本部で記者会見し、市民団体と連帯して外国人に対する差別的な言動への反対運動を展開する考えを示した。「国民の理性と良識の力を結集し、危険な潮流を包囲するよう呼びかける」と述べた。
参院選で「日本人ファースト」を掲げた参政党を念頭に「極右・排外主義の政党が議席を伸ばした。自民、公明両党と一緒に日本政治を悪くする危険性がある」と批判。国民民主党や参政が主張する「スパイ防止法」制定に関し「憲法や民主主義に関する重大な問題だ」と強調した。立憲民主党などと連携して対抗したいとの意向も示した。
http://www.asyura2.com/25/senkyo298/msg/107.html

※2025年9月3日 日刊ゲンダイ1面 紙面クリック拡大
※紙面抜粋
※2025年9月3日 日刊ゲンダイ2面
石破おろし最終攻防…必要なのは「解党的出直し」ではなく「解党」そのもの
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/377072
2025/09/03 日刊ゲンダイ ※後段文字お越し
最終攻防。総括も並べ言葉だけの「作文」、党内もバラバラの末期症状で…(C)日刊ゲンダイ
8日の総裁選前倒し成否を巡って、いよいよ、内ゲバの最終コーナーだが、目下の下馬評はどうなのか。有権者は物見有山だが、それは誰がトップでも自民党は変わらないのが見えているからだろう。総括も表層的な理由を並べ言葉だけ危機感の「作文」そのもの。党内もバラバラの末期症状。
◇ ◇ ◇
自民党は2日午前、参院選総括委員会を党本部で開き、7月の参院選大敗を総括する報告書を了承した。党執行部は同日午後の両院議員総会に報告。これを受け、総裁選挙管理委員会が総裁選前倒しの是非を問う手順を党内に通知し、手続きをスタートさせた。
報告書を巡っては、先月29日の総括委で「首相らの責任に触れていない」と異論が上がり、了承を得られず。新たに提示された修正案では、敗戦の主な要因として@石破内閣の支持率低迷により自民党の基礎体力が低下したA縮んだ自民党支持層も固め切れなかったB無党派層への訴求力も不足したC若年層・現役世代と一部保守層の流出を招いた──とした上で、自民党離れを招いたと考えられる要因について、「経済・暮らしの厳しい現状に十分寄り添えなかった」「現状の物価高対策が国民に刺さらず、争点設定も不発であった」など9つの点を列挙した。
このうち、「『政治とカネ』を巡る不祥事により信頼を喪失した」とするくだりでは、「この問題は連日の報道で国民の耳目を集め、わが党に対する国民の信頼を損なう要因になり続けている」「この問題が引き続き自民党に対する不信の底流となっていることを厳しく自覚し、猛省をしなければならない」と記述。6月の東京都議選で過去最低の議席となり、「『敗北のアナウンス効果』が全国に波及した」と分析したほか、選挙中盤で鶴保参院予算委員長(当時)が応援演説で「運のいいことに能登で地震があった」と発言(※報告書では実名に触れず)したことで、「この発言以降、(1人区で)劣勢となり、苦戦ムードがさらに高まる結果となった」としている。
自民は「解体」「解党」を何回繰り返すのか
報告書ではさらに「敗因を踏まえた今後の改善策・取組」として「組織・政策・広報等のあらゆる面で改革と改善に全身全霊で取り組む」ほか、地方組織との連携、強化やSNSによる発信力の強化を挙げ、「党再生への誓い」でこう締めくくっている。
「参議院選挙の敗因は、一言で言えば、『国民に寄り添い、暮らしの安心を確実に届けることができなかった』ことである」
「わが党は党を一から作り直す覚悟で解党的出直しに取り組み、再び国民に信頼され負託に応えられる真の国民政党に生まれ変わることをここに誓う」
いやはや、戦後80年を意識したわけじゃないだろうが、「ここに誓う」なんて憲法前文のよう。表層的な理由を並べ言葉だけ危機感の「作文」そのものと言っていい。
「解党的出直し」という言葉は強い表現だが、岸田前首相も2024年2月の参院本会議で、裏金事件に触れた際、「政治は国民のものという(自民党)立党の原点に立ち返り、解体的な出直しを図る覚悟で信頼回復の取り組みを進めていく」と言っていた。
ところが結局は何もしなかったわけで、自民は「解体」「解党」を何回繰り返すのか。国民をバカにするにも程があるだろう。
自民惨敗は一時的なイメージ悪化ではなく、長年の積み重ねの結果
国民は混乱(C)日刊ゲンダイ
自民が惨敗したのは一時的なイメージ悪化ではなく、長年の積み重ねの結果だ。参院選の総括と言うのであれば、民意をなぜ得られなかったかという根本原因を追究しなければ意味はない。
「政治とカネ」の問題をはじめ、旧統一教会(現世界平和統一家庭連合)との癒着……など課題を挙げればきりがないのに、自民はこれらを放置し続け、閣僚らは不祥事や失言を繰り返す。政策決定のプロセスは曖昧で国民生活はそっちのけ。こうした独善的な腐った体質を「党内野党」と言われた石破首相もスルーしたわけで、こうなると、もはや誰が総裁になっても変わらない。これが国民が自民に三くだり半を叩きつけた大きな理由と言っていいだろう。
「同志を多く失ったことはひとえに私の責任だ」
石破は両院議員総会でこう言ったが、どこか他人事のように「責任」を口にする姿にもうんざりだ。毎日新聞はかつて、故・安倍元首相が本会議や委員会で49回も「責任」を連発したとして、「乱発される『責任は私に』」と揶揄する記事を掲載していたが、自民国会議員が口にする「責任」はしょせん、口先だけ。これも国民はとっくにお見通しなのだ。
執行部と反石破派による敗因の押し付け合い
いずれにしても、石破おろしは最終攻防。石破に対する事実上の退陣勧告を意味する総裁選前倒しを巡り、党内では前倒し要求の提出期限と見込まれる8日に向け、首相サイドと前倒し推進派の駆け引きが今後、激しくなるのだろう。有権者は物見遊山だが、それは前述した通り、誰がトップでも自民は変わらないと見透かしているからだ。執行部と反石破派による敗因の押し付け合いとしか映っていない。
森山幹事長はこの日の両院議員総会で辞意を表明し、鈴木総務会長、小野寺政調会長、木原選挙対策委員長も石破に辞意を伝えたという。肝心の石破は自身について「地位に恋々とするものではない。しがみつくつもりも全くない。責任から逃れることなく、しかるべき時にきちんとした決断をする」と言い、その後、首相官邸で記者団の取材では続投する意向を示していた。
「しかるべき時の決断」とは何なのか。いよいよ、内ゲバの最終コーナーだが、目下の下馬評はどうなのか。政治評論家の本澤二郎氏は「世論の動向次第でしょう」と言い、こう続ける。
「石破首相は『しかるべき時に決断』『地位に恋々とするものではない』と言っていたわけで、ある程度の腹は固まっているのでしょう。それを承知で反石破派はまだ倒閣運動を続けるのか。それとも石破首相が『失ったという、らしさ』を取り戻し、さらなる世論の盛り返しに動くのか」
日本経済新聞社とテレビ東京の8月の世論調査によると、石破内閣の支持率は2月以来の4割台を回復。毎日新聞の調査では内閣の支持率は33%と上昇傾向に転じた一方、自民の支持率は17%と低迷したままだ。
石破がこの異様な“ねじれ現象”を利用する可能性もあり、高千穂大教授の五野井郁夫氏(国際政治学)はこう見る。
「森山幹事長は退任を表明したと言っても、進退の判断は石破首相の預かりですから、すぐに退任とはならない。そもそも、森山内閣とも言われた森山氏がいなくなれば自民党自体が持たず、『石破おろし』の動きが今以上に高まるとは考えにくいのではないか。内閣から総裁選前倒しを求める声が出ていると言っても、副大臣や政務官ではそれほどの影響もないでしょう。しばらくは、今のグダグダ状態が続くと思います」
バラバラの末期症状の自民。必要なのは「解党的出直し」ではなく「解党」そのものだ。
http://www.asyura2.com/25/senkyo298/msg/108.html
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