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2025年9月10日00時25分 〜
記事 [政治・選挙・NHK298] 政局戦国時代号砲の総裁選(植草一秀の『知られざる真実』)
政局戦国時代号砲の総裁選
http://uekusak.cocolog-nifty.com/blog/2025/09/post-bf8b69.html
2025年9月 8日 植草一秀の『知られざる真実』

自民党が新たな党首を選出する。

「党員投票」の有無により「フルスペック型」と「簡易型」の二つの方式があるが「フルスペック型」で実施する方向で調整が進められている。

現時点で有力視されているのは9月22日に告示、10月4日に国会議員による投票を行う日程。

9月9日にも正式決定される運び。

自民党は大筋で派閥を解消しているが、歴史認識、外交方針によって大きく三つのグループに分けられる。

第一のグループは極右。

日本の加害責任を軽視し、戦前の日本の行動を正当化する勢力。

第二のグループは新自由主義勢力。

2001年以降、小泉政権が新自由主義経済政策を日本に埋め込んだ。

このグループは同時に対米隷属の傾向を強く有する。

第三のグループは親中・リベラル勢力。

中国と敵対せず、中国との友好関係を重視する。

経済政策では経済的弱者保護、所得再分配を重視する。

安倍晋三氏は第一のグループ、小泉純一郎氏、菅義偉氏は第二のグループ、福田康夫氏、石破茂氏は第三のグループに属すると言える。

麻生太郎氏は第一のグループに近く、岸田文雄氏は所属したグループの属性としては第三のグループに近いが実際には第二のグループに近かった。

今回の党首選では第一のグループから高市早苗氏と小林鷹之氏、第二のグループから小泉純一郎氏と河野太郎氏、第三のグループから林芳正氏、茂木敏充氏、加藤勝信氏の各氏の名が上がる。

自民は極右、新自由主義、リベラルの三つに区分が可能。

既存の政党では

第一のグループに属するのが保守と参政。

第二のグループに属するのが維新。

第三のグループに属するのが公明、国民ということになる。

立民も第三のグループに近い。

だが、ほぼすべての勢力が対米従属のくびきからは離れられない。

主権者である国民が基本政策を基軸に投票先を決定することを踏まえれば、基本政策路線を軸に政党が分化されることが望ましい。

極右勢力として自民旧安倍派、保守、参政を挙げられる。

新自由主義勢力として自民新自由主義勢力、維新を挙げられる。

リベラル勢力として自民リベラル派、公明、国民、立民の一部を挙げられる。

この基本政策路線で政党が分化してもらうのが望ましい。

だが、大政党でまとまることの利益が大きいと判断されて自民党の分化・分裂が進まない。

しかし、複数グループ間の相違が大きいため、連立政権を樹立する組み合わせは、誰が自民党の党首になるのかによって大きく変化し得る。

昨年10月総選挙、本年7月参院選によって国会の勢力分布が激変した。

誰が次の自民党党首に就任するのかによって、連立政権の組み合わせが変化し得る点に留意が必要。

公明は自民と一体化して自民の一部であるとの錯覚が生まれているが、公明が永遠に自民と組むという保証はない。

衆議院では自民が196であるのに対して公明、立民、維新、国民の4党の合計議席は237になる。

衆議院過半数は233で、立公維国4党の議席は過半数を超える。

参議院では自民が101であるのに対して公明、立民、維新、国民の4党の合計議席は100である。

参議院過半数は125で、自民と立公維国はほぼ同数。

自民が極右の新党首を選出する場合は、公明が自民との連立を離れることも想定すべきである。

自民が極右の高市氏などを新党首に選出する場合には、公明の連立政権からの離脱の可能性を考慮することが必要だ。

自民党が新自由主義勢力から小泉進次郎氏を新党首に選出する場合には維新が連立政権入りを求める可能性が高い。

この場合は小泉純一郎政権の再来になる。

再び日本に新自由主義経済政策、全面的な対米隷属が広がる可能性が高い。

すでに、日本のメディアを支配するグローバル資本勢力は小泉純一郎氏を新党首に選出した上での新自由主義政権の樹立を支援し始めているように見える。

自民は衆参両院で議会過半数を大きく割り込んでいる。

野党の動き次第で新しい政権の枠組みはいかようにも変化し得る。

「政局戦国時代」に移行したことを踏まえて、基本政策路線を基軸にした政党分化と政権構想が幅広く論じられるべきだ。

続きは本日の
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記事 [政治・選挙・NHK298] 岸田前首相「連立拡大検討を」 自民新総裁選出後に(東京新聞 TOKYO Web)
https://www.tokyo-np.co.jp/article/434790?rct=politics



野党はこれでいいんかい?!

言われてるよ。

(餌をぶら下げないと)「・・・相手も組む意欲が湧いてこない。」

と。

この余裕はどこからくるのか、自公政権にとっては、まるで買い手市場の永田町。


今、永田町界隈では、自公政権に新たにどこぞの野党が加わることが前提で、自民党総裁選を論評しているメディアばかりだが・・・。

自公政権では、総理・総裁が誰になっても政治は変わらなかったではないか。

「そこに」どこぞの野党が一つ加わったところで、政治が変わるわけもない。

旧態依然の自民党政治が続くだけだ。

自公政権からの決別が民意と認識するならば、自公政権の延命に手を貸す連立入りは、国民に対する「明らかな背信」といえよう。

野党第一党の立憲民主党は「野党を束ねた連立政権構想」を掲げて、野党を束ねる力を立憲民主党に与えてくれと、国民に訴えるべきだろう。

各野党の主張と政策は、自公政権に加わるよりも、野党連立政権に参加した方がより確実に実現できるのは自明だ。

「野党を束ねた連立政権」の実現、その責任は良くも悪くも、好むと好まざるとにかかわらず、今はまだ野党第一党の立憲民主党の野田代表が負わねばならない。

残念ながら、今はまだ、そんな自覚も、やる気も感じられない。

仮に、意欲も実力も無く、自分にはできないと考えるなら、潔く代表の座から退くべきだろう。




以下に記事(共同通信配信)の全文を転載する。


自民党の岸田文雄前首相は10日、衆参両院で少数与党の現状を踏まえ、党総裁選後、連立政権の枠組み拡大を検討する必要があるとの認識を示した。党所属議員の会合で「連立拡大や課題ごとの部分連合など、工夫して物事を決めないといけない。どの政党との協力が最も建設的で効果的か、現実的な判断をしなければならない」と述べた。

 総裁選を通じ、党の方向性を示すべきだとも主張。「その上で連立の組み替えなどを考える順番にしないと、相手も組む意欲が湧いてこない」と指摘した。


記事の転載はここまで。


数ある「ゆ党」は、今か今かと、まるで大臣の指名を待つ身のような落ち着きの無さ。

今話題の参政党は衆議院議員は3名。

したがって参政党が自公政権に加わっても、衆議院の過半数には満たない。

自公政権を衆議院過半数とするためには、もう一つの「ゆ党」を抱き込まねばならない。

共に「ゆ党」の日本維新の会か、国民民主党のどちらかになるのだろう。

(その前に、日本維新の会を離党しようとしている3名が自公政権に拾われるかもしれないが・・・。吉村代表が慰留に忙しいのはこの辺の可能性を危惧してか?)

連立入りした「ゆ党」は国会での見せ場を作る機会も失い、自公政権内で埋没し、没落していく運命にある。

連立入りできなかった「ゆ党」は、過半数を得た政権に要求を強く迫るパフォーマンスの機会を失って、国民を裏切った戦犯として国民の支持を失い、これまた没落していく。

参政党はいざ知らず、各野党の理念、主張は、自公政権よりも「野党を束ねた連立政権」の方が親和性は高いはずだ。

そのことを明確にするためにも、「野党を束ねた連立政権」構想を作り上げるべきなのだ。

やる気があればの話だが・・・。


それぞれ「や・ゆ・よ」のいずれかは、首相指名選挙で明らかになる。

立憲民主党の今はまだ幹事長の小川氏が、首相指名選挙で決選投票となった場合は、上位2名のどちらかに投票すべきだと、怒りをぶつけていた。

上位2名以外の自党の党首の名前を書けば、無効票となることは明らかなのだから、確信犯的にそうするなら、国民への責任を果たさないことになるから、議員を辞職しろと。

当然だ。

脱法的に、ルールを無視する奴は、「不貞野郎」だ。

国会議員の資格をはく奪すべきだろう。



ここは小川氏に一票。







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