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2025年9月20日19時50分 〜
記事 [政治・選挙・NHK298] 見透かされる安直…小泉進次郎農相の軽さは、誰が周囲を固めても覆い隠せない(日刊ゲンダイ)

※2025年9月18日 日刊ゲンダイ1面 紙面クリック拡大


※紙面抜粋


※2025年9月18日 日刊ゲンダイ2面

見透かされる安直…小泉進次郎農相の軽さは、誰が周囲を固めても覆い隠せない
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/377720
2025/09/18 日刊ゲンダイ ※後段文字お越し


「セクシー」な選挙戦を展開するのか(C)日刊ゲンダイ

 ようやく、総裁選に名乗りを上げた小泉農相の周囲を加藤財務相や斎藤前経産相が固めることが話題だが、小手先の“ごまかし”がかえって際立たせる軽さと不安。「老壮青」の布陣、保守層も取り込みなどと言うが、一体、この男は首相になって何をやりたいのか。

  ◇  ◇  ◇

 一時は「不出馬」説も囁かれた小泉進次郎農相が、ようやく自民党総裁選に名乗りを上げた。17日は石破首相と官邸で面会。総裁選に出馬する意向を伝えたという。面会終了後、報道陣に「地方経済、防災庁、そして農政。こういったものは私はしっかりと引き継いでいきたい」と石破路線の継承を表明。出馬理由について「自民党が今の体制をしっかりと立て直すことが先決だという危機感だ」と改めて語った。

 19日に陣営の議員らと総決起大会を開き、20日に会見で正式に出馬表明する方向で調整中だという。サッサと表明すればいい話だが、なぜ引っ張るのか。

「18日に林芳正官房長官、19日には高市早苗前経済安保相が出馬会見を開く予定です。彼らと同日に出馬表明すると、注目度が薄れてしまうので避けたのでしょう。また、最後に手を挙げることで“ラスボス”感を演出することもできる。ライバル候補の会見を先に見て、対策する狙いもあるのでしょう」(官邸事情通)

 さらに話題になっているのは、進次郎陣営の布陣だ。進次郎は昨年の前回総裁選で争った加藤勝信財務相に選対本部長就任を打診。受け入れられた。

 その狙いはいかにも安直だ。加藤は保守系議員連盟「創生日本」の主要メンバー。2012年総裁選では安倍元首相の返り咲きに尽力した。安倍・菅両政権で厚労大臣や官房長官など要職を経験してもいる。総裁選に出馬意欲を示す5人のうち、進次郎はどちらかと言えば「リベラル」と見られているため、加藤を陣営に引き入れることで保守層の支持を得ようというわけ。あわよくば、麻生太郎元首相の支援を得る思惑もあるそうだ。

「老壮青」で挙党態勢を演出しても

 さらに、政治ジャーナリストの田崎史郎氏は16日の情報番組で、陣営に岸田文雄前首相の最側近である木原誠二衆院議員と、斎藤健前経産相が入っていると明かした。昨年の衆院選の際、選対委員長だった進次郎は木原を委員長代行に就けていた。斎藤とは当選同期で、互いに党農林部会長を経験。昨年の総裁選で斎藤は進次郎を支援した。2人とも進次郎とは縁があるということだ。

 要するに、進次郎は前首相の側近や閣僚経験者、ベテラン保守系議員を引き入れ「挙党態勢」を演出したいわけだ。一部メディアは「老壮青の結集」なんて評価しているが、誰が周囲を固めても、この男の軽薄さはとても覆い隠せないだろう。

 進次郎支援を検討中の自民党議員はこう言う。

「進次郎さんを支援したいが、なぜベテラン勢を簡単に陣営に入れてしまうのか。彼への期待は『刷新』『世代交代』のはずです。ベテランの存在が表に出れば、そのイメージは損なわれる。『挙党態勢』を打ち出したいのでしょうが、そもそも、求められているのは『解党的出直し』です。反対を招いて党が分裂の危機に陥っても『党改革だけは断行する』という強い姿勢がなければ、いずれ国民に見透かされてしまいますよ」

賛否が割れるテーマへの言及は封印


“保守票”要員の加藤勝信財務相(C)日刊ゲンダイ

 本人も自らの軽さを自覚しているのだろう。総裁選で軽薄さを表に出さないように、小手先でごまかす戦略を取るというのだ。

 進次郎は昨年の総裁選で「選択的夫婦別姓制度」の導入に前向きだった。ところが、保守票が逃げたことで失速。その失敗を避けるため、今回は主張を封印する。

 さらに、前回の総裁選では経営上の理由で人員を削減する「整理解雇」の要件緩和案を掲げたことで、猛批判を浴びた。こちらも封印するそうだ。

「進次郎陣営は今回、賛否が割れるテーマへの言及は避ける方針です。その分、発信力は落ちてしまうが、批判されて支持を失うよりはマシ。理想論より、現実路線を訴えた方が幅広い支持を得られると考えているようです」(永田町関係者)

 随分と浅はかな考えではないか。法大名誉教授の五十嵐仁氏(政治学)はこう言う。

「少数与党とはいえ、総裁になれば首相に就任する可能性が高いわけですから、この国の将来をどう考えているのか、何をすべきなのか、詳細に語らなければ選挙戦の意味がありません。口を閉ざしてしまえば、首相になって何がやりたいのか分からない。石破首相も党内野党と呼ばれていた時期に執行部を鋭く批判し、そうした姿勢を期待されて総理総裁に就任したのに、党内に気を使い何もできなかった。結局、『何がしたいのかよく分からない』という評価を受けて国政選挙で連敗したわけです。進次郎氏も同じ轍を踏むのではないか。総理総裁のイスに座りたいだけ、と見られても仕方ありません」

父・純一郎元首相同様「日本をぶっ壊す」

 まあ、そんな戦略を取らざるを得ないのも当然だ。進次郎といえば、軽率で意味不明な発言を連発。「進次郎構文」と揶揄されている。

 例えば、環境相時代に「気候変動への取り組みは、セクシーであるべきだ」と珍発言。牛のげっぷなどが温暖化の原因となっていることから、欧米では牛肉を食べない運動が行われているのに、進次郎は「ステーキは毎日でも食べたいね」とも言っていた。

 直近では、コメ価格の高騰を受け、「普段、お米を何キロくらい買っていますか」と報道陣に問われ「まあ、いろんなお米を買いますね。息子も娘もまだ小さいもんですから、時短であげなきゃ、って時なんかはパックご飯も買います」と、なぜか正面から答えなかった。

 挙げればキリがないが、こうした「進次郎構文」に多くの国民は「こんな人にトップを任せて大丈夫なのか」と不安を抱いているのではないか。

 思い出されるのは、「自民党をぶっ壊す」と言って劇場政治を展開した父・純一郎元首相だ。

 純一郎は竹中平蔵氏と二人三脚で、製造業の派遣解禁など新自由主義政策を進め、格差・貧困社会を生み出し、庶民生活を破壊した。

 ブチ上げた「郵政民営化」も危ういものだった。郵便・郵貯・簡保の3事業一体で成り立っていた郵政事業をバラバラにした目的は、米国の「年次改革要望書」に従って300兆円の郵貯マネーを外資に売り渡す行為といわれたものだ。

 結果的に現状では、郵便局網の維持費として年650億円規模の公的支援を行う「郵政支援法案」が自公と国民民主3党の議員立法で提出されるなど、民営化に逆行する動きが顕在化。郵政民営化は大失敗だったということだ。

 そんな純一郎を父に持つ進次郎は、「ジャパンハンドラー」の巣窟といわれる米国の「戦略国際問題研究所」に非常勤研究員として在籍。ゴリゴリの新自由主義者の進次郎が日本をぶっ壊してもおかしくないわけだ。

 立正大名誉教授の金子勝氏(憲法)はこう言う。

「進次郎氏は前回総裁選で『解雇規制緩和』に言及しましたが、これは純一郎氏がやり残した仕事。進次郎氏がそこに着手してくるのは間違いないでしょう。これは労働者の首切りをしやすくなるため、日本の大企業に加え、トランプ米国から進出してくる企業にとって有利に働く一方、一般庶民の生活は危機に瀕しかねません。軽さばかりが注目されていますが、進次郎氏の政策は危険です。メディアはキチンとウオッチすべきでしょう」

 こんな男にこの国は任せられない。

http://www.asyura2.com/25/senkyo298/msg/167.html

記事 [政治・選挙・NHK298] 焦る高市早苗氏“八方美人”路線の成否は…総裁選出馬会見で野党に露骨な秋波、公明党もヨイショ(日刊ゲンダイ)

焦る高市早苗氏“八方美人”路線の成否は…総裁選出馬会見で野党に露骨な秋波、公明党もヨイショ
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/377827
2025/09/20 日刊ゲンダイ


力が入っていたが…(C)日刊ゲンダイ

 自民党総裁選(22日告示、10月4日投開票)の有力候補と目される高市早苗前経済安保相が19日、国会内で会見し、出馬を正式表明した。

 真っ青のスーツで臨んだ高市氏は、約50分もかけて政策を説明。笑みを浮かべたかと思えば、時折、キッと前方を睨みつけるような表情を見せ、身ぶり手ぶりを加えて語りつくした。意外だったのは、その内容だ。超タカ派として知られる高市氏は、安全保障や外国人規制などゴリゴリの右寄り政策を前面に打ち出すと思われたが、そうした主張は控えめ。目立ったのは、主要な野党への秋波である。

 例えば、国民民主党の看板政策「年収の壁の引き上げ」に「大賛成」とし、「手取りを増やすのは大事なことだ」と評価。日本維新の会が掲げる「副首都構想」を念頭に、首都機能のバックアップ体制の整備にも言及した。

 さらには、立憲民主党肝いりの「給付付き税額控除」の制度設計に着手すると明言。中低所得者に消費税を実質還付するこの制度については、2021年出版の自著で提案したことを明かし、「中低所得者への支援に集中するために絶対に必要だ」と言い切った。

 自公与党は衆参両院ともに過半数割れで、国会運営には野党との調整が必須。そのため、この総裁選は野党との近さがポイントになっている。露骨な秋波は選挙対策だろうが、高市氏を警戒する連立相手の公明党に対して「自公連立が基本中の基本」とヨイショすることも忘れなかった。

司会の不適切発言で謝罪、その後は鬼の形相も

 一方、会見の段取りはグダグダ。公式ユーチューブチャンネルが用意したマイクが不調で、高市氏の声を拾わないトラブルが発生。冒頭の約10分間、発言が聞き取れない状態になり、コメント欄は〈せっかくの会見なのに音声が…〉〈妨害されてる〉〈小泉の仕業か!〉と大荒れだった。

 さらに、司会の黄川田仁志衆院議員が質疑で挙手する記者を指名する際、「顔が濃い方」「顔が白い、濃くない方」などと発言。会場がどよめき、高市氏は「なんてことを言う……、すみません」と繰り返し謝罪に追われた。

 会見終了間際、質問できなかった記者から「経歴詐称疑惑があるのではないですか」と声が上がると、表情が一変。鬼の形相で「私の名誉に関わる」と完全否定し、去っていった。晴れの舞台にミソをつけた格好だ。

「野党への秋波は、焦りの裏返しでしょう。総裁候補5人の中で高市さんだけが『野党との調整能力がない』と評されていますからね。自分も野党と話ができると訴えたかったに違いありません。ただ、立憲議員からは『高市さんとだけは協力できない』との声が上がっています」(官邸事情通)

 幸先の悪いスタート。このまま沈みゆくのか。

  ◇  ◇  ◇

 打倒進次郎氏に向けて、マイナス面の払拭に躍起の高市氏はメークのレッスンへ。イメチェンを図っているというが…。関連記事【もっと読む】『高市早苗氏が必死のイメチェン!「裏金議員隠し」と「ほんわかメーク」で打倒進次郎氏にメラメラ』で詳報している。

http://www.asyura2.com/25/senkyo298/msg/168.html

   

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