阪大病院を震撼させた「日本人狂牛病 疑惑の患者第1号」




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投稿者 転載(い)週間文春 2001.10.18 日時 2001 年 10 月 15 日 16:32:16:

阪大病院を震撼させた「日本人狂牛病 疑惑の患者第1号」

 戦慄スクープ 厚生労働省「日本人発症はゼロ」は信用できない
 週間文春 2001.10.18

 狂牛病に感染した牛が国内で発見されて以来、騒動は日に日に拡大している。農水
省の対応が相変わらず後手に回るなか、国内で最悪の事態が発生していた可能性も出
てきた。大阪大学附属病院で、狂牛病に感染した疑いのある男性のケースを小誌取材
班が検証した。

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 先月、国内では絶対存在しないと言われていた狂牛病が、すでに上陸していたこと
が明らかになった。

「恐れが現実になった訳ですから、現時点において国内では本当に狂牛病が人へ感染
した例がないのか、あらたな目で慎重に再検討するべきです」(国立精神・神経セン
ター神経研究所疾病研究第七部長・金子清俊氏)

 厚生労働省の発表データによると、「国内ではまだ、狂牛病が人へ感染した例はな
い」とされている。
 だが、その診断に至った過程などの詳細情報は、一切明らかにされていない。その
結果、〃狂牛病パ二ック〃は食品会社、消費者だけではなく、医療に従事する関係者
にも拡がり、その不安からさまざまな憶測を生み出しているのだ。

 阪大医学部附属病院の医療スタッフ関係者が証言する。

 「昨年、附属病院に入院し、死亡した五十代の男性クランケ(患者)の脳は狂牛病
(BSE)に罹った牛の脳と同じように、スポンジの孔のような状態になっていた。

 男性クランケは入院当初、気分障害、突然叫び出すなど精神病のような症状がみら
れたが、急速に痴呆が進行し、末期では無動、無言の植物状態になり、死亡した。

 この男性に関して、院内の医療スタッフには厳重な緘口令が敷かれた。
 クランケはサラリーマンで頻繁に中国や欧州などへ海外出張をしていた。
 加えて男性は牛の脳みそを食べた経験もあったようである。担当の医師は原因不明
の『孤発性クロイツフェルト・ヤコプ病』と診断したが、今考えると実は海外で狂牛
病に感染していたのではないかー」

 この疑惑は阪大附属病院内で燻り続けたという。

「クロイツフェルト・ヤコプ病」(CJD)の病原体は、狂牛病と同じ異常型プリオ
ン蛋白である。狂牛病とよく似た経過を辿り、人間の「海綿状脳症」とも呼ばれる。
 発症すると一年程度で確実に死に至る難病だが、通常の生活では伝染性は低いとさ
れている。
 しかし、狂牛病とこのクロイツフェルト・ヤコプ病とは長年、関係が取り沙汰され
ることはなかった。生物の〃種の壁〃の原則から狂牛病は人間に感染することは絶対
にあり得ないとされていたからである。

「ヤコプ病は従来、次の三つのタイプに分類されていました。
 第一は遺伝による家族性のもの、第二は脳の硬膜移植の手術等によって感染する〃
薬害ヤコブ〃と称される医原性のもの、第三は患者間に共通の因子が全くみられない
原因不明の孤発性のものです。ヤコプ病はこれまで百万人に一人の割合で発症し、国
内では千例ほどですが、八割以上は原因不明の『孤発性』と診断されている」(臨床
医)
 ところが、一九九六年三月、イギリス政府が牛に大量発生した狂牛病が人に感染す
る事実を認めたことにより、従来のタイプとは異なる「第四のヤコブ病」が存在する
ことが明らかになった。

 この第四のタイプは「新変異型ヤコブ病」(nvCJD)と呼ばれ、従来のヤコプ
病(平均発症年齢六十三歳)ではみられなかった若年層に次々に発症、狂牛病と同じ
パターンの異常型プリオンが患者の脳から検出された。
 二〇〇一年九月までにイギリスでは患者が百六人に達し、フランスで三人、アイル
ランドでも一人の発症が確認されている。全世界で患者が年間二三パーセントずつ増
加している,

 冒頭、ご紹介した阪大のケースは、要約すると、死亡した男性患者は「担当医師に
より孤発性ヤコブ病と診断が下されたが、実は狂牛病に感染した斬変異型ヤコブ病で
はなかったのか」という疑惑だ。

 万一、新変異型ヤコプ病であれば、国内では存在がまだ認められていない第一号の
狂牛病感染患者となる。


 小誌取材班はこの疑惑を解明すべく、阪大医学部への取材を開始した。

 この男性患者は確かに存在し、孤発性ヤコプ病と診断され、昨年死去、すでに病理
解剖を終えていた。

 担当医の神経内科のS教授は困惑気味にこう証言した。「どこからか、おかしな噂
が流れ、他のメディアも取材に来ているが、医師が患者のプライバシーに関わる情報
を勝手に明かすことはできません。しかし、孤発性のヤコプ病か新変異型かは、熟練
した神経内科の専門医なら臨床症状から見分けることができる。新変異型という診断
はあり得なかった」

 日本では平成九年にヤコブ病の専門委員会が発足。従来のヤコブ病と新変異型を分
ける診断基準を設け、調査研究をしている。

「新変異型は死亡年齢が十八歳〜五十三歳と従来の孤発性と比べ若年であることが特
徴です。病気の進行は新変異型の方が孤発性より緩徐で初期にうつ、不安、自閉、錯
乱などの精神障害がみられ、痴呆が徐々に進行する。新変異型は経過中、身体がピク
ッと動くミオクローヌスという不随意運動が起こり、痺れ、真っ直ぐ歩けなくなるな
どの症状もみられます。脳波の異常(PSD).は新変異型ではみられず、孤発性だ
けにみられるのが特徴です」(佐藤猛・厚生労働省クロイツフェルト・ヤコブ病等専
門委員会)

WHO報告書で指摘された事実


 しかし、診断基準にはいろいろと記されているが、「実は臨床症状からでは孤発性
と新変異型を見分ける決定的な差は出てこない」という。「年齢にしてもパラパラで
二十〜三十代と若べ発症しても孤発性と診断される場合もあれば、七十代でも新変異
型とされる例外がある。脳波にしても時期的にバラつきがある。そもそも日本には新
変異型は存在しない訳でイギリスで診断された例を参考にするしかない。しかし、従
来の孤発性でも欧米とは臨床・病理像に食い違いがあり、イギリスのケースがそのま
ま当てはまる保証はない」(ヤコブ病研究者)

 委員会の議事録を見る限り、新変異型と疑われているのは、発症年齢が比較的若い
場合や海外渡航歴がある症例に限られている。

 厚生労働省は国内のイギリス、ヨーロッパ諸国の長期滞在経験者には「献血をしな
いよう」通達をしているが、これは血液などからも新変異型が感染する’恐れがある
からだ。


 診断基準は「@確実Aほぼ確実B疑いがある」の三段階に分かれているが、@の確
定診断は結局、患者が死亡した後にしか実施できない。

 確定診断には、解剖した脳から異常プリオン蛋白を検出する「ウエスタン・プロッ
ト法」が最も有効とされているが、国内で実施可能なのは東北大学医学部、九州大学
医学部のみである。 阪大の患者の場合も、脳の検体の一部が東北大に送られ、ウエ
スタン・プロット法により、最終診断が下されたという。

 診断をした東北大学医学部(病態神経学)の北本哲之教授の証言である。

「ウエスタン・プロット法はプリオン遺伝予の三つのパンド構造を調べます。一番上
のバンドに糖が濃くハッキリと出ている場合はU型、判別できないほど薄い場合はI
型と分類し、大別すると孤発性はI型、新変異型はU型になる。阪大から送られた患
者のケースはI型の孤発性と診断されました」

 疑惑はあっけなく解明されてしまったが、実は九六年にも東京都内でヤコブ病を発
症した三十代女性が「新変異型の第一号患者」ではないかと医療関係者の間で話題に
なったことがある。

 この女性はイギリスに長期滞在していたこともあり、狂牛病の感染が疑われたが、
検査の結果、「孤発性」と診断されている。

 しかし、孤発性はそもそも発症原因が不明とされているタイプのものである。狂牛
病と必ずしも無縁であるとは言い切れないのである。


 九八年のWHO(世界保健機関)報告書はこう指摘している。

<1990年よりCJD(ヤコブ病)は酪農家に多くみられるというリボートがある。
その後の調査で、CJDと診断されたイギリスのある地域の酪農家六人のうち四人が
BSE(狂牛病)を発症した牛を飼っているが、六人を病理的に検査したところ、新
変異型の患者は一人もおらず、全員が孤発性CJD患者だったことが判明した。この
データは孤発性CJDとBSEの問にも何らかの関係がある可能性を示唆している…
…>


 二〇〇〇年度のWHOの発表ではイギリスで狂牛病が騒がれ始めたハ八年当初に比
べ、孤発性CJD患者数はほぼ二倍に連している。

 日本でも英国の騒動以降、孤発性ヤコプ病と診断される患者が増えつつある。患者
数の表面的な増加は狂牛病の出現により、医療機関でヤコプ病の認知度が高まったこ
とも考慮しなければならないが、

「増加率が二倍以上になると危険レベルにあるとみるべきでしょう。孤発性とBSE
の関係は現段階ではおまりに漠然としているが、発症原因をあらゆる角度から考慮す
る必要があるという議論はイギリスでは昔からあります」(前出・ヤコプ病研究者)

脳の解剖をやりたがらない医師

 九州大学医学部の堂浦克美助教授の調査では日本人の九一パーセントはプリオン遺
伝子を構成する遺伝子の百二十九番目のアミノ酸配列の型がメチオニン・ホモという
特性がある。新変異型CJDの感染者は現在のところ、すべてこのメチオニン・ホモ
の遺伝子型を持っている。

 イギリス人でこのメチオニン・ホモ型の遺伝子を持っているのは、全体の三六パー
セントに過ぎず、狂牛病の感染のリスクは日本人の方が二・五倍も高いことが窺える。

「遠からず狂牛病の国内感染者は必ず出る」と予言するのは専門委員の一人。「これ
は公表されていないデータだが、実はウエスタン・プロット検査では仝体の患者の五
〜一〇パーセントがU型(大部分は新変異型)という結果が出ていた。U型に分類さ
れた患者は孤発性にみられる脳波異常はほとんどみられなかったが、新変異型と診断
するには遺伝子バンドの一番上に現れる糖の濃度が足りなかった。遺伝子もメチオニ
ン・ホモ型ではなく、病理所見と慎重に照らし合わせた結果、孤発性と診断されまし
た。委員会では診断がつかず、見送られている症例かいくつかある。
 委員会の診断は九割以上の確率で行われていると思うが、患者のすべてに病理解剖、
ウエスタン・プロットのデータが揃っている訳ではない。見逃している可能性は十分
にあるでししょう」

 ヤコプ病を診断したことのある医師が、最後にこう告白する。

「日本にはヤコプ病患者を何人もみた経験のある医師はごく少数です。高齢者であれ
ば、ほとんどの場合、まず孤発性だろうと先入観を持つ。死後の病理解剖にしても脳
組織が感染力を持っているため、ほとんどの医師がやりたがらないのが現実です。日
本に新変異型の患者がいたとしても不思議なことではない」

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コメント
 
1. シチョウ[2] g1aDYIOHg0U 2015年12月29日 23:27:53 : Fda3Uv20qM : DNSVUATQKzo[4]
アルツのほうが怖い。
ヤコプにひとりふたり罹ってニュースにならなくとも大勢に影響無

アルツ安倍なんてやっちゃえば大騒動


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