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ＧＬＡ・高橋佳子の『真創世記・天上編』のウソと矛盾（追加）
すでに検証を一通りおえた「天上編」ですが、またひとつ「天上界探訪」に嘘っぱち
を発見しましたので、掲載します。
「天上界探訪」（７）P84-87
「私は、ローマの街でパウロの教えを聞き、そして立ちあがった一人です。そして私は、
あのコロッセウムの中で、十字架に逆さにつけられて燃やされた一人です。（中略）
猛火で燃やされている自分の肉体から出てきた時、どうでしょう。多くの光の天使の
方々が、私たちをもう救いに来てくださっているではありませんか。
そして、私は、再び転生を繰り返しました。今から三五一年前に、イギリスに出た
のです」
「一六二六年に地上界のイギリスに出た時、私は政治家であり、軍人でありました。
熱心なクリスチャンでもありました。ケンブリッジを卒業して、その後、神の意を体
する自分であるべく、人権はすべての人々に平等でなければならないと主張しました。
多くの論争を繰り返し、多く非難されたこともありました。（中略）
肉体が朽ち果てるまで身を挺して生きました。そして、私は疲労のために、この世を
去ることにもなりました。それでも後悔はしておりません。しかし、私は荒っぽいやり
かたもやりました。そのために霊界でずいぶん反省もいたしました」
注）この１７世紀の英国に政治家・軍人に転生した人物は、＜清教徒革命＞で有名な
「クロムウェル（オリバー・）」のことだと思います。なぜなら、佳子のミカエル時代
の講演テープの中に、クロムウェルは「過激にやりすぎた光の天使の転生者」として
言及があります。
また、市販されている世界人名辞典でも「政治家・軍人。厳格な清教徒の家庭に育ち、
ケンブリッジ大学卒。１６４８年、内乱とともにウェールズ、スコットランド軍を破り、
４９年に国王チャールズ１世を死刑にして共和制時代を出現せしめた。軍隊から推され
て独裁政治をしいた。疲労のため病没」とありますので、この「天上編」の記事と良く
合っています。
ところが、これがオリバー・クロムウェルの生涯なのは、ほとんど正しいのですが、
問題がふたつあります。ひとつめは、オリバーは１５９９年生まれの１６５８没なの
です。生年は１６２６年ではありません。二つめは、「人権はすべての人々に平等で
なければならない」と、当時としてはラディカルな「人権宣言」をオリバーが主張した
ことはない、ということです。
http://www.qmss.jp/qmss/biography/cromwell.htm
http://uraken98.cool.ne.jp/rekishi/reki-eu39.html
http://www.yuasa.cpm.ehime-u.ac.jp/yuasa/labor/labor/puritan.htm
すると、この「１６２６年生まれ」という記述はどこから来たか。答えは人名辞典の
「クロムウェル」の次の項目にあります。オリバーの３番目の息子で、父親の死の直後
より独裁者の地位を継いで、１年たらずで失脚した「リチャード・クロムウェル」が
「１６２６年生まれ」なのです。このリチャードは「軍人」ではなく「荒っぽいやり
かた」もせず「疲労で病没」などしていませんから、「天上編」のクロムウェルでない
ことは確かです。
「１７世紀のイギリスの政治家のクロムウェル」に該当する「クロムウェル」はこの
親子しかいませんので、佳子が手近の人名辞典で、あらかじめ勉強して知識を仕入れる
時に、父と息子を混同しておぼえてしまった、ということがわかります。
また、クロムウェルは「共和制時代をつくった」という辞典の記述から、勝手に
「共和制＝人権」と思いこんで、「クロムウェルは人権・平等思想の推進者だった」
と決め付けて言ったのでしょう。実際の「共和制」は、いくつかの段階を経て「人権
宣言」へと移行したもので、クロムウェルの時代に「近代的人権思想」ができていた
わけではありません。
「天上編」のクロムウェルの「人権」の考え方は、あきらかにフランス革命以後の
「近代人権思想」であって、１７世紀のものではありえません。人名辞典に書いてある
のよりも生年が不正確で、しかも「クロムウェルの人権思想」などというでたらめを
いう「霊人」が、本物のクロムウェルであるわけがありません。
つまり、佳子の「天上界探訪・霊界からの意識通信」は、あらかじめ勉強して覚えて
いた知識と、その場のでっちあげや連想・憶説をまぜたものが出所です。天上界・霊界
・霊人からの意識通信の結果ではありません。
佳子の「天上界通信」「意識通信」の言葉・記述は「演技」であり、ほとんどが虚偽
の記述です。もちろん、「オリバー・クロムウェル」の前世が、「パウロによってクリ
スチャンになってコロセウムで火あぶりにされたローマ時代の人間」「火あぶりにされ
て死んだら、光の天使たちが救いにきた」などということもウソっぱちです。
ほかの「天上界探訪」の記事等についても、同様の致命的なまちがいと虚偽が多い
ことを、既に指摘しました。
佳子の語った「霊界からの意識通信」は、そのほとんどが「演技」「でっちあげ」
だったと断定しても間違いではないと思います。
＜関連掲示板＞
ＧＬＡ・高橋佳子の『真創世記・地獄編』のウソと矛盾
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＜宗教法人ＧＬＡ（高橋信次・高橋佳子）関連情報サイト・掲示板一覧２＞（15年7/1版）
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＜宗教法人ＧＬＡ（高橋信次・高橋佳子）関連情報サイト・掲示板一覧３＞（15年8/24版）
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http://www16.tok2.com/home/asyura/0306/bd28/msg/542.html
＜宗教法人ＧＬＡ（高橋信次・高橋佳子）関連情報サイト・掲示板一覧４＞（15年10/20版）
http://www.asyura2.com/0311/bd31/msg/319.html
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