★阿修羅♪ 現在地 HOME > 掲示板 > Ψ空耳の丘Ψ35 > 1123.html
 ★阿修羅♪
次へ 前へ
「動物の権利」と「重度心身障害児の“安楽死”許容」を提唱するピーター・シンガー氏がBBCによく出演するわけは?
http://www.asyura2.com/0403/bd35/msg/1123.html
投稿者 あっしら 日時 2004 年 6 月 19 日 21:08:12:Mo7ApAlflbQ6s
 


本日未明のBBC「ハードトーク」に倫理学者ピーター・シンガー氏(プリスントン大学教授)が出演していたが、同じ番組のような気がするがここ数ヶ月で二度目のBBC出演である。

彼は、『動物の権利』で広く名を知られるようになり動物実験反対活動の思想的支えにもなっている一方で、重度心身障害児の“安楽死”を許容すべきという論を提示したことで大きな非難を浴びた。
アルツハイマー病に罹った母親(医師だった)に対しても、意思疎通ができる段階で“安楽死”を約束し、それを果たしたという。

彼は、菜食主義者であり非動物製品愛好者、そして、所得の20%を慈善団体に寄付しているという。

政治的にはリベラル左翼で、ブッシュ−ブレア連合によるイラク攻撃とイラク支配に反対している。


あまりそそられる思想や理論ではないので、『動物の権利』を読んだかな??という程度の接触しかない。
(日本人は動物どころか針まで供養する心性だから(笑)、今さら何を言っているという感じだが、彼の言説をあれこれ評価することはできない)

そうは言いつつも、BSEや鳥インフルエンザなどの動き、世界支配層がゆくゆくは社会主義的政策を持ち込むという予測、“安楽死”の「自由」も拡大させそうな予感、被支配層の“相互扶助”を増進するという見方と、シンガー氏の言説や行動を合わせると、彼をTVに出演させる“思惑”を推測したくなる。

シンガー氏に詳しい方のフォローをお願いしたい。

-----------------------------------------------------------------------------------------
Professor Peter Singer
ピーター・シンガー教授

ヴィーン市民だった両親が、1938年オーストラリア移住(祖父母のうち三人がホロコーストにより逝去)。1946年、メルボルンに生まれ、オーストラリアで育つ。メルボルン大学哲学科を経て、オクスフォード大へ。1971年、学位取得(指導教官は、R・M・ヘア)。大学時代、ベトナム戦争とガンジーの不服従運動に影響を受ける。

1973年に最初の著書『民主主義と不服従』(Democracy and Disobeidience, Clarendon Press, Oxford, 1973) 出版。1975年『動物の解放』(Animal Liberation, Avon, 1975,1990 )初版出版。この著書は、The New York Times Book Reviewによる注目に始まり、世界的な反響を呼ぶ。31歳でモナシュ大学哲学教授に指名・就任。その後、モナシュ大学に生命倫理センター(the Centre for Humane Bioethics)を設立。1979年『実践の倫理』(Practical Ethics, Cambridge University Press, 1979,1993)初版出版。モナシュ大学のほか、オクスフォード大学、NY大学、コロラド大学、La Trobe大学でも教鞭をとった。現在「応用倫理」と言われる分野を、理論のみならず実践によって開拓してきた。現在、プリンストン大学 HumanValuesセンターの環境倫理学教授(DeCamp Professor of Bioethics at the University Center for Human Values at Princeton University. 1999〜)。国際生命倫理学会の初代会長。

特に、重度の障害を持つ新生児の安楽死問題(倫理的に許される場合があることを認める)をめぐっては、批判が理論的な形ではなく、行動によってなされることも少なくない。ドイツでは、ある大学で『実践の倫理』がテキストとして使用されたことをきっかけに、障害者団体を始めとする諸団体による講演の妨害、一般紙にいたるまでのキャンペーン、そして中止等へといたったのである。(詳しい内容については、山内友三郎、塚崎智監訳『実践の倫理--新版』(昭和堂、1999年)付録「ドイツで沈黙させられたこと」401〜425頁をまず最初に読むとわかりやすいでしょう。)

1971年以来、動物解放運動ともかかわりをもち、GAP(the Great Ape Project)・Animal Australia のそれぞれ代表をつとめる。また、Henry Spiraとともにthe International Coalition for Farm Animalsの設立者としても知られる。


□ 翻訳されている編著書(上記除き、著名なものを抜粋)□


ジム・メイソン、P.シンガー著著(1980)、高松修訳『アニマル・ファクトリー--飼育工場の動物たちの今』(現代書館、1982年)。
Jim Mason & Peter Singer, Animal Factories, Harmony Books, 1980.,1990.


P.シンガー著編(1985)、戸田清訳『動物の権利』(技術と人間、1986年)。
Peter Singer ed., In Deffence of Animals, Oxford ; Cambridge, Mass : Blackwell, 1985


W.ウォルターズ、P.シンガー編(1984)、坂元正一, 多賀理吉訳『試験管ベビー』(岩波書店, 1983年)
William A.W. Walters and Peter Singer, Test-tube babies : a guide to moral questions, present techniques, and future possibilities, Melbourne ; New York : Oxford University Press, 1984.


P.シンガー、D.ウェールズ著(1984)、加茂直樹訳『生殖革命--子供の新しい作り方』(晃洋書房, 1988年)
Peter Singer and Deane Wells, The reproduction revolution : new ways of making babies, Oxford [Oxfordshire] ; New York : Oxford University Press, 1984

P.シンガー著(1995)、山内友三郎監訳『私たちはどう生きるべきか--私益の時代の倫理』(法律文化社、1995, 改訳版1999年)
How are we to live? : ethics in an age of self-interest, Amherst, N.Y. : Prometheus Books, 1995


P.シンガー著(1995)、樫則章訳『生と死の倫理--伝統的倫理の崩壊』(昭和堂、1997年)
Peter Singer, Rethinking life & death : the collapse of our traditional ethics, New York : St. Martin's Press, 1994.,Oxford ; Tokyo : Oxford University Press, 1995.

■ リンク ■

 シンガー氏についてのより詳しい情報、内容について知りたい場合は、下記のサイトが有益です。


<<生命・人間・社会>>
立岩真也氏(社会学)、玉井真理子氏(心理学・生命倫理学)、長瀬修(障害学)氏運営。
→ ピーター・シンガー


Princeton University
→The Appointment of Professor Peter Singer
(The President's Page Princeton Alumni Weekly 12/2/98)


Citi Paper net.
→Peter Singer
インタビュー記事とシンガー氏近影を見ることできます。


Accuracy In Academia
→Peter Singer: In His Own Words


なぜ人間だけが特別なのか?
< MSNジャーナル(元は、New Scientist Planet Science 2000年1月22日)


http://www.animalrights.jp/JP/Books/singer.html

 次へ  前へ

Ψ空耳の丘Ψ35掲示板へ



フォローアップ:


 

 

 

  拍手はせず、拍手一覧を見る


★登録無しでコメント可能。今すぐ反映 通常 |動画・ツイッター等 |htmltag可(熟練者向)
タグCheck |タグに'だけを使っている場合のcheck |checkしない)(各説明

←ペンネーム新規登録ならチェック)
↓ペンネーム(2023/11/26から必須)

↓パスワード(ペンネームに必須)

(ペンネームとパスワードは初回使用で記録、次回以降にチェック。パスワードはメモすべし。)
↓画像認証
( 上画像文字を入力)
ルール確認&失敗対策
画像の URL (任意):
投稿コメント全ログ  コメント即時配信  スレ建て依頼  削除コメント確認方法
★阿修羅♪ http://www.asyura2.com/  since 1995
 題名には必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
掲示板,MLを含むこのサイトすべての
一切の引用、転載、リンクを許可いたします。確認メールは不要です。
引用元リンクを表示してください。