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結論:福岡チョモランマ登山隊の「見殺し」行為は是認できる。←カスだということです
http://www.asyura2.com/0403/dispute17/msg/593.html
投稿者 Mグループ 日時 2004 年 5 月 02 日 08:03:29:bd.m31cMSC8Ig
 

(回答先: 96年福岡チョモランマ登山隊の「見殺し」行為をどう評価します? 投稿者 あっしら 日時 2004 年 4 月 28 日 18:38:30)

この問題には論争する価値も無い。法的にも倫理的にも答えは明らかだ。見殺し
にした重川英介・花田博志はカスであり、「彼らの見殺し行為は容認できる。」と
したあっしら氏も、残念ながら同類と結論せざるを得ない。

 日本の刑法271条、「遺棄の罪」には

「老年、幼年、不具、傷病その他の事情によって扶助を必要とする者を遺棄した者
は、一年以下の懲役に処す。」
「本章の罪を犯しその結果、人を傷害した者は10年以下の懲役に処す。人を死亡
させた時には、2年以上の有期懲役に処する。」

 云々と定められている。(条文は改正刑法草案に拠った。) 遺棄の罪は通常の
傷害罪や殺人罪にも匹敵する。ただし保護する責任の無い第三者を遺棄した場合
(このケースのインド・チベット国境警察隊員)には、国外犯をこの法令は罰しない
が、日本国内であれば彼らは処罰されるだろう。(国外犯が罰せられるのであれば、
我々は途上国の旅行などできない。だが、登山者が遭難した他の登山者を救助す
るというのは国内国外を問わず登山家にとっては暗黙のルールだろう。遭難者に
対しは刑法で定める保護責任があるとみなせる。だからこのケースの場合、国外
犯も罰せられるのが理にかなっていると思う。)

 「チョモランマ北壁ルート登頂という、膨大な準備をかけ命賭けで挑んだ行為の真
っ只中で遭遇した出来事であり、遭難していたインド人も同じ立場の登山家たちだ
と・・・」 云々なる言い訳は法廷で通用しないだろう。「我々は遭難者10人の救助に
向かっている途中であり、彼らを救助すれば他の15人を見殺しにせねばならず、苦
渋の選択であった。」 というのであれば良い。(緊急避難) また、「当時の我々は
過度の疲労と高山病で著しい知的・倫理的・人格的能力の低下に見舞われていた
らしく、下山した後は非常に悔いている。登山家として恥ずかしい限りであり我々の
チョモランマ登山は完全な失敗であった。我々はもう二度と山には登らない。我々
には山に登る資格も資質も無いことがこの事件で証明されてしまった。」 という弁
解をしたのであれば、刑法第39条が適用されよう。(心神喪失者の行為はこれを
罰せず、心神耗弱者の行為はその刑を減ず。)

 私も登山は好きである。富士山にも登ったし(笑)、常念岳にも登った。5000メー
トル級の山の山頂まで一人で登ったこともある。だが、頂上を極めたいという欲望の
ために助けることができる可能性のある遭難者を見殺しにする、などという考えは
間違っても心に浮かばない。エベレストの登山料(ネパールの登山許可証)は何百
万円だったか忘れたが、確かに非常に高い。だが、2-3万円のために強盗殺人を
犯すのはけしからんが、一億円のためだったら是認できるというのだろうか。襲った
相手が真夜中の危ない繁華街を無用心に歩いていたから、あいつが悪いんだ、な
どという言い訳をカス(犯罪者)は使う。

 エベレストに挑むのは命がけである。その命は自分のものだから許される。同じ
エベレストに命がけで挑む者が途中で遭難していたら、自分の命を賭けても救おう
とするのが登山家ではないか。登頂を優先するなどというオプションが考えられるか。
それは犯罪に等しい。登山家は山の頂上をめざす。だが頂上に立つこと自体に意味
は無い。選挙ではない。オリンピックでもない。軍事作戦でもない。本質は遊び・冒険
であり、エヴェレスト北壁登頂といっても三歳児が公園の滑り台登頂を始めて試みる
行為と大差ない。登頂成功は自慢していばってみせることができるだけだ。彼ら二人
のその後が知りたいものだ。「俺たちのエヴェレスト登頂成功は、なにしろ、すごいん
だ、なにしろ二人の人命を犠牲にした。8500メートルにはモラルも無いんだ。」 な
んて言っているかも。
 この事件が論争になったなんて、日本の登山界は終わっている。日本人登山家や
旅行者が国外で遭難しても誰からも助けて貰えないと思え。
 日本人からも 「自己責任だよ、このあたりは危険なんだよ、知らないの。我々は先
を急ぐからね。初心者は困るね。不愉快になったよ、あんた未だ生きてるの、迷惑だ
わ。」 と。

  「自衛隊をイラクから撤退させなければ3人の日本人人質を焼き殺す。3日間の
猶予を与える。」 という犯人の脅迫に対し直ちに、「日本政府は拒否する。」と回答
した小泉とは「遺棄の罪」を犯している。脅迫が脅しでなかったらその時点で殺され
ている。たとえ政治的な理由で撤退はできないことが決まっていても3日間の猶予
はあるのであるから、「慎重に検討しています。」 「交渉に応じる用意があります。」
と、嘘も方便として時間を稼ぐのが保護義務というものだ。「これだけの大部隊が3日
で撤退できる訳が無い。」 などという屁理屈があるものか。
 小泉(現日本政府首脳部)にとって今回の人質事件は、エヴェレスト北壁登頂途中
で日本登山家が遭遇した遭難者に相当するかもしれない。北壁登頂とはブッシュの
庇護を得た政権の維持。遭難者を見捨てなければ小泉はブッシュに見捨てられる。
 少し違うのは、遭難者はエヴェレスト登頂を目指していて遭難したのではなく、小
泉らがエヴェレストで撒き散らすゴミをボランティアで拾っていて遭難したのだ。遭難
した原因は拾ったゴミが有害ゴミだったため。

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コメント
 
1. 中川隆[-12557] koaQ7Jey 2018年5月23日 23:41:17 : b5JdkWvGxs : DbsSfawrpEw[-14266]
商業登山の闇、エベレスト登頂という「賞杯」に賭けるリスク
5/23 AFP=時事

商業登山の幕開け以来、エベレストでは料金を払って登山をする人々をめぐる懸念に悩まされている。


 多くの人が転換点だったと語る1996年には、エベレスト山頂から下山中に8人が死亡した。その中には極度の高所での経験があまりない者もいた。その年に登山ガイドを務めたロブ・ホール(Rob Hall)氏は「十分な決意があれば、どんな愚か者でもこの山は登れる。だが登山の成功とは、生きて下山することなのだ」と語ったと伝えられている。
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 だが、この96年のシーズン中に共に死亡したホール氏とガイドとして彼のライバルだったスコット・フィッシャー(Scott Fischer)氏が、エベレスト登頂を目指す顧客の投資を重視しすぎたとの批判の声もある。
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 エベレストで長年営業している多くの登山業者は、登山者と業者の経験不足は死亡事故の増加につながると警告する。
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 1994年からエベレスト登山を手掛けているツアー会社、ヒマラヤン・エクスペリエンス(Himalayan Experience)のオーナーのラッセル・ブライス(Russell Brice)氏は「業者が熟練するまで、エベレストでの死亡事故は増えると予想している」と語り、一部の登山者の姿勢も非難した。「登頂熱は本当の病だ。皆ただ先へ進む。感覚がまひし『たかがつま先だ』となってしまう」と述べて同氏は凍傷で手指を失う危険性にも言及した。

エベレスト(Mount Everest)登頂は登山家にとって究極の「賞杯」だ。だが増加する経験の浅い登山家による世界最高峰への挑戦は、巨大なリスクを冒すものとなっている。


 今季の登山シーズンは、インドの航空機パイロット、米オハイオ出身の建築業者、インターネットメディア会社の元営業幹部などがエベレストのベースキャンプに待機し、8848メートルの世界最高峰を制覇する機会を狙っている。
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 彼らが山頂までつかんで上るロープは同じであり、凍傷や雪崩、極度の疲労に直面する危険度も同じだ。だが、その特権のために支払う金額には大きな違いがある。
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 エベレスト登山ツアー料金の最高価格は7万ドル(約770万円)前後で、こうしたツアーでは小チームを組み、顧客に登山能力の証明を義務付けている。
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 一方、エベレスト登頂切符の料金を2万ドル(約220万円)にまで切り下げた安売りの登山会社は、経験のない登山者らさえ受け入れており、これに対し批判と警戒の声が上がっている。
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 より安いツアー料金の登場によって、世界最高峰を制覇するという生涯の夢を試みる機会がこれまでよりも多くの人に開かれることになった。だが、無事に帰れない人の数も増えるだろうという厳しい予想もある。
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■混雑する山腹

 1980年代には、ネパール政府はエベレストの登山ルート1本につき1チームだけに登山許可を与えていた。そのため各国の代表チームや、大手スポンサー付きの経験豊かな一握りの登山家しか足場を築けなかった。だがこの規制が1990年代に廃止されて以来、もうかるこの産業の分け前を求めて、登山会社が山腹に群がるようになった。
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 今年、ネパール南側からは、料金を払った346人の登山者が挑戦する。2017年に許可が下りた史上最多の373人よりわずかに少ない。チベット側からの登山は180人が予定しており、当たり年となりそうだ。一方、昨年は登山者のうち、6人が死亡している。


今シーズン、初の最高峰登頂を目指すインド人パイロットのサンディープ・マンスカニ(Sandeep Mansukhani)氏が選んだ登山会社は、ネパールを拠点とするアジアン・トレッキング(Asian Trekking)で料金は約3万ドル(約330万円)だ。
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 マンスカニ氏は「始めたばかりの人、初めて試みようとする人にとっては、よし、やってみようか、だ。誰かがやらなきゃならないし、誰にでもチャンスは与えられるべきだ」と語る。


 だが、昨年、払った料金2万ドル(約220万円)を諦めて途中で引き返すことを拒否した登山者とガイドを救助したエベレスト・ガイド、アン・ツェリン・ラマ(Ang Tshering Lama)氏は、登山者のエゴを非難する。「人は『私は登った』と言う。だが『私は登山家だ』とは言えない」とラマ氏。「この山を登るには、登山家でなければならないのだ」


[18初期非表示理由]:担当:混乱したコメント多数により全部処理


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