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昨今の「北朝鮮問題」に関する基礎的認識
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投稿者 あっしら 日時 2004 年 11 月 21 日 13:54:10:Mo7ApAlflbQ6s
 

(回答先: 【あっしら】さんへ 個人的見解をお聞き致したく 投稿者 Carry That Weight 日時 2004 年 11 月 20 日 19:12:35)


Carry That Weightさん、どうもです。


まず、前提的認識をいくつか示します。

● 北朝鮮は、「ソ連型戦時共産主義国家」から「共産主義的戦時儒教専制国家」へと変容していった。(ソ連型共産主義は、儒教的専制国家とイデオロギー的に近親関係にある)

● 北朝鮮支配層は、政治国家の統合と安定のためには明治維新後(戦前)日本の「天皇制」のような権威的統治が合理的だと考えている。(戦後日本や韓国よりは、国家の自存自衛意識を強く持っていた戦前の日本支配層(とくに昭和期)の国家社会観や対外政策に近い)


● 北朝鮮支配層は、経済社会の運営に関しては「近代主義」(工業化を通じて財的生産力を高めること)を基軸にしている。(自由主義経済は否定しているが、集産志向(大規模工業化)や科学主義そして進歩史観といった基礎的社会観において、欧米の「近代主義」と同根である)

● 94年の米朝合意を契機に、米朝関係は妥協の余地がない敵対関係から、米国は北朝鮮を「近代化」(世界経済の環に位置づける開放策)することを主目的とし、北朝鮮は経済発展のためにそれを受け容れる関係になった。

● 軍事優先で国家社会を運営してきた北朝鮮はミサイルの輸出を主たる外貨獲得手段としており、“その他大勢”国家の軍事力縮小(弱体化)を大きなテーマとしている米国支配層は、経済的見返りを代償として北朝鮮の軍事・経済構造を行おうとしている。
北朝鮮支配層(極最上層)も、経済社会の困窮要因が「先軍思想」の重荷にあることを理解しているので、経済的見返りと世界経済へのアクセス可能化を条件にその方向に歩みたいと考えている。


● 北朝鮮が一昨年(02年)に実施した「経済改革」(配給制から市場配分制へ)は、北朝鮮支配層自身の判断であるとともに米国支配層の意に沿ったものである可能性がある。(その2ヵ月後に小泉訪朝が実現した)


● 米国支配層は、北朝鮮の「近代化」を日本の経済的負担で実現しようとしている。
6ヶ国協議の参加国支配層は、北朝鮮問題の落とし所を合意しているはずなので、北朝鮮に関する様々な報道は、それを早期に達成するためにばら撒かれているものも少なくないはず。
北朝鮮問題は、先行して実質合意している米朝間ではなく、“経済的見返り”を提供できるかどうかに関わる日朝交渉の妥結が最重要テーマである。
米国支配層に押し付けられた日本政府も、最終処理策で実質合意しているが、米国支配層にせっつかれながらも国民世論の圧力をどうやってかわしていくのかを呻吟しながらことを進めようとしている。


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>私の見解は一言、内外の圧力を受けた「ソフトランディング」の一環ではないかと思っ
>ています。本人が八方塞の状態にあることを一番良く理解していると思っています。
>鍵を握るのはアメリカだと思いますが、出方次第によっては事態は好転するのではな
>いかというのが、今回の報道を受けた私の淡い期待です。


上記のような認識なので、肖像画問題に限らず、北朝鮮支配層は90年以降「ソフトランディング」を志向していると思っています。
「ソフトランディング」の現れとしては、肖像画問題のような統治手法の調整よりも、南北国連同時加盟・米朝合意・「経済改革」・日朝平壌宣言・6カ国協議のほうが重みがあると考えています。

金正日氏は、金日成氏よりもモダン(近代主義)な考え方をしており、国民に祭り上げられる自己の存在性を心地よく受け容れたり悦に入って喜ぶことはあまりない人だろうと推測しています。
肖像画問題や美称(枕言葉)問題は、統治の安定化のために必要な“権威”の源泉を金日成氏に集約して、自分はその“権威”に支えられて統治を行う政治的指導者にとどめたいという思いの現れかもしれません。
(肖像画や美称(枕言葉)は一貫した処置ではないようなので、現段階は、国民や世界がそれらに対してどのように反応するのかを確認するための試行という可能性もあります)


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