日本人は儒教の系統を汲んだ「武士道」がありますが、「忠孝」がまず先に来てしまうようで…

高度成長に貢献した人達（本田総一郎とか、豊田喜一郎とか…）というのは、確かに運が良かったかもしれませんが、スパナ一つから築き上げてきたことだけあって、ノーブレス・オブリージュのような自覚はあったと思うのです。

問題なのは、彼らが去った後で（ホンダやトヨタやまだいいほうですが）、のんぽり様が仰るような形になってしまったのでしょうね。

　私が問題視している事といえば、例えば企業が不良債権化してしまって、基盤がもうガタガタなのにそれでも一流企業の肩書きやプライドにすがり付く企業、国、国民だと思うのです。
　自然界では、大きな木が朽ちれば、すぐにそこから小さな木がどんどん育っていきます。今の日本は周りの木の芽を刈り取りながら老木を継ぎ接ぎ栄養を与えながら支えているように見えるのです。それが日本の全ての業界にいえることではないかと思います。自然の理に叶っていない。
　
　話が逸れてしまいましたが、
のんぽり様が仰るノーブレス・オブリージュや自律者の徳目とされている項目は道徳論も含んでおりますのでそこは難しい所ではありますが、私としては所得や地位の高さによって社会的役割が増えることを自覚し行動する事はとても賛成です。

　せめて、国民全員が、今は一から日本社会を作り直さなくてはいけない時期であると言う自覚が欲しいです。

のんぽり様は、私と道徳観が同じだと思いますので問題ないのですが、
普段の日本では言葉を選ばないといけないのですね。…ああ！何と面倒臭いことか！

愛国心は自分の内心に芽生えるもの…仰るとおりだと思います。
下手に押し付けるから、道徳という単語まで使いづらくなる。

力があればそれを使って他を制したくなるのは、根幹にある欲望ですね。
ですが宗教でも、同じ宗派ですら戦争している所もある。
人を殺し合うというのは、人口抑制のための本能かも知れません。人が増えすぎ、食料がなくなるといずれは滅亡するでしょうから…。

そうならない新たな道を探るために、人間は智慧ってものが与えられたのですから、もう少し人間は進化して欲しいものです。
仁義礼智信…　どの道、一人一人が自由とそれ相応の義務を自覚しないといけませんね。

では、その物資をどのようにして他人を犯さず獲得するか、と言う事になると思います。

今の時間(午前3時頃)まで、NHK教育で放送中のハーバード白熱教室（JUSTIC）という番組で、今まさにのんぽり様達が議題に上げている各主義についてのレクチャーが行われていました。今回は自由主義についてのレクチャーを生徒達の議論を含め行われていました。

　私達は個人でもあるけど、国民でもあり、世界の民でもあります。
その中で、いかに自分の希望と貢献をリンクさせて生存するか。
ただし、
今の日本では高度成長期で得た生産・貿易による財産の見返りに、与えられた国際的な義務で自縄自縛している感があります。長いスパンでこの国に必要とされる物に対し制約が多すぎる。それは個人の性質から来ているものでもあると思います。

　それらを打破するためにも個人が適度の競争心と自律心を持った社会民主主義で、日本がある程度自給自足できるところまで持っていきましょう、と言う事であれば不必要な争いも少なくなくなると思います。

　問題は、その社会になったときどの部分を「エラー」と考えるかと言う事ですが…
　あと、「保守」と言うのは国の思想を根付かせるには必要ですし、「改革」は変化を求められたときに必要。これをどう上手く使い分けるか。又は使い分けられるか。
　「そのとき良い仕組みであっても、将来は良い仕組みとは限らない」ですから。

　これ以上は理想論になりかねませんのでもう少し勉強し考えたいと思います。