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あの名画の舞台となった秋津(奥津)温泉は今…
http://www.asyura2.com/09/reki02/msg/352.html
投稿者 中川隆 日時 2010 年 4 月 30 日 18:24:58: 3bF/xW6Ehzs4I
 

(回答先: あの伝説の名湯は今_ 幻の秘湯 戦慄の二股ラヂウム温泉 投稿者 中川隆 日時 2010 年 4 月 30 日 17:49:54)


岡田茉莉子主演の映画「秋津温泉」(吉田喜重監督)
http://www.amazon.co.jp/%E7%A7%8B%E6%B4%A5%E6%B8%A9%E6%B3%89-DVD-%E5%90%89%E7%94%B0%E5%96%9C%E9%87%8D/dp/B000E0VPR8


――「夢の中の夢」―― 『秋津温泉』
ハートの中に開いた穴。そこから流れ出る血が虚空の中に吹き飛ばされて行く。

この血は何のために流されるのか? この血には何か果たすべき目的、何か成就すべき使命があったのか?

 帰りつくべき故郷まで帰りつけずに、未熟な赤い色のままに流れ出ることがその命なのか?

 開巻冒頭から不安な、怪しげな、しかし妙に人を誘い込むような不思議な音楽が微かに流れ出す。 焼け跡にたたずむ人影。戦禍の跡の自分の家に戻って来た学生らしい。

家族が疎開したと聴いて、男は貨物列車で運ばれて行く。学生帽の下の不安気な顔。

すぐ近くにいた女が男におにぎりを勧める。おにぎりを見ている男の虚ろな目。突然の空襲。貨物列車の両わきにバラバラと飛び出す乗客たち。みんなが列車に戻ってみると、男は一人列車の中に座っている。身体を病んでいるらしい。秋津温泉で仲居をしているという、例の親切な女の勧めで、男はその温泉場に降りる。

 布団部屋のようなところに寝かされている男。

廊下の外で軍人らしい男の罵声が上がり、突然部屋の障子が開いて、お下げ髪の娘が入って来る。外でなだめられている軍人の声。娘はそこに寝ている坊主頭の男に気が付く。

無口な男に対して、あなたがおしげさんが連れて来た人かとか、私はこんな所にいたくはないのだが、母の再婚相手の父が死んだので横浜の女学校から呼び戻されたのだとか、あの父は大嫌いだったとか、あなたとはもしかしたら電車の中ででも会ったことがあるかも知れないなどと、訊かれもしないことを一人で話しかける。

一瞬あっけに取られていた男も、すぐにまた自分一人の想いの世界に戻って、柱に頭をぶつけ出す。咳込み始めた背を思わずさすり始める娘を、「一人にしてくれ!」と男はじゃけんに突き飛ばす。その瞬間、男は血を吐く。

 突然宿の玄関から飛び出して、川の方に駆け出す男。川の中で目を血走らせて、うろうろする男。後から追いついて助け出す娘。

 「こんな身体ではお国の役には立たない。自分の力で生きるんだな」と、医者からも見放された男を、娘は自分の力で治してやると、奥の離れに運び込む。

 八月十五日。米の買い出しに出ていて敗戦を知った娘は、一目散に奥の離れに戻り、ただただ泣きに泣く。起き出した男も敗戦を知り、思わず娘と抱き合う。
 早春の一日、新子は周作を外に連れ出す。

「僕はこの秋津に死ぬために来たのに、あなたに助けられたようなものだ」

「僕は人間があんなに泣けるものだとは、知らなかった。あなたがあんまり泣くものだから、僕はあのとき初めて、少しでも生きたいと思った」、

「僕はあなたに生きることを教わったようなものだ」。

こんな言葉を言う周作を、新子は誇りやかに眺める。
 だが可哀そうな男のエゴは、周作をそのままにしては置かない。帰った岡山の地で新聞記者でもしているのか、無用な比較と、無用な衒学とに身を苛み、その軽薄な自分の姿から目を逸らすためか、周作は酒浸りの日々を送っている。

 再び秋津荘に身を休める周作。酒場のダンス・ホールで米兵を相手に踊る新子。目的意識に顔は輝いている。何とかしてストレプトマイシンを手に入れたいのだ。

 「何もかも煩わしいんだ。重いんだよ。俺はまた秋津に死にに来たよ」

 夜、周作が下の露天風呂に降りて行くと、新子が入っている。「お願いだから行ってちょうだい」と言う新子の言葉を無視して居残る周作。

 「周作さん、本当に私のこと好き?」、「ああ、好きだよ」、「本当に?」、「本当さ」、「じゃ私、周作さんと一緒に死んで上げる」

 だが、翌朝、川端でいざ心中となって、新子は思わず笑い出してしまう。釣られて笑い出す周作。

 三年ぶりの正月、おしげさんから知らせを受けて新子が大急ぎで駆けつけてみると、周作は芸者を上げて酒を飲んでいる。

 「周作さん、すっかり変わったわね」
 夜、一年前に母親を亡くし、一人で秋津荘を切り盛りしている新子が、今では自分の寝室にしている奥の離れに周作は降りて行く。

 「開けてくれよ!」、怒鳴る周作を外にして、玄関の戸を背に新子は動かない。
 大声に起き出して来たおしげさんに、泥酔した周作は「俺は結婚したよ。もう何もかもお仕舞いだ」と告げる。

 翌朝、新子は般若湯の主人から五万円を借り、帰ろうとする周作に、何のお祝いもしていないから、と渡す。変なことするなよ、と返そうとする周作に、「その代わり、きっと忘れないで、またこの秋津に奥さんと一緒に来て頂戴。だって私はあなたの命の恩人でしょ」と、精一杯の言葉を言う。

 四年後。岡山を引き払って東京に出る直前、周作はおしげさんの手紙を見せられる。
 役場の花見に行っていたという新子は、酔って秋津荘に戻って来る。

 「相変わらず、新子さんは変わらないね」。「相変わらずなんて言葉は、もっとしょっちゅう会っている者同士が使う言葉よ」、酔ってはいるが新子は機嫌がいい。

 「俺は東京に出ることにしたよ」
 「そう‥‥。東京に行ったら、もう会えないわね」

 夜、周作が風呂に降りて行くと、行き違いに新子が階段を駆け上がって行く。長い廊下を走る新子。周作が奥の離れに降りて行くと、玄関の戸に錠は下りていない。鏡台を開けて顔を覗きこむ新子。周作がゆっくりと近づく。

 翌朝風呂を浴びている新子。思わずふくよかな笑みがこぼれる。
 風呂から上がると、周作は既に出発していた。新子はタクシーで後を追う。

 花見客の中を歩く二人。周りを気にする周作に比べ、新子はただただ周作と一緒にいられるのが嬉しい。

 「私、夕べから何も考えられなくなってしまったの」
 「あなたに済まない」
 「私、怒ってる? 私、泣いてる?」。

ただただ嬉しく、明るく、恥じらいを含んだ新子の顔。
 夜の駅。しかし、最終の上り列車の改札を前に、新子は周作の手を引いて駅を飛び出してしまう。旅館の一室。「もうこれで、あなたが死んだという風の便りだけで、私死ねるわ」

 翌朝、二度と会えない思いで、新子は周作の列車を見送る。

 十年後、また花の季節。髪を長くたらしたままの風呂上がりの新子が、ゆっくりと坂道を降りて行く。秋津荘を手放し温泉を止めた新子が、般若湯でのもらい湯から帰るところだ。

 坂の下で花を見上げている周作を認め、ぎくりとする新子。新子は脇を駆け抜けようとするが、周作に呼び止められる。新子は、取り壊しを待って僅かに残されている離れに入り、「入っていいかい?」と問う周作に、堅い表情でうなずく。

 女の一人住まいの火鉢を囲んで座る二人。新子が煙草を取り出すと、周作がライターをつけるが、新子は何時ものように鉄瓶を少し上げて、炭火で火をつけ、言葉は崩さない。

周作と初めて会ったとき新子は十七、それからまた十七年経っていた。

 「秋津も、随分変わったでしょう」
 「そうだってね。下で聞いたよ。しかし、新子さんだけは変わらないよ」

 離れの引き払いを頼みに来た大工が去ると、周作は何気ない素振りで、「今日泊めてもらっていいね? 泊めてもらうよ」と言う。

 夜、般若湯の風呂に案内された周作は、湯船の中から外に、「どお? お新さんも入らないか?」と声をかける。ガラス戸の外で、引き締まる新子の顔。

 夜、床の中で新子は「周作さんが死んでくれと言ったとき、私どうしても本気になれなかった。でも、今なら本当に静かな気持ちで死ねるわ。周作さん、私と一緒に死んで」と、語りかける。

だが周作は聴いていない。「死ぬの生きるのなんてのは、昔の話だ。もうそんな年でもない」と。

 翌朝、「ああ、送らなくていいよ。お新さんは送るのが嫌いだったろ」と遮る周作の言葉を無視して、新子は先を歩き始める。花の季節のバス道を、新子は何処までも歩く。 「さあ、もういい。気持ち良く送ってくれるね?」

 ゆっくりと振り返る新子。
 「私と一緒に死んで! ねえ、周作さん、ここで私と一緒に死んで!」

 だが、女の思いは男には通じない。何を言うんだ。あんなことはね、昔の話だ。俺も今まで何度も死ぬ死ぬと言ってきたけど、あれはね、みんな嘘なんだよ。人間そんなに簡単に死ねるもんじゃない‥‥。

女の握る剃刀の刃を見て、男はさらに懸命になだめる。それはね、新子さんの気持ちは分かるよ。良く分かる。だけどね、こういうものなんだよ、俺はやっとそう思えるようになったんだ。

 「どうして、一緒に死んでくれないの!」。くず折れ、男の脚に縋りつく女。

 男の話は、軽薄な男の現在そのものだったが、今の新子にもう言葉は役に立たない。しかし、自分の待つその深みに決して応えようしない男に、それ以上縋ることに意味はなかった。新子はゆっくりと立ち上がる。説得が効をそうし、相手が気を取り直したと思った男は、女を気遣いながら一人遠ざかって行く。

 キッと、自分一人の世界に向かう新子。桜の木にもたれ掛かり、意を決して刃物を左の手首に当てる。滴り落ちる赤い血。新子はゆっくりと岩の間を河原の方に降りて行く。

 この先、生きることに何の意味もなかった。自分は真っ直ぐに生き、真っ直ぐに愛した。自分にできるだけのことはした。でも、私の人生はこれだけのものだった。私は周作さんと、本当の深みで出会いたかった。でも周作さんが望まないのなら、それもいいことなのかも知れない。これから先にある周作さんとの関係は、私はもう望まない。

 河原に達し、水際にくず折れ、水の中を覗き込んで、一瞬女は鋭い叫び声を上げる。
 遠くから異変を察し駆け戻って来た男が、水際に女を見つけたときは、女は既にこと切れていた。

「どうして、死ななければならないんだ!」。

女の身体を抱えて岩場を登り、バス道の桜の木の下で、女を抱きしめ号泣する男。
http://now.ohah.net/pari/cinema/akitsu.html

この映画、日本的な詩情溢れる映像が美しい。映画の舞台は岡山県奥津渓谷、ずっと前に見たことがあるのだろうか、どこか幻のようで、日本家屋の美しさが懐かしい。
奥津渓谷一帯や般若寺温泉などで撮影が行われた。
http://location.cocolog-nifty.com/blog/2007/09/post_f45a.html


不思議な共同浴場洗濯湯、足元自噴の奥津荘と東和楼、大量掛け流しの河鹿園、そして風情が素晴らしい般若寺温泉。奥津温泉郷はどれも、素晴らしい魅力で満ち溢れた、印象に残る施設ばかりです。その中で最後に訪れたのはここ、大釣温泉です。
少し離れた所に般若寺温泉の露天風呂が見えます。
http://jake.cc/onsen/okayama/ootsuri-onsen/ootsuri-onsen.html


映画『秋津温泉』のことをいろいろ調べるていくうちに、映画の本当のロケ地は、巷間伝えられる「奥津温泉」というより、「奥津町の大釣温泉」周辺の奥津渓の辺りのことらしいと判明した。http://www.sainet.or.jp/~kuroda/ryokou-24.htm


奥津温泉郷の中でも清涼の湯として知られる大釣温泉は、昭和37年には映画「秋津温泉」のロケが行われた場所(当時は大釣荘という建物)で、奥津温泉から奥津渓一体が広く知られるきっかけとなりました。
http://kanko.town.kagamino.lg.jp/hot_spring/ootsuri-spa/


般若寺温泉

天台宗般若寺の宿坊として明治4年に開業、昭和32年に温泉旅館として営業を開始した。

西日本では数少ない「郷愁」を覚える風景。

立派な萱葺き屋根でできた母屋と3部屋の離れはまさに日本の心。日本人だったら懐かしく思い出す田舎そのものではないだろうか。

今回、岡山県、鳥取県の旅行で最も気に入った温泉。

日帰り入浴は予約制の為事前に電話で予約を入れる事を忘れないように!

般若寺温泉は予約制の日帰り入浴システム。
私たちはこの日宿泊していた奥津温泉 奥津荘より朝一電話をし、問い合わせてみた。
11時からは予約が入っているので12時からか、10時からしか空いていないと言う。
私たちにとっては好都合な話だ。

奥津荘からは車で5分と近い為、チェックアウト後そのまま訪れる事に。
湯小屋の中にある内湯と露天風呂を1時間貸切できる。
ご主人に色々と説明をしていただきながら湯小屋へ案内していただく。

【貸切内湯】

湯小屋の中へと入ると壁は大きな岩そのもの、窓の木枠はレトロ。この内湯だけでも大満足というほどすばらしい貸切の内湯。

湯量は豊富でどんどんオーバーフローして流れていく源泉。

この内湯で使用されている源泉は自噴している湯をそのまま流し込んでいるという新鮮湯。源泉湧出場所も近い。窓からは外の川が見え、開放的な造りとなっている。
湯はヌルヌル、温度はぬるめの39度、湯の質としては内湯がピカイチ!

洗い場はシャワー、カランが一つずつ有り、シャンプー・リンスが備え付けられている。洗い場に並ぶ石と石の間からは源泉が流れている。この源泉はカラン代わりに使うのか・・・しかしそれにしては少し量が少ない気もするが・・・。


艶やかな木々、光彩を放つ水面 癒しの小さな露天風呂

露天風呂はすばらしい景色が望める極楽の温泉。源泉で言えば内湯の方がいいがロケーションは露天風呂が抜群。

内湯だけでも満足できるほどだと言うのにさらにすばらしい露天風呂が貸切で使用できる事には感動を覚えた。川の緑色と木々の緑が美しく、涼しい風を感じながら貸切時間ギリギリまで入浴した。こちらの湯は40度と42度の源泉をポンプアップした混合泉。ヌルヌル感は内湯よりは劣るものの感じる事ができる。湯船の大きさは2〜3人でいっぱい。
http://www.hikyou.jp/okayama/hannya/hannya.html


般若寺温泉は良い位置にある。奥津渓谷の最も美しい地点にある一軒宿で、前に滝があり、その下のエメラルドグリーンの淵が美しい温泉である。宿は3室のみで予約も難しく秘湯であろう。

さらに以前は日帰り入浴を受け付けてなく、宿泊者専用の温泉であった。最近に、予約しなければならないが、日帰り入浴が可能になり、再訪した。必ず予約して入浴してください。

国道の旧道から階段を下ってアプローチするが白砂が敷いてあり、ほうき目が通っている。足跡がないので本日初の訪問者であることがわかった。母屋は茅葺きの本堂と隣に付いた小さな木造の2階建てであるがこちらは宿の人の家と、厨房になっていて宿泊は離れの山荘である。以前見学したが3室とも凝った造りで渓谷の景観も良く、素晴らしい宿であった。今回は本堂の屋根が葺き変えられ新しくなっていた。

浴室は別棟の地元専用共同湯のような、ちいさな小屋である。中には小さな脱衣場が付属しているが、浴室は天然岩の露出した野趣に富んだ風情のある浴槽である。やや茶色がかった大岩が浴槽の上に覆いかぶり、下に岩を組んでコンクリートで固めた小さな内湯がある。この浴槽に入れるだけでも1000円の価値はあると思う。窓を開けると渓谷の本流が大きな豪快な滝になっているのが見える。美しい景観である。

露天風呂はその滝下の淵に迫り出してあり、非常にワイルドである。前回は夏で湯が入れられていたが今回の4月時点ではカラであった。暖かい時のみ湯を入れるそうである。湯は38度と41度の2本あるとのことで小さな浴槽に2本の温泉がそれぞれ入れられていた。掛け流しで加熱していないので、ややヌル目ながら温泉本来の使い方で満足した。透明、微たまご味、無臭と硫黄の感触も残っており、源泉そのままはやはり素晴らしいと思う。小さな浴室1つなので予約制なのもわかる。日帰り可能になったのは良かったと思った。
http://allabout.co.jp/travel/hotspring/closeup/CU20080722A/index2.htm

奥津温泉郷で最も鄙びかつ孤高の湯

かつてより、日帰り入浴は困難を極めるとの噂に尻込みしていたが、恐る恐る予約の電話を入れると拍子抜けするように簡単に予約できた。宿の若旦那にもお話を伺ったが随分話好きで好印象、案ずるより生むが易しである。

場所は川沿いの一軒宿で、母屋は格式のある萱葺屋根の建造物で、さすがに以前は寺院の宿坊であった名残がある。川沿いに木造一戸建ての渋い建物が三軒建っており、こちらが宿泊場所になる。宿泊料金は高いが、一度はこんなところで泊ってみたい。完全に個人客用の宿で、騒がしい団体客など来る道理がない。母屋に近づくと三匹の犬に激しく吠えられるが、それはご愛嬌。

入浴施設は離れに内湯の建物と建物に隣接した川横の小さな露天のみ。内湯の浴室で脱衣し、露天へは一旦外へ出て建物横の浴槽へ向かうことになるが、すぐに露天風呂に到達する。

ここの露天風呂が開放感と情緒を兼ね備えた絶品で、エメラルドグリーンの川面と渓谷の緑の観景を存分に堪能できる。「鮎返しの滝」がすぐ面前にあるけれど、一定の水量がある時期に見た方が景色は良い。季節によって、あるいは日によって水量が随分と異なる様子。私の入浴時にはかなり水量は少なかった。

大釣温泉の建造物からこちらが丸見えといえば丸見えであるが、至近距離でもなく、ほとんど気にならない。ただ、その建造物は渓谷に不似合いであり、無粋そのもの、ここでの観景において唯一の欠点か。

露天が白眉ではあるものの、内湯も情緒あって良い。内湯に浸かりながら、窓を見上げると、すりガラスから差し込んだ陽の光に湯けむりが映えて、すこぶる幻想的である。内湯も露天も小さなものであるので、一緒に入浴できるのはせいぜい2、3人が限度だろう。

泉質はアルカリ性単純泉で、奥津温泉郷にふさわしい清明な湯、湯温は40度前後のぬる湯で、当然のことながら無加温・かけ流し・無添加の湯であるために、冬季は入浴が不可能、こんな敷居の高さもまたよろしい。

入浴には予約が必要で、一時間千円貸し切り制。予約さえすれば一時間特上の湯を独占できる。知る人ぞ知る秘湯で、本当は秘密にしておきたいほど私などはお気に入りのスポット。アベックでの利用などが最適かもしれないが、品のない騒々しい御仁は止めておいた方がよいだろう。ここでは似つかわしくないから。
http://onsen.nifty.com/cs/kuchikomi/onsen_255/list/aid_onsen007474/1.htm


岡山県の山中、吉井川の上流、奥津川が花崗岩の峡谷を浸食してできた、変化に富んだ渓谷が奥津渓谷。

春にはコブシ・シャクナゲ・ツツジ、夏は、新緑とカジカガエルの鳴き声・鮎掛け、秋は紅葉、冬は雪に映えるイイギリの赤い実・樹氷など、豊穣たる自然が今なお、訪れるものの「日本情緒」を刺激し続ける名勝地。

この奥津渓谷の自然を背景に、17年にわたる男女の愛の葛藤を描き出したのが、昭和37年松竹製作による「秋津温泉」です。

主演は、当時28歳にして、100本目の映画出演という「ザ・映画女優」岡田茉莉子。
監督は、彼女のご指名により、当時大島渚監督と並んで、松竹ヌーベルバーグ旗手であった吉田喜重。 二人の初コンビ作品で、ご存知の通り、後に二人が結婚するキッカケともなった作品です。

藤原審爾の原作によるこの映画は、一緒になることも、別れることもできない、のっぴきならない男女の愛の遍歴が訥々と語られるわけですが、たぶん、当時の映画ファンの方なら、誰しも、あの成瀬巳喜男 監督の「浮雲」の展開が頭をよぎるはず。 確かに、ストーリーは酷似しています。

そういえば、あの「浮雲」にも、当時、22歳の岡田茉莉子が出演していましたね。

おそらく、あの映画での、高峰秀子と森雅之のしっとりとした演技と空気に生で触れた彼女が「女優心」を大いに刺激され、「いつかこんな映画を作って、自分の代表作にしたい」という思いを持ち続けていたのでしょう。そして、映画100本目を向かえ、満を持して、自ら企画に参加。

この映画を、女優としての自分の節目にしようとしたんでしょうね。
そんなわけで、この映画に賭けた、彼女の意気込みは、想像に難くありません。

しかし、残念ながら、やはりあの名作「浮雲」と比較してしまうと、この「秋津温泉」はちと分が悪い。

まず、この映画に、いまいちリアリティが欠けた原因は、その岡田茉莉子の美しさでしょう。確かに、この映画の彼女は大変美しい。
もともと、映画女優として、一般人とはかけ離れた「美しさ」をお持ちの人ですが、この映画においては、それが仇となりました。

彼女の演技からは、この映画の後半ではどうしても必要であったはずの、山奥の裏寂れた温泉宿を守る女主人の、「疲れた」感、「くたびれた」感が、まるで伝わってこなかった。

お人形のように美しい彼女の演技は、せいぜい「アンニュイ」「物憂げ」どまり。
「浮雲」で、高峰秀子が演じて見せた、「退廃美」までは、このときの彼女にはまだ表現できるものではなかったようです。

そのあたりをフォローする意味でも、この映画は、カラーではなく、モノクロで撮るべきではなかったのかなというのが僕の感想。

そして、原因のもうひとつは、男役の長門裕之。

この映画の設定では、男の役は、例えば太宰治のような、破滅的な知性をもったひ弱なインテリ役のつもりだったのでしょうか。

長門の知的ぶったセリフは、けっこう随所に出てくるのでくるのですが、果たせるかな、あまりその知性が伝わってこない。

そして、これも「浮雲」と比較してしまって申し訳ありませんが、この役には絶対に必要不可欠であった自堕落男の「男の色気」。
これが、「浮雲」の森雅之と比較して、あまりにも足りなすぎました。
日活で威勢のいい役ばかりをやってきた長門が、心機一転「松竹作品」で、文芸作品もできるぞというところをみせたかったのでしょうが、今村昌平監督の『豚と軍艦』のチンピラ役は申し分なくても、こちらはどうもいただけない。

映画の中で、「慣れない芸者遊び」をヒロインに指摘されるシーンがあるのですが、これがどうみても、「遊び慣れているエロオヤジ」にしか見えず、おもわず苦笑。

この映画が、もうちょっとのところで、「名作」になれない原因を作っているようです。

それにしても、この映画には、これでもかと岡田の入浴シーンが登場。
もちろん、文芸映画ですから、とくにサービスシーンというわけでもないのでしょうが、見ていてハタと思い当たりました。 「うなじ」ですよ、「うなじ」。
そうか、吉田監督は、自分の愛する岡田茉莉子の「うなじ」の美しさを、観客に、アピールしたかったのに違いない。

岡田は、全編を通じて、「着物」で登場しますが、おそらく世界で一番、女性のうなじを美しく見せる衣装は日本の着物です。そして、そのことは彼女本人もプロとして、しっかりと認識していたのでしょう。 その証拠に、自分のセールスポイントである「うなじ」で、女の色気を表現するために、彼女はこの映画では「衣装」も担当していますね。

まあ、そのあたりは是非ともご堪能くださいませ。

しかし、それにしても、若き日の長門裕之は、おもいっきりクワタケイスケしています。
http://sukebezizy.typepad.jp/blog/2008/06/post-b7f8.html


ヒロインの新子を演じる岡田茉莉子がとにかく美しい。

本人の企画による「岡田茉莉子映画出演百本記念作品」なので、とにかく彼女をキレイに撮ることに重点が置かれている。17歳の少女から34歳のオトナの女性までを演じる岡田茉莉子のアイドル映画。

原作は思いっきり周作の上から目線だが、映画は新子と周作が対等に描かれているのがいい。新子が周作に、ここから連れ出してくれることを期待するのは当然である。一方、周作にとっては奥津温泉と新子はセットであり、新子を奥津温泉から連れ出すことは考えられない。世俗にまみれた結婚や生活からは遠く離れた高みに、自分の避難場所として確保しておきたい。それもまた、彼が生きていくうえでのひとつの戦略である。こうしてふたりは、お互いに強く惹かれながらも、その思いは最初から最後まですれ違いつづける。

ふたりが肉体的に結ばれることで、新子の指向が生から死へと転回する。これまで精神的に支えあっていたふたりの関係が変化していくところに、周作の東京行きと奥津温泉の凋落が重なって潮目が変わったという感じ。逆に、周作の東京行きと奥津温泉の凋落があったからそうなった、と考えるほうが自然なのかもしれないが。

理想を失って堕落していく周作には、戦後の日本社会が重ねられていると思われるが、彼の気持ちはよくわかる。作家になる夢は諦めたが、出版社で働くようになって生活も安定し、それなりに遊んでそれなりに楽しい。そりゃあ死にたくないだろう。人生というのはそういうものだから。
http://d.hatena.ne.jp/xiaogang/20090817/p2

死に誘惑されながらも、それ以上に生きることを欲し、体こそ病んでいれど、心は真っ直ぐな青年だった周作は、中年時代を迎えて、経済的に豊かになり、安定した生活を得たのとは裏腹に、精神的には廃退して行きます。彼の生き様は、近代日本の精神史と重ね合わされているのです。

時代は最初から病んでいます。美しく描かれているのは、“人間”の方なのです。
 新子が焼け野原のような枯れ野を走り回るシーンが印象的です。色彩の滅した世界の中に真っ赤な襟巻きがなびきます。まるで美の化身が降り立ったかのような鮮烈さ。新子を演じる岡田茉莉子が、時代の中にすくっと立つような、「個」の美を体現しています。

物語の主要な舞台となる“秋津荘”の存在感も、映画の魅力を引き立てています。階段下の布団部屋、長い長い外廊下、石造りの露天風呂、新子が住まう離れ家・・・。恐らくロケーションの問題もあったのでしょうが、個々の情景は印象的でも、その位置関係は曖昧で、全体像を掴み難いのですが、寧ろその事によって、ある意味、宇宙的とでも言うべき空間感覚が付与されています。

 廊下から部屋へと移動しながら会話を交わす新子と周作。周作の結婚を知らされた新子は、ふすま越しの別れの後、廊下の突き当たりに置かれた椅子に腰掛け、一人煙草をくゆらせます。

 二人の間に生じた距離感と、その心の道程を、背景の空間が表象しています。そこには登場人物たちの内的宇宙が投影されているのです。物語中盤以降、この秋津荘はだんだんと新子の位格と同化していくことになります。

 終盤に、新子が周作に向かって「一緒に死んで!」と訴えることから、物語の前半と後半で二人の立場が入れ替わっていると解釈する人もいますが、それは一面的な見方に過ぎません。新子自身の言葉を借りれば、彼女は大人になって、“後悔することを覚えた”のかも知れませんが、本質的には“あの日”のままの「新子」です。

 変わったのは周囲の方なのです。新子の切なる訴えを一蹴し、周作は彼女の体だけを求めます。新子は、周作との間に埋め難い距離ができてしまったことを思い知るのです。

 周作が近代日本の精神を映し出す鏡だとすると、これは彼女が時代から拒絶されたということを意味しているのでしょう。もはや結末は目に見えています。彼女は自らの生きる場所を失ってしまったのですから・・・

 言うまでも無く、秋津荘の閑散とした風景は、新子の心象を反映しています。時代から取り残された秋津荘が解体の運命を辿るように、彼女も人生の幕を降ろすことになります。

 桜の花が「日本の象徴」だとすると、その花びらを散らす木の下で新子の生涯を閉じさせたのは、単なる視覚効果の追求ではなく、時代に対する批判精神の為せる業だったのでしょう。周作は新子の亡骸を抱えて涙しますが、彼女の行動を理解することはできません。

 「どうしてなんだ!?」、慟哭の声が空しく響きます。
http://www.h7.dion.ne.jp/~eiga-kan/Akitsu_onsen.htm


☆ 奥津は何故復活できたのか?


奥津温泉が、30年以上も脱ダム宣言で国と闘ってきたことは、皆さんご存じだろうか。

しかし、失礼ながら奥津の場合は「闘う」と言うより、やられっぱなしという方が適切かもしれない。

 美作三湯「湯郷・湯原・奥津」と言いながら、しかも湯原より圧倒的に関西に近いのに道路整備もされず、観光客はあまりにも少なかった。その結果、廃墟のような温泉街となってしまった。バブルの頃、あちこちに大型ホテルが出来、ボーリングをして、循環して、水道水を混ぜて、、、、、それでも客は押しかけたが、奥津には関係のない話しだった。

 奥津は、西日本、いや、日本でも希な自噴適温の足下湧出極上湯の里。しかも、そのほとんどが、枯れて鄙びていて、我々の郷愁を誘う。こんな雛にも希な奥津温泉を、「良く守った」と能天気な温泉評論家は賞賛するが、そんな生やさしいものではなかったはずだ。

 足下自噴の極上湯の里で、しかもエロスと退廃の文学的なムードを醸し出す町はこうして出来上がったのだ。現在、多くの人はやっとその価値を認め、奥津は再び脚光を浴び始めた。

 奥津のすばらしさは、街道沿いに並ぶ奥津荘、東和楼、河鹿園の隣り合った三軒の旅館が、そろって足下湧出の極上湯であることだ(河鹿園は現在は足下湧出に近いかけ流し)。自然噴出だけに、それぞれ湯温も湯質も微妙に異なる。

 奥津は、アルカリ性の放射能泉である。人体に危険でない微弱の放射線を浴びると、細胞に僅かの傷がつき、その傷を治そうと修復機能・免疫機能が活性化する。そのため自然治癒力が上昇する効果をホルミシス効果という。放射能泉のラドンを含む温泉に入浴したり、飲むことでこの効果が活性化している可能性がある。が、中国地方には放射能泉が多いが、そのほとんどは冷泉である。このラドンは空気中にでるとあっという間に飛散する。万一加熱したら、その時点でほとんど消え去る。よって、放射能線では適温の自然湧出の放射能泉を足下湧出の極上湯で入ることが温泉効果を得る絶対条件となる。

 同じような放射能泉の足下湧出の三朝では、やや高温で長湯が出来ないのに対し、適温の奥津は長湯が出来、自然の恩恵を十分に味わえる。
http://www7a.biglobe.ne.jp/~umayu/page068.html


奥津は、西日本、いや、日本でも希な自噴適温の足下湧出極上湯の里。しかも、そのほとんどが、枯れて鄙びていて、我々の郷愁を誘う。こんな雛にも希な奥津温泉は、どうして出来たのだろう。

 「がんばっていればいつか花が咲くからさ」、そのように言う世の中の人はつくづく勝手である。実際には、日の目を見ず埋もれていく屍が多い中で、たまたま脚光を浴びたものだけを「時代があなたを呼んだ」などと賞賛し、「苦しかった日々が報われたね」と喝采する。

 急に訪れた拍手の嵐の中で、舞い上がり、自らの本質を見誤り、やがて移り気で勝手な人々から忘れ去られるという歴史は枚挙にいとまはない。

 温泉の世界にも、そんな話しはたくさんある。秘湯がマスコミに取り上げられて大挙して一見客が押しかけ、舞い上がって借金して設備投資して、潮が引いたように客が遠ざかり・・・・・悲しいパターンは多い。

 これも人の世の無情であろう。奥津温泉は、美作三湯の中では、時代に取り残されたような存在である。関西圏に近いという利点がある割に、交通事情も改善されなかった。何十年にもわたる国とのダム闘争の果てに、必要な公共投資が全て見送られたからのようだ。高度成長時代の大ホテル化にも、現在の演出型秘湯時代にも取り残された。

 その中で、奇跡が起こった。まさに、至極ともいえるべき湯、足下湧出極上湯が、21世紀の日本に残された。奥津荘は、そんな奥津温泉を代表する旅館だ。

木造の黒光りした玄関を通ると、やがて、湯に降りる階段がある男女別の内湯に家族風呂が並んである。このうち、男性用大浴場が旧津山藩専用で普段は鍵を掛けたという「鍵湯」だ。

湯を見て初めて気づく。なぜ、平地の玄関から階段を下りたか。ここは、元は河原なのだ。河原の岩で作った自噴の湯の上に建物を建てたのだ。

よって、浴槽の底は、ごつごつの岩で尻を落ち着ける場所を探すのに手間取る。40℃あまりの青光りする妖艶な湯が、岩の間から噴出し、湯船から溢れ浴槽の床を川のごとく流れていく。岩の間から時々あがる気泡を見続けていると「一生このままでいい」と、湯に引き込まれ魅せられていく自分に気づく。

 奥津の湯は、あなたの温泉感を、根底から覆すに違いない。成分を見てもわかるように、奥津の湯は決して濃く無い。手を握っても濃度感は、全くない。しかし、心から、贅沢な気分とは何なのか、湯に癒されるとは何なのか、それがわかる湯だ。温泉ファンのみならず、心に針がちくっと来ている人も、ぜひ、訪れるべきだ。
http://www7a.biglobe.ne.jp/~umayu/page056.html

 奥津が変わっていると聞いた。あの、時代に取り残された奥津が、ついに変わっていると聞いた。奥津のイメージは、頑固一徹の老人。変わらないことが、奥津の個性。

岡山の代表的な温泉は、美作三湯といって湯郷・奥津・湯原である。

その中で、棟方志功はじめ多くの芸術家に愛され、映画の舞台にもなった奥津は一段上等な温泉地だった。上等の証は、各家の鴨居や襖絵、軒下の飾りに実に色っぽくセピア色に残されている。

 しかし、奥津は政治的に社会から見捨てられた。それは、数十年に渡る町長を先頭としたダム反対闘争の影響と言われている。その間、日本には高度経済成長が来た。観光ニッポンとなった。JALパックで海外にも多く出かけた。高速道路が出来た。中国縦貫道が大阪から伸びて岡山の湯郷温泉は栄えた。ただ、高度経済成長らしく、見渡すばかり大旅館ばかりで湯量が追いつかず、循環ばかりである。

 湯原も、大山・蒜山のリゾート開発とともに発展し大旅館ばかりになったが、バブル崩壊とともに廃墟になりかけた。しかし、タイミング良く高速米子道がつき、大阪からのアクセスも便利で、温泉街の努力もあり息を吹き返した。湯量は桁違いに豊富で、大ホテルが並んでもびくともしないかけ流しは立派だが、集中管理方式で新鮮さには疑問が残る。 

しかし、奥津には、まともに大形バスは入らなかった。ハイデッガーのバスなどとんでもなかった。数軒あった鉄筋の施設は倒産。結局、奥津温泉には高度経済成長も、バブルも関係無かった。
しかし、その後、政治的なことで奥津にダムが出来ることとなった。ダムは奥津を変えた。津山ICからの接続道路は見事に綺麗になった。ハイデッカーだろうが二階建てだろうが、苦もなく大形バスが来るようになった。第3セクターの巨大な日帰り施設の「花美人の里」もできた。ここまでのお決まりのパターンなら、この後に奥津は大旅館・ホテルへの道をたどるはず。

 しかし、時代は温泉に「源泉掛け流し」「大形宿より秘湯ムードの小粋な宿」を求めるようになった。まさに、奥津にぴったりの時代。

ついに奥津が動き始めた。枯れて朽ち果てそうになっていた河鹿園と奥津荘が、昨年相次いでリニューアル。そして現在、東和楼が改築中である。足下湧出・源泉掛け流し御三家がどうなったのか? どこへ向かうのか? 足下湧出泉はどうなったのか? 

興味津々で奥津荘に向かった。
http://www7a.biglobe.ne.jp/~umayu/page167.html


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奥津温泉の吉井川沿いにある、源泉かけ流しの宿三件はそれぞれ風情があってよろしいが、立ち寄り湯の場合、時間に注意する必要がある。奥津荘は二時で終了である一方、河鹿園は逆に三時以降でないと入浴できない。

その他:奥津温泉では、入浴手形1枚でお1人で3箇所の内湯が楽しめます。有効期間はなく、手形の代金は1300円です。協賛施設で販売しています。協賛施設は以下の通りです。

東和楼、奥津荘、河鹿園、湯宿西西、花美人の里、大釣温泉

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奥津温泉 奥津荘


かつて津山藩の君主が、あまりの快適さに自分だけがこの湯を独占しようと鍵をかけた曰く付きの鍵湯。エントランスや脱衣場は古さを残してリニューアルされていた。さあ、浴槽に入ろう。足下の岩盤の割れ目から、適温の湯が蕩々と湧き出し、そこが浴槽になっている足下湧出泉。ポコポコとガスとともに湧いて、浴槽の縁から川のように排水溝に消えていく。至極快適、手から足から体の細胞が脱力感に包まれていく。湯は、実に丸いアルカリ性。肌にすべすべで、若干の鉱物臭アロマが香しい。ここは一つずっと湯に浮かんでいようか、そんな気分にもさせられた。

夜8時には、男女の浴槽が交代し、鍵湯が女性になり立湯が男性になる。立湯は、真賀温泉館や長門湯本の恩湯のように非常に深い浴槽で、130cmの深さがある。3人程度しか入られないが、宿の規模から言うと適切。足下の岩盤にパイプがさしてあり、そこから湯が噴出するという準足下湧出。湯の中で建って目を閉じていると、無重力の気分で浮遊感があるから不思議。

 さて、お待ちかねの夕食だ。かつては部屋食で、若干地味な印象のある宿だった。頑なに山のもの地元のものにこだわり、それなりに固定客はあった。ところが、リニューアルで川の流れに面した食事処が新設された。決して豪華ではないが、清潔。壁にはさりげなく奥津を愛した署名な画家の作品が飾ってある。時価にするといったいいくらなんだろう。いかにも無防備に飾ってあが、これがこの宿のもてなし。
http://www7a.biglobe.ne.jp/~umayu/page167.html


昭和初期より80年の歴史を持つ奥津温泉 奥津荘


2004年8月に改築し、元々定評の高かった奥津荘はさらに評判が上がった。

重厚感溢れる外観。温泉街でも一際格式を感じる

私が訪れたのは2005年6月、リニューアル後しか知らないが、80年前の趣を残しつつ快適でお洒落な空間ができあがっている事に感動を覚えた。

宿の前に車を駐車し、荷物を出す。すると宿の方が駐車場へ車を持って言ってくれた。
宿へ到着するとまずラウンジへと案内していただき抹茶と茶菓子をサービスしてくれる。

このラウンジの雰囲気がすばらしく、着いた早々落ち着き思わず時間を忘れて声をかけられるまで話に花をさかせてしまった。

荷物は抹茶を飲んでいる間に部屋へ持っていってくれる

宿の中は赤い絨毯がひかれ緊張感がある。

この掛け軸は棟方志功という方の作品。
「なんでも鑑定団」でかなりの価値だと提示されたというお宝作品だろうだ。 棟方志功の作品が飾られている

1泊2食付 13800円

部屋からは窓の外にある大きな銀杏の木と川が見え展望が良い。夜9時までは銀杏の木がライトアップされ、窓からは幻想的な景色が望める。

部屋のライトは白熱灯の間接照明の為、部屋の雰囲気がやわらかい。
小さいライトが数箇所置いてあるので、メインの電気を消して小さいライトだけにすると外の銀杏が綺麗に見え、すばらしい空間となる。

部屋には立派な液晶テレビが置かれ、冷蔵庫には水やジュース、ビールが用意されている。その他、金庫、浴衣一式、ドライヤー、お茶セット・茶菓子がある。
タオルは小さいタオルが置かれているが浴室ごとにタオルが用意されている為部屋で使用した。

夜ご飯は食事何処でいただく。
コースとなっており、前菜から順々に運んでくれる。
前菜を見て既に感動。綺麗に盛り付けられた上に味も絶品。
サーモンの燻製で巻かれたインゲンは口の中でフワッ香り、海老のすり身で出来たものは濃厚。天ぷらはサクサクし、鮎の塩焼きは柔らかい。お刺身も新鮮・・と書いたらきりがない。

四季折々の素材をうまく使用した丁寧で上品な料理、こんなにすばらしいコースを食べられるのは通常2万円以上の宿泊料金を出してこそ。
13800円で宿泊して食べれる料理ではないだろう。食事中に何度「おいしい!」を繰り返したかわからないほど感動した料理だった。

食後はラウンジでコーヒーのサービスがある。
宿泊客全員がラウンジに集まり、音楽を聴きながら会話を楽しんでいる雰囲気は独特の良さだ。

この日の宿泊客は3組。食後のコーヒーの時以外ほとんど顔をあわせる事がなく貸切の気分だった。

日曜日泊だからという事もあるが13800円でこれだけのすばらしい食事に空間を堪能できる宿は全国でも少ない。
自信を持ってお勧めできる旅館だ。
http://www.hikyou.jp/okayama/okutusou/okutu.html

奥津温泉 奥津荘

岡山県の美作3湯で足元湧出源泉浴槽のある宿は奥津温泉の2つであろう。その中で日本の温泉の至宝とも言える奥津荘の鍵湯と立ち湯をレポートした。

1. 鍵湯、立ち湯ともに足元湧出天然岩風呂
2. 木造3階の立派な建築
3. 泉質うんぬんを超越した素晴らしい温泉
4. 室内改装済

奥津温泉で圧巻なのは奥津荘の鍵湯と立ち湯であろう。立派な唐破風のエントランスがある宿の重厚さも素晴らしいが、さらに凄いのは鍵湯と立ち湯の2つの足元湧出源泉浴槽である。

鍵湯は広い浴槽で底の岩から温泉が湧出し、溢れた湯が洗い場の床一面に流れ去っている。浴槽の表面は澄み切っていて底の大岩やコンクリートで固めた隙間が湯を通して見える。そして湯が表面張力で盛り上がっているかのように錯覚するほどに、表面が鋭利に光り輝き、溢れて薄い流れが床前面に出来ている。

足元湧出の掛け流し温泉の最高の演出である。薄暗い照度で、雰囲気は日本屈指の温泉浴室ともいえる風格である。また私が好きなのは女湯に利用されている立ち湯である。

深い浴槽でかつ美しい湯なので、湯の色が川の淵のように緑がかり、清澄で清楚な温泉を際立たせている。まさに適温の温泉が、天然岩の足元からゆらゆらと自噴している事実があり、入浴してみると身体全体で分かり、素晴らしい温泉体験が実現できる。
立ち湯の方は鍵湯よりもワイルドである。床に大きな岩が浴室半分を占めるほどに盛り上がっていて、その傍らに浴槽がある。そして入浴すると胸までの深さがあるのである。神秘的な素晴らしい浴槽であった。


湯は透明、無味、無臭の奇麗な泉質であるが、足元湧出の存在感で泉質うんぬんを超越した素晴らしい温泉であった。宿の建築も堂々とした高い階高の2階建てで、昔ながらの木製建具が風情ある外観となっている。

またエントランスは赤いじゅうたん敷きで、レトロな造りの内部造作に華やかさを持たせている。玄関横にはカフェをしつらえて改修された。しかし外観は古いままを維持しており素晴らしい。離れの宿としてそれを主体に営業されているが、本館の2階の立派な建築に泊まってみたいと思った。
http://allabout.co.jp/travel/hotspring/closeup/CU20080802A/
http://allabout.co.jp/travel/hotspring/closeup/CU20080802A/

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奥津温泉 東和楼

奥津温泉のもう一つの名物は老舗の2軒に足元湧出自噴浴槽があることである。湯原では砂湯、真賀幕湯、郷禄の3箇所に足元自噴源泉浴槽があるが、奥津は2つの旅館にある。その一つが東和楼である。古い造りの木造の3階建てのエントランスが立派である。2階と3階の間に小屋根があるので4階建てに見える。隣の奥津荘と並んで風情のある町並みになっている

ここの浴室に行くのは面白い、アーチの洞窟を抜けて川原に向う、すると小さな浴室があり、天然岩の露出した浴槽があった。男湯の底に温泉が湧出している。足元自噴であるが湧出口がパイプになっているので湧出する圧力が掛かり、もりもりと強い勢いで湧出している。そのまま掛け流しになっている。
女湯も見学させていただいたが、こちらは男湯の源泉と浴槽が繋がっており自噴していない。しかし天然岩の浴槽でワイルドである。湯は42.6度の単純泉で総計141.9mgの奇麗な湯である。浴槽直下40mより自噴しており、パイプで湧出させているとのことである。透明、無味、無臭ながら柔らかい湯である。なにより足元自噴の新鮮な湯に入浴できるのが良く、湧出量も多いので湯の流れを実感できる。素晴らしい源泉、および浴槽である。
http://allabout.co.jp/travel/hotspring/closeup/CU20080722A/index3.htm


奥津温泉 東和楼

奥津温泉の中心、河鹿園と奥津荘の間にある老舗の旅館です。一部では奥津温泉で一番
良いお湯と言う評判もあり、是が非でも立ち寄ってみたいと思っていた所でした。

中に入って女将さんにお願いをすると、快くOKとの事です。「うちのお湯は、柔らかくて優しい、気持ちが良いお湯なんですよ」と、女将さん。平日の湯めぐりでしたので、この日は他に利用者がおらず、「貸切で、一緒に入って良いですよ。男湯の方が源泉の直上にあってお湯が良いと評判なんです」と仰って下さいました。これは、期待に胸が膨らみます!

さて、そのお風呂。館内を少し歩いた先にあります。途中洞窟のような
廊下を抜けたのですが、何だかとても風情が良いです。
那須の雲海閣や、塩原の和泉屋を思い出してしまいました。
こう言うアプローチは無条件で好きです。ひんやりとした感じが、これから
浸かるお湯への期待感を高めてくれているようです。

浴室はその廊下を歩いた先にありました。
男女別でそれぞれが内湯のみです。
まずは、女湯を見学。結構年季を感じる浴室で、小ぢんまりとした湯船が
ひとつあります。
お湯は無色透明。浴槽内にお湯が注がれているのが見て取れます。
これはこれで良い感じ!

でも、女湯の後に男湯を見て、驚きました。湯船の大きさは少し大きいくら
いなのですが、湯量が断然違うのが、見た目で分かります。
溢れたお湯は、猫の額も無い洗い場をザアザア流れ去っています。
素晴らしい!喜び勇んで、飛び込んでみました。
お湯の温度は43度くらいでしょうか。ほぼ適温です。直前に立ち寄った
河鹿園をはじめ、この日は温いお湯に浸かる機会が多かった為、妙に
熱く感じます。

お湯は湯底から沸いており、時折気泡がポコポコと上がっています。
それとは別に、パイプが刺さっており、そのパイプからも勢い良くお湯が
噴出しています。これはこれで、足元自噴と言うのですが、パイプが刺さっ
ている為に自然のままとは少し違うのはご愛嬌。
圧倒的な湯量を前にしては、パイプの1本くらい、どうって事ありません。

お湯は僅かにツルツルするお湯で、奥津らしい、柔らかいお湯です。お湯
からは温泉臭が漂い、特徴も感じる事が出来ます。
湯船から溢れたお湯がザアザアと流れ去り、何とも贅沢な気分を味わう
ことが出来ます。
気持ちが良いお湯なのですが・・・ この日は朝から湯めぐりしていたせいも
あってか、ヘロヘロ。汗がドーっと出て、止まりません。
女将さんは「優しいお湯」なんて言いましたが、今の私にとっては、「攻撃
的」なお湯です。掛け流しも量が多すぎると、かえって体力を消耗します。
鮮度良すぎです!

ずっと浸かりっぱなしだと湯あたりしそうだったので、出たり入ったりをしな
ければなません。勿論、これは嬉しい悲鳴。お湯から伝わってくるパワーが、
湯口チョロチョロの所とは段違いに強いのです。
折角貸切で使わせて頂いているお風呂、すぐに出ては勿体無いし、もう少しゆっくりしたいし・・・

そんな事を考えながら、30分弱の時間を過ごしました。
奥津の名湯、ここに極まれりと言った感じです。本当に素晴らしいです。
男湯を貸切させて下さった女将さんに感謝! 奥津に再訪する機会があったら、是非泊まってみたい一湯でした。
http://jake.cc/

安らぎの湯(奥津温泉 東和楼) [入浴日: 2010年2月12日]

岡山県の美作三湯のうち、わたくしの好みは団体客に似つかわしくない静粛な奥津温泉、なかでも川沿いに並ぶ源泉かけ流し宿三軒のうち、頻繁に利用するのはこの宿なのである。立ち寄り湯を請うにあたって、こちらが一番好意的な印象があり、敷居が低い。お隣の「奥津荘」と比べてみればわかると思う。それでいて泉質は足元湧出の「鍵湯」と比べてまったく遜色ない同じ足元湧出のすこぶる清明な湯なのであるから。

たしかに施設の細やかな造り込みや清潔感は「奥津荘」に軍配が上がる。こちらはさすがに古さと管理の甘さも垣間見えるのが実情。例えば浴室で身体や頭などを洗うと、浴槽の淵が湯面と近いため洗い流した湯が浴槽に混入するのではないかという懸念等である。ただ、わたくしの求めるのは泉質であり、多少の古さなどなんでもなく、温泉の使い方において優れた見識を持つこの宿に好意を抱きこそすれ不満などありはしない。

源泉かけ流しと称する施設でも、眉唾物は多々ある。湯口からチョロチョロとアリバイ的に源泉を混入させてかけ流しと称する物が目立つ。少量の源泉を浴槽の表面に流すだけでは、下手をすれば循環施設より危険な場合もある。その点こちらの宿の浴槽のように、パイプで下から潤沢に源泉を混入させて湯を攪拌させるのが本来のかけ流しと言ってよく、そのため湯が常時新鮮なのである。まことに清明なアルカリ性単純泉を存分に味わえる。無色透明で個性が強い湯ではないが、白湯とは浴感も味覚もまったく異なる。微妙に甘味が感じられる柔らかな湯だ。

一つ残念なのは、男女別に分かれた浴槽の女湯は浴槽が小振りで、かつ男湯にあるような完璧な足元湧出を経験できないということ。そこで立ち寄り湯の場合、平日の昼間は大抵空いているので、他に客がいないという条件下ならば女性も男湯に入浴させてもらうことも可能だ。わたくしの利用時は女将さんの好意でいつも貸切にして頂いている。

奥津温泉に来たならば、こちらの宿のお隣二軒を含む三軒の源泉かけ流し宿か、河原露天の湯に入らなければほとんど意味がないことを付け加えておきたい。http://onsen.nifty.com/cs/kuchikomi/onsen_255/myList/uid_0000007025/1.htm


奥津温泉 河鹿園

奥津温泉のなかでも、個人的に一番居心地が良く自分に合っていると感じたのが、この「河鹿園」だと思います。

写真2枚目の(やっちゃん?)がこの寒い中、出迎えてくれました。今回訪れた旅館の中でも、もっとも清潔で美しくゆっくりと源泉を堪能することが出来ました。

浴室も芸術的なデザイン(写真3、4枚目)を取り入れておられます。そこに贅沢にも源泉が溢れ出ており、またそのサーッと流れていく音が浴室に響き渡り、もう心地よくてたまりませんでした。

奥の濃いブルーのところが浴槽で、その周りの薄いブルーのところが、オーバーフローした源泉が流れていく様子です。静かに流れ去る源泉を見ているだけでも、あっという間に時間が経過していきました。

「河鹿園」は「東和楼」や「奥津荘」と同じく源泉かけ流しですが、若干泉温が低いため加温されています。ただ、温めに調整されているため、いつまでも入っていることが出来ます。泉質ですが、無色透明無味無臭ですが、やはりココのお湯もヌメリがありサラサラしています。極めつけは体にまとわりつく気泡です。今回入浴したどの温泉よりも、一番まとわりついてきたと思います。

また浴室の大きな窓からは吉井川が見られ、奥津温泉の中で最も高台にある「湯宿西西」よりも景色がよく素晴らしかったです。ぜひまた来て見たい温泉になりました。 _ http://www.asahi-net.or.jp/~ds2m-kns/onsen/kajikaen.html

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昨日、河鹿園に泊まりました。お風呂はすごくよかったです。源泉掛け
流しで、捨てられるお湯の量がものすごく、もったいないくらいです。

ほんとに河鹿園はもったいない、温泉ファンには最高のシチュエーション。
大量掛け流し。最高の湯質。宿の趣よし。

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女性が半地下、男性が半2階(男女入れ替え制)にあるが、大きさも風情も、何もかも違う浴槽だ。半2階の浴槽は奥津としては近代的で大きく、吉井川の流れと、浴槽から大量に掛流されるアルカリ性放射能泉の流れる音が合いの手を打って、目をつむって静かに音を聞いていると午睡に微睡む。半地下の風呂は、小さく野性的な岩風呂風。足下湧出のように継ぎ足される柔らかき湯は男性のそれより新鮮と感じ、蕩々と掛流されていく。

河鹿園はやや湯温が低いらしく、若干加熱をしているようだが、その加熱の仕方が嬉しい。たっぷりのかけ流しの湯がつぎ込まれ、湯船の底からは、湯をかき混ぜるための加熱湯も勢いよく水圧噴射される。このために、大量の川の如きかけ流しとなるのだ。ただのかけ流しだと、流し込んだ湯が湯面のみを走りオーバーフローして、湯船の底には滞留した湯が残り滅法汚い。温泉ファンあこがれの湯宿で、湯の底に髪の毛が大量にふわふわしているケースさえあるのだ。多くの温泉ファンは、「かけ流しは素晴らしい」「循環なんか駄目だ」と理知的ではなく感情的に走る。しかし、本当に素晴らしいかけ流しはこのスタイルだろう。
http://homepage3.nifty.com/umayu/page007.html


河鹿園 

昭和初期のモダニズムとエロスを感じさせる雛にも希な佳宿

風呂なら、間違いなく奥津荘の鍵湯が素晴らしい。アワとともに湧き出す足下湧出の極上湯だ。東和楼も負けない。同じく足下湧出で、体が浮きそうなほどの勢いでわき上がる。温泉好きの2軒だろう。

 ただし、自らの身と心を委ね、心から癒されたいと思うなら、当倶楽部はこの河鹿園をお勧めする。奥津荘も、東和楼も素晴らしい。しかし、河鹿園には形ではない何か、そう、空気だ、空気がおそらく日本の宿の中でも図抜けているのだ。たとえて言うなら、葉山・大磯あたりの戦前の別荘か。大人の、密やかな、そして秘したエロスを感じるのだ。こんな湯宿は、そうはあるまい。

ここ河鹿園は、奥津源泉宿3軒の最奥部にたつ宿。旧津山藩主の元別荘で、文化の薫りに溢れている。特に、棟方志功のお気に入りの宿で、館内には志功の作品を始め、多くの日本画・洋画・版画が溢れ、宿全体が画廊のようである。

 湯に入る前に、まずはこれらの芸術で心を満たそう。そして館内を歩くうち、ここが単なる芸術の宿ではないと気付く。そこはかとないエロスを感じる。大人の、上品なエロスだ。それは映画「ツイゴルネルワルゼン」を彷彿させる品のよい昭和初期の内装であるが、きちんと手が入れられて、何とも落ち着くではないか。棟方志功設計の茶室や日本庭園の向こうに佇む別荘も在りし日の風雅な遊びが想像される。そのような愉しいひとときを味わったら湯にいこう。

女性が半地下、男性が半2階(男女入れ替え制)にあるが、大きさも風情も、何もかも違う浴槽だ。半2階の浴槽は奥津としては近代的で大きく、吉井川の流れと、浴槽から大量に掛流されるアルカリ性放射能泉の流れる音が合いの手を打って、目をつむって静かに音を聞いていると午睡に微睡む。半地下の風呂は、小さく野性的な岩風呂風。足下湧出のように継ぎ足される柔らかき湯は男性のそれより新鮮と感じ、蕩々と掛流されていく。

 河鹿園はやや湯温が低いらしく、若干加熱をしているようだが、その加熱の仕方が嬉しい。たっぷりのかけ流しの湯がつぎ込まれ、湯船の底からは、湯をかき混ぜるための加熱湯も勢いよく水圧噴射される。このために、大量の川の如きかけ流しとなるのだ。ただのかけ流しだと、流し込んだ湯が湯面のみを走りオーバーフローして、湯船の底には滞留した湯が残り滅法汚い。温泉ファンあこがれの湯宿で、湯の底に髪の毛が大量にふわふわしているケースさえあるのだ。多くの温泉ファンは、「かけ流しは素晴らしい」「循環なんか駄目だ」と理知的ではなく感情的に走る。しかし、本当に素晴らしいかけ流しはこのスタイルだろう。

100%許容範囲である。掛流し量は奥津で最大で、日本でもトップクラス。贅沢を感じる風呂だ。
http://www7a.biglobe.ne.jp/~umayu/page007.html

 

  拍手はせず、拍手一覧を見る

コメント
 
01. 中川隆 2014年4月30日 21:16:45 : 3bF/xW6Ehzs4I : 2D6PkBxKqI

奥津温泉周辺の一軒宿、大釣温泉と般若寺温泉 2013年12月1日

楽しかった中国山陰の旅も今日で最終日です。

宿泊した松江しんじ湖温泉を後に、ツレは出張先の岡山県津山市に戻り私一人新幹線で東京まで帰るのですが、運悪くこの日は前日の夜更けから今朝の早朝にかけ、東日本を超大型の低気圧が直撃。その為東海道新幹線は朝から全線で運休、昼頃には静岡あたりまでは本数を減らして運転再開の情報が入ったものの、依然富士川が危険水位を超えた状態のままのため、全線回復の目処は全く立っていないとのことでした。

ツレが岡山駅までは送ってくれるそうで、松江道から米子道に乗り継いで南に向かいます。

しかし、どうせ今すぐ岡山駅に行っても新幹線は動いてないし、時間潰しにどこかでひとっ風呂浴びて行くことになりました。

美作三湯の一つ、奥津温泉

今回の旅で最後の温泉は、岡山県の内陸部にある奥津温泉です。

私は、ツレが津山周辺によく出張するようになってから、初めて奥津温泉の存在を知りましたが、単に私が知らなかっただけで実際はかなり有名な温泉地で、近隣の湯原温泉、湯郷温泉と並び美作三湯と呼ばれています。

湯原温泉はご存知の方も多いと思いますが、公共露天風呂が全国露天風呂番付で西の横綱に輝いたという、日本屈指の温泉地です。また、湯郷温泉の方は、女子サッカーの強豪クラブチーム湯郷Belleの本拠地といえば、ピンと来る方もいらっしゃるかもしれません。

奥津温泉を舞台にした映画『秋津温泉』

そして奥津温泉は、1947年に藤原審爾原作の小説秋津温泉の舞台となった場所で、その後映画化もされ、映画の撮影は実際に奥津温泉で行われたんだとか。

秋津温泉ポスター

主演は岡田茉莉子、長門裕之他。


鳥取から米子自動車道を南下、湯原インターチェンジで下道に降り、県道56号線を東に向かって進んでいきます。

湯原ICから県道56号線で東へ

しかし、写真では分からないとは思いますが、この日は岡山の内陸部ですら嵐みたいな強風が吹き荒れていて、直撃した関東はどんな状況になってるのかと、気の小さい私は気が気ではありません。

道はどんどん細く、険しくなっていきます。標高も上がって行きますが風もさらに強くなって、今回は車での移動でしたが、普段のバイクや軽自動車だったら相当あおられて大変だったろうと思いました。

超ハードな県道56号線

山のピークを過ぎると広くて整備された綺麗な道に出ましたが、相変わらず風は強いまま。今日帰れるのかな、私・・・

国の名勝・奥津渓と甌穴(おうけつ)群

県道から国道179号(奥津渓バイパス)に合流。しばらく北に進むとトンネルの手前に側道があり、側道の方に逸れると再び山道に入りました。

道に沿って流れる吉井川が、昨夜からの嵐で水量を増し泥水のように濁っています。

車道の隣を流れる、泥水のように濁った吉井川

ここは、国指定の名勝奥津渓の中で天然記念物に指定されている、奥津の甌穴(おうけつ)群と呼ばれる場所。

甌穴とは、岩石の表面の割れ目などに小石などが入り、川の流れでその小石が回転することで岩の表面に穴ができる現象のことで、川沿いの岩盤の表面には滑らかな円形の穴が無数に空いています。

甌穴はこんな丸い穴

川岸に立つとまるで地鳴りのような音と振動に、思わず立ちすくんでしまいます。落ちたら間違いなく死ぬな。

地響きを上げて流れ落ちる奥津渓

川沿いの露天風呂が有名な般若寺温泉は、荒天の日は要注意

でも、そういえば私奥津温泉に行く手前にもう一つ気になっていた温泉があって、般若寺温泉っていう川沿いスレスレの場所に露天風呂がある一軒宿なんですが、この分じゃ今回はお風呂水没しちゃってダメかもなぁ?

奥津渓を過ぎると、通り沿いにちょっと大きめの温泉施設が建っています。これは大釣温泉と言ってこちらも一軒宿。

大釣温泉外観

般若寺温泉は、この大釣温泉のすぐ目と鼻の先。歩いて行けるほどの距離です。

通り沿いに、車5台ぐらい停められるプレハブの駐車場があって、その脇の「般若寺温泉」と書かれた青いのぼりが目印。

般若寺温泉の駐車場

般若寺温泉は、こののぼりの脇の階段を下った先。徒歩五分ぐらいでしょうか。

般若寺温泉はこの階段を下った先
車道からは5分程歩きます

写真を撮りながらツレの20mぐらい後を遅れて階段を下りて行くと、その先には寺というか茅葺きの古民家のような建物があって、庭先で4〜50代の男性が一人掃き掃除をしていました。

般若寺温泉に到着

ツレは般若寺温泉にも何回か来ていて、この男性とも顔見知りのようです。男性はツレの顔を見ると苦笑いして、(こんな状態だからお風呂は入れない)というようなことを話しているのが、遠目からでも身振り手振りで伝わってきました。

う〜ん、やっぱりダメなのか・・・それなら仕方がないので、一応どんな感じのお風呂なのかだけだけでも見たい、とお願いしてお風呂を覗かせてもらうことにしました。

般若寺温泉は日帰り温泉だけでなく宿もやっていますが、茅葺きの建物の軒下には「般若寺」と書かれた板が掛けられていて、ここは本堂か寺の人の居住棟のようです。

般若寺の茅葺きの建物

で、客の宿泊する建物はというと、茅葺きの建物の向かいの橋を渡った川の対岸にあるもっと綺麗な建物でした・・・って、木で隠れて全然見えないけど。

木で隠れて何も見えないけど、宿の建物

般若寺は映画秋津温泉にも登場するらしい

茅葺きの建物の前を通過して敷地の奥に進むと、意外とこじんまりとした般若寺が建っていました。

意外と小さな般若寺

そういえば、後日映画秋津温泉について調べていると、登場人物の中に般若寺の住職という役柄もあって、キャストは初代水戸黄門でお馴染み東野英治郎さんでした。

残念ながら私、秋津温泉は映画も小説も未だに見たことないんで、般若寺の住職が果たして物語の中でどの程度重要な役柄だったのかや、登場頻度など全く知らないんですが、かなりのビッグネームだし劇中にいい感じに般若寺が登場する可能性は高いですね。往年の角川映画みたいに、ちょい役に有名な人使ってるだけって可能性も無きにしもあらずですが。

う〜ん、映画見てみたいなぁ。TSUTAYAにあるかな?

般若寺をさらに下るとお風呂の建物

この般若寺の前を通過して川の方に下って行くと、川沿いにコンクリートの小屋が建っていて、これが内湯の建物のようです。

般若寺温泉のお風呂のある建物

内湯の建物の裏手の川沿いには、1〜2人サイズの小さな露天風呂があります。

これが般若寺の川沿いの露天風呂だ!

二つある湯船のうちの片方にはお湯が溜まっていましたが、さすがに川の状況がこんなんじゃ、入れないのも仕方ないわな。

ヤバい水量の吉井川

しかし、露天風呂はダメでも内湯の方は大丈夫なんじゃないの?と思いきや、源泉が川の近くにあるとかで水没してしまい、内湯にも温泉が供給出来ない状態なんだそうです。

般若寺温泉・内湯の建物

窓が開いていたので覗いて見ると、中はこんな感じでした。

般若寺温泉内湯

え〜ん、残念だわぁ.・゚・(ノд`)゚・露天風呂から引き返して来ると、宿の人はまだ掃き掃除の続きをしていました。そういや連休中だったし、昨日泊まった人も当然いただろうと思われますが、温泉問題なく入れたのかなぁ?

般若寺温泉は、天候によっては露天風呂だけでなく内湯にすら入れなくなってしまう危険性があるので、天候が不安な場合は事前に電話で入れるかだけは確認した方がいいかもですね。

川沿いの風情ある温泉地 奥津温泉

再び出発。ほどなく視界が開けて、進行方向に町が見えてきました。奥津温泉に到着です。

奥津温泉に到着

温泉街の中央にかかる橋の袂には、奥津温泉のシンボルともいうべき足湯が・・・

増水で水没した足湯

って、ちょwwww

川と同化する足湯

水没しとる!

対岸にも同じような足湯がもう一つあるらしいのですが、こちらはどこに湯船があったのかさえも分からないぐらいに、完全に水に浸っています。

本来は対岸にも足湯があるのだが・・・

逆に、これはこれでレアかも?

風情ある温泉地に不釣り合いな花美人の湯

しかし、奥津温泉で日帰り温泉に入っていくつもりにしていたのですが、最初に目にした公共温泉の花美人の湯が、個人的に豪華過ぎて町並みに不釣り合いな気がして、私の中でどうも「ここは何か違う」って思ってしまい、来た道をひきかえして般若寺温泉の手前にあった大釣温泉に入ることにしました。

後から調べたら、有名な足下湧出の旅館とかも温泉街にはあったらしのですが、全くリサーチしていなかった為そんなこととはつゆ知らず。残念・・・・

いまいち立地を生かしきれない大釣温泉

大釣温泉大人500円

大釣温泉の日帰り入浴は大人500円也。お風呂は地下にあります。建物の外観同様、館内は古ぼけた感が否めません。この日は、付近の土木工事の作業員が大勢詰めかけていて、男湯の方は混雑していたようです。

大釣温泉のお風呂は地下にある

お風呂は男女別の内湯が各1、そして家族風呂もあるそうなのですが、家族風呂は一時間1800円と結構いい値段なのでやめときました。

泉質はアルカリ性単純温泉。写真は女湯です。

大釣温泉の浴室1
大釣温泉浴室2

対岸の山の緑が美しく映える、なかなかにすばらしい眺めなのですが、お風呂の真下にコンクリートむき出しの建物の屋根が突き出していて、折角の川沿いのロケーションなのにがんばって覗き込んでようやく少しだけ川が見えるような感じ。遠くには、般若寺温泉のお風呂も見えました。

風呂の窓の真下に建物の屋根があって、川がほとんど見えない

しかし勿体ない・・・ここに露天風呂でも増設したら、下の建物も気にならないし川もよく見えて一石二鳥な感じがするんですが、現状では大釣温泉は内湯のみです。

軽く温まって、そろそろ岡山駅に移動しますか。大釣温泉は一階が食堂になっていて、ランチバイキングなどもやっているのですが、全くそそられないショボい内容で、食事は岡山駅の近くに行ってから食べることにしました。


岡山市内に向かう高速の途中で、ようやく東海道新幹線が全線再開したとの情報が入り、どうにか東京まで普通の時間に辿り着ける目処が立ってほっと一安心。

間違いなく乗車率100%超えでしょうが、私は毎年年末の帰省ラッシュで慣れっこなので、そういうのは全く問題ないです。逆にツレの方が「グリーン車でもいいから席取った方が良くない?」と心配していました。

岡山駅に到着。何か桃太郎と関係ない動物の姿も見えますが。

岡山駅前の桃太郎像

しかし、こうやって駅前で別れを惜しんでると、何だか昔を思い出すわ。デートの最後に「じゃあね」って駅で別れるの、寂しかったよな〜

新幹線は席はやっぱり取れませんでしたが、携帯でゲームでもやってりゃ、岡山〜東京間なんてあっという間です。

岡山駅に着いてから、駅前の商店街で食べた昼ご飯がびっくりするほど糞マズかったことを除けば、概ね大満足な中国・山陰の旅でした。般若寺温泉と奥津温泉には、ぜひ再チャレンジしてみたいですね〜。そして長距離運転ご苦労様でした、ツレ。

・・・おわり
http://sanaefujii.com/ootsuri_onsen/


2. 中川隆[2559] koaQ7Jey 2016年5月22日 09:51:27 : b5JdkWvGxs : DbsSfawrpEw[2820]


mondaymiki10さん 2014/12/8

奥津温泉について質問します。

ネットで調べたところ、老舗3軒のうち河鹿園は閉館、奥津荘は高額、東和楼はどうなってるのかよく分からない。


1 奥津温泉の旅館の営業状況について、教えてください。

2 また、現在のお奨め旅館を教えてください


evildeedswillbeexposedさん 2014/12/9

お薦めは、高級な「奥津荘」か、レトロな「東和楼」です。
どちらも自家源泉掛け流しで、かつ足元湧出の極上湯です。

東和楼の足元湧出は男湯のみで、浴槽の下部から女湯へと流れています。
「東和楼」の予約は直接電話するか、「山の温泉ガイド」というサイトからメールフォームに入力してください。

その他の旅館ですが、「河鹿園」は廃業です。

以前「湯宿西西」と呼ばれていた旅館は、現在「米屋倶楽部 奥津」となっています。

「みやま荘」はこじんまりした旅館で、源泉掛け流しですが、自家源泉ではなく近くの日帰り入浴施設からの引き湯です。
http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q12139170927


3. 中川隆[2560] koaQ7Jey 2016年5月22日 09:59:36 : b5JdkWvGxs : DbsSfawrpEw[2821]

YOOMI'S至福温泉日記☆
2015.11.17 岡山_奥津温泉_河鹿園
http://shifukuonsen.blog94.fc2.com/blog-entry-829.html


奥津温泉に建ちならぶ旅館さんの中でも、お湯の良さや格式の高さでよく知られた「河鹿園」。

一時は20人もの仲居さんと、更に従業員を抱える大型旅館として営業されていたのですが、数年前、地元方や温泉ファンに惜しまれながらその長い歴史に幕を閉じました。

38℃〜39弱℃の肌にちょうど近い温度・・・
贅沢に掛け流される豊富な湯量・・・
露天から臨む吉井川の美しい景観・・・

温泉好きの方の中でも、河鹿園ファンは多いのではないでしょうか?

そんな河鹿園が10/31-11/29の土日祝限定でオープンしていると聞き、その時期を狙って行ってきました。


ロビーは、少し洋風の古いソファーや豆タイルでできたカウンターなどがあり、いずれもピカピカに磨いてあったので、とても廃業した旅館とは思えないような状態でした。


廃業した当時のままの廊下。
ロビーとは違って、当時から何も手が加えらていない感じです。

どこか「レトロな銭湯」を思い起こさせる男性用浴室 脱衣所。
浴室までは木造の階段で繋がっていて、壁にはやっぱり豆タイルがあしらわれていました。
当時のオーナーさんのご趣味でしょうか?とってもセンスがよく気持ちのいい空間です。

浴室はかなり広く、白いタイルが敷き詰められた床に一面に湯船から溢れた湯が波うっています。
思わずタイルの上に寝そべりたくなるぐらい。


※源泉名:河鹿園温泉、アルカリ性単純温泉、PH:9.3、泉温:38.9(実測)


近づいてみるとわかりますか?
河鹿園の素晴らしいところは、この湯船から床を這うように溢れ出す湯。
静かに、上品に、そして贅沢に流れていきます。


湯船に浸かると、ちょうど38.9℃ぐらいでした。熱すぎず、ぬる過ぎない心地良いあたたかさ。

川底から湧出した湯が湯船の底から直接湯船に注がれるので、新鮮さが半端じゃないのです。


白いタイルの床は、赤いタイルの湯船を美しく引きたたせ、お湯の波紋を鮮明に見せ ほんのりピンク色のタイルの壁は暖かみを感じる。

目の前は吉井川と紅葉の絶景・・・人が心地よく入ることをよく計算された浴室だなぁと感心しました。


女性用浴室は、男性浴室よりも小ぶりで竹や石の壁をあしらって少し近代的な雰囲気です。

湯船が小さい分、男性浴室よりも温度が高めに感じます。


家族風呂もありました。お湯は入っていませんでしたが、今でも蛇口を捻ればドバドバお湯が出るようです。センスがあり、味のある浴室ですね。

結局2時間ぐらい、貸切状態で浸からせていただき体がほっかほっかに。
河鹿園の湯を開けてくださった方に、本当に感謝したい気持ちです。


期間中、河鹿園を開けようと提案されたのが「ヲクツポイント」というプロジェクトを遂行するため、奥津の町に期間限定で来られた東京出身の現代美術家 大谷さん。

プロジェクトの趣旨は

「普段埋もれて見えなくなっている奥津温泉の歴史的建造物や文化を公開したり映像化したり見える形にすることで、奥津の魅力を改めて伝えていく」

というもの。

河鹿園さんの復興に向け、現オーナーである米屋倶楽部奥津さんに相談しながら試行錯誤されたそうです。その下準備の大変さは大谷さんのお話から感じとれました。


河鹿園さんの浴室や脱衣所、ロビーまで

昔も今も変わらず「素敵だなぁ」と感じられるセンスがあふれていました。
もちろん、お湯も素晴らしい。

廃業して数年経つのに、今になって、しみじみと奥津温泉にとって河鹿園は大切な財産なんだなぁと感じました。

河鹿園は米屋倶楽部奥津さんが買い取られ、来年夏に向けリニューアルを計画されているのだそうです。

ですので、本復活の兆しありです^^
Posted by YOOMI at 2015.11.29 15:16
http://shifukuonsen.blog94.fc2.com/blog-entry-829.html


4. 中川隆[2561] koaQ7Jey 2016年5月22日 10:08:58 : b5JdkWvGxs : DbsSfawrpEw[2822]

奥津温泉郷の(有)河鹿園/破産開始決定 2013年2月28日


温泉旅館経営の(有)河鹿園(岡山県苫田郡鏡野町奥津55、代表:那須眞己)は2月20日、岡山地裁津山支部において、破産手続きの開始決定を受けた。破産管財人には、石川敬之弁護士(電話086−223−5250)が選任されている。


負債額は約3億円。

失われた20年により、ひなびた温泉へ観光客は行かなくなった。


岡山・奥津温泉 河鹿園が休館 棟方志功ら宿泊の老舗旅館

 岡山県鏡野町にある美作三湯の一つ奥津温泉を代表する老舗旅館で、板画家棟方志功や作家川端康成ら多くの文人墨客が利用し、小説「秋津温泉」の舞台とも言われる「河鹿園」(同町奥津)が31日、営業を休止した。

 同旅館は理由を明らかにしていないが、「31日付けで休館した。4月以降の見通しはない」としている。

 河鹿園は温泉街中心部の吉井川沿いに1929(昭和4)年に開業。創業者の故光永大佑さんが文化への造詣が深く、歌人の与謝野鉄幹・晶子夫妻が立ち寄り、歌を残したほか、多くの作家や芸術家が宿泊。交流のあった芸術家らの作品が館内に飾られている。

 中でも戦後度々訪れた棟方志功と親交が深く、「志功館」と呼ばれる新館には光永さんの依頼で棟方が設計指導した茶室「妙知(みゅうち)庵」がある。所蔵する作品について河鹿園は「しっかり保管する」としている。

 奥津温泉が舞台といわれる直木賞作家・藤原審爾の出世作「秋津温泉」で主人公が泊まる旅館は「河鹿園がモデルとされている」(町教委)という。

 山崎親男町長は「驚いている。多くの文化人に愛された旅館であり、どんな形であれ存続してほしい」と話している。
http://n-seikei.jp/2013/02/post-14391.html

2016年 04月 01日 池田屋河鹿園、ブログオープンしました!


先代社長・故・光永大佑は、絵画や書・陶芸を好み茶の道にも通じる自称文化人でありました。

昭和2年フランス文学者の道を断って、奥津に戻った大佑は、 美作18万石の大守・森忠政候が湯治にあそんだ御殿湯あとに、小美術館としての旅館をと「池田屋河鹿園」を創ったときいております。

池田屋河鹿園は、2016年11月にリニューアルオープンいたします。
http://www.kajika-en.com/


5. 中川隆[-7773] koaQ7Jey 2017年5月03日 07:33:16 : b5JdkWvGxs : DbsSfawrpEw[-8523]

阿修羅管理人に投稿・コメント禁止にされましたので、本日をもってこのスレは閉鎖します

参考に、僕が阿修羅原発板で反原発派の嘘とデマを明らかにした為に、阿修羅で投稿・コメント禁止にされた経緯を纏めました:

これが阿修羅に巣食う電通工作員
http://www.asyura2.com/11/kanri20/msg/603.html#c73


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