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滅びゆくSACD
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1030.html
投稿者 中川隆 日時 2020 年 1 月 13 日 14:54:55: 3bF/xW6Ehzs4I koaQ7Jey
 

(回答先: CD/SACDプレーヤーからPC・ネットワークオーディオへ 投稿者 中川隆 日時 2018 年 5 月 05 日 18:05:24)

滅びゆくSACD

さらば SACD:16枚のSACDの私的レビュー by pansakuu | 2013-03-23
https://pansaku.exblog.jp/19986848/

もう、ここらで仕舞いにしようと思うのはSACDのコレクションである。
これは、確かに細くなっているものの、
SACD自体のリリースがなくなりそうだからということではない。
SACDは、さしあたり絶滅はしないであろう。
そうではなく、私の聞くような、クラシック音楽以外のジャンルのアルバムが
SACDで潤沢に、コンスタントにリリースされる気配が、
もうなさそうだということが最大の理由である。
現在のSACDのニューリリースは大半がクラシック音楽である。
なぜ、クラシックのタイトルばかりリリースするのだろうか?
SACDを買う人がクラシックだけを聞いているとでも思っているのか。
あるいは高音質で聞くべき音楽はクラシック音楽にしかないとでもお思いか。
結局、クラシックのSACDぐらいしか売れる見込みがないということなのだろう。
購買能力や人口構成を見てビジネスをするという合理的な視点に立てば、
一番購買力があり、人口比率も高い団塊の世代をターゲットとした、
このようなクラシック優先のリリースは当然かもしれない。
しかし、この商法は未来への道筋を照らしていない。
新しい人間も、新しい音楽も地球上に次々と生まれている。
何にしろ、この依怙贔屓(えこひいき)は許せない。

しかも、クラシックに限らず、
どのジャンルもリイシューばかりで、新録音がほとんどない。
(ここで言う新録音とは、録音が最近されたかどうかではなく、録音後、初めてリリースされる際に、SACDでリリースされた録音のことを指す。つまりCDで 既にリリースされ、ロングセラーとなり定評がある“安全な”アルバムをSACD化したものではないという意味である。)
アナログレコードについては、クラシック以外のジャンルであれば、新録音のリリースはとても多い。あるお店からロック、ヒップホップ、ハウス、エレクトロニカ等のLPのリリースに関するメルマガをもらっているが、毎週チェックしきれないほど多くの、新たなLPの情報が送られてくる。SACDとは全く違う様相である。
とにかくSACDには、音楽の多様性と新陳代謝がない。

私はSACDには積年、様々な不満を抱えてきたが、
そのほとんどは、今も積み残されたままだ。

例えば、アナログレコードであれ、CDであれ、MP3であれ、ジャンルを限らなければ、その形でしか聞けない音楽ソースというものが少なからずある。しかし、SACDだけは、SACDでしか聞けない音楽というものを、ほとんど持っていない。これも、SACDの存在感が薄い原因の一つではないか。

最近、流行のSACDのデータ版とも言えるDSDのデジタルデータについては、
未だ、ダウンロード等で入手できるタイトル数はかなり少なく、全く心もとない。
そしてSACDは事実上、リッピングができない。
日本国籍を持つ者がこれをやれば、法律違反である。
だが、どんな理由をつけても、CDをリッピングしていいのに、
SACDはダメというのは、私には感覚的に理解できない。
とにかく日本では
入手したSACDをCDのように自分で合法的にデジタルファイル化できないのだ。
しかも、そのリッピングのために必要な装置も、それなりに特殊。
ここらへんもSACDを買わない理由である。
ただし、これは結局、日本人であることを捨ててまで、
オーディオに打ち込む覚悟はないということでもあり、
私のオーディオに対する情熱など、たかが知れているということにもなるが。
そういうわけでDSDのデータが私の手元で増える気配はない。

PCMのデータについては、ハイレゾはともかく、
普通の16bit,44.1KHzのデータなら
個人で、いくらでも簡単に増やすことができる状態であるが、
DSDはこういうことはできない。
最近発売されるDACの多くがDSD対応を誇らしげに謳うが、
これで一体なにを聞けというのか?
PCMをDSDに変換するソフトもあるが、
それはDSDのシンプルな変換という利点をスポイルするのではないか。
こういうDSDデータのハード先行状態はいつになったら解消されるのだろう。
DSDがPCMデータのタイトル数を追い越すことは有り得ないという見方もある。
またハイレゾPCMとDSDの質的な差は明らかではないという人もいる。
この状態が長引けばSACDと同じ道を辿りかねないのではないかと危惧する。
DSDデータの拡充に関しては音楽業界の努力にたよるのが専らで、音楽好きの一般大衆は、それを買って感想をブログに書くくらいしかできることはない。DSDデータが爆発的に売れて、音楽業界に大きな利益をもたらし、DSDデータのタイトルがさらに数を増やすという図式が成り立ちそうもない状況下では、そういう危惧も出てしかるべきだ。

評論家の方々はDSDデータの宣伝に余念がないが、
今は滅びゆくSACDについても
彼らは以前、提灯記事ばかり書いていたことを私は忘れていない。
それは職業として、また音楽業界振興のため仕方ないこととはいえ、
今となっては、あまりにも軽い言葉だったのではないか。
DSDデータの音の良さは認めるが、
これがオーディオファイル用の音源として
メインストリームになるかどうかはもっと長い目で見ていくべきだ。
まだまだ分からない。

SACDのハード面に関して言えば、
まず、SACDの再生を担うドライブメカのバリエーション不足は否めない。
ハイエンドオーディオ用としては、
実質的にエソテリック製のメカ一択にほぼ近い状態と考えられるが、
エソテリック一社で、この種のこのレベルのドライブメカを
いつまで供給しつづけることができるのか、強烈な不安を感じる。
エソテリックの工場の見学記などを見ると益々、その感を強くする。
日本の家電全体にそうなのだが、
この先、大きく売れる見込みがないものを丁寧に作りすぎている。
こういうモノ作りは感動的であるが、会社の経理を悪くさせるかもしれない。
感動するものと売れるものは別物である。
最近、ある若い人とSACDを聞いたら、音楽を聴くためにディスクを出し入れするのを初めて見て驚いたと言っていた。こういう若者は数多い。彼らはダウンロードしたデータでしか音楽を聴いた経験がないのである。
つまり、現況として、音楽そのものと関係のないオマケがついていないシルバーディスクは売れなくなっているのだから、それを回すメカの供給も抑制されるのは言うまでもない。そういう状況で採算が取れるものなのか?一般人には信じられないほどドライブメカの単価を高くしないと儲けは出ないだろう。しかも、ハイエンドオーディオ用としての使用に耐えるオリジナルのSACDドライブメカの生産は、現在、ハイエンドなアナログプレーヤーを作っているような個人企業に近いメーカーには困難なものである。すなわち、これがダメなら他があるさ、という状況にはなりにくい。
オーディオ誌ではこの手のペシミスティックな論調は禁句らしいので、全く聞かれないが、本当に彼らには危機感がないのだろうか?そんなことはあるまい。

また、実際、SACDに対応するドライブメカの耐用年数はどれくらいなのか?
CD専用のものと同じなのかどうか?
実際に、ドライブメカというものは明日にでも壊れるかもしれないもの、
ということは経験で思い知っている。高価なプレーヤーだけに、
いつまで修理、交換が可能なのかは常に気になる。
さらにセパレート型のSACDプレーヤーについては、
トランスポートとDAC間のデジタル伝送形式がメーカーごとに異なることも、
中古市場で代わりのトランスポートのみ、
あるいはDACのみを探すときのネックになっている。

実はSACDについては、今まで述べてきた意味とは、
また別な意味でも難しさを感じながらやってきた。
つまり、
SACDの難しさのひとつはSACDプレーヤーの選択の難しさであるということだ。
10年前からそうだったが、
SACDの本当の良さをリスナーに
心底から分からせてくれるプレーヤーが少ない。
今使っているのはPlaybackのMPS-5であるが、
SACDプレーヤーの入れ替え、入れ替えで三台目、
やっとめぐり合えたものである。
MPS-5は賛否両論あるプレーヤーだし、
この音が嫌いな人、飽きる人がいても仕方ないと思うが、
私にとって、彼はSACDの本当の良さを教えてくれた恩人であり、
おそらく私にとって最後のシルバーディスクプレーヤーでもあろう。

ではSACD再生に適したプレーヤーの条件は何か?
ここまで言っておいて情けないのだが、実はよくわからない。
やはり試聴を繰り返して経験を増やし、本来のSACDの音を知り、
納得ゆく音を出すSACDプレーヤーを、さらに試聴して探す以外にはないと思う。
手がかりはPCMを経由しない、DSDダイレクト変換かどうかということだろうか。
SACDの良さが出るか否かは
シンプルな過程で変換されるか否かにかかっているように思う。

さらに、SACDは、
現代的で優れたアンプ、スピーカーを擁するシステムで鳴らさないと
本当の良さが分かりにくいということもある。
そうでないと本来の感動が来ないことを、ここ数年で知った。
全体として音の鮮度の高さと空間性が両立しているシステムでなくては、
SACDの良さを表現しきれないのである。
最近、dcsのVivaldiというシステムを何度か聞く機会があった。素晴らしいSACD再生を聞かせるシステムである。しかし、あの音を飲み込んで、十分に消化して吐き出せるアンプ、スピーカー、ケーブルを考えると、もともとVivaldiシステムが高価すぎるのに、さらに半端ないオーディオへの投資を迫られることを考えて気が重かった。ある程度、これを買おうという高揚した気分のもとに試聴したのだが、これは本体以上に周りが良くないとダメだなと思い、自分のシステムではその良さを引き出せないと知ったのである。

こういう事実からして、
SACDの本当の良さは、
オーディオファイルの中でも限られた人にしか理解されていない。
私もSACDの良さを求めて10年も取り組んできて、
本当にそれが分かったような気分になれたのは、
システムがそれなりに充実してきた、ここ数年のことに過ぎない。
こんなことだから、SACDが普及しないのかもしれない。

こうして考えてゆくと、
少なくとも、今の状況ではスーパーオーディオCDというデジタルパッケージには
明るい未来がないように思う。
状況が変わらないかぎり、
私はSACDを新たに買い足すのは手控えようかと思っている。
具体的には、クラシック以外、特にロック、ポップス、R&Bの名盤の
マスターテープからのSACD化が大幅に促進されること、
新録音のSACD化が大幅に増加すること、
さらにSACDドライブメカの信頼の置ける供給元が新たに現れることが、
本格的なSACD収集を再開する最低限の条件だが、ここ10年間の流れを見ていると、
これらが満たされることは、ほとんど有り得ないことのように見える。

今回は、私がいままで集めて、聞いてきたSACDのうち、
音質・内容ともに、自分で気に入ったものを選んでレビューし、
ここ10年ほどの自らのSACD収集の一応の区切りとしようと思う。
https://pansaku.exblog.jp/19986848/
 

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コメント
1. 中川隆[-13069] koaQ7Jey 2020年3月05日 01:00:17 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[464] 報告
アナログとデジタルについて

 今のオーディオの世界でデジタルが良いとかアナログが良いとか論議が絶えないようですが、論議をされている方に何か勘違いがあるのではないかと思われます。
オーディオシステム全体は全てアナログです。
デジタルが使用されるのは音を保管する方法の事で、その部分だけがデジタルかアナログかどちらが良いかということでしょう。比較する方法に問題があるのです。

自分自身のシステムの中での比較でしたら論議の意味はないと思います。
好きな方を聞けばよいのです。

本当に問題なのは利益追求の為に急にアナログのLPを生産中止してデジタルのCDだけを生産するメーカーの姿勢です。私には比較され公表される事を恐れたものとしか思えませんでした。

デジタルもアナログも良いところと悪いところを持ち合わせています。確かにデジタルは便利です。低価格のオーディオは全てデジタルに取って替わりました。
 
オーディオを歴史的に考えてみましょう。ここでは少しハイレベルでのお話をしてみます。

再生技術が発表されたのは1800年後期ですが、トーマス・エジソンの蓄音機の発明がきっかけとなります。

1900年初期に78回転のSPレコードの生産がはじまり、1940年代にモノーラルLPレコード、そして1960年になってステレオLPレコードが販売されています。そして1985年頃にCDが発売されたと思います。

これに音楽の歴史を重ねて見ましょう。

歴史に残るモダンジャズやクラシックが最高の時期を迎えたのは1900年頃から1970年頃まででしょう。この時期に歴史的な演奏が数多く行われ録音されてきました。それは殆んどSPやLPレコードに収められています。

そしてオーディオの技術が頂点に達したと思われるのは1950年から1960年代でしょう。
その後、業務用のオーディオ機器の大半が劣化の道をたどっています。

うそ〜 と思われる方が多いと思いますが話を続けます。
古いとか新しいとか関係なく御自分の耳で確かめてください。

ある程度の高価なオーディオ機器を持ち、音楽を良い趣味として楽しんでおられる方はお解かりと思いますが、1950年代のもノーラルレコードや1960年代のステレオレコードは驚くほどの音質で録音されています。

その当時に生産されたLPレコードは、近年に作られたLPの重量盤やハーフカッティングや誰かの推薦盤などとは全く違って本物なのです。

LPレコードの音質をどんどん劣化させた現在、デジタルと比較する事は全く意味がありません。

 アナログのLPレコードの魅力は高級機での再生にあります。
正確に録音された歴史的な演奏はそれなりにしっかり作られた良いシステムを使用しないと正しい音での再生は出来ません。

例えば音質的に上手く組み合わせられた約50万円以上の良いシステムでしたら少しはアナログの良さが多いことを確認できるでしょう。

LPレコードからは非常に繊細な多くの音質の聞分けができますがCDプレーヤーの再生では少しの音の違いしか確認できません。これが非常に良質のシステムの場合アナログでは気合の入った全く違う演奏にも感じさせるのです。

デジタルとアナログの比較をした場合、低価格システムの場合ではデジタルが有利で、こだわりの高級システムの場合はアナログが有利になるでしょう。

 別の方向から説明しますと、アナログ録音は無限の連続ですがデジタル録音は有限の断続です。比較して機械的な測定ではアナログ録音再生の良いところは小信号にあり、デジタル録音再生の良いところは大信号にあります。

要するにアナログは微細な音色を表現する音や緩やかに変化する音が有利であり、音楽が一番必要としている感情を表現する音質が得意なのです。大きな爆発的な瞬間の音、要するに劇的な音で音楽性の上では少々荒れてもかまわない音に弱いのです。このことがジャズやクラシック、ポップス、ロックなどの音楽の表現力として有利になります。

一方デジタルは大きな音や大きな変化に強く、微小な変化を表すのが弱点であり、このことがハードロック音楽などの衝撃的な音に有利に思われますが、これは機械的な測定結果によるものであり、現実はハードロックを聴かれるかたの方がアナログファンが多いのです。

それは、大音量の中に色々な多くの感情を表現する音が含まれて音楽として構成されていますので、大音量こそ感情表現に乏しいデジタル音では、音楽の表現を聞き取る事が難しく耐えることすら困難になります。

全ての音楽家は、音楽の中で自らの表現をなるべく多く正確に伝えるが為に、良い楽器を選び、心を込めて演奏しているのです。そこで聞く側として、演奏家の音楽としての表現をいかに上手にとらえるかを努力したいものです。

 「良いものは永遠に残る」、ということわざがありますが、30年前に日本国内で生産中止された真空管が今では高級品として残るがごとく、15年前に生産中止されたLPレコードがいまだに人気があるのです。

新しいものが古いものを超える場合は、古いものは2〜3年も経たないうちに見放されてしまうのが常識でしょう。

デジタルの音に対する難関は音のアナログ信号をデジタルに変換する事、もっと難しいのはデジタルの信号をアナログに変換する事です。非常にややこしい、スピードの遅い作業です。しかし、デジタルコピーなら何回コピーしてもほとんど同じ物が出来ます。デジタル技術が進んできた現時点で便利なデジタルがアナログのどの程度まで追いついているのかという事が論争になる部分であり、デジタルがアナログを超えているというのは非常に早過ぎる話だと思います。また、デジタルが進化するとしてもアナログも同じように進化しますので、超える事は無いにしろどちらでも良い程度の時代が数十年後には来るかもしれません。


 ここで良質なLPレコードを良質な高級システムで再生した場合の音質について書いておきます。

一般にアナログは聞きやすく柔らかい音だと言われていますが、それでは何かボケた音、ふわーとしたバックグランドミュージックの音のように勘違いします。しかし、本物はそういう単純なものではなく極自然な音なのです。全ての感情を現すために、非常にスピードがあり、繊細で強烈でやさしく激しく、澄み切った空間に奥行きのある音で広がり、癖が無く、1つの楽器の音でも気持ちが現れる色々な音色を出します。それはあたかも演奏家が自分の為に目の前で演奏して何かを伝えようとしているかのごとく楽しむ事ができるのです。

そして、1950年代のモノラルや1960年代のステレオのレコード鑑賞は多くの意味で生演奏を超える事があるのです。

http://www.otono-edison.com/edisonkyo/ade.htm

2. 中川隆[-12637] koaQ7Jey 2020年5月21日 07:04:11 : ERKrZ2ctDs : Y3Z2aS5Ga1NRVi4=[5] 報告
ついにオンキヨーも身売り。なぜ日本のオーディオ産業は傾いたか
2019.05.29 1963 by 冷泉彰彦『冷泉彰彦のプリンストン通信』
https://www.mag2.com/p/news/399894 

オーディオメーカーの名門として知られるオンキヨーが、その柱とも言える音響事業の外資への売却を発表、波紋が広がっています。これまでも多くの日本企業がオーディオ業界からの撤退を余儀なくされていますが、そんな状況を「無条件降伏」とするのは、米国在住の作家・冷泉彰彦さん。冷泉さんは今回、自身のメルマガ『冷泉彰彦のプリンストン通信』でなぜこのような事態に陥ったのかを分析するとともに、その「敗北の本質」を理解しなければ国内の他の業種も同じ運命を辿る危険性があるとしています。

日本のオーディオ産業、無条件降伏の原因

5月16日に一斉に報じられたようですが、歴史の長い音響機器(オーディオ)メーカーの、オンキヨーは主力の家庭用AV事業の売却に向けアメリカのサウンド・ユナイテッドなどと協議するという「基本合意」を発表しました。

では、家庭用AV機器のビジネスを売却した後はどうするのかというと、今後はヘッドホンなどのモバイル・アクセサリーや家電・自動車メーカー向けの製品供給に力を入れるとしています。

これまでも、マランツ、DENONなど多くのメーカーが買収されて日本企業ではなくなっていますし、ナカミチ、アカイ、アイワなど消えていったブランドも多くあります。また、日立や東芝など大規模な家電メーカーの多くも、オーディオのビジネスからは撤退しています。

別にオーディオなどという「モノづくり」は、一過性の「モノ売り」であり、技術的にもローテクなので、21世紀のエコノミーの中では、そんなに重要ではないという考え方も可能です。そうではあるのですが、では日本は、オーディオ関連のアプリや、ストリーミング配信の会員ビジネスなどで先駆的にやっているのかというと、モノづくり以上にダメダメである中では、何も威張れるものはないわけです。
とにかく70年代から90年代までは世界の市場を制覇していた、一つの産業について、別に産業が消滅したわけでもないのに、日本勢は総崩れ、つまり無条件降伏ということになったわけです。

一体何が問題だったのでしょうか?今回は皆さまに幅広く議論をお願いするために、箇条書き的な整理をしておきたいと思います。


1)衰退の端緒は「MP3」騒動でした。1995年に「ウィンドウズ95」が登場すると、世界的にコンピュータの普及が進みました。これを受けて、当時は音楽ビジネスの巨大メディアであったCDというディスクから「簡単にオーディオのファイルが取り出せる」ことが明らかとなり、違法アップロード、ダウンロードが横行、CDという「物理ディスク」の販売というビジネスモデルは揺らぎ始めました。

その際に、アップルの動きは戦略的でした。2001年というタイミングで、「iPod」を発売、これは違法ダウンロードが横行しているという環境に、高機能な再生用のデバイスを投入することで「音楽のファイル販売」というビジネスを立ち上げようというものでした。

アップルは、結局は2010年代の後半になって、「Spotify」による音楽ストリーミングサービスの挑戦を受けることで、音楽について「ファイルの販売」から「定額ストリーミング」に移行しますが、いずれにしても物理的なディスクを販売するというビジネスモデルを破壊して、再生用プレーヤを普及させ、のちにはこれを携帯電話と統合させる中で、音楽業界をディスクのない世界に変えていきました。
日本勢は、これに対して、完全に受身となり当初は「違法ダウンロード反対」の警察的な活動に熱心になる中で、やがてアップルの覇権が確立すると、ソニーなどは、完全にこれに追随するということになったのです。

2)一方で、そのCDですが、その規格が「低すぎる」という問題もあります。このフォーマットは、ソニーが主導して決定したものですが、サンプリング周波数はともかく、16ビットというのは低すぎます。このプアな仕様が採用され、その後、長く続いたことで、世界中の音楽ファンの耳がダメになり、高音質のオーディオ機器のニーズも生まれないということになったのです。

3)そのCDがプアという問題ですが、これに対するアップデートとして、1999年にソニーとフィリップスが「スーパー・オーディオCD(SACD)」というディスクフォーマットを出しました。このSACD、今でも細々と続いていますが、完全に失敗でした。

まず、今度はフォーマットが高すぎたのです。また、違法アップロードへの被害感情が強かったために、このSACDはセキュリティが高すぎて、ディスクの汎用性も損なわれていました。結果的に、高音質の音楽ファイルについては、「ハイレゾ」のダウンロード販売ということに落ち着きつつありますが、SACDなどというフォーマットにこだわったのも迷走であったと思います。

4)そうであっても、今でもオーディオ産業というのはあります。英国やアメリカ、北欧などでは高級なスピーカーやアンプのメーカーが生き残ったり、新創業したりしていて、市場もちゃんとあります。また、スマホの普及に伴って、ヘッドホンやイヤホンの市場というのは、むしろ爆発的に拡大しています。

にも関わらず、業界で日本勢は無条件降伏に近いのは何故なのでしょう?一つは、世界の若者のニーズをつかめないということがあります。若い人が入ってこない、海外駐在しても現地のディープな若者カルチャーにリーチできないなどの要因が重なっていると思います。

また高級なスピーカーの部門では、日本勢は「測定結果にこだわる」とか「重ければいい音」だというオカルトな迷信に束縛されているという面があります。測定結果というのは、スピーカーから出た音をわざわざ再びマイクで拾って、その「周波数特性」をグラフにしたものです。

つまり、低い音から高い音までが「フラット」、要するにある高さの音が特に大きく再生されたり、小さくなったりするのではなく、全体的にまっすぐに満遍なく再生できるのが「特上」だとされます。これが日本式の信仰です。

実は、この発想法は全く無意味なのです。というのは、人間の耳の「周波数特性」というのは決してフラットではなく、凸凹になっていて、聞き取りやすい音域というのには偏りがあるのです。

ですから、カメラの世界では「印象色」とか「記憶色」というのがあるように、人間の大脳に届いた時点での音のイメージというところから判断しなくてはならないわけで、例えば英国のスピーカー産業などは、徹底的にそれをやっています。つまり、本当に音楽の好きな技術者が自分の耳で判断してチューニングしているのです。

ですが、日本のオーディオ産業は、基本サラリーマン集団であって、クラフトマンシップの集団ではありませんから、「検査結果が良ければ高級」というオカルト信仰でやってきたのです。ですが、それは世界に通用しないので、日本のオーディオマニアが高齢化すると、もう市場は消滅ということになりました。

例えばですが、せめてオーディオ産業の各企業が、日本の「ニコン、キャノン」という2大カメラメーカーのように(あるいは、そこにフジを加えてもいいですが)、しっかり世界中の写真家との対話を続けて、厳しい要求を満たすように製品のクオリティを正しい方向に向けていれば、こんなことにはならなかったと思います。
今でも、世界にはジャズやクラシックなど、アコースティックな音楽を「いい音で聴きたい」という消費者は大勢います。そのためには、数千ドルから数万ドルは投じてもいいというお客もまだまだ沢山存在しています。こうした市場を、結局のところ日本勢は抑えることができませんでした。

また、スマホのアクセサリとしてのイヤホン、ヘッドホン市場は高級化と拡大の一途を進んでいますが、一部日本勢で健闘している部分もありますが、こちらは中国勢の躍進が目立ちます。これも「測定室での優等生」的な商品ばかりの日本勢と、「印象音を派手にする」ためには思い切ったチューニングのできる中国勢の差、そして後はマーケティング能力ということだと思います。

とにかく、日本のオーディオ産業は、ほぼ消滅という寸前まで来ています。その「敗北の本質」をしっかり理解して、例えば自動車産業などが同じ運命をたどることにないように、しっかり反省することが重要と思います。


東京都生まれ。東京大学文学部卒業、コロンビア大学大学院卒。1993年より米国在住。メールマガジンJMM(村上龍編集長)に「FROM911、USAレポート」を寄稿。米国と日本を行き来する冷泉さんだからこその鋭い記事が人気のメルマガは第1〜第4火曜日配信。

3. 中川隆[-11546] koaQ7Jey 2020年9月02日 06:18:06 : AUv6HyK3b2 : OW1XSExYVDc0dHc=[6] 報告
晴耕雨聴 2020年05月31日
SACDプレーヤーをラックスマンD-10Xに取り替えました(その1.)
https://91683924.at.webry.info/202005/article_19.html


(導入したD-10Xです。D-08は角にラウンドが付いていたのですが、今回は直線的です。D-08の方がラックスらしい品の良いデザインで好きですね。
 トレーも少し口が大きくなりました。これも前の方がカッコウは良いです。トレーの出し入れの際のメカノイズもD-08の方が低いです。
 改良型のデザインは難しいですよね。なにしろ最初のモデルを作るときに散々検討して一番良いと思ったヤツを出しますが、その後のモデルは前と同じという訳にはいかないもの)

 全国的に緊急事態宣言が解除されました。休業要請に関しては東京都は全解除とは行きませんが、コロナ感染者数が一定以下にコントロールされていれば徐々に解除の方向に向かうと期待されます。

 緊急事態宣言解除となりましたので、自分へのご褒美として大物を買い変えましたw
 以下はラックスマンD-10X導入記です。

 ベンプレ亭書斎で鳴らす音楽ソースの割合はLPが40%、SACDが45%、CDが5%、オープンリールテープが5%、FM放送が5%といった所です。
 LPはEMT927st、RCA70-C1、デンオンDN308N、エンパイヤ398、アルゴンヌP-38と5台のプレーヤーに6本のアームを使い分けていますので、機械単体としてはSACDプレーヤーの使用頻度が一番高くなっています。

 SACDプレーヤーは2013年からラックスマンD-08を使用しています。このプレーヤーは2008年に発売され、2014年にD-08uにモデルチェンジされました。
 ですから購入は発売開始後5年、ディスコン1年前だったのですが、購入当時にエソテリックK-05、マランツSA-11S3と聴き比べD-08にしました。

 2013年5月30日のブログhttps://91683924.at.webry.info/201305/article_10.htmlに当時の比較試聴の印象を書いています。

 『左からマランツSA-11S3、エソテリックK-05、ラックスD-08です。
エソは早目に脱落しましたが、マランツとラックスは接戦でした。

 華やかさ、弾むような音、粒立ちなどはマランツが上。
 厚み、落ち着き、深みはラックス。

 ベンプレ親父は迷いましたが、ベンプレ妻はアッサリ「ラックスよ」と。
 「長時間聴くならコッチ。マランツは疲れる音」と一刀両断です。
 マランツのモダンさにも魅かれる所が有りますが、ココは妻の意見に従います。』

 さて、2020年4月にD-08の後継機種、D-08uもディスコンになり、D-10Xにモデルチェンジしました。D-08、気に入っていましたが、2世代前のモデルですからそろそろ買い替え時かもしれません。7年間バッチリ使いましたから、元は取りましたし。

 D-08にお暇を出そうと思ったのはもう一つ理由があります。
 ソウルノートという比較的新しいメーカーからS-3というモデルが発売され、各種オーディオ雑誌で絶賛されており、次はコレも良いかなと思いましたので。

 AVアンプで付き合いのあった大阪・日本橋のお店にS-3とD-10Xの比較試聴が出来ないか聞いたところ、S-3は店頭に試聴機があるが、D-10Xはないとの事です。
 なにしろ安くはない買い物ですし、買ってしまえば5年以上は使うと思いますので、ここはエイヤッとも行きません。

 ちょっと大変でしたが、ベンプレ亭書斎のD-08をお店に持ち込んで、S-3と比較試聴をお願いしました。

 SACDはクライバーの「トリスタン」、ティリングの「ロートローゼン」、ギレリスの「エロイカ変奏曲」、CDはモナコの「道化師」を使用しました。
https://91683924.at.webry.info/202005/article_19.html


晴耕雨聴 2020年05月31日
SACDプレーヤーをラックスマンD-10Xに取り替えました(その2.)
https://91683924.at.webry.info/202005/article_20.html


 (液晶表示のガラスパネルが大きくなりました。程よい大きさだったD-08がデザインは上ですが、表示文字が大きくできますので年寄りには重宝します。でもちょっと安っぽいかなー)

 ソウルノートS-3は音の分離が良く、音数が多い鮮明な音です。同時になんと言いますか、グルーブ感がありシャキッとした音です。
 これに比してD-08は分離や鮮明度では後れを取りますが、音の溶け合い、ホールトーン、響きの柔らかさ、深みが特徴です。

 私が聴くことが多いソースなら、D-08の方が好ましいと思いました。S-3は音が明るくパワフルなので、ジャズやポップスを中心に聴く方ならこちらを選ばれるかもしれません。

 以上から次期SACDプレーヤーはラックスマンD-10Xに決めました。

 しかし、D-10XがD-08と同傾向の進化型と決まったわけではありません。
 設計者が変わったかもしれませんし、D-08とD-08uと同じ物が継承されていたキーパーツのDAコンバーターも新型に変更されたようです。

 しかしもうキメました。D-10Xに交換しまーす。

 ひょっとすると後悔するかも。オーディオ製品は新しいものが良いとは限りませんので。
 弄りまわし過ぎて「角を矯めて牛を殺す」が起こっているのでしょうか、自社製品でも以前に作られたモデルを超えられない事はよくある話です。

 スピーカーなどは顕著で、アルテックの515ウーハーは多くのモデルがありますが、一番旧いフィックスドエッジ、ベークライトダンパーの515(A)が音が一番らしいです。
 私は515と515Bしか手元では聴いていませんが、515の方が良かったです。

 バイタボックスのS2ドライバーも最初期の赤ラベル(お尻に赤いラベルが貼って有る黒塗装のモデル)は高域がきれいに出て、最終型のS2(グレーハンマートーン塗装、シルバーの銘板、ベンプレ亭書斎で使用中)より上だそうです。
 これはバイタボックス一筋で何十年もやられており、どちらも所有しておられる四国の先輩のお話ですので確かです。

 アンプもWEやロンドンWE、クラングフィルムなどのアンプが今も最高と言われる方が沢山おられます。量産品でも、例えばNECのプリメインアンプは初代のA-10が一番評価が高いです。

 スピーカーやアンプと比べると新しいオーディオ製品であるCDプレーヤーも一部に同じ現象が見受けられます。
 CD最初期の製品であるマランツCD34やスチューダーA730は、今も探しておられる方がいますね(スイングアームのメカが良かったらしい)。

 さて、D-10XがD-08より音が良ければ良いのですが。こればかりは聴いてみないと分かりません。
 雑誌を読むとラックスのSACDプレーヤーも、徐々に鮮明派に代わっているみたいなので少し心配ですね。

 ナマの音はそんなに分離もしないし、定位だってそこまできれいに出ません。
 音楽家が「我々は音を混ぜよう混ぜようとしているのに、オーディオは音を分けよう分けようとする」と不満を言ったという、いかにも聞いてきた様な話も。

 しかしソースの音が分離されているのなら、そのまま出すのがHIFIなのかも。いや、ソコをコンサートホールの様に味付けするのがウデなのかも。
 この辺は私程度の知識とキャリアでは判りませんね。
https://91683924.at.webry.info/202005/article_20.html


晴耕雨聴 2020年05月31日
SACDプレーヤーをラックスマンD-10Xに取り替えました(その3.)
https://91683924.at.webry.info/202005/article_21.html


(ラック下段にウェルフロートを置き、その上にD-10Xを設置しました。D-10XのデザインはD-08より若々しくなりましたが、純粋にデザインの完成度ではD-08ですね。
ソウルノートのS-3も見た目は面白かったです。少しチープな部分のある外観で、いかにも蔵出し感がありましたね)

注文して待つことしばし、ラックスマンD-10Xが到着しました。
回転系の器械なので、安定性の良い所に置き、上に何も置かないのが理想でしょう。
D-08は2段式ラックの上段に置き、上にプリアンプを乗せていましたが、今回はラックの下段にして、上に何も載せない事にしました。

振動から逃れるためと、SACDの挿入口が低すぎると操作がし難いためもあり、D-10Xの下にはエアボウのウェルフロートボードを敷きました。

試聴はティリングの「ロートローゼン」、クライバーの「トリスタン」、モナコの「道化師」、アッカルドの「シベリウス・バイオリン協奏曲」と進めて行きました。
前二枚がSACD、後ろ二枚がCDです。

最初の1時間くらいはブレイクインという事で、少し生硬な音がしましたが、徐々に良くなってきました。

まず分解能はD-08をかなり凌ぎます。定位もハッキリします。音の透明度が上がって、少し華やかで高域寄りの音に聴こえます。従って歌手は少し若返りますね。
分解能が良いので、音数は多く感じます。暖色系の音からやや玲瓏な音に振って来たようです。

重厚感や温かみはD-08に譲りますが、木管も弦も繊細に描写しますので、演奏者の意図が良く判る印象で、ソースに忠実なのはD-10Xですね。D-08より少しステージに寄った音です。

ダイナミックレンジも広く感じます。
しかし歪が少ないのでしょうか、うるさくはないので、ボリュームの位置はD-08より上げられます。
従って微小音のニュアンスが聴き取りやすくなりました。

スピーカーをバスビンシステムに変更して、先日購入して感心したジョナサン・ノットの「ハルサイ」のSACDを聴いてみました。
先ほどやや高域寄りに感じると書きましたが、最低域の伸びはD-10Xの方が伸びています。
各楽器の質感もより描写が細やかです。ベームの「魔笛」にかけ替えましたが、歌手の息継ぎも鮮明にわかっちゃいます。
バスビンで聴くとD-10XはD-08より高性能なプレーヤーだとはっきり分かります。

D-08のピラミッドバランスでベルベットタッチの音も評価しますが、D-10Xの不偏不党のHIFIサウンドでより音楽を深く味わう事にしましょう。
D-10Xに買い換えて良かったです。

D-10Xuを6年後に出すときは、もう少しシックなラックス調のデザインを期待します。でも木は使っちゃダメですよ。

P.S.
 昼前にやって来たD-10Xですが、夜半となり音が落ち着いたところで飲み物を取りに台所に行きました。
そこでベンプレ妻に「今度買ったCDプレーヤー、デザインはイマイチだけど、音は凄く良いよ」といいますと、「そうね、透明な音ね」と言われました。

そういえば夕飯を呼びに来たとき、15秒くらい書斎に入って来て、その時に音を出していました。ノットのシェーンベルク「浄夜」です。

ベンプレ親父が丸1日かけて導いた結論を、ついでに15秒、聴くともなしに聴いた音で核心に迫られたら困りますが…
ホントに妻は良い耳をしていると思います。でも全然オーディオに興味はありません。
そんなもんなんでしょうねーw

 先日言われました。
 「あなた、ステイホーム中にオーディオし過ぎ、お金使い過ぎでしょ。あの黄色いヤツ(ハートレイ224HSのLCハイカットフィルターの事)何よ」
 「いやあれは前からあったよ。コンデンサーを取り替えただけで数百円しか使ってないし」
 「数百円?あやしー」
 「ママ、コンデンサー、知らないでしょ」
 「こんなんでしょ」
IMG_1211.JPG
 ベンプレ妻の描いたコンデンサーです。
 リード線の感じがいかにも絵心がありましたので、アップします。
 


この記事へのコメント

名無しの権兵衛
2020年05月31日 21:38
先生,おめでとう御座います!

矢張り,D-10Xときましたかw 買い替え予定とお聞きし
先生の好みならば,間違いなくD-10Xだろうと思ってました。

大阪というと逸品館でしょう?

所で,先日お話ししたMQAに,此の機種は対応してます。

https://www.universal-music.co.jp/international/mqa-uhqcd/cat/mqa/

此方で選んで,試してみては如何でしょうか?

う〜ん,私も欲しいけれど,安くても110諭吉ですか・・・。


ベンプレ親父
2020年05月31日 22:07
名無しの権兵衛さま、コメント有難う御座います。

私は下取り品がありましたので、助かりました^_^

https://91683924.at.webry.info/202005/article_21.html

4. 中川隆[-11319] koaQ7Jey 2020年9月18日 09:18:12 : EyOd7aj3LE : ckY3ZTFXMUNXRlk=[12] 報告

2020年09月18日
CDやDVDが再生できなくなる日

CDやDVDは、カセットやフロッピーディスクみたいな存在になる

CDやDVDプレイヤーが売っていない

最近のノートPCのほとんどは光学メディアつまりDVDプレイヤーがついていないが、多くの電気製品でそうなっている。

テレビ録画機は最初VHSテープだったのがDVDになり、今はハードディスクに替わった。

ゲーム機でもソニーやMSの新型機はディスクドライブ無しのモデルが設定され、ネットダウンロードする仕様のようです。

記録装置はハードディスクの大容量低価格化が進み、USDメモリーやメモリーカードも100G以上が低価格で発売されている。

耐久性は傷がつけば終わりのDVDやCDに対し、メモリータイプは衝撃に強いとされている。

寿命も数年で再生不能になるケースがある円盤に対し、むしろ長くデータを保存できると言われている。


こうなると円盤ディスクには何も利点がなく、レコード盤やカセットテープのように市場から消えてしまうでしょう。

今までは考えられなかった事ですが、DVDやCDソフトを持っているのに再生機器が無いので見れない聞けないという事態になる。

引き出しの中に古いカセットテープが入っていても、ラジカセが壊れたら聞けないのと同様です。

DVDやCDは今後10年で再生できなくなる

USBメモリーやメモリーカード、フラッシュメモリーは形状が違ってもパソコンにつなげば再生できるのが強みです。

対するレコードやDVDやカセットテープは記録内容を読み取る機械が必要で、テープをパソコンにつないでも音楽を聴くことは出来ない。

記録データの超長期保存という意味でも、読み取り機械を必要とする記録形式は今後なくなるでしょう。


メモリー方式でも10年や20年は良いとして100年単位の保存には耐えられず、いずれすべての音楽や映像データは消滅します。

100年でも1000年でも保存できるのは、今のところ紙に絵や文字を書く方法しかない。

CD衰退を象徴する出来事としてニューヨークで2020年上半期に、レコード盤の売上がCDを上回った。


2005年以降、レコードの売り上げは増え続け2020年も前年比4%で推移している。

一方のCD売り上げは前年比48%減なので、来年はレコードの半分になっている可能性が高い。

物理媒体全体の音楽売り上げは前年比23%減で、オンラインの定額サービスにシェアを奪われた。


定額サービスはそもそも音楽を買わず月額980円などで聞き放題なので、毎月数千円で音楽を買うよりやすい。

レコードしかなかった時代は1枚数千円でレコードを買うか、ラジオ番組などからテープに録画していた。

レコード盤は一種のファッションやコレクターアイテムとして売れているが、定額配信のシェアを奪えるとも思えない。


こうして音楽や映像の記録メディアというジャンルそのものが衰退し、やがて消えていくでしょう。
http://www.thutmosev.com/archives/83918563.html

5. 2023年8月28日 11:39:43 : nPGpX5cCvg : cExMUlJaQ1d0UzY=[4] 報告
<■88行くらい→右の▽クリックで次のコメントにジャンプ可>
晴耕雨聴
2023年08月27日
私はSACDを愛聴しています(その1.)
https://kojomotohisa1958.seesaa.net/article/500526744.html

 (今日届いたSACD、ブラームスの交響曲全集(エクストンOVCL-00820)です。久石譲指揮、フューチャー・オーケストラ・クラシックスです。アップテンポで切れ味の良いブラームスです。オケの人数を少し減らしているのかな?
 4番、1番、2番、3番の順に一気に聴いてしまいました。
 ミンシュ・パリ管のブラ1みたいな重厚な音、出だし一発でKOされるような演奏はもちろん名演奏だと思いますが、現代の解釈も必要ですよね。私は気に入りました。
 ブラームスは音を重ねすぎていて、録音ではオダンゴになりがちですが、この録音は爽やかです)

 SACD(スーパーオーディオCD)を皆さんどう思いますか?
 1999年にソニーとフィリップスの共同開発で世に出たメディアですが、1982年のCD発売でその音にガッカリさせられた私は、どうせデジタルだしと静観していました。
 制作側にとってはDSDは編集がしにくい事、ユーザーにとってはコピーガードが何重にもかけられていて、コピーができないことが恐らく致命的だった様で、普及は今もしていません。

 オリジネーターのソニーもフィリップスもSACDにはとっくに見切りをつけ、撤退しています。
 オーディオ専業メーカーだけが細々と再生機材を出し続け、レコード会社もマイナーな会社やショップブランドが細々とソフトを出し、延命している状態です。

 ソフト会社もハードの供給がいつまでも続かないと考えているようで、多くがCDとのハイブリッド盤です(この辺りはUHD-BDソフトには決まってBlu-layのオマケがついているのと同じかな?)。
 私は妻のためにリビングオーディオをあつらえたとき、マランツの中級機SACDプレーヤーを購入したため、物は試しとSACDソフトを買ってみました。

 ところがこれが音が良い。CDの粗さやそっけなさがなく、アナログLPを彷彿させる滑らかさや空間表現が出てきます。
 特にクラシックに相性が良い。中でも声楽にはベストでは。
 以来、書斎にもSACDプレーヤーを導入し、SACDソフトも毎月のように買ってきました。今では数百枚のSACDを保有しています。

 先日初めて聞いたのですが、1982年CDの出始めのソフトは酷いものが多かった様に、実は1999年のSACDの出始めのソフトも酷かったそうです。
 私はしばらくしてからSACDを始めたので、SACDに悪い印象を持つことがなかったので幸福だったのかも。

 SACDはマルチビットハイレゾのDVDaudioと覇を競いましたが、DVDaudioは程なく撤退、さあSACDが普及するのかなと思いましたが、まったくその気配はありません。
 DVDaudioはSACDに負けたのではありませんでした。
 そうです、配信ダウンロードに、次いでストリーミングに負けたのです。

 私は配信も聴きますが、配信DLは止めてしまいました。ストリーミングはどうも聴き流してしまいます。ですからストリーミング配信がマルチビットかDSDかは気にしません。
 とにかく本気で聞くならLPとSACDです。
https://kojomotohisa1958.seesaa.net/article/500526744.html


2023年08月27日
私はSACDを愛聴しています(その2.)
https://kojomotohisa1958.seesaa.net/article/500526762.html

 (最近買った中で特に音が良かったのがエソテリックのルチア・ポップ/モーツアルトオペラアリア集ESSW90278です。素晴らしい美声ですね。あまり良かったのでポップのオペラを3組ばかり買ってしまいました。
 エソテリックのSACDはオーディオメーカーが出しているので、良く音の悪口を書かれるのですが、大半は音の良いソフトですよ)

 先日、スポティファイで映画「特撮ガガガ」を観ていました。
 オタクを隠して生活している商社勤めの若い女性(主人公・小芝風花)がストリーミングの特撮ヒーローものを観て内容が良かったのでしょう「これはもう円盤を買うしかない !!」と叫ぶシーンがあります。
 私と同じですね。

 なぜダウンロードやストリーミングで満足できないのか、理由は二つあると思います。
 第一の理由はSACDという実物をこの手で持つことができるからでは?つまり円盤の自己所有感が良いのではないかと思っています。
 以前一緒に働いていた医師で競馬ファンの先生がいました。彼はネットで馬券を買うことはせず、必ず除外馬券売り場で馬券を買うのです。
 なんでそんな面倒なことをするのか聞きますと「この手の中に馬券を握りしめて競馬を見るのが良いんだ」といってました。

 アホかいなと思ってましたが、円盤を買う私や、特撮ガガガの主人公も同じことをしていますな。

 第二の理由は同じ音源でも、音は円盤のSACDがダウンロードしたDSD、ストリーミングの配信DSDより良いと思うからです。
 今日お邪魔したオーディオ仲間の家でも同じ話題が出ましたが、彼も「円盤を回した方が音が良い」と。

 SACDソフトの供給は、正直、あと10年は難しいのではないかと私は思います。ハードの供給もそんなものでしょう。気合を入れて欲しい盤はドンドン買いますぞ。
 それから数年以内に終のSACDプレーヤーを買わないと。
 現用のラックスマンD-10Xは十分良い機械ですが、グレード的にテープのスチューダーC37やタンテのEMT927stには適いませんから。

 最近のSACD/CDプレーヤーはDAC兼用でデジタルの外部入力を重視したヤツが多いのですが、ディスクに特化したヤツが欲しいですね。

 ナニ、あと10年くらいしかマトモに聴けないでしょうから、10年持てば十分です。
 今も中古市場で高い評価を受けているCDプレーヤーのスチューダーA730は1988年発売、35年前の機材ですからね。
 先のことを考えなくても良い、こういう点は年寄りは楽ですなw
https://kojomotohisa1958.seesaa.net/article/500526762.html

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