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CD/SACDプレーヤーからPC・ネットワークオーディオへ
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投稿者 中川隆 日時 2018 年 5 月 05 日 18:05:24: 3bF/xW6Ehzs4I koaQ7Jey
 

(回答先: 本当のオーディオファイルは「ミニマリスト」を目指す 投稿者 中川隆 日時 2017 年 2 月 13 日 09:20:55)

逸品館オーディオマガジン 2013年7月

 光ディスクプレーヤーからPC・ネットワークオーディオへ
http://ippinkan.com/magazine/magazine_2013-7.htm

1.情報記録密度・ネットワーク通信速度の向上と共に、光ディスクはやがてなくなる

最近、PC/ネットワークプレーヤーの情報が多くなりました。これらの新製品は、従来CD/SACDプレーヤーに変わるのでしょうか?

答えは間違いなく「Yes」です。

その時期は分かりませんがCDがレコードを淘汰したようにデジタル音源ファイルは、光ディスクメディアからより記録密度の高い(小型化可能な)HDDやメモリーにかわります。

また楽曲の販売もディスク形式での販売から、より低コストのネットワーク配信に変わるでしょう。



情報の記録密度は時代と共に向上し、音楽を記録するメディアは光ディスクではなくなります。


近未来に予想される「ディスクレス」の時代に向けて今必要なのは、PC・ネットワークプレーヤーの優位性や特徴に関する情報ではなく、「CD/SACDプレーヤーからどのようにPC/ネットワークプレーヤーに移行すればよいのか?」、あるいは「私達はこれからどのようにして音楽を楽しめばよいのか?」という具体的な内容だと思います。

しかし、現時点でのPC/ネットワークプレーヤーの情報は「高音質」に偏り、従来のCD/SACDプレーヤーからの「乗り換え」や「共存」の説明が不足しているように思います。

そこで逸品館は、これまでに培ったオーディオのノウハウとここ数年で得られたPC/ネットワークプレーヤー情報から「より現実的なPC/ネットワークプレーヤーの移行やCD/SACDとの共存のための情報」をまとめることにしました。

ただし、この分野の私の知識ははなはだ曖昧な部分もありますので、細部に間違いなどございましたらご連絡下さい。訂正させていただきます。

2.CD/SACDプレーヤーとPC/ネットワークプレーヤーの違い(パッケージ)

・デジタル音声記録方式の違い

現在私達が聞いているデジタル音声は、PCM(Pulse Chord Modulation)もしくはDSD(Direct Stream Digital)のどちらかの方式で録音されています。ご存じのようにPCMとはCDに収録されているデジタル音声形式で、DSDとはSACDに使われているデジタル音声形式です。

PC/ネットワークプレーヤーではPCMで録音された音声が、WAVE/Flac/MP3など様々な形式に置き換えられて記録されていますが、「非圧縮・圧縮」という二つの形式に大別できます。「非圧縮」とは文字通り、データーを元のまま記録し再現する方法ですが、同じ「非圧縮」でもWindowsの場合「WAV(WAVE)」、Macの場合「aiff」という異なる形式でファイル化されます。このほかにも形式はありますが、記録されるのは「PCM」でデジタル化された音声です。

「圧縮」されて記録される音声は、代表的なもので「MP3/AAC/FLAC/WMA」などの様々な方式があります。これらの形式では、「大きい音に隠れた小さい音を人間は聞き取れない」という論理に基づき、入力される波形を周波数別に分割してそれぞれの音量を比較、人間に聞き取れない「大きな音に隠れた小さな音を切り捨てる」ことで情報を間引き、音楽ファイルのサイズを小さくしています。

ファイルの圧縮には、「圧縮プログラム」と「復元プログラム」が必要ですが、現在のPCなら、高度なプログラムによる「音質劣化の少ない情報の切り捨てと復元」が可能です。「圧縮/展開されるデーター」の品質は、エンコード/デコードに使われるプログラムの進歩によって改善します。過去に不可能であった複雑な信号処理により音声を圧縮し展開しても非圧縮と区別できないほどの高音質が実現しつつある最新の携帯プレーヤーは、昔のカセットテープを使っていた時代の携帯プレーヤーとは比べものにならない低価格で、そられよりも確実な高音質を実現しています。

SACDに記録される「DSD音声形式」は、PC/ネットワーク・プレーヤーでも同様に「DSD」として扱われてますが、DSDの音質を決める記録密度が、SACDの2.6MHzに対しPC/ネットワーク・プレーヤーではそれよりも高品質の5.8MHzまで対応します。


・DAコンバータは同じ

私達が普段使っているCD/SACDプレーヤーは、「光ディスク読み取りメカニズム:デジタル音声データー記録装置」と「デジタル音声アナログ復調回路(DAコンバーター)」が一つのボディーに納められています。高級機ではこれらが分割し「トランスポーター(光ディスク読み取り装置)」と「DAコンバーター」に分かれています。

PC/ネットワーク・プレーヤーで「高音質(ハイエンドオーディオ)」を楽しむためには、「DAコンバーター」を接続して音を出します。セパレート型CD/SACDプレーヤーに当てはめるのならば、メカニズムの部分がPC/ネットワーク・プレーヤーに相当します。


http://ippinkan.com/magazine/magazine_2013-7.htm


光ディスクがなくなっても、DAコンバーター以降の装置は変わりません。

・CD/SACDプレーヤーは一体型が有利で、PC/ネットワーク・プレーヤーはセパレート型が有利

ハイエンドオーディオの世界では、セパレートアンプの様に「機能毎に筐体を分割するシステム」がより高級で高音質とされています。しかしCD/SACDプレーヤーにはそれが当てはまりません。なぜならば、CD/SACDプレーヤー内部でそれらを接続する方法とトランスポーターとDAコンバーター(以下DAC)のように外部でそれらを接続する方法(規格)が異なるからです。

CD/SACDプレーヤーを外部でDACと接続する場合には、S/PDIFもしくはAES/EBUという接続規格を用います。私達が良く目にする同軸ケーブルや光デジタルケーブルによるデジタル接続が「S/PDIF」ですが、見て分かるように「一本の信号線でデジタル信号を伝達する」方式となっています。CD/SACDプレーヤー内部でトランスポーター(メカニズム部)とDACを接続する場合には、I2Sという基本的に3本(もしくは4本)の信号線を使って接続する規格を用います。接続に使う線が多いからという理由だけではなく、同じくロックを使える(トランスポーターとDACを同期できる)のも音質的に有利です。さらに、伝送距離が非常に近いのもジッターなどの点で有利です。他方セパレート型が有利なのは、電源回路を大型にできることや、電磁波で音を汚す電源トランスを複数使えることなどですが、これは電源部分を別置きにすることで解決できます。理想のディスクプレーヤーのパッケージングは、電源別置き一体型ーです。TADブランドから発売される最高級CD/SACDプレーヤー「D600」は、電源のみ別置きのセパレート型になっていますが理想的で優れたパッケージングだと思います

しかし、メカニズム部がPCになると条件が変わります。まずPCとDACを接続するには、DACが対応するデジタルオーディオ信号を使わねばなりませんが、CD/SACDプレーヤーと違って接続が内部でも外部でも使える信号の品質は大きく変わりません。外部内部で接続による優位不利がないという点で、内部接続が有利だったCD/SACDプレーヤーと条件が異なります。次にオーディオ機器に比べて動作周波数が著しく高いPC内部は強力な電磁波のイズで満たされていて、この部分にアナログ回路(DAC)を搭載するのは音質面で非常に不利です。

これらを合わせて考えると、PCを使う場合「デジタルとアナログは分離」する方が音質的に有利です。また、アナログ回路に比べ進歩の早いデジタル回路(PC)を別にすれば、デジタル領域のみを素早くアップグレードすることが可能になり、常にシステムを最新の状態に保てます。これらの理由から、PC/ネットワークプレーヤーでは、デジタルトランスポートとDACを分離して使う、セパレート型が理想的なパッケージと考えられます。

3.CD/SACDプレーヤーとPC/ネットワークプレーヤーの音質の違い

ではオーディオマニアが最も気にする「音質」について解説したいと思いますが、このページを書いているのは2013年7月ですからデジタル技術の進歩と共に内容が陳腐化したり、現状と沿わなくなることが十分考えられますので、その点は予めご理解下さるようお願い申し上げます。


・読み取り方式による「エラー」の違い

CD/SACDプレーヤーは、ディスクに刻まれたピットをレーザー光線で読み取ることで「デジタル音声データー」を読み出します。実際に再生される音質(プレーヤーから出てくる音)は、ディスクの材質、表面の汚れ、メカニズムなどの影響を大きく受けることが知られています。これに対しCDよりも遙かに回転速度(データー転送速度)の速いHDDやメモリーからデジタルデーターを読み出すPC/ネットワークプレーヤーではCD/SACDプレーヤーに比べ、データー伝送速度が比べものにならないほど早く、またPCは基本的にデータエラーを起こさないため、「PC/ネットワーク・プレーヤーはエラーを起こさないから音が良い」と考えられることがあります。しかし、これは間違っています。

まずよく知られていないのが、CD/SACDの読み取り方式です。特にCDは規格が古くリアルタイムで音が出てくるように「見えている」ためか、ディスクに記録されたデジタルデーターをそのまま再生していると勘違いされることが多いようです。しかし、これは大きな間違いです。CDはある程度のブロックにデジタルデータ(PCMデーター)が分割されて記録されています。これは、万が一一部のビットが読み取れなくても、「元のデーター(オリジナルデーター)」を完全に復元するためです。

これを可能とし、ディスクの汚れや傷などによりビットが読み取れなくてもオリジナルデーターが完全に復元できるようCDメカニズムには「最小限のメモリー」と「CPU」が搭載されています。CDが発売された当時「メモリー」や「CPU」は今と比べて圧倒的に高価でした。その当時の技術でもほぼ完全にオリジナルデーターが読み取れる方式が、さらに技術が進歩した今オリジナルデーターを復元できないという程致命的な「読み取りミス」を起こすことはありません。また、CDプレーヤーからリアルタイムで音が出てくるように見える(そう作っている)からといって、内部で何も補正や補間を行っていないのではありません。CDメカニズムは最小限のメモリーとCPUで欠落したビットから、完全なオリジナルデーターをPCと同じように復元しているのです。(詳しくはこちらをご覧下さい)



CDはよほどのことがなければ読み取りエラーを起こさず、読み取り精度はPCと変わりません。


・読み取りメカニズムやディスクの素材による音の違い

CDプレーヤーが登場した頃に「CDはデジタル記録だからアナログのように価格で音は変わらない」と言われました。現在は、CD/SACDプレーヤーの音質が「価格で変わらない」と考えるオーディオマニアは一人もいらっしゃらないはずです。また、ガラスCDやBlu-spec、SHM-CD、HQCDのように従来のCDよりも高品質な記録媒体(ディスク)を使うことで音質の改善を謳うCDソフトが発売されたように、ディスクの材質も再生音に大きな影響を与えます。しかし、これは決して「エラーがなくなったから音が良くなった」のではありません。

PC/ネットワークプレーヤーは「読み取りエラーを起こさないからCDプレーヤーよりも音が良い」、「読み出せるデーターが変わらないなら音も変わらない」、「データーの精度が高ければ音が良い」という考えはオーディオ機器には当てはまりません。その理由は今も完全に解き明かされていませんが、AIRBOWが開発したディスクスタビライザー 「STB-1」で付属のゴムリングを使いCDディスクの振動」を変えれば高音の量と響きの多さが著しく変化することから「デジタルデータではない何かの要因」がCDプレーヤーの音質を左右していることが分かります。(詳しくはこちらをご覧下さい)

しかし、PC/ネットワーク・プレーヤーで記憶媒体に使われるメモリーやHDDはCD/SACDディスクに比べると振動の影響を受けにくく、媒体の違いによる音質変化はCD/SACDプレーヤーよりも小さいように思います。しかし、最高音質を追求するような場合には、メモリーやHDDによる音質の違いも無視できなくなります。(詳しくはこちらをご覧下さい)

・フォーマットによる音の違い

音声フォーマットの上限は、CD/SACD/BDでは「PCM:192kHz/24bit、DSD:2.8MHz」ですが、PC/ネットワークプレーヤーは「PCM:384kHz/32bit、DSD:5.6MHz」とさらに上位のフォーマットまでサポートしています。PC/ネットワークプレーヤーの世界では、CDのPCM:44.1kHz/16bitを超えるフォーマットを「ハイレゾ」、SACDの記録方式である「DSD(Direct Stream Digital)」を「DSD」と読んで、CDよりも高音質であると説明されています。


http://ippinkan.com/magazine/magazine_2013-7.htm


比較の方法にもよりますが、デジタルよりもアナログの方が音を細かく記録できます。


しかし、高級オーディオ機器の場合(低価格品は別)それらの違いは「数字」ほど大きく感じられません。では、その理由を考えてみましょう。


4.アナログ・デジタル音質の違い

・デジタルには高級も低級もない

私達が聞いている音は「空気の粗密波(空気の圧力変化)」ですが、このアナログ的な連続変化を、そのまま連続する電気信号に置き換え、「連続曲線で記録する」のがアナログ記録です。その曲線を点に分解し記録するのがデジタルです。アナログ方式による記録再生では「機器の性能」がその品質をダイレクトに左右します。つまり、高級な装置の音がよりよく聞こえます。しかし、デジタルでは「機器の性能」が出力するデーター品質に影響しません。100円均一で買える電卓と、スーパーコンピューターがはじき出す答えは「同じ」これがデジタルの世界です。このアナログの世界とデジタルの世界が混在するのが「デジタルオーディオ機器」です。さらに話を掘り下げて「アナログ」と「デジタル」の違いを考えましょう。

・オーディオ機器の音質は、アナログ回路が決める

出力される演算結果が「機器の性能に依存しない」ため、アナログよりもデジタルの音が正確で良いと言われますが、それはあくまでも「デジタル領域(机の上)」での話に限られます。実際のデジタルオーディでは、アナログをデジタルに変換するサンプリング(A/D変換)とその復元(D/A変換)は「アナログ回路」が担っています。つまり、デジタル領域出の演算結果は変わらなくても「アナログ回路の品質」が再生される音質にダイレクトに影響を与えるのです。結論を先に述べるなら、デジタルオーディオ機器の音質は、「アナログ回路の善し悪し」が決め手です。メディアや評論家が主張するように「フォーマットの品質」はデジタル機器の音質に決定的な影響を与えないのです。


・アナログとデジタルの「記録方式」の違い

レコードプレーヤーとCD/SACDプレーヤー、そしてPC/ネットワークプレーヤーの音の違いを知るために最も重要なポイントが「アナログ記録」と「デジタル記録」の違いです。

スペック(測定データ−)が優れているからデジタルはアナログよりも音が良い。それが、デジタルがアナログよりも音が良いとされる論拠です。より微細なデジタルデーターをコンパクトに記録できるデジタルはアナログよりも進歩した優秀なフォーマットのように感じますが、「現実的(物理的)」に見れば、デジタル信号はアナログ信号を間引いて作られてた(サンプリングされた)信号であることを忘れてはいけません。



デジタル信号はアナログ信号を「圧縮(間引き)」して作られます。

・スペックと音質は必ずしも一致しない

数値上はアナログを大きく上回るデジタルは、アナログよりも本当に音が良いのでしょうか?

それは「No」でもあり「Yes」でもあります。私の経験では、「論理上のスペックや測定データーと聴感上の高音質」は必ずしも一致しない」というのが正解です。また、「アンプやスピーカー、リスニングルームの音質の影響」は、それよりも音質に大きく影響するのは周知ですが、ここであまり話を広げるとこのコラムの論点がぼやけてしまうので、今回は「プレーヤーの再生音」に限定して音質差が生じる理由を考えることにしましょう。

また、これから考えることはアナログとデジタルの「音質勝負」の決着を付けるのが目的ではありません。機器そのもの音質は部屋やスピーカーを含めたシステムのすべてが影響します。オーディセットの総合的な音質は、デジタルかアナログかという入り口の違いだけで優劣が決まるほど簡単ではありません。より大切なのは、それぞれの違いを「自分自身の音作り」に反映することです。

先ず最初にアナログとデジタルの違いについて復習します。アナログ波は「連続曲線」で、デジタルはその連続曲線を間引いた「点」です。アナログの録音再生では「波形そのものを様々な物理形式に置き換えて」います。デジタルの場合は、まず音声を「データー」に置き換え、ふたたびその「データー」を連続曲線(アナログ波形)に戻します。アナログ波形のデーター化を「サンプリング」と呼びます。デジタルはアナログ信号を「サンプリング」する段階で「何らかの切り捨て」を行います。

しかし私達が聞いている(感じている)空気の疎密波を「そのままの波形でテープやレコードに物理的な方式で音声を記録するアナログ」は、論理(測定)スペックでデジタルを大幅に下回まわっても「数字的な切り捨て」は行われていません。回路から考えれば「アナログ回路の限界のスペックまで無理なく(自然に)記録できるのがアナログ記録です。それに対し、回路の物理的な限界を考慮せずできないことを無理にやらせようとしているのがデジタル記録とも言えます。従ってオーディオ機器の音質指標として重要視される「どれくらい低い音から高い音まで記録できるか?=周波数特性」と「どれくらい小さい音とどれくらい大きな音まで記録できるか=ダイナミックレンジ」などでは、デジタルがアナログを大幅に上回ったとしても「実際に耳に聞こえる音(有効な音)」でデジタルがアナログを上回るという保証はなく、逆にスペックで劣るアナログがより「生々しく聞こえる」という事も十分に考えられます。


・連続曲線から点へ、そして再び連続曲線へ

それをさらに詳しく説明しましょう。CDを超えるハイビット・ハイサンプリングのデジタルデーターは、アナログをデジタルに置き換えるときの点の数が多い(細かくする)のは、ご存じだと思います。もし、すべてのデジタルオーディオ機器は搭載する「アナログ回路の品質が同一」ならば、これは正しく現実になります。しかし、例えデータファイルの品質が低くでも、アナログ回路の工夫次第で「粗い点」をより理想に近いアナログ曲線で結ぶ事が可能なら、CDをハイビット・ハイサンプリングやDSDを超える音質で再生する事が可能です。これを実現するのが高級オーディオ機器に搭載されているアナログ回路です。


・音楽は響きの芸術

デジタルデーターが悪くても(フォーマットが低くても)アナログ回路が良ければ、出てくる音はハイレゾを超える。このお話をデジタルの領域や音質を引き算して考えると納得しにくいかも知れません。普通の考え方であれば、音の純度(純粋性)は録音されたときが最高で、そこからは劣化するだけと考えられているからです。しかし、アナログ回路でもデジタル回路でも、音質は劣化するだけではありません。失われた「音」を回路が復元することができるなら、海路を通過することで音質が改善することがあり得ます。実際にそれを体験できるのが、高級「プリアンプ」です。CDとパワーアンプを繋ぐプリアンプは、信号増幅を行いません。ケーブルよりの遙かに複雑でロスの多いはずの回路を搭載するにもかかわらず、プリアンプを使うことで音質が改善する。これがアナログ回路で音質を復元できるという根拠です。


・アナログ回路による響きの復元

それでは私の考える「アナログ回路による音質の復元システム」をご紹介しましょう。この考察に重要なのは、「音楽がコントロールされた(整然とした)響きで構成される」事です。まず、楽器から音が出る様子を考えましょう。例えば「ギター」。ギターは張られた弦(ゲージ)を指で弾いて振動させ、それを胴で響かせます。ギターの音の決め手となるのは「弦(ゲージ)」ではなく、「胴(共鳴体)」です。基本となる響きを共鳴体で増幅する。これが、楽器(電子楽器は除きます)の基本構造です。

この構造をアナログ回路に当てはめます。説明をわかりやすくするため「真空管」を例に挙げます。真空管はカソードとプレートの間にある「グリッド」に信号を流すことで信号を増幅する構造になっていますが、金網状の構造を持つグリッドは「物理的に振動」します。ギターの「胴」のように、真空管は入力される信号に「共鳴」するのです。300Bという真空管の音が良いと言われる理由は、正にここにあります。Westernというメーカーが作った300Bを指で弾くと「ピーン」という澄み切った良い音がします。この真空管の響きが「失われた楽器の響き」を復元するのです。

ギターのゲージが胴で振動し楽器として美しい響きを生み出すように、真空管は入力信号に共鳴し、美しい響きを生み出しているのです。もし、ギターの響きと真空管の響きが「同じ美しさを持つ」ならば、真空管の響きにより失われた楽器の響きを蘇らせることができます。真空管を例に挙げましたが、アナログ回路に使われる部品はほぼすべて「少なからず響きを発生」します。アナログ回路で発生する響きを響きを整える(チューニングする)ことで、出力される音の美しさは入力される信号を超えられます。

アナログ回路が発生する響きが「美しい」か「そうでないか」で出てくる音の美しさはまるで変わります。楽器のような美しい響きを持つ、優れたアナログ回路を持つオーディオ機器から発せられる音は「入力される音(入力されるデジタルデーター)」を確実に超えられます。楽器の美しいサウンドと同等に、アナログ回路が生み出す美しい響きは私達を感動させます。音楽が「響きの芸術」なら、オーディオもまた「響きの芸術」なのです。

古くても元値が高価なデジタル機器の音が良いのは、搭載されるアナログ回路の響きが美しいからです。さらに詳しくは、逸品館オーディオマガジンの「オーディオは生演奏を超える」をご覧下さいませ。


・デジタル回路の優位性

では、デジタル記録はアナログ記録に比べて「音が悪い」のでしょうか?必ずしもそう決めつけられません。先ほど高度なアナログ回路は、「劣化した信号を復元できる(失われた響きを復元できる)」と書きましたが、デジタル回路でも復元プログラムを使うことで「残された情報から失われた情報を復元する」事が可能です。TVドラマなどで「ぼやけた映像をデジタル処理すると見えなかった画像が浮かび上がってくる場面」を見ることがありますが、それは残された映像信号の時系列の動きを分析し、失われた信号を論理的に計算して導き出す(論理プログラムで復元する)ことで「失われた画像」を再現する技術です。

「失われた情報をプログラムで推測し復元する」という技術は、音声の復調にもすでに広く使われています。例えば、私達に最も身近なCDプレーヤーで「オーバーサンプリング(デジタルフィルタ−)」という言葉を聞くことがあります。またCDの16bitをこえる24/32bitという高精度のDACが使われます。これらを搭載するCDには、CDの44.1kHz/16bitから最大192kHz/32bitのハイレゾリューション信号を作り出す「デジタルフィルター(論理プログラム)」が搭載されています。デジタルフィルターの働きで、周波数の上限が20kHzしか記録できないCDのデジタル信号からさらに高い周波数の信号を生み出し、ダイナミックレンジを拡大することが可能です。つまり、CDプレーヤーにはすでに「失われた波形をデジタル的に復元する技術」が搭載されているのです。

この「復元プログラム」は、デジタル音声の「圧縮」にも使われます。現在ほとんどの携帯プレーヤーでは音楽ファイルのサイズを小さくするために「音声圧縮(MP3/AACなど)」という技術が用いられていますが、この技術は「大きい音に隠れた小さい音を人間は聞き取れない」という論理に基づき、入力される波形を周波数別に分割してそれぞれの音量を比較、人間に聞き取れない「大きな音に隠れた小さな音を切り捨てる」ことで情報を間引き、音楽ファイルのサイズを小さくします。PCの進歩はそれまで不可能であった複雑な信号処理を可能とし、音質をほとんど劣化させない「圧縮・復元」を可能としています。

話をまとめます。デジタルがアナログよりも優位な点は二つあります。一つは「伝達時に情報が劣化しない」ことです。アナログ信号が記録されるレコードはテープにコピーして、コピーしたテープをさらにコピーを重ねると「確実に情報が劣化して音が悪く」なります。しかし、デジタル化された情報はコピーをいくら重ねても劣化することがありません。特にコストが問題となる低価格のオーディオ機器では、パーツや回路の質で劣化しない「デジタル」の特長が最大に生かされます。

量産され高性能・低価格がどんどん実現するデジタル回路(IC・LSI)に比べ、高精度なアナログ回路は未だに驚くほど高価です。逆に機器のデジタル・低価格化が進んだことで、高精度なアナログ回路は昔よりも生産が難しく高価になりました。今も昔もオーディオ機器の音質は「アナログ回路」が決め手となっています。高音質の実現に高度なアナログ回路を必要とするデジタルオーディオ機器は、搭載するアナログ回路(デジタル回路の電源回路などもアナログ回路です)が高価なため高額になるのです。アナログ回路の品質が音質を大きく左右する事を知れば、「過剰なデジタルスペック神話」の呪縛は解けると思います。

最新の携帯プレーヤーは、昔のカセットテープを使っていた時代の携帯プレーヤーとは比べものにならない低価格で、そられよりも確実な高音質を実現していますが、これがデジタル技術の最高の成果です。アナログ信号の一部を切り捨てて作られた「劣化しない圧縮信号」であるデジタルは、価格が安い機器でこそその特長が最大に生かされる「音が悪くなりにくい技術」なのです。

5.ソフトウェアの重要性

・OSの重要性

ここでPCが搭載する「プログラム(OS)」に注目して高音質を実現した、AIRBOW製品をご紹介します。2013年5月に発売したAIRBOW SSS-2013は、「オーディオ専用OS」を搭載した初めてのミュージックコンピューターです。MSHDと名付けられたこの「オーディオ専用高音質OS(i-CAT開発)」は、64bit Real Time Linuxをオーディオ用途にチューンナップしたOSですが、この製品は「ソフトウェアーのチューンナップ」で過去にない高音質を実現します。

PCが搭載するOSで音が変わる?それは使用するPCで表計算の演算結果が変わると言われているようで、俄には信じられないかも知れません。確かにデジタルデーター領域だけを見れば、OSのチューンナップで音質が変わることは説明することはできません。なぜならデジタルデーターは、PCの回路やソフトウェアーの品質によって内容が変わらないからです。

ここで再び登場するのが、アナログ回路です。PCからDACに出力される「デジタル信号」は「アナログ波形(矩形波)」で出力されます。DACは受け取った「矩形波の角」でデジタルデーターを判別します。この角が「立っている(正確に立ち上がっている)」か「丸まっている(立ち上がりが鈍っている)」かは、デジタル信号を復調する場合の品質に大きく影響します。アシンクロナス回路を搭載するUSB接続や本来タイミング情報を持たないプロトコル接続のLANでさえ、到達する波形の影響を受けるようです。なぜ、PCから出力されるデジタル信号が中継器(HUBなど)を経由しても、DACから再生される音質に影響を与えるかはよく分かりませんが、USB/LANケーブルの品質がDACの音質を左右するのも同じ「出力信号波形」が影響しているのだと思われます。

PCから出力されるデーター信号の波形が音質に影響するのであれば、ソフトウェアーやプラットフォーム(PCの土台となる基盤)の改良により改善した「データー信号波形品質の向上により、「再現される音質の向上」が実現することは、十分考えられます。またソフトウェアーのチューンナップやプラットフォームの高級化によってもたらされた「アナログ波形品質の向上」により高音質が実現すると考えることで、PC/ネットワークプレーヤーも従来のオーディオ機器と同じように接続ケーブルや電源、あるいはインシュレーターの影響を受ける事実を受け入れられると思います。

コンピューターとは論理プログラムを搭載したアナログ機器です。DAコンバーターに出力されるデーターが「アナログ波形」という形を取る限り、プログラム本体(OSやプレーヤーソフト)の制御方式の違いや、アナログ波形を生成するハードウェアが音質に影響するのは当然です。PC/ネットワークプレーヤーがCD/SACDと違っているのは、同じデジタル機器でもPC/ネットワークプレーヤーは「メカニズム」と同等に「ソフトウェアー」の影響も受けることです。CD/SACDがメカニズムで音が変わったように、I-CATが開発したMSHDはPCの制御をオーディオに特化させることで高音質を実現した、従来のCD/SACDメカニズムにも匹敵する「新しい時代のオーディオ用OS」だと考えられます。

6.CD/SACDプレーヤーとPC/ネットワークプレーヤーの機能の違い


・連続演奏・シャッフルプレイ・プレイリスト

CD/SACDではトレイにセットした「1枚のディスク」の範囲を超えたプレイは不可能ですが、PC/ネットワークプレーヤーはプレーヤーソフトの機能により、データーストレージ(データー記憶装置)に収録した複数の音楽ファイルを無制限に再生できます。例えば1000を超える楽曲をランダムにプレイしたり、プレイリストを作って選んだ曲を順に再生したり、これまでのCD/SACDプレーヤーとは比較にならない機能と楽しさが実現します。ディスクという小さな器の範囲を超えて、音楽再生の世界が広がる。これは、今までのオーディオプレーヤーにはなかった、新しい魅力です。また音源の購入もディスク単位からデーター単位へと変化し、好きな曲だけを購入することができるようになります。


・デジタル出力方式と音質・機能の違い

ここまでの説明でPC/ネットワークプレーヤーは、「新しいデジタルトランスポーター」と考えらればよいと分かりました。次はDACとの接続です。

PCをDACと接続するには、従来と同じS/PDIFに加えてUSB/HDMI/Fire-Wire/Thunderbolt/LANのなど様々な規格が存在します。ここでは、一般的なPC/ネットワークプレーヤーとオーディオの接続で使われる、S/PDIF/HDMI、USB、LANの4つの規格と音質や機能の違いについて説明しましょう


・S/PDIF、HDMI

S/PDIFとHDMIはコネクターなどの規格が違いますが、伝送されるデジタル音声データーのフォーマットは同一のS/PDIF形式です。ただし、従来のオーディオ機器が備える同軸/光接続では、ノーマルではPCM:96kHz/24bit 2chまでのサポートで倍速(Wスピード)でも、PCM:192kHz/24bit 2chまでしか伝送できませんが、信号線が多いHDMIは非圧縮のPCM:192kHz/24bit信号を最大8chまで送れます。また、S/PDIFだけではなくドルビーデジタルやDTS、あるいはDSDなどのストリーム信号も伝送できます。

接続は送り側と受け側の機器に対応する端子が付いていればそれで良く、特別なドライバーのインストールなどの作業は不要です。HDMIはコネクターの形状は違いますが、接続は従来のオーディオ用規格と同じです。映像信号やEthernet信号、機器間のコントロール信号も伝送できるHDMIは、バージョンを変えながら、現在も進歩を続けています。


・USB

HDMIと同じようにUSBにもいくつかのバージョンがあります。最新・最高速のバージョンは、USB3.0ですがオーディオ用には(今のところ)USB1.0と2.0が使われています。USBのバージョンにより対応する最大のオーディオ規格は変わりますが、PCM:384kHz/32bit、DSD:5.6MHzと光ディスクに記録できる最高のフォーマットを上回ります。また、ソフト側(ドライバー/ソフトウェア側)が対応していれば、ドルビーデジタルやDTSなどのサラウンド信号も送ることができますが、ほとんどの場合2ch(ステレオ)での高音質再生のために使われます。

特別なソフトウェアーのインストールが不要なHDMIと違い、USBで機器を接続するには送り側の機器(PC)に受け側の機器(インターフェイス)に対応するドライバーのインストールと音声出力の設定が必要になります。PCがWindowsを搭載する場合や、Mac PCをお使いの場合には専用のドライバーのインストールが不要になることもありますが、基本的にはドライバーのインストールや音声出力切り替えなどの最低限のPC操作の知識は必要です。


・S/PDIF、HDMI、USBの共通点

これらのデジタル接続は、PCとDACを一対一もしくは一対多で接続するために使いますが、一対多で使った場合「すべての機器に同じ信号が出力」されます。接続のイメージは、CDトランスポーターとDACの接続とほとんど同じです。

これらの方式を使ってPCとDACを接続した場合、記憶装置に収録された音楽ファイルをオーディオ機器に対応する「デジタルデーター形式」に変換して出力するための「プレーヤーソフト(Windows Media Playerやi-Tunesのような)」が必要になります。出力可能な音楽ファイル形式はプレーヤーソフトに依存しますが、WAVEやDSDだけではなく、Flac/MP3/AACなど様々な形式で記録された音楽ファイルを再生できます。

また、プレーヤーソフトはシャッフルやリピート、プレイリストの作成や、ジャケット画像の表示など、CD/SACDプレーヤーにはない使える機能を持っています。従来のCD/SACDプレーヤーと同じ感覚で音楽を聞きたいとお考えならPCとDACの接続は、S/PDIF、HDMI、USBがお薦めです。


・LAN(ネットワーク)接続

LANは、その名前「Local Area Network」の通り、複数の機器を相互に接続して「ネットワーク」を構成するための接続規格です。LAnN(Ethernet)を使えば、一台のPC(NAS)を同時に複数の再生機(クライアント)に接続すれば、収録した音楽データーを共有し、それぞれの機器で個別の音楽ファイルの再生が可能になります。LAN接続で音声を伝達するには、音楽データーの配信(ストリーミング)を行うソフトのインストールが必要です。Windows Media Playerやi-Tunesなどにはこの機能が備わっていますが、クライアント(LAN接続可能なオーディオ機器)側にも対応するソフトのインストールが必要です。Windowsをインストールしているオーディオ機器やiPhone、iPod Touchなどがそれらに相当しますが、一般的なハイエンドオーディオ機器では使えません。

S/PDIF、HDMI、USBでは、PC側のソフトが音楽ファイルを選択しそのデジタルデーターをDACへ送信していました。LAN接続によるストリーミング再生がこれらと違うのは、PC(NAS)はクライアントからの送信要求に応じてデーターを送り出す所です。PC(NAS)はあくまでもクライアントの指示に従うだけなので、複数ファイルにまたがるシャッフルやプレイリストによる再生を行うためには「クライアント(DAC)側」に対応する(送信を指示する)ソフトが必要になります。多くのLAN機能搭載DACはこのような複雑なソフトを搭載しませんから、LAN接続では従来のCD/SACDプレーヤーと同じように「アルバム単位でのプレイ」が基本になります。

私達が知らずに使っている「ストリーミング再生」の代表が、YouTubeやUstreamです。これらのサイトやインターネットラジオ局は、サーバー側に「ストリーミング配信」が可能なソフトが搭載されれ、クライアント(端末)からの要求に応え、音声(画像)データーを配信(Streaming)しています。

「DHCP」を利用して機器をLAN接続することはさほど難しくありません。しかし、固定IPアドレスを使う、セキュリティーを完全にする、などさらに上級のテクニックを使うためには、高度なネットワーク接続の知識が必要になります。

また新しいオーディオに「ネットワーク」という名称が入るためか、PC/ネットワークプレーヤーの世界ではネットワーク接続が基本のように考えられがちです。しかし、従来のCD/SACDプレーヤーのシステムには、USB、HDMIによる接続が便利で近いように思います。

このLANという規格を家電製品で共通化したものが「DLNA(Digital Living Network Alliance」です。これらを搭載する機器間ではメディアを共有できますが、複雑なプレイなどにメーカー固有の命令が使われることがあり、DLNA対応機器同士であれば「必ず完全に動作する」という事はありませんが、動作保証が確認されている機器同士であれば、LANケーブルを接続するだけですぐに使えドライバーソフトのダウンロードも不要です。また、機器がWANに接続されていればインターネットラジオが聴けるなどのメリットもあります。映像や各種メディアを含む、マルチメディア再生に対応させたいのであれば、DLNAには大きなメリットがあります。また、LAN配線は細く安いので他のデジタル接続に比べ長距離の引き回しが圧倒的に容易なことも大きなメリットです。

7.接続によるデジタル伝送方式の違い

・S/PDIF、HDMI、USB接続

S/PDIF、USB、HDMI接続では、音声データーは必要な形式に変換されて送信されます。しかし、音声データーは通常のデーターとは異なる「一方通行」の方式で送信され、伝達経路でデジタルデーターが損なわれたばあい、伝送される信号に含まれる「エラー訂正データー」を利用して受け側機がデーターの修復を行いますが、「データーの再送信」は行われません。そのためケーブルやインターフェイスの品質が相当お粗末な場合音楽データーが損なわれる可能性はありますが、よほどのことがない限り通常データーが損なわれる恐れはありません。


・LAN接続

LAN接続がUSBと異なるのは、S/PDIF、HDMI、USB接続のようにデジタルデーターを「一方通行」で送信するのではなく、「双方向通信」で行われることです。データーは単純な「データーを含む矩形波」に置き換えられて通信されるのではなく、プロトコルという「規格」に置き換えられて送信されます。通信は「双方向」でデーター欠落が生じた場合は、「再送信」が行われケーブルや中継機器の品質でデーターが損なわれることがありません。送受信でデーターが損なわれないLAN接続でも、LANケーブルの品質で音質が左右されるのは不思議です。

8.後書き

CDプレーヤー(デジタル・オーディオ)の登場時、またそれを超える高音質ディスクSACDやDVD/Audioの登場時もそうでしたが、新しいオーディオ技術が登場する度に「メディア」と「評論家」は、高音質や新しい時代の幕開けを声高々に告げようとします。しかし、それはあくまでも高音質を餌にした「利益誘導のためのコマーシャル」に過ぎません。

すべてが間違っているとは言いませんが、明らかに現実に出てくる音とは違うお話です。もし、彼らの主張が事実ならば、CDよりも圧倒的に音が良いSACDやDVD/Audioが衰退した理由を説明できません。そういう事実があるにもかかわらず、PC/ネットワークオーディオでまたしても「高音質への誘導」が繰り返されています。一体何が正しくて何が間違っているのか消費者にはまったく判断できないと思います。そういう「悪しき習慣」を断ち切るために、今回は特にハイレゾやDSDがCDより高音質という理由がないことをお伝えしようと思いました。特にPC/ネットワークオーディオがCD/SACDよりも高音質あるという論拠はアナログ回路まで含めて考えると正当な論拠に乏しく、呪文のように繰り返されてきた「高音質の主張」と同じくらい無意味です。

また、今回は具体的に書いていませんが、様々な理由によりレコーディングで使用されるマイクの最高周波数は「20kHz」を大きく超えていません。レコーディングでは、最高40kHz程度の高域収録能力があれば良く、現場では48kHz/24bitが主流に使われています。時には96kHz/24bitが使われることがありますが、DSDは録音後の編集ができないためほとんど使われていません。つまり、販売されているハイレゾやDSD音源は、そのほとんどすべてがこれらの「低級なデジタル規格からアップサンプリングして作り出されたもの」なのです。

ハイレゾやDSDを信奉する人たちは「まったくオーディオの現場を知らない」と断言できます。「ハイレゾを聞いてみたけれど、CDとそんなに変わらなかった。」お使いのオーディオ機器が高級であればあるほど、そう実感なさると思います。目先のスペック競争に巻き込まれて所有している機器やソフトが「悪い」と思い込まれる必要はありません。

確かにパズルを解くように難しい情報を展開し、悦にいるのもオーディオの楽しみの一つだと思います。私もすべての技術を完璧に把握してこのページを書いているわけではありませんから間違いがあるかも知れません。しかし、たとえ情報が間違っていたとしても、あるいは「正しい」・「正しくない」を抜きにしても音質改善を模索する想像は、オーディオの楽しみの一つです。

しかし、それでもどれほど知識を深めても、「やってみなければわからない」、「聞いてみなければ分からない」のがオーディオの奥深さであり楽しさです。

オーディオを知れば知るほど、その謎は深まるばかりです。オーディオ機器から音楽家の魂が宿るような「熱い音」を出すために必要なのは最新の技術や知識でもなければ、高価なオーディオ機器でもありません。それは、「よりよい音で音楽を聞きたいというあなたの情熱」です。

たゆまぬ情熱が音を少しずつ熱くし、やがて音の向こう側に「音楽家の魂」を感じるようになれ、いずれは音そのものに「音楽家の魂」が宿る瞬間がやってきます。その大いなる喜びをすべての音楽ファンと一緒に味わうこと。それが逸品館の目指す「音の世界」です。

2013年7月 逸品館代表 清原 裕介
http://ippinkan.com/magazine/magazine_2013-7.htm
 

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コメント
 
1. 中川隆[-12034] koaQ7Jey 2018年5月05日 18:08:04 : b5JdkWvGxs : DbsSfawrpEw[-13294]

人間の聴覚と音質について - Innocent Key
http://innocent-key.com/wordpress/?page_id=5214


このような資料を見つけました。コード社の資料ですがなかなか良く出来ています。最も先進的で個人的な経験とも一致する箇所が多い内容です。もちろんすべて同意ではありませんがここ近年でみた資料のなかではもっとも同意できる内容の多い資料だと思いましたので、同意できる部分についてのみですが、ここで紹介しておきたいです。

hugo_technology.pdf

ただし元の資料は当然ながらフル英語なのでかなり意訳というか自分の勝手な解釈による文章と、分かる範囲で個人的経験からの捕捉を追加しています。後半は持論の展開になりますので、原文の正しい解釈を求める方はそのまま原文の資料を御覧ください。

元はパワーポイントのファイルだったので原文はこちらでPDFにコンバートしておいておきます。


音の知覚

•既存の音響技術は単純な耳のキャパシティ(20-20kHzなどの聴覚の限界やスペック?)をもとにした測定値で評価されます。たとえば聴感補正された歪率やSN比です。

•画像認識では目から入るデータは10%で残り90%は脳内処理によるもので、オーディオでも同様です。

• 我々は個別の音を知覚しますが、これは耳からではなく脳から来ています。

• それらの分離した音は3次元空間に配置され、これも脳の処理によります。

• どのように個別の音を脳が分離しているかについての科学はまだ未発達であり、脳がどのように処理しているのかは乏しい理解しか持っていない。


ここで出ている話についてですが、たしかにオーディオ、いやこれは音楽制作のほうが個人的に経験が多いのでこちらで例えてしまいますが、非常に同意できる内容が多いです。耳の訓練によって聞こえる音=認識できる音の質と量は全く別物のように変わっていきます。それは脳の処理によって獲得された情報なのかもしれません。

たとえば音楽制作では音程やスケールの認識、コード進行、パート編成、音色、それらを組み合わせた楽曲の意図を正しく理解し、さらに表現するためには相当の訓練が必要です。音楽のエンジニアリングでもEQやコンプによる音の変化、そこからミックスやマスタリングへの応用、意図的な音づくり等、どちらも何年にも及ぶ訓練が必要な世界です。そして聞こえなかった音が聞こえる=認識できるようになるという経験は常に自分自身の成長とともにありました。

これはオーディオでも同じで部品や音質差の聞き分け精度は訓練で向上します。聞こえなかった音は頑張ればだんだん聞こえるようになるはずです。(もちろん自分自身も聞こえていない音がまだまだあるはずです)

そして現状では体系的な音質についての研究は進んでおらず、世間では音質議論そのものがヘタしたらオカルト扱いです。そもそも未だに従来の単純な測定スペックでしか評価ができないオーディオ機器の現状があります。見かけのスペックと音質の相関関係は事実上ほとんど崩壊しているのですが、そのような事実に対して納得の行く説明が未だにつかないのが現実です。

この資料で指摘しているのは、このような従来の指標のみではまったくオーディオ機器の性能を評価することは出来ないし、従来の常識に不足していることが多いということを訴えたいのでしょう。これはもちろん測定が無意味という意味では決してなくて測定には限界があるというのが重要な捉え方です。

バーでこのシーンを想像してみて


http://innocent-key.com/wordpress/?page_id=5214

•あなたは楽器を別々に認識できます。

•あなたは誰かが隣で話している内容を理解できます。

•あなたは3次元空間で2つの音がどれくらい離れているか、実際の配置、高さ、左右、奥行きを認識できます。

•あなたが後ろに3メートル下がったとき、バンジョーはより遠くに聞こえます。それが20メーターならばその深さで感じ取れます。

•脳はそれらすべての処理と計算をリアルタイムで行います。

•科学は人間の脳が行うこれらの詳細な方法についての理解を持っていません。

•まだこの処理ができるように設計されたコンピュータはありません。

•そして私たちは当たり前のようにそれができます!


この話はまさに測定器と人間の感覚の違いを示しているように思います。個人的に思うオーディオでの音質差でこの内容が妥当だと思う根拠はノイズフロア内に埋もれた情報を聞き取ることが出来るという経験です。従来の学説ではそれは不可能ということになっていますが、オーディオ開発における経験ではそのような従来の説は完全ではないように感じています。

それはちょうど上記で言う、沢山の人や楽器の存在する実際の空間で、さらに反射音が複雑に絡み合っている環境で音を聞く例を使うと確かにうまく説明ができます。コンピュータや測定器がそのような環境で、どのような楽器がどんな曲を流しているのか、そしてまわりにいる誰が何を話しているかそれらを同時に全て認識することが出来るのかという話です。しかしそんなことはまず不可能です。人間でも母国語であれば騒音の中でも脳内補完で理解が出来ますが、それが聞き慣れない方言や覚えたての外国語だったら途端に聞き取れなくなってしまいます。

このように人間の聴覚は訓練に獲得された脳内処理によって成り立っており、単純なセンサーではないという話はそのとおりです。そして学習内容は人によって癖がありますから、オーディオにおける印象の個人差はそれらの経験の差によって方言のように生じていることでしょう。これがオーディオにおける評価の難しさではないかと思います。


ノイズフロア変調

•音楽信号に合わせてノイズが増減することは、ノイズフロア変調を生じます。

•耳と脳はこの問題に非常に敏感であり、それは脳が個々の実体へ音を分離するのを妨げます。

•リスニングテストは測定可能以下のレベルにあるノイズフロア変調に対する感度を示しました。

•ノイズフロア変調は音を明るく、固く、攻撃的にします。それは楽器の分離とピントを悪化させます。ノイズフロア変調を減らすことはなめらかさ、ピント、品位を改善します。それはより自然な音です。


ノイズフロア変調という意味はよくわかりませんが、この部分で述べられている実験結果は当サイトの基本的価値観である「音質=分離の良さ」と同じだと考えると、個人的な試行錯誤の経験と直接関係している内容です。特に測定限界以下にあるノイズフロアの成分変化=音質の変化というのは経験的にも確実にありました。

例えば当サイトで主張している電子ボリュームやアナログボリュームによる音質劣化、抵抗の音質差などがまさにこれに当てはまります。これらの熱雑音は音の分離を即座に確実に奪います。このようなランダムノイズは非常に音質にとって害のあるものです。しかしその変化は測定限界以下、ノイズフロア以下での変化でしかありません。そのような違いは認識不能ではないのです。ですがそこまで害があるようにはまだまだ主張されていないように思います。

たとえば100Ωと10Ωの違いなんてノイズレベルで言えば相当微小な差ですがそれでも耳で聞けば違いがわかります。実際にはそれよりずっと大きなノイズ要因を残した状態であっても、ずっと微小領域のノイズ源を除去したときにその違いはちゃんと聞こえるのです。これはノイズに埋もれた音は認識できないという俗説と反しています。たとえばノイズの多いオーディオ機器でも電源ケーブルや中の部品を変えたら音の違いがわかるという話です。それらの違いは完全にノイズに埋もれている超微小領域の差のはずですが、人間にはそれがわかるのはこのような耳の特性があってこそです。このような大きなノイズに埋もれた微小領域のノイズの差は測定することが不可能な領域ですが、音質にとっては違いが出てしまうのが事実です。この領域の精度はおそらく認識に個人差がありますがそれは訓練の多寡によるものでしょう。

上記のバーでの例えから見てみますと、人間の耳はノイズの中での特定の微小音を認識、特定できるように作られているようです。その理由はモガミ電線の方も書いていましたが、生命の進化の歴史に根拠があると思っています。たとえば風の音や水の音等さまざまな音が存在する自然界で天敵に襲われるときの状況を考えてみます。そのようなシチューエーションで外敵の存在を聞き分ける能力の有無は直接死活問題だったのでしょう。

このような特定の微小ノイズは測定限界以下の領域での変化であっても耳にとっては大きな影響があるということ…それはChord社も同様の見解のようです。ただし私自身は何でもノイズフロアを極限以下に持っていくことだけが重要という考えより、音質を悪化させる特定の要因に注目してそのような成分を減らすことが重要だと思っています。音質にとって害にならない=脳で分離処理できるノイズ成分はオーディオでは実はあっても構わないとも言えます。ですが測定器では害のあるノイズかそうでないかは区別が出来ません。測定器の単純なノイズフロアだけでは音質は評価できない可能性はあります。もちろん測定上でノイズフロアが極限に低ければ悪質なノイズも少ない可能性が高いというのは正しいです。逆にノイズフロアだけ低くても害のあるノイズばかりなら同じスペックの機器より音が悪いというのもありえます。

経験的に害のないノイズ、問題になりにくいノイズは振動とか電源の残留リップルとか歪成分とか発振波形も大丈夫のようです。これらの共通点は特定の周波数に依存している成分です。何らかの相関性があるノイズは耳で分離が出来る=これらは空間を埋めたり音を消したりしない(限度問題ですが…)ことが多いです。たとえばカップリングコンデンサの音質変化なども振動起因だと思っているので、こういうノイズは積極的に音作りに利用しても良いのではと思います。実際にハイエンドメーカーの設計を見てもコンデンサだけはそういう使い方を見かけます。ですが抵抗や半導体の発する完全なランダムノイズは音質の分離を即座に悪化させるので、出来るだけこういうノイズの発生を防ぐことが高音質への道、それがオーディオ開発での重要なポイントになるでしょう。


Chord社の主張するインターサンプルのタイミング精度について

私はChord社の主張しているタイミング精度の重要性、長大なFIRフィルタの必要性については同意していません。その理由を画像を使って説明したいとおもいます。もちろん画像と音声は性質が違うので単純比較は出来ませんが、ひとつの例えと思ってください。しかしこの例えではFIRフィルタの優位性はそこまで大げさな正当性があるのかどうか疑問という要点はなんとなく伝わるのではと思います。


オリジナル(生音)
http://innocent-key.com/wordpress/?page_id=5214

まずアナログの原音がこれだとします。この時点では情報量がめいいっぱいあるとします。

44.1kHz NOSのイメージ
http://innocent-key.com/wordpress/?page_id=5214


こちらは44.1kHzで収録されたデジタルデータのイメージです。この時点で情報はすでに失われてしまっています。NOSの場合はデジタルのカクカクをそのまま再生するのでこのようなイメージになるかと思います。


FIRフィルタのイメージ
http://innocent-key.com/wordpress/?page_id=5214


こちらはFIRフィルタのイメージ画像です。この画像自体はバイキュービックというフィルタですが、FIRフィルタに似ている特性のフィルタです。

ここで重要なのはNOSもFIRフィルタも元画像に近づいているわけではないということです。Chord社の主張はこのFIRフィルタの精度を高めるほど元のタイミングに近づくと主張しているようですが、実際には失われた情報は元に戻るわけではないのは画像で例えるとよりわかりやすいように思います。特に国内ではNOSがベストと主張するタイムドメイン派の存在もありますので両者の主張は真っ向から対立することになってしまいます。

ではどちらが正しいのでしょうか。

正直画像から優劣を判断するとしたら、元の画像(音源)の傾向によってフィルタが合う合わないは変わる=フィルタ自体に絶対の正解は無いのではないかというのが本当の答えのように思います。どちらにせよ決して元のデータに戻るわけではないなら、音源に合わせて好みに応じて選べるのが一番良いのではないでしょうか。

性質が違うとはいえ画像でこういう例えが成立してしまう以上Chord社の主張するフィルタの重要性は正しいのかかなり疑問に思っています。自社のFPGAが完全独自技術で超長大なFIRを使えることが既存メーカーに対する数少ない優位性なのでこのような主張をしているように考えてしまいますがどうでしょう?

Hugo等の高音質はこのFIRフィルタの長さによるタイミング精度の向上より、内部処理のハイサンプル化により内部SN向上と外部フィルタ回路を大幅に簡略化出来たことによる恩恵が殆どであって、実はフィルタはそれほど音質に貢献していないのではないかと考えてしまいます。実際彼らの言う貧弱なフィルタしか搭載していない典型的な既存DAC-ICであるAK4495でもHugoの音質は超えられました。この事実は彼らのフィルタの絶対的優位性の主張は完全ではない=音質にとって最重要な要素ではないことを示していると思います。

ついでですが、画像で例えるなら多分DSDはこんなイメージです。RGB各単色+ノイズによる拡散ですがそのかわり解像度は高いイメージです。もちろんハイレゾになればPCMもDSDよりも多くの情報量を持つことが出来ますので、この画像比較だけでDSDが良いっていう話じゃありません。あくまで一例なので厳密には違います。

DSDのイメージ
http://innocent-key.com/wordpress/?page_id=5214


関係するかもしれない話

追記で面白い話なのでリンクを貼っておきます。人間の認識能力の限界は予想よりも高そうです。生まれつき持っていない感覚を補うことが出来る能力が脳にはあるようです。これをみると脳が世界を見せているという話もますます信ぴょう性が高まります。

人間に新たな感覚を作り出すことは可能か?
David Eagleman / 青木靖 訳 2015年3月 (TED2015)
http://www.aoky.net/articles/david_eagleman/can_we_create_new_senses_for_humans.htm
https://www.ted.com/talks/david_eagleman_can_we_create_new_senses_for_humans?language=ja


私たちの体はとても小さなものからできていて、すごく大きな宇宙の中にいるわけですが、そのようなスケールの世界を私たちはあまり上手く把握できません。私たちの脳は、そういうスケールで世界を理解するようには進化して来なかったからです。私たちの認識はむしろ真ん中のほんの薄い領域に捕らわれています。さらにおかしなことに、私たちが自分の居場所と思っているその薄い領域においてすら、私たちは起きていることの多くを見てはいないのです。

たとえば世界の色を例に取って見ましょう。これは光波で、物に反射した電磁波が目の後方にある専用の受容体に当たることで認識されますが、私たちはすべての波長を見ているわけではありません。実際私たちが見ているのは、全体のほんの10兆分の1にすぎません。だから電波やマイクロ波やX線やガンマ線が今まさに体を通り抜けているにも関わらず、まったく気付かないのです。それを捕らえられる感覚受容体が備わっていないからです。何千という携帯電話の会話が今まさに体を通り抜けているというのに、それがまったく見えません。

そういったものが本質的に見えないという訳ではありません。ヘビに見えている世界には赤外線の一部が含まれているし、ミツバチが見る世界には紫外線が含まれています。そして私たちの車のダッシュボードにはラジオ周波数帯の信号を捕らえる機械があるし、病院にはX線領域の電磁波を捕らえられる機械があります。しかし私たち自身はそういったものを感じ取ることができません。少なくとも今のところは。そのためのセンサーを備えていないからです。

それが意味するのは、私たちの体験する現実は生物としての肉体に制約されているということです。私たちの目や耳や指先は客観的な現実を伝えているという思い込みに反して、実際には私たちの脳は世界のほんの一部をサンプリングしているに過ぎないのです。生き物の世界を見渡してみれば、異なる生き物は世界の異なる部分を見ているのが分かります。視覚も聴覚も欠くダニの世界で重要となるシグナルは温度や酪酸です。ブラック・ゴースト・ナイフフィッシュの感覚世界は電場で豊かに彩られています。エコーロケーションするコウモリにとっての現実は空気圧縮波から構成されています。それが彼らに捕らえられる世界の断片なんです。

科学でそれを指す言葉があって、Umwelt (環世界)と言います。「周りの世界」という意味のドイツ語です。どの生き物もきっと自分の環世界が客観的現実のすべてだと思っていることでしょう。立ち止まって自分の感覚を越えた世界があるかもしれないなどと考えはしません。自分に与えられた現実をみんなただ受け入れるのです。

ひとつ意識喚起をしましょう。自分がブラッドハウンド犬だと思ってください。世界の中心にあるのは「におい」です。2億という嗅覚受容体を備えた長い鼻を持ち濡れている鼻孔はにおいの分子を引き寄せて捕らえます。鼻孔には切れ目さえあって、鼻いっぱいに空気を取り込むことができます。犬はすべてをにおいで捕らえます。ある日ふと気づいて足を止めるかもしれません。そして飼い主の人間を見上げて思います。「人間みたいに貧弱で情けない鼻を持っているというのはどんなものなんだろう?」(笑)「空気をほんのちょびっとしか取り込めず、たった百メートル向こうに猫がいることや、お隣さんが6時間前この場所にいたことさえ分からないというのは?」(笑) 私たち人間はそのようなにおいの世界を体験したことがないので、そのことを特に残念とも思いません。私たちは自分の環世界にすっかり馴染んでいるからです。しかし私たちはずっとそこに捕らわれているしかないのでしょうか?

私は神経科学者として技術が私たちの環世界を拡張できる可能性や、それが人間としての体験をいかに変えることになるかに興味があります。技術を生物的な肉体に組み込みうることを私たちは知っています。何十万という人が人工的な聴覚や視覚を使って歩き回っています。その仕組みはマイクを使って信号をデジタル化し電極を直接内耳に繋ぐ、あるいは網膜移植なら、カメラを使って信号をデジタル化し格子状の電極を視神経に直接繋ぎます。15年前という比較的最近まで、そういった技術はうまくいかないと考える科学者がたくさんいました。なぜならそういった技術が話すのはシリコンバレーの言葉で、それは生物的感覚器官の言葉とは違っているからです。しかし実はうまくいくんです。脳はそういった信号の使い方をちゃんと見つけられます。どのようにしてか?

実を言うと、脳というのはそういったものを見も聞きもしてはいないのです。脳は音も光もない頭蓋骨の中に収められています。脳が見るのは様々なケーブルから入ってくる電気化学的な信号だけです。脳が扱うものはそれだけです。脳というのは、そのような信号を取り込んでパターンを抽出し意味付けを行うことに驚くほど巧みで、この内的な宇宙からストーリーをまとめ上げて、皆さんの主観的な世界を作り出しているんです。ここで鍵になるのは、脳というのはそういうデータがどこから来ているのか知らないし、気にもしないということです。何であれ情報が入ってきたら脳はその使い方を見つけ出すのです。脳というのとても効率的な機械です。それは基本的には汎用計算装置で、どんなデータに対してもどう使えばいいか見出すことができ、 母なる自然が様々な入力チャネルを作り出す自由を生み出しています。私はこれを「進化のPHモデル」と呼んでいます。ここではあまり専門用語を使いたくありませんが、PHは「ポテト・ヘッド」の略です。この名前を使っているのは、私たちがよく知り気に入っている感覚器というのは目にせよ耳にせよ指先にせよプラグアンドプレイの周辺装置に過ぎないことを強調するためです。差し込むだけで準備OK、脳は入ってくるデータの使い方を見つけ出します。

動物の世界を見渡すと、様々な周辺機器が見つかります。ヘビには赤外線を感知するピット器官があり、ブラック・ゴースト・ナイフフィッシュには電気受容器があり、ホシバナモグラは鼻先の22本の突起を使って周囲を探って世界の3次元モデルを作り出し、鳥類の多くは磁鉄鉱を備えていて地球の磁場を感じ取れます。これが意味するのは、自然は脳を再設計し続ける必要はないということです。脳機能の基本が確立されたなら、あとは新たな周辺装置のデザインだけ気にすればいいんです。それが意味するのは、我々に備わる器官は別に特別で根本的なものではない、ということです。進化の長い道のりで受け継いできたものというに過ぎず、我々はそれにしがみついている必要はないのです。

そのことの良い例として「感覚代行」と呼ばれる現象があります。これは通常とは異なるチャネルを通じて脳に情報を送るということで、脳はその情報をどうすべきかちゃんと見つけ出します。空論に聞こえるかもしれませんが、これを実証した最初の論文が1969年のネイチャー誌に出ています。ポール・バキリタという科学者が、改造した歯科用椅子に盲人を座らせ、ビデオカメラを設置してその前に何か物を置き、被験者はその映像を格子状に並べた筒型コイルによって背中で感じるようにしました。だからコーヒーカップをカメラの前で動かすとそれを背中に感じるわけです。盲目の人たちは背中の小さな部分の刺激からカメラの前にあるものを驚くほど正確に言い当てられるようになりました。

その後これをより現代化したものがいろいろ現れました。「ソナー眼鏡」は目の前にある物の映像を音の風景に置き換えます。物が近づいたり遠ざかったりすると「ジジジジジジジジジ」と音がします。雑音みたいですが、何週間かすると盲目の人はその音をたよりに目の前に何があるかを非常に良く把握できるようになります。これは別に耳を使う必要はなく、こちらのシステムでは格子状の電気触覚を額に貼り付けて目の前にあるものを額で感じ取ります。なぜ額かというと、他に大して使う用がないからです。最も新しい例はBrainPortと呼ばれるもので、小さな電極の格子を舌に付け、ビデオ映像を電気触感信号に変換します。盲目の人はこれを驚くほどうまく使うことができ、ボールをカゴに投げ入れたり複雑な障害物コースを通り抜けたりできるようになります。舌で見るようになるんです。

突拍子のない話に聞こえるかもしれませんが、視覚は脳の中を流れる電気化学的信号でしかないということを思い出してください。脳はその信号がどこから来たのか気にしません。単にそれをどう使ったらよいか見出すんです。

私の研究室で関心を持っているのは、聴覚障害者のための感覚代行です。ご紹介するのは私が大学院生のスコット・ノーヴィックと一緒にやっているプロジェクトで、彼は博士論文に向けてこの研究を主導しています。私たちがやりたいのは、周囲の音を何らかの形に変換し、聴覚障害者が言われたことを理解できるようにすることです。私たちは携帯機器の性能と遍在性を生かし、携帯電話やタブレットで使えるものにしたいと思いました。またこれは身に付けて服の下に着られるものにしたいと思いました。

コンセプトを目にかけましょう。私が話すと、その音をタブレットが捕らえてチョッキに埋め込まれたたくさんのバイブレータに対応付けます。携帯に入っているようなモーターを使っています。私が話した言葉がチョッキの振動パターンへと変換されるわけです。これはただのコンセプトではありません。このタブレットはブルートゥース通信をしていて、私は今そのチョッキを身に付けています。だから私がしゃべると、その音がダイナミックな振動パターンへと変換されます。これによって周囲の音響世界を肌で感じ取ることができます。私たちはこれを聴覚障害者に試してもらっていますが、ほんのわずかな期間でチョッキの言葉を感じ取り理解できるようになることが分かりました。

彼はジョナサン、37歳で修士号を持っています。生まれもっての重度聴覚障害者です。普通の人の環世界の一部が彼には欠けているわけです。それで彼にこのチョッキの訓練を4日間、日に2時間ずつしてもらい、5日目の様子がこちらです。

(映像中 ノーヴィック) You

スコットが言葉を言い、ジョナサンがそれをチョッキから感じ取ってホワイトボードに書いています。

(映像中 ノーヴィック) Where

ジョナサンは複雑な振動パターンを解釈して、言われた言葉を理解することができます。

(映像中 ノーヴィック) Touch

ジョナサンはこれを意識的にやっているわけではありません。パターンがあまりにも複雑なためです。彼の脳がパターンを紐解いて、データの意味を理解するようになっているのです。私たちの予想では、このチョッキを3ヶ月も着ていれば彼は直接的な聴覚の感覚を持つようになるでしょう。ちょうど盲目の人が点字の上に指をすべらせたときに意識的な努力なしに意味が直接ページから飛び込んでくるように感じるのと同じように。

この技術は大きな変化をもたらす可能性を持っています。現在聴覚障害の唯一の解決法は人工内耳ですが、それには外科手術が必要です。しかもこのチョッキは人工内耳の40分の1以下の値段で作ることができ、この技術を広く世界に、最も貧しい国々にも行き渡らせることができます。私たちは感覚代行での結果に強く勇気づけられ、「感覚追加」について考えるようになりました。このような技術を使ってまったく新しい感覚を人間の環世界に付け加えることはできないでしょうか? たとえばインターネットからリアルタイムデータを直接人の脳に送り込んで直接的な認知経験を発達させることはできないでしょうか?

これは私たちの研究室でやっている実験ですが、被験者はインターネットからのリアルタイムデータを5秒間体感します。その後2つのボタンが現れ、どちらかを選択します。被験者は何のデータか知りません。選択が正しかったか1秒後にフィードバックが与えられます。ここで見たいのは、被験者はパターンが何を意味するのかまったく知らないわけですが、どちらのボタンを押せばよいか正しく判断できるようになるものかどうかです。被験者は私たちの送っているデータが株式市場のリアルタイムデータで、自分がボタンで売買の選択をしていることを知りません。(笑) フィードバックで正しい選択をしたかどうか伝えています。私たちが見たいのは、何週間かの訓練の後に、世界経済の動きを直接把握する感覚を持つように人間の環世界を拡張することは可能か、ということです。結果がどういうことになったか追ってご報告します。(笑)

これは私たちが試しているもう1つのことですが、今朝のこのセッションの間、TED2015のハッシュタグがついたツイートを自動的に集めてセンチメント分析にかけています。みんなが肯定的な言葉を使っているか否定的な言葉を使っているかということです。この講演の間ずっと私はこれを感じていました。私は何千という人々の集合的な感情にリアルタイムで繋がっているわけで、これは人にとって新しい種類の経験です。みんなが今どうしていて、どれくらいこれを楽しんでいるか分かるんですから。(笑)(拍手) これは人が通常体験できるよりも大きなものです。

私たちはまたパイロットの環世界を拡張しようとしています。ここではチョッキにクアッドコプターから9種類のデータ—ピッチヨーロール方位方向などが送られていてパイロットの操縦能力を向上させています。パイロットの皮膚感覚が遙か向こうの機体にまで拡張されているようなものです。これはとっかかりに過ぎません。私たちはこれを計器で埋められた現代的なコックピットに適用したいと考えています。個々の計器を読み取る代わりに感じ取れるようにしたいのです。

私たちは情報の世界に生きていますが、ビッグデータにアクセスするのとそれを肌で感じ取るということの間には違いがあります。人間の地平を拡張することの可能性には本当に限りがないと思います。たとえば宇宙飛行士が国際宇宙ステーション全体の状態を感じ取れるというのを想像してみてください。あるいは自分の体の血糖値やマイクロバイオームの状態といった見えない健康状態を感じ取れるというのを。あるいは360度の視覚や赤外線や紫外線の視覚を持つというのを。ここで鍵となるのは、未来へと進む中で私たちは自らの周辺機器を選んでいけるようになるだろうということです。母なる自然が長いタイムスケールで感覚器官を与えてくれるのを待つ必要はありません。良い親が皆するように、世界に出て行って進む道を決めるために必要な道具は既に与えてくれているのですから。今私たちが問うべきことは、自分の世界をどう体験し探索したいかということです。ありがとうございました。(スタンディングオベーション)

アンダーソン これ感じていますか?

イーグルマン ええ、このチョッキで拍手を感じるのは初めてですが、良い気持ちです。マッサージされているみたい (笑)

アンダーソン ツイッターでみんな熱狂し、驚喜している! 例の株式市場の実験ですが、もし成功すれば研究資金に困ることはもうなくなりますね?

イーグルマン そうですね、もう国立衛生研究所に提案を書かなくて済みます。

アンダーソン ちょっとの間だけ懐疑的な見方をしてみましょう。これはすごいものだと思いますが、これまで得られた結果の多くは感覚代行が機能するということで、それは必ずしも感覚追加がうまくいくということではありませんよね? 盲目の人が舌で見ることができるのは視覚中枢があって情報処理できるからで、それが必要な構成要素だという可能性はありませんか?

イーグルマン 良い質問です。実のところ脳はどのようなデータを取り込めるのか理論的な限界を私たちは知りません。しかし一般論として、ものすごく柔軟だとは言えます。人が視覚を失うと、視覚中枢が他のものに引き継がれることになります。触覚や聴覚や言葉によって。それから分かるのは、皮質は単機能で、単にある種の計算を行うということです。たとえば点字のようなものに目を向けると、指で感じるでこぼこから情報を受け取っているのです。理論的な限界があると信ずべき理由はないと思います。

アンダーソン それが正しいとなったらみんな殺到することでしょう。非常に多くの応用が可能です。その準備はできていますか? もっとも期待していること、これが進む方向はどのようなものだと思いますか?

イーグルマン 応用はとてもたくさんあると思います。感覚代行を越えるという意味では、宇宙ステーションの宇宙飛行士という話をしましたが、監視に多くの時間費やす代わりに状況を感じ取れるようになるのではと思います。これが特に適しているのは多次元データだからです。鍵となるのは、私たちの視覚システムは塊や境界を検出するのには優れていますが、世界の状態を把握するのはうまくないことです。無数のデータを表示するたくさんの画面を1つひとつ注意して見ていく必要があります。だからこれは物事の状態を感覚的に把握するための方法になると思います。何もしないでいても自分の体の状態を知ることができるように、重機や安全性、工場や装置の状態を感じ取るというのは、すぐに応用できる領域だと思います。

アンダーソン デイヴィッド、本当に驚嘆させられる話でした。どうもありがとう。

イーグルマン ありがとうクリス。(拍手)
http://www.aoky.net/articles/david_eagleman/can_we_create_new_senses_for_humans.htm


2. 中川隆[-12033] koaQ7Jey 2018年5月05日 18:12:57 : b5JdkWvGxs : DbsSfawrpEw[-13294]

逸品館オーディオマガジン 2012年 10月

オーディオの発達と音楽の関わり
http://ippinkan.com/magazine/magazine_2012-10.htm


・オーディオは、音声の記録技術として誕生

録音再生技術は、1857年、フランス人エドゥアール=レオン・スコット・ド・マルタンヴィル (?douard-L?on Scott de Martinville) が発明したフォノトグラフが音を記憶する装置の最古のものとされていますが、この装置記録した波形を再生する手段は当時の技術にはありませんでした。1877年発明王として名高いエジソンは、ワックスを塗ったパイプ(鑞管)に音を溝として刻み、それを再生する装置を発表しました。その10年後にベルリナーが円盤型レコード蓄音機を発明します。このベルリナーが発明した円盤が、私達の知るレコードの先祖です。日本では、1910年に国産初の蓄音機「ニッポン・ホン」が発売され、その後1939年まで様々な形式の蓄音機が発売されSPの時代が訪れます。そして1951年にLPレコードが発売されます。その後1982年にSONYとPhilipsが合同でCDを発売するまでの約50年がアナログレコードの時代です。携帯オーディオは、1979年にSONYが「ウオークマン」を発売しています。

デジタル技術による機器の小型化も手伝って、現在の音楽との触れあいのほとんどが「携帯プレーヤー/ヘッドホン」に変わりつつあります。いずれにしても初めて蓄音機が発売されてからの100年間は、後戻りすることなく「録音再生技術」は発達しています。このように今では一日の間で「音楽」に触れない時間がないほど身近な存在になった「録音再生装置(オーディオ機器)」は、当初「音を記録し、それをできるだけ忠実に再現する装置」として発明されました。SP時代まで、それは変わっていません。

・オーディオは、音楽の再生技術として発展

SP時代の主な再生装置である「蓄音機」は音声を物理的に増幅するだけの能力しかなく、記録された音声よりも大きな音を出すことはできませんでした。しかし、アンプやスピーカーの発明がこれを大きく変えます。アンプやスピーカーを使うことで(電気的な増幅装置、すなわちオーディオです)生演奏よりも「大きな音量で音楽が再現できる」ようになったからです。これは、音楽再生における最大のターニングポイントです。なぜならば「音量」は、音楽を聞く上で非常に重要な要素だからです。音量を生より大きくすることで、再生音楽は生演奏を超える「表現力」を獲得したからです。これは、アナログ記録がデジタル記録に変わったことよりも、オーディオの歴史の中で遙かに重要です。

・音楽を構成する要素

生演奏よりも大きな音量で音楽を再現できるようになったことが、なぜオーディオ機器のあり方を根本的に変えたのかその理由を今度は録音される側、音楽から考えます。音楽は、音が変化することで伝わります(音楽は音の変化で成立する芸術です)。音楽に必要な音の変化には、「高低」と「大小」そして「音色」があります。物質を構成する最小単位が原子ですが、すべての「音」は、「高低」・「大小」・「音色」の組み合わせで構成されると考えられます。これを「音の3原子」と呼ぶことにします。

・原音忠実再生は存在しない

完璧な録音再生とは、この音の3原子を正しく記録しそれを忠実に再現することです。これをオーディオマニアは「原音忠実再生」と呼び、オーディオのゴールと考えています。しかし、それは架空の世界の話で現実に録音された音が「そのままの状態で元に戻ること」は物理的にあり得ないことです。記録された音声信号を音に変換するのがスピーカーですが、現在のスピーカーなら音の3原子の中で「人間が音楽を聞くために必要とする音の高低」は、ほぼ完全に再現できると考えられます。そして「大小」に限れば、生音を拡大する(原音よりも大きな音が出す)ことさえ可能です。これに対し残された「音色」の要素はどうでしょう?

・音色とは何か

それでは、「音色」について考えましょう。1円玉、10円玉、100円玉の3種類の硬貨をそれぞれ何枚か用意します。1円だけを手の中で振ると、鈍い「アルミ(純アルミニウム)」の音がします。10円玉はそれよりも硬くて密度のある「青銅(銅/錫/亜鉛)」の音がします。100円玉はさらに硬く響きの引き締まった「白銅(銅/ニッケル)」の音がします。

このように物質はそれぞれに固有の「響き」をもっています。これを楽器に当てはめて考えましょう。

クラシックギーターにはナイロンのゲージ(弦)を使いますが、仮にこのゲージを金属に変えるとギターの音は全く違うものになります。この音の「大小」・「高低」とは関連のない音の質感の変化を「音色」と読んでいます。金属だけではなく、楽器に使われる木材(ボディー部)もそれぞれ固有の音色を持っています。

・オーディオ機器固有の音色

スピーカーでは「音色」はどのように再現されるでしょう?ウーファーやスコーカーの材質を変えても、再生される楽器の音色はあまり変わりませんが、ツィーターの材質を変えると楽器の音色は変化します。例えば薄い布を使ったツィーター(テキスタイルツィーター)の再現する弦楽器の音色は滑らかで艶やかですが、それを硬い素材を使ったツィーター(アルミ、マグネシウム、ベリリウム、ダイヤモンド、チタンなど)で再生すると、硬くクッキリした音色に変化します。もしツィーターに加工される前の素材を叩くことができれば、素材に固有の「音色」を聞き取ることができるでしょう。素材が薄く加工されたことで素材固有の音色は薄まりますが、それでも私達にはツィーターに使われる素材固有の音色が感じられるのです。

このようにスピーカーだけではなく、真空管やトランス、抵抗やキャパシタなどオーディオ機器を構成するそれぞれのパーツは特有の音色を持っています。


・高音発生原理の違い

また、楽器とスピーカーが発生する「高音」にも大きな違いがあります。ツィーターのような薄い膜を持たないバイオリンやシンバルは、固体の表面が波打つことで高音を発生しています。固体表面が高速で波打つと、固体に接触している空気は急速に圧縮され、場合によっては音速を超える音波(衝撃波)が発生します。音波が音速を超えると、レーザー光のように距離に応じて減衰しにくくなります。しかし、スピーカーに使われている薄い膜を往復運動させて高音を発生させるツ
ィーターでは、これほど急激な空気の圧縮が行われないため、距離が離れると高音は減衰します。楽器の高音が遠くまで良く通るのは、高音の性質が違うからです。
楽器の強い圧力を持つ高音とスピーカーの圧力の弱い高音は、質感が違って聞こえます。逸品館は楽器と同じ原理で圧力の高い高音を発生する装置を作り、波動ツィーター「CLT-3FV」という名称で製品化していますが。このツィーターを使うと楽器の音が、非常に生々しくなる(実在感が出る)ことからもこの考えが間違っていないことが証明されます。

・マイクロフォンの音色

オーディオマニアは、録音が完全であると考えています。しかし、それも間違いです。スピーカーに数多くの種類があるようにマイクロフォンにも多くの種類があり、方式や価格によってその「マイクロフォンの音色(録音されたときの楽器の音色)」は明らかに異なります。つまり、録音された段階ですでに、楽器の音色に色が付いてしまうのです。

また、マイクロフォンが捉えた面積の空気の振動(音)の「位相情報(音源とマイクの振動板までの距離関係)」を正確に再現するには、同じ面積の振動板から音を発生させなければなりませんが、スピーカーの面積はそれよりも遙かに大きく、マイクが捉えた位相情報を正確に再現できません。これ以外にも様々な要因があり、現在のマイクロフォンでは音声の完全な記録は不可能です。

「原音忠実再生」は、現在のオーディオ・テクノロジーでは不可能です。時々PCオーディオの世界では「ビットパーフェクト」と呼ばれる、デジタル領域での信号の完全性が求めるようですが、録音・再生のあらゆる部分ですでに破綻している完全性をデジタルデーターの領域だけで保ったとしても再生音声の品質が劇的に向上(改善)することはありえません。


・音楽家は高級なオーディオで音楽を聞くとは限らない

時々、「音楽家は高級なオーディオ装置で音楽を聞くとは限らない」という話を耳にします。もし彼らが音の良さ(心地よい音の再現)をオーディオ機器に求めていないのだとすれば、この説話には納得できます。

「名器と呼ばれる楽器の音」は、それを聴いているだけでうっとりします。私達は高級なオーディオ機器の音にもうっとりすることがありますが、それは楽器のように「再生装置そのものの音が心地よい」からだと考えられます。耳の肥えた音楽家をうっとりさせられるほど音の良いオーディオ機器は、価格も高く希少です。ではなぜ魅力を感じられないにもかかわらず、音楽家はオーディオで音楽を聞くのでしょう?

・音と音楽の違い

音楽の3要素は、「リズム」・「メロディー」・「ハーモニー」とされています。確かに名曲は、奏者や楽器が変わっても名曲であり続けますから、それは間違いないでしょう。音質が優れなくとも、「リズム」・「メロディー」・「ハーモニー」が心地よく再現されれば、そのオーディオ機器は立派に音楽を再現していると考えられます。つまりオーディオマニアが求める「音質」に完全に依存しなくても、音楽は再現できるのです。初期の録音機器であるSPの時代よりも遙かに音質が向上した現代のオーディオ機器よりも、レコードや蓄音機の音が良いというマニアの存在もそれを肯定します。

・オーディオ機器の音楽性

私は時々、機器のテストリポートで「音楽性」と言う言葉を使いますが、この言葉こそ「音質ではない部分での音楽の再現性」を示しています。もちろん、それは「リズム」・「メロディー」・「ハーモニー」という単純な3つの指標によるものだけでは、ありません。食べ物の味わいが「甘い」・「塩辛い」・「酸っぱい」のように単純な指標だけでは判断できないように、音楽性も「リズム」・「メロディー」・「ハーモニー」の単純な3要素だけで判断できるわけではありません。

オーディオ機器の音楽性を評価することは、生演奏を評価するのと同じです。あなたが聞きたいものが「音の良さ」ならば、高級なオーディオを選ぶべきです。高価格な製品は、低価格な製品よりも「音が良いことが多い(絶対ではありません)」からです。もし、あなたが聞きたいものが「音楽性」ならば、価格よりも装置の音楽性に重点を置くべきです。良い楽器を下手な演奏が奏でた場合と、悪い楽器を達人が奏でた場合のどちらが心地よく音楽を聴けるのか?その答えがヒントになると思います。

・人はなぜ音楽を聞くのか

音楽は「特定の心情をより多くの人間で共有する」目的で生まれました。宗教的な儀式や冠婚葬祭に音楽が使われるのは、音楽が心(心象)を共有する手段として最適だからです。

心にある感情が生じたとき、それを言葉で表現するには「変換」が必要です。日本人なら日本語に、アメリカ人なら英語に心象を変換しなければなりません。しかし、音楽なら心象をダイレクトに伝えられます。言葉を持つ遙か以前に人類が交わしていたであろう「言葉を持たない音の変化(うなり声や歌い声)」が発展したものが音楽と考えられます。

音楽は言葉と違い、知識や教養のように後天的に身につくものではありません。私達のDNAに刻まれた太古からの記憶だからこそ、人は百の言葉よりも一つの音楽に深く感動することがあるのでしょう。人間に近いイルカや鯨の呼び合う声が時として「歌」のように聞こえるのは、DNAが人間に近い彼らの歌が人間の心にも伝わるからでしょう。人が音楽を聞く理由。それは、ただ一つ。人と繋がりたい(コミュニケーションしたい)からです。

・感動には二つの種類がある

人間の感情の動きには、喜怒哀楽があります。話をわかりやすくするために「喜=黄色」・「怒=赤」・「哀=青」・「楽=緑」のように感動に色を付けましょう。音楽で感情を表現したい場合には、感度の種類に対応する「色(音色)」で楽器を演奏します。黄色い音色を濃くすれば喜びが強く表現され、青い音色を強く演奏すれば悲しみがより強く表現される、という具合に色と音色が対応すると考えます。録音されたこれらの音楽を再現するとき、オーディオ装置の音色が「黄色」であればその装置の音は明るく、「青色」であれば暗く再現されると考えられます。つまり、聞き手は自分オーディオ機器の音色を選び、演奏の魅力をより強く引き出すことが可能です。

しかし、感動には喜怒哀楽に属さないものが存在します。壮大な景色を見たときに感じる言葉にできない心の動きがそうです。この感動はあらゆる感情が「フラット(公平)に入っていると考えられます。色で表現するならば「白」もしくは「透明」な感動と考えられます。この「透明な感動」を伝えるために演奏された音楽を「色つきのオーディオ」で再現すると、透明感が損なわれてしまいます(あるいは白に色が付いてしまいます)。これを音に例えて表現するならば、「風」・「波」・「風鈴」などの「無作為」の音が「透明な音」で、「歌声」・「楽器」・「話し声」などが、「有色の音」と考えられます。

あなたが音楽に何を求めるのか?何色にしたいのか?それがオーディオ機器を選ぶ時の指針となります。


・生演奏とオーディオの違い

ここまでは主に、オーディオでは生演奏を再現できないというお話を続けてきました。次に生演奏とオーディオの違いを考えましょう。

端的に言うと生演奏とオーディオの違いは、風景と風景写真のちがいです。風景を見るときは、その現場の空気や音など「視覚情報以外」の情報も体に入ってきます。風景を精密な写真に収録することで「視覚情報」は、ほぼ完全に記録できますが、それ以外の情報は欠落します。生演奏とオーディオも同じです。生演奏では音以外の様々な情報が体に流れ込んできます。オーディオでは、音だけが再現されるに過ぎません。それが、生演奏とオーディオの根本的な違いです。

・写真と絵画の違い

つぎに風景写真と風景画の違いを考えましょう。写真は、目に見える情報を公平かつ精密に記録し再現します。風景画は、作者が選んだ情報をデフォルメして記録します。人間が介在しない写真に対し、絵画では人間が情報を取捨選択することが大きく違います。さらに色の濃さを変え対象物の形を変化させることで、記録する(描く)情報を作る(クリエイティブする)ことができます。その作業こそ、芸術そのものです。

オーディオでは収録の段階で、すでに取捨選択がミキサーやエンジニアの手によって行われています。再生段階では、オーディオ機器の使い手により、さらに取捨選択が行われます。再生される音楽は、生演奏が複数の人間の手でデフォルメされたものになります。その作業もまた芸術です。つまり、オーディオとは演奏者・録音技術士・再生技術士(オーディオマニア)が作り上げる、新たな芸術であると考えられます。

録音技師や再生技術士が生演奏に改変を加えることを「良くない(冒涜)」と考えることもできますが、生演奏と同じ音楽を記録することができない以上「生演奏が持っていた芸術性をできるだけ損なわない」という取捨選択をすることで、生演奏を可能な限り損なうことなく再現することが可能だとも考えられます。

いずれにしてもオーディオでは演奏者以外の介在を否定することができず、その第三者の介在が「音楽の再現性の決め手」となることは間違いありません。
http://ippinkan.com/magazine/magazine_2012-10.htm


3. 中川隆[-12032] koaQ7Jey 2018年5月05日 18:24:25 : b5JdkWvGxs : DbsSfawrpEw[-13294]

オーディオと音楽性の関係 - Innocent Key 2017/08/15
http://innocent-key.com/wordpress/?page_id=8277

オーディオ界隈では良く音楽性という言葉があります。ですがこの音楽性についてまとまっている内容は余り見かけたことがありません。結局は個人の感性として片付けられていることが多い印象です。そして明確な説明を殆ど見たことがありません。

ですのであくまで音楽性の一つの見方ではありますが、経験から分かっている範囲の内容をまとめておきたいと思います。ただしここに書いた内容が音楽性の絶対の定義ではないことは予め断っておきたいところです。

音楽性が高い=どんな音楽なのか良く伝わる

音楽性とは音楽を通した「制作者が目的をもって行う何らかの表現」と考えています。よく出来た音楽は意識しているか無意識かにかかわらず、そのような何らかの意図が含まれることが一般的です。その意図にはあらゆるものを含みます。感動、安心、興奮、悲しみ、恐怖などの様々な感情、ほかに無機質なものだったり自然の描写などもあります。

そして音楽性が極限に高い状態とはどういう状態かというと、その音楽を聞いて100%誰もが音楽と共鳴している状態です。それは誰もが制作側の意図を完全に理解出来る状態ですが、現実的にはありえません。ですが仮定で理想を示すならばそういう状態です。もしそのような状態に近いオーディオシステムがあるとしたらそれは究極に音楽性が高いシステムということです。

要するに音楽性が極限に高い状態とは音源の意図伝達能力も極限に高いということです。

逆に音を聞いて何も感情を動かされない、全く何も意図を感じられないならば、その音楽性は無いということです。実はそれもその方向性で突き詰めれば虚無の表現となりますが、ここではもっと中途半端なものを指します。

音楽性が0の音楽をどれだけ音楽性豊かに鳴らしても音楽性は0のままです。そこは掛け算的です。だから音楽性を語る場合には音楽性のある音源を再生していることが前提となります。音源の音楽性を無視してシステムの音楽性は語れません。

システムで再生される音楽性は音源に含まれる情報が基準点になります。

音源にも音楽性の優劣はある

音源にも音楽性の高い低いがあります。いわゆる音楽性の高い音源とは上記の通り「伝達力が高い」ものです。伝達力が低い=音楽性の低いものは何らかの不要な要素が混じっており、意図がぶれていたり、表現が濁ったわかりにくいものになっていて、本来の意図伝達力が低下しています。

ジャズやポップスであれば作曲者、演奏者、エンジニアの実力が高く全員が目的と意図を共有し相乗効果を発揮したときに音楽性が高くなります。実力がちょっと足りなくてもメンバーの音楽性が一致していて相性も良かったりすると音楽性が高い可能性は上がります。方向性によっては未熟さがむしろ魅力になることもありますね。

オーケストラなら指揮者と楽団の相性、練度、楽曲理解の深さ、国民性等も入ってくるかなと思います。その場のテンションや空気もあります。そういった相乗効果が極まっていれば伝達力もあわせて極めて高くなります。それが音楽性の高い音源です。

そういった伝達力の高い=音楽性の高い傑作はジャンル外の嗜好を持つ人にも伝える力を持ちます。好みにかかわらず良いと思わせる力が強いわけです。「これは好みじゃないけど良いね」って作品です。こういう作品はヒット作だったり歴史に残る名演だったりする可能性が高いでしょう。

もし好みじゃないジャンルの曲を聞いてなお良いと思ったときは、その音源が素晴らしい音楽性を持っている可能性があるということです。

音楽性は十人十色

このような音楽性は上記の通りあらゆる方向性と多様性が存在しうるため、おそらく全ての音楽性を満遍なく捉えることは不可能に近いくらい難しいです。それはすべての人と完全に共感するようなものだからです。大抵の場合は人付き合いと同じで、合う合わないがあります。

音楽性の評価はその人にとっての得意ジャンルについては正しい認識を示せても、苦手ジャンルの評価は正しく行うことはできない=そもそも感じ取ることが出来ていないものです。そもそも共感もできないし感受性が存在しないような不得意な音楽の音楽性評価は不可能です。


多様な音楽性を評価するためには普段から偏見のない見識や理解を持ち、分け隔てない他者への共感&理解力、観察力が必要だと思います。そんなことが出来る人はごく少数でしょうし、一人で全てを理解するなんてことはまず不可能だと考えます。

なので音楽性という単語を見つけても、その人が感じやすい方向性について一部を捉えているだけに過ぎないという解釈が妥当です。特定の方向性だけを指して音楽性という表現を使っている場合には音楽性のほんの一部でしかありません。それが全てのような書き方をしているかもしれませんが、大抵は「その人にとってはそれが全て」ということです。(日本のことしか知らないのにそれが全世界だと認識するようなもの)

だからこそ音楽性の評価は多様性の海に溺れてしまい、本当に客観的な評価は非常に難しいと予想されます。音源やシステムコンポーネント単一の音楽性ならば多数のレビューがあればなんとなく一定の方向性を示すものですが、システムトータルだとサンプル数が少ない場合がほとんどなので音楽性の評価は極めて難しいです。

当然ながらこれを書いている自分自身も音楽性の解釈は万能ではありません。得意不得意が明確にあります。ただし実力を自覚せずに万能だと思いこんでいるよりは良いという程度です。

オーディオシステムの目的と限界

オーディオの音楽性はまずは音源に含まれる音楽性がスタート地点です。元の音源に含まれている音楽性が100だとすると、それを100のまま完璧に伝達することは理想ですが、残念ながら不可能です。

オーディオ機器には理想から外れている部分が必ずあります。それは物理的制約です。付帯音やノイズ等の不要な成分が付加されたり波形が乱れたり時間が乱れたりします。そのような不完全な要因によって音源に意図しない成分が加わったり変化したり音が消えたりすることが発生します。これらは基本的には音楽性を減らす要素です。オーディオはそうやって不完全な状態で再生されます。

もちろんそのような付帯音やノイズが音楽性に貢献する場合もあります。確かにそういった要素が生きているならば音楽性の高い機材といえますが、それは非常に計算され意図された設計の場合のみに起こる「例外」です。原則ではそのような要素は音楽性を増やすものではなく音楽性の減少=ロスになる要因だと考えるべきです。

だからまずは音源をロスなく再生することを目指します。このように「音源に含まれている音楽性をコスト度外視でロス無く再生しよう」という方向性がハイエンドオーディオ、ピュアオーディオの基本的な路線です。

ですがそのような機器は必然的に高額になります。何故あんなに高額なのかといえば物理的制約をあらゆる手段を使って打ち破るためです。いわゆる目的のためなら何でもあり状態です。ロスを極限に少なくするためにコストや手間を一切制限しないメーカーが有るからこそ、ハイエンドオーディオは高額なのです。

しかし誰かが作った機器である以上、完全な理想はありえません。どれだけロスが少ない機器を目指して開発していても完全なロスレス=万能の音楽性を持つことはまずありません。必ずそこには誰かの趣向が出ます。

なので高い音楽性に加えてさらに多様性をもたせるなら、結局は複数のシステムを構築することが現実となります。それを複数もつとなると途方もない予算と場所が必要になりますが、超ハイエンダーはそのようなシステムを実際に構築している場合があります。彼らは理想を現実にすることを目指す選ばれた人たちでしょう。

これがハイエンドオーディオと音楽性の基本的な関係と考えます。

音源の音楽性を見極めて最適なブーストを施し確実に結果を音源のポテンシャル以上にすることが出来る人は既にピュアオーディオを超えてプロエンジニアの領域ですからここでは例外とします。例外をあげたらきりがありませんのでまずは基本です。

音楽性特化で音楽性を高めることは難しい

予算が無制限なら物理的制約=ロスが最も少ないと感じる製品(趣向によって異なります)を導入しそれに合う部屋を作ることが理想です。ですが現実的にはそのような理想をどこまでも追求できるわけではなく予算には制約があります。

しかし予算に制限があるのと同様に、殆どの人にとって理解できる音楽性は限られます。誰しも好みがありますのであらゆる音楽を分け隔てなく再生出来る必要はないです。

そこで出てくる現実的な解は、ある程度のロスを許容して特定の音楽性に特化する手法です。ロスを極限まで減らすような機器は大抵高額ですから、現実的な価格のなかで趣向する方向性のロスが気にならない=趣向する方向性に特化した機器を選択することになります。

特定の音楽性に特化した場合の特徴として、大抵の場合は他の方向性が犠牲になります。その理由は音楽のジャンルや方向性によって必要とされる要素が別々だからです。あるジャンルではAという要素が音楽性を増幅する要因になっても、相反する別のジャンルではAは音楽性を減らす要因で実はBが必要だったりという形です。

このように一般的には特定の要素だけを強くすると別のジャンルではマイナスに作用する要素が含まれてきます。そうなると特化した方向性以外での音楽性は下がってしまいます。個性を強くしすぎたら排他的になるというのはオーディオ以外でも一般的な話です。それと同様に音楽性の特化はあらゆるジャンルの曲を聞く用途には向かない手段です。それでもそういう選択肢は予算とユーザーの趣向に限りがあるならば最も現実的です。

この音楽性特化で重要になってくるのは自分自身の音楽性の趣向の理解と、その趣向のために必要とされる音楽的な要素の把握です。これらをしっかりと理解して機器を選定する必要があります。その部分の理解が出来ていない限り、何を導入しても満足のできる音楽性を得ることは難しいでしょう。

例えば特化した要素がコンポーネントごとにバラバラになってしまうとその相反する要素同士が打ち消し合います。同時に弱点となる部分も相互に共有します。結果どっちつかずということになります。このような方向性の不一致があると悪いところばかり目立つシステム=トータルでは音楽性が低い状態=伝達力が低い状態となってしまう可能性が高いです。こういうときは何がしたいのかわからない出音になります。

ですのでしっかりと目指すべき方向性とその要素を理解していない限りいくら音楽性を高めたいと思っても本当に求める音楽性を高くすることは難しいでしょう。目が見えない状態で分岐の多い迷路を進むようなものです。

何もわからない状態ならばまずは自身の趣向をしっかりと理解すること、それもわからないならば録音されている音を嫌な音も含めてそのまま出すことが確実な前進になるのではないかと思います。音楽性に踏み込むのはどういった方向性を趣向としたいのかがはっきりしてからでも良いと思います。

録音されている音以上の音(一部ではこういうものを原音というのでしょうか?)を表現しようとする前にやるべきことは以上だと思います。既に趣向と音楽性を理解しているならばあとは自身の道を邁進するだけです。

追記:音源の音楽性の限界と音質の関係

こちらでやりとりをした記録です。音質と音楽性が無関係という話が出ていたので、そう感じる理由があるのでは?なぜなのか?考えた結果を記しておきます。

上記記事にも書いていますが、音源には音楽性は既に含まれています。それを最大限に引き出すためには音質は重要です。ハイエンドは手段を問わず音楽性の再現100%を目指す方向だと考えています。音質が0なら音楽性も0です。極端な例ではノイズに埋もれて音が聞こえなければ音楽性は0です。

しかし行き着く先としてどうしても高音質化=音源の再現性を高めたらつまらないって意見がありますね。その場合は音源に問題があると考えます。音楽性が元々弱い、音楽性を阻害する成分、それが音源に含まれていることです。

大抵の音源に上記の要素があるから話がややこしくなります。完璧なシステムが無いのと同じように完璧な音源も無いからです。なので特定の個性を持つ機材が有効になります。それで弱点を隠したり良いところを増幅したりします。下に書いた古い録音の再現方法はまさにこのパターンです。

高音質は不要ってことはありません。音源の欠点を理解してそれをコントロールするためには良く見えるシステムは非常に有効です。欠点が見えなければどう処理をしたら良いかも見えないからです。これは音楽制作的な発想とアプローチですが、オーディオでも間違っていないと思います。

高音質は音源のプラスとマイナスを同時に拡大します。理想はプラスだけ極大、マイナスは無くす方向性です。そこに近づく手段として高音質を完全に除外してしまうのは極端すぎる選択肢です。

絶対的なプラス量を重視するなら高音質は必須です。音源が理想に近づくほどその傾向は強くなります。

高音質を完全否定する路線はマイナスを見るくらいなら小さいプラスで良い。そういう選択肢だと思うのですね。もちろん欠点が見えたら駄目って考えの人もいると思いますし、逆にプラスが絶対的に大きければ欠点を含めて音源を好きになれる場合もあるかもしれません。

余談なんですけど、もしかしたら神経質で完璧主義な人は最後は音質追求を捨てる選択肢になるような気がします。逆に欠点を含めて相手を愛せるおおらかな人は音質追求しても良いところしか見ないので問題ないです。その人の性格がそれを決めるかもしれないですね。

音楽性を高める例外的な方法

古い録音などでは音源自体に音楽的ではない不要な成分がもともと含まれています。このようなときは不要な情報を消してしまうことが有効です。再生システム側で録音に含まれる不要な要素を排除することでむしろ音源の表現力が増します。

これはちょっと上に上げた考え方と違う方法ではありますが、古い録音を中心に楽しむシステムならば全てをさらけ出すような機材よりも、時代にあった音源に必要な情報だけを出すような機材のほうが、結果として音楽性は高いといえるでしょう。
http://innocent-key.com/wordpress/?page_id=8277


4. 中川隆[-12063] koaQ7Jey 2018年5月06日 08:20:02 : b5JdkWvGxs : DbsSfawrpEw[-13330]
2017年11月17日
イギリス・EARのCDプレーヤー『Acute Classic』


『CDは既に過去の物となり、打ち捨てられていく物なのか?』

マーケットを見回せば、確かに多くの高級機メーカーがCDプレーヤーの製造を止め、
ファイル再生プレーヤー(ネットワークプレーヤー等)やUSC-DACにシフトしています。

国内メーカーでも、CDプレーヤーの高性能な高級モデルは、

高級機を主体としたブランドとしてはAccuphase、ESOTERIC、LUXMAN、TAD、
中堅価格帯では、DENON、marantz、YAMAHAに、
後はC.E.C.が頑張ってるところ・・・といった状況。

海外ブランドに関しては、正直著名なブランドとしてはMcIntoshが頑張っていますが、
その他は高級機ブランドの少量生産のハイエンドモデルのみというのが実情です。

と言っても、こちらはかなり製品が絞られてきており、
CDプレーヤー時代には有名だったブランドは、もうほとんど残っていません。


でも、思い出してください。CDの登場は1982年。今から35年も前です。
そしてこの35年、パッケージメディアの王者として君臨し、
今なお大きなマーケットを握っているのは、やはりCDなのです。

アナログレコード(LP)を考えてみると、

モノラルの時代は普及したのが1950年代後半と言われていますから、
10年でステレオ盤LPに役目を引き継ぎました。

そのステレオ盤LPでさえも、マーケットを支配したのは、
オーディオシステムで音楽を聞くのが一般家庭に浸透した1960年代から20年程なのです。

しかもその終焉はあっという間で、現在のCDの様に粘り強くマーケットに残りませんでした。

※近年アナログレコードが再評価され、販売枚数を延ばしているとは言え、

(これはすごい事なのですが)現実的には、そのマーケットシェアは2%弱と言われています。

現在でも世界の音楽マーケットの3割以上はパッケージメディア(主にCD)が、
日本においては約8割のマーケットを実質持っているのです(ともに2016年の統計)。

もちろんこれは、その年に支払われた金額ですから、
いままでの35年間の累計を考えると、いかに多くのCDが皆さんの手元にあるかが想像できます。

そして、その中の多くの音楽が未だに配信されておらず、
また今後も配信される見込みの無い物が多く含まれているのです。

ファイル化しているから大丈夫という方も多いかもしれません。
が、そのファイル形式は何ですか?

iTunesも、WindowsMediaplayerも、デフォルト設定のままでは、
AACやWMA、MP3等の圧縮音源として保存されています。


LPをCDの登場に合わせ処分して後悔した先達と、同じ過ちを犯す必要はありません。
CDがアナログレコードに対して、ただ便利なだけのメディアだったら、
こんなにも長い間、多くの音楽ファンに支持され続けたでしょうか?
皆さん、もう一度、そしてもう少し、CDを見直してみませんか?
35年という時間は、CDの再生クオリティを、

発売当時からは考えられないほど高いレベルへと引き上げています。


『今、あなたが所有しているCDは宝物なのです』


という事で、今回の製品です。

イギリスの真空管アンプブランドであり、フォノイコライザー等アナログ再生にこだわる、EARから発売されているCDプレーヤー『Acute Classic』

※EAR Acute Classic USB-DAC機能搭載CDプレーヤー

D/A変換された信号は、真空管(ECC82)を通過した後、
EARの主催者であるティム・パラヴィチーニ氏自身が、
納得を行くまで試行錯誤を繰り返し完成させた、出力トランスを介して出力されます。

アナログ出力は通常より高めの最大5Vrmsに設定されていますので、
フロントのボリュームを介して、パワーアンプを直接ドライブする事も可能です。
デジタル入力を3系統(USB、同軸、光)装備していますので、
デジタル機器専用のコントロールセンターとして使用する事も可能です。

もちろんそれらの出力は、CDと同様にEARこだわりのアナログ回路を介して出力されます。


通電してから30分絶ってからの、充実したボーカルは一聴の価値があります。
また、弾むような低域は他社の製品ではなかなか聴く事の出来ないサウンドです。

よりサンプリング周波数の高い信号の変換を実現する事を優先する、
高解像度感を優先した最新鋭モデルとは一味違うサウンドがこのモデルにはあります。

スピーカーの前面に音楽を押し出すような再現と、
一つ一つの音が有機的につながるような密度感のあるサウンドは、
このモデルでなくては・・・と強く感じられる方が必ずやいらっしゃるはずです。

現代のD/A変換技術と、真空管の組合せによる充実したサウンドを、
ぜひこの機会にご体験頂きたいと思います。

EAR Acute Classic USB-DAC機能搭載CDプレーヤー

定価890,000円(税別) : クロムバージョン
定価798,000円(税別) : ブラックバージョン

使用真空管 : ECC88*2

アナログ出力(可変) : RCA端子*1系統、XLR端子*1系統

アナログ出力インピーダンス : <60Ω

デジタル入力
 ・USB-B端子*1系統 : PCM系・最大192kHz/24bit
 ・同軸(RCA端子)*1系統 : 最大192kHz/24bit
 ・光*1系統 : 最大96kHz/24bit

ヘッドフォン出力 : φ6.3mm*1系統 / 16〜100Ω

サイズ : W435mm*H65mm*D285mm
重量 : 8kg 
http://nojima-audiosquare.blogspot.jp/2017/11/earcdacute-classic.html

チューブの特性にマッチするように仕立てられたEAR の心臓部である出力トランスは、パラヴィチー二自身が手巻きで納得する音が得られるまで、幾度と無く試行錯誤を繰り返した後に完成させたオリジナルスペシャルメイドのデザインを採用しています。
https://www.yoshinotrading.jp/product-details/acute-classic/


EAR DAcute

真空管アンプで有名なEARです。この DAC はかなりアナログ的で濃い音がするのですが、中身はこんな感じです。

http://innocent-key.com/wordpress/?page_id=9015

真空管関係はあまり詳しくないので正確なことはさほど言えませんが、真空管とトランスがこのDACの音の秘密だとは思っているのでそれについて書きます。間違ってるところもあるかもしれませんのでこの項目は話半分でお願いします。

正直DAC基板自体はとても平凡な設計です。これだけではまず大した音は出ないです。それ以降のアナログ段に音の秘密があります。EARのパラヴィチーニが発言していたことですが、実は真空管はなんでもよく重要なのはトランスだそうです。トランスは市販品では満足できず元々手巻きで自作していたというお話があります。トランスの特性が音を決めるということですね。

トランスの特性で重要なのはアイソレートとLPFを兼ねていることだと思っています。特に現代のDACの場合はどちらの特性も重要です。現代のDAC基板は音声を作り出す源流でもありますが音声帯域外ノイズ源にもなっています。現在ではほとんどのDACが帯域外ノイズを吐き出すデルタシグマ式です。このDACも例外ではなくWM8741を使っています。DAC素子が直接置かれている基板はDACの動作とクロック信号によって汚れています。なので直接この基板にアナログ回路を接続することは帯域外ノイズの音質的影響が無視できません。この帯域外ノイズは配線を接続しただけでGNDにも伝わりますしアナログ信号路にも伝わります。マルチビットDACだと無対策でもこの帯域外ノイズが圧倒的に少ないことが最大の優位性だと考えています。

そこでトランスの出番です。GNDを物理的に分割できる上に周波数特性も制限されるトランスはこの帯域外ノイズをGNDからも音声信号ラインからも除外する役割を果たします。EARの設計は信号伝達の全段にトランスを挟み込むのが特徴ですが、このトランス段を通過する度に帯域外ノイズを遮断し基板間のノイズ伝達を防ぎます。それが結果として広帯域で見ればSNを向上させることになります(帯域内SNは変わらない)。これがEARの音の良さの秘密その1であると考えます。

次に真空管です。よく真空管は特性が悪いが音は良いと言われますが、真空管の最大の音質的優位性はその動作電圧だと考えています。動作電圧と信号電圧が高いということは外来ノイズや抵抗から発生するノイズを見た目上小さくすることが可能です。真空管では電源が300Vで信号が50Vとかが普通にあります。特に抵抗ノイズは音質的影響がかなり大きいですのでこれは重要です。抵抗は値が2倍になってもノイズ発生量は2倍になりません。真空管をつかうと信号レベルを大幅に上げることができるので半導体アンプと比べて伝達中の信号SNの観点で優位性がある、これが音の良い理由だと思います。

以上のようにEARの優位性は多段トランスと真空管の組み合わせによって広帯域SNの向上と信号帯域SNの確保、この2つの要因によって達成されていると思っています。このような設計なら緻密なノイズ対策や部品選定など一切やらなくてもよくなると思います。だからEARの内部は音が良さそうに見えません。

補足ですが、SNという概念で重要なのが音質では実測ノイズフロアだけが支配的ではないところです。オーディオではノイズ成分にも音の善し悪しがあって脳がノイズNを分離処理できるときは同じノイズフロアでも音質は悪化しません。そういうNは音質劣化の小さいNです。なので一見SN性能が同じように見えてもN成分の由来によってそこには音の善し悪しが発生します。人間の脳はNに埋もれた情報を取り出す能力があります。それは下記記事にまとめています。


人間の聴覚と音質について
http://innocent-key.com/wordpress/?page_id=5214


帯域外ノイズの半導体への影響についてはこちらの記事に記載しました。


オーディオ小ネタあれこれ
http://innocent-key.com/wordpress/?page_id=8087


要はいかに質の悪いNを排除するか、それが高音質のDAC設計には重要だということです。質の悪いNには帯域外ノイズ成分が含まれることもありますし、帯域外ノイズが半導体によって帯域内に変換されて入り込んでくることもあります。これも重要です。

EARの設計はこの人間的な要求事項に最適化した設計であるからこそ、測定値が悪くても人間が聞いて高音質に感じるのだと思っています。測定至上主義の無意味さは人間が測定器ではないこと=測定器と原理も方式も違うことが理由です。測定データはメーカーの技術力指標として、まともなものを作っているかどうかの最低限の評価にしかならず、それだけで音はわかりません。
http://innocent-key.com/wordpress/?page_id=9015


ティム・デ・パラヴィチーニについては

CD 専用プレーヤー EAR Acute Classic _ ティム・デ・パラヴィチーニの世界
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/853.html

EAR Acute Classic 
メーカー希望小売価格 890,000円(クロム仕上げ・税別)・798,000円(ブラック仕上げ・税別)


Ear , Acute Classic - YouTube 動画
https://www.youtube.com/results?search_query=Ear++Acute+Classic


Acute Classic - ヨシノトレーディング

この一台で、DAC/真空管プリアンプがついていて、ヘッドフォン使用も可能なワンボックスデジタルプレーヤー。


CD の販売が落ち込み、CD プレーヤーをラインアップに揃えるオーディオブランドも年々減ってきています。

CD 再生に対する音の追求は、もはや時代遅れなのでしょうか?
CD はもはやその音楽メディアとしての役割を終えようとしているのでしょうか?

全世界のミュージックファンのCD ラックに納まったコレクションは、かつてのアナログレコードのように廃棄の運命をたどるのでしょうか?

「いいえ、そんなことはさせません...」

EAR の主催者でありオーディオデザイナーである「ティム・デ・パラヴィチーニ」は、それらの問いに対して、1つの回答を託したCD プレーヤーをここにリリースすることを決定いたしました。

その名も「EAR Acute Classic」。

これは、SACD でもなく、Blue-Ray でもなく、純粋に「CD」の音を音楽的に追求したCD 専用プレーヤーです。

そして今や貴重な「真空管」を採用するチューブ式CD プレーヤーです。

しかしなぜ「King of Analog」と呼ばれるパラヴィチーニが、このタイミングでCD プレーヤーをリリースするのでしょうか?

アナログが脚光を浴び、多忙を極めるにもかかわらず、あえてデジタル機器でしかもSACD でもなく、CD 専用機を世に問う理由は何でしょうか?

パラヴィチーニは、かつて「EAR Acute」というモデル名でCD プレーヤーをデザインしています。

2005 年にデビューしたAcute はその後、「Acute 3」までバージョンアップしましたが、部品供給が難しくなったことから惜しまれつつも生産が終了していました。

気がつけば音楽を聴くスタイルは、音楽をデジタルコンテンツ化してデータ送信する方式となり、有形なモノとしての音楽メディアの需要は減る一方です。

しかしCD は1982 年の発売開始からすでに34年(2016 年現在)が経過し、アナログ盤が主役だった50年代から80年代半ばまでの期間と同等か、実質的にはそれ以上の長期に渡って、流通量を含め音楽メディアの第1線を走ってきました。

世界に現存する有形音楽メディアとしては最大の枚数が音楽を楽しむ人たちのすぐ手元にあるわけです。

ある意味、もっとも手軽に音楽を楽しめるメディアです。

ダウンロードしたり、パスワードを入力したり、アプリを立ち上げたり、そんな煩わしい作業は一切必要ありません。

電源を入れて、トレイにCD を載せたら、あとは「プレイ」を押すだけです。

これほどまでに普及した音楽ソフトであるにも関わらず、人類はまたしてもアナログの時と同じように、新技術の優位性を謳い文句に CD を過去の遺物として葬り去ろうとしているのでしょうか?

新技術を否定するわけではありません。

まだやるべき事があるはずだ、と言っているのです。

パラヴィチー二がアナログにこだわり続けているのは、まだやるべき事がたくさんあるからなのです。

同じように、CD にもまだやるべき事がたくさん残っているということなのです。

アナログ界の巨匠であるパラヴィチーニが「CD 専用プレーヤー」を、また作ろうと決心した理由は、まさにそこにあるのです。

特にハイエンドのCD 専用機は、各メーカーのラインナップからモデルが姿を消し、安価な普及機以外は なかなか見られない状況になりつつあります。

そんなCD プレーヤーが次々に姿を消していく状況を目の当たりにし、CD が本来持っているポテンシャルを引き出せなくなることが、かつてのアナログが「アナログ=ノイジーで悪い音」という先入観を音楽ファンに根付かせてしまったように、何としてもそれを阻止する必要があったのです。

つまりパラヴィチーニの純粋な音楽に対する熱き想い、そして音源という資産に対する想い、さらには再生装置に対するチャレンジ精神が、今回の「Acute Classic」発表の原動力となったのです。

「King of Analog」の異名を持つパラヴィチーニは、当然のことながらアナログサウンドの響きを愛してやみません。しかしそれは、パラヴィチーニが到達したい「理想のサウンド」という明確な目標があり、そこへ到達するための手段としてアナログが最適だったということが言えます。

つまりパラヴィチーニにとって理想の目標地点に着くためには、デジタル街道を進むよりも、アナログ街道を進んだ方が、やりやすく、尚且つ理想に近づけたわけです。

これが「Acute Classic」の場合、その理想の目標地点に着くためにデジタル街道を歩いていかなければなりません。しかしそれがパラヴィチーニのチャレンジ精神をさらに刺激したのです。 

「Acute Classic」は、デジタルとは思えないほどアナログ感覚に溢れた、アナログ/ デジタルハイブリッドとでも言うべきCD プレーヤーです。

新しくデザインされたエクステリアはEAR のアイデンティティであるクロムフィニッシュのフェシアを奢り(アルミヘアラインブラックフィニッシュも選択可)、モダンでシンプルなスタイルを採用しました。

また、真空管の配置を水平方向の横置き仕様とすることで、これまでのどのモデルよりもシャーシ全体のスリム化に成功し、シャープなイメージを醸し出しています。

最新のモダンなインテリアにもマッチして、美しいコントラストが目を楽しませてくれることでしょう。

回路構成で特徴的なポイントは、デジタル信号は全てパラヴィチーニがデザインしたアナログフィルターを経由して、他のEAR のプロ用オーディオ機器と同様にトランスフォーマーをカップリングしたチューブ式{ ECC88 (PCC88) x 2 } ライン出力段へ送られ出力されます。

この時デジタル信号は、あたかもアナログレコードのグルーブから発せられたような音質に変換されます。

チューブの特性にマッチするように仕立てられたEAR の心臓部である出力トランスは、パラヴィチー二自身が手巻きで納得する音が得られるまで、幾度と無く試行錯誤を繰り返した後に完成させたオリジナルスペシャルメイドのデザインを採用しています。

出力はアナログアウトプット(フローティングバランスXLR、及び同等クオリティーのアンバランスRCA)を備え、アナログアウトにはバランス/ アンバランスともに最大5Vrms の出力を持たせました。

これによりプリアンプを介さずとも、ダイレクトにパワーアンプに接続して駆動する事が可能となり、フロントパネルのアナログ式ヴォリュームで出力をコントロール出来ます。

「Acute Classic」はまた、Wolfson 社製 WM8741 DAC、及びS/PDIF レシーバーを搭載し、3系統のデジタル入力(USB、Coaxial S/PDIF、Toslink Optical S/PDIF)により、PC 等のデジタルセットからのソースで音楽を楽しむことも可能です。

いずれのデジタル信号もパラヴィチーニの理想とするアナログレコードのようなサウンドを奏でるように全てがデザインされています。

昨今、有形メディアとして再びアナログが注目され、その音の素晴らしさに気づいた人々が再びアナログ盤を買い直しているという現象がおこっています。

CD が登場した時にアナログ盤を処分してCD に買い換えたことを思えば、じつに滑稽な話です。

今後、配信やストリーミングを中心とする無形の音楽メディアが主流になっていったとしても、いずれ有形の音楽資産である「CD」にスポットライトが当てられる時がどこかでくるはずです。

なぜなら音が良い/悪いという判断の仕方は、数字や再生の手段で判断されるのではなく、いずれ、好きか/嫌いかという主観に頼るところに行き着くからです。

手段がどうであれ、パラヴィチーニが目指すものは「いい音を届けたい」という信念です。

ゆえにデジタル/ アナログという領域に関係なく、現在のパラヴィチーニの理想に最も近い音を奏でる再生機が、この「Acute Classic」です。

パラヴィチーニの新たなる挑戦を是非お楽しみ頂き、その音の響きを味わいください。


Specifications:


●Playback:
CD 44.1KHz, 16bit PCM 
SPDIF upto 192KHz, 24 bit PCM、 Toslink upto 96KHz, 24bit PCM
USB 2.0 44.1K - 192KH, 16 - 24 bit PCM


●デジタル入力:
1)USB 
2)SPDIF (RCA)
3)SPDIF (Toslink)

●アナログ出力:
1)Phono; 5V rms シングルエンド
2)バランスXLR; 5V rms XLR ピン 2 ポジティブ
3) ヘッドフォン(1/4” ) 16 - 100Ω

●使用真空管:2 x ECC88 (PCC88) / 6DJ8 (7DJ8)

●サイズ( 突起物含まず):W435 x D285 x H65 mm

●重量:8kg
https://www.yoshinotrading.jp/product-details/acute-classic/


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2016年12月 marantz SA10とEAR Acute Classic 音質比較 (字幕修正版) - YouTube 動画
https://www.youtube.com/watch?v=CvEMKdasY34


オーディオ逸品館 2016年11月 
EAR Acute Classic vs. marantz SA10 音質比較テスト
https://www.ippinkan.com/ear_marantz_sa10.htm


真空管らしい艶やかで滑らかな音質が高く評価された「Acute(アキュート)が、2016年10月「Acute Classic」として、純粋に「CD」の音を音楽的に追求するためのCDプレーヤーとして再登場しましたが、CDプレーヤーの需要は年を追うごとに縮小し、「EARのような小規模メーカーがCDプレーヤーを制作する」には、高いコストとリスクが生じるようになりました。新発売されるAcuteも、非常に簡単なメカニズムしか搭載しないにもかかわらず、90万円近い高価な製品になっています。

他方、Esoteric や marantz(DENON)などの大規模オーディオメーカーは、「自社でメカニズムを作る」という手段を講じながらも企業規模の利点を生かし、販売される製品は高級デジタルプレーヤーとしては、比較的低価格に収まっています。

Acute Classic と対照的に、marantzからは「オリジナルメカニズム」と「オリジナルDAC」を搭載しながら60万円という挑戦的な値付けがなされた「SA10」が新発売され、双方のデジタルセクションや機能などを比較すると「SA10」の最新ないメース時に対して、「Acute Classic」はやや時代遅れとさえ感じられてしまいます。そして、その価格は内容を考えると高額に思えます。

そこで「実際の音」が価格に比例するのか?あるいは、Acute Classicが無為に高い機器なのか?を両機を比較試聴して見極めることにしました。

EAR Acute Classic メーカー希望小売価格 890,000円(クロム仕上げ・税別)・798,000円(ブラック仕上げ・税別)


EARの創始者であり主任設計技師である「パラヴィチーニ氏」は、「King of Analog」の異名を持ほど真空管を使ったアナログサウンドの響きを愛してやみません。しかし、パラヴィチーニ氏は、日本で広く愛された「Musical Fidelity A1」の画期的なトランジスター回路の設計も行うなど、彼は真空管アンプだけではなくトランジスターアンプの設計にも鬼才を発揮できるのです。

このようにトランジスター回路と真空管回路のどちらにも優れた手腕を持つ彼が、CDプレーヤーに「真空管出力回路」を使ったのは、単なる彼のノスタルジーではなく、彼が目標とする「理想のサウンド」の実現には、真空管アナログ回路が不可欠だからです。「Acute Classic」は、最新の優れたデジタル回路と、パラヴィチーニが理想とする真空管アナログ回路が組み合わさった、アナログ/ デジタルハイブリッドと言うべきCDプレーヤーなのです。

「Acute classic」がこれまでのモデルと大きく違っているのは、真空管の配置を水平方向の横置きとすることで、シャーシ全体のスリム化に成功し、シャープなイメージを醸し出す薄型デザインが採用していることです。また、このデザインの実現のため筐体や回路のすべてが新設計されています。フロントパネルには、伝統のハンドポリッシュのクロムメッキ仕上げのパネルが採用され、最新のモダンなインテリアにもマッチして、美しいコントラストが目を楽しませてくれることでしょう。

EAR伝統のチューブ・サウンドをこのモデルにしっかりと宿らせるために、パラヴィチーニ氏は他のEAR のプロ用オーディオ機器と同様にトランスフォーマーをカップリングしたチューブ式{ ECC88 (PCC88) x 2 } ライン出力段をアナログフィルターと出力回路に用いました。そしてチューブの特性にマッチするように仕立てられたEAR の心臓部である出力トランスは、パラヴィチー二自身が納得する音が得られるまで、手巻きで幾度と無く試行錯誤を繰り返した後に完成させたオリジナルスペシャルメイドのデザインが採用されます。

この優れたトランス出力回路は、アナログアウトプット(フローティングバランスXLR、及び同等クオリティーのアンバランスRCA)に備わり、バランス/ アンバランスともに最大5Vrms の出力を持っています。これは一般的なCDプレーヤーの2Vrmsの約2.5倍の高出力ですが、出力を高めたことで音楽のダイナミズムが拡大しています。また、この高出力をフロントパネルのアナログ式ヴォリュームにより音量可変出力することで、「Acute Classic」はプリアンプの助けを借りずに、パワーアンプを良好な音質で駆動することを可能としています。

さらにAcute Classicは、Wolfson社製「WM8741 DAC」とそれに対応するS/PDIF レシーバーが搭載され、USB1系統を含む合計3系統のデジタル入力(USB、Coaxial S/PDIF、Toslink Optical S/PDIF)が装備されています。もちろん、いずれのデジタル入力を使っても、パラヴィチーニの理想とするアナログレコードのようなサウンドを奏でるように音質が整えられています。

手段がどうであれ、パラヴィチーニが目指すものは「いい音を届けたい」という信念です。デジタル/ アナログという音源の違いに関係なく、現在のパラヴィチーニの理想に最も近い音を奏でる再生機が、この「Acute Classic」です。パラヴィチーニの新たなる挑戦を是非お楽しみ頂き、その音の響きを味わいください。

CD:44.1KHz, 16bit PCM

S/PDIF:同軸(RCA) 192KHz, 24 bit PCM、Toslink upto 96KHz,24bit PCM

USB 2.0:44.1K - 192KH, 16 - 24 bit PCM

marantz SA10 メーカー希望小売価格 600,000円(税別)


SA11S3の後継機として発売される、SA-10にはマランツオリジナルのディスクリートD/Aコンバーター「Marantz Musical Mastering(MMM)」が搭載されています。このディスクリートDACは、プログラムしたアルゴリズムでデジタル演算を行える「DSP(Digital Signal Processor)を使用することで、一般的なDACチップが行うすべての処理をmarantzがプログラムしたオリジナルのアルゴリズムと専用設計の回路に置き換えることで、より理想的なサウンドを実現するために開発されました。

DACに必要な機能

デジタル信号をアナログ信号に変換するために使われる「DAC」は、オーバーサンプリング・デジタルフィルター、ΔΣモジュレーター、DAC、I/Vコンバーターで構成されます。

・オーバーサンプリング・デジタルフィルター

DACに入力されるデジタル信号の「細かさ」を向上するための演算ロジックです。
オーディオで使われるPCM信号は、縦軸が音量で横軸が時間に当てはまる方眼グラフ上の交点にデーターが置かれるような変換方式でアナログ信号をデジタルにしています。

PCMデジタル信号をアナログに戻すと、出力される波形はサンプリングされる前の「曲線」ではなく、「階段状の線」として出力されます。オーバーサンプリング・フィルターを使うことで、この「階段の段差」が細かくなり、出力される波形がアナログ信号の「曲線」に近づきます。

このとき「元々なかった点(デジタルデーター)」を作り出さなければいけないのですが、前後のデーターの中間にデーターを追加するだけでは、もとあった曲線の膨らみが再現されません。そこで、前後いくつかのデーターを参照にしながら「元々の曲線により近いデーター」を演算により生成します。

「MMM」には、元フィリップスでアプリケーションラボに所属し、「DAC7」でビットストリームDACの開発を担当、「CD-7」のデジタルフィルタの開発者でもあり、現在はマランツヨーロッパリージョンの音質担当者でもあるライナー・フィンク氏が、そのフィルター演算プログラムの開発に参加しています。


・ΔΣモジュレーター

PCMデーターは、「方眼紙上の点」です。この点は「電圧軸・時間軸」の絶対的な座標を持っているので、マルチビットDACではその座標に従って、定められたタイミング(時間軸のデーター)で定められた電圧(電圧軸のデーター)を連続して発生し「階段状の曲線」を出力します。後にこの「階段の角の部分」をローパスフィルターで削ることにより、元のアナログ曲線が出力されます。

ΔΣ変換とは、あらかじめ「点座標」で供給されるPCMデーターを「連続する点(ビットストリーム)」に置き換える変換です。わかりやすく言うなら、PCM信号をDSD信号に変換するための仕組みです。


・DAC
デジタルデーターから、アナログ信号を作り出す仕組みです。
ここまでの「3つの仕組み」が、「MMM」ではmarantzがプログラムしたDSPで行われます。


・I/Vコンバーター
電流として出力されるDACの信号を、オーディオ機器が扱う電圧に変換するための回路です。SA10ではこの部分にビシェイの高精度・高音質抵抗が使われるなど、一般的なICではなくディスクリート回路で構成されます。


・新世代のオリジナルメカエンジン「SACDM-3」
ディスクドライブには、marantzがピックアップの制御とデコードを行なう回路を新開発し、回路を最短、最小化。余分な電流やノイズの発生を抑えた、最新世代のオリジナルメカエンジン「SACDM-3」が採用されます。

出力回路
アンバランス出力、バランス出力は完全に同等グレードで構成され、バランス出力のHOT/COLDの反転は、信号劣化のないデジタル位相反転機能が採用されています。

アナログ基板
左右のアナログ出力回路はシンメトリーにレイアウトされ、チャンネルセパレーションや空間表現力が高められています。

高音質パーツ
アナログ出力回路には、純銅箔を採用した最上グレードのオリジナルフィルムコンデサ「ブルースターキャップ」や、高音質電解コンデンサなどを投入され、電源トランスには、SA-7S1と同等コアサイズのトロイダルコアトランスが採用され、巻線には高純度なOFCが使われます。

アナログ回路とDAC回路に給電するブロックケミコンには、4,700μFのマランツ専用カスタム品が使われます。

アナログ出力端子には、純銅削り出しのピンジャックが使われます。


ヘッドホンアンプ
フルディスクリートで、HDAM-SA2による高速電流バッファアンプが使われ、3段階のゲイン切り替えもできる。本格的なヘッドホンアンプが採用されています。この回路は、メイン回路を高音質化するためOFFできます。


試聴環境

メーカーから届けられた「Acute Classic」を箱から出して聞いたときは、「やはりEARのような小規模メーカーが、CDプレーヤーを初発売するのは無理がある」と感じました。

音の滑らかさ、雰囲気の良さは感じられるものの、同じ条件で聞いたことのある、marantz SA10と比べて情報量(音数)が明らかに少ないと感じられたからです。

試聴は、その後60時間近く連続で再生してから後に行いました。


 Vienna Acoustics Beethoven Concert Grand(T3G) 

 AIRBOW PM11S3 Ultimate 

 AIRBOW MSS-i5 MsHD 6.7


試聴したソフトは、いつもの5曲です。これらの曲をダビングしたCD-Rを聞きました。

さらにCDの音とUSB入力の音を比較するため「新世界より」をAIRBOW MSS-i3 MsHD(HQ Player、88.2kHz/24bit出力)と組み合わせて聞いてみました。


2016年12月 marantz SA10とEAR Acute Classic 音質比較 (字幕修正版) - YouTube 動画
https://www.youtube.com/watch?v=CvEMKdasY34


Della
「せせらぎ」

Liza Ferschtman
「BACH VIOLIN SOLO」

Grace Mahya
「Last Live at DUG」

noon
「500 Miles」

DENON
「新世界」


・EAR Acute Classic 890,000円(クロム仕上げ・税別)

 せせらぎ

水の流れる音には十分な高周波成分が含まれ、SACDの助けを借りなくてもすっきりと伸びきったサウンドがCDから再現されます。これは、真空管とトランスを使った良質なプリアンプ「EAR 912」をCDプレーヤーに接続したときに得られる、音質改善と同じです。音の広がりも自然で、手前の水音と近くの鳥の鳴き声、遠くの鳥の鳴き声が、部屋の壁の向こう側から聞こえてきます。

特徴的なのは、音の重なりに一切の濁りがなく、手前の音の向こう側に遠くの音が透けて見えるように聞こえることですが、この透明感の高さにアナログの鬼才と呼ばれるパラヴィチーニの技術が生かされています。

ただ、CDのメカニズムやDACといった「デジタル構成部」は、特別なものが使われているわけではありませんから、marantz SA10のようなぎっしりと音が詰まった密度の高さ、4Kデジタル映像のような緻密さは持ち合わせていません。
フィルム映画を見るような透明感とデリケートな色彩の再現能力を持つ、Acute Classicはディスクに記録された音を「情報」としてではなく、あたかも生演奏を聞く時のような豊かな響きと色彩で「生々しく」再現してくれました。

 バッハ バイオリンソロ

バイオリンから一音が出るその瞬間、弓と弦が触れた音だ出て、それから弦全体が安定した音階で鳴り、それが楽器全体に広がってゆく、その「響きのイメージ」がとても正確に再現されます。今聞いているのは「生楽器の音である」、「生演奏の再現である」ということがダイレクトに伝わってくる音の出方です。

従来のAcuteとの違いは、良い意味でその「響きの乗せ方」にEAR臭さがなく、アナログ回路で「特別な音作りをしている様子」を一切感じさせないことです。

高音はすっきりと伸び、中音は太く響き、低音は豊になる。本当に生楽器をホールで聞いているのと同じような音が出ます。

これこそがEARマジックなのですが、最新のAcute Classicは、本当に自然でその魔法が「見えない(感じられない)」ことが、一番の特徴だと思います。

こういう生々しい音を出すCDプレーヤーは、真空管を使うEARでなければ作れないでしょう。

 モナリザ

ギターの響きが部屋いっぱいに広がります。ボーカルは滑らかで艶やか。レコードを聴くときと寸分違わぬイメージでこの曲が鳴ります。今聞いているのは、ハイブリッドディスクのCD層をリッピングし、今はもうない高音質の「ゴールドCD-R」に焼いたものですが、下手なSACDプレーヤーで聞くSACD層を上回る程高域が滑らかで、高域の倍音もすっきりと伸びています。

驚かされるのは、デジアルのつきものの「ノイズ感」や「粉っぽさ」が全く感じられず、本当にレコードやアナログテープを聴いているのと同じ感覚で、CD(デジタル)が鳴ることです。

こういう音作りに、アナログサウンド30年以上の歴史を持ち、現場でのレコーディングの経験も深い、パラヴィチーニの経験が生きていると思います。

目の前で、人間が、生楽器を演奏している音で、モナリザが美しく鳴りました。

 500miles

ピアノの音と人間の声の違いが、とても良く伝わります。
特にこのディスクでは「ピアノの高い音」がやや硬く、ピアニストのタッチが粗く聞こえがちなのですが、そういう荒々しさは全く感じられません。ピアノの音は滑らかで響きが豊かですが、濁りが少なく透明感たっぷりに美しく響きます。
ボーカルはボディーがしっかり出て、肉付きのよい女性らしい柔らかな音で鳴ります。

驚かされるのはピアノの最低域の基音、そしてペダルを踏む音まではっきりと「生々しく」聞こえることです。今までこれほど深みのある自然な低域をこのディスクから再現するプレーヤーに出会ったことはありません。Acute Classicでこの曲を聴くと、中音が少し前に出てピアノがその後方に位置し、ピアノの高音が上方向に広がり、低音がやや遅れて地を這うような、「音の高低による時間差」が本当に見事に再現されます。

こういう音は、「現場の音」をしっかりと記憶している、パラヴィチーニが「生音に近くなるようなアナログ回路」をAcute Classicに与えたからこそ実現した音で、デジタル回路だけで作られた機器ではとうてい実現できないでしょう。なぜなら、再生時の「響き」がなければ、実現しない音だからです。

私は2016年末発行のDMにオーディオ機器は、失われた響きを再現し、入力される音よりも出力される音をより「生々しくできる」という持論を掲載しましたが、今聞いている音は、まさしくそういう「失われた響きが見事に復元された音」です。

 新世界より

楽曲が始まる部分での、金管楽器の響き、弦楽器の響きの再現が見事です。Acute ClassicはEAR製品全般に通じることですが、「響き」の再現性、その「芸術性」の醸し出し方が実に見事です。

デジタルの音はアナログに比べると、動きが少なく「静止して」感じられる事があるのですが、Acute Classicで聞く新世界よりには「生きた時間の流れ」が感じられます。

演奏が進むにつれて刻々と変化する「響きの変化」に夕日が雲を照らし、刻々とその美しさを変えて行く様子が感じられます。響きの広がりと収束。色彩感の変化。本格的な交響曲ならではの「リッチな時間の味わい」が見事に再現されます。
今聞いているのは「音」ではなく、演奏そのものです。それも、生よりもさらに素晴らしく作り上げられた、再生芸術(演奏)そのものです。オーディオ機器は、生演奏をより美しく、生々しく再現出来るという「事実」をAcute Classicは、聞かせてくれます。

  新世界より(USB入力)

CDに比べるとほんの少しだけ響きが減った分、演奏が落ち着いて感じられます。CD-Rで聞くこの曲が「春から初夏」にかけての雰囲気だとすれば、USB入力で聞くこの曲は「夏の終わりから秋」に欠けての雰囲気です。

音質的にそれほど大きな変化は感じられませんが、雰囲気が一ついて少し「客観的」な部分が醸し出され、普段聞いているこの曲の雰囲気に近くなります。

素晴らしいと思うのは、CDの再生、USBでの再生に関わらず、CD(44.1kHz)にありがちな高域の閉塞感が全く感じられず、高域の倍音がすっきりと伸びていることです。

今聞いている音であれば「ハイレゾ」でなくても、十分アナログに匹敵するサウンドが得られます。少なくとも下手なデジタル機器で聞くハイレゾよりも、遙かに高域ののびは良く、楽器の音が自然に聞こえます。

色彩感も豊かで、この音であればUSB-DACとしても価格相応の価値を十分感じ取っていただけることでしょう。


・marantz SA10 メーカー希望小売価格 600,000円(税別)

 せせらぎ

今までのフラッグシップモデル「SA11S3」では少し気になっていた、高域のざらつきや堅さが完全に消えているところに「MMM」を採用した「SA10の良さ」が感じられます。水の流れる音、鳥の鳴く声は柔らかく、十分な厚みがありますが、すっきりと明快なサウンドで「ぼやけた感じ」が一切ありません。

Acuteとの違いは、水泡がはじけたときに飛び散る「細やかな水しぶき」が伝わる感覚、いわゆる「空気感」が弱いことです。しかし、これはSA10が弱いのではなく、Acuteの「真空管を使った音作り(本来録音されていないものを、あたかも存在するように感じさせる力)」を褒めるべきでしょう。

立体感はスケールが若干小さいですが、それが逆に「空間の密度感を上昇」させることにつながっているので、善し悪しではなく、好みの判断になるでしょう。
PCMのように輪郭が強くなりすぎる事がなく、下手なDSDのように滑らかになりすぎる事もなく、marantzらしい暖かく滑らかな音でせせらぎが鳴りました。

 バッハ バイオリンソロ

Acuteで聞くこの曲に比べると、SA10は表現がやや穏やかですが、細やかな楽器の音の変化や奏法のバリエーションがきちんと再現されるので、演奏にじっくりと耳を傾けたくなります。

Esotericのように堅くなく、LUXMANのように柔らかくなく、Accuphaseのように色が薄くなく、SA10のバランスはとてもニュートラルです。音が滑らかで密度も高く、バイオリンの鋭さと柔らかさのバランスが秀逸です。

Acuteのような「海外製品」と比べると、落ち着いたムードになりますが、フェルシュトマンが自分の音のじっくりと耳を傾けながら、知的にバッハを奏でている様子が伝わります。

プレーヤーで極度に色づけしない「端正な音」が魅力的に感じられました。

 モナリザ

切れ味の良い透明な響きを聞かせたAcuteとは違って、ギターのサイズが一回り大きくなったように、低音の響きが太くなり、その部分の余韻が長く感じられるようになります。けれど、変わるのは低音だけで、中高音の響きの量や余韻の長さは、Acuteと同じです。

ボーカルはギターと分離して聞こえます。この部分、ギターとボーカルの絡みがとても親密に感じられたAcuteとは一線を画します。

質が高く端正な音ですが、Acuteと比べるとやや「艶」が少なく感じられました。

 500miles

Acuteで聞くこの曲は「生演奏を聞いている雰囲気」を持っていました。SA10では「レコーディング現場」が見えてきます。

ピアノとボーカルの立体関係はややあやふやで、音像も肥大します。密度は高いのですが、それぞれの音が出てくる「タイミング」が同一なので、音が空間でかぶっています。

一つずつの音は悪くない、むしろ優れているのですが、音楽表現で重要な「間」が形成されません。

B&Wのスピーカーもそう聞こえますが、B&Wをモニターとして作られたSA10も同じ傾向を感じさせます。

 新世界より

録音の良いこのソフトではSA10の持つ「音の良さ」がしっかりと発揮されます。
PCMをすべてDSDに変換してからD/A変換する良さでしょうか?音が本当に滑らかで、良質なアナログソースを聞いているような「厚み」も感じられます。

金管楽器や弦楽器の音が重なる部分では、それぞれの音が見事に分離し、団子状に重なることがありません。あくまでも、細やかな音が美しく重なり合っているように聞こえます。

演奏の流れはとても穏やかで、不安なく新世界に踏み出していける、希望にあふれた音楽に聞こえます。また、ノイマンの指揮らしい「一糸乱れぬ統一感」も強く出ます。
音の量、厚み、すべてが満足できるレベルです。


  新世界より(USB入力)


S/N感、密度感、低域の安定感でUSB入力はCD-Rを上回ります。

しかし、その差はそれほど大きいものではなく、CD-Rでの再生とほとんど変わらない雰囲気で新世界よりが聞けます。黙って切り替えられたなら、どちらがそれとは言い当てられないほどの差でしょうか。

それでも中低音のハーモニーの厚み、小音量部の音の数、音が消え入る部分の静寂感など、回転していないものからデーターが取り出されているという「安定感」が感じられます。

ダイナミックレンジも少し拡大し、最大音量部の音量がわずかに大きくなっているようにも感じられます。

USB入力でこの音が出るのであれば、CDの再生でディスクにこだわる必要はないと思います。


試聴後感想

試聴レポートの最初に書きましたが、「最新技術を惜しみなく投入した marantz SA10」と「ノスタルジックな真空管を搭載したAcute Classic」では、全く勝負にならないと考えていました。

しかし、比較試聴を追えた今、その考えが全く違っていたことを知りました。

私自身
「デジタル機器はスペックではなく、出てくる音で選ぶべきだ」、
「デジタル機器の音質のキーポイントは、デジタル回路のスペックではなくアナログ回路の優劣だ」

と何度も書いてきていたにもかかわらず、今回はあまりにも違う「スペックの差」に完全に目が曇ってしまったのです。

SA10 はこの価格でよくぞここまで!と賞賛できる音質です。同じ国産製品で比較するならば、その価格は他社製品の1.5〜2倍くらいに匹敵するでしょう。特に、今回はメカニズム、DAC共にオリジナル化してこの価格ですから、その努力の実現は高く評価されるべきです。

しかし、EAR Acute Classicは「音楽の再現性」において、SA10をあっさりと退けてしまいました。

詳しい音質の違いは「試聴レポート」に記述したので省きますが、Acute Classicは「出力回路にEAR 912をおごっている」あるいは「CDプレーヤーと素晴らしいプリアンプが一体化したモデル」と考えなければなりません。

良質なプリアンプをCDプレーヤーとパワーアンプの間に使うと、音質がワンランクあるいはそれ以上アップすることはよく知られています。Acute Classicはまさしくそういう「プレーヤー」です。

このプレーヤーなら、高級なプリアンプを使わずに内蔵のボリュームを使ってパワーアンプに直結したり、あるいはプリメインアンプに繋いでも、100万円以上のプリアンプを使ってそれらを繋いだときと同等の「響きの良さ」が実現するでしょう。そう考えれば、その価格は思わず「バーゲンプライス!」と叫びたくなるほどの価値を持ちます。

少なくともクラシックやバラードなど、じっくり聞きたい本格的な演奏では、私は SA10 ではなく Acute Classic を選びます。

また、USB入力でもそのアナログ的な雰囲気が味わえる Acute Classic は、SA10 を超えるムードの濃さで音楽を再生したのです。

Acute Classic が SA10 を超えたのは、パラヴィチーニの経験が成し遂げた奇蹟でしょう。

聞かなければ信じられない。聞けば虜になる。それが、Acute Classicの魅力です。

逸品館代表 清原裕介
https://www.ippinkan.com/ear_marantz_sa10.htm


5. 中川隆[-12062] koaQ7Jey 2018年5月06日 08:23:20 : b5JdkWvGxs : DbsSfawrpEw[-13330]
>>4
>いままでの35年間の累計を考えると、いかに多くのCDが皆さんの手元にあるかが想像できます。

>そして、その中の多くの音楽が未だに配信されておらず、
また今後も配信される見込みの無い物が多く含まれているのです。

>ファイル化しているから大丈夫という方も多いかもしれません。
が、そのファイル形式は何ですか?

>iTunesも、WindowsMediaplayerも、デフォルト設定のままでは、
AACやWMA、MP3等の圧縮音源として保存されています。


「2018年度版!」「YouTube」の動画を安全にダウンロードする方法について
https://www.japan-secure.com/entry/blog-entry-459.html

YouTube動画変換 - MP3、MP4、AVIダウンロード
https://www.onlinevideoconverter.com/ja/video-converter


どっちがいいか?AAC MP3音質・汎用性・圧縮率を比較してみる
https://www.winxdvd.com/blog/saiko-aac-vs-mp3.htm

音声ファイル形式といったら普段はAACとMP3をよく耳にする。音楽配信サービスからダウンロードした楽曲や、YouTubeなどのサイトに投稿された動画や、携帯電話向けの着うたなどでもAACかMP3形式が採用される。ではMP3 AACどっちがいいのか?迷っているんだよね。今回は音質・圧縮率・汎用性などを比較してAACとMP3の違いを解説し、AAC MP3変換の方法も紹介するよ。


AACとMP3の違いは?

MP3とは、MPEG Audio Layer 3規格によって音声データの圧縮方式の一つ。拡張子は.MP3。
高い圧縮率ながらも音質の劣化はほとんど発生しなくて、更に320kbpsのMP3とCD、FLAC、APE(圧縮していない音源)の 音質と比べて人間の耳でまったく聞き分けられない。一方、MP3を発明したドイツのフラウンホーファー研究所が4月23日、MP3に関連する各種特許の保護期間が終了したと発表。

AACとは、MP3と同じで音声データを扱うための圧縮方式の一つ。拡張子としては、標準的な.aacのほか、.m4a、..3gp、.m4p、m4r、.f4vなどもよく用いる。1997年開発された音声規格AACはMP3の後継形式として策定され、MP3よりも更なる高品質化・高圧縮化の音を提供できる。iPodおよびiTunesが標準でAACを使用することを発端に、次世代DVDの音声規格として普及してきた。

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MP3対 AAC比較 AAC MP3変換

1AACとMP3の違い:AAC MP3どっちの音質のほうがいいがいいのか?

誰でも知っている通り、AACとMP3は非可逆圧縮方式を採用されたから、CD、FLAC、APEといったロスレス形式の音声ファイルと比べると音質の差が少々ある。ではMP3対 AAC比較したら、AAC MP3音質ってどっちが上なのか?実は非可逆圧縮の音源に対しては、ビットレート値が高いなるほど音質が良くなり、逆に低くなるほど劣化される一方、上限周波数も音質に影響を与える。ここでは圧縮しない曲をAAC MP3変換してみて、右画像にように、CBR(固定ビットレート)モードで、ビットレートが192kbps以上なら、AACの上限周波数はMP3より少ない。ビットレートが160kbpsになると、MP3とAACの上限周波数は約19KHz。ビットレートが128kbpsになると、AACの上限周波数はMP3を大幅に超えた。というこで、理論上ではAAC MP3音質比較するなら、MP3高ビートを勧めて、ビットレートが160kbps以下であればAACほうがいい。

一方、実際には256kbpsのAAC は320kbpsのMP3と同じ程度のクオリティと持っている。ビットレートが低いと、MP3エンコードする時高域周波数がカットされて、楽曲においての楽器の高周波倍音も損なわれる。切り捨てられる音が人間の耳で普通に聞き取れないが音の立ち上がりや質感がやや劣る。AACでは48の全帯域幅(最大96kHz)音声チャンネル対応でき、16の低周波サウンドトラックも含めることができて、DVDの次世代標準された音声符号化規格となっている。

まとめ:AAC MP3音質比較:AAC > MP3

【関連記事】H.264(AVC)対H.265(HEVC)、H264とH265ファイルの違いは何ですか?
https://www.winxdvd.com/blog/saiko-h265-vs-h264.htm


AACとMP3の違い

2 AACとMP3の違い:音声の圧縮率はMP3 AACどっちが一番高いのか?

MP3エンコードする場合は、非圧縮音声データ量を最大約1/10〜1/12のサイズに圧縮するだけではなく、低周波数帯域のゆがみも極めて少ない。12KHz〜16KHzといった高域周波数を犠牲にすればさらに高い圧縮率を得ることもできる。

AACは高圧縮高品質の代表のようなコーデックとして、エンコードする場合は、非圧縮音声データ量を最大約1/20のサイズまで圧縮し、MP3の圧縮率を大幅に超えた。右側の表から明らかなように、AACとMP3は低ビットレートで同じなサイズを持ち、高ビットレートでAACサイズがはるかに小さくなっている。

まとめ: 圧縮率でMP3 AACどっちがいい:AAC > MP3


3 AACとMP3の違い:汎用性・用途でMP3対 AAC比較してみる

MP3は今最も広く知られ普及している音声形式として、汎用性も高くてほとんど全てのデジタルオーディオプレーヤー、モバイル端末に対応できる。それにエンコード・デコード速度もAACより速いし、ID3タグ情報も編集しやすいし、数百曲の音楽も短い時間でエンコード・デコードすることができるたため、音楽愛好家の間で長く流行をつづける。でも著作権保護機能がないから、MP3音楽ファイルの不正コピー、ネット通じて不正配布、交換も問題となっている。

1997年開発された音声規格AACはMP3を超えるためのだが、色々な原因で普及が進まなってしまった。けれど音質・圧縮率に優れるのメリットで徐々に知られるようになってきているにつれて、AACはiPhone、iPod、iPad、iTunes、Nintendo端末、PlayStationなどのデバイスにおける標準の音声フォーマットになる。またApple Musicといった音楽配信サービスにもAAC形式を採用する。


まとめ:汎用性でMP3 AACどっちがいい:MP3 > AAC


追記:AAC MP3変換に関するフリーソフト&サイトオススメ


MP3 AACどっち

WinX HD Video Converter Deluxe:シンプルで使いやすい!YouTube、FC2、ニコ動などのサイトから好きな音楽・曲を勝手気ままダウンロードしてAAC、MP3に変換することができる。
https://www.winxdvd.com/hd-video-converter-deluxe/index-jp.htm


AAC MP3音質 MP3対 AAC比較

AAC MP3変換
online-convert:サイトの表記は英語だが、ビットレートやサンプリング周波数、音声チャンネルも設定可能で簡単にAAC MP3変換することができる。

URL:http://audio.online-convert.com/convert-to-aac


6. 中川隆[-12061] koaQ7Jey 2018年5月06日 08:34:46 : b5JdkWvGxs : DbsSfawrpEw[-13330]

YouTube動画変換 - MP3、AACダウンロード
https://www.onlinevideoconverter.com/ja/video-converter


youtube のクラシック音楽リンクは


番外地7
http://www.asyura2.com/17/ban7/index.html

中川隆 _ 音楽関係投稿リンク
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/450.html


に纏めました。

YouTube には CD では発売されていないライブ録音等の希少音源が無数に有り、
AAC形式でダウンロードすればそこそこの音質で聴けますが、やはり CD を EAR や dCS等の ハイエンド・CDプレーヤーで聴いた方が遥かにいい音になります。


7. 中川隆[-12060] koaQ7Jey 2018年5月06日 08:54:36 : b5JdkWvGxs : DbsSfawrpEw[-13330]

クラシック音楽を無料でダウンロードできるサイト
https://www.hires-info.info/2017/04/08/%E3%82%AF%E3%83%A9%E3%82%B7%E3%83%83%E3%82%AF%E9%9F%B3%E6%A5%BD%E3%82%92%E7%84%A1%E6%96%99%E3%81%A7%E3%83%80%E3%82%A6%E3%83%B3%E3%83%AD%E3%83%BC%E3%83%89%E3%81%A7%E3%81%8D%E3%82%8B%E3%82%B5%E3%82%A4/

クラシック音楽 mp3無料ダウンロード
著作権切れ、パブリックドメインの歴史的音源
http://classicalmusicmp3freedownload.com/ja/index.php?title=%E3%83%A1%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%83%9A%E3%83%BC%E3%82%B8


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ハイレゾ音源がダウンロードできるおすすめ配信サイトと4つの注意点
http://music-lifestyle.net/how_select_hr_site/


ハイレゾ|音楽ダウンロード・音楽配信サイト mora 〜WALKMAN®公式ミュージックストア〜
http://mora.jp/index_hires

ハイレゾ音源配信サイト【e-onkyo music】
http://www.e-onkyo.com/music/

【ハイレゾ特集】ハイレゾ配信音源
http://www.e-earphone.jp/high-resolution-audio

ハイレゾ音源(Hi-Res)の音楽ダウンロード、ハイレゾ曲のランキングは【レコチョク】
http://recochoku.jp/hires/

____

ハイレゾとは? ハイレゾ・オーディオサイト ソニー

ハイレゾ音源とは?どれだけ綺麗な音なの?どんな機器が必要?
そんな疑問について分かりやすく説明します。
https://www.sony.jp/high-resolution/about/


ハイレゾの楽しみ方(Hi-Res)|mora 〜WALKMAN®公式ミュージックストア〜
http://mora.jp/etc/highreso


ハイレゾ音源はどこで手に入る!?ハイレゾを楽しむ方法
Digital FUN! テレビ ビエラ 東京2020オリンピック・パラリンピック公式テレビ Panasonic
https://panasonic.jp/viera/digital_fun/hires.html


8. 中川隆[-12059] koaQ7Jey 2018年5月06日 09:04:42 : b5JdkWvGxs : DbsSfawrpEw[-13330]

2014.04.16
「ハイレゾは高音質」の嘘〜広がる高額な“ニセレゾ”、本物の見分け方と正しい鑑賞法は?
http://biz-journal.jp/2014/04/post_4630.html


 最近音楽の世界で「ハイレゾ」という言葉を耳にしたことのある人は多いだろう。日本でもハイレゾ配信サイトが立ち上がり、誰もが自由にハイレゾ音楽をダウンロード購入できるようになった。

 しかし、そこには大きな落とし穴がある。「ハイレゾだから音が良い」というのは誤解で、最近はインターネット上では「高いお金を出してハイレゾ再生機器と音源を買ったのに、CDとさほど変わらない」「ニセレゾ」などという声もよく目にする。一体何が起こっているのであろうか?

●ハイレゾ音源って何?

 まず、ハイレゾの問題点に言及する前に、ハイレゾの基礎について軽く触れておこう。

 ハイレゾ音源とは、「音楽CDよりも高いデジタルスペックを持つ音源」のことで、ファイルフォーマットは非圧縮のWAV、AIFFか、可逆圧縮(完全にデータ復元が可能)な FLAC、Appleロスレスフォーマット、さらには、スタジオの現場で使われる DSD という音源用のDSF、DIFF形式が使われる。

 音楽CD は PCM という方式で「16ビット、44.1kHz」というスペックのデジタルデータだ。前者は量子化ビット数、後者はサンプリングレートといい、データの精細度を示す。いずれの数値も高いほど高精細で、このスペックを超えていればハイレゾと称することができる。

●ハイレゾ音源のほとんどは「なんちゃってハイレゾ」?

 ハイレゾ音源を手に入れるには、ハイレゾ配信サイトから楽曲を購入し、ダウンロードして再生する。

日本では、

オンキヨーの「e-onkyo music」
http://www.e-onkyo.com/music/

や、

ソニーの「mora」
http://mora.jp/


が有名だ。また、海外では

アメリカの「HDtracks」
http://www.hdtracks.com/


が最大手だ。

 これら3つのサービスのうち、ハイレゾ音源のみを配信しているのは「e-onkyo music」だけで、「mora」や「HDtracks」はCDスペック、あるいはそれ以下のスペックの音源も販売している。

ちなみに「HDtracks」は、権利関係のためか、以前は完全に日本からの購入はできなかったが、2014年3月現在では、一部のレーベルを除き「PayPal」でのオンライン購入ができるようになっている。

しかし、ここで注意したいのが、ハイレゾ音源はスタジオにおいて録音からマスタリングまで一貫してハイレゾスペックで作業されたものとは限らないという点だ。配信サイトを覗いてみると、1950〜80年代というまだ音楽CDが世に普及していない時代、つまり、LPレコードの時代に録音されたタイトルが数多く並んでいることに気づく。

 実は、ハイレゾ音源の制作にはいろいろな方法がある。音楽制作のプロセスを大きく分類すると、レコーディング、ミキシング(各種楽器やボーカルなどをミックスして1つのサウンドに仕上げる)、マスタリング(仕上げたサウンドから配布用の原盤を作成する)となる。ハイレゾ音源には、おおまかに分類すると以下の種類がある。


(1)レコーディングからミキシング、マスタリングまですべてハイレゾで行われたもの

(2)ハイレゾ以外の音源を含めてミキシング/ハイレゾマスタリングしたもの

(3)非ハイレゾの原盤をリマスターしたものをハイレゾマスタリングしたもの

 これらの中でネイティブなハイレゾ音源と言えるのは(1)だけで、それ以外は、元々ハイレゾではない音源をスペックアップしてハイレゾと称しているのだ。ちなみにリマスターとは、オリジナルの原盤からノイズを取り除いたり、音質の味付けやレンジを広げるなどリファインしたものを指す。

 特に多いのが(3)のパターンだ。クレジットにはリリース日が書かれていることが多く、一見して最近の作品のように見えるが、実は1960〜70年代の相当古いアナログテープ時代の録音のものもある。(1)のパターンでリリースされているタイトルは非常に数が少なく、ほとんどが(3)のパターンというのが現状だ。

 日本レコード協会によれば、12年のオーディオCD(12cmアルバム)のカタログ数は実に11万8215タイトルだ。ハイレゾのアルバムタイトルは、「e-onkyo music」の場合、3000タイトルに満たない。これは、元々のマスターがハイレゾでないか、96kHz、または192kHzのPCM、またはDSDでハイレゾレコーディングされたマスターが配信サイトに十分提供されていないことを物語る。

●どうやって真のハイレゾを見分ける?

 ハイレゾ配信サイトで気に入ったアルバムを見つけた時、先述したどのパターンかを見分けるにはどうしたらいいだろうか?
 
 まずは、アルバムタイトルを検索エンジンで調べ、発売日ではなく「録音日」を確認しよう。デジタルレコーディングが普及する2000年以前の録音のものは間違いなくリマスター版だ。一方、最近の録音のものやDSDで配信されているものはネイティブなハイレゾ、あるいはハイレゾミキシング+ハイレゾマスタリング版の可能性が高い。さらに「2XHD」のようなハイレゾ専門レーベルなど、レーベルで見分けるという方法もある。

 ここで1つ断っておきたいのだが、「リマスター版=ニセのハイレゾ」と断定しているのではない。問題なのは、どの方法でつくられたハイレゾ音源なのかわからないことだ。また、過去に作成されたLP盤のCD化や、一旦廃盤にしたものを再発売した時に、リマスターをそのままアップコンバートしたものがあるため、CDと音質が変わらないものがあるということだ。

 特に「HDtracks」では、買ってから「CDを単にアップサンプリングしただけ」と明らかにわかるものがあり、悲しい思いをしたことが幾度となくある。ハイレゾ音源はCDよりも高価で、筆者はアマゾンで980円前後で買えるCDと同じ音質のものを3000円近くも出して買ったこともある。しかも、「HDtracks」ではDSDの配信は行っていない。

●リマスター版でも音が良い?

 しかし、リマスターといっても、高度な技術で古い録音をハイレゾにふさわしい音にチューニングしているものも増えてきた。例えば、ビクターでは「K2HD」という独自技術を使って、オリジナル版の高音質化を図っている。単にアップサンプリングしてスペックだけハイレゾにしているのではなく、古い名作を新たによみがえらせるという意義はあるだろう。

14年2月にオープンしたビクターのハイレゾ販売サイト「VICTOR STUDIO HD-Sound.」では、独自のK2HDリマスターの楽曲を販売している

 また、市販されているCDの中にはひどい録音、マスタリング、プレス品質の悪いものも多々あるが、日本のハイレゾ配信サイトの楽曲は、たとえリマスター版であっても一定の音質をクリアしたものが多く、いわば「音質保証」しているものと考えれば購入する価値はある。

 最後に、ハイレゾを本当に楽しむなら、それなりの機材を用意したい。安物のイヤホンやスピーカーでハイレゾ音源を聴いても違いはわからない。スマホやiPhoneで楽しむなら高品位なアンプ回路を内蔵したポータブルアンプを、家で楽しむならハイレゾ再生にふさわしいアンプやスピーカーなどを用意しよう。
(文=池田冬彦/ライター)
http://biz-journal.jp/2014/04/post_4630.html


9. 中川隆[-12062] koaQ7Jey 2018年5月06日 10:23:40 : b5JdkWvGxs : DbsSfawrpEw[-13336]

ハイレゾ音源配信サイト一覧!
2015年4月5日 [ハイレゾ配信サイト]
http://high-resolution.biz/delivery/highreso-site/


現在ハイレゾ音源は基本的には音楽配信サイトからのダウンロード販売が主な購入先になります。

WAV形式、FLAC形式、ALAC形式などのPCM方式でデータ化されたハイレゾ音源を、実店舗の店頭で扱っているお店はまだ存在しません。

ハイレゾをダウンロードできるサイトをまとめました。

実店舗での販売

ただ、最近はSACDで採用されているDSD形式の音源データもハイレゾ音源として扱われるケースが増えてきました。

この考えを適用するならば、実店舗で販売されているSACDもハイレゾ音源の一つと考えることが出来ます。

今、実店舗で購入可能なハイレゾ音源はSACDだけ、ということになります。

過去にはUSBメモリにCDアルバムの楽曲をMP3化したデータを格納してCDアルバムと一緒に販売した例などもありましたので、将来的には同様にUSBメモリにハイレゾ音源を格納して店頭で販売するような形態が生まれるかもしれません。

ハイレゾ音源を扱う代表的な音楽配信サイト

日本では5つほどハイレゾ音源のダウンロード販売を行う音楽配信サービスがあります。

mora

ソニー・ミュージックエンタテインメント(SME)グループの会社、レーベルゲートが運営する音楽配信サービスサイトです。

約450万曲を配信しています。

うちハイレゾ音源は2014年の段階で約58,000曲になっています。

iTunes Store以外では、唯一、SMEが版権を持つ楽曲を購入可能なサービスです。

ウォークマンとの親和性の高いサービスを提供しています。

moraはこちら
http://mora.jp/


e-onkyo

日本でのハイレゾ音源配信の先駆けとなったサイトです。

2005年にWMA形式のハイレゾ音源データの販売を開始しました。

ハイレゾ音源の楽曲数は2014年の段階で8万曲以上。

ハイレゾ音源に関しては一歩先を行っています。

e-onkyoはこちら
http://www.e-onkyo.com/music/


VICTOR STUDIO HD-Music

ビクターエンタテインメントの運営する音楽配信サービスです。

本当の意味でのハイレゾ音源の他に、独自のアップサンプリング・高音質化技術であるK2HDプロセシングにより、アップサンプリングを行った音源の販売にも力を入れています。

VICTOR STUDIO HD-Musicはこちら(※2017年6月30日より配信サービス終了)

HQM STORE

高音質の独自のオーディオ機器の製造販売を行っているクリプトンの経営するサービスです。

音楽的評価の高いクラシック系の独立レーベルや、ジャズなどを扱います。

オールジャンルまんべんなく、という形ではなく、独自の路線をいっています。

>HQM STOREはこちら(サイトにアクセスできません。)


OTOTOY

ポップスを専門に扱うサービスです。

方向性が他の音楽配信サービスとは異なり、音楽を鍵としてコミュニケーションの輪を広げることを念頭に置いているようです。

DSD音源を重視しており、インディーズレーベルを数多く扱っています。

OTOTOYはこちら
https://ototoy.jp/top/


http://high-resolution.biz/delivery/highreso-site/


▲△▽▼

ハイレゾ音源の無料サンプルダウンロード先一覧
2015年3月23日 [ハイレゾ配信サイト]
http://high-resolution.biz/delivery/sample-download-list/


ハイレゾ音源のサンプルダウンロード先一覧

インターネット上の楽曲のダウンロード販売サイトなどでは、ハイレゾ音源のサンプルを無料ダウンロードすることが出来るところがあります。

そういったサイトをいくつか紹介します。

LOSS LESS

海外のオーディオの電源周りの機器を取り扱うサイトだと思います。

こちらではスタンウェイのピアノソロの楽曲を、同一の音源からハイレゾ(24bit/96kHz)とCDクオリティとで収録した音源ファイルを提供してくれています。

元の収録が同一の音源から、ハイレゾ音源とCDクオリティの音源を作っていますので、違いを聞き比べることが出来ます。

どちらの音源も無圧縮のWAV形式です。
アドレスはこちらになります。

http://www.lessloss.com/steinway-sons-grand-piano-recording-p-202.html?zenid=ktb9u74261vsm22ccr5srh5nh1

e-onkyo music

国内の音楽ダウンロード販売サイトの中でハイレゾ音楽に関して先行しているとされる、e-onkyo musicが提供しているハイレゾ音源の無料サンプルです。

ノルウェーの「2L」のアルバム「SOUVENIR part II」の中の1曲です。

flac形式、24bit/96kHzの音源となります。

アドレスはこちら。

http://www.e-onkyo.com/music/album/sample02/


SONY

ハイレゾウォークマンを大々的に売り出しているSONYでもサンプル音源の提供を行っています。

冒頭に対応機種名としてウォークマンの機種名が書かれていますが、flac形式のハイレゾ音源を再生可能な環境をお持ちであれば、ダウンロードして再生可能です。

こちらもflac形式で24bit/96kHzの音源となります。

アドレスはこちら。

http://helpguide.sony.net/high-res/sample1/v1/ja/

JVC

JVC(ビクター、ケンウッド)もハイレゾ音源のサンプルを提供してくれています。

こちらは24bit/96kHzのサンプリングで、非圧縮のWAV形式となっています。

CDクオリティのWAV形式や、ビットレート128kbpsのMP3形式でも同じ楽曲をダウンロード可能ですので、音源の形式による音の違いを確認することが出来ます。

http://www3.jvckenwood.com/audio_w/high-resolution/guidance.html

NTTドコモ

NTTドコモは現行世代のスマートフォンのハイレゾ音源対応化に合わせて、ハイレゾ音源のキャンペーンを行っているようです。

こちらはドコモのハイレゾ対応スマートフォンのみでダウンロード可能なサイトになります。

3曲が、flac形式の24bit/96kHzサンプリングの形式で提供されています。

http://streaming.smt.docomo.ne.jp/hi-res/
↑リンクがなくなっていました・・・。(新しいリンクが見つかったら紹介します。)


http://high-resolution.biz/delivery/sample-download-list/



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音楽配信サービスサイトmoraってどんなの?ハイレゾ対応は?
2015年4月4日 [ハイレゾ配信サイト]
http://high-resolution.biz/delivery/mora/


mora(モーラ)はソニー系列の、ソニー・ミュージックエンタテインメント(SME)グループの会社である、レーベルゲートが運営する音楽配信サービスサイトです。

どんな音楽を中心に提供しているのか?楽曲数はどのくらいあるのか?

価格はいくらか?支払い方法はどうなっているのか?などなど、moraに関する情報をとめていきます。


ここまでの経過

2012年にiTunes StoreにSMEが楽曲の提供を開始する前は、SME所属のアーティストの楽曲はmoraからしか購入することが出来ませんでした。

サービス開始から2012年のリニューアルが行われるまでは、楽曲は著作権保護(DRM)のかかったソニー独自形式の圧縮方式での販売が行われていたため、楽曲を再生できる環境の制限が大きく、音楽をダウンロードして購入するという風潮も広まっていなかったため、なかなか広まっていなかったというのが本当のところだと思います。

2012年にサイトや対応する音楽データの形式など大々的なリニューアルを行って、提供される楽曲がDRMなしのAAC方式となり、再生に対応できる環境も広がったため徐々に普及が進んできました。

ハイレゾ音源の配信は2013年10月17日スタートしています。


提供楽曲の傾向

クラシックなどよりもJ-POPなどに強い印象があります。

ハイレゾ音源に関しても同様の傾向があります。

新譜のハイレゾと通常形式の音源が同時に配信されるケースが増えているなど、ハイレゾ音源の配信にも力を入れています。

また、最近はアニメ音楽のハイレゾ配信にかなり積極的な姿勢が見えます。

楽曲数

ハイレゾ、非ハイレゾの楽曲を合わせて2014年の時点で約450万曲とされています。

うちハイレゾ音源の楽曲は約58,000曲。

価格

ハイレゾ音源は1曲500円程度、非ハイレゾだと250円程度での販売です。

どちらもアルバム収録曲の場合には、アルバム単位で一括購入した方がお得な価格が付けられています。

音源データの形式

通常の音楽の形式は、AAC-LCの320kbpsで提供されます。

ハイレゾ音源は、FLACの44.1kHz〜192kHz/24bit、または、DSDの2.8MHz〜5.6MHz/1bitの形式で提供されています。

専用ソフト

ハイレゾ音源を再生できてアプリ内からmoraの楽曲の購入が行えるソフトウェアの「MediaGo」が提供されています。

MediaGoは音源を排他利用する設定(WASAPI、ASIO)などの細かな設定を行わなくても、かなりいい音質での再生が行えるソフトと言われています。

利用は無償ですが、常に画面の上部にmoraの宣伝のバナーが表示されます。

ウォークマンとの親和性の高さ

ハイレゾ対応のウォークマンでは、ウォークマン上から直接moraの楽曲が購入できるようになっています。

また一部のソニーモバイル製のスマートフォンからも、直接楽曲の購入が行えます。

決済方法

決済方法としては、クレジットカード、WebMoney、BitCash、NET CASH、Edyの電子マネー、auかんたん決済が利用できます。

スマートフォンからはspモード決済、ソフトバンクまとめて支払が利用可能です。
http://high-resolution.biz/delivery/mora/


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ハイレゾ音楽の配信サービスサイトe-onkyoとは?
2015年4月10日 [ハイレゾ配信サイト]
http://high-resolution.biz/delivery/e-onkyo/

オーディオ機器メーカーのONKYOが行っている音楽配信サービスサイトがe-onkyoです。

ハイレゾ音源の楽曲も提供しており、価格や配信数は他の配信サイトよりも安めに設定されているのが特徴です。

e-onkyoの特徴についてご紹介します。


ここまでの経緯

e-onkyoは日本でのハイレゾ音源配信サービスの先駆けとなったサイトです。

2005年にWMA(Windows Media Audio)形式で96kHz/24bitサンプリングのハイレゾ音源の提供を開始しました。

今現在でも配信しているハイレゾの楽曲数では、他のサイトよりも一歩先を行っています。

提供楽曲の傾向

ハイレゾで提供している楽曲は、幅広いジャンルを偏りなく一通り網羅するような形になっています。

こちらも最近はハイレゾ音源の提供により力を入れており、新譜がすぐにCD発売などと同時にハイレゾ音源でリリースされるケースが増えてきています。

また、ゲームやアニメソングなどのハイレゾ音源での配信が増えているのも、他のサイト同様の傾向です。

またDSDの11.2MHz/1bitでの配信も開始し、より音質にこだわる姿勢も見せています。

楽曲数

e-onkyoで配信されているハイレゾ音源の楽曲数は、2014年の段階で8万曲以上となっています。

2014年中だけで4万曲以上増えたとされています。

価格

ハイレゾ音源の楽曲は1曲300円〜600円程度となっています。

アルバムによってまちまちではありますが、アルバム単位で一括して購入するとお得になるアルバムもあります。

音楽データの形式

PCMの場合には、音源データの形式はFLACまたはWAV形式となり、サンプリングは24bit/44.1kHz〜192kHzのものがあります。

DSD形式の場合には、2.8MHz〜11.2MHz/1bitの形式となります。

決済方法

決済に利用可能なのはクレジットカードと、プリペイド式でクレジットカード決済が行えるVプリカ、それと最近家電量販店などで購入可能となった、e-onkyo musicハイレゾプリペイドカードがあります。

また、e-onkyoポイントを支払に充てることも出来ます。
http://high-resolution.biz/delivery/e-onkyo/


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ハイレゾ音源配信サービスのOTOTOYとは?
2015年4月11日 [ハイレゾ配信サイト]
http://high-resolution.biz/delivery/ototoy/

OTOTOYは他の音楽配信サービスを行う会社とは異なり、大手のレコード会社とは繋がりがない独立した会社が運営を行っています。

どんな特徴があるのか?詳しくご紹介していきます。

ここまでの経緯

OTOTOYの前身は音楽配信サービスとSNSを組み合わせ、音楽を鍵としたコミュニケーションを広げることを狙いとしたサイトとしてスタートしました。

その後、SNS機能はとりやめ音楽配信をメインする形態に変化して、名称もOTOTOYに変更しています。

ただ、今でも音楽をキーにしてコミュニケーションを、という方針はサイトのあちこちのテキストなどにしっかりとちりばめられています。

他の音楽配信サービスよりもDSD形式での音楽配信にこだわりがあり、ライブをDSD形式で記録して、ライブ終了後に即、楽曲の配信を行うと行った大手では出来ないような離れ業もやってのけます。

また、インディーズレーベルのアルバムを多く抱えることにも特徴があります。

提供楽曲の傾向

上にも書いたとおりDSD形式での音楽の配信にこだわりを持ったサービスです。

提供する楽曲はほぼポップスに特化しています。

最近はアニメソングのハイレゾ音源の配信などにも取り組んでいます。

楽曲数

配信を行っている楽曲数は公開されていないようです。

価格

ハイレゾで提供される楽曲は1曲500円程度、非ハイレゾの音源は200円前後での販売となっています。

どちらの形式の場合にもアルバム収録曲は、アルバム単位で一括購入した方がお得な価格が付けられています。

音楽データの形式

OTOTOYではCD音質の楽曲もFLACやALACなど、ロスレス圧縮の形式での購入が出来ることも特徴です。

CD音質の楽曲は、FLAC、ALAC、WAV、AAC形式での購入が選択出来ます。

アルバムによってはAACではなくMP3形式となることもあります。

ハイレゾ音源は、FLAC、ALC、WAV形式の24bit/44.1kHz〜192kHz、または、DSDの2.8MHz〜11.2MHz/1bit形式で提供されています。

OTOTOYアプリ

iOS用にOTOTOYで提供されるサービスを利用可能なアプリが配信されています。

無料提供されている楽曲をダウンロードしたり、視聴を行ったりすることが出来ます。

決済方法

OTOTOYの会員登録自体は無料ですが、楽曲等のコンテンツをダウンロードする際には実費を請求されます。

支払方法としては、月ごとに利用金額をまとめてクレジットカードで支払うか、銀行振込で購入出来るototoyポイントを使って決済するかの2つの方法が使えます。
http://high-resolution.biz/delivery/ototoy/


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ハイレゾ音楽配信サイトの今をご紹介!
2018年2月4日 [ハイレゾ配信サイト]
http://high-resolution.biz/delivery/%e3%83%8f%e3%82%a4%e3%83%ac%e3%82%be%e9%9f%b3%e6%a5%bd%e9%85%8d%e4%bf%a1%e3%82%b5%e3%82%a4%e3%83%88%e3%81%ae%e4%bb%8a%e3%82%92%e3%81%94%e7%b4%b9%e4%bb%8b%ef%bc%81/

ハイレゾ音源の知名度もかなり高まってきて、ハイレゾ音源対応の音楽配信サービスの利用も増えているのだと思います。

大手の音楽のダウンロード販売サイトでは、年間のダウンロード販売の売り上げ上位にハイレゾ音源版の楽曲が食い込むなど、買い取り型の音楽配信でのハイレゾ音源の存在感がかなり大きくなっているのは間違いはないようです。

ただ、今現在、聴かれている曲の数で考えれば音楽配信の主流は、販売サイトよりもむしろ定額制のストリーミング配信サイトの方になるでしょう。

そういった中、一部の音楽のダウンロード販売サイトでは営業を停止するところも現れ、このサービスでも目に見える形で淘汰が始まっているようです。

今回は以下の観点から音楽配信サイトの今現在の状況をとりあげてみます。

•ハイレゾ音源の配信サイトいろいろ
•ハイレゾ対応の定額制サービスは?
•無償で利用可能なハイレゾ配信
•ビクターはハイレゾ音源のダウンロード販売サービスを停止
•ハイレゾ音源配信サービスの料金に関して


ハイレゾ音源の配信サイト

ハイレゾ音源の音楽配信サービスとしては、今まではダウンロード販売を行なうサイトだけが存在していました。

e-onkyo、mora、OTOTOYなどの楽曲を買い切るタイプのサービスですね。

また、ストリーミング配信型の毎月定額料金で利用できる音楽聴き放題のサービスに関しては、従来は非ハイレゾのロスあり圧縮の音源を利用するタイプのサービスばかりでした。

この流れが少しずつ変化し始めています。

冒頭に書きましたように、ダウンロード販売型のサイトの中には、遂にサービスの終了をアナウンスしたところが現れました。販売サイトの中でも勝ち組・負け組の明暗が生まれ始めた形かもしれません。

また、ストリーミング配信型のサービスにもハイレゾ音源対応を始めるサービスが出現しています。

従来はデータ量の大きさから、ストリーミングでは配信が難しかったハイレゾ音源にどう対応するのかも興味を引かれる部分です。

ハイレゾ音源の配信サービスで定額制のものは?

ハイレゾでの音楽配信サイトの今をご紹介!

ハイレゾ音源のストリーミングでの配信サービスを行なっているところは出現し始めているのですが、月額料金定額制での聴き放題サービスは2017年6月末現在まだ出現していません。

IIJの「PrimeSeat」のサービスがハイレゾでのストリーミング配信を始めているのですが、曲や番組単位での料金支払いの形を取っていて、毎月定額の利用料で聴き放題となるサービスではありません。

PrimeSeatでは、利用料金に「0円」と表示されているコンテンツは、会員以外でも無償で利用が出来るようです。

ただ、こちらのサービスはDSD形式での音楽配信です。本来の音質で聴くためにはDSD形式にネイティブ対応するDACが必要になります。

一応この部分に関しては回避する道も用意されていて、専用アプリはDSD形式をPCM形式に変換しながらの再生にも対応していますので、PCM対応のDACでもこちらのサービスを十分に楽しむことは可能になっています。

MQA形式でもハイレゾ音源のデータのサイズをかなり小さくまとめることが可能になりますので、もしこれからハイレゾ音源のストリーミング配信サービスが始まるとしたら、MQAを使う可能性が高いと著者は睨んでいます。


ハイレゾ音源の配信を無料で行なってくれるサイトはある?

前の章で触れたIIJのPrimeSeatの無償公開の番組は、会員登録など無しに誰でも無料でお試しが出来ます。ただし、専用アプリのインストールが必要です。

その他のダウンロード型の配信サイトの中では、試聴用データとしていくつかの楽曲を準備してくれているサイトがあります。

ただ、あくまでも「試聴用」のデータになっていますので、楽曲の頭から終わりまで全てが収録されていなかったり、配信されている曲数にも限りがあるケースばかりです。

利用する際にはこの部分は理解しておく必要があります。

そんな中では最も多くの楽曲をたくさんのフォーマットで公開してくれているのが「2L」のサンプル楽曲のページです。

http://www.2l.no/hires/

最初のお試しにはこの手のサンプルサイトを活用してみると良いでしょう。その後は各種ダウンロード販売サイトから楽曲を購入する、と言うのが今のハイレゾ音源の利用のパターンになります。

★ハイレゾ音源無料サンプルのダウンロードには

『ハイレゾ音源の無料サンプルダウンロード先一覧』
http://high-resolution.biz/delivery/sample-download-list/

の記事で、ハイレゾ音源のサンプルを無償でダウンロードできるサイトをまとめています。


ハイレゾ音源の配信サービスをビクターが停止

ハイレゾ音源のダウンロード販売サイトの方では遂に淘汰も始まっています。

e-onkyo、moraなどはかなり順調に見えますが、「VICTOR STUDIO HD-Music.」は2017年5月31日をもってサービスを終了しています。

販売されていた楽曲はDRMフリーの楽曲でしたから、サービス終了後の利用には何も問題はありませんが、いよいよ振り落とされるサービスも出始めたか、という印象を強く受ける形になりました。

また、こだわりのスピーカーなどを製造・販売しているクリプトンが行なってきたサービスの、HQM Storeもサービスを終了することを発表しています。

こちらも取り扱っていた楽曲は全てDRMフリーですので、サービス終了後の利用には何も問題はありません。

こちらは営業面での問題よりもトレンドをリードする意味での役割が終わった、とのプレスリリースが行なわれていました。そういう観点では確かにクリプトンらしい引き際だったと思います。

そのプレスリリースの内容からすると、もしかすると別の形、例えばMQA形式のハイレゾ音源のストリーミングによる定額制サービスを開始するようなケースは考えられるかもしれません。

ハイレゾ音源配信サイトの価格面のお話

ハイレゾでの音楽配信サイトの今をご紹介!

ダウンロード販売型のハイレゾ音源の配信サービスでは、ハイレゾ音源版の楽曲の提供価格に特に変化はありません。やはりプレミア的価格が付けられていて、CDクオリティの圧縮音源よりも何割か高い価格での販売が行なわれています。

アルバム収録曲であればアルバム単位での購入にすると、まとめ買い分の割引率は圧縮音源よりも高めで、一般のお店でCDを購入するのとほぼ同レベルのお値段でハイレゾ版のアルバムの楽曲データを購入することが出来ます。

CDの実物、ジャケット等がないことと、音質とのどちらを取るかのトレードオフのような形でしょうか。

SACD化されているアルバム以外、実物との比較になるものがないため、価格のイメージは逆に難しいのかもしれませんね。

まとめ

•ハイレゾ音源の買い切りタイプのサイトは淘汰が始まる
•ハイレゾ対応のストリーミングサービスも開始
•定額制の音楽聴き放題サービスではハイレゾ対応はまだ
•無償で提供されるハイレゾ音源はあくまで「試聴用」
•ハイレゾ音源の価格面の変化は今年もなし

ハイレゾ音源の配信サービス関連の状況をまとめると以上のようになります。

やはりハイレゾ音源のデータサイズの大きさがネックになるようで、なかなかストリーミング型のサービスが立ち上がってきません。定額型のサービスもまだ出現しません。

そんな中、売り切り・ダウンロード型のハイレゾ音源の配信サービスでは、遂に淘汰が始まりました。

上位のe-onkyoやmoraなどは比較的好調に見えますが、その他のサイトでは生き残りが大変になってきているのかもしれません。

今までは「ハイレゾ」という名前の珍しさだけである程度ものが動く状況があったと思われますが、そういった一時的なものはそろそろ収まり、これからが本当の意味での普及への大事な時期になっていくのかもしれません。
http://high-resolution.biz/delivery/%e3%83%8f%e3%82%a4%e3%83%ac%e3%82%be%e9%9f%b3%e6%a5%bd%e9%85%8d%e4%bf%a1%e3%82%b5%e3%82%a4%e3%83%88%e3%81%ae%e4%bb%8a%e3%82%92%e3%81%94%e7%b4%b9%e4%bb%8b%ef%bc%81/


10. 中川隆[-12061] koaQ7Jey 2018年5月06日 10:53:44 : b5JdkWvGxs : DbsSfawrpEw[-13336]

初めての体験「ハイレゾを聴く」 - 「音楽&オーディオ」の小部屋 2014年09月16日
https://blog.goo.ne.jp/jbltakashi/e/be50fe025b78f172fa044afc3b8ceaa4

「催し」のお知らせが1週間ほど前に飛び込んできた。

「Classic音楽会のお知らせ」

日時 :9月14日(日) pm1時30分〜pm5時45分頃まで

ところ :〇〇寺・本堂にて(大分市)

pm13:30〜15:00  フリータイム JAZZ・POPS

pm15:00〜16:00 ネットオーディオ入門編

pm16:30〜17:45 TANNOYウェストミンスターRでクラシック試聴会

使用機器

TANNOY ウェストミンスター/R  
マランツ SA−11S3(SACD) 
カンノ KP−300プリ 300BMNパワー/モノ×2台) 
オラクルDelphi mkV(プレイヤー)+ Grado トーンアーム  パイオニア 
ミュージックサーバー N−50(ネットオーディオ使用機器)

主催は県内で唯一の専門オーディオ・ショップ「オーディオムジーク」さん。


今から30〜40年ほど前のオーディオ全盛時代には県内でも有名百貨店やレコード店などにオーディオ部門が併設されていて、それはそれは賑やかな時代だった。

それがオーディオの退潮とともに一抜け、二抜けと段々撤退していって、とうとう今では孤軍奮闘状態となってしまったオーディオムジークさん。

オーディオムジーク
http://www.oct-net.ne.jp/musik/

興味を引かれたのが「ネットオーディオ入門編」の講演。

パイオニアの営業マンの方が実際にお見えになるというのだから、これは絶対に逃がす手はない。

この「ネットオーディオ」だが一般的に高齢のオーディオマニアは、アンプやスピーカーにはやたらに詳しいものの、やや手薄になっているのが音の入り口部分、つまりパソコンやデジタル関係にあることは否定できない。
https://blog.goo.ne.jp/jbltakashi/e/be50fe025b78f172fa044afc3b8ceaa4


初めての体験「ハイレゾを聴く」前回からの続き
https://blog.goo.ne.jp/jbltakashi/e/c6ba87730a1217ed025fb2e657e2e60d


まず会場の全景を再掲しておこう。          

それなりによく考えられたシステム配置である。両端のスピーカー(タンノイ・ウェストミンスターR)の真ん中に反響機器を置いて音の中抜けを防止しているし、それぞれ両脇には厚い板を補強している。

会場に着いたときにはすでにレコードによる音楽が再生されていたが久しぶりに聴くウェストミンスターの同軸2ウェイの音が懐かしかった。我が家のは「TWシリーズ」だが、これはそのひとつ前の「Rシリーズ」。

しかし、音の良し悪しは別にして個人的な意見を言わせてもらうと、(日頃「AXIOM80」ばかり聴いているのでそれとの比較になるが)タンノイ独特のやや硬質な中高音域、大きな図体の割にローエンドまでスッキリ伸びきらない低音域に「やっぱりなあ〜」と落胆。

これが嫌で自分は「TW」を改造してJBLシステムとの混成旅団に再編成したのだが、改めて「正解だった」と確認した。

ちなみに、同じタンノイの最高級システムでも「オートグラフ」と「ウェストミンスター」ではまったく別物で、前者には欠点をさらけだしながらも逆に居直って、「これでどうだ、文句あっか!」という独特の“ふてぶてしさ”が見られるのが一流の役者たる所以。

そうこうするうち期待の「ネットオーディオ入門」の講演が始まった。パイオニアの原賀さんという方から非常に分かりやすい解説があった。


自社のミュージックサーバー「N−50」(ネットオーディオ用機器)を使って、乱立するパソコン・ラジオ局の音を拝聴させてもらった後、いよいよ「ハイレゾ」音源による曲目を聴かせてもらった。


ちなみに「ハイレゾ」とは周知のように「ハイレゾリューション(高解像度)の略語。

“ハイレゾ音源”とは、CDを超えてよりマスターソースが持っている情報量に近い高解像度の音源(データ)のことを指す。

CDよりも情報量の多いハイレゾ音源ではきめ細やかな音になり、CDでは再生できない空気感と臨場感を表現する事ができます。」(ネットより)というもの。


ソースは日本人の女性ボーカリストだったが一聴した途端に「オッ、これは凄い!」。
まるで録音現場を再現したような臨場感が広い会場を支配した。まったく想像以上の音質!

これまで聴いてきた音とはまったく次元が違っていて、我がオーディオの歴史の中でもエポックメーキング的な音だった。

それに、あの気になっていた「タンノイRシリーズ」の音質がまったく気にならないのにはほんとうにビックリした。音の入り口が次元を越えたクオリティだと、システムのアラをすべて覆い隠すということを身をもって体験した。

原賀氏によると、ハイレゾはマスターテープの段階から掘り起こしての録音収録作業になるので音声データを圧縮したCDとはまるっきり別物とのことで、音質が抜群なのも十分頷ける。

こういうことなら我がシステムもすぐに(ハイレゾに)移行したいところだが、何せ1枚のアルバムをインストールするのに「4000円」程度というのが大きなネック(笑)。ちょっと高い!

いくら“いい音”だって、個人の経済レベルの矩(のり)を越えて投資べきではないというのが自分のポリシーだが、その一方では“お気に入り”のアルバムを厳選して100枚購入するとしてその代金がおよそ40万円、それ以外は手持ちのCDで間に合わせるというパターンも許される範囲かもしれない〜。


それに、投資効率から考えると、オーディオシステムを

「音の入り口 → 増幅系(アンプ) → 変換系(スピーカー)」

に図式化すれば、すべての段階に良質なものを揃えるのに越したことはないが、物理的には概ね一定のレベルに達している増幅系にはあまりお金をかける必要がないのかもしれないと思った。

たとえばアンプに50万円をそっくり投資するのと、10万円をアンプに投資して残りの40万円をハイレゾ音源に突っ込むのとでは、どちらに軍配が上がるのか、それはもう各人の考え方次第だが自分なら後者を選択する。

ただし、ちっぽけで頼りなげなUSBメモリーによる(アルバムの)デジタル保存に頼りなさを覚える向きは別(笑)。

ちなみに、今回使用されていた「N−50」はDAコンバーターを兼ねておりプリアンプに直接接続(アナログアウト)できるのがいい。

お値段の方もネットでググってみると市場で5万円前後のようで性能の割には安い!              

既存のシステムとの相性を一考する必要があるが、これからネットワークオーディオを真剣に検討してみる価値は十分あると思った。
https://blog.goo.ne.jp/jbltakashi/e/c6ba87730a1217ed025fb2e657e2e60d

商品情報 N-50 ネットワークオーディオプレーヤー
単品コンポーネント オンキヨー&パイオニア株式会社
メーカー希望小売価格(税別):\71,239 発売日:2011年11月上旬
http://jp.pioneer-audiovisual.com/components/networkaudio/n-50/products/


価格.com - パイオニア N-50 価格比較
http://kakaku.com/item/K0000293982/


パイオニア「N-50」のネットワークプレーヤー機能/USB-DAC機能を使ってみよう!
2011年11月16日
https://www.phileweb.com/review/column/201111/16/215.html


パイオニアから登場したネットワークプレーヤー「N-50」。

音質については

こちら
https://www.phileweb.com/review/article/201111/16/394.html

で山之内 正氏がレビューしていますが、こちらのページでは写真とともに、N-50をネットワークプレーヤーとして/USB-DACとして使うための方法をレポートします。


■N-50でできることって?

まず、N-50でできる主なことをおさらいしてみましょう。


■ネットワークプレーヤー機能:
 PCを立ち上げなくても、NASなどに保存した音源を聞くことができる。

■USB-DAC機能:
 PC内蔵のものより高品質なDACでD/A変換を行うことで、良い音を楽しむことができる。

■単体DAC機能:CDプレーヤーと同軸デジタルまたは光デジタル端子でつないで、ピュアオーディオDACとして使うことができる。

■AirPlay機能:
 AirPlay対応機器を使って一緒に簡単にワイヤレス音楽再生できる。

■iPhone/iPodデジタル接続機能:
 iPhone/iPodの音楽データをデジタルのまま取り出し、本格的な音で聞くことができる。

■iOS/Android用リモコンアプリ操作:
 iPhone/iPod touchやAndroid端末を使って、接続機器の選択や聴きたい曲のセレクトを簡単に行える。

このように、N-50はネットオーディオを楽しむための基本機能を多数備えています。でも、どんな風に設置したり設定したりしていいのか分からない…という方もいるのでは? ここからは主な機能であるネットワークプレーヤー機能/USB-DAC機能を使うための設定方法を見ていきましょう。

■ネットワークプレーヤーとして使ってみよう

N-50、PC(楽曲保存用。NASを使うなら省略可能)、スピーカー(パッシブスピーカーなので今回はプリメインアンプも使用)


楽曲保存用のNAS(写真左)と無線LAN対応ルーター(写真右)

<必要なもの>
・N-50
・PCもしくはNAS
・スピーカー
・プリメインアンプ(パッシブスピーカーを使う場合)
・無線LAN対応ルーター
・iPhone/iPod touchまたはAndroidスマートフォン(リモコンアプリ用)


まずは機器同士を接続。N-50のLAN端子とルーターをLANケーブルでつなぎます(CAT5以上のストレートケーブル使用が推奨されています)。

次に、PCやNASなどソースとなる機器も、同じようにルーターとLANケーブルでつなぎます。

機器同士の接続が終わったら、N-50のメニュー「ネットワーク設定>接続設定」のところで、IPアドレスなどを設定します。ルーターがDHCP対応(多くの物は対応していますが)の場合は、LANケーブルをN-50に接続するだけでIPアドレスなどを自動設定可能です。DHCPがOFFの場合は、手動でIPアドレスなどを入力する必要があります。(こちらはお使いのネットワーク環境によって違うので、詳しくは付属の説明書をご覧ください)。

メニューの「ネットワーク設定」から、IPアドレスなどを設定します


お使いの無線LAN対応ルーターがDHCP対応かどうかなど、手順に沿って選択・入力していくだけでOK


N-50のネットワーク設定が完了したら、リモコンの「MUSIC SERVER」ボタンを押すと、ネットワーク内にある機器が表示されます。LANケーブルでつないだPCやNASが見つかったら、それを選択。聴きたい音源の入ったフォルダを選んで、目当ての曲を見つけます。

リモコンの「MUSIC SERVER」ボタンを押すと…


ネットワーク内にあるNASなどの機器が一覧で出てきます


曲は「アーティスト」「アルバム」「タイトル」「作曲者」の項目別に検索ができます。日本語での表示にももちろん対応。再生中のファイルのフォーマットやサンプリングレート、オートサウンドレトリバーのON/OFFなど様々な情報が、2.4インチのフルカラー液晶ディスプレイに表示されます。

曲は「アーティスト」「アルバム」「タイトル」「作曲者」の項目別に検索可能


アルバムアートや、再生中のファイルのフォーマットやサンプリングレート、オートサウンドレトリバーのON/OFFなど様々な情報が表示されます


・無線LANにも対応

ちなみに、別売の無線LANアダプター「AS-WL300」も使用可能。こちらを使えば、ルーターとN-50の間をLANケーブルでつながなくても、著作権保護のかかっていないMP3/MPEG-4 AAC/WMA/WAV/FLACなどを再生することができます。煩わしいケーブルを一部省略できるため、設置場所の自由度も上がります。

別売の無線LANアダプター「AS-WL300」を使えば、N-50の置き場所の自由度が広がります


無線LANアダプターはN-50背面のLAN端子とDC OUTPUT用端子に接続

■AirPlayを使うには?

ワイヤレス再生と言えば、N-50は「AirPlay」に対応している点も大きな特徴です。

「AirPlay」とはアップル社が提案するワイヤレスネットワーク再生スタイル。iPhoneやPC内の音楽を、同一ネットワーク内にあるAirPlay対応機器で簡単にワイヤレスで楽しむことができる機能です。

まず、iPhone/PCなど、そしてN-50を同一ネットワーク内につなぎます。そうしたら、iPhoneやPCの「AirPlay」ボタンをタップ。すると、ネットワーク内にあるN-50が表示されるので、それを選択すればOKです。音楽を再生し始めると、N-50は自動的にAirPlayモードに切り替わります。

iPhoneで曲を選び、右下のAirPlayマークをタップ


すると出力先が表示されるので、N-50を選択します


AirPlay中は、iPhonやPC側からはもちろん、N-50付属のリモコンで一時停止/再開、スキップ、シャッフル/リピートなどを行えるので、離れた場所にいても使いやすいです。

音楽データとともにメタデータも同時送信されるので、N-50のディスプレイにアルバムアートの表示もできます。なお、ファイル形式などの再生状態や、リピート/シャッフルなどのアイコンは表示されません。

N-50のディスプレイにも、アルバムアートなどが表示されます


・Hi-bit 32 Audio Processingとは

「Hi-bit 32 Audio Processing(Hi-bit 32)」とは、16bitや24bitの音声を32bitに拡張して処理することに加え、32bitへハイサンプリング処理も行うことで、再生帯域の拡張を同時に行える機能。信号がよりアナログの正弦波に近くなり、細かな音のニュアンスまで再現できるようになるというものです。ネットワークプレーヤー機能使用時はもちろん、後述するUSB-DAC機能使用時にも利用可能です(Hi-bit 32の効果のほどについては山之内 正氏のレビューをぜひご参照ください)。

「Hi-bit 32」技術は、16bitや24bit音源を32bitまで拡張して処理でき、アナログ波形に近い音を実現できるというもの


リモコンに設けられたボタンで、簡単にON/OFFを切り替えることができます(設定メニューからもセレクト可能)。

リモコンの「Hi-bit 32」ボタンでON/OFF切換が可能


設定メニューからも選択できます


・Pure Audioモードとは

Pure Audioモードとは、DSP回路への電源をOFFにすることで、デジタル回路のノイズによる音質への影響を最小限に抑えるモード。前述のHi-bit 32とは同時に使えません。

リモコンの「Pure Audio」ボタンから設定可能


ディスプレイ表示もON/OFF可能なので、徹底したノイズ排除にこだわる方は、Pure Audioモードの使用に併せてディスプレイもOFFにするとよさそうです。

■USB-DACとして使ってみよう


N-50とPC、スピーカー。今回はパッシブスピーカーを使ったので、プリメインアンプもセッティングしました

<必要なもの>
・N-50
・PC
・スピーカー
※アクティブスピーカー(アンプを内蔵したスピーカー)の場合は、必要な機器はこの3つだけ。パッシブスピーカー(アンプ非内蔵スピーカー。一般的なオーディオ用スピーカーはコレ)を使う場合は、更にプリメインアンプが必要になります。


USB-DAC機能を使うのはとても簡単! まずはN-50とPCを、USBケーブルでつなぎます。フロントのUSB-typeA端子はiPhone/iPodのデジタル接続やUSBメモリ再生専用。PCとつなぐときは、背面のUSB-typeB端子を使いましょう。

N-50をUSB-DACとして使うときは、背面のUSB-typeB端子とPCを接続します


N-50とPCをUSBケーブルでつなぎおわったら、PC側から、N-50を使って音を出すための設定をします。

<Windowsの場合>
対応OS:7/Vista/XP

まず、N-50用のドライバーをPCにインストールしましょう。その後、

・Windows7の場合は「コントロールパネル>システムとセキュリティ>システム>デバイスマネージャ>サウンド、ビデオ、およびゲームコントローラ」

・Windows Vistaの場合は「コントロールパネル>システムとメンテナンス>システム>デバイスマネージャ>サウンド、ビデオ、およびゲームコントローラ」

・Windows XPの場合は「コントロールパネル>サウンド、ビデオ、およびゲームコントローラ」

と進んでゆき、「Pioneer USB Audio Device」を選んで音声出力先をN-50に設定します(詳細な設定方法は、パイオニアの取扱説明書をご覧ください)。

Windows XPの場合は「システム環境設定>サウンド>出力」のところで「Pioneer USB Audio Device」を選択


<macの場合>
対応OS:OS 10.5.6以上

macで使う場合は、ドライバーをインストールする必要はありません。N-50とPCをつないだら、「システム環境設定>サウンド>出力」のところで、「サウンドを出力する装置を選択」というところに出てくる「Pioneer USB Audio Device」を選びましょう。

「システム環境設定>サウンド>出力」のところで「Pioneer USB Audio Device」を選択


設定がすべて終わったら、リモコンの「DIG IN USB」を選択。これで、N-50をUSB-DACとして使用できます。

設定がすべて終わったら、リモコンの「DIG IN USB」を選択すると、N-50をUSB-DACとして使用できます


なお、N-50の大きな特徴のひとつである「アシンクロナス転送」(PCのクロックではなく、N-50に搭載されたクロックを使ってデータ転送ができる機能)はデフォルトで採用されているものなので、特別な設定は必要ありません。


・スマートフォンアプリでの操作も可能

N-50にはiOS用/Android用の専用リモコンアプリ「Pioneer ControlApp」が用意されており、接続機器を選んだり、再生する曲をセレクトしたりすることができます。プレイリスト作成機能やジャケット写真表示機能はありませんが、付属のリモコンよりも見やすいグラフィカルな画面で操作できるのは大きなメリット。使用の際は、アプリをインストールしたスマートフォンをWi-Fiに接続して使います。

「Pioneer ControlApp」(iPhone/iPod touch用)※アプリ配布開始前に取材を行ったため、本写真デモモードのキャプチャーとなります(以下同様)


「Music Server」からサーバー(お使いのNASやPCなど)をセレクト


曲再生中のインターフェース。基本操作を行えます

  ■ ■ ■  


以上、N-50のネットワークプレーヤーとして/USB-DACとして使うための方法をレポートしました。「PCやネットワークのことはよく分からない…」「ネットオーディオは難しそう…」と思っていた方、意外と簡単に使えることが分かったのではないでしょうか? 使いやすく価格も手ごろな「N-50」を使って、ハイレゾ音源を楽しみましょう!
https://www.phileweb.com/review/column/201111/16/215.html

▲△▽▼


「ハイレゾ」 VS 「CD」 - 「音楽&オーディオ」の小部屋 2016年12月31日
https://blog.goo.ne.jp/jbltakashi/e/9e31d0b26d66344ba756b66caed55d5d

クルマで10分ほどの所にお住いのYさんはフルート奏者でありながら大のオーディオ愛好家である。日常的に生の音で鍛えられた耳はなかなか鋭いものがあって、ときどき我が家のシステムを試聴していただいて「ご意見」を参考にさせてもらっている。

久しぶりに先日「お出でになりませんか」と連絡してみると「丁度こちらから連絡しようと思っていたところでした。ハイレゾ音源を手に入れましたのでぜひ実験させてください。」

「それは願ったりかなったりです。どうぞ〜」

すぐに実験開始。

Yさんによると、購入したオーディオ雑誌にキーワードが記載されており、それをパソコンに打ち込むと192ビットの音源を「USBメモリ」にダウンロード出来る仕組みとのこと。

ダウンロードした中の1曲がたまたま所有しているCDの中に収録されており「192ビット」と「CD」(44.1ビット)の両方の音源の聴き比べができるというわけ。

さあ、我が家のシステムで「ハイレゾ」 VS 「CD」の一騎打ちだ。

まず「ハイレゾ」を聴くシステムは次のとおり。


マランツのDAコンバーター「DA11−S1」(USB端子付き) 
→ パワーアンプ「71Aプッシュプル」 
→ スピーカー「フィリップス」


次に「CD」を聴くシステムは次のとおり。


CDトランスポート「ヴェルディ・ラ・スカラ」(dCS) 
→ DAコンバーター「エルガー プラス」(dCS) 
→ パワーアンプ「71Aプッシュプル」 
→ スピーカー「フィリップス」


パワーアンプとスピーカーは共通なので純粋に「音の入り口」部分での勝負になる。

「ハイレゾ」か「CD」か、はたして軍配はどちらに?

もったいぶらずに結果から言うと、「CD」の完勝だった。
音のプレゼンスというのか、録音現場の雰囲気の再現性に明らかに一日の長があった。

「我が家のDAコンバーターは192ビットの音源もCDも両方再生できるのですが、圧倒的にハイレゾの勝利でした。

今回の実験では明らかにマランツとdCSの(DAコンバーターの)差が出ましたね。
<エルガー プラス>っていうのは凄いんですねえ!」

と感嘆の声を上げられるYさん。

画像の上段がdCSの「エルガー プラス」、下段がマランツの「DA11−S1」。

https://blog.goo.ne.jp/jbltakashi/e/9e31d0b26d66344ba756b66caed55d5d         

「そりゃあマランツと比べるとdCSはお値段が(定価で)8倍以上も違うんですから良くて当たり前でしょう。

デジタル方式で音を聴こうと思ったらハイレゾとか何とかいうよりもDAコンバーターの性能こそが決め手ですよ。」


ここぞとばかり購入したお値段をひけらかして畳み掛けてくる「嫌味な男」がここにいる(笑)。
https://blog.goo.ne.jp/jbltakashi/e/9e31d0b26d66344ba756b66caed55d5d


11. 中川隆[-12060] koaQ7Jey 2018年5月06日 11:33:02 : b5JdkWvGxs : DbsSfawrpEw[-13336]

未到のCDサウンド 〜 dCS Delius + dCS Purcell ♪ 2014/10/16(
https://blogs.yahoo.co.jp/namechan9999/12274542.html


今宵は、小生オデオのメインテーマ〜「CD再生」のためのニューカマーを紹介しよう。

昨今、「CD再生」がメイン!、なぁ〜んてことを声を大にして言うと、其処彼処で「くくくっ・・・」「ププププッ・・・」という笑い声が聞こえてきそうだ(笑)中には侮蔑の眼差しを向ける御仁さえいらっしゃるかもしれない。 

なにせ、世間一般では、オデオ=PCオデオが保守本流。

DSDファイルをはじめとするハイレゾ系デジタルファイル再生やネットワークプレーヤー、ハイレゾ配信が話題に上がることはあれ、“CD再生”なんてワードがオデオ誌を飾ることはまずない。

PCオデオ以外であるとすれば、最近、若者の間でもブーム再燃の兆しがあるアナログ再生位であろう。

しかし・・・・・・である。再度、手元の音源を見渡してみると、CDが数が圧倒的である。人によってはアナログ盤のほうが多い方もいるだろう。しかし、小生のようにほとんどのアナログ盤を処分してしまった人間にとっては、CDがメインであることは否めまい。

拙宅では、アナログが300枚程度しか残ってないのに対し、CDは、倉庫で冬眠中のも合算すれば10000枚近くはあると思う。実際、数えたわけではないので、正確なところは一生分からないと思うが(爆)


この10000枚にも及ぶCDをリッピングしてNASに保存する、なぁ〜んてことをやっていたら、おそらく、とてつもない莫大な時間がかかるだろう。

きっと、その途中で小生が息絶えることは間違いない!(爆)

必然的に、CD盤を従来のCDドライブ+DACで再生することがオデオの中核となる。

我がオデオ道は、常に“未到のCDサウンド”の追及に軸足を置いている。勿論、数百枚のアナログ盤と数十枚のSACD盤があるので、“お気軽”にアナログ再生とSACD再生も楽しんではいる(笑)とはいえ、本腰を入れて取り組むのは、CD再生をおいて他にはない。

どうも、オデオ業界と多くのオデオファイルは、この莫大な数の文化的遺産である“CD再生”を蔑ろにしているように思える。CD規格そのものが不完全だからと蓋をして、CDから“未到のサウンド”を引き出す努力を怠っているように思える。アナログの溝から如何に多くの音楽情報を引き出すかに腐心する御仁は多々いるが、虹色ディスクから限界まで音楽情報を引き出そうと懸命な御仁は非常に少ない。

小生からすれば、「あ〜〜〜〜もったいない!」である。

CDサウンドの極限を聴いた御仁はほとんどいるまい。勿論、小生だって、CDが秘めたるサウンドパフォーマンスの全容を聴くには至っていない。拙システムで聴けるのは、せいぜい、CD限界値の7〜8割といったところか。CD再生の頂き〜“未到のCDサウンド”は、まだまだ遥か彼方のように思える。

その“未到のCDサウンド”に近づくために導入した機器が、dCSのDAC「dCS Delius(ディーリアス)」である。


https://blogs.yahoo.co.jp/namechan9999/GALLERY/show_image.html?id=12274542&no=2
https://blogs.yahoo.co.jp/namechan9999/GALLERY/show_image.html?id=12274542&no=3


dCSのコンシュマーDACとしては、dCS初のコンシューマー機である Elgar(エルガー)に続いてリリースされたモデルである。

先行して導入済みのDDC「dCS Purcell(パーセル)」と対を成すDACである。

タイムロード日本正規代理店がリリース、当時、ディーリアス+パーセルで240万のプライスタグを付けた。


実は、この「dCS Delius」、導入して既に5ヶ月ほど経つが、なかなか記事でとりあげる機会がなかった。まぁ、こんな感じでご開帳してないオデオ機器が拙システムには多数あるので、おいおい、紹介して行こうと思う。

最新のdCSのDACとDDCは、「Vivaldi DAC」と「Vivaldi Upsampler」だ。

実は、先般、アキバのビルの各フロアにハイエンドマシンが所狭しと並べてある某大手オデオショップで、「Vivaldi Transport」と「Vivaldi Clock」を加えた、ヴィヴァルディ・フルシステムを試聴する機会に恵まれた。

ヴィヴァルディ・フルシステムで 1,177万円! 

アホみたいなお値段はさておき、当然、そのサウンドは悪かろうはずがない。
特に、DSDファイルを聴いたサウンドは圧巻!
圧倒的な情報量、超ワイドレンジで超高解像度、おそらく、現在聴けるデジタルサウンドの最高峰の一角だろう。


https://blogs.yahoo.co.jp/namechan9999/GALLERY/show_image.html?id=12274542&no=4

、、、で、このお大尽サウンド、好きかと問われれば、「う〜〜〜むむむ・・・」である。


確かに、目の覚めるような高鮮度のサウンドは魅力であるが、小生の好む、濃厚濃密さ、ガツン!と脳髄に響く図太いエネルギー、トロトロととろけそうな艶かしさ・・・そんな、情緒に訴えかける部分がどうも希薄なのだ。

いわゆる、完璧に美しいご面相をした絶世の美女・・・・のカタチをしたアンドロイドのような感じ(笑)

dCSのプロ用DAC、dCS954MkUやdCS955で聴けた色濃く肉厚なサウンドの香りは、ヴィヴァルディ・フルシステムから嗅ぎ取る事はできなかった。

むしろ、プロ機からコンシュマー機の移行期にリリースされた「dCS Delius」のほうが、プロ機ならではの骨格の明瞭なぶ厚いサウンドを聴くことができる。

「dCS Delius」は、デュアルAES/EBU伝送により24Bit/192kHzの信号まで対応するが、昨今の所謂なっちゃってハイレゾDACとは一線を画すクオリティ感である。

CDの16Bit/44.1kHzを「dCS Purcell」を介して、24Bit/192kHzにアップコンバートし「dCS Delius」で聴くサウンドは、俗に言うBit拡張、アップサンプリングに伴う「音が薄くなる」「エネルギーが希薄」「線が細くなる」「明る過ぎて陰影に乏しい」等々のネガティブな要素は皆無である。

アップコンバートすることでネガティブな要素が発生するのは、単純に機器のDDC部の力量不足のような気がする。

実際のレコーディング&マスタリングの現場では、アップコンバート/ダウンコンバートやPCM/DSD変換は、当たり前のように行われる。

そして、多くの場合、そこにはdCSのプロ用DAC&DDCが介在する。

24Bit/192kHzでマスター録りし、それを16Bit/44.1kHzにダウンコンバートしてCDの器に収める。

そのCDをdCSのDCCでアップコンバートしてdCSのDAC経由で聴く・・・・・限りなくマスターに近づくわけだ。

全ては、“未到のCDサウンド”〜スーパー・リアリティの実現、そこに帰結する。


https://blogs.yahoo.co.jp/namechan9999/GALLERY/show_image.html?id=12274542&no=5


エソテリックのP−0+G−0d+Rbユニットを送り出しに、dCS Delius + dCS Purcell を経由して聴くサウンドは、どのCDを聴いても、全てリマスターしたような著しい音質の向上を体感することができる。

どのCDを聴いても、「このディスクに、これだけの情報が収められていたのか!」と驚嘆するばかりだ。


特に、佐藤美枝子の『さくら横ちょう』は圧巻の一言。

『さくら横ちょう』は、コロラトゥーラ佐藤美枝子が2001年に府中の森芸術劇場ウィーンホールで収録した日本歌曲集だ。このCDがリリースされた当時(2002年)は、その素晴らしい音質が相当話題になったので、ご所有の御仁も多かろう。

マスターは24Bit/176.4kHzでレコーディングされ、当時、世界初のセシウム・クロック使用ダイレクト・カッティッング工程でCD化された・・・というだけで、多くのオデオファイルが飛びついたと思う。小生も、その一人だ(笑)

Phile−webオーディオニュースより抜粋
http://www.phileweb.com/news/audio/200205/01/2342.html


●ビクターエンタテインメント(株)はいよいよ、世界初のセシウム・ダイレクトカッティングCDを発売した。記念すべき第1弾リリースアルバムは、世界に誇る“天上のコロラトゥーラ”佐藤美枝子(メゾソプラノ/チャイコフスキー国際音楽コンクールでの日本人初の優勝者)の日本歌謡曲集「さくら横ちょう(VICC-60276)」(3月21日発売)である。5月21日発売の『オーディオアクセサリー105号』の「12人の評論家が選ぶ優秀盤オーディオグレード」では、多くのオーディオ評論家の方々が優秀録音として選出し、その音質は非常に高く評価されている。ぜひお楽しみいただきたい。(季刊・オーディオアクセサリー編集部)


●セシウムクロックまでの経緯

同社はCDの高音質化を目指し、2年前より日本ビクター(株)マスタリングセンターと共同で、従来のクオーツの10,000倍の精度を持つルビジウム原子信号発生器をマスタークロックとして使用したCDカッティングを行ってきた。そしてその成果は、オーディオチェックCDとしてもファンの注目を集めた「鬼太鼓座」や「アリア/佐藤美枝子」などに結実した。

今回はさらなる高音質化を目指し、高品位録音を専門とする日本総合制作(株)と原子周波数標準アドバイザーの土屋正道をパートナーに迎え、去る2月2、3日の両日、日本ビクター(株)横浜工場マスタリングセンターに於いて、セシウム原子発生器(セシウムクロック)を使用したCDダイレクトカッティングを行った。セシウムクロックのデジタルオーディオ分野における応用はこれが世界初となった。原子時計として世界的な標準時間を決定しているセシウムクロックは、ルビジウムのさらに1000倍の精度とされているのだ。 ぜひお楽しみいただきたい。(季刊・オーディオアクセサリー編集部)

当初より、その抜群の透明度に裏打ちされた高音質は驚異的であったが、dCS Delius + dCS Purcell で24Bit/176.4kHzにアップコンバートして聴く音質は、また別格。

通常のCDが、オリジナル・マスターに変貌したような感覚である。

CD化の工程で、16Bit/44.1kHzに収められた音楽情報を、dCSにより本来のマスタークオリティに開放した、とも言える。


凛とした静寂の中、まるで天空に駆け上がるような伸びやかさで響き渡る佐藤美枝子嬢の歌声。倍音の響きは、更に豊かに万華鏡の如く煌き、上下左右前後の3次元的音場空間を形成する。

このようなCDサウンドを聴くと、世間様で騒いでいる“ハイレゾ音源”に疑問符を持たざるを得ない。このサウンドならば、スーパーアナログとも十分にタメをはれる音質的・音楽的クオリティであろう。

先日の聖子嬢SACD盤も言うことなし。


マークレビンソンペアと比較するれば、若干温度感は下がるが、トータルパフォーマンスでは、互角かそれ以上。聖子嬢のヴォーカルが、ストリングスやホーンをはじめとするバックのサウンドが、一音一音磨き抜かれたよう輝き躍動する。単に綺麗さ、繊細さだけに終わらず、音楽の持つリアリティやダイナミズムの向上につながるのが、数値だけのハイレゾ再生と異なることろだ。

この2枚に限らず、いかなるCDも、その程度の差こそあれ、dCSペアによる音質的向上を聴くことができた。

アナログ再生の世界、SACD再生の世界、そしてデジタルファイル再生をはじめとする次世代デジタル再生の世界・・・・・オデオの楽しみ、オデオスタイルは無限大に広がっている。何をチョイスし、何を突き詰めるかは個人の自由である。しかし、いくら自由とはいえ、己とは異なるチョイスを侮蔑するのはよろしくない。

昨今の急進的なPCオデオファイルの中には、排他的な御仁が僅かながらいるようだ。HPやブログを徘徊していると、時たま目に付く。彼ら曰く

「PCオデオならば低コストで簡単に高音質が得られるのに・・・物量を投入し、カネと時間とマンパワーばかりをムダに浪費する従来型オデオファイルは愚かである」

だそうだ(笑)勿論、多くのPCオデオファイルは、従来型オデオにプラスアルファでPCオデオも楽しまれているのだが。

これは、根本的に趣味としてのオデオの概念が異なる。長い時間を掛け、時にはアホみたいに散財し、他人からみればムダとも思えるような物量を投入し、試行錯誤、四苦八苦を重ねながら己の目指すサウンドを得るため歩を進める・・・・・これが“趣味のオデオ”だと思う。

「低コスト」「簡便容易」「軽薄短小」「安易安直」なる概念は、もはや“趣味のオデオ”ではなく、白物家電の概念である。まぁ、PC自体は、もはや家電の一カテゴリーと言っても良いほど、日常生活に溶け込んでいるので致し方ないのかもしれないが・・・

莫大な資材とマンパワーと時間を賭け難度の高いルートから最高峰エベレストの頂上を目指すから意義があるのであり、ヘリコプターを使い僅か数分で簡単容易に頂上に行っても、それは何の意味があるのだろう。それと、同じことである。

、、、おっと、話が脱線した(笑) 話を元に戻すとしよう。

忘れてならないのはCD再生の世界だ! 

CDサウンドの“伸びしろ”は無限大である。オデオ人生四十数年を経たが、まだまだその頂きを視界に収めることはできない。しかし、いつの日か、その“未到のCDサウンド”を我が物にしたいものである。

その日を夢見て、今宵も“オデオばか”が爆走する!!


コメント(46)


内容本線の機器は手にすることのできないので、あれなのですが、、、
脱線した話(笑)、というより、実はここに本質があるんですね?!(爆)

ティアックエソテリックにしても、今までの現場からのフィードを考えれば、現代のPC環境、ハード、ソフトと気軽になれば、いかに手軽に良い音を出せるかなんて、とっくにわかっているはずですね。

しかし、趣味オーディオ道として、存在するけですね(o^−^o)
2014/10/16(木) 午前 9:26[ GOMALYN ]

いつも私は「CD再生派」と言うとりましたが、そうではなくて「単にCDしか持ってない人」だということに気づかされました(笑)

それにしても最近ますます増加傾向にある変態オデオブロガーさんのアナログ熱が高まるばかりで、CDだけぇ〜の私は肩身が狭くなるばかりであります!

いつもマイCDの複製をお願いしている「私の友人の知人の・・・・のカレ」も同じ機械を所有しておられるハズですが、元盤よりもエエ感じになるもなんとなく頷けます!
あっ、機械よりも もっと大切なことは「センス」でしたよネ(激爆)
2014/10/16(木) 午前 9:43Zジジイ

たしかに仰る通りPCだけがオデオではありません
そればかりがイイというのは暴挙にすぎません。

でも・・・・

貧乏人でもささやかな楽しみで音楽聴きたいのです
ムギ食ってればいいのかもしれませんが・・

安価に楽しむ

昔なら安物コンポ箱ナリして耳塞ぎたくなるSPでも
オーナーにとっては宝物なんです。

今ならシリコンオーディか一歩すすんでPCオデオ
どうかもてないモノの心も察して下さい
2014/10/16(木) 午後 5:05アマ二段逃げる算段

確かに現在一番手に入りやすいソフトで種類も豊富なのはCDですよね。
メーカーもノウハウが詰まって一番音作りに長けているのもCDかも知れません。

それをないがしろにするような流れはいけませんね!!
でも、仙人様、ogu様、Z様の機器は高級すぎて一般庶民からは・・・(爆
2014/10/16(木) 午後 7:18izumikta

自分で買えない、高額システムは
持っている ブログ友達を 訪ねることにしまーす。^_−☆

無理して、自分の身の丈以上に背伸びしていては リラックス出来ませんし
綻びが 生まれそう。^ ^

自分は、CD、レコード、パソコン音源、 どれも 手頃な価格帯の機種で 箱庭オーディオを 構築したいでーす*\(^o^)/*

それにしても、仙人さまのシステムは凄いタレント揃いですね。^^;
2014/10/16(木) 午後 11:37[ にっぱー ]


音楽製作の現場では、10年以上も前からPCオデオが当たり前の世界なので、逆に、今になって“PCオデオは凄いぞ!”のメディアが煽り立てるのに、妙な違和感を覚えますね(笑)

まぁ、“業務のオデオ”と“趣味のオデオ”の境界線がぼやけてきたのが、数十年前から従来のスタイルでオデオをやられてきた御仁には受け入れ難いのかもしれませんね(笑)

小生としては、オデオの入り口が沢山あるに越したことはないと思っております。
ただ、メディアや業界が、一方向だけに誘引しようとするのは気に入らないですね!☆〜(^-゜)v
2014/10/17(金) 午前 0:41なめちゃん仙人

いえいえ、当方、PCオデオを否定するつもりは毛頭ないですよ!
むしろ、オデオの入り口はたくさんあったほうがベターだと思っております。
小生も若干拘わっている音楽製作現場では、PC無くして、何もできませんから(爆)

小生が危惧しているのは、メディアや業界が、PCオデオならば、「簡単に良い音がすぐに手にはいる!」と吹聴しすぎていることです。趣味ならば、やはりステップを踏んで己の理想の音を目指して欲しいし、その“過程”を楽しんで欲しいのです。特に若い方には!

事実、今のPCオデオだと、一足飛びに「8合目まで音」を得ることが可能です。PCオデオからこの世界に入ってこられて方が、満足しきって、すぐに「はい!これで終了」とオデオを終えてしまう恐れも十分あります(笑)業界には、PCオデオ以外にも、もっともっと楽しめる引き出しが沢山あるんだよ!、とうことも、きちっと後世に伝えて欲しいですね!☆〜(^-゜)v
2014/10/17(金) 午前 1:09なめちゃん仙人返信する

以前、パーセルとデリウスのセットをショップで借りて自宅試聴したことがありますが当時はまだ使い込みを含めてその素晴らしさを感じるまでには至りませんでした。
今聞くとどうなんでしょうね〜
ちょっと興味あります(*^^*)

〉いつの日か、その“未到のCDサウンド”を我が 物にしたいものである。
さすが仙人さま、素晴らしい!
私はたぶん物に出来ませんから「聞けたらいいなぁ〜」くらいです(^^;
2014/10/17(金) 午前 1:11[ ggくん ]

>持っている ブログ友達を 訪ねることにしまーす。^_−☆

にっぱーさんには心強いBACメンバーもいらっしゃいますから!
小生も、買えないけど聴きたいなー、と思うオデオ機器は、
アキバの某ハイエンドオデオビルで聴き逃げしております(爆)\(≧∇≦)/

>CD、レコード、パソコン音源、 どれも 手頃な価格帯の機種で 箱庭オーディオを 構築したい

まさに、オデオファイルの理想系ではないでしょうか!
一方向に偏ることなく、あらゆるメディアを分け隔てなく楽しんでいらっしゃる!!
にっぱーさんのオデオスタイルが、一番、オデオの楽しみを体感できるものと思います☆〜(^-゜)v
2014/10/17(金) 午前 1:39なめちゃん仙人

ggくんさん、こんばんは♪

>以前、パーセルとデリウスのセットをショップで借りて自宅試聴したことがあります

ほうほう!自宅試聴されたということは、かなり本気度が高かったということですね(笑)

小生、ペアにて5ヶ月ほど使用して感じたのは、送り出しのトランスポートに対して結構厳しい反応をする、ということです。トラポに弱点があれば、その弱点が見事にサウンドにのってきます。逆に言えば、送り出しの精度を上げれば上げるほど、それに正比例してdCSペアのサウンドクオリティも向上します。なかなかに、使い甲斐のあるDAC+DDCですね!

>私はたぶん物に出来ませんから「聞けたらいいなぁ〜」くらいです(^^;

いえいえ、ご謙遜を!
もう既にモノにされているのではないですか!?\(≧∇≦)/
2014/10/17(金) 午前 1:47なめちゃん仙人


CDは500枚くらいしかないですけど、それでもハードディスクに移す作業は考えられません。
レコードもCDも、聴いてないアルバムを消化するだけで精一杯です。

トランスポート・コンバータは全く予備知識もなく、コメントも浮かびません、、、(スンマセン
2014/10/17(金) 午前 2:36おやじ sp.

dCSは知っていますが、聴いたこと無いので、聴きに行ってみます。

最上階の音は好きでないのでね。その下のエベレストがあったとこのが好き。最近いってないので。

同じdCSでアップコンバートで元通り?気持は分かりますが、スタジオには色々有るので(笑)

白物家電説には同感です。
PCオデオは確かに安くてそこそこの音が出るのは認めます。
但し、音源がPCと言うだけで、DAC、amp、スピーカーは必要なので、これらの価格相対比が上がったと見るべきでしょう。

PCの利便性は認めるが。
私としては、音楽ソースの一つの位置づけですね。
アナログのカートリッジ交換みたいな。
あと、行き付けの喫茶店にPCとDAC持って行くと、多少いい音で聴ける(笑)
2014/10/17(金) 午前 7:53しんのすけ

パッケージメディアに関して、最上の音で聴くにはもうスタジオ持つしかないやろう〜とアキラメてますので、気持ちも楽なんですが、、、皆さん仰せの通り、身の丈でやるしかない。せめてあと半歩前へ≠フ姿勢は大事かと。店舗の御トイレと同じです(爆)

オデオ業界、少しでも良い音で聴きたい! という心理、欲求を煽っておかないと、ソフトもハードも発展・進歩が見込めないし、ともすれば温故知新?も危うくなっちゃいます〜!
2014/10/17(金) 午後 3:22ぜっぷりん

お気楽CDシステムしか持ってないワタクシには未知の世界ですね〜。。。(笑
かと云って、PCオデオはとてもとても・・・まず用語からしてワカランし。。。(爆

それでも、最近はちょっとは知恵が付いて来て、DACとプリの間にトランスやら真空管バッファやら挟んで遊んでおります。(^^♪
手法はアナログですが。。。(自爆
2014/10/17(金) 午後 3:30[ KT ]

>聴いてないアルバムを消化するだけで精一杯です

う〜む、、、これは、耳が痛い!σ(^_^;
拙宅でも、買い込んでお蔵入りしたソフトが∞ぐらいあります(笑)
なんとか、生きているうちに聴かなければ!(爆)

いえいえ、おやじsp.さん宅のシステムは、確固たるアナログ系を中心に完成の域に達しているでしょうから、これらデジモノに興味を持つ必要は皆無でしょう!小生も早く“オデオ無間地獄”を抜け出し、おやじsp.さんのような“オデオ天界”に逝きたいものです!☆〜(^-゜)v
2014/10/18(土) 午前 1:09なめちゃん仙人

あのオデオビルは、いつ行っても、ブルース・リーの「死亡遊戯」を思い出します(笑)
あのビルも、フロアを上がるごとに強敵が襲い掛かり、
最上階にはアブドゥル=ジャバーのようなオデオが待ち受けてますね(爆)
小生が辿り着けるのは、せいぜい3FのUSEDコーナーまでですヾ(@゚▽゚@)ノ

>私としては、音楽ソースの一つの位置づけですね。

その通りでしょう!他の手法に対して絶対的に有利なモノでもなければ、不利なモノでもない・・・
どうも、最先端の●●を弄くっている御仁ほど、これまでのオデオ手法を見下し勝ちですね。
CDプレーヤーでCDを聴くなんて・・・┐('〜`;)┌ ふぅ〜という御仁をよく見かけますよ(笑)

温故知新、アナログや従来のCDP等、古いモノにも目を向けて欲しいですね♪☆〜(^-゜)v
2014/10/18(土) 午前 1:26なめちゃん仙人


>最上の音で聴くにはもうスタジオ持つしかないやろう〜

そういえば、ぜっぷりんさん宅のオデオシステムは、プロ機を交えながら、
何となくスタジオの雰囲気を醸し出してますね!!

個々に試聴環境は異なるので、その空間でベストを追求するのがエエと思います。
拙宅のように狭小空間ですと、なかなかベストまでは行けず、ベターどまりですが・・・(笑)

現状、オデオ業界はどん底と言っても過言ではないですからねぇ〜
何か救世主になりそうなモノがあれば、一気呵成になだれを打って集中するのは分かります。
そのキーワードが、今は「ハイレゾ」であり「PCオデオ」なんでしょう!
まぁ、オデオ業界も、ソフト業界も、己を見失わない程度にブーム構築をして欲しいですね!
かつての4チャンネルステレオやSSSの二の舞は御免ですから(爆)\(≧∇≦)/
2014/10/18(土) 午前 1:40なめちゃん仙人

KTさんの場合、お気軽じゃなさ過ぎるアナログシステムをお持ちですからねぇ〜(笑)
しかも、アキュのDP80+DC81なんて、現在でも全く色褪せない歴史的名機をお持ちだし!
確かに、PCオデオを語ると、横文字の羅列になりますから・・・日本人にはキツいっす!(爆)

>DACとプリの間にトランスやら真空管バッファやら挟んで遊んでおります。(^^♪

小生も、トランスは一時凝りましたね!(笑)
フィリップスLHH2000のアウトプットトランスを特注ケースに入れたライントランスや、ウエスギ、マランツ、WEのライントランスをはめたりしました。これが、面白いぐらいサウンドに変化を与えますよね!☆〜(^-゜)v
2014/10/18(土) 午前 1:51なめちゃん仙人


CDの周波数特性は、人間の可聴周波数帯域に基づいて4Hz〜20kHz
・・それがCDの規格なんですが・・

しかしPCM単独での録音時点では〜もっと広い周波数帯域で
録音されていたはず・・

だからLD盤を基準にしたら〜もっと音は良かったんじゃないかと
個人的には思ってます。でもCD規格は高品質のトランスポートとD/Aコンバーターの進化を生み出しました。

で、とどのつまり〜ウチもCDがメインです。(≧∇≦)/爆♪
2014/10/18(土) 午前 7:55ぶにゃ〜んと歌う猫♪

CD登場前では、12Bit/44.1kHzや14Bit/44.1kHzあたりが主でしたが、80年当たりから量子化の14Bit/16Bit切り替えが可能になり、80年代後半〜90年代初頭にかけて16Bit/48kHzや16Bit/96kHzが出てきました。この頃から、CD規格の不十分さが世に問われるようになって来ましたね。LD規格も16Bit/44.1kHzですよね!?PCM初号機のCLD-9000はオデオ的にもブレイクしました!

>CD規格は高品質のトランスポートとD/Aコンバーターの進化を生み出しました。

生まれながらにして「みにくいアヒルの子」と揶揄されてきたのが、美しい白鳥に変化を遂げたように、CD規格のサウンドも黎明期から比べれば素晴らしい音質に変化を遂げました!

ちゅーことで、ウチでも(ディスクドライブによる)CD再生がメインです!!☆〜(^-゜)v
2014/10/18(土) 午後 0:59なめちゃん仙人

聞くジャンルにより合う音楽ソースと合わないソースがあると
思うのです。
それと或る程度の枚数が集まると保管場所が問題になりますよね♪
積み重ねが出来ないLPはCDの3倍位の場所が居るし重いので
下手な場所に置く事もできません。
それとアーチストの新譜はいまだCDが主流ですよね(^_-)-☆
2014/10/18(土) 午後 1:14デュプレ

レコードの溝には拾いきれていない何かがある・・と、思っています(^_^;)。

CDも同様なんですね(笑)。

PCは言うに及ばずCDにも疎いんですが、
良い気付薬になりました(^▽^)/!
2014/10/18(土) 午後 2:24[ びーわん ]

>積み重ねが出来ないLPはCDの3倍位の場所が居るし重い

確かに置き場所が大変ですが、それにも増してLPのジャケは魅力的です!!
PCのアートワークのほうが綺麗でかさばらないから良い・・・という意見には???です。
だって、ヴァーチャルよりリアルのほうがエエでしょう!ヽ(^О^)ノ

そうそう、新譜のことを考えると、どうしてもCDがメディアの核になりますね☆〜(^-゜)v
2014/10/19(日) 午前 1:05なめちゃん仙人


>レコードの溝には拾いきれていない何かがある・・と、思っています(^_^;)。

コレを拾いきるには、生半可なスキルと財力では到底不可能です(笑)
かつては、ソレに挑戦しましたが、力尽きて、今では「お気軽アナログ道」です(爆)

そんな訳で、懲りずに今は「お気軽じゃないCD道」です!(爆)\(≧∇≦)/

>良い気付薬になりました(^▽^)/!
妙な毒薬にならなければ良いのですが!(笑)\(o ̄▽ ̄o)/
2014/10/19(日) 午前 1:15なめちゃん仙人

いやぁ〜、、DCSですかっ!!

エエですねぇ、一度は手にしてみたい!!

DCS同時の組み合わせってのもスゴいですよねぇ〜
定価を見ると手が引けてしまうDCS、、

あぁ、、まともなコメントが浮かびません、、
2014/10/19(日) 午後 5:06男のカワサキ


>エエですねぇ、一度は手にしてみたい!!

サービス体制最悪のエソ系を売っぱらって、USEDのdCSという手もありますよ!
dCS Delius + dCS Purcell ならば、お値段も頃でしょう(笑)
ヴィヴァルディ・フルシステムみたいなキ●ガイじみた価格でないし(爆)
2014/10/20(月) 午前 1:13なめちゃん仙人
https://blogs.yahoo.co.jp/namechan9999/12274542.html


12. 中川隆[-12059] koaQ7Jey 2018年5月06日 11:34:34 : b5JdkWvGxs : DbsSfawrpEw[-13336]

dCS(Data Conversion Systems)について

1987年にケンブリッジ大学を中心として、軍需産業コンピューター解析を行っていた技術集団がこよなく愛する音楽再生のためにその技術を注ぎ込む決意をしました。

それがデータ変換システム社、dCS社の誕生です。数学者を筆頭として、最先端をリードする名声を博したオーディオ、エレクトロニクス エンジニアたちが制度化されたCDフォーマットをより優れた音質にしよう、そしてデジタルアナログ変換において、この世界をリードする製品を作ろう、という目的で起業したのです。

具体的には、アップサンプリング、独自のジッター低減回路、ディザー回路、各種のフィルター技術、独自のフェイズロックループ、などを次々と発表するや、高音質を求める各国のスタジオが賞賛とともにdCS機器を採用し、その技術が業界のデファクトスタンダードとなったことは皆様ご存知の通りです。

基本となる技術は軍需航空制御と衛星通信の分野で培ったものです。これらは高度の性能を要求するADC(アナログーデジタル変換)、DAC(デジタルアナログ変換)、信号処理システム、さらに、ハイブリッド、モノシリックICの設計をも含むデザイン作業です。デジタル音響分野で最先端技術を革新するには、音響基礎知識、高度な分析的アプローチ、そして、音楽に対する愛情が不可欠なことは言うまでもありません。

信号処理の技術集団であり、さらに音楽に対する情熱を持ち続ける集団である dCS は、レコーディング産業において、見通しの良さという意味での透明度の基準を塗り替えるコンバーターを次々に発表してまいりました。その技術を応用してより進歩、洗練したデザインのコンシューマー機を作るという決意をするには時間はかかりませんでした。

1996年に世界初の 24/96コンシューマーD/Aコンバーター、Elgar を発表し、その存在をオーディオファイルに強くアピールしました。
その後、プロオーディオの優れた性能を安定性と洗練度を要求するオーディオファイルの世界にアピールしてまいりました。

プロ機では既に実績のある D/Dコンバーター・アップサンプラーを洗練度を高めた Purcell として、コンシューマーから Elgar に見合う性能のトランスポートをという要求から、SACD/CDトランスポート Verdi および Verdi La Scalaを次々と発表してまいりました。

さらに、広範囲にわたって、安定した性能の音の良いデジタル機器は拡張、発展を遂げ、ついにマスタークロック Verona に至りました。
これでオーディオファイル用のデジタル機器はほぼ完璧なラインアップとなりました。

オーディオは感性と技術のアートであると云われています。コンピューター技術を多用した現代のオーディオ機器であると同時に、制作者の音楽への愛情と理解があったからこそ、完成することができた dCS の製品が世界各国のプロオーディオやハイエンドユーザーから絶賛されて続けていることはごく自然の現象といえるでしょう。

作曲家名のネーミングからもお解りいただけるように、dCS は音楽の持つパワーに常に畏敬の念を持つオーディオファイルの集団でもあるのです。
ノイズレベルを押さえ、CDディスクから完璧に音を読み込み、何も加えず、そして何も失わずにアナログ変換する、その姿勢は私たちが提案するオーディオ再生理念、音感の静寂を大切にしてサウンドステージを目の前に再現することと完全に一致します。
http://www.taiyo-international.com/products/dcs/about/

▲△▽▼

ヤフオク! - 「dCS」の検索結果
https://auctions.yahoo.co.jp/search/search?auccat=23764&tab_ex=commerce&ei=utf-8&aq=-1&oq=&sc_i=&p=dCS&fixed=0&x=0&y=0

dCS - オーディオユニオン
http://www.audiounion.jp/ct/search?option=1&maker=&order=default&lower_limit=&upper_limit=&shop_trial_listening=&search_comment=0&search_used=1&search_new=1&genre=&q=dCS&ts_submit=%E6%A4%9C%E7%B4%A2

株式会社太陽インターナショナル dCS 製品情報
http://www.taiyo-international.com/products/dcs/index.html

dCS 価格表
http://www.taiyo-international.com/products/dcs/price/

株式会社太陽インターナショナル サポート アップグレード
http://www.taiyo-international.com/support/upgrade/

dCS ハードウェアアップグレード
http://www.taiyo-international.com/support/upgrade/dcs-hardware/

dCS ソフトウェアアップデート
http://www.taiyo-international.com/support/upgrade/dcs-software/


dCS 修理受付終了品
下記製品の修理業務を終了させていただきました。

CDプレーヤー P8i
CDトランスポート Verdi Encole , Verdi , Verdi LS
D/Aコンバーター Elgar DAC (~1999) , Elgar Plus MK1 (~2000) , Delius MK1 (~2000)
アップサンプラー Purcell MK1 (~2000)
http://www.taiyo-international.com/support/unrepair/


13. 中川隆[-12073] koaQ7Jey 2018年5月06日 13:13:23 : b5JdkWvGxs : DbsSfawrpEw[-13354]

「ネットワーク・オーディオ」の開始 - 「音楽&オーディオ」の小部屋 2015年04月28日
https://blog.goo.ne.jp/jbltakashi/e/474d7d5c688f76c843c3de84fdeeefb4


表題を見た方の中には「何を今さらネットワークオーディオなんて、まったく時代遅れだなあ!」と、冷笑する向きがきっとあることだろう(笑)。

しかし、パソコン苦手のオジサンにとってはやっとの思いでチャレンジしてみたところで、たしかに周回遅れの感は否めないものの、スタートが遅かったメリットもあるようでかなり高性能の「ネットワークオーディオプレイヤー」に出くわしたのは僥倖だったかもしれない。

           

一昨日(日)の午後の予定が変更になって午前中の早々に我が家に到着したマランツの「NA−11S1」(以下、「11S1」)だが、何と大事な「取扱説明書」が付属しておらず、とうとうマランツのホームページからダウンロードする破目になった。A4サイズにして55枚もの印刷を強いられたのには参ったが、このくらいは始めからメーカー側で印刷して配布してくれえ!

セッティングそのものは実に簡単だった。ルーターからインターネットラジオ用のラン・ケーブルを、CDトランスポートからデジタルコード(RCA)を、そして最後に電源コードを接続するだけ。

始めに音出しをやってみた。

まずは「11S1」のDAコンバーターとしての能力を検証。これまで10年以上に亘って聴いてきたワディアのDAコンバーターとどこがどう違うのだろうか。

システムの構成は

「CDトランスポート」(dCS) 
→ 「11S1」 
→ 「古典管シングルアンプ」 
→ 「AXIOM80」(最初期版)


という極めてシンプルなもの。プリアンプは考えるところがあってあえて外した。したがって、ボリューム調整はアンプ付属のものを活用。

テスト盤として使用したのはXRCD録音による女性ボーカルだったが、これまでの世界が一変するほどの鮮明な音質に驚いた。録音時に収録されたありとあらゆる情報を陰日向なく顕わにする印象を受けたが、たしかに「いい音」には違いないものの、「好きな音」となるとどうなんだろう?そもそも耳がまだ追いついていかないようだ(笑)。

これに比べると、ワディアの音は帯域が狭いなりに安定感のある厚い音に感じた。まあ、1週間ほど様子を見たほうが良さそうで早計は禁物。

次に「USB」再生をしてみた。この時のためにわざわざパソコン経由で「USBメモリー」(8GB)にCDを12枚取り込んでいたのだが、これは期待以上の音質で自分の耳ではCDによる再生とまったく区別がつかなかった。

「これならもう高級なCDトランスポートは要らない」というのが第一印象。それから、死蔵状態になっていた「iPod」が使えるようになったのもうれしい限り。

収録していた島田祐子さんの「花の街」(団 伊玖磨作曲)は大好きな唱歌で、聴くたびに幼少時の懐かしい記憶が蘇ってくる。あの頃は純真無垢で素直な少年だったなあ(笑)〜。

ポピュラーでは「ウォーク・ドント・ラン」「アイ・フォール・ピーシズ」「ザ・ボール・ウィーブル・ソング」などで、思わず中学時代に回帰した。当時、板付空港(福岡)の近くに住んでいたのでアメリカ軍向けのFEN(極東放送=ファー・イースト・ネットワーク)で土曜の夜の8時半から「ビルボード誌のトップ20」をやっていたので毎週楽しみにしていた。

およそ4時間ほどでおおかたの使い勝手を把握したので、午後からはクルマで10分ほどのところにお住いのオーディオ仲間Yさんに来ていただいた。Yさんにはこの1週間ばかりソニーの「ネットワーク機器」をお借りしていたので返却を兼ねてのご来訪。

まずCDを聴いてもらったところ「これは素晴らしい!」と第一声。Yさんは我が家の音を熟知されているが、これまでの音に比べて相当グレードが上がった印象を受けられたようだ。

続いてYさん持参の「USBメモリー」を「11S1」に挿し込んでCDとの比較テストを試みた。

試聴曲はステレオサウンド誌による優秀録音の「石川さゆり」の「飢餓海峡」。これをCDと「USBメモリー」の両方で聴き比べ。

「CDの方が輪郭がはっきりした音質です。一方USBメモリーの方は背後の音響空間に自然に溶け込んでいる印象を受けます。どちらかといえばUSBメモリーの方が私は好きですが、まあ、微妙な差なので人によって好みの差というところでしょう」

というわけで、「USBメモリー」による再生は大善戦である。

Yさんには2時間半ほどじっくりと試聴していただいたが、「11S1」には全体的に非常にいい印象を持たれたご様子で、

「ワディアのDAコンバーターは、“11S1”と比べて1枚ベールを被った印象です。良く言えば“いぶし銀”のような音ですかねえ。

それからいつも感じるAXIOM80の低音不足を今回はまったく感じませんでした。どうやら原因はDAコンバーターにあったようですね」。


ただし、自分の感想としては

「ワディアは10年以上も前の製品だがまだまだ捨てたものではない。これからは両者を併用しよう。」

というわけで、「11S1」は「AXIOM80」専用とし、ワディアは「JBL3ウェイシステム」で聴くことにした。もちろん贔屓目もあって10年以上も苦楽を共にしてきた機器を簡単に捨て去ることは気分的にとても忍びないのだ(笑)。

ところで、Yさんが辞去された後「11S1」の活用方法についてネットでググって愛用者の方々の投稿をいろいろと読み耽ったが面白いことに気が付いた。

真空管アンプを使っている人が皆無なのである。使用されているアンプはトランジスターばかりで、一般的にみてあの潤いが無くスピード感に乏しい音に本当に満足されているんだろうかと不思議に思った。

言い換えると、オーディオシステムの流れを単純化したときに


「音の入り口部分 → 増幅部分(アンプ) → 音の出口部分(スピーカー)」


となり、重要度はそれぞれ1/3だと思うが「音の入り口部分にはものすごく工夫して配慮してあるものの、増幅部分には手を抜いておられる。これこそ竜頭蛇尾と言わずして何と言おうか!」と書くと叱られるだろうか(笑)。

ただし、これまで入り口部分にはまったく「手抜き状態」だった自分もあまり大きなことは言えないのでこれは“おあいこ”。ちなみに「竜頭蛇尾」の対義語は「有終完美」というそうだ。

とにかく、要は「バランスが大切」ということを言いたいわけだが、それはともかくネット上のご意見を集約すると「11S1」のオーソドックスな使い方は次のとおりとなる。


まず音質の順位は

「USB−DAC」 > 「USBメモリー」 > 「NAS経由」

の順となっており、一般的に推奨されている「NAS」経由の使用はアタマから除外したほうが良さそうだ。

そこで最上位に位置する「USB−DAC」を活用するためのベスト・プランとして考えられるのは、今のところ次のとおり。


「オーディオ専用のパソコンとしてMac Book PRO(以下「Mac」)を購入する。

このMacに手持ちのCDや購入したハイレゾ音源を収納させておき、オーディオ専用のUSBケーブルで11S1と接続する。

なお、Macに収納した音源は念のためバックアップして他のメモリー機器に保管しておく。」


ヒャア〜、またまた「お金」がかかりそう(悲鳴)!
https://blog.goo.ne.jp/jbltakashi/e/474d7d5c688f76c843c3de84fdeeefb4



14. 中川隆[-12072] koaQ7Jey 2018年5月06日 13:49:07 : b5JdkWvGxs : DbsSfawrpEw[-13354]

Marantz JP NA-11S1
https://www.marantz.jp/jp/Products/Pages/ProductDetails.aspx?CatId=NetworkProducts&SubCatId=NetworkAudioPlayer&ProductId=NA-11S1#.USsBMR3wk40

価格.com - マランツ NA-11S1 価格比較
http://kakaku.com/item/K0000465337/


メーカー希望小売価格(税別):\330,000 発売日:2013年 2月下旬


ネットワークオーディオプレーヤーNA-11S1を購入したのでレビュー: 2014/02/16
http://shikakumaniatoistds.blog57.fc2.com/blog-entry-418.html


なんと、マランツのNA-11S1を購入しちゃったんですよ!

マランツが設立60周年記念として、持てる力のすべてを結集して、とことんまで音質にこだわり抜いて創り上げた最強のネットワークオーディオプレーヤーなんですよ!?

…ちょっと言い過ぎたかも。

NA-11S1は大変いろんな機能があるんです。

今回は、NA-11S1ってどういう機能を持ったネットワークオーディオプレーヤーなのか、順々に説明してみます。


【DLNAサーバの音楽データの再生】

DLNAって何だって事ですが、要するにNASに入った音楽データをネットワーク(LAN)経由で再生できる機能です。

…またここで、NASって何だよっていう疑問も出てきたりするかも知れませんが、LANに直接つながったハードディスクのことだよ。

以前の記事

NAS速度比較したら ReadyNAS NV+v2 が最も速かった 
http://shikakumaniatoistds.blog57.fc2.com/blog-entry-408.html


でも紹介したけど、ボクが使っているNASの写真を以下に示します。


3台のNAS
https://blog-imgs-42-origin.fc2.com/s/h/i/shikakumaniatoistds/20130328221542da1.jpg


ネットワークの言葉って一般には馴染みがないから大変だよね…。

つまりこれまではパソコンを立ち上げないと再生できなかった NAS の中に溜め込んだ音楽ファイルを、NA-11S1 がネットワーク経由で再生できるようになるんだ。

ネットワークオーディオのネットワークたる所以だね!

ただ、NAS を DNLA サーバとして動作させるためには、いろいろ大変な目に会いましたので、後日詳細に説明記事を書こうと思います。

さて、なんでネットワーク経由で再生するのが嬉しいかというと、音質的に有利だからと言われています。

オーディオ的処置が施されていないパソコンにアンプをつないで音楽を再生すると、どうしてもノイズが入り込んじゃう。

ノイズ発生源であるパソコンと電気的には直接繋がらないネットワーク再生なら、ノイズは入り込まなくって、いい感じの音になるんでなかろうか?という理屈でネットワークオーディオがマニアの間でもてはやされているわけです。

特に NA-11S1 は日本製のネットワークオーディオとして、異常なぐらい物量を投じられたオーディオ的手法で作られた機器なので、ノイズ対策はバッチリです。

おかげで重量は無駄に14kgもあります。
ネットワークオーディオとしては一番重いのではないでしょうか?

(参考リンク:ネットワークオーディオ一覧)
https://av.watch.impress.co.jp/docs/products/407648.html

オーディオマニアの間のバカバカしい常識として、重ければ重いほど音は良いということがあります。

その論法でいけば、NA-11S1 は一番音質が良いネットワークオーディオ機器と言えるでしょう(?)。


【USB-DAC】

さて、最近はやりの USB-DA としての機能もあります。

パソコンから USB で音楽データをデジタル信号で引き出して、NA-11S1 の高品位なDAC(Digital to Analog Convertor)でアナログ信号に変えてやります。

これで何が嬉しいかというと、やっぱり音質的に有利なのです。

特に NA-11S1 はパソコンからのノイズの流入を防ぐために、異常なこだわりをもって作られているのです。

(参考リンク:PC/ネットワークオーディオ新時代? 「NA-11S1」の裏側)
https://av.watch.impress.co.jp/docs/topic/592346.html

Marantz NA-11S1 USB-DACとして使用中
https://blog-imgs-42-origin.fc2.com/s/h/i/shikakumaniatoistds/20130611211842611.jpg

上の写真はなんにも考えないでパソコンと NA-11S1 を USB で接続しているところです。

この場合は、常時 PCM 192kHz で再生されていることがディスプレイの表示から分かります。

音源によってはDSDをダイレクトに(PCMに変換しないで)再生することも出来ます。
詳しいやり方については後日記事にします。


【DAC】

NA-11S1 は、至って一般的なDACとしても使うことが出来ます。
入力端子として、光デジタルと同軸デジタルが1系統ずつ付いています。


Marantz NA-11S1裏面 入出力端子類
https://blog-imgs-42-origin.fc2.com/s/h/i/shikakumaniatoistds/201306112118324b6.jpg

ああ、NA-11S1 にはバーブラウンの「DSD1792A」が入っているんだよ。

よく知らないけど、たぶんいい奴。
ボクが先日購入した Atoll DAC100se に入っている「PCM1796」よりもいいんだよ!


【インターネットラジオ】

NA-11S1 はそれ単体でインターネットラジオに接続できます。
ジャンル別とか国別に選曲できて大変便利なのです。


Marantz NA-11S1 インターネットラジオ選曲画面
https://blog-imgs-42-origin.fc2.com/s/h/i/shikakumaniatoistds/20130611221148b1f.jpg


なんと18,000局以上あるみたい!
高音質なラジオ局という縛りでも検索できるんだ。

想像以上に音がいいし、外国の局だとCMとか妙なトークもなかったりするんで、インターネットラジオ機能って NA-11S1 というかネットワークオーディオでもっとも使う機能かもしれない。


【ヘッドホン出力】

NA-11S1はかなり気合が入ったヘッドホンアンプが備わっているんだ。
なんとフルディスクリートだぜ!?(実は言葉の意味が分かっていないのは秘密)


Marantz NA-11S1とAëdle VK-1
https://blog-imgs-42-origin.fc2.com/s/h/i/shikakumaniatoistds/20130611211853cb7.jpg


先日購入したヘッドホンAëdle VK-1を接続してみた。
うん、とってもいい感じの音が出てくるよ!

実はボク的には LUXMAN のヘッドホンアンプ P-1u(約15万円)を本気で導入しようと、ヨドバシとかビックカメラとかでメッチャ視聴してたんだけど、NA-11S1 のヘッドホンアンプで音質には十分満足できるね。

ただ、NA-11S1 だと音量調整のつまみが小さすぎて、回すと指が痛い&微調整が大変なのが難だけどね。


【日本語3行の有機ディスプレイ】

NA-11S1の前面ディスプレイは日本語表示対応の有機ELディスプレイ。
白黒だけど、くっきりきれいに表示してくれます。


Marantz NA-11S1 有機ELディスプレイ
https://blog-imgs-42-origin.fc2.com/s/h/i/shikakumaniatoistds/20130611211852286.jpg


日本語で3行分きれいに表示してくれる、というのはとても気持ちがいいし、操作性も良くなるんだ。

他社のネットワークオーディオプレーヤーと比較して、マランツが明らかにリードしているところです。

日本のメーカなのになぜか日本語表示が出来ないプレーヤーも世の中に平然と存在しているんです。
出来てアタリマエのことを当たり前にやってくれる、この点がボクがマランツを選んだ理由の一つです。

【iPhoneなどのアプリで動作可能】

マランツがタダで配布しているアプリ「Marantz Remote App」を使うと iPhone で NA-11S1 を操作できるんだ。

Marantz Remote App
https://blog-imgs-42-origin.fc2.com/s/h/i/shikakumaniatoistds/20130611211831c3f.jpg

アプリで操作すれば、理論上は大きな画面で選曲しやすいし、アルバムアートも表示されていいことづくめになるはず。

でも、実際にはバグが多くて使い勝手は大変悪いです。
急にアプリが落ちたり、再生するまでやたらと時間がかかったり。
正直、現時点でアプリは使いものにならないです。

ネットワークオーディオの先駆者である LINN が提供している Kinsky の方が洗練されていて、実は Kinsky でも NA-11S1 を動かすことが出来るんだ。

でも Kinsky だと多機能な NA-11S1 を使いこなすことは出来ないしねえ。
やはり今後のアップデートに期待するしか…。
マランツさんには頑張ってアプリを改良していただきたい!!

【リモコン】

なんというか、高級オーディオ機器のリモコンってこんなに高級そうなんだね!


Marantz NA-11S1 リモコン
https://blog-imgs-42-origin.fc2.com/s/h/i/shikakumaniatoistds/20130611211844e2e.jpg


表面はヘアライン加工の黒いアルミなんです!
持つとずっしりしていて、いい物使っている感がハンパねえっ!
ハァハァ。
学習リモコンに移行するのはもったいないなあ、と思っちゃいます。


【その他の機能】

NA-11S1は他にもいろんな特徴を持っていて書ききれないのです。
興味がある人は、詳しくは以下のメーカ情報や紹介記事で確認するんだ!


・マランツの NA-11S1 製品情報
http://www.marantz.jp/jp/Products/Pages/ProductDetails.aspx?CatId=HiFi&SubCatId=NetworkAudioPlayer&ProductId=NA-11S1

・マランツの NA-11S1 スペシャルサイト
http://www.marantz.jp/jp/na11s1/index.html#.Wu6IJ-Qh02x

・AV Watchのインタービュー記事「PC/ネットワークオーディオ新時代? 「NA-11S1」の裏側」
https://av.watch.impress.co.jp/docs/topic/592346.html

・Phile webの紹介記事「【特別企画】創業60周年記念モデルを徹底レポート」
https://www.phileweb.com/review/article/201302/21/742.html

【NA-11S1導入の経緯】

ボクがNA-11S1を導入した経緯を書いておきます。

2013年5月20日頃:ヘッドホンのVK-1を購入したので、ヘッドホンアンプが欲しくなる。LUXMAN の P1-u が候補になるが、店頭在庫もメーカ在庫もなく、次回入荷が6月末と聞いて諦める。

2013年5月28日:ネットワークオーディオ+ヘッドホンアンプとして NA-11S1 が欲しくなり、そこらじゅうを捜し回る。逸品館に見積依頼する。

2013年5月29日:逸品館から、NA-11S1 の入荷とキャンセル待ち受付について告げられる。最安値(268,000円)だったので、とりあえずキャンセル待ちにする。

2013年6月3日:キャンセル待ち発生。早速ネットで振込。

2013年6月5日:NA-11S1到着。

…ああ、これは完全に衝動買いですな!
せいぜい使い倒すとしよう。
というカンジで、NA-11S1 を導入したボクんちでは以下のようなオーディオ機器の構成になりました。


オーディオ機器構成 2013/6/11時点
https://blog-imgs-42-origin.fc2.com/s/h/i/shikakumaniatoistds/2013061123201006d.png


コメント

ネットワークプレイヤーとしては?

ネットワークの音質より USB-DAC の音の方が良くないですか?
[ 2014/02/14 00:49 ] 通行人

Re: ネットワークプレイヤーとしては?

NA-11S1 のネットワークの音と USB-DAC の音の違いですけど、ボクの耳&環境だと、正直分からないです。
でも、USB-DAC の方が音が良いという噂はよく聞きます。

僕の環境だと、2メートルぐらいのやたらと長い USBケーブルで接続しているので、USB-DAC の音的には不利な状況になっていると思います。

音質のためには、もうちょっと短いまともな USBケーブルを使うべきだと思ってますが、USBケーブルへの投資の優先順位はなかなか回ってこないようです(?)。

あと、USB-DAC として使用する場合は、PC の稼動音が避けられないことと、曲と曲の間の無音状態の時に NA-11S1 のスイッチが入り切りする音が割りと気になることから、僕はお手軽なネットワークオーディオとしての使用が多くなってます。

といいつつも、音量もそれほど上げて聞いていないのが、音の違いがあまり分からない一番の原因かと思ってます。

そのうち、いい感じのヘッドホンを使って、USB-DAC としての音質を追求したいなあ、と思っているところであります。
http://shikakumaniatoistds.blog57.fc2.com/blog-entry-418.html



15. 中川隆[-12071] koaQ7Jey 2018年5月06日 14:04:41 : b5JdkWvGxs : DbsSfawrpEw[-13354]

NAS速度比較したらReadyNAS NV+v2が最も速かった  2013/03/28
http://shikakumaniatoistds.blog57.fc2.com/blog-entry-408.html


うちでは3台のNASが稼動している。


左からNETGEAR ReadyNAS NV+v2、WD My Book Live、BUFFALO LS-V2.0TLJ
https://blog-imgs-42-origin.fc2.com/s/h/i/shikakumaniatoistds/20130328221542618.jpg

新しい順番に書くと、

・NETGEAR ReadyNAS NV+v2 (3TB)
https://www.amazon.co.jp/gp/product/B006R2EFAQ/ref=as_li_ss_tl?ie=UTF8&camp=247&creative=7399&creativeASIN=B006R2EFAQ&linkCode=as2&tag=softwaremania-22

・Western Digital(WD) My Book Live (3TB)
https://www.amazon.co.jp/gp/product/B005HMOB6K/ref=as_li_ss_tl?ie=UTF8&camp=247&creative=7399&creativeASIN=B005HMOB6K&linkCode=as2&tag=softwaremania-22

・BUFFALO LS-V2.0TLJ (2TB)
https://www.amazon.co.jp/gp/product/B00620M8FM/ref=as_li_ss_tl?ie=UTF8&camp=247&creative=7399&creativeASIN=B00620M8FM&linkCode=as2&tag=softwaremania-22


ってカンジ。


なお、NETGEAR ReadyNAS はベアボーンで買ったので、HDD は別で買ったもの(WD Red 3TB)をインストールして使っている。

こうして複数台のNASを使っていると、転送速度が製品によって結構違うことに気づいた。
そこで今回は、これら3台のNASの転送速度を計測してみた。

こまかい話は後で記載することにして、先に概論を書いちゃう。


【計測結果】

PC から NAS に入っているデータ読み込み(リード)速度、および、PC から NAS へのデータ読み込み(ライト)速度を計測した結果を以下のグラフに示す。

左側の青色の棒が読み込み速度、右側の緑色の棒が書き込み速度であり、単位は[MB/s]だ。


NAS速度測定比較グラフ(ファイルコピーによる実測)
https://blog-imgs-42-origin.fc2.com/s/h/i/shikakumaniatoistds/20130328221542f37.png

グラフを見てのとおり、NETGEAR ReadyNAS NV+v2が、読み込み、書き込みともに一番速かった。

Western Digital My Book Live は、読み込みはそれなりに速いんだけど、書き込みがとても遅かった。

BUFFALO LS-V2.0TLJ は読み込みは My Book Live と同じ程度、書き込みは ReadyNASとMy Book Live の中間ぐらいだった。

せっかくだからテキストでも書いておくと、


・NETGEAR ReadyNAS NV+v2 読み込み95MB/s、書き込み58MB/s

・Western Digital My Book Live 読み込み79MB/s、書き込み36MB/s

・BUFFALO LS-V2.0TLJ 読み込み79MB/s、書き込み45MB/s


だった。


【容量と価格比較】

最も転送速度が速いことが判明した ReadyNAS NV+v2 は、HDD を4台も収納できるんだ。


左からNETGEAR ReadyNAS NV+v2、WD My Book Live、BUFFALO LS-V2.0TLJ
https://blog-imgs-42-origin.fc2.com/s/h/i/shikakumaniatoistds/20130328221542da1.jpg


だから HDD が1台しか入っていない他の NAS よりも大きな筐体になっている。

ReadyNAS NV+v2 はしっかりした金属製で、前面は液晶が付いていたり、後面には持ち運び用の金属ハンドルが付いていたり、まあ、見た目と作りがやたらといいんだよ。
他の NAS と比べると、いい物使っている感が段違いである。

でも、実は ReadyNAS はかなり安く買えたんだ。

アマゾンだと2万円を切るぐらいだけど、NTT-Xでは 14,980円だった。
これに安く売られている SATA の HDD を適当に見繕って入れると、なかなかコストパフォーマンスが高い。

どのぐらいコストパフォーマンスがいいのかについて、HDD の容量と購入に要する費用の関係をグラフ化してみた。

横軸がHDDの容量(単位:TB)、縦軸が価格(単位:円)を示す。

右に向かって、どんどんHDDを買い足していくと、どれだけ出費が増えていくのかの様子を表したグラフだ。
3TBのHDDを4台収納した状態である12TBまでをグラフ化した。


NASの容量と価格の関係グラフ
https://blog-imgs-42-origin.fc2.com/s/h/i/shikakumaniatoistds/20130328225019546.png

◯印がReadyNASを示していて、ベアボーンキットなので容量は0TB、14,080円(ボクが買った価格)から始まっているグラフになっている。

中に入れるHDDとしては、一般的に安く買える WD Green 3TB(11,270円)の緑色の◯と、ちょっとだけ高価になるけど信頼性が高い NAS 向けの WD Red 3TB(13,347円)の赤色の◯の2つを想定した。これらは 3TB単位で出費が増えていくグラフになる。

▽印は WD My Book Live で、3TB 18,800円/台と、単価は割と安い。3TB単位で出費が増えていくグラフだ。

△印は BUFFALO LS-V2.0TLJ で、2TB 16,816円/台と、単価はちょっと高め。2TB単位で出費が増えていく。

ReadyNAS に注目すると、3TBの時点では他の2つの NAS よりも高価である。
しかし 6TB の時点では BUFFALO LS-V2.0TJL よりも安価となり、WD Green を使っていれば WD My Book Live とどっこいの価格となる。

9TB以上では Ready NAS は WD Red を使っていても、他の2つの NAS よりも安価となる。

HDD を将来に渡って増設していく人にとっては、ReadyNAS はコスト上メリットがある。
HDD 4台を1台の筐体に収納できるのというのも、設置スペースとしてメリットだ。

【結論】

ということで、NETGEAR ReadyNAS NV+v2 は、転送速度が最も速く、HDD を増やすつもりならコストパフォーマンスも高いことが分かった。

Western Digital My Book Live と、BUFFALO LS-V2.0TLJ はあんまり置いておく意味が無いので、NETGEAR ReadyNAS NV+v2 に吸収合併してもらうことにしようかなあ。

なお、NETGEAR ReadyNAS NV+v2 はすでに廃盤となっている。

後継機種は以下のとおり。

⇒ NETGEAR ReadyNAS 104 3年保証 4ベイ Diskless 個人/SOHO RN10400-100AJS
https://www.amazon.co.jp/gp/product/B00CHABREE/ref=as_li_ss_tl?ie=UTF8&camp=247&creative=7399&creativeASIN=B00CHABREE&linkCode=as2&tag=shikakumani00-22

  

あ、ボクは ReadyNAS には Western Digital Red 3TB を入れてる。

やっぱりHDDは壊れるのが一番怖いからねえ。
ボクはこれまで10台ぐらい壊してきたんだよ!


大量のHDD
https://blog-imgs-42-origin.fc2.com/s/h/i/shikakumaniatoistds/2013032900014819b.jpg

【補足1:転送速度測定方法】

今回測定したNAS転送速度は、

・すべてギガビットイーサ対応のPC〜ネットワークハブ〜NASの環境で
・1ファイル当たり2〜3GBのTSファイルを
・いっぱい選択して
・リードはNASからPCの方向へ
・ライトはPCからNASの報告へ
・エクスプローラ上でコピーして
・タスクマネージャ上でネットワーク使用率[%]を見て
・転送速度[MByte/sec]=1,000[Mbps]×ネットワーク使用率[%]÷8

ってカンジで測定した。

ネットワーク使用率は割とギザギザしたグラフになるので、読み取り誤差は相当ある。
今回提示した計測結果にはプラマイ10%ぐらいはあるだろうなあ。

参考に、ネットワーク使用率のハードコピーを載せておく。縦軸の最大値がバラバラな所に注意。


NETGEAR ReadyNAS NV+v2 読み込み:NAS→PC 76%=95MB/s
https://blog-imgs-42-origin.fc2.com/s/h/i/shikakumaniatoistds/readyNAS(in).png

NETGEAR ReadyNAS NV+v2 書き込み:PC→NAS 46%=58MB/s
https://blog-imgs-42-origin.fc2.com/s/h/i/shikakumaniatoistds/readyNAS(out)2.png

Western Digital My Book Live 読み込み:NAS→PC 63%=79MB/s
https://blog-imgs-42-origin.fc2.com/s/h/i/shikakumaniatoistds/WD(in).png


Western Digital My Book Live 書き込み:PC→NAS 29%=36MB/s
https://blog-imgs-42-origin.fc2.com/s/h/i/shikakumaniatoistds/WD(out).png


BUFFALO LS-V2.0TLJ 読み込み:NAS→PC 63%=79MB/s
https://blog-imgs-42-origin.fc2.com/s/h/i/shikakumaniatoistds/LS(in).png

LS(out).png
BUFFALO LS-V2.0TLJ 書き込み:PC→NAS 36%=45MB/s
https://blog-imgs-42-origin.fc2.com/s/h/i/shikakumaniatoistds/LS(out).png


【補足2:CrystalDiskMarkの測定結果】

CrystalDiskMarkでも測定したんだけど、データコピーでの実測結果とはかけ離れた結果が出てきた。

シーケンシャルの値を以下のグラフに示す。


参考:NAS速度測定比較グラフ(CrystalDiskMarkで計測)
https://blog-imgs-42-origin.fc2.com/s/h/i/shikakumaniatoistds/20130328234229493.png


データコピーでの実測結果と比較すると、


・ReadyNASはリードが42MB/sも下がって、ライトはほとんど変わらない。

・My Book Liveはほとんど変わらなかった。

・LS-V2.0TLJはリードが26MB/s下がって、ライドは8MB/s上がった。


理由はよく分かんない。
ただ、CrystalDiskMarkの計測中にネットワーク使用率を見ていると、最初はゆっくりでだんだんと速くなって、最高速度に達するかどうかのところで計測が終わったりしていた。

その分遅いデータになるのかな?でもそうすると、逆に速くなることが説明できないなあ。
そもそもCrystalDiskMark は NAS の計測に使うためのツールじゃないかもね。

ひとつ言えるのは、今回実際にファイルをコピーして計測したデータこそが、NASを運用する際に必要となるデータだ。

CrystalDiskMark での計測データは、実際の NAS運用でのデータとは全く異なっている。
ってことで、CrystalDiskMark での NAS計測結果はあんまり真剣に受け取らないほうがいいよ。
http://shikakumaniatoistds.blog57.fc2.com/blog-entry-408.html


16. 中川隆[-12196] koaQ7Jey 2018年5月11日 06:57:42 : b5JdkWvGxs : DbsSfawrpEw[-13627]

良い音で鳴ればアナログもデジタルも同じ


 最近のオーディオ界の傾向はPCオーディオ花盛りで、メーカーの試聴会に行きますとCDをパソコンにリッピングしたりハイレゾ音源を使用して最新のサウンドを聴かせてくれますが、どのブースを覗いても似たようなサウンドで面白味に欠ける。多分これが流行の音なのかも知れません。

 またPCオーディオをマニア宅で聴かせて頂くことがありますが、CDPを使ったCDサウンドのがPCオーディオよりメリハリがあり良く聴こえてくる。

また私はパソコンには詳しくありませんがセッティングの悪いPCオーディオとアナログを比較しますとアナログの良さが歴然と出ます。

 アナログマニアはCDは音が悪いと決め付けてしまう方が沢山います。

CDは 44,1kHZ/16bit ではカクカクした波形での再生音はデジタル臭いのと、無機質な音に加えて平面的なサウンドになってアナログレコードとは比較になりませんが、PCオーディオも上手くセッティングして裏ワザを使えばアナログサウンドと同等もしくはそれ以上の音で音楽を楽しませてくれます。

 アナログレコードしか興味のない方達が行う試聴会に足を運んきましたが、アナログオンリーの試聴では自分の趣味で楽しむのは良いが、
皆さんに楽しんで貰う試聴会ですから参加される方は最新のPCオーディオやハイレゾがどんな音なのか興味があるはずだが、
残念ながら主催者側はPCオーディオの良さがわからないからいくら説明しても理解できないのは残念に思う、

アナログレコードも最近の演奏家や最新録音のレコードが出てくれば興味も湧くが過去の演奏家ばかりではアナログ一辺倒にはなれないが

アナログプレーヤーの場合は自分でモーターを取り付け気に入ったトンアームを使いプレーヤーケースを自作して楽しむことが出来る。また好きなカートリッジを交換して色んな音色を切り換えることが魅力と云えば魅力だ、

 アナログオンリーのマニアはアナログに対しては熟知しているが、PCオーディオの場合はパソコンを使ってオーディオをやってみたいのだがパソコン画面はすべて英語文字ばかりだからセッティングが難しく簡単には理解が出来ない、

またパソコンに詳しい方に教えて貰ってPCオーディオを始めるにはプライドが許せないのとトラブルになった時の対処方がわからないのも一つの要因かも・・・・・

 考えてみればPCオーディオはヘッドホン端子の付いているDACを購入してヘッドホンで十分音楽を楽しませてくれる。

これが普通ですからアナログ一辺倒のマニアからすればデジタルで聴くCDサウンドやハイレゾには興味すら湧かないと思う、

同好会が行う試聴会でも主催者側はPCオーディオにはまったく関心を示さず、これが名盤とかオリジナル盤と云うだけでアナログレコードをドンチャカドンチャカ鳴らしているがどこが楽しいのだろう、

 PCオーディオに真空管アンプを使えばもっと楽しいはずで、上手くセッティングすればアナログ同等かマスターテープに近いサウンドが出るはずだが

残念ながらPCのセッティングが上手く出来ないため平凡なサウンドになってしまう、上手く鳴らせればアナログもデジタルも同じと思う、
https://www.kit-ya.jp/etc/club/audio/y-036


17. 中川隆[-12319] koaQ7Jey 2018年5月11日 16:21:56 : b5JdkWvGxs : DbsSfawrpEw[-13777]

「CDピックアップ」は10万円の機器も500万円の機器も同じものが使われている可能性が有る。
従って、10万円の CDP でも本当はもの凄い情報量を送り出している。


ケーブル作りして疑問に思う事? - Mr.トレイルのオーディオ回り道 2018年05月10日


ケーブルの断面積や材質を変えて「音質アップ」をして来たが、疑問に思う事が有る。それは、

1)機器はどれだけ「情報」を出しているんだろうか?
2)ケーブルの太さは何処まで出来るのか?
3)電気信号がどれだけ「音変換」されているのか?
4)セッティング(主にスピーカー)による音の表情とスピーカーの性能?


まだまだ疑問点は有るが主な処を上げて見た。

¥10万円の機器と¥100万円の機器・¥500万円の機器と作りと価格で差別化されているが、情報量の読み取り性能や送り出し性能はどれくらい差があるのか「指標」がない。

・・・個人的な考えであるが、実は10万円の機器でも本当はもの凄い情報量を送り出している可能性が有る。

何故なら、CDPを例に出して説明すると、「CDピックアップ」は10万円の機器も500万円の機器も同じものが使われている可能性が有る。

ピックアップを作っているメーカーはそんなに多くはない。金額差もそう大きくないはずだからだ。だから「読み取り性能」に大差はないと思っている。

その読み取った情報を、その機器がそのまま送り出しているとすればとんでもない情報量を出している事になる。

信号ラインとしては、

@CDP〜プリアンプ間 
Aプリアンプ〜パワーアンプ間 
Bパワーアンプ〜SP端子間(SPケーブル) 
CSP端子〜SPユニット間(SP箱内配線)

が有るが、どの部分のケーブルを太くしても「大幅な情報量アップ」をする。・・・どこまで太く出来るのか?・・・を非常に感じている。RCA・XLR・BNCプラグ等は本当にそれで良いのか?・・・と非常に疑問に思う。

BNC端子など細いケーブルしか使えないので、オーディオ用としては論外である。残るRCAプラグやXLRプラグでも・・・「これで良いのか?」と素朴な疑問が出て来る。RCAやXLRプラグももう50年以上前に開発されたもので、現在では更に別な「接続方式」を採用する必要性に迫られていると思う。
https://blog.goo.ne.jp/nishikido2840/e/71e0350019cf036449b6256fc6765482


ケーブル作りして疑問に思う事? つづき 2018年05月11日

ケーブルの断面積の増加や材質の見直し等で、改善すれば改善する程「音数」(情報量)が増えて来る。これを逆説的に考えれば「機器はどこまで情報量を出せるのか?」と云う疑問がわいてくる。

今出ている音数(情報量)は「ケーブルの伝送容量」で決まっているとしか言いようがない。ケーブルの伝送容量を上げても、さらに増えてくるという事は、機器はもっと情報量を持っているという事になる。以前にも「SPケーブル」の件で書いた事が有るが、「どこまで太く出来るか?」・・・まだエンドポイントが見えない。

音数の少ないソース(古いモノラル録音等)でも、ケーブル類を改善すると音数が増えて来る。ソースにその情報が入っているから出てくる訳で、機器の「読み取り性能」と「送り出し性能」にケーブルが付いて行っていないだけの事のようにも感じる。

そもそも、RCAケーブルやXLRケーブル等、一般的なケーブル類の線径はφ1o前後である。誰も「機器の送り出し量」を確認する前に、使い勝手の面で(取り回し性等)決めてしまっているのではないか?「音が出ればそれでよい」ぐらいの感じが自然発生的に広まり、現在のケーブル類の太さやソケット類の大きさを決めてしまったのではないだろうか?

「みんなで渡れば赤信号でも怖くない・・・」ぐらいの好い加減さが気になる。いざ正常にやろうとした時に重い足かせになってきていると感じる。
https://blog.goo.ne.jp/nishikido2840/e/bee22f57e7caac0ab2d38598cd3fa0b4


▲△▽▼

2006年05月03日 B先輩宅試聴会:EAR Acute

EAR Acute先週のことだが、地元オーディオ同好会の会長であるB先輩宅を訪問してきた。「ちょっと遊びに」行ったのだが、オンライン・マガジンでレビューアーを務めるB先輩の家には、いつも何かしら新しい機器やアクセサリーが持ち込まれている。

Avalon Eidolonを始めとする主な機器は昨年9月に訪問したときから変わっておらず、プリアンプはPass LabsのX1、パワーアンプは真空管式のEAR890(KT90を使用)である。

ケーブル類はすべて Harmonic Technology から、Kubala-SosnaのEmotionシリーズに変わっていた。


そして今回の訪問の目玉は、真空管アンプで有名な英国EARの天才エンジニア Tim de Paravicini が初めて開発したというCDプレーヤー"Acute"である。

B先輩をして「SACDを超えるCDプレーヤーがついに現れた!」とかなり興奮させている本機は、Arcam の CDプレーヤーを改造したもの。


イギリス-ARCAM(アーカム)

ARCAM(アーカム)は1972年に英国ケンブリッジに誕生したイギリスで最もメジャーなオーディオ・ビジュアル機器専業メーカーです。エントリークラスからミドルクラスにかけてアンプとCDプレーヤーを中心に多くの機種を抱え、英国内で売れるCDプレーヤーの2台に1台は ARCAM と呼ばれる程、本国ではコンシューマ向けオーディオ市場に於いて確固たる地位を築いています。
http://www.audiostyle.net/archives/cat_arcam.html


ドライヴ・メカニズムやコントロール部、24ビット・192kHzのアップサンプルを行う DAC までは Arcam のプレーヤーそのままで、その後のアナログ部を換骨奪胎。

単なる出力段というよりも「トランスを使った真空管式ラインアンプ」を追加してしまったのである(使用真空管は種類の豊富な6DJ8/6922/ECC88)。

リモコン操作が可能なアナログ・ボリュームを備え、最大出力は5Vと高いので、プリアンプなしでパワーアンプをドライブできる。


「SACDより音が良い」かどうかを検証するため、ハイブリッドSACDからの試聴となった。対象となるSACDプレーヤーは、ソニーの DVD/SACDプレーヤー DVP-NS999ESを改造したもの。

まずクラシックのハイブリッドSACD をいくつか聴いたが、先輩のいうことに誇張はなかった! 

ベートーベンのピアノ・トリオでは、通常とは逆に、CDの方が SACDより情報量が多く、きめ細やかな感じなのである。SACDでぎらついていたピアノは、CDではほんの少し丸みを帯びて、より聴きやすく、いうなればより「アナログライク」な再生だ。OrffのCarmina Burana (Telarc)では、広大な空間に広がるエコーの誇張感がなくなり、各楽器の音像がよりピンポイントで定位した。

しかし、僕が持参した2枚では若干異なる結果が出た。まず、ロシアのDSD録音専門レーベルCaro Mitisのモーツァルト"Oboenspitze"では、明らかにSACDの方が情報量が多く、音楽性の高い再生だった。ひょっとしたら、CDフォーマットへのダウンコンバートに問題があるのかもしれない。

また、MA Recordings の Sera Una Noche / La SegundaのオリジナルCDと、最近出たSACDサンプラーに収められた同じ曲を比較したところ、これは微妙な勝負だった。これで、どんな場合でもSACDを上回るとは限らないことが判明した。もっとも、Sera Una Noche の曲は僕の家では SACDの方が圧倒的に良いので、「微妙な勝負」になること自体がAcuteの優秀さを示しているともいえる。

その後同じCDを2台のプレーヤーで再生してみて思ったのだが、ソニーのプレーヤーは全体的に音が「ビッグ」である。音場や音像が大きく、エネルギーに満ちあふれて前に出てくるのに対し、Acuteは音のサイズがほん少し小さめで、音像も少し後ろに下がる。その代わり音場に深みが出て、なんとも魅力的だ。僕の頭に繰り返し浮かんだ言葉は、"liquid"である。日本語でいうと「瑞々しい」ということになろうか。特に中域の質感が細やかで豊かである。

B先輩はこれまで、Acuteの魅力は"additive"、すなわち音に何かをつけ加える方向にあると思っていたようだ。しかし今回、比較的ドライといわれる録音をかけてみると、Acuteで聴く方がドライに感じたので、ふたりで「うーん」としばし唸ってしまった。ドライだけれども、誇張感がなくて魅力的なのだ。僕たちは、Acuteは「真空管らしい艶やかさをつけ加える」というよりも、「ディスクに刻まれている情報をより忠実に引き出している」というほうが当たっているのではないかと考えるようになった。

大変魅力的な、素晴らしいCDプレーヤーだ。瑞々しく、きめ細やかで、正確。エッジを立てず、誇張せず、深いサウンドステージの中で音像を艶やかに描いていく。CDだけの再生で約5500ドルという値段は安くはないけれど、数万ドル規模の再生システムが珍しくない中で、得られる音質を考えればお買い得といえるかもしれない。僕も、数年後にCDPを買い換えることがあれば、その候補の筆頭にあげたいと思う。


この記事へのコメント


1. Posted by voice and breath 2006年05月03日 20:17

うわ〜!聴いてみたい!!
いまだにCDオンリーの私にとっては、とても刺激的なお話です。
お財布はついていきませんが・・・(笑)

>SACDを超えるCDプレーヤーがついに現れた!
>最大出力は5Vと高いので、プリアンプなしでパワーアンプをドライブできる。

並みのSACDを超える情報量のCDですか!わかる様な気がします。
実は私も今年に入ってから同じような体験をしたからです。

メーカーに我侭を言い、試行錯誤を繰り返して3度に渡ってプリ・アンプを特注した際、もっとも解像度・情報量において劇的な変化がおきたのは、最終段階でした。
(つづく)

2. Posted by voice and breath 2006年05月03日 20:18

それは、デュアル・モノの回路だったプリのシャーシを左右に独立させ、今まで左右で共用していたトランスもひとつ追加して完全に独立させた時のことです。
この結果として、設計上は変更を加えていなかったにも係わらず、ゲインが相当に高くなった様です。
電気に素人の私でも、同じボリュームで音がデカくなるのですから、すぐわかります。

その際の感想ですが、「今までもこんな音がCDに入っていたんだ!!」という驚きの連続でした。
(つづく)


3. Posted by voice and breath 2006年05月03日 20:19

どうやらオーディオでは、微細な電力の段階で、相当な情報をロスしているようです。
また三つ子の魂・・・ではないですが、ある程度、音の骨格もこの段階で決ってしまうような気もしました。

以上が私のプリ段での体験でしたが、これを更に上流のCDで行っているのですから、そのすごさは想像がつく次第です。


4. Posted by Roberto 2006年05月04日 09:13

AH!より音がいいですか?
真空管CDP、ほすい〜
LPやFMに慣れて、CDの音の荒さが気になる今日この頃。


5. Posted by JT 2006年05月04日 10:20

パワーアンプ直結は試されましたか?
貴兄は「プリを通した方が音が良い」派らしいですが、このPlyerはどうだったのでしょう?

6. Posted by jazzaudiofan 2006年05月04日 13:41

>voice and breathさん
プリアンプの電源でそれだけ大きな差が出たというのは大変興味深いですね。プリアンプの設計者が電源にこだわるわけです。微少電力の段階で情報が失われてしまうというのも分かる気がします。

>Robertoさん
直接比べてませんが、きっとAH!より数段レベルの高いCDPだと思います。何せB先輩のはうちと比べると雲の上のシステムですから^^。真空管CDPはいいですよ♪ AH!の他にはイタリアのAudio AnalogueやUnison Researchなんかも良さそうです。

>JTさん
今回はSACD Playerとの比較が目的でしたので、パワーアンプ直結は試しませんでした。一度は直結で聴いてみたいですね。
http://blog.livedoor.jp/jazzaudiofan/archives/50522378.html


18. 中川隆[-12633] koaQ7Jey 2018年5月27日 12:37:40 : b5JdkWvGxs : DbsSfawrpEw[-14458]

2018年05月27日
音楽はダウンロードから共有へ 「YouTube Music」など

YouTube Musicが日本対応すると、アップル、アマゾンと3強が出揃う
画像引用:https://images-fe.ssl-images-amazon.com/images/G/09/2017/mp3/hawkfire/LandingPage/HF_LandingPage_price_desktop_V1_1x._CB511746487_.jpg

ダウンロードからストリーミングへ

ネットの流れは早く、きのうは最新技術だったものが、今日は時代遅れになって消えていく。

「音楽ダウンロード」もその一つで、ガラケーや音楽端末に好きな曲を溜め込んでいた人が多かった。

現状はどうかというと、アメリカレコード協会(RIAA)によると、ダウンロードのシェアは1年で30%から15%になった。



こうした傾向は今後も続くので、数年後に音楽ダウンロード市場はほぼゼロになると予測できる。

ダウンロードに取って替わったのは音楽ストリーミングで、高速通信の普及が後押しした。

以前は音楽1曲をダウンロードするのに曲を聞く何倍もの時間がかかったが、現在は局を聞きながらストリーミングできる。


ストリーミングも「ダウンロード」の一種なのだが、ファイルをダウンロードしながら、同時に再生する技術です。

保存したりファイルを開く手順を省略する事で、大幅な時間短縮が可能になり、動画を見ながら同時にストリーミングもできる。

こうなると1曲ずつ有料でダウンロードして保存して、それを探して再生する作業は、面倒くさくてメリットがなくなりました。

iPhoneなどアップルユーザーの多くがApple Musicで音楽を聴いている
画像引用:https://support.apple.com/library/content/dam/edam/applecare/images/en_US/applemusic/macos-itunes12-7-ios11-apple-music-hero.jpg

ストリーミングから音楽共有へ

定額で聞き放題の音楽ストリーミングを提供するサービスは以前から存在し、Amazon Music Unlimitedは2017年11月に参入しました。

月額980円で4000万曲が聞き放題というもので、1曲ずつダウンロードして保存するより遥かに楽で、ずっと安い。

Google傘下のYouTubeも米国内などで「YouTube Music Premium」を発表し、2018年5月22日からサービスを開始しました。


今のところ、Amazon Music は日本向けサービスをしているが、YouTube Musicは日本では行われていません。

今までの例から考えると、YouTube Musicも近い将来、早ければ今年中に日本向けサービスを開始するかも知れません。

2017年の米国統計では音楽販売の80%がデジタル配信で、ストリーミングは65%を占め、近い将来デジタルのほとんどはストリーミングになる。


物理メディア、つまりレコード盤やCDやテープは17%と意外に健闘しているが、今後も徐々に縮小が予想されます。

今までIPODやウォークマン、スマホでは保存した音楽の引継ぎが問題だったが、ストリーミングではIDとパスワードだけで良い。

アップルもApple Musicで4500万曲をストリーミングでき、月額料金は980円とやはり1,000円以下になっている。


CD1枚に1000円、LPレコードに3000円も支払っていた時代からは考えられない安さで、音楽デフレも招いている。
http://www.thutmosev.com/archives/76298968.html


19. 中川隆[-12701] koaQ7Jey 2018年6月01日 16:54:40 : b5JdkWvGxs : DbsSfawrpEw[-14650]

ネットワークオーディオのススメ
ハイファイ堂メールマガジン第748号 大須本店 越濱 靖人
http://www.hifido.co.jp/merumaga/osu/180601/index.html


最近どんどん普及しつつあるネットワークオーディオを特集します。

家のWi-Fiや有線LANケーブルを繋いで音楽を楽しむ事をネットワークオーディオと言います。最近ではハイレゾ人気の煽りでオーディオメーカー各社からネットワークプレーヤーがたくさん発売され人気が高まっています。ヤマハなどはCDプレーヤーにネットワーク機能を搭載した物もあり、とても乗り換えやすい時代になりました。IoT:Internet of Things(モノのインターネット)の流れでしょうか。使ってみると大変便利です。ハイレゾも楽に再生出来ます。


iTunesとの決別

皆さんもご存知のアプリiTunesですが残念な点があります。ファイル管理が独自規格であること、標準になりつつあるFLACフォーマットやDSDフォーマットが扱えない、手軽だが音質があまり良くないと言った点です。iTunesは使いやすさとAirplay機能で手軽ですが、残念ながら現在発売されているUSB DACやネットワークプレーヤーをフルスペックで使うことは出来ません。音質を求めるオーディオファンであれば、そろそろiTunesに見切りをつける必要があると思います。

音質は思ったより良い

ネットワークオーディオは厚みやパンチではCDプレーヤーにやや劣る面がありますが案外音が良いです。安いネットワークプレーヤーでもそこそこの音がします。特に中古品は狙い目です。どんどん新しい商品が出ているため1、2世代前のモデルが半値やそれ以下の金額で購入出来ます。多少古くてもスペック的には十分です。パソコン特有のデジタルくさい、きな臭い感じがなく自然で馴染みやすい音質だと思います。

外でも家のアルバムが全て聞ける

後で説明するNAS(ハードディスク)に入れた音楽は外に出てもスマホで聞く事が出来ます(NASの種類によります)。携帯電波やWi-Fiを使って家のNASに繋がるため自宅環境と同じ様に聞ける様になります。私は最近クルマの中で聞く音楽は全てこれを利用しています。また、今まで聞かなかったCDをなんとなく聞く様になり自分のコレクションのアーカイブにも役立っています。音楽の聞き方が変わる事、請け合いです。



導入編

最近、お客様より「何を買って良いのかわからない」とよく言われます。ここからは必要な3点セットほか、どの様に音が出るのか解説します。注:家にパソコンとインターネット環境があることが前提となります。


今回はお値打ちネットワークプレーヤーDENON DNP-720SE 中古価格15,000円(定価48,000円)を使ってみます。昔はLINN DSシリーズなど非常に高価な物が多かったですが今では激安で同じ事が出来る様になりました。音質こそDSとは違いますが、そこそこの音質ですのでとりあえずトライしたい人にはうってつけです。流行りのDSD再生は出来ないモデルですが192KHz/24bitまで対応してますので十分です。


ネットワークオーディオは基本的にNAS(ネットワーク・アタッチド・ストレージ)と呼ばれるハードディスクに音楽を溜め込んで鳴らします。パソコンで取り込んだCDやダウンロードした音源は全てNASに保存します。そうするとネットワークプレーヤーは自動的にNASを確認し音楽データーを引っ張ってきます。アルバムの選択や再生、停止といった操作はタブレット端末やスマホで行います。もちろんパソコンでも可能です。


ひとまず必要なのはこの3点です。

・ネットワークプレーヤー
・NAS(ネットワーク対応HDD)
・タブレットもしくはスマホ(無い人はパソコンでもOKです)

NASは30,000円前後で購入可能です。今回のネットワークプレーヤーが15,000円ですのでスマホさえ持っていればトータル50,000円以内くらいでスタート出来ます。ちょっと良い中古CDプレーヤーと同じくらいの金額です。



繋ぎ方は至って簡単です。プレーヤーとNASの背面にLANケーブルを刺して家のルーターやハブに各々を突っ込むだけでOKです。ここで注意したいのはプレーヤーとNASを直接LANケーブルで繋がない事です。直で繋いでも全く反応しません。あくまでもルーターやハブ、家の各部屋に付いているLANポートに繋いで下さい。


図の様にNASから各部屋のネットワークプレーヤーに音楽が配信されます。プレーヤーは複数台増えてもNAS一つでOKです。再生操作などはスマホやパソコンから指令します。指令はNASを通じて各ネットワークプレーヤに音楽を配信します。

ネットワークプレーヤーの利点はNASと直接音楽をやり取りする所です。パソコン、スマホを介さず直接データーが流れますので音が良いと言えます。特に大容量のハイレゾデーターは処理や通信にある程度のリソースを食いますので直接通信した方が良いわけです。操作にはそもそもパソコンを使う必要もなくタブレットなどで操作出来るため、重くならず軽快に操作できる点も魅力です。



オススメの NASメーカーは左上の QNAP(キューナップ)もしくは右上の Synology(シノロジー)です。どちらもアマゾンで購入出来ます。

日本にもバッファローや I-ODATA といったメーカーがありますがQNAP/Synologyは高度なサービスが受けられることや汎用性が高く処理スピードも速いです。また、世界中のクラウドストレージに柔軟なバックアップを組む事が出来ますので突然NASが故障しても復旧可能です(ストレージサービスに加入が必要)。

色々な NAS を使いましたが実際使い物になるのは上記2社かと思います。価格は20,000〜30,000円前後の物で十分です。私はQNAP TS-231p(左上写真)もしくは Synology DS218(写真はDS918+)をオススメしています。両方とも少し旧モデルですが最新モデルより安く、安定動作するベストセラーNASです。

NAS を購入してもハードディスクは入っていません。別途購入しスロットにマウントしないと使えません。オススメは WD WD30EFRX(ウエスタンデジタル・レッド3TB)が一般的だと思います。こちらはアマゾン価格11,000〜12,000円/個前後です。とりあえず1台で良いと思いますが不安な方は2台挿入しRAID1(ミラーリング)すると安全性が高くなります。

NASセットアップ編

機器の接続が終わったら今度はNASの設定をします。NASは見かけはただの外付けハードディスクの様に見えますが実際は一つのコンピューターとして動作しています。24時間絶え間なく動き音楽を配信する役割を担っています。


今回はQNAP画面で説明します。パソコンでNASの設定画面を開きます。「App Center」を開き下記アプリを手動インストールしてください。

・Minim Server
・Bubble Upnp Server

どちらもフリーウェア(無料)のアプリになります。Googleで検索すると各ホームページが出ますのでダウンロード→インストールして下さい。この2つのアプリを起動することによって初めて音楽データーがネットワークプレーヤーまで流れます。起動していないとタブレットやPCで全くアルバムが表示出来ず音も出ません。


Minim Serverは音楽を配信するアプリです。NASに入れた音楽はこのアプリが音楽を外へ配信してくれます。インストールが終わったらMinimServerアイコンを押して下さい。上記の様な画面が出るはずです。ここで音楽ファイルのある場所を指定する必要があります。

音楽ファイルは基本的にQNAPの「Multimedia」共有フォルダーに入れます。その際に写真や動画と交わらない様に「music」というフォルダーを作っておいた方が良いです。その場合「/share/Multimedia/music」という様に場所を指定します。入力が終わったらUpdateボタンを押して1分ほど待って下さい。


次にBubble UpnP Serverの設定をします。このアプリは安価なネットワークプレーヤーを高級プレーヤーの様に操作出来てしまう魔法のアプリです。デノン、マランツ、ヤマハ、パイオニアといったメーカーは自社アプリを使わないと操作出来ません。正直なところ操作性が悪くアルバム画像がパッと出せないなどイマイチ洗練されていません。

そこで、高級ネットワークプレーヤーLINN DSやLuminみたいに使用出来る様にします。これらの使いやすい洗練されたプレーヤーが対応する「Open Home」規格はデノン他日本メーカーはあまり対応していないので、このアプリを使って対応させてしまいます。これにより安いプレーヤーがたちまち高級プレーヤーの様に使えてしまいます。この優れたアプリのおかげでネットワークオーディオの素晴らしさを感じた人は多いのではないでしょうか。全くもって便利です。

設定は簡単でBubble UPnP Serverアプリを起動し「Media Renderers」を押し、赤い丸印で囲った「Create an OpenHome renderer」のチェックボックスを押します。これで設定は終わりです。

ネットワークプレーヤー再生編

準備が出来たら、いよいよ再生します。再生するにはコントロールアプリケーションが必要です。アプリケーションはインターネットでダウンロード出来ます。私が紹介するのは基本無料のアプリです。


パソコンで使用する場合

私は「LINN KAZOO」を使用しています。以前はKINSKYアプリを使っていましたが、プレイリストが簡単に操作出来る点が良いと思い使用しています。インターフェースも洗練されており綺麗です。画像表示が若干遅いかもしれませんが特にストレスは感じません。アプリは無料です。ダウンロードはリンジャパンのホームページから行えます。Mac/Windowsどちらも対応しています。
http://linn.jp/ds-manuals/

こちらはiPhone版LINN KAZOOです。画面も綺麗で洗練されており使い勝手も良いと思います。反応も良くお気に入りです。ただアルバム表示で一度に大量表示出来ないのが残念です。見やすい点では画像が大きく良いのですが・・

こちらもアプリは無料です。上記リンジャパンのホームページからアプリストアにジャンプしてダンロード可能です。

これが有名なLUMIN(ルーミン)アプリです。ネットワークプレーヤーを使用している方は必ずと言って良いほどこのアプリを使っていると思います。

このアプリは特徴があり起動時にアルバム写真、曲名などのタグ情報を一気にダウンロードする点です。スマホに記憶させる事で一瞬にして表示が可能です。抜群の操作性に加え親しみやすいインターフェースと至れり尽くせりの高級アプリケーションです。

さらにはMinim Server等のサーバー再スキャン機能も持ちパソコンを起動しなくても一発でアルバム更新出来る唯一の機能を持ちます。

残念ながらパソコン版はありません。Android携帯、iPhone版はどちらも無料です。ダウンロードはApp storeから行って下さい。

最後にI-ODATA(アイ・オー・データ機器)の「fidata」アプリ。海外勢のアプリばかりでしたが純国産アプリでも良い物があります。このアプリの特徴はアルバム写真がギリギリまで大きい事です。最近老眼になってきた私は非常に見やすいので気に入ってます。操作性は他者と同レベルで使いやすくレスポンスも良いです。

強いて言えば画面を横にスライドさせる時に反応がイマイチなのでそこだけが惜しいところです。

こちらも残念ながらパソコン版はありません。Android携帯、iPhone版はどちらも無料です。ダウンロードはApp storeから行って下さい。

今回は「手始めにやってみたい」方を対象に書きました。出来るだけ費用をかけずスタートするやり方を記載しています。初歩的な内容を中心に書いていますので、既にお使いの方はツッコミどころ満載かと思いますがその点をご留意下さい。

次回は初歩的な「CDリッピング〜どうやってCDを取り込むの?」と「アルバムが綺麗に表示されない」を特集します。
http://www.hifido.co.jp/merumaga/osu/180601/index.html


20. 中川隆[-13579] koaQ7Jey 2018年9月18日 15:29:37 : b5JdkWvGxs : DbsSfawrpEw[-18619] 報告

Nordost Valhalla2 USBケーブルの私的インプレッション:真夜中の虹
# by pansakuu| 2018-09-17
https://pansaku.exblog.jp/27552967/


https://pansaku.exblog.jp/iv/detail/?s=27552967&i=201809%2F17%2F28%2Fe0267928_15320393.jpg


さつき火事だとさわぎましたのは虹でございました
もう一時間もつづいてりんと張つて居ります.

宮沢賢治 詩集 春と修羅より 


Introduction:

12万年ぶりという暑い夏の終わり、
僕は自分のオーディオに
もっともふさわしいケーブルを選ぼうと、
夜な夜な部屋にこもり、
眼を閉じて
静かに考えを巡らせる時間が長かった。

現在の主流であるデジタルオーディオをやるというならば
上流にあたるUSBケーブルか、LANケーブルの選び方が
出てくる音に影響するのは知っている。
そしてヘッドホンはスピーカーよりも敏感に反応するだろう。
もちろんさらに上流にある電源・電源ケーブルの重要性はもっとよく知っているが、
これについては一番元のところから解決する策を見つけ、すでに手を打った。
それについてはいずれ書くことになるだろう。

僕はかつてネットワークオーディオをやっていたので、
LANケーブルを重視してきたのだが、
そうこうするうち、ネットワークオーディオの面倒さに耐えられなくなり、
この方式を捨てた。したがってLANケーブルはいらなくなった。
この方向性で本気を出すと、様々な種類、
全く異なるジャンルの機材を多数集めなくてはならないと知ったからやめたと言える。
音質を意識して開発されたハブやその電源などはその最たるものだが、
それをやればやるほどシンプルにオーディオを済ませることが
難しくなるのが目に見えていた。
しかもそれらは、いかに高価な製品でも暫定的なものであり、
新しい規格が登場するやいなや、陳腐化してしまう宿命にある。

やがて普通のPCとDACをUSBケーブルでつなぐという
幾分シンプルなPCオーディオに僕は転向していった。
こちらの方が少しは楽だろうと。
だがこちらもPCのセッティングなどを詰めるとなると、
かなりの手間や勉強が必要となることがわかってきた。
それを知った時点で私はこちらにも深入りするのもやめた。
要するに僕が怠惰なのかもしれないが、
そういう努力は楽しくないというのが率直な感想だ。
努力すれば確かに音は幾分良くなるが、
その労力に釣り合わないと感じたし、
その努力の中身はオーディオとは直接関係ない部分が大きすぎる。
これはネットワークオーディオをやめた時と同じ図式である。
だがPCやネットワークを使ったオーディオの常に最先端を走っていたいなら、
なにか新しい形式が生まれるためにそれを勉強し、
実践することは必須である。
そういうオーディオそのものとはズレた
果てしない追跡をカネと手間をかけて真面目にやっていると、
オーディオを安心して聞いている暇がないと僕は直感した。

とはいえ日本でふつうに手に入る音楽再生ソフトは
今のところは全て試したつもりだ。
ネットワークオーディオ関連のシステムも一通り聞くだけは聞いてきたと思う。
それらの中で僕にとって一番音が良く、
不具合もほとんどなく、ストレスなく使えるものがあるとしたら、
それはJriverだった。
こんなことを書くと、あのJplayなどを使ったりしている人には異論もあろうか。
でも僕にはあのJplayというのは面倒過ぎた。
システム構築した後もスタックする場面が多すぎた。
もう思い出したくない。

そして僕の場合、
今のPCは改造のない普通のノートパソコンをあえて使っている。
Jplayのセッティングをしてくれた、
その方面に詳しい方から紹介された音楽再生専用のPCなども使ってみたが、
制限が増えて使い勝手が悪くなったわりに、
音質の向上はわずかであった、
あるいは音の良くなるポイントが私の求めるところとズレていた。
彼にその旨を伝え、ひと月持たず売却してしまった。
つまらぬ苦労をするうち、普通のPCでいいのだと達観したようなところもある。
まあAurenderなら使ってもいいが、あれもどうも気が進まない。
それより前にやることが多くあるような気がしてならないのだ。
まずは気楽に音楽が聴きたいだけなのだから。

あとはUSBケーブルを決めるのだが、これにも難渋した。
実はPCや再生ソフトを達観するよりずっと前から
僕はUSBケーブル選びに腐心してきたがなかなかいいのがない。
この顛末の一部については以前ここに書いた思い出もある。
あれはPCやネットワークを構築しテストするよりは簡単だから
やっていただけなのかもしれない。
まあこのケーブルのテストは楽だな。
つなげて聞くだけだから。
複雑なことはなにもない。
そして、その時の結論はOrpheusのKhloe USB2.0が
もっとも素晴らしいというものだった。

ところが、最近これを確実に上回るケーブルを見つけた。
それが今回紹介するNordost Valhalla2 USBである。
簡単にレポートを書いておこうと思う。


Exterior and feeling:

このNordost Valhalla2 USBはしなやかで、取り回しやすく、美しい外観を持っている。
ケーブルに外見の良し悪しなどないという意見もあるだろうが、

これだけ高価なケーブルは音を出していなくても
オーナーを楽しませる義務があると考えるものだから、僕はそこまで気にしている。
僕は今までこんな精密で清々しい外見を持ったUSBケーブルを見たことはない。
1mで40万円くらいするケーブルであり、今まで試用したUSBケーブルにおいてはトップクラスの価格帯に属するが、音を聞く前からそういうクラスのモノとしての雰囲気を漂わせている。

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ケーブルの線体は白色に近い銀色であり、光を当てると少し輝いて見える。
微かに虹色のオーラを帯びた線体はその高性能・高音質を見る者に予感させる。
線体には軽い弾力があり、曲げようとすると反発があるが、硬いというほどではない。
途中にウォルナットでできた例の樽型のパーツもある。これは偽物が多いNordostの高級ケーブルを本物かどうか見分けるためのシリアルナンバーなどを刻印するためにあると聞く。音質には影響ないと言われているがどうなのか。
このケーブルは8N無酸素銅に純銀メッキコーティングを施した10本の導体を使用する。これらを彼らの特許であるデュアル・モノ・フィラメント構造に従ってコーティング、配列させている。要するに10本の導体が律儀にツイストされた状態で絶縁されており、ケーブルがどのような形になっていても常に指定された位置関係を守って配列するよう作られている。
この線体を外部から見た印象はNordostの高級ケーブルのイメージそのものである。
最新型、しかも普通のインターコネクトケーブルやスピーカーケーブルとは異なって、少し新しい分野であるUSBケーブルであってもブランドイメージを保っているように思う。

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コネクターは自社製のものらしい。曲面が多用されコンパクトな外側の形状は今まで他社で見たことのないものである。形からして隣接する他の端子と干渉しそうだが、実際つないでみると、コネクター本体が小さいので、意外に隣のコネクターとぶつかったりすることはなかった。
端子の先端部は金メッキがされていて、機材に挿入するとサクッと入り、パチンと小さな音を立ててしっかりと止まって結合される。ぐらつきはほぼない。
様々なUSBケーブルを使ってきたが、これは今までで一番に確実に結線できるようだ。それでいて抜き差しに特別な力をかける必要もない。取り回しについても接続についてもストレスなく取り扱うことができるケーブルである。

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このUSBケーブルは一年以上前に海外発表されていたが、日本に実物が正式に入ってきたのはごく最近のことである。これを試せる日はいつなのか、随分と気を揉んだ覚えがある。
今回試用したのは2mの個体であり、USBケーブルとしては明らかに長い部類に属する。
自分の経験ではUSBケーブルは1.5mを超えたあたりから、音質がやや劣化し始めるようだ。
これを買うとすると1mのものを買うだろうから、ひょっとするともっと良い音が聞けるのかもしれない。
だが、これ以上音が良くなることを殊更に願う必要のないほど洗練されサウンドに僕は感じ入った。

The sound:

こういう音、
音の芯に軽みがあるが、
その軽みの奥に恐ろしい罪深さを隠しているようなサウンドを僕は久しく聞かなかった。罪深い、つまり魅力的過ぎて人の道を踏み外しそうになるという意味だ。
昔、オリジナルのValhallaのXLRケーブルを聞いた時もこれに近いものをわずかに感じたが、こちらはもっと深みにはまっているし、そもそも基本性能が高くなっている。
これはオリジナルのValhallaよりはORDINに近い部分もあるかもしれない。

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この出音は、まずクリーンで広大なサウンドステージが舞台装置として用意されており、そのうえで肩の力が上手く抜けて、リラックスした音像がそこに明確に定位している。
そして、これらの特徴がひと聞きで意識できるのが面白い。
凄く分かりやすい音でもあるのだ。
特に音の軽みだ。全体に音が身軽になっているのが印象に残る。
フットワークは軽い。リズムも速い。だが品格は損なわれていない。
そんなことは言うまでもなくという感じで、高品位に力みを排しているのだ。
これほど高貴で軽くありながら、
この手の機材から出てくるサウンドとして、
これ以上できないのではないかと疑うほどに広い音である。
左右方向だけでなく奥行き、上方、そして下方にも拡張するスペースに驚く。
特に下方にスペースが存在するように感覚することは、
このケーブルに独特な音の浮遊感、無重力状態を生み出す。
これはPCを使うデジタルオーディオにおいては、
このUSBケーブルを通して初めて聞こえるニュアンスではないか。
音場の視界が開け、録音というある種の引力圏から解放された音像が、
拡大し続ける三次元の音空間に点在し展開する。
これらがイメージとしてありありと脳裏に浮かび上がる視覚的なサウンドと表現してもよろしい。
USBケーブルを変えただけで、こういう音が聞こえることもあるのか。
実際に自分の耳で聞くと驚きがある。

また、僕がこのケーブルで音場や軽さと同様に引き込まれた要素として、
このケーブルの持つ、巧みな音の色彩感がある。
オーディオ機器というのはカラフルで派手な音を出すもの、
そしてモノクロームの写真のような落ち着いた色調や穏やかなコントラストを想起させる音を出すものに分けることができると僕は思い込んでいる。前者の代表はCHprecisionのSACDプレーヤーであり、後者は例えば次回以降のブログで語ろうと企てているBoulderのフォノイコライザーである。
オーディオ機器の一つの機能として、音楽全体に光をあてて、そこに存在するディテールや濃淡の変化、音色をつぶさにリスナーに見せるということがある。
この、いわば音楽に対する光のあて方、あるいはその光自体の性質がサウンドの色を決定する。Valhalla2 USBを通した場合、この光は音楽の色、音色を実にナチュラルで演出感なく浮かび上がらせる。余計な脚色がほぼない。他の多くのハイエンド機材は白熱灯をあてたような色合いに傾くか、反対に蛍光灯をあてたような白っぽく人工的な色彩感になるか、どちらかなのだが、そういう偏りを見事に避けてくる。寒色系のサウンドとか、暖色系のサウンドとか言う区別があるが、このケーブルは音色、あるいは温度感においてとてもニュートラル・中立的な立場にサウンドを振ってくる。これは得難い美徳だと思う。

またこれは全く視覚的なサウンドであり、
ハイエンドヘッドホンシステムに組み込むと
これまた例によって音の拡大鏡のような性質が濃く出る。
入っている音が全くスポイルされることなく全部抽出されてくるイメージである。
いわゆる音の解像度という視点から見て、これほどのサウンドをきかせるPCオーディオ関連機材はほとんどあるまい。ただ細部の情報が湧き上がるように多いので、そこに気を取られて音の骨格が分かりにくい部分はあるかもしれない。
そういう聞かせ方は高級なCDプレーヤーやアナログの独壇場なのか。
いずれにしろ音があるべき場所で、あるべき立体感で鳴ってくれるのが有難い。
異なる出どころを持つ音どうしが混濁せず、重ならずに出てくるが、
その分離の度合いが気持ちいいほど優れているからこうなるのだと思う。
全体にとてもクセが少なく、聞きやすい音でもあり長時間にリスニングが楽しい。
それでいてハイエンドオーディオを聞いているというプレミアムな感覚が占める部分が大きい。
聞きやすい音となると、ただ平明で素朴な貧しいサウンドになりがちだが、そういう方向性とは逆のエキサイティングでゴージャスな要素を含むサウンドである。

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手持ちのOrpheusのKhloe USB2.0と比較すると低域に重さや沈み込みがもう少しあってもいいと思うことはなくはない。だが、低域の解像度は間違いないVallhala2 USBに軍配が上がる。
ヘッドホンオーディオでは低域の伸びや重み・量感よりも全域にわたる解像度の高さが重要となるので、こちらの方が的確な選択になるかもしれない。Khloe USB2.0は音の分離が他のUSBケーブルに比してずっとよいのだが、Vallhala2 USBはそこがさらに優れる。音の分離が極めてよいことは、ヘッドホンオーディオに向いたケーブルであることを意味するので私にとってはなおさら捨て置けないモノである。
ただ、音のまとまりとしてはKhloe USB2.0はとても巧みで捨てがたいものがあり、価格もVallhala2 USBよりも大幅に安いので、Khloe USB2.0を他人に薦める立場には変わりない。しかし、お金に余裕があるならNordostを選ぶのも面白いはずだ。

このシステムで聞いていると、一本のUSBケーブルがシステムを少しづつだが、あるべき方向へ導いていゆくのが分かる。
広大な三次元空間をリスニングルームとして与えられたような錯覚の中で。
僕がこの音楽に求めているサウンドの姿、
すなわち、今ここにある、この音楽が自分にどのような形で聞こえたら心地よいのか、とっさにイメージを捕まえることができるようになる。
普通のオーディオではそれが意識できない。
自分の頭の中にできている答えを自分でスルーしてしまう。
そしてオーディオの迷宮の迷子になってしまうようなところがある。
そこに気付くためのきっかけ、迷宮から逃れる鍵のひとつをこの特別なUSBケーブルに与えられ、僕は救われた。

このケーブルはNordostのフラッグシップであるORDINシリーズではなく、その一つ下のセカンドベストの立ち位置である。このシリーズは以前からあったValhallaシリーズのVer2というよりは、ORDINの低コスト版という意味合いが強い。先代のValhallaシリーズの音質を受け継ぐのではなく、ORDINの音質の真髄を少し手軽に体験できるようにしたモデルなのである。先代のValhallaシリーズと比べて洗練の度合いが一段と高くなっているのは当然だろう。音の力強さの表出こそ、フラッグシップシリーズに一歩ゆずるが、ほぐれてリラックスした雰囲気などはORDINにはない利点であり、高い次元でのコストパフォーマンスを求めるならあえてValhalla2をチョイスするのもアリだと僕は思っていた。ORDINシリーズにUSBケーブルがあるのかどうか知らないが、ORDINのインタコや電源ケーブルを試用した経験で言うと、あれはあまりヘッドホンには向いていない。あれほどの音の勢いや力強さ、ワイドレンジがあってもヘッドホンではそれを十分に生かせないし、そもそもそういうニュアンスを求めてヘッドホンオーディオをやっていない。あれは大型の高性能スピーカーで高音質のソフトを大音量で鳴らすときに生きるケーブルである。実際、小さなスピーカーで小音量で鳴らしても、ORDINとValhalla2の音の差ははっきりしない場合が多いと思う。値段のことを抜きにしてもValhalla2は普通のオーディオファイルにとっては最上の選択の一つだろう。


Summary:

真夏の真夜中の暗闇の中でじっと音楽に耳を傾ける。
あるのはPC,DAC,HPAそしてD8000あるいはHD820、それに電源、

そして最後のオーディオ装置である僕の聴覚だけだ。

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とにかく自分の求めるスタイルはシンプルで不具合が少ない方式だ。
そして故障なく長期にわたって音が安定してよいことが望まれる。
だが、デジタルオーディオでそういうスタイルを維持するのは意外に簡単ではない。
そして音質を良くしようとしてやればやるほど複雑化し、大型化する。
それを知っていれば、
USBケーブル一本がこれほどのサウンドを実現してくれるなら、
これはこれでいいじゃないか、と受け入れる気分になるだろう。

ハイエンドヘッドホンオーディオに適したデジタルオーディオとはなにかと僕は考えてみる。
まず全域にわたって音の解像感が高く、すべての場所にピントが合っているJan van Eyckの細密画のようなサウンドがハイエンドヘッドホンリスニングには必要だ。不要な響きを足さず、鮮やかでありながら脚色は少なく、明らかにスペイシーで、各パートの分離が良い音。低域の量感やインパクトはスピーカーほどには重視しないが、質の良い低域が確保されていて、中域は高密度で、高域はわざとらしくない程度に伸びている。それらを満たしたうえで、音楽に秘められた躍動感や情感を引き出す音楽性を持つサウンド。これらの随分と厳しい音質上での要求を満たしつつ、できるだけコンパクトでシンプルでなくてはならぬ。ヘッドホンというスピーカーに比べてずっと小さい機材とある程度釣り合うような、システム全体としての外観や筐体数、規模が要求されるだろう。Nordost Valhalla2 USBは、こうした諸要素全てを過不足なく盛り込んだシステムの一角を担うだろう。そのようなヘッドホンシステムのイデアはいまだ具現化されてはいない。だが、それが出現する兆しや手ごたえを僕は漠然と感じているし、その予感は年々強まるばかりだ。


この予感に導かれて僕はオーディオマシーンの中に残る、あるいは生まれいづる英雄たち(現行の製品)、そして英霊たち(ヴィンテージオーディオ)をひとつひとつひも解き、吟味したうえ、可能な限り召喚、あげくのはて真名開放まで持って行って、次のステージへとまた昇る。

どうやらこれが僕の天命らしい。
Nordost Valhalla2 USBもバイプレーヤー的な立ち位置ではあるが僕の召喚すべき英雄のひとりに違いない。MSBのDACとの出会い以降、一度は短くなってしまった召喚すべきモノたちのリストは再び長くなりつつある。僕は、このリストの上位に、このケーブルを割り込ませることにした。

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朝方、ボリビアのコーヒー(カルロス イトゥラルデのゲイシャは素晴らしい)を飲み干してから、暗い部屋を抜け出すと、渋谷の空には虹がかかっていた。
昨晩は雨だったのか。
僕はリスニングに没頭していて気づかなかった。
真夏の真夜中の暗闇の中で聞いた音色は
晩夏の晴天を横切るように張られた爽やかな七色によく似ていた。

このような、自然でありながらも人の心をときめかす音色は

なかなか聞けないものだ。
オーディオにはどうしても脚色がつきものだし、
それをあえて自分のオーディオの中心に据えて楽しむこともできる。
だが、本当に色付けの少ないのに
美しい音の素顔に出会ったときの感動は、それを超えている。
真夜中の虹を頭の中にもう一度かけながら、

徹夜明けの僕は、原宿駅を目指して軽い足取りで歩き始めた。
https://pansaku.exblog.jp/27552967/

21. 中川隆[-13578] koaQ7Jey 2018年9月18日 16:35:19 : b5JdkWvGxs : DbsSfawrpEw[-18619] 報告

米Nordost からValhall2シリーズの USB2.0ケーブルが登場しました。

まず、音数が非常に多いです。
空間の広さにおいても、過去聴いたUSBケーブルの中でも最も広いです。
上下左右広大な音場が再現されます。音色的にはやや明るい華やかな音です。

USBケーブルとしては非常に高価でありますが、これでしか出ない世界があるのも事実です。

今まで同社のUSBはエントリーラインしか製造されていませんでしたが、ここにきてこのValhall2を筆頭に各モデルが登場しました。

Insulation: Fluorinated Ethylene Propylene (FEP)
Construction: Mechanically tuned length, Dual Mono-Filament, Flat, Twin-axial design, with individually shielded power and signal conductors
Conductors: 4 x 19 AWG
Material: Solid core, silver-plated 99.999999%OFC
Overall Shield Coverage: 100% Total coverage, dual-layer silver foil and braid, with full metal HOLO:PLUG® backshell
Velocity of Propagation: 90%
Termination: Gold plated HOLO:PLUG® Type A or B USB 2.0

Valhalla2 USB 2.0 Cable
税別定価
1m / 400.000円
2m / 540.000円
3m / 680.000円

ノードスト USBケーブル
http://www.u-audio.com/shopdetail/000000005858/

22. 中川隆[-13576] koaQ7Jey 2018年9月19日 10:32:47 : b5JdkWvGxs : DbsSfawrpEw[-18643] 報告

AIM SHIELDIO UA3 USBケーブルの私的レビュー: 下剋上、そして賢者の選択
by pansakuu| 2015-06-19
https://pansaku.exblog.jp/23295496/



https://pansaku.exblog.jp/iv/detail/?s=23295496&i=201506%2F19%2F28%2Fe0267928_23201440.jpg


電線にスズメとまって音変わり
詠み人知らず

Introduction

そもそも、USBケーブルを変えるだけで、デジタルサウンドを良くすることは出来るのか?
これは初めてPCオーディオシステムを構築しようというときに、パソコンとDACを結ぶUSBケーブルを選択するという段階になれば必ず出て来る疑問でしょう。

それは出来ない、そう考えているオーディオファイルは相当数居るようです。少なくとも私の感じでは日本のオーディオファイルの半分以上がこれについては半信半疑なのではないかと思います。もっとも、これは初めからUSBケーブルを使う必要がないので関心がないとか、あるいはそういうところに凝って、お金を使いたくないという意図から、高級なUSBケーブルを否定し都市伝説化する動きになっている部分もありましょう。自ら多くのUSBケーブルを試したうえで、否定している人はとても少ないのではないでしょうか。確かに、それは無駄が多く報われない作業であるということを私は知っています。

では、そう言う私はオーディオ向けのUSBケーブルをどう考えているのか。
それは、音は確かに変わるが良い方向に大きく変わることはほとんどない、最近まではそういう認識なんですね。つまり、USBケーブルを高級なものに変えると、まあ多少はレンジが拡張したような印象があったり、解像感が高まったような気がしたりという、ライトな感動はあるものです。でも、市販の一番安い普通のUSBケーブルと比べて劇的な変化ではないし、音が軽くなったり、音のエッジがキツくて聞きづらくなってしまったり、逆に元気がなく平明な感じに変わってしまったりと、副作用もありうる。長さや取り回しの自由度も場合によっては低くなる。さらに、オーディオ用のUSBケーブルは比較的高価なものも少なくない。オーディオ用でない製品の価格と比べればコストパフォーマンスはとても悪いものだと白い目で見ていました。

とはいえ、私は折角入手したRe leaf E1xのセッティングを詰めたい。
そしてE1xはUSB入力で威力を発揮するヘッドホンアンプです。
とすれば、この機材に適したUSBケーブルが必要です。
私はそう考える手前、ここ一月ほど多くのUSBケーブルを買ったり借りたりしているわけです。

実は過去にもこれに似た試行をしたことはありました。その時は、今はメーカー自体がなくなってしまったLocus designのCynosure(実売40万円前後)なんかまでテストしたりして、随分と熱心でした。しかし最終的な結果は既述したような残念なものでして、高いUSBケーブルにはあまり深い意味はないという結論に達して終わってしまいました。それ以降、EsotericとAcoustic ReviveのUSBケーブルを手元に残して、必要があれば出してきて使うのみ。それは音を良くするためというより、少なくとも悪くはしていないという確信があり、確実なコネクションができるケーブルを使いたかっただけです。はっきり言えば、最近まで私はオーディオ用のUSBケーブルというものを見捨てていたわけです。

ところが、今回新たにテスト用に買った何本かのUSBケーブルの中に目覚ましい製品が混ざっていました。
それらのUSBケーブルは、今まで自分の試した60種類以上の様々なジャンルのケーブルたちの中でも、良い方向への音の変化を最も如実に感じたグループに入ります。しかも驚くべきことに、そのグループのどのケーブルよりもはるかに安かったのです。10分の1から50分の1くらいの値段しかしない。しかもUSBケーブルという、電源ケーブルなどに比べれば、ずっと音の変化を感じにくいと考えてきた種類のケーブルなのに、そこからとても良いケーブルが出てきたのです。私はこのコストパフォーマンスと意外性に素直に驚嘆したのです。(写真等は各社HP等から借用させていただきました)


Exterior and feeling

さて今回、総合的に最も音の優れたUSBケーブルと私が認定した、このAIMのSHIELDIO UA3-R010を手に取ってみましょうか。
全くなんてことはない普通のUSBケーブルですね。
まず1mという凡庸な長さ。まあUSBケーブルなんてものは1m以上は伸ばさない方がいい。あらゆるケーブルの中で長さによる音質劣化は最も甚だしいものですから。
そういえば以前、長さ3cmのUSBケーブルというのを試しましたね。これはストレートに音が良かった。ただ事実上、短すぎて機材が極度に繋ぎにくく、使い物にはならなかったのですが。
そして、このUA3、パッと見て、変わったところがあるとすればAコネクターとBコネクターの上に金色のバッジのようなものが付いているところでしょうか。これはフラッグシップケーブルであることを外見上で分からせるための装飾らしく、音質的には意味はなさそう。コネクター自体はなにか特別な設計をしているようにも見えません。端子は金メッキされていますが、これも珍しくはない。PCやDACの端子への挿入感はやや硬く、しっかりとかみ合って緩みはありません。線体は細く黒い艶のないゴムのような感触のもので、やや硬くてハリがあるが取り回しに不自由はない。断面は円形ではなく、角の丸い長方形に近い形であり、外から見て2本の電線が通っているような気配です。
とにかく外見は至極に普通です。

ではメーカー発表の資料を眺めてみましょう。
まず、このケーブルの断面から想像していた導体配置は、フラット構造とメーカーが呼んでいるもので、信号ラインと電源ラインを分けたうえで、それらの位置関係がケーブルを曲げても変化しないようにしていると書いてあります。そう言われると大したことのようにも思いますが、こういう設計はアコリバの製品に代表される、高級オーディオ用USBケーブルでは常識なので、詳しく調べているオーディオファイルにとっては、ウリにはなりにくいでしょうね。
では導体はというと、信号ラインに高純度銀を単線で用いていると書いてある。銀線使用という話は時々耳にしますが、単線となると他の製品での採用例はあまり聞きませんな。導電性が金、銅よりも優れた銀は、高級なオーディオケーブルの素材としては定番ですが、USBケーブルでの使用は多くはない。単線となるとさらに少ない。しかも採用された場合、製品の売価はとても高くなりがち。だがUA3は銀線ケーブルにしては十分に安価であると思われます。
また、ケーブルのシースはパルシャットという新素材、ケーブルシールドはアルミ箔と銅の編組を合わせているとか。パルシャットですか。一般にオーディオ用ケーブルでは導体を巻く絶縁・シールド素材に工夫を凝らしますが、USBケーブルも同じです。パルシャットは旭化成が開発した新素材で、薄型・軽量ながらも広帯域で高いノイズ抑制効果があるというもの。非磁性、高絶縁で柔軟性も高いとのこと。
コネクターも、外見は大したことはないのですが、実は全方位からのノイズの飛び込みを防ぐシールド構造になっているらしい。どこが?っていうくらい普通のシンプルなコネクターなんですけどね。多くのUSBケーブルが市販されているが、そこらへんをウリにしているものは実はほとんどない。特別なコネクターを自製するのは、大きなコストがかかるものだからでしょう。


The sound 

いきなり、大きな情報量のアップです。
これには、いささか衝撃を受けました。
新品をつないで聞き始めてから30分くらいでみるみる音が良くなってくる。
気付かぬうちに曇っていた目がクリアになり、
明るい視野が大きく拡大してゆくような感覚が生まれてきます。
このあからさま覚醒感は鮮烈な印象を私に残しました。
この音をヘッドホンで聞いていて、一人で大笑いしてしまったほどです。
今までのUSBケーブルの音は一体なんだったんだ、一体。
これなら誰が聞いても違いは分かるだろう。
一人で大笑いしながら、独り言を呟いている私を見て、家族は怪訝な顔をしていました。
そういえば人は不意打ちを食った時、笑うという話を聞いたことがあります。
この音はまさに高価格に胡坐をかいているハイエンドケーブルどもを刺し殺す、
不意の奇襲のようでもありました。

SHIELDIO UA3はオーディオケーブルの下剋上か。

そんな妙なコメントを彦麻呂さんのようにshoutしたくなったほど、
ケーブルというものに対して、久しぶりに、
そして極めて安易に心奪われてしまったのです。

とはいえ一時の感情にまかせてインプレを書くのもアレですからね。
数日、鳴らしっぱなしにして音も気分も落ち着いてきたところで、改めての音質について書いてみましょう。

まず、全帯域にわたり、このクラスのケーブルでは例のないほどの音響情報で溢れ返っています。その意味でこのケーブルのサウンドは大変に豊かなものです。音像の解像度の高さのみならず、その空間に漂う空気の温度感、透明度の描写もかなりきめ細かい。また、音がほぐれているというのか、ボーカルや楽器どうしの距離感や位置関係が浮かび上がってくるような感覚もあります。このケーブルを通すと、音楽は大変に生々しく、臨場感たっぷりに聞こえるようになります。
例えばボーカルの歌い出しの瞬間、その僅か前に吸い込まれる息。その息を吸う口唇の形が一瞬見えます。他のケーブルでこれが見えるような気がしたのはGe3銀蛇Au USBだけです。
また、音楽の終わりのところの最後の一滴というか、音量を絞って絞って最後の音がどのように消えるのか、その様が実に詳しく浮彫りにされます。
こういう音楽の周辺にある微かな情報は、音楽の本質とは関わりはないのですが、それがさりげなくも確かに聞こえてくるという事実は、オーディオをやる上では大きな喜びとなりえます。こういう音楽の中に潜むディテールの描写の充実こそUA3の真骨頂ではないでしょうか。

それから、このケーブル独自の音の色づけはほぼ皆無でしょう。銀線を使っているので、いわゆる銀らしい、柔らかでありかつシャープでもある独特の音触を想像される方もおられるかもしれませんが、そういうクセのような感触はほとんどないといって良いでしょう。ライバルのひとつであるGe3の銀蛇の音にあるようなシルバーの微かなクセも感じない。とてもニュートラルで、中立性の高い音調です。各帯域のエネルギーバランスもほぼ完璧に揃っていて、大変にフラットな印象です。音楽の抑揚を演出するような傾向もなく、音楽性の強いDH Labのケーブルとはまるで異なる音調です。

またSHIELDIO UA3に変えると、ダイナミックレンジが明らかに拡張し、システムが対応できる音楽表現の幅が大きく広がります。室内楽を聞くのに向いていたシステムが、オーケストラの音の大きさ、スケール感に対応できるようになるような感じでしょうか。
さらにトランジェント、すなわち立ち上がり・立下りのスピード感はよりナチュラルなものに改善され、聞き易さも増してきます。こうなれば当然の如く様々な楽器の音色の鳴らし分けも、他のケーブルを引き離し優秀なものとなってきます。録音された時代、マイクの立て方なんかも分かりやすいと言うより、正確に把握できるようになるのです。
大きい音と小さい音の落差のコントラストは強くなり、滑らかに音の大きさが変わる時でも階調・濃淡は実に細かくなります。

SHIELDIO UA3の良さのひとつとして直接音の全てが明瞭になり、しっかり・クッキリとした音の輪郭が現れてくる点も聞きモノでしょう。音の実在感はとても高くなってきます。

一方、倍音成分の質感は正確であり、その透明に近い存在感は直接音を邪魔しない程度に抑えられています。倍音の滞空時間が他のケーブルよりも長く聞こえるのも面白い。全体に弱くなってゆく音の描写に長ける印象です。

また音場全体に見通しがよくなり、サウンドステージとして見渡せる範囲も広がったような印象です。

簡単に言えば、他のケーブルに比べて、より多くの音がより正確に聞こえるようになる製品です。市販の価格を考え、また効果に伴う副作用がほとんど無いことも勘案するとこのケーブルのパフォーマンスは賞賛に値します。そして、この色付けの少なさは嗜好する音楽ジャンルを選ばず、下流の機材の種類を選びません。

では試みに、ここで以前やったテストを含め、今まで聞いてきた中で、これは悪くないなとか、あるいはUA3並みに良いなと思ったUSBケーブルをざっと挙げて比較してみましょう。もちろん同時にテストできていないケーブルもありますから、過去に取ったメモを参照しつつ、ということになりますが。

Wire world Platinum Starlight USB
Locus design Cynosure
Audio quest USB Diamond
Acoustic revive USB1.0SPSおよびPLS
Crystal cable Crystal USB Diamond
Chord Sarum tuned aray USB
Ge3銀蛇Au USB
Esoteric 8N Reference USB
DH Labs Mirage USB
Orpheus Khole USB2.0


こんなところでしょうか。

まず、これら11本の中で際立って個性派なのはGe3銀蛇Au USBとLocus design Cynosureです。

Ge3銀蛇Au は、まずは音がほぐれる。ほぐれまくる。そして異様なほど楽器どうしの分離が良く、音場は広い。また刺激感がなく、聞き疲れ皆無のソフトでクリーミーなサウンドでもあります。そこは銀ケーブルの良さが出ているのかも。さらにダイナミックな音楽性が添えられて耳を楽しませてもくれます。また、このケーブルが伝えるトータルの情報量はかなり大きく、UA3を上回る時すらあります。そこまで言うと、いいことづくめのようにも思われますが、音がほぐれ過ぎ、各パートの分離が良すぎて、他のUSBケーブルで聞いた場合と全く違う録音のように聞こえる場合があるのが悩みです。広い意味でこれはクセとも取れる振る舞いでしょう。曲を録音したり、マスタリングしたエンジニアはこういう出音を想定していないのではないかと心配するほど、サウンド全体が他に比べて変わってしまうことさえあります。はっきり言えば、オーディオ的にやり過ぎ感のあるケーブルです。わざとこういう音作りにしないと、こうはならないでしょう。確かに、これが気に入ればこれしかないのですが・・・・・。とにかく秀逸だが唯一無二の個性的な音のするケーブルとして、手元に残しておきたいところですね。

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他方、Cynosureについては USBケーブルとは思えないほど太いのに、妙に軽いケーブルで、なにか際立った音質的特徴を予感させるアイテムです。こちらもほぐれた音で分離がよく、スピードも極めて速く、音場は広々してエアーをタップリ含んだ独特のもの。USBケーブルとして超高価だが一度聞いておく価値はありましょう。(もう入手困難ですけど)こういう音のするUSBケーブルも他にない。ただ音質の方向性がはっきりありすぎるので、飽きるのも早そうです。そしてやはり価格が高すぎるかな。UA3はこれらのケーブルほど突出した個性はありませんが、性能では肩を並べるでしょう。

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使い勝手という面で、一番使いづらいと思ったのは勿論Acoustic revive USB1.0SPS。これらのケーブルたち中でも音質ではそれなりに上位に食い込むものの、USB端子を2つ占有するのはつらい。他の機材がPCに接続できなくなるし、USB端子が片側に1つしかないパソコンに対しては、なにか工夫をしなくては結線ができなくなってしまいます。こんな難儀なケーブルを万策堂は2度と使わないでしょう。USBケーブルの音質にそれほど拘らないならPLSで十分。

もちろん音質上でもSPS よりUA3の方が一枚以上も上手ですが、使い勝手にこれだけ差があると、それ以前に比較にならない。

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他方、意外ではありますが、これだけ評価の高いケーブルメーカーのトップエンドUSBばかりを集めても、見かけと値段のわりに案外普通の音だなと思うものは多いのです。この案外と普通なグループには

Audio quest USB Diamond、Crystal cable Crystal USB Diamond、Wire world Platinum Starlight USB、Chord Sarum tuned aray USB

など10万以上の価格帯のケーブルが入ります。

これらはそれぞれ出音は違いますが、音質の各項目をよく比較検討すれば、総合的に大きな差はなく、音質は安定して優秀とはいえ、抜きん出た好ましい個性がない。他社の普及クラスの製品と比べて相対的に高価なわりに、インターコネクトや電源ケーブルなどの分野で特別に高価なスーパーハイエンド製品(NordostのORDIN等)の持つ凄味のようなものもない。

正直、総合的にはAcoustic revive USB1.0PLSとほぼ同等のレベルの音質であり、価格を考えるとアコリバでいいのではないかと思えます。結局、こういうケーブルは凝り過ぎてつまらない音になってしまったパターンではないでしょうか。私はこれらのケーブルの音にUA3を上回る特徴は見出せませんでした。

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一方、Esoteric 8N Reference USBとなると、そこそこ豊かな情報量、鮮やかな色彩感、低域の量感とソリッドネスが出てきて、さすがはエソのハイエンドケーブルという気分になります。これもなかなかいいケーブルですが、音の輪郭がキツくて聞いていてやや疲れるうえ、音がどうもほぐれない。さらにケーブルがちょっと硬くて、シナリが強く、やや取り回しが悪い。そこらへんは好きになれません。UA3はこのケーブルの持つ長所は全て持ったうえで、さらに解像度の高さ、情報量が多く、音は適度にほぐれて、キツさがなく、取り回しもしやすいものです。

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そして、DH Labs Mirage USBでありますが、これは一部で評価が高いだけあり、流石の音質と聞けました。フラットでほぼクセはないが、ソースに入っている情報を過不足なく聞かせる。さらに特筆すべきは音の流れの良さ、ソノリティの良さ。どのジャンルの音楽でもとても聞き易く自然であり、長時間のリスニングでも疲労が少ない。音楽的なケーブルでもあり、音楽の抑揚や躍動をかなり巧く表現します。これは非常に手の込んだ音作りのされたケーブルであり素晴らしいものです。UA3にはこのケーブルの持つ音楽性はまでは備わっていない。ただ、Mirageは森を見て木を見ないようなところがあり、音のディテールの表現に弱さを感じます。これはAIM UA3 USBの音質の特徴と比較するとはっきりする弱点です。ヘッドホンでの使用が前提の私の場合は解像度が優先するUA3の音の方がしっくりくる。しかし、スピーカーで聞くなら、むしろこちらのほうがいいかもしれないな。ゆったりと高尚な音楽に身を任せるというような聞き方までリスナーを連れて行ってくれるからです。

最後にスイスのOrpheusから出ているKhole USB2.0ケーブルについて述べておきましょう。


https://pansaku.exblog.jp/iv/detail/?s=23295496&i=201507%2F19%2F28%2Fe0267928_9133974.jpg

このケーブルは線体が細くて大変しなやかなうえ、端子はオリジナルのアルミの削り出しでなかなか美しいもの。全体の色調や質感が私のE1とマッチングがよく、外観だけで好感が持てます。いささか高価ですが、その価格に見合って音の方はさらに好感度が高い。Ge3の銀蛇とAIMのUA3を足して2で割ったような音と言えばいいのか、その二本のいいとこ取りをしたような音です。Ge3の銀蛇のように、ゆったりとほぐれて、広々と音が拡がりながらも、AIMのUA3のような精密でカチッとした音像が屹立しており、音間の静寂が深い。音全体にかなり高度な再現力が備わっていて感心させられます。だが、Kholeはこれら三本(今回のテストでのトップ3、UA3,銀蛇,Khole)の中では一番価格が高い。UA3の安さを考えると総合的にはKholeが一押しではないです。だが予算が取れれば、これが一番いい。テストした中ではこれが一番に音が良いかもしれない。ただしやや高価だということでベストバイには押しにくい。

Summary

ケーブルで音質をいい方向へと変えていこうという情熱と、そんな厚化粧にカネをかけるくらいなら、新しいアンプを買うとか、いい音のソフトを買うとか、やることが他にあるだろうという冷静のあいだで、私はずっと揺れ動いてきました。

そして、今やっている試行錯誤、つまり、なかばデジタルシステムであるE1xのセッティングの過程では、ケーブルの選択を詰める必要が出て来ます。それというのも、アナログを堪能した後では、デジタルには、なにか圧倒的に足りない部分があるように聞こえ、そこをなんらかの形で補う必要が生じるからです。ですが実際に検討を始めると、昨今のスーパーハイエンドケーブルの価格は絶望的に高いところにある場合もしばしば。しかも次々に出てきて、とどまるところを知らないようです。

これらのうち、目ぼしいものだけを買って吟味するだけでも、金銭的にだけでなく、時間的にも人生を使い果たしてしまうのではないかと私は恐れます。ケーブル肯定にも限界があるでしょう。
だから、私はケーブルに関してはそこそこに凝る。
自分で設けた節度の中でケーブルの限界を探るわけです。

とはいえ、金銭的、時間的に制限された私のUSBケーブル探索も無駄ではなかった。
なにせUA3は今まで聞いた全てのケーブルの中でベストな対費用効果がありましたから。

価格を含めて考えた時、これほど総合的に優れたケーブルを私はほぼ聴いたことがありません。

ところで、私の知る限り、ケーブル否定派には、十分にいろいろなケーブルを試したことがないから、そういう否定を決め込んで安心している方が多い。そして、その背景には、誰にでも分かるほど音が良い方向に変わるケーブルというものの多くが、普通のオーディオファイルにしてみれば目を背けたくなるほど高価であるということがある。オーディオにコストがかかり過ぎて破産してしまうという恐怖を催すほどハイプライスだが、信じがたいほど音に効くケーブルが確かにあります。

一方、あまり言いたくないことですが、近頃、いくら高く開発費や原価を見積もっても、ありえないプライスタグのついたケーブルも目につく。それらのいくつかは音質としても価格に見合うとは思えないものだと聞きますし、実際につまらない音しかしない欠陥ケーブルが皆無でないことを私自身、細々と確認しています。それでもなお、まるでオーディオファイルの競争心を煽るようにゼロの数を増やしていくメーカーが後を絶たない。この種のケーブルは本数が出ないので、なおさら高くなってゆく悪循環なのでしょうが、こんなケーブル狂騒曲のような状況を見るにつけても、ケーブル否定派が増えるのは仕方ないと思う次第です。

やはり、これらスーパーハイエンドケーブルに匹敵する、あるいはそれ以上に充実した音質ながら、安価なケーブル、すなわち下剋上のケーブルを増やすべきでしょう。
そうでないとケーブルによって音が良くなるという事実から目を背ける人が増えてしまう。

こういう少数の富豪だけを相手にするハイエンドオーディオは、価格の高騰をもたらす悪循環により市場を緩やかに縮小させ、いつのまにかオーディオの未来を奪い去ってしまうかもしれない。

オーディオケーブルについて深く知れば知るほど、ケーブルで音質をいい方向へと変えていこうという情熱と、そんな化粧にそんな大金をかけるくらいなら、新しいスピーカーを買うとか、音の勉強のためにライブに通うとか、やることが他にいくらでもあるだろうという冷静、そのどちらの立場も深く理解できるようになります。でもたとえ、その両方をやる財力があったとしても、身はひとつですから、結局それらを完全に両立させるだけの十分な時間を割くことは難しい。その逆のシュチュエーション、時間はあるがカネはないというのもありでしょうけど。

その状況を分かったうえで言えることは、オーディオファイルは冷静になるのでも情熱的になるのでもなく、ここは賢くならなければいけないということです。オーディオの賢者なら、どちらかを巧みに省略できるはず。そういう賢い手段のひとつが、巧みなケーブル選びだったりするのではないでしょうか。オーディオはなにも財力と情熱だけで成り立つのではない。星の数ほどあるオーディオ機材の中に隠れている下剋上を、最小の手間で選び出すという賢い選択こそ、今という時代を生き抜くオーディオファイルが進むべき道だろうと私は思うのです。

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https://pansaku.exblog.jp/23295496/


23. 中川隆[-13575] koaQ7Jey 2018年9月19日 10:36:05 : b5JdkWvGxs : DbsSfawrpEw[-18643] 報告


Khloe USB2.0/1.0m / Orpheus 税込定価 ¥ 162,000
http://www.u-audio.com/shopdetail/000000004661/


当店で過去デモしたUSBでは一番インパクトのあるサウンドです。


ORPHEUS Khloe line

Khloe とはギリシャ語で"開花“を意味します。我々の技術者はKhloe ラインをPrivilege Line 同様、ハイエンドのクオリティー基準となるべく膨大なテストを繰り返し開発して来ました。

オーディオ専用ケーブルとして特化したKhloe line は、想像を超越した驚くべき再生能力を発揮します。

シルバーカラーに纏われるKhloe USB ケーブルはUSB2.0 の480Mbit/毎秒の伝送レートにて使用される事を前提に開発されました。

HD 音楽データ伝送ですらスムース且つ容易に再生する事を達成しています。
このUSB ケーブルを使用する事で貴方のPC とPC 接続可能なハイエンド機器に簡単に接続する事が出来ます。

しかし、このケーブルはUSB オーディオ接続の為のみならず、USB での互換性のあるあらゆるコンポーネントへの接続が可能です。USB-A – USB-B コネクタが標準仕様となります。


・カレント容量 : 1A
・接点抵抗 : 30mΩ(最大)
・絶縁抵抗 :1000mΩ


主な特徴

・ハイスピード伝送により精確且つ極めて滑らかな再生パフォーマンスを達成。
・驚異的/完璧なまでの音間での静粛性
・金メッキ コネクタ使用
・ハンドメイドによるアルミニュウム製コネクタ。
・芯線は銅の撚り線を採用。更にセミコンダクタ、EMI/RFI フェライトシールディングを採用し100%のシールドを達成。


長さは下記3タイプとなります。価格はいずれも税別

1m ¥150,000
1.5m ¥155,000
2.0m ¥160,000

オルフェウス USBケーブル
http://www.u-audio.com/shopdetail/000000004661/

24. 中川隆[-13574] koaQ7Jey 2018年9月19日 10:48:23 : b5JdkWvGxs : DbsSfawrpEw[-18643] 報告

フラッグシップモデル UA3 AIM電子
http://www.aim-ele.co.jp/avd/products/ua3/

UA3-R005 0.5m \36,000
UA3-R010 1m \44,000
UA3-R015 1.5m \52,000
UA3-R020 2m \60,000
UA3-R030 3m \76,000

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価格.com - エイム電子 SHIELDIO UA3-R010 [1m ブラック] 価格比較
http://kakaku.com/item/K0000723946/


Amazon AIMELE AIM SHIELDIOシリーズ オーディオUSBケーブル 1m UA3-R010 エイム電子
https://www.amazon.co.jp/AIMELE-AIM-SHIELDIO%E3%82%B7%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%82%BA-%E3%82%AA%E3%83%BC%E3%83%87%E3%82%A3%E3%82%AAUSB%E3%82%B1%E3%83%BC%E3%83%96%E3%83%AB-UA3-R010/dp/B00TH05JWS


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2018-04-09
AIM UA3 USBケーブルの導入 CommentsAdd Star
http://d.hatena.ne.jp/briareos156/20180409/p1

現状、Z1ES〜MA1間はiGalvanic3.0を挟んでAETのUSBケーブルを、ヘッドフォンシステムのMacbook Pro〜Sonica DAC間はWireWorld SilverStarlight6とiPurifier2を使用しています。


Z1ESで使用しているAETのケーブルはとりあえず使うつもりで導入したものなので、MA1もアップグレードされて戻ってきたことだし、納得のいくケーブルに買い換えることにしました。


とは言え2本必要なのであまり高額なケーブルを導入するつもりもなく、以前から気になっていたAIMのUA3にすることに決定。このケーブルはシールドにパルシャットを使っている点と純銀導体が特徴です。


http://f.hatena.ne.jp/briareos156/20180408180956


ヨドバシカメラで注文して木曜日に到着。とりあえず接続して音を聴いてみましたが、レンジは狭いし詰まった感じでとても聞けるレベルではありません。早々に試聴は切り上げて例によってシステムエンハンサーのリピート再生でエージングを開始しました。


翌日は試聴する時間がなかったため、エージング時間40時間を超えた土曜日の夕方に試聴してみたところ、全体に音の輪郭が不鮮明で高音も優しすぎる感じです。またヴァイオリンやチェロのソロだとさほど気にならないのですが、オーケストレーションで楽器の音が重なってくると楽器の音の分離の悪さが気になってきます。


「失敗したかなぁ...」という後悔が頭を過ぎりました...(ーー;)


Z1ESはiGalvanic3.0を挟んで前後に1m、0.5mのUSBケーブルを接続しているため、もしかしたらケーブルが長く(1m+0.5m=1.5m)なっていることが悪影響を及ぼしているのかもしれません。


それにDACのMA1はアップグレードによってUSB入力にガルバニック絶縁が施されたため、iGalvanic3.0のガルバニック絶縁機能は極論無くても良いと言えます。そこでiGalvanic3.0はヘッドフォンシステムにコンバートして、Z1ESはiPurifier2とUSBケーブル(1m)の組合せに変更しました。


結果は多少マシになった気はするものの、さほど変わらない感じ。


まだエージングが足りないのかもしれないので、土曜日の試聴も早々に切り上げて、再度システムエンハンサーのリピート再生を開始。


そしてエージング開始から70時間を経過した日曜の夜に三度目の試聴を実施したところ、昨日までの音は何だったんだというくらい音が変わっていました!

レンジがグンと広くなり高音の伸びも出てきた
聴き取れる音が増えた、音数が多くなったように感じる
楽器の音の分離が良くなった
音の彩度が少し上がり、カラフルさが出てきた
響きの音が少し煌びやかになった
一つ一つの音が力強く、力感がある
サウンドステージが全体に少し大きくなった


といった感想で、昨日とはまるで別のケーブルのよう。試聴している間にもまだ徐々に良くなっているので、このケーブルのエージング時間は相当長い(最低でも100時間くらいか?)のかもしれません。


そこであと1日だけエージングを継続することにし(over100時間まで)試聴を完了。

視聴後は、昨日の後悔は嘘のように消え去り、ヘッドフォンシステム用にもう1本導入しようかなとか考え始めている始末です。


さてiGalvanic3.0を移設したヘッドフォンシステムですが、WireWorld SilverStarlight6は2mもありiGalvanic3.0に使うのが躊躇われたため、Macbook Pro〜iGalvanic3.0間はAETの0.7mを、iGalvanic3.0〜Sonica DAC間にはAIMの0.5mを使用することにしました。


そして寝る前に試聴してみたところ、昨日のメインシステムの音よりは多少ましだけど今日の音には遠く及ばないといった音でした。

メインシステムの1.0mのケーブルは土曜日の夜以降もエージングを続けていたけれど、こちらの0.5mは移設した時点でエージングが止まっているので、恐らくそれが理由でしょう。


ということでヘッドフォンシステムの方もシステムエンハンサーのリピート再生によるエージングを再開。月曜日の夜には70時間を超えるので、きっと音も化けているはず♪


尤もこちらはAETのケーブルも併用しているのでメインシステムほど変わるかどうかはわかりません。なのでAIMの0.5mをもう1本導入し、iGalvanic3.0の前後をAIMで固めたいところです。


最後にAIM UA3のケーブル構造を載せておきますが【メーカーサイトから借用】、

http://f.hatena.ne.jp/briareos156/20180409135816

このケーブルの信号線って単線だったんですね! 純銀なのは知っていましたがまさか単線だったとは! だったらエージング時間が長いのも何となく納得です。
http://d.hatena.ne.jp/briareos156/20180409/p1

25. 中川隆[-13573] koaQ7Jey 2018年9月19日 10:56:41 : b5JdkWvGxs : DbsSfawrpEw[-18643] 報告

PRO CABLE - 超高性能/USBケーブル、firewireケーブル -
https://procable.jp/usb_firewire

注意事項!: USB3.0とUSB2.0の間違いが多発しております。プラグの形状を良く確認
したうえで、ご注文下さい。特に、USB3.0とUSB2.0の間違いが非常に多いです。

★詳しい説明は、商品名か写真をクリックしてください



▲△▽▼


これがunibrain製! 最良のUSB2.0ケーブルです!
Price: ¥2,400〜 (税込)


★15cmのunibrainの音を越えていた20cmのunibrain!、USBバージョン2.0の切り札の登場です!

あの、unibrain社の、USBケーブル、バージョン2.0の、20センチと50cmです。世界最良の品質のUSBケーブルは、これまでは、べルキン社によって製造されていましたが、〇〇キン社が堕落してしまい、性能こそは確保されていたものでありましたが、中国製のUSBケーブルなどを送って来るものですから、あのファイヤーワイヤーにおける最高峰のメーカー、unibrain社に、当社が独自に特注して、とうとう、unibrain製のUSBケーブルの販売に成功しました。

〇〇キン社のUSBケーブルとの音の違いは、0.5ランクから、0.7ランクくらいは、軽く、unibrain社製のほうが、上でしょう。

音楽用途は、最長でも50cmものでなくてはなりません。20センチで結線できれば、20センチが理想です。今までは15cmを最良と位置づけていましたが、訂正します。20cmの音は、15cmの音に、なんとワンランクも勝っていました。外付けハードディスックにも強力な味方になってくれますので、外付けハードディスクのUSBケーブルでの接続にも積極的にご利用ください。このunibrain社のUSBケーブルこそは、音楽に利用するには最良のものとして働いてくれる筈です。



▲△▽▼


unibrain(ユニブレイン)プリンター用!最速USBケーブル
Price: ¥2,900〜 (税込)


★プリンターというものは、パソコンとの間でエラー訂正しておりますので、一万文字を転送しても、一万文字が正しく印刷されます。
ところが、ボロいUSBケーブルでは、エラー訂正の回数が膨大になり、印刷のタイミングが、かなり遅れているのが実態でした。

今回、unibrainの世界最高峰のUSBケーブルによって、プリンターの印刷速度を上げてやって下さい。unibrain!、プリンター用の長さ!、切り札の登場です!

なお、音楽には、50cmか、20cmのunibrainのUSBケーブルをお使い下さい!最高峰の音を奏でてくれます!



▲△▽▼




これが最良のUSBケーブルです!
販売中止商品
Price: ¥2,700〜 (税込)


ベルキン(belkin)社のUSBケーブル

当店は、当初、ベルキン社の製品が、世界最良のケーブルとして、販売しておりましたし、今もベルキン社は、一流でしょうが、残念ながら、ユニブレイン社や、C2G社、A2D社を越えるほどの、超一流ではなくなってしまいました。

それゆえ、販売中止とさせていただいたものですが、ベルキン社から、超一流品が出てくれば、いつでも、再度、販売する用意はございます事も、皆さんにお伝えしたいと思います。

今は、ユニブレイン社には、性能的に、大幅に負けますので、ユニブレイン社のUSB関連のケーブルを入手してください。

ただし、80センチの伸び縮みするケーブルなどは、今も、その種のものでは、最良のものであり、日本製の類似品とは大幅な違いがありますので、出させていただいているものです。


▲△▽▼



これがunibrain製! 最良のUSB3.0ケーブル、バージョン3.0です!
新発売!
Price: ¥2,900〜 (税込)

★あのunibrain社の、USB3.0!、満を持して登場です!、切り札です!!

あの、unibrain社の、USBケーブル、バージョン3.0の30センチと50cm、そしいて、75cmです。世界最良の品質のUSBケーブルは、これまでは、べルキン社によって製造されていましたが、〇〇キン社が堕落してしまい、性能こそは確保されていたものでありましたが、中国製のUSBケーブルなどを送って来るものですから、あのファイヤーワイヤーにおける最高峰のメーカー、unibrain社に、当社が独自に特注して、とうとう、unibrain製のUSBケーブルの、バージョン3.0の販売にも、またしても、成功しました。

〇〇キン社のUSBケーブルとの音の違いは、このバージョン3.0ともなると、1.0ランク以上は、軽く、unibrain社製のほうが、上でしょう。

音楽用途は、USB3.0の場合には、外付けハードディスクを使うかたが使うものですので、少々事情が違っていて、保存する時には、これほどの性能の、unibrainbのUSB3.0のケーブルならば、75センチでも完璧な保存が出来る事から、再生時の音の違いが問題になるだけです。

再生時は、30cmが理想でしょう、しかし、50cmでも構わないでしょう。スピードが速い分、それは、30cmほどの長さの音に匹敵するでしょう。ということは、保存が完璧で、劇速、速やかに済むものである以上、75cmものも、十二分に戦力として、活躍してくれるという事を意味します。

また、デスクトップパソコンの上に外付けハードディスクを置く場合などには、背面から、パソコンの上まで届かなければなりません。75cmは、そういう意味合いも含めて用意しております。

30センチで結線できれば、30センチが理想です。が、50cmでも75cmでも戦力だと、しておきます。このunibrain社のバージョン3.0のUSBケーブルこそは、音楽に利用するには最良のものとして働いてくれる筈です。



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これがunibrain製! 最良のUSBケーブル、バージョン3.0、マイクロB端子です!
新発売!
Price: ¥2,900〜 (税込)

★あのunibrain社の、USB3.0!、マイクロB端子ケーブル、満を持して登場です!、マイクロB端子ケーブルの、切り札です!!

あの、unibrain社の、USBケーブル、バージョン3.0のマイクロB端子ケーブルの、30センチと50cm、そしいて、75cmです。あのファイヤーワイヤーにおける最高峰のメーカー、unibrain社に、当社が独自に特注して、とうとう、unibrain製のUSBケーブルの、バージョン3.0の、マイクロB端子のケーブルの販売に、成功しました。

他社のUSBケーブル、3.0のマイクロB端子ものとの音の違いは、このバージョン3.0のマイクロB端子ものもまた、1.0ランク以上は、軽く、unibrain社製のほうが上でしょう。

音楽用途は、これは、モバイルなどの小型の、外付けハードディスクを使うかたが使うものであったり、一眼レフの端子にもマイクロB端子が、今は使われている事から、想像以上に、広い範囲のかたが必要とされているのかもしれません。

データーを、保存する時には、これほどの性能の、unibrainbのUSB3.0の、マイクロB端子のケーブルならば、75センチでも完璧な保存が出来る事から、映像の品質、音楽の再生時の音の違いなどに、性能の低いケーブルとは、大きな差が生じるでしょう。

音楽の再生時は、30cmが理想でしょう、しかし、50cmでも構わないでしょう。スピードが速い分、それは、30cmほどの長さの音に匹敵するでしょう。ということは、保存が完璧である以上、75cmものも、十二分に戦力として、活躍してくれるという事を意味します。

一眼レフのカメラデーターの転送の場合でも、75cmでも全く構わないレベルだと思います。

30センチで結線できれば、30センチが理想です。が、50cmでも75cmでも戦力だと、しておきます。このunibrain社のバージョン3.0のUSB、マイクロB端子のケーブルこそは、音楽データー、又は、映像データーの転送に利用するには、最良のものとして働いてくれる筈です。


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米国StarTech製 USB2.0ケーブル ミニBタイプ
新発売!
Price: ¥2,200〜 (税込)


★15cmと30cmの、USBケーブル、ミニBタイプです。

あの、unibrain社の、USBケーブルの異常なる性能にも迫るほどの、StarTech社の15センチと30cmの、USBケーブル、ミニBタイプです。当初、当店が実験していた、様々な、USBケーブルや、SATAケーブルの中で、最高のものだったのは、USBケーブルでは、unibrain社のそれであり、C2G社のそれであり、SATAでは、C2G社のそれだったのです(ですから、それは世界のトップとして、当店は販売しております)。

しかし、それに次いで良かったのが、この、StarTech社のものでした。ミニBタイプのUSBケーブルというのは、あまり出しているメーカーも少なく、日本製品では、あまりに残酷な結果になりますので、ここに、世界のトップ2、StarTechの、15cmと30cmという、理想の二種類を出します。

特に、15cmのほうは、ポケットに入れておいても、全く問題ないくらい短いですから(30cmもそうかもしれませんが)、強い味方になってくれると思います。



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C2G バージョン3.0 USBケーブル(マイクロBタイプ)
Price: ¥2,900〜 (税込)


またしても、当店が、あの米国〇〇キン社を遙かに超えている、米国C2G社の、今のところ世界最良と思われるUSBケーブルのバージョン3.0のマイクロBタイプの、1.0mを出します。

世界最良の品質のUSBケーブルは、これまでは、べルキン社のものと当店も認識しており、〇〇キン社のものを当店も扱ってきたわけですが、この米国C2G社のUSB3.0は、〇〇キン社のものを、簡単に越えていました。

したがって、バージョン3.0用の外付けハードディスクなどに使えば超高速転送が可能になり、強力な味方になってくれると思います。この米国C2G社のUSB3.0、マイクロBタイプは、それに対応している外付けハードディスクなどを使っておられるかたには、、最良、最速のものとして働いてくれると思います。



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C2G バージョン3.0 USBケーブル(標準Bタイプ)
Price: ¥2,800〜 (税込)


米国C2G社の、今のところ世界最良と思われるUSBケーブルのバージョン3.0の1.0m、2.0m、3.0mの三種類を出します。

世界最良の品質のUSBケーブルは、これまでは、べルキン社のものと当店も認識しており、〇〇キン社のものを当店も扱ってきたわけですが、この米国C2G社のUSB3.0は、〇〇キン社のものを越えていました。

したがって、バージョン3.0用の外付けハードディスクなどに使えば超高速転送が可能になり、強力な味方になってくれると思います。この米国C2G社のUSB3.0は、それに対応しているDACなどを使っておられるかたにも、最良のものとして働いてくれると思います。



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C2G USB2.0 延長ケーブル
15cm、新発売!
Price: ¥1,800〜 (税込)


さて、新メーカーのUSB延長ケーブルを出します。この延長ケーブルは、ベルキン(belkin)社のUSBケーブルの延長ケーブルと張り合うほどに、
品質の高いものでした。ケーブルの長さは、15cm、1mの2種類ございます。

さて、これで、世界最良の品質のUSBケーブルは、べルキン社とC2G社ということになります。

1mにはどういう使い方があるかと申しますと、普通にキーボードを延長する用途(品質が高いゆえ、ケーブルゆえのミスタッチなどは
起き得ないものです)、そして、次の用途が優れものなのですが、USBメモリースティックを差し込むために、あらかじめパソコンの背面に
接続して、先端のUSBメモリーを差し込む部分は、フロントに回しておく、という使い方です。

iMacやMac miniあたりの、背面のUSB端子にアクセスしにくい機種には、ベストチョイスではないかと思います。その他、一体型の
ウィンドウズパソコンで、背面にしかUSB端子が無いものなどです。このC2Gのケーブルは、超高品質ですので、データーの品質を
落とす事なく、USBの延長をしてくれる事と思います。



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米国unibrain社製 超高性能! firewire 800-400、変換ケーブル
Price: ¥3,600〜 (税込)


米国製、unibrain(ユニブレイン)社のfirewire800、又はfirewire400は、世界でも最良の性能を誇るものです。
このメーカーは、firewireの専門メーカーであり、ネットワークにfirewireを利用してのネットワーク構築をしている企業ですので、異常なほど高性能なケーブルでないと、それが出来ないという事情があるようです。世界最良の品質のfirewire800は、unibrain(ユニブレイン)社のものです。
このunibrain(ユニブレイン)社のfirewire800から400への変換ケーブルをこの度入手する事に成功致しました。

Mac Pro、MacBook Pro等が、firewire800の端子しか付かなくなってから久しいのですが、それでもプロ用オーディオインターフェイス側だけが、今もfirewire400端子の入力のものが多い為、unibrain社の、この変換ケーブルが欲しかったかたは、非常に多いものと思われます。

ぜひとも、この超高性能の、firewire800-400の変換ケーブルで、最高の音を出してやって下さい。オーディオインターフェイス用途にはunibrainでなくてはならないというほど、超高性能な変換ケーブルです。
なお、音楽用途には、長いfirewireケーブルは、例え世界一のものでも大鬼門となりますので、今回、50センチと20センチしか入手しておりません。今まで長いfirewireを使ってきたかたは、unibrain社の短く最良のfirewireの威力を、これにてお試し下さい。


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米国unibrain社製 超高性能!  firewire400(6ピン)から i LINK(4ピン) への変換コネクター
Price: ¥1,800〜 (税込)


ilink用のファイヤーワイヤー400ケーブルからの、変換コネクターです。変換ケーブルでうまくいかなかったかた、ぜひともお使いください。品質では右に出るものがいないほど高いunibrain社の変換コネクターです。こういうものが今までありませんでしたから、多くのプロのかたがたもお困りだったのではないかと思います。
ilinkへの、決定的解決の一品を出します。米国unibrain社製の、ファイヤーワイヤー400(6ピン)からilink(4ピン)への変換コネクターです。



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米国unibrain社製 超高性能! firewire 400-800、変換コネクター
Price: ¥1,800〜 (税込)


米国製、unibrain(ユニブレイン)社のfirewire800、又はfirewire400のケーブルは、世界でも最良の性能を誇るものです。
このメーカーは、firewireの専門メーカーであり、ネットワークにfirewireを利用してのネットワーク構築をしている企業ですので、異常なほど高性能なケーブルでないと、それが出来ないという事情があるようです。とにかく、世界最良の品質のfirewire400のケーブルは、unibrain(ユニブレイン)社のものです。
このunibrain(ユニブレイン)社のfirewire400から800への変換コネクターをこの度入手する事に成功致しました。

Mac Pro、MacBook Pro等が、firewire800の端子しか付かなくなってから久しく、今やサンダーボルトという端子になっていますが、実はファイヤーワイヤーの端子のほうが使いやすいうえに、高性能なケーブルがあるのです。

ただ、プロ用オーディオインターフェイス側だけが、今もfirewire400端子の入力のものが多い為、unibrain社の、このfirewaire400-800の変換コネクターが欲しかったかたは、非常に多いものと思われます。

ぜひとも、この超高性能の、firewire400-800の変換コネクターで、最高の音を出してやって下さい。オーディオインターフェイス用途にはunibrainでなくてはならないというほど、超高性能な変換ケーブルです。
なお、音楽用途には、長いfirewireケーブルは、例え世界一のものでも大鬼門となりますので、音楽用には、50センチか20センチをお使い下さい。

今まで長いfirewireを使ってきたかたは、unibrain社の短く最良のfirewireの威力を、これにてお試し下さい。



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米国unibrain社製 超高性能! firewire 800 ケーブル
Price: ¥3,600〜 (税込)


Belkin(〇〇キン)社のfirewire(ファイヤーワイヤー)800の50cmが製造中止になり、非常に困っておりました。それ以上のものを探すのが困難と思えたからです。といって、あきらめることなく、短いfirewire800を数種類実験しておりました。実はあまり期待はしておりませんでしたが、なんと、あのべルキン社の50センチのfirewire800を簡単に超えてしまうものを発見した次第です。それが米国製、unibrain(ユニブレイン)社のfirewire800、つまり、ieee1394bであったわけです。とんでもない結果になりました。
このメーカーは、firewireの専門メーカーであり、ネットワークにfirewireを利用してのネットワーク構築をしている企業ですので、異常なほど高性能なケーブルでないと、それが出来ないという事情があるようです。なお、このメーカーのUSB系は入手できません。最良のUSBはいまもべルキン製です。とにかく、世界最良の品質のfirewire800は、unibrain(ユニブレイン)社のこれです。特にfirewireやUSBケーブルは、50cmや短いものでなくてはなりません。このunibrain(ユニブレイン)社の20センチ、又は、40センチの超高性能firewire800でハードディスクなどを接続されてください。超高速転送が可能です。また、音楽に利用するには、エラー訂正が効きませんから、短くてはじめて最良のものとして働いてくれます。音楽には、長いfirewireケーブルは、例え世界一のものでも、大鬼門とご記憶ください。


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米国unibrain社製 超高性能! firewire 400 ケーブル
Price: ¥2,800〜 (税込)


今まではfirewire(ファイヤーワイヤー)400といえば、アップルストアが販売する50センチのものが最良でした。それ以上のものを探すのは非常に困難でした。このたび、firewire800のべルキン製を越えるものを探している時に、米国unibrain社のそれが見つかったのです。このunibrain(ユニブレイン社)製のfirewire400は、アップルストアが販売するものでさえ、簡単に越えることが判明しましたので、発売に至りました。とんでもない結果になったものです。このunibrain(ユニブレイン)というメーカーは、firewireのみの専門メーカーですので、USB系は入手できません。最良のUSBはいまもべルキン製です。とにかく、世界最良の品質のfirewire400は、知る限りでは、unibrain社のこれです。

特にfirewireやUSBケーブルは、音楽用途に限っては、50cmや、さらには、接続出来れば20cmというほどに短いものでなくてはなりません。これはunibrain(ユニブレイン)社製のものとて例外ではありません。長くしてしまったら、音楽はそれだけで終わりだと考えて下さい。

このあたりは、アナログケーブルやスピーカーケーブルは全く事情が違います。その両者はいくら長くてもいいのです。オーディオ界が今まで吹聴してきたデタラメ、つまり、何でもかんでも短いほうが良いなどという低能児的な発想に陥る事なく、スピーカーケーブルなどいくら長くてもいい、アナログケーブルなどいくら長くてもいいと、抜け目無く割り切って真実を悟って下さい。

したがって、この超高性能、unibrain(ユニブレイン)社製のfirewire400は、レコーディングや音楽再生にお使いください。又は、ハードディスクなどを接続されてください。特に音楽に利用するものとしては、最良のものとして使えます。



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Belkin ベルキン USBケーブル(ミニB端子)80cm 伸縮タイプ
Price: ¥2,800〜 (税込)


Belkin ベルキン社のUSBケーブルの、片側が「ミニBタイプ」のものを出します。こちらの商品は、長さは80センチのみとなります。
デジタルカメラ、モバイルハードディスクなどにどうぞ!

ベルキンのUSBのミニBタイプの、持ち運びにも非常に便利な、ポケットにも入れておける新型タイプのUSBケーブルです。
両サイドを引っぱると長くなり、少し引っぱって緩めると巻き取って短くなります。
USBケーブルの持ち運びには、実はこういうものが必要だったのではないでしょうか。

当店のポリシー、1)必要なもの、2)高品質なもの、という観点から見て、これは100点満点の商品です。

ぜひとも、今まで困っておられたかた、このUSBケーブルをお使い下さい。



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C2G バージョン2.0 USBケーブル 2.0m(両端Aタイプ)
新発売!
Price: ¥2,900〜 (税込)


米国C2G社の、USBケーブルのバージョン2.0の2.0m(両端Aタイプ、オス-オス)を出します。

米国C2G社の、USBケーブルのバージョン2.0の2.0m、両端オスのバージョンを出します。両端オスのUSBケーブル(Aプラグ-Aプラグ)は、パソコンとパソコンを接続してのデータ転送や、パソコンとUSBハブなどの接続には使えませんので、ご注意下さい。パソコンの周辺機器専用ケーブルとなります。世界最良の品質のUSBケーブルは、これまでは、ユニブレイン社のものと当店も認識しており、ユニブレイン社のものを当店は扱ってきたわけですが、ユニブレイン社に対抗し得る性能のケーブルは、C2G社だけでした。
さて、この米国C2G社のUSB2.0、オス-オスは、2.0mものしかありません。が、品質は世界の最高峰と言えます。ユニブレイン社のものにかなり迫っております。したがって、バージョン2.0用などのパソコン用外部機器などに使えば(パソコン同士や、パソコンとUSBハブは使えませんので、くれぐれもご注意下さい)、強力な味方になってくれると思います。とにかくあの、一世を風靡した、〇ルキン社のものを、C2G社は、圧倒しているのですから、その実力のほどはお分かりでしょう。


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C2G社の最高峰USBケーブル(ミニBタイプ)
Price: ¥2,900〜 (税込)


米国C2G社のUSBケーブルの、片側が「ミニBタイプ」のものを出します。長さは、1.0mのみとなりますので、長さがどうしても必要なかたは、ベルキン製の1.8mのUSBケーブルのほうを入手してください。このC2G社のUSBケーブルにするやいなや、転送速度が、途端に改善される事でしょう。デジタルカメラ、モバイルハードディスクなどにどうぞ!



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C2G バージョン2.0 USBケーブル 2.0m
Price: ¥2,200〜 (税込)


米国C2G社の、USBケーブルのバージョン2.0の2.0mを出します。

世界最良の品質のUSBケーブルは、これまでは、べルキン社のものと当店も認識しており、〇〇キン社のものを当店も扱ってきたわけですが、ユニブレイン社に、〇〇キン社のUSBは、いとも簡単に敗北しました。

さて、この米国C2G社のUSB2.0は、2.0mものしかありませんが、ユニブレイン社のものにかなり迫っております。

したがって、バージョン2.0用などの外付けハードディスクなどに使えば、強力な味方になってくれると思います(ディスク→ディスクはエラー訂正がありますから)。

この米国C2G社のUSB2.0は、ユニブレインの90cmでは短いというかたには、最良のものとして働いてくれると思います。2.0mですから、プリンター用などとしても、届けば凄い威力を発揮してくれるでしょう。


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TRIPP-LITE(トリップライト)社、USBケーブル(マイクロBタイプ)
Price: ¥1,480〜 (税込)


マイクロB端子の、まともなUSBケーブルは、これしかありません!!

★TRIPP-LITE トリップライト社について、説明しておきます。

実は、あのベルキン社以上だとして有名な、C2G社、A2D社、unibrain社などの、シリアルATAケーブルや、USBケーブルとの、比較実験に使った、米国メーカーのUSBケーブルこそが、TRIPP-LITE(トリップライト)社のものでした。

それらの超一流メーカーと、いい勝負を演じてくれていたくらいに、TRIPP-LITE(トリップライト)社も、非常にレベルの高いメーカーで、もの凄い性能、もの凄い勝負になっていたのです。

が、わずかに劣っていたという理由で、採用を見送ったという事情があります。

ということは、日本製のUSBのマイクロBなどとは、全く次元が違うということです。

ソニーさんの、コンパクトデジカメは、マイクロBを使っています。それ以外には、マイクロBを採用しているメーカーさんは知りませんが・・・・、

ソニーの、コンパクトデジカメの映像を、少しでも美しくパソコンに転送するのに、このTRIPP-LITE(トリップライト)社の、短い、超高性能ケーブルは、もはや、必需品になるでしょう。

しかも、15センチの超高性能の長さのもの(ケーブル部分だけですと10センチ)、それだけを扱います。



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unibrain(ユニブレイン)10m アクティブUSB3.0ケーブル マイクロBタイプ
Price: ¥24,800〜 (税込)


★このunibrain社のUSB3.0ケーブルは、とてつもなく凄いものです。unibrain社の技術力を証明するほどの、USBケーブルになります。

今回、unibrainの世界最高峰のUSBケーブルによって、10mも離れたところのハードディスクなりから、音を拾い出すなどということが可能になっております。unibrain!、長距離専用!、切り札の登場です!

なお、通常の音楽には、ハードディイスクが届く範囲の事でしたら、50cmか、20cmのunibrainのUSBケーブルをお使い下さい!最高峰の音を奏でてくれます!

これは売る為に出しているわけではありません。これを必要とする人は居ないでしょう。

unibrain社というのは、ここまで徹底的に追求するメーカーなのだ!、unibrain社は、そこまで信用していいメーカーなのだ!ということを、証明するためにだけ、出しております!



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unibrain(ユニブレイン)5.0m USB3.0ケーブル 青色
Price: ¥3,900〜 (税込)


★このunibrain社のUSB3.0ケーブルの、業務用バージョンです。

これもまた、unibrain社の技術力を証明するほどの、USBケーブルになります。

今回、unibrainの世界最高峰のUSBケーブルによって、USB3.0の限界長を、打ち破ります。

USB2.0は、5.0mが限界ですが、USB3.0は、3.0mが限界なのです。

ところが、限界が3.0mの、USB3.0規格といえども、5.0mくらいであれば、unibrain社の製品でしたら、何らの小手先の技を使わなくても、楽勝で転送出来てしまうのです。

その5.0mを出品致します。

5.0m、長距離専用!、切り札の登場です!

勿論、5.0mもの長さになりますと、音楽再生には向きません。ハードディスクが5.0m離れた所にある場合などの、データ転送用としてお使い下さい。

なお、通常の音楽には、ハードディイスクが届く範囲の事でしたら、50cmか、20cm、又は30cmのunibrainのUSBケーブルをお使い下さい!最高峰の音を奏でてくれます!

unibrain社というのは、限界長と言われている3.0mを、完全に越えている、5.0mものを、普通に出してくるほど、徹底的に品質を追求しているメーカーなのだということです!

unibrain社は、そこまで信用していいメーカーなのだ!ということです。


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これがunibrain製! 最良のUSBケーブル、バージョン3.0、マイクロB端子です!
Price: ¥980〜 (税込)


★特売セール 一律980円!!

★あのunibrain社の、USB3.0!、マイクロB端子ケーブル、満を持して登場です!、マイクロB端子ケーブルの、切り札です!!

さすがに15センチのユニブレインは、強烈に良かったそうです。詳しくは、本文のCさんのコメントをご覧下さい!!

あの、unibrain社の、USBケーブル、バージョン3.0のマイクロB端子ケーブルの、最強の15センチ、30センチと50cm、そしいて、75cmです。あのファイヤーワイヤーにおける最高峰のメーカー、unibrain社に、当社が独自に特注して、とうとう、unibrain製のUSBケーブルの、バージョン3.0の、マイクロB端子のケーブルの販売に、成功しました。

他社のUSBケーブル、3.0のマイクロB端子ものとの音の違いは、このバージョン3.0のマイクロB端子ものもまた、1.0ランク以上は、軽く、unibrain社製のほうが上でしょう。

音楽用途は、これは、モバイルなどの小型の、外付けハードディスクを使うかたが使うものであったり、一眼レフの端子にもマイクロB端子が、今は使われている事から、想像以上に、広い範囲のかたが必要とされているのかもしれません。

データーを、保存する時には、これほどの性能の、unibrainbのUSB3.0の、マイクロB端子のケーブルならば、75センチでも完璧な保存が出来る事から、映像の品質、音楽の再生時の音の違いなどに、性能の低いケーブルとは、大きな差が生じるでしょう。

音楽の再生時は、30cmが理想でしょう、しかし、50cmでも構わないでしょう。スピードが速い分、それは、30cmほどの長さの音に匹敵するでしょう。ということは、保存が完璧である以上、75cmものも、十二分に戦力として、活躍してくれるという事を意味します。

一眼レフのカメラデーターの転送の場合でも、75cmでも全く構わないレベルだと思います。

30センチで結線できれば、30センチが理想です。が、50cmでも75cmでも戦力だと、しておきます。このunibrain社のバージョン3.0のUSB、マイクロB端子のケーブルこそは、音楽データー、又は、映像データーの転送に利用するには、最良のものとして働いてくれる筈です。
https://procable.jp/usb_firewire


26. 中川隆[-13572] koaQ7Jey 2018年9月19日 11:02:05 : b5JdkWvGxs : DbsSfawrpEw[-18643] 報告

PRO CABLE社

USB C-Cケーブル   USB C-変換ケーブル
https://procable.jp/unibrain

-

注意事項!: 端子の間違いが多発しております。プラグの形状を良く確認したうえで、ご注文下さい。
特に、USB3.0とUSB2.0の間違いが非常に多いです。

★詳しい説明は、商品名か写真をクリックしてください


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unibrain製! USB 3.1 Type-C to Type-C ケーブル
新発売!
Price: ¥3,800〜 (税込)


なんと、あのunibrain社の、USB3.1ケーブル!

Type-C to Type-C!登場!

長らくお待たせしました。とうとう現代の主流!、超高速転送、Type-C to Type-C、の登場です!

しかもあの世界のトップブランド!、unibrain製の満を持しての登場になります!

unibrain社につきましては、もう説明の必要も無いかと思います。

15cm、30cm、50cm、75cm、1.0m、と、用途に応じて使っていただけるよう、配慮致しました。

注意事項:)ハードディスクからの音楽再生などの音楽用途には、15cm、30cmあたりをお選び下さい。データー転送用には、

パソコンがエラー訂正をきちんとしておりますので、1.0mでも結構です。


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米国StarTech社 USB3.1、PCIeカード(2ポート)
新発売!
Price: ¥6,900〜 (税込)


★米国StarTech社 USB3.1カード(2ポート・PCIe)

◎あなたのパソコンを、超高音質の夢のスペック! USB C 対応に!

あの、unibrain社の、異常なる性能にも迫るほどの、StarTech社のPCIeカードです。

パソコンの世界は、急激に変わりつつあります。すでに、USB-Cという規格が、DELL, HPなどに採用されており、アップル社も、採用に至っております。

超高速転送の、USB端子と言えるでしょう。USB-Cは、USB3.1とも言います。

音楽機材のDACなどは、今もUSB2.0規格ですが、ハードディスクなどの、データー保存機器は、USB-Cが標準になりつつあります。

このカード、USB-C端子と、USB3.0端子(厳密には、USB3.1の端子ですが、USB3.0もUSB2.0も互換性があります。)の両方を備えており、古いデスクトップパソコンに導入するには、最高のものになるでしょう。


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unibrain製! USB Type-C to Type-A 3.0 変換ケーブル
新発売!
Price: ¥3,400〜 (税込)


あのunibrain社の、USB C—USB3.0A端子への変換ケーブル登場!

長らくお待たせしました。unibrain社の、USB C—USB3.0A端子への変換ケーブルの登場です!

しかもあの世界のトップブランド!、unibrain製の満を持しての登場になります!

unibrain社につきましては、もう説明の必要も無いかと思います。

15cmと30cm(音楽再生)、50cm(データ転送)と、用途に応じて使っていただけるよう、配慮致しました。

注意事項:)ハードディスクからの音楽再生などの音楽用途には、15cmか、30cmをお選び下さい。データー転送用には、

パソコンがエラー訂正をきちんとしておりますので、50cmでも結構です。


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unibrain製! USB Type-C to Type-B 2.0 変換ケーブル
新発売!
Price: ¥2,900〜 (税込)


あのunibrain社の、USB C—-USB2.0B端子への変換ケーブル登場!

皆さんのDAコンバーター用に、最強の変換ケーブルを出します!

長らくお待たせしました。unibrain社の、USB C—-USB2.0B端子への変換ケーブルの登場です!

しかもあの世界のトップブランド!、unibrain製の満を持しての登場になります!

unibrain社につきましては、もう説明の必要も無いかと思います。世界最高峰のUSBケーブルメーカーになります。

これにて、ほとんどのDAC(DAコンバーター)が、USB Cしか付いていないパソコンにおいても、

最高の性能を発揮出来る事になりました。

20cm、30cm、50cm、100cm、300cmと、五種類ございます。用途に応じて使っていただけるよう、配慮致しました。

300cmものは、プリンター専用の、超高速転送用のケーブルとして、出させていただいております。

注意事項:)DAコンバーターは、純プロ用の、超一流品でも、今もUSB2.0です。音楽データーの転送くらいなら、それで十二分のスピードなんです。

気をつけていただきたいのは、その場合には、特に、20センチか、30センチのUSB2.0への変換ケーブルをお求め下さい。聞いた事が無いような

音が飛びだしてきます。これこそが、unibrain社の底力だと考えて下さい。

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unibrain製! USB Type-C to Type-B 3.0 変換ケーブル
新発売!
Price: ¥3,500〜 (税込)

あのunibrain社の、USB C—-USB3.0B端子への変換ケーブル登場!

長らくお待たせしました。unibrain社の、USB C—-USB3.0B端子への変換ケーブルの登場です!

しかもあの世界のトップブランド!、unibrain製の満を持しての登場になります!

unibrain社につきましては、もう説明の必要も無いかと思います。

15cm、30cm(音楽再生)、50cm(データ転送)と、用途に応じて使っていただけるよう、配慮致しました。

注意事項:)ハードディスクからの音楽再生などの音楽用途には、15cmか、30cmをお選び下さい。データー転送用には、

パソコンがエラー訂正をきちんとしておりますので、50cmでも結構です。

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unibrain製! USB Type-C to USB3.0 マイクロB 変換ケーブル
新発売!
Price: ¥3,500〜 (税込)

あのunibrain社の、USB C—-USB3.0 マイクロB端子への変換ケーブル登場!

長らくお待たせしました。とうとう、USB Type-C to USB3.0 マイクロB端子変換ケーブルの登場です!

しかもあの世界のトップブランド!、unibrain製の満を持しての登場になります!

unibrain社につきましては、もう説明の必要も無いかと思います。

15cm、30cm、50cm、100cmと、四種類ございます。

これにて、USB Type-Cしか無いパソコンから、外付けハードディスクへの、超高速転送を、実現してください。

音楽再生の場合には、何度もあちこちに書いている事ですが、15cmか、30cmをお使い下さい。

データー転送、保存の場合には、100cmでも十二分です。

★その他の用途としては、ニコン、キャノンの、超高級一眼レフの映像転送です。これも凄い威力を発揮するでしょう。

注意事項:)外付けハードディスクからの音楽再生には、15cmか、30cmを、お選び下さい。

データー転送には、50cmか、100cmでもいいと思います。
https://procable.jp/unibrain



27. 中川隆[-13445] koaQ7Jey 2018年11月06日 08:13:37 : b5JdkWvGxs : DbsSfawrpEw[-20062] 報告
HarubaruさんがMFさんとご来宅 @ GRFのある部屋 2018年 11月 05日
https://tannoy.exblog.jp/30145055/

前日、サントリーホールからまっすぐ戻ってきて、寒くなったので、冬用の布団使用にして潜り込んだのは、午前一時過ぎ。明け方寒さで目が覚めました。

急いで起きて、最初にしたのは、今日使用する音源をUSBメモリーに移すことです。

移動には、ときとして何時間もかかることがあります。今日は32ギガのメモリーに入るぐらいですが、それでも、三、四十分掛かります。

11時にお客さんが来られるので、このメモリー移動を今朝するつもりでしたので、九時半の起床には驚いたのです。移動をセットしてから、いそぎ朝食とシャワーを浴びて、なんとか10時半過ぎには準備は終えました。


時間通りに、厚木から電車で来られたHarubaruさんと足立から車で来られたMFさんが到着されました。MFさんは、今日のイベントでもある極限まで機能を単一化させたPCのセットを袋に入れてお持ちです。紙袋二杯分でしょうか。これは後からのお楽しみです。始めてお目に掛かると思っていたMFさんは、一年半ほど前、山梨のMcGMさんのお宅でお会いしていました。


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前回、Harubaruさんが、K&Kさんとお越しになられたときは、和室のプリアンプの調子が悪くなって、ご迷惑をお掛けしましたが、今日の最初は元に戻っていますので、そちらの方からスタートです。始めてこられるMFさんに中央の席に座っていただいて、常連のHarubaruさんは、真ん中より音の条件が良い?左端の席にお座りです。私は、何時もの右端です。何時もそこで聴いているので、音量の調整が幾分右側が弱いままお掛けしたようです。


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最初は、小さい音でオルガン協奏曲です。それから、定番のロメオとジュリエットと進みます。すると、MFさんから左側の領域の方が音が大きいとのご指摘、さすがに音場の鳴り方に明るい聴き方だとおもいました。バランスを元に戻し、ハーディング・ウィーンフィルのマーラーの10番の終楽章をクレッシェンドがおわるあたりまで聴いていただきました。どのようにお感じになられたでしょう。

12時を回りましたので、遅くなると混むので何時ものお蕎麦やさんに!お車のMFさんにはお薦めしませんが、Harubaruさんと私は、何時もの「王録」を!すると、MFさんは、車だから飲まないのでは無く、もともとお飲みになられないとのことでした。それにつけても、オフ会の後の酔っ払いの相手を素面でこなされて、あいてが酔ってトラになっていくのを楽しんでもいるそうです(爆)。

今日はこれからPCの鳴き比べをしなければならないので、お酒は二人で一本だけにして、いつもより足早にお昼は済ませました。


帰ってからも、和室で先ほどのつづきです。何枚か聴いていただいてから、いよいよ今日のメインイベントのMFさんとHarubaruさんが作られてきたPCのお披露目です。先ずお持ちになった紙袋からは、そくそくと小型のPCが出てきます。


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今セットされているのは、Hugo2と呼ばれているご自作のDACですがこれは最後に実験されるようです。


これからは、よくわからない未知のゾーンへ乗り入れるので、少しずつ、学びながら進んでいきたいと思います。

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いま赤いUSBが繋がったのが、Universal Plug and Play=UPnPという技術を利用して、面倒なネットワーク設定を自動化できるコンピューターだそうです。中はwindows10で要らない機能を徹底してカットしてあります。

左上方二つの長方形の箱は、充電しながらでも使用できる重宝なバッテリーです。先日の北海道での大規模停電のあとは品薄の状態が続いているようです。またこのシステムの要の一つである、ハブの電源も独立してバッテリーをだいています。右側の長方形がHubでその下のバッテリーから独立して給電されます。機器間のケーブルによる接続が、ノイズ発生を生むので、徹底した独立電源で給電しています。

https://tannoy.exblog.jp/iv/detail/?s=30145055&i=201811%2F04%2F99%2Ff0108399_19492715.jpg

この図は言の葉の穴さんから引用させていただきました

基本構成は、二つのPCからなる、2BOX方式で、サーバーとコントロールをつかさどるpush コントローラーから、データが押し(Push)出されて、レンダラーと呼ばれる再生プレーヤーから、音声出力が送り出されます。


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その機器間の接続を切るために使用するのが、この二つ並んだ無線LANです。隣り合わせの無線LANで、サーバーとレンダラーの電位を切っています。

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結線し終わると中央にサーバーとレンダラーが並び、左側にHDDを内蔵したモニター用のコントローラーのPCも有ります。今日はこちらが、送り出しのサーバーとして活用し、先ほどの左側のの方は、そのLAN送り出し専用に使われているそうです。三台ですが、2BOXとして動いているようです。


さて、結線し終えました。どのような音が出るのでしょうか?MFさんが結線している間に、Meitnerのドライバーをダウンロードしておきました。まずは、何時も使っている私のMacからの再生です。ソフトにも依るのですが、5.6MHzのソフトと、96/24のソフトを掛けてみました。何時もの少し有機的な音がします。


それをMFさんのPCに換えると、とたんに雑音から構成されているのでしょう、もやもやとしたベールが一気にはがれ、すっきりくっきりします。普通のPCが如何に、余分なタスクから来る雑音を背負っているかは一聴でわかりました。ただ、上に乗っけている重りを外すと今少し身軽な音になりました。わたしはない方が好きですね。

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現在は、バラバラのシャーシーで各々独立してフローティングボードに乗っていますが、通常のアンプの程にまとめた独立していても、結線を含めてオールインワンになれば、使い勝手もよくなりますし、将来性もあると思います。MFさんの小型化のこころみは素晴らしいと思います。


現在、PCオーディオが普及しない理由は、やはりセッティングの難しさと、便利性だと思います。メモリーやHDDを差すだけで、CD盤を乗せるような便利性で、音が出たなら、もっともっと普及するでしょう。


44.1KHzのCDフォーマットでも、まだまだ再生しきれていない現状を考えると、ハイレゾという前に、まだまだやらなければならないことが山積みのようです。しかし、私自身は、この音を聴いてしまったので、後戻りはせず、便利性を追求しながら徐々に進んでいこうと思います。


Harubaruさん、MFさん、新しい世界のドアを開けて見せていただきありがとうございました。家のMeitnerやEMM、そしてMolaMolaの音も参考になったでしょうか。

Commentedby MFat 2018-11-05 19:58 x

GRFさん
この度はお招き頂き、ありがとうございます。
皆様の日記やご感想を沢山お聞きしていましたが、はやり実際に聴かせて頂かないと分からない事が沢山ありました。
反応が薄かったかも知れませんが、それはMFPCで再生した時にどの様に変化するかを聞き分ける為、分析モード全開で必死だったからです(汗


PCオーディオが普及しないのは、追い込めばここまでの音質になる事が認知されていない事も大きな要因かと思います。

オールインワンについては、色々模索したいと思います。
「家のMeitnerやEMM、そしてMolaMolaの音も参考になったでしょうか。」
はい、参考と言うより衝撃としか今は申し上げられません。
しかしどちらも私には高嶺の花です(笑)


Commentedby Harubaruat 2018-11-05 23:05 x

GRFさん、こんばんは。

>今日のメインイベントのMFさんとHarubaruさんが作られてきたPCのお披露目です。

このPCを開発されてきたのはMFさんでして、私はMFさんが作られたPCの音を、ずっと検証して来ただけです。最初からのMFPCのファンですので、他の方よりは多少詳しいだけですね。(笑)
https://tannoy.exblog.jp/30145055/

28. 中川隆[-13662] koaQ7Jey 2018年11月19日 08:35:34 : b5JdkWvGxs : DbsSfawrpEw[-20893] 報告

Phasemation D/Aコンバーター を使ったパソコン・オーディオ

Phasemation フェーズメーション D/Aコンバーター HD-7A192 (生産終了)
http://www.phasemation.jp/product/hd-7a192.html


メーカー希望小売価格(税別):\330,000
発売日:2011年 6月


価格.com - Phasemation HD-7A192 価格比較
http://kakaku.com/item/K0000256468/


192kHz 24bit USB Audio Class2.0対応 最高峰USB DACC

PCを使ったハイエンドデジタルオーディオで高い評価を頂いておりますHD-7Aが今回USB Audio Class2.0フォーマットに対応したHD-7A192としてリニューアルいたしました。

従来のHD-7Aの機能を残しつつ、新たに176.4/192kの対応も可能になりました。アナログ回路も電源トランスを追加し、完全なデュアルモノドライブ構成として更なる音質の向上を実現いたしました。


製品仕様

形式
USBオーディオインターフェース D/Aコンバーター

入力
USB(type-B)
COAXIAL(RCA)
OPTICAL(TOSLINK)
10MHz外部クロック(50Ω BNC)


USB対応OS
Windows XP(SP2以降)
WindowsVista
Windows 7
Mac 10.6以降


対応再生データフォーマット
16/24bit 44.1/48/88.2/96/176.4/192kHz(USB、COAXIAL)
16/24bit 44.1/48/88.2/96kHz(OPTICAL)


▲△▽▼


新しいデジタル機器の到着 - 「音楽&オーディオ」の小部屋 2018年10月30日
https://blog.goo.ne.jp/jbltakashi/e/6e225a7be3dfb1f40c55018be25c77ac

我が家のオーディオの軌跡を振り返ってみると、およそ50年ほど前のアナログ・レコードに始まり1980年代初頭のCDの登場によってデジタル系に移行してからほぼ40年近くになる。

その間つぶさにずっと音楽媒体の推移を見守ってきた。

つい先日の新聞には、完全に潰えたはずのレコードが再び盛り返してレコードやプレイヤーの売れ行きがいいという記事が目に入ったが、オーディオの世界は視界不良の面が実に多いことに驚かされる。

もう一つの例を挙げると、ずっと昔の真空管素子からTR素子に代わったときにも「これからのアンプはTR素子一色の時代になる」と、まことしやかに言われたものだが実際にはそうならなかった。

当時のラックスの「SQ38FD」真空管アンプなんか、販売中止になったり復活したりで右顧左眄(うこさべん)し、実に信念がない動きをしていたが(笑)、今では真空管素子関連の機器の方がオークション市場をずっと賑わしているほどで、我が家においても絶対的な真空管党に属している。

自宅で音楽を鑑賞するのにオーディオ機器は必需品だが、「芸術にいい悪いの順番はない、あるのは好きか嫌いかだけだ。」と喝破したのは誰だったろうか。

物理学にプラスして好悪の感情が混ざってくるオーディオの解明の難しさといったら「推して知るべし」でとうてい一律に割り切れるものではない。

身近なオーディオ仲間においても、今やレコード党とCD 党が半々くらいなので、ときどき「またレコードを始めませんか」と誘われることもあるが、音の良さは十分わかるものの今さらという気がしてどうしても敬遠してしまう。

フォノモーター、アーム、カートリッジ、イコライザーアンプ、そして肝心のレコードの収集などを考えると「突っ込むお金+手間」に気が遠くなってしまいそう(笑)。

その反動のせいか、ますますデジタル系にのめり込んでいる今日この頃。

つい最近オークションで落札したのが、先日のブログ「秋になると活発に動き出すオーディオの虫」でも紹介した「Phasemation D/Aコンバーター HD-7A192」だった。

      

手ごろな価格とデザイン、そしてアップサンプリング出力の機能に期待したのが動機だった。

我が家に到着したのは25日(木)の午前中だったが、玄関先ですっかり顔なじみになった愛嬌のいいヤマトの兄ちゃんから手渡しで梱包を受け取った瞬間「軽すぎる!」と一抹の不安が脳裏をよぎった。

「オーディオ機器の目方は音質に比例する」のは一面の真理である。デジタル機器だし、ま、いっかとすぐに気を持ち直した。もう、つべこべ言ってみてもどうしようもないんだから〜(笑)。

さっそく梱包を解くと「中古品」といいながら「新古品」とでもいうべきか、新品同様で保証書まで入っていた。

さっそく所定の置き場所に設置し関係機器と接続して試聴してみた。

注目はCDトラポ(CEC)のアップサンプリング出力「44.1×4倍=176.4KHz」に対応できるかどうかの一点に尽きた。

胸を弾ませながら島田祐子さんのCDを聴いてみると何と読み込まない!もう絶望的な気分になったねえ、いったい何のために購入したんだ・・。

しかし焦りながらもどうにかこうにか闇雲に動かしていたら突然、音が出だした。結局、CDトラポの方を通常のCD「44.1KHz」で出力させるとDAコンバーター側で「176.4KHz」に自動的にアップサンプリングしてくれた。これでメデタシ、メデタシ。

肝心の音質の方は「44.1KHz → 88.2KHz → 176.4KHz」と回転型スイッチでグレードアップするごとに音が柔らかくなり肌理(きめ)が細かくなって流石は「176.4kHz」と心から素晴らしいと思った。

このブログの搭載日はご承知のとおり本日の30日(火)だが、この時点でもはや5日間が経過しているものの今のところ一点を除いて不満らしきものはない。その一点とは次回で明らかにしよう。

それはともかく、この上は既存のdCS(イギリス)のCDトラポ(44.1kHz)とDAコンバーターとの音質比較に興味が移っていく。

アンプとの相性テストを含めて28日(日)の午後にオーディオ仲間と比較試聴したのでその結果を次回のブログで報告するとしよう。

オーディオ機器のお値段を持ち出すのはあまり品のいいことではないが定価でいえば「500万円 VS 60万円」の一騎打ちである。

実に興味深い結果に、仲間ともども深〜い感慨(?)にふけったことだった。

以下、続く。
https://blog.goo.ne.jp/jbltakashi/e/6e225a7be3dfb1f40c55018be25c77ac


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デジタル機器の聴き比べ - 「音楽&オーディオ」の小部屋 2018年11月01日
https://blog.goo.ne.jp/jbltakashi/e/bbbed347f7647ad6811aa96b421b0fa8


前回からの続きです。

よく調べもせずに不見転(みずてん)で購入したDAコンバーター「HD-7A192」(Phasemation)だったが、今のところ結果オーライだった。まあ、国内のちゃんとしたメーカーのデジタル機器なんてそんなものかもしれない。

けっして鬼の首をとったように喜んではいませんからね〜(笑)。

これで我が家のオーディオは音の入り口が完全に2系統になった。

   

具体的には、

<第一系統>

「CDトラポ+DAC」(dCS) → プリアンプ(ECC83×3本) → パワーアンプ2台(PX25シングル+171シングル) → スピーカー2台(ワーフェデール+デッカ)

<第二系統>

「CDトラポ(CEC)+DAC(HD-7A192)」 → プリアンプ「クリスキットマークY」 → パワーアンプ「WE300Bシングル」 → スピーカー「トライアクショム」or「AXIOM80」(グッドマン)

こうやって書き出してみると、自分で言うのも何だが「百花繚乱」だねえ(笑)。

ただし、自己満足に浸ってばかりいてもしようがないのでオーディオ仲間に来てもらって審判を仰ぐことにした。近くにお住いのYさんがお見えになったのは去る28日(日)の午後のことだった。

はじめに第二系統で聴いていただいた。スピーカーは最初は「トライアクショム」で、30分ほどしてから「AXIOM80」に交換した。

「これまでの音よりも明らかにグレードアップしてます。とても繊細で素性のいい音です。まるで澄み切った秋の青空のような印象を受けました。アップサンプリング(176.4KHz)の効果はたしかにありますね。このDAコンバーターはお買い得だと思いますよ。」

好印象を抱かれたところで「ここでdCSとの比較をしてみましょうか?」と持ち掛けると「それは面白い。ぜひお願いします。」

同一の曲目のもと、アンプとスピーカーは固定して、DAコンバーターだけ代える。いわば同一条件下でのテストである。

DAコンバーターからのコードを繋ぎ変えるだけだから実に簡単。前回のブログの末尾に述べたように「定価500万円 VS 定価60万円」の対決である。

よく考えてみると我が家のオーディオは「音の入り口部分」に一番「資金」を投じていることになる。やれ古典管だ、SPユニットだと騒いでいる割りには(資金は)あまり行き届いていないがバランス的にどうなんだろう(笑)。

いずれにしろポイントはdCSの旧態依然とした「44.1KHz」出力に対してPhasemationの「176.4KHz」がどう立ち向かうのか。アップサンプリングの効果がどのように反映されるのか興味津々である。

製造時期も相当違っており、前者は15年ほど前ぐらい、後者は7年前くらい前の製品だ。

試聴盤は日頃から管楽器に親しまれているYさんに配慮してモーツァルトの「オーボエ協奏曲」にした。

    

はじめにPhasemationで聴き、そしてdCSの順番だった。アンプは我が家のエース「WE300Bシングル」、スピーカーは繊細な音の表現に長けた「AXIOM80」だったが、実に興味深い結果に二人ともしばし呆然とした(笑)。

結果からいえばdCSの方に軍配が上がったのである。

「dCSの方がオーボエの管の太さがよくわかりました。総じて響きが豊かです。これはアナログの音に近いというのか、むしろ最上質の音ですね。

どんなにアップサンプリングしてみても丁寧に作られた44.1KHzには追い付かないということです。ただしdCSが100点だとするとPhasemationは95点といったところです。肉迫していますよ。お値段から考えたら大善戦です。」と、Yさん。

「こうやって比較するとよく分かりますね。Phasemationは良くも悪くも「線の細さ=響きの少なさ」が際立っています。ちょっとデジタル臭いところがありますかね。出力の方もdCSに比べるとやや小さ目です。アップサンプリング自体はいいのでしょうが、ほかの部分のツクリとなるとdCSの方に一日の長があるようです。」と、自分。

以下、素人考えということを前提にして述べてみよう。

DAコンバーター(Dizital to Annalog Converter)とはご存知のとおり「入ってきたデジタル信号をアナログ信号に変換する」役割を担っているが、出力部分は当然アナログ信号になるのでそのツクリとなると「デジタル回路とアナログ回路」の2系統になっている。

結局dCSはアナログ回路に秀で、Phasemationはデジタル回路に秀でており、総合的な審判となるとdCSのアナログ回路に優位性があったということになる。

いくらデジタル回路がアップサンプリングしたとしても充実したアナログ回路には及ばないという興味深い結果に終わった。

もちろんCDトラポの差も無視できないので、「dCSのCDトラポ → Phasemation」に交差して聴いてみたが、dCSトラポの方が一枚上だったが際立った優位性は見られなかった。

ちなみにデジタル、アナログ両回路が充実しているであろう現行のdCSの最上位機種「ヴィヴァルディ」のCDトラポとDAコンバーターのセット価格は一式で軽く1千万円を超える。

このレベルになるともう夢のような話だ(笑)。

最後に、Yさんが辞去される際に以前預かっていた「Transcendのソリッドステートドライブ」を思い出した。Yさんが所蔵されているCD「1500枚」近くが内蔵されているメモリーである。

ハード部分はたかだか2万円前後に過ぎないがソフト部分ともなるとCDのお値段から換算しておよそ300万円相当の代物だ!

         

「これって、USB端子が付いているのでパソコン経由でPhasemationのDAコンバーターに接続して聴けるんですよね?」

さあ、それからがてんやわんやの大騒ぎだった(笑)。

まったく「遅きに失する」が、まさかパソコン・オーデイオへの展望が開けてこようとはそのときは夢にも思わなかった。
https://blog.goo.ne.jp/jbltakashi/e/bbbed347f7647ad6811aa96b421b0fa8


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パソコン・オーディオへ一歩前進 - 「音楽&オーディオ」の小部屋 2018年11月05日
https://blog.goo.ne.jp/jbltakashi/e/ef6234b3fe0fd8bc740cd156f293b638


新たなDAコンバーター「HDー7A192」(Phasemation)がやってきたのが先月(10月)の25日だからもう10日余りになるが、意外と言ってはおかしいが予想した以上に楽しめる道具だった。

          

「OPT(光入力)」や「COAX(同軸デジタル入力)」のときのアップサンプリング「176.4KMHz or 192KHz」の機能に感心しつつも、さらに入力にUSB端子が付いているのでパソコンオーディオにも発展できるのが頼もしい。

「今さらパソコンオーディオか、遅きに失するぞ。」と一笑にふされそうだが、中枢機能であるDAコンバーターにアナログ機能が付いている限り、素性のいいCDトラポとDAコンバーターを使ったときのCD再生には(パソコンオーディオは)及ばない。

したがってパソコンオーディオは我が家では付録みたいな存在ですな(笑)。

とはいいながら、オーディオ仲間のYさんからお預かりしている「SSDメモリ」の活用は楽しみである。何しろCD1500枚ほどが内蔵されているソフト(WAVで記録)だから、我が家の音楽環境が豊かになるのは確実だ。

         

ただし、パソコンの理解力と操作はサッパリなので(パソコンが)得意なオーディオ仲間のMさん(大分市)に来てもらってセッティングをしてもらった。我が家にはパソコンが3台あって、自分用は2台あるのでそのうちの1台(Windows8.1)を専用に振り向けることにした。

パソコンとDAコンバーターとのUSB接続ケーブルはずっと以前に、こういうこともあろうかと評判の良かった電源付きのものを購入していた。このケーブル次第で音がずいぶん変わるそうですよ〜。

      

「とにかくこのメモリから音楽が聴けるようにしてくれませんか。」という、実に単純なお願いに対して見事に処理してくれたMさんだった。

    

独自のソフトを使って瞬く間にパソコンに曲目の一覧表を表示してくれた。これなら使いやすい!無事接続を終えてからパソコン画面の曲目をポチッ。

ところがシステムから音が出ない。そうは簡単に問屋が卸さなかった(笑)。

パソコンは返事をしてくれないのでどこがどう悪いのかサッパリわからない〜。

Mさんともども、おかしいなあと接続ケーブルの接触不良などを疑ってみたがダメ。そこで、もう一度「HD−7A192」の説明書を読んでみると次のような箇所があった。

「USB Audio Class動作モードの切り替えについて」

要はUSBモードの場合、上限が96Kまでの「Class1」と192Kまでの「Class2」の2系統になっているので、状況に応じて切り替えてくれという内容だった。

192KHz再生ともなるとパソコンにPhasemationのソフトをインストールしなければいけないので、これは後日の宿題として残しておくことにして当面は96KHzでの再生を目指した。

説明書のとおり、該当ボタンを押しながら電源スイッチをオンすると96K表示部分に緑色のLEDが点灯してようやくシステムから音が流れ出した。

ああ、よかった!

それも、dCSのコンビによるCD再生ほどではないが、なかなか聴ける音ではあった(笑)。

また、近年は聴き慣れた音楽にやや食傷気味だったが、CD1500枚の未知の音楽に触れる期待感はいやがうえにも高まってくる。すべて音楽誌やオーディオ専門誌での優秀録音推薦盤である。

音楽愛好家であればたびたび経験されるように、いろんなシーンで予期せぬ時にふと聴かされた音楽に心を奪われるケースがよくあるが、それと似たような感覚だといえよう。

先入観を持たずに、まっさらの白紙状態で聴くときの音楽の瑞々しさというのはたしかにある。

1日当たり1枚聴くとして4年以上かかる計算になるが、このワクワク感を推進力にしながら毎日がんばるとしようかな(笑)。
https://blog.goo.ne.jp/jbltakashi/e/ef6234b3fe0fd8bc740cd156f293b638


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パソコン・オーディオ用への模様替え - 「音楽&オーディオ」の小部屋 2018年11月11日
https://blog.goo.ne.jp/jbltakashi/e/3a0094d5e6e607bb7a4df5f70177adb9


「お預かりしているSSDメモリがパソコンで再生できるようになりましたよ。どういう音か興味がありませんか?」と、近隣のオーディオ仲間Yさんをお誘いしたのは秋の好天に恵まれた昨日(土)の午後のことだった。

実はもうひとつ目的があって、お見えになる直前にシステムの大幅な模様替えを行ったのでどういう反応を示されるかもあった。

なぜ爽やかなこの時期に不粋な模様替えをしたかの理由はただ一つ。

「パソコン経由で聴くSSDメモリの音をもっと良くしたいから」に尽きる。

我が家のオーディオ環境ではという条件付きだが、いい音なんだけどCDと比較するとどうも響きが物足りない。とりわけ低音域の沈み込みがちょっと寂しい。

そこで、「どこをどうすれりゃいいのさ思案橋」だが、無い知恵を必死で振り絞ったところ次のアイデアが浮かんだ。

今のところ我が家の本流になれないパソコン・オーディオなので「鶏肉を裂くのに牛刀を用いる」感じになるが性格上黙って見逃すことができないので仕方がない(笑)。

☆ まずプリアンプの交換に走った。「クリスキットのカスタムマークY」は低音域のブーストが2段階(100Hz & 150Hz)設けられているのでこれを使わない手はない。

☆ 次にスピーカーをグッドマンの単発から、より響きの豊かな「ワーフェデール」(イン ウェストミンスター)にする。

☆ 駆動するアンプも我が家で一番パワー感に恵まれた「WE300Bシングル」にした。もうブリティッシュで機器を統一なんて「悠長なこと」は言ってられない(笑)。

この3点セットによりシステムの内容はガラッと変身した。例によって自己満足に過ぎないのだが以前よりずっと良くなった気がする。

具体的な組み合わせの内容を紹介したいところだが、「くどいぞ!」と耳に囁くものがあるので止めておこう(笑)。

このシステムで「SSDメモリ」の音をYさんに聴いていただいたところ、一言でいえば「なかなかいけるじゃないですか!」だった。日頃から辛口の意見に終始されるYさんにしては非常に珍しい。

チャンデバからLCネットワークへの交代、ウーファーを口径38センチから30センチへ交換したことによるレスポンスの速さなどの相乗効果もきっとあったに違いない。

ただし、「USB用のソフトはいろいろありますから試されたらどうですか」とのご指摘があって今後の課題として残された。

たとえば「フーバー2000」「HQプレイヤー」「Jリバー」「Jプレイ」などを挙げられていた。

後日、このうちのどれかを仲間に頼んでインストールしてもらうことにしよう。

ここでパソコン・オーディオは一段落。
https://blog.goo.ne.jp/jbltakashi/e/3a0094d5e6e607bb7a4df5f70177adb9


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パソコン・オーディオへ二歩前進 - 「音楽&オーディオ」の小部屋 2018年11月19日
https://blog.goo.ne.jp/jbltakashi/e/2ddc24ff829cc326530c1989e0a32734

そこで我が家のオーディオ・システムの話に移ろう(笑)。

4系統のスピーカー、3台の真空管式プリアンプ、6台の真空管式パワーアンプのそれぞれの弱点はどれかといつも気になっているが、最近新たに「CDの音」と「パソコン経由の音」が加わった。

両者を比較すると、今のところ「パソコン経由の音」の方が劣勢なのでどうしても弱点を重点的に攻めたくなってしまう。おまけにSSDメモリ内蔵のライブラリ(CD1500枚分)が「宝の山」ときているのでとてもおざなりにはできない。

           

今回は去る5日に投稿した「パソコン・オーディオへ一歩前進」に続いて(累計で)「二歩前進」したことを記録しておこう。

つい先日、オーディオ仲間のYさんから教えてもらったパソコン・オーディオ用ソフトのうち、一番ポピュラーなソフトが「フーバー2000」(無料)だった。

ちょっと旧式のようだが入門編としてはこんなところだろうと思い、先日我が家のパソコン専門医Mさん(大分市)に来てもらって無事インストールしてもらった。

これまで使っていたのは「Power DVD」というソフトだったが、ご覧のとおりとても曲目の検索が便利だった。

     

それが、今回インストールした「フーバー2000」のソフトを使うとこういう画面になる。

      

ちょっと「しょぼい」なあ(笑)。

音質はどちらかといえば「フーバー2000」の方がいいような気もするが、そもそもソフト次第で音質が変わるのだろうか? 今後の確認事項にしたい。

ちなみに、Yさんによると現在もっとも音が良いとされている最新型のソフトは「Jプレイ Feteom」(有料)だそうだ。

この「フーバー2000」でもいろんな曲目を取り込んだり、ほかにもいろいろ出来そうだが我が家では「SSDメモリ」の音を聴くだけで精一杯。

現在、「96KMz」再生が可能だがこれを一段とハイサンプリングの「192KHz」再生に持っていくのが次へのステップである。

これによって音質がアップすることは確実だろうが、どの程度良くなるかにはいささか興味がある。所詮は響きが乏しい世界での「コップの中の争い」になるのだろうと推察している。
https://blog.goo.ne.jp/jbltakashi/e/2ddc24ff829cc326530c1989e0a32734

29. 中川隆[-13323] koaQ7Jey 2018年12月30日 09:28:38 : b5JdkWvGxs : DbsSfawrpEw[-22210] 報告

パソコン・オーディオへ飛躍的前進! - 「音楽&オーディオ」の小部屋 2018年12月29日
https://blog.goo.ne.jp/jbltakashi/e/5cf97d20d6fd3c8d7516e6e7d6324e55

このほどかねてからの宿願だった「パソコン・オーディオへ飛躍的な前進」が成し遂げられた。

今頃になってやっと「パソコン・オーディオ」かと笑われそうだが、高齢者にとってパソコン操作は大いなる鬼門である。そりゃあ、ブログぐらいなら何とかなるが、細かい作業ともなると途端にお手上げだ。

それでも、曲がりなりにもコツコツと前進はしてきたつもり。

たとえば「パソコン・オーディオへ一歩前進」(2018.11.5)、次いで「パソコン・オーディオへ2歩前進」(11.19)といった具合。

しかし、情けないことに「・・へ2歩前進」からもう1か月以上も経っている。遅々として進まず、「このままではいっこうに埒(らち)が明かない」とばかりに、ことここに至ってようやく決心がついた。

一口にパソコン・オーディオといっても、自分の狙いはただ一つ「あらゆる音楽ソースをハイサンプリングの192Khzで再生すること」だが、古典管ばかりでなくパソコンにもメチャ詳しい「北国の真空管博士」にとうとう泣きついた。

「いっそのことオーディオ専用のパソコンを購入していただいて使いやすいように設定してくれませんか?手持ちのDAコンバーター(フェーズメーションHD−7A192)も送りますがいかがでしょうか?」

「はい、いいですよ。扱い慣れてますので富士通のパソコンがいいでしょう。程度のいいものをオークションで落とします。おそらく192Khz再生が出来ると思います。DAコンバーター側の設定も必要ですから一緒に送ってください。」

そして、待つことわずか1週間あまり。博士から吉報が入った。

「極上のパソコンが手に入りましたので専用ソフトをインストールしたところ192Khz再生が巧くいきました。ソフトの方はフーバー2000とソニー(日本語)の両者です。

出力はすべて192Khzにしておきます。CDが1500枚入っているSSDメモリの方もソニーのソフトで192khzにより再生できます。

それからフーバー2000を通じてインターネットラジオの中で最高の音質といわれるリン(イギリス)のクラシック番組とジャズ番組も192Khzで聴けるようにしておきました。」と、まさに至れり尽くせり(笑)。

そして、この25日(火)に待望のパソコンとDAコンバーターが到着。

さっそく結線して両者をスイッチオン。真っ先に期待のインターネットラジオを聴こうとしたものの音が出ない。アレ〜ッ(笑)。

さっそく、博士に連絡して携帯で直接お聞きしながらのパソコン操作となった。

かなり複雑で自分一人では絶対に無理だった。最後のクリックでどうにか完了して音出しすると、やっとスピーカーから音が出てきた。

感激〜!!

下記の画像はDAコンバーターのもので黄色のスポットが「USB」の選択、青色のスポットが「192Khz」再生が巧くいっている証拠。

   

次いで、これがパソコン側での画像で「フーバー2000」を開くと次の画面が出てくる。

  

やはり「リン」の音は素晴らしかった。インストールしていただいた他のラジオも聴いてみたが「音の粒子」が粗い感じで到底「リン」には及ばすといった印象を受けた。流石は「LINN」(イギリス)!!

それにしても最新のデジタルの音を80年ほど前の古典管を使ったアンプで鳴らす対比というか組み合わせの妙味には唸らされる。

デジタル系の音は周知のとおり、総じて響きが少なくパサパサして乾燥気味なので、そのあたりの弱点を倍音成分が豊かな良質の真空管アンプで補ってやるというのは実に理に適っていると思う。

これに関連して、ずっと以前にたいへんなクラシック通の方からメールをいただいたことを思い出した。

趣旨は「あなたはハイレゾの音をまだ聴いてませんね。無知であることは幸せです。」というものだったが、その方の使用中のアンプといえばあのラックスの安物のTRアンプだったのでガッカリしてしまった。

もし真空管アンプを使用されていたら、おそらくその方の「耳」を信用していたことだろうが、一般的にパソコンの音とTRアンプの組み合わせでは「オーディオ離れ」も頷けるといったら言い過ぎかな(笑)。

それはともかく、クラシックにチャンネルを合わせていたところ27日(木)の午後12:55分にいきなり「交響曲39番の第二楽章」(モーツァルト)が鳴りだした。

モーツァルトの交響曲の中では第39番が一番好きなのでついウットリ聞き惚れた。続いて第三楽章もと期待したがすぐに別の曲に移った。どうやら通しでは聴けないようで残念。結局CDを購入してもらうための紹介番組ということだろう。

そりゃそうですよね、通しで聴かせるとCDが売れなくなるんだから〜(笑)。

そこで博士に「モーツァルトの専門チャンネルがあればフーバー2000に取り込んでもらえると最高なんですが。機会がありましたらよろしくお願いします。」

すると2時間ほどしてご連絡があり「専門チャンネルがうまく取り込めましたよ。今からパソコン操作を言いますので実行なさってください。」

小躍りしながら、実におぼつかない手つきで「複雑怪奇」(?)な操作をすること5分余り、ようやく取り込み成功。

モーツァルトの自然で流麗な音楽には断片的にどこを切り取っても「らしさ」があってすぐにわかる。それに生涯にわたって600曲以上作曲しているので私たちがまだ知らない曲目が山ほどあるはずで、そういう発掘の観点からも、インターネットラジオはもってこいかもしれない。

さっそく本日(29日)の午前7時半のこと、ブログ作成中に素晴らしい旋律が聴こえてきたのでパソコンの画面で曲目を確認したら「ハフナー・セレナーデ」(Kv250)だった。これは手持ちのCD盤にはないので大収穫。

だがしかし、音質の面では・・・。

我が家の場合ではCDトラポとDAコンバーターで「16ビット → 20ビット」「44.1Khz → 176.2Khz」のアップ・サンプリングで聴くときの情報量を100点とすると、パソコンによる192Khz再生は95点ぐらいで少し劣る。

こればかりはそもそも圧縮した音源がもとになっているので仕方がないが、鑑賞するに値する十分な音質だとは自信を持って言える。それに「費用 対 効果」が抜群なのが素晴らしい。

今年のお正月はひたすら「モーツァルト浸り」になりそうだ。

それにしても北国の方角には足を向けて寝られないなあ(笑)。
https://blog.goo.ne.jp/jbltakashi/e/5cf97d20d6fd3c8d7516e6e7d6324e55

30. 中川隆[-12922] koaQ7Jey 2019年1月17日 16:34:51 : b5JdkWvGxs : DbsSfawrpEw[-22225] 報告

2019年01月17日
ハイレゾは高音質か? 40代以上には無意味かも知れない


大人は17,000ヘルツすら聞こえないので2万ヘルツのハイレゾも聞こえません


画像引用:‎「耳年齢チェック!iPhone版」をApp Storeで https://is5-ssl.mzstatic.com/image/thumb/Purple18/v4/ef/e5/d8/efe5d811-dce8-867e-fc98-634de48bcde4/pr_source.png/643x0w.jpg

ハイレゾを楽しめるのは20代前半まで

近年急速に普及したものとしてハイレゾ・オーディオやデバイスがあり、多くの音楽再生商品がハイレゾを売りにしています。

だがハイレゾは高音域を再生するものなので、そもそも高音域を聞き取れない「高齢者」には意味がないとも指摘されています。

多くの人は自分は高齢者じゃないので関係ないと思っていますが、耳の高齢化は20代から始まっています。



代表例は蚊の羽音モスキート音で、10代まで非常によく聞こえるので夜眠れなかったりします。

20代になると音は小さく聞こえるようになり、30代で多くの人には聞こえなくなります。

40代ではほとんどの人にモスキート音は聞こえなくなるのですが、これは羽音の周波数が高いためです。


聞こえる周波数は10代後半18,000ヘルツ 20代16,000ヘルツ 30代15,000、40代14,000、50代11,000だが個人差が大きいとされます。

モスキート音は約17,000ヘルツなので多くの人は20代後半で聞こえにくくなります。

したがってこれより高い音をハイレゾ音源で聞いても、音としては聞き取れないことになります。

買い替えるなら中低音域重視が良い

でも理論上聞き取れていない筈なのに、「ハイレゾにしたら音が良くなった」という人が居ます。

これはおそらく買い替える前のオーディオより低音域の音質が良い商品を買ったからで「ハイレゾ」とは無関係かも知れません。

年齢的に聞き取れない音を音質として感じるかは諸説あり、音としては聞こえなくても感じることは出来るという人も居ます。


おおざっぱに言って25歳以下の若者は17,000ヘルツ、中年は14,000ヘルツ、高齢者は10,000ヘルツくらいまでしか聞き取れない。

一般的なCD音源は20,000ヘルツまで記録できるが、ハイレゾは40,000ヘルツまで記録再生が可能と言われています。

20代の人ですらCDの高音域が聞こえないのだが、「ハイレゾで音が良くなった」はほとんど錯覚の可能性が高い。


1万円のスピーカーを5万円のハイレゾに買い替えたら、ハイレゾに関係なくスピーカーの通常音域が改善され、結果的に「ハイレゾで音が良くなった」ことになる。

ハイレゾの恩恵を多少でも感じることができるのは30代までで、40代以降の人は低中音域が優れた高級スピーカーを買う方が良いです。

いわゆる歌謡曲の多くは誰でも聞き取れる10,000ヘルツ以下が中心なので、誰も楽しめるようになっています。


ハイレゾそのものは意味のないブームですが、高価で新しいスピーカーに買い替えれば音質は改善されるでしょう。
http://www.thutmosev.com/archives/78744803.html

31. 中川隆[-12007] koaQ7Jey 2019年2月21日 09:49:18 : b5JdkWvGxs : DbsSfawrpEw[-22249] 報告
パソコン・オーディオの究極的な前進 - 「音楽&オーディオ」の小部屋 2019年02月19日
https://blog.goo.ne.jp/jbltakashi/e/312ca53e724c980c11996a23ac9de8a4


昨年(2018年)の秋から取り組んできた「パソコン・オーディオ」もようやく大団円を迎えたようだ。

これまでの取り組み経過を時系列で振り返ってみると、


「パソコン・オーディオへ一歩前進」(2018.11.5)
https://blog.goo.ne.jp/jbltakashi/e/ef6234b3fe0fd8bc740cd156f293b638

「パソコン・オーディオへ二歩前進」(2018.11.19)
https://blog.goo.ne.jp/jbltakashi/e/2ddc24ff829cc326530c1989e0a32734

「パソコン・オーディオへ飛躍的前進」(2018・12・29)
https://blog.goo.ne.jp/jbltakashi/e/5cf97d20d6fd3c8d7516e6e7d6324e55


そして、雌伏することおよそ2か月、ようやく今回の「究極的な前進」へとなった。

なぜ「究極的なのか」経緯を追ってみよう。

まず、今年(2019年)の元旦に搭載したブログ「今年の音楽&オーディオの展望」の中の記事をまだご記憶の読者がおられるだろうか。


関係部分を抜粋して再掲してみよう。

<音の入り口系>

CDトラポ、DAコンバーターが2系統あって「これで十分かな」という感じです。

ただし、デジタル技術は日進月歩です。耳寄りのニュースがあって何と海外のオークションで「384KHz」が再生可能のDAコンバーターが1万円で出品されているとのことです。

さっそく知人に1台落札してもらいましたが「首尾やいかに!」と固唾を呑んで待っているところです。

以上のとおりだが、その「固唾を呑んで待っている」DAコンバーターがようやく調整を終えて我が家に到着したのである。

何しろCDのフォーマットが周知のとおり「44.1KHz」だし、通常のハイサンプリングでも「192KHz」がせいぜいだが、このUSBDACともなると、その2倍だし、CDと比べると軽く8倍越えだからいやが上でも胸が高まってしまう。

   

左は今回のUSBDACに合わせて購入したLANケーブルで「カテゴリー7」の代物。

ルーターとパソコンをつなぐケーブルで、無線よりも有線の方が明らかに音がいいし、その線材次第でガラッと音が変わるのもオーディオと同じ(笑)。

過日、「ウェストミンスター」(改)の低音域に使って性能を確認済みなので安心して使える。

そして、右側が話題の「USB DAC」で、右下に小さな文字で「32bit 384kHz」と書いてあるのがお分かりだろうか。

この「USB DAC」について、今回のキーパーソンである「北国のパソコン博士」から次のようなメールが届いたので、後日のために記録しておこう。

「USBDACの概要を説明します。
パソコンからはデジタル信号がUSBを経由してPCMまたはDSDで出力されます。USBDACでは、まずXU208というICでUSBからI2Sという形式に接続方法を変換します。

これはDACICがI2Sという接続方法だからです。今回購入したUSB DACのDACICはESS社のES9018K2Mという型番です。

調べてみると非常に評価が高く安心したところです。
このICの凄いところは、どんなサンプリングレートの信号もPCM384KHZまたはDSD11.2MHZにICの内部でリサンプリングしてからDA変換を行い、更にはリサンプルの際にジッターと呼ばれるデジタル信号特有の音質を阻害する要因を大幅に除去できるのです。

そしてDACICからの出力が電流出力であることも見逃せません。
昔はDACICは電流出力があたりまででしたが今は高級品でないと電流出力に対応しないのが殆どです。

ESS社のDACICは普及価格帯の製品であっても電流出力なのです。電流出力型のDACICは外付けでI/V変換回路を必要としますが、それが幸いして厳選した高音質パーツでI/V変換回路を構成できるのです。

電圧出力型のDACICはIC内部にI/V変換回路がありますのでI/V変換回路の吟味による音質改善ができません。

I/V変換回路とローパスフィルターを経由したアナログ信号はバーブラウン社のOPA2134PAというオペアンプで増幅されRCAジャックへと出力されます。

OPA2134PAは±2.5Vで動作可能なオペアンプの中では最も評価の高いオペアンプです。今回のUSB DACはUSB給電で動作しますからオペアンプは±2.5Vまたは+5Vの単電源で動作することになります。

以上の概要から極めてコストパフォーマンスの高いUSB DACであると感じています。」

非常に専門的な内容だが、当方としてはとにかく出てくる音が良ければそれで良し(笑)。

いずれにしろ、このDACは入ってくる音声信号をすべて自動的に「384KHz」にアップサンプリングしてしまうというのだから驚きである。しかも電源が不要なんだから〜。

博士によると「パソコンはいろんな作業をするのでノイズの塊りになっています。余計な作業をさせないに越したことはありません。その点、このDACは自分の側で自動的にすべて処理できるのでとても有利です。」

例によってハラハラドキドキわくわくしながら無事接続を終えてインターネットラジオの「モーツァルト専門チャンネル」をパソコン画面でクリックしてみた。

出てきた音に耳を澄まして聴いてみると、・・・。

以下、続く。
https://blog.goo.ne.jp/jbltakashi/e/312ca53e724c980c11996a23ac9de8a4


際限(きり)のないハイサンプリング競争 - 「音楽&オーディオ」の小部屋 2019年02月21日
https://blog.goo.ne.jp/jbltakashi/e/0b5ffa57c307b0e6da5d85db81a9b359


前回からの続きです。

いかにも順調に進んできたかのような書きっぷりの我が家の「パソコン・オーディオ」だが、内実はたいへんだった(笑)。

基本的にパソコン操作は苦手なので、その調達から設定まですべて「北国のパソコン博士」に「おんぶに抱っこ」だったし、新しいDAコンバーター(以下、「DAC」)と設定済のパソコンが我が家に到着しても、直接電話で指示を受けながらおぼつかない手つきで操作してようやく音が出てくる始末。

繰り返し根気よく教えていただいた博士にはまことに感謝に堪えない。

さて、どうにか音出しに成功して耳を澄ましてみると実にさりげなくて自然な音に驚いた。これが「384KHz」の威力なのか。

そもそもハイサンプリングでどういう風に音が変わるのかというのがポイントだが、聴感上の私見としては音が滑らかになって柔らかくなるのが特徴で響き自体はそんなに変わらないと思っている。

このDACがたったの1万円なんて信じられない、凄いぞ「メイド・イン・チャイナ」!(笑)

ぜひ近隣のオーディオ仲間に聴いてもらいたくて急いで来てもらった。

このDACは「384KHz」信号をデジタルコード1本で他のDACに供給できるようになっているので一緒に聴き比べをしてみようという算段である。

オーディオは確たる座標軸がないので、機器の性能を推し量るには比較テストをするのが一番である。もちろん相性の問題も無視できないところ。

それではテストに登場する3台のDACを紹介しよう。

いたずらに機器のお値段を明示するのは「はしたない」ことだが、この際は「費用対効果」を直視する観点から許してもらおう。

1 「エルガープラス1394」(dCS:イギリス)定価250万円、製造時期は2005年前後(?)で基本的に「44.1KHz」再生だが「SACD」も再生可能。

   

2 「HD-7A192」(フェーズメーション:日本)定価33万円、製造時期は2011年で「192KHz」まで自動的にアップサンプリング。

   

3 「D10」(中国) 定価1万円、製造時期は2018年で自動的に入力信号を「384KHz」にアップサンプリング。  

テスト音源となるとインターネットラジオは圧縮された「MP3」ファイルが元なので好ましくなく、そこで外付けのハードディスクから「44.1KHz」で録音したものを使用した。

ひとしきり試聴した後での仲間の感想となると「どれがいいとか悪いとか簡単に結論を出せない気がします。」と口を濁されたがそれも当然で、いずれも甲乙つけ難しの印象を受けた。

しかしそれでは読者が面白くないだろうから(笑)、あえて自分の感想を述べてみると、

1は「44.1KHz」というハンディがあるのに、やはり老舗だけあって貫禄だった。音に目方があるとすれば一番重量感があって響きが豊かだった。ただし、2,3との差はごくわずかで、もしブラインドテスト(目隠し)での判定となると分からないかもねえ。

2は自動的に「176.4KHz」(44.1×4)にアップサンプリングしての試聴だったが、想像通りとても滑らかで柔らかい音で違和感なく聴けた。

3は2とまったく「甲乙つけ難し」のレベルで、お値段からすると信じられないほどの健闘ぶりだった。

以上のとおり、パソコン・オーディオに限定使用となると、もう高価なDACなんて要らないかもですねえ。

日進月歩の技術の進展により「デジタル機器に名器無し」を実感したわけだが、博士の情報によると早くも「768KHz」のDACが海外のオークションに出品されているそうで、博士の選択眼というか慧眼は刮目すべきものがあって、どうやら「お眼鏡に適った」機器のようである。

お値段の方だって手ごろなので、どこまでも「際限(きり)のないハイサンプリング競争」に、我が心は千々に乱れるばかり(笑)。

最後に、昨日(20日)になって博士からパソコンでCDを鳴らす方法を教えてもらったので次の接続で試聴してみた。「D10」が「DDコンバーター」の役割をするわけですね。

パソコン → 「D10」 →(384KHz:デジタルケーブル) → 「エルガープラス」

結果は、ただ一言「これで仮にCDトラポが故障しても安心!」とだけ言っておこう(笑)。

https://blog.goo.ne.jp/jbltakashi/e/0b5ffa57c307b0e6da5d85db81a9b359

32. 中川隆[-11291] koaQ7Jey 2019年3月22日 07:01:19 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[715] 報告

Topping DAC D10
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・ 型番 D10
・ 定価 9,800円(内税)
・ 販売価格 9,000円(内税)

メーカーから直仕入!正規ルートでこれ以上お安い価格はありません。
保証書付(購入日より一カ月間は無料交換対応)
安心してお買い求めいただけます


サイズ:10.3cm x 14.6cm x 3.7cm
重さ:314g
カラー:ブラック
電源入力:DC5V / 0.5A(USB電源)

入力:USB

デジタル出力:OPT / COAX、アナログ出力:LINE OUT

ラインアウト:THD + N-A-重み付け

USB IN:44.1kHz-384kHz / 16Bit-32Bit、DSD64-DSD256(Dop、Native)

OPT / COAX OUT:44.1kHz-192kHz / 16Bit-24Bit

メーカーHPはこちらから
取扱い説明書はこちらから
ライバーインストールはこちらから
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アマゾン topping d10 usb dac
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Topping トッピング D10 USB DAC


DSD256 PCM 384kHz/32bit 対応 ライン 光 同軸 出力

DSD256 PCM 384kHz/32bit 対応 オペアンプを交換する事ができる高性能DAC


PCM384 & DSD256対応の高レベルスペックの超ハイコストパフォーンスDAC

D10のOPアンプにはOPA2134が装備されており、非常に良質な音を奏でますが、OPアンプソケットがあるのでOPアンプの交換が可能です。

XMOS XU208、Thesyconドライバ、ESS ES9018K2Mなど優れたHIFIパーツを使用

ヘッドホンアンプに接続して、D10をHIFIシステムの一部にすることができ、高解像度の音を再生する場合の音質を大幅に向上する事ができます。

他にDACをお持ちの場合は、D10を同軸/光出力に接続し、USBインターフェイスとしても使用できます。

オーディオフォーマットとサンプリングレートを表示します。

PC電源のON-OFFに伴うポップノイズ、切り替わり時のノイズ等はありません。

毎回、電源をON/OFFする手間が省ける便利な自動電源ON/OFF機能を搭載


商品仕様

サイズ:10.3cm x 14.6cm x 3.7cm
重さ:314g(本体のみ)
カラー:ブラック
電源入力:DC5V / 0.5A(USB電源)
入力:USB
デジタル出力:OPT / COAX
アナログ出力:LINE OUT

https://store.shopping.yahoo.co.jp/oremeca/d10.html


33. 中川隆[-11160] koaQ7Jey 2019年3月27日 18:24:51 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[855] 報告

別の実験もはじまりました GRFのある部屋 2019年 03月 27日
https://tannoy.exblog.jp/30488763/

五月の大型連休といえば、毎年Harubaruさん邸のマラソンオフ会です。今年は、何年か別行動だった奥様とご旅行に行かれるそうですから、マラソンオフ会は開催されませんが、我々としては、なんだか恒例行事がない寂しさを一月前から味わっています(笑)。

去年の会では、トランスポートの音の差、三台の大型PCを作業別に特別の筐体に入れて、専用の棚にいれたお金のかかったPCとたばこのケースぐらいの超小型PCの全く違ったアプローチの音を聴き、小型のPCで構成されたMFシステムに驚きました。


その後も、この機能をぎりぎりにまで絞ったMFさんのシステムの開発は続き、使われているソフトが、Foobarからroonに変わり、先日のびーさんが来られた時に、どうやら新しいヴァージョンが完成したようです。その最新の仕様が家にやってきました。この仕様の音は、Harubaruさんと家でしか聴けないそうです。あたかも、周回遅れで、グループ後方を走っていたのに、急に前の集団がいなくなり、望外のメダルを授与されたスケート選手みたいな感じです(爆)。


私のところでは、機器が目的ではなく、良い音で音楽が聴けるというのが目的ですので、出来るだけシンプルに作っていただきました。メモリーやHDDに保存された、PCMやDSDのファイルを再生する機器で、最終的には、USB経由でDACに送られます。

f0108399_10374177.jpg


音が良くなる仕組みは、まだ良く解っていないのですが、多目的に作られているPCの機能を、音楽再生専用機にすることによって、裏側で動いている沢山のプログラムを止めて、そこから発生するノイズを少なくしているそうです。そして、ファイルを整理して表示する機能と、解凍して音楽信号に戻す機能、DACに送り出す機能もお互いがアースを共通化しないように、無線で送るという画期的な方法を使っています。


勿論、一番S/Nを悪くする、電源も充電には強力なパワーで充電し、一台だけはそのリニア電源を使いますが、使用するときはルーターはバッテリーにして、アースの共用を徹底して排しています。


今回、私のところに導入された最新の

タイプは、前回よりもよりシンプルになり、三つ必要だったPCが二つに集約され、いわば、市販車の車体は使っているが、レース専用にぎりぎりまで絞られたレーシングカーみたいですね。大きな筐体は、電源とバッテリーだけ、PCは小型のpanda PCが二台、上の写真の左側は、よりパワーのあるPCですが、音を聞きくらべて、何もない小型の方が、最低音の深み、空間の能力も家のユニコーンにはピッタリでした。これはまだじっくりと時間を掛けて検証していくつもりです。


従来は、送り出しの方もクロックを必要として、その伝送も雑音やジッターの点からは、難しいポイントだったそうですが、今回はDACのクロックの性能に頼るそうです。その点、EMMやMeitnerそしてMolaMolaとも、DSD用になって、高性能のクロックになっていますから、その点は心配ありません。


シンプルな装置ですが、電源やバッテリーが高価なので、総額では結構行きますね。PC替わりの送り出し装置ですから、やはりマニアしか使わないでしょうが・・・

f0108399_11045698.jpg


昨日、横浜のMさんが、GRFの部屋のアンビエンス効果を検証に来ていただきました。いろいろと聴いていただき、位置の設定等、非常に有意義なアドヴァイスを貰い、セッティングも相当進化しました。かれこれ、2時間ほどかかったでしょうか。最後に、散らかったままで実験をしていた、和室のこのシステムを聴いていただきました。


すると、私の予感通り、このシステムの音の変化の方が大きいと言われました。ユニコーンから、Germanの会の時のTroubadour40+TW4/2の時のような、音の迫力、感動が得られると!4トラックテープからDSDに変換したファイルも、迫力、ダイナミックはそのままで、テープヒス等も聞きやすくなって大変身だと、とても喜んでいただきました。


私としては、すこし複雑な面持ちですが、どちらの改革も大変効果があるとお墨付きをいただきました。次は、この装置を、大きな部屋の持っていったときどのような音になるかが、楽しみですね。
https://tannoy.exblog.jp/30488763/

34. 中川隆[-11002] koaQ7Jey 2019年4月02日 18:00:59 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[1022] 報告
2019年 04月 02日
MFシステムの真価が発揮されてきました。 GRFのある部屋
https://tannoy.exblog.jp/30520169/

先週の日曜日に導入されたMFさんのPCオーディオは、出張続きの合間を縫って、まずは習うより慣れろと右も左も解らないまま、動き出しました。間に3日間の出張も挟んでいるので、実質上は四日間しか動かしていませんでした。それでも、だんだん解ってきて、音は良い音が出ていました。

ただ、細かな設定は、解らずMFさんの設定のまま使っていますが、roonのコントロール部分は、ipadに移したので、使い勝手は格段に向上しました。新しくハードディスクをつけて録りだめた4トラックテープからのDSDファイルも本来の実力を発揮し始めたようです。


北海道から戻ってきた晩はすぐ寝てしまいましたが、翌日は起きて早速、音出しをして楽しんでいました。ところが、使用中に原因不明で、再生をしなくなります。そんなときは、面倒でも再起動してくれと言うことでしたので、起動の順番を間違えず、一つづつ電源を入れていきます。すると、しばらくは作動しているのですが、何かの拍子にDAC用のPCの電源が落ちる事がありました。

f0108399_11424306.jpg


翌日の日曜も同じような調子で、電源が落ちる頻度が高くなってきました。よく調べると、使っている電源ケーブルの接触不良のようです。どうやら、この製品用のケーブルではなく、微妙に径が小さく、接触不良を起こすようです。


その原因がわかるまでは、大変でした。結局最後は、コントロール側のソフトもフリーズして動かなくなりました。日曜日の晩は、そのフリーズ対策で何時間も無駄にしました。やはり中身を良く理解していないと、こんな時に困ります。ipadのアプリの完全なシャットダウンを行っていなかったようです。


月曜日の夕方、仕事を終えてからMFさんが来てくれました。やはり、原因は規格外のケーブルにあった様です。それを直し、動き出してからは、HQplayerの各種フィルターの音の差を検証してみました。これが各々大変な違いで、付属している日本語のマニュアルにはその辺のところが詳しく載っていません。roonに詳しいのびーさんに頼んで、英文のマニュアルを手に入れないといけませんね。


PCM用、DSD用とフィルターとディザー、オーバーサンプリング、そして、送り出す方のビットレートを変えると、音は同じソフトとは思えない程の変化がありました。いろいろ触ったおかげで、HQplayerの操作には大分慣れてきたようです(笑)。なにごとも経験で自分で操作しないと解りませんね。その意味では、全くコンピューターに触っていない人は、やはり導入は難しいかもしれません。

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いろいろやっていくうちに、お借りしていたDAC用のPCの電源に入っているノイズフィルターを購入した新品に交換しようと言うことになりました。いずれも、DACへ送り出すNAA用のPCに供給するUSB電源からのイズを除去する装置です。最初にメインのフィルターに行く前に使用するDC Power Filer(写真左)を交換したら、何これ?というぐらい音が変わりました。いままでお借りしていたのは、旧タイプで3年ほど使用していた物だそうです。新品に変わった所為か、それともヴァージョンが変わったのか、全く違う音に変わりました。


それならばと、最後のUSBのアースのループを除去するiDefender3.0というUSBアダプターも新しいヴァージョンに交換しました。MFさんによれば、これもプロポーションも変わった新型だそうです。


これが、一番変わりました。


この機器の役割は、アースのグランドループを遮断して、ノイズのフロワーを下げ、よりダイナミックな音のコントラストと暖かさと解像力を増します。その通りです。この機器の交換が、一番大きく音が変わりました。


MFさんが言われるには、こんなにはっきりと効果が聞き取れたのは、家のユニコーンがはじめてだそうです。嬉しいですね。この音なら、アナログ党のうるさ型も納得されるでしょう(爆)。
https://tannoy.exblog.jp/30520169/

35. 中川隆[-10877] koaQ7Jey 2019年4月07日 00:21:49 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[1152] 報告
実験は続きます・・・「桜満開のGRF邸訪問記」 GRFのある部屋 2019年 04月 06日
https://tannoy.exblog.jp/30525179/


月曜日の晩にMFさんに来ていただき、システムのリカバリーの方法を教わりました。また、HQ Player のフィルタの設定も試してみて、使いこなしを徐々に理解してきました。システムの構成が解ってくれば、どの順番に立ち上げれば良いのかが分かってきますが、このあたりが、今少しシンプルにならないと、どなたにもつかえるとはいいにくいですね。でも、リカバリーの対応は電源の立ち上がりの順番だけだとも言えるので、タイマーと両切りスイッチをうまく使えば、スイッチ一つで自動的に立ち上がると思いますが、いかがでしょうか?

二つの別々な実験を同時に行ってしまったので、当初の大きな部屋での実験が第一段階のままでなかなか進みません。あれもこれもという欲張りな所為でしょう。現段階は、既存のアンプに並列に繋いでいるだけなので、大音量時のアンプの負荷やインピーダンスの整合を考えると、パワーアンプをもうワンセット足して実験するのが、第二段階です。同じパワーアンプを使っている和室から持ち込み、アッティネッターを使って音量の調整すれば良いので、簡単にできるのですが、実験中は和室側が聴けなくなるので、同時進行してしまったジレンマに自ら陥っています(汗)。


後方のT-40だけをSD05で鳴らす手もありますが、やはり音質と音色が変わってしまい、その場合は、二台ともSD05にするべきでしょう。すると今の音からはやはり離れます。マルチアンプの功罪も考えなくてはなりません。今使っている是枝さん特製の6336Bアンプは、真空管のインピーダンスが800Ωと低いので、トランスをずらして使っています。その分低くなる方へは、余裕があるそうです。やはり同じアンプで実験しないと解らないですね。


最近は、忙しくなかなか実験の時間がとれません。ますます増してきた老人力のおかげで、夜には集中力が無くなります。ときどき、真夜中に起きて、聞いたりするのですが、やはり音量には限界もあります。今週は、夜から明け方に掛けてはとても寒いので、体調にも気をつけないとなりませんし・・・

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そんな中、今の音を聞きたいと、チューバホーンさんがshanshanさんと見えました。当日は仕事の打ち合わせが多い日で、私の気持ちが仕事モードから切り替わらず、オーディオの方に切り替わりませんでした。そこで、変化の大きい和室の方をメインに聴いていただきました。

MFシステムが導入された和室の方は、私がつくり貯めている4trテープから変換したDSDファイルなので、元の音の凄さを味わってもらえます。最低域の深さや厚みは、レコード、CDからは味わえないテープ独自の世界です。その音を聞いていただき、レコードやCD、dccから作成したファイルにも驚いていただきました。誰が聴いても違いがわかりますね。違いがわかりやすい和室の方で一時間半の1時間を使ってしまいました。


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一方、時間が押した大きな方の部屋では、気持ちの切り替えも難しいし、落ち着いて音楽を聴く雰囲気ではないので、チューバホーンさんをご満足させられなかったようです。やはりこちらの準備が整ってからお聴かせするべきでしたね。


オーディオは、そこに至るアプローチと、お招きする人の気持ちの向きようで、評価が変わります。また、同じ音を聴いても、全く違う評価が来るのもオーディオです。究極、自分の好きな音がするかどうかで評価が分かれますから、想像外の違いが明らかに聴ける、和室の音の差はサプライズでしょうが、コンサートホール、それもムジークフェラインでのアンビエンスを出そうという試みは、彼の音作りとは違う方向性だと私も感じました。


shanshanさんの「これはもうオーディオの世界ではない」というつぶやきが私には嬉しかったです。

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二週間前、東京の桜開花宣言の時に、GRFさんからUnicornのある部屋で実験のお話しを頂きました。その際は、実験の内容は詳しくは教えていただけなかったのですが、どうやら新しいPCオーディオを始められたということがわかりました。


そして、花冷えの続いた東京もようやく桜が満開となり、同時にGRFさんの実験も成功したようなので、桜満開の実験室である、Unicornのある和室におじゃましてきました。


PCオーディオ音痴の私には、たくさん並んだ箱の正体も意味もわからないので、詳細な説明は控えさせていただきますが、とりあえず操作はiPadで行えるという事はわかりました(笑)。


私が使用しているDACも、USB入力があり、DSD音源の再生が出来るのですが、音源の確保を含めてずっと足踏み状態なので、DSD音源のネイティブ再生に興味津々で、説明はそこそこにまずはその音から聴かせて頂きました。


カラヤンの1964年盤のベートーヴェンの第9の第4楽章の冒頭部とわかったのですが、地を這うような分厚いコントラバスの響きが、シングルコーンのユニコーンから聞こえるという驚きに、思わず「これオープンリールそのものじゃないですか!とGRFさんに話しかけてしまいました。

続けてかかった、越路吹雪のサントワマミーはとても良い音で、ユニコーンの部屋では、レコードを聴いたことが無かったので、はじめは音源が解らない程でしたが、よく聞くとレコードそのものの質感でした。


GRFさんが10年前にプロデュースして、杉並公会堂でDSDの5.6Mで録音されたJazzのリアルな質感に、テープ、レコード、DSDのメディアの特徴を、忠実に再現出来る領域にデジタルオーディオが進化していることを知りました。そして、この領域に至るには、極限までデジタルノイズをカットしなければならず、それには、このような装置が必要になるのだと理解に至りました。

前半はGRFさんの貴重な音源をDSDファイル化したものを聴かせていただいたのですが、後半は通常のCDをリッピングした曲を中心に聴かせていただきました。


こちらも、鮮度の高いCDサウンドが再現されていて、ディスク再生派の身としては、身の危険を感じました(笑)。その気持ちを見透かされたかどうかは、GRFさんに確認してみないとわからないのですが、チョン・ミョン・フンRCOの演奏のロメオとジュリエットのPCM音源で、聴き比べをさせてもらいました。


1.MF-PC+MeitnerDAC、dcc音源

2.MS-1+MeitnerDAC、CD音源

3.CD34改 CD音源


1.のMF-PCは音源がテープらしさというのか、土台がしっかりした音でしたので、この音が好印象でしたが、2. MS-1はトランスポートがEMMだったらと思ってしまいました。しかし、PCオーディオの音は、ディスク再生派としては、驚異的な結果でした。


3.のCD34改は、オーディオ的なSN比や解像力と行った違いよりも、音の表情や音色がまったく異なりました。しいて言えば凝集感のある密度の濃い音に感じました。この鳴り方を得意とする音源も有りそうなので、場合によっては、3.のCD34改が活躍できるチャンスもあるのではと思いました。

GRFさん、今回も貴重な体験をさせていただき、ありがとうございました。PCオーディオ、いつかトライしてみたいという気持ちが再燃して来ましたが、それ以上に、あの素晴らしい音源が記録されたSDカードが気になります(笑)。


                                        

チューバホーン

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チューバホーンさんからご感想が届きました。さすがに良く聞き分けられておられます。和室のユニコーンからあのような分厚い低音が出ることを聴いていただいただけでも、良かったかと思いました。

次回は、お時間を取り、じっくりお聞きいただきたいですね。shanshanさんもぜひ、また聴きに来て下さい。

https://tannoy.exblog.jp/30525179/

36. 中川隆[-9965] koaQ7Jey 2019年5月30日 08:09:28 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[2387] 報告

「デジタル」との出会い
http://www.aafc.jp/Essay/2016/Turedure/20160907Turedure-02.pdf

前の独身時代、会社の同僚が ポータ ブルのCDプレ ーヤーを持ち込んできたの がCDとの初遭遇です。

当時 、ラジオ技術誌の紙上で、デジタルマスターと各種カートリッジ の試聴試験が行われ、ダイナベクター社のカラットシリーズの評価が最も高かった為、早速、価格の安い方のカラットルビーを購入し愛用しておりまして、ターンテーブル・トーンアームもそれなりのものを使用しておりましたが、CDからの音が、わたくしが満足していたレコードの音 とさほど遜色がなく、大変な衝撃を受けました。

その後ソニーのCDプレーヤーを購入し、CDプレーヤーから出る音に、それなり に満足したのですが、どういう訳か1カ月もするとCDの音がつまらなくなり、レコードに逆戻り。

その時は、原因も考えすらしなかったのですが、その後、ラジオ技術誌でフィデリックスの中川さんが開発した、「ハーモネーター」の紹介記事が載り、失われた 20KHz 以上の重要性を認識した次第。 詳細は後述


「ハーモネーター」の価格は当時9万円と高額であった為、購入するまでには至りませんでしたが。

その後、CD とは暫くお さらばしていましたが、オーディオユニオンに行った時、パイオニアにレガートリンクと言う失われた高音域を電気的に付加する回路のついたCDプレーヤーが有ると聞いて、「 PD HL5 」を思い切って購入。

ところが、 橋真梨子 のハスキー ボイスが、ハスキーを通り越して、歪だらけのザラツキボイス。弦の音もうるさ過 ぎて聴けやしない。

どうしたものかと、思い悩んでいたときに、ご存知の方もいらっしゃると思いますが、サトームセンのオーディオフロアーの名物販売員だった茂木さん(現オーディオもてぎの社長)が、 エレプトン新潟精密社の高音域拡張機能を備えたDAコン
バータ「 FDA1241 」を一押ししており、更に、たまたま人間ドッグの待ち時間に立ち寄った千葉市のオーディオショップ「オンケン」でも「F DA1241 」とCECのCDトランスポート「 TL5100 」の 組み合わせ がベストとの話を受け、女房を拝み倒して購入。

結婚して以来、小遣い以外でオーディオ機器を購入したのは、この時が最初で最後
ところが、これが我がオーディオ人生の中で最大のがっかり。
橋真梨子も弦の音も、 「 PD HL5 」となんら変わらず。この日から、10数年に渡る、デジタル信号との長い長い闘いの日々が始まった訳です。


手始めに、PCM の理論も全く判らない人間が、秋葉原を彷徨い出会った海神無線で勧められるままに抵抗・ コンデンサー を購入し、無謀にも DAC やトランスポートの基板で使用の部品と交換。

効果は認められるが、目的には程遠く。その後、ネットの情報を頼りに DAC 基板の組み立てから始まり、 CMOS ・ DAC 等の IC チップをいじくりまわすようになり、ネット上で見つかった音質改良効果が有ると言う方法はオカルトめいた内容でも悉く試験。少しずつは良くなったかな。

劇的に改良効果をもたらしたのが、「ハーモネーター」を開発したフィデリ ックスのホームページの中で書かれた技術情報で見つけた2つの技術。


@一つは、「低ジッター水晶発振器」の情報中に書かれた、 FET を基準電圧とする 低雑 音 3 端子レギュレータで、雑音が通常の 3 端子レギュレータの数10分の 1 まで減 るとのこと。どうも、デジタルIC作動用の基準電圧を作る3端子レ
ギュレータ( 殆どのデジタル機器で使用)は雑音が多い為、どんなに供給電源をクリーン化しても、機器中で 3 端子レギュレータを使用する限り、電源由来の雑音は減らない為、ジッターも減らす事は出来ないようです。

これは効果が有りました。


Aもう一つは、 FET を使用したディスクリート水晶発振器

「低ジッター水晶発振器」の技術情報中には回路の詳細が書かれていなかった為、適 当に FET 使用の発振回路を見つけて、組んで見たところ甚だしい効果が有りました。

右図
http://www.aafc.jp/Essay/2016/Turedure/20160907Turedure-02.pdf

その後、中川さんの特許中の回路を見つけて組んでみると、更に改良効果あり
中川さんが測定したところでは、この手の水晶発振器の中では最もジッターが低い物の一つとの事
中川さんの技術力の高さが窺われる次第です。

2つとも部品代は数100 円で済む事から、大手メーカーの技術陣が中川さんレベルの開発を行ってくれていれば 、安価な CDプレーヤーでも、飛躍的な音質改良を行う事が出来たと思います。そうすれば、現在のオーディオ産業の衰退が少しでも防ぐ事が出来たのではないかと思うと、メーカーの技術者の怠慢に甚だしい憤りを感じる次第です。

※上記、2つの回路は MJ2016 年の 6月号に載っていますので、ご興味のある方はどうぞお試しを 。

尚、水晶発振器の回路は、特許申請されていますのでご注意を(特許技術の個人使用に違法性はありませんが)

先にも書きましたが、CD はジッターの問題以上の 20KHz 以上の超音波域をカットしたと言う致命的な欠陥が有ります。

テレビの番組で 2 回ほど
一つは「所さんの目がテン」、もう一つは番組名を忘れました

レコードと CD と聴き比べた際の脳波の違いを扱っていましたが、両番組とも、殆どの被験者はレコードを聴いた際にα波が発生するのに対し、同じ曲をCDで聴いた場合はβ波ばかりでα波は発生しないという結果でした。


20KHz 以上の超音波域が、 20KHz 以下の可聴帯域と連動して耳に入るとα波が発生するすると言う事 が、近年「ハイパーソニック・エフェクト 」と言う名で証明されています。

「ハイパーソニッ ク・エフェクト 」が得られる要因は

@ 20KHz 以上の超音波域が、 20KHz 以下の可聴領域と連動して出ている。

A 20KHz 以上の超音波域は、楽器の倍音である必要はなく、ランダムノイズで構わない。(レコードのスクラッチノイズ、テープのヒスノイズも効果が有るかもしれません)

※楽器で 20KHz 以上の倍音が出るのは、「チェンバロ」と「チター」のみで、他の楽器は、擦れた音とか、息漏れとか、楽器の倍音とは凡そかけ離れたランダムノイズが中心とのこと。

※「ハーモネーター」は超音波域として、熱雑音を使用しており、それを理由に「ハーモネーター」を否定される方がいますが、全くの的外れと言う事になります。


B 人間の耳は、構造的には 100kHz 以上の超音波域も感じる構造になっており、それが脳幹まで伝わり20KHz 以上の超音波域を感じてα波が発生するとのこと。

耳だけではなく、体全体で超音波域を感じているという説もあります。

※音として聞こえないのは、単に聴覚ネットワークが衰えた為で、脳はちゃんと感じているとの事。


C 最近の研究では、超音波域を聞くと、脳の老化も防げる とのこと。

※超音波域の倍音を含むチェンバロ
勿論生演奏のは、ピアノに比べ脳の活性化に効果が有るとの事

端的に言うと、

何らかの高音域拡張(補間)装置が無い場合は、
CD を聞いてもα波は出ない
CDを聴いても、レコードを聴いたときの様な感動は得られない

と言う事になります。

最近、ハイレゾが流行りだしたのは、これが原因です。


尚、経験上この手の装置を使う場合、充分なジッター対策を怠ると、単なる歪感増強装置になってしまいかねませんので注意が必要です。


※高音域拡張(補間)装置の例

フィデリックス ハーモネーター SH 20K (オークションで 2 万円以下で入手可)

ビクター K2 プロセッシング

パイオニア レガートリンクコンバージョン

テクニクス デジタルマスタープロセシング

新潟精密
フルエンシ DAC チップ( FN1241 FN1242A
ESOTERIC の X 30 や LUXMAN の D 80 で使用
PC オーディオ用再生ソ フト Frieve Audio


わたくし が在籍した会社の開発部門の人間に(食品の開発担当でオーディオの知識を持つ者はいません)に Frieve Audio を使用して、超音波域を付加した場合と、しない場合で聴き比べを行いましたが、 1 0人 が 10 人とも、超音波域を付加した方が、実際に音楽を聞いているような感じで良いとの答えでした。

※因みに、スピーカーはパソコンのUSB端子に直接接続するタイプのおもちゃの様なUSBスピーカーを使用しています
酒の席で、これもオーディオに縁のない連中に聴かせたところ、殆ど皆が超音波域を付加した方が生っぽくて良いとの答えでした。

*オーディオファンは、左脳で音楽を聴くきら いがあるとの事ですので、意外と違いが判らないという方が多かったりする恐れはあります。

アナログで聴いていたころは、アイデンのユニットとフォステックスのツィーターで充分満足していましたが、デジタルを音源にすると、音の濁りが気になり、何とかならないかと血迷い本来関係が無い筈のスピーカーの低音・中音・高音用の全
てのユニ ット を交換する事になり大変な出費となってしまいました。

アンプの部品も、金属皮膜かカーボン抵抗で間に合っていたものを高価な巻線抵抗に交換するなど、デジタルは全くの銭食い虫です。

今考えると、音の入口(DAC 周り) を改良すれば済んだ事ですが、当時は DAC の改良がどこまで出来るのか未知数で、ついついアンプ・スピーカーの方まで手を染めてしまった次第です。

アナログの時代は、安い装置でもそれなりの音が出てくれましたが。デジタルはジッター対策や高音域の補間対策を怠るとまともな音が出ないという、全くマニア泣かせの問題児で、メーカーもデジタルを世に送り込んだ以上、責任を持ってまともな音の出る機器を開発しろと叫びたい気持ちでいっぱいです。


「PC オーディオ」との出会い


秋葉原の「アポロ電子」と言う真空管販売店を訪れた際、店主が年配のお客さんと談笑しながら、こちらを向いて、

「デジタルは CDプレーヤーで聴くより、 iPad で聴いた方が音が良いよ」

と話し掛けてきました。


iPad や iPhone に全く縁のない わたくしには、何の事か意味も判らずポカンとして相槌を打つだけでしたが。

その後、PC オーディオなるものがボチボチと世の中に姿を見せるようになり 試
してみるかと USB の信号の一本を DAC のデジタル入力に繋いだのですが、当
然音は出ず見事に撃沈 。

調べてみると、 USB DAC なるもの が必要とのことで、キットを購入し、自作の DAC に組み込んで試聴。 CDプレーヤー独特の賑やかさが抑えられ、落ち着いた音が出て、ひょっとしたらと期待を抱かせました。

試聴に使用したパソコンは、物置に仕舞い込んだ 2000 年に購入した低スペック品。高スペックのPCを使用すれば、更に音が良くなるかと Core 2 Duo モデルをオークシ ョンで入手 。ところが、音がこもって 前に出てこない。またまた、オカルトめいた話になりますが、ネットで見るとどうもスペックの低い PC の方が音が良いという書き込みがボチボチと。


低スペックのノートパソコンは、オークションで 2,000 円程度で入手できるため、試験用に何台入手した事か。 やはり低スペックのパソコンの方が、音に躍動感が有るようです。

ネットを見ると、再生ソ フトでも音が変わると何種もの再生ソフト が紹介されており、何せ無料で再生ソフトが入手できる ので、色々 と試 しました。

OS は Windows より Mac の方が音が良い とか 、Linux は更に音が良いとか。

出張中に Linux の案内書を購入 もちろん自費で
恐る恐るネットのブログを参考にしながらインストール。それがなんと、インストールに成功しただけでなく、意外にも音出しにも成功。ほんと、良いおもちゃです。

Linux は Windows に比べ OS 自体が軽いせいか、音も快調。
何せ Linux の OS は無料で入手できますから、色々な OSを試す事が出来てそれはそれは楽しい事。

Linux には、マニアの間では一番音が良いとされる Voyage Mpd なる音楽再生に特化した超軽量の O S(他のパソコンでリモートコントロールして音を出すタイプ)などもあり、まるでカートリッジ を交換するような楽しみが有ります。

わたくしが試験した中では、 Puppy linux と言う超軽量タイプの OS (メモリに OS 自体をコピーして使用するので動作がきわめて速い)の音が一番良いかなという印象です。

Puppy linux を音楽用に特化した MpdPup なる OS の様に、 Voyage Mpd を遥かに超えたOS もあり、暇つぶしにはもってこいです。

USB DAC 本体も大分改良が進んで音の方も改善されて、 CDプレーヤーと比較しても甲乙つけがたく、音が落ち着いている分 PC オーディオの方が聴きやすいかなと言った印象です。

勿論、気分や ソース によって、 CD の方が好ましいと感じる時もあります。
この辺は、 カート リッジの交換と同じような感覚です。

PC で音楽再生をと言うと眉をひそめる向きもありますが、考えてみると、 CD プレーヤーは CD のデーターをその場で必死にエラーを補正しながら読み取りますが、PC は既に取り込んだ音楽ファイルのデジタルデーターを DAC に流し込むだけですから、無駄な労力を使わない分、余裕で再生が出来るのかもしれません。何せ CD 作成時はパソコンで音源を 編集するとの 事ですので、 PC オーディオは元来 CD プレーヤーと兄弟のような関係にあるのかもしれません。
http://www.aafc.jp/Essay/2016/Turedure/20160907Turedure-02.pdf

37. 中川隆[-9546] koaQ7Jey 2019年6月17日 12:07:03 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[2932] 報告


PCオーディオについて オーディオ南海 西田辺店
http://www.audionankai-n.jp/computer_audio.html

アナログか?デジタルか?という論争は永遠に決着のつかない「不毛の論争」です。

当店のコンセプトである「発想・選択・自由自在」の観点から述べさせていただくと,どちらを選ぶのも人それぞれで,当店が押し付けるものではありません。できれば両方を楽しんでしまえばいいのです。

このコーナーでお話しさせていただくのは,これからのデジタル音源はどう再生されるのがベストか?ということです。
このコーナーは一人のオーディオ・ファンである Jazz Audio(ニックネーム) が書かせていただきました。よって,オーディオ南海 西田辺店には一切の責任はありません。


これからのデジタル・プレーヤー

現在,市販されているパッケージ・ソフトはCD,SACD,DVD(オーディオ)ぐらいでしょうか。

市場に出回っているデジタル・プレーヤーはCD/SACDプレーヤーがメインで,あとはユニバーサル・ディスク・プレーヤーなる機種がちらほらと散見される程度です。
いつの間にか,CD専用機は姿を消してしまいました。一般的にはCDの音質で十分であると考えるのですが,オーディオ・メーカーは,今の「オーディオ不況」を乗り切るためにCD/SACDプレーヤーに矛先を向けてしまいました。SACDやDVDオーディオは,全く普及していないにもかかわらず…。

また,SACD用のピックアップはCD用のピックアップに比べて非常に寿命が短いということが経験として分かってきました。CD/SACDプレーヤーでCDはまだまだ再生できるのに,SACDが再生できなくなってしまうということが起こりうるのです!そうなった時点で,そのディスク・ドライブのメカは生産完了ということが多くて,修理不能という事態に陥ってしまう場合もあります。

ハイレゾ音源の配信が始まると,CD/SACDプレーヤーにUSB入力端子を設けるメーカーが増えてきました。こうなってしまってはもうユーザー不在の戦略であり,将来のデジタル音源をどのように再生するのかという目標・到達点が全くもって見えません。

PCトランスポートの出現!

そこで「PCトランスポート」という考え方が出現しました。今までのディスク・プレーヤーの貧相なCPUではなくて,有り余る処理能力を持った高速なCPUでデジタル信号を処理するというものです。
取り扱うことができるデジタル音源は

  CDをはじめとする16bit/44.1kHzのPCM音源
  SACDに使用されているDSD音源
  24bit/192kHzを代表とするハイレゾPCM音源

など全てのデジタル音源が再生できるというものです。24bit/352.8kHzのハイレゾ・デジタル音源も配信されつつあるようです。

PCオーディオと言っても従来のDAC以降(プリアンプ,パワーアンプ,スピーカー等)は現状の愛着のある機器をそのまま使うのです。今までのCDトランスポートのみがPCに置き換わるだけです。
必要なハードウェア

必要なハードウェアは

  パソコン(OSはWindows,Mac,Linuxのいずれか)
  CDドライブ(リッピング用に必要であれば)
  外付けHDD(容量は2~3TBぐらい)
  バックアップ用HDD(容量は2~3TBぐらい)

  DACにUSB入力がない場合はUSBをS/PDIFに変換するDDC
  高音質を狙うならマスタークロック・ジェネレーター
  各種デジタル・ケーブル

程度です。

必要な機器が多いようにも思いますが,機器単体の価格は「オーディオ価格」と比べれば「月とスッポン」ですので,そんなに初期費用は大きくありません。


必要なソフトウェア

必要なソフトウェアはパソコンのOSによっても変わってきますが,私の場合“iTunes”が必須ですので

  iTunes(音楽データ管理用ソフト)
  音楽再生専用のプレーヤー
  リッピング用ソフト
  オーディオ・コンバーター(音楽データのフォーマット変換ソフト)
  AU(オーディオ・ユニットというプラグイン)

程度です。

上記ソフトウェアで有料なのは“音楽再生専用のプレーヤー”および“AU”くらいで,あとのソフトウェアはフリーで無償です。

また,“iTunes”は単独でもCDをリッピングしたり音楽再生もできるのですが,ちょっとその精度が不安ですので音楽データ管理用ソフトとして使用します。その使用感は抜群の使い易さが魅力で,他の追従を許しません。

快適なPCトランスポートを楽しむために

必要なハードウェアとソフトウェアが揃いました。これで,お手持ちのCDをリッピングしてHDDに保存します。

ハイレゾ音源を聴きたければ,ハイレゾ配信サイトからダウンロードしてHDDに保存します。DSD音源も同様です。

このままでも,十分な高音質が期待できますが,ここでAU(オーディオ・ユニットというプラグイン)でご自身の趣向にあった音に仕上げることにより,十分な手間をかけることができます。

AUにはパラメトリック・イコライザーやリバーブなどがあり,いろいろな効果を付加させることができますので,十分な時間と手間をかけて,音質を調整してください。

また,パソコン,CDドライブ,HDドライブやDACのインシュレーターや各機器をつなぐ各種デジタル・ケーブルでも思った以上に音が変化しますので挑戦してみてください。

ご自身の目指す音を求めて,オーディオ・ライフを満喫してくださいませ。

私的PCトランスポートの楽しみ方

私の個人的なPCトランスポートの楽しみ方・考え方を書いてみます。

LINNの提案するネットワーク・ミュージック・プレーヤーという考え方も興味深いものがあります。DACにイーサネット・インターフェイスを持ったものです。LANケーブルを各部屋に敷設しておくと,共有のNASに保存している音源を各部屋で再生可能というものです。ただ,各部屋にネットワーク・ミュージック・プレーヤーのDSMとオーディオ装置が必要なので,日常の生活のいかなる場所・時にも音楽を楽しむという習慣があまりない日本の文化に溶け込めるかどうかは疑問です。

私の場合はオーディオ装置を設置している部屋のみで高音質な音楽を聴くことができればそれでOKなので,PCのUSB出力を受けることができるDACを選択しました。この方がDACの選択肢も広がりますし,LANケーブルの敷設も必要ありません。

次に,PCのOSの選択が必要です。WindowsかMac OSかLinuxか?一般的には普及率の高いWindowsが選択される場合が多いと思います。私も初めはWindowsから取り組みました。

Windows版のお勧めミュージック・プレーヤーは下記の通りです。

  JPLAY(http://jplay.eu/
  HQPlayer(http://www.hqplayer.jp/
  XXHighEnd(http://www.phasure.com/index.php

いずれも有料のミュージック・プレーヤーです。3つ目の“XXHighEnd”はとても怪しい雰囲気ですが,音は好みでした。

ただ,3つともプレイ・リストの使い方が iTunes と比べると残念な使用感でした。私が使っていたのは,もう随分と前なので進歩しているかも知れません。

Mac OSに私が移行したのは,iTunes の使い良さを生かしたいとの思いからです。

Mac OS版のお勧めミュージック・プレーヤーは下記の通りです。

  Audirvana Plus(http://audirvana.com/
  Fidelia(http://www.audiofile-engineering.com/fidelia/
  Pure Music Ver.2(http://channld.com/puremusic/
  Amarra+Amarra sQ(http://www.sonicstudio.com/

いずれも有料のミュージック・プレーヤーです。

“Audirvana Plus”は最もお勧めのミュージック・プレーヤーです。iTunes との連携プレイも完璧で,AUも4種類組み込むことが可能です。機能も申し分なく,音質も最高クラスです。

“Fidelia”は iTunes との連携プレイが出来ないのが残念です。AUは3種類組み込むことが可能です。ただ,もう開発は終了してしまったのか,最近はバージョンアップがありません。

“Pure Music Ver.2”は iTunes との連携プレイも出来て,AUも沢山組み込むことが可能です。ただ,多機能過ぎて使いこなしに少々難ありで,音質は可もなく不可もなくという感じです。

“Amarra”は当初,非常に価格が高くて日本の代理店を通してしか入手できず,評判は大変良かったのですけれど私としてはあまりよろしくない印象を持っています。iTunes との連携プレイは可能ですが,AUは組み込めずに独自の“Amarra sQ”というパラメトリック・イコライザーを別売で入手できます。ただ,操作性が独自のものであり,操作感が良いとは言えません。今は他のミュージック・プレーヤーを意識してか価格も抑えられて,ネットからダウンロードできるようです。

Mac OSを導入するのに一番大切なことはミュージック・プレーヤーが iTunes と連携できるものが多いということとAU(オーディオ・ユニット)というプラグインを組み込むことができるものが多いという2つの利点があるということです。

Windowsのミュージック・プレーヤーでも iTunes と連携できるものやAUが組み込めるものが存在するとは思いますが,特に iTunes との連携がぎこちない(動作が遅くて使い物にならない?)ものが多いと感じます。やっぱり,iTunes は Apple の製品で動作させた方がいいでしょう。

Linuxのマシンは使ったことがないのでお話はできません。ただ,使いにくいということは聞いたことがありますが,OSが単純なので最も音が良いとの評判もあります。


iTunesとAU(オーディオ・ユニット)

PCオーディオの魅力はやはり iTunes と AU に尽きると思います。iTunes と AU を別に使わなくても高音質は手に入るでしょう。ハイレゾ音源やDSD音源を再生すれば,CDやSACDの音質を簡単に超えることができます。周波数特性やS/Nなどの物理特性的性能はアナログ・デジタルを両方含めても最高でしょう。

ただ,使い勝手がよろしくないとか音が硬くて音楽を楽しめないという方も出てくるでしょう。アナログを楽しむ場合には工夫して使い勝手を良くしたり,カートリッジやトーンアームを交換して音を自身の好みに近づけることができます。

PCオーディオでは最高の使い勝手を実現するために iTunes を使ったり,好みの音質に調整するために AU を使うことができます。

iTunes を音楽データ管理用ソフトとして使用する場合,“flacファイル”と“DSDファイル”は取り込むことができません。そのため,“flacファイル”はオーディオ・コンバーターを用いて“wavファイル”などに変換して iTunes に取り込む必要があります。また,“DSDファイル”は使用しているミュージック・プレーヤー独自のプレイ・リストに取り込んで再生する必要があります。

もう一つ iTunes を音楽データ管理用ソフトとして使用する場合に問題があります。“wavファイル”を取り込む場合には曲情報などは取り込むことができません。これは大問題で,ミュージシャン名やアルバム・タイトルをなかなか覚えることができないような初老の私にはアルバム・ジャケットの画像で聴きたいアルバムを探すのが通例となっています。ですから“wavファイル”で取り込んだアルバムのジャケットの画像が表示されないということは致命的な問題です!できるなら,高音質の“wavファイル”で音楽データーは残したいものですが,こんな場合でも大丈夫!なのです。“wavファイル”で取り込んだアルバムの最後の曲として“mp3ファイル”を追加して,その曲のアートワークとしてジャケット画像を登録すれば良いのです。

“mp3ファイル”は無音状態で曲の長さは1秒ぐらいが適当です。そして,その“mp3ファイル”は再生しないように設定します。

上記のような感じにします。必要なら“mp3ファイル”は下記よりダウンロードしてください。

“mp3ファイル”のダウンロードはこちらから → 
http://www.audionankai-n.jp/computer_audio.html


これで iTunes は最高のプレイ・リストになるでしょう。

AU(オーディオ・ユニット・プラグイン)については,web上にフリー(無償)でダウンロードできるものが多数存在しますが,私としては「おもちゃ」みたいで全く使う気になれなかったものがほとんどです。

有償のAUをいろいろと探してみますと,Pro Tools や Logic Pro X(Apple)という凄いソフトウェアがありますが全く使い方が分からない…。(泣)

それで,やっと探し当てたのが

  iZotope(https://www.izotope.com/
  Waves Audio(http://www.waves.com/

のプラグインです。

 iZotope OZONE 6                 Waves GEQ

 Waves Linear Phase EQ             Waves IR1 Convolution Reverb

価格は一つのプラグインを数万円で入手できます。iZotope も Waves もプロのレコーディングでミキシング・ツールとして活躍していますので,十分なクオリティーを感じさせてくれます。

これらを外付けのハードで揃えるとなると Accuphase のヴォイシング・イコライザー1台で \850,000 ぐらいの出資を覚悟せねばなりません!

なにも周波数特性が一直線であるばかりが高音質ではないと思います。もっと積極的に自分自身のお好みの音質に仕上げられてはいかがでしょうか?


USB入力付きD/Aコンバーター

この際,お持ちのD/Aコンバーターが旧くなってきて,そろそろ新調しようとお考えの方はUSB入力付きのD/Aコンバーターをお勧めします。


dCS や NAGRA や LINDEMANN などから,続々と魅力的な製品が出現しています!
(The End)
http://www.audionankai-n.jp/computer_audio.html

38. 中川隆[-9538] koaQ7Jey 2019年6月17日 15:20:51 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[2940] 報告

ドイツ製ヴィンテージ・オーディオ販売 クラング・クンスト KLANG-KUNST
http://www.asyura2.com/18/reki3/msg/479.html


クラング・クンスト オーディオ愛好家向けVolumioの活用方法(インストール編)
https://www.klang.jp/index.php?f=&ci=10069&i=10651


VolumioはバージョンアップしてVolumio2になった


 高レベルなオーディオ愛好家のみなさんの多くは、きっと高価なネットワークプレーヤーで音楽データを再生していることでしょう。いっぽう、わたし(小林)がヴィンテージ愛好家なせいか、訪問させていただくリスニングルームでは、アナログはEMT927か930が、デジタルは古いスチューダーなどのフィリップス系メカのCDプレーヤーが多いようです(2017年までの経験)。そういったベテランのみなさんから見れば、流行りのデジタル機器は安くてちっぽけで、雑誌の付録みたいに思えてしまうことでしょう。

 でも、安い最新機器のなかには、とても優れた性能のものがあって、なかには測定が難しいほど低歪率なものもあります。豪華な高級機器は、価格を正当化するための複雑な回路や、能書き付きの大げさな部品に起因する大型化と、それらにともなう配線の延長などによって、かえって歪みが増し、音に色付けや僅かな濁りがある(それがブランドの音作り?)ばあいが少なくありません。デジタルでは、大きくて重いほうが良いとは限らないどころか、逆の場合もあるのです。

訪問先にあった小型デジタル機器の対極にある重厚なアナログプレーヤーEMT927

 ご自分の装置の音質に気に入らない部分があって、それをデジタル再生機器などの色付けで中和しようというのなら個性的な高級機を使うのもありですが、わたしは愛用するヴィンテージスピーカーの音を台無しにするような濃い味付けの音作りは勘弁してもらいたいので、デジタル再生には「ヴォリューミオ(Volimio)」という無料のソフトを、安いミニパソコンにインストールしたものをメインにしています。バイオリニストの「グリュミオー」みたいに聞こえたので、「ヴォリューミオ」という名前はには良い印象をもっています(原語では「Volumio」と「Grumiaux」でぜんぜんちがいますね)。

 パソコン(PC)オーディオに詳しい人たちにとって、Volumioは何年も前からメジャーでしたが、主にラズベリーパイ(RaspberryPi)というミニパソコンに基本ソフトごとインストールして使うので、ベテランのオーディオ愛好家にとっては敷居が高いようです。しかし、わたしの経験では、Volumioと気に入ったDAコンバーター(DAC)の組み合わせが、最も優れた音楽データ再生装置です。MACやWindowsなどの高性能パソコンや、数百万円もする有名メーカー製品と比較しても、音質も含めて総合的に上だと考えています。人には言えないほどのお金をかけてしまっている我ら筋金入りのオーディオ愛好家(あるいはオーディオ馬鹿)こそ、Volumioユーザーになるべきなのです。

 ちょっと前置きが長くなってしまいましたが、そういったわけで「オーディオ愛好家向けVolumioのインストールと活用方法」をご紹介します。あま多あるPCオーディオ的な解説ではなく、本格的なオーディオ愛好家向けの解説ですから、「やりすぎ」と思われてしまう部分があるかもしれませんが、気にすることはありません。なにしろ、ご自慢の再生装置のコストと比べればppmオーダーの価格にしかなりませんから、いますぐアマゾンなどでRaspberry Piを購入してスタートしましょう。

※大変申し訳ありませんが、この解説やその結果についての補償とサポートは一切ありません。パソコンが苦手な方は、友人やオーディオの弟子などに手伝いを依頼してください。


(2018年4月版)Volumio2のインストールと設定方法


 まず、Raspberry Pi には種類がたくさんあるので、どれを買ったらよいか迷ってしまいますが、現時点では2018年3月に発売された最新の「Raspberry Pi 3B+」か、ひとつ前の「Raspberry Pi 3B」を購入すれば間違いありません。もっと旧型のRaspberry Piや下位モデルでも大抵は問題なく使えますが、本体は5千円程度と安い真空管くらいの価格ですから、新しいモデルを買うようにしましょう。

ラズベリーパイ(RaspberryPi) 3B と RSコンポーネンツ社の純正ケース

 最近のRaspberry Piは無線LAN機能を内蔵しているので、電気通信事業法に基づく「技術基準適合認定」が必要です。日本国内で製造されたものを購入すれば付いているはずです。ちなみに、現在はオーディオ愛好家にとって馴染みの深いSONYが製造しています。ただし、今回ご説明する方法では無線を使いません。

  Raspberry Pi本体はむき出しの小さな基板1枚だけなので、電源とケースを買う必要があります。ケースは安っぽいプラスチック製ばかりなので、とりあえず純正のケースにしておけば無難です。アマゾンを見てみると、純正ではなく「Official」と表記されていました。純正というのは、電子部品の大手通販業者である英国のRSコンポーネンツ社の製品ということです。Raspberry Pi は安価な教育用パソコンとして、2011年にRaspberry Pi財団によって開発され、2012年からRSコンポーネンツ社によって供給されてきました。

ラズベリーパイ(RaspberryPi) 3(B) 用の RS純正電源

 そのほかに用意する必要があるものは、電源とマイクロSDカード、USBケーブル、LANケーブル、大容量ディスクです。オーディオ愛好家は電源に尋常でないこだわりがあって、いろいろと物色したくなるでしょうが、千数百円のRaspberry Pi用ACアダプタ型電源を購入すれば十分です。RS純正品はアマゾンにはなくて、同様なものが売られているようです。5 Vで2.5 A以上のものであれば、どちらでもいいと思います。RS純正品はRaspberry Pi本体やケースとともに、RSオンラインで購入できます。

■RSオンライン
https://jp.rs-online.com

 マイクロSDカードは、どれでもVolumioが動作するとは限りません。無難な東芝の16G Class 10 UHS-1の安いカードがお薦めです。わたしは本業のシステム構築でRaspberry Piをよく使い、高い性能が求められるばあいは下記のトランセンド社のカードを使うことがありますが、Volumioにはそこまで必要ありません。
「Transcend High Endurance micro SDHC 16G Class 10 TS16GUSDHC10V」

 オーディオ愛好家は何でもハイスペックで高価なものが良いと思いがちですが、32G以上のカードは相性が悪くてVolumioが動作しないものの割合が増えるうえ、今回ご説明する方法ではカードに音楽データを保存しませんから、大容量が無駄になってしまいます。かつて懐かしの「オーレックス」ブランドでオーディオに貢献し、いまは色々と大変な東芝のカードを使ってあげましょう。私のVolumioも写真のカードで快調に動作しています。

無難な東芝製16GマイクロSDカード(アダプター付き)

 接続ケーブルもまた難物で、神仏に貢ぐがごとき散財をしてしまうオーディオ愛好家もいるほどですが、まずは家電量販店で売っているような普通のケーブルでスタートしましょう。Raspberry Piが軽いので、細めのケーブルがお薦めです。USBケーブルのRaspberry Pi側のコネクターはパソコンと同じタイプです。DAC側はお使いのDACに合わせてください。現在の多くのDACには、標準的なプリンターと同じタイプのコネクターが付いています。ですから、プリンター用のUSB2.0ケーブルを買えば大丈夫なことが多いと思います。

 LANケーブルはCAT-5eかCAT-6のパソコン用ケーブルでOKです。USBケーブルもLANケーブルも、オーディオ用と称する高額品がありますが、5千円のRaspberry Piの基板内を流れて出てきた信号を、1本数万円もするケーブルに通すことにどんな意味があるのか、冷静に考えてからにしましょう。ケーブルと音質については、後の「(チーニング編)」でご説明します。そのときに、必要があれば買い替えるようにしてください。最初から特殊なものを使うと、思わぬ落とし穴にはまってしまうかもしれません。


マイクロSDカードのフォーマット


 必要なものがそろったら、インストール作業を始めます。インストールにはデスクトップでもノートでも良いので、インターネットに接続した普通のWindowsパソコンを使います。MACでも出来ますが、ここでは説明しませんので、別の詳しい人に聞いてください。申し訳ありません。

 パソコンにはSDカードを挿入するスロットが必要なので、無ければUSBカードリーダーなどを購入してください。また、パソコンには管理者権限のあるユーザーでログインしてください。その前提でご説明します。これまでに拝見させていただいたオーディオ愛好家のパソコンは、すべて管理者ユーザーでログインしておられましたので、大抵は大丈夫だと思います。

 まずは専用アプリケーションによるマイクロSDカードのフォーマットからです。わたしを含む多くのRaspberry Piユーザーが使っているのは、SDカードのメーカー団体が配布している「SDメモリカードフォーマッター」で、ちょうどこの記事を書いている最中にバージョンアップされ、これまで2系統あったものがバージョン5で統合されたようです。早速試したところ、無事にVolumioがインストールできました。わたしのパソコンはWindows 7(プロ)を10にバージョンアップしたものです。

■SDメモリカードフォーマッター
https://www.sdcard.org/jp/downloads/

SDメモリーカードフォーマッターのダウンロードページ

 上のページの下側にダウンロードボタンががありますので、スクロールしてWindows用をクリックすると、英語のユーザーライセンス同意事項がドバッと表示されます。(なんとなく)確認したら、「同意します」をクリックしてダウンロードしましょう。

タイトルなし

 「SD_CardFormatter0500SetupJP.exe」といった(0500のバージョン部分は変わります)ファイルのダウンロードが完了したら、(ダブルクリックして)実行します。すると、

このアプリがデバイスに変更を加えることを許可しますか?
SD Card Formatter Setup
確認済みの発行元: Tuxera Inc

といった警告が表示されますので、「はい」をクリックして進めてください。あとは通常のインストールと同じなので、デフォルトの指示通り「次へ(N)」をクリックして進めてください。メジャーなソフトはフィッシングに使われることが多いので、慌てて偽物をインストールしないように注意してください。ほかのアプリも同様です。

 インストールが完了すると、「SDメモリカードフォーマッター」の起動が始まり、再び先ほどと同じ警告が表示されます。「はい」をクリックしてアプリが起動したら、インストール成功です。せっかく起動したアプリですが、ここでは×をクリックしてすぐに終了させます。このとき、SDカードを挿入するカードリーダーのスロットの状態によっては、起動後に固まってしまうことがあります。そのばあいは、辛抱強く×(閉じるバツ)をクリックするなどして強制終了し、念のためにパソコンを再起動しましょう。メモリカードの操作では、一般にパソコンが不安定になる傾向があります。

動作中の「SDメモリカードフォーマッター」

 いよいよフォーマットです。マイクロSDカードをアダプターに挿入し、アダプターごとパソコンのカードスロットに挿入します。それ以外のカードやUSBメモリなどは、一切挿入しないようにしてください。もし、マイクロSDカード未挿入のアダプターだけを挿入すると、パソコンや「SDメモリカードフォーマッター」が固まることがありますので、やはり強制終了+再起動でやり直しましょう。フォーマットするマイクロSDカードのみが挿入されている状態で、デスクトップに出来ているはずの「SD Card Formatter」のショートカットをクリックして、再度「SDメモリカードフォーマッター」を起動します。

 すると、フォーマットするマイクロSDカードが認識されているはずで、上のスクリーンショットの例では「H:」になっています。うっかりデジカメのカードをフォーマットするなど、ミスのないことを確認したら、「上書きフォーマット」を選択して「フォーマット」ボタンをクリックします。わたしのパソコンでは上書きフォーマットに10分ほどかかりましたが、カードの健全性確認になるのでそうしました。新品のマイクロSDカードなら、「クイックフォーマット」を選択してすぐに完了させても問題は起こらないでしょう。

タイトルなし

 「本当にフォーマットしてもよろしいですか?」という警告の「OK」をクリックしてしばらく待つと、「フォーマットが正常に終了しました。」といった表示が現われ、めでたくフォーマットが完了します。なお、ボリュームラベルは空欄のままで入力しません。Volumioのインストール時に消されてしまうからです。


■Volumioのインストール


 Volumioのインストールには、SDカードやUSBメモリなどにディスクイメージという特殊なファイルを書き込むためのアプリをダウンロードして使います。CD-Rを焼くアプリと似たようなことをメモリに対して行なうアプリで、下に示す「Win32 Disk Imager」を使います。

■Win32 Disk Imager
https://ja.osdn.net/projects/sfnet_win32diskimager/

書き込みアプリ「Win32 Disk Imager」のダウンロード元の一例

 ダウンロード元はいくつもありますが、レスポンスが良かったので、OSDNというダウンロードサイトを例にしました。ダウンロードページで「ダウンロードファイル一覧」というボタンをクリックすると、長いファイルリストが表示されますので、下に示すように末尾が「install.exe」になっているインストールファイルのうちで、もっとも数字が大きい最新版をダウンロードしてください。下の例では「win32diskimager-1.0.0-install.exe」になっています。

「Win32 Disk Imager」のダウンロードファイル一覧から最新のexeファイルを選択する

 ダウンロードしたファイルをダブルクリックするなどして、インストールを開始します。まず、ライセンスの同意を求められますので、スクロールして「I accept the agreement」を選択して同意し、「Next」をクリックします。途中で表示される、「□Create a desktop」にチェックを入れて、デスクトップに起動用のショートカットを作ります。

「Win32 Disk Imager」のインストール開始時に表示されるライセンス同意

インストールが終わるころ、「この不明な発行元からのアプリがデバイスに変更を加えることを許可しますか?」という警告が表示されますので、「はい」をクリックしてください。「README.txt」という英語の説明とともに「win32diskimager」が起動し、インストールが完了しますが、ここではやはり両方とも×をクリックして閉じてください。

「Win32 Disk Imager」のインストールが完了した状態のスクリーンショット

 ようやくVolumioのダウンロードです。下のダウンロードサイトにアクセスすると、そのまた下のスクリーンショットのようにRASPBERRY PIがデフォルトで選択されているはずですが、念のため確認してから「DOWNLOAD」をクリックしましょう。執筆時点では「volumio-2.389-2018-03-26-pi.img」というバージョンのファイルでした。「.img」という拡張子のファイルは、ハードディスクやDVDなどのディスク全体を、ファイルだけでなくファイルを管理するための情報も含めて一つのファイルにしたもので、ディスクイメージと呼びます。

■Volumio
https://volumio.org/get-started/

Volumioのダウンロードページ

 Windowsは基本ソフトとかOS(Operating System =オペレーティングシステム)などと呼ばれ、色々なアプリを動作させる環境を作っています。VolumioはLinuxという基本ソフトと、その環境上で動作するVolumioのアプリが一体となったもので、パソコンのドライブC:内の全情報に相当するディスクイメージとして提供されています。これをマイクロSDカードに書き込んで、RaspberryPiなどで起動するという仕組みなのです。

 いま、パソコンのカードリーダーのスロットには、フォーマットしたままのアダプター付きマイクロSDカードが挿入されているはずです。念のため、それをアダプターごと外します。その際、タスクバーから「ハードウェアを安全に取り外してメディアを取り出す」といった表示が出るアイコンをクリックしてドライブを選択し、「○○はコンピューターから安全に取り外すことができます」のような表示が出てから抜いてください。

「win32diskimager」でVolumioを起動するディスクイメージを書き込む

「win32diskimager」でVolumioを起動するディスクイメージを書き込む

 再びマイクロSDカードをアダプターごと挿入し、利用可能な状態になるのを待ちます。もちろん、Volumioのダウンロード完了も待たなければなりません。それから、デスクトップにあるはずの「win32diskimager」のショートカットをダブルクリックし、警告に「はい」をクリックして起動します。立ち上がったら、上のようにフォルダのアイコンをクリックしてダウンロードしたVolumioのディスクイメージを選択し、書き込み先「Device」が正しいマイクロSDカードを示していることを確認してから、「Write」ボタンをクリックします。

 英語で「Writing to a physical ・・・(以下省略)」といった警告が出ます。これはカード内の全データが消えるということですので、「Yes」をクリックしてしばらく待ちます。下のような書き込み成功の表示が出たら、めでたく終了です。ご苦労様でした。

「win32diskimager」によるVolumioの書き込み成功でインストールが完了!

「win32diskimager」によるVolumioの書き込み成功でインストールが完了!

 Volumioの動作や使い方などについては、次回の(動作設定編)でご説明しますが、すぐに確認したいでしょうから、ごく簡単に書いておきます。もうパソコンではマイクロSDカードを認識できませんから、そのまま引き抜いてRaspberry Piに挿入します。LANケーブルと電源を接続してから最後にコンセントに挿し、数分間待ちましょう。Raspberry Piに電源スイッチはありませんから、電源を接続して起動、抜いて停止です。DHCPサーバーというものがあることが前提ですが、パソコンでホームページ閲覧アプリを起動してアドレスバーに、
http://volumio
と入力し、Volumioのページが表示されたら成功です。

 動作設定編では、使い方だけでなく、「なぜ、手軽なI2C DACを使わないか」といった手軽な話題を通じて、デジタルオーディオの本質についても考察する予定です。
https://www.klang.jp/index.php?f=&ci=10069&i=10651

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クラング・クンスト オーディオ愛好家向けVolumioの活用方法(接続・設定編)
https://www.klang.jp/index.php?f=&ci=10069&i=10778


 ヴォリューミオ(Volumioのインストールが済んだら、つぎはラズベリーパイ(Raspberry Pi)で動作させるための準備です。普通に基板をプラスチックケースに入れるだけでも十分ですが、オーディオ愛好家は色々と貼ったり交換したりしないと気が済まないでしょうから、手軽なところで放熱部品(ヒートシンク)を取り付けてみましょう。

ラズベリーパイ(Raspberry Pi) 3B とネット通販で売られていた放熱用部品

 深海などの研究をしていて、Raspberry Piをシビアな条件で使っている友人の話では、信頼性上のウィークポイントは熱暴走だそうです。初期の製品よりは強くなりましたが、私もRaspberry Piを仕事で使うときは熱対策をしています。オーディオにそこまで信頼性は必要ないかもしれませんが、万が一にも曲のいいところで途切れたりしたら許せません。ネット通販で「Raspberry Pi ヒートシンク」などと検索すれば、上の写真のような商品が見つかります。

 金色の大きな方がCPU用、青い小さな方が基板上にもう1つあるLANやUSBのIC用です。こちらのLANやUSBのICの方が熱的に弱い傾向です。放熱は空気の対流と赤外線を出すことで行われるので、写真のようなピカピカとカラフルなヒートシンクではなく、黒いほうが効率が良さそうに思えますが、昔の仕事で人工衛星に搭載する部品を検討した際のデータでは、アルマイトの色による赤外での効率(10 μm帯での熱放射率)の差は意外に少なく、銀でも黒でもほぼ同じでした。

放熱用部品(ヒートシンク)を取り付けケースに入れたRaspberry Pi

 ヒートシンクには両面テープが貼ってあることが多いので、それで取り付けたらプラスチックケースに入れます。上の写真では、基板の上にあるフタを外してあって基板が露出してます。この方が放熱に有利なのでそうしましょう。ホコリは吹き飛ばせばいいので気にしません。不格好だなんて言わないでください。冷却ファンが無いことはオーディオ用として実にありがたいことですから。

Rasberry Piの底面にあるスロットに、インストールしたマイクロSDカードを挿入

 マイクロSDカードを挿入するスロットは、Raspberry Pi基板の裏側にあり、ケースの底にも溝が切ってあってそのまま挿入できるようになっています。カチッというまでしっかり差し込みましょう。カードを抜くには、一度カードを軽く押しんで、少し出てきたところを引き抜きます。スロットはそんなに丈夫ではないので、無理に引っ張らないでください。

上からUSBハードディスク、Raspberry Pi(左は電源)、DACを接続した様子

 それでは、Raspberry Piと必要な機器を接続しましょう。写真の上側にあるのがUSBハードディスクです。VolumioをインストールしたマイクロSDカードとちがい、こちらには音楽ファイルを大量に保存しますから、4T(テラ)といった大容量製品がお薦めです。予算に余裕があれば、RAID(ライド)といって冗長構成でハードディスクが壊れてもすぐにデータが失われないようにした製品は安心です。そのばあいでも、苦労してリッピングして音楽ファイルが消滅しないように、バックアップコピーははならず保存しておきましょう。

 USBハードディスクとRaspberry Piを接続するUSBケーブルは、オーディオ用ではない、パソコン用の長いケーブルをお薦めします。ハードディスクは騒音を出すので、なるべく遠くに置きましょう。ハードディスクに付属するケーブルは1メートルくらいのが多いので、両端のプラグが同じで長いケーブルを別途購入します。これまで訪問させていただいたリスニングルームは20〜40畳くらいが多かったので、一般的に販売されているうちで最長の5メートルがよさそうです。遠くに離せば、ハードディスクの音も気になりません。

 USBではなく、LAN経由でVolumioにデータを送るLANディスクも使えます。そちらを使うにはネットワーク設定などが必要になりますので、パソコンに詳しい友人かオーディオの弟子に依頼してください。USBディスクの方がシンプルで他のネットワーク機器からのアクセスとの競合が発生せず安定ですが、ウェスタンエレクトリックの部屋とクラングフィルムの部屋といったように、リスニングルームが複数あって音楽ファイルを共用したいばあいはLANディスクが便利です。しかし、USBディスクの内容をコピーして、それぞれの部屋に設置するほうが、データが2箇所にあってバックアップになるというメリットもあるので、わたしはそうしています。

 写真の下側にある銀色のものがDAコンバーター(DAC)です。これはiFiというイギリスの製品で、内蔵バッテリーで動作することの効果なのか、安価な製品ながら音質が良好で、われらオーディオ愛好家でも聴き続けられる最底辺のDACとして知られています。妙な味付けも少なく感じるので、オーディオイベントなどで持ち運ぶときに使っています。その昔CDが普及し始めたころ、やはりバッテリーで動作するパナソニック製のポータブルCDプレーヤーが、据え置きの大型高級CDプレーヤーよりも好印象で、リスニングルームでも使っていたことを思い出します。

 Raspberry PiとDACの接続には、はやりUSBケーブルを使います。DACは遠くに置く必要がありませんが、新しくケーブルを買うなら、やはりパソコン用の細めで長いケーブルをお薦めします。某大手ネット通販の「○○ベーシック」と称する安いケーブルは、全般に太くて曲がりにくいので避けましょう。長ければ、後でチューニングが楽しめます。ノイズだらけのパソコンと接続するわけではないいし、合理的でもないので、オーディオ用の高価なUSBケーブルは必要ありません。

 その他の通信ケーブルは、Raspberry PiのLANケーブルだけです。細めのパソコン用LANケーブルでハブかルーターと接続します。ここで解説する方法では無線は使いません。理由は、気のせいかもしれない細部をうがって大金を投じるオーディオ道楽において、わざわざ電波を発生させたり消費電力を増やしたりするのは道に外れた行ないだからです(電子機器としては正道です)。電源の汚れを気にしてMY電柱建立(お薦めしません)とかやっている愛好家がいるくらいなのに、数ギガヘルツの高周波回路を音楽データの隣で操作させることは、精神衛生にもマイナスです(実際にはCPUなどもギガHzで動作しています)。(カッコ書きが多いのはオーディオの矛盾を表しています)


ところで、I2S DACは?


I2S DACと呼ばれる小さなResberry Piの基板に直接取り付けるDAコンバーター

 さて、上で説明したUSB接続のDACではなく、Raspberry Pi用のI2S DACというものを使うことが流行っていて、「どの程度の音質か?」といったご質問をいただいています。上の写真はその例で、Raspberry Pi用の組立式ケースとセットで4千円くらいでした。I2SはインターIC、すなわちIICをIの2乗で表現したもので、アイスクエアエスと読みます。I2Sは以前からサウンドディバイスなどのハードウェアがパソコンなどの機器内で通信するときに使われていた標準的なインターフェースで、パソコンに組み込みでないDACチップ(デジタル→アナログ変換するIC)への入力としても一般的です。

 I2S DACはむき出しの基板1枚で、Raspberry Piのコネクタに上から挿入することで取り付けと接続が完了します。このようなオプション基板を「ハット」と呼びます。つぎの写真は、I2S DACをRaspberry Piに取り付けた状態です。

I2S DACをResberry Piに接続した状態(コネクタに挿すことで上に載せてある)

 I2S DACはとてもシンプルで、ほぼDACチップ1個にコネクタが接続されているだけです。好条件で測定すれば驚くほど低歪率で、一世代前の高級DAC製品は、物理特性では太刀打ち出来ないくらいでしょう。ですので、あなたが大画面液晶テレビの両脇に評論家がほめちぎったベストセラーの小型スピーカーを並べるくらいのオーディオファンなら、I2S DACで十分です。つまり、90%?のオーディオを楽しむ人々にとって、性能的には数千円のI2S DACで足りてしまうのですから、老舗オーディオメーカーが身売りするのもやむなしです。

 では、われわれ(勝手に道楽仲間にさせていただきました)にとって、I2S DACはどうでしょうか? 写真のI2S DACにはテキサス・インスツルメント社(Texas Instruments)のPCM5122というDACチップが使われていて、32 bit、384 kHz、ダイナミックレンジ112 dBという、申し分のないスペックです。LPレコードをアイボリーホワイトに黒のガラード301に載せるといった、音楽のための美的な儀式性の対極にあるI2S DACの安っぽさはさておいて、純粋に音についての印象を述べると、やはり満足できません。わずかですが、無機質な雑味を感じてしまいます。

 この議論はきりがないので簡単にしますが、結局のところ、デジタル部分はもはや過剰スペックなものの、DACチップ内部でパルス密度的に変換された信号がローパスフィルターでデジタルからアナログになっていく部分から、様々な音質への悪影響を受け始めるということです。やはり、アナログは微妙ですね。PCM1795のようなグレードの高いDACチップは、アナログ信号が外乱を受けにくい電流出力になっているのに対し、PCM5122は簡略化のため直接電圧で出力しているのもマイナス要素です。高圧変電設備内のセンサーなど、耐ノイズ性が求められる用途では、電流出力が一般的です。


Vokumioの起動


 さて、脱線した話題はこのくらいにして、Volumioを起動しましょう。配線がすべてされていて、LAN内にDHCPサーバーというものがあって、LANで使うIPアドレスが自動的に割り振られるようになっていることを確認してください。パソコンを買ってきてつなぐと、ネットワークの設定をしなくてもホームページが見られるのなら、そうなっているはずです。分からなければ、詳しい人に見てもらいましょう。

 それでは、1.USBディスク、2.DAC、3.Raspberry Piの順に電源を入れてください。1.と2.は前後してもかまいません。USBディスクはRaspberry Piが起動するまで電源が待機するかもしれません。Raspberry Piには電源スイッチがなく、ACアダプタを接続することでON、抜くことでOFFです。Raspberry Piの内部でインストールしたVolumioが起動するのに1〜2分かかりますので、なにかミスを見つけたりしても、一旦ONにしたRaspberry Piの電源を3分間は抜かないでください。せっかくインストールしたVolumioが、運悪くクラッシュしてしまうかもしれません。

インストールに成功したばあい、最初に表示される言語設定ページ

 Volumioは起動すると、DNSブロードキャストと呼ばれる機能を使って自分のアドレスをLAN内に配ります。Raspberry Piの電源ONから3分以上待ってから、パソコンを起動していつもお使いのホームページ閲覧ソフトのアドレス欄に、

http://volumio

と入力すればVolumioにアクセスできるはずで、上のようなページが表示されれば成功です。パソコンでなくても、Volumioと同じLANに接続されているなら、スマートフォンなどでもアクセスできるはずです。もし、上のように表示されなかったり、「接続できませんでした」などといったエラーが表示されたりするようでしたら、なにか間違いがあります。初めから確認してやり直すか、もう少し後で解説するようにRaspberry PiのHDMI端子にディスプレー(テレビ)を接続して調べることになってしまいます。

 インストールと接続に成功していたら、メニューで「日本語」が選択されているはずですので、そのまま「Next」ボタンをクリックして次に進みます。

2番めのアクセスするURL(アドレス)を設定するページ

 つぎに表示されるページはVolumioにアクセスするURL(アドレス)の設定です。VolumioのままでOKですが、同じLAN内に2台以上あるばあいは「Volumio-KL-Room」とか別にします。英数字とハイフンが使えます。ピリオドも使えなくはありませんが、URLには「.local」が付加されます。大文字小文字はURLとしては区別されませんので、どちらでもけっこうです。入力したら、「Next」ボタンをクリックして次に進みます。

どこからオーディオ出力を出すかを設定するページ(後で設定するのでそのまま)

 サウンドをどこに出力するかの設定では、DACが接続されていれば表示されるはずですが、後で詳細に設定するので、今はそのまま「Next」ボタンをクリックして次に進みます。

ネットワークを設定するページ

 つぎはネットワーク接続です。LANにはすでに有線で接続されていて、無線(WiFi)は使いませんから、そのまま「Next」ボタンをクリックして次に進みます。もし、無線LANを使うなら、ここで表示されているはずのIDの親機に接続ボタンを押して接続します。

ネットワークドライブを設定するページ

 続いてネットワークドライブの設定です。この解説ではお薦めの方式である、USBでハードディスクを直接接続することにしていますので、そのまま「Next」ボタンをクリックして次に進みます。USBでの直接接続なら、なにもしなくても自動で認識して使えるようになります。もちろん、ちゃんとフォーマットされたディスクやメモリのばあいです。

寄付のページ(ぜひ寄付してあげましょう)

 設定の最後に寄付(Donate)のページが表示されます。恩恵にあずかるのですから、ぜひ寄付してあげましょう。「Donate」ボタンをクリックすると、デフォルトでPayPalによる送金になります。

初期設定後に表示される再生ページ

 以上で初期設定が完了すると、上のような再生ページが表示されます。すぐに聴きたいところですが、最も重要な再生設定をしなければなりません。再生ページの右上あたりにある設定を表わす歯車のマークをクリックして「プレイバックオプション」を選択肢ます。

タイトルなし

 「プレイバックオプション」の上から順番にスクロールしながら設定していきます。まず「オーディオ出力」の「出力デバイス」を設定します。接続の説明ではiFiのDACを使いましたが、私は普段Combo384というUSBインターフェース経由で自作のDACを使っているので、ここでは「Combo384」を選択しました。お使いのDACが表示されているはずですので、それを選択します。大半のUSB接続DACは表示されますが、運悪く表示されなかったら、DACの電源が入っていること、USBがしっかり接続されていることを確認してから、RaspberryPiの電源を抜き差しして再起動し、再トライしてみてください。接続するUSBポートを変えてみると効果があるかもしれません。

 I2S DACは使いませんから、「Off」でOKです。選択できたら「保存ボタン」をクリックします。マウスでスクロールしたら設定値が変わってしまったりすることがあるので、毎回「保存ボタン」をクリックしたほうが確実です。

 「プレイバックオプション」の項目では、DSDの(Direct Stream Digital)プレイバック方法が問題となります。DSDは1ビットオーディオの一種で、パルスの密度で音声信号を表し、SACDにも使われている方式です。お使いのDACがDSDデータを直接再生できる機種なら「DSD Playback Mode」を「DSD Direct」に設定します。対応しているかどうかは、DACのメーカーや販売店などから情報を得てください。DSDにまったく対応していないDACをお使いだったり、DSDのことがよく分からないばあいも、「DSD Direct」で問題ありません。対応していないDACなら、自動的にPCMに変換されて再生されるはずです。

 逆に「DSD Direct」に対応しているばあいでも、「DSD over PCM (DoP)」を選択したほうが音質が良好なばあいが少なくありません。特に高いサンプリングレート(クロック周波数)のDSD音源でその傾向があります。DoPのみに対応したDACなら、初めからそちらを、「DSD Direct」に対応しているDACなら聴いてみて良い方にしてください。両者の違いはデータの転送方式で、「DSD Direct」は「ASIOネイティブ」の別名です。DoPはPCMのデータフォーマット内に詰め込んでDSDデータを送る方式です。両者は本来、同じ音質が可能なはずですが、現実には主にノイズで差が出てしまうばあいがあります。おかしな話ですが、アナログからデジタルになって不確実要素が増え、擬似怪奇現象に遭遇することが増えました。

 「DSD Auto Volume Level」と「音量の正規化」は「Off」にします。音量調整はデジタルデータを加工して行われ、ダイナミックレンジを狭めたり音質を劣化させたり(分からない程度かも)するので、すべて「Off」にします。

 有線のLANとUSBでやるので通信は安定しているはずですから、データの取り損ないに備える「オーディオバッファーのサイズ」と「再生前にバッファー」はあまり気にする必要ななく、元のままの設定値でOKです。

 「恒久的なキュー」は、前に再生キューに入れたファイルをそのままにしてくれるので、「On」が便利です。

 もう少し下にスクロールして、「音量オプション」と「Auto Resampling」を設定します。とにかくデータを勝手に再加工されないよう、上に示すとおりに設定してください。ミキサー(カーネルミキサー)が確実にOffにできるという点だけでも、Windowsパソコンの音楽再生ソフトではなく、Volumioを使う価値があります。「最大音量レベル」は「100 %」にして、再生ページではヴォリュームを最大にし聴いてください。めんどうくさがらずにアンプで音量調節しましょう。

いよいよ音楽ファイルをキューに入れて再生!

 ここまで来れば設定完了ですから、後はあちこちクリックして使い方を理解していきましょう。音量を常に100 % にする以外に、設定以外で「オーディオ愛好家向け」の特別なことはありませんから、ほかのホームページの解説も参考にしてください。

 USBディスクにパソコンで音楽ファイルをコピーしてから、RaspberryPiに接続しましょう。自動的に認識して、ページ下部の「一覧表示」タブをクリックして表示されるページで、まず「音楽ライブラリ」を、つぎに「USB」をクリックして選択すれば、USBディスクが表示されてフォルダをクリックすることで音楽ファイルやそのフォルダが表示できるはずです。

 リストの左端にある縦に並んだ点々をクリックすると表示されるメニューから「キューに追加」をクリックし、プレイバックページかキューのページに移って再生してください。上の例では、プラウザのウィンドを複数表示して、USBディスクの一覧表示とプレイバックの両方を同時に使えるようにしています。いい音が出ましたか?

HDMI端子にディスプレーを接続したときの起動画面


 残念ながらインストールに失敗したと思われるばあいは、RaspberryPiのHDMIポート(端子)にテレビかパソコン用のディスプレーを接続し、RaspberryPiの電源を入れてください。1分くらい真っ黒ですが、突然「Volumio」の文字が上のように表示され、すぐにOSにテキストモードでログインする画面に切り替わるはずです。そのように表示されなければ、あきらめて「インストール編」からやり直してください。固定IPアドレスや、WiFiの無効化から電源の考察まで、より高度な話題は「チューニング編」で書く予定です。
https://www.klang.jp/index.php?f=&ci=10069&i=10778

39. 中川隆[-9532] koaQ7Jey 2019年6月17日 17:16:56 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[2946] 報告

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40. 中川隆[-8894] koaQ7Jey 2019年8月05日 18:38:25 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[3838] 報告
プロケーブル(ProCable)
鬼門・オーディオ編/ その泥沼的な廃退の真相を公開!
https://procable.jp/setting/index.html

▲△▽▼


プロケーブル(ProCable)がオーディオ業界に与えた破壊的なる影響力 その1
http://japanese-audio.com/


実はプロケーブル(ProCable)がやってきた事を数え上げたらきりがない事をご存知のかたは、非常に多いと思います。

それはプロケーブル(ProCable)からオーディオファンへの、心からの献身的な貢献であったと同時に、オーディオ界にとっては、プロケーブル(ProCable)のやってきた事は、恐ろしい限りの破壊力を持つ、その種の影響力であった事でしょう。それこそ、大企業が倒産しかねないほどの事を、プロケーブル(ProCable)社はやってきたのです。


プロケーブル(ProCable)という会社は、そういう会社であるということは、深く認識しておくと、プロケーブル(ProCable)にまつわる「えせ情報」や、「オーディオゾンビ」どもの書いている、「いびつで、なおかつ、ねじ曲がった」意見などに惑わされる事も、今後は無くなると思います。


プロケーブル(ProCable)社が世に登場してから、2017年の年末である今で、はや16年以上の歴史を数えます。


最初に、プロケーブル(ProCable)が、この16年間でやってきた事というのは、箇条書きにしたほうが、プロケーブル(ProCable)の正体やオーディオ界で起きていた実態を、より鮮明に浮かび上がらせる事ができると思いますので、箇条書きにて、プロケーブル(ProCable)社の「栄光の軌跡」を、羅列したいと思います。


★プロケーブル(ProCable)の正体(箇条書きにてそれを明らかにします!)


1)プロケーブル(ProCable)社は、まず第一に、デジタルケーブルの情報の欠落を問題にしました。米国の、ベルデン1506Aという、世界最高峰のオールテフロン絶縁の「デジタルケーブル」を日本に紹介しました。重要なのは、その1506Aには、日本のカナレ社の75オームのプラグが必要だとプロケーブル(ProCable)社が断定して、常にそれが付いていた事です。
 このデジタルケーブルこそが、非常に音が濃密で、アナログのような濃密な音がするものでした。そして、ここから先が、プロケーブル(ProCable)社が本領を発揮したところなのです。


プロケーブル(ProCable)社は、デジタルケーブルによって音が違うなどということは、どちらかのデジタルケーブルが、デジタル情報が大幅に欠落しているからなのだと、断定しました。


オーディオ店で売られているデジタルケーブルのほとんどは、高額でぼろいものばかりなのだと、オーディオ界を「告発」したのです。


それまでは、デジタルケーブルはものによって音が違うので、色々なデジタルケーブルで様々な音を楽しんで下さいというほど、今にして思えばあきれかえるほどに、オーディオ界のレベルは低く、オーディオマニアは、お人好しばかりだったのです。


2)プロケーブル(ProCable)社は次に、アナログケーブルの切り札を日本に紹介してきました。これは実は、デジタルケーブル、1506Aを使ったかたからのリクエストでした。「これほど1506Aが凄いのなならば、アナログケーブルも紹介してください。」との意見が殺到したのです。

プロケーブル社がリクエストに応えて紹介したのは、米国ベルデン社の8412という型番のマイクケーブルでした。
そして、プロ用マイクケーブル=アナログケーブル(インターコネクトケーブル)なのであるからして、非常に高額なオーディオ用ケーブルに惑わされてはならないと、なんと、プロケーブル(ProCable)社は、マイクケーブル=インターコネクトケーブル(アナログケーブル)だと、日本ではじめて本当の事を大声で語りはじめ、国民を啓蒙しはじめました。
なぜ8412という型番のマイクケーブルが切り札だったのかにつきましては、色々な意見があるところでしょうが、プロケーブル(ProCable)が発見した事は、その深みを知る人にとっては、実に衝撃的な事だったのです。


「米国のスタジオで録音された音というのは、その録音時に使ったケーブルで再生すると、完璧なフラットを演出出来るのだ。」という、「公式」こそが、それでした。


確かに、ジャズを8412で慣らしますと、豊穣で、こんな音は聞いた事が無い!、というほどの音が出て来るのです。その場にマイルス・デイビスが蘇って生き返っているかのような錯覚を覚えるほどの音、そう、それは恐ろしいほどの音だったのです。


そして、1506Aと8412ブームによって、プロケーブル(ProCable)社は、徐々に全国的に有名になっていきます。


3)次にプロケーブル(ProCable)社は、切り札的なスピーカーケーブルを発表してきました。ベルデン8460、8470というスピーカーケーブルと、WE(ウェスタン・エレクトリック)の18GA、16GAというものがそれです。そして、それらのケーブルの使い方さえ、プロケーブル(ProCable)社は、克明に説明していったのです。これが世界で初めて発見され、発表された、「音の焦点」というものでした。

お客様サービスに徹底していたのも、プロケーブル(ProCable)社の特徴でした。それは今もプロケーブル(ProCable)社の伝統として、プロケーブル(ProCable)社は、会社をあげて、そうしているようです。


さて、それまでは、米国ベルデン社と言えば、オレンジ色と黒色のケーブルがきつくよってある、9497というものが、日本では主流でした。なぜプロケーブル(ProCable)社は、この9497を無視したのでしょうか。それはプロケーブル(ProCable)社が、簡単に言ってのけるところの、フラットな音を出すケーブルではなかった、というだけの理由ですが、その背景には、プロケーブル(ProCable)社による、非常に深い洞察がありました。


誰もが知る、ベルデン9497というスピーカーケーブルをプロケーブル(ProCable)社が否定したには、きちんとした理由がありました。ベルデン9497は、日本の輸入業者が改変してしまっており、音がおかしくなっているということと、それのみならず、ここはプロケーブル(ProCable)社の「技術的説明」になり、難解な部分ではありますが、きつくオレンジと黒の線材がよってある理由は、ベルデン9497がメッキ線材であるがゆえ、長く引くと音が硬くなる種類の線材ではあるが、きつくよる事によって、コイル効果(音を柔らかくする効果)により長く引いても音が固くならないという理論によって、ベルデン社が9497を設計する段階で、仕組んでいたものであるという説明でした。

この事は、プロケーブル(ProCable)社によると、「音の焦点」について何も知らない人にとっては、むしろ有難い事だったのかもしれませんが、本当のところは(蓋を開けてプロケーブル(ProCable)社が、その真実を覗いてみると)、このコイル効果こそが、スピーカーケーブルにとっては命取りになるということだったのです。

「音の焦点」というような概念は、それまで(プロケーブル(ProCable)社が提唱して全国に広めるまで)は、世界広しといえども、全く存在すらしていなかったわけですから、ベルデン9497が、有り難がられて使われていたのも、無理はなかった事なのかもしれません。ただし、それはプロケーブル(ProCable)が登場してきて、「音の焦点」を発表して広めていくと同時に、価値が全く無くなっていってしまったのです。その証拠に、現在となっては、ベルデン9497などを有り難がって使っている人は、ネットの出来ない老人以外、ほとんどいなくなってしまったのです。


つまり、ベルデン社の9497というスピーカーケーブルは、その設計思想の反動で(コイル効果を持たせてある反動で)、フラットな音を、完膚なきまでに壊してしまうのだと、つまり、プロケーブル(ProCable)の主張によれば、ベルデン9497は、とても「生音」が出せるほどのレベルのケーブルではない、というような、驚くべき説明であったのです。


そして、生音を出す方法を、またしても、日本国民に伝授し、啓蒙をはじめます。それと同時に、生音が出せる種類のベルデン社のスピーカーケーブルや、WE(ウェスタン・エレクトリック社)のスピーカーケーブルを、次々に発表していきます。その生音を出す方法こそが、あの有名な「音の焦点」というもので、これもまた、オーディオ界では初めての発見であり、プロケーブル(ProCable)社の技術力がいかに高いかの証明だったのです。詳しくは、上記のリンク先をご覧下さい。


メッキ線材は、長く引くと音が硬くなる、短く引くと音が柔らかくなる、太いケーブルだと音が柔らかくなる、細いケーブルだと音が硬くなる、というものが、プロケーブル(ProCable)社の語る論理でした。


これが、あの有名な「音の焦点」です。


この「音の焦点」という論理につきましては、プロケーブル(ProCable)社の鬼門コーナーの28番に、「音の焦点」として、全てが克明に記載されていますので、プロケーブル(ProCable)社のサイトで、誰もがいつでも読めるようになっております。


◎音の焦点


この論理の深みと、正しさを体で知ってしまったオーデョオファンは、プロケーブル(ProCable)社の技術なしでは、もはやオーディオは成り立たない、とすら、考えるに至っていったのです。


    魂のないやつ100人集まったってダメなんだ!

      ひとりの強力な個人(会社?)になれ!

                   落合信彦
http://japanese-audio.com/


プロケーブル(ProCable)がオーディオ業界に与えた破壊的なる影響力 その2
http://neworleans-jazz.com/


★さて、この「その2」こそは、劇的なほどに魅惑的な内容になりますうえ、その1よりもさらに強烈無比なるプロケーブル(ProCable)の正体を克明に描写するものになりますが、まずは分かりやすいよう、その1のおさらいをします。


「プロケーブル(ProCable)がオーディオ業界に与えた破壊的なる影響力 その1」では、プロケーブル(ProCable)がオーディオ業界に与えた破壊的なる影響の三つを解説致しました。


1)デジタルケーブルの情報の欠落という大問題について、プロケーブル(ProCable)は解析しました。
2)ベルデン8412という切り札的なアナログケーブルを、プロケーブル(ProCable)は、その使い方を解説したうえで発表しました(米国ジャズは8412で鳴らすのがベスト)。
3)最優秀なスピーカーケーブルの発表と、その使い方をもプロケーブル(ProCable)は(音の焦点)、克明に解説してみせました。


以上の三つが、(その1)でした。


普通はこれで終わるでしょう。三つもオーディオ業界全体に破壊的な影響を与えるような仕事をすれば、プロケーブル(ProCable)社の影響力は、それで終わるのが普通なのです。後は、革命などをするだけの力は残っておらず、通常業務をしているのが普通の会社でしょう。その点、プロケーブル(ProCable)社は、常識を超えていました。


プロケーブル(ProCable)社は、まったくとどまる事を知らないかのようでした。まるでダンプカーのごとき勢いで、さらなる猛スピードで突っ走っていったのです。


そして、プロケーブル(ProCable)社が発表した4番めの真実は、ついには、恐ろしいばかりの影響力を、全国に、放っていました。


4)プロ用の小型パワーアンプは、いかなるアンプより優れている。1950年代のWE(ウェスタン・エレクトリック)の真空管アンプより優れているのだ。WE越えである。皆でWE越えをしようではないか!!


という、信じがたいような事こそが、恐ろしいほどに衝撃的なるプロケーブル(ProCable)の発表そのものだったのです。


なぜそのプロケーブル(ProCable)の発表が、あまりにも衝撃的だったかと言いますと、WE(ウェスタン・エレクトリック)の真空管アンプより優れているということは、オーディオ界の、あらゆるアンプより優れているという事を意味していたからです。プロケーブル(ProCable)は、たかだか、5万円台のアンプが、○ッキン○ッシュのアンプよりも、○ーク○○○○ンのアンプよりも、○○ルのアンプよりも優れているのだと、言い放ったも同然だったからです。


そして、非常に多くのお客様がたが、その隠された真実を知る事になっていったのです。多くのお客様がたは、プロケーブル(ProCable)が当時売っていた米国のクラウン社のD45というアンプを購入していったのです。


(プロケーブル(ProCable)価格が59,800円だったので、騙されたつもりで試せた事も、この事実が一気に広まった原因かと思います。)


そして、ほとんどのかたが、今まで使っていた、100万円も200万円もするアンプを(時には30万円、50万円のアンプを)、その事実をまだ知らされていないかたがたに、オークションなどで、数十万円で売却していたのです。


これには、特筆すべき、逸話もあります。


WE(ウェスタン・エレクトリック)の真空管アンプの300Bではなく、もっと優秀であった、さらに時代をさかのぼる、同じく WEの205D真空管アンプ(一台500万円のアンプが、ステレオ再生では二台必要・つまり1000万円のアンプです)を使っていた人物が、プロケーブル(ProCable)のお客様の中に、なんと、混じっていたのです。


そのかたは、プロケーブル(ProCable)のクラウンD45を入手して、そちらのほうが優秀だと見切ってしまい、205D真空管のWEのアンプを、さっさと売却してしまったのです。


まさに、プロケーブル(ProCable)社がやっていた事は、アンプそのものの「革命」だったのです。そして、今もプロケーブル(ProCable)革命はアンプの世界において、脈々と続いており、クラウンD45が生産中心になると、ほぼ同時に、さらに凄いアンプを発表してきます。

プロケーブル社は、まるでクラウンD45が生産中止になる事を見抜いていて、あらかじめ、それより凄いものを、虎視眈々と用意していたかのように思えたほどです。真偽はどうなのでしょう?

それが、thomann S-75mk2、というアンプでした。このthomann S-75mk2というアンプは、さらにさらに、恐ろしくも凄いものでした。WEの真空管アンプを越えるクラウンD45より、数段上の、このドイツ製のアンプが、今のプロケーブル(ProCable)売価では、たったの2万数千円なのです。


★ドイツ製アンプに関する注意事項 その@

プロケーブル(ProCable)は一年の保証付きです。このアンプは「必ず」保証付きのものを入手してください。保証なしの売りっぱなしの業者が多いですから、この点だけは、厳重に注意してください。「ドイツまで送って直してもらって下さい。ドイツの保証が付いています。」などと、彼らは本当に言いかねません、というような注意もしております。確かにオーディオ業界のモラルは、詐欺師的であり、その程度のレベルに過ぎないのだと思える事、多々なのです。


★ドイツ製アンプに関する注意事項 そのA

両端ともメッキプラグの最悪の仕様の115Vへの昇圧トランスとのセット売りもみかけられますが、それが両端メッキですから、メッキの音が厳しすぎて高域が上昇してしまい、音楽用途には、使い物になりません。これにも、厳重にご注意下さい。プロケーブル(ProCable)仕様のアンプのオプションで選べるようになっている安価な昇圧トランスは、特別注文品仕様ですが、それでも6800円です。それは、両端がきちんと非メッキになっている、音楽用途に適合させてあるものです)。


さて、これでは(たったの2万数千円のアンプが、アンプ業界の最高峰であるならば、)オーディオ業界が壊れてしまっても無理はありません。


そして、次にプロケーブル(ProCable)は、さらにさらに、恐ろしい事をやってのけました!!


5)CDプレーヤーが、欠陥品である事を、プロケーブル(ProCable)社は、全国に向かって、大々的に、公に発表しました!!


そして、半年の期間を置いて(オーディオメーカーが倒産しないよう、プロケーブル(ProCable)なりの猶予期間を空けていたのです)、iPodこそが、最良のCDプレーヤーだと、プロケーブル(ProCable)社は、世に、これでもかと、言い放ちました!!、さらには、その記述のタイトルには、これはプロケーブル社の冗談なのでしょうか?、(公示)とすら、末尾に書かれていたのです。


◎CDプレーヤーの最終解答(公示)


そして、そこには、論理的な分析から、実験結果まで、詳細に記されていたのです。
(圧縮しない、つまり音質を悪くしない、WAVファイル形式か、AIFF形式でなければならない)


絶句です。それを読まれた当時のオーディオマニアのかたがたは、間違いなく絶句したに違いないのです。そして、iPodというのは、すでに市民権を得ていて、オーディオマニアの友達、子供、知り合いなど、誰かが必ず持っているというほどに普及していたのです。


プロケーブル(ProCable)社の、この発表をもってして、高額なCDプレーヤーの歴史は、幕を閉じていく事になります。そして、プロケーブル(ProCable)のおかげで、行き先を失ったオーディオメーカーは、ネットワークオーディオなどという、中途半端な事しか、する事が無くなってしまいました(注意してください。ネットワークオーディオなどというものも、詐欺同然の子供騙しなのです!)。


今振り返ると、プロケーブル(ProCable)社というのは、なんと恐ろしい事をしていたのでしょうか。


実は、AirMacエクスプレスや、MacBookなどのイヤホン端子から直接音をとっても、あらゆるCDプレーヤーを越えていたのですが、プロケーブル(ProCable)社は、あえて、当時、G5と比べて、iPodが最優秀だと言い放ったのです。


プロケーブル(ProCable)社は、真実を、一気に全国に広めようとしたのでしょうか。


そして、さらにプロケーブル(ProCable)社のオーディオ革命は、とどまることなく続きます。


6)そのような、大それた事をしながらも、プロケーブル(ProCable)は、英国音楽はバイタル、日本の音楽はモガミ2534、又はカナレ4E6S、ドイツ音楽はノイマンで鳴らすと、完璧なフラットで鳴るとの発表を、次々に行っていきます。さらにはプロ用と言いながら、除外すべきケーブルについても語ります。ゴッサム(Gotham)はダメだと言い切ったのです。それは民生用ほどボロい事はないが、いかなる国籍の音楽を再生するにも不完全であり、フラットともほど遠いという発表も、同時に行っていきます。

確かにゴッサムを使った人々は、お金をドブに捨てたようなものだと、非常に後悔されているのです。なんたる正確無比な、プロケーブル社の判断力なのでしょう。それが即座に分かるシステムをプロケーブル社が社内に持っているとしか思えない節さえあります。

このように、あらゆる面において、プロケーブル(ProCable)社は、手取り足取り、皆さんと、オーディオ業界とを、牽引していきました。まさに「手取り足取り」という表現が当たっているでしょう。


大胆さと緻密さの融合、まさにそれこそが、プロケーブル(ProCable)社の真骨頂なのでしょうか。


さらにプロケーブル(ProCable)社は、機材同士を接続する場合には、ベルデン社の88760であり、同じくベルデン社の88770こそが、最優秀であり、それは国籍の問題を越えた次元において、完璧なフラットのケーブルだからであるとの発表もしております。


ということは、ベルデン社の、88760と88770だけは例外として除外すれば・・・、


良い音のアナログケーブル=その国籍のプロ用スタジオで「頻繁に」使われているマイクケーブルであるという事実を、プロケーブル(ProCable)社は、次々に証明していったのです。
http://neworleans-jazz.com/


プロケーブル(ProCable)がオーディオ業界に与えた破壊的なる影響力 その3
http://black-music.info/


★この「その3」でこそ、ほとんどのオーディオ業界は、実質的には、終焉を迎えました。終わらせたのは、勿論プロケーブル(ProCable)です。一体全体、プロケーブル(ProCable)社が、どのように、オーディオ業界を終わらせたのかは後述するとしまして、まずは「その2」のおさらいをします。


4)WE越えの現代のプロ用小型アンプを、プロケーブル(ProCable)社は、日本に紹介して、オーディオ業界を騒然とさせ、オーディオ業界の、アンプ関係の地図を、塗り替えてしまいました。


5)さらにプロケーブル(ProCable)社は、CDプレーヤーが欠陥品である事を、そのデジタルのエラー訂正という観点から、パソコンより劣っている事を「公示」してしまいました。これにより、オーディオ業界におけるCDプレーヤーというものが、プロケーブル(ProCable)社の多大なる影響力によって、ほとんど売れなくなってしまったこと。


6)そうこうしながらも、プロケーブル(ProCable)社は、プロ用オーディオケーブルの使い方を煮詰めていき、米国の音楽のみならず、ドイツの音楽、日本の音楽、英国の音楽などに適正なケーブルを、発表しつづけていったこと。また、そのプロケーブル(ProCable)社の偉業により、オーディオ界の民生用のRCAケーブルは、プロ用ケーブルに押されて、ほとんど壊滅状態に追い込まれていってしまったこと。


以上の三つが「プロケーブル(ProCable)がオーディオ業界に与えた破壊的なる影響力(その2)」でした。


(その1)の三つも破壊的な威力だったのですが、さらに破壊的な事を、プロケーブル(ProCable)は、(その2)で、やってのけたのです。


★さて、今回は、「プロケーブル(ProCable)がオーディオ業界に与えた破壊的なる影響力 その3」です。


もうこれで、ほとんどのオーディオの常識は、プロケーブル(ProCable)によって、壊滅させられます。残るは、パソコンを操る事が出来ない世代のかたがたで、プロケーブル(ProCable)の存在を知らないかたがたが、「ぼったくりオーディオ業界」から、今もオーディオ機器を買っているのみです。


さて、ついに、このシリーズの最後となる、「プロケーブル(ProCable)がオーディオ業界に与えた破壊的なる影響力 その3」を発表します。


下記が、その3の三つです。
――――――――――――――――――


7)今まで誰も目に止めもしなかった、「電源」というものに、プロケーブル(ProCable)社は、電源トランスを使って、メスを入れていきました。電源ノイズこそが、音を濁らせている真犯人だという仮定からスタートして、見事にそれを商品化して、世に見せ付けました。プロケーブル(ProCable)社に言わせれば、これは簡単な事で、「電源」は、車にとっての、ガソリンである。汚れきった「粗悪ガソリン」で、車がまともに走るだろうか?、という事のようです。


驚くべき事に、インターネットの速度さえもが、劇的に上昇したり、パソコンのスピードが、CPUを倍速にしたかのように高速化されるというような事態さえ起きはじめました。プロケーブル(ProCable)社が販売した電源トランスは、一つ残らず、その種の威力がありました。ネット等の速度につきましては、様々な人がネット上の計測サイトで実測して、「数字で」証明されています。詳しくは、プロケーブル(ProCable)社の電源トランスのコーナーの「お客様の声」を参照ください。実に色々な実験結果が登場しています。


勿論、音、つまり「オーディオ」に対する改善効果は、プロケーブル(ProCable)の最重要事項、主眼であり、それは目を見張るべきほどのものでした。これにて、プロの現場から、アマチュアの自宅レコーディング環境から、PAに至るまで、日本の音楽現場は、電源というものに目を向けざるを得なくなり、プロケーブル(ProCable)社の存在によって、劇的な進化を遂げていったのです。


8)さて、次にプロケーブル(ProCable)社が手がけたのは、音響理論でした。プロケーブル(ProCable)社は、なんと、今まで百年以上もの長い間、闇に包まれていた、「音響」というものの正体を、見事に、これでもかというほど明瞭に、暴いてみせました。


そして、音響理論の特許を取りました。プロケーブル(ProCable)のする事には、すぐに追従する業者が出て来ますから、特許を取らざるを得なかったものです。それによって、確かに業者は、プロケーブル(ProCable)に、音響という意味では追従できなくなったようです。

ただし、特許の期間は20年くらいに過ぎませんから、それが過ぎれば、即、ある種の業者はプロケーブル(ProCable)に追従していくことでしょう。さて・・、この特許技術(発明)によって、


プロケーブル(ProCable)は、部屋というものの音響環境が、実は最善の環境であった事を証明してみせました。これは、実は驚嘆すべき事でした。今までは、部屋という環境は音響的に最悪だとばかり、100年以上もの長きにわたって(日本のオーディオの黎明期以前から、その後も)、オーディオ界がこぞって宣伝してきた事だったのです。


プロケーブル(ProCable)社は、その悪習をひっくり返してしまったのです。部屋の音響を最悪だとする事によって、音響屋などというものすら存在しており、その種の音響屋に部屋の改造を依頼するだけで、五百万円以上は、軽く飛んでいたのです。かたやプロケーブル(ProCable)社のほうは、それに対して、たったの39800円でした。

なぜたったの39800円で済んでしまったのかを書きますと、スピーカースタンドだけで、その「結界音響」とプロケーブル(ProCable)社が呼ぶところの音響環境が、実現されてしまったからです。


そのうえ、自分で積み木で「結界音響」を張っていただいてもいい、つまり、個人さんは真似をしていただいてもいい、プロケーブル(ProCable)社は、その場合には特許を主張しないとして、プロケーブル(ProCable)の技術を広くアマチュアのかたがたに開放してしまいました。(プロの場合でも、その特許を使ったという連絡さえくれればいい、とのことですが、連絡してくるプロは少ないようです。)


さて、これでとうとう、百年以上も続いた「閉ざされた音響の歴史」と、それに伴う「デマ」は、「日本では」という限定付きではありますが、幕を閉じる事になります。部屋における「音響理論」は、すでに丸ごと、プロケーブル(ProCable)によって、ひっくり返されてしまっています。


9)さらに、プロケーブル(ProCable)社は、バランス転送用プラグ、つまり、XLRプラグの使い方を、世界で初めて、皆さんに正しく伝えました(こんなバカな事すら、本当に世界ではじめての事であって、それまでは、プロケーブル(ProCable)社以外の世界中の一人たりとも、正しく理解していなかったのです。)

注:)この簡単な驚くべき事実は、プロケーブル(ProCable)社の発見ですが、実は、あっという間に電光石火で日本中に広まっていきました。口コミでプロのレコーディング現場、マスタリング現場にさえ広まっていったと聞いております。理由は、誰にでも試すことが出来て、しかも、誰にでも即座に理解できるほどに、簡単な事であったからと想像します。

本来は、プロの世界こそが、何事に対しても進んでいなくてはならないにも関わらず、実際には、許容性が足りないのでは?、と、感じる事も、多々あります。


しかし、XLRプラグの使い方に限っては、プロの間にもあっという間に広まりました。プロで、この事を胸を張って語っているものがいたとしたら、それはプロケーブル発で広まった情報が、あなたの耳にも入っただけですよと、教えてあげてください。


さて、この発見の内容はと言いますと、機材側が金メッキのプラグであった場合には、銀メッキのXLRプラグが付いた、プロ用ケーブルを使って下さい、機材側が銀メッキのプラグであった場合には、金メッキのXLRプラグが付いた、プロ用ケーブルを使って下さい、という事でした。

★なんと単純なことだったのでしょうか!?

それだけの事です。それだけの事なのですが、プロケーブル(ProCable)社以外の、世界の誰もが、それに気づかなかったのです。


それだけ音というもののセッティングは難しく、プロといえども、皆目あてずっぽうだったのが現実だったのです。プロだからといって、こんな事では、胸を張れましょうか。まして、オーディオマニアとなると、数千万円もの大金をぼったくられても、まだ分からないというケースが大半だったでしょう。


そういう背景を従えて、プロケーブル(ProCable)社は、現代の音楽産業の中に、登場してきました。


さて、話は、プロケーブル(ProCable)社が、少々の実験をしただけで、実に簡単に発見してしまった、XLRプラグの使いかたに戻ります。


機材の組み合わせによっては、XLR銀メス---XLR金オス、などという変則的なプロ用ケーブルが必要になる事もあるということです(ケーブルは全てプロ用を使って下さい)。
 さて、この法則は絶対であり、スキのあるような種類のものではありませんでした。それゆえ、あっという間に全国のオーディオファンと、ほとんどのプロフェッショナルの人々に広まっていきました。それと同時に、プロケーブル(ProCable)社という名前も、これだけが理由ではありませんが、あっという間にオーディオマニアの人たちの間での常識となっていったのです。むしろ今も遅れているのは、プロのスタジオなど、一番それを必要としている現場の一部なのではないでしょうか?
―――――――――――――――――――


他にもプロケーブル(ProCable)社の行った偉業は、非常に多くあります。それはプロケーブル(ProCable)社のホームページをみていただくと、一目瞭然だと思います。具体的には、PA用の38cmウーファーのプロ用スピーカーの5万円ほどのものは、民生用の100万円のスピーカーに劣るものではない、という事実の発表や、世界最良のファイヤーワイヤーケーブルやLANケーブルの発表など、次々に斬新な真実を発表していった事です。中には、オーディオ界をひっくり返すような発表も、これ以外にも、プロケーブル(ProCable)社は普通に行っていたのです。


★プロケーブル(ProCable)シリーズに書かなかった、超衝撃的だった発表とは・・・

中でも超衝撃的であったのは、電源関連の品物、つまり、電源タップ、電源トランス、電源ケーブル、その他全て、電源関連の道具のプラグ類は、全て真鍮の非メッキのものでなくてはならない、という、驚くような発表だったのではないでしょうか。その為、プロケーブル(ProCable)社が売ってもいない、パナソニックの1512Kという壁コンセントが最良との発表は衝撃的でした(重要な事は、プロケーブル(ProCable)は一円も儲からないのです。)。

ところが、プロケーブル(ProCable)社の見解は、驚くべきものでした。「この程度の事は誰もでも分かるほどに簡単な事であり、今まで誰にも分かっていなかった事のほうが、幼稚過ぎて、むしろ信じられない事だ。」というのです。

いづれにしましても、

これでロジウムメッキもののバカ高い壁コンセントなどは、非常にボロく、全く音楽用として使い物にならないという事が判明してしまったわけです。PCOCCなどという素材の銅もそうですが、これまで、その種のぼったくり商売は、全てのオーディオ業者がやっていたと断言します。それをプロケーブル(ProCable)社が、単独で、日本中から排除して、一網打尽にしてしまったのです。

このように、プロケーブル(ProCable)社の偉業の数々は、オーディオにまつわる様々な事を、全て破壊してしまって、一から再構築してしまったというところにこそ、その真価があります。


特に「結界音響」理論につきましては、発表当初から、ノーベル賞並みの発見だとの噂すら広まっていました。ただ、プロケーブル(ProCable)社は、それを音響学会で発表するつもりは皆目無さそうですし(音響学会で発表すれば、世界的に有名な理論になっていくに違いありませんが)、それよりも皆さんの財産として、自由に使っていただければいいというくらいに、プロケーブル(ProCable)社は、今も考えているようです。
http://black-music.info/

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プロケーブル(ProCable)がのさばると非常に困るオーディオ業者!?
http://tokyo-audio.com/


今まで皆さんから莫大な金銭をぼったくってきたオーディオ業者は、プロケーブル(ProCable)がのさばればのさばるほど、「倒産」という危機が、現在迫っています。それが理由でプロケーブル(ProCable)の批判ばかり、あらゆる手を使って、ネット上で行っているというのが、ネット状況です。


彼等古くからのオーディオ業者の評判は、年々落ちていくばかりで、もはや歯止めが聞かない状態に陥っています。


この理由ははっきりしています。プロケーブル(ProCable)の評判が、一般のオーディオマニアに、あまりにも良過ぎるからと、プロケーブル(ProCable)が、オーディオ業界の地図を塗り替えてしまったからです。プロケーブルの試聴室の評判もあまりにも良い。100人中、99人が絶賛して帰っていくほどなのですから、オーディオ業者は、この事態を放っておくわけにはいかないのです。なんとしてでも、プロケーブル(ProCable)を批判(誹謗中傷?)して、プロケーブル(ProCable)の評判を落とさなくてはなりません。その為になら、少しのおこづかいをあげてでも「オーディオチンピラ(オーディオゾンビ?)」にプロケーブルの誹謗中傷の記事を書かせるのは、普通の事ではないですか?、まして、詐欺師同然の、ぼったくりオーディオ屋のする事なんですよ。


さて、ここで、プロケーブルの大阪店の試聴室から出てきたかた(ショックを受けたかた)の表情や仕草を皆さんも知っておいて下さい。それがいかにえげつないものかが、わかります。プロケーブル大阪店の試聴室が、いかにすさまじいものであるかが、手に取るように、分かります。


1)呆然と立ち尽くしているかた。

2)大阪店の天井を見上げて、一言も喋れなくなってしまったかた。

3)独り言を、うつむいて一人で喋り続けているかた。

4)店長を相手に、のべつまくなしに感動の気持ちを喋り続けているかた。

5)何一言喋らずに、店を出て行くかた(このタイプは、能面のように無表情だそうです)。

6)持っている金銭を全部使って、片っ端からケーブル類を購入していくかた。

7)オーディオ屋の悪口を、激しくののしりながら大声で叫んでいたかた。

8)「俺が家族を犠牲にしていたんだ。」「俺がバカだったんだ。」などと言いながら涙を浮かべておられたかた。

9)プロケーブル、プロケーブル、プロケーブル、と、つぶやき続けているかた。

10)感動の?涙を目に溜めて試聴室から出てこられるかた(これはかなり多いそうです)。

11)「ちきしょう!ちきしょう!」と叫びながら、試聴室の出口の柱に額を打ち付けていたかた。

12)その他色々(大阪店の店長に聞いていただくと色々出てくると思います。)


などなど、店長に改めて聞いたら、私が知っている以上の出来事が、さらに出てきましたので、追加しました。

いづれにしても、大阪店のプロケーブル試聴室の音は、異次元なのです。他のいかなる試聴室に比べても、圧倒的なんです。
しかし、本当の事を告白しますと、プロケーブル最強の試聴室といえども、あまり恐ろしい音になってもいけないだろうと、あえて、ウェスタンエレクトリック(WE)の復刻版のスピーカーケーブルを使わずに、ベルデンの8470にしてあったのです。

そうやって、音のランクをワンランクからツーランク、落としてあったのだ、ということも、知っておいて下さい。これは皆さんの心の(精神の?)安全の為に、わざと、そうしていたものです。

が、ついに、ウェスタンエレクトリック(WE)の復刻版のスピーカーケーブルに、に交換してきました。やるなら徹底的にせよ!、ですよ。(これにつきましては、2017年の12月に交換してきました。今や、世界最高峰のWEの音で、プロケーブルの大阪試聴室は鳴っています。まさに、プロケーブルの大阪試聴室は、とんでもない音になりました。)


さて、プロケーブル(ProCable)のオーディオへのアプローチの方法は、前例がまったく無かったがゆえ、このようなオーディオ業者(プロケーブル)が登場してくる事自体、誰にも予測不可能であったがゆえに、既存のぼったくりオーディオ業者には、プロケーブルを批判して阻止することが、当初は、不可能だったのです。

まさに彗星の如くプロケーブルが登場してきたがゆえに、プロケーブルに対抗する時間も手段もないまま、今までのオーディオ業者は衰退してしまったのです。あれよあれよという間に衰退していくのですから、既存のオーディオ業者は、たまったものではありません。プロケーブルの大阪店が登場してから、大阪のオーディオのメッカ、日本橋のオーディオ店が何軒倒産したでしょう。7件か8件以上は、ゆうに倒産していると思います。


実は、プロケーブルにとっては、いつまでも元気で居て欲しかったハイファイ堂さんですら、大幅な規模縮小をしてしまい、困ってしまったほどです(当店は、ハイファイ堂さんのような中古業者は、競合相手にはならないと、実は、考えており、中古の商品をハイファイ堂さんに買いに行ったかたが、ついでに寄ってくれて、プロケーブルで、ケーブル一本でも、買っていってくれるのを期待していたのです。)。

このハイファイ堂さんの話は、今でこそ明かせる話です。プロケーブル側が、ハイファイ堂さんに片想いしていただけで、ハイファイ堂さんから見たら、少しお隣にあるプロケーブルの大阪店は、鬱陶しい限りの存在だったのかもしれません。


それだけ当プロケーブル(ProCable)の威圧感や、オーディオ業界への影響力には、凄いものがあったのだろうかと・・・、今振り返りますと、確かにプロケーブルには、それがあったと思える節が、過去の事ではありますが、あちこちに見受けられるのです。


ネットだけを見ていると、現在、倒産しかかっている業者は、必死になって赤字情報をカモフラージュしようとしているように見受けられます。そこのところが、我々の目には、よく見えていないのです。


評判がいくら悪くても、年々客の数が減っていっているにも関わらず、「やらせ」、「偽り」、「うそ」、他店の「批判」、実に様々な手を使って、自社の評判が良いように見せかけているだけというのが、ぼったくりオーディオ業界の実態なのかもしれません。


今も順次オーディオ業者は倒産していっていますが、近いうちに、大手のオーディオ業者が倒産して、皆さんは、びっくりされることと思います(2018/2/9記述:これはその後、日本ビクターの倒産・ケンウッドとの合併で、事実となりましたが、次に倒産する大企業、もしくは有名企業も出てくるでしょう)。


反面、当プロケーブル(ProCable)側は、いくら評判を貶めるような「やらせ」や「うそ」や「徹底した、しつこい批判」という憂き目に会っていても、堂々としているように、見えるのではないでしょうか。ただし、彼らのような「最底辺のオーディオゾンビ」を許しておくことは、いくら寛大なプロケーブルとはいえ、もう出来ません。やはり、ウソに騙されて、オーディオ屋にぼったくられ続けているかたがたが、後を絶たないからです。


★プロケーブルの実態


実態は、毎日のように、お客様がたからかかってくる電話、メールなどによって、感謝の内容、そして、深く御礼をされているのが実態です。プロケーブル(ProCable)の社員は、それが普通の事になっています。ただ、皆さんに対する感謝の気持ちは、全員が深く深く、持ち続けております。お客様あってのプロケーブルだと、オーナーからの教育が徹底しているからです。

皆さんの幾人かのかたがたが想像しているような、プロケーブルに対する、批判めいたメールや電話などは、本当に皆無に近いのです。あえて本当の事を言えば、年に一回あるかな?くらいです。


プロケーブル(ProCable)の商品や鬼門コーナーの記事の下には、全て、お客様のコメントが掲載されていますが、その数と評判の良さには、圧倒されるのみです。批判も一つもありませんん。これはプロケーブル(ProCable)の批判側に言わせると、プロケーブル(ProCable)は、わざと批判的なメールを掲載していない、などと言っておりますが、そんなメールは一通たりとも来ていないのです。

そして、プロケーブルサイトに、誰でも書けるようにすれば、真っ先に、ぼったくりオーディオ界に雇われた「オーディオチンピラ」が、これでもかと、誹謗中傷を掲載してくるに決まっているのです。

彼らは極めつけの「オーディオチンピラ」です。寄せ付けないほうがいいに決まっているでしょう。そこのあなた!「オーディオチンピラ」と付き合いたいですか??、プロケーブルに限らず、誰でも嫌でしょう?、ということなんです。

実に、プロケーブル(ProCable)で商品を購入されて、その異次元の性能を実感された人からの批判など、皆無に近いのが実態です。


と同時に、批判のメールをいただく事も、まずありません。これはネットばかり見ていて疑いの目でプロケーブル(ProCable)を見ている人には「完全なる盲点」になっているのではないでしょうか。


プロケーブル社には、批判的メールが毎日のように舞い込んでいるのではないか?などと思われるのが普通でしょう。しかしその種のメールや電話は、プロケーブル(ProCable)には、年間に、オーディオゾンビつまり、「オーディオチンピラ」からのメールなど、一通か二通しか無いというのが、本当のところです。批判ではなく、感謝。誹謗ではなく、お礼。それがプロケーブルの実態です。


実際のところ、この異常なるプロケーブル(ProCable)に関するネット現象というのは、プロケーブル(ProCable)の存在感が、はじめから圧倒的であったがゆえの事と思われるのです。彼らは、はじめからプロケーブル(ProCable)には、非常な危険を感じていたのでしょう。ただ、最初から批判する元気までは無かった。


途中から気づいた事だとは思いますが、生き残りの為にはプロケーブル(ProCable)を放っておくわけにはいかなかった、様々な業者に依頼してでも、徹底的にプロケーブル(ProCable)を批判して、プロケーブル(ProCable)の評判を地に落とさなくてはならないというのが、彼らの本音なのでしょう。


ところが、ぼったくりオーディオ業者にとっては、時すでに遅しだったのです。動くのが遅かったのではなく、プロケーブルの動きが、あまりにも早過ぎたのです。ぼったくりオーディオ業者の立場に立って、プロケーブルを見ると、その事が良く分かります。

最初は、デジタルケーブルだけならいいだろうと思っていた筈です。一ヶ月後には、ベルデン8412が出てきた。

何が起きているのかが、まだ分かっていないのです。

それから、8460、8470の、米国から直輸入の現物が出てきた。

続けて即座に、容易に手に入らない、ウェスタンエレクトリック(WE)のスピーカーケーブルさえ、米国経由で、出てきた。

そして、世界最高峰のアンプが出てきて、アンプ革命がおきて、アンプの地図が塗り替えられてしまった(注:これは二段階に渡って行われました。当初は、クラウンのD45、これも当時は世界一だったのです。クラウンD45が製造中止になるやいなや、次なるアンプの切り札、ドイツ製の、thomann S-75mk2、を、プロケーブルは出しました。これはクラウンをも、ツーランク上回るものでした。)。

そして、音の焦点の記述が出てきて、オーディオ屋が扱うケーブルがいかにボロいかが、証明されてしまったのです。

そして、CDプレーヤーの最終解答(公示)が出てきて、iPodこそが、CDプレーヤーより遥かに言いと(公示)してしまった。

CDプレーヤーメーカー(大企業)ですら、CDプレーヤーはもはや衰退の一途を辿るばかりになってしまい、赤字体質へと落ち込んでいくことになった。

のんのんと暮していたぼったくりオーディオメーカーや、業者には、とてもプロケーブル(ProCable)の、光速のスピードには、付いて行けなかったのです。


さて、話は変わりまして・・・、


プロケーブル(ProCable)がiPodが最高のCDプレーヤーだと言うとします(実際に公開しましたが)。iPodなどは誰もが持っているものですので(お子さんが持っている場合も多いでしょう)、すぐに実験出来てしまうのです。アップルのMacBookプロでもいいのですが、iPodでデジタルの16ビット、44.1キロヘルツの、アナログレコード並みに濃い音は、十二分に理解出来ると思います。という事を、当プロケーブル(ProCable)は、継続的に、公開してきました。継続的にです。あらゆるオーディオ用品に対してです。


この威力には凄まじいものがあったものであり、当プロケーブル(ProCable)ですら、驚いている始末です。


さて、このiPodの情報の伝播の速度には、尋常ではないものがありました。あっという間に、高額なCDプレーヤーは、市場から消え去っていってしまい、その代わりに、ネットワークオーディオや、音楽用パソコンなどが主流の時代になったのは、皆さんの、まだ知るところでしょう(それらも残念ながらボロ過ぎるのです)。


そして、アンプ類までもが、同様の運命を辿ります。高額なほど良かれという発想は、ことオーディオには全く通用しない事が、オーディオマニアの半数以上が、知るところになってしまいました。こうなると、後は口コミでどんどん広まります。今では老人しか高級オーディオなど買っていないでしょう。老人がいなくなったら、高級オーディオは本当の意味で終わります。


さて、今までの高額なアンプの評判は、みるみるうちに、悪くなっていくばかりだったのです。このようにプロケーブル(ProCable)があってこそ、オーディオ界は改革されていき、オーディオマニアのかたがたは、その多大なる恩恵を、プロケーブルから、まさに受けたかたがたの張本人であったがゆえ、普通に考えれば、批判などあろう筈がないのです。


それがネット上ではプロケーブル(ProCable)に対する批判が多くのさばっているというのは、一体全体、どこの誰が犯人なのでしょうか。いつか犯人達の素顔は、暴かれる運命にあります。


皆さん、惑わされないで下さい。プロケーブル(ProCable)の評判は、全日本レベルで、すこぶる良いのです。


その証明として、何をやっても、MacBook Proの、イヤホン端子からの音にかなうものは、容易には無いという事を確認されてください。MacBook Proが入手出来なければ、iPodに、16ビット、44.1キロヘルツの情報量を持っているファイル形式の、AIFFファイル、又は、WAVファイルで、最初にパソコンに音を取り込み、それをiPodに移して、そのイヤホン端子からアンプに接続して、音を聞いてみて下さい。この場合には(iPodを使う場合には)、マックの無いかたは、ウィンドウズマシンでも、構いません。


本当の16ビット、44.1キロヘルツの音がいかに濃いものであったのか。


昔は評判の良かった(雑誌などで評判が良かったというだけで、本当はダメなボロだったのですが)高額なCDプレーヤーを誇らしげに使っているかたは、恥じ入る運命になることでしょう。当プロケーブル(ProCable)を批判する気も、まったく無くなることでしょう。ネットの評判など全くあてにもならない事を、心底、思い知る事でしょう。


実に、皆さんが必要なのは、MacBook Proだけで十二分なのです。iTunesが、CD情報を取り込んでくれて、MacBook Proで、取り込んだCDの情報を再生すれば、事は済んでしまうのです。


もうアナログプレーヤーの時代でもありません。しかし、アナログだけは、まだ音がいいほうですから、アナログファンのかたは、それを続けてもいいのではないですか?(注:マックブックプロの、アナログ初期版をも完全に超えている「音の濃さ」には、完全に負けてしまいますが)。

いづれにしても、デジタルになってから、CDプレーヤーが出て来てから、音がおかしくなっていったのです。が、アップル社のiPodなり、マックブックプロなりが、それを逆転してくれました。いまや、アナログにこだわる理由は、ほとんど無いと言えます。


現代では絶対の知識も、ここに公開しておきます。ウィンドウズより、Macのほうが遥かに音が良く、オーディオマニアの評判もマックのほうがいい事です。これは知っておいて損は無いと思います。


良いDAコンバーターに「プロケーブル(ProCable)が販売しているレベルの」良いデジタルケーブルで、マックのパソコンからダイレクトに接続すれば、さらに音は良くなりますが、その種の事は、後の課題でいいです。まずはアップルコンピューターの、マックというパソコンを入手してください。


このように、プロケーブル(ProCable)社は、真実の情報の宝庫であり、真実の情報の発見者であると共に、同時に、その伝道者でもあったので、皆さんからの評判もすこぶるよく、批判もあろう筈が無いのです。うそばかりのオーディオ業者とは、雲泥の差が始めからあったのです。


しかし、まだまだ、情報が行き渡っていない節もあり、今になっても、お客様から、プロケーブル(ProCable)に出会って救われましたというメールを、毎日のようにいただいております。批判の文章をネットで見て、惑わされていましたという謝罪をすら、常時いただいているのが実態です。


いかにオーディオの泥沼が、底なし沼になってしまっていたのか?、既存のオーディオ業者は、いかに長い時間をかけて、それを深くて暗い泥沼にしてきたのかの証明でもある、ということは、忘れないでいただきたいと思います。
http://tokyo-audio.com/

41. 中川隆[-8588] koaQ7Jey 2019年8月29日 19:14:45 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[4164] 報告
2011/10/16
日曜の午後は優雅にJAZZなど聞きながら・・・最新技術でレトロを再現する https://green.ap.teacup.com/applet/pekepon/msgcate11/archive
 


■ デジタルオーディオの薦め ■

80年代、90年代に青春時代を過ごした男子ならば、
オーディオセットに大枚を叩いた経験があるでしょう。
かつて日本のオーディオ機器は、世界を席捲しました。

AKAI
AIWA
Aurex(東芝)
DENON
DIATONE(三菱)
KENWOOD
Lo−D(日立)
MARANTZ
Nakamichi
ONKYO
PIONEER
SANSUI
SONY
TEAC
Technics(松下)
YAMAHA
Victor

さらに
OTTO(サンヨー)
OPTONICA(シャープ)


こんな小さな国に、結構規模の大きなオーディオ・ブランドが
ひしめいていたのです。

■ プラザ合意と日本製品 ■

日本のオーディオーメーカーが世界ブランドになったのは
1970年代後半からではないかと思いますが、
これは、日本車が世界市場に受け入れられていく時期と重なるかと思います。

かつて1ドル360円だった為替レートは、
1971年のニクソンショック以来円高になり、
1985年プラザ合意で、240円から一気に120円となりました。
そして、現在は1ドル80円代が当たり前の時代となりました。

1) 360円時代・・・戦後、繊維産業が輸出産業として外貨を稼ぐ
2) 240円時代・・・1970年代前半までは、鉄鋼・造船・化学が輸出産業として成長
3) 120円時代・・・自動車、電機産業が輸出を延ばす
4)  80円時代・・・材料・部品 (円建て輸出も多い)

これはイギリスやアメリカの経済成長の歴史ともリンクしますし、
現在のアジアの経済成長の姿とも被ります。

■ 戦後は米英、その後は日本、そしてアジアへ・・ ■

プラザ合意後で日本のオーディオと自動車は明暗を分けます。
自動車は実用品的価値を持つので、ある意味、
コストバリューが適当であれば、売れます。

アメリカではプラザ合意後の日本車は、決して安い車ではありませんでした。
サニーやカローラーだって、アメリカでは外車です。
それでも故障の少ない日本車は、アメリカで人気がありました。

大柄のアメリカ人が、体を畳む様にして、
ちょっと年代物の日本車に乗っている光景を良く目にしました。


一方、オーディオは嗜好品でありステータスシンボルです。
ライフスタイルの変化と共に、オーディオの需要は変化をします。
かつては大型のオーディオセットを所有する事は男のロマンでしたが、
現在はiPodやiPhonにその座を奪われてしまいました。
或いは、大型TVとホームシアターに変化したとも言えます。

戦後の経済成長で、最初にオーディオを楽しむ余裕が生まれたのは米欧でした。
アメリカにもヨーロッパにも色々なオーディオメーカーが誕生しましたが、
ガレージメーカーが多いので、新旧のメーカーが目まぐるしく入れ替わりながら、
全体のパイとしては、どんどん縮小しています。

日本はさらに衰退が激しく、80年代に全盛を極めた大手メーカーは、
今ではラジカセかホームシアターシステムをメインに生産しています。
(一部高級オーディオも残っていますが、趣味みたいな規模です)

一方、新興国では、ちょっとしたオーディオブームが発生している様です。
シンガポールでちょっとオーディオ店を覗いてみましたが、
BOSEと並んで、アジアの名前は知らないけれども、
デザインも造りも悪く無いシステムが販売されていました。
(もしかすると、欧米でデザインしてアジアで生産かも知れません)

■ 「質より量」が生きている新興国市場 ■

SONYはアフリカやインドなどの市場に力を入れている様で、
それらの国では圧倒的なブランド力を維持しています。

それらの国では未だに「質より量」の文化レベルなので、
スピーカーユニットが沢山付いていて、低音がガンガン出るシステムが売れる様です。
ちょっと大型のミニコンポを想像すると良いかも知れません。

■ オーディオ機器からPCへ ■

一昔前なら、コンピューターのデータを再生するデジタルオーディオは
オーディオファンからは冷たい目で見られていました。
デジタルノイズだらけのPCからは、良い音は得られないと思われていたのです。

ところが、1千万円もする高級オーディオに
iPodを繋いでみた人が現れました(外人)
マークレビンソンというメーカーの数百万円するCDシステムと聞き比べると・・・
何と、iPodの方が音が良いように感じてしまったのです。

このオーディオ記者のレポートがサイトに載ってから、
ジワリ、ジワリと、PCを音源にするデジタルオーディオが浸透し始めました。

■ 高音質を再現できなかったCDプレーヤー ■

CDは1980年代のオーディオ全盛期に、
高音質を売り物に、華々しくデビューします。

それまでレコードしか聞いた事が無かった人々は、
針音のしない「無音の曲間」や、「クッキリした音」にビックリしました。
「これがデジタルの音なんだ・・・」と。

ところが、アナログレコードのマニアは根強く残りました。
彼らは「CDの音は何か変だ」と主張します。
「サンプリングレートが44KHzなので、
20KHz以上の可聴域以上の音が再生出来ないのが原因だろう」
そうオーディオメーカーの開発者も考えました。

ところが、サンプリングレートを高くした高音質CDも
やはり「何かが違った」のです。

アナログレコードの音を追い求めて、
CDの読み取り部分ーとDAコンバータ部分を別々の機材に分けたり、
CD読み取り部を鉄の塊で固めて防振を徹底するなど、
だんだんとアナロぐレコードの様なアプローチが試みられるようになり、
最後には100万を軽々と越える鉄の塊の様なCDプレーヤーまで出現しました。

■ ジッターというデジタル揺らぎ ■

一方で「ジッターと呼ばれるデジタル特有の時間的な揺らぎが音を濁す」と主張する人も居ました。

CDプレーヤーのピックアップ(光学読み取り部)は、
振動などの外乱に抗してサーボ(調整)を掛けながら、
微細な音楽信号(ピット)を読み取るっていきます。
この時、サーボによる電圧変動がCDのクロック信号を乱す為に、
クロックのタイミングに微細な時間変動が生じる事が確認されています。
クロックのタイミングの揺らぎは、ジッターと呼ばれ、
音質に影響を与えると考えられています。

現在でも、測定すらも難しい微細なデジタルの時間変動が、
どうして音質に影響するのかは、正確には解明されていません。

■ ローテクでジッターを減らしていたフィリップス ■

CDの開発者はフィリップスとソニーです。

直系12cmのCDを東京ドームのグラウンドの大きさにすると、
CDのピックアップがデジタル信号の溝(ピット)をトレースするスピードは、
マッハ4の速度で砂粒を数え上げる事に等しいと言われています。

ちょっとの揺れでも、ピックアップは砂粒の列を見失ってしまいます。
その為にCDプレーヤーは絶えず溝の真ん中にピックアップが来る様に、
ピックアップを制御し続けています。

SONYなど日本のメーカーは技術力が高かったので、
ピットの真ん中と左右をトレースする3本のレーザービームの反射光の出力差を
サーボ回路に瞬時にフィードバックしてモターを駆動し、
ピックアップが絶えずピットの中心をトレースするという技術を生み出しました。

一方、フィリップスは3ビームの技術が開発出来なかったので、
何とレコードプレーヤーのアームの様なスイングする機構の先端に、
ちょっと「おもり」を付けたピックアップを搭載しました。
何と、外的振動を重さで吸収してしまおうというローテク作戦だったのです。

さらに初期のフィリップスのDAコンバーターは、
CDの16Bitのうち14Bitしか処理で出来ませんでした。

ところが明らかに技術的に劣るフィリップスのCDプレーヤーは音が良かったのです。
日本のメーカーがデンドン、シャリシャリと今思えば拷問の様な音を出していたのに対して、
フィリップスのCDプレーヤーの音は「まろやか」で「弾力に富み」
それでいて「絹の様な肌合い」の音を出していました。

永年アナログレコードに慣れ親しんだ、耳の肥えたファン達は、
フィリップスのメカニズムが搭載されたCDを買いました。

日本のメーカーはスペック重視ですから、
エラーの発生率をピックアップの優劣と考えていました。
ですから強力にサーボを効かせてトレース精度を高めていましたが、
その結果、サーボによる電圧変化が電源からクロック信号に周り込んで、
悲惨な音を作り出していたのです。

一方フリップスはレコードメーカーでもあったので、
徹底した視聴でCDプレーヤーを作り上げたのでしょう。
その結果、トレース制度が落ちてもサーボが弱い方が音が良い事に気付いたのでしょう。
そこで彼らは「重り」という慣性重量をサーボの変わりに用いたのでしょう。

■ iPodは音が良かった ■

CDの音を汚すのは「ジッター」の存在では無いかと気付いた海外の技術者達は、
実にスマートな方法でジッタを解決していきました。

元々、レコーディングスタジオでは、デジタル機器間のクロックの同期を取る為に
精度の高い外部クロックを使用していました。
正確なクロックが機器の誤動作を防ぎ、音質向上に繋がる事は常識でした。

これらの事実を知る技術者達が、クロックとバッファーメモリーを搭載した
小さなDAコンバーターを開発し始めました。

CDからのデジタル信号を、一旦バッファーメモリーに貯め、
メモリーの読みだ出しと、DACのチップを同じクロックで動作させたのです。

2000年頃、日本の若いオーディオファンは住宅事情もあって、
高級ヘッドホンで音楽を楽しんでいました。
DAコンバーターとヘッドホンアンプを合体させたヘッドホンアンプは、
「音が良い」と評判になり、若者達に浸透して行きます。


■ 光ケーブルこそが音質を損なっていた ■

ところが、私はどうもこれらの製品の音も馴染めませんでした。
なんだか、音がクッキリし過ぎてウソクサイ・・・。

これらの機器の音楽信号はPCから取り出す場合が多かったので、
多くの機器では同軸ケーブルか、光ケーブルでDACとPCを繋いでいました。

光ゲーブルは、PCとオーディオ機器との間のアースを切り離せるので、
PCのデジタルノイズがアース経由でオーディオに混入する事を防げる為、
オーディオ的には最適と考えられていました。
・・・しかし、「光ケーブルは音が悪い」と言うオーディオマニアは沢山いました。

これは光ケーブルの内部の乱反射によって、クロックのタイミングがズレル事が原因とも、
「電気 - 光」、「光 - 電気」という複雑な変換が原因とも言われています。
「電気 - 光」、「光 - 電気」でデータにエーラーが生じては、光通信は成り立ちませんので、
私は原因は前者のクロックの揺らぎにあると思っています。
光ファイバーの内部反射で、デジタル信号のエッジが鈍るので
ちょっとした電圧の変動でも、時間的揺らぎは大きくなってしまうのでしょう。
要は、光ケーブル接続は「ジッター」が大量に発生するのです。

■ さらにUSBケーブルでも音質は劣化していた ■

最近のデジタルオーディオ機器にはUSBケーブルを用いる物が多いのですが、
実は最近になってUSBケーブルは70cmを超える長さになるとエラーが増える事が分かって来ました。
ハードディスクやプリンターの接続に便利なUSBケーブルですが、
コンピューターの接続では、エラーチェックを常時しながら、
信号がやり取りされますので、
ケーブルの長さによるエラーの増大は、通信時間の差となって表れますが、
データーに損傷は起こりません。

ところが、オーディオフォーマットのUSBケーブル転送では、
PCはデータを送りっぱなしという方式を取られています。
USBケーブルは70cm程度まではエラーが少ないそうですが、
それを過ぎると、エラーの発生率が増大します。

CDの書き込みデータは、非常にエラーに強い変換方法が採用されていますが、
PCから出力される音楽データは時系列のデータですから、
エラーには弱くなっています。
当然、補完によるエラー訂正が頻発する事が予想されます。

■ ジッター解決の最適解であった、iPod ■

ここで先に紹介した「iPodは数百万のCDプレーヤーよりも音が良かった」に戻ります。

iPodはPCからデータ通信で、内臓HDか内蔵メモリーにデータを転送します。
この転送は当然コンピューター間のデータ転送ですからエラー訂正され、
iPodには正確なデジタルデータが転送されます。

次にiPodは携帯プレーヤーですからHDのデータは随時メモリーに記憶され、
そこから再生する事で、振動などによるHDの読み込みエラーを防止します。

バッファーメモリーの吸い上げられたデータは、DAコンバーターに送られますが、
メモリー駆動用のクロックと、DAコンバーター動作用のクロックは同一です。
さらに、iPodは小さいので、クロックとメモリーやDAC間の配線は最短の長さです。
ですから、外的要因による時間揺らぎは、ほぼ発生しません。

この様な理由から、何とiPodは理想的なCDPの要件を満たしていたので音が良かったのです。

■ 昔のAppleには音の分かるエンジニアが居た ■

しかしiPodの素晴らしいのはそれだけではありません。

ヘッドホン出力用のアナログ回路の音が良いのです。

国産のMP3プレーヤーはドンドン・シャリシャリという音がしていましたが、
iPodの音は「ふくよか」で「弾力に富」、「なめらか」な音でした。
専用イヤホンも、帯域を欲張らずに、中域を厚く再生します。

これは生演奏の音を良く知っている技術者が開発に携わっていたからだと言われています。

■ iTunesこそが最高のプレーヤーだった ■

iPodは音が良くないと言われる方の多くは、
iTunesにCDなどの音源を録音する際に、データを圧縮して取り込んでいます。
その方が、iPodに大量の音楽が入るからです。

ところが、iPodに取り込む時、非圧縮のWAVデータやACCデータで取り込むと、
iPodから聞こえる音は激変します。
特にクラシックなどでは情報量が圧倒的に増えて、弦が滑らかに再生されます。
(ロックやポップスでは圧縮音源の方が、低音の輪郭がはっきりしてノリが良いです)

しかし非圧縮データはデータサイズが大きいので、
iPodに大量のデータを格納する事が出来ません。

そこで、PCのiTunesから、直接音楽信号を取り出そうとする試みが為されました。
PCのサウンドボードかUSB音楽プレーヤーを使用するのが一般的です。

Appleから「Airmac exples」という小型の無線LANのターミナルが発売されています。
何と、このAirmacにはDAコンバーターが内臓されるのです。
PCから無線LANで音楽信号を飛ばし、Airmacで受信した部屋で好きなように音楽が聴ける
そんな目的で造られた商品ですが、これが思いの他、便利だったのです。

AirmacにはUSB入力とLANケーブルの入力もあります。
さらに、ヘッドホンジャック(ミニピンジャック)と光デジタル出力まで付いています。

始めにAirmacに注目した人達は、無線LANと光出力で、
PCとオーディオの間のアース回路を完全に分離出来る事に着目しました。
PCからのデジタルノイズを、オーディオ機器と分離する手段としたのです。
彼らはAirmacの光出力を、高額なDACのデジタル入力として活用しました。

ところが、Airmacのミニピンジャックの出力を、直接オーディオに繋いで見ると、
iPodよりも、厚い音がして、アナログファンを唸らせてしまった。

さらに、無線LNAでは無く、LANケーブルでPCと繋いで、
接続の設定をちょっと細工してあげると、
データ転送エラーは発生しない事が分かってきました。

(Airmacの表示LEDを緑色点灯さる事がミソ。

 1) AirmacとPCをLANケーブルd接続する
 2) Airmacの管理ソフトを立ち上げる
 3) 無線LNAをオフにする
 4) AirmacのIPアドレスを手動で入力する
    IPアドレスは、管理ソフト立ち上げ時に表示しあれたアドレス。
 5) IPアドレスの自動取得をオフにする。 
 この手順で、Airmacの「緑色点灯」が確立出来ます。)


■ Airmac Expres は高音質なのでは無く、低音質だから良い ■

ここまで読むと、Airmac Expres は高音質だと思われるでしょう。

実は逆です。
Airmac Expresは実は音質が悪いのです。
先ず、上限のレンジが狭い。
さらに、左右のチャンネルのクロストーク(音の混入)が多いのです。

「なんだ、全然ダメダメじゃん」とお思いでしょう・・・。

いえいえ、これこそがアナログの音なのです。
アナログレコードは1本の溝に左右の信号を刻んでいます。
当然、左右のチャンルは音が混ざり合います。(これをクロストークと呼びます)

さらに、レコード針が樹脂のレコードに溝を引っかきながら音を再生するので、
歪みを低減する事は、根本的に困難です。
ところが、レコードの音は、人の耳には自然に聞こえます。
これは「生音」と同じ肌合いの音・・・そう言い変える事も出来ます。
ですから生のコンサートに足を運ぶ人程、レコードファンが多いのです。
(1/f揺らぎが自然な歪みだとか、
 偶数次の歪みは、人間を心地よくさせるという説があります)

私も経験的に、イギリスの小型アンプなど、クロストークの多いアンプは、
充実した音がする事を知っています。
さらに、左右のスピーカーを重ねて設置すると、
ステレオの音場こそ消失しますが、
生の演奏会に近い音の勢いが得られる事も経験していました。

ですから、Airmac Expresの音の良さは、
アナログ的な歪みの多さと、クロストークによるものでは無いかと思っています。

さらにはジッターという、人間の聴覚ではどうしても不自然に感じる
ノイズ元が無い事も大きいでしょう。

■ 崩壊する録音環境 ■

オーディオマニアはイコライザーの使用を嫌います。

「レコードやCDには生の音源が入っているのだから、手を加えるのは言語同断」という
原音至上主義の方達が多くいらっしゃいます。
最高の録音であれば、良い音源は優れた再生音を生み出してくれます。

ところが実際には「録音」は千差万別です。
クラシックでも酷い録音は存在しますが、それでもバランスは取れています。

これが、80年代以降のロックやポップスやJ-POPSでは悲惨な録音状態です。
CDの登場によってオーディオ機器は小型化し、ラジカセ全盛の時代になりました。

CDを購入する多くの人々が、ラジカセで音楽を聴くので、
当然、録音スタジオではラジカセで格好良く聞こえる様な録音をする様になります。

ミキシングスタジオから大型スピーカーが消え、
YAMAHAの10Mという、白いウーファーの小型スピーカーが大増殖して行きました。
ラジカセは大型スピーカーの様には低音が出ませんので、
ミキシング時に低音を思い切り持ち上げて録音される様になりました。
さらには、小型スピーカーではあまり聞こえない重低音は、
管理されていないような録音も現れ始めました。

80年代前半のアナログレコードに時代までは、
それでも多くの人が大型のオーディオスピーカーを使用していたので、
録音はそれを考慮して、まともなバランスを保っています。

しかし、90年代以降はPOPSやROCKはそれこそ「悲惨」な状況です。

■ 曲毎、アルバム毎にイコライザーカーブをプリセットできるiTunse ■

イコライザーを使用すれば、部屋の音響特性と録音バランスを補正できるのですが、
録音バランスの違うCDにあわせてその都度イコライザーを操作するのは面倒です。

しかし、iTunseには、曲毎にイコライザーを設定する機能が付いています。
iTunesにプリセットされているイコライザーは、派手な演出でクソですが、
iTunseはバンド数が少ないながらも、自分で複数のイコライザーカーブを作って登録できます。

もう、これを使ってしまったら、病み付きになります。
古いジャズも、最新のロックも、最適なバランスに調整する事が出来ます。

■ ルームアコースティックを機材で調整する愚 ■

私は先日、コンクリートにクロス直貼りのマンションから、
ボード貼りのマンションに引越しました。

コンクリートにクロス直貼りの部屋では、低音がだぶ付いて始末に負えませんでした。
iTunseのイコライザーが無ければ、大型スピーカーは絶対に使えません。
ところが、ボード貼りの部屋では、ボードが丁度良いアンバイに低音を吸収してくれます。

これが、木造の和室では、今度は低音が不足するかも知れません。

このようなルーム・アコースティックの違いを機材で調整する事は至難の業ですが、
イコライザーでは比較的容易に調整できます。

■ 大型スピーカーの衰退 ■

AMラジオの様なフルレンジの小型スピーカーは
高音も低音も出ませんが、ストレスの無い聞きやすい音がします。

今な無き長岡鉄夫というオーディオ評論家は、
小さなフルレンジユニットを使って、高効率の自作スピーカーを発表し続け、
一部のオーディオマニアから神的な扱いを受けていました。

長岡鉄夫のファンはらはオーディオマニアと言うよりは、音楽マニアが多く、
高効率のスピーカーからは、生きた音楽が聞こえる来る事を知っていました。

一方、所謂オーディオマニアはJBLのマルチユニットのモニタースピーカーなどに嵌りますが、
これは上手く鳴らす事が非常に難しいシステムで、まともに鳴らした人は少ないでしょう。

大型のマルチユニットではユニット間の繋がりで、周波数特性が乱れ、
さらには日本人はタンスの様な巨大スピーカーを6畳間に押し込んだりしていましたから、
ユニット間の音が混じる事も無く、音場再生などという概念もハナから無視していました。

一時期、録音のワイドレンジ化に伴って導入されたJBLのマルチモニターは、
その後、UREIの同軸2ウェイユニットにその座を奪われます。
ホーン先端の青色のスポンジも鮮やかなUREIのモニターは、
同軸2ウェイ故に、音の繋がりも良く、大型ながら音場再現にも優れていました。

JBLはその後、2ウェイのモニターシステムに移行すると同時に、
UREIを買収して、UREIモニターを市場から消し去りました。(アメリカ人の発想ですね)

ところが、時代はラジカセの時代になり、
大型モニターは少なくなり(当然、楽器個々の録音確認には使用されますが)、
YAMAHAの10Mが大増殖し行きます。

■ 小型スピーカーブーム ■

1985年頃だと思いますが、イギリスのセレッションというメーカーが
SL600という小型密閉方スピーカーを発売します。
(マーシャルのギーターアンプのスピーカはセレッション製です)

SL6という、中級スピーカーのユニットはそのままに、
箱の共振を抑える為に、航空機に用いられていたアルミのハニカム材を
エンクロージャーに用い、レーザー解析で振動を最適化するという
現代的スピーカー設計の原型とも言える製品でした。

SL600は鳴らし難いスピーカーとして名を馳せました。
非力なアンプでは全く鳴らないのです。
ところが、マークレビンソンなどアメリカの純A級のパワーのあるアンプで鳴らすと豹変しました。

スピーカーの存在が消え、そこであたかも演奏していうかの様な空間が生まれたのです。

■ 地獄の一丁目、小型低能率ワイドレンジ・スピーカー ■

SL600の登場までは、スピーカーの効率は90dB以上はありました。
ところがSL600以降は、80dB程度の効率しか無いスピーカーが続々と登場します。

低音が出難い小型のスピーカーなので、
低音の効率に、システムの効率を揃える事で、帯域のバランスを確保したのです。

さらに小型スピーカーで低音を得る為に、ウーファーのユニットは重くなり、
さらに強力な磁気回路の中に設置されました。

これでは、非力なアンプでは、ウーファーから逆流する電流に押されて
まともな再生が出来ません。

さらに、ハイパワーでウーァーを叩き出さなければ、音に勢いが生まれません。

NFBを最小に抑えながらも、出力インピーダンスを小さくして駆動力を稼ぐ為に、
現代の高級アンプは、出力段のトランシスターを多数並列にして、
スピーカーの駆動力を確保しながら、低インピーダンスに対応しました。

小型低能率スピーカーの登場は、アンプの巨大化と高価格化をもたらしましたが、
住宅事情から、大音量の出せない日本のオーディオマニアの多くは、
結局、スピーカーとアンプの実力を出す事なく、買い替えを繰り返していきました。

(この時代のパワーアンプの最高傑作が、初期型KRELLのKSA50やKSA100でしょう。
 2Ωまでを楽々と駆動しながら、繊細で力強く、さらにマッタリとクリーミーな味わい。
 しかしながら、陽炎が立つ程の発熱と、月の電気代が3000円アップに耐えなければなりません。
 エコを目指し、クラーの無い我が家では、半年で売りに出されました。

 でも、人生で最後に聞きたい音を挙げろと言われたら、
 私は間違い無く「初期型のKSA50の音を聞きたい」と答えます。
 スピーカーは・・・SL600・・・いや、APOGEEのフルリボンか・・・)

■ 小型スピーカーが悪いわけでは無い ■

小型スピーカーの先鞭を付けたセレッションですが、
SL3という非常に鳴らしやすい小型スピーカーを発売していました。
今でも実家で使っていますが、FMラジオを聞き流すには最適なスピーカーです。

SL3の上位機種の、SL600の原型であるSL6も素晴らしいスピーカーでした。
小型密閉型のスピーカーですが、低音も結構出たので、
これをどう料理するかが、鳴らす人の腕の見せ所でもありあました。
LINNの黒箱に繋いで鳴らすと、弦楽器は張りがあって、艶やか、躍動感一杯に鳴ります。
又、この組み合わせの、ビートルズは絶品でした。
アメリカのスピーカーでは鳴らし難いビートルズですが、
イギリスのスピーカーとアンプの組み合わせでは、生き生きと鳴ります。

最近ではKEFFのiQ3などは、とても良く出来たスピーカーです。
DALLIのロイヤル・メヌエットも、音楽がとても楽しく聞こえるスピーカーです。

これらの小型スピーカーを使っている内は、オーディオマニアも幸せで居られます。
高音がどうの、低音がどうのと、細かい事も気になりません。

■ 38cm小型2ウェイという選択肢 ■

ご存知の方も多いと思いますが、名古屋のProcableという通販ショップが、
iPodやiTuneのオーディオ活用に一役買いました。

ホームページが強烈なので、アンチ・プロケーブルを量産しましたが、
そこに書かれている事は、技術的には間違いも多いのですが、
結構、従来の常識を外れると、楽しいオーディオライフが返って来る事を証明しています。

先ず、高効率スピーカーを使う事。
問題はほとんどコレで解決します。
生き生きとした音楽が聞こえてきます。

38cmのPAスピーカーを推奨しているので、
私もエレクトロボイスの「Foce i」という比較的小さなPAスピーカーと、
クラウンの25Wの小型アンプD45を購入してみました。

これが意外と素性が良いのですが、
38cmと言えども箱が小さいので低音が出ない。
小型スピーカーよりも低音は少ないのでは無いでしょうか?

ただ、103dBという高効率スピーカーなので、
25Wのアンプで軽快に鳴ります。
とにかく、ドラムなどの音の立下りは早い。
ロックのドラムが、パッシっと決まるのは快感です。

低音を出す秘訣は・・・
私はスピーカーケーブルをステージ用の端子を用いずに
スピーカーのネットワークに直接半田付けしたら、低音のバランスが取れました。

ネットワークとユニットの間も、スピーカーケーブルと同じケーブルで半田付け。
多分、半田の適度な抵抗が、スピーカーに丁度良い負荷になったのではと考えています。
(某サイトでは、電線(Fケーブル)を何百メートルも使ってバランスを取る人も居ましたが、
 単に、それって抵抗じゃなイカ?)
昔からJBLなどの大型SPに抵抗を繋ぐと鳴らしやすいというウワサは聞きます。

因みにスピーカーケーブルはウェスタンエレクトリック社の14Gという錫メッキ線です。
高域が適度にシャラシャラして、ホーンのキツサを抑えてくれます。
クラシックまで聞こうとするならば、錫メッキ線は便利です。

ALLEN&HEATHというイギリスのDJミキサーをプリアンプ変わりに使うと、
帯域を程よく真ん中に集めてくれて、さらにALLENマジックとも言える
独特の艶と響きが加わって、ちょっと手放せなくなります。

使いこなしのミソは、とにかくミキサーで音を絞らずに、
パワーアンプのボリュームで絞る事。
ミキサーのLEDインジケーターはオレンジがチョコチョコ点滅するくらいが、
音が生き生きします。

結局、一般のオーディオでは、パワーアンプに入力する前で
音楽信号を絞ってしまうので、SN比も落ちてしまいますし、
微小信号を扱うプリアンプが、理想的な動作範囲で再生出来ていない事が良く分かります。

■ iTunseはVer7.6 , Windows Xp はSp2 がベスト ■

さて、なんでオーディオの話を長々と書いたかと言うと、
一昨日、出来心で、iTunseのバーションを10.3に上げてしまったのです。

色々なバージョンを試した結果、Ver7.6以降は、中域が薄く、
CDプレーヤーの様なすっきりした音になるのは分かっていましたが、
Appleがあまりに執拗にバージョンアップを薦め、
とうとうiTunseストアーにも入れななくなり、
iTunseの操作画面の下半分もバージョンアップの広告に占拠されるという
Appleのイヤガラセに、とうとう根負けしてのバージョンアップでした。

ところが、何と今度はXPのサービスパック2ではiTunesの10.3は外部スピーカーに音だし出来ない。
XPのサービスパック3は、やはりスカスカの音になるので、
オーディオ用のPCは、苦労してSP3をSP2に戻していました。

結局、HDを一台買い足して、オーディオ用にXPのSP2環境とiTunseのver7.6を再構築する事に。
これが、バックアップファイルを流すだけでは上手く行かず、
結局一晩かけて、ようやく先程、アナログの様なふくよかな音が戻って来ました。

その感動が、ここまで長文を書かせる原動力でしたが・・・そろそろ指が痛いです。
では、秋の夜長を、ビルエバンスの枯葉でも聞きながら・・・。

投稿者: 人力 2009/10/21
i-Podオーディオの決定版  

■ オーディオの夢の時代 ■

私達が中学、高校の頃は、オーディオのフルセットを揃える事が夢でした。
80年代日本は、オーディオ天国でした。

\79,800のプリメインアンプは激戦区でした。
サンスイのAU−607シリーズを筆頭に、
各社がこの価格帯に利益度外視の様な物量を投入していました。

\59,800のスピーカーも熾烈な争いでした。
30cmのウーファーをベースにした3ウェイが基本でしたが、
大体、前述の\79,800のプリメインアンプで鳴らしていました。
ONKYOのD-77が分野の先駆者でしょうか。

クリックすると元のサイズで表示します

CDというデジタルソースの出現で、
ひたすら広帯域、低歪という測定データ重視、
「物量=価値」という単純な時代でした。

■ BOSEという選択肢 ■

その頃、カフェバーのスピーカーと言えばコレ。


BOSE 301。
白いカフェバーに、白いBOSE。
何となく軟派なイメージがしてヘビーデュティー嗜好の私などは、
あまりBOSEが欲しいとは思えませんでしたが、
友人達の部屋で聞くBOSEは、101も、301も、楽しい音で鳴っていました。

「この高音が」とか、「コンバスの弦の解像度が」などという点ではダメなのですが、
音楽を聴いていて楽しいスピーカーでした。
音楽の「うねり」の様な物を良く表現し、
ボーカルの表情が良く伝わる。

当時を振り返ると、
音楽好きはBOSEや自作フルレンジ(長岡式)を選択し、
機械好きは、国産をカタログスペック重視で選んでいた様に思います。

さて、時代が30年経ち、どちらが優れていたかは自ずと結論が付いていると思います。
国産オーディオはほぼ絶滅の状況にあり、
ミニコンポと一部愛好家向けの高級機だけの市場になってしまいました。

一方、BOSEはホームシアターというフィールドにも進出し、
今でも楽しい音を鳴らし続けています。

■ ハイファイは疲れる ■

私もオーディオに随分と散財しました。
しかし、結局行き着く先はラジオの音。

先日までは、仕事用のデスクトップシステムに、
カナダのスタジオ用のアンプ(BRYSTON B−60)と
イギリスのMONITOR AUDIOの小型スピーカーを組み合わせていましたが、
結局、殆ど使用しませでした。
何故か・・・眼前にミニチュアの音像が並ぶと、煩わしいのです。

そもそも、ステレオ自体が擬似音場でしかありません。
脳は多分、その擬似的な音場を補正して尤もらしく聞かせる為に、
結構な労力を使うのでしょう。

低音も高音も、現実のものとは違います。
すると、脳は又イコライジングでこれに対応しようとします。

ですから、仕事中になまじなハイファイ(死語ですが)を聞くと、
仕事に集中出来ません。


■ yahooオークションで間違って落札したギターアンプ ■


いきなりギターアンプです。
yahooオクでオーディオのアンプのコーナーに間違って出展されていました。

何の気無しに\3,000で入札したら、落札してしまいまいした。
息子にでもあげようと思い、送金したら、商品が届きました・・・。
日本フェンダーの小型のギターアンプです。
5インチのスピーカーが2個搭載されています。
何と、これがセレッションです。

かつて、マーシャルのギターアンプはセレッションを使用していました。
セレッションはイギリスの老舗のスピーカーメーカです。
レーザーによる振動解析を駆使して開発されたSL−600は、
現代スピーカーの原点と言っても過言ではありません。

私もセレッションの音は大好きです。
今でもSL−3を所有していますし、
SL−6とLINNの黒箱で鳴らすビートルズは最高です。

決して鳴りすぎる事が無く、されど聞きたい音は聞こえて来る。
それがセレッションです。

現在は台湾当たりのメーカーに商標を売却してしまって、
名ばかりセレッションですが・・・何となく嬉しい。

さらに、このアンプ、RCAのライン入力が付いている。
スピーカーが2発だから、ステレオ入力に対応する様です。

さらに、ディストーション回路を搭載している。
早速、息子のエレキギターを拝借して、ギュイイイーーンとやったら、
超気持イイ(ギター、弾けません・・・。)
ギュイーーンとアメリカ国家を下手ながら弾けば、気分はジミヘンです。

■ 最高のi-Pod用オーディオ ■

さて、せっかくRCA入力が付いているのでi-Podを繋いでみました。
コードは自作のベルデンのマイクケーブルと、ノイトリックの端子の物です。
ギターアンプでは音量調整出来ないので、i-Pod側で音量調整をします。

・・・イイ・・・凄くイイ・・・。
楽器の音も、ボーカルも自然で聞きやすい。
レンジが狭いので、最近のJ−POPSも破綻無く再生できる。
ボーカルと演奏とのバランスも絶妙。
何と言っても、ギターの音が艶っぽくてGOOD。(そりゃーギターアンプですから)

という事で、フェンダーのギターアンプは私の愛用品となってしまいました。


投稿者: 人力 2009/6/6

iPodを侮るなかれ  オーディオ

最近は秋葉原はアニメオタクの街になってしまいましたが、
私が学生の頃は、オーディオの専門店が沢山ありました。
大学生になるとオーディオセットを揃えるのが夢でした。

そんな青春時代を過ごしたオヤジの現在のオーディオがこれ。
サブシステムですが、PC用としては結構良い音がします。

■iPodを侮るなかれ■

ソースは何とiPodです。
iPodって実は侮れないんです。
同じ音をCDプレーヤーで再生しようとすると、
もしかすると100万円を越えてしまうかも知れません。

ウッソーとお思いかも知れませんが、
私はWADIAのDAコンバーターを使用していましたが、
iPodをオーディオに繋いだ瞬間売り払いました。

バッファーから読み出される信号を、最短距離でDAコンバーターに送り込み、
それぞれが同じクロックで作動するメリットは絶大です。

デジタル信号の最大の敵はジッターという時間的揺らぎです。
高価なCDプレーヤーやDAコンバーターはジッターをいかに抑えるかが技術の鍵です。

ところが、iPodはモーターの様な駆動部がありません。
ハードディスクモデルも殆どメモリーから再生していて、
モーターが回転している時間は一瞬です。
電力消費を低減させるアイデアがジッターの低減に寄与しています。

さらに、ピックアップやモーターの回転をサーボで制御する必要もありません。
これも電源を揺さぶる要因から開放されています。

そして、最大のメリットはバッテリー駆動である事。
オーディオの電源は電源の揺らぎの無いバッテリー駆動が理想です。
バッテリー駆動は、電源からのノイズの混入とも無縁です。

高級CDプレーヤーが100万以上を費す対策を、
iPodは1万円くらいで出来てしまっています。

■WADIAが認めたiPodの高性能■

日本のオーディオ屋さんは、「iPodなんてオモチャですよ」って切り捨てていましたが、
アメリカ人は合理的で、良いものは良いと認めるようです。
高級CDPの専門メーカーのWADIAがiPodをトランスポートとするシステムを発売してしまいました。

DACはWADIA製で高価ですが、
従来50万以上していたトランスポートをiPodで代用してしまいました・・・。
WADIAの魅力は、輪郭の明確な揺ぎ無い低音ですが、
CDトランスポートよりもiPodの方がジッターが無いのでWADIAの理想とする音になるのでしょう。

これには、専業オーディオメーカーは参ってしまいます。
しかし、将来的に音楽ソースがネット配信に置き換わって行く事を考えると、
CDというフォーマットがかつてのアナログレコードのような立場になります。
WADIAの選択は、実は将来を考えれば、正しい判断です。

■非圧縮ファイルの実力■

iPodに音楽を転送する時、あるいはiTunesに音楽を取り込む時、
ファイルサイズを節約する為にMP3など圧縮ファイルを選択する事が一般的です。

しかし、iPodの実力を発揮する為には、
ファイル形式は非圧縮のWAVファイルが必須条件です。
CD一枚で1Mくらいのファイルサイズになってしまうので、
ハードディスクの容量を浪費しますが、現在の大容量のハードディスクなら、
1000枚程度のCDも入ってしまいます。

非圧縮ファイルで、質の良いヘッドホンでクラシックを聞いてみて下さい。
iPodの高性能に驚愕する事必至です。


■高音質の為のケーブル■


さて、こうして高音質の再生環境が簡単に手に入りました。
ネットでは、「iPod内蔵のアンプは低音質だから、
音楽信号はiPodのヘッドホン端子からオーディオに繋いでも低音質」という人も居ます。

騙されたと思って、BELDENの88760というマイクケーブル使用してみて下さい。
密度の高い、素晴らしい音がします。
私は秋葉原でケーブルを購入して、ノイトリックの端子で自作しましたが、
ネットで評判(賛否両論ですが)の、プロケーブルのネット通販で、
5000円くらいで手に入ります。
https://green.ap.teacup.com/applet/pekepon/msgcate11/archive

42. 中川隆[-8587] koaQ7Jey 2019年8月29日 19:22:47 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[4165] 報告

コメント


2011/10/17 16:38 投稿者:人力

アナログ時代のオーディオは、「振動制御」が決め手でした。

デジタオーディオの時代は、PCの作動環境や、ソフトの相性などで音が変わる様です。デジタルという再現性の高い技術で音質差が生じる事自体、不思議ではありますが。

XPのSP3はCPU負荷が高いのだろうと、勝手に想像しています。

2011/10/18 0:08 投稿者:人力
デジタルオーディオは謎だらけですよね。あるスタジオでは、真夜中に裸電球の光でミックスダウンするとか・・・意外にデジタルは外来ノイズに弱いのかも知れません。

それとPC音源は、PCのOSの構成が変わると音が変わってしまいます。

AirmacはDAコンバートとアンプはAirmac側にあって、音源のデジタル信号をiTunesが加工しないで転送していれば、音が変わるはずが無いので、iTuseは音源を加工して出力しているのでしょう。「原音主義者」は抵抗がありそうですが、CDプレーヤー自体各機種、独自の音色の色付けがありますから、「原音」などというのは、やはり幻想なのでしょう。

2017/10/18 10:13 投稿者:ロケットサラダ

USBケーブルが70cm以上になるとエラーが多くなるって知らなかったです。
それ以下のケーブルを買わないといけないんですね。


2017/10/19 8:10 投稿者:人力
ロケットサラダ さん

USBケーブルによるデータ転送はエラー時にデータの再送を要求しないアイソクロナス転送という方式ですが、普通のUSBケーブルを用いる限り、エラーの発生頻度はそれ程高く無い様です。

データ転送時にCRCによるエラー検出を行っているので、エラーの発生した箇所は捨てられ、データは何等かの方法で補完されます。

実はCDのデータ規格ではデータはある程度分散して配列される為、ある特定のデータが消失しても、データは問題無く再生される様です。

「70cmを越えるUSBケーブルでエラーが増える」というのはメーカー担当者が語った事の様ですが、多くの人が検証すると、エラーの発生確率は無視できる程低いという事が分かって来ています。

しかし、実際にはUSBケーブルによる音質劣化をほとんどのPCオーディオマニアは経験しており、やはりUSBの質や長さは音に影響を与える様です。

そうなると、原因はやはりジッターという事になります。出始めの頃や安価なのUSB-DACはクロックを外部クロックに頼っていたので、転送によってクロックに揺らぎが生じていてジッタという歪が生じる可能性高い。これは同軸ケーブルや光ファイバーによる転送でも発生します。

昨今のある程度高性能なDACは転送されたデータを一度内部のバッファに溜め込み、正確な内蔵クロックによってデータを読み出すので、ジッタが低減される様です。


尤も、ジッタによる歪は本来は人間の認識出来ない程度の微細な揺らぎみたいなものなので、何故、人がこれを音の差として認識できるのかは謎ですが、ジッターを低減すれば音が良くなるというのが最近のデジタルオーディオの常識となっています。

ただ、ノイズや歪というのは不思議なもので、気持ちの良い歪というのも存在します。ここら辺がオーディオの面白い所で、徹底的に歪を低減した音が心地よい音かと聞かれたら答えはNOとなります。

ローファイの時代から、音の良い器材が有るのは、この歪による味付けの上手い下手が大きく影響している様です。

そもそも、音の入り口であるマイクと、出口であるスピーカーは歪の塊であり、原音などというものは存在しない事を考えると、オーディオは所詮は「好みの音」を再生する趣味という事になります。

そして、オーディオ地獄で大金を失わない為には・・・私はフルレンジスピーカーの音から外れない様に気を付けています。下手に低音、高音を伸張すると・・・大金が飛びます。中域を厚くして、低音・高音は脳内補完・・・これで幸せなオーディオライフが送れるハズ。


2018/8/10 0:42 投稿者:ロケットサラダ
私は50代ですので、ボリュームは可変抵抗もしくは固定抵抗のパッシブ・アッテネーターのアナログ人間でした。なのでデジタルの電子ボリュームの是非がわかりません。
このことについて何かご教示頂ければありがたいです。あれは私には何がどうなのか全然わからないのです。


2018/8/25 15:10 投稿者:人力

アナログボリューム

1)抵抗によて信号電圧を無段階に変化さる
2)小音量にしてもアナログ波形は微細に見れば滑らか
3)抵抗値が上るとノイズが混入したり、歪が発生する


デジタルボリューム

1)6db信号を減衰させると1bit削る事になる
2)通常の視聴音量では11bitの信号になっている事も
3)但し、アナログボリュームで処理してもデジタルで切り捨てられた小音量の部分はノイズに埋もれて聞こえない信号領域


では、デジタルで音量を調節しても問題無いかと言えば、入力信号を絞った場合、D/A変換以降のアナログ回路でノイズや歪の影響を受け易くなると私は考えています。

パワーアンプに入力ボリュームが付いているスタジオ用の器材が便利なのは、プリアンプやミキサーからの信号出力を最大出力で受けて、パワーアンプ側で音量をコントロールできる点。プリ-パワ−間での信号劣化が少ない事がメリットです。

最近は32bitに返還して処理する器材も在りますから、デジタルボリュームのbit落ちに神経質にならなくても良いのかも知れませんが、やはり、電流の少ない信号は外部ノイズの影響を受けやすいので、デジタルボリュームはMAXにしてプリアンプやパワーアンプでボリュームコントロールする事がベターかと思います。

尤も、デジタルイコライザーなんてものは、周波数毎のデジタルボリュームに過ぎませんから、音質に影響が無いかと言えば大有りなのですが、イコライジングのメリットの方が多きいと判断しています。


2018/9/2 13:08 投稿者:ロケットサラダ
なるほど。よくわからないけど、デジタルボリュームはとにかく最大にしていればいいのですね。

ビット落ちするって知りませんでした。私は右に回しきって短絡させた状態で、長岡式パッシブアッテネーターをつなげばいいかなと思っているのですが、昔、小さな真空管アンプでしてた時、音が大きすぎて、短絡状態では無理でした。

普通の家ですのでお隣さんに怒られちゃいます。固定抵抗の抵抗値を変更すればいいのだろうけど、ちょっと今はめんどくさくて。その時は、なんだか、音が痩せて聴こえました。固定抵抗だとそのような音の傾向になるのですね。

2018/9/6 1:20 投稿者:人力
ロケットサラダ さん
可変抵抗には「美味しいゾーン」がある様で、プリとパワーでそれぞれ美味しいゾーンが使用出来るパワーアンプの出力ワット数というのも重要な要素だと思います。一般家庭ではスピーカーの効率にもよりますが100Wなんてパワーは持て余すかと・・。

スピーカーの箱が小さくなって、効率を犠牲にする事で低音を確保する現在のオーディオ技術は根本的に何か間違っている気がします。出力トランジスターを多数並列にして出力抵抗を下げる方法も、個々のトランジスターの特性の微妙な違いで、音楽の鮮度を下げているだけ。

シングルプッシュフルのトランジスターアンプは素直で良い音がする物が多い。ただ、組み合わせるスピーカが低効率のローインピーダンスのタイプだとアンプの良さが全く生かせません。


2018/9/8 17:54 投稿者:ロケットサラダ
はい、私が使ってた真空管アンプはエレキットの300Bのアンプで7Wでしたが、それでも、最大音量にできませんでした。昔のなので、検索しても同じやつ出てきませんね。縦長のやつです。

プリアンプつないだ方がいいという方もいますね。
可変抵抗も仰られてる様にそうだと思います。

でも、私はどちらかと言うと排除の方向です。プリアンプまで買うとその分お金が飛びますし。イコライザーもいじったら何が何だかわからなくなるから、使ったことないです。どうにでもなるから、逆に迷路に入りそうで怖い。できるだけシンプルにしないと泥沼でお金がいくらあっても足りなくなるという考えです。

でも、人力さんの考え方は勉強になります。そう言えば、私が若い頃使っていた、ヤマハのプリメインアンプは低音が全然出てなくて、薄っぺらい音でした。友達の家に行くとモリモリと力強い音が出ていましたが、実は彼はラウドネス・スイッチを使っていたのです。その方が迫力ある音に聞こえるのですから、それでいいのだと思います。私は長岡鉄男さんの影響を受けているので、今更路線変更できません(;^_^A モアイのインピーダンスは2Ωを切ることがあると言われてるけど、よくアンプが昇天しないものだと感心してます。


2018/9/12 8:18 投稿者:人力
色々不要な接点が増えるからプリアンプは要らないというのはCD時代からの流れですが、実はプリアンプって音色を作る役割が有ったりしますよね。

歪が増えているだけなのですが、個人的には「心地よい歪」を付加する装置は大歓迎です。偶数次の歪が増えると音が艶やかになるとの説も。

ケーブルにしても、電源にしても固有の歪が付加され、それが音質の変化として認識されます。

結局、オーディオ道って、「自分の好きな歪」を作る行為なのだと私は考えています。「原音」なんて、そもそも存在しないのですから。

ドイツのジャーマンフィジックス社のクリスマスの帽子の様な振動版のスピーカーの音を聞くと、ダイナミック型のスピーカーが発する音が如何に偽物かが良く分かります。静電型やアポジーの様なフルリボン型とも違う、異様なリアリティーを持った音に鳥肌が立ちます。

お金に糸目を付けなければ、泥沼に落ちるのも楽しいオーディオですが、「この程度で十分」と線引きする事で、楽しく音楽と付き合う事の方が大事だと私は考えています。
https://green.ap.teacup.com/pekepon/551.html#comment

43. 中川隆[-8570] koaQ7Jey 2019年8月30日 15:07:29 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[4182] 報告

プロケーブルを振り返る その9 鬼門6 iPod 2012年03月04日
http://community.phileweb.com/mypage/entry/3126/20120304/29259/


今回は鬼門のページよりiPodです。


鬼門・オーディオ編/ その泥沼的な廃退の真相を公開!・鬼門
https://procable.jp/setting/index.html


25)CDプレーヤーの最終回答(公示)
http://www.procable.jp/setting/25.html

>CDプレーヤーの最終回答(公示)

ー中略ー

>これにはさすがに、唖然とされるかもしれません。
>アップルコンピューターの販売する、iPodが、それです。

>ただし、iPodに、AIFFファイル、又は、WAVファイルで、「圧・縮・な・し」
>で、CDデーターを入れることが、大前提です。この大前提は、必ず守ってく
>ださい。iPodを購入すれば、ウィンドウズ用のiTunesというソフト も付いて
>きます。この場合、ウィンドウズマシンであろうが、アップルのG5であろう
>が、どうせ「エラー訂正」しているのですから、全く同じことになります。
>G5などいりません。手持ちのウィンドウズマシンで全く同様の結果、全く同
>じ音になります。

という書き出しで始まっています。

中ほどには

>iPodの濃密な音には、たとえそれが300万円のCDプレーヤーでも、500万円の
>CDプレーヤーでも、到底かなうはずがないのです。

>往年の、アナログLPの初期盤のレベルの音というものが、いかなるものか、
>これにて、思い知ってください。

 と書かれているようにiPODを絶賛する記事であり、どんなCDプレイヤーより高音質でアナログLPの初期盤のレベルとしています。

 お客様コメントもiPODを絶賛するコメントが20件載っています。
 1000万円のCDプレイヤーにブラインドテストをやってみて勝ったというものもあります。


26)(旧)無敵のCDプレーヤー iPOD コメント集
http://www.procable.jp/setting/26.html

 コメント集の続きで、こちらには61件載っています。この後、新コメント集というのもあります。
プロケーブルで販売しているお勧めアンプのクラウンD45についてのコメントが商品ページで28件、鬼門のコメント集で179件なのでiPODの件数は半分程度ですが、iPODはこちらで販売されているわけでもなく、ただ鬼門のページに良いと書いただけでこれだけのメールが送られてきたのですから、非常に大きな反響といえるでしょう。


iPodの高音質ぶりにびっくりしたというメールが並んでいます。
3つほど拾います。

>6さんのコメント(二通):

>★一通め
>こんにちは。
>ipodのお話を見ました。
>自分も、cdプレーヤー部分には、70万程、かけているので、興味津々です。
>電気屋に行って、実物やらも見てきました。
>接続は、ステレオミニプラグ→二つのRCAフラグ、または、ステレオミニプ
>ラグ→二つのバランスプラグと言うことですよね。
>ステレオミニプラグ→二つのRCAフラグは、1000円位で、売ってました。
>是非、procableさんで、接続ケーブルを販売してくれるのを待ってい
>ます。

>★その後ケーブルをお送りして数日後の二通め
>こんにちは。ipodのレポートです。
>とにかく、「凄い」の一言ですね。
>家人が神経質でうるさいので、ヘッドフォン(スタックス)で聴くことが多い
>のですが、現用のCD再生装置は完敗。
>クロック交換やら、デジタル信号改善機器やら、色々やって来たのですが、負
>けてます。やたら、細かい音が、これでもかと言うほど、聴けますね。
>問題なのは、ipod自体の容量が小さい。nanoでは最大CD5枚位か。
>大きい、ipodの方も、買おうかと思ってます。

>49さんのコメント:
>プロケーブル ○○様
>いつもお世話になります。
>注文したケーブル類、無事到着いたしました。
>いろいろな意味で非常にショックを受けておりますが、率直にご報告したいと
>思います。先ずSPケーブルを交換し、これまでどうりのCDPの音で試しま
>した。高域の抜け、中域の艶、低音の締りは増したものの、なぜか激変とは感
>じませんでした。もともと高価なものは使ってなかったので、そんなにクセの
>無いものだったのかな?と感じたりしていました。次にCDP→アンプに8412
>を繋ぎ、これまでの○○○(だったと思います)のバランスケーブルとの比較
>をしました。これはさすがに音のリアルさが格段にアップしました。
>でもiPodの音を知ってしまった後では、単にCDPの音です。
>そしていよいよiPod+88760です。
>「シンバルが震えている!」、「キックペダルのきしみが聞こえる!」などと
>歓喜していましたが、子供の声がサンプリングされた音源を鳴らした瞬間、

>「そこに子供がいる!」

>になりました!本当に背筋がゾクッとしました!
>音が立体的という表現のコメントをよく見かけますが、それが一番近いでしょ
>うか。うちの子供(6歳)にもその差はわかったようです。

>MDもアナログ経路を8412にしたあと、光、ベルデン同軸、CDアナログ、
>iPodアナログで同じ音源を録音し比較を楽しみましたが、こちらは詳細は省略
>します。

>それは、ここまでやってみて、小口径なスピーカーの限界もありますが、例
>の「アースも取れない」プリメインの支配からは抜け出せないことがわかって
>きたからです。ケーブルによってCDPもかなりましな音になりましたし、
>MDも結構いけるなと感じたりもしました。でもどのソースもアンプで頭打ち
>されている、その感じが否めないのです。

>と、自分なりの結論には至りました。しかし、そこまで気づいて、一番ハッと
>して恐ろしくなったことがあります。それは先ずSPケーブル、次にこのケー
>ブル・・・と、順番にそれぞれの音色を試していた自分に、

>「これって・・・、フランケン患者のすることじゃないか!」

>と気づいてしまったことです。
>フラットにするためにケーブルを買ったはずなのに。全てをフラットにして、
>初めてどの機材がどうなのかがわかるというのに。本当にショックでした。

>おかげさまで、音質の改善は得られ、やはりアンプかと知りD45購入を前向き
>に検討していこうかという気にもなりました。しかし、頭ではわかっていたつ
>もりでも、体はまだまだフランケンなんだなと思い知る結果にもなったのです。


>55さんのコメント:
>プロケーブル様
>iPod用ケーブル、お送りいただきありがとうございます。早速、愛用しており
>ます。何度比較しても、CDPよりiPodの方が音は上です。
>さらにはヘッドフォンジャックからの音が最上です。
>ネット上に、○○○○○○○○のCDPとiPodを比べて音質に大差が無かった
>という記事がありました。

>プロケーブル注:)その記事は、フランケンが書いたデタラメでしょう。よほ
>どにぼろいケーブルをiPodに使ったものと思われます。又は単純ミスで圧縮音
>を聞いていたか、意図的なデタラメです。その程度のCDPで、iPodに迫れるはず
>がありません。

 コメントを読んでいくと、プロケーブルの推薦機材をそろえているような方も見られますが、そうでもないかたが多いように思われます。49番さんの場合もプロケーブルからはケーブルのみしか買っていないことがわかります。
 このことから、iPodを支持するメールを送ってきた方々はプロケーブルと音の好みを同じくする方々だけではないことがわかります。また、それぞれ使用されているシステムも中級機が多いように思われるもののさまざまであるようです。かなりの高級機も含まれていることはプロケーブルが言っているとおりです。ここの記事からは、広範な方々からiPodが強く支持されているといえます。
http://community.phileweb.com/mypage/entry/3126/20120304/29259/



▲△▽▼


プロケーブルを振り返る その10 鬼門7 iPodの続き 2012年03月08日
http://community.phileweb.com/mypage/entry/3126/20120308/29383/


 プロケーブルはiPodを高く評価しています。

 記述から見ると、

  アナログレコード>>iPod>>>>>>CDプレイヤーという見解であるようです。

 これに対して沢山の賛同コメントが寄せられました。その中にはプロケーブルシステムをケーブルくらいしか導入していない、つまりプロケーブルとは音の好みが違う可能性のある人たちが多く含まれています。したがって、iPodが良いというのはプロケーブルの音の好みに起因するものではないといえます。

プロケーブルのサイト以外ではどうか、いくつかのサイトを引用します。

趣味はオーディオ。それが何か・・・
http://audiomyhobby.at.webry.info/201110/article_14.html
こちらは割とプロケーブルシステムを導入されている方のようです。
iPodは大絶賛です。

マイケル・ジャクソンの思想(と私が解釈するもの)著者:安冨歩*引越し中
http://ameblo.jp/anmintei/entry-10744948230.html
iPodの音を非常に高く評価しています。
プロケーブルと同様、アナログレコード>iPod>>CDプレイヤーという見解です。

プロケーブルからは距離を置いたサイトでも
はりせんかまし
http://hp.vector.co.jp/authors/VA015862/kamashi/music/20070123.html
では、もともとiPodを非常に良い評価していました。

「ピュアオーディオスピーカー試聴レビュー」では
http://audioreview.tvsd.net/?eid=390901
iPodは非常に良いが高級CDプレーヤーに無条件で勝るとは思えないとするレビューが載っています。

以前に取り上げた「元・副会長のCinema Days」では
http://blog.goo.ne.jp/chandos/e/c478f13f0fb626e0e993351caf648150

評価は良くありません。ただし、使用は続けているようです。

 質問サイトなどにもiPodの音質について書き込みが時々ありますが、集めていくと非常に多様な評価のされ方をしています。これらだけでは、「聞く人と比較するシステムによって違う」という面白みの無い結論になりそうです。もともと良いCDプレイヤーを使用している方の評価が低いというような傾向はあるのでしょうが、それでも鬼門のページコメントではプロケーブルシステムではないシステムにおいて、ハイエンドCDプレイヤーに勝ったという報告がいくつかきています。

 iPodの機種による音の違いということもあるかもしれません。逸品館のホームページでは
http://www.ippinkan.com/i-pod_pc_net_audio.htm
AIRBOWのCDプレーヤーCD5004/LC4と比較してCDプレイヤーの方を高音質としています。また、iPodの機種による音の違いを報告しています。ヘッドホンでの比較のようですがCDプレイヤーとの比較が逆転するようなものでは無いようです。

 もうひとつ
鬼門のページ55さんのコメントにある。
○○○○○○○○のCDPとiPodを比べて音質に大差が無かったという記事はおそらくこれです。
http://trendy.nikkeibp.co.jp/article/tokushu/gen/20050930/113716/?rt=nocnt
(○○○○○○○○=マークレビンソン)

 ここではマークレビンソンのCDプレイヤーに肉薄したとかかれています。かなり高評価です。また、ここではヘッドホン出力よりもドックを介したライン出力の方が高音質と述べられています。
上記にあげた記事のほとんどはヘッドホン出力によるものであるためiPodの音質評価はやや不利にはなっていると思われます。

 このように、比較対象のCDプレイヤーの機種、比較に使うシステム、iPodの機種、ライン出力とヘッドホン出力の差などの変動要素は考えられるもの、それぞれの評価者のiPodに対する大きな評価の違いを説明するにはもうひとつであるように思われます。

 iPodの試聴記を集めた特徴としては、プロケーブル推薦のアンプやスピーカーが、はじめは凄い音がと思ったが、あとから音の荒さに気づいて手放したといった記事がいくつも見られるのに対し、iPodの場合はそのような事例が見つからないこと、逆に、購入当初はつまらない音だと思えたが、実は原音を忠実に再生する装置だったことに気づき、手放せなくなったという書き込みが見つかるところくらいが特徴として挙げられます。http://oshiete.goo.ne.jp/qa/1245741.html

 iPodの大幅な評価のばらつきについて追求したサイト等は見つかりませんでしたので自分の経験で少し考えたいと思います。

 iPodを購入したのは2008年6月でした。このころはPCによる再生の高音質ぶりに気が付いた少しあとで持っていたCDを次々にとりこんで夢中で聞きまくっていました。さらに、もっと高音質化するの手法をネットから探して試していき、どんどん細かい音が聞こえてくるようになりました。特に、今までの人生ではつまらなくて聴くことができなかったクラシックが聞けるようになったことは大きな変化でした。
 しかしずっと聞きまくっていると同時にPCで再生した音はたいていのCDプレイヤーよりも解像度が高く細かい音が良く聞こえるもののややキンついたように思え、聞き疲れが激しくなってきました。ひどい時は翌朝まで耳が痛いという状況だったこともあります。
 そのなかで導入したiPodですが、PCでの高解像度ぶりに驚いた後としてはやや解像度の低い若干曇った音のようには聞こえたものの、当時の環境におけるPCのような聞き疲れは少なく、同時にCDプレイヤーでよく経験したスカスカ感も無く、少なくとも所有していたCDプレイヤーよりははるかに高音質ではありました。なおアンプへの接続はDOCKを利用してライン出力で接続しました。PCオーディオに取り組んでおられる方はCDを取り込むときのドライブやPCの電源環境等により音が変化することを経験していると思いますが、それがiPodにデータを移すときにもそれなりに引き継がれてしまうことはその後、確認できました。ということはよいCDプレイヤーを利用し、電源やセッティングにも気を使っている方の場合はPCの環境との格差が大きいため、そういった部分でiPodの評価が悪くなっているということも想定できます。
 iPodとDOCKは現在もサブシステムとして居間において使用していますが、リビングのオーディオとしては十二分に高音質な音楽を鳴らし続けています。
 
 以上からは明確な結論は出しがたいのですが、私としてはiPodはかなり良いものと考えています。

iPodの評価が低めになる場合の要因としては

・圧縮している。
・色付けの多い音を聞きなれている。または色付けの多い音を好む。
・ヘッドホン出力から音をとっている。
・比較対象のCDプレイヤーの本体やセッティングが優秀。
・CDプレイヤーに対しPCのセッティングが悪い。

といったことがあげられるのではないかと思います。
http://community.phileweb.com/mypage/entry/3126/20120308/29383/


追記
プロケーブルを振り返る その1〜その21までのリンクをこちらにまとめました。


2013年8月29日
プロケーブル(ProCable)を振り返る
http://cookietk.cocolog-nifty.com/blog/2013/08/procable-044d.html

44. 中川隆[-8539] koaQ7Jey 2019年9月03日 17:16:01 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[4225] 報告

プロケーブル(ProCable)が執拗にこだわる「音の濃さ・薄さ」を大公開する!
http://sound-quality.info/


当店プロケーブル(ProCable)を知るかたは、一見、プロケーブル(ProCable)は、周波数特性のフラットさにばかり、徹底的にこだわっているかのように見えるのではないかと思います。

それはプロケーブル(ProCable)に対しての、大きな誤解であると申し上げておきます。プロケーブル(ProCable)の本当の考えは、周波数特性は、その狂いかたに法則がありさえすれば、後でも修正出来る程度の事くらいにしか、考えていないからに他なりません。

プロケーブル(ProCable)が周波数特性以上に、徹底的にこだわっているのは、実は、デジタル信号の「音の濃さ・薄さ」であると断言します。これは今までのプロケーブル(ProCable)に対する印象とは、随分違うのではないでしょうか。

昔は、アナログ盤、つまり、レコードでした。彫りがが深い溝のレコードは、濃い音がしたものです。反面、彫りの浅いレコードは、薄い音だったものです。

特に、一枚目から十枚目くらいにプレスされたものを、初期盤と呼び、それはそれは、音が濃かったですから、初期盤マニアというかたがたまで、今もいらっしゃるのです。

デジタルは、意外な事に、アナログより遙かに難しいのです。プロケーブル(ProCable)が最初にしたことを挙げれば、デジタルケーブルの超一級品を販売したことでしょうか。これだけでも「音が随分濃くなる」のです。プロケーブル(ProCable)が初めて売り始めた商品は、1506Aという、デジタルケーブルにカナレの75Ωのプラグが付いたものだったのです。

プロケーブル(ProCable)は、次のように、断言していました(現在でもプロケーブル(ProCable)社は同じ事を書いています)。

★「ケーブルだけが75Ωでもダメであり、カナレの75Ωのプラグが必需品であると・・、いくら優秀なプロ用のデジタルケーブルでも、プラグが音声用では、全くのボロに過ぎないと。」

つまり、最初からプロケーブル(ProCable)は「デジタルの濃さ・薄さ」を、大いに問題にしていたのです。

さて、そこから先も「デジタルの濃さ・薄さ」についての、プロケーブル(ProCable)の研究は続きます。すでに発表済みの事ではありますが、驚くなかれ、CDプレーヤーこそが、最もデジタルを薄くしている真犯人、つまり、元凶だったのです。この事は、プロケーブル(ProCable)サイトの「オーディオの基本と鬼門・その真実」の中に記述してあります、

19)CDプレーヤー欠陥品(大鬼門)
https://procable.jp/setting/19.html

という記述において、プロケーブル(ProCable)が、既に、はるか昔から、公表していた事であります。

それゆえ、CDプレーヤーは使わず、デジタル信号を扱うプロ達によって製造された「パソコン」を使って音楽を再生して下さいという事を、日本で初めてプロケーブル(ProCable)が推奨したのです。

これが時代がおかしくなって、今や、NASオーディオなどという、中途半端なものに成り下がってしまったのです。本当は、マックのパソコンから音楽を再生するのが、最も音がいいのです。

しかしながら「音の濃さ・薄さ」の問題に限れば、要因の根の深さは、プロケーブル(ProCable)の予想を上回っていました。問題はそれだけにとどまっていなかったのです。

なんと、機材の善し悪しなどではなく(もちろん機材も重要ですが)、「電源!」まさしく「電源のクオリティー!」によって「デジタルの濃さ・薄さ」が、まったく違ったものになってしまうという問題に、プロケーブル(ProCable)社は、行き着いていってしまったのです。

この問題は、非常に厄介でした。知的にも優秀なかたがたにしか、当初は、受け入れられませんでした。「電気」というものは、目に見えないものだったからです。さらに言えば、この問題は、もう一つのプロケーブル(ProCable)が発見していた、非常に厄介な問題とも、密接に絡み合っていたのです。

その問題について触れる前に、書いておかなくてはならない事は、話題は少々戻りまして、プロケーブル(ProCable)、及び、その熱心なお客様がたの見解では、パソコンを使うのであれば、ウィンドウズよりも、マックのほうが、音的な利点が多く、さらには、ウィンドウズであれ、マックであれ、ノートパソコンのほうが、バッテリー電源で、クリーンな電源を供給しているがゆえ、音がよろしいという話になっていたわけです。

さらには、マックを超えるには、非常に多くのお金をかけた、自作のウィンドウズマシンでないと越えられない、というところまで、プロケーブル(ProCable)のサイトの情報網の中では、早くも判明していたのです。

ここで既に、電源のクオリティーが問題になっている事が分かりますが、実は、それ以前からして、プロケーブル(ProCable)は、電源によって大幅に「音の濃さ・薄さ」が違ってくる事に気がついており、200ボルトからのダウントランスを、既に販売していたのです。

その厄介な問題というのは、電源トランスにも、レベルがある、ということでした。そして、そのレベルを知るものは、日本広しと言えども、ただの一人も居なかったのです。そして、良いものを作れば作るほど、コストも増していったのです。

プロケーブル(ProCable)は、実は、こういう事態には、手慣れていました。音の焦点しかり、音響しかり、プロ用ケーブルの使い方しかり、プラグの使い方しかりで、全てが全て、プロケーブル(ProCable)の研究こそが、日本で最も進んでいたのです。そのプロケーブル(ProCable)の研究は、「濃い音」を出す為、電源によって、さらに進んでいく事になります。

同じダウントランスでも、アイソレーショントランスを組み合わせた、ダウン&アイソレーショントランスとなると、バッテリー並みの音の濃さになるのだという事に、研究は進んでいきました。さらには、プロケーブル(ProCable)のダウン&アイソレーショントランスには、静電シールドというものが組み込まれていきます(ここでは詳しくは述べませんので、プロケーブル(ProCable)のサイトの、ダウン&アイソレーションの商品説明をご覧下さい。その威力は、もはや絶大といえるほどの回路だったのです)。

PRO CABLE - ダウントランス・アイソレーショントランス
https://procable.jp/trans/star.html

そして、さらには、100V出力も、左右それぞれの、50V-50Vにして、足して100Vというバランス出力にすれば、機材までの電源ケーブルにノイズは乗らないという、プロケーブル(ProCable)特有の、まさに底なしの徹底ぶりでした。

その底なしの徹底さに、とことんお付き合いいただいたのが、プロケーブル(ProCable)社のトランスを製造していただいている「スター電器製造株式会社」だったのです。

ここまでは、プロケーブル(ProCable)社にとっても、いや、皆さんにとっても、特に重要な項目である、「電源」について述べてきました。しかし、まだまだ、「音の濃さ・薄さ」を決めている「要因」は、きりが無いほどに多くあったのです。

USBケーブルしかり、光ケーブルしかり、ファイヤーワイヤーケーブルしかり、同軸デジタルケーブルしかりです。

それらを、全て「しらみつぶし」に、解決していったのが、プロケーブル(ProCable)社であったということなのです。そこにこそ、プロケーブル(ProCable)の真骨頂があります。

音のフラットさを主張したところに、プロケーブル(ProCable)の真価があったわけではありません。それは、非常に大事な事ですし、生音の再現に欠かす事が出来ないほどに重要な事ではありますが、誰にでも出来る事なのかもしれません。

しかも、それは「音の濃さ・薄さ」の重要性に比べてしまいますと、プロケーブル(ProCable)にとっては、二義的な問題に過ぎなかったのです。

★最後に、分かり安いように、プロケーブル(ProCable)社が考える重要な項目から、序列をつけておきます。

1)音の(デジタル信号の)濃さ・薄さ
2)周波数特性のフラットさ
3)部屋の音響の特性
4)位相特性のフラットさ

以上です。

◎2014年5月2日 プロケーブル(ProCable)記述
http://sound-quality.info/

45. 中川隆[-8529] koaQ7Jey 2019年9月04日 06:17:31 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[4236] 報告
元・副会長のCinema Days
ProCableのシステムを試聴した。2012-08-18
https://web.archive.org/web/20160725124042/http://blog.goo.ne.jp/chandos/e/7bfad72424297b53a22372554ab2caef


 前に大阪・日本橋のオーディオショップ「逸品館」に行ったことについて書いたが、実はその前に同じ日本橋にある別の店にも足を運んでいた。それはネット通販業者「ProCable」の大阪店である。

 この業者については私はケーブルや電源タップなどを購入したことがあるが、それらの商品はコストパフォーマンスが実に高く、私も満足して使っている。同社は数年前からスピーカーも含めたフル・システムの提案も開始し、これが主宰者の謳い文句では“至高の音であり、オーディオの最終回答だ”とのことだ。

 ところがネット通販ではいくら“素晴らしい音”だと宣伝しても、ケーブル類ならばともかくアンプやスピーカーは事前に試聴できない。オーディオファンとしては聴かないで買うわけにはいかないのだ。そういう声に応えたのかどうか知らないが、大阪と鎌倉にリアルショップを展開するようになった。私もその“至高の音”とやらがどういうものなのか興味津々で、聴く前は期待していたものだ。


 システムのラインナップは、スピーカーが米国Electro Voice社のTOUR−X TX1152、メインアンプが米国CROWN社のD−45、プリアンプ代わりに英国ALLEN&HEATH社のミキサー・WZ3が使われていた。音源はCDから非圧縮でリッピングしてPCに格納したものだ。なお、これらは一般家庭用の製品ではなく、コンサート会場のPA等に使われる機器である。主宰者に言わせれば“これらプロ用は、民生機を大きく上回る”とのことだ。

 さて、実際の音はどうだったかというと・・・・これがまるでダメである(暗然)。

 高域はまったく伸びない。低域は量だけあるが分解能は限りなく低い。中域は定位がハッキリしない。音のキレやコクは全然感じられない。音場感はほぼゼロ。まったくもって話にならない。ただ、スピーカーの図体とアンプの駆動力だけは大きいせいか、音圧は高い。つまりこれはオーディオシステムの音ではなく、拡声器の音なのだ。

 こんなので音楽は聴けない。・・・・というか、この程度の音で“生音に近づいた”などという感想を持ったリスナーは、いったいどういう聴覚を持ち合わせているのだろうか。無論私もオーディオは個人的な趣味であることは重々承知しており、自分が良くないと思った音でも人によっては素晴らしい音に聴こえるというケース(あるいはその逆)には数え切れないほど遭遇している。しかし、今回は問題外だろう。ピュア・オーディオシステムにあらざるものを“最高の音を出すピュア・オーディオシステムだ”と認定することは私には出来ない。


 このシステムに接してみて確信したのは、「ProCable」の主宰者はまともなピュア・オーディオシステムの音を聴いたことがないということだ。それどころかミニコンポも使ったことがないのだろう。

 そもそもPA用機器を家庭に導入するという、その考え方が間違っている。あんなゴツいものが居間に鎮座しているのを見れば、誰だってオーナーの神経を疑う。もちろん民生用オーディオ機器だって一般ピープルからすれば(特に高級機は)異様に映るだろう。しかし、少なくとも民生用機は住宅で鳴らすことを前提にした仕様や外見を持ち合わせている。対してPA用は“拡声器のデカいやつ”に過ぎない。いくら「ProCable」の主宰者が“プロ用は業務用に勝る”と言ったところで、業務用ダンプトラックを自家用車の代わりにしている奴なんかほとんどいないように、世の中には“適材適所”というものがある。

 確かに「ProCable」が扱っているケーブルや電源装置類は優秀だ。ただ、オーディオシステムの何たるかを理解していない者が、システム全体の販売に乗り出すというのは賛成できない。実直に“ケーブル屋”に徹していれば良いのだ。

 なお、店に出向いた際にケーブルをいくつか調達した。それらのインプレッションに関しては機会があれば後日述べたい(^^;)。
https://web.archive.org/web/20160725124042/http://blog.goo.ne.jp/chandos/e/7bfad72424297b53a22372554ab2caef


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『「ProCable」のシステムを再び試聴しました。』 の クチコミ掲示板

「ProCable」のシステムを再び試聴しました。2013/08/17
スレ主 元・副会長さん
https://bbs.kakaku.com/bbs/-/SortID=16478228/


先日、所用で大阪に行ってきた際、時間が空いたので日本橋のProCableのショップを覗いてきました。

 この店には去年も足を運んだのですが、今回展示されていた「至高のシステム」はスピーカーがPA用でもあるElectro VoiceのTOUR-X TX1152でコントロールアンプ代わりのミキサーがALLEN&HEATHのWZ3というのは前回と変わりませんけど、注目すべきはパワーアンプがCROWNのD-45からドイツのブランドであるthomannのS-75mk2にチェンジされていたことです。

 まあ、いずれにしろ前回のインプレッションが最悪だったので(笑)、今回も大して期待はしていませんでした。ただ、もしも前に聴いた時との音の違いが感じられるのならば、それはつまりメインアンプの差ということになります。この業者が新たにチョイスしてきた製品というのはどんなシロモノなのか、いわば怖いもの見たさ的な興味があったわけで・・・・(^^;)。

 実際に聴いてみると、何と驚いたことに、前回よりはいくらかマシになっています。

 音像の輪郭がちょっと明瞭になり、音場感らしきものも少しは見られます。何よりも聴感上のレンジが拡大しているように感じられました。

 まあ、前回から1年以上のインターバルがあるので、断定的なことは言えません。ただ、前のシステムに比べると良い方向には振られていることは確かだなと思いました。

 しかし、このシステムが誰にでも奨められるほど上質なのかというと、断じてそうではありません。

 相変わらず音には潤いもコクも艶も色気も繊細さも存在しません。かといってモニター的な行儀の良さも微塵も感じられません。言ってみれば質の低いサウンドです。ヴォーカルはガサツで、弦楽器は滑らかさのカケラもないパサパサの音です。これを音楽観賞用に使おうというリスナーがいるとすれば、その感性を疑います。

 しかし見方を変えれば、この低調なパフォーマンスの元凶はスピーカーにあるという考え方も成り立ちます。何しろオーディオシステムの音の傾向を決定付けるのはスピーカーですから・・・・。拡声器でしかないPA用スピーカーを音楽観賞用として流用しようという、その方法論が間違っているとも言えます。

 ひょっとすれば、このS-75mk2という機器自体はそう悪くないのかもしれません。PA用スピーカーではなく普通の民生用スピーカーを繋いだらどうなるのか、ちょっと興味を覚えました。

 とはいえ、S-75mk2はプリメインアンプではなくメインアンプなので入力が一系統しか無く、プリアンプ代わりに大仰なミキサーを導入しなければならないことを考え合わせると、使い勝手の面で導入には二の足を踏みます。しかも、このアンプは115Vか230Vでの作動を前提に作られているため、日本の100V環境だと動作不全に陥ることがあるらしいので、言語道断かもしれません。

 それにしても、ProCableは以前はD-45をあれほど「最強のアンプだ!」と持ち上げていたくせに、S-75mk2をラインナップに加えた途端に「軽くCROWN超えだ!」と言ってのけるとは、手の付けられないほどの節操の無さを感じます。しかも、S-75mk2はD-45の半額以下なんですよね。この業者のウサン臭さは相変わらずだと思いました。

克黒0型さん 2013/09/07

Beldenですからモノは悪くなんかありませんが、システムは聞く価値に値しません。
店員もやる気は微塵も感じられません。
ケーブルに関しては、自作の参考に一度買ったくらいで、あとはTOMOCAなり、サウンドハウスなりで買って作れば半額程度です。


TOMOCA
http://tomoca-shop.jp/

SOUNDHOUSE
http://www.soundhouse.co.jp/shop/LargeCategoryList.asp?LargeCategoryCd=10

A2D電源ケーブルはこちらからどうぞ
http://premiumcontents.jp/

富士電線VCTF2.0SQ*3芯 \147/m
http://item.rakuten.co.jp/denzaido/0092000029686/

K+B IECインレット \820
http://www.marumo-p.com/item/m41-002.html

明工社 ME2573 \1208
http://fa-ubon.jp/product/category_me2573_meiko.html

コンセントはWN1512Kや7210GDが定番ですね。

メガネプラグご入用の方はd+ Powercable C7が無難かと
http://item.rakuten.co.jp/chuya-online/53377/

https://bbs.kakaku.com/bbs/-/SortID=16478228/

46. 中川隆[-8528] koaQ7Jey 2019年9月04日 07:12:59 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[4237] 報告

オーディオショップ店長の日記 2009年01月10日
「ProCable」が激賞する ALLEN&HEATH (アレン&ヒース) Xone:02
上質感、奥ゆかしさ、陰影、滑らかさ、S/Nの良さ、コク、味わい、芸術性...etc。こういう感じの要素は無い音質。
http://soundjulia.seesaa.net/article/112412932.html


オーディオ用のプリアンプより音質が良い?といわれているミキサーです。
P&Gのフェーダー装備で、見た目もカッコイイ!

取りあえず、繋いで聴いてみる事に...。
D-45は売却したので、JBL/MPX600や、他のアンプに繋いで試聴した。
ツマミが多く戸惑うが、使わない機能もあるので慣れれば操作は簡単...。
DJミキサーなので、フォノ(MM)入力が2つ付いていますが
CD等のライン入力と切り替えられるようになっている。

Xon2.1.jpg

インプットレベルの調整が大きく変えられるので、
メーターを見ながら適度なレベルに合うように調整すれば
CD、アナログ共に、ご機嫌なレベルで動くようになる。
(これは良い!)

アナログの方は、使うカートリッジにより、音質もレベルも違いますが、
出力の小さな物でも、先のコントロールツマミで持ち上げれば
しょぼさが無くなり元気になる...。
色々交換して聴いてみましたが、安いカートリッジで十分楽しいサウンドが得られます。
DJ用じゃなくて、EMPIRE 4000Dシリーズ、GRACE F-8、等で十分楽しい。(古くてスミマセン)

最近のフォノイコは、滑らかで上品な音質傾向の物が多く
ダイナミックで躍動感あふれ、豪快な音が出る物は少ない感じを受けますが、
このミキサーのフォノイコは、明るく元気が良い!
入力レベルの調整で、適正なところで動作させていれば
各カートリッジそれぞれの持ち味を生かして使うことが出来る感じです。

ライン(CD)からの入力は、CDの出力に規格枠があるので
入力レベルの調整は、一度合わせれば触る事は無い...。
音は、詰まったところが無く、音色も明るい
実に屈託無く、明るく開放的!

こういうストレートなところがオーディオ用のプリより良い?っと
いわれる由縁なのでしょう...。

----------------------------------------------------


入力はアンバラのみ、出力はバランス、アンバランスの2系統付いている、
バランスの方は、力強く太めでパワフル、
アンバランスの方は、バランスに比べてやや線が細くなるが
音は新鮮でクリア...。
好みの問題もあるが、
解像度の点からも、距離が短ければアンバランスで使いたい。
(バランス入力しか無いパワーアンプの場合は別です。)

fレンジは必要十分だが、広大という事は無く、
上下とも適度なところからロールオフしている感じ、
しかしこの必要にして十分なレンジ感が良い効果を出している。

抜けが良く、開放感がある為に、解像度が高く、分解能の優れた様に聞えるが、
その様に聞えているだけで、解像度が高く、分解能に優れたアンプと比べると
差が出てしまう。

民生用のアンプと比較にならないほどS/Nが悪い...。

すぐに慣れるが、慣れるまでボリューム操作や、その他が使いにくい。
(戸惑う感じって言うのでしょうか)

電源ケーブルはもちろん、ラインケーブルや、機器を置く場所
インシュレーター等で音質は大きく変わる...。

上質感、奥ゆかしさ、陰影、滑らかさ、S/Nの良さ
コク、味わい、芸術性...etc。こういう感じの要素は無い音質。
好きか嫌いかがハッキリ出る音、好きな方は何処までも好きでしょうし、
嫌いな方は、オーディオ用のプリより良いという事に、全く納得が出来ないはず。

価格は新品で十数万円、中古で十万以下
この価格で購入できる機器と考えると一度試す価値はある、
中古品、程度良好の場合、ヤフオクでも\6〜7万で売れるので
ガレージメーカーの機器や、名前を聞かない様な
レアなメーカー製機器を買う事を考えると安全...。

遊びで買うには少し高いけど、ヤフオクで売れば損は無い
オーディオ用プリより良いといわれる?ミキサー
試して見たい方は試す価値はあると思います。
http://soundjulia.seesaa.net/article/112412932.html

▲△▽▼


楠 薫のオーディオ三昧 DJ用ミキサー ALLEN&HEATH XONE:92 をプリアンプ代わりに使用してみる
http://www.kusunoki.jp/audio/experiment/ex20130803.html


PRO CABLE社のWebでDJ用ミキサーをプリアンプとして使用する例が載っていて、値段も148,300円と、比較的お手頃。

音はと言うと、とても148,300円とは思えない、勢いのあるフレッシュなサウンド。まるでルボックスのオープンリールやSTUDER A730を 初めて聴いた時のような印象です。

さすがにVIOLA SOLO経由の、野太いのに繊細、ローエンドが見事に伸びて腰の据わったダイナミックレンジの広大なサウンドには敵いませんが、 価格抜きにして、けっこう楽しめます。
http://www.kusunoki.jp/audio/experiment/ex20130803.html


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楠 薫のオーディオ三昧 プロ用ステレオ・パワーアンプ Thomann S-150 Mk2 を使用してみる
http://www.kusunoki.jp/audio/experiment/ex20130815.html

ドイツThomann社のプロ用ステレオパワーアンプ、Thomann S-150 Mk2で、タンノイ 601pに繋がっています。

さすが、楽器メーカーだけあって、芯のある、浸透力の強い、誤解を承知の上で敢えて言わせていただくなら「生音に近い音」を奏でます。

PRO CABLE社のWebでも4万円を切る価格帯です。

ちょっと手を加えてこういった対応が出来るなら、59,800円で出しても、飛ぶように売れると思います。

でも、そんなことしたら、国内外のオーディオメーカーが百万円超で出しているアンプがまったく売れなくなってしまいそうです。 それくらい、凄い音だと思います。

それなら拙宅のVIOLA LEGACYやSOLOの魅力はなくなったか、と言うと、そうでもありません。

SOLO --> LEGACYの組み合わせで聴く、いざとなったら部屋の窓硝子が割れるくらいの圧倒的なパワー感を秘めた、余裕のある音 というのは、これまた格別です。

さらに、AETのEvidenceシリーズのケーブルを全てに使用しているアドバンテージもあるでしょうが、VIOLAで聴かせる色彩感の豊かさ、 七色のシンバルなんか遙かに突き抜けてしまった、フルカラーのシンバルの音には、さすがのThomann S-150 Mk2 も及びません。VIOLAの音を一度でも聴いてしまうと、Thomann S-150 Mk2では、色彩感の乏しい、 一本調子の音に聴こえてしまいます。

しかも常に全力で突っ走っていて、いつも声を絞り出すように張り上げている感じで、少々、聴き疲れする音です。 これほど浸透力のある音を受け止めなければならない聴き手に、それ相応の体力や精神力までをも要求される音、でもあります。

否定的なコメントを書いてしまいましたが、でもそれは、VIOLA LEGACYやSOLOの音と比較してのことで、あまたのコンシューマー用オーディオ製品 の中で、Thomann S-150 Mk2と比較してモノが言える製品は、そう多くはないことを、改めて、重ねて 申し上げておきます。

Thomann S-150 Mk2の音は、車で言うところの、エンジンを常に高回転でまわしていないと 本領発揮できない、F1用スポーツカータイプ。

一方、VIOLA LEGACYは、同じスポーツカーでも、アウトバーンを軽快に走る目的で作られたポルシェ911。 もしくは乗り心地を考えると、ベンツのSクラス、五味康祐氏風に言うなら「ジャガー」と言ったところでしょうか。

ライブをはじめとするプロの現場ではThomann S-150 Mk2が再生する生音に近いサウンドが好まれるのでしょうが、 一般家庭にそれをそのまま持って来て、リラックスして楽しめるかというと、なかなかそういうわけにはいきません。

真空管アンプの、たとえばEAR V12で聴かせてくれた、ふわりと浮き上がるような空気感や優しい肌触り、とろけるような舌触り、ゾクリとさせられる ようなデカダンスを感じさせる色気というのは、Thomann S-150 Mk2にはありません。

でもそれは、最初から求める方向性、視点が違うのですから、仕方がないと言うか、当然の結果で、ここまでのレベルとなると、 好みの問題もあります。どちらが良い音、劣る音と決めつけるわけにはいかないし、その必要性も感じません。

そういったところの音作りの難しさというか、奥深さが、今回のテストで、よくわかった次第です。

ある意味では、拙宅のメインシステムの素晴らしさ、存在意義を再認識させられた、と言って良いかもしれません。

それにしてもThomann S-150 Mk2の費用対効果と言うか、コストパフォーマンスの 高さは異常です。(笑)
http://www.kusunoki.jp/audio/experiment/ex20130815.html

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楠 薫のオーディオ三昧 Thomann S-150 Mk2でSonus Faber Stradivari Homageを鳴らしてみる
http://www.kusunoki.jp/audio/experiment/ex20130901.html


8月15日版ではセンター・ラックのトップを飾っていたALLEN&HEATH DJ用ミキサー XONE:92は、 音源からThomann S-150 Mk2へのダイレクト接続に変更となったため、舞台から退散することになってしまいました。

Thomann S-150 Mk2には入力ボリュームがあるため、そういうことも可能となったのですが、問題は、その、「音」です。 ALLEN&HEATH DJ用ミキサー XONE:92を使用していた時には、フレッシュで勢いがあり、好ましいと感じていたのですが、 ダイレクト接続を行ってみて、驚きました。

ALLEN&HEATH DJ用ミキサー XONE:92を使っていた時には良いと思っていた、音の勢いが、ダイレクト接続では、 それほどではなくなりましたが、変わって懐の深さ、色彩感に加え、透明感まで出てきたのです。

メインシステムで聴かせてくれた、フルカラーのシンバルとまではいきませんが、表情が単調だった音に、幅が出てきたというか、 芯があって、勢いもあるのに、濃密さ、懐の深さもあって、メインシステムに近い音になってきたのです。
http://www.kusunoki.jp/audio/experiment/ex20130901.html

47. 中川隆[-8523] koaQ7Jey 2019年9月04日 07:24:06 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[4242] 報告

「ProCable」が激賞する Electro Voice社の TOUR-X TX1152 の様な PA用スピーカーは音楽を聴くのには使えない


シアターサプライ用システムを開発した会社は、家庭での音楽の繊細な表現に用いるためのコンシューマーユースも研究開発しました。 シアターシステムを家庭でそのままレコード再生に使用するとなると単なるPAにすぎなくなり、ホームユースオーディオシステム全体が難聴患者のための拡声機となってしまいます。 したがって転用するにあたって、シアター用とはまた異なる仕掛けが必要になってきます。
 
ハーツフィールド、EVパトリシアン、英ヴァイタヴォックス各社が、コーナー型クリップッシュホーンを用いたのは、業務用機のPA臭を取り除き、ホームユース用に仕立てる為、絶妙なる仕掛けを仕込んだからです。

これらの品は生まれはPAですが、ホームユース品として販売され、なおかつ評判も良いスピーカーシステムです。  


個々の機器は小さな原子核反応炉のようなものであり、それが相互に結びつくと、大きな反応体として動作していると想像してみてください。 私自身の体験からいって、反応炉どうしが反応し合わなければ、いかに大型フロアスピーカーでも、ラジカセ並みの音しか出ません。 

デッカアーク型スピーカーを例に挙げてみましょう。 キャビネットに組み込まれているグッドマン社製20cmフルレンジユニットのマグネットは、500円硬貨より少し大きい位で一見非力なスピーカー。 それに極めて小さな出力(1Wそこそこ)のパイ社製ブラックボックスアンプリファイアーを接続すると、50畳あまりのオフィスいっぱいに良質な再生音で満たされるます。 それを一度聴いていただければ、たちどころに反応力というものを理解していただけます。 現代の数百ワット出力アンプリファイアーを使用して低能率スピーカーを駆動するのとは、まったく異なったスタイルで動作しているとしか考えられません。 

ここに電気信号再生の本質的な問題の根源があります。 ヴィンテージオーディオの時代、電気信号の伝達に使われる電流の量は、質的なものを伝える為だけ有れば十分でした。 電気信号という船を浮かべ進めるだけの水量があれば、それ以上必要はなく、それ以上あると、かえって反応力を損なってしまうのでした。 それゆえにむやみな大出力アンプは製造されませんでしたし、必要もなく、当時のスピーカーに接続しても良い成果は決して得られません。 例をあげてみましょう。 今日のヴィンテージオーディオファンであればどなたでも御存じである、WEのトーキー用スピーカーで説明してみます。

WEシアターサプライスピーカーは、基本的に低域、高域にホーンロードをかけています。 そのため巨大なものになり、初期の555レシーバーをフルレンジに使ったシステムでも長大なホーンロードと開口部が必要です。 のちのTA4181Aと594A型ユニットを搭載したミラフォニックシステムは、さらに巨大な仕掛けのものになります。
 
スピーカーは大きいのに、アンプリファイアーの出力はとりわけ大きなものではなく、555レシーバー専用アンプリファイアーであった41、42、43アンプリファイアーでも、今日のトランシスターアンプ出力から考えれば、特別大きな出力ではありません。 そうした比較的小出力で劇場での使用に耐え、なおかつ効果的な広告が可能です。
 
WEのトーキーシステムの中で働いている、電気信号自体の性質が、現代のオーディオとは全く別の力を保持しているのです。 それこそが核反応的な連鎖であり圧縮、拡張と言うやり取りの後に、再生結果として提示されるのです。 ただアンプリファイアーが連結して圧縮、拡張を行っていっても、そのままでは核反応を発生させることは出来ません。 問題は電気信号の圧縮と拡張が、何のために行われているかです。 

今日のオーディオでは、この圧縮と拡張は利得を得る為であるとか、アンプリファイアーの出力の増大として解釈されていますが、この時代のシアターシステムはそうではありません。 それは電気信号の加工に使われたのです。 加工され、可変された電気信号は、アンプリファイアーの出力という船に乗って、スピーカーに送り届けられ確実に爆発します。 しかしこれだけでは核反応爆発力を長続きさせることは難しい。 確実に誘爆させ、それを連続的爆発に導くには、スピーカーを臨界に保ち、いったん電気信号が入ったらそのまま臨界点に達する様にしなければなりません。 

そこでコンシューマーユースホームオーディオとは、全く別の仕掛けを持った機材が必要になってきます。 WEのアンプリファイアーがその大きさの割に出力が小さいのは、ここに仕掛けが施されているからです。 出力より反応力の方に重きを置いたアンプリファイアーだったのです。 アンプリファイアーに限らず、光学式サウンドトラックフィルムの入力から、終段のスピーカーシステムに到るまで、あらゆる個所に反応する仕掛けが仕込んであります。 つまりWEのトーキーシステム全体が反応体の固まりであり、そのシステムブロックの一個一個が原子核反応炉みたいなものです。 こうした仕掛けがあるからこそ、小さな出力であっても大規模な拡声が可能です。 逆にいえばWEのスピーカーシステムの優秀さの証しでもあります。 

およそWEのトーキーシステム全体を見渡し、その反応力の値を考えた場合、もっとも強力な力を示すのはスピーカーです。 WEに関わらずRCAやヴァイタヴォックス、BTH、アルティック等のシアターシステムのスピーカー能率は大変高く、標準的には1W入力あたり105〜110 dbほどになります。 これはコンシューマーユースのものと比べればかなりの高能率であり、音圧も出るのですが、それはあくまで1W入力時の話です。 劇場で使用する際は、もちろん1Wで済むはずがありません。 当然もっと多くの入力信号を送ることになりますが、さて、ここで能率と音圧の秘密をお話ししなければなりません。

WEのトーキースピーカーは、入力信号の上昇に対してリニアに追従して働きます。 入った分だけ音圧が大きくなるのです。 なんだそれは当り前ではないかと思われるかもしれませんが、失礼ですがそう思う方は真のトーキー用スピーカーの何たるかを知らず、ちゃんと聴いたことが無い方です。 何故ならWEだけでなく真のトーキー用システムが、圧縮、拡張、反応力の三つの力を総動員して、核反応力を発生させたなら、人間はそのすさまじい音圧にリスニングルームに座っていることすら不可能です。 トーキーシステムとはその様なものです。

 スピーカー自体の入力信号に対する変換効率、能率がコンシューマーユースのものとはまったく別物であることを意味しています。 WEトーキーシステムにとってスピーカーの能率とは、再生音における最低保証値であり、1W入力−105/110dbという値は、アイドリング時のエンジン回転数と同じ状態にあるのです。 

ところがこの値はコンシューマーユースにあってはこの値はむしろ、最大音圧レベルに近いものであり、これを考えると両者のIW入力−105−110dbという値は業務用の場合は最低値を示し、コンシューマーユースは最高値であると言うことになります。 そして反応力という立場からみると、両者の能率、音圧レベル特性値とは、1W入力に対する反応力の値であるということに思い当たります。 これがマジックです。 

私達はこのことを知らずに来てしまった。 

確かに能率という面から見ればシアター用スピーカーは1Wでも鳴ります。 しかしそれは反応力がなければ、ただ鳴っているだけです。 シアタースピーカーシステムを鳴らすには、たとえ1Wでも確実に核反応を発生させるアンプリファイアーでなくては、シアタースピーカーの真の能力を示すことは出来ません。 しかしシアタースピーカーを家庭で使用する場合、そのほとんどが核反応力が殺されているのが現実です。 そうでなければ、すさまじい音圧レヴェルでレコードを鑑賞することになり、これは劇場かそれに準じるスペースを確保されている方にのみ許されることです。 

たとえ、そうした空間で映画を上演するならまだしも、レコードを再生するとなると、それは家庭で鑑賞するために制作されたレコード本来の音質とは程遠いものであるのは、ユーザーご自身が良くわかっていることでしょう。 それでは反応力で動くスピーカーが、他の様式で動作して生み出される再生音は、どうでしょうか。
 
シアターサプライ用システムを開発した会社は、家庭での音楽の繊細な表現に用いるためのコンシューマーユースも研究開発しました。 シアターシステムを家庭でそのままレコード再生に使用するとなると単なるPAにすぎなくなり、ホームユースオーディオシステム全体が難聴患者のための拡声機となってしまいます。 したがって転用するにあたって、シアター用とはまた異なる仕掛けが必要になってきます。 

特にフォノイコライザーとその後のラインプリに重きを置き、多種多様な可変機能を付属させていきます。 それはレコードという音楽媒体に対して反応させるものです。 一時流行した入力信号を可変させないプリアンプが、大出力パワーアンプと組み合わされた時、拡声機的な再生音となることを思い出していただきたいのです。 

こうした拡声器的再生音は、ヴィンテージ時代のハイフィデリティではまずありえないものでした。 信号とは可変されるもの、というのがポリシーだったからです。 

それではここでシアターシステムスピーカーを汎用転用して、ホームユースとして製造されたモデルについて書いてみましょう。  これらの品は生まれはPAですが、ホームユース品として販売され、なおかつ評判も良いスピーカーシステムです。 米国JBL・ハーツフィールド、パラゴン、エレクトロヴォイス・パトリシアン、英国ヴァイタヴォックスコーナーホーン型等がざっと思い当たります。 

アルテック、A7、A5を入れなかったのは、これらは完全なPAであるためです。 又独オイロダインもPAの部類に入るので書きません。 

上記のスピーカーシステム群における共通点は、クリップシュ型の変形コーナーホーンを採用していることです(パラゴンはフロントロードですが。 これらのスピーカーシステムは、一見1Wあたりの入力をコンパクトなボディで、シアターシステム並の音圧レベルを得る為のものにみえますが、実際にPAとして使うと問題が生じます。 PAにとって必要欠かさざる音の到達距離がより短いのです。 確かに家庭用としては他の形式のものより、格段に音は飛びます。 しかし、純粋なシアターPAと比べるとかなり落ちるのです。 

私はこれを試したことがあります。 アルテック1570Bアンプリファイアーで音圧レベルは小さな劇場並みで実験したのですが、10mまではヴァイタヴォックスコーナーホーンもロンドン・ウエストレックスホーンシステムも、音圧と浸透力いずれも変わりません。

 15mを過ぎると途端にヴァイタヴォックスの方が落ちてきて、20mを過ぎると完全にウエストレックスによる再生音が到達してきます。 これは1570Bの入力ボリューム目盛6くらいのポジションでのことで、ゲインをもっと開放するとその差はさらに広がります。 これがクリップッシュ型コーナーホーンの特性で、ハーツフィールド、EVパトリシアン、英ヴァイタヴォックス各社が、コーナー型クリップッシュホーンを用いたのは、業務用機のPA臭を取り除き、ホームユース用に仕立てる為、絶妙なる仕掛けを仕込んだからです。
 
これらはいずれもコーナー型である為、中高音用ホーンがリスナー正面に向くことはなく、中高域を反射させてきつくなるのを避けています。 それでもコンプレッションドライバーの再生音は、他のコンシューマーユースのモデルと比較すれば相当エネルギーは強いのです。 そこで製作者は、中高音ホーンをキャビネットでカバーしたのです。

 ヴァイタヴォックスコーナーホーンや、EVパトリシアンの中高音ホーンがキャビネットに内蔵されているのは、ただ全体としてのデザインを考慮しただけではなく、それなりの理由があります。 ヴァイタヴォックスコーナーホーンの中高音カバーを取り去ると、再生音は途端にPAくさくなります。 そして低音ホーン開口部面積と、中高音ホーンの開口面積比率にも念入りに計算された意味があります。 中高音ホーン開口面積に対し、低音ホーンの開口面積はかなり大きくなっており、それはとりもなおさず、ホームユース的に豊かな低音再生を狙ったがゆえなのです。
 
反応力という観点から見れば、反応力自体をコントロールしていることにもなります。

 それは事実であり必要なことでもあります。 ホームユースは最大音圧というものが限定されているからです。 それは慎重に製作者側の意図する所によって音響デザインされており、シアター用スピーカーをホームユースに使われる方がしばしば陥る音優先のシステムとは異なるのです。 なぜなら、これらのスピーカー群はレコード再生に必要な音色とゆたかな音楽性を備えています。 全ては有能なエンジニア達が音楽の為に考案製造したシステムであり、反応力の抑制は音楽の女神へ捧げられた供え物でもあったのです。
http://blog.livedoor.jp/thorens/archives/51748646.html
http://blog.livedoor.jp/thorens/archives/51749181.html
http://blog.livedoor.jp/thorens/archives/51749261.html

48. 中川隆[-8514] koaQ7Jey 2019年9月04日 12:22:38 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[4252] 報告

プロケーブルを振り返る その13 PC, iPod, AirMacExpress 2012年03月14日
http://community.phileweb.com/mypage/entry/3126/20120314/29511/


(新)無敵のCDプレーヤー iPod & パソコン・コメント集-
http://www.procable.jp/setting/36.html

iPodコメント集の続きということで62番から始まっています。

このあたりから人物にニックネームがつけられはじめます。
64番さんはWEのスピーカーを使いこなす化け物のような方ということで化け物さんと名づけられます。
アナログ初期版のマニアでもあるとのことです。

64番はプロケーブル管理人が化け物氏に電話で聞いた話として書かれています。

>彼曰く・・・・、 「ほんまは、CDっちゅうもんには、もの凄〜く、濃い音が入っ
>とるんちゃうか。」とのこと。
>そうなるとCDプレーヤーは、さらに、さらに、ボロかったということになりますね、
>と私が言いましたら、
>「そんなもん、音楽以前の問題や。情報量にしたら20%くらいやろ。」(彼は
>アナログ初期盤マニアでもありますから、CDなど、それまでは相手にしていなかっ
>たのです。)。
>しかし、そこまで新型nano、及び、彼がマックブックプロの改造で出していた音は、
>凄いみたいです。

という風に、iPodおよびマックから出る音を高く評価し、CDプレイヤーは2割の情報しか再生していないとしています。このコメント集の前半はiPodとrockboxなるiPodのファームウェアの話題が中心です。相変わらずiPodの絶賛コメントが並びます。

 使用システムのわからない方が多いのですが、旧iPodコメント集に比べるとプロケーブルシステムの方がやや多くなったように思われます。ただし、93番は初心者でまだケーブルを買っただけのようですし、94番さんはオーディオ再開ということでまだプロケーブルシステムでは無いようです。109番さんもケーブルのみの顧客のようです。ですので、プロケーブル機材でそろえている方ばかりではないようです。

 110番あたりからPCの再生ソフトFrieve Audioが良いという話になってきます。CDPとはまったく音が別物というコメントが並びます。Quick Timeも評価されています。

 132番さんのコメントには「AirMac Express」が出てきます。「AirMac Express」からの音がすばらしいとのコメントがいくつか載っています。LANケーブルで音が変わるとも書いてあります。
 
 全体にはデジタルにおける音質の劣化はデータの欠落によるものであり、エラー訂正により音が良くなるとの想像が述べられています。

107番には
>1.レーザーピックアップ及びその周辺の制震
>2.レーザーピックアップ周辺を綿棒で緑に塗布
>3.CDの情報の入っていない部分を緑に塗布
>4.トレイ内を緑に塗布
この4つの対策により音質が向上したと書いていおり、このことをCDPがエラー訂正をしていない根拠としています。

 このコメント集は「化けもの」とあだ名されたかたのコメントで終了となっています。ひとつは上に載せましたが、後2つあります。ひとつはこれです。

>■WEのあの化け物、64番さんまでも、再登場です!
>Subject:AUDIO MIDI.設定について。

>まいど、○○○です。
>いやあ、凄い事になってますね。
>もはや、おぢさんはついて行けない領域にハナシが飛んでます。
>ただ新しいネタの中で、AUDIO MIDI.設定の事には少し絡める様な気がしますので、ご一報。

>MIDI.設定でサンプリング周波数を変更すると、いわゆるオーバーサンプリング系
>の D/A コンバーターの音になるだけです。
>具体的には ○○○○○ や、○○○ ってメーカーの方向性に行きます。
>オーディオ的な快感は向上しますが、偽モン臭さが鼻につきます。
>高域が延びたかの様に聴こえますが、偽モンです。
>44.1kHz での再生音が実直な音だと思います。

 これはMACでのサウンド設定の話のようです。非整数倍のオーバーサンプリングは原理的に言って細かい音が聞きとりやすくなる反面、波形が変わるため不自然な音響になるとは予想されますが、かなりはっきり断定しています。耳はかなり良いのかも知れません。ただし、この方についてはプロケーブルのサイトに書いてある以上の情報はなく、WEのスピーカー使い、アナログマニア、マックブックプロを使用ということしかわかりません。

 このコメント集の終了コメントです。
 知っている方には有名なコメントなので、私が改めて引用するのも照れくさいのですが、載せます。


>■あの化け物、64番さんが(AirMac Express)を携えて、再度登場です!!
>Subject: AirMac Express の運用

> まいど、○○○です。
>いけますぜっ、AirMac Express。
>iTunes 史上サイコーの音です。
> ただし、先行する皆さんと使い方違います。
>AirMac から音声出力取るんじゃなく、あくまで Mac 本体から音声出力を出すべきで
>す。
>AirMac Express の出力は大きいですから良くなったと勘違いしやすいですが、品質
>が上々とはいえないと思います。
>けっこう不要輻射多いです。
>動作終了と同時に 『ぴー、がー』 とうるさいです。
>気にならない向きには使用出来ると思いますが、当方では即却下です。
>さて設定です。
>AirMac を導入すると、見慣れた iTunes の画面下 欄外に 『スピーカー(音声出
>力)』 の選択肢ができます。
>それで 『複数のスピーカー』 を選択します。
>で、Mac 本体から音声出力を出すんです。
>たぶんベリファイされた音声出力です。
>ほんのひと呼吸分ですがタイムラグが発生します。
>これでデータ補完ができてるかどうかは知りませんが、音楽が愉しくなります。
>ちなみにスピーカーの選択で、AirMac のスピーカーを削除すると、タイムラグは消
>えますしいつもの Mac の iTunes の音に戻ります。
>ですから AirMac から音声出力取るわけでも無いのに、『複数のスピーカー』 で
>す。

> 確実に音質向上しました。
>情報提供者のみなさんに感謝します。
>当方はまだまだ iTunes 環境でやっていきます。
>便利ですから。
>では、また。

>プロケーブル注:)さすがに化け物のやることは、抜け目がありません。実は私、
>AirMac Expressの電源プラグがメッキであることが、写真で見て、常に気がかり
>でした。この方法によれば、そのメッキの弊害も、最小限で済みそうです。濃い
>音になればなるほど、メッキの電源プラグは、弊害でしかありません。これで、
>全て、解決を見たと思います。このページの死に水は、化け物に取ってもらお
>うではありませんか。

>なお、化け物さんに、電話で詳しい話を聞きましたので、書いておきます。

>■AirMac Express本体からの音は、はじめはあまり良くなかったとのこと。症状を聞くと、
>やはり私が心配していたメッキの弊害の音でした。そこから逃れるために、パソコン本体か
>ら音を取ったとのこと。

>■無線も有線も、全く同じ音で聞き分け不能とのこと。化け物さんは無線のほうが便利との
>ことで、無線利用でした。WEのフィールドで聞き分け不能なら、それは事実です。

>実に見事な、何ものにも捕らわれてはいない、光速のセッティングであった次第です。

 こちらのコメント集では、CDプレイヤーの音は悪く、iPodやPCを音源とすると別次元の音がするというものでした。プロケーブルシステムの方が旧iPodコメント集より多くなっているように思えますが、それ以外の方も入っています。コメントが載っている方々が偏っているのかどうかは良くわかりません。ただ、化け物さんについては、アナログマニアとのことであるため、音源としてのPC、iPod、CDプレイヤーの比較は適切なもののような気がします。

 終了コメントにある化け物さんのAirMacExpress使い方で何が起こっているのかはたまたま確認できる現象が私のところで発生しましたのでいずれ報告します。
http://community.phileweb.com/mypage/entry/3126/20120314/29511/




▲△▽▼

プロケーブルを振り返る その14 AirMacExpress 2012年03月16日
http://community.phileweb.com/mypage/entry/3126/20120316/29558/

プロケーブルサイトより引用

>39)雲間に聳え立つ史上最高峰音源・AirMac Express コメント集
http://www.procable.jp/setting/39.html


>■雲間に聳え立つ史上最高峰音源・AirMac Express コメント集

>アップルのAirMac Expressこそが、あらゆるものを超えて聳え立つ
>最高峰の音源であることが、発覚してしまいました。

以下略

 コメント集のほうを見ていきます。

 9番さんは民生用アンプと自作スピーカーでCDプレイヤーに比べiPODがすばらしかったというコメントであり、ここでもプロケーブルシステムではない方からiPODが高評価を受けています。

 その他は概ねAirMac Expressの使用法についてのコメントが並びます。QuickTime>iTunesという書き込みがいくつかあり、QuickTime+AirmacExpress+Airfoilを使うという方法も紹介されています。

 AirMac Expressの電源についても探求され、非メッキのめがね電源ケーブルを使うと良くなる、その他壁コンセント等の電源環境で音が変わる、アースをとると歪みが減って良いといったこともかかれています。

 AirMac Expressのラインアウトが良いという意見と外部クロック的利用で本体から音をとったほうが良いとする意見が混在します。(なお「外部クロック的利用」とは私がつけた名前です)

 16番さんはAirmac Expressの外部クロック的利用を高く評価しており、

デスクトップPC(AirMac Express仕様オンボード出力)≧iPod mini(イヤホン端子)>iPod photo(イヤホン端子)>AirMac Express(直結アナログ出力・iTunes再生)>iPod w/rockbox(イヤホン端子)

と書いております。AirMac Expressの直接出力については

>続いてAirMac Express本体からの出力ですが、
>私個人的にはオーディオ的な解像感が耳に障る感じでした。

としています。

 一番最後に載っているアナログマニアという東大阪の14番さんという方はプリを通すとAirMac Expressの直接出力が良いが、パワー直結であると外部クロック的利用の方が良いと述べており、アナログと肩を並べるとしています。

 私の環境ではAirMac Expressの外部クロック的利用により高音質になったことは前回書きましたが、AirMacExpressのラインアウトの音質は実際どうなのでしょうか?
 ネットでAirMac Expressの音質について書いたものを探してもプロケーブル関連のもの以外では音質にほとんどこだわっていない方のブログばかりが見つかり、参考になるものはなかなかありません。掲示板などでも同様ですが、たまに「歪みっぽい」といった感想を見かけます。高級CDプレイヤーと比べてといった記事はまったく見つかりません。

 私がAirMac Expressのラインアウトから音だししてみた感想しては、大きいだけの目の荒い音でかなり安っぽい音というものでした。音像は比較的はっきりしており、包まれ感がありましたが、ものすごくオーディオ的な音というか、へたくそなマルチチャンネルでやたらスピーカーを増やして無理やり立体感を出したような感覚でした。

 AirMac Expressはプロケーブルの記事を見て2008年春に導入したものですが、購入当時AirMac Expressについて検索していて見つけたブログがこちらでした。


Yoshii9 を最高の音で聴こう!

「怪情報」AirMacExpressの音が良い?…その様なことはありませんでした(笑)
http://shyouteikin.seesaa.net/article/246860955.html
こちらによりますとAirMacExpressのラインアウトの音は

・あまりにも歪んだ音
・あまりにも曇った音
・あまりにも周波数帯域の狭い音
・あまりにも定位の悪い音
・あまりにも余韻の聞こえない音

とのことであり、酷い音とされています。(別のエントリーでは「周波数帯域が狭い」は中音ばかりが張り出した音とも言い換えられています。)

 一方で、AirMacExpressの外部クロック的利用(このブログでは「触媒的?利用」と呼んでいます)による音を非常に高く評価しています。

 このブログは、タイムドメイン社のスピーカーを使っていてネットでオーディオ関連の情報をを良く見ている方には有名なブログなのですが、このブログこそ、やがて私のシステムの中心となっていったブログでした。

 AirMacExpressのラインアウトの音の特徴をまとめますと、まるでクラウンD45やJBL JRX115の音の特徴を見ているようで非常によく似た音のように思えます(私はD45やJRX115を聞いたことはありませんが)。

 したがって、プロケーブルサイトにおけるAirMacExpressのラインアウトの高評価は音の好みに起因するものである可能性が高いと考えられます。


レス一覧

よんまるさん、はじめまして。
abepo01と申します。

自分も以前にプロケーブル推奨の完全武装(非メッキ電源ケーブル、アース、ベルデンLAN)で使用していましたが、決してHPに載っているような最高の音とは感じませんでした。日記の中に外部クロックとありますが、LANケーブル接続でPC本体のクロックをクロックマスターにするということと解釈して書かせて頂きますと、確かに無線接続の時よりは圧倒的に音質向上はするものの、全体的に平面的な音場で情報量自体が不足しているように感じました。

レンジの狭いシステムではあまり分からないかもしれませんが、レンジの広いシステムでは仰る通り、中域が張り出したように聴こえてしまいますね・・・残念ながら、自分のエソテリックのPC接続と比較してみると情報量、空間表現力など音質差は歴然でした・・・それでも、そこまで悪いとも思いませんでしたが、他にもケーブルの選択肢などが狭いのもAirMac Expressが評価されない理由かもしれませんね・・・

byabepo01 at2012-03-17 12:37


abepo01さんコメントありがとうございます。

 AirMacExpressの外部クロック的利用については前回の日記に書かせていただいていますが、イメージとしてはAirMacExpressをマスタークロックとしてPC側のサウンドデバイスを駆動するイメージです。

 このときはAirMacExpressには音を出す設定をしてステレオミニプラグを差すだけでアンプに接続せず、PC側のサウンドカードなりUSBサウンドデバイスから音を出します。

 こちらのエントリーに書いていないのでわかりにくいですね。

byよんまる at2012-03-17 13:30

http://community.phileweb.com/mypage/entry/3126/20120316/29558/



▲△▽▼

プロケーブルを振り返るその15 続AirMacExpress 2012年03月20日
http://community.phileweb.com/mypage/entry/3126/20120320/29668/


プロケーブルサイトより

>■AirMac Express 問題・世界へ飛び火か?
http://www.procable.jp/setting/40.html

 airfoilやAULABというものが出てきます。これらの組み合わせでiTunesの複数のスピーカーと同様の効果を狙った探求があります。パソコンの設定等はごちゃごちゃしたコメントがたくさんありますが、理屈を述べている部分はかなり空想が混じっているので読み流してもかまわないでしょう。

 はじめの方から非メッキめがね電源ケーブルやアースの接続でよくなたとの記述がみられますが、中程からは無線と有線、LANケーブルでの音の変化が加わります。AirMacExpressもオーディオ機器の常として電源ケーブルや信号ケーブル、アースの有無によって音が変化することがわかります。後ろの方にはベルデンのLANケーブルがよいとのコメントが入ってきます。

 はじめの方ではiTunesを複数のスピーカーに設定してPC本体側から音を採る「外部クロック的利用」がよいとするコメントもありますが、途中からはAirMacExpress本体からの出力にシフトしていきます。プロケーブルの見解ではAirMacExpress本体からの出力の音の悪さはメッキプラグとアースが取られていないことにあり、非メッキケーブルとアースにより解決した後はAirMacExpressから音を採った方がよいということのようです。

 ただし、AirMacExpressから出る音に対する高評価はプロケーブルの音の好みに起因するものと推定されることは前回述べたとおりですので、AirMacExpressから音を出した方がよいとするコメントは信頼性が低いと思われます。もっともwindowsマシンのオンボードのステレオミニプラグは普通はできがよくないのでこちらからの音と比較した場合はAirMacExpressから出る音の方がよいという可能性もあるとは思います。

 電源ケーブルやLANケーブルで音が変化することはこちらでも確認できましたが、プロケーブルの非メッキめがね電源ケーブルには大した効果はありませんでした。

 AirMacExpressの設定について1件とりあげます

>49番さん再登場: Subject: Apple TV続報とAirMac Expressの無線LANを切ることに関して

には

>Air Tunes機能はオマケとして使ってみてオモチャ程度の印象でした。
>ある時期から拙宅のネッ>トワークに攻撃があるようになり無線LANの
>信号をWEPからWPAに格上げしました。その変更でオモチャと思っていた
>Air Tunesの音はさらに悪くなりました。
>その後プリンタをネットワーク対応に買い替え、まともなルータを買
>い増し、無線ルータも無線専用を加え、Air Mac Expressにさせている
>機能を切り離すごとにAir Tunesの音はどんどんマシになっていきました。


と書かれており、音楽再生以外の機能は使わない方が音がよくなると報告されています。この後にはIPも固定がよいと書かれています。余分な機能を切るということはPCオーディオのお約束のようなものですからやっておけばよいでしょう。私の方でも多少の効果を確認しました。

 その他、

27番にはこの後すぐプロケーブルシステムをやめた店、バー・シルキーが登場します。真ん中後ろの方には Allen & Heath のDJミキサーが話題に上がります。

Allen & Heath の音については「かまぼこ特性」といった形容を時々見かけますが、たとえば「オーディオショップ店長の日記」によると

http://soundjulia.seesaa.net/article/112412932.html

ナローレンジで、SN比が悪い、そして

>上質感、奥ゆかしさ、陰影、滑らかさ、S/Nの良さ
>コク、味わい、芸術性...etc。こういう感じの要素は無い音質。
>好きか嫌いかがハッキリ出る音、好きな方は何処までも好きでしょうし、
>嫌いな方は、オーディオ用のプリより良いという事に、全く納得が出来ないはず。

と書かれています。

 やはりこちらもプロケーブルの好みの音ということのように思われます。


レス一覧

よんまるさん、こんにちは。
たぶん、イクリプスTD510zMKUの試聴会においてご一緒したのではないかと思います。今回の試聴会、私にはちょっとボリュームが大きすぎてつらかったです。

さて、AirMacExpressについて、私が昔ちょっと試行錯誤した感想を。確かにAirMacExpressはちょっとしたCDPより良い音がしますが、アナログ出力ではなくデジタル出力が方が良い音でした。プロケーブルより、ミニジック付きのバランスケーブルやベルデンのLANケーブルも手に入れいろいろ聞き比べましたが、結局、GLASS Blackの光ケーブルでデジタルでDACに放り込むのが最も良い、落ち着いた音となったと判断いたしました。

ただ、AirMacExpressで再生するのはiTunesでコントロールできるため簡単に鳴らせ、便利ではあるのですが、同じ1万円位の出費なら、VoyageMPDの方が数段音は上と今は判断しています。住まいがとても近そうなので、AirMacExpressとVoyageMDPを聞き比べてみませんか。でLINN DSだとさらに良くなりますよ。私の感覚では良い音とは落ち着きのある、演者の緊張感の伝わる音だと思っています。もしお暇でしたらお近くでしょうし、ぜひ。

by赤とんぼ at2012-03-28 16:36

http://community.phileweb.com/mypage/entry/3126/20120320/29668/



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プロケーブルを振り返るその16 iPodとAirMacExpress 2012年04月01日
http://community.phileweb.com/mypage/entry/3126/20120401/29970/

 プロケーブルサイトのコメントを中心に他の情報を交えて考えた結果を追記します。

 iPodはプロケーブルサイト内でいろいろなシステムの方から広範な強い支持を集めています。その中にはハイエンドのCDプレイヤーに勝っているとしているものがいくつかあります。

 プロケーブルサイト以外で見るとiPodの評価にはばらつきがありますが、悪くないという評価が一般的。非常に高く評価しているところもあります。多くはヘッドホン端子の音を聞いていますが、ラインアウトであればより高評価となる可能性があると思います。

 前には引用しませんでしたがこちらのブログ

Yoshii9 を最高の音で聴こう!
https://web.archive.org/web/20130312141851/http://shyouteikin.seesaa.net/article/63516831.html

11/58 Yoshii9 へのiPodの接続…iPodは高音質か?
https://web.archive.org/web/20130312141851/http://shyouteikin.seesaa.net/article/63516831.html

ではiPodはあらゆるCDプレイヤーよりも高音質としています。

 私もiPODはサブシステムとして使用していますが、CDプレイヤーで機種によりよく感じる情報量不足によるスカスカ感はなく、かなり優秀なものだとは感じています。ただし、「あらゆるCDプレイヤーより優れている」かどうかは私の耳と経験では判断できません。


 AirMacExpressについては、AirMacExpressのアナログラインアウトから出す音とAirMacExpressを外部クロック的に利用する方法について書かれています。その他AirMacExpressには光デジタル出力があるのですが、プロケーブルサイトでは光デジタルは受け側の機器がボロいものしかないからダメだとして全く論じられていません。

 AirMacExpressのアナログラインアウトが良いとしている方々はプロケーブルシステムの方が主体であるようでiPODのようには広く支持を集めているようには見えません。また、AirMacExpressのアナログラインアウトと高級なCDプレイヤーとの直接の比較はありません。わずかに初期のCDプレイヤーとスチューダーA730というCDプレイヤーが出えてきます。スチューダーA730とは1988年発売の業務用CDプレイヤーで当時80万円くらいで売られていたもののようですがかなり古い機種ですし、電源回路等ではなく、機能のほうにコストがかかっている機種に思えます。したがってこの2件の比較を以って高級CDプレイヤー>AirMacExpressとは非常に無理があります。

他のサイトを交えてAirMacExpressのアナログラインアウトの音の傾向をまとめるとクラウンD45やJRX115と似ているようですのでAirMacExpressのアナログラインアウトに対する高評価は音の好みに起因する可能性が高いといえます。

 なお他のサイトで調べたAirMacExpressのアナログラインアウトの音の傾向については私の聴感とも合っていました。

 プロケーブルでは

iPOD>高級CDプレイヤー
AirMacExpressのアナログ出力>iPOD

の二つの関係から

AirMacExpressのアナログ出力>>高級CDプレイヤー

としていますがAirMacExpress>iPODの関係は限られたシステム構成と限られた音の好みに基づく評価ですのでAirMacExpress>>高級CDプレイヤーの関係は多くの場合について成立していないといえます。

 AirMacExpressの光デジタル出力については私は試していないのでわかりませんが使用されている方々の感想ではアナログ出力よりも良好であるようです。

 AirMacExpressの外部クロック的利用はPCから出力する音を向上させるものです、プロケーブルサイトの結論としてはこの方法は否定されることになりますが、この再生方法によりPCからの音が向上すること自体に異論は出ていません。また、この方法を支持している方は、プロケーブルとは音の好みが異なることもいえます。

 AirMacExpressの外部クロック的利用によるPCからの音質向上はプロケーブルサイトを読んでいた2008年当時の私の環境でも確認できましたし、現在のメインスステムではより鮮明に差がわかります。

http://community.phileweb.com/mypage/entry/3126/20120401/29970/



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プロケーブルを振り返る その17 AirMacExpressの設定 2012年04月11日
http://community.phileweb.com/mypage/entry/3126/20120411/30175/


プロケーブルサイトより

44)パソコンの驚くべき歴史・・・愕然とする最終回答が出ました!・戦慄が走ります!
https://procable.jp/setting/44.html

 このエントリーについては前に一度取り上げました。プロケーブルがはじめに書いている文章はめちゃくちゃなので読む意味はありません。

 コメント集のを見ていきます。コメントの方はプロケーブルの本文とは無関係の内容がほとんどであり、AirMac Expressに関する内容が主体です。

5番は化け物さんです。
Mac>Winという内容です。

7番さんは内蔵HDD>USB-HDDとしています。12番さんも同様です。

11番さんはプロケーブルシステム導入前の方です。
友人ともどもPC>CDプレイヤーであり、CDプレイヤーではもう聞く気がしないと述べています。

その後ろあたりからはAirMacExpressの設定を中心とした使いこなしについての書き込みが続きます。
「21番さんの再度のコメント」以降真ん中あたりまでは、

・「IPアドレスの割り当て」設定はoffにする。
・IPアドレスは固定にして手入力する。(これによりAirMacExpressのランプが常時緑点灯します)
・ワイヤレスは「無効」が良い。
・100Mbps/全二重の設定が良い。
・ベルデンLANケーブルがすばらしい。

という5点ほどにまとめられます。特に「常時緑点灯」とベルデンLANケーブルについては多くの反響が書き込まれています。

真ん中あたりから、ハブを挟むという話題が出始めます。

 後半に入ると17名ほどの同じ方が繰り返し出てきて、設定の議論が続きます。IPアドレスの番号の振り方が話題にあがります。この後で氷壁クライマーさんとあだ名されることになる22番さんという方が、「メビウスの輪設定」なるIPの設定例を紹介します。AirMacExpressの設定上のルータアドレスをMac本体のアドレスとし、Macの設定上のルーターアドレスをAirMacExpressのアドレスにするという奇抜な設定です。これはプロケーブルの推奨設定となっていきますが、この設定が良かったと書いているコメントは1件だけです。
 ハブによって音が変わるという話題も出始めます。最後のほうにはPCとAirMacExpressの間にハブをはさんだほうが直結よりも良好であったとするコメントが22番さん含め4件現れます。
 最後に22番さん(氷壁クライマーさん)の、ハブをはさむことにより、CDデータが高音質盤のアナログレコードと同等に近い音で再生されたというコメントで締められています。

 はじめの5点の項目についてはそれなりに幅のある種類の評価者とシステムにより評価されたものとみなしていと思われますが、後ろの2点については評価者が少なく、どうなのか判断しにくいところです。
 氷壁クライマーさんとあだ名された方はこの後しばらく他のところでもこの名前をハンドルネームとして使用したため(現在は使っていないようです。)プロケーブル以外のところでの書き込みをいくつか確認することができます。そういったものを確認するとこの方はPCとAirMacExpressだけを単独で直結することを考えていて、

>そもそもメビウスの輪は単なる思いつきで,例えば二台の端末を接続するには
>クロスケーブル一本でよいという物理的状態をアドレス上で実現するとそうな
>るだろうという発想から出たものです。

と述べています。そして、PCとAirMacExpressの直結のときは「メビウスの輪」設定が音質的に良かったとしていますが、ハブをかました場合などはその限りではないかもしれないとしています。音の好みが人により違うのだから、あまり一義的に機器の優劣を論じても意味が無いとの立場で、その後は○○がよいといった書き込みこちらにはされなくなります。プロケーブル掲載のコメントと合わせるとハブを挟んだ場合はメビウスの輪設定が良いと主張はしていないようです。AirMacExpressの外部クロック利用にも興味があったようです。

 また、氷壁クライマーさんの(当時の)使用スピーカーがATC SCM100でありパソコンがマックであることもわかります。


 まあ設置に関する部分はAirMacExpressを持っているなら試してみればいいわけですが、

・「IPアドレスの割り当て」設定はoffにする。
・IPアドレスは固定にして手入力する。(これによりAirMacExpressのランプが常時緑点灯します)
・ワイヤレスは「無効」
・100Mbps/全二重に設定

この4項目については私のほうでも採用しています。結果多少良くなったようには思いますが、設定変更がすんなりいかなかったので、変更以前の音の記憶が薄れてしまっていたため、どのくらい変わったかはよくわかりませんでした。激変ではなかったと思います。メビウスの輪設定については、インターネット接続との共存が難しいですし、奇抜な設定のため、上手く動かなくなったりすると面倒なので試したことありません。

http://community.phileweb.com/mypage/entry/3126/20120411/30175/



▲△▽▼


プロケーブルを振り返る その18 AirMacExpress御意見集 2012年04月13日
http://community.phileweb.com/mypage/entry/3126/20120413/30208/


プロケーブルサイトより

45)44番の壮絶なる最終回答への意見集(アナログの帝王・初期盤が、CDに完敗!!)
https://procable.jp/setting/45.html

 このエントリーが書かれたころがプロケーブルの最盛期だったと思います。AirMacExpressに対する御意見集ともなっています。コメントを見ます。

1番さん ハブの電源をマリンコに、LANケーブルをベルデンに変更して効果あり
2番さん Mac>Win
3番さん Macは内蔵スピーカーにも気を使っている
4番さん ベルデンLANケーブル、プロケーブル製非メッキめがねケーブル良好
6番さん winでメビウスの輪設定効果あり 高域きつくなる
7番さん Mac>Win メビウスの輪で高音質
8番さん ハブ良好
9番さん iTunes「バッファー大」設定良好、ハブ良好(AirMacExpressをプロケーブルに紹介した方) (信助さん)
初心者10番さん AirMacExpress導入でキンキンスカスカの音になり、「音の焦点」を合わせ直してナマっぽい音になった。(D45+JRX115使用)
 (この方は現在プロケーブルからは離れています。)
前コメント集21番さん 
・AirMacExpress使用時のネット設定方法、
・無線off、全二重設定、DHCP切断(IP固定)、ハブ経由でAirMacExpressが進化してきた。
・この方のアンプはこの時点ではD45ではなく国産アンプを使用していた。
・趣味で声楽を習っている。
・iTunesが7.2になり良くなった。
・HPのノートPC>自作デスクトップPC

氷壁クライマーさん メビウスの輪とインターネットの両立方法
21番さんです! ベルデンLANケーブル良好
10番さん再登場 ハブで音質が良くなり、高音がきつくなったため、チャイムコードを25m→55mに伸ばした。
11番さん ハブありのメビウスの輪設定で音が非常に生生しくなった。涙が出た。(D45使用)
前コメント集33番さん アライドテレシス CentreCOM 9006T L2という高級ハブが安物と異なり良好
12番さん MacとAME良好
前コメント集33番さん アライドテレシス CentreCOM 9006T L2は最近のハブよりも音が良かった。

氷壁クライマー22番さん登場!!
>AirMac ExpressとアナログLPの音は同質のものであると吠えておきます。

休止があり、その後、氷壁クライマー氏によるアナログレコードとAirMacExpressの聞き比べが沢山並びます。

その後、6割あたりのところで聞き比べが突如終了して新展開となります。

 2番さん、3番さんはAirMacExpressとは関係の無いコメントで、Macの優秀性について書いたものです。これまでのコメントとあわせると、たしかにマックは本体のアナログ出力もある程度作り込んでであるように思えます。
 その他は主としてAirMacExpressの使用法についてのコメントであり、ベルデンLANケーブルが良好、メビウスの輪設定良好、ハブを挟むことにより高音質になる、ハブの種類により音が変わるといったコメントが並びます。文面かあらするとAirMacExpressのアナログ出力の音についていっているようです。全体にコメントを書いている方の人数が少ないのですが、ベルデンLANケーブルについてはいままでに割りとでできていましたので信憑性がましたと思えますし、D45ではなく国産アンプをお使いで、声楽も習っているという前コメント集21番さんがあらためて無線off、全二重設定、DHCP切断(IP固定)、ハブ経由の効果を評価していますので、無線off、全二重設定、DHCP切断(IP固定)、ハブ経由、ベルデンLANケーブルの5点についてはよさそうに思えます。メビウスの輪設定については評価者が少なく、良くわからないところです。

レス一覧

私の勝手な解釈ですが、AirMacExpressをネットワークプレーヤーと置き換えてみたら如何でしょうか?
結構色々と見えて来るかも知れません。
私は先日メインのデスクトップPCが壊れてしまい、現在音楽ファイル蓄積兼再生専用サーバー(音声はS/PDIF出力のみ)を構築しました。
PCオーディオの奥深さを実感しましたよ…
徹底した単純化と帯域バランス取りを行なえば、アナログとデジタルの差は殆ど無くなってしまいました。
そしてソースの純度さえ上げれば10cmフルレンジスピーカーでさえ38ダブルに近い音楽表現が出る事実。
オーディオは謎だらけですね。

byNong-Khai at2012-04-14 02:21


Nong-Khaiさんコメントありがとうございます。

>AirMacExpressをネットワークプレーヤーと置き換えてみたら如何>でしょうか?

ネットワークプレイヤーが近年いろいろ出てきています。AirMacExpress以外のAirPlay対応機器で本体から音だしする外部クロック的利用(触媒的?利用)が可能なのか気になるところではあります。

byよんまる at2012-04-15 09:34

http://community.phileweb.com/mypage/entry/3126/20120413/30208/

▲△▽▼

プロケーブルを振り返る その19 スイッチングハブ 2012年04月18日
http://community.phileweb.com/mypage/entry/3126/20120418/30314/

プロケーブルサイトより

45)44番の壮絶なる最終回答への意見集(アナログの帝王・初期盤が、CDに完敗!!)
https://procable.jp/setting/45.html


の続きです。

 アナログレコード初期版とAirMacExpressの聞き比べ記事が続いたあと、次のようなタイトルのコメントが入ります。

>ハブのバッテリー駆動に挑戦を続けているユニークなかた登場!
>Subject: やっと燃えない組み合わせを見つけました(笑)

>プロケーブル注:)なんと、ハブのバッテリー駆動は、ハブが燃えるそうです。このかたは、
>燃えない方法を模索しておられたかたですが、とうとう成功されたものです。

>先日「iPodに学ぶ最高のスイッチングHUB」と題してメールを送信
>させていただいきました○○○○です

>先日のメールでもお伝えしました様に
>プロケーブル様のサイトにより
>CDの正しい再生方法を教えていただきましたことから
>演奏家仲間においても、その評価は圧倒的なものがあり
>本当に感謝いたしております。

>それにしましても
>プロケーブル様のサイトの内容を
>iTunes→HUB→AirMacExpressという再生方法だと
>曲解されてしまっている記述が ネット上で多数散見されているので笑って
>しまいますが(笑)

> 確かに
>iTunes→HUB→AirMacExpress
>iTunes←HUB←AirMacExpressという再生方法をご
>紹介いただきました際には私も半信半疑だったのですが

>プロケーブル注:)ここは意味不明です。氷壁さん発明のメビウスの輪のことで
>しょうか?(これは後の電話でそうですとおしゃってました)

>確かにこの再生方法ですと
>CDからLPをはるかに超えるコクと深みのある音を伴いつつ
>CDならではのLPをはるかに超える圧倒的な解像度が聴かれることは
>仕事上も非常に助かっております。ほんとうにありがとうございます。

>ところでその
>iTunes→HUB→AirMacExpress
>iTunes←HUB←AirMacExpressという再生方法にお
>いて重要な役割を果たしておりますスイッチングHUBにつきましては
>確かに、機種を換えると音質が変わり
>確かに、知人から放送局機材やIT企業の機材を借りて聴くと高音質化する
>のを目の当たり(耳の当たり?)にさせられるにつけ
>改めてその大切さを痛感させられました。

>そこで
>スイッチングHUBをさらに高音質化するべく、先日も「iPodに学ぶ」と
>題して送信させていただきました様にスイッチングHUBのバッテリー駆動を
>色々と試してみておりましたがあるものは、本来の使用でも相当に高温化する
>ため、すぐに発煙・発火してしまったりあるものは、専用のACアダプターを
>使用しているために、バッテリーのコネクターとのサイズが合わないなどして
>しまい久しぶりに秋葉原の部品屋通いを続けてしまっておりましたが(笑)
>そうしたところ

> スイッチングHUBでも、USBから給電が出来る機種があり(8ポート用
>のためかバッファメモリーもやや多めです)
> http://www.planex.co.jp/product/hub/fx08mini.shtml
> スイッチングHUBに限らず、USBへの供電が出来る機種がありましたので
> http://www.valuewave.co.jp/moba/moba.htm

>組み合わせて使ってみました。

>すると、幸いなことに、今度は何時間使用しても発煙・発火しませんでしたし
>さらに、幸いなことに上記組み合わせですと
>ギガ・ビット対応ではありませんが、それを補って余りある高音質で聴かれま
>すとともに安価な製品でしかありませんが、それまで色々と聞かせていただい
>た高価なHUBにも劣らない音質に感じられ私としては今までの音源(CD→
>iTunes)を感動をもって聞き返してみたいと思わせられましたのでもし
>よろしければお試しいただければと思います。

>(なお上記バッテリーにつまきしては、取扱説明書にも「本製品を充電しながら
>機器へ接続して使用しないでください。機器に大きな負担がかかり発熱、破裂、
>発火の恐れがあります」と明記されていますのでその点につきましてはくれぐれ
>もご注意願います)

>いずれにせよ
>プロケーブル様のサイトのCDの再生方法につきましては時には、その録音の現
>場に居合わせた録音や時には、その録音の奏者本人が聴くことさえもあるのです
>がそのいずれにありましても奏者がそこで表現したはずの音がより克明に再生で
>きる方法として演奏者の仕事仲間ともども非常に感謝し続けております。

>ほんとうにありがとうございます。


 この方は、プロケーブルサイトにおいてバッテリー駆動さんとあだ名されます。この日記にもすでにいくつか引用していますが、「Yoshii9を最高の音で聞こう!」というブログを書いておられるプロバイオリン奏者で、小提琴奏者というハンドルネームを名乗っています。プロケーブルと「Yoshii9を最高の音で聞こう!」の記述をあわせると経緯が良くわかります。

>先日のメールでもお伝えしました様に
>プロケーブル様のサイトにより
>CDの正しい再生方法を教えていただきましたことから
>演奏家仲間においても、その評価は圧倒的なものがあり
>本当に感謝いたしております。

「CDの正しい再生方法」とはiTunesにおいてAirMacExpressから音を出す設定にしつつAirMacExpressからは音をとらずPC側から音をとる、プロケーブルサイトの中で化け物さんが記述している「外部クロック的利用」(小提琴奏者さんのいう「触媒的?利用」)による再生方法、ないしiPODによる再生方法と思われます。

>iTunes→HUB→AirMacExpress
>iTunes←HUB←AirMacExpressという再生方法をご
>紹介いただきました際には私も半信半疑だったのですが

>プロケーブル注:)ここは意味不明です。氷壁さん発明のメビウスの輪のことで
>しょうか?(これは後の電話でそうですとおしゃってました)

>確かにこの再生方法ですと
>CDからLPをはるかに超えるコクと深みのある音を伴いつつ
>CDならではのLPをはるかに超える圧倒的な解像度が聴かれることは
>仕事上も非常に助かっております。ほんとうにありがとうございます。

 このプロケーブル注は誤解と思われます。プロケーブルのサイト内ではAirMacExpressの外部クロック的利用による高音質化についてPCから送信された音声データをAirMacExpressが受信してエラー訂正し、それをPCに送り返すことにより音声データが完全になることによるものと推測していましたので(間違いですが)

iTunes→HUB→AirMacExpress
iTunes←HUB←AirMacExpress

とは、そのことをいっているものと考えられます。

 その後、プロケーブルサイトにおいて、PCとAirMacExpressの間にスイッチングハブを挟んだほうが良い、ハブの種類によって音が変化するという報告がいくつもあったことから小提琴奏者さんの方ではいろいろなハブを比較試聴して音の良いものを探すとともに、バッテリー駆動であるiPODが音が良いことからスイッチングハブもバッテリー駆動化すると良いのではないかと考え、高音質かつ安全に動作する組み合わせを探求し、その結果を連絡してきたものと思われます。このハブは現在店頭ではあまり見かけなくなっていますし、プラネックスダイレクトでも在庫切れとなっているため購入は難しいかもしれません。バッテリーのほうはこの製品自体はだいぶ前に生産終了していますが、USB給電バッテリーならば現在いくつもの製品があるので大き目の容量のものを選べば問題は無いでしょう。小提琴奏者さんの方では現在は単3充電池が4本入るUSB電池ボックスを薦めています。

 そのあとに載っているコメントでは

>今まで加熱・発煙・発火の確認のために不眠不休で聴き続けてみましたが
>全く問題ありませんので、今度は大丈夫です…といいますよりも
>そのあまりの臨場感ある再生音は
>かつて親しく教えを受けた世界的な巨匠の方々への再会を思わせるほどでしたため
>今まで感動のあまりに一睡も出来ずに不眠不休で聴き続けてしまった次第です(笑)

>ただし残念ながら
>あまりにも簡便なスイッチングHUBなため
>全二重
>半二重の区別表示がございませんが
>ここまで臨場感あふれる音が聴ければ、それは耳で簡単に判別可能と思います。

>この様に感動的な音が聴ける手法を掲出いただけておりますプロケーブル様には
>感謝の気持ちで一杯です。
>ほんとうにありがとうございます。

とかかれており、AirMacExpressとバッテリー駆動ハブを利用したPCでの再生方法を大絶賛しています。

 この後ろは再び氷壁氏のAirMacExpressとアナログ初期版の比較試聴記とバッテリー駆動さん(小提琴奏者さん)のコメントが交互に出てきます。この2つはまったく関連がなく並んでいますが、プロケーブルの管理人さんと10番さんでこのバッテリー駆動ハブの高音質を確認したという書き込みはあります。小提琴奏者さんのブログのほうでは「ものすごい高音質」との電話がプロケーブル管理人の方からかかってきたとあります。

 小提琴奏者さんのコメントについては特に解釈を要しません。演奏家仲間や音楽雑誌編集長、楽器職人の方のコメント交えながら、バッテリー駆動ハブを利用したAirMacExpressの外部クロック利用(触媒的?利用)による音の素晴らしさについて、具体的に書き連ねられています。このスレッドはバッテリー駆動という文字列を検索して拾い読みすると手っ取り早いかもしれません。「バッテリー駆動さん、最後にもう一度、再登場です!」と題したコメント終了が宣言されています。このコメントでは総額で7桁はする機器をそろえて音楽雑誌編集長、楽器職人、作曲家の3人を交えてCDプレイヤーと「プロケーブル様提唱の再生方法(AirMacExpressの外部クロック的利用と思われる)」という話や、そのほかプロ奏者らしい(?)興味深い内容が書かれています。

 終了コメントのあとに追加コメントがあり、小提琴奏者さんが見つけたバッテリー駆動ハブの高音質ぶりを確認したという趣旨の氷壁さんを含む4人の方のコメントが入ります。

 その後ろにふたたび氷壁さんのコメントが入り、少し前からハブの数珠繋ぎを実施するとハブの効果が増し、高音質化することを発見していたことが発表されます。そして、この手法は小提琴奏者さん発見の高音質バッテリー駆動ハブにおいても有効であり、更なる高音質化がもたらされることが報告され、コメント集が終了します。

 小提琴奏者さんのブログによると、小提琴奏者さんのほうでもプロケーブルよりハブの数珠繋ぎという手法を教わり、実施してみて更なる高音質化が達成されたと言う記事が書かれています。

 小提琴奏者さんとプロケーブルではAirMacExpressの使い方だけでなく、使用システムがまったく異なっていますし、氷壁クライマーさんや神戸の○○さんはプロケーブル推奨機器とは構成が多少異なっていますので、バッテリー駆動ハブの数珠繋ぎという手法は多くのシステムで有効な方法であろうと推測されます。

 小提琴奏者さんのコメントによればプロ演奏家は極端な方が多く

>とかく演奏者というものは
>あるものは、オーディオ(という言葉ではくくれませんが)の探求に熱心で、
>プロケーブル様提唱の設定も総て試みているものもあれば
>あるものは、オーディオ、それも従来の旧態依然とした拝金主義の機器や重厚
>長大をもつてよしとする考え方に浸っているものもあれば
>あるものは、「体調を整えて、精神を集中して、求める音に集中すれば、必ずや
>希望の音が聴こえる」などということを唱えるなど(笑)
> 反応があまりにも極端なものばかりですので
>演奏者=生音に接し続けている=より生音に近い音を基準とした判断が出来る
>という構図は全く成立しておりませんので・・

とも書述べてはおられますが、オーディオについて音質をあれこれ論じ、仕事にも生かされているような方についてはオーディオ評価者としては信頼性が高いと思います。そして小提琴奏者さんは70種類以上のハブを比較試聴し、音の良いハブを選定したとありますから、その推薦機材はまず間違いの無いものと考えています。


 私のほうは2008年6月〜7月にかけてFX-08MiniとPOCKET MOVAを4台ずつ導入してみました。当時のシステムは

音源     :PC(アスロンXP自作機)+SE-U55(無印)、AirMacExpress外部クロック的利用(触媒的?利用)
アンプ   :サンスイ MC-X500
スピーカー:ケンウッドの3way(型番不明)

という構成でしたが、ハブを1台増やすたびに清明化とノイズ感の減少、細かな音の明瞭化があり、それでいて奥行きやステージが自然に広がるという方向の非常に大きな音質の向上が繰り返し得られました。ハブはデジタル信号をたたき直しているだけだと思われますが、そのたたき直しが上手く作用するとこれほどまで圧倒的な音質向上があるということに驚きました。また、ハブの効果はAirMacExpressだけでなくNasからのデータ読み出しにも有効であることも後から確認しました。

 この手法はプロケーブルの周囲に集まった方々の探求の相互作用により発見されたすばらしい方法です。小提琴奏者さんはAirMacExpressから音を出す設定しつつPCから音を執るプロケーブル発の再生方法を「AirMacExpressの触媒的?利用」と呼びましたが、バッテリー駆動ハブの数珠繋ぎという手法はプロケーブルが「触媒的に」働いて実現した大成果でした。

 プロケーブルや「Yoshii9を最高の音で聞こう!」の読者の方であった方にはこの再生方法はすでに古典的な手法になっているかとも思いますが、PCオーディオの世界全体ではいまだ広がっていません。原因として、方法が奇抜であること、オーディオ製品に関係がないことから雑誌で取り上げられにくいこと(これは問題ですが)が考えられますが、この発表の後、プロケーブル大阪店が開店し、実際に出している音が明らかとなった結果、必ずしもその音が大きな支持を得るものではなかったことも大きな要因と思われます。

レス一覧

スイッチングハブを経由すると、もしかするとLANケーブルが電気的に絶縁されるからかも知れません。
そして純度の高い外部クロックを注入して改善って話も現実に有ります。
但し、外部クロック相当には出来るだけ良質な電源を使用し、電源入れっぱなしで使って下さい。

byNong-Khai at2012-04-19 23:10


 Nong-Khaiさんいつもありがとうございます。

 たしかに、ハブはアイソレーターのように働いているかもしれません。アコリバのDSIXと似た方向の変化だと思います。

byよんまる at2012-04-20 22:19
http://community.phileweb.com/mypage/entry/3126/20120418/30314/



49. 中川隆[-14551] koaQ7Jey 2019年11月10日 17:43:26 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[-1653] 報告

305名無しの笛の踊り2019/11/10(日) 16:46:19.66ID:IG8874dG

youtubeをダウウンロードして、
wav(44.1k/16bit, foobar2000)で聴くと、音質が良くなるよ。

モーツァルトの場合、歌と伴奏が明確なので、歌謡曲と比較できるかもしれないが、
そのことと楽曲クオリティとは関係ない。


308名無しの笛の踊り2019/11/10(日) 16:55:49.33ID:zHRQVo1t>>309

一度、圧縮した音源って元に戻せるのか?

309名無しの笛の踊り2019/11/10(日) 17:04:06.98ID:0E/7c/DY
>>308
音源は元に戻せない
でもブラウザで再生するよりwasapi対応のfooberの方が音質は良くなる

310名無しの笛の踊り2019/11/10(日) 17:22:41.32ID:IG8874dG

foobar2000で、wav(44.1k, 16bit=CD)にconvert
mp4muxerで、demux->映像を削除

非可逆圧縮(mp3, m4a, mp4)でも、wavにすることで明確に異なる音質となる。
HDDにもやさしい。

311名無しの笛の踊り2019/11/10(日) 17:27:45.93ID:IG8874dG

どがらじ URLで映像ダウンロード
https://dogaradi.123net.jp/

https://www.youtube.com/watch?v=oelcmJ13HDU

312名無しの笛の踊り2019/11/10(日) 17:38:40.09ID:0E/7c/DY
>>310
音質がかわるのはfooberで再生するからだろ


https://lavender.5ch.net/test/read.cgi/classical/1571178797/l50

50. 中川隆[-13808] koaQ7Jey 2020年2月13日 16:17:41 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[-433] 報告

世界を支配するのは、100%の確率で「アメリカの超巨大ハイテク企業」である:鈴木傾城
https://fullinvest.xyz/?p=7026
51. 中川隆[-13729] koaQ7Jey 2020年2月17日 10:55:43 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[-311] 報告

YouTube音源 は mp3, AACに続く後発の音声圧縮形式 Opus形式
http://www.asyura2.com/17/ban7/msg/481.html
52. 中川隆[-13131] koaQ7Jey 2020年3月04日 11:42:31 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[401] 報告
「真空管アンプと音の響きについて」のネット記事の紹介
https://blog.goo.ne.jp/jbltakashi/e/2c67fa684e71ad82afe94a6cfedd509c

「真空管アンプは、真空管の差し替えで音が変わります。最近私は真空管アンプに注目していますが、それは音源がPC/ネットワークオーディオになると、ますます潤いや音を作る楽しみが小さくなってしまうからです。

たしかに、PC/ネットワークオーディオでもケーブルを変えたり、再生ソフトを変えると音が変わるのですが、カートリッジの交換だけで1枚のレコードがまるで違う歌のように雰囲気までがらりと変わってしまったアナログ時代の音の変化とは、何かが根本的に何か違うように感じています。

デジタル時代の音の変化は、音の細やかさや透明感、立体感など「音質」に関わる部分で、音楽の雰囲気つまり「情緒」に関わる部分での変化が少ないように思います。

また、アナログ時代には「再生時の音作り」で生演奏よりも素晴らしい雰囲気で音楽を楽しめたのに対し、デジタル時代ではどう頑張っても生演奏を超えられないように思うのです。このアナログとデジタルの根本的な違いは、「響きの差」から生まれていると考えています。

音楽は響きの芸術です。音楽は、音の響きが多いか少ないかで情報量が変化します。良い例が「クラシック・コンサート」で、響きの美しいホールでなければ情緒深く美しい演奏が奏でられません。

演奏をより美しくするためには、楽器そのものの響きをさらに「響かせる」ことが必要です。音源がアナログオーディオの場合、再生プロセスではレコード盤そのものの響き、カンチレバーの振動など録音されていない「響き」が盛大に発生します。それを「味方」に付けることで音楽的な情報量を増やしたり、演奏の味わいを深められるのだと私は考えています。

ところが音源がデジタルになると、この「響き」が生み出されなくなります。アップサンプリングやビット伸長を行うことで音の細かさは向上しますが、響きが増えることはありません。

これが再生プロセスの芸術性でデジタルがアナログを超えられないと考える理由です。デジタルの音はアナログよりもあっさりしている、アナログのような暖かさや情緒深さが感じられない、立体感に乏しい、これらはすべて「響きが足りない」からだと考えられます。

このデジタルで不足する「響き」を補えるのが、真空管アンプです。今回のテストから明らかなように、真空管が音楽信号に呼応して響き、音楽の味わいを深めます。プレーヤー(音源)で響きを作るすべを封じられた今こそ、真空管アンプに注目すべきだと私は考えています。」

つまり、CDにしろSACDにしろさほどの変化を感じられなかった原因は「音の響き」がプアなせいだったのか、と思い当たった。

我が家の場合は、いまさらレコードに戻るのも億劫だしデジタルの音を「真空管アンプ+昔の高能率のユニット」で鳴らす方が「音の響き」にとって丁度いい塩梅だと勝手に思っている。

デジタルもアナログもそれぞれ長所もあれば弱点もあるので、長所をいかに伸ばし、弱点をいかにカバーするかが、ありふれたことだがオーディオの王道なのだろう。

そういえばオーディオ誌などを見ているとシステムや機器の「弱点」に触れている記事はまず見かけないのでうかつに信用できない。

たとえば「響きが足りないデジタルの音を響きの少ないTRアンプで鳴らす」風潮などがそうで、オーディオが衰退の一途をたどっている一因もその辺りにあると推察している。

https://blog.goo.ne.jp/jbltakashi/e/2c67fa684e71ad82afe94a6cfedd509c

53. 中川隆[-13070] koaQ7Jey 2020年3月05日 00:59:38 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[463] 報告
アナログとデジタルについて

 今のオーディオの世界でデジタルが良いとかアナログが良いとか論議が絶えないようですが、論議をされている方に何か勘違いがあるのではないかと思われます。
オーディオシステム全体は全てアナログです。
デジタルが使用されるのは音を保管する方法の事で、その部分だけがデジタルかアナログかどちらが良いかということでしょう。比較する方法に問題があるのです。

自分自身のシステムの中での比較でしたら論議の意味はないと思います。
好きな方を聞けばよいのです。

本当に問題なのは利益追求の為に急にアナログのLPを生産中止してデジタルのCDだけを生産するメーカーの姿勢です。私には比較され公表される事を恐れたものとしか思えませんでした。

デジタルもアナログも良いところと悪いところを持ち合わせています。確かにデジタルは便利です。低価格のオーディオは全てデジタルに取って替わりました。
 
オーディオを歴史的に考えてみましょう。ここでは少しハイレベルでのお話をしてみます。

再生技術が発表されたのは1800年後期ですが、トーマス・エジソンの蓄音機の発明がきっかけとなります。

1900年初期に78回転のSPレコードの生産がはじまり、1940年代にモノーラルLPレコード、そして1960年になってステレオLPレコードが販売されています。そして1985年頃にCDが発売されたと思います。

これに音楽の歴史を重ねて見ましょう。

歴史に残るモダンジャズやクラシックが最高の時期を迎えたのは1900年頃から1970年頃まででしょう。この時期に歴史的な演奏が数多く行われ録音されてきました。それは殆んどSPやLPレコードに収められています。

そしてオーディオの技術が頂点に達したと思われるのは1950年から1960年代でしょう。
その後、業務用のオーディオ機器の大半が劣化の道をたどっています。

うそ〜 と思われる方が多いと思いますが話を続けます。
古いとか新しいとか関係なく御自分の耳で確かめてください。

ある程度の高価なオーディオ機器を持ち、音楽を良い趣味として楽しんでおられる方はお解かりと思いますが、1950年代のもノーラルレコードや1960年代のステレオレコードは驚くほどの音質で録音されています。

その当時に生産されたLPレコードは、近年に作られたLPの重量盤やハーフカッティングや誰かの推薦盤などとは全く違って本物なのです。

LPレコードの音質をどんどん劣化させた現在、デジタルと比較する事は全く意味がありません。

 アナログのLPレコードの魅力は高級機での再生にあります。
正確に録音された歴史的な演奏はそれなりにしっかり作られた良いシステムを使用しないと正しい音での再生は出来ません。

例えば音質的に上手く組み合わせられた約50万円以上の良いシステムでしたら少しはアナログの良さが多いことを確認できるでしょう。

LPレコードからは非常に繊細な多くの音質の聞分けができますがCDプレーヤーの再生では少しの音の違いしか確認できません。これが非常に良質のシステムの場合アナログでは気合の入った全く違う演奏にも感じさせるのです。

デジタルとアナログの比較をした場合、低価格システムの場合ではデジタルが有利で、こだわりの高級システムの場合はアナログが有利になるでしょう。

 別の方向から説明しますと、アナログ録音は無限の連続ですがデジタル録音は有限の断続です。比較して機械的な測定ではアナログ録音再生の良いところは小信号にあり、デジタル録音再生の良いところは大信号にあります。

要するにアナログは微細な音色を表現する音や緩やかに変化する音が有利であり、音楽が一番必要としている感情を表現する音質が得意なのです。大きな爆発的な瞬間の音、要するに劇的な音で音楽性の上では少々荒れてもかまわない音に弱いのです。このことがジャズやクラシック、ポップス、ロックなどの音楽の表現力として有利になります。

一方デジタルは大きな音や大きな変化に強く、微小な変化を表すのが弱点であり、このことがハードロック音楽などの衝撃的な音に有利に思われますが、これは機械的な測定結果によるものであり、現実はハードロックを聴かれるかたの方がアナログファンが多いのです。

それは、大音量の中に色々な多くの感情を表現する音が含まれて音楽として構成されていますので、大音量こそ感情表現に乏しいデジタル音では、音楽の表現を聞き取る事が難しく耐えることすら困難になります。

全ての音楽家は、音楽の中で自らの表現をなるべく多く正確に伝えるが為に、良い楽器を選び、心を込めて演奏しているのです。そこで聞く側として、演奏家の音楽としての表現をいかに上手にとらえるかを努力したいものです。

 「良いものは永遠に残る」、ということわざがありますが、30年前に日本国内で生産中止された真空管が今では高級品として残るがごとく、15年前に生産中止されたLPレコードがいまだに人気があるのです。

新しいものが古いものを超える場合は、古いものは2〜3年も経たないうちに見放されてしまうのが常識でしょう。

デジタルの音に対する難関は音のアナログ信号をデジタルに変換する事、もっと難しいのはデジタルの信号をアナログに変換する事です。非常にややこしい、スピードの遅い作業です。しかし、デジタルコピーなら何回コピーしてもほとんど同じ物が出来ます。デジタル技術が進んできた現時点で便利なデジタルがアナログのどの程度まで追いついているのかという事が論争になる部分であり、デジタルがアナログを超えているというのは非常に早過ぎる話だと思います。また、デジタルが進化するとしてもアナログも同じように進化しますので、超える事は無いにしろどちらでも良い程度の時代が数十年後には来るかもしれません。


 ここで良質なLPレコードを良質な高級システムで再生した場合の音質について書いておきます。

一般にアナログは聞きやすく柔らかい音だと言われていますが、それでは何かボケた音、ふわーとしたバックグランドミュージックの音のように勘違いします。しかし、本物はそういう単純なものではなく極自然な音なのです。全ての感情を現すために、非常にスピードがあり、繊細で強烈でやさしく激しく、澄み切った空間に奥行きのある音で広がり、癖が無く、1つの楽器の音でも気持ちが現れる色々な音色を出します。それはあたかも演奏家が自分の為に目の前で演奏して何かを伝えようとしているかのごとく楽しむ事ができるのです。

そして、1950年代のモノラルや1960年代のステレオのレコード鑑賞は多くの意味で生演奏を超える事があるのです。

http://www.otono-edison.com/edisonkyo/ade.htm

54. 中川隆[-13732] koaQ7Jey 2020年3月19日 19:28:00 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[1150] 報告

LANからのノイズ対策 2018年04月30日
http://community.phileweb.com/mypage/entry/4853/20180430/59323/


PCオーディオの音を磨く上で避けて通れないノイズの1つがLANからのノイズです。
PhileWeb諸兄の記事や他のネット上の記事のお陰でほぼ完全な対策が出来るようになりました。有り難う御座いました。

なお以下に述べてある改善策は全て改良前と後を聴き比べてその場で判断するか、判断が微妙な場合はリッピングしたファイルで前後を比較し明らかに改良された場合のみ採用しています。全て検証済みです。

まず大前提として供給する電源はメッキの問題とメンテナンス性から単相200Vダウントランスを使いました。バッテリー駆動の検討は将来の課題とします。非メッキ壁コンセント、非メッキ電源プラグ、シールド電源ケーブル、非メッキ電源インレット、トランスの非メッキコンセントの仕様です。電源タップも同様仕様。
PhileWebでもメッキ、非メッキを混用している方が多く見られますが、音がピュアに成れば成る程メッキが如何に音を汚して分かります。取り替えて聴いて見れば直ぐに分かります。ロジウムメッキも例外では有りません。

メッキ、メッキと続くと単体と比べて何倍も音を汚します。これも検証済みで音がワンランク上がりました。

次にHUBですがVCCI Bクラス、金属筐体、出来るだけ大きいバッファが良いです。
私は高価なオーディオ用ではなく業務用を使いました。LANにオーディオ信号を流す場合は特にシビアです。

次にLANケーブルは基本STPを使い、使えない箇所はUTPに銅箔シールドを施し片側アース、場合によっては両側アース。

次にシールドケーブルを使えない信号ケーブルや電源ケーブルには銅箔シールドを施し必ず片側アース。

最後に1点アースとする機器を決めて3P電源接続(他の全ての機器の静電気等を信号ケーブルを介してこの機器に集めて等電位に)です。

私のオーディオシステムが富士山頂に達した根拠を示せとのご意見が有ったので一言述べて置きます。

県内のあるジャズ喫茶はアキュフェーズ、オールドマッキン、JBL 4344 でジャズレコードを素晴らしい音で聴かせてくれる有名ドコロとの評判ですが、私の愛聴盤のFontessa, Kind of Blue を聴いたら正に雲泥の差で私のオーディオシステムが上を行ってました。音も演奏者も死んでいます。総額800万円、聴いた機器は500万円でケーブルもそれなりの物を使っていました。

秋葉原のダイナミックオーディオの視聴室でも聴きましたが眠たくなる様なカッタルイ音しか聴けませんでした。音量云々以前に音の品位が全くなってない。どう見ても数百万円のシステムでした。

こういう体験からセッティングさえしっかりやれば数百万円のオーディオセットは不必要との結論に至りました。

http://community.phileweb.com/mypage/entry/4853/20180430/59323/

55. 中川隆[-13728] koaQ7Jey 2020年3月19日 19:34:22 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[1154] 報告

LANからのノイズ対策2 Ver.2 2018年05月12日
http://community.phileweb.com/mypage/entry/4853/20180512/59427/

記事「ついに私のオーディオシステムが富士山頂に!」
https://community.phileweb.com/mypage/entry/4853/20180412/59150/

を見て頂ければ分かりますがPC1, Display, PS-X700に溜まったノイズを信号ケーブルを通してHUB1に集めて、この機器を1点アースで大地アースに落としていました。

この構成だとUPS1と交換したトランスを常時ONにして置かないとMacの4台がLANを使えませんでした。

不便なので下図のようにHUB1の上にHUB2を設置しました。
ServerとMacからの外部ノイズをSTPで集め、HUB2内部ノイズと共にアースに逃し、キレイになったLAN信号をUTPケーブルでHUB1に繋ぎ、HUB1内部ノイズをアースに逃がす2段構えです。

複雑なシステムほど必ずノイズが増えるという経験則を破って音質向上が図られました。

いつもの様にリッピングリファレンスレコード Chopin The Nocturnes Vol.2 を録音してまえの録音と聞き比べました。

中低音のモコモコした感じが減り、音がスッキリし、躍動感が出て来て好感が持てます。

http://community.phileweb.com/images/entry/594/59427/1L.jpg?1526190824

http://community.phileweb.com/mypage/entry/4853/20180512/59427/

56. 中川隆[-13076] koaQ7Jey 2020年4月03日 15:11:03 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[1831] 報告

デジタル・ボリュームは音の劣化が酷い
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1049.html
57. 中川隆[-12788] koaQ7Jey 2020年5月05日 11:40:36 : Wu2Pehh8fA : cjFrUGJaUC5TSmc=[8] 報告

youtube を DAコンバーター無しでパソコンからアンプに直接繋いで聴くならこのケーブル

PCオーディオはオンボードで十分 USB DACは不要
アンプとはこんなケーブルでつなぐだけ

iPhone/パソコン用ベルデン88760 ラインケーブルの王者 BELDEN(8412の現代バージョン)
https://procable.jp/ipod/ipod_88760.html

58. 中川隆[-12639] koaQ7Jey 2020年5月21日 06:57:28 : ERKrZ2ctDs : Y3Z2aS5Ga1NRVi4=[3] 報告
ついにオンキヨーも身売り。なぜ日本のオーディオ産業は傾いたか
2019.05.29 1963 by 冷泉彰彦『冷泉彰彦のプリンストン通信』
https://www.mag2.com/p/news/399894 

オーディオメーカーの名門として知られるオンキヨーが、その柱とも言える音響事業の外資への売却を発表、波紋が広がっています。これまでも多くの日本企業がオーディオ業界からの撤退を余儀なくされていますが、そんな状況を「無条件降伏」とするのは、米国在住の作家・冷泉彰彦さん。冷泉さんは今回、自身のメルマガ『冷泉彰彦のプリンストン通信』でなぜこのような事態に陥ったのかを分析するとともに、その「敗北の本質」を理解しなければ国内の他の業種も同じ運命を辿る危険性があるとしています。

日本のオーディオ産業、無条件降伏の原因

5月16日に一斉に報じられたようですが、歴史の長い音響機器(オーディオ)メーカーの、オンキヨーは主力の家庭用AV事業の売却に向けアメリカのサウンド・ユナイテッドなどと協議するという「基本合意」を発表しました。

では、家庭用AV機器のビジネスを売却した後はどうするのかというと、今後はヘッドホンなどのモバイル・アクセサリーや家電・自動車メーカー向けの製品供給に力を入れるとしています。

これまでも、マランツ、DENONなど多くのメーカーが買収されて日本企業ではなくなっていますし、ナカミチ、アカイ、アイワなど消えていったブランドも多くあります。また、日立や東芝など大規模な家電メーカーの多くも、オーディオのビジネスからは撤退しています。

別にオーディオなどという「モノづくり」は、一過性の「モノ売り」であり、技術的にもローテクなので、21世紀のエコノミーの中では、そんなに重要ではないという考え方も可能です。そうではあるのですが、では日本は、オーディオ関連のアプリや、ストリーミング配信の会員ビジネスなどで先駆的にやっているのかというと、モノづくり以上にダメダメである中では、何も威張れるものはないわけです。
とにかく70年代から90年代までは世界の市場を制覇していた、一つの産業について、別に産業が消滅したわけでもないのに、日本勢は総崩れ、つまり無条件降伏ということになったわけです。

一体何が問題だったのでしょうか?今回は皆さまに幅広く議論をお願いするために、箇条書き的な整理をしておきたいと思います。


1)衰退の端緒は「MP3」騒動でした。1995年に「ウィンドウズ95」が登場すると、世界的にコンピュータの普及が進みました。これを受けて、当時は音楽ビジネスの巨大メディアであったCDというディスクから「簡単にオーディオのファイルが取り出せる」ことが明らかとなり、違法アップロード、ダウンロードが横行、CDという「物理ディスク」の販売というビジネスモデルは揺らぎ始めました。

その際に、アップルの動きは戦略的でした。2001年というタイミングで、「iPod」を発売、これは違法ダウンロードが横行しているという環境に、高機能な再生用のデバイスを投入することで「音楽のファイル販売」というビジネスを立ち上げようというものでした。

アップルは、結局は2010年代の後半になって、「Spotify」による音楽ストリーミングサービスの挑戦を受けることで、音楽について「ファイルの販売」から「定額ストリーミング」に移行しますが、いずれにしても物理的なディスクを販売するというビジネスモデルを破壊して、再生用プレーヤを普及させ、のちにはこれを携帯電話と統合させる中で、音楽業界をディスクのない世界に変えていきました。
日本勢は、これに対して、完全に受身となり当初は「違法ダウンロード反対」の警察的な活動に熱心になる中で、やがてアップルの覇権が確立すると、ソニーなどは、完全にこれに追随するということになったのです。

2)一方で、そのCDですが、その規格が「低すぎる」という問題もあります。このフォーマットは、ソニーが主導して決定したものですが、サンプリング周波数はともかく、16ビットというのは低すぎます。このプアな仕様が採用され、その後、長く続いたことで、世界中の音楽ファンの耳がダメになり、高音質のオーディオ機器のニーズも生まれないということになったのです。

3)そのCDがプアという問題ですが、これに対するアップデートとして、1999年にソニーとフィリップスが「スーパー・オーディオCD(SACD)」というディスクフォーマットを出しました。このSACD、今でも細々と続いていますが、完全に失敗でした。

まず、今度はフォーマットが高すぎたのです。また、違法アップロードへの被害感情が強かったために、このSACDはセキュリティが高すぎて、ディスクの汎用性も損なわれていました。結果的に、高音質の音楽ファイルについては、「ハイレゾ」のダウンロード販売ということに落ち着きつつありますが、SACDなどというフォーマットにこだわったのも迷走であったと思います。

4)そうであっても、今でもオーディオ産業というのはあります。英国やアメリカ、北欧などでは高級なスピーカーやアンプのメーカーが生き残ったり、新創業したりしていて、市場もちゃんとあります。また、スマホの普及に伴って、ヘッドホンやイヤホンの市場というのは、むしろ爆発的に拡大しています。

にも関わらず、業界で日本勢は無条件降伏に近いのは何故なのでしょう?一つは、世界の若者のニーズをつかめないということがあります。若い人が入ってこない、海外駐在しても現地のディープな若者カルチャーにリーチできないなどの要因が重なっていると思います。

また高級なスピーカーの部門では、日本勢は「測定結果にこだわる」とか「重ければいい音」だというオカルトな迷信に束縛されているという面があります。測定結果というのは、スピーカーから出た音をわざわざ再びマイクで拾って、その「周波数特性」をグラフにしたものです。

つまり、低い音から高い音までが「フラット」、要するにある高さの音が特に大きく再生されたり、小さくなったりするのではなく、全体的にまっすぐに満遍なく再生できるのが「特上」だとされます。これが日本式の信仰です。

実は、この発想法は全く無意味なのです。というのは、人間の耳の「周波数特性」というのは決してフラットではなく、凸凹になっていて、聞き取りやすい音域というのには偏りがあるのです。

ですから、カメラの世界では「印象色」とか「記憶色」というのがあるように、人間の大脳に届いた時点での音のイメージというところから判断しなくてはならないわけで、例えば英国のスピーカー産業などは、徹底的にそれをやっています。つまり、本当に音楽の好きな技術者が自分の耳で判断してチューニングしているのです。

ですが、日本のオーディオ産業は、基本サラリーマン集団であって、クラフトマンシップの集団ではありませんから、「検査結果が良ければ高級」というオカルト信仰でやってきたのです。ですが、それは世界に通用しないので、日本のオーディオマニアが高齢化すると、もう市場は消滅ということになりました。

例えばですが、せめてオーディオ産業の各企業が、日本の「ニコン、キャノン」という2大カメラメーカーのように(あるいは、そこにフジを加えてもいいですが)、しっかり世界中の写真家との対話を続けて、厳しい要求を満たすように製品のクオリティを正しい方向に向けていれば、こんなことにはならなかったと思います。
今でも、世界にはジャズやクラシックなど、アコースティックな音楽を「いい音で聴きたい」という消費者は大勢います。そのためには、数千ドルから数万ドルは投じてもいいというお客もまだまだ沢山存在しています。こうした市場を、結局のところ日本勢は抑えることができませんでした。

また、スマホのアクセサリとしてのイヤホン、ヘッドホン市場は高級化と拡大の一途を進んでいますが、一部日本勢で健闘している部分もありますが、こちらは中国勢の躍進が目立ちます。これも「測定室での優等生」的な商品ばかりの日本勢と、「印象音を派手にする」ためには思い切ったチューニングのできる中国勢の差、そして後はマーケティング能力ということだと思います。

とにかく、日本のオーディオ産業は、ほぼ消滅という寸前まで来ています。その「敗北の本質」をしっかり理解して、例えば自動車産業などが同じ運命をたどることにないように、しっかり反省することが重要と思います。


東京都生まれ。東京大学文学部卒業、コロンビア大学大学院卒。1993年より米国在住。メールマガジンJMM(村上龍編集長)に「FROM911、USAレポート」を寄稿。米国と日本を行き来する冷泉さんだからこその鋭い記事が人気のメルマガは第1〜第4火曜日配信。

59. 中川隆[-12598] koaQ7Jey 2020年5月26日 11:09:04 : MZ7lZTlAXs : U1VqUlg4TFg3c1k=[2] 報告


ハードディスク大好き(1)
https://open.mixi.jp/user/5343821/diary/1975783389


意外と昔のことはすぐ忘れるみたいで、いまメインシステムの再生系は、映像系以外はすべてハードディスクからデータ再生なのだけど、それがどういう経緯なのか完全に忘れていた。

mixiの日記を遡っていろいろ思いだした。

もともと、何かの雑誌の記事で、OPPOのブルーレイプレーヤBDP95にHDDを繋いだものが、超高額トラポとDACよりよくて交換した、というマニアのことを読んだのが始まりだ。
ただし、200Vの電源で、HDDは複数使い、ケーブルは憶えてないがUSBではないというのが条件だったような気がする。
DACが内蔵のESS9018を使っているのだけは解せないが、いろいろやって、ありうる話だと思っている。

影響を受けた私は、OPPOの105JPを購入、HDDを繋いで、それまでVRDSのX01Limitedという定価130万のを筆頭にいろいろトラポを使ってきたが、それより色付けの少ない音の可能性に一驚し、今まで使い続けている。
ソニーの超高級トラポを手がけた「かないまる」氏の、超高級でなければハードディスクのほうがCDトラポより優位、というネット記事にも大きな影響を受けた。
盤を挟み込んで回すときにブレが出るとか、トレイがガタつくとか、そういうのがHDDだとないから。。 確かに! ジッターがどうだとかこうだとか。
かないまる氏は当時はSSDに否定的。

私は若いころ、研究生活と称してニートのような暮らしをしていた時期があり、研究環境整備と称して、当時のクーリングファンでやかましいパソコンにキレて、静音PCづくりに熱中して京都寺町や大阪日本橋のパーツ街を歩いていたことがあるのだ。
なので、ハードディスクには愛憎がある( ´∀` )

最初に出合ったハードディスクは、けっこう遅くて2000年ごろ、SOTECの安価パソコンに内蔵のSAMSUNGのもの。10ギガだったか40ギガだったか、記憶にない。
クーリングファンがやかましいと思っていたが、それらを止めていくと、こいつがキュゥイーーン、ガリガリガリガリ((((;゚Д゚))))と、騒いでいるのだった。
触るとガチに熱くなっている。

それから20年、80、160、320、500ギガ、1テラ、2テラと、倍々ゲームで大きくなるハードディスクをみてきた。
回転しないSSDには、静音マニアとして最初期にとびついたけども。

で、自作のノリでやっていたが、プロケーブル推奨のグリフハードディスクというのを買うことにした。スタジオで使われているという。
RAID0という、ハードディスク2台を使うスタイルで、高速化をはかっているが、故障のリスクは2倍になる。オーディオのバランス伝送のようだ。
プロケーブルは超高音質と謳っているが、オーディオメーカーも一時やっていたようだが、最近はそうでもない。まあ故障は嫌だろう。

調べると、2016年7月使用開始。
クーリングファンとHDD2台で、うるさいが音はよい感じがした。

これを、2018年5月に、SSDに変更しているようで、日記があった。1年11カ月使った感じか。

しかし、2018年12月に、HDDに驚いて、このときは勝手に師匠と思っている御田照久氏(ここ2年ほど記事がない)推奨の、RATOCの3.5インチ用RAIDケースに、東芝の1テラという構成で、あえて1台づかいにした。

いま調べると、東芝のは5000円しないぐらいだったと思うが、2018年8月中国製。
1年半近く使ってきたようだ。音は、上記のグリフと大差ないと思うがコスパが凄く高い。

こいつを、RAID0再挑戦で最新のハードディスクにしてみたいという、無駄な欲望が沸き上がってきたのだった( ´∀` )


コメント


mixiユーザー2020年05月24日 20:10
当方もCDのトランスポートがなくなって早3年半になります。なんせリッピングしない限り絶対に聴くことは不可能ですので、手持ちのCDを少しずつHDに移していますが、まだ終わりません。しかし、9割は移行できた感じです。すべてwav.で現状3.5TBほどです。

mixiユーザー2020年05月24日 21:23
> mixiユーザー 
6テラ買ってしまいました(笑)
これは失敗でしたが、また書きます。
一生聴ききれないでしょう。ステサンの大容量データファイル買いあさるかですね。


mixiユーザー2020年05月25日 07:27
> mixiユーザー 
当方はHAP-Z1ESで内蔵ディスクは1T。外部HDは1基のみ使用可能で、8TのRAID HDです。容量は半分になるので、4T使用可能。まあ、容量的にはこれで充分ですね。ファンの音は気にすれば気になりますが、再生音を出せばOK。技術の進歩ですべてSSDに置き換えられる日が来ることを期待しています。

mixiユーザー2020年05月25日 07:41
私が就職した1984年、オフィスにあったオフコンのHDは20メガでしたよ(笑)それでも在庫管理ソフトを搭載、十分動いていました。1メガのフロッピーディスク(当時は8インチ)をデイスケットと呼んでいたころです。

mixiユーザー2020年05月25日 17:35
> mixiユーザー 
そう考えると、1984年ごろ製造のCDが、リッピングすればいまもハイレゾと遜色ないのは立派すぎますね。

mixiユーザー2020年05月25日 19:22
> mixiユーザー 
同感です。アナデジ・トランスファーは当時からほとんど進歩していませんね。最近のリマスターははっきり・くっきりですが、ハイ上がりなもの、きつくなったものもあり、初期CDのほうがアナログ感があるような感じがします。
https://open.mixi.jp/user/5343821/diary/1975783389

ハードディスク大好き(2)
https://open.mixi.jp/user/5343821/diary/1975801495

オーディオ用に使うハードディスクは何がいいのか?
そもそも音が変わるわけないやん、というのも検討。

まず入力の端子が、IDEがSATAに変わったが、これは大きな変化だ。
実にガッチリしたぐらつきのない差し込みと、大量の線によるしっかりしたケーブル。
これが、グラグラふらふらの小さい差し込みに変わった。電源部も。

長岡思考というか、最初はこれにこだわって、あえてIDE最後期の320ギガとかを購入。3000円台ぐらいで安かったが、熱くなって回転音もうるさい。ウェルフロート小型の上に置くと、ウェルフロートがぶるぶる震えて振動を下に伝えないでくれた( ´∀` )

そこから、自作っぽすぎるのでもっとスマートにやりたいなと思って、プロケーブル推奨の、アメリカのスタジオで使われているというグリフの2テラバイト(レイド0)に変更。
内部のハードディスクは不明だが、処分した時に、購入者が確か7200回転にこだわっていて、それだった記憶が。
私自身は安全性と静音性から5400回転を好むが。
それが2台と、おそらく止まらないファンで、けっこう動作音はしていたと思う。

かないまる氏は、ウェスタンエレクトリック、じゃなかった、ウエスタンデジタルの「グリーン」というHDDを推奨されていて、理由は、低消費電力設計というところだと思う。
HDDはノイズの問題が大きいと思うので、そこが5〜10年ぐらい前から解消され出したのだろう。

御田照久氏は、逆に、古いハードディスクがよいという考えで、なくならないうちに古い規格のをゲットしておくみたいな考え方。
ウエスタンデジタルとかは、電力が少ない分パワー感が不足するみたいな書き方だった。
ちょうどマランツが、最新のDACチップは電力が少なくてパワーがないので、あえて古めのチップ採用、みたいな話。

かないまる氏も御田氏も、SSDには否定的だったが、SAMSUNGのEVO850の500ギガバージョンをかないまる氏が「奇跡のSSD」と絶賛。
オーディオメーカーでも採用するところがあった。

これは絶対やらなければなるまい( ´∀` )
容量のこともあるので2台購入でレイド0設定。
ケースは、御田氏推奨のRATOC3.5インチのものの2.5インチバージョンを使ってみた。
これに、エルサウンドの実に素晴らしい造りで2万以内の、外部アナログ電源で給電。

音は、グリフを超えたかなと思った。
少なくとも一長一短と感じ、早速グリフは処分。

その後半年ほどで、御田氏が、RATOCの3.5インチ推奨ケースに、変換マウンタを介してSAMSUNGのEVO850を使うという記事を読み、そこまでケースが大事ならと、試しにそのケースと変換マウンタを購入( ´∀` )

これで、変換マウンタが買いにくいので、しばらく遊びで、手元にあったパソコン用の3.5インチハードディスクをそのケースに入れて鳴らしてみた。レイド0とかでもなく、1台で。

すると、ううんっ?、骨格たくましく金属楽器リアルで勢いよく、落ち着いて輪郭の感じられる音ではないか。
変換マウンタを介したSSDもやったのだが、結局HDDがいいなということになった。もともと変換マウンタなんかかましたくはない( ´∀` )
で、新たにHDDを選ぶのだが、静音性と故障を避ける意味で、2台遣いはもういいかと。御田氏は、RAIDができるケースで、しっかりしたコントローラーで、あえて余裕を持たせた1台づかいだ!、と主張していた。
で、かないまる氏推奨のウエスタンデジタルのグリーンは、そのときは廃版になってたりもあり、御田氏推奨のケースだから、御田氏推奨の東芝の1テラにした。5000円しなかったか、安かったのもある。消耗品だし。

1年半ほど、たまにギャップレス再生でフリーズする以外は不満なく使用。
ただ、ウエスタンデジタルへの憧れは残り、特に、最高グレードの「レッド」、こいつはRAID用に設計されていて3年保証。しかも、2019年から2020年にかけてマイナーチェンジしてきている。

これから夏に向かうのに、SSDで省電力方向でなく、HDD2台づかいRAIDゼロに逆戻りするのか〜
まあ昔、エクスクルーシブのガチな純A級パワーアンプ、天板で目玉焼きができたであろうM8を6月に買った私だからやりかねない。

コメント

mixiユーザー2020年05月26日 08:33
下にHDDの振動伝達防止なら、プチプチを切って積み重ねた上にHDDで下の台は励振されないようです。無料ですし。

https://open.mixi.jp/user/5343821/diary/1975801495

60. 中川隆[-12534] koaQ7Jey 2020年6月01日 06:48:32 : ZRB6jAvyNA : djVsaUFyS0tCdlE=[8] 報告
ハードディスク大好き(3)
https://open.mixi.jp/user/5343821/diary/1975821569

ウエスタンデジタルのハードディスクだが、省電力、静音の路線になっていて、いい感じと思われるが、2台づかいというのがひっかかる。
価格ドットコムの口コミなんかだと、故障報告がある。こういうのは、マニアで故障した人だけが書き込むので、実際の率とは違うはずだが、気にはなる。しかし3年保証ならそうそう壊れないはず。しかも、24時間つけっぱなしのNAS用なのだ。

もう、かないまる氏も御田氏もオーディオメーカーも頼れない、自分の耳だけの判断になるが、思い切って買うことにした。

最後に悩んだのが容量だ。

オーディオだけでいくなら、1テラでも余裕がある。ただ、ハードディスクってけっこう実容量は2テラなら1.8テラぐらいだったりするし、満杯近くで使うのは性能的によくない気もする。ハイレゾガンガン入れ出したら、と考えると、2テラは欲しい。

3テラはいらないだろうが、10年単位で考えたらありうる。

消費電力や静音性でいくと、容量が大きくなるほど不利になる。

レイド0では、2台容量が合算される。1テラを2台買うのがベストだが、レッドは1テラは最新マイナーチェンジされていない。もう小さすぎて売れない容量なのだろう。

で、2テラ2台で4テラは大きすぎるけれど、これでいくか、と腹づもり。
ただ、価格変動としては最近少し値上がり気味なので様子を見ていた。

値段はあまり変わらないので、まあ買うか、というタイミングで、3テラのレッドが今年2月に新発売になっているのを発見。価格は少し上がるが、ギガあたり換算で割安。
消費電力や発熱や安定性は少し不利になる。

ここで考えたのが、ブルーレイレコーダー。2テラの内蔵HDDにテレビ番組をガンガン入れて、容量足りなくて消したり移したりの算段を10年ほどやっている。
6テラもあれば、もし外部HDDとして併用で使えたら、好き放題入れて、みる可能性のあるやつはとりあえずバックアップで放り込んでおく、気軽な倉庫になるのではと。

併用できないシステムだとしても、近い将来使えれば。
いまの時代は、バックアップの安心含め、余裕をもってデータ管理できているのが「豊かさ」なのだと、今回実感した。

そんなわけで、急遽6テラ路線へ。
豪勢な買い物のようだが、最後の最後に若干ケチるのが自分らしい。

で、これをブルーレイレコーダーに繋いだ結果だが、2テラ以上は認識しません。Σ(゚д゚lll)ガーン

3テラ単体にばらしてもダメだということだから、このレコーダーである限り、今回のHDDは使えない。

パナソニックのレコーダーだが、調べると最新のモデルはデジタル出力が廃止されており、すべてデジタルプリに繋ぐ私のスタイルに合わなくなっている。

_| ̄|○ これなら、静かで低発熱で安価な2テラが良かった。
まあ、3年保証なので、3年はオーディオ用で使い、そのあとでこれらがバックアップで使えるハイビジョンレコーダーを使ってると信じよう。

肝心の性能。

RATOCのケースだが、クーリングファンを取り外していて、再度組み込むのも困難と分かった。さすが過激な過去の俺( ´∀` )
2台で大丈夫か・・・

45℃でファンがまわりだす設計ということだが、27度の部屋で2時間書き込み作業し続けて、温度測定ソフトでみると、41℃と42℃。

通常は1時間以内、休日で3時間までの連続使用で、冷房も使うので、たいして問題ないだろう。

走行音は、2台6テラなのに東芝の1台1テラより静か。過去1番静か。これは驚く。ヘッドフォンシステムでも使えそうだ。

昔は、シーゲイトがいちばん静音ということで買ったものだったが・・・、しみじみ。

重量は2.5倍ぐらいになったが、これはよいことで、ウェルフロートに載せるときに、金属の塊みたいなしっかりしたものほど効果を感じるのだ。

もっとも、人間の触覚では微振動も伝わってないほどケースの振動は抑えられている。

音質だが、第一印象は、繊細になったなということ、中低域がしっかりして落ち着いた音になったなという感じ。

東芝は、御田氏の好む路線だろうが、電力や走行音を気にしていない、ワイルドな良さがある。ただ、それは粗っぽいノイズっぽさともいえる。

消費電力が小さいせいか、そのあたりがクリーンで細かい音が出てきた。4Kが8Kになったような?? まあ粒子が細かく感じるということ。

一方で、重量感や厚みは3テラが2台なので、アップする。LDプレーヤーの、粗っぽいがダイナミックな音を思い出す。2台の効果はあるのでは。

2テラより3テラのほうが、弱弱しくなりすぎず、厚みや重量感や勢いは出るはずなので、これでよかったんだと自分を励ましたい( ´∀` )

カラヤンとベルリンフィルのマーラー9番ライブ、これは有名なCDだが、まったく侮れない演奏と最近わかった。
1979年にバーンスタインに「伝説のベルリンフィル一期一会ライブ」をやられた直後から、スタジオレコーディングやライブを開始、レパートリーにして、1982年に集大成のこの録音を出している。

フルトヴェングラー相手にもこういうことを繰り返したので、ひどく嫌われたのだと思うが、ライバルの十八番に挑んでいくのは凄まじいと言えばそうだ。

これはバーンスタインの独壇場と思っていたが、カラヤン、そうとうな集中力で凄絶な音のドラマになっている。
これのリッピングが、ここしばらく聴いた好印象と比較しても、初期デジタルと思えない実に繊細でクリーンでかつ、濃く艶やかに重厚な音で鳴り渡ったのだった。これぞベルリンフィル。

1980年代の、バーンスタインのマーラーもリッピングで蘇らせたくなる。

と、美しくまとめてみたものの、この程度の差を比較するには、瞬時に切り替えて聴き較べないとなんともいえないけれども、満足している。
2万以内のエルサウンドの外部電源、1万以内のRATOCのケース、2台で2万ちょっとの6テラHDD。

5万円程度だが、これはそうとう高価なトラポに匹敵する自信と思い入れまんまんだ。

特に、ベルリンフィルレコーディングスの24ビット192キロWAVデータをダウンロードして、解凍したものは理論的にも最強。

最初に出合ったSAMSUNGのハードディスクは、数年使ってDOSVパラダイスに持っていったら、思いがけない値段で買い取ってくれた。

それから20年足らず、いま出合っているハードディスクの性能はどうだ! 2020年2月25日タイ製とある。中国はその頃コロナで大騒ぎだったので、代理でタイなのか? 

タイ製の品質がどうか判断できないが、コロナ前ギリギリの、世界の技術の進歩に乾杯!

https://open.mixi.jp/user/5343821/diary/1975821569

61. 中川隆[-12533] koaQ7Jey 2020年6月01日 06:50:38 : ZRB6jAvyNA : djVsaUFyS0tCdlE=[9] 報告
オーディオ用 SSD vs HDD 2020
https://open.mixi.jp/user/5343821/diary/1975864870


結局ハードディスクは、オーディオ用としては、

・IDE接続のウエスタンデジタル320ギガ
・シーゲイトの2テラ。パソコン用の流用で間に合わせ
・プロケーブル推奨のグリフ 2台づかいレイド0
・御田照久氏推奨の東芝の1テラ
・ウエスタンデジタルの最新レッド3テラ 2台づかいレイド0

このあたりを使った。
ケースや電源といった要素にも違いがある。
ただ、なんとなく、その違いを力説する気にはならない。

でも一つ選べと言われたら、迷わず現在の構成、最新の省電力NAS用高級品を、レイド0で2台づかい、RATOCのケースにエルサウンドの外部電源という形をとる。繊細さも豪快さも静音性も、クセの少なさも過去最高に思えるからだ。

違いを力説するなら、SSDとの違いだ。
過去、SSDとHDDで何度か対決している。

注目すべきは、オーディオでよくある、「理論的にこちらが良い音のはずだ、ということに判断がひっぱられる」「こちらにしたいと考えているので、良い音になったと自分を納得させる」ということでいうなら、理論上よいSSDにしようと、私は動いていたのだ。

考えてみよう、回転しまくって振動してそれ自体がうるさいものと、回転体を持たずほぼ無音のもの。

データ伝送スピードで比較すると、SSDが圧勝。

まず、PCオーディオというのはあまりしてないのだが、パソコンからデジタル出力を取り出して、DACに伝送し、ヘッドフォンシステムで聴くというようなことを少しやっていた。

これはあまりよくないので、いまはパソコンは音楽には使わないが。
このとき、ハードディスク上のリッピングデータを再生して、クリアで骨格のしっかりした音にハッとした思い出がある。

で、SSDをPCに入れたとき、期待満々だったが、あれ?という感じがあった。
いちどしっかり対決をしようとしていた時に、ちょうどAudezeのヘッドフォンが壊れてカリフォルニア行きになったため、決着はしてないが。

その後は、かないまる氏も御田氏もSSDよりHDDという記事だったので、そうかということでHDD。

しかし、両者がSamsungのEVO850の500ギガを認め、オーディオメーカーにも採用。
ついにSSDの時代が来たかと、2.5インチ用のケースで、RAID0で2枚使い。
しかし、半年後、3.5インチケースで間に合わせの1台づかいのHDDが、あれ?というような力強い音で、SSDを葬った。

さらに、2.5インチ→3.5インチ変換ケースにつけて、同じRATOCの3.5インチケースにつけて聴いたはずだが、あまり憶えていない。たぶん、東芝の1テラのHDDをつけて、納得したので使わなかったのだろう。

実は、昨年の夏、真空管アンプを買った時期に、2.5インチケースに850EVOのSSD1枚という構成で聴いていたのだ。あまり憶えてないが、去年は夏に低発熱にこだわっていたので、試してたのかもしれない。
これを、3.5インチケースの東芝HDDに戻したとき、また「あれ?」が起こったのだ。意外とわかるもんだなと。

共通した印象として、

・SSD・・・空気感が出てDSDっぽいというと褒め言葉だが、実体感が薄いというか、ふわふわしてつかみどころがなく、プラスチッキーな安っぽさも感じる

・HDD・・・力強くクリア。よくもわるくも金属的な音で、弦楽器が金属の質感が強調される、というとけなしているようだが、エッジがしっかりしているというか、シャキシャキして気持ちがいい。金管とかは豪快でSSDよりずっとよい。あと、中低域に腰というか厚みを感じる

こんな感じか。

SSDとHDDの技術的な比較ができるのは、ほんとうにすごい知識の人たちだ。
ただ、音質でいうと、筐体の影響が非常に大きい感じがしている。ちょうど、CDプレーヤーで、マルチビットとワンビットの対決論争をしていた時代があるが、それよりも、当然、29800円のペラペラの筐体とCHORDやジェフロウランドの航空機グレードの筐体との違いとか、そういうことのほうが、音質には大きく出る。もちろん電源もだが。

言ってしまえば、SSDは、まあペラペラのプラスチックだし、HDDは、たまたまオーディオに好ましそうな厚みある金属のボディである。コツコツと叩いても頼もしい。これを2台づかいしたりすると、ますます重量感が出る。

もともとオーディオ用のものでないから、オーディオに流用できるかどうか、偶然向いている部分というのがあるのではないか。

逆に言えば、50万を超えるようなオーディオ用機器に組み込まれたSSDは、ガッチリ金属に装着されていそうだ。

最近の動向では、2.5インチHDDと、私のようなアナログ外部電源を組み合わせて2台横に並べたものが出て、三浦先生と和田先生が絶賛、SSDよりよいというような話もあった。

これなら、うちの構成でそうそう負けるとは思えない。

ただ、ネット評論記事(いちおう若手プロ?)では、廉価版のHDDとSSDのNASが同時発売され、SSDが音がよいと書いてる人がいた。

素人のネット記事では、昔のSSDと最近のSSDを比較して、ノイズに関わる性能が格段によくなっているので、SSDが音が悪いは、過去の話というものがあった。

まあ、余裕があればいろいろ試したいが、いまの構成に満足している。終着でもよいかなというぐらいだ。回転音は多少あって、気にならないが、消すとやはり静寂になる。よいわけは一切ない。

でも、LPのノイズとかと同じで、この音を消そうとか言うよりは、DACに情熱をそそぐ方が実りがありそうだ。

今日は、バーンスタインとウィーンフィルのマーラー5番1楽章。未聞の暗さ、しつこさ、深刻な崩壊。

バーンスタインのリハーサルで、通して演奏させたあと、「非常に美しかった、でもこれはマーラーなんだ」みたいに言った記録がある。つまり、俺と共にクレイジーになれと。いまやそんなマーラーを演奏する人もいなくなったが、とにかく崩壊していることに意味がある演奏だ。

このリッピングデータが生々しく甦った。1985年前後の演奏が最新録音のように聴けるのがうれしい。

https://open.mixi.jp/user/5343821/diary/1975864870

62. 2020年9月18日 09:16:54 : EyOd7aj3LE : ckY3ZTFXMUNXRlk=[10] 報告

2020年09月18日
CDやDVDが再生できなくなる日

CDやDVDは、カセットやフロッピーディスクみたいな存在になる

CDやDVDプレイヤーが売っていない

最近のノートPCのほとんどは光学メディアつまりDVDプレイヤーがついていないが、多くの電気製品でそうなっている。

テレビ録画機は最初VHSテープだったのがDVDになり、今はハードディスクに替わった。

ゲーム機でもソニーやMSの新型機はディスクドライブ無しのモデルが設定され、ネットダウンロードする仕様のようです。

記録装置はハードディスクの大容量低価格化が進み、USDメモリーやメモリーカードも100G以上が低価格で発売されている。

耐久性は傷がつけば終わりのDVDやCDに対し、メモリータイプは衝撃に強いとされている。

寿命も数年で再生不能になるケースがある円盤に対し、むしろ長くデータを保存できると言われている。


こうなると円盤ディスクには何も利点がなく、レコード盤やカセットテープのように市場から消えてしまうでしょう。

今までは考えられなかった事ですが、DVDやCDソフトを持っているのに再生機器が無いので見れない聞けないという事態になる。

引き出しの中に古いカセットテープが入っていても、ラジカセが壊れたら聞けないのと同様です。

DVDやCDは今後10年で再生できなくなる

USBメモリーやメモリーカード、フラッシュメモリーは形状が違ってもパソコンにつなげば再生できるのが強みです。

対するレコードやDVDやカセットテープは記録内容を読み取る機械が必要で、テープをパソコンにつないでも音楽を聴くことは出来ない。

記録データの超長期保存という意味でも、読み取り機械を必要とする記録形式は今後なくなるでしょう。


メモリー方式でも10年や20年は良いとして100年単位の保存には耐えられず、いずれすべての音楽や映像データは消滅します。

100年でも1000年でも保存できるのは、今のところ紙に絵や文字を書く方法しかない。

CD衰退を象徴する出来事としてニューヨークで2020年上半期に、レコード盤の売上がCDを上回った。


2005年以降、レコードの売り上げは増え続け2020年も前年比4%で推移している。

一方のCD売り上げは前年比48%減なので、来年はレコードの半分になっている可能性が高い。

物理媒体全体の音楽売り上げは前年比23%減で、オンラインの定額サービスにシェアを奪われた。


定額サービスはそもそも音楽を買わず月額980円などで聞き放題なので、毎月数千円で音楽を買うよりやすい。

レコードしかなかった時代は1枚数千円でレコードを買うか、ラジオ番組などからテープに録画していた。

レコード盤は一種のファッションやコレクターアイテムとして売れているが、定額配信のシェアを奪えるとも思えない。


こうして音楽や映像の記録メディアというジャンルそのものが衰退し、やがて消えていくでしょう。
http://www.thutmosev.com/archives/83918563.html

63. 2020年10月19日 15:18:29 : wkiRvIykcQ : aFFBREwzUFlhM28=[20] 報告

mixiユーザー(id:5343821)
2020年10月16日02:0641 view
データ再生新時代 トラポを追究する!(1)
https://open.mixi.jp/user/5343821/diary/1977230262?org_id=1977263416


コアな音楽好きの友人が、CDプレーヤーは処分して、ストリーミングとデータ再生で暮らそうと思うという。
時代は変わったものだ。

私は、データ再生を始めたのは早いほうだと思うが、ヘッドフォンではディスク再生なので、完全移行でもない。
また、ビジュアルシステムと併存が前提(要はテレビ真ん中に置いてその画面で操作する)というか、OPPOのブルーレイプレーヤーのUSB再生機能を用いるパターン(ここからクラッセのデジタルプリに出力)なので、一般的ではないと思う。
リッピングは、自作パソコンのパイオニアのドライブから、「ピュアリード」のできるだけパーフェクトモードで取り込む。パソコンのドライブに保存したもののコピーをUSB-HDDに入れて、それをスピーカーで再生。
めんどくさいが、この作業のときに、バックアップは自動的に作れているというのと、日々使うパソコンがかんでいるのは、整理が把握できていて楽な面もある。

他人にすすめるつもりはなく、安価ならsoundgenicとかがいいのかしら。タブレットと無線LANで連動させたりするのがよさそうだ。
機器にディスプレイがついているものも、めんどくさくなくてよさそうだ。
soundgenicの12V電源なら、エルサウンドの素晴らしいものがある。

OPPOの欠点としては、ギャップレス再生、トラック間で一瞬間が空くのを補整はできるのだが、たまにこれがストップする。
このへんは、最近の専用機は大丈夫だろう。

データ再生については、ディスク再生と比較して、勝てるのか気になっていたのだが、マイミクさんや、メーカーのDELA自体が、ハイエンドSACDトラポなどには負けるという。
これは確かな情報だと思うが、しかし、それらのトラポは、たとえばトロイダルトランス4個投入して、5ミリ厚アルミとか、200万円とか、ディスク再生とデータ再生の差というより、クラスが違うのでは??

私自身は、自作PCの経験があり、また、ブルーレイレコーダーなどの経験でも、ディスクメディアのショボさはまったくもってという感じである。スピードや安定性。ブルーレイメディアにダビングして、画質もわずかに落ちるのを確認している。
1985年ぐらいの変色しそうなCDなど、データとして取り込んで再生したほうがはるかに有利なのではないか??

さて、このUSB-HDD(もしくはSSD)とその電源については、いろいろなものを試してきた。
以前から何度か書いていて、安価で音が良いものとして、ラトックのケース(1万しない)でRAID0で3.5インチHDDを2台使うか、あえて1台でいく。電源は、エルサウンドの12V3A(もうじき値上がるが、2万ほど)。
ウエスタンデジタルの「RED」、最新のHDD3テラを2台のRAID0で、贅沢してみて(それでもHDDはひとつ1万程度で、使わなくなったらバックアップ保存用にできる)、これが結論でよいかなと。

しかし、ある日、オーディオブランド「DELA」のE100という3テラHDDのトラポのセールを見つけてしまった。
マイナー品のセールは珍しい。6万しない。
当時はキャッシュレスポイント還元もあったので、つい買ってしまった。

で、さっそくラトックとDELA、御田照久氏推奨の自作トラポRAID0と、オーディオブランドのトラポの対決、というところだが、しょうもない話で、ケーブルの差し込み口、内径2.1のものと2.5のものがあり、運悪く違っていたので、手元のエルサウンドのリニア電源がDELAには使えない。
ケーブルを特注すればいいのだが、せっかくなので、エルサウンドに12V5Aのより大きなリニア電源(4万ちょっと)を発注してしまうか、と考えながら、DELAと付属のACアダプターと、ラトックとエルサウンド電源と、2つのコンビを比較はしていた。

結果としては、スケールが大きくなる、高級オーディオらしい演出?の雰囲気が出る、ただ、音がボケた甘い感じでやや金属的になるDELA、ストレートで中高域の勢いが良いが、ややオーディオ機器らしくない雰囲気もあるラトック、という感じで、どちらが絶対いい、というほどの違いはない。
DELAは、わざわざ5ボルト2.5インチのHDDを採用するほど低消費電力にこだわっているが、ラトックは12ボルト3.5インチが2台の構成で大電力??、そこはどうか? やはり鮮度が高いのはラトックの2台づかいだが、なぜか低音やスケールはDELAなのだった。

これが、ACアダプターでなく別筐体リニア電源を得たDELAがどうなるか? 12V5Aのファンレス電源(120VAのトロイダルトランス)と内径2.1ミリのケーブルを発注したのだった。
(続く)

コメント


mixiユーザー2020年10月16日 16:25
 「自作PCの経験があり」とありますが、PCをご自身で作ったということですよね? すごいなぁ。


mixiユーザー2020年10月16日 17:46
後でよく読んでみますね♫


mixiユーザー2020年10月17日 01:50
> mixiユーザー 
カレーをカレールーから作ったようなもので、たいしたことはありません。
若いころ、研究と称して暇だったので、こっちを研究してました(笑)
よいところは、部分的に壊れても交換したり、今回でもハードディスクやSSDが余っても、オーディオ用以外に流用したり、知識があるというのはいいことですね。


mixiユーザー2020年10月17日 01:59
> mixiユーザー 
私のは独特なのと、自作パソコンの知識が入るのでお役に立てないですね、すみません。
ブルーレイドライブ(パイオニアのものも)や3.5インチ3テラハードディスク(RED)、SAMSUNGの850EVOという高音質SSD500ギガ、ラトックの2.5インチ用ケースは余ってますが、かえって面倒になるかもしれません。

エルサウンドの12V3Aのリニア電源は、小型で高音質で、ACアダプターの機器には交換おすすめできます。
https://open.mixi.jp/user/5343821/diary/1977230262?org_id=1977263416

2020年10月19日13:079 view
データ再生新時代 トラポを追究する(2)
https://open.mixi.jp/user/5343821/diary/1977263416?org_id=1977263701


音の出口であるスピーカーは、最近は年がら年中いじっている。
それはもう、ダイレクトに音が変わるから。
でも入口のデジタル系は、案外コロコロと音が変わる。デジタルは音が変わらないと言った人は誰だ。USBケーブルでさえ一聴してわかった。
手のかけどころだ。

DELAに関心を持ったのは、2年前ぐらいに出たN10というNAS?、ファイルプレーヤー。
小型の筐体2台で、HDDとアナログリニア電源が分けられている。これの評判がやたらよくて、和田氏、ふう氏などは自宅のものを入れ替えているし、彼らのCDトラポは世界最高クラスだから、それと同等の評価と言ってよさそうだ。
当時、音がよいとかないまる氏や御田氏がいう、SAMUSUNGのSSDを使って工作したが、けっきょく3.5インチHDDに戻していた。ケースの問題も大きいとは思うが、予想外だったので、SSDからHDDに乗り換えるという動きに同意したものだ。
しかし、あとからHDDが2.5インチと知って驚いた。ノートパソコン用のペラペラの、5ボルトのもの。御田氏かかないまる氏か忘れたが、これは電源の時点でアウトみたいな評価だったので、試す気すらなかった。

ステサンの一つ前の号に、DELA設計者の中村氏のインタビューがある。この人は、パイオニアからTADで音作りをしてきた、日本のオーディオ文化の最高クラスのクオリティを知っている人だ。
このインタビューを読むと、まず小電力にこだわっていて、SSDよりも2.5インチHDDのほうが小電力なので選んだという感じがする。
3.5インチを2台づかいで、みたいなのは、私に限らず昔のメーカー製にも多いのだが、発想が真逆だ。
「ノイズ感の低さ、音場の奥行き情報の深さ」で聴感で選んだ結果だという。
もうひとつ、現状では唯一?の、スイッチング電源でなくアナログリニア電源採用。
しかも、30VAで足りるのを100VAのトロイダルトランス採用という。
「やはりスイッチング電源では出ない音があるのです。リニア電源ではなくては出せない音、それはヌケのよさ、生々しい音像です」
山之内氏や和田氏の他所でのレポートも総合するに、N10は、躍動感やホットな感じがあるようで、SSDとの比較というよりは、大きなアナログ電源の効果がありそう。(ヌケのよさ・生々しさ?)

こういう場合、変に自作せずに、N10を買ってしまうのが結局は正解みたいなことは、スピーカー自作してても感じたりはする。
しかし、N10は70万円である。雑誌には70万円と出ているけど、オーディオ店で買うときは、セールやら中古やらで30万円台、というのではない。ガチに70万円で、ステサンに出てくるようなお金持ちの買い物といえよう。

自作パソコンは、100円のパーツなども駆使して、誰かが捨てたようなものでも拾って組み上げるような世界だ。開発の速度も異様に速いので、10年使うということもないからパーツもやたら高くはない。
HDDやSSDの原価もわかるから、70万円というのは抵抗がある。
この世界は、まだ庶民の「超ハイCP」の夢が眠る世界なのではないか?
ゴールドラッシュ、馬車を出せ!
と思って、PCオーディオの教祖御田氏推奨の、ラトックのケースで工夫してきたが、DELAから出ているN10と同サイズ、3.5インチHDD搭載のE100をゲットした。
https://open.mixi.jp/user/5343821/diary/1977263416?org_id=1977263701

2020年10月19日14:076 view
データ再生新時代 トラポを追究する(3)
https://open.mixi.jp/user/5343821/diary/1977263701?org_id=1977263416


DELAのE100と、ラトックのケースの対決。価格的には、DELAはセールで買えたので6万しない。ラトックは、ケースと、3テラのHDD最新のもの合わせても1万5000円もあれば十分。
ここに、N10ばりに、アナログリニア電源を組み合わせるのが今回のポイント。

ここで登場が、まさにreasonableな価格、良心的な対応の、大阪高槻のエルサウンド。社長は亡くなられ、来月値上がるそうだが、実にしっかりした職人的な造りの製品が届く。これは本物だ。
1980年代までの機器を思い出す、黒いボディも大好きだ。

12ボルト3Aの小型電源はラトックと組み合わせてきたが、12ボルト5Aのものもある。
こいつは、120VAのトロイダルトランス。つまり、N10の100VAを超えるとわかる。
そんなものが必要なのか? N10は2.5インチで2Wほど、3.5インチは5Wほどというから、N10のイメージでいくなら、さらに大きい電源のほうがよさそうだということになる。

電源について。
オリタさんが、自作DACで、「非常識な電源を使うと非常識な音が出てくるとわかった」というような言い回しで、やや興奮気味のメールをいただき、「それは興味がある」という返信をしていたけれど、返事はなく、年末に、亡くなられたということがわかった。それがひっかかっていた。
京都人さんのところにあった、エソテリックの空前絶後のCDトラポ、P-0だが、戦艦のような黒い筐体の横に、黒い塊がある。「なんですかこれは?」ときくと、電源だという。たかが円盤を回すのにこれか!!
最近のエソテリックも、やたらトロイダルトランスを収納した機器が目立つ。

自作系のメリットは、アンバランスな物量投入なのだ。
ということで、かぶってもったいないけれども、12ボルト5Aの電源購入。以前購入時のポイント使って4万ちょっと。
ファンレス仕様ということで特注したら、予想外にデカいサイズのものがきた。DELAのN10とほぼ同じになった。

E100は、3.5インチ1台で、制振もされていて、インシュレーターもあるから大丈夫と思っていたが、やわい机の上に置くと「ウ〜ン」という低い唸り音が僅かにしていることが判明。こういうときはウェルフロート。で、積み重ねていくとけっこうな存在感になってしまった。

音は、12ボルト3Aの電源と、ACアダプターを交換した時点で、けっこう変わる。
ハイエンド機器っぽい音造りの感じは薄れるのだが、かなり力強くなって、中低音がしっかり出る感じ。
5Aの電源にすると、少し空間がデカくなる気もするが、厳密に比較してはいない。

ラトックと比較すると、明らかなほどの差はないので、ラトックのCPはすごいのだが、DELAはオーディオ用に高精度クロックを積み、コンデンサーが少し、基盤もしっかりしているというが、ラトックにはこの要素がそもそもほぼない(オーディオ用でない)ので、勝負できない。

E100と12V5Aの電源で、ハイレゾ音源などを真剣に聴いていると、過去最高のシャープで焦点の引き締まった音像、背景の静寂、音色の濃さ、品位の高さを感じる。
買値10万で得られるトラポの音としては、かなりの下剋上だと信じる。

3.5インチHDDは、それ自体が非常にしっかりしていて、オーディオグレードの筐体なのだ。最近は小電力だし、ローコストの対策でもかなりのレベルの音が保証されそうだ。
2台づかいについては、E100にアナログ電源を入れたときの力強さを聴いてしまうと、故障や熱や回転音の問題を2倍にしてまで導入する意味はまったくないとわかった。

トラブル時に、高級CDトラポとかは、メーカーに修理に出してすごい金額と期間になるというのが定番だ。しかもトラブルは多い。
HDDもトラブルは多いのだが、自分で交換できるのはきわめてメリットが大きい。E100は、自分で交換できるのかわからないが、星形のネジ穴は、ドライバーが普通に売っているとわかったので、なんとかなるかもしれない。5年は持つだろうから、壊れてから考えよう。
https://open.mixi.jp/user/5343821/diary/1977263701?org_id=1977263416

64. 2020年12月05日 15:51:13 : kLZS8tIGWs : ckRKZE5GcURIbUU=[12] 報告
晴耕雨聴 2020年12月04日
何で時代はストリーミングなんだよう!!
https://91683924.at.webry.info/202012/article_1.html


https://userdisk.webry.biglobe.ne.jp/013/416/33/N000/000/000/160706362364373661396.jpg

 (ネットで拾った再生回数1億回を超えたストリーミング配信の楽曲です。なんと、ベンプレ親父は一曲たりとも知りません !!

 こんなの最近はぴえんヶ丘どすこい之助とかいって嘆くんでしょ?でもベンプレ親父はクラシックとモダンジャズしか勝たんから)

 
 少しブログの更新が飛んでしまいました。ちょっとパーツの故障や不良で往生していましたので。
 故障や不良のブログは書けません。こっちの使い方が悪いのかもしれませんからね。
 実はまだ問題の解決していないヤツもあります。困ったもんだ。

 さてオーディオは長年再生ソフトは手元にあるものでした。ロールピアノの時代から、SP、LP、テープ、CD、SACD、MD、DCCはもちろんそうですし、ハイレゾ配信もダウンロードして手元のHDに保存していました。
 ところがこのところ様子がおかしいです。ストリーミングが幅を生かせて来たのです。

 少し前にMpeg3グレードの音楽をダウンロードをして、ウォークマンの様にイヤホンで聴く何とか言う端末(ipodだっけ?)がアップルから出てましたよね。大流行したかと思うと一気に消滅しました。
 みんなストリーミングに移行し始め、あっというまにソッチが主流になったからです。
 
 ナニ、低音質ソフトしかストリーミングなんて無理だと高を括っていましたら、インターネットが高速化するにつれ、ずいぶんサイズの大きなコンテンツも配信で可能になりました。

 音楽ストリーミングのサイトを覗いてみますと、マルチビットでは24bit/192KHz、DSDでは11.2MHzなんてのがありますぞ。
 これはBlu-rayオーディオよりSACDよりハイレゾで、ダウンロードの一番良いものと変わりません。

 映像もどんどんストリーミング化している様です。4Kのディスクメディア、UHD-BDが少し前に出ましたが、ソフトがあまり増えません。4KTVは普及してきたのにどうしたのかな?と思っていましたら、ストリーミングですね。
 衛星放送では4K、8Kがありますし、そういえばYou Tubeなんかだいぶん前から4Kがありますね。

 UHD-BDのプレーヤーは全く出ません。パイオニアとパナから少し出ただけ。この分野でトップメーカーだった中国のOPPOは撤退してかなり経ちます。
 OPPOの中古UHD-BDプレーヤーは新品以上の高値で中古市場で売買されていたにもかかわらず、OPPOはこの分野には先が無いと見たのでしょう。

 そういえばハイレゾ配信のダウンロードも頭打ちです。次代はコレだと思い、ベンプレ親父も少しはやっていたのですが、時代は一気にDLを追い越していきました。
 DL同等の音質がストリーミングで配信されるのなら、手元にためておく必要性はないという理屈です。

 貸しレコード屋、貸しビデオ屋の衰退(前者は消滅、後者はDVDかBDに模様替えしてまだ生き残っていますが)も著しいですな。

 われわれの医療業界も20年ほど前から電子カルテが普及し始め、今は普通の病院なら電子カルテです。レントゲンもデジタル化し、PACSという院内画像配信システムが普通になりました。

 どちらも病院内にサーバー室を作り、そこに保管していたのですが、こちらも徐々にクラウド化が進んできました。
 個人情報の最たるものであるカルテやレントゲンフィルまで外部保管ですから、音楽や映像のエンターテイメントがクラウド化してもアタリマエなんでしょうね。

 うーむ、しかしアナログ人間、昭和33年生のベンプレ親父としては忸怩たるものがありますな。

 20年ほど前に、赤穂中央病院に競馬狂のDr.がいました。当時から馬券はネットで買えたのですが、彼は姫路の場外馬券場まで行って馬券を買うのです。
 「手元に馬券があるのが良いんだ」と言ってまして、妙なやつだなーと思ってましたが…彼の気持ちが今は良く判ります。

 スキ物ほど「自分の楽しみ方」に一流の型があるわけでして。
 ベンプレ親父は今後も買いますよ、LPもSACDも。でもボツボツストリーミングの勉強もしようかな。ハイレゾのDL、まだ少ししかソースを貯めてないのですが、止め時かもしれませんね。

 それにしても…便利になるとツマランですよね。
 ベンプレ亭のビンテージオーディオのマルチアンプシステムなんて、苦労するためにある様なシステムです。
 でも世の中に旧車マニアが居るように、面倒を楽しむ遊びがあるんですな。別に最高性能を狙ってるわけではないのです(自分じゃ最高性能では無くても、サイコー性能だと思ってるw)。

 降る雪や。昭和は遠くなりにけり。

 今日は暖かいけどね…
https://91683924.at.webry.info/202012/article_1.html

65. 2021年4月02日 06:25:23 : Ft8UfP6Ll6 : dnpvazRXendDazY=[19] 報告
3本のUSBケーブルの私的インプレッション; Jorma、Nordost、Cross point:デジタルファイルの新しい音質を聞く
by pansakuu | 2021-04-01
https://pansaku.exblog.jp/29469251/


音楽のない人生は誤謬である。
ニーチェ

オーディオのない人生も誤謬である(かもしれない。)

万策堂


Introduction:

こうしてオーディオをやっていると、

ふと、いま自分が聞いている、いまのサウンドを変えてみたくなる瞬間が必ずある。

例えばフルーティーなコーヒーばかり飲んでいると

ビタースイートな味わいが突然ほしくなる時があるのと同じように。

昨今はデジタルファイルを聞くことがオーディオの主流になってきている。

現代のオーディオファイルが選べるその他のソースとして、CD、レコード、テープ(オープンリール、カセット)などの実体メディアも勿論あるが、形のないデジタルファイルがメインになりつつあることは否めない。

ただデジタルファイルを開いて聞いていると、私はどうしようもなく物足りなさを感じることがある。それは今まで主流を占めていたCDやレコードから引き出されるサウンドが持っていた多様な個性が、デジタルファイルオーディオにはあまり存在しないような気がするからだ。

全く異なるメーカーのDACやプレーヤーを使えば、CDであれば歴然とした音の違いを感じられるところなのに、デジタルファイル再生だと、DACのメーカーが違っても、その差は小さいと感じることが多いのである。

これは多かれ少なかれPCやネットワークという世界共通の規格・OSや素子を使う部分の多い機材が、システムの重要な部分を占めているからではないかと推測するが、どうなのだろうか。

デジタルファイルオーディオの音の個性を変える。

しかも自分の望む方向に。

再生ソフトを変えたり、PCの設定、インターフェースや電源を変えたり、ハブをテレガトナーに取り換えてみたり、オーディオ用のLANケーブルを別な会社のものに変えたり、ハブの電源をグレードアップしてみたりといろいろとやってみる。ROONからTIDAL、TIDALからAMAZON HDなどと渡り歩いてもみる。何かしら変えるたび、たしかに音は変わってゆくのは知っている。

だが私にとっては大した変化の来ないことがほとんどである。

だいたい、私の意図は単純に音を多少良くしたいというのではない。

はっきりとしたグレードアップはもとより、音の傾向、音調、雰囲気、いわばサウンドの性格も変えたいのだ。

それもできれば最小の手間で。

小さな変化の累積で音を変えるのではなく、一つの部分を変えることで大きく音を改変したい。

3本のUSBケーブルの私的インプレッション; Jorma、Nordost、Cross point:デジタルファイルの新しい音質を聞く_e0267928_22452253.jpg
そんな私の望みを、さしあたりかなえてくれたのは、まずは一本のUSBケーブルであった。延期に延期を重ねていたが、Nordost Valhalla2 USB2.0をやっと導入したのである。とはいえ、いままでOrpheusのKhole USBを使ってきて、なんの不満もなかったことは言っておこう。
微かに艶のある音の質感や低域の適度な量感があり、全体に上手くバランスのとれたこのサウンドは私のお気に入りであった。

だが、システムに組み込んでから5年以上が経ち、さすがに少し飽きもきていた。

私の経験では強いインパクトがあるサウンド、あるいは深く気に入っていた機材ほど、いったん飽きたら手放すのは素早くなりがちだ。それというのも、私の場合、そういう製品は個性が強いことが多いからである。どうしてもサウンドやルックス・使い勝手に押しつけがましいところがあり、その個性が自分の感覚にマッチしているうちは良いのだが、こっちの感性が変化して少しでも合わない部分が出てくると、すぐにもう別れが近くなる。もうこのサウンドは十分に堪能したから次へ行きたい。そうなるのが速い。

そこで問題は次が見つかるかどうかである。

ダウングレードなど問題外だし、同じグレードへの平行移動もどうかと思う。

やはり斜め上へ行きたい。グレードは上げて、音調も変える。

ではOrpheusのKholeの上をゆくUSBケーブルがあるとしたら・・・・。

この時はまだNordost Valhalla2 USB2.0しか私の頭には浮かばなかった。

このケーブルについては以前に書いているので繰り返すのもどうかと思うが、

ハイエンドオーディオにおけるUSBケーブルの在り方についてnordostの考え方を余すところなく示した製品だと思う。

USBケーブル一本でこれだけ音を変えられる。

サウンド全体をNordostの色に染めることができる。

使っていてなかなか感心するケーブルである。

こういうレベルの感動が得られるUSBケーブルは、

これまではこの製品しか私は知らなかった。

そんなふうに感心していた折、

JormaからReferenceと名付けられたUSBケーブルが発表された。

価格は私のNordost Valhalla2 USB2.0とほぼ同じであった。

写真を見るとどうやらこれは本気っぽい。

なかなか緻密なつくりのケーブルであるのがすぐ見て取れた。

例えばヨルマのケーブルはある程度高級モデルとなると、途中に紡錘型に削り出された木製のパーツが付き、それは上位モデルに近づくにつれメープル、オーク、ウォールナットと見かけ上ではより黒っぽくなる。Jorma USB referenceのそれはかなり黒っぽく見え、それが最上位モデルに準じたものであることを予感させた。

そこにグラリときたところに、さらなるアナウンスが重なった。

日本のアクセサリーメーカーCross Pointから、現行のUSBケーブルXP-DIC/USB ENのアップデートの話がきたのである。それは当時はまだ会社のカタログになかったCross point XP-DIC/USB EN SEというコードネームを持つ上位製品のアナウンスであった。

私はJorma USB referenceとCross point XP-DIC/USB EN SEを取り寄せて試聴することにした。最近導入したNordost Valhalla2 USB2.0や長期にわたり愛用してきたOrpheus Khole USBと比較したくなったのである。

実は,

少し前にSilver Runningやカルダス、SOtM、フルテック、など未試聴のUSBケーブルばかりを集めて改めて聞いてみたことがあった。その時には最新のUSBサウンドを集中的に試すことになったわけだが、残念ながらその時は、どのケーブルからも期待したほどの感動が得られなかった。

正直、いつも他人に薦めているSHIELDIO UA3と比べて圧倒的なアドバンテージなどは感じられなかったし、その時に使っていたOrpheus Khole USBと比べても、あの奥深い音質を捨ててまで導入するような気分にはなれず、ましてや次に導入しようとしていたNordost Valhalla2 USB2.0には、それらのケーブルはまるで及ばないと思われたため、早々に、しかし丁重に試聴機にはお帰りいただき、自腹を切ったものについては売却、そのあとはなにもなかったような顔をして、レポートも書かなかったという思い出がある。特にSilver Runningのケーブルなどは期待していたのだが、あれは私にとっては音がどうにも硬く一本調子で、ほぐれない印象であって改良の余地を感じた。

今回も同じことになるのではないかと危惧していたが、特にJormaのUSBケーブルは写真を見た時点で今までのUSBケーブルとは雰囲気が違うと感じたので、ひょっとすると、ひょっとするのではないかと逆に密かに期待もしていた。

今回はJorma USB referenceとCross point XP-DIC/USB EN SEそしてNordost Valhalla2 USB2.0の三つの軸を独立して簡単に描いたうえ、それらを比較検討するようなレポートを書こうと考えているが、こんな構成では、多少の混乱や不確かな表現、独断や偏見は避けようもなさそうだ。しかし、なにしろ面白い試聴だったのだから、これを書かない手はあるまい。

3本のUSBケーブルの私的インプレッション; Jorma、Nordost、Cross point:デジタルファイルの新しい音質を聞く_e0267928_22451893.jpg
・Cross point XP-DIC/USB EN SEについて:

このケーブルの外観は非常に地味である。

ノーブランドのUSBコネクタに熱収縮チューブをかけたものだろうか。

金メッキ端子ではあるが、素人目には特別な「なにか」は感じない。

ケーブルの線体は非常にと言ってよいほど軽くしなやかである。

取り回しはかなり楽であるが、これが26万円のUSBケーブルと言われると拍子抜けする。はっきり言ってプアな外観で、例えばSilver RunningのUSBケーブルと比べたりすれば、かなり残念な見てくれである。


やはりこれは外見からは音質が全く想像のできないタイプのケーブルと言えるだろう。Cross pointの製品はどの製品もこのようなある種のスティルス性があると思う。他のハイエンドケーブルと混ぜて置いておくと、外見上では最も目立たない存在となるのだ。

しかし、このケーブルに用いられる技術は全く独自のものであり、他の会社ではマネはできない。例えば上位のケーブルと下位のケーブルの重さを測ると全く同じ場合がある。

しかし音の差は一聴して分かりやすいものであったりする。

私は口の堅い方でありたいので、秘密は明かせないが、聞けば技術的に驚くようなことをやっているとだけ述べておこう。

そして、

やはりというか、実際に結線して聞いてみると、

外見の素っ気なさを見事に裏切る、極めて充実したサウンドにビックリさせられる。

まずはしっかりと確定された音像と定位が土台にあり、

濃厚かつ緻密な音の質感とグラデーションが全体貫き支える柱となって、

堅固な建物のようなサウンドを形成している。

そして、そのような静的な構築を堅持しつつも、逆に動的な要素も強く現れ、躍動する音楽の波動が直で伝わる生々しさは愛(いと)おしいほどだ。

帯域バランスについては全体に公平に整っており、癖が少ない印象の音である。しかし、高域の自然な伸び方やくっきりと彫りの深い中域の満ち足りた安心感、低域の量感と解像度、そして音全体を浮揚させる膨大なエネルギーの噴出など、音楽の要所、要所では、際立った特徴を発揮する。

これは外見からは想像がつかない高性能ケーブルである。

このサウンドの根幹を一言で言い表すとしたら、中庸という言葉になるだろうか。確かに音のいかなる要素においても妙なアクセントをつけることはない。

ここでは色彩感は地味ではないが、鮮やかすぎない。どこかモノクロームの写真のような深い落ち着きがある。また、音に冴えはあっても鋭さはなく、音の触感も柔らかすぎず、硬すぎず、音のコントラストや温度感などにも強調を感じない。音の細部は余すところなく浮彫りされ克明であるが、そこに極度に関心を集中させるつもりはないらしい。

常に真ん中を取り、厳密に中心を狙っているサウンド。まるで厳密な計測のもとに音楽のど真ん中の重心の位置を弾き出し、そこを音場の中心に据えているようだ。

Cross pointの描く音の絵画にはその中心点を基準として、厳密な音の遠近法が用いられているように私には聞こえる。

そして全体的には音楽がスッと頭の中心に入ってきて、いつまでもそのまま過ごしたくなるようなサウンドにまとめられ、仕上がっている。それでいて、ただ聞き易い、聞き味の良さだけで終わらせず、時にはさりげなく高性能を発揮したり、時には強烈なパッションをほとばしらせながら、マニアを唸らせるのが凄いと思う。ことに音に込められた情熱を効率よく脳に伝えるという意味では非凡なところがあり、その部分がいつまでも印象に残る。

音質全体ではあくまで目立たないようにしているが、いつのまにか心を掴まれている渋い音という感じだろうか。

そういう意味ではスティルスな音の立ち方であると考えれば、外見とサウンドは存外一致しているとも言えそうだ。

このようなUSBケーブルの音質傾向は、新たな時代のサウンドの一端を担うものだと思う。

今までのハイエンドオーディオケーブルのサウンドがどこかに矛盾があって、それをCross pointの感性でもって丁寧に是正した結、果生まれたサウンドのように思われるふしもある。

総じて私が今まで聞いたUSBケーブルの中で最も堅実な音調であることに加え、音の各要素も高いレベルでバランスのよく配合されたケーブルであり、基本的にはOrpheus Khole USB以上にお勧めしたいケーブルに仕上がっている。Orpheus Khole USBは、より明るく華やかな音であり、色鮮やかなサウンドであるが、Cross pointのこのUSBケーブルには基本性能で遅れを取る。やOrpheusのケーブルは発売から時間が経ち、その間に技術の進歩があったと考えてもよい。

なお既存のSE表記なしの下位モデルCross point XP-DIC/USB EN も試聴している。こちらはSE付きよりも全体に穏やかでさらに地味だ。しかし他のメーカーのケーブルと比較すると音のバランスの良さや複雑なニュアンスの表現に長けているところなど、より上位にあると感じる場面が多かった。こちらはSEより安価であってコストパフォーマンスはより高いのかもしれない。私が買うならSEだが、無印でもOrpheus Khole USBと同等ぐらいの実力があると思うので、懐に余裕のない方にはこちらも推薦したい。

3本のUSBケーブルの私的インプレッション; Jorma、Nordost、Cross point:デジタルファイルの新しい音質を聞く_e0267928_22454025.jpg
・Nordost Valhalla2 USB2.0について:


このUSBケーブルについては何度も試聴したうえ、以前にレポートも書いているし、自腹も切った。

実物を買ってみると、まあ本当にNordostの高級ケーブルといういでたちである。まずかなり立派のつくりの大きな木箱に入っているのが、それらしい。あとで紹介するJormaの製品を含めても、これほど豪華な箱に入ったUSBケーブルは他にあるまい。

箱からうやうやしく取り出した、白くしなやかな線体は、一目で完全にNordostのオリジナルとわかる特殊なつくりであり、見かけの質感の良さを抜きにしても、製造コストがかかっていることは疑いようがない。これだけ高価であることも音を聞くまえに納得できるのだ。

コネクターもオリジナルと思われる金属塊から削り出されたものであり、薄くコンパクトで曲線で構成されたもので、いかにも音が良さそうだ。

自分で買ってある程度長期にわたり聞き続けた感想は

若干以前のそれとは異なるものになっているかもしれない。

しかし、このNordost Valhalla2 USB2.0の作り出すサウンドは

このケーブルにしかない世界と思われることに変わりはない。

それはNordostの思い描くハイエンドオーディオの世界の具現化でもある。

あらゆるものをすり抜けてゆくような澄んで明るいビジュアルがイメージされるサウンド、いや、明るいというよりもまばゆいほどの光を放つとすべきか。

さらに、音の動きにおいて電撃的でありながら、あくまで滑らかさを失わないキレの良さ、極め付きのハイスピード感がある。また初めて聞く誰もが感じるであろう、極めつけの音数の多さ、音の色彩感の鮮やかさ、そしてUSBケーブルを替えたときの変化としては規格外の音場の拡張。これらを同時に手に入れるためにはこのケーブルを買うしかないと思われる。

それはちょうどロボットアニメに出て来る超兵器から閃光とともに発したビームが地表を撫でたあとに表れる、まばゆく光る新たな地平線のように、まっすぐでくっきりとしたサウンドである。また、それは味覚的に表現するなら強炭酸のように爽やかで刺激的な音だ。

それにしても、なんという音色の鮮やかさと純烈さであろう。

派手な音作りの音楽を聴くとめまいを起こしそうになるくらい、カラフルなイメージが脳裏に展開する。

音の粒立ちもめざましく、リバーブの行方が見えるような気がするほど視覚的なサウンドである。また音を俯瞰的に見ることにも意外に長けており、音楽の全体的な構造や次々に押し寄せる波動の大きさにも耳を奪われることが多い。

先ほどの、地に足をしっかりつけ、克明な陰影も持っているCrosspointのUSBのサウンドとはまるで対極にある華やかさ全開の派手なサウンドであり、こちらにも深く魅力される。

正直、よりキャッチーなサウンドとなるとNordostになるかもしれない。

こちらの方が良さが分かりやすいのだ。単純に言って、音が目立つ。ただし聞きこむとCross pointはNordostに必ず拮抗してくる。そのうえで価格を考えるとCross pointはより優れているとも言える。

3本のUSBケーブルの私的インプレッション; Jorma、Nordost、Cross point:デジタルファイルの新しい音質を聞く_e0267928_22451438.jpg
・Jorma USB referenceについて:

書き始めて早々、結論じみているが、これこそは本当に新しい、未来の音質だと思う。

ここまで紹介してきた二本のケーブルについてはどちらも新しい要素を多分に含んでいた。

しかし、それにも増してJormaのUSBケーブルを通して出てくるサウンドが真に未知のものを含んでおり、より新しさを強く感じた。

これまでのUSBケーブルを通した音とは根本的に違うなにかがある。

とにかく、このケーブルに替えたあとの音質の変化というのは、なかなか筆舌に尽くしがたいものがある。いろいろな意味でとんでもないアイテムが出てきたなというのが、聞き始めの第一印象だった。

USBケーブルを変えただけで、このような音が出てきた経験が皆無だった。

強いて言えば、この種の音はこれよりはるかに高価なケーブル、たとえばJormaのStatementシリーズ(インターコネクトが1mペア100万円を超えるケーブルだ)などから出て来るものと信じていたから、1mの価格がたった45万というのもコストパフォーマンスとして良いなと思えた。

そして、ここではUSBケーブルがデジタルファイル再生システムの音作りに占めるウエイトの高さに対する認識を変える必要があるとも感じた。

このサウンドを数分くらい黙って聞いてたあと、私から初めて出た独り言は

「ヨルマはこのケーブルに何をした?」という小さな叫び似たものだった。

いったいUSBケーブルに何をしたらこんな音質になるのだろう?

不思議と興奮で私の心はいっぱいになった。

冷静さを失わせるサウンド、それは外観と音質のギャップから生まれることが多いが、今回のJorma USB referenceはそれほど外観がシンプルなわけではない。むしろ率直に言って音が良さそうな、重厚でややゴージャスなルックスである。USBケーブルというのにこの高級感。風格さえ漂うのは、なんとしたことだろう。しなやかだがUSBケーブルのそれとしては若干太く、そして若干重く、高密度なものと思われるケーブルの線体。コネクターも既製品ではなく、金属製のカスタムメイドパーツのようだが、黒いチューブに包まれているので詳細は不明だ。そしてなんといっても、途中についている黒っぽい樹脂製の紡錘型の謎の箱に目が行く。これもケーブルと同じく、ある程度重さがある。そして中央についているのではなく、片側に寄せているのも何等かの音質的配慮かもしれない。

いつも不思議なのだが、この中にはなにが入っているのか。あるいはなにも入っていないのか。これは制振のためについていると言われているのだが、なにかそれだけでは済まされないような気がする。結局、なんの意味があるのか、今も分からないままだ。

そうえば、このクラスのヨルマのケーブルではこの部分は大概はなんらかの銘木を使っているものだが、今回はなぜか樹脂である。これもなにを意味しているのだろうか。そもそもこれはどういう樹脂なのだろうか。材質の詳細も分からずじまいである。とにかくこの部分はいつも謎だ。

3本のUSBケーブルの私的インプレッション; Jorma、Nordost、Cross point:デジタルファイルの新しい音質を聞く_e0267928_22452858.jpg
そういう感じで、なかなか悪くない外観ではあったのだが、

外見から来る予想をはるかに上回る音の変化は私を打ちのめした。

まずこのケーブルにデジタル信号を通して聞くと、音響空間を音がみっしりと埋め尽くしているように聞こえる。

すなわち、静まり返った音場の中にあっても、在り来たりの静寂のようなものがない。

我々がこれまで静寂と見なし、無音の空間として認識していた音場の大半に微細な音の欠片が無数に漂い、一つの雰囲気を醸し出していたことに突如として気づかされる。

もちろんそれは機材に起因するノイズではなく、録音されたときから存在する微細な音であり、本来は無意識に聞いている小さな音なのだが、それらが存在感を与えられ微かに輝いている。静寂とは微視的にみれば、非常に小さな音の波動の集合体であろうことは予想していたが、そこをUSBケーブルを替えることによって、気づかされるとは予想していなかった。

音楽が始まる寸前、その一瞬の演奏の気配を捉えられるかどうかということ。

手練れのオーディオファイルの間では、そのことが、試聴している機材が或るレベル以上のオーディオ機器かどうかを知るための境界線になるという見方があるが、このケーブルはその部分を再現する能力が実に高い。演者が呼吸を合わせて演奏に入る様子が手に取れる。その緊迫感が胸に迫る。SNが高い?それだけではなく、音に今までにない存在感が与えられていることが重要だろう。

かくして音楽が始まる。なんと芳醇な音か。聞きなれた音楽がこんなに豊かに聞こえていいのだろうか。この音楽の中には、多くの音が入っていたことは既に知っていたが、これほどまでに全ての音、余すところなく存在感が与えられたことは今までなかった。どんな小さな音も逃さないというだけではない。見出された、どんなに大きな音もどんなに小さな音もしかるべき価値と、あるべき場所を正確に与えられているように聞こえる。

まるでそれぞれの音に、大きなあるいは微かな重力が与えられ、それらが互いに、引き合いながら連鎖反応しているように聞こえる。こうなると、ばらばらの点と点だった音が互いにつながり、複雑に絡み合いながら、波動の中を急速に流れていくようになる。これがJormaの見せる音楽の新しい姿なのだろうか。

3本のUSBケーブルの私的インプレッション; Jorma、Nordost、Cross point:デジタルファイルの新しい音質を聞く_e0267928_22453262.jpg
音数がNordost Valhalla2以上に多いと同時に、音色の種類や音の質感のバリエーションが他のハイエンドケーブルより明らかに豊富に感じる。音の硬さや柔らかさに様々な種類と度合いがあり、それらが一挙に表出してくるので、私の耳ではにわかにはフォローしきれない場面が多くなる。

こんなに音が入っていたのか、こんなに複雑な音色、音触だったか。

戸惑ったり感心したりしているうちに時がどんどん過ぎてゆく。

これは別な言い方をするなら、音色や音の質感、明暗の階調の圧倒的な豊かさのなせる技だとも言えるだろう。

写真でいえばニコンやソニー、キャノンの35mmフルサイズ機で撮影した画像とFujiのGFX100Sなど中判のミラーレスカメラで撮影した画像の差のようだ。フォーマットが違う。音の器の大きさが違う。

音の階調がここまで豊かに感じられると、今までのサウンドはどうも人工的で、作られたサウンドだったように思えるから不思議である。

個人的にはこの凄まじくリッチな音の階調感がこのケーブルの最大の特徴のように思われる。

各帯域の質感やバランスも十全でありつつ、今までにないさらなる高みを目指しているように聞こえる。ここで紹介してきたケーブルはその部分で優れた製品が多いのだが、それらすらまだ完璧ではなかったと反省させられる音かもしれない。強いていえば、今までのハイエンドケーブルのサウンドには1%ぐらいの危うさがあった。音の安定感やスケール感という意味でもどこか危ういバランスを上手く保ちながら、各要素が補い合い、トータルでは美しいサウンドを巧妙に演出できていた。しかしこのJormaのUSBケーブルでは音の器が根本的に大きく、結果的に音の安定度やスケール感ではっきりと差が生じており、危うさが全くない。これは残りの1%を埋めるためにかなり多くの努力を費やした成果に違いない。

具体的には、これは導体の材質が他とかなり違うことがあるのだろう。銅、銀、プラチナ、金、亜鉛、鈴、ニッケル、マグネシウム、モリブデン、パラジウム、あるいはそれらを意図的に掛け合わせた様々な合金たち。様々な材質がオーディオケーブルを構成する要素として、これまで用いられてきたが、Jormaは求める最適解をやっと見つかったようだ。

ひとことで表現するとDOPEなサウンドを生み出す初のUSBケーブルである。

DOPEを日本語に訳すと「ヤバい」となる。

いろいろな種類のハイエンドケーブルを聴いてきて、このケーブルと同じくらいのヤバさを感じたものもいくつかある。

だがデジタルファイル再生にこれほど根本的な驚きを持ち込めた例はない。

このケーブルは近いうちに買うだろう。

ここにいろいろと書いたものの、自分でもまだこのサウンドを把握しきれていないのだ。

もっとこのサウンドを知りたい。

一週間ぐらいの試聴ではとても探り切れない印象が濃いケーブルだ。

・各ケーブルの段階的な比較について:

これまで、万人に薦められるオーディオ用USBケーブルとして、私は常にSHIELDIO UA3を推してきた。このケーブルを通して聞かれるサウンドはUSBを用いたデジタルファイル再生の第一段階であると私は位置付けていた。

そして、その上のレベルの音質を求める人には第二段階としてOrpheus Khole USBを推し、さらに上を目指したいという方にはNordost Valhalla2 USB2.0を第三の段階として薦めてきた。

しかし今回の比較試聴で、それらの推しを変えざるをえないことが分かった。

USBケーブルに新しいタイプの音質をもつものが現れたからだ。

それは、より個性的あるいは自己主張のあるサウンドをデジタルファイル再生に持ち込む、一群の未来的なUSBケーブルである。

第一段階のSHIELDIO UA3はそのままだが、第二段階としてはOrpheus Khole USBだけではなくCross point XP-DIC/USB ENも強く推すべきだろう。Cross pointのサウンドはもっと多くの人々に知られるべきものであり、特にこのケーブルに関しては、デジタルファイル再生が増えている現代において、多くのオーディオ人に受け入れやすいものでもあろう。同価格帯で比較すると、明るさや華やかさを求めるならOrpheusのUSBケーブル、精彩かつ克明なモノクロの深みと渋みを感じる中庸のサウンドを求めるならばCross point XP-DIC/USB ENとなる。

さらに、その上位のスペシャルエディション XP-DIC/USB EN SEに関しては明らかにOrpheusより上で、Nordost Valhalla2 USB2.0とほぼ同レベルにあると思う。このUSBケーブルについては、まだCrosspointのカタログに掲載されたばかり、予定価格は26万ほどと高価でもあるが、その対価として十分過ぎるほどの感銘を受けた。しかもXP-DIC/USB EN SEの価格は25万、Valhalla2 USB2.0が45万と考えると、かなりXP-DIC/USB EN SEのコスパは高い。

さらなる第三段階、すなわち誰もが至る必要はないと思われるデジタルファイル再生の最終的な到達点に至るケーブルにはNordost Valhalla2 USB2.0を私はずっと置いてきた。だが、この位置づけも若干の改変を必要とする。つまりXP-DIC/USB EN SEをNordost Valhalla2 USB2.0と同等以上の地位につかせると同時に、そのさらに上をゆく新しい音質を実現するケーブルとしてJorma USB referenceを推薦したい。

Jorma USB referenceは、たとえようのないほどの音色の階調の豊かさ、ごく自然な音場の広がりと奥行きの深さ、空間を埋め尽くすような音数の多さなど、今までのUSBケーブルのサウンドになかった多くの美点を有しており、現時点でオーディオ用USBケーブルの頂点、集大成と考えられる。まず価格を聞いて(感覚的には)かなり高価と思われる製品ながら、音を聞いたうえで他社製品と比較検討すれば、その価格がコケおどしでなく、むしろコスパが高いとさえ思えるような超実力派ケーブルが、久しぶりに出てきた感がある。

オーディオケーブルの中でUSBケーブルというジャンルは明らかに新参で、ここでは様々な試行錯誤が続いていたが、ようやく決定版と言える製品が出てきた。

改めてNordost Valhalla2 USB2.0そしてJorma USB referenceについて思い巡らせてみる。これらほぼ同等の価格帯にある、二本のUSBケーブルが発動させる個性的な世界はそれを一度でも受け入れた者にとっては他では代えがたい魅力的なものである。

そして、そこにCross point XP-DIC/USB EN SEが、他の二者に比べてやや個性を控えめにしながら、自己主張して割り込んできた構図となることに気づく。ここでは個性が控えめというのも、また一つの個性という考え方もできるとすれば、やはりこれは自己主張していると思われるのだ。

単純に公平で堅実、シンプルに色付けの少なさを競う立場を超えて、その先の世界、ハイエンドオーディオの密かな、そして最終的な醍醐味へとデジタルファイルオーディオが足を踏み入れるには、これらのケーブルのうちどれかが必要となるだろう。

それにしても、Jormaのケーブルについて広い意味でコストパフォーマンスが、かなり高いと言えることは大きな驚きである。サウンドが新しいという意味だけで、新しい音質と呼ぶのではなく、常識外れの価格なのにコスパが高いと意味でも新しく、未来的と言えるのだ。先述したように、このケーブルをシステムに入れて出てきた音は、以前このメーカーのStatement XLRケーブルをシステムに入れて出てきた音とよく似ていた。このStatement XLRケーブルは1mペアで120万円という超がつくハイエンドケーブルであり、メーカー側では現在製造できる究極のケーブルと謳っている。

私は以前にこのインターコネクトケーブルを試聴してみて、なるほどその通りとは思ったものの、価格の絶対値があまりにも高価であるうえ、この価格帯にあるケーブルとして当然実現しているべき音質というイメージもあって、驚きや感動はほとんどなかった。(だからこの試聴のレポートは書いていない。)

一方、Jorma USB referenceはその半額以下でシステム全体の音をかなり近いところまで底上げできる。こちらは驚きでしかない。さらに、こちらの方が、その凄さが分かりやすいようにも感じた。インターコネクトケーブルだとその威力の及ぶ範囲が下流の機器に限定されるからだろうか。USBケーブルは信号そのものが通るケーブルとしては最上流にあるものだからより威力を実感しやすいのかもしれない。

とにかく素晴らしいUSBケーブルだ。

Summary:

最近出てきたスーパーハイエンドオーディオ、例えばBoulder3000シリーズやMSBのSelect DAC、CHPのL10などの現代のオーディオの頂点と思われる機器に思いをいたすとき、私はオーディオの終末を思う。

これ以上のサウンドは想像できないし、ほぼ必要でない。

しかも、そのようなサウンドを世の中にほとんどの人が顧みなくなっている。

わかる人にはわかる、に落ち着くようなモノは現代においては結局不要不急なのだ。

しかもこの価格だ。事情をある程度知っている者にすら

昨今のハイエンドオーディオは詐欺にしか見えない。

手段を択ばず、カネに糸目をつけず、究極の音質を突き詰めすぎた結果、

音質はほとんどの人間が必要としないレベルにまで高められ、

結果として必然、大半のオーディオファイルを含む、ほとんどの人間に必要とされなくなったということだ。

かくして我々は一番大事にしていたはずのオーディオそのものを失いつつある。

オーディオはどこから来て、どこへゆくのか。

そしてオーディオとはヒトにとって、いったい如何なる存在なのか。

これらの問いはいまも消えずに私の頭上に残って、月のように静かに輝いているが、このままではその最終的な答えは得られそうにもない。

その答が見つかりそうになるたび、

オーディオは予想外に変化して、私の視点をずらす。

こうなってしまった今でも、

ハイエンドオーディオの試行錯誤は続いているからだ。

だから答えに向かうアプローチは次々に変わってしまい、

結果として永遠にその答えは得られないままだろう。

あるいは、答えが得られるまえに、ハイエンドオーディオという趣味は、

自分で自分の首を絞めた結果として実質、消滅してしまおうとしている、とも言える。

しかし、そのような無意味にも思える試行錯誤の中に、

より高度なレベルでのコストパフォーマンスという概念を加えたらどうなるのか?

このことはオーディオの未来を占うヒントのように私には思われる。

常識からすれば十分に高価ではあるが、今までにない音のアドバンテージを持ち、しかもそれまでの最上位にあった機器と比べて安価である機材。

なにしろ私のような感覚が狂ったオーディオファイルでさえ辟易するほどの高額機器、オーディオファイルである前にまずは富豪であれとでも言わんばかりの、ベラボーに高価格なハイエンドオーディオが増えてしまったからこそ、

こんな風にニッチな機材の登場は望まれるし、

それは必然的に起こってくるべき未来の事象でもあろう。

このような新しい音質を持つ機材がハイエンドオーディオの新たな波として押し寄せ、滅びかけたオーディオ界を久しぶりに奮い立たせてくれるのではないかと、密やかに希求するのは私だけだろうか。

どうやら、

飽くことなく、良心をもって求め続けさえすれば、

どんな時であっても未来への希望は常にあり、尽きることはないらしい。

今回の試聴の深い成果は、

そんな当たり前だが、

見失いがちなことを再確認したところにもあるような気がしてならない。
https://pansaku.exblog.jp/29469251/

66. 中川隆[-16946] koaQ7Jey 2021年8月22日 16:32:13 : a21KnRsVGY : NC93YW9OUkw5em8=[31] 報告
DAC「A22」の新たな展開
2021年08月22日
https://blog.goo.ne.jp/jbltakashi

つい先日のブログ「多様な音楽ソース」の冒頭で紹介させていただいた匿名の方のメールを覚えておられるだろうか。

「DACと一言で(片付けられていま)すが最新ハイエンドだったり大昔の貴重なDACを改造したり楽しい世界です。私は最近Youtube Musicで情報を得て尚且気に入ったらこれまた困ったものですが三種の再生ソフトを使いこなします。

パソコンとDACで見えてくる音楽の世界は膨大です。これからも音楽をお楽しみください。チープな環境の私でもこの世界は音楽の宝庫だと思っています。」

そして、このほど第二弾のメールをいただいたので再度ご紹介させていただこう。

「今回のA22はほんとうにタイミングが宜しかったですね。私もその後追いかけたら既に売り切れで入荷見通しなしでしたから私も現役引退しましたが、昨年でしたか?旭化成の工場が焼けてしまいその後このDACチップのラインの再開を断念という業者からの連絡がありました。

ほんとに良いタイミングで運も手伝いましたね〜。

その後私もハード面が大好きなものでレビューなど拝見してますが驚きは本体重量・・・・ 7.5kgほどなんですね〜

中華製品も多く出回る中、このA22はちょっと方向性が異なるようです今までの中華製品とは違い音の部分にかなり拘っているようですDACチップにいくら高級品を使っても音楽の楽しさはまた別ということですね^^
良い買い物されましたね〜。

あ!今後あるかわかりませんが SNS上では HERA または herakyon なのでこのネームなら匿名はご無用です」

以上のとおりだが、ブログの中に自分の考えばかりではなく他の方のご意見を織り交ぜると多様性が増すので展開上大いに助かります。「HERA」さん、今後ともよろしくお願いしますよ。

さて、以上の内容をもとにして話を進めさせていただこう。

まず、このたび運よく購入できたDAC「A22」(GUSTARD)に使ってあるチップは「旭化成」の「A4499」ですが、さる筋によるとクラシックファンから多大の支持を集めているようです。

もう再生産不可能ですから今後「幻のチップ」としてきっと後世に語り継がれていくことでしょう。

同じ「A22」を所有されている近隣のオーディオ仲間の「Y」さんともども「これからA22はあのマランツ7と同じようにプレミアム扱いで値段が高騰するかもしれませんね」と、勝手にほくそ笑んでいるところ(笑)。

そこでというわけだが、この「A22」は我が家のデジタルオーディオの中心機器として大いに活躍してもらいたいので、「パソコンによるCD再生のもとに信号を384KHzで出してA22で受け取れないだろうか」と思いついた。

つまり、CD再生でもパソコンを活用しようという算段でモーツァルトのCDは手持ちが豊富なので活用の場が大きく広がる。

「気ままなモーツァルト」(CD6枚)には有名なさわりの部分ばかり70曲ほどが収録されているし、モーツァルト全集にはCD111枚が編集されているので、出番には困らない。

そこで、パソコンに精通された「北国の真空管博士」に相談してみると、「ああ、できると思いますよ。試してみますからしばらく待ってください」

1時間後にご連絡があった。

「貴方のパソコンにインストールされている「AIMP」(ロシア)を活用します。これから私の言うとおりに操作してください・・・」

そして、見事にパソコンからDACへと通じて「384KHz」の再生音がシステムから鳴り響いた。

「え〜、これならもうCDトランスポートは要らなくなりますね!」というほどの「PURE」な音質!

「CDトラポと比べると、読み取り精度と回転精度がやや落ちるでしょうがパソコンはエラーの修復機能に優れていますから十分太刀打ちできると思いますよ」と、博士。

我が家のケースでは、家主の年齢から鑑みてCDトラポが万一故障したときは買い替えはせずにパソコンで十分間に合いそうだとは現時点での感想である。

「A22」は「音楽とオーディオ」のいろんな楽しみ方を無限に広げてくれますよ〜。

https://blog.goo.ne.jp/jbltakashi


中華 DAコンバーター GUSTARD A22 _ 12万円
http://www.asyura2.com/21/reki6/msg/151.html

67. 2021年10月30日 08:16:48 : y9oJSsGeWg : LzAuSFZDVkpiMEU=[12] 報告
Shunyata reserch OMEGA USBケーブルの私的インプレッション:第4の正解
by pansakuu | 2021-09-05
https://pansaku.exblog.jp/29651781/


力を尽くして狭き門より入れ
(ルカ伝十三章二十四節)

INTRODUCTION:

あまりにも忙しいと人は自分を見失う。
その人がオーディオファイルなら、
大事にしてきたオーディオという趣味まで見失うことになる。
まさにいまの私がそうなのかもしれない。
ここ一年はあまりにも忙しく、
オーディオを続けるのがとても難しくなっていた。
それでも私はオーディオをやめてはいない。
なぜなのか自分でも分からない。
このハイエンドオーディオという滅びゆく世界の中にもまだ自分の知るべきことが残っていると無意識に信じているからだろうか。
自分のサウンドの正しい解が分からなくなりがちでも、そしてレビューに書くべきことが何も思いつかなくても、オーディオの砂漠を突っ切って前に進むことだけはやめなかった。
その前進は歩くというよりは、藻掻きながら彷徨うと言った方が正しいような、無様な有様ではあったけれど。
Shunyata reserch OMEGA USBケーブルの私的インプレッション:第4の正解_e0267928_23170240.jpg
先週、仕事の合間に、あるレストランで食事を摂(と)った。
予約が物凄く難しいレストランで、
他では食べられないような個性的で美味しい料理が出て来るとかいう評判の店だった。(当然、ワクチンを打った家族とアルコールなし、という条件下でだが・・・)とはいえ、そういう評判のレストランに出向いて、見事に裏切られたことは多いのだから、さはど期待はしていなかった。
 実際、行ってみると、なるほどこれは変わってるなと思った。
立派なコース料理をシェフがたった一人で作っている。ミシュランの星をこれだけ取れるレストランでシェフ一人が全てを切り盛りする店はおそらくここだけではないか。給仕も彼の奥様と思われる方が一人だけ。
実にシンプルなレストランだ。
オープンキッチンのなので、
シェフが集中して料理を作っているのがつぶさに見えたのだが、彼に無駄話をしかけるなど到底できそうにもない厳しいオーラが漂っていた。
そして、その料理は緊張感に満ちていた。途轍もなく複雑でキレのよい味だ。品数は多いのに、手を抜いた部分はなにひとつ見当たらない。
随所にシェフの斬新なアイディアが光っていたが、なにひとつ外していない。
全てが的中した味なのだ。
肉や魚の焼き加減やパスタの茹で具合なども絶妙である。
ここで鍋から上げる、ここで火を止める。
そういう瞬間の見極めがこんなにも絶妙な料理は知らなかった。
これはシェフがだれにも工程を任せないからこそ出来る料理の出し方なのだろう。
盛り付けもさりげないが、計算されつくしたものに見えた。
ここまで精緻な料理は初めてだ。
勘定は安くはないが、それに見合うだけの新しい体験ができたような気がした。
この夏、本当に面白い体験というとこれだけになるような気がする。

自分の知るべき感覚がこの世界にはまだ残されている。
帰り道を歩きながら、そう噛みしめることができたのは良かったのだが、
オーディオについても、そういうものがまだあるのか、
断言することはまでは憚られた。
例えばハイエンドUSBケーブルなどはもう極めたはずだった。この手のケーブルについてのインプレッションを書くことは、もうしばらくないと思っていた。Nordost Valhalla USB,  Crosspoint USB,  Jorma Reference USBの比較試聴で、その話は済んだはずだと。その時にも他にいくつかのハイエンドメーカーから高価なケーブルが出ているのを横目で見ながらレビューを書いていたが、海外の評価や、その会社の過去の製品の音質傾向から見て、それほど期待できないと思ってそれらは全てパスしてきた。

だがシャンヤッタリサーチのUSBケーブルについてはその時点でノーマークだった。このメーカーがUSBケーブルを5つのグレードに分けて開発し、日本の代理店を通して販売しはじめているのを知ったのは、試聴のつい数日前である。
 アメリカの軍需産業にオリジンを持つシュンヤッタの製品というと、10年以上前にプリアンプに挿していた極太の電源ケーブルを思い起こす。ゆったりとした空間の広がりや独特の柔らかく豊かな低域、繊細な音像は記憶に残っている。
このようなサウンドを身上とするメーカーが高みを狙ったUSBケーブルを作った例はまだなく面白そうに思われた。1994年の創業以来、主宰のケーリン ガブリエルが一貫して手掛けるハイエンドケーブルの成熟ぶりを久しぶりに聞いてみたくなったということもある。

 今回は日本での価格が30万円ほどもするが、まだセカンドベストモデルであるシグマUSBケーブル、そしてその上のフラッグシップ・オメガ USBケーブルを試聴できた。特筆すべきはシャンヤッタリサーチではインターコネクトやスピーカーケーブルにはこのオメガというグレードがないことだ。シグマどまりなのである。デジタルケーブルにのみ、一段上のこの名称が用意され与えられる。シュンヤッタのデジタルケーブルにかける自信がうかがい知れよう。価格はJorma Reference USBとほぼ同じ、すなわちUSBケーブルの最高価格帯である。
最初はシグマだけを試聴する予定だった。
そこでレポートを書いていたのだが、さらにその後でオメガを試聴できることになり、それを聞いてから大きくレポートを書き直すことになった。
結果、いつまでもレポートが出来上がらない仕儀となった。

じっくりと聞いてみると、オメガはJormaともNordostともCrosspointとも異なる第4のUSBケーブルであることがわかった。この極めて高い性能を誇るデジタルケーブルについて、そのサウンドの果てを聞くまでには時間がかかるだろうが、追求する価値はあると判断した。
つまりJormaのReference USBはいったん脇に置いて、オメガUSBを先に買うかどうか、真剣に悩むこととなった。

こうして今回、少なくとも4種類の全く異なる個性と高い完成度を誇るUSBケーブルがこの世界に存在することを私は新たに知った。
おそらくハイエンドケーブルで最も面白いジャンルというのはUSBケーブルじゃないだろうか。他のケーブルのテストではこんなに多くのバリエーションで盛り上がれない。
もしかするとLANケーブルもそうなのかもしれないが、高級なLANケーブルによる音質変化はUSBケーブルによる変化以上に認識が薄いのが現状だと思う。そのためか、各メーカーいまひとつ力が入っていないような気がする。役者がUSBケーブルほどには揃っていないのが現状だ。LANケーブルについてはネットワーク構築の手前、何本かに必要でコストが高いし、そもそもネットワークオーディオのオリジネーターであるLINNが高価で高音質なLANケーブルはネットワークオーディオには不要であるということを喧伝していた時期も長く、ネットワークオーディオ実践者にその意識が乏しいのかもしれない。


EXTERIOR:
Shunyata reserch OMEGA USBケーブルの私的インプレッション:第4の正解_e0267928_23171047.jpg
オメガUSBケーブルは円筒形のいわゆる「謎箱」が2個ついた灰色のケーブルである。線体は少し硬めで弾力があり、取り回しはそれほど良くもない。
ラック裏のスペースに余裕がなく、ケーブルの取り回しが悪いせいで結線できないことを避けるために、長めのケーブルをあえて注文する人もいるが、今回に限り、その心配はいらない。このケーブルは1.5mからしか製造されないという、ちょっと変わったものだからだ。1mという尺モノが製造されていないようである。1mで済めば安上りだったのになどとケチなことを考えなくて済む。

この長さの特殊性は謎箱が二つあることと関係があるのだろう。二つの間を十分に離す必要があるのかもしれない。そもそも謎箱が2つもついているケーブルが珍しい。MITに昔そういうのがあったが、それ以外にはすぐ思いつかない。
ガラスファイバー製と見られるその円筒を振るとカチャカチャと音がする。金属製の円板が沢山積み重なっているのを私は想像した。なぜかというと下位モデルのSIGMAでは、この箱は透明なアクリル製の円筒であって、中が見えたからである。しっかり固定せず、わざと微妙に遊びをもたせた薄い金属板が十数枚重ねられて、そこに格納されていた。OMEGAにも同じものが入っているんじゃないだろうかと疑う。そういう音がする。
Shunyata reserch OMEGA USBケーブルの私的インプレッション:第4の正解_e0267928_23173669.jpg
この謎箱はメーカーの説明では、コモンモードノイズ(すなわちスイッチング電源等から漏れたノイズが入力からグランドへまわり電源に戻ってきたもの)を低減するデバイスとされている。だがカタログを見てもその仕組みは具体的には説明されていない。手元にあるこのカタログを読むとその他にも横軸偏光子、VTX(中空の管状構造を取る導体)など、多くの技術的なフューチャーが記載されている。要約すると注意深く選ばれた導体を独自の中空構造内に配置する設計とし、実際の製造にもじっくりと時間をかけて精度の高いケーブル作りを心がけているというところだろうか。昔からこういう自社の技術を喧伝するメーカーは多いが、シュンヤッタはかなりうるさく書いているたぐいだろう。
文字がとても多いカタログを読んでいると、もしかしてこれはいままで試したハイエンドケーブルの中では最も多くの技術が投入されたケーブルではないかという気がしてくる。ただ、それらが音の良さにつながって、私に直接感じられなくては意味はないのだ。音を聞くまでは、カタログ内のこういうくだりは適当に読み飛ばすべきだろう。結局バイアスにしかならないからだ。
Shunyata reserch OMEGA USBケーブルの私的インプレッション:第4の正解_e0267928_23171807.jpg
USBコネクターはオリジナルのようで、今迄見たことのない形である。普通はUSBコネクターというと平らな形をしているものが多いのだが、これは先がつぶれた円筒形であり、少し変わっている。金属製のハウジングではなくプラスチックを用いている。また線体の径が大きいこともこの形状と関連があるだろう。この円筒形という形自体はノートパソコンを置いてあるテーブル面と端子が干渉する可能性を残しているため、私はあまり良くは思っていない。幸い私の常用のパソコンは専用のオーディオボードに載せているため問題はなかったが・・・。
カタログではこのコネクターではグリップと耐久性を重視しているという。つまり持ちやすく挿しやすいこと、壊れにくいコネクターを目指しているらしい。こういうことを謳うメーカーも珍しいかもしれない。
Shunyata reserch OMEGA USBケーブルの私的インプレッション:第4の正解_e0267928_23173491.jpg
ちなみにOMEGAの下のSigma(シグマ)は黒いケーブルで線体の太さや硬さ、コネクターの材質や形状などは変わらない。ただ謎箱は一個だけで、上記のようにアクリル製であり、中が見える。薄い金属板が十数枚ほど重ねられてその中心を導体が貫通している。
ふと考えてみると、この謎箱の中身が見えたというのは画期的である。いろいろなハイエンドケーブルに謎箱自体はついていたが、中身が外から常に見えるというものは初めてではないだろうか。ただこれをいくら見ても、どういう原理で動作しているのか理解できないところは他のケーブルの謎箱の同じようであり、中身が見えても空しいような気はする。


THE SOUND:

Shunyata OMEGA USB(シュンヤッタ オメガ USB)は今迄聞いたUSBケーブルの中で最も高性能なものである。
一聴してスペックの高さが際立つケーブルなのだ。
音楽性を合わせたトータルサウンドで比較すれば、同等かそれ以上に音の良いケーブルとしてJormaやNordostなどのケーブルを挙げることはできる。
しかしダイナミックレンジやSN、歪み率などの音のスペック上の評価としては、このシュンヤッタのケーブルは最も優れていると思う。
特にSNについては他のケーブルを引き離す。

また、このケーブルには意図的な音作りがない。
音楽性はほとんど感じられず、徹底的に測定のみで仕上げたような印象を受ける。スピーカーで言えばYGやMagicoのような雰囲気を持っている。このケーブルの音を最新の理詰めアメリカンサウンドと取る向きがあってもいいと思う。
このケーブルと比べるとJormaやNordostの最高級USBケーブルはいわばメーカーのサウンドイメージを音楽性すなわち文学的な言葉で語るようなニュアンスが強い。あれらは芸術的な傾向のある、文学的な部分が多分にあるケーブルなのであるが、このシュンヤッタのケーブルは理詰め、いわば数学的な音なのであり、その側面の良さが前面に出ている。これは無個性な音を意識させる方向性なのだろうが、このクラスのケーブルに芸術派が多いのでむしろ個性的に映る。

結線して聞き始め48時間くらいは音が全く安定していない。その途中でいろいろと音の印象は変化する。初めの数時間は音に濃厚さを感じたり、全く特徴のない普通のUSBケーブルのように価格に比して物足りなく聞こえる時間帯もあった。そして24時間を過ぎたころから、徐々に変化が少なくなり、一定の音質に近づくようで、72時間以上経つとそのまま変わらない。この状態で聞いた印象を記載する。

このケーブルの長所はまずは他社製品を圧倒するSNの良さである。
SNがここまで良くなると、視覚的な傾向が強く前に出て来る。
細かい音が非常に良く聞こえるだけでなく、リバーブが美しい彗星のように長く尾を引く。そのようなリバーブの広がりは、その音が広大な音場の中にミクロ的にどのように広がってゆくのかを私につぶさに魅せるのだ。
この音が空間に拡散する微粒子のように聞こえる感覚というのはとても不思議なもので他のUSBケーブルでは感じたことはない。
 
HD650のカスタムで有名だったDmaaという会社の主宰としてKさんという人がいたが、この人は音楽を聞いていると音が見えるとよく言っていた。音が部屋のコーナーに複雑に跳ね返ってまた戻ってくる様子について彼は語った。ヘッドホンのハウジングの中で音がどのように回って、互いに混ざっているのかとか、そういうイメージを私によく熱っぽく説明してくれたものだ。一方、私は凡人でそういう感覚をあまり持てたことがなかった。だが、このケーブルを使って初めて、彼の感性に近づけたような気がしたものだ。それは幻のような感覚かもしれない。しかしヘッドホンで聞いていても叩かれたシンバルから同心円状に音が広がり、周りの共演者や機材や壁や天井にぶつかり、また後から来た音と干渉してさらに複雑な波紋を作り出しつつ、減衰してゆく。確かにそう、見えるように聞こえる録音が少なからずある。ある野外コンサートの録音だと最終的に空に向かって音が減衰してゆくようにきこえたのには恐れ入った。

 また各楽器、パートの分離がこれほど見事なケーブルは他にない。SNの高さがこの分離の感覚を生み出すのだろう。どんなに多くの楽器が重なっても混濁しないのではないかと疑うほど、音が分かれて聞こえる。実際、オーケストラのトウッテイは録音の上手さとデータの大きさがあれば本当にひとりひとりが指せるような音に聞こえる。
もっともこういう分析的な音でよいのかどうか、それはアルバムの音作りの方針やリスナーの好みにかかっている。かつて小澤征爾は「私は指揮台で必死に音を混ぜようとして頑張っているのに、オーディオはそれらを全て分離しようとしていて困る」というようなことを語っていた。私もその気持ちはよく分かる。だがオーディオとはライブとは異なる幻を作り出せる唯一の手段だからこそ存在価値がある。こういう分離のすこぶる良い音も間違いなくアリなのである。

 さらに、このサウンドの魅力は音像の後ろに広がる無音空間の描写の素晴らしさにもある。音場の広さとか奥行きが感じられるだけでは背景の空間描写は到底完結しないということを示す好例だ。このケーブルを通すと音源が音場に占める位置が精密に決定されるようになる。音楽が鳴りだしたとたんに、音場の広さと三次元的な形が設定される。新しい楽器の出番が来るたびに、その位置が明らかにされ、音場のしかるべき場所にピタリと固定される。そして、それらの音源を隔てる空間に向かって様々な広がり方で、様々な質感と色彩、速さを持つ音たちが放射され互いに干渉し複雑な系を造り始める。私はそういう動的な音の系をただ眺めるだけだ。圧倒されながら。
Shunyata reserch OMEGA USBケーブルの私的インプレッション:第4の正解_e0267928_23172344.jpg
 このほど、ヘッドホンオーディオにもっと広いフィールドを求めて、私は自分のメインヘッドホンにFinal D8000に加えてSennheiser HD800sを持ち込んだということが、オメガUSBケーブルの高評価に多少なりとも関わっている。価格のうえではD8000に比べてダウングレードしたとも取れるが、同じものばかり使っていても展望が開けないと思うし、HD800sのまだ見ぬ力をも引き出したいとも考え、数週間前にメインヘッドホンに加えたばかりだ。
(なおHD800sを皮切りにFinal D8000pro、T+A Solitaire P-SE、Meze Empyrean Elite、DCA Stealth、Brise Audio 夜刀-HP Ultimateなどの導入計画が持ち上がっているが・・・・。)
D8000に比べると低域はやや薄くなったが、出音はD8000より自然に広がり、さらに素っ気ないほどフラットでバランスの良いサウンドとなった。D8000の音は今でも捨てがたいが、どうしても低域にアクセントがあって、そこを取ればバランスが良いとは言い切れない場合もある。究極のヘッドホンアンプとも言えるMSB Reference HPAの長所である音場を十分に発揮させるにはD8000はわずかながら役不足と思う日もあるのだ。とにかく、ことサウンドステージの広がりに関してはHD800sが上をゆくのは明らかだ。
 そのサウンドステージをさらに広げ、精密な定位を出すことを目指すなら、オメガUSBは必要だろうと強く思う。このケーブルにHD800sをあわせて使うと、Nordost Valhalla USB,  Crosspoint USB,  Jorma Reference USBなどの既知のハイエンドUSBケーブルよりも音場の三次元的な展開が明確になる。はっきり言って、こういう重層的な三次元の音場はこのオメガUSBケーブルと空間表現に長けたヘッドホンの両者を通して初めて得られるものだと思う。
Nordost Valhalla USBのような華々しさはないし、 CrosspointのUSBケーブルのような客観性と情熱を足し合わせて二で割ったような巧みな音作りでもないし,  Jorma Reference USBのように麻薬的な美音を響かせるわけでもないのだが、今自分が最も求める音はこれしかないような気になってくる。

 ここでは音像にも音場にも温度感がほぼ感じられないのも特徴だろうか。熱い音でもひんやりした清涼感を持つ音でもない。シュンヤッタがメーカーとして音楽にそういう色を付けることを拒んでいるような気さえする。オーディオ機器が持つ固有の音の温度感というものはメーカーや設計者の音楽観を反映していることが少なくない。ハイエンドになればなるほどそういう隠し味の存在が勢いを増す傾向がある。もちろん、そういうものと反対の立ち位置にモニターサウンドという無私を目指したサウンドがあるのだが、そんなシンプルな対置関係で片付けられない複雑性が、このサウンドには込められている。
このサウンドにはモニターサウンドというレッテルは似合わない。モニターサウンドには音楽を聞くことが仕事という意識が多分に入りこんでいて、元来無駄がない。
聞こえるべき音さえ聞こえていればよいという割り切りがある。
一方、オメガのサウンドはもっと貪欲である。ソースから全ての要素を絞り出さないと気が済まないとでも言わんばかりに情報量が多い。割り切ってここまでなどというリミットは設けていない。ここまでは無駄に音数が多いと言われるのではないかと疑うほどに、過剰なまでの情報量でオーディオファイルを唸らせようとする意図を感じる。これは、いわゆるモニターサウンドというものには見られないマニアックな態度である。

OMEGA USBを通して得られる、今までになく精緻なデジタルファイルの再生、この類希なサウンドスケープがケーブルによって生み出される様を見つめていると、ふと、このサウンドが生み出された動機がなんだったのかを知りたくなる。
例えばJormaやNordostには、そのメーカーならではの音質傾向の具現化、その目指す理想郷を指し示すために、ハイエンドなUSBケーブルを開発・製造するという理由があったように感じた。デジタルファイル再生に自分たちの音を持ち込むためにはそれしかなかったからだろう。
無論、シュンヤッタでもそこは同じはずなのだが、それ以外にやはりこれはMagicoやYGといった最新のアメリカンハイエンドオーディオの音質傾向を受けての開発ではなかったかと思う。OMEGAにはSIGMAに比べても、特にそういう雰囲気が漂っているように思う。
自己主張以上に、そのような最新のハイエンドオーディオの流行とのマッチングが重視されているのではないか。
例えばJorma のケーブルだと、既存のシステムにヨルマ味を新たに付け足すというところが大きく、音質の方向性が陰影の増強や音のうねりの粘度の増加によって変わってしまうきらいがある。それもヨーロピアンハイエンドオーディオの手法の一つとも受け取れなくはない。
一方、OMEGA USBを組み込むと今迄の音質傾向を素直に拡張するだけで、方向性を変えるような変化は起きない。情報量を極限まで拡大し、もはや新たに掘り起こされる音など残っていないと、聞くものに信じさせることに主眼を置いているかのような積極的なオーディオなのだが、奇妙な慎ましさのようなものも、その奥に感じるのはそのせいなのかもしれない。

一つ下のSIGMA USBについてはOMEGAの全てを少しずつグレードダウンした音になっているのだが、もしOMEGAを聞いていなかったら、これを買ってしまった可能性はある。初めにSIGMAを聞いただけで、その時は十分に満足できたからである。すでに、そこにはOMEGAによく似た精密な音場描写が展開されており、他のケーブルでは期待できないSN感の高さが聞き取れた。
価格はOMEGAほどではなく、CrosspointのUSBケーブルに近いので、良い比較相手と思われる。比較試聴の結果としては、音像を的確にモニターする、実直なサウンドを求めたい向きにはCrosspointをお薦めしたいのだが、もっと空間的な情報を豊富に含んだ音を求めたい場合にはSIGMAを推したくなる。
しかしOMEGAを聞いて魅了された人に、CROSSPOINTのUSBケーブルをあえて提案する気にはなれそうもない。これは圧倒的にスペックが高い。

私がこのOMEGA USBに惹かれた最大の理由は今迄聞いたどのハイエンドUSBケーブルとも違う世界を高い完成度をもって聞かせてくれたからだろう。
Jormaの音は電源ケーブル、アナログインターコネクトケーブル、デジタルケーブルで十分に知っているし、Nordost、CrossPointも現在使っている。だがSyunyataのハイエンドデジタルケーブルは初めて使うものであり、しかもメーカーが別なグレードを用意して差別化するほど音質に自信を持っている製品で、その名に恥じない実力を持つケーブルなのだ。
これは序文で書いた初めて行ったレストランでの体験と似ている。
随分と様々なオーディオを聞いてきて、大概のモノには飽き飽きしている自分が、それでも知らないモノを聞かされた。それだけでも感動がある。ましてやその未知のレベルが予想以上に高いところにあるならば、なおさら深い感興が湧き上がる。このケーブルは未だ有名なものとは言えず、その音を全く知らない方はまだ多いはずだが、ぜひ多くのハイエンダーに実際に聞いてもらいたい、未知なるサウンドなのである。


Conclusion:

いまさらかもしれないが、ブログは止めていないことは再度言っておきたい。
ブログシステムの設定上のトラブルがあり、長い間更新がかなわなかった。
実際、別な場所、seesaaで私的インプレッション2としてリブートすることを考えていたが、それもまたシステム上の不具合に見舞われた。
結局、元の場所に戻るしかなくなって試行錯誤するうち、
偶然に上手い方法が見つかり、再びexciteで書けるようになった。

このブログは上奉書屋時代から数えると足掛け十年くらいやってきている。
もう同じ場所で同じようなことばかり書くのも飽きてきたし、
かといって全く違う趣味、全く違う文体で新たに書くこともかったるいような気もする。もう私も歳なのか、文章が昔みたいにスラスラ浮かぶ気がしない。
だがすっぱりとやめてしまうほど、面白いものが全滅してしまったわけでも。
また、このブログを使って製品の宣伝をしてほしいという業者の方の要望も増えてきたが、私は乗り気ではない。私が取り上げたいものだけを取り上げたいからだ。私が書いてきたいくつかの文章が彼らがモノを売る際に非常に役に立ったらしいのだが、それは私の意図したところではない。

ここ最近、仕事は異様に忙しくなった。
気苦労も多くなった。
全てはこのウイルスの流行と政府の不作為のせいだ。
この危機の最前線で働かされている視点から未来を見れば、この時代はあと数年は続くだろう、という予感はある。
そして、この世界の人々の多くが、この見えない侵略者の実力を低く見積もりすぎているということも痛感する。
自分の居住する都市でこれだけの大事(おおごと)が起こっているのに、感染さえしていなければ何も知らずに笑っていられるのだ。

そんな見えない危機の中、この先どうやってオーディオを続けたらよいのか。
やはり自分のまだ知らないサウンドを発掘しつづけるに越したことはあるまい。
続けてさえいれば、驚けるうちなら、驚けるはずだ。
何気ない一皿のパスタにさえ感動があるのだから、望みはある。

こうしてハイエンドオーディオケーブルをめぐる旅はまだ終わらないらしい。
どうもオメガUSBを聞いた後では、もうNordost Valhalla2 USBのサウンドは少し古い音に感じられるようになった。
もうこれは買い替えなければならないだろう。
そしてJormaとSyunyataどちらに乗り換えたらよいのかと悩む。

たかがUSBケーブル選びだと思っていたが、ここにはオーディオの奥深い秘密と愉しみがかくれていることに今更ながらに気づく。
必ずしも最高のサウンドが求めているものではなかったりするのである。
価格も実は満足度とは直接関係がない。
このオーディオというアートに正解はないことを改めて思い知る。USBケーブルに限ってさえ4つも正解があった。
しかしあからさまな誤答はあったりする。
却下してしまった10本以上のUSBケーブルがそれだ。
また、こうでもないああでもないと苦心はするが、
結局それは状況に即した判断でしかないと想ったりもする。
どこへ行きたいのかしっかりと目指していたつもりだったのに、
そこに行き着いたとたん幻のようにそれは消えてしまっていることもあるし。
そんな時には悟るのだ、自分はなにも知らなかったと。
USBケーブルの最終到達点は昨日までJorma referenceだと思い込んでいたが、今の私に合っていたのはオメガUSBが作り出す、精緻過ぎるほど精緻でありながら不思議な慎ましさを秘めたサウンドだったようだ。

永遠に勝ち続けなければと勢い込んで、持てるカネの情熱もすべて注ぎ込んでやるハイエンドオーディオもあれば、
倦怠の果て、ドロップアウト寸前でとどまりながら、ギリギリの資金でダラダラと続けている私のやっているようなオーディオもある。
こうして惰性でオーディオを続けるうち、
いつか、その日、つまりこの恥多き人生最後の日を迎えたとしよう。
その24時間の中の、とある一瞬において
この忙しく苦しい時代に、このOMEGA USBケーブルを使っていた記憶を歓びとともに思い出せるとしたら、全ては報われるはずだ。
今はこんなに苦しく、先が見通せなくても、
このケーブルはやはり手に入れるべきなのだろう。

https://pansaku.exblog.jp/29651781/

68. 中川隆[-14334] koaQ7Jey 2022年1月03日 11:15:17 : 6LlYltVJk2 : UzNNQUhISVRpOGM=[6] 報告
「音楽&オーディオ」の小部屋 2022年01月03日
https://blog.goo.ne.jp/jbltakashi/e/83cc0da38282d14af112d6a02288d841

✰ 音の入り口

我が家の音の「入口」は現在「パソコン」「CDトラポ」「ブルーレイ」(収録したCD)と3つある。

朝の起き抜けはパソコンによるネットラジオで「モーツァルト専門チャンネル」を聴き、一段落したらドラマやスポーツ中継などを含んで「ブルーレイ」が主流となり、お客さんが見えたときには「CDトラポ」の出番といったパタ〜ン。

3者の中で首を傾げるほどの「音の差」はないので、どうしても便利さの方を優先してCDトラポが遅れをとっている感じ。

たしかにハイレゾの時代に今さら「CDトラポ」(略称)でもあるまいと思うし、実際に高級な「CDトラポ」の新製品がまったく出回らなくなっている。

ただし、長年の習慣で「回りもの」が無いと寂しい気持ちがするのも事実なので(CDトラポは)新規購入はしないまでも故障したら即修理という態勢だ。

現用の「CDトラポ」はCECの「TL3 3.0」(ベルトドライブ方式)でほぼ満足している。もう1台の「ヴェルディ・ラ・スカラ」(dCS)の方は昨年修理を終えて戻ってきたもののスペアという感じ。

ブルーレイの場合は曲目の頭出しがリモコンで自由自在なので重宝している。仲間からしきりに煽られているのが「ブルーレイをグレードアップしましょうよ」。

現用中の「ブルーレイ」は「光端子」出力が無いので「HDMI」端子でいったんテレビに放り込んでから音出ししているので、迂回路が無くなればもっと「いい音」になるはずというわけ。

ソニー製のテレビ(55インチ)なので、同じソニーの「ブルーレイ」がいいか、引き続き「パナソニック」にするかちょっと悩ましい。

✰ DAコンバーター

周知のとおり、デジタル・オーディオの要となる機器である。

現用中の機器は3台あって「エルガー プラス」(英国:dCS) と「HD−7A192」(フェイズメーション)、そして昨年の中頃に仲間入りした「A22」(GUSTARD)。

「旧型2台」と「新鋭1台」の対決の構図だが、新鋭を黄金ヒューズに代えてから前二者が色褪せるばかりで出番がめっきり少なくなった。ちなみに「A22」の電源ケーブルはPADの「ドミナス」をあてがっている。

3台ともにテレビからの「光端子」を3分割して繋いでおり、すべて瞬時に切り替えることが出来るが、中国製は安価と引き換えに故障したときが不安で、いったい修理をどこに頼めばいいのか、というわけで他のDACを迂闊に処分できない。
https://blog.goo.ne.jp/jbltakashi/e/83cc0da38282d14af112d6a02288d841

69. 2023年11月23日 10:05:25 : gvbqgGJrrE : ZDRPU1JvV1FMdk0=[2] 報告
<■97行くらい→右の▽クリックで次のコメントにジャンプ可>
晴耕雨聴
2023年11月22日
ベンプレ亭書斎での今後の音楽、映像のソフトをどうする?(その1.)
https://kojomotohisa1958.seesaa.net/article/501528100.html

 (昨夜、ベンプレ妻と観たBDのアニメ、ブルージャイアントです。3人のジャズ仲間が頑張って上のステージを目指すというスポコン調の話です。なんか上手く行きすぎですし、ジャズなら酒、オクスリ、女の話が無いと盛り上がらないような気がするのですが、私が古いんでしょうな。ベンプレ妻は面白かったと言ってました)

 音楽を聴く、オーディオをやる、映像を観るオーディオビジュアルをやるには良質なソフトが必要です。
 ベンプレ亭書斎で聴いているのはLP、SACDがメインでオープンリールテープ、CD、ストリーミングが少々。
 観ているのはUHD-BD、BDがメインでDVDが少々です。映像のストリーミングは食卓のTVで観ており、書斎には導入していません。

 さてこれらのソフトで半永久的な寿命があるのはLPだけでしょう。カートリッジも市川宝石(JICO)がある限り大丈夫。書斎のアームやプレーヤーもあと50年は使えるものが中にはあると思います。

 オープンリールテープはハードの寿命が少々心配ですが、あと20年くらいは何とかなるのでは。テープは保管に気をつけておけば、まだまだ平気でしょう。

 それに対しSACD、CD、UHD-BD、BD、DVDはソフト自身に寿命があります。蒸着されたメッキの劣化でピンホールが出来たり剥離したりするようです。
 昔、ビジュアルにはレーザーディスク(LD)、ハイビジョンLDを使っていました。全部二束三文で売却しましたが、LDはそろそろ絵が乱れるものがありましたね。
 LDのうち残したいものはDVDに焼いて20枚くらい持っています。LDはアナログでコピーガードもないのでDVDに移すことは容易でした。

 現在使用中のソフトですが、映像系はCD、SACDより弱いらしいです。詳しくはわかりませんが。CD、SACDはマシらしいです。
 私の所有するソフトで聴けなくなった、観られなくなったものはありませんが、巷では発売後40年を超えたCDにはボツボツ聞けなくなった奴があるようです。

 CDの寿命は諸説あり、30年〜100年と言われています。CDは発売後41年しか経ちませんから、本当の寿命はまだわかりません。
 しかしCDはリッピングしてデータで残せますので、そうして置けば半永久的ですね。

 問題はSACDです。SACDはソニーとフィリップスが1999年に開発した規格ですが、厳重なコピーガードがかかっています。アンダーグラウンドではガードを外す方法もあるようですが、メーカーから公開されたものはありません。

 しかしオリジネーターのソニーもフィリップスもSACDからはとうの昔に撤退しました。今後早ければ10年くらいで再生できなくなるSACDソフトが出て来そうです(一部既に出ているらしいです)。さて、困りましたね。
 オワコンはMD、DCC(デジタルコンパクトカセット)、DATなど過去にいくつもあったわけですが、現在の最大の問題はベンプレ亭書斎にとってはSACDですね。

 SACD開発当時はコピーによるソフト会社の損失が大いに問題視されていました。性能が良かったDATの廃止もそれが理由だったそうです。
 その後時代はダウンロード、ストリーミングなど配信の時代になり、コピーされても数を売ってカバーする方が儲かるという時代になりました。
 同時に音楽の単価が安くなったので、コピーするユーザー側が面倒なのでやらなくなった時代背景もあると思います。
https://kojomotohisa1958.seesaa.net/article/501528100.html

晴耕雨聴
2023年11月22日
ベンプレ亭書斎での今後の音楽、映像のソフトをどうする?(その2.)
https://kojomotohisa1958.seesaa.net/article/501528148.html

 (少し前に買ったルチア・ポップのアリア集、エソテリックのSACDです。これは音が良いです。WE594Aの実力をいかんなく発揮させる音源ですぞ)

 さてSACD、デジタルコピーができません。
 ベンプレ亭書斎ではクラシックはSACD、ジャズはLPが一番良いと思います。
 クラシック音楽は静寂の中で演奏されるものですからSACDのノイズの無さは大いに評価できます。
 さらにCDやマルチビットハイレゾで散見される音のキツさがなく、滑らかでホールトーンが豊かなこともメリットですね。
 声楽やオペラでは特に優位性を感じます。これはDSDの特徴だと思います。

 ストリーミングはマルチビットばかりですから、そのあたりに問題があります。
 ジャズは静寂は求めませんのでLPのS/N比で十分、音の迫力、瞬発力、一種の荒々しさにLPは優位性があると思います。曲の長さもLPにちょうど良いですし。
 ジャズのSACDも結構買いましたがLPを聴きますな、ジャズは。

 ですから私はジャズの再生は安心していますが、聴く音楽の80%がクラシックなのでSACDの寿命問題は困りますね。
 SACDはハードの方もそろそろ新製品は出難くなっています。
 先日数年ぶりに秋葉原のヨドバシカメラを覗いたのですが、CDプレーヤー、SACDプレーヤーは全く並んでいませんでした。

 代わりにLPプレーヤーは安いフォノイコ内蔵モデルやブルーツゥースで飛ばせるヤツから高級機までたくさん並んでいました。針やフォノイコ、MCトランスもズラリ。
 CD、SACDがオワコンでアナログLPの復活はどうも本当ですね。
 クラシックはSACDの自分はちょっと困りますね。
 (あと、以前はたくさんあった真空管が全く並んでいませんでした。ウクライナ戦争の影響でしょうか)

 SACDの終わりが近づいているのですから、そろそろソニー辺りが責任もってデジタルコピー用の機械なりソフトなりを出して欲しいですが、まあ上場企業にそれを求めても無理でしょうな。
 上場しちゃうと企業理念や企業の良心よりも株主利益が優先されるのは、オーディオに限らずどこも同じですから。

 そうなるとクラシック再生用にストリーミングの環境を整えておく必要がありそうです。
 インターネットの高速化に伴い、もはやNASでダウンロードして置く方法は無意味になりましたからネットワークオーディオもオワコンです。
 ですからPCオーディオ・ストリーミングサービスの環境整備ですな。

 まあSACDもあと10年くらいは大丈夫と思います。
 それまで私が生きているか、耳が遠くなっていないかは判りませんから心配するのは気が早いんですけどねw
https://kojomotohisa1958.seesaa.net/article/501528148.html

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