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ビバリッジ(Beveridge)の静電型スピーカー (1980年発売)
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1181.html
投稿者 中川隆 日時 2021 年 5 月 07 日 10:21:59: 3bF/xW6Ehzs4I koaQ7Jey
 

(回答先: 伝説の静電型スピーカー QUAD ESL57・ESL63 投稿者 中川隆 日時 2017 年 2 月 10 日 20:25:45)

ビバリッジ(Beveridge)の静電型スピーカー (1980年発売)


Date: 5月 5th, 2021
Beveridge Audioのこと(その1)
http://audiosharing.com/blog/?p=34671


ビバリッジ(Beveridge)というアメリカのブランドが、
昔、輸入されていた。
R.F.エンタープライゼスが輸入元だった。

ステレオサウンド 50号の新製品紹介で取り上げられていた。
コンデンサー型のスピーカーシステム、System 2SW-1だった。
サブウーファー込みで、ペアで2,500,000円だった。

いまでこそペアでこのくらいの価格のスピーカーシステムは珍しくなくなった。
けれど当時は、かなり高価なスピーカーシステムだった。
ちなみに同時期のJBLのパラゴンは、1,600,000円である。

その後、ビバリッジは管球式コントロールアンプ、RM1+RM2を出す。
RM1+RM2は、山中先生が、特に高く評価されていた。

どちらも聴いてみたかったけれど、いまだ聴く機会はない。

RM1+RM2の設計者、ロジャー・モジェスキーは、
その後独立して、ミュージックリファレンスを興し、
RM4(管球式ヘッドアンプ)、RM5(管球式コントロールアンプ)を出している。

ビバリッジのスピーカーは、いまでも聴いてみたい。
ビバリッジのスピーカーは、聴き手の前面に設置するわけではない。
左右の壁に対向するように設置する。

コンデンサー型スピーカー・イコール・平面波と考えがちだが、
フルレンジのコンデンサー型ユニットの前面に紙にプラスチックを含浸させた素材で、
音響レンズの一種、というか、コンプレッションドライバーのイコライザーに相当するものを配置、
この音道をとおることで、コンデンサー型ユニットから発せられる平面波を球面波へとし、
水平方向180度の円筒状の波形(シリンドリカルウェーヴ)をつくりだしている。

こういう放射パターンをもつスピーカーだからこそ、の置き方でもあり、
こういう置き方を実現するための放射パターンともいえる。

ステレオサウンド 50号では、
井上先生が、音像自体が立体的に奥行きをもって浮び上ってくる、と言われている。
さらに、オペラを聴くと、歌手の動きが左右だけでなく、少し奥のほうに移動しながら、
右から左へと動いた感じまで再現し、その場で実際にオペラを観ている実在感につながる、と。

山中先生も、通常のスピーカーの、通常の置き方よりも、
楽器の距離感を驚くほどよく出し、協奏曲での、独奏楽器とオーケストラとの対比がよくわかる、
という評価だった。
http://audiosharing.com/blog/?p=34671


Beveridge Audioのこと(その2)
http://audiosharing.com/blog/?p=34677

ビバリッジは、私がステレオサウンドで働きはじめたころには、
輸入元のカタログには載っていたのだろうが、輸入されていなかったに近い。

だからステレオサウンドでも聴くことはなかった。
なのでとっくに解散してしまっている会社だと思い込んでいた。

ところが、“Beveridge Audio”で検索してみると、
すんなりウェブサイトが見つかる。
まだ活動しているし、スピーカーシステムを作っている。

それでもアメリカ、イギリス、スウェーデンだけでの販売のようだ。
facebookにも、Beveridge Audioのページがある。

最後の投稿が、いまのところ2015年4月なので、細々と活動しているのかもしれないが、
facebookには、System 2SW-1の内蔵アンプの回路図などが公開されている。

シリンドリカルウェーヴのスピーカーといえば、
マッキントッシュのXRTシリーズを思い浮べる人は多いだろう。

シリンドリカルウェーヴといえば、そういえるが、
ビバリッジと同じとはいえない。

ビバリッジはコンデンサー型のフルレンジユニット、
マッキントッシュのXRTシリーズは、ドーム型トゥイーターの多数使用による。
似て非なるものともいえる。

スピーカーシステムとしての優劣を語りたいのではなく、
ビバリッジならではの放射パターンと設置。
それらによってつくり出される再生音場は、
ヘッドフォンでのみ音楽を聴いている人たちに、どう響くのだろうか。

そこに興味があるし、私もビバリッジの再生音場を一度経験してみたい、と思っている。
http://audiosharing.com/blog/?p=34677


Beveridge Audioのこと(その3)
http://audiosharing.com/blog/?p=34686

(その1)へのfacebookでのコメントに、こう書いてあった。

ソニーの盛田昭夫氏が、ビバリッジの開発者のHarold Beveridgeの自宅で、
その音を聴いて驚嘆し、販売製造権を買い取ろうとしたが、話はまとまらなかった──、と。

こんなことがあったとはまったく知らなかった。
ビバリッジは1974年創立である。
いつごろの話なのだろうか。

この話を読んで、1996年ごろにソニーがSS-R10を発表したことを思い出していた。
ペアで300万円するコンデンサー型スピーカーシステムである。

三年前の別項でも、唐突に登場してきた感がある、と書いた。
コンデンサー型マイクロフォンは長年手がけてきていても、
それまでのソニーのスピーカーの流れからすれば、SS-R10は唐突であった。

けれど盛田氏とビバリッジの、このエピソードを知っていれば、
それは唐突でもなんでもなかったことになる。

三年前の別項では、こんなことも書いている。

ステレオサウンド 5号、瀬川先生の「スピーカーシステムの選び方まとめ方」、
その中に、こう書いてあった。
     *
 コンデンサー型スピーカーについては、中〜高域の透明な美しさにくらべて、低音域の厚みが不足したり、力強さがないなどという意見がよく聞かれる。その当否は別として、QUADのスピーカーを中域から上で使うようにして、低域をふつうのコーン型のウーファーに分担させるという、ソニーの大賀氏のアイデアを実際に聴かせて頂いて仲々よい音質だったので、使いこなしのひとつのヒントとしてご紹介させて頂く。
     *
聴かせて頂いて、とあるから、大賀典雄氏のシステムだったのだろう。
つまり大賀氏は、この時期(1967年ごろ)、QUADのESLを鳴らされていたことになる。

三年前は、大賀氏とコンデンサー型スピーカーとが結びついたわけだが、
盛田氏もそうたったのか。

同じコンデンサー型スピーカーといっても、
QUADのESLとビバリッジのシステムとでは、構成も規模も使い方もずいぶん違う。
そして放射パターンが大きく違う。

そうであっても、共通するよさはあるわけで、
そこにビバリッジの場合は、独特の放射パターンによる再生音場が加わる。

もっと詳しいことを知りたいところだが、
盛田氏も大賀氏も、この世を去られている。
http://audiosharing.com/blog/?p=34686


▲△▽▼

BEVERIDGE スピーカ一覧 ビバリッジ
https://audio-heritage.jp/BEVERIDGE/speaker/index.html

BEVERIDGE SYSTEM 2SW-2 ¥3,000,000(システム価格、1980年発売)
https://audio-heritage.jp/BEVERIDGE/speaker/system2sw-2.html

ハロルド・ビバリッジの20年に及ぶ静電型スピーカー研究が生み出した大型スピーカーシステム。

静電型トランスデューサーを用いた構成となっており、全音域同位相180度均一拡散を実現しています。

SYSTEM2SW-2は、サブウーファーおよび駆動アンプ系を含めた構成となっています。
サブウーファーは独立したエンクロージャーを持ち、アンプ系はエレクトロスタティック本体用(管球式)、サブウーファー用(ソリッドステート)及びエレクトロニック・クロスオーバーから構成されたバイアンプ駆動のフルシステムとなっています。

機種の定格

型式 パワーアンプ・エレクトロニッククロスオーバー内蔵・ラインソース式サウンドシステム

構成 180度拡散音響レンズ付きフルレンジ・エレクトロスタティック・システム及びサブウーファー(クロスオーバー100Hz、バイアンプ駆動)

外形寸法
本体部:幅610x高さ1980x奥行370mm
サブウーファー部:幅560x高さ660x奥行400mm

重量
本体部:約50kg
サブウーファー部:約23kg
https://audio-heritage.jp/BEVERIDGE/speaker/system2sw-2.html


BEVERIDGE SYSTEM 3 ¥1,600,000(2台1組、1980年発売)
https://audio-heritage.jp/BEVERIDGE/speaker/system3.html

ビバリッジ・シンメトリカル・サウンド・システムの静電型スピーカーシステム。

アンプ系を省略することで、外部アンプによる駆動を可能としています。

ユニットには、180度拡散の音響レンズ付き静電型ユニットと、低域用に10inchコーン型ウーファー2個を搭載しています。
ウーファーは本体内部のエンクロージャーに納められています。

駆動方式は、標準的なシングルアンプ方式のほか、内蔵ネットワークを利用したバイアンプ方式、内蔵ネットワークを使わないバイアンプ方式が可能です。

機種の定格

型式 エレクトロスタティック・ラインソース・スピーカーシステム

使用ユニット
全帯域用:音響レンズ付静電型x1
低域用:10inchコーン型x2

クロスオーバー周波数 200Hz
インピーダンス 8Ω

外形寸法 直径530φx高さ19800mm

備考 駆動用パワーアンプは、出力50W〜300Wのもので、低インピーダンス負荷に対する動作の安定なものが適しています。
https://audio-heritage.jp/BEVERIDGE/speaker/system3.html  

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コメント
1. 2021年5月08日 10:09:16 : T9gTZXlDWQ : RkJTMjN0eVZLaE0=[17] 報告

Beveridge Audioのこと(その4)
http://audiosharing.com/blog/?p=34688


ビバリッジのスピーカーのことを思い出すたびに、わいてくる疑問が一つある。
ステレオサウンドの試聴室のことだ。

50号の新製品紹介記事で、ビバリッジは登場している。
このころの試聴室と私が働いていたころの試聴室は同じである。

六本木にあったころの試聴室は、その後の試聴室とは違う。
木の壁が二面、ガラス窓のある壁が一面、レコード棚の壁が一面である。

ビバリッジのスピーカーシステムが要求する対向する壁への設置、
ステレオサウンドの試聴室では左右で条件が揃わなくなる。

長辺の壁二面に設置した場合、木の壁とガラス窓のある壁とになる。
短辺の壁二面だと、木の壁とレコード棚のある壁とになる。

どちらの壁に設置したのだろうか。
そのあたりのことは50号の記事にはなかった。
もしかすると、輸入元の試聴室で聴いたのかもしれない。

ビバリッジのスピーカーシステムの、日本での知名度は低い。
私はステレオサウンドを読んできていたので知っているが、
それでも実物をみたことはない。

当時の販売店の広告にも登場していたので、
一部の販売店では高く評価されていたのかもしれない。
けれど、だからといって売れたのかは、別の問題だろう。

対向する二面の壁を必要とするのは、導入においてけっこうやっかいなことでもある。
専用リスニングルームであれば問題はなかったりするだろうが、
そうでなければなかなか対向する二面の壁、
それも左右で条件を同じにしようとするのであれば、大変なことだろう。

理想をいえば、しっかりした壁で、設置する壁にはビバリッジのスピーカー以外は置きたくない。
ビバリッジのシリンドリカルウェーヴの考慮すれば、
出来るだけ広い壁、つまり大きい平面バッフルを用意するようなものだ。

ビバリッジが謳うように、シリンドリカルウェーヴがきれいに、
その波面がひろがっていくのであれば、
そういうふうにしたいとなるのがオーディオマニアの心情だろう。
http://audiosharing.com/blog/?p=34688

2. 中川隆[-14783] koaQ7Jey 2021年12月07日 07:17:27 : 2zSsj4hxA6 : M1FvMG5mVWxiOGc=[44] 報告
静電型スピーカーの修理 _ STAX・QUAD ELECTROSTATIC LOUDSPEAKER RESTORATION
http://www.asyura2.com/20/reki5/msg/836.html

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