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湯抱温泉中村旅館 _ 日本人が失ったもの _ 日本古来の『お・も・て・な・し』とは
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/531.html
投稿者 中川隆 日時 2014 年 2 月 10 日 23:05:33: 3bF/xW6Ehzs4I
 

(回答先: 島根県 加田の湯 vs. 加田の婆さんの湯/ボシケン _ 公共の温泉施設は何故堕落するのか? 投稿者 中川隆 日時 2013 年 12 月 01 日 20:46:41)


[車載動画]国道375号 美郷町湯抱付近
http://www.youtube.com/watch?v=9NKJHEmMBdY

動画湯抱温泉
http://www.youtube.com/watch?v=F0p2bqxqFTU

出発前に女将さんと(写真)
http://tabe1429.exblog.jp/iv/detail/index.asp?s=8531399&i=200807/03/30/f0086930_8555177.jpg


アクセス

JR三江線粕渕駅下車タクシー10分

バスの方は大田市駅または粕渕駅から石見交通バス赤名線「湯抱温泉口」下車、3軒の宿まで徒歩7分。

山陰自動車道松江ICより国道9号線を海岸沿いに大田市方面へ走り国道375号線を左折し、そのまま走ると到着。ICからは約55KM。

池田ラジウム鉱泉前の二車線の広域農道を邑智・別府方面へ進みます。
別府でR375に突き当たり、右は大田市街・石見銀山方面、左は邑智・湯抱方面なので左折します。3kmほどのR375沿いに湯抱温泉神湯(しんゆ)「なかだ・湯抱荘」があります。
 その先を左折。少し山を登ると川の橋を渡ったところに「日ノ出旅館」、橋の手前左手に「中村旅館」、右手に廃業したらしい「青山旅館」。


中国道三次ICからは国道375号経由65km

三次IC からは国道375号線を通っても行けますが、375号線の広島側は 1車線で、大きな車ではすれ違いが出来ません。 ガソリン・スタンドが有るのも国道54号線だけですから、広島側はなるべく国道54号線を通る様にした方がいいです:

三次IC → 国道54号線 → 作木分かれ → 便坂トンネル → 広島県道62号庄原作木線
→ 国道375号線


青山旅館の手前に共同駐車場や公衆トイレがあるので、そこへ車を駐車します。
中村旅館・日の出旅館の共通駐車場(20台)あり。無料。
http://misato-kankou.com/inn.html

地図
http://www.mapfan.com/m.cgi?MAP=E132.34.17.3N35.5.37.5&ZM=5
http://www.jalan.net/ou/oup2000/ouw2003.do?rootCd=&afCd=&screenId=OUW2001&spotId=32442cd2110077702&odkType=1
https://maps.google.co.jp/maps?q=%E5%B3%B6%E6%A0%B9%E7%9C%8C%E5%B3%B6%E6%A0%B9%E7%9C%8C%E9%82%91%E6%99%BA%E9%83%A1%E7%BE%8E%E9%83%B7%E7%94%BA%E6%B9%AF%E6%8A%B1315-3
http://maps.loco.yahoo.co.jp/maps?cond=url%3Ahttp%3A%2F%2Fdomestic.travel.yahoo.co.jp%2Ftif%2Fonsen%2Ftifodetail%2Fa8%2FnoSP701000%3Blat%3A35.092451060943%3Blon%3A132.57012242053%3Bsc%3A5%3Bhome%3Aon%3Bicon%3Ahttp%3A%2F%2Fi.yimg.jp%2Fimages%2Fsicons%2Fmaps16.gif%3Blabel%3AYahoo!%E5%9C%B0%E5%9B%B3%E3%81%A7%E8%A6%8B%E3%82%8B%3Bhomebtn%3Aon%3Bz%3A16%3Bmode%3Amap%3Buprop%3Atrv%3Bwidth%3A300%3Bheight%3A250%3Bdatum%3Awgs%3Bpvcount%3Aoff%3Bs%3A1391863194%3Blayer%3Apl%3B&zoom=16&bbox=132.56458634112334%2C35.088272336989505%2C132.57565849993668%2C35.09469835334795&lat=35.092451060943&lon=132.57012242053&z=16&mode=map&active=true&layer=&home=on&hlat=35.092451060943&hlon=132.57012242053&ei=utf8&v=3

https://maps.google.co.jp/maps?q=%E5%B3%B6%E6%A0%B9%E7%9C%8C%E5%B3%B6%E6%


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1. これが日本古来の『お・も・て・な・し』

古きよき旅館です [中村旅館]
zukkosanさん [入浴日:2008年9月]

 湯抱温泉は滅びゆく湯治場かもしれません。
中村旅館は老舗の宿だったのでしょう。大女将と昔なら女中さんといわれるような方がおられます。宿にに着くと大女将が口上を述べられ、女中さんが薄茶を持って来られます。

 建物は古いですが、清潔です。評判の悪かったトイレはキレイに改装されています。

 客は一組かせいぜい二組のようです。ごはんは添加物をなるべく使わない地のものをこころがけているそうです。

 お風呂は沸かしていますがいい温泉です。析出物がすごいです。奈良の入之波の山鳩湯や鹿児島の城山温泉に似ています。

 朝食の後にも薄茶が出されました。大女将はかくしゃくとされていますが、御年84才とのこと。古きよき地方の名旅館を味わいたい方はお急ぎになった方がよいかもしれません。

ただし湯抱温泉には一軒もお店がありませんし、このエリアは食事をする所がほとんどありませんのでお気をつけください。
http://onsen.nifty.com/cs/kuchikomi/onsen_255/list/aid_onsen008281/1.htm


2004年 08月 23日
すっかり夜になり、急いで泊まる宿の湯抱温泉の中村旅館へ。
宿に着くなりいきなり女将さんと大女将さんが三つ指を突いてのお出迎えです。

一度駐車場の場所を聞いて、車を停めてから再び宿へ入るとずっと正座で待っていたようで、再び三つ指突いてのお出迎え!
話し言葉も最高敬語の感じです。

今回は素泊まり4500円だったのですが、素泊まりが申し訳なくなる位です。

部屋がこれまた大きい!2間分を使わせて頂きました。
若干鄙びつつもどうやらかなりいいお部屋のようです。

へえ〜なんて思っていると、今度はお抹茶に主菓子のサービス!
まるで高級旅館並だなあなんて思って、はたと気付きました。
そう、ここは素泊まり4500円でもれっきとした高級旅館なんです。

チェックアウト時に、コーヒーのサービスまでありました。
出発時も、大女将さんは三つ指突いてお見送り、もう一人の宿の方は、私達が車で走り去って視界から消えるまでずっと手を振っていました。

「値段が高級」というのと「宿が高級」というのは明らかに違うなと思いました。
今まで宿で受けたサービスの中で一番良かったです。
http://puhi.exblog.jp/116942

2008/6/21〜22 
今夜の宿は湯抱温泉、三瓶山の麓の山間にひっそりとあった。
宿のおばあちゃん曰く「昔は大層栄えた温泉だった」との事だった。

今は営業しているのは2軒、部屋で寛いでいるとカジカの声が煩い程だった。

 お世話になった中村旅館
 晩御飯、特に豪華ではないけれどとても美味しく適量だった
 江の川(ごうのかわ)の鮎、まだ小ぶりだが旨い

 出発前に女将さんとおばあちゃんと(写真)
http://tabe1429.exblog.jp/iv/detail/index.asp?s=8531399&i=200807/03/30/f0086930_8555177.jpg


此処の宿は何よりもホスピタリティーが素晴らしかった。
暖かいお料理、お風呂に入ると薪で加熱と心配りが嬉しい。

朝ご飯が終わった後も布団は残しておいてくれ、朝からごろごろと寛げる。
泊まっていてこんなに気持ちの良い宿はそうは多くは無いと思う。
「次は鮎尽くしを食べにまた行こう」と誓ったのだった。
http://tabe1429.exblog.jp/8531399/

2005年5月
中村旅館に到着するとおばぁちゃんが入り口で正座をし挨拶をしていただいた。
初めての対応に戸惑う私・・・。

彼は外の雰囲気に魅力を感じ、写真を撮りに向かう。とりあえず私だけ部屋へと案内していただいた。

部屋では抹茶と茶菓子のwelcomeドリンクが出され、しばらくボーっと過ごし、おそいなぁ・・・(彼)と待ちくたびれて外を見に行こうと1階へ降りる。
すると彼を待ち、おばぁちゃんがまだ入り口で正座を!

これには驚き、恐縮しつつ彼を呼びに外へ。おばぁちゃんには申し訳ない事をしてしまった。
http://www.hikyou.jp/simane/yugakae/nakamura/nakamura.html

2005年8月
中村旅館でとてもよかったのは、宿の人がこのお湯を大変誇りにしているということです。
浴室の析出物がすごい、と言うと、とても嬉しそうにお湯について話してくださいます。

特に一番お年のおばあちゃんは温泉を誉められると本当に嬉しそうで、昔の湯治の様子などを満面の笑顔で話してくださいました。
浴室に改装を加えても、成分堆積には全く手をつけておらず、 あのコテコテの浴室を誇りに思っているのがよくわかります。

そのお湯を管理している人たちがそのお湯に対する愛情を示すのを見るのは良いお湯に入るのと同じくらい、湯でたこにとっては嬉しいひと時なのでした。
http://yudetako.com/yugakae.html

2006年3月10日
 すぐにお金を払おうとすると、「後でいいです」とのこと。
なぜ後かと言えば、この宿の名物?おばあさんによる茶菓子接待があるからです(^^)。

 浴後は玄関でおばあちゃんに声を掛けると、ロビーの応接セットの椅子をすすめられます。
何とおまんじゅうとお抹茶が出てきて、おばあさんが気さくに話かけてきます。

 約30分くらい茶菓子や抹茶をいただきながら、ゆっくりしてきました。
それにしてもおばあさんは非常に丁寧な応対でこちらが恐縮してしまうほど。入浴料500円もホントに申し訳なさそうに受け取るのです。日帰り入浴にしてこれほど癒された宿に出会ったことがありません。

入浴できるチャンスは少ないかも知れませんが、運良く入れると非常に良い対応を受けるのです。

ここは本当に泊まりたくなりました。おばあさんに泊まりについて尋ね、パンフを所望すると切らしていたのですが、「ご縁があれば、是非泊まりにきて下さい」と言って、帰る時も姿が見えなくなるまで見送っておられました。近くにあればすぐにでも泊まりに行きたいですが、こう遠くてはあのおばさんとまた会う日があるんでしょうか。その日まで絶対お元気で…。

感動で涙が出てきそうなのをこらえ、立ち去り難い思いで、湯抱を後にしました。
http://www.asahi-net.or.jp/~ue3t-cb/bbs/bbs06/bbs060301_0310.htm


07.03.16
湯抱温泉は、JR三江線の粕渕駅から国道375号線で大田市街へ向かうこと車で約10分、江の川の支流・尻無川とこれに注ぐ湯抱川の渓谷を望む山間にある小さな温泉地です。

斎藤茂吉が柿本人麻呂の辞世の歌にある“鴨山”がこの地であると唱えたことでも知られ、国道沿いに2軒、国道を離れ湯抱川に沿って北へ500mほど進んだ先に2軒の宿がひっそりと点在しています。

『中村旅館』は1916(大正5)年創業の老舗旅館で、手前に設けられた共同駐車場に車を置いて歩いていくと、程なく道路の左手に見えてきます。
2006年11月にこの地を訪れた際は、時間の調整が付かずに立寄り入浴を果たせませんでしたが、前回と同じく粕渕駅から事前に電話で入浴をお願いしたところ、快く許可していただけました。

白壁瓦葺きの建物に入ると、驚いたことに80歳を超えられた大女将の熊谷美代江さんが式台にちょこんと正座してお出迎え。入浴料の支払いは後で構わないから、とにかくゆっくりお湯に浸かってくださいとのことで、奥の突き当たりにある浴場へとご案内していただきました。

浴場は1か所のみで、入浴の際は目隠しの暖簾が掛かった脱衣所のガラス扉の上に“入浴中”の札を提げ、貸切で入浴することになっています。

内湯のみの浴室は、壁を隔てた手前に洗い場を配した珍しい造りで、その先の一番奥の左手に奴形の湯船が置かれていました。
驚かされたのは、湯船とその周囲に付着した析出物の凄まじさで、美しいクリーム色の析出物がまるで千枚田のように広がっていました。
そのため湯船の横の析出物の上には、足を怪我しないようにバスマットが敷かれていました。

湯船には白い膜が張った半透明の湯が湛えられ、中に身体を滑り込ませると、底に沈殿していた湯の華が舞い上がり、たちまち美しい緑白濁の濁り湯に変わりました

泉温が少し低いために加温されていますが、“ウベゆ”と書かれた下のコックを捻ると、土類臭がほんのり香り、塩苦味の結構強い源泉も加えることができ、湯温調整を自在に行うことができるようになっています。

源泉を時折加えつつ、析出物の上に溢れていく湯を眺めながらゆったりと湯浴みを満喫することができ、至福の時を過ごさせていただきました。

そうこうするうちに宿泊客が到着する時間。入浴料をお支払いして辞去しようとしたところ、「湯上りにどうぞ」と抹茶をご馳走していただきました。

立寄り入浴には過ぎたこの温かいおもてなしには、驚きを越えて感激を覚えました。

しかしながら、大変残念なことに、立寄り入浴は2009年の春から取り止めになったとのこと。次回は、ぜひ宿泊で訪れたいと思います。
http://iousen.pro.tok2.com/yugakae-nakamura.html


2007年8月31日入湯未遂  
長い間「日帰り不可」だと思い込んでいた「中村旅館」。
とあるHPで「日帰り可」との情報を得て、色々検索してみるとどうやらやっぱり「可」のようで、今回突撃してみることにしました。
 
「ごめんくださ〜い!」と叫ぶと、奥からおばあちゃんが出てこられました。
入浴だけさせていただきたい旨を告げると…
 
「先日の大雨の影響でお湯が沸かせないから今日は無理」

とのことでした(T-T)。

大変申し訳なさそうにされるおばあちゃんに、こちらも大変恐縮してしまいました。「沸かさないでもいいから入りたいです〜」という気持ちを抑え、おばあちゃんに見送られながら中村旅館をあとにしました。

2007年9月28日入湯未遂
ひと月経たないうちにまた来ちゃいました(〃´ω`〃)ゞ 
だって、日帰りができると分かったからにゃあ、かの有名な千枚田の浴室を見ないわけにはいきません。
 
そして…  
「朝のお客さんが帰ってから、お湯を抜いてしまっているので無理」
とのことでした(TロT)。

「お湯が入るのを待ってもいんですけど…」と無理は承知で粘ってはみたものの、
「夕方から団体さんの予約が入ってて、その準備で忙しいもんですからねぇ〜」

玉砕(T^T)。
おばあちゃんの、

『お茶でも飲んで行きませんか?』
『電話して来てくれたら必ず準備しておきますから』

との優しい言葉にまたまた恐縮しつつ、中村旅館をあとにしたのでした。。。 http://odekake.ojaru.jp/onsen/chugoku/shimane/misato/yugakai/nakamura/nakamura.html

お風呂上りには宿のおばあさんに抹茶をご馳走になってしまいました。ありがとうございました。ここはとにかく凄く感じのいい旅館で次回は是非宿泊で来てみたいと思いました。(2007/09/22/PM0:00)
http://www.kumagary.com/onsen/shimane/yugakae_nakamura.html


2008-10/12
中村旅館の中に入ると、女将さんがとても丁寧にお出迎えして下さいました。
浴後、玄関先で女将さんにお礼を言って帰ろうとしたところ、女将さんが「今お茶を出しますので」と、ソファを進めて下さいました。

せっかくなのでと腰掛けて待っていたところ、出てきたのはなんとお抹茶ではありませんか!

お茶菓子として可愛らしいコンペイトウつきです。
浴後にお茶をご馳走になる事は何度かありましたが、抹茶が出てきたのは初めてです。
帰り際も、女将さん、三つ指ついてお見送りして下さいました。

うーん、長閑なところだと感じた湯抱温泉、中村旅館さんも、所謂鄙び宿かなって思いましたが、素晴らしいおもてなしの立派なお宿ではありませんか!

お宿の雰囲気は東北の湯治宿っぽくもありますが、精神的な支柱は、東北的ではなく、京文化的とでも言うのかな?お客さんを迎え入れる側の、誇りやプライドのような物を感じました。

今度は是非宿泊してみたいと思った一湯でした。
http://jake.cc/onsen/shimane/yudaki-nakamura/yudaki-nakamura.html


_________


山陰温泉めぐり総括  投稿者: ONKEN21  2005年12月 1日(木)16時45分44秒
湯抱温泉「中村旅館」(美郷町)

湯抱荘で断わられ、中村旅館を当たったらOKに。飛び込みでも大丈夫。ここは創業以来60年は削ってないという床の大きな千枚田状の堆積物にビックリ。さすが白寿や荒城とは風格やスケールが違う。女将のおばちゃんが気さくで、温泉談義が楽しい。


(無題)  投稿者: おかざき  投稿日:12月 1日(木)18時23分42秒
ONKENさん
ところでよく中村旅館で入られましたね〜。ここ、島根ではマストのひとつじゃないかと思うのですが、僕、入られないかも、です(両者の都合が合致しない)。


Re:(無題)  投稿者: ONKEN21  2005年12月 1日(木)20時55分43秒
三朝温泉で紹介されていた桶屋旅館も泊まろうと申しこんだのですよ。ところが、常連の湯治客がいたのか、明後日までダメと断わられました。
三朝といい、三瓶といい、小屋原といい、最近は湯治宿への宿泊はなかなか難しくなっているみたいですね。その分車中泊にしてお金は浮いて良かったんですけど、やっぱ残念(汗)

へえ〜中村旅館って、そんなに入りにくくて評判いいのですか?
私はぜんぜん、そんなこと知らずにたまたま飛び込みで行ってOKになってしまいました。ただ、ご主人からぬるかったでしょうと念を押されましたけど…。
ついでに浴後に茶菓子をいただきながら、女将さんに他の旅館も千枚田状の堆積がスゴイのですか?

と聞いたら他のことはよくわかんないけど、うちは湯抱でも一番古いんだよ。その前は外湯形式の共同浴場だったんだけど…。てな、ことをおっしゃっていました。

(無題)  投稿者: おかざき  2005年 12月 1日(木)21時36分31秒
ちょーど宿泊客がいらっしゃる日だったようで<中村旅館。
ONKENさん、よかったですね、茶菓子つきのお話を聴かせてもらえて。

千原&小屋原ほどでないですけど、中村旅館といえば千枚田、以前から評判はいいです。
http://www.asahi-net.or.jp/~ue3t-cb/bbs/bbs05/bbs051201_1210.htm

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      ||   ′i|   l  ,ニ、    /}、/ } |
      |     {   !   lィ、_ ノ    /イノ!イ  ;
      |、 !  、 ヽ  l 代 ソ     じ' ハ/
      l Y|  i \   | l ::::::    ' :::/  }
       ; ノ!|   ゝ-‐`ー .l、ゝ   r ァ /  /
      〃 リ /    ヽl >  _ ィ'}ヽ  /
     /  / /      マ!|   // ハ /
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    / /   !       リ l l // /   |
    / /    |  i      ヽl ∨/ /  |
   ノ /     : l       ヽ./  }   l
  ( イ       l l        {   /   |
   ヽ!       ‖       、 : /   |
    人       l        ヽV      |
   ん、ヽ.     |          }     )


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2. 昔の日本女性のホスピタリティーは世界一だった(過去形)


滝川クリステルの「お・も・て・な・し ♪」
http://www.youtube.com/watch?v=j60fhcJzoRw
http://www.nicovideo.jp/watch/sm21779722


皆様を私どもでしかできないお迎え方をいたします。
それは日本語ではたった一言で表現できます。

「おもてなし」。

それは訪れる人を心から慈しみお迎えするという深い意味があります。
先祖代々受け継がれてまいりました。

以来、現代日本の先端文化にもしっかりと根付いているのです。
そのおもてなしの心があるからこそ、日本人がこれほどまでに互いを思いやり、客人に心配りをするのです。

一例を挙げてみましょう。

皆様が何か落し物をしても、きっとそれは戻ってきます。
お金の入ったお財布でも、昨年1年間だけでも3000万ドル以上も現金が落し物として警察に届けられました。

世界各国の旅行者7万5000人への最新のアンケートでも東京は世界一安全な街とされました。

公共交通機関も世界一しっかりしていて、街中が清潔で、タクシーの運転手さんも世界一親切。

世界最高峰のレストラン、ミシュランガイドでは世界一星の数が多い東京。

それらすべてが未来を感じられる街を彩っています。

(中略)

大都市の中心での初めてのオリンピック、文化とスポーツが一体となってかつてない形で
響きあうようにとオリンピックの会場から会場へは、ファンが歩く為の散歩道が整備され、
そこではライブや誰でも無料のイベント催されていて夢のような素敵な雰囲気で盛り上がります。

そして訪れた方、全てに生涯忘れえない素敵な思い出を残すことでしょう
http://matome.naver.jp/odai/2137888849797068701


"もてなしの心"―――なかなかいい言葉である。
そこには東洋の君子国の礼節があり、客人を気遣う心の温かさがある。――

「日本での生活になれた私は、香港や台北のレストランでウエイトレスがあまりにも無愛想なのがいつも気になっていた。

おしぼりや皿を置く態度もぶっきらぼうというか、投げやりというか、暖かみがまるでない。
日本の若い女性の笑顔の極め付けは、百貨店のエスカレーターの昇り口で白い手袋をはめてお辞儀をしている、あの人々に尽きると私は思う。

次いでJALのスチュワーデスたちである。

国際的な影響力となると、国際線のスチュワーデスは一国の看板とさえいえるのだが、お世辞抜きでJALのスチュワーデスのサービスはすばらしいと私は思う。
いや、私ばかりでなく、この点に関しては、在日外国人が等しく感心しているのが事実である。」――

と在日フランス人であるボネさんも書いている。
外国人に指摘してもらうまでもなく、我々日本人も外国へ旅行したときなどに気が付くことである。
日本の店員たちの愛想のいいのに比し、外国での店員たちの無愛想なこと!
 
日本人には、やっぱり日本人のみが持つ美点があるんだ! と感動する。
 http://www.geocities.jp/tolstoyjapan/dad/hospitality.html

881 :オー様と名無し:2010/03/10(水) 15:11:05 ID:EyuaWZmE0
自分は日本の高級ホテルで長年働いていたのだが
タイの4ツ星ホテルの接客指導に派遣された経験がある。

タイ人スタッフを見て驚いたのだが、お客様には無愛想な反面、上司(つまり私など)には極めて愛想良く接する傾向がある。
それを見てタイ人はサービス業には向いていないと思った。

ホスピタリティ世界一は日本だと思うけど、
このタイ人気質が変わらない限りタイでまともなサービスを期待するのは無理だと思うよ。

882 :オー様と名無し:2010/03/10(水) 15:18:19 ID:XY4vCpCw0
>>881
ホテルに限らず高級なところほどそうなる
タイに限らず途上国はそういうもの
でもタイに関しては、昔よりだいぶマシになってきていると思うよ

883 :オー様と名無し:2010/03/10(水) 15:58:30 ID:xM2EcKKU0
>ホスピタリティ世界一は日本だと思うけど
この話は御金の神様、邱永漢が言っていた・・・昔の日本旅館接客姿勢。


893 :オー様と名無し:2010/03/28(日) 14:14:32 ID:73zUgj8Q0
>>881
愛想、笑顔という意味では、タイも悪くないと思うよ。
道ですれ違う時に目が合うと、全く知らない人が、ニコッとしてくれる。

ホスピタリティーってとこまでいくと、他人を思いやれる日本の方が上だろうな。
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/travel/3341/1209653307/


日本の「おもてなしビジネス」はアメリカ進出が可能か? 2011年11月25日

 日本の製造業がもはや国際競争力を失う中で、その代わりにサービス業を産業の柱にしよう、ついては日本式のサービス産業を海外に輸出すべきだという意見があります。TPPが今後成立してゆく中で、日本の市場へとドンドン外資が入ってくるかもしれず、そうなるのであれば余計に新たな産業を外へ出してゆこうというのは、バランス感覚としては自然な話です。

 先進国型の市場で、日本以上にサービス産業のマーケットとして巨大な存在といえば、アメリカですが、ではアメリカでは日本流のサービス産業が成立する可能性はあるのでしょうか?

 結論から言えば、半分は可能性があり、半分はそのままでは難しいと思います。

 どうして日本のサービスに関する考え方がそのままアメリカでは通用しないのかというと、日本とアメリカでは、「ヒト」に関する社会慣習と価値観が大きく異なるからです。異なる部分は2つあります。

 一つ目は、労働に対する姿勢です。アメリカの勤労者の意識は、上級管理職になればなるほど成果主義が厳しい中で企業の利害のために必死で働きますが、週給制や時給制の勤労者になると、自分の家庭や地域社会における生活とのバランス感覚から、どうしても勤労イコール収入の手段という割り切りが強くなってきます。そうしたカルチャーの上に一般的なアメリカの労使慣行が成立しているわけです。

 これは例えばサービス産業の顧客に対するサービスの質に直接出てきます。サービスの現場というのは、決して高賃金の職場ではありませんから、残業はお断り、自分の責任範囲以外の仕事はお断りという勤務姿勢がどうしても自然になってきます。そこに「プラスアルファ」の「おもてなし」を付加してゆく、それも研修やマニュアルでそうした「ストレスがかかる」付加的なワークロードを義務付けていけば、労働市場の中で人件費は急速にカーブを描いて上昇してしまうわけです。

 二つ目は「パーソナルタッチ」を重視するカルチャーの存在です。この問題は、二重構造になっています。まず、人的なコミュニケーションの世界では、週給制や時給制の勤労者になればなるほど、ストレスのかかる職場環境を嫌います。できるだけ自然体の自分の延長でのリラックスした勤務ということを大事にします。ですから、何か頼まれごとをしても、あくまでマイペースになるわけで、お客様を待たせてはいけないので必死になるというカルチャーはありません。また、客の方も「相手の人格をすり減らしてまで自分に奉仕してもらうつもりはない」という「やせ我慢カルチャー」が多少あるということもあります。

 では、付加価値の高い、従って料金も高いし働いている人の人件費も高いという世界ではどうでしょう。ここでは、逆に「フレキシブルでパーソナルなことが贅沢」というカルチャーがあります。カジュアルな世界では、顧客をないがしろにしても平気な悪い意味でのフレキシビリティが許される一方で、高級なサービスでの場合は個人のパーソナルなコミュニケーションがもたらす、偶然性や自然さ、臨機応変性などが喜ばれるのです。

 勿論、「正確でキチンとした」という価値が全く無視されているわけではありません。ただ、正確性や画一性が「個人」とコンフリクトを起こすような「不自然な勤労」は、誰もやらないし、強制すれば非常に高くつくし、また個人がそのように「イヤイヤ」何かに従っているのを見てもお客の側はそんなに喜ばないという問題があるわけです。また画一的で機械的な匂いがすると「チープな」感じがして敬遠されるということもあります。

 例えば、レストランの接客に関しては、このあたりの問題を「チップ制」というシステムでクリアしています。基本給は最低賃金以下(州により違いあり)に抑える代わり、サービスに対する客の満足度が一種の歩合給として上乗せされるわけで、従業員としても「愛想を良くする」ことも忍従ではなく「カネのため」といいことで胸が張れ、経営者としては人件費の固定費化が避けられるのです。お客の側も、チップを払うことで「パトロン」的な心理を味わいつつ、サービス内容への対価を一種の納得感と共に支払うのです。

 勿論、この「チップ制」の背景には、アングロサクソン的な「主人と従者」という身分制、階級制の名残りがあるわけで、決して立派なカルチャーでも何でもないのです。ですが、企業経営者の一方的な命令で「固定給を人質に取られた忍従」としてサービスを提供するよりは「まし」ということだと思います。このシステムは、レストランやタクシー、ヘアカットなどの接客業では定着しているわけで、そこへ日本流の「無償のおもてなし」というカルチャーを持ち込むのにはムリがあると思います。

 その一方で、日本流の「正確でキチンとした」という部分が有効な分野もたくさんあると思います。公的交通機関の定時運行と遅延からのリカバリー、家や家電製品などの修理サービスにおける品質向上と時間厳守、小売店でのレジ精算プロセスの効率化・迅速化、外食産業でのキッチンの生産性向上、宅配サービスにおける迅速性・正確性といった分野については、アメリカの消費者は「安い給料で働いている人が怠けていても、あんまり怒る気になれない」というメンタリティで諦めているところがあります。

 逆を言えば、そこにメスを入れるということには、大変なニーズがあるわけです。労働条件強化になるのでコストとの兼ね合いですが、そこをシステム設計で乗り越えられれば、ビジネスチャンスはあると思います。
http://bylines.news.yahoo.co.jp/yamadajun/20130909-00027975/

「日本人のホスピタリティの高さ」なぞというモノは幻想でしかない 2013年09月06日
観光政策を語るとき、しばしば「日本人のホスピタリティ」神話のようなものが持ち出され、「日本人のホスピタリティの高さは世界に通用する」なぞという言説がなされる。しかし、私は殊に最近、そのような論は全くの間違いだと思い始めている。

島国かつ農耕民族からスタートした我々日本人は、伝統的に「同質的な社会」好む傾向があるのは、皆さんもご存知のとおり。定住型のライフスタイルであるが故に地域ごとに「ムラ」を形成し、外部からの来訪者に対しては高い警戒心を持って望む。また、ムラ内部での同調圧力(同質化を強要する圧力)も非常に強く、一旦、異質性を感じるとムラ全体でそれを糾弾し、異質物の排除を試みる。そこには、異なる文化や意見を持つ者に対する「寛容さ」や「共生の精神」はあまりない。

一方、観光というものは地域全体で「客人」を迎える行為に他ならず、異なる文化を持つ者に対する寛容さと尊重が不可欠である。そういう意味で、日本人は本来、観光には向かない気質を持つ民族なのであって、観光政策でしばしば語られる「日本人のホスピタリティ」神話なぞというモノは幻想でしかない。これが私が最近、殊に感じていることである。

では、世の人達が「日本人には高いホスピタリティ精神があるのだ」と勘違いしてしまっている理由は何か。それは、日本のホスピタリティ産業(飲食業、宿泊業などの総称)の「顧客至上主義」である。「お客様は神様です」という言葉に代表されるように、日本のホスピタリティ産業は「お客様」に対する無限のサービスを求められ、そしてその要求に応えることがさも当り前であるかのように存在してきた。

極端に言えば、我が国の「お客様」は290円の牛丼一杯の提供にフルサービスレストランと同等の人的サービスを求める。ファストフード店や格安居酒屋の商品価格は、本来、そこに多大なサービス料金なぞは含まれておらず、店員は商品をキッチンからお客様の手元まで運ぶ「ベルトコンベア」程度の役割しかないのだが、効率を重視したサービスを行なえば、

「店員の態度が悪い。私はお客だぞ」

なぞという苦情がすぐに本部に飛び、

「責任者を出せ。一体どういう教育をしているのだ!」

などという展開になる。さらに言えば、これまたムラ社会の気質なのか、そのような「お客様」は往々にして

「あの店はトンデモナイ店だ」

なぞという醜聞を広め、社会全体でそれを排除しよう試みる。

そういった展開を恐れるが故に、日本のホスピタリティ事業者は世界的に見て異常なほどの「顧客至上主義」を取る。そのような「有り様」がいわゆる産業全体の「ブラック化」を招いているのだが、その辺の話は今回の論旨から外れるので置いておくとして、間違ってはならないのは、ここでいう我が国の「ホスピタリティ産業の顧客至上主義」は、地域全体で観光客を受け入れるという「日本人全体のホスピタリティ気質」の評価とは全く別次元のものだという事である。

これを論証する興味深いデータがある。World Economic Forumという団体は隔年で「The Travel & Tourism Competitiveness Report」と呼ばれる世界各国の観光競争力を指標化したランキングを発表している。最新のランキングである2013年の我が国の観光競争力は世界14位、震災直後に発表された2011年の22位から数えて8つほどランクを上げた。

このランキングは、政治システムから、ビジネス環境、観光資源の質など、観光にかかるあらゆる指標の総合評価で付けられるものであるが、その中のひとつの指標として「事業者による顧客主義の程度」という評価軸がある。この指標における日本の評価は2位以下に大きく差を付けて圧倒的な世界第一位である。

【事業者による顧客主義の程度】
1位 日本(6.4点)
2位 スイス(5.9点)
3位 オーストリア(5.9点)
4位 スウェーデン(5.8点)
5位 カタール(5.8点)

一方、「地域全体で観光客を受け入れる」という国民のホスピタリティ能力を示す指標「外国人に対する国民の姿勢」では、全140カ国の中の74位と全く誇れる数字ではない。すなわち世界は日本の「ホスピタリティ産業の質」は高いと評価しているが、「日本人そのもののホスピタリティ気質」に関しては全く評価をしていない。「日本人のホスピタリティの高さは世界に通用する」なぞという神話は、甚だ大きな勘違いであって、全くの幻想なのである。

【外国人に対する国民の姿勢】
1位 アイスランド(6.8点)
2位 ニュージーランド(6.8点)
3位 モロッコ(6.7点)
4位 マケドニア(6.7点)
5位 オーストリア(6.7点)
---------------------------------
74位 日本(6.2点)

我が国は2007年に観光立国推進基本法を制定し、観光産業を次世代の我が国を支える産業のひとつとして振興してきた。現・安倍政権においても観光は成長戦略の柱の一つとして数えられており、それこそ目下、2020年の開催都市の発表を今週末控えているオリンピック誘致なぞは、観光を重視する現政権の姿勢を最も良く現しているものともいえる。

しかし、私が何となく最近感じ初めていることは、行政がそして業界が必死に観光の振興を行なっても、それを受け止める我が国の社会そのものが観光客に対して壁を作り、ともすればそれを排除する方向で動くような事になれば、どんな振興策も全く意味を為さなくなるのではないか?ということ。繰り返しになるが、観光で地域(国)が飯を喰ってゆくという事は、異なる文化を持つ者を受け入れ、その異質性を許容する寛容さが必要である。当然、地域住民(or国民)側にも相応の覚悟が求められる。

これは、一方で進められている都市の国際化政策などにも共通する論議であるが、その種の政策を真の意味で実現するためには、我々国民全体のマインドセットそのものの転換が同時に必要なのではないかと思い始めている。
http://blog.livedoor.jp/takashikiso_casino/archives/8042957.html

【異論アリ!】滝川クリステルが日本の「おもてなし」をPRしたと聞いて 2013年09月09日

滝川クリステルが「お・も・て・な・し」などとプレゼンした五輪スピーチが話題となっておりますが、その2日ほど前に「日本人のホスピタリティ神話なんて幻想」という投稿をした私としては、どうリアクションすれば良いでしょうか。

島国かつ農耕民族からスタートした我々日本人は、伝統的に「同質的な社会」好む傾向があるのは、皆さんもご存知のとおり。定住型のライフスタイルであるが故に地域ごとに「ムラ」を形成し、外部からの来訪者に対しては高い警戒心を持って望む。また、ムラ内部での同調圧力(同質化を強要する圧力)も非常に強く、一旦、異質性を感じるとムラ全体でそれを糾弾し、異質物の排除を試みる。そこには、異なる文化や意見を持つ者に対する「寛容さ」や「共生の精神」はあまりない。[...]

まぁ、クリステルがどんなに両手を合わせて祈ろうとも、残念ながら世界観光競争力ランキングにおける「日本人の外国人に対する姿勢」がそれ程高く評価されていないのは前回の投稿でもご紹介したとおり。日本が評価されているのは、国民のおもてなし精神というよりは、事業者の顧客至上主義です。詳しくは上記のリンク先を参照。

海外生活を長くしていたり、長期の旅行をした事がある人は体感していると思いますが、アイツ等のホスピタリティ精神というか「人懐っこさ」というのは日本人よりも何倍も上でありまして、飲み屋でたまたま隣に座った外国人に「何だお前は?観光客か。コッチ来て一緒に酒呑め」から始まって、「お前面白い奴だな、ウチのワイフを紹介するから泊まってけ。何だ遠慮するなよ、日本人の『ウサギ小屋』と違ってウチには空き部屋が沢山あるんだ」という会話に発展するまでそう時間はかからない。その様な急なお誘いに慣れて居ない我々としては、財布とケツの穴を心配せざるを得ないのがタマに傷ではありますが、彼等のホスピタリティ精神というか、異質なる者に対する興味深々なるスタンスは留まる所を知りません。

一方で、日本人といえば「根」は悪い奴らでは無いのですが、とにかく「得体の知れないモノ」に対する警戒心が強く、観光振興政策の現場では「観光振興なんて、ワケの判らん人間が溢れて治安が悪くなるだけ」などと、観光振興政策そのものを疑問視する意見もしばしば聞かれます。今回のオリンピック誘致に関しても、そういう地域の保守的な反対論が根強く存在していたわけで、これらが政策実行上の障害となるのが常なのです。

日本人ももう少し「異質な者」に対する寛容さと、共生の精神を高く持ちましょうね、嫌がおうにも2020年には外国人が沢山日本に来るのだからさ…というのが前回の投稿の趣旨であります。


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まぁ、クリステルはあくまで五輪誘致のためのアピールをしていただけであって、別に彼女自身が何をどのように語ろうとも問題はない(というか寧ろよく頑張った)ワケですが、一方でオリンピックの開催される2020年までに我が国の外国人受け入れ態勢を作るにあたっては、世界から日本という国がどのように評価されているのか?という客観的な評価を知ることが重要です。

前回ご紹介したWorld Economic Forumの「The Travel & Tourism Competitiveness Report」と呼ばれる観光競争力ランキングは、そのような客観分析のためのツールとしては非常に「使える」資料であるのですが、例えば日本が相対的に世界の国々より優れていると評価を受ける観光項目は以下の通りとなります。

二国間航空協定 10位
交通の安全性 7位
清潔さ 1位
飲料水の安全性 1位
病院の数(対人口比) 1位
観光統計の速報度 7位
国内航空の量 4位
国際航空の量 7位
鉄道の質 2位
道路交通網の質 6位
道路交通網の量 7位
B to BでのICT利用 7位
B to CでのICT利用 7位
個人インターネット利用率 7位
モバイルブロードバンドの契約量(人口比) 3位
初期教育の通学率 2位
従業員の教育度 5位
平均寿命 1位
事業者の顧客主義の程度 1位
世界遺産の数 7位
国際会議、展示会の数 9位

本ランキングは、「観光事業者のビジネスの始めやすさ」を測る項目も入っているので、一見、観光に関係ないように見える項目も含まれて居ますが、基本は「健康」「清潔」に関連する項目と、交通インフラ、情報インフラに強い国であるというのが日本の評価といえるでしょうか。

一方で、世界の国々と比較して非常に評価が低く、調査対象となった140カ国中で100位以下にランク付けられている項目はというと…

温室効果ガス排出量(人口比) 115位
絶滅危惧種 130位
空港税と燃油サーチャージ 113位
購買力平価 134位
税率およびその影響 109位
雇用/解雇コスト 130位
外国人労働者の解雇の容易さ 118位
観光産業の開放度(対GDP) 137位
アフタービジネスのレジャー観光の充実 125位

といった具合。物価など観光政策としては対処のしようがない項目もありますが、一方で一見して「それはアカンやろ」と判る項目も。。

例えば、世界的に評価が高い項目として「国際会議、展示会の数」が世界9位に入っているのですが、一方で「アフタービジネスのレジャー観光の充実」という項目が125位と世界でも最低レベルにランクされています。すなわち、会議や展示会は沢山開催されているが、その為に日本に来訪するビジネスマンが業務後に遊びに行くところがないということ。そこには、完全に「機会損失」が発生しているワケです。
http://blog.livedoor.jp/takashikiso_casino/archives/8050245.html


おもてなしの心は従業員の犠牲のうえに成り立っている

「日本人はよくおもてなしと言い、日本のサービスは最高と自慢する。
しかし、東京にはチップの習慣がない。ということは、そのサービスの分は価格に含まれていることになる。それをおもてなしでごまかしている。

日本のサービス業に従事している人たちは、その分、ソンをしているのだ。

おもてなしの心を強いられて、安い料金で働かされている人たちはかわいそうだ。
おもてなしは、そういう人たちの犠牲で成り立っている」(米紙の記者)
http://bylines.news.yahoo.co.jp/yamadajun/20130909-00027975/


まあ従業員の犠牲云々はともかく、現在・過去・未来を通して日本女性のホスピタリティーが断然世界一の業界もあるのですけどね:

日本女性のホスピタリティーは世界一
http://amezor-iv.net/shisou/131216002631.html

               ,.  ‐ァ′     '"´ ̄`ヽ
              /   /           `'^⌒\
              / r=7           }、,ノヽ  ヽ   
          /   |l /            /‐'-へ|   Y
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          j     l/     i : : : : : :/     |     !
         |    〃      l : : :/ :/_/        |     |
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         l     l        l弋_リ       弋リ |:l i:|リ
         |:   |:|    | 、、、         `¨ ハ| |:!
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3. 黄昏の湯抱温泉


湯抱温泉
ここまで鄙びているとは思わなかった、お客さん見かけなかった
http://yasukoscene.boo.jp/yukakaeonsen.html


2008年01月11日
タクシーの車内、運転手の堀さんとしばし会話。
30代と思われる彼は、学校を出た後広島で働いていたらしい。
地元に帰る気は全くなかったのだが、実家が営むタクシー会社の社員が引退するのを受け、粕淵に戻ってきたのだとか。

湯抱温泉がある美郷町は、過疎化がかなり進んでいる。

堀さんは実家のタクシー会社に加えて、田畑が1町あるのでなんとかなるものの、この辺りは、本当に仕事がないらしい。

堀さんいわく「役場に入るのも難しいし、あるのは土方くらいだろう。」

彼の同級生の2/3は町外に出ており、地元にはもう帰ってこないだろうとも言っていた。
駅の側にある、この町に不釣り合いなくらい立派な役場が皮肉にうつる。

今回泊まった湯抱温泉。昔は、結構にぎわっていたらしい。
しかし、今はその面影すらない
http://inchbyinch.seesaa.net/article/77667626.html


江の川支流の湯抱川沿いに明治時代後期以降、日の出旅館など4軒の温泉旅館が相次いで開業した。

 塩分を多く含む茶褐色の湯はリウマチや神経痛に効果があり、古くから湯治客が詰めかけた。1950年代初頭には、江の川のダム開発に携わる作業員らが大挙して宿泊。毎晩のように宴会があり、三味線や太鼓が鳴り響くにぎわいだったという。

 しかし、バブル崩壊以降は厳しい経済状況を受け、客数は徐々に減少。旅館2軒が廃業に追い込まれるなど長期低迷の傾向を覆せないでいる。
http://spanews.exblog.jp/17303193/

湯抱温泉は、今ではさびれた旅館を数軒残すだけであるが、往時は数百人の湯女がいるほどのにぎわいであったという。
http://books.google.co.jp/books?id=w2pGwDGIJ_kC&pg=PA204&lpg=PA204&dq=%E6%B9%AF%E6%8A%B1%E6%B8%A9%E6%B3%89&source=bl&ots=SzdCGQBoqE&sig=J1cf0ogOnR96KBxg9CWgJVglOYw&hl=ja&sa=X&ei=xHP3UqWSF4LtkAWGoYDwCQ&ved=0CFkQ6AEwCTi0AQ#v=onepage&q=%E6%B9%AF%E6%8A%B1%E6%B8%A9%E6%B3%89&f=false

美郷町の至る所には温泉がある。いずれも濃い泉質で、湯治にも向いているそう。けれど、かつては5つの旅館があった湯抱温泉街は今や2つの旅館を残すのみ。実際に入ってみたいと思ったが、日帰り入浴は現在行われていないとのことだった。

2日間案内をしてくださった藤原さんはこう話してくれた。

「冷泉なので焚く必要があるんです。そのこともあって日帰り入浴が実施しづらいと地元の人は言います。せっかく色々な温泉があるのだから、湯巡りなどができるといいのですが。」

浴衣を着て、買い食いしながら町中を歩くような温泉街を目指すのは難しいかもしれない。けれど、週末や連休をゆっくりと過ごすにはとてもよい場所だと思う。広島からは車で90分というアクセスもある。

かつて美郷町は、石見銀山で採られた銀を運ぶ街道町として栄えたところ。そのため、町中にはとても素敵な建物が残っている。
http://shigoto100.com/?s=%E3%81%93%E3%81%86&paged=17

【宿泊施設】
 5軒有ったが、3軒+2軒という感じで、距離が結構離れていた。

 @中村旅館
    島根県邑智郡美郷町湯抱315   0855-75-1250  
 @日の出旅館
    島根県邑智郡美郷町湯抱275   0855-75-1230
  @青山旅館(廃業)
    島根県邑智郡美郷町湯抱315-4  0855-75-0050

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 @神湯なかだ(2012年4月 閉館)
    島根県邑智郡美郷町湯抱348   0855-75-1241

 @湯抱荘(2012年4月 閉館?)
    島根県邑智郡美郷町湯抱344   0855-75-1357
http://onsen.nifty.com/cs/kuchikomi/onsen_255/list/aid_onsen003657/1.htm


湯抱温泉は宿が3軒あり、一軒は廃業、もう一軒は日帰り入浴不可だそうです。
なんと3軒とも源泉を異にし、泉質も違うのだそうです。
http://puhi.exblog.jp/116942

中村旅館の人に源泉の場所を教えていただき、翌日歩いて見に行きました。
宿から歩いて5分もかかりません。川のそばに湯小屋のようなものが見え、そのすぐ横に湯だまりがありました。

昔は湯治客はここまで歩いてやってきて、みんなでこのお湯に浸かったそうです。
これは中村旅館さんの源泉なので、他の宿はまた少し違うお湯なのだとか。
http://yudetako.com/yugakae.html

自然湧出の温泉
 
湯抱温泉に来ました
鄙びた旅館が3軒ある静かな温泉地でした
川沿いを歩くと山側に立派な温泉神社がありました
お参りする人もなく、ひっそりとしてます

温泉神社下の川原に源泉地がありました
モーターが据えられて、パイプが伸びてます
その横に木枠で組まれた旧露天風呂?らしき浴槽跡があります 
鉄臭プンプン 底から気泡を伴って自然湧出してました
周囲はドロドロ状態で、アメンボ天国です
温度は25度でした
とても入る気になれず、見学だけして退散しました
http://www.geocities.jp/yusaon2000/simaneyudaki.html


2005年5月
楓の木が生い茂るひっそりとした温泉街。
木々には苔が美しく生え、訪れるお客さんを異国へと誘います。

湯抱温泉へは5軒ほどの旅館があり何処も鄙びた旅館、温泉街は趣のある木造の建物が連なっている。

私たちが訪れた時は土曜日だというのに人影もなく、まるで廃墟が佇んでいる温泉街へ迷い込んだかのような錯覚に陥った。
http://www.hikyou.jp/simane/yugakae/nakamura/nakamura.html


2007年02月19日
島根県の三瓶山周辺には素晴らしい泉質を誇る温泉が多いが、わしが今まで入りたくてもなかなか入れなかった温泉が「湯抱温泉」だ。

以前から何度かこの湯抱温泉街に立ち寄っているんだが、いつもゴーストタウンの如くの静けさで人の気配が感じられず 断念していたのだ。 

湯が沸くまで時間があったんで ちょっと温泉街を歩いてみたが、向いにある別の旅館に一組の親子が泊まっているのを確認した以外、他の旅館は開店休業状態だったぞ。土曜日の温泉街に外部からのお客さんが4人しかいないというのも凄いな。
http://www.oudoiro.com/onsen/archives/2007/02/post_197.html


2009.10.12
戦国時代に発見されたという歴史のある湯抱ですが、古くからの創業者達はお年を召され、近所にある旅館は先祖代々続けられてきた旅館業を次々に止めていかれたそうです。

「よくお客さんに何十年後も営業し続けてくださいね!って言われるんですけど・・・、
私が健康でこの旅館を続けられるのも、あと頑張って20年ですからねー。
息子は息子で自分のやりたいことがあるようです。」

・・・と日の出旅館の女将さん。

湯抱温泉「日の出旅館」さんを見ていると、何か「和の遺産」を感じます。
静寂があって、古いけど磨かれていて、泉質が良くて、ご飯が美味しくて、宿泊費も良心的で。

これが日本の温泉宿の良さなんだ!って純粋に感じれる旅館ですねこ

これからもずっと継承していって欲しいです
http://shifukuonsen.blog94.fc2.com/blog-entry-47.html


 
2009/10/23
出発前、日の出旅館の女将さんとの話の中で衝撃的だったのはこの宿の後継者がいないという事!

「あと20年?私達が元気なうちだけかしらね〜80超えるとしんどいし〜」

と飄々と仰る女将さん。。


事実、目の前の中村旅館はおばあさんが経営してはるし、
斜め前の青山旅館はこちらも素晴らしい源泉があったのに廃業されたとか・・・

なんということだろう・・・。
こんなに素晴らしい情緒、温泉があるのに現実問題やはりこれでは食べていけないということなのね。。。

こういうお宿が増えていくと思うとやりきれないですね。。。
ご子息はいらっしゃるそうで、何とか気持ちを変えてもらえるのを切に願うばかり。。。


MY温泉世界遺産に認定(何だそれ)したと同時に絶滅危惧宿にもダブルで認定してしまった日の出旅館。
宿が存続する限り、一人でもたくさんの人に訪れて欲しいです。

女将さん、頑張ってねぇ〜!!また泊まりに行きまーす!
http://notebook1207.blog34.fc2.com/blog-entry-50.html

2012-05-06 17:03:26
この湯抱温泉、国道沿いにも宿があるようですが、集落の中にあるのは、ここ日の出旅館とお向いの中村旅館の2軒だけらしい。

その中村旅館さんも、泊まり客はどうやら1組。
ま、そんなに、お客さんが来ない事もあるんでしょうが、家族経営で対応できるだけのお客さんしか泊めないスタイルなんでしょうか・・・
http://ameblo.jp/kinoco23noco/entry-11243377251.html

62 :名無しさん@いい湯だな:2012/09/29(土) 06:18:24.82 ID:u/6zTJuV0
湯抱とかまだやってる?


63 :名無しさん@いい湯だな:2012/10/17(水) 06:38:36.23 ID:Na2dR7AM0
>>62
日の出、中村旅館はまだやってるよ


121 :名無しさん@いい湯だな:2013/11/15(金) 08:04:13.77 ID:0sPekq1E0
島根の秘湯はやってるのかいないのか謎が多い
もちろんHPなどなく現地レポに頼るしかない


122 :名無しさん@いい湯だな:2013/11/15(金) 08:11:23.43 ID:ZmlYhXVw0
>>121
電話があるならかけてから行くべし
湯抱なんてもう消滅したのかと思うほど気配がしないw


8 :名無しさん@いい湯だな:2011/04/16(土) 10:39:59.65 ID:57A3x7Km0
湯抱荘って営業してる?

9 :名無しさん@いい湯だな:2011/04/18(月) 17:40:51.81 ID:72tr7qiT0
呼べばお爺さんが出てくるらしいが・・・・・

10 :名無しさん@いい湯だな:2011/04/22(金) 10:47:59.57 ID:4C0NwWOW0
呼ばないと出てこんのかい!


61 :名無しさん@いい湯だな:2012/09/19(水) 17:10:45.80 ID:2JUWPys60
島根はよく調べて行かないと廃業してる温泉や旅館多いからな

64 :名無しさん@いい湯だな:2012/10/25(木) 15:59:58.55 ID:Ij8Q1s4P0
島根の鄙びた温泉宿はやってるのかどうかよくわからん
松乃湯で一緒になった爺さんはそこに泊まってると言ってた
泊まれるのも知らなかった


37 :名無しさん@いい湯だな:2011/11/09(水) 13:02:16.86 ID:gb0fO45b0
島根は謎が多すぎる
http://ikura.2ch.net/test/read.cgi/onsen/1302574662/


湯抱温泉・湯抱荘 2008年04月22日

こちらは要予約の温泉でして、 朝9時にダメモトで電話すると、
「今から沸かすので2時間後に」と渋々風にOKを貰い勇躍出掛けて行きました。

温泉街からは少し離れた場所にあり国道脇の橋を渡ります。
ん...? 休日だと言うのに駐車場には一台も停まってないし。
何だか人気ないし、入口は鍵掛かってるし、ホントにここ?

待つこと15分、裏口からご主人現る...

「あのぅ〜私、今朝電話したものですが...」

で、やっと開錠、中へ。

無人の内部も電気は消され廃屋・廃墟っぽくて営業してない感じ。
ここで400円を払い2Fの浴場に案内される。
場違いな色の"のれん"。
ロッカーはなく籐篭へ。

[浴槽]
3〜4人も入れば、の浴槽ひとつだけ。

[洗い場]
水道管にツタ様の植物が絡んでました。

[源泉投入用ガラン]
"冷"と"冷泉"のガラン? "温"は何処から?

[男湯浴槽] 
右隅に豚の置物が...  何を意味するんでしょう。

[招き豚?]
動物が温泉で傷を癒す話はよくありますが
豚が登場するのは聞いたことないし。

後方に「神湯」の札が申訳無さそうにポツンと...
肝心のお湯ですが、鉄分臭が漂い、赤茶けた湯の華が浮遊する霊験あらたかと言った感じのお湯でした。
湯上りは肌軋も無くさっぱり。保湿・保温性も高そう。

でも気分が滅入って来るのは何故でしょう。
http://blog.goo.ne.jp/miomiko93/e/8863957b1c58e8e422877b90e7f9f3bb


湯抱温泉 湯抱荘

美郷町・湯抱温泉郷の一角にある温泉旅館。自称「ナトリウム系元素含有量日本一」とされる神湯源泉を用いている。

湯は塩化物泉で、鉄分を含有している為黄土色に変色している。やや熱めながら、温もりも良くいい湯ではあるが、寂れきった施設が湯の良さをスポイルしてしまっている。
名前の通り湯に抱かれたかったのだが、それが果たせなかったことが非常に心残りである。
http://www5f.biglobe.ne.jp/~sparoad/estishimane.html

2013年11月25日
次なる目的地は、湯抱温泉です。

池田ラジウム鉱泉から再び国道375号線に戻り、南に進むと、国道沿いに数軒の小さな宿が建っているのが見えました。湯抱温泉はこの国道沿いと、更に少し山の中に入った場所とに温泉街が別れていて、もう一つの山中にある方の宿も見に行ってから、どの宿に立ち寄るか決めることにします。

国道沿いには温泉旅館が三軒あるとか書かれていたように思うのですが、私たちが来た時には多分二軒しか見つかりませんでした。廃業したのかな?

国道沿いの方よりも、こっちの温泉街の方が風情がありますね。

一軒目の中村旅館にて、本日の空室状況を尋ねるも生憎満室。ここはツレが調べて来た情報によると、有名な宿みたいです。日帰り入浴も頼んでみたんですが、そっちもアウトでした。

日帰り入浴が出来ない理由は忘れましたが、湯船にお湯が溜まってなかったのか、そもそも日帰り入浴自体受け付けていないのか。湯抱温泉のお湯は源泉温度が低いので、入るには沸かさなければならず、お客さんがあるって分かってる時でないとお風呂は準備してないのかもね。

二軒目の日の出旅館は玄関に鍵がかかっていて、廃業してしまったのかとも思ったのですが、建物は綺麗なので多分宿の人が出かけていただけかと思われます。

看板にあった電話番号に掛けると、どこかに転送されました。買い出しにでも行っているんでしょうか。
で、まぁ宿の方には誰もいないっぽいので日帰りは無理で、宿泊もアウトでした。


宿はショボいがお湯は抜群『神湯 なかだ』

仕方がないので国道沿いに引き返します。
山道を下ってすぐの場所にある、神湯 なかだという民宿のような宿。建物の前には、カフェみたいに黒板が置かれていて、見ると日帰り温泉を受け付けている旨に加え、空室ありますと書かれていました。

しかし、さすがに空室はあっても今から食事が準備して貰えるとは思えなかったので、日帰り温泉で宿の様子を見て、良さそうなら交渉してみることに。

玄関で声をかけると、フロントの奥から表情の読めないちょっと陰気くさい感じのするおじいさんが出て来ました。
日帰り入浴したいと伝えると、建物の奥にある風呂まで案内してくださいました。

嫌な空気が漂う神湯 なかだの館内

建物は国道沿いの一階から谷に向かって下に延びています。道から見えていた小さな建物からは想像も付かないぐらい中は広くて、部屋数も10部屋ぐらいあったのではないでしょうか。

地上から見たより館内は広い
しかし、建物の中はどんよりと重苦しい空気が立ち込め、廃墟のような独特なニオイを醸し出しています。

幽霊でも出そうな雰囲気

入り口には”空室あります”とあったけど、この感じではおそらく相当長い間この宿に宿泊客は来てなさそう。

お風呂は一番下の階の一番奥にありました。浴室は一つしか無いみたいでしたが、脱衣所は男女別で2つあります。しかし、女性用の方は使われていないようで、入り口は閉じられていました。

湯船は二つありますが、お湯が入っているのは片方だけ。源泉の湧出温度が低いので、加温するコスト面での問題なのか、湯船に一応温泉は溜まってはいたものの、温泉の注入が止められていて、かなりぬるまっていました。

蛇口をあけると熱々の温泉が湯船に注がれ始め、しばらく待つと適温に。

広い浴室にはシャワーが一つだけ。しかしこのお風呂、私一人だったら入るの相当怖かったかもね。実は後で人に言ったら、

「えっ?あの宿、何年か前に廃業して誰もいないはずですよ?」

とか言われたらキャーだわ。

こんなタイルだって、この浴室一面に貼るのは一昔前でも結構お金はかかったはずです。何でこうなった?

今や貴重な豆タイル

窓からは、裏を流れる小川が見えます。
お風呂からは裏を流れる小川が見える

しかし、対岸には他所の作業場みたいなのがあって、この日は祝日だったので誰もいませんでしたが、ひょっとすると平日はたまに人がいるのかも。多分、お風呂の前には木が植わってるので、そんなに丸見えになることは無いとは思いますが、女の人とかはちょっと外の目が気になるかも知れません。

神湯 なかだの温泉は、トリウム系元素含有量が日本一!
泉質はナトリウム-塩化物・ 炭酸水素塩泉。

しかし、この記事を書くのに神湯なかださんのことをちょっと調べていると、昭和20年にここの温泉がトリウム系元素含有量が日本一と判明したとあり、トリウムって何やねん?と調べてみると、何とタイムリーなことか小泉元首相の脱原発宣言で再び注目を浴びている、ウランやプルトニウムに代わる次世代の放射性物質とかなんとか。

昭和20年て考えてみるとかなり昔の話ですが、それでも凄いです。池田ラジウム鉱泉がラドン含有量日本最高クラスなら、こっちは今話題のトリウム含有量日本一ですからね〜、島根恐るべしですわ。

しかし失礼な言い方ですが、そんな凄いお墨付きを持つ宿が、何でここまで凋落してしまったんでしょう。やっぱり建物洋風に建て替えたから?いやでも、さっきの池田鉱泉も秘湯の肩書だけ見て行ったらだいぶガッカリな外観だったけど凄い流行ってたもんねぇ?

お湯は非常に良かったんですが、宿の方はお化け屋敷みたいで泊まる気にはいまいちなれず、日帰りのみで立ち去ることにしました。

そういや、以前行った奥会津の二岐温泉の大和館もこんな感じの空気感でしたが、何かしらの要因から、商売を盛り立てて行こうという気力さえも失ってしまった感じの宿でした。

玄関先のメッセージボードとかのセンスを見るに、この宿は先程出て来られた爺さん以外にももっと若い人がいそうな感じですけど、今のままだと先は見えてますね。
http://sanaefujii.com/sanbeonsen/

湯抱温泉 湯抱荘   75 郡司勇

湯抱温泉は過去に中村屋旅館しか入浴しておらず、ほかの青山旅館はいつも入浴のみ不可である。今回は川の対岸にある、湯抱荘に入浴した。

総計4560mgの重曹食塩泉(Na−Cl,HCO3)で炭酸分は928mgとわずかに炭酸泉に届いていない。鉄分が13mgで比較的多い。
17.6度の鉱泉である。PH6.1である。ここは浴槽が茶褐色に染まっているが、析出物は少ない。

湯は茶褐色に濁り、塩炭酸渋味で少金気臭である。

加熱掛け流しであるが、まだ湯が半分しか溜まっていなかった。湯は加熱で劣化しており、炭酸分も抜けている。鉄分が析出始めており赤褐色になっている。

湯抱温泉 なかだ   80 郡司勇

川沿いの道路際の小さな宿、なかだにも入浴した。こちらの分析表も湯抱荘と同じであるが湯が新鮮であった。透明、炭酸味強し少塩味、炭酸刺激臭あり。と観察した。

こちらの方が新鮮で、湯抱荘のように赤くなっていない。

また透明でクリアーな炭酸泉といった源泉の使い方である。同じく加熱していながら湯の感触が違った。地下の鄙びたコンクリート浴槽と一人用の小さな家族風呂で入浴した。
http://www.gunjion1000.com/?cat=35#pagetop

湯抱温泉 湯抱荘 2009-06-06

前回は、中村旅館でしたが、今回は、神湯なかだへ。
到着しましたが、営業をしていない様子。
どうやら廃業して、湯抱荘の一部として使用されているようです。

気を取り直して、となりの湯抱荘へ。
こちらが神湯を名のっています。
沸かし湯で、濃い目の茶褐色の湯ですが、やや新鮮味にかけるようです。
http://blog.goo.ne.jp/tohji_003/e/ff857749ee5b9d9fdadc37798f59167b

【閉館】神湯なかだ 湯抱荘 2012年4月 閉館
http://coiio.com/spa/printform.php?num=2864


神湯なかだ湯抱荘(2012年4月現在、営業休止中です)
http://onsen.nifty.com/cs/catalog/onsen_255/catalog_onsen003657_1.htm?area=07&pref=32&sflg=01

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4. 人麻呂が人生を終えた「鴨山」とはどこか? 斎藤茂吉が見つけた答えとは?


人麿がつひのいのちををはりたる鴨山をしもここと定めん (斉藤茂吉)  


柿本人麻呂終焉の地 鴨山の山頂風景
http://www.youtube.com/watch?v=gwjWWREQriQ    


湯抱温泉は戦国時代の頃から温泉が湧いたと伝えられているが、詳しいことは不明。
斎藤茂吉がこの地を訪れ、研究の結果万葉の詩人、柿本人麻呂の終焉の地であると発表した。それにちなんで、斎藤茂吉鴨山記念館がある。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%B9%AF%E6%8A%B1%E6%B8%A9%E6%B3%89



人麻呂終焉の地(湯抱)齋藤茂吉鴨山記念館
島根県邑智郡美郷町湯抱265−1
TEL 0855-75-1070

地図
https://maps.google.co.jp/maps?ie=UTF-8&q=%E9%BD%8B%E8%97%A4%E8%8C%82%E5%90%89%E9%B4%A8%E5%B1%B1%E8%A8%98%E5%BF%B5%E9%A4%A8&fb=1&gl=jp&hq=%E6%96%8E%E8%97%A4%E8%8C%82%E5%90%89%E9%B4%A8%E5%B1%B1%E8%A8%98%E5%BF%B5%E9%A4%A8&cid=12971884718205393185&ei=cF_3UrWmJ8bxkAWmxoHQDA&ved=0CIcBEPwSMAs


島根大田市からの国道375号線を南へ、中国山地に向かって走る。市街地から離れるにしたがって、村も民家もまばらな山道になる。中国山地はせいぜい1000m級でそれ程の高い山はないのだが、その懐に入るといつもながら山深さを感じる。
川沿いの谷間を縫うように進む道をしばらく進むと、湯抱温泉が近づく。

国道沿いに斎藤茂吉(さいとうもきち)の記念館がポツンと建っていた。駐車場には車はない。

玄関先では中年の御夫人が二人立ち話をしている。どう見ても近所の奥さん同士の井戸端会議だ。そのうちの一人が受付だった。実に長閑だ。そして、入館者は誰もいない。

館内に入るとすぐに説明が流れ出す。全て有難い茂吉先生の話だ。展示もほとんど茂吉の遺品や関連のものばかりだ。茂吉記念館なのだから当然といえば当然だが、どうも期待していた説明や解説がない。

そもそも、何故ここに斎藤茂吉の記念館があるのか。

斎藤茂吉といえば万葉歌人の柿本人麻呂(かきのもとひとまろ)研究でも名高い昭和前期を代表する歌人だ。文学史に全く興味がなくてもそれくらいは知っている。一般には、モタさんの愛称の斎藤茂太と、どくとるマンボウで有名な北杜夫(きたもりお)の父という方が通りが良い。余談だが茂吉と茂太、北杜夫の親子三人とも全員が精神科医だ。どうやら茂吉は頑固親父だったらしく、息子を自分と同じ精神科医にしたらしい。

生まれは山形県上山(かみのやま)市。記念館があるのは生家や青年時代を過ごした地なのが普通で、生家近くの公園内には斎藤茂吉記念館が建っているはずだ。名前は似ているが、ここは斎藤茂吉「鴨山」記念館。この「鴨山」がキーポイントで、それに関する展示を期待していたのだが、触れ方が非常に弱い。

柿本朝臣人麿(かきのもとあそんひとまろ)が石見国(いわみのくに)に在(あ)りて死(みまか)らむとする時、自(みずから)傷(かなし)みよめる歌一首

鴨山(かもやま)の磐根し枕(ま)ける吾(あれ)をかも知らにと妹(いも)が待ちつつあらむ(2巻-223)

私は鴨山の岩を枕にして横たわっているのだが、それを知らずに妻は私を待っているのだろうか。多分そんな意味の歌だ。

万葉集には歌聖とされる柿本人麿の死に関する歌が五首載っている。茂吉はその歌を手がかりに鴨山考という論文で、柿本人麿終焉の地の鴨山がここ湯抱にあると発表したのだ。

石見のや高角山 ( たかつのやま ) の木(こ)の間より我が振る袖を妹(いも)見つらむか(2-132)

(石見の高角山の木の間から私の振る袖を妻は見ただろうか)

人麿が大和へ戻る時に妻との別れを惜しんだこの歌の高角山の場所もそうだが、古来より鴨山の場所は諸説あった。主な場所は益田市高津沖鴨島説、浜田市亀山(鴨山)説、江津市神山説などでそれぞれに伝承もある。特に益田には伝説が多く、鴨島は沈んだとされる言い伝えもあり興味深い。

しかし、茂吉は伝説など全く伝わっていない湯抱を人麿終焉の地だとする説を展開し主張した。昭和の始め頃だ。もちろんそれまで鴨山湯抱説を唱えた人は誰もいない。

それに対して昭和も後半になって梅原猛(うめはらたけし)が「水底の歌」で、茂吉の鴨山湯抱説を強烈に批判する。この本は当時かなり話題になった。

鴨山考は論文なので一般人には縁がないが、梅原猛の作品は一般の出版物なので親しみやすい。彼の文章は読みやすく、次々と畳み掛けるように批判の矢を繰り出す。ただ、理論というより感情に訴えるような所が多々あり、論文の姿をしたフィクションといった内容の部分も多い。そのため学術論文と見るのは少し無理がある。水底の歌でも後半の柿本人麿の死因を展開する部分は特に理論が弱い。それでも梅原節と呼ばれる独特の作品は楽しいので、かなり読んだ。

鴨山考を読んでもいない素人が言うべきことではないが、個人的には鴨山湯抱説には同意できない。ここには柿本人麿伝説が全くないのが致命的だ。どこにも伝説がないのなら別だが、益田、浜田、江津などにはちゃんと伝説が残っている。もちろん伝説が全て正しいとは思ってない。明らかに伝説の方が事実より数が多い。それは、些細な事柄や物であっても、それを神仏や著明な歴史上の人物、事件に結び付けたい心理が働くからだ。しかし、だからこそ、伝説もないような場所には事実はなさそうな気がするのだ。

梅原猛が批判するまでもなく、最近では鴨山湯抱説は学会でもあまりぱっとせず、むしろ顧みられない状態らしい。皆、少し強引過ぎると思ったようだ。茂吉が健在の時は、万葉研究の重鎮の異見を無視することも出来なかったのだろう。

ここへ来れば茂吉の鴨山考の内容をかなり詳しく知ることが出来ると思ったのだが、どうも、そこに重点は置かれてないようだ。意図的に少し避けている様な気もする。
しかし、記念館の意味は鴨山なのだから、強引だろうと何だろうと、もっと全面に出してもいいのではないだろうか。

受付の婦人が、退色しつつある壁に掛けられた写真で鴨山を説明して下さったのが唯一の収穫だった。
鴨山公園に行くなら、小さな橋を渡ったところに空き地があるのでそこに停めると良い、とも教えて頂いた。

ここは入館料が不要だ。それでも入る人は数少ないだろう。話しからは、どうやら文学部の学生さんなどが時々来るらしい。
http://blogs.yahoo.co.jp/kannon1011/53123782.html

行って見たところ 湯抱 _ 人麻呂は、ここで死んだのか!

「斎藤茂吉先生の鴨山は、ここなのです」

茂吉の湯抱鴨山説は、それまでに長らく信じられてきた終焉の地、益田市を否定する衝撃的な発表であったためか、今までに多くの人が湯抱鴨山を訪れている。
http://mujin.at.webry.info/201311/article_1.html
http://mujin.at.webry.info/201311/article_2.html
http://mujin.at.webry.info/201312/article_1.html
http://mujin.at.webry.info/201312/article_2.html
http://mujin.at.webry.info/201312/article_3.html
http://mujin.at.webry.info/201312/article_4.html


万葉集巻2の挽歌には、柿本人麿の死に関連する、次の5首の歌が載っています:


223 柿本朝臣人麻呂在石見國臨死時自傷作歌一首
(柿本朝臣人麻呂が石見の国で死に臨んだ時、自らを傷んで作った歌一首)

鴨山之  磐根之巻有  吾乎鴨  不知等妹之  待乍将有

鴨山の 岩根しまける 我れをかも 知らにと妹が 待ちつつあるらむ
かもやまの いはねしまける われをかも しらにといもが まちつつあるらむ

・・・・・・・・
鴨山の岩を枕に
横たわり死のうとしている私を
何も知らずに妻は待ち続けているのだろうな
・・・・・・・・

224 柿本朝臣人麻呂死時妻依羅娘子作歌二首
(人麻呂の死の報を受けた妻、依羅娘子(よさみのをとめ)の歌)

<且>今日々々々  吾待君者  石水之  貝尓 [一云 谷尓]  交而  有登不言八方

今日今日と 我が待つ君は 石川の 貝に [一云 谷に]交りて ありといはずやも
けふけふと わがまつきみは いしかはの かひに[たにに]まじりて ありといはずやも

・・・・・・・・
今日か今日かと私が待っているあなたは
石川の貝に(谷に)混じって
倒れているというではありませんか
・・・・・・・・

225(柿本朝臣人麻呂死時妻依羅娘子作歌二首)

直相者  相不勝  石川尓  雲立渡礼  見乍将偲

直の逢ひは 逢ひかつましじ 石川に 雲立ち渡れ 見つつ偲はむ
ただのあひは あひかつましじ いしかはに くもたちわたれ みつつしのはむ

・・・・・・・・
直接お会いする事はもうできないのですね
せめて石川に霧雲のかかるとき
その霊雲を仰ぎながらお慕いしましょう
・・・・・・・・

* (雲は霊魂の具像化したものと考えられていた)

226 丹比真人[名闕]擬柿本朝臣人麻呂之意報歌一首
(丹比真人(たぢひのまひと)柿本朝臣人麻呂の意に擬えて応えた歌一首)

荒浪尓  縁来玉乎  枕尓置  吾此間有跡  誰将告

荒波に 寄り来る玉を 枕に置き 我れここにありと 誰れか告げなむ
あらなみに よりくるたまを まくらにおき われここにありと たれかつげなむ

・・・・・・・・
荒波に打ち寄せられる玉石を枕に
私がここにいると
誰か妻に告げてくれるだろうか
・・・・・・・・


227 或本歌曰(或る本の歌に曰く)

天離  夷之荒野尓  君乎置而  念乍有者  生刀毛無

天離る 鄙の荒野に 君を置きて 思ひつつあれば 生けるともなし 
あまざかる ひなのあらのに きみをおきて おもひつつあれば いけるともなし

・・・・・・・・
(都から)遠くはるかな荒野の地に
あなたを置きざりにしたままで
それはもう生きた心地もなく
こうして想い続けているのです
・・・・・・・・

[左注]右一首歌作者未詳 但古本以此歌載於此次也
(この歌の作者はいまだに明らかではない、しかし古本ではこの歌をもってここに置く。)
・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・
 

歌人斉藤茂吉は、この5首のはじめの3首にもとづいて、探索を繰り返し、ついに人麿終焉の地を島根県邑智郡邑智町湯抱にある鴨山と決定しています。
http://www.geocities.jp/yasuko8787/0x-t4.htm


歌人斎藤茂吉は終生人磨終焉の地を追い求めています。

人磨終焉の地は? 
人麿の死の状況を理解しなければならない。
人麿の妻、依羅娘子(生没年未詳)の歌には「石川」という川が出てくる。
人麿は、石川という川の近くの鴨山で死んだことになる。石川はどこにあるのか?

鴨山即ち人麿の終焉(708-715)の地は一体どこかと斎藤茂吉はこの「幻の山」を捜し求め て石見の山野を何度も実地踏査しました。

茂吉は昭和12年1月7日、ここ粕淵村湯抱の苦木虎雄氏の手紙により、粕淵の地から3キロ離れた湯抱の奥に鴨山という名の山があることを知ります。

湯抱で茂吉が何度も旅装をといた青山旅館には茂吉の泊まった部屋が今もそのまま残されています。今尚生き続ける人麿の心をそして茂吉を偲ぶため、この湯抱を訪れ茂吉の泊まった部屋を指定して泊まる遠来の客もあるといいます。

茂吉は、新しい鴨山の発見を、歌に


年まねくわれの恋ひにし鴨山を夢かとぞ思ふあひ対ひつる

我身みづから今の現(うつつ)にこの山に触りつつ居(お)るは何の幸ぞも

鴨山は古(ふ)りたる山か麓ゆく川の流のいにしへおもほゆ

「湯抱」は「湯が狭(かひ)」ならむ諸びとのユガカイと呼ぶ発音聞けば


昭和十五年、茂吉が彼の第十二歌集「寒雲」にのせた歌です。最初の二首は、鴨山にめぐり合った喜びを語ります。鴨山はやはり古びた山、人麿の死せる山は、湯抱は湯ケ峡、つまり石川の峡でなくてはならなかった。

茂吉は長い間探し求めつづけた恋人にめぐり合ったのに、不安が心をかすめているかに見えます。

懐疑を止め、この地を鴨山と定めることにしよう。
人麿がつひのいのちををはりたる鴨山をしもここと定めむ  ここに鴨山の地を定めた。
http://homepage2.nifty.com/stn/c16yugaka.html


斎藤茂吉 「鴨山考」

この歌の句に「荒浪に寄りくる」などとあっても、直ぐ人麿が海辺で死んだなどと誤魔化されてはならない。

この歌も、次の「夷の荒野」の歌も、擬歌で、空想の拵(こしら)へものであるから、全体が空空(そらぞら)しく、毫も対者に響いてくるものがない。

此等の擬歌と人麿の一首乃至娘子の二首との差別を鑑別出来なければ、到底、鴨山のこと石川のことを云々するのはむずかしい。

抒情詩としての歌の価値はごまかしの利かぬ点にあるから、従って鑑賞者は眼光紙背に徹する底の修練を以ってそれに対はねばならぬのである。

従って、「石川の峡」説は動揺せず、やはり山間を流れる川といふことになるのである。

それから、丹比真人といふ者が、仮に国府あたりにゐて詠んだとするなら、かういふ遊戯的な擬歌などを作る者は、人麿と奈何の関係にあったものか、実に怪しからぬ者で此は殆ど問題にならない。   

以上の如くであるから、私が「鴨山考」を立つるに際してこの二首を眼中に置かなかった。
これまでの学者が、かういふ邪魔物をも念頭に置いたために正当の判断がつかなかったと謂つていい。

ただかういふ二首の存在する価値あるのは、この二首を作る頃すでに人麿に関する史実が朦朧としてゐて、また既に戯曲化され物語化されてゐたといふことの証拠となる点にある。

それゆゑ、人麿の史実を考察するに際して邪魔するのであるが、人麿の歿処の如きは、必ずただ一つ、欠くべからざる場処があるのであるから、その一処を飽くまで求尋しようとする者は、さういふ邪魔物は思ひきって除去してかからねばならぬ。
http://www.geocities.jp/yasuko8787/0x-t4.htm
                
          

               


梅原猛は斎藤茂吉の示した、柿本人麿の亡くなった鴨山という地が石見国邑智(おうち)郡の粕淵の地であるとする説の矛盾点を挙げ、柿本人麿の晩年の歌に“水底”や“死”に関するイメージの多いことを中核に、状況証拠を挙げ、鴨嶋という海上の小島に流罪となり、亡くなった大胆な説を挙げる。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%B0%B4%E5%BA%95%E3%81%AE%E6%AD%8C


梅原猛『水底の歌』
http://www.amazon.co.jp/%E6%B0%B4%E5%BA%95%E3%81%AE%E6%AD%8C%E2%80%95%E6%9F%BF%E6%9C%AC%E4%BA%BA%E9%BA%BF%E8%AB%96-%E4%B8%8A-%E6%96%B0%E6%BD%AE%E6%96%87%E5%BA%AB-%E6%A2%85%E5%8E%9F-%E7%8C%9B/dp/4101244022

鴨山五首は一組で人麿の最後を語っている

……私のいおうとすることはまだ多くの人には分かるまい。私は驚くべきことを語ろうとしている。しかも、多くの人は私のいおうとすることを聞くべき耳を、まだもたないであろう。

私は茂吉説の批判を通じて、徐々に私のいうべきことを語りつつ、読者の耳を驚くべき論にならさねばならない。……

『万葉集』の歌と詞書を尊重する限り、人麿の死は、五首の歌とその詞書の正しい解釈の上に、理解されなくてはならない。

しかるに茂吉は、五首のうちの二首、つまり丹比真人の作とされる一首(0226)と、彼の作とも他人の作とも考えられる一首(0227)を、完全に無視してしまう。……

丹比真人の「荒浪に寄りくる玉を枕に置きわれここにありと誰か告げなむ」という歌は、明らかに海のイメージである。

この、海で死んだことを暗示しているような歌は、山峡に人麿の終焉の地を求める茂吉説にとって明らかに都合が悪い。

そして、都合の悪い資料はできるだけ排除するのが、あまりにも自己意志に忠実すぎる茂吉天皇の、『万葉集』解釈の絶対的原則であった。

茂吉よ、あなたはいったいどんな権利があって、こういう馬鹿げたことをいうのか。
『万葉集』は、丹比真人某という、名さえもはっきり名のることをはばかる人に歌を歌わせて、人麿の死に方をそれとなく暗示しようとしているのである。

しかるに、あなたにはさっぱりそのことが分からず、この悲痛な言葉も、あなたの心には豚の鳴音のようにしか聞えてこないのだ。

しかも、さらに悪いことには、あなたはこの言葉が理解できないことを、あなたの無知と鈍感のせいにせず、作者・丹比真人のせいにするのである。

こういう遊戯的な擬歌など作るのは実にけしからぬ者で、問題にはならないとあなたはおっしゃる。しかし、擬歌という言葉の深い意味をあなたは知っているのか。

真実は必ずしもいつもそのまま語れるとは限らない。真実を語れないとき、人は擬歌をつくって、ひそかに真実を伝えようとするのである。

その真実が、あなたには見えない。眼光紙背に徹する底の修練をつんだというあなたは、一体何を見ているというのであろう。

あなたの眼光は、紙背どころか紙上からはみ出してしまって、妄想ばかりを見ているのであろうか。

私は詩人が妄想にふけることをとがめようとは思わないが、あなたの妄想があまりにも散文的であることを悲しむのである。

茂吉よ、あなたは『万葉集』から、少なくとも二首を完全に除外しようとする。四千五百三十余首におよぶ『万葉集』のうちの二首ならば、そうたいしたことではないかもしれない。
しかし、人麿の死を直接に解明できるのは、わずかに五首である。その五首のうちの二首を、あなたは全く除外、抹殺してしまおうというのだ。

あなたの口吻は全く専制主義者の口吻である。自己の命令に従わない、自己の意にそむくものは、すべて抹殺せよ。

それはまさしく専制主義者の鉄の意志であるが、あなたもまた鉄の意志をもっていう。「人麿の死を語る五首のうち、二首を抹殺せよ」と。

何のためか。あなたの「鴨山考」を絶対の真理とするために。

あなたは折口一派を、歌の詞書を無視するという理由で批難したではないか。

しかし今、あなたは詞書ばかりか歌そのものまで抹殺しようとしているが、それがはたして『万葉集』と柿本人麿を尊敬する行為であろうか。

私は、歌の本文の抹殺まで主張するあなたの詩人としての良心を、このような歌の虐殺書をほめたたえた学者たちの学問的良心と共に、根本的に疑わざるをえない。
http://www.geocities.jp/yasuko8787/0x-t4.htm

かつて高津の沖合いに鴨島という島があったが大地震により陥没した。
人麻呂は鴨山(鴨島の山)で亡くなったとされている。

このあたりの沖合いに鴨島があったとされている。

文化8年(1811)建立の高津松崎の碑(碑文)

石見の国高津の沖に鴨島となんいひて大なる島山あり。

神亀元年甲子三月十八日柿本のおほん神かむさりませし所にて御辞世のやまと歌、萬葉集、拾遺集にのせられたり。此所に御廟尊像は自らつくらせ給うとなん寺をば人丸寺と名づく。

都より北海に渡海の船、此地によせ来り、賑わしくさかんなりし地なりしに、後一条院の御宇、萬寿三年西寅の五月、高波のため彼の島をゆりこぼたれ、宮寺を初め民屋残りなく海中に没しぬ。
http://blowinthewind.net/manyo/manyo-kamoyama.htm


石見の国・柿本人麻呂の旅

 人麻呂は言うまでもなく七世紀を代表する歌聖である。平成五年十二月、私は先輩とともに石見の地(現・島根県西部)を訪れた。目的は人麻呂の死に場所をこの目で確かめるということであった。
 
  鴨山の磐根し枕ける吾をかも知らにと妹が待ちつつあらむ (巻二・二二三)    

 これが彼の辞世歌とされる。歌の意味は

「鴨山の岩を枕にして行き倒れている私なのに、何も知らず妻は私の帰りを今日か今日かと待ち焦がれていることであろうか。」

という意だが、その詞書きに

「柿本朝臣人麻呂の石見の国に在りて臨死らんとせし時、自ら傷みて作れる歌」

とある。この「石見の国」の「鴨山」を巡っては昔からさまざまに考察がなされてきた。

 アララギ派の大歌人・斎藤茂吉は石見の邑智町湯抱の鴨山であろうと推定し、懐疑の哲学者・梅原猛は益田市高津沖合八百メートルの所に万寿三(一〇二六)年の大地震と共に陥没した鴨島のことであろうと断定した。加えて浜田市亀山のことであろうとする説、その他、同市国府付近説等々、まことに枚挙にいとまがない。

 結局のところよく分からないということであるが、どうやら石見の地は人麻呂ゆかりの地が多くあるということだけは確かである。ならば、と万葉の世界を求めて我々は旅に出た。

 早朝六時に岡山を発し、山陽自動車道から浜田自動車道を経由しておよそ四時間半、まずは益田市高津の柿本神社へ。

人麿の像

 この立派な神社には人麻呂の巨大な銅像がある。エメラルドグリーンに輝く人麻呂はやや奇怪にも思えたが、とりあえずは記念写真を。右手に筆を執り、左手に料紙を持った人麻呂は備前の国よりはるばるやって来た我々を迎えて威風堂々の感があった。

 続いて境内にある宝物館を拝観させてもらう。拝観料二百円。ここには人麻呂を描いた随分多くの奉納額や掛け軸がある。やはり石見は人麻呂の里であった。「人丸さん」信仰の深さがありありと知れる。ちなみにその御利益は、主に火難防除と安産にあるらしい。「ひとまる」が「火止まる」、「人生まる」とも通じるからというのがその理由。これを下手な洒落と切り捨ててはいけない。言霊信仰甚だしき頃のありがたき思想である。

 ひと通り見た後、裏庭の休憩所へ。梅原氏の著書『水底の歌』が置いてある。
益田市は梅原説を採る。益田市観光協会作成の観光案内地図には「人麿終焉の地・鴨島趾」と記されている。庭の小高い所からはその鴨島跡も眺望できるが、そこには梅原氏のおよそ達筆とは言えぬ筆跡で「鴨島遠望地」の碑が建てられていた。

 さて、さきほどの売店には同協会発行の『柿本人麻呂』という本があった。著者は矢富巌夫氏。郷土史家・矢富熊一郎氏のご子息であろう。この書はおそらくこの地でしかなかなか手に入らぬに違いない。是非とも買いたい。ところがここに店番の人は誰もいない。ガラスケースには鍵がかかって、手に取って見ることもできぬ。時刻は十一時、おそらく早い午餐をとっているのであろうか。喉から手が出る思い。口惜しく思った。

 後ろ髪を引かれる思いを「後でもう一度来ればいい」と慰めて次なる目的地へ。

  人丸ハ天武天皇御時石見国戸田郡ヨリ化生スル人也   (『古今集註』)
 
 松崎丘に立つ人麻呂碑にも立ち寄った後、日本海に沿う国道一九一号を走って戸田の柿本神社へ向かう。途中道路工事のために通行止めとなっており、予定以上に時間がかかった。少し離れた所に車を停めてしばらくは徒歩。こういう不測の事態も旅にはあってよい。往時の人麻呂もこの辺りを歩いたに違いなかろう。山合いの田舎道を背中を丸めて二人歩く。道端に「戸田人麿クラブ」の立て札あり。歌聖の歌の響きは現代まで連綿と継承されていた。けだし老後の慰みに作歌を趣味とする地元の人々の集まりであろうと推測する。

戸田の柿本神社全景

 やがて、今では鮮やかな朱を失った鳥居をくぐり、木々に囲まれた石段を登ってゆくとそこに戸田柿本神社はあった。益田のそれと比べると、こちらの方はずっと神さびた趣がある。境内には我々の他に参詣者はない。鈍い音を立てて鈴を鳴らし柏手を打つ。先輩は二度目の参拝。記帳を開いて以前訪れた際に記した自らの名を確認している。杉木立の中から小鳥のさえずりが響く。日常の喧噪を離れ、万葉の昔日に戻る。散り敷く落ち葉の黄に陽光が射し、暫時時の過ぎるのを忘れるにしくはない。

 裏庭の土蔵には「柿」という文字の入った南京錠が、悠久の時間を封じ込めるかのごとく堅くはめられていた。

  人麻呂出生当村小野といふ所に語家と云ふ民あり。人麻呂此家にて生る。 (戸田柿本人麻呂神社明細帳)
                        

 この神社の参道近くにある綾部氏宅がそれである。代々「語家」を称した綾部氏は大和国で柿本氏に仕えていたが、石見国に下向した時、追従して小野郷戸田に住んだ。後年に及んで柿本某は語家の娘を伴侶として人麻呂を産み、語家がこれを養育したという。現在、第四十二代の綾部正氏が当神社の宮司を受け継いでいる。先代の折に敷地内にある人麻呂の墓所を発掘調査した。伝承では人麻呂が鴨島で没した後、綾部家の者がその遺骨を持ち帰り、ここに埋葬したという由。昭和五十二年に梅原氏を団長とする四十人余りの調査団は、池田弥三郎氏ら錚々たる面々の立ち会いのもと、この墓所を掘り返したが、その人骨を得ることはできなかった。

 我々が墓所の前で記念写真を撮っていると、何と前述の綾部宮司がそこへ現れた。優しく声を掛けていただき、名刺まで賜った。その名刺には「人麻呂生誕の地」と記されてあった。コートの内ポケットに大切にしまい込み、戸田の地を後にした。

  荒波に寄りくる玉を枕に置きわれここにありと誰か告げなむ (巻二・二二六)    

 昭和四十八年三月、茂吉に対する激烈なる批判の書が刊行された。前出梅原氏の『水底の歌―柿本人麻呂論―』である。書中、氏は茂吉に対する激しい批判を述べ、鴨山は高津沖の鴨島であると主張した。

 その鴨島の陥没している辺りは今でもひときわ波が高く立ち、白く水泡が沸いているという。ところが我々が訪れた折は寒風激しくどこもかしこも白波が立ち、標示板の地図を見ても皆目見当がつかなかった。

 万寿三(一○二六)年、大地震による津波がこの島を襲い、益田・高津の両川によって作られた平野の一部分にも浸水した。その時の推定マグニチュード七・七。関東大震災が七・九であったというので、その激しさが伺われる。

梅原猛推定の鴨島・看板

 ところで梅原氏らはこの海底をも調査した。十日間に及ぶ調査で実際に海底に潜水したダイバー達は口をそろえてこの辺りが島であったことを確信したと述べた。ただし、明確な人工物は発見されなかった。人工物が発見されない限り、ここに人々が住んでいたという証明にはならない。

 平成四年、東大理学部助手の松井孝典氏を団長とする「鴨島海底学術調査団」が今度は人工衛星・超音波・レーダーなどのハイテク機器を駆使して調査を行った。その結果はよく知られていないが、益田市ではこの鴨島こそが人麻呂の死に場所だとしている。

 さて容赦なき強風のため、海岸を後にして再び高津柿本神社の休憩所へ。既に午後三時。ところが依然留守。一体どうなっているのだろう。もうこの本を買うことはできないものと断念する。

 気分を切り替えて万福寺へ。ここはもと安福寺と称し、益田五福寺の一つであったが、これも万寿の大津波によって流没したがために現在の地に移築されて寺名を万福寺と改称した。庭園は雪舟作で、心字池に築山を配した石庭が見事である。

 さらにここにはその際漂着した流仏三体としゃれこうべが安置されている。三体とは観世音菩薩・持国天・多聞天の三体であるが、激しく流されたのであろう、木彫の至る所が丸く削り取られていた。一方のしゃれこうべの方は生々しくその形を留め、先輩は恐る恐るビデオに収めていた。

 外は忽然として天候の変化を催し、小雨が静かに降り始めていた。山陰に行くには傘だけは忘れてはならぬ。戸田では陽光が射していたが、ここでは雨。これは流された仏の慈悲の雨か、はたまた惆悵と泣く髑髏の落とす涙か。石庭をしばらく眺め、かつてこの付近に起こった大惨事に思いを馳せつつ焼香す。

  人麻呂はその実像はようとしてわからず、あたら虚像ばかりが山野を彷徨させられて、容易にわれわれの前に姿を現そうとしない。
(矢富巌夫『柿本人麻呂』あとがきより)
                      

 いよいよ第一日めの行程を終えることになった。これで益田市を離れることになる。それでは土産を、ということで、まずキヌヤというデパートで「越の人麿」という銘菓を買い、地元の酒屋で清酒「人麻呂」を買った。まずまず意に叶った代物が手に入り満足するが、やはり悔恨の情を誘うものは、高津柿本神社で買えなかった件の一書である。

『柿本人麻呂』の本・表紙

 同行二人、残念な気持ちで宿へ向かおうとしたその時、我々の目に飛び込んできたのは「益田駅前観光案内所」の看板であった。両人ピンと来るものを覚え、道路脇に停車して先輩が見に行ってくることに。ここから先はその報告をそのまま記す。

 ―案内所に入るや否やかの一書が置かれているのを発見し、即座に財布をポケットから出そうとしたその瞬間、案内所のご令嬢から「よろしければ手に取ってご覧下さい。」という声。こちらは喉から手が出る思いですぐにも購入したいのに、そう言われれば「手に取ってご覧」にならねばならぬ。すでに目はウロウロと落ち着かず、早く欲しくてたまらない。
「早く買わせてくれ……。」

 しかしそのはやる気持ちを無理矢理に押さえつけ、しばらくは頁をめくる。内容など頭に入ってこない。とにかく買いたい。―
 やっと買うことを許された先輩が満面の笑顔で高々と本を振りかざして車に戻ったのは、およそ二十分後のことであった。

 さて、ここから本日の宿泊地温泉津までどのくらいかかるのであろう。時計は四時半が近くなっている。浜田、都野津、江の川を抜けておよそ七、八十キロはあるだろう。遅くなることを心配して宿舎「長命館」に電話を入れる。宿のご主人から「二時間はかかりますよ。どうぞ急がず安全にいらして下さい。」というありがたいお言葉。島根は東西に長い。ここから反対に西の方へ同じ距離を走れば下関近くまで行ける。

 それにしてもずいぶん遠かった。長命館に着いたのはご主人の言うとおり六時半であった。

 その晩は芋の子を洗うほど狭く、熱湯地獄のような温泉に入り、二人で夜中まで文学談義を。同時に翌日の旅程も練る。朝早く出発しなければとても回れそうにない。湯抱から先に行くか、江津、都野津から攻めるか。道路マップを広げてビール片手に語り合う。これが楽しい。旅の楽しみは就寝前の語らいに尽きる。二人ともよく飲んだ。どうやらお互いに眠りに落ちるのにそれほど時間はかからなかったようだ。
 
  人麿がつひのいのちををはりたる鴨山をしもここと定めん (斉藤茂吉)        

 七時起床。八時半出発。まずは湯抱温泉へ。昨夜の長時間にわたる論議の末、まずは湯抱で茂吉の記念館を訪れようということに決定していた。

 邑智町湯抱までは一時間はかかる。冬の冷え切った朝、山間の靄にけむる道をゆっくり走る。途中、石見銀山や大森代官所跡を通過してようやく到着。

 斎藤茂吉記念館は平成三年に完成したばかりの新しい建物であった。大きくはないが、周囲の風景と溶けあった美しい建物である。地元の老人が案内役を務めている。実は私、これまで梅原氏の『水底の歌』をずっと旅の案内書として手にしていたが、さすがにここではしまい込まざるを得なかった。この地では茂吉は神であり、絶対なのであり、そして確実に人麻呂はここにある「鴨山」で死んだのだ。茂吉に忠誠を誓った案内役を前に、この本は異端書へと変貌する。

「梅原さんは哲学者ですから。」

 一言のもとに切り捨てられた。これは相当に注意せねばなるまい。茂吉以外の説はここでは口にしてはならない。

 ところで茂吉も最初は江の川辺りに「鴨山」を見ていた。昭和九年、その著書『鴨山考』において鴨山は邑智郡粕淵村の津目山(角目山)であると推定し、同郡亀村は、人麻呂の頃には加茂(鴨)と言っていたのだろうとした。人麻呂以来の大歌人・茂吉の言うことに逆らう者は誰もなく、その著書は次々に版を重ねていった。

 ところがその三年後、衝撃的な手紙が茂吉のもとに届いた。同郡粕淵村大字湯抱の苦木虎雄氏からのものであったが、その内容は苦木氏の住む湯抱に「鴨山」という山があるというものであった。

 茂吉はこの青年からの手紙に即座に反応し、現地に赴いた。そしてこちらが真に人麻呂の没した所と変更した。

 今、その鴨山が見渡せる所に鴨山公園がある。さきほどの茂吉の有名な歌碑も建てられている。これは茂吉最晩年の自筆によるものらしい。

 さてこれも彼の実相観入の方法なのかどうか。

  石見のや高角山の木の際よりわが振る袖を妹見つらむか  (巻二・一三二)     

 湯抱から江の川を北に下る。今では上流にダムができたために水量が減少したが、かつては豊富な水をたたえた川であった。茂吉はこの川が「石川」であると考えた。人麻呂の辞世の歌に対する返歌として、妻の依羅娘子が

「あなたは石川の貝に交じって倒れているというではありませんか。」

と答えた、あの「石川」である。さきほどの鴨山の近くを流れるこの川を一時間余り下り、我々は江津市の高角山(「島の星山」、「星高山」とも)へ到着した。

 四七○メートルの高さを持つこの山の中腹にも柿本神社がある。その近くには人麻呂の歌碑。神社は小さな祠程度のものだが、一方の歌碑は大きい。畳二枚分はあろうかというものだ。碑には人麻呂が浜田市にあった石見国府を後にして上京する際、この高角山の山道を辿りながら妻との別れを惜しんで詠んだ歌が記されている。

 見晴らしがよく、日本海が見下ろせる。海は近い。山を下り昼食を軽く済ませた後、都野津へ。ここにも柿本人麻呂神社がある。すぐそばには人麻呂が植えたという言い伝えのある松もある。県の天然記念物にも指定されているこの松は高さ十四メートル、根本の周囲六メートルと枝を広げて空を覆い、もし伝説が本当だとすれば、千三百年もの長い間ここにずっといたことになる。

 当時、地方の国府に赴く役人は妻を連れて行くことができなかった。ちょうど人麻呂は妻を失っていたこともあって、このつの(「つぬ」とも)の里の土豪の娘のもとに通った。その娘が前出の依羅娘子である。これを妻に迎えて二人はここに住んだと言われている。松のそばには神社があり、その脇には犬養孝氏揮毫の「祭神はふたり」という碑が建てられている。

石見の海 角の浦廻を 浦なしと 人こそ見らめ潟なしと 人こそ見らめ……    (巻二・一三八)    
 

 さていよいよ旅を終える時が来た。都野津から途中、石見海浜公園にある沢潟久孝氏の揮毫した歌碑にも立ち寄って、浜田市の畳ヶ浦へ。

畳が浦・千畳敷

 千畳敷とも呼ばれるこの海岸は、岩盤が広々とひろがっており、ずいぶん海の方へと歩いてゆくことができる。両日にわたる旅の最後の地ということもあって、ここで人麻呂の歌を朗詠してみたくなった。ここで歌うのはやはり石見相聞の有名な長歌であろう。この長歌は本当に力強い恋の歌だと感じる。そして大好きな歌の一つである。
 やや長くなるが全体を載せることにする。


  石見の海 角の浦廻を 浦なしと 人こそ見らめ 潟なしと 人こそ見らめ
 よしゑやし 浦は無くとも よしゑやし 潟は無くとも 鯨魚取り 海辺を指して
  和多津の 荒磯の上に か青なる 玉藻沖つ藻

  朝羽振る 風こそ寄せめ 夕羽振る 浪こそ来寄せ 浪の共 か寄りかく寄る
 玉藻なす 寄り寝し妹を 露霜の 置きてし来れば この道の 八十隈毎に
  万たび かへりみすれど いや遠に 里は放りぬ いや高に 山も越え来ぬ
 
夏草の 念ひ萎えて 偲ふらむ 妹が門見む 靡けこの山   

 人麻呂は冒頭にまず大きく石見の海を描き、続いて角の浦を点出する。そこはいとしい依羅娘子の住む浦辺であった。これといった浦もなく潟もない平凡な浜であるが、しかし人麻呂にとっては愛する妻の里なのだ。まるで波にゆらめく玉藻のごとく寄り添った妻を、今こうして後に残して自分は京へと戻らねばならぬ。曲がりくねった山道を通ってこの高角山を越えようとした時、何度も振り返ってみたが、もうすでに妻のいる家の門は見えなくなってしまった……。 

哀切極まりない、その惜別の情が思わず口からほとばしり出た。「靡けこの山」―この高角山全体をどこかへ吹き飛ばしてほしい。愛する妻の家が見たいから。―

 冬の日没は早い。太陽はすでに西に傾こうとしていた。この両日、人麻呂の死に場所を自分たちの目で確かめようとしたが、とても叶うことではない。それよりも万葉の世界に少しでも浸ることができたのは何よりも幸福であった。この際、人麻呂の死に場所などどうでもよい。歌聖の気高き歌の数々を心に聴き、それを育んだ素晴らしき風景を目で確かめることができた。日常の塵網から解き放たれて、万葉の原風景に邂逅し得たことが嬉しい。
http://ww1.tiki.ne.jp/~sinica/hitomaro.htm

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5. 湯抱温泉「中村旅館」

中村旅館
島根県邑智郡美郷町湯抱315-3
電 話  0855-75-1250


中村旅館は昼食付き立ち寄り湯を最近はじめられたんですよ(^_−)−☆
今度、是非いってみてくださいねー!
Posted by YOOMI at 2013.08.24
http://shifukuonsen.blog94.fc2.com/blog-entry-606.html



日帰り入浴+昼食: 2名様以上からご利用頂けます。
お一人様2,000円税別〜(要確認・事前予約必要)

日帰り入浴+昼食のプランは当面の間土日祝日のみの受付とさせていただきます。
また合わせて雪の多い冬季(1〜2月)に関しましてはお問い合わせください。

定休日 不定期

宿泊プラン:1泊2食10,000円
      湯治1泊3食 7,000〜8,000円
      1泊朝食付 6,000円
      1泊素泊まり5,000円
(各消費税・サービス料10%別+入湯税150円)

バス・トイレは共同
浴室は大浴場が一つで、一度に3,4人ずつお入り頂けます。貸切はございません。
http://misato-kankou.com/inn.html#yugakae

含弱放射能・二酸化炭素-ナトリウム- 塩化物・炭酸水素塩泉
31.2℃, pH6.7
湧出時は無色透明だが、次第に白っぽく濁ってきて、浴槽の中のお湯は少々クリーム色っぽい。
塩味を強く感じる。硫黄も含まれているようだが、硫黄の匂いや味を感じることは出来なかった。
ツルツルすべすべした感触。

浴室は1つ。広い浴室に4〜5人入れる大きさの瓢箪型の浴槽がある。
温泉成分がコテコテに固まりすぎて、もともと何で出来ていたのかわからない状態。
床は千枚田状態なので、一部に浴用マットが敷いてある。

お湯は貯めおき加熱、薪で沸かしている。鉱泉は自由に注ぎ足せる。
体を洗う場所はこの他にちゃんと設けられていて、シャワーやカラン完備。
http://yudetako.com/yugakae.html

湯抱温泉 中村旅館 (3回目) 郡司勇 2003年07月01日

表面膜張り健在、析出物は足が切れそうな尖り具合
青山旅館休業(廃業)、日の出旅館不可、湯抱荘休みの日
湯破しようと思ったが1つしか入れなかった。(泣き)

食塩重曹泉の濃い泉質で気に行っている湯抱温泉は、小さな三軒の旅館があり昔ながらの良い温泉の風情を醸し出しており好きな温泉地である。

木造の宿で鄙びた風情の青山旅館は現在休業のようで扉が閉められたままであった。以前訪問したときは、営業していたがその日は客が居なくて入浴不可であった。日の出旅館はエントランスが改修されてきれいな和風旅館となっていたが日帰り入浴不可であった。以前も中村旅館しか入浴不可で今回もほかの旅館には入浴できなかった。

しかし中村旅館の厚く析出した浴槽は健在でスチロールの敷いてある洗場には強力に析出物が付き、驚くべき貫禄がでている。浴槽の縁が高くなっていて厚みがあるので排水路まで急な斜面になっているのが驚く。

32度の含炭酸重曹食塩泉(推測)で湯を見ると津軽湯ノ沢温泉の「でわの湯」を連想した。緑白濁の色と表面に膜が張っている温泉の外観はそっくりである。

前回は湯気で真っ白になり良い写真が取れなかったが今回,充分に良い写真が撮れ良かった。緑白濁、表面膜張り、塩苦味+少炭酸味、無臭と観察した。
http://allabout.co.jp/gm/gc/80385/3/


泉質はカルシウムや鉄分を多く含む食塩泉で、お湯は茶色の濁り湯です。
慢性リウマチや神経痛などに効能があり、古くから湯治場として根強い人気を持つ温泉地です。

3軒ある旅館のうち、創業が大正5年という老舗の中村旅館の風呂は、湯の析出物が鍾乳洞のような千枚田を形成しており、見応えがあります。

5人ほどが入れる浴室が一つしかないため、宿泊は1、2組に絞り、家族風呂か時間制にして対応しています。

入浴のみの利用はできませんが、昼に食事付きで予約の方は入浴が可能です。
若女将の熊谷宏美(くまがいひろみ)さんは「1週間から10日滞在される方もおられます。豊かな自然に囲まれた温泉地であり、ゆったりとくつろいでいただきたい」と話しています。
http://www.pref.shimane.lg.jp/kochokoho/esque/2012/85/09.html


立ち寄り入浴も行ってはいる。しかし、常時入れるというものではない。
 鉱泉なので、入るためには沸かさなければならないが、宿泊客がいない場合は沸かさないこともある。

 沸いていない場合は、当然ながら入ることは出来ない。
 電話などで確認したほうがよい。何度行っても、駄目だった人もいる。
http://yudetako.com/yugakae.html


さて、そのお風呂。男女の別は無く、内湯が ひとつだけあります。
その為、貸し切り入浴となり、立ち寄り入浴は30分以内。
貸切風呂にしては結構広々とした浴室で、洗い場のスペースが広々と取られています。
湯船は小ぢんまりとしたもので、詰めて入っても4人がせいぜいといったところでしょうか。
http://jake.cc/onsen/shimane/yudaki-nakamura/yudaki-nakamura.html

湯抱温泉 中村旅館 2004年 08月 23日

すっかり夜になり、急いで泊まる宿の湯抱温泉の中村旅館へ。
宿に着くなりいきなり女将さんと大女将さんが三つ指を突いてのお出迎えです。

一度駐車場の場所を聞いて、車を停めてから再び宿へ入ると ずっと正座で待っていたようで、再び三つ指突いてのお出迎え!
話し言葉も最高敬語の感じです。

今回は素泊まり4500円だったのですが、素泊まりが申し訳なくなる位です。

部屋がこれまた大きい!2間分を使わせて頂きました。
若干鄙びつつもどうやらかなりいいお部屋のようです。

へえ〜なんて思っていると、今度はお抹茶に主菓子のサービス!
まるで高級旅館並だなあなんて思って、はたと気付きました。
そう、ここは素泊まり4500円でもれっきとした高級旅館なんです。


お風呂は混浴内湯1です。

洗い場には成分が堆積して正にリトル千町田状態になっています。
段差の感じもとてもよく似ています。

後で女将さんに聞いたところによると湯の中の塩と鉄と硫黄が蓄積したものだとか。
詳しい成分表はなく、女将さんに聞いても詳しくは分からなかったのですが、かなり沢山の成分を含有する湯のようです。

源泉温度はかなり低く(20度ちょい位?)加熱掛け流しです。
浴槽内では、ちょこっとモスグリーンのような濁りがあります。
ウベ湯と呼ばれる非加熱の源泉を好みで足す事も出来、
これを足すと全面から大量オーバーフローです。これがフレッシュで気持ちいい!

さすがに周りの強烈な濃い湯程ではないものの、十分に成分を感じます。
なめてみると塩と鉄味。硫黄は感じられませんでした。
かなりぬるめの温度にして、ゆっくり湯を楽しみました。

浴室内に壁を隔ててシャワーコーナーが新設されていました。
アメニティも充実しているので、おねーちゃん系の方でも大丈夫です。

朝はボイラーが切られていましたが、それでも源泉を大量に投入してぬるーい湯を楽しみました。

チェックアウト時に、コーヒーのサービスまでありました。
出発時も、大女将さんは三つ指突いてお見送り、もう一人の宿の方は、私達が車で走り去って視界から消えるまでずっと手を振っていました。

「値段が高級」というのと「宿が高級」というのは明らかに違うなと思いました。
今まで宿で受けたサービスの中で一番良かったです。

湯抱温泉は宿が3軒あり、一軒は廃業、もう一軒は日帰り入浴不可だそうです。

なんと3軒とも源泉を異にし、泉質も違うのだそうです。
今度は他の営業している宿に泊まって、別の源泉を楽しみたいなと思いました。
http://puhi.exblog.jp/116942

2005年5月 宿泊レポート

中村旅館は温泉街の中でも立派な建物。 敷地も広くどっしりとしている。
こんなに大きな旅館ではあるが家族経営。1階の1部分はご家族が生活をしている家のようだった。

近くには小さな川があり、人口の川ではあるが放置されすぎたせいかまるで自然のもののよう。
新緑の季節という事もあるが、楓の木が多く透けるような緑がとても綺麗に見えた。


宿泊した部屋 1泊2食付 土曜日泊 13000円
12畳〜15畳ほどの広い部屋

私たちが宿泊したのは中村旅館で最も広い部屋。
豪華で窓も二方向に有り明るい。
到着するとおばぁちゃんが入り口で正座をし挨拶をしていただいた。

初めての対応に戸惑う私・・・。彼は外の雰囲気に魅力を感じ、写真を撮りに向かう。とりあえず私だけ部屋へと案内していただいた。

部屋では抹茶と茶菓子のwelcomeドリンクが出され、しばらくボーっと過ごし、おそいなぁ・・・(彼)と待ちくたびれて外を見に行こうと1階へ降りる。
すると彼を待ち、おばぁちゃんがまだ入り口で正座を!
これには驚き、恐縮しつつ彼を呼びに外へ。おばぁちゃんには申し訳ない事をしてしまった。

welcomeドリンク 抹茶と茶菓子 テレビ 浴衣・タオル(大・小) 鏡

部屋へはテレビ、浴衣にタオル、鏡が備え付けられている。部屋はとても綺麗に見えるがそんなに綺麗なわけではない。ピンク色の絨毯はシミが目立ち、少しほこりっぽい。
トイレは結構歩いて行かなければならない。

おばあちゃんが作ったとは思えない豪華な食事

食事は全ておばあちゃんが作っていると言うが、これがおばあちゃんの作ったもの??というほど豪華。

天ぷらは油っぽいものの他は全てがおいしい。
とてもめずらしい香茸という保存食も食べさせていただいた。

三瓶蕎麦もおばあちゃんの手作り。そば粉の香りが強いなかなかのお味の蕎麦だった。
お肉もやわらかくて美味。これが特別においしい、という物はないが全体的においしいものが多かった。豪華な食事に驚いた。

食事何処はものすごく広い。広すぎてどうも落ち着かないし寒い。
食事はおいしいのだがどうも二人とも落ち着かなく会話が弾まずに食事を終了した。

食事の後、部屋へビールを運んでいただいた。
おかしなども見繕って持ってきていただき、夜のビールの確認も。
こちらでは1階の入り口近くに冷蔵庫があり、そこから夜は勝手に取り朝自己申告、という方法らしい。
先に伝えておく事をお勧めする。

湯は土類系の温泉。カルシウムがものすごく多く、析出物は宮城県にある城山温泉のようだ。湯船の端の方へは沸かした熱い温泉が出てきて危ない為に作られた蓋がある。この蓋はなんと析出物を削ったもので作られている。そんな事が出来るのも析出物がどんどん溜まる湯抱温泉ならでは。

鉱泉は好きなだけ出す事ができる。ただ冷たい鉱泉が出てくる為あまり入れるとぬるくなってしまう。
味は塩気のある土類系独特の味がする。
鉱泉をお好みで 異様な析出物
朝、湯面にはカルシウムが・・。


朝ごはんも保存食が多い。朝ごはんはパッとしないが満足のいく量ではあった。
毎回の事ながらこちらでもコーヒーをお願いした。朝、窓辺で飲むコーヒーはおいしく感じた。
http://www.hikyou.jp/simane/yugakae/nakamura/nakamura.html

湯抱温泉(ゆがかえおんせん)2005年8月

【中村旅館の風呂の様子】
 浴室は1つ。広い浴室に4〜5人入れる大きさの瓢箪型の浴槽がある。
 温泉成分がコテコテに固まりすぎて、もともと何で出来ていたのかわからない状態。
 床は千枚田状態なので、一部に浴用マットが敷いてある。
 お湯は貯めおき加熱、薪で沸かしている。鉱泉は自由に注ぎ足せる。
 体を洗う場所はこの他にちゃんと設けられていて、シャワーやカラン完備。

ここの浴室はすごいですよ!
ご覧頂けばわかると思いますが、とんでもない量の析出物です。
宿が今の状態になってから、約50年かかってここまで堆積したそうです。
もともとはタイルの浴槽浴室だったようですが、既になんだか不明な状態に。
左の写真で床のタイルが一部露出しているのは、絶えず水を流しているから。
そうしないと、排水口の周辺も危ないようです。

床の一部はこんな感じで、気持ち悪いと感じるくらいの堆積です。
塩と硫黄が固まって、このようになるのだとか。
こういう千枚田って茶や黒っぽいのは時々見るけど、白いのは珍しい。
お湯はツルツル感の強いもので、塩分のせいか保温力がすごいです。

薪の匂いが浴室にも充満して、懐かしい匂いに気分が安らぎます。
鉱泉を自由に足せるのも、大きな魅力。全く水で薄めていないのですね。

浴槽そのものも白っぽい成分で厚く覆われて丸みをおびています。
千枚田の一部から掬い上げた温泉成分が右写真。
見た目よりもさらさらしており、温泉の成分が鉱物なのだなということを
改めて感じました。
ここのお風呂は一見一浴の価値有です。おすすめです。
 


私が宿泊した時、宿は一部改装中でした。
浴室の改装はすでに済んでおり、上記の浴室のすぐ横に、体を洗うスペースが出来ていました。
トイレや階段なども、順次改装していくようです。

ここの宿でとてもよかったのは、宿の人がこのお湯を大変誇りにしているということです。

浴室の析出物がすごい、と言うと、とても嬉しそうにお湯について話してくださいます。
特に一番お年のおばあちゃんは温泉を誉められると本当に嬉しそうで、昔の湯治の様子などを満面の笑顔で話してくださいました。

浴室に改装を加えても、成分堆積には全く手をつけておらず、 あのコテコテの浴室を誇りに思っているのがよくわかります。

そのお湯を管理している人たちがそのお湯に対する愛情を示すのを見るのは良いお湯に入るのと同じくらい、湯でたこにとっては嬉しいひと時なのでした。
http://yudetako.com/yugakae.html

2005年10月15日 (土)

湯抱温泉そりそりは鄙びた湯治場でふ
夜の9時半過ぎに到着したのに
おばあちゃ魔お二人がお湯を沸かして待っていて下さった
ありがたいことです

温泉街は静まりかえってまひたタヌキが出そう
画像は翌朝の中村旅館さんでふ

湯抱温泉一帯は三瓶山とともに
大山隠岐国立公園に指定されてまふ
ナトリウム塩化物炭酸水素塩冷鉱泉23℃

おばあちゃ魔が薪で沸かして下さいまふ

湯舟にカルシュームの油膜が張りまふ
析出物で出来た千枚田そりは見事でふ

湯治場にしては宿泊料金も高いどす
13800円の値打ちのある湯ではございまふ

湯舟の淵も析出物ですごいでふ
緑白濁の湯は含炭酸重曹食塩泉
美人の湯でふチュリュチュリュでふ
秋芳洞の鍾乳石の成分と同じだそうな
σ(*`(∞)´*)も鍾乳洞になゆのか
お婆ちゃま湯上りには必ず抹茶を立てて下さいます

夕食は郷川で取れる天然鮎の塩焼きをメインに素朴な田舎料理です
味付けは かなり甘目でございまひた

遅くなったのに嫌な顔もせずに歓迎してくださいまひた 感謝

朝食でふな
玉子が新鮮なのが嬉しい
しかし しかし やっぱりお婆ちゃまの田舎の味は甘い
食後の珈琲まで気配りして下さいまふ

立ち寄り湯は予約が必要
しかも、当日に宿の都合で断らたりもするそうでふ 
なんたって ご高齢のご家族様運営でふからねぇ シャーネエベ

時の止まったような宿でふ

浴衣もツンツルテンなら妖しの香りにおいら手を通すことも断念した丹前
ひなびた イア カビケタ 湿気漂う部屋で白と黒の石をば置きながら。。。

「こんな宿もあってもいいぢゃん」

おばあちゃ魔お二人のお心遣いは湯抱の湯とともに満点でございまふ
http://oninoyume.blog.eonet.jp/onsen/2005/10/post-e62b.html

湯抱温泉「中村旅館」 投稿者:ONKEN21 2006年3月5日(日)

 本日は温泉堆積物(千枚田)の古さ、厚さ、大きさが全国有数と思われる島根県美郷町の湯抱(ゆがかい)温泉「中村旅館」をレポします。
 
 まずは歩いて「日の出旅館」へ。旅館風にきれいに改装されています。
中へ入り呼ぶと女将さんが出てきましたが、清掃中とのことで断わられました。写真を見る限りでは析出は白寿と同程度かやや少ないくらいでしょうか。後で入る中村旅館と比べたら拍子抜けかも。これなら断わられても良かったです。

 次に橋を引き返し、青山旅館は人気がしないので、中村旅館へ行ってみます。呼んでしばらくするとおばあさんが出てきました。日帰り入浴を希望するとおばあさんが中の人に入れるかどうか聞いていましたが、大丈夫とのお返事。

昨年12月のおかざきさん情報でもわかるように基本的に宿泊客がいる日しか入れず、日帰り入浴はかなり難しいみたいです。要電話連絡ですね。

私の場合、祝日だったので宿泊客が10人くらいいたとのことで運良く入れました。小屋原が満室で泊まれず祝日に行って失敗したと思ったのですが、こと湯抱に関しては大収穫になります。

 すぐにお金を払おうとすると、「後でいいです」とのこと。なぜ後かと言えば、この宿の名物?おばあさんによる茶菓子接待があるからです(^^)。

おばあさんに案内されて脱衣所へ。浴室は男女別に2ヵ所あるようです。籠式脱衣所で服を脱ぎ、浴室へ、すると…目が点になりました。

 浴槽の周りが温泉成分の堆積で一面に真茶色。そしてその堆積の厚さ、千枚田の皿の厚さ、大きさにブッたまげました。千枚田の上は痛くて歩けないので、水泳のビート板が敷いてあるほどです。

私自身、白寿の湯で千枚田を毎日のように見てきましたが、ここはもはや比較にならないレベル。

湯抱はその何倍もスゴイです。日本にこのようなすさまじい温泉があったとは予想だにしませんでした。今までこのようなすさまじい光景は見たことがありません。自然の造形美に酔いしれ、興奮を抑えられずにいられません。

 浴槽のお湯は深緑色でやや塩味やダシ味を感じました。水面には油膜のような成分の結晶が浮いています。浴槽の中には温泉津・小浜温泉同様ヒーターで加熱しており、ヒーターの周りは木の柵で覆われています。お湯はもちろん循環ではなくそのまま溢れています。

やはりすぐに体が火照ってきて、長湯不可、浴後も温もり感が持続します。宿の主人が「ぬるくなかったかい?」と尋ねてきましたが、「ここは成分が強くてあたたまります」と答えたほどです。そう、この温泉は加熱で温まるよりも、成分で温まる面が強い印象です。ぬるいのに長湯できず、浴槽の縁でしょっちゅう休んでましたから。

 浴後は玄関でおばあちゃんに声を掛けると、ロビーの応接セットの椅子をすすめられます。
何とおまんじゅうとお抹茶が出てきて、おばあさんが気さくに話かけてきます。感想を聞かれ

私:「いや〜これはスゴイですね、一体何年たってるのですか?」

おばあさん:「約60年はたっています。うちは湯抱では一番古い宿で内湯ができる前は外湯(共同浴場)があったんですよ。」

私の経験から:「削ったりはしないのですか?パイプが詰まらないですか?」

おばあさん:「ヒーターがあるんで浴槽の中は削ってますよ、床は自然のまま、アッハハハー」

私:「他の宿もこんなにスゴイのですか?」
おばあさん:「他は見たことないから知らないな〜」

 約30分くらい茶菓子や抹茶をいただきながら、ゆっくりしてきました。それにしてもおばあさんは非常に丁寧な応対でこちらが恐縮してしまうほど。入浴料500円もホントに申し訳なさそうに受け取るのです。日帰り入浴にしてこれほど癒された宿に出会ったことがありません。

入浴できるチャンスは少ないかも知れませんが、運良く入れると非常に良い対応を受けるのです。

ここは本当に泊まりたくなりました。おばあさんに泊まりについて尋ね、パンフを所望すると切らしていたのですが、「ご縁があれば、是非泊まりにきて下さい」と言って、帰る時も姿が見えなくなるまで見送っておられました。近くにあればすぐにでも泊まりに行きたいですが、こう遠くてはあのおばさんとまた会う日があるんでしょうか。その日まで絶対お元気で…。

感動で涙が出てきそうなのをこらえ、立ち去り難い思いで、湯抱を後にしました。

 分析書はどこにも掲示はありませんでした。郡司さんの推測では
含炭酸重曹(土類)食塩泉32℃
http://www.asahi-net.or.jp/~ue3t-cb/bbs/bbs06/bbs060301_0310.htm


2007年02月19日
島根県の三瓶山周辺には素晴らしい泉質を誇る温泉が多いが、わしが今まで入りたくてもなかなか入れなかった温泉、その1つが「湯抱温泉」だ。

今回の「島根湯治旅行」の最大の目的は この「湯抱温泉」のトライに他ならないんだが、なぜこの温泉が敷居が高いのかといえば・・・

立ち寄り湯を行っている温泉施設が非常に少ないことと、基本的にココの温泉は冷泉なんで沸かさないと入れないから お客さんがいないとフラッとやって来ても入れる状態ではないわけだ。

以前から何度かこの湯抱温泉街に立ち寄っているんだが、いつもゴーストタウンの如くの静けさで人の気配が感じられず 断念していたのだ。 で、今回の温泉旅行では 是が非でもこの名湯を堪能するべく、プライベートでは約20年ぶりに温泉旅館に予約を入れてわざわざ一泊してきたのだ。

夕方4時ごろ、誰もいない湯抱の町に到着・・・・さっそく中村旅館の入り口をくぐると 女将と若女将のお二人が丁寧に3つ指をついてお出迎えしてくれたぞ。今まで車中泊ばかりで普通にホテルや旅館に泊まった経験が少ないもんで慣れてないから 多少くすぐったい感じだ。

これが我々の泊まった部屋。 
まずは若女将の立ててくれた抹茶とお菓子で一服、と・・・

この旅館に部屋がいくつあるのかは数えてないが、他にお客さんがいなかったんで一番広い12畳の部屋を与えられたぞ。野郎二人で使うには少し広すぎるような気もするが・・・広すぎて少々落着かない、というのが本音かな?

廊下←廊下はこんな感じ。わしは豪華装備のホテルよりは こういう昔ながらの旅館の方が好きだな・・・

ちなみに 他のサイトを読むと「トイレが汚かった」という評価があったんだが これは最近、完全にリニューアルされて水洗化されていて 旅館内で一番現代的な設備になっていたぞ。

湯が沸くまで時間があったんで ちょっと温泉街を歩いてみたが、向いにある別の旅館に一組の親子が泊まっているのを確認した以外、他の旅館は開店休業状態だったぞ。土曜日の温泉街に外部からのお客さんが4人しかいないというのも凄いな。まあ 確認できないだけで 実際はまだいるのかも知れないが・・・

ちなみにこの温泉街には旅館以外には店が無いし 自動販売機の類も一切ないんで、酒類は宿泊する旅館に頼めば出てくるだろうが、ちょっとジュースや菓子やタバコなんかが欲しい時はどうしようもないので注意が必要。もしアレなら 少しカバンに忍ばせておくことをオススメするな。

では、いよいよメインの浴槽をご紹介しようっ!!

内湯 浴槽

う〜ん、、、、噂には聞いていたが、なんちゅう析出物・・・・さすがにこれは凄いな。見れば見るほど溜息が出るぞ。

風呂の水面には温泉成分のカルシウムで膜が張っているではないか・・・。なんか箸で掬ったら温泉の湯葉でも出来そうな感じだな・・・

加熱のためか元々がそうなのか、小原屋温泉や千原温泉のような炭酸っぽさは余り感じられなかったが、飲んで見るとマロヤカで非常に濃い、素晴らしいお湯だと言うことがわかる。
最初は透明だが空気に触れると酸化による白濁を起こし、その強力な成分は湯舟の縁に析出物で千枚田というか 鍾乳洞のような芸術品を作っていく。 浴槽に出入りする際に足を析出物で怪我をしないように 一箇所にウレタンマットが敷かれているぞ。

百枚皿

コーティング←沸かし場の近くは温度が高くなっているため やけどをしないようにこのような柵で囲まれているんだが・・・木製の柵が何時の間にか温泉成分でコーティングされて まるで大理石のように石柱に変わっているぞ。

温度は若女将が客の好みや要望を聞いて 適当に温度を調整してくれるんで 特に決まっているわけではないらしい。 我々は 夕食前と食後、そして朝風呂と3回ほどこの素晴らしい温泉を堪能したが 温度は最初は熱すぎたり ぬるすぎたり、と まばらだったな。まあ 好みの温度になるまでお湯に浸かりながら気長に待っていれば良いんじゃないかな?

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夕食

風呂上りに空いている隣の小部屋に案内され行ってみると そこにはテーブル一面に女将と若女将のお手製の豪勢な夕食が用意されていたな。

猪鍋をメインに 刺身、揚げ物、焼き物、蒸し物、酢の物、漬物・・・と、たった二人の客のために よくもまあこれだけバリエーションを揃えられたな、という内容だ。 島根県のこの手の旅館は どこも料理の評価は高いんだが、いやいや、満足じゃ♪
ま、難を付ければ 天ぷらだけは少しベタっとしていたと思うが それがココのお祖母ちゃんの味なんだろう。全体的にはどれもこれも心がこもっていて大変に美味しゅうございました♪

ちなみに この中村旅館は素泊まりから受け付けているらしいが 我々の予約したパターンでは「湯治」ではなく「観光」なんで2食付で一人10000円。
料理の内容によって値段も上下するらしいが せっかく老舗の旅館に泊まるのに あまりに安っぽい料理もアレだし、かといって野郎二人で身分不相応に豪勢なプランを組んでも仕方が無いんで 「一般的というか 中くらいのレベルでお願いします」 というオーダーで この内容だ。
基本的に料理や料金のランクに関係なく サービスというか「おもてなし」は一流で、確かに建物は古くて一流有名ホテルのような豪勢さは無いけど 心の底から休まる旅館だと思う。

今回の湯治旅行は 湯抱温泉街の鄙びっぷりや女将がかなりご高齢なことを考えて、「なるべく早めに宿泊しなければ」という思いに駆られて決行されたわけだが いやいや、さすがに満足度は高かったな。まるで人形みたいに可愛らしい女将には いつまでも元気でこの旅館を続けて欲しいと思うし、こういう旅館に年に一度でも定期的に泊まって 自分の隠れ家というか 第二の故郷みたいな存在に出来れば それはそれで素晴らしいと思うんだがなあ・・・
http://www.oudoiro.com/onsen/archives/2007/02/post_197.html


2007年5月13日
11時25分県道40・国道375号線で「粕淵温泉」の看板を見かけた。隣の駐車場に車を止め、伺うと今はやっていないという。さらに15分も進むと湯抱温泉。入り口に斉藤茂吉の歌碑と記念館がある。江(ごうの)川の支流、尻無川に注ぐ女良谷川沿いの万葉時代から湧き出るという古い湯治温泉。

旅館は5軒あったが、今は中村旅館と奥の日の出旅館の2軒のみ。
ほかに離れて2軒あるようだ。

中村旅館に入浴を頼みにいくが、出てきたお母さんは夕方でないと湯が冷たいからと断られた。ここは源泉23〜32度のナトリウム塩化物-炭酸水素冷鉱泉で沸かさないと入れないという。ここで粘った。「ちょっと浴槽を見せてください」と浴槽の湯に手を入れると38度くらいはある。「これなら十分入れます」といって入浴を許可していただいた。

ひょうたん型の浴槽に茶褐色の表面に膜のような湯の花が浮いている。長年の成分の結晶のせいか床が茶褐色い変化し、波型が着いている。

「ウベゆ」と書かれた管から滴り落ちる源泉を口に含むと強い塩味の鉱泉だ。入浴後、お母さんにチョコレートとお茶をご馳走していただき、お話を伺った。

中村旅館はお母さんで3代目、100年続いている。昔は路線バスも出てにぎわったという。効能はリウマチ、神経痛、肩・腰痛、痛風、皮膚病、婦人病などいかにも効きそうだ。
http://hide-tabi.blog.so-net.ne.jp/2007-05-20

2007/09/22
湯抱温泉にある旅館の一つです。中規模の旅館でやや鄙び加減ですが、きとんと手入れがされており館内はかなり綺麗に掃除が行き届いています。お風呂は1ヶ所で内湯×1があります。

脱衣所から浴室へ1歩入っておおっと声が出てしまいます。浴室の床中がお湯の成分で千枚田、龍のウロコ状になっているのです。これはなかなか壮観です。その文様の表面はギザギザと尖っていますのでその上にマットが敷かれています。お風呂は3~4人が入れるひょうたん型のもので、浴槽の周辺部は全て赤茶けたお湯の成分で覆われています。定期的に削っているのかこの辺はザラザラはしていません。

お湯は笹濁りのぬるめのもので冷たい源泉?もちょろちょろと注がれていますが熱めの源泉(加熱?)も出ているようですが、どこから出ているのかはわかりませんでした。お湯はとろりとした浴感で柔らかな肌触りのものです。ぬるりとした感じもありますがぬるぬるするほどではありません。

とても静かな浴室でお湯がちょろちょろと注ぐ音と浴槽から溢れ出たお湯が排水口に吸い込まれていく音だけが聞こえます。なんともプリミティブな感じのするお湯で時間の経つのも忘れてしまいそうです。

普段は日帰り入浴の時は時間はあまりかけずに直ぐに上がってしまいますが、私としては珍しく1時間以上も浸かり続けてしまいました。なんともほのぼのとするお湯なのでしょうか。浴後は結構暖まり感が身体に残ります。後で聞いた話によると、ここのお湯は薪で沸かしているそうです。柔らかな独特のお湯の感じはそのせいなのかもしれません。

お風呂上りには宿のおばあさんに抹茶をご馳走になってしまいました。ありがとうございました。ここはとにかく凄く感じのいい旅館で次回は是非宿泊で来てみたいと思いました。
http://www.kumagary.com/onsen/shimane/yugakae_nakamura.html


2008/04/05
湯抱温泉 中村旅館
今日の目的地は島根三瓶山やや南西部に位置する湯抱温泉『中村旅館』です。
ここの旅館には何度か振られてきました。三瓶山近くにいるときに、さてどこの温泉に行きますかなと『中村旅館』に電話してみるも、

「今日はお泊りの人が居ないからお湯を張ってないんです」と。

待つのはかまわないと告げても了承してもらえません。他のサイトを見ても皆さん同じようで、日帰り入浴するには前日までか当日早めに予約しないといけないみたいです。そこで嫁に前日電話してもらったのですが、多分大女将が出られたようで5日は祭りか何かのイベントがあるらしく、11時から15時まではそのイベントの方々に温泉を開放するようでそれ以外の時間じゃないとだめだそうです。

また嫁に電話してもらい、じゃあ10時からお願いしますと伝えると、その時間はまだ湯の用意ができていないかもしれないと言われ、当日また電話してみて下さいということになりました。

そんで当日。もう既に多伎町を突破して大田市近くまできています。嫁が旅館に電話すると「ぜひどうぞ」とやっとのことで了承をもらえました。15時過ぎに湯抱温泉に到着するも温泉街?に人の姿が見えません。旅館すぐ近くに駐車場に車を止め、旅館に向かいました。旅館に入ると「電話された方ですか?」と若女将が。そうですと答えると事前に3人ですと伝えていたもんだからオイラと嫁の姿を見て、「あと1名様は後でこられるのですか?」と聞かれたので嫁が抱いていた赤子を指差しこれもですと伝えると、「あらー、赤ちゃんも含めて3名様ですね」と笑顔でかまってもらいます。赤子を連れていると、どこに行っても相手の受けがいいですね。おばちゃんだと特に。

この旅館、急に連絡すると断られることが多いですが、一度足を踏み入れると歓迎ムード満点です。温泉に案内してもらうとき「ここの湯は塩分が強いから赤ちゃんは上がるときに白湯をかけてから上がるほうがいいですよ」と教えてもらい浴室に到着です。ここのお風呂は内湯が一つだけです。池田ラジウム鉱泉や郷緑温泉みたいな感じで先客がいれば待つことになります。幸い先客もいないようですぐに入ることができました。あいかわらず嫁と赤子をほっぽらかして浴室に入ります。浴室に入ると・・・!!!、言葉になりません。

郡司勇氏の著書で見てはいたものの本物はすごい。ここまで芸術的な拙出物は初めてです。秋芳洞の百枚皿のようになっています。素足で踏みしめてみると思った以上にトゲトゲしておりマットが置いてある理由がわかりました。嫁にすごいよーと言うと、
嫁「すごいのはいいから早く赤子を脱がせて入れてよ」
と。へいへいわかりました。赤子を抱いて湯に浸かると少々熱い。温度計を見ると44度。すると外から先ほどの若女将が「湯加減どうですかー?」と。少し熱いですと答えると浴槽脇の筒から温度の低い源泉がドボドボ出てきました。もう一つバルブ付の筒ががあったので捻ってみるとこちらからも温度の低い源泉がちょろちょろとでききます。いまいち仕組みがわかりません。外でしか温度調整できないのかな?

そういえばここの源泉は低温なので薪で沸かしてるっていってたな。沸かしすぎたから源泉を投入したんだね。しばらくすると湯温が40度ぐらいの適温に下がりました。「湯加減良くなりましたー?」とまた外から若女将が声をかけてきたので、ちょうど良くなりましたよと答え、やっとゆっくり入れそうです。

源泉を飲んでみると確かにしょっぱい。しかし三瓶山周りの温泉と比べて塩分だけが強くでておりあまりまずくはありません。

そうこうしていると筒から源泉がでるのが止まりました。まあいいかと気にせず入っていると何だか湯が熱くなってきます。多分、薪で炊いているのはそのままで、低温の源泉が止まったもんだからどんどん湯温が上がってきたのでしょう。

まず赤子を外のマットに寝かせ、よくわからないまま我慢して入っていると温度計が48度を指しました。さすがにもう限界と浴槽から上がり、先に上がっていた嫁に若女将に熱いよって言ってきてと頼みます。外のほうから若女将が「熱いですかー?」と声をかけてきました。50度近くありますよーと答えると「あららー」とまた低温の源泉が投入されました。湯温が下がり、なのとか入れそうです、やれやれ。

お風呂から上がると若女将が抹茶とお菓子を出してくれました。「抱っこしますよ」と抹茶を頂いている間、赤子を抱いてもらいます。赤子や桜の話題でひとしきり盛り上がり、また来ますと旅館を後にしました。
http://domo-onsen.blog.ocn.ne.jp/blog/2008/04/post_eea7.html

2008年12月12日
千原温泉から、またも車で約10キロほど移動…。
……こちらに到着!
静か〜な、かなり鄙びた温泉地ですよ。他にも宿はありますが、今回、この中村旅館を選んだのは理由がありまして……

実はこの中村旅館、浴槽が温泉の析出物でとんでもないことになっているのです。ネットで写真を見た時は
「何だいや、これ(笑)」
と呟いてしまったほど。
やはり実物を見てみたい!と言うことで今回の訪問に至ったわけです。


入り口で「すんませ〜ん」と呼びかけると
「は〜い」
とお婆ちゃんが出てこられました。
日帰り入浴を申告すると快く迎えていただきましたよ。
えらく丁寧な口調で応対してくださるので少し恐縮しましたが…。

いそいそと更衣室へ……。そして脱皮!
浴場の戸を開けると………………!
……………思わず感嘆の声!
「何じゃこりゃ〜!」
まるで鍾乳洞のように析出成分が固着しています!

これはまるで芸術の域…!
ケガ防止のためかマットが敷いてありました。

早速体を流し入湯!
湯はクリームのような乳白色。表面にはカルシウムの膜が張っています。
ツルスベ湯ですよ〜。

湯温は宿の方が薪で調整。熱ければ、「ウベゆ」と書かれたバルブをひねると冷たい水が出てきます。

これが源泉のようで、掬ってみてみると色は透明。しばらくすると色が変わってきます。舐めると塩気が際立った感じでしたよ。

長い時間をかけて、この素晴らしいアートを作り出す湯抱温泉の湯…。
これは凄かったです。マジで感動しました…!

ゆっくり浸かり、帰り際、またもお婆ちゃんがお見送りに出てこられました。
入浴料金650円を払い、少しの間談笑…。お婆ちゃん、いつまでもお元気で!

中村旅館、ここはすごかったですね〜。湯キチなら行くべきです。芸術品でした。
http://chocobatblog.seesaa.net/article/111093949.html


[2010.02.02]
本日の宿泊先である湯抱温泉「中村旅館」へ。
昔ながらの温泉宿が3軒ばかり立ち並ぶ、ほとんど人の気配がしない、ひっそりとした雰囲気。

「中村旅館」にしても、当日の宿泊客は私たち4人のみだとか。
そこだけ時間が止まったままのような空間で、空気もどこかひんやりとしていましたが、荷物をほどき浴衣に着替え、夕食前の湯浴みにと浴槽へ向かいます。

なんといっても温泉が自慢の、湯抱温泉「中村旅館」。広い浴室に小さな湯船がひとつ、しかしお湯の成分は新鮮で濃度が高く、立派な析出物がまるで鍾乳洞のごとく、うず高く積っていました。

お風呂のあとはお待ちかねの夕食。御年86歳にもなる女将さんが、昔ながらの地元の料理をたくさん出してくれました。山で採れるシイタケやキノコに、川で採れる魚、さらにはイノシシ鍋、仁多米のご飯、そして出雲そば。島根の恵みが一杯に詰まった、優しさに満ち溢れた食卓。


「中村旅館」の夕食。豪華というよりは温かみのある、地のもののご馳走が並ぶ。

翌朝も早く起きて近所を散策(斉藤茂吉記念館がありました!)したあと、7時から朝風呂へ。夜とはまた違った色合いで、キューっと肌に染み込んでくるようなお湯が、たまりません・・・!

朝ごはんはなんとお雑煮つき。漬物や山菜をいただきながら、おいしい白米を茶碗3杯いただきました。

朝からご飯がおいしくいただける。
http://dacapo.magazineworld.jp/gulliver/20507/

                           _  -一'´     `丶 -‐ 、,. -─_ァ、
                           /´  _      ,  ´    \´   }
                         /   /´    ̄ `ヽ             ヽ  /
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                  } ̄  ─- 、/         トヽムヘ、         V
                     ヽ         !            j´    ヽ        '
                    、      |          ,       ,ゝ、       ,
                    \.     l           /_        \    i
                     ト、   !       i /  `     ,.ニ、ヽ    !
                     | \ !   :   | ,ムへ,      イ ,ハ i\ l
                     |   ` !      lイ、ノ,ハ        、りノ |   |
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                      l   l :!   ,   |          ゝ     ! ! |
                      !    | !   ',  |  ' ' ' '           , : ! !
        ィ′              ,  !   j,ハ  ', l     ‐--一'′  ′|!  !
      //             /  j     V  , !`  .._      / .._リl リ
      ' /              ,イ    /ヽ   !、      ┬-イ    `| /、
     i {                 /│   /    \ l \    |  l       ′ヘ
     |                  /     ´       ヽ!   丶.   l   !      ,ハ
    ,ハ  \ハ、   、     /   j/         ヽ   ヽ l  │       /  、
     { ヽ  ヽ\  {\        /           \    '    !     : /   ヽ
     ヘ、     ` ヘ `  ._ __/  、               \ /          |/   !  ,
  _ _ {`         \      ′   ヽ       !      /    '    l      '
  `ヽ `ヽ          ` ‐-  /       \   l  ′   ,    /      !   '   !
     ヽ               /イ         \  ! /    /   /     ノ   ,     !
      V             / !          `│/    /   /    / }  /    |
      \              /  l             j/    /   /-‐   ´   j  /       !

__________
__________


6. 湯抱温泉 日ノ出旅館

島根県邑智郡美郷町湯抱275
電話番号:0855-75-1230
定休日 不定期
日帰り入浴 不可

宿泊プラン:1泊2食10,650円のみ
子ども料金:上記の70%(2歳〜12歳)

建物 木造 2階16室(和室14・離れ2)

駐車場(20台) 中村旅館との共通駐車場 無料。


※バス・トイレは共同となります。浴室は男女とも各一つずつご用意しておりますが、貸切はございません。

※タオル、シャンプー、リンス、石鹸、歯ブラシ、カミソリ、浴衣(シャンプー・リンスは浴室)などをご用意しております。
http://misato-kankou.com/inn.html#yugakae

ナトリウムー塩化物・炭酸水素塩冷鉱泉
加水(無)、加温(有)、循環濾過(無)、 消毒(無)

等張性中性冷鉱泉

24.5℃ pH6.8

13.5L/分

Na=1682 K=540 Ca=223.5 陽計=2518.2
Cl=2808 ヒドロ炭酸=1161 硫酸=256.9 陰計=4240.5
メタケイ酸=132 メタ亜ヒ酸=2599 溶存物質=6893.3
遊離炭酸=1361 成分総計=8254.3

日の出旅館に泊まりました。静まりかえった温泉地です。
建物も古く、共同トイレでした。

ただ、そんなものを求めて選んではいません。問題は温泉です。
湯は加熱していますが、クリーム色した茶色の濁り湯です。三瓶付近はこのような色の温泉が多いです。湯船や洗い場の析出物も凄いです。

ただ驚いたのは、宿泊者が少ないからかしばらく湯が溜まった状態にしておくと湯の表面一面に塩の結晶?が浮きます。入るときはその結晶を割って入ります。驚きました!
http://www.mapple.net/kuchikomi/K0000176420.htm

湯抱温泉 日乃出旅館(宿泊) 2006年07月23日

ずーっと気になりつつも未湯だった湯抱温泉の日乃出旅館に泊まることにしました。
湯抱温泉の2トップ(事実上この2つ?)、中村旅館と日乃出旅館ですが、共に日帰り入浴のハードルが非常に高いのです。以前中村旅館には泊まったので、今回は日乃出旅館へGOなのです。

今回は私たちの貸切状態だったので、片方の浴室のみ利用可能でした。

定員3人位の比較的小さめの浴槽から茶褐色の湯が掛け流されています。
中村旅館同様、千枚田状態の析出物があります。

浴室に塩素臭が漂っていましたが、お湯ではなく浴室の掃除の時に使われていたものと思われます。

湯口は浴槽の中に入れられています。湯温低下防止のためと思われます。
投入量はちょっと少なめです。湯の成分でパイプが詰まっていたかもです。
もう一本浴槽に入っているのは蒸気で、これで注がれた湯を間接的に温めています。 

炭酸成分は飛んでしまっているみたいでしたが、べたっとする感じはしっかり残っています。

朝一番で浴室へ行くと、浴槽にカルシウムの膜が浮いていました。
析出物もこれだけ育つ訳ですね。

個人的総合評価では中村旅館に軍配をあげたいですが、成分総計10g超の日乃出旅館もあなどれません。
いつも静まり返った湯抱温泉ですが、お湯は地味に濃厚です。
http://relaxation.seesaa.net/article/21248075.html

2007/12/2(日)
米子空港から、湯抱(ゆがかえ)温泉まで車で約三時間の道のりでした。
地図だけ見ていると、意外に近そうなのですが、
高速も途中までしか走ってないので要注意です。(途中料金フリー区間あり)

満月が出てから湯抱温泉に到着しましたが、昔4軒あった湯宿も今は2軒のみ。
柿本人麻呂の終焉の地だそうです。

お宿のたたずまいより先に、お料理を紹介してしまいます。
今回は連泊したのですが、

一日目のお夕飯。
↑この蟹、結構身が詰まっていて、おまけに取り易く切り込みも入っていました♡
お刺身も厚切りだし・・・

二日目のお夕飯。
こんなに大きなお魚が一尾付くのは初めて・・・!? でもほっこり美味しいのです^^
これで宿泊代1万円ですよ!?
噂どおりの、「絶対安いと思う」お宿です。

さて、いよいよお風呂はこんな感じです。
おぉお〜!?
ものすごい析出物です・・・。

確かに翌朝一番に入ったお湯の表面には、
塩分と思しき白いものが浮かんでおりました・・・。

さて、お部屋ですがこんな感じです。
日中、ゆっくり滞在するならもってこいの静かなロケーション。
お部屋には今、こたつがありました。

目の前にある川を挟んでお向かいのお庭には、季節柄こんな綺麗な紅葉も。


お夕飯がびっくりするほど豪華! それに美味しい♪   
PRICE:10,000円(このお値段であの豪華お夕飯!!)

※泊まったお部屋は二階左奥の菊の間。
 昔ながらの旅館にありがちな鍵無しのお部屋は快適で嬉しい。
 (相方に遠慮なく好きなときに温泉に浸かりに行って帰ってこれるので〜)
 鹿児島妙見温泉のおりはし旅館も鍵無しでとても快適でした^^
http://blogs.yahoo.co.jp/masumi_january7/50851131.html/

ここのお湯、とゆーか、お風呂場が凄い!(@_@)
ふたつお風呂があるんだけど、
こっちの方が床が見えなくて凄いんだ〜

もうひとつのお風呂の、源泉出口はこんな感じ↓

このものすごい析出物、かじってみたりして(笑)
とっても硬いよ〜!?

でもって、温泉ひとりじめのゆるり〜隊長。
静かな水面に浮いてみました。

でもねー、源泉温度が低いから、こんな「湯沸しスイッチ」があって、お客さんが勝手に押せるんだ〜

噂によると、ここからスグの中村旅館は、薪で炊いているらしい!?!?

塩分も浮いちゃう、
山陰の秘湯のひとつ、湯抱温泉からでした〜☆
http://blogs.yahoo.co.jp/masumi_january7/50870508.html/


2009.10.12
山の中にひっそり佇む日本の古湯・・・って言ったら皆さんどこを思い浮かべますか?

わたしは。島根県「湯抱温泉 日の出旅館」さんが浮かびます

戦国時代に見つけられたとも言われる歴史のある温泉街です。
今ではもう2軒ぐらいしか営業している旅館はありません。

島根のとある温泉で知り合ったグルメで温泉通なお母さん達の口コミによると、松江あたりじゃ、日の出旅館さんは、料理が豪華で有名な温泉旅館だそうです。


玄関で笑顔で迎えてくれた、お若い女将さん。
彼女に案内されお宿の正面の橋に面する「菊の間」に入りました。
窓からは風情のある湯抱の町並みが一望できます。
「今日はキャンセルが出てね、お客様1組様だけなんです笑!」

連休だと言うのに、本当に本当に貸切状態??
ちょっと嬉しい報告です。

早速お風呂に来たよー。
すごい波波模様のカルシウムのスケールガーン

浴槽に向かってDUSH☆DUSH☆

なんだ、なんだ空っぽやん!!

実は、さっきのはただ今工事中の「男湯」でした。

では気を取り直して、、、
じゃじゃーん。今日のお風呂でございます◇

ナイス・スケール!
この波波模様の固まりは女湯十数年間、男湯二十数年間で蓄積された温泉の析出物だそうです。
「床はほって置いたらこんな模様になっちゃたんですけど、排水溝は大変で・・・よく詰まってしまって掃除が大変なんです。」と女将さん。

ナトリウムー塩化物・炭酸水素冷鉱泉。温度は24.5度。浴槽は約42度まで温められています。
塩分の多いお湯だから、多少温度が低めでも体がぽかぽか温まります。
それに、お肌にも染み込んでいくようなしっとり感が得られます


温めのお湯にゆっくり浸かっていると、腕の裏に炭酸水素の水泡がいっぱいつきます。
血行にも良さそうデス

耐えず川のせせらぎが聞こえます。その他の物音は一切しません。
「本当に本当に旅館に居るのは私たちだけなんだ。」と実感。
「何か遠く島根に居る感じがしないなぁ。。」っと、ふと窓の外を見上げます。

秋の木漏れ日がきらきら紅葉したモミジバフウの葉

お夕飯は出るわ、出るわの大騒ぎでした

女将さん「豪華なんて、とんでもないです。お粗末様です。」と呟きながら・・・
蟹、松茸、鴨鍋、まぐろの中トロ、子持ち鮎・・・・贅沢な食材を次々に運んでこられます。

丼勘定の私が「お宿は利益ちゃんとあるのかな?」って心配になるぐらいの豪華さでした。
海のもの、山のものが交互に出て、どっちも楽しめるのも島根ならでは。

朝は手作りでほんのり甘い卵焼きがお気に入りでした。
暖房の効いた畳の大広間に通され、1組だけのプライベート朝食、黙々と食べました。

戦国時代に発見されたという歴史のある湯抱ですが、古くからの創業者達はお年を召され、近所にある旅館は先祖代々続けられてきた旅館業を次々に止めていかれたそうです。

「よくお客さんに何十年後も営業し続けてくださいね!って言われるんですけど・・・、
私が健康でこの旅館を続けられるのも、あと頑張って20年ですからねー。
息子は息子で自分のやりたいことがあるようです。」・・・と女将さん。

湯抱温泉「日の出旅館」さんを見ていると、何か「和の遺産」を感じます。
静寂があって、古いけど磨かれていて、泉質が良くて、ご飯が美味しくて、宿泊費も良心的で。
これが日本の温泉宿の良さなんだ!って純粋に感じれる旅館です

これからもずっと継承していって欲しいです
http://shifukuonsen.blog94.fc2.com/blog-entry-47.html

秋の夜長は・・・ ☆湯抱温泉 日の出旅館 2009/10/23(Fri) -

http://blog-imgs-15.fc2.com/n/o/t/notebook1207/2009102311365618e.jpg
↑この画像、ほどよく火サス風?

ここはこの旅の最大の目的地、湯抱温泉 日の出旅館。
極上の湯のみならず、そのお料理も定評がある山間の一軒宿です。

鄙びた風情がこれまた
雑誌「自遊人」のライターがこっそり泊まりに来たそうな。(その時の話をおもしろおかしく話してくれました♪)
ちなみに源泉はお宿の前の川上流すぐのところにあるそうです

お部屋に通されると、
「今日はキャンセルが出てお二人だけなんですよ」と女将さん。
・・・わお! てことはお風呂貸し切りやん?!

女将さんに点てていただいたお抹茶美味しかったのにな〜〜〜。
さっきの言葉で既に心ここにあらず・・・

いそいそと準備をして向かったのは「男湯」。古い宿はだいたい男湯が立派よね・・・

やっぱし!いつも雑誌に載ってるのはこちら。でも、お湯がない!!
翌日からボイラー等の工事が入るらしく交渉したもののこのお風呂には入れず・・残念

が、見事な析出物(スケールというらしく踏むとカチカチで痛い)!!!
6畳ほどの洗い場の端までびっしり波の模様が形成されてます!!!!

あ〜素晴らしすぎる
個人的に温泉世界遺産に認定したいくらいの天然の造形美(20数年もの、らしい!)
大阪から5時間半。遠いところまで来た甲斐があるってもんです!

ひとしきり写真を撮りまくった後「女湯」へ。

じゃじゃん!!
こちらの析出物は湯船から5〜60cm程度、もうすぐ排水溝を飲み込みそうです。
カルシウムのような濃厚な成分が表面に♪(汚れじゃないよ)

24.5℃の源泉をお好きにどうぞ!セルフサービスでよろしく! 笑

ナトリウム-塩化物・炭酸水素塩冷鉱泉(Ph6.5)。
お湯は池田ラジウムほど苦味はないものの、塩味とえぐ味がなんともいえない。
奈良の秘湯、入之波温泉と似通っている気がします。

お風呂上りはずーっとぽかぽかして湯ざめ知らず
ボイラーで好きに湧かせるんで38℃くらいのぬる湯に調節するといつまでも入っていられます

あぁ〜〜♪ ほんとに幸せ〜〜♪♪

++++

一時間ほど湯浴みを楽しみ、ちょっと早めにカンパイ。。。
幸せな余韻に浸っているともう夕食の時間どんどん運び込まれます
出るわ出るわ、海の幸・山の幸のオンパレード!

写真には無いけどあと2品くらいは出たような・・・。
お腹いっぱい♪けどどれもこれも美味しい〜〜
秋ということもあって松茸がしっかり堪能いたしましたヨ
日によってはノドグロ一本が出たりするそうです。(浜田港のカヨちゃん食堂、懐かしいな〜 笑)

個人的には鴨鍋があったのでテンション


温泉良し&食事良しで大満足な夜はさぁさガールズトークっ!といきたいところですが食後時間ぎりぎりまで温泉に入っていて気がつけば朝でした・・・

ということで翌日。
起き抜けに入浴→そして朝食 ここまできたら湯治客もビックリです 笑

田舎独特の柔らかめのご飯にも慣れたと思ったらもう帰阪日・・・
寂しいなぁ〜〜
++++

出発前、女将さんとの話の中で衝撃的だったのはこの宿の後継者がいないという事!
「あと20年?私達が元気なうちだけかしらね〜80超えるとしんどいし〜」と飄々と仰る女将さん。。

事実、目の前の中村旅館はおばあさんが経営してはるし、
斜め前の青山旅館はこちらも素晴らしい源泉があったのに廃業されたとか・・・

なんということだろう・・・。
こんなに素晴らしい情緒、温泉があるのに現実問題やはりこれでは食べていけないということなのね。。。
こういうお宿が増えていくと思うとやりきれないですね。。。
ご子息はいらっしゃるそうで、何とか気持ちを変えてもらえるのを切に願うばかり。。。

MY温泉世界遺産に認定(何だそれ)したと同時に絶滅危惧宿にもダブルで認定してしまった日の出旅館。
宿が存続する限り、一人でもたくさんの人に訪れて欲しいです。
女将さん、頑張ってねぇ〜!!また泊まりに行きまーす!


コメント

-行ってきました!-
ゴールデンウイークに、4泊5日温泉旅行に行ってきました。

幸い、ウチは夫婦ともに温泉好き。ブログを見て一目惚れし、3泊目に選んだのが日の出旅館。私達も貸し切りだったんですよ〜、嬉しいけどもったいないなぁって思いました。お湯もいいし、お料理も海の幸・山の幸いっぱいで大満足!

女将さんは博学で、主人とネットやら政治の話で大盛り上がりしてました。面白過ぎ〜、名物女将ですよね。息子さんは無理かもだけど、一度外へ出た娘さんが帰って来ておられるそうです。ぜひ、いい板さんをお婿さんに迎えて一家で継いでいって欲しいものです。

今回は他に、山口の川棚温泉・広島の三段峡温泉・岡山の郷緑温泉…と、山陰を巡ってきました。その地で採れた食材で作るお料理はおいしく、出会う人は優しく、ぬるめの温泉にゆっくり浸かり、幸せな旅でした。私達が温泉巡りを始めたのは、40歳を過ぎてからです。ご主人も突然目覚めるかもしれませんよ、あきらめないで(笑)
2011/05/07 09:53 | URL | minmikan #sKN3SYK6[ 編集] | 


♪女将さん、とってもいい方ですよね〜♪
娘さまが継がれるのですね? 
あぁ〜よかった、ほんと安心しました^^ こんないいお宿ですもの、次世代に残してほしいな☆

minmikanさん、ご主人と湯巡り旅行だなんてめっちゃ羨ましいですー☆私のあこがれっ…♪
郷緑館にも行かれたのですね♪あそこは私が温泉に目覚めたメモリアルなお湯なんです〜^^ スッポンも美味しいし、素朴でいいですよね☆
2011/05/07 15:18 | URL | まぁこ
http://notebook1207.blog34.fc2.com/blog-entry-50.html


島根ひとり旅 最後の宿泊地へ 2011/8/11(木)

早いもので、とうとう最後の宿へ・・・。  o(TωT )o
千原温泉からタクシー に乗り込み、まずは三江線 粕淵駅へ向かいます。
15分程で粕淵駅に到着。乗車料金は約2,500円。 
ここからはバス だけど、時間があるので駅見学。

商工会館も併設された立派な駅舎。
駅構内。 ・・・何故天井に??
長閑なホームはローカル感満載!


ここは、江津駅 - 三次駅を結ぶ三江線が通っている。
粕淵駅は、ちょうど中間あたりに位置しているようだ。

時刻表を見ると列車は、1日に5本のみ。少なっ! 
1日の乗降客数も年々減っていて今では30人にも満たないらしい。

駅前には美郷町MAP。美郷町役場もあることから中核的な駅か?  
近くの江の川ではカヌーができるらしい。

さて、肝心のバス はというと・・・           
1日に7本で列車より多い。 次回のバスは15:30。
15:39 湯抱温泉口で下車。
バス停近くには飲み物の自動販売機。
宿にはビールの自販機以外無かったので、ここで仕入れた方が良い。
水分補給は大事だからね!

湯抱温泉の看板。  ・・・もう営業していない宿もあるような。。
バス通りから1本入った道へ・・・。
川沿いの小道を歩くこと10分程で、建物が見えてきた。
これが最後のテクテクか・・・

ここでは2軒の宿が細々と営業。
バス通り沿いの湯抱荘 と なかだ を併せて湯抱温泉 と呼ぶ。

この建物は中村旅館。 予約を断られてしまった宿。  
(o ̄∇ ̄)o そっそんな殺生なー・・・

先に進んで橋を渡った所に・・・
ここが、最終日の宿。

日の出旅館。  ヤッタ!予約できたー


外観は、意外と門構えが立派でそこそこ鄙びた感じがGood。
部屋も期待以上に歴史と味がありましたよ〜♪

コメント

長閑な温泉ですね。
駅も渋いです。
kenzo-
2011/8/11(木) 午後 8:24

来て見て正解だったのでは??
中村旅館より 日の出旅館が鄙びた感滲み出てるっ!
館内 温泉ワクワク♪
[ acoron ]
2011/8/11(木) 午後 8:47



なんか赴きある旅館ですね。
私もこんな宿好きです。
千湯記
2011/8/11(木) 午後 9:48



★女将さんが一人で細々と営んでいるような宿でした。
Tomo
2011/8/12(金) 午前 9:37



★acoronさん、今回は日の出旅館とご縁があったようです。宿も一期一会ですね!
Tomo
2011/8/12(金) 午前 9:38



★千湯記さん、部屋の造りも趣があって良かったです。
Tomo
2011/8/12(金) 午前 9:39



★近くてなかなか行かないって事ありますよね。
ここは日帰り不可になっているようなので、宿泊しかありません。
とても居心地の良い宿でしたよ。
Tomo
2011/8/13(土) 午前 8:56


一日の乗降客が30人とはかなり寂れた感じがしますが、それでもTomoさんが断られたとどういうことなのでしょう?
まさか不審者に思われたわけではないのでしょうが・・・
Ming
2011/8/14(日) 午後 10:59



★島根県は鳥取に次いで人口が2番目に少ない県なんだそうです。
だからでしょうか、他人にもとても優しい県民性と感じました。
予約断られたのは多分、「おひとり様」だからだと思います。
Tomo
2011/8/15(月) 午後 0:14
http://blogs.yahoo.co.jp/djwjwdjd/10332058.html

湯抱温泉 日の出旅館@ 2011/8/13(土)
千枚田のような析出物が見事な浴室 美味しい料理が評判の老舗旅館
今回は、お部屋のご紹介。

通された部屋は2階 菊の間。  ちょうど上の写真で灯りが灯っている部屋です。

私は、あの窓から椅子に腰かけ、景色をぼぉ〜っと眺めて過ごすのが、すっかり気に入ってしまいました。

滞在中の大半は、あそこで過ごしてたんじゃなかろうか。
特に表示されてはいないけど、宿泊した部屋のある建物は、差し詰め本館と言ったところ。
この宿の中では多分、一番良い部屋なんじゃないかな?

浴室へのアプローチ中にある別館はガラリと様子が一転し、さながら湯治棟のような雰囲気。

美郷町のHPを見ると、大きな建物だけど10部屋のみの表示。

館内散策したら、もう大分前から使われていないエリアがあった。  何か寂しい。。

この日の宿泊客は、本館は私1人、別館には、ビジネスユースで5名だそうだ。
滞在中は誰とも会うことなく、まるで貸し切りの様だった。

そして部屋はというと、8畳+3畳+広縁のトイレ・洗面無し。  
広すぎて、一人じゃもったいない〜!
備品関係は、ほぼ揃っていて不便は感じなかった。

設備面では、冷蔵庫・金庫が無いのと、部屋の鍵 が無かったことぐらいか。 
部屋の鍵無しは、もう慣れっこ。

最初からお布団が敷いてあるシステムも寛げるので気に入っている。 (○`ε´○)b OK!!


そしてそして、特筆すべきは部屋の造り。
古い旅館には何度かお世話になっているけど、ここまでの凝った造りはなかなかお目にかかれません。

普通の障子の隣には・・・→→ こんな素敵な飾り障子。  
見えにくくてゴメン

襖の上部には虎の透かし彫り。
建て付けが少々悪くて襖の滑りにやや難有りなのもご愛嬌。
昔の大工さんが腕をふるって建てたこの宿自慢の部屋だろう。
この部屋で良かった♪


・・・それでは、今回の旅行を思い出しながら最後の滞在を満喫しましょうか。

お気に入りの場所で、まったり過ごす夕暮れ時。 はぁ〜〜最高ー・・・
http://blogs.yahoo.co.jp/djwjwdjd/10354618.html

湯抱温泉 日の出旅館A 2011/8/15(月)

今回は、お風呂編。
ここは、男女別の内湯が各1ヶ所。  
入浴可能時間は、〜22:00 と 翌日7:00〜。

浴室は、階段向こう側の別棟にある。
まるで湯治棟みたいな雰囲気。
廊下突き当りの階段を下りると浴室に到着。

女性内湯
6名程度の広さの湯船。  
湯船は多分タイル貼りなんだと思うけど、すっかりコーティングされていて見えない。

ここはやはり、まず析出物をじっくり見てほしい。  
男湯はもっと凄かったよ〜!!  後で紹介するね。

源泉温度は24.5℃の冷鉱泉。
加温と源泉で、自由に温度調節できる。
それでは38℃程度に調整してまったりと〜♪

湯の色は、ミルキーがかった黄土色で、湯の表面には白い浮遊物。 
これは食塩の結晶なのだそう。

洗い場にはシャワーが2基。
シャンプーとリンスが別々になってるのが嬉しい。

今回宿泊した3軒の中でシャンプーリンスじゃなかったのはここだけ。

朝風呂 では、窓を全開!!  朝日 と風 が清々しい・・・。


男性内湯
他の宿泊客がチェックアウトした後、男風呂の方を見せていただきました。
うわぁーっ、男湯のほうは、床までが一切見えない〜! 
男湯の方が、古いんだそうです。
これはまさしく、千枚田だね〜。  歩くと足の裏 がイタタ・・・。

島根で入った湯 は、攻撃的な湯 ・ ドバドバの湯 ・ アワアワの湯 ・ 足下プクプクの湯 etc・・・
それぞれ個性的でワクワクしたけど、ここのは何て言うんだろ。。
浸かってるとワクワクとは対照的で、徐々に気分が落ち着いてくる不思議な感覚。
このクリーミーっぽい柔らかな浴感と、自分好みに調整した湯温が良かったのかな?
おかげで、すっかりリラックス。  
最後の宿泊地に選んで良かった〜 ・・・と心の底から思ったのです。

コメント

★S.北斗星さん、あそこまでのスケールには驚きです。
Tomo
2011/8/16(火) 午前 5:33

★女将さんは掃除してもこうなると嘆いていました。
おかげで温泉フェチは大喜びです。
Tomo
2011/8/16(火) 午前 5:36

★日帰りはハードル高いみたいです。
訪問される際は、事前連絡を。
Tomo
2011/8/16(火) 午前 5:37



★分析書によるとナトリウムイオンは今回入った中ではNO1です。
Tomo
2011/8/16(火) 午前 5:45



★acoronさん、毎日掃除はしているそうです。
どうやったら、あんなスケールができるのか・・・。
Tomo
2011/8/16(火) 午前 5:48



★Kazuさん、浴感はそんなに攻撃的では無く、やわらかなんですけどね〜。
スケールみるとビックリです。
Tomo
2011/8/16(火) 午前 5:49
http://blogs.yahoo.co.jp/djwjwdjd/10379783.html

湯抱温泉 日の出旅館B 2011/8/18(木)

日の出旅館、最終回は食事編。   今回の旅で、一番印象に残った食事です。

私好みの料理に女将さんの絶妙な味付け、何と言っても温かい出来立てが嬉しかった。

夕食   ※18:30〜 部屋食
どれも美味しかったけど、特に印象に残った料理をご紹介。

コリッコリのサザエと
シコシコのイカ刺し〜!!
・・・これは文句無しでうまいっ 

しょっぱなからテンションが

島根牛 の蒸し焼き→→ 蒸された後 すっごく柔らか〜♪  
ボリュームも充分

もうこれだけで充分過ぎだったんだけど、後から少し遅れてはこばれてきたものが・・・
アッツアツの天ぷらに感激。
若干食べられないものがあったけど、それは仕方ない。
アレルギーが・・・(汗)


アツアツを天つゆではなくお塩でいただくのもgood!
(>▽<)b OK!!


とどめはビワだよーーーん。
私の大好物のフルーツ♪
何で知ってたのー?

最終日の宿はお料理も美味しくて湯も良くって
(@^▽゜@)ゞおーるおっけー♪



朝食   ※時間指定可能 部屋食
私は、8:00からお願いしました。

キャベツやお豆腐がいっぱいの具だくさん味噌汁。  あぁ〜、何かいいなぁ・・・♪

今回の旅を計画する際、1・2泊目の宿はすぐ決まったけど、最終日はなかなか決まらなかった。ここの評判は当然耳 に入ってきたけど、2泊目の熊谷旅館と同じ三瓶山エリアだったから悩んでいたのだ。他にも奥出雲等、評判の温泉地がいっぱいあったし・・・。

結局、公共交通機関での移動は大変だし、無理せず三瓶山エリアで湯っくりしようとここをチョイス。

結果、湯も料理も申し分なく、こんなに寛げる宿に巡り合うことになろうとは・・・♬

今回の旅はハプニングもあったけど、私にしては出来すぎでした。  点数付けたら90点位かな?

帰りの道は、雲一つない澄みきった青空の中、私も晴れ晴れと・・・

10:29のバス
・・・あっ、来ちゃった。。 さようなら〜 また来るね!

コメント

料理が温かいのは嬉しいでね!
この内容でこのお値段はお得感がありますね!
kenzo-
2011/8/18(木) 午後 9:37

お酒が進む一品ばかりですね〜 また冷酒一本いっちゃったとか!
珍道中もほのぼのとした出逢いがあって良かったですね♪( ´▽`)
[ acoron ]
2011/8/18(木) 午後 9:54


朝ご飯、あれを昼に食べても充分昼ご飯になりますね。
「ちょっと多いかなぁ」
と思っても、旅先では、ぺろりなんですよねぇ。
[ daimal ]
2011/8/18(木) 午後 10:44


島根牛ですか〜美味しそう〜♪
ビワは私も好きです、子供の頃家の傍にビワの木があったのでよく取って食べてました^^
素敵な旅でしたね、楽しく読ませていただきました♪
2011/8/19(金) 午前 1:01

こういう心のこもった料理が出てくるとお宿の評価が一気にアップしますね。
ビワは南房総も名産地の1つなのでたまにたべますが美味しいですよね。富浦というところにある道の駅「枇杷倶楽部」は枇杷製品が充実しているので楽しいですよ。
[ たっちー ]
2011/8/19(金) 午前 1:15


★広くて風情のある部屋にこの料理ですよ。
しかも貸し切り気分も味わえて言うこと無し。
Tomo
2011/8/19(金) 午前 8:13

湯治宿にお世話になると、一泊でも朝食に赤飯を出してくれるところもあります。
湯治の最終日の朝は、ハレの日として昔から赤飯を炊いて送り出してくれたんです。
千湯記
2011/8/19(金) 午前 9:55
http://blogs.yahoo.co.jp/djwjwdjd/10415358.html


__________

湯抱温泉 日の出旅館 2012-06-15

湯抱温泉にやって来ました。
温泉津温泉、三瓶温泉、頓原温泉、などを廻って本日8湯目、そして本日のお宿です^^
女将さんがお部屋まで、お抹茶を運んできてくださいました。
お抹茶を飲んだら温泉に行きましょう。

温泉は母屋の奥、別棟にあります。渡り廊下で繋がってまして出入口が両サイドにありました。
ここから庭にでられるみたいですが鍵がかかっていました。

浴室のドアを開けたら、正面にお庭がみえて良い感じです。
窓が2方向にあり、明るい浴室です。床は見事な千枚田。

浴室に一歩、足を踏み出すと、痛い、冷たい 
析出物でデコボコした床が痛い。そして千枚田に溜まった水が冷たい。

泉質はナトリウム・塩化物-炭酸水素塩冷鉱泉 泉温24.5℃
湯船には湯の花がいっぱい、湯船の縁は析出物で分厚くなっていました^^
コックをひねり、自分勝手の湯温にしてまったりタイムを過ごしました。

浴室の床一面が千枚田になっていました。
千枚田の縁は固くて尖っているので歩く時は気をつけないと怪我しそう。


こちらは男湯
残念ながら浴槽は空でした。
http://spamegur.exblog.jp/16060749/

温泉旅行記1「湯抱温泉・日の出旅館」 2012/4/30泊

昨年のGWの高速渋滞には泣かされました(;>_<;)・・・が、今年は日程も良かったのか、すいすい(^^♪と中国道を三次ICで降りて江の川に沿ってR375を進みます。
美郷町役場の集落を過ぎ、国道から少し入ったところが「湯抱温泉」。
山間の小さな温泉です。

で、こちらが今夜のお宿「日の出旅館」さん。
この宿には、昨年の同月同日に泊まって今回は2回目。
その時は、他にお客さんがいなくて貸切状態だったんですが、さて今年は・・・と思っていると・・・

「今日は、他にお客さん、おられませんので・・・」と女将さん。

前回同様、男湯を家族風呂として使わせてもらう事になりました。\(^o^)/

浴室の床には温泉成分がしっかりこびりついてます。
泉質は「ナトリウムー塩化物・炭酸水素塩冷鉱泉」、なめると塩辛い。
湯船の表面には、しばらく時間がたつと、白い塩分が浮いてきます。
塩分ひかえ目の方には、向かない?・・・か(^_^;)

たっぷり温泉につかった後のお楽しみは夕食。
前回は別室で頂いたのですが、今年は部屋出しでした。  

料理は、このあと、山菜たっぷりの天ぷら、デザートにスイカも出てきて大満足。
ここ、山の中ですが、海にも近いので、山の幸・海の幸、両方楽しめます。
なんてことない魚の煮付けが美味しいんですよね。
今時の気取った料理屋風の味付けではなくて、昔ながらの旅館の料理というのかな・・・
こういうの好きです。(^〜^)

 

食べた後は、また温泉、そしてトロトロと・・・(u_u)。。。zzzZZ
朝、目が覚めると、また温泉。もちろん相方も一緒・・・アンタも好きねぇ(*^o^*)
お向いの宿の煙突から煙が上って、のどかな温泉の朝。

この湯抱温泉、国道沿いにも宿があるようですが、集落の中にあるのは、ここ日の出旅館とお向いの中村旅館の2軒だけらしい。その中村旅館さんも、泊まり客はどうやら1組。ま、そんなに、お客さんが来ない事もあるんでしょうが、家族経営で対応できるだけのお客さんしか泊めないスタイルなんでしょうか・・・

朝御飯は広間で頂きます。
ほんとに不思議ですが、温泉の朝食って、御飯がばくばく食べられるんですよね。
「御飯おいしいですねー」と相方が言うと
「広島のお客さんに貰ったお米なんですよー」と女将さん。
リピーターのお客さんからの差し入れのお米だったようです。
なんだか、私たちもリピーターになりそうな宿です。(*´∀`*)
http://ameblo.jp/kinoco23noco/entry-11243377251.html

湯抱温泉 日の出旅館お宿編  2012-06-18

日の出旅館に泊めていただいたお部屋は菊の間。
2階の左の端のお部屋で、一番良いお部屋じゃないでしょうか♪

お部屋に案内されると、すぐに女将さんがお茶をお持ちします。
と言って、下へ降りていかれました。
お茶ならテーブルに用意されているのに・・・と思いながら荷物の整理などしていると女将さんが運んできてくださったのは、抹茶と冷たく冷えた葛まんじゅう^^


お部屋は3畳の踏み込みと8畳の書院造の和室にお縁付き。
田舎のばぁちゃん家によく似たお座敷で、懐かしい感じがしました。
3畳の間には丸窓と古い鏡台があって、貞子が出てきそうなんてね。


お縁から外を見るとこんな感じ。ここで抹茶とお菓子を頂きました。
橋の先にみえる家は中村旅館です。ここの浴場にも何時か入りたいのですがね〜
とても静かな温泉地でした。


廊下を奥に進み、階段を降りたら浴場へと繋がっています。
お風呂はこちらから
お風呂から上がったら夕食です。食事は朝、夕共に部屋食でした。


食事の時間を聞かれなかったので、お風呂からあがってゆったりしていたら食事が運ばれてきました。
時間はぴったり6時。すごいご馳走がならんでます。

焼き魚は焼きたて、天ぷらの盛合わせは山盛りのあつあつでした。
陶板焼のお肉も柔らかくてジューシー、そばも美味しい。
お吸い物にはぷるんとしたジュンサイ入りで、デザートのさくらんぼも美味しかったです。
朝食も焼じゃけ、冷奴、ハムエッグなどたっぷりでした。


宿泊客が多い時は1階の広間で頂くようです。

2階には別棟の客室が渡り廊下で繋がっていました。
ちょっと覗いてみたら、広いお部屋が3つ。お庭もきれいに手入れされていました。
http://spamegur.exblog.jp/16080807

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        . ´   . : : : : : : : : :   j´ iヽ   \  ヽ   :i
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        : : : : : : : : :./ .: ハ  ゞ:リ          ' '''' |   .:.′
      \    : : : : : : / .: / :∧ "´ r'          ;  .::′.:
           : : : :/ .:. :/ .:.:.:.:', ''''            .′:/ ,.:.
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            ノ/ .:.:.:i{ { .:.:}.:.:.:.:\          ..:'.:.:;〃 .:/ /
             //:.:.:/' i.:.:.j:.:.:.:.:.:.:.丶..      /:.://: .://:/
             .'/i:.:./   li ;.:.:.:.:.:/:.:.:.:.:.:.> /:. イ /   .::/:/
             li|:!   リ .′.:.:/.:.:.:.:.:.:.:.:/"´:.:.::∨′.:.:;イ:/
             { !:.iゝ   j/.:.:.:.〃:/:.:.:ィ.:.:.:.:.:.:.:.:.:/.:// /′
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                  /´   /:.イ:{ /:.:.:.:/ ´       /  /


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コメント
 
01. 中川隆 2014年4月30日 20:45:17 : 3bF/xW6Ehzs4I : 2D6PkBxKqI

108 :名無しさん@いい湯だな:2014/03/17(月) 02:21:04.93 ID:m/tMTGVo0.net

・大田市駅のコインロッカーに荷物を預けて湯抱中村旅館へ。電話予約12000円。

・チェックインは16時を指定されるが、バスと徒歩で丁度そのくらいになる。

・大きな壺のある床の間、違い棚付き、虎の襖絵が書いてある立派な部屋に通される。

・眺望は崩れかけた隣家と、中庭を挟んだ旅館の屋根に青いビニールシートが痛々しい。
去年の大雨の名残か・・・。

・トイレは廊下を通ってかちょっと歩くが、途中扇の襖絵が書かれた恐らく宴会場と、
石制の流し台の洗面の前を通って行く。トイレは新しく綺麗だが洋式はシャワートイレでは無い。

・風呂は有名なあの棚田の様な、上にマットが敷いてある湯。

女将さんが浴室の窓の外から

「お湯加減いかがですかー?」

と聞くから、

「熱いですー」

と答えるとバルブ開けて冷たい鉱泉を注いでくれ、磨りガラスの窓の外を女将さんが行ったり来たり

・ これを2、3回繰り返すという何ともアナログな湯温調整法。

・最初はちょっと落ち着かない。

・加温のため夜は8時までの入浴時間だが、他に宿泊客もおらず9時頃まで入浴可にしてくれて、
また「お湯加減いかがですかー?」の繰り返し。

・ 翌朝は「まだ温いですがゆっくり入れますので、朝食までごゆっくり」と言われ、1時間ほど入浴。

・チェックアウトまでにもう1回入浴。

・とにかく湯冷めしないお湯は三瓶や小屋原、千原と全く違う。



02. 中川隆 2014年4月30日 20:46:47 : 3bF/xW6Ehzs4I : 2D6PkBxKqI

・ 夕食は立派な磁器の食器に盛られた先付、新鮮な造り、サザエの造りは別の蓋付き食器に盛られていた。

・ 後はすき焼き、蛸酢、茶碗蒸し、揚げたての天ぷら山盛り、カレイの甘酢あんかけ、蕎麦。
イチゴとチョコレートケーキがデザート。

・ 朝食は塩鮭と甘い卵焼き(懐かしい)、おひたし・蒲鉾・梅干し、冷や奴、味噌汁、香のものが立派な
お盆の上に乗って出される。食後のコーヒー付き。

・ 食事は朝夕ともに部屋食だが大きなコタツの上がテーブルとなり、布団も先に敷かれている。
コタツも大きいが部屋も広いので問題無し。

・とにかく至れり尽くせり。これで12000円ではコスパ良すぎ。

・バイパス建設中で湯抱がスルーされる可能性があるとのこと。

・「忘れないでまた来て下さい」と言われたのでまた行きます。


109 :名無しさん@いい湯だな:2014/03/17(月) 02:44:23.78 ID:R6PDPJCl0.net
>>108
山陰いいよなぁ。東北とはまた違う鄙びっぷりがよい。

小屋原、さんべ荘、桶屋に泊まったけど、湯抱はまだなんだよねぇ
次に山陰に行くときは、ここと温泉津の長命館に行く予定


111 :名無しさん@いい湯だな:2014/03/17(月) 03:06:46.92 ID:m/tMTGVo0.net
>>109
日の出旅館も良いですが、中村旅館のあの女将さんには感激。
見えなくなるまで玄関で手を振って見送ってくれて。

特に三瓶周辺は女将さんが皆親切。

次は潮、有福、木部谷に行きたい。池田ラジウムも泊まってみたいけど、
女将さんがフワーッと出てくる。湯治の爺ちゃん二人もフワーッと2階へ上がって行った。
平均年齢80位だったから、怖くて泊まる自信が無い。

112 :名無しさん@いい湯だな:2014/03/17(月) 03:17:05.47 ID:R6PDPJCl0.ne
>>111
有福もよいね〜。よしだやさんに泊まった。3つの共同浴場もあって、石見神楽の劇場もある。

火災で味のある木造旅館がいくつか失われたのは残念。

木部谷もGWに宿泊を狙ったけど、満室で断られたけど、電話の女将さんの対応は人柄が出ていづれ泊まりたいと思わせるものだったな。
ただ、一人宿泊ではなかったからレポートできなかったけど。

海潮は守る会の宿に泊まったけど、あまり記憶にないww
ただ、近くの劇場で出雲神話の劇を見て紅白もちをもらったくらいかな


114 :名無しさん@いい湯だな:2014/03/17(月) 03:45:26.76 ID:m/tMTGVo0.net
>>113
海潮は海潮荘に泊まったことあるけど、

値段の安い部屋に泊まると、道をガンガン飛ばすダンプがやかましい道側の部屋。
高い部屋は静かな中庭側。安いていってもそこそこの値段取るし、どーかと思った。
中庭側の部屋、囲炉裏端の食事を選ぶべし。でも確かにあまり記憶に残りません。


407 :名無しさん@いい湯だな:2014/04/14(月) 23:38:28.21 ID:32YiAHKB0.net
湯抱の中村旅館は立ち寄った時の心遣いが忘れられない
いつか泊まりでと思ってたけど、そうか一人泊OKなんだ

408 :名無しさん@いい湯だな:2014/04/15(火) 00:16:32.65 ID:8XpKWXJf0.ne
>>407
OKですよ。電話予約で一泊12000円。
チェックインは16時から。

一人でもしっかりお抹茶でお出迎え。
料理も器もちゃんとしたもの、この値段で申し訳無いくらいでした。
おすすめです。


410 :名無しさん@いい湯だな:2014/04/15(火) 02:49:11.65 ID:qYL9DlT00.net
>>407
二年前くらいに泊まったことあるけど、一日一組しか受けてないって言ってた。
その時は2人で言ったけど2人なら1人10,000円。あと湯治のコースもあるみたい。

予約入ってない日でも「その日は〜前日に用事があるから・・うーん・・・」て断られたこともある。

ここで中村旅館に泊まれた人が一人(一組)だったかは分からんけど、最高の宿だよ。
宿泊した人のブログで、トイレが古いって書いてるとこあるけど数年前に改装され超綺麗。

414 :名無しさん@いい湯だな:2014/04/15(火) 21:16:14.24 ID:8XpKWXJf0.net
>>410
確かに他に宿泊客はいなかったから、あの虎の襖絵の部屋だけ使ってるのかも。

道理で連泊可能か聞いたら、前もって言ってくれたらまあ・・・と口を濁したはずだ。
トイレはシャワーでは無かったけど超綺麗でした。
http://ikura.2ch.sc/test/read.cgi/onsen/1394025896/


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