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Re: リビア政変を、あらためて「内因論」で考えてみる
http://www.asyura2.com/10/kokusai5/msg/596.html
投稿者 仁王像 日時 2011 年 3 月 09 日 20:38:04: jdZgmZ21Prm8E
 

(回答先: 北アフリカ・中東情勢をイスラエルとアメリカの関係から見てみる 投稿者 仁王像 日時 2011 年 3 月 08 日 20:13:20)

@リビアデモ・騒乱の計画性と疑問
 http://www.asyura2.com/10/warb7/msg/396.html
 投稿者 マスコミ嫌いV 日時 2011 年 3 月 09 日 10:02:11: Bsm0WWUdvJExI
>今回のリビア騒乱は、デモ以前より準備が進んでおり、かなり計画的である。武器や弾薬の費用や調達ルートは海外に依存の可能性が高く、利権を目論む勢力がバックに存在する可能性がある。

A〔大佐の落日〕朝日<「対仏戦争」の流れが見えてくる/イスラム原理主義勢力も関与>小松圭一郎
 http://www.asyura2.com/10/kokusai5/msg/552.html
>エジプトやリビアの動乱も、民主化運動だけではなく、イスラム原理主義勢力も関与している。テロ組織は…相互に「呼応」できる。新米的なエジプトや、欧州と連携を深めるリビアがイスラム原理主義の標的になるのは不思議ではありません。

Bリビア部族社会が左右〜再生時の民主化を阻む壁/朝日・3月3日
http://www.asyura2.com/10/kokusai5/msg/566.html
>1993年に体制転覆を目指すクーデター計画が事前につぶされ、カダフィ氏はワルファッラ部族による陰謀として、同部族のメンバーを政府の主要ポストから排除した。今回、ワルファッラ部族がいち早く反体制勢力についたのは、民主化を支持したというよりも、カダフィ氏に対する遺恨があるからだろう。

 前稿では「カダフィ自身も反乱を仕掛けたのは「アルカイダ」だと言っていることにも注目すべき」と結んだが、続きを書く動機となったのは@。
 カダフィが次のように言ったのは何か奇妙な感じがして、筆者はイスラム原理主義含みで受け取っていた。だがAによってイスラム原理主義がリビアを標的にする動機のあることを改めて認識した。

 カダフィ大佐はアルカイダの扇動と非難
 ウォール・ストリート・ジャーナル/2月25日
 http://www.asyura2.com/10/kokusai5/msg/490.html

 カダフィは「アルカイダ」の仕業だと言ったとき、イスラム原理主義勢力が噛んでいることを意識していたのではないかと思う。だが、それを自ら指摘するのはカッコ悪いのでアルカイダと言い換えたのではないのか。カダフィの立場にしてみればアルカイダもイスラム原理主義も同じようなものだろう。だが、イスラム原理主義に狙われると認識するのは忸怩たるものがあり、アラブの地においては恥ずべき立場ではなかったのかと思う。

 そして、3月初めには、自国はテロに見舞われているのだから、なぜ欧米は助けないのか、と論じた。この時点までは自国はテロと戦っているという認識を対外的には示していたのは間違いない。

 カダフィ「テロとの戦いになぜ支援しないのか」
 仏週刊紙ジュルナル・デュ・ディマンシュ/2011年3月 6日
 http://www.asyura2.com/10/warb7/msg/372.html

 欧米は実はカダフィに肩入れしたかったのではないか。しかしカダフィの自国民虐殺の映像が広く流布するにつれ、カダフィに肩入れするわけにはいかなくなった。ムバラクと同様見限らざるを得なくなった。かといって、正体不明の反体制側にもテコ入れしにくい。
 英特殊部隊が反体制側と接触を試みたのはその全体像をつかむためだったのではないだろうか。

 筆者はBにも注目している。1993年体制転覆の企てがあって、その折最大の部族が主要ポストから排除された。そのリベンジするチャンスを窺っていたこれらの部族とそれを後押ししたイスラム原理主義勢力の合作である可能性が出てくる(仮説)。この仮説によれば、今回のリビア政変は内因論であり、外因論ではなくなる。

 つまり1993年の体制転覆の再現という権力争いとイスラム原理主義という政治的動機がいっしょになってカダフィ排除に動いたのではないのか。
 イスラム原理主義は本来世界権力とは反対側に位置するものだろう。少なくともアラブ民衆の中から発生した西洋の覇権主義に対抗する思想がコアになっていると考えられる。

 ゆえに西側諸国も反体制側に全面的に肩入れするという決断は今のところできない。だからモタモタしているという状況ではないだろうか。
 このように考えると@で指摘されていることも合理的説明が多少なりともついてくるのではないかと思われる。

 先走ったことを言うのは控えなければならないが、お許し頂きたい。
 もし反政府勢力がイスラム原理主義の強い支配下にあれば、欧米は肩入れしない。ソマリア化である。そうではなく大部族が主導権をにぎりイスラム原理主義勢力がそれに加担しているぐらいなら、欧米はなんとか御せると判断し、いろいろな条件で駆け引きしながた近づいてくる可能性がある。(翻って、リビア政変を欧米が仕組んだのであれば、多少とも手ぐすね引いていたはずで、パキパキとカダフィ排除の手を打ってくるはずなのだが、このモタモタ感は何だ。本物のモタモタのように思える)

・イスラム原理主義
 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A4%E3%82%B9%E3%83%A9%E3%83%A0%E5%8E%9F%E7%90%86%E4%B8%BB%E7%BE%A9


 

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コメント
 
01. 仁王像 2011年3月10日 07:00:04: jdZgmZ21Prm8E : zqw7Lv8Ckk
・国際承認と飛行禁止要請 EUにリビア反体制派 共同通信
 http://www.asyura2.com/10/warb7/msg/397.html
 投稿者 ダイナモ 日時 2011 年 3 月 09 日 12:54:17: mY9T/8MdR98ug

>EU当局者によると、EUはカダフィ政権が早期に崩壊する可能性は低いとの見方を強め、同政権に代わり得る政治勢力を見いだそうと反体制勢力との接触の動きを拡大している。ただ、アシュトン氏の報道官は「上級代表との会談はEUが国民評議会を(リビアの正統な代表として)承認したことを意味するものではない」とくぎを刺した。


02. 仁王像 2011年3月10日 19:45:13: jdZgmZ21Prm8E : zqw7Lv8Ckk
・リビア部族社会が左右〜再生時の民主化を阻む壁/朝日・3月3日
 http://www.asyura2.com/10/kokusai5/msg/566.html
>カダフィ氏を追い詰めたのは、民主化を求める「都市住民の反乱」、伝統的意識を残す「部族の反乱」、さらに旧体制を支えた「軍の反乱」という三つの側面がある。

(同記事から追加)

〔リビアの主要な部族〕
カダフィ大佐の出身部族
●カッダーファ部族(中部海岸地域)
 治安部隊、空軍を押さえる

反カダフィ
●ワルファッラ部族(西部)
 最大部族。元はカダフィ体制を支えたが1993年のクーデター計画を主導し失脚
●オベイダ部族(東部)
 民主派のベンガジ制圧時に体制から離反したオベイデ前公安書記(内相兼軍幹部)の出身部族
●ズワイヤ部族(東部)
 大部族。攻撃をやめなければ石油輸出を停止するとカダフィ体制側に警告
●ジンタン部族(西部)
 93年のクーデター計画を主導し、失脚
●ミスラタ部族(西部)
 トリポリ、ミスタラで最大部族
●トゥアレグ部族(南部)
 南部砂漠の大部族


03. 仁王像 2011年3月11日 20:21:59: jdZgmZ21Prm8E : zqw7Lv8Ckk
http://www.asyura2.com/10/warb7/msg/349.html#c6
06. 2011年3月03日 13:21:33: GgDQRalncI
 リビアは、テロ支援国家というお札を外すために、パンナム機爆破事件の関与を認めた。帳簿の紛失やらただ一人だけの証言など、数々の疑問点のある、ほとんどヤラセを思わせる事件であったが、それを認めたのだ。この時からリビアは米従国家になったとみられる。
 わての認識ではシオニスト戦争屋クリントン婆もカダフィに復権してほしいとスパイの立場で 民主化勢力と接触したとみとるがな。

(地震お見舞い!)


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