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2010/04/02(金) 21:55:09
小沢戦略がまた当たった。日本医師会が、民主党支持を掲げた原中勝征氏を新会長に選出し、自民離れを鮮明にしたのだ。原中氏をバックアップしてきた小沢幹事長は、参院選に向けて着々と足場を固めている。
●参院選の勝利は見えた
民主党支持の原中氏か、自民党に近い現職の唐沢祥人氏か、政治的中立を訴える森洋一氏か―。
きのう（１日）の日医会長選は、政権との関係が最大の争点だった。
当選した原中氏はバリバリの小沢シンパ。昨年の衆院選では、茨城県医師会長として県内の民主党候補を全員当選させる“離れ業”をやってのけた。長年、自民党ベッタリでやってきた日医の中では異端である。
「原中さんには難しい選挙でした。後ろ盾の小沢さんは、政治とカネで叩かれ続けたし、２月の診療報酬改定で鳩山政権が病院の再診料を引き上げて診療所を引き下げたことも反発を招いた。日医会員の大多数を占める開業医が、『民主党は勤務医優遇』と批判したのです。矢面に立たされたのは、政府との折衝役を任された原中さんでした」（医師会事情通）
民主党内の「反小沢」も、きな臭い動きを見せた。
中立を訴えた森氏は、前原国交相の地元である京都府の医師会長も務めている。前原に近い仙谷国家戦略相は、勤務医の待遇改善などから医療再建を目指す議員連盟の中心メンバーで、日医＝開業医と距離を置く。そのため、「反小沢は非原中で揺さぶりをかけた」（民主党事情通）とみられている。
それでも、原中氏と小沢は勝ち切った。怪文書が乱れ飛んだ選挙戦を制した。得票は１３１票で、次点の森氏との差は１３票。続く副会長選で選ばれた３人も原中陣営ではないものの、トップが代われば勝ち馬に乗ろうとする連中も出てくる。
０４年の参院選で日医の組織内候補の自民党・西島参院議員が獲得した２５万票の大半は、民主に流れる公算大だ。
これで小沢は主要な医療関係団体をすべて押さえた。歯科医師会に加え、医療技術者の７団体も小沢に民主党支援の方針を伝えている。参院選対策に抜かりはない。
政治評論家の有馬晴海氏が言う。
「小沢は、参院選までの３カ月で、残る自民党系の団体に踏み絵を踏ませて票を固めていくはず、自民党を支持してきた団体は次々と民主になびき、自公政権を支えてきた古い幹部クラスを次々に切っている公明党も軸足を民主寄りに移している。
参院選で民主党が負ける要素はありません。みそぎが済む小沢さんも完全復活です」
自民党は消滅だ。
（日刊ゲンダイ 2010/04/02 掲載）
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◆小沢幹事長辞任要求 拒否は当然だ （⇒2010/04/01 ｹﾞﾝﾀﾞｲﾈｯﾄ）
http://www.gendai.net/articles/view/syakai/122523
「組織票」「選挙のための政治」は決していいイメージはありません。
でも、それは長年続いた自民党政治でのこと。確かに小沢さんは昔、自民党の中枢にいた人です。
しかし、小沢さんは、選挙こそ民主主義の根幹であるとの認識に立ち、この国を自立した、普通の国にしたいと願っているだけです。
現政権に不満がない訳ではありません。でも、その不満は次の参院選で自民党を壊滅させてからでも遅くないと思いますが、どうでしょう？
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