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2010/04/14(水) 22:03:52
〔転載はじめ〕
参院選まで３カ月〜「選挙のプロ」に指令
“選挙の小沢”を支える秘書軍団が本格的に動き出した。２人区に２人擁立で、県連とはドンパチになっているが、小沢幹事長はそんなことお構いナシ。自らの手足となる秘書軍団から詳細な情報を得て、参院選に向け、徹底的なテコ入れを始める。
秘書軍団の動きについて、民主党関係者がこう言う。
「４月２日の金曜日、ちょうど第２次公認の発表があった日に、小沢さんの秘書軍団が集められました。そこで、『４月１６日、１７日までの２週間、担当地域をくまなく回って、選挙情勢を報告するように』と伝えられたそうです」
小沢の秘書軍団は、昨夏の衆院選でもクローズアップされた。“選挙のプロ”だ。それぞれ担当の地域を持ち、ざっと１５人前後が全国にちらばっている。右も左もわからない新人候補を手取り足取り徹底的に指導し、選挙のノウハウを叩き込むのが仕事だ。併せて担当地域の情勢分析も行う。党本部の選対とは別に動き、交通費、宿泊費、レンタカー代、ガソリン代、飲食代などの経費はすべて小沢事務所持ちだ。
「小沢さんの秘書が来ると、候補者の事務所の緊張感が変わる。例えば５０カ所の辻立ちなら、秘書は候補者と一緒に本当に５０カ所回ってみせる。『そこまで徹底してやるのか』と驚き、尊敬と畏怖の念が生まれるのです。事務所を引き締めるのに効果的です」（秘書軍団を知る選挙関係者）
鳩山内閣の支持率が下げ止まらず、民主党を取り巻く状況は日に日に厳しくなっている。参院選の勝敗を決する２９ある１人区で、０７年は２３勝６敗と圧勝したが、「今回は大幅な負け越しもあり得る」といった声まで出ている。
「参院選は選挙区が広くて組織票だけでは戦えず、無党派の取り込みが必要です。民主党は前回は野党で攻めの選挙ができたが、今回は与党で守りの選挙になってしまい、苦しい部分もあります」（政治ジャーナリスト・鈴木哲夫氏）
浮動票狙いの２人目には小沢ガールズが応援
この状況下では小沢はこれからどう戦うのか。１２日の定例会見では、「最終的に候補者の擁立を終えて、連休明けから日程を作って、連合幹部と一緒に全国行脚に回りたい」と答えていた。
「５月の連休前までにはほぼすべての候補者を決めて、連休明けに全国情勢調査を行うことになるでしょう。その数字、民主党本部の選対と秘書軍団のそれぞれの情報報告を加味して、テコ入れする候補を決める」（前出の民主党関係者）
１人区の有望株や２人区の２人目に秘書軍団が張り付くことになるようだ。２人区の２人目は浮動票狙いなので、福田衣里子や田中美絵子など“小沢ガールズ”が応援演説に投入される回数も増えるだろう。
「会期延長で７月１１日とされている投票日をズラす可能性もあります。翌週の１８日は３連休の真ん中なので露骨すぎますが、翌々週の２５日なら夏休みで少しは投票率が下がる。今回は無党派層が『みんなの党』に流れそうなので、警戒しているのです」（民主党中堅議員）
小沢は１８日の日曜、地元・岩手で両親の偲ぶ会を開く、本人は会見で、「政権を取るまでは仏さんに勘弁してもらってきましたから」と言っていた。秘書軍団からの情勢報告を受けるのも同じ頃。両親の供養の場は、政権交代の報告と同時に、参院選への決起集会となる。
（日刊ゲンダイ 2010/04/14 掲載）
〔転載おわり〕
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