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田中三彦氏:米国で脆弱性から“噴き出す蒸気の勢いで圧力抑制室が損壊する”可能性が指摘されていた[週刊エコノミスト]
http://www.asyura2.com/11/genpatu13/msg/822.html
投稿者 あっしら 日時 2011 年 7 月 06 日 17:16:22: Mo7ApAlflbQ6s
 


「週刊エコノミスト」(毎日新聞社刊)の臨時増刊7/11号は、『ノーモア!フクシマ 福島原発事故の記録』と題された福島第一原発事故特集である。

そのP.4から「津波が来なくてもメルトダウンは起きた?問題は耐震性だ」というタイトルで田中三彦さんのインタビュー記事が掲載されている。

田中さんは、このところ1F−1号機の地震による瓦解分析に注力されており、内容的には末尾に挙げるこれまでのものとほとんど変わりはない。

そのなかで、1号機の格納容器が12日未明から高い圧力状態にあったことに関連して、3月15日に起きた2号機の圧力抑制室損壊に関わる興味深い情報に触れられているので紹介する。


「週刊エコノミスト」臨時増刊7/11号のP.8:

「−7.4気圧という数字は高いのか。

田中  異常に高い。1号機格納容器の設計圧力は4気圧前後に設定されている。この圧力は、もっとも直径の大きい配管が1本、完全に破断(ギロチン破断)してしまうような「大規模冷却材喪失事故」が起きた場合の圧力に、少しの余裕を加えて設定したもの。その圧力に耐えるように格納容器の構造設計がなされている。
 格納容器は、上部のフラスコのような形をしたドライウェルと下部のドーナツ状のサプレッション・プール(圧力抑制室)でできているが、配管損傷による冷却材喪失事故で猛烈な勢いでドライウェルに噴出した蒸気は、サプレッション・プールの水(セ氏20度)の中に送り込まれるようになっている。水中で蒸気が水になるので、体積凝縮が起き、圧力が高まらずにすむ仕組みだ。最大直径の配管の一瞬の破断でも4気圧以上には上がらないように圧力が抑制されるようになっている。
 冷却材喪失事故はLOCA(ロカ)と呼ばれる。Loss of Coolant Accidentの略だ。いちばん厳しい大LOCAの場合でさえ4気圧以上にはならないはずだから、7.4気圧という数値はとんでもない大きさであることがわかるだろう。

−なぜ、それほど異常な気圧になったのか。

田中 1つ考えられるのは、水中に蒸気を誘導するための機構が地震で壊れ、蒸気が水に溶け込めないまま溜まってしまい、設計圧力以上に圧力が上昇したのではないか。水中で減圧して抑制する機能が失われたように思える。
 米国では以前からサプレッション・プールの構造の脆弱性が指摘さえていた。ただ、地震の揺れによる破損ではなく、噴き出す蒸気の勢いで壊れる可能性があるというものだった。」

掲載されている対話は1号機問題に集中したものなので、圧力抑制室が損壊したとされる2号機との関わりに繋がっていくことはなかったが、2号機の圧力抑制室が噴き出す蒸気の勢いで壊れたという分析をしてきたものとしては、是非ともそこへ展開して欲しいと願う。

※ 関連投稿

「事故を「レベル7」まで深刻化させた政府・東電の大罪:2号機圧力抑制室損壊は事故対策チームの極めて深刻な失態」
http://www.asyura2.com/11/genpatu9/msg/549.html

「Re: 「あっしら」という男の詐術の手口を改めて暴露しておく」
http://www.asyura2.com/09/dispute30/msg/416.html

※ 1号機問題に関する田中さんの考え方

Ananさんの「田中三彦さん対談概要「地震で揺れていた原発」(福島みずほのどきどき日記)」
http://www.asyura2.com/11/genpatu13/msg/622.html

「2011/6/21 CNIC News 福島原発事故シナリオ 田中三彦氏 1/2」
http://www.ustream.tv/recorded/15539453

「2011/6/21 CNIC News 東電シュミレーション批判 田中三彦氏2/2」
http://www.ustream.tv/recorded/15536628


 

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コメント
 
01. 2011年7月09日 00:47:42: R0CX945mHs
だーれも相手してくれませんか。わたしが無駄口を叩いてみます。

コメがないのは問題に生活感がない上に、ややこしく、手が出ないからでしょうね。問題自体は単純なものですけど。あ、特に自分はレスは求めません。自分は昔から書きっぱなしなんですよね。ふざけ半分に書き散らせば100%満足して、あとは阿修羅ではほとんど見ません。申し訳ないですが、通りすがりです。

>米国で脆弱性から“噴き出す蒸気の勢いで圧力抑制室が損壊する”可能性が指摘されていた

・・・だから何ですかね?そんな記事で問題はさっぱり進展しませんが。

原子炉冷却水喪失・核燃料溶融などによって、原子炉圧力容器損壊 → 格納容器圧力上昇 → 圧力抑制室耐圧オーバー → 破裂  

が実際に起こったのか?という問題は、何もご高説を賜ることなくても、わたしごときにでもその可能性なら想像できます。ありがちな流れだもの。単に圧力抑制室がうまく機能しなくなる事態でしょう。ただ、その問題の答えの正否はわかりません。(たしか、槌田敦さんも格納容器圧力上昇による、2号機圧力抑制室破裂論を唱えていました。近藤邦明さんのHP(http://www.env01.net/index02.htm)のどこかにあるはずです。)

しかしその流れと、隔離時冷却系が圧力抑制室の水を空っぽになるまで汲み上げ尽くすのを東電が「失念した」結果、(つまりは格納容器注水をしなかったことが大失態だそうですが)2号機圧力抑制室が破裂したのだとする説とは、かなり意味が違うはずです。ある程度水が圧力抑制室に残っていようが、圧力抑制室破裂は起こり得る可能性があるわけですから。なにもあなたの論のように破裂に「水が枯れる」必要はないです。

あっしらさん説では、隔離時冷却系が圧力抑制室の水を汲み上げ始めたが最後、水位があるレベル以下にならないように、東電側ではピリピリと監視・制御していなければ、圧力抑制室破裂への「大失態」へと至りかねないわけです。

ならば当然、「操作マニュアル」に赤字でその旨は大書してあったことでしょうね。

「隔離時冷却系作動・立ち上げなら必ず格納容器注水のこと!!!厳守せよ!!!!!」

・・・まあ、ホワイトボードにはなかったですよね。マニュアルにもなかったのではないですかね。知りませんが。

また、格納容器の圧力上昇 → 圧力抑制室の耐圧オーバー といったことが「想定外だったゆえに」、マニュアルに何も注意が書かれていなかったというケースでも、東電の「失念による大失態」にはならないわけです。それはむしろ「設計上の過失」でしょう。ところが、隔離時冷却系が、圧力抑制室が機能を失い破損するほど水を汲み上げてしまう設計になっていたと想定するのは、普通はそうとう不自然です。少し詳しく見てみましょう。

単純化してイメージします。「失念」していると圧力抑制室破裂に至る設計とは、隔離時冷却系がサプレッションプールから水を汲み上げるための配管吸い上げ口が、あろうことか格納容器 → 圧力抑制室への蒸気逃がし配管の出口より「下に置かれている」ことになりますね。同時に、隔離時冷却系が水を汲み上げる最終結果は、隔離時冷却系動作プロセスとして、設計上まったく考慮されていない反面、操作マニュアル上は極めて重大な留意事項だった、というのがあっしらさん説の根幹のイメージです。

・・・あほくさ! んなことがないように設計するのが設計屋の基本中の基本ではないですかねぇ。あるいは、サプレッションプールの機能と隔離時冷却系の水汲み上げ機能には、不必要な事故に至らないよう何かインターロックをかけるというのが普通でしょう。・・・実際のことはなにも知りませんが。

以上のような流れで、わたしはあなたの

●東電の隔離時冷却系の水汲み上げレベル「失念」という大失態 → 2号機破裂 → あらずもがなのレベル7

という文脈にはまったく賛同しません。2号機水素爆発の線も捨て切れませんし。
東電の味方をするわけじゃないですが、東電は1号機から4号機の対応に際し、ほとんどなす術もなく、あれよあれよとタコ踊りを踊っているうちに爆発してしまった、というのが実情じゃないかと思っています。 「失念」ね・・・ふっ

そのタコ踊りの一方で、4号機を、なぜか使い物にならなくまで大爆破するという陰謀を巡らしていたというのが吉田所長?・・・4号機東電陰謀爆破!!!

・・・あのですね、「爆破だ!爆破だ!こりゃこりゃ!」と、タコ踊りを舞っていれば「現実に」爆破が起こるワケはないですよね。4号機が実際に爆破されたのなら、それは最低何十人もを要した大工事の結果です。4号機は犬小屋じゃないです。高さも幅も50mくらいある巨大な建物です。それを、何のためだか全面ガタガタに破壊する爆破物設置大工事をしたのだというということになります。

その工事計画・工事図面・爆破資材手配・人員手配などは、誰が何をどうしたんですか。それをいつどうやって「完全秘密裏に」実行したんですか。爆破物の手配などはどこにどうやって誰にも知られずに行い得たのでしょうか。なぜ誰一人それについて目撃者もいなければ、秘密を漏らす人間もいないんでしょうか・・・ふと、「9/11ツインタワー爆破解体説」を思い出しました。たしか9/11陰謀説でもあっしらさんはその元締めだったような。9/11ツインタワー、WTC7の大爆破工事はどのように秘密裏に完遂されたものやら。陰謀説側で回答不能の問題です・・・この話でも、昔とった杵柄、「陰謀爆破」が目に浮かぶんでしょうねぇ。蛙の子は蛙、陰謀論者はいつまでたってもどこまで行っても何をやっても陰謀論者、なんでしょうねぇ。

なお、1号機、3号機を単独に事故評価してもレベル7です。1号機は放射能放出が小さいようですが、3/12日の放射能の流れとかを見ればレベル7でしょう。(例えば、南相馬市 http://p.tl/_DcS 1p)3/12日の放射能雲の流れは女川原発を通過し、岩手にまで達したようです。官邸の評価も1号機、3号機もレベル7です。(http://p.tl/PYEM 4〜7p)3号機の総放射能放出量など、実は2号機より酷いかも知れません。こういった総合判断は、原発周りのMPを見ているだけではできません。

また、3/15の放射能大放出は何も朝の2号機圧力抑制室破裂のせいばかりではなく、すでに3/15未明から大放出が始まっていたという見方もあります。(http://p.tl/rZsQ)具体的には1F南に位置する「いわき市」のデータなど参照。(http://p.tl/_DcS 3p)3/15未明の放出には、2号機ベント以外にも、2号機格納容器などからの放出、3号機からの放出などもありえます。なにも

●2号機圧力抑制室破裂 → レベル7  

じゃないです。「東電の失念という大失態が事故をレベル7に深化させた」などという、「ためにする扇情的な言葉」は事実とは違います。問題はもっとゴチャゴチャしています。


02. あっしら 2011年7月09日 04:49:07: Mo7ApAlflbQ6s : FOFJ3ucx7c

「心やさしきR0CX945mHsさんへのレス:」
http://www.asyura2.com/11/genpatu14/msg/103.html

よろしくね。


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