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事故を「レベル7」まで深刻化させた政府・東電の大罪:2号機圧力抑制室損壊は事故対策チームの極めて深刻な失態
http://www.asyura2.com/11/genpatu9/msg/549.html
投稿者 あっしら 日時 2011 年 4 月 19 日 12:38:35: Mo7ApAlflbQ6s
 

現在なお深刻な福島第一原発事故のなかでもひときわ深刻な状況にあるとされるが2号機である。

2号機は、水素爆発を起こした1・3号機や火災(?)にみまわれた4号機と較べれば穏やかな外見であるが、その内実は、国際関係(被災国日本に向ける諸外国の目)が微妙に変わるきっかけとなった汚染水の意図的な大量放出へとつながる高濃度汚染水の海への噴出を引き起こし、1000mSv/h(1Sv/h)超という危険な場所をターゲットとした気が遠くなるような迂回的排水作業もあっという間に元の黙阿弥になるほどのダダ漏れ(=冷却材喪失&放射性物質漏出)状態なのである。

2号機での圧力抑制室(サプレッションチェンバー=S/C)損壊という事態が起きなければ、福島第一原発事故の様相は深刻ながらも少し違ったものになっていたはずだ。
とりわけ、大気および海洋への放射性物質の放出量と放射能汚染水の意図的放出問題という国際関係の観点で考えるとその意味は大きい。

何より、日本政府が福島第一原発事故をINES評価「レベル7」にまで引き上げることになった絶対的要因が2号機の圧力抑制室損壊なのである。

あらかじめ言っておくが、東電や原子力安全・保安院の上級スタッフは、ほぼ間違いなく、2号機に関する自分たちの大失態を自覚している。
2号機の圧力抑制室が爆発後損壊という現実に直面して「ええっ!」と思う間もなく「しまった!そうだった!!」と考えた(叫んだ)はずだ。
彼らが、万が一にも、そんなことはないあれは不可抗力の出来事だったとか「想定外」だったなどと言うのなら、原発運営に関してまったく無能ということを意味するのだから、原発にかかわる一切から早急に手を引いていただきたい。

昨日(4/18)、雑談板に「今日に想う」(http://www.asyura2.com/10/idletalk39/msg/308.html)で投稿予定タイトルとして「政府・東電の能力欠如が「レベル7」まで深刻化:2号機の圧力抑制室破損は対策チームの大失態がもたらした“悲劇”」を示したが、24時間経過した時点でも何ら反応はないようだ(あたりまえだけどね(笑))。

政府と東電が、隠蔽体質を改め、責任ある組織として失態の事実を認め、事故発生後の経緯についてきちんとした説明を行いきちんと謝罪をしていればこのような投稿をすることもなかったと考えている。

彼らがここで書く2号機にかかわる推定が間違いというのなら、きちんとしたデータを示した上で論理的な説明(反証)を行う必要があるだろう。

 

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コメント
 
01. 2011年4月19日 12:41:34: cQAi5VdfF2
だから、どうなのよ?
そりゃそうかもしれないけど、今、進行しつつある問題について考えようよ。

02. あっしら 2011年4月19日 13:25:16: Mo7ApAlflbQ6s : onVdTZ00nI
cQAi5VdfF2さんへ

それなりのレベルで現状がわからない(ちゃんとした説明も政府からされていない)のに、どうやってこれからの問題を考えるというのですか?

今後のためにも、もっとも多くのデータを持ち、もっとも高いと思っている知性を持つ人たちを抱えている政府に、ちゃんとこれまでの経緯を明らかにして欲しいというのがこの書き込みの最大の趣旨なんですよ。


03. 2011年4月19日 17:34:17: 4NxCrv8VKk
さすがに聞きしに勝る投稿でございますね。

早晩、様々な検証がされるでしょうが、このように系統だって東電・政府の隠蔽を明らかにしようとする投稿を読まさせていただくとは。
本当に阿修羅の一時代を築いた方が帰って来られたのだと知り、新参者の私もうれしい限りです。

何と言っても危機存亡の時、私たちが目を大きく見開き、声を上げ続け、そして行動しなければ、今の子供たちそして生まれてくるであろう子供たちに申し訳ない。そんな気持ちで一杯です。
あっしらさんの鋭い分析かつそのご努力に敬意を表します。


04. 2011年4月19日 17:52:05: iIHNJOjXaE
>あっしらさん。 お蔭様で何故あの頑丈な圧力容器があれほどにまで破壊されたのか良く解りました。 内部圧力が設計上の強度を超えるほど高くなれば、どんな頑丈な容器でも破壊されてしまう。 2号原子炉の圧力容器の破壊の原因は運転ミスと言うことになりますね。 稼動中の原子炉は高温で蒸気を発生させ、それがタービンを廻した後復水器で冷却され水に戻り再び原子炉に戻るというメカニズムの筈。 地震を探知した後に運転を中止しても、この水と蒸気の循環は止まらないはず。 タービンと発電機が切り離されても、冷却のための水の循環はとめることは出来ない。 今まで非常用電源のディーゼル発電機が津波で機能しなくなり、水の循環が停止したために事故に至ったと説明されてきたのですが、どうもそれほど単純なことではなかったように見えます。 水の循環や蒸気の復水器は電力だけに頼っていたと思っていたのですが、電源が切れていても電力以外の動力で動いていたということでしょうか。 また地震の揺れによってパイプラインに破損が生じて水や高圧蒸気が洩れてしまったということなのでしょうか。 このあたりのことについて教えていただければ幸いです。 また現状で放水による冷却が続けられているようですが、放水だけで冷却安定に至るものなのでしょうか。 ご教授賜れば幸いです。 チェルノブイリの時には、黒鉛や鉛、ボロンなどを投入して中性子を吸収させたということの記憶がありますが、現在の福島原発の情況で鉛やボロンを投入することは出来ないものなのでしょうか。 N.T

05. 2011年4月19日 17:57:17: gf7OQcxcqA
後だし検証は難しい
真実と事実、数値と事象
理に適う説明と不信感
今は収束

06. 2011年4月19日 18:43:51: AQqyLULhMc
後から最善の方策が取れなかったことを批判するのはたやすい。
また、推定に元づく批判は批判する側が証拠を出すべきであって、

> ここで書く2号機にかかわる推定が間違いというのなら、きちんとしたデータを> 示した上で論理的な説明(反証)を行う必要があるだろう。

などと相手に反証を要求し、それがないから真実だとする態度は、デマを助長する
ので正しい態度とは思いません。


07. 2011年4月19日 20:13:14: N0ecmP8qLE
>06
あっしら氏の投稿文を読んだが,
「後から最善の方策が取れなかったことを批判」なんかしてないし,
「それがないから真実だとする」なんてだれもいってないが・・・。

解釈(・・・推論と云ってもいいよ)の根拠となるデータは東電側が一手に握っているわけで,論者はこれまで発表されたデータから推論を推し進めようとしているわけだ。

その結果が,東電側の解釈と異なるというのであれば,異なると主張する側がその根拠となるデータを示した上で反証するのは当然じゃないですか?
そのために,別のデータがあればそれを公開するのも当然。(あえて隠蔽したとは云わないが。)
東電でなくても,ここに投稿している論者の中にも別の考え方があるかもしれない。
もしそうなら,どういうデータをどう解釈してその結論に至ったかを述べるのもこれまた当然。


08. 短足鰐 2011年4月19日 21:06:38: 1dEIvwQCPSw5M : zqw7Lv8Ckk
 01、06さんに同感。
 上の長々しくかつもっともらしい文章は、これまで多くの人が語ってきたことで、なにか有り難い新しい知見を付け加えたところがあるとは思わない。

 この下に続くまたもや長々しい文章も、一口に言えば、

 >(2号機の)このような事態に陥ることを防ぐ手立ては、当時隣の1号機や3号機でやっていたように格納容器に注水(当時なら海水)し、サプレッションプールを水で満たし続けることである。

 ということだが、俗に言われている「早く海水を注入すべきであった」ということをそれらしい解説を加えて言っているに過ぎないのではないかと思う。いろいろ数字を出しているのでそれらしい装いはあるが、小生には説得力のある論拠には映らない。

 事故後の対応で、どの時点でどう対応すべきであったかの検証は事態が安定してからでも遅くはない(政府も検証するとしている)。ただ、これからすぐにとるべき対策があるのであれば、現時点でどんどん指摘していくことは必要である。

 今すぐに役立たない「あの時、こうすべきだった」の議論に今集中するときではないと思う。


09. 2011年4月19日 21:12:18: iB0dmHFbqQ
あっしら氏のHNでの投稿は久しぶりに見る。何年振りかな?

10. 2011年4月19日 22:19:39: cqRnZH2CUM
具体的に、どのような開示データに基づいているのか出典を明示しないと
あまり意味はないかもしれないな

もちろん、事故の詳細を小説として描くのであれば別に否定はしない
そのような私的試みは、いろいろなされており
人々に対する啓蒙的な価値もあるだろう


11. 短足鰐 2011年4月20日 04:51:30: 1dEIvwQCPSw5M : zqw7Lv8Ckk
(08の続き)
 ここでは2号機への海水注入を早く行うべきだった、という前提で話を進める。
 この場合にも「判断ミス」のほかに「想定ミス」の場合も考えられる。つまり現場と東電は、ただちに海水を注入しようと正しく判断したにも拘わらず、物理的に不可能だった場合である。こちらの方が罪が重い。
 つまり電源喪失が想定外だったため、その場合に備えての事故回復のための手順についての訓練がなされていなかったこと。マンパワーの不足、機材の不足、また作業環境の悪化などの多重要因で、対応しようにも対応できなかった場合である。これは「判断ミス」でなく「想定ミス」である。

 まったく未経験の事故のゆえ現場は錯綜し、このような場合「判断ミス」はあり得る。「判断ミス」はあっては困るが、それゆえつい最近関電などが電源喪失にそなえた訓練をしているのである。
 「正しく判断」しても、物理的にただちに実施するのが困難な典型的なケースが「高濃度汚染水」の措置である。

 問題を再整理すると、「海水注入を早く行うべきだった」という前提に立っても判断ミスではなく想定ミスの場合も考えられるのである。
 さらにひるがえって言えば、「海水注入を早く行うべき」ということを現時点で断言できるほど材料(データ)が出揃っているのであろうか。2号機のチェンバーの破損がは海水注入が遅れたから、と現時点で断定できるのであろうか。
 今すぐこの問題に白黒をつけなければ、今後の事故処理の妨げになるのであろうか。


12. 2011年4月20日 05:43:03: crACn4rYw2
あっしらさんは有名人だった人らしいけど、何をしたいのかわからない。
現時点で推測に基づいて、東電の対応が間違いだったと、阿修羅のような
東電が反論しないであろう掲示板で騒ぎ立てて、東電批判を煽って、
それで何か事態が改善するのか?

13. sumichan 2011年4月20日 11:15:57: aag/SVEviinjM : GvkYK4iUgk
記事とコメントを読んで感想。

○ まず、圧力抑制室の損壊の原因については、
まだ正式な発表がなかったと思います。
(私は報道をあまりチェックしていないので、見逃しているかもしれません)。

最も重大な圧力抑制室の爆発原因が不明であることは、異常事態です。

1号機、3号機の爆発の原因は水素爆発とされており、
とりあえず合理的と思われます。
壊れ方も、写真が公開されていて、ある程度わかります。
(3号機の爆発原因については異論もあるようですが)。

○ 圧力容器から蒸気を逃がした後に圧力抑制室が爆発していることから見ても、
一種の「水蒸気爆発」が起こったものと考えるのは、常識的です。

○ もし他の爆発原因があるのであれば、発表、報道されているはずです。

○ 圧力抑制室の爆発原因については、爆発直後には「水素爆発」との説がありました。
しかし、爆発に必要な多量の酸素がどこから来たのかを説明できません。
爆発前に圧力抑制室に多量の酸素を混入させるだけの亀裂が入っていたという情報はありません。
また、水素は軽いので、格納容器の下部にある圧力抑制室に大量に滞留し、そこを選択的に爆発させたというのは、不合理です。

○ 以上のことから、対策本部に爆発原因を説明する義務があります。

○ なぜ爆発原因が重要かと言うと、
もし高圧高温水蒸気による爆発であるならば、
圧力抑制室を超えて広範囲に地下構造物が激しく破壊されているはずであり、
汚染水への対処が極めて困難であることを示しているからです。
「工程表」とは別種の対策が必要な状況かもしれません。

万一そのような状況であれば、国家的な意思決定に関わる事項であるので、
国民に速やかに公開されなければなりません。

○ また、圧力容器から高温高圧水蒸気を無水の状態で放出すれば、
圧力抑制室が破損するであろうことは当たり前でしょう。
もし保安院、あるいは政府、東電がそれを予見しなかったとすると、
無能と言うべきかもしれません。

この点が重要であるのは、
保安院等の能力に疑問を生じさせるからです。

日本列島は震災続発期に入っています。
福島第一原発に余震が襲いかかったり、
あるいは別の場所で原発が震災や津波にさらされたとき、
保安院、東電の「頭脳」が無能であるとすると、再三にわたって人災が繰り返されることになります。

○ 阿修羅で議論しても政府や東電に届かないので無意味だという意見は、
確かに。


14. 2011年4月20日 12:08:29: pEgCpfCxXY
あっしらさんの投稿、阿修羅での議論は無意味ではない。
どのみち、政府や東電にどれだけ推論と知識の長けた人が助言しても
聞き手が経済目線で過小評価し、最悪、相手にしません。
しかし、阿修羅でみなさんの議論を読むことのできる者は
それを糧としてついには避難を決意することになる。それは意味のあることです。
いいかげん、今回の事故のなすすべのなさを認識し、誰も近づけないこと、いずれ
数万から数十万もの決死隊が漏出する放射能を閉じ込める作業を強いられること、
を認めなくてはならないし、子どもたちを疎開させるのが遅れたのを反省しなくては
ならないでしょう。
仕事も地位も捨てて、ガイガーカウンター片手に遠くへ
命からがら逃げるしかない。

15. 2011年4月20日 15:36:14: oWbillhalg
04さん
原子炉、圧力容器、炉心、格納容器&サプレッションチャンバー(=圧力抑制室)を混同しているケースが多いのでそれぞれの違いを正しく理解していたほうがいいでしょう。

福島第一原発2号機の原子炉は、米GE製MarkTというモデルでBWR(boiling water reactor=沸騰水型原子炉) 型原子炉でその構造詳細図は以下のURLです。図中黄色い区画が圧力容器で、赤線の区画が格納容器&サプレッションチャンバーです。
http://en.wikipedia.org/wiki/File:Reaktor.svg

簡単に言えば風船の中に卵が入っている構造です。

風船が格納容器、卵の殻が圧力容器、卵の黄身が燃料棒を72本束ねた燃料集合体(2号機は9×9B型燃料集合体)、卵白が冷却水に相当する。実際の卵と違うのは殻が大きく黄味と卵白の上部に、黄味の熱で発生させた蒸気を溜める空間があることです。この風船と卵の殻が遮蔽構造の主体です。

2号機の沸騰水型原子炉は蒸気を発生させ、その蒸気でタービンを回し発電するいわば原始的仕組みなので、蒸気の圧力が異常に上昇すると卵の殻が破裂する恐れがあります。それを防ぐため卵の殻には殻の外側(=風船内)に圧力を逃がすための弁がついています。すると今度は風船内の圧力が高まってしまうので風船が破裂しないよう風船とたこ足状にパイプで繋がった、中に水が溜まっているドーナッツリング状の巨大なパイプ空間が風船の下にあります。風船内に流出した高圧蒸気はここに導かれ溜まっている水に通し冷やすことで体積の小さい水に戻されます。この空間をサプレッションチャンバー、そこに溜まっている水をサプレッションプールといいます。

以上が原子炉の遮蔽構造と圧力制御システムの基本構造です。

この遮蔽構造と圧力制御システムの他に、黄味(=炉心=燃料集合体)の熱で発生した高圧蒸気を発電用タービンに送ったあと、その蒸気を復水器という冷却装置を通して冷水に戻し再度卵の殻(=圧力容器)に循環させる冷却回路や、卵の殻の中の冷却水の水流を作り出し、卵の殻の底に沈んだ冷水を強制的に黄味に送ることでで発熱(=出力)をコントロールする再循環ポンプという回路があります。

これらの構造全体を差して原子炉と言い、卵の殻を圧力容器、黄身を炉心、風船を格納容器、風船に繋がる格納容器の一部である圧力逃しのドーナッツスペースをサプレッションチャンバーと言います。破損内容を語るときはそれぞれ別のもという理解が必要と思います。

で、02さんは投稿者氏の損壊箇所の指摘が圧力容器の損壊と思ったのでしょうか?投稿者氏は格納容器の一部であるサプレッションチャンバーの損壊を言っているのであって圧力容器そのものの損壊は示唆していません。
なので、投稿者氏の論旨の限りは対策チームの大失態や04氏の言う運転ミスが圧力容器の破損に繋がったという話にはなっていません。

とはいえ、東電会見では給水しても圧力容器内の水位が上がらない1〜3号機の状態について「穴が開いているイメージ」と言っています。底に穴が開いているかどうかは目視確認が出来てないので判りませんが、水位が上がらないのは圧力容器からダダ漏れしているわけで、穴かもしれないし再循環ポンプの配管や冷却パイプ配管など容器貫通部分かもしれないし、いずれにしても圧力容器も損壊してるのは間違いないので、圧力容器損壊については原発計画・運営管理と事故処理対応において東電に全責任があります。


16. 2011年4月20日 15:38:59: oWbillhalg
15訂正

× で、02さんは投稿者氏・・・
○ で、04さんは投稿者氏・・・


17. 2011年4月20日 16:39:58: HRMeCOe58s
公表データに基づく福島第一原発のプラント関連パラメータのまとめ
東北大学 流体科学研究所 圓山・小宮研究室
作成日 2011/04/13
http://www.ifs.tohoku.ac.jp/maru/nuclear/HTCRep/HTCRep.3.1.pdf

3/15日に2号機に「何か」が起こったのは読み取れる。

15さんが丁寧に説明されているので蛇足ですが。

原子力資料情報室(CNIC)
資料:沸騰水型炉(福島第一2号炉)のフローチャート

http://cnic.jp/files/earthquake20110311/BWR_flowchart.gif


http://cnic.jp/files/earthquake20110311/BWR_flowchart.gif


18. 2011年4月20日 19:46:06: iIHNJOjXaE
>15さん。 丁寧なご説明を賜り感謝します。 原発の構造についてレクチャーを受けたのはもう30年前のことで、手許には図面一つ残っていないので思い違いも有ると思っていました。 ご指摘の通り圧力容器が破壊されている(穴があいてしまっている)と思っていました。 燃料棒が水面上に露出しているということから、そのように理解していたわけです。 不確かな記憶でコメントしたことについてお詫びを申し上げます。 ただし圧力容器にも破損があるだろうという考えは変わりありません。 現場写真では内部がどうなっているのかわからないのですが、恐らく格納容器(風船)、圧力容器(卵)だけでなく、配管や継ぎ手やタービン室、腹水器など殆ど全てに破損が生じていると見た方が良いと思います。 冷却水がだだ漏れの状態にあることから、燃料棒の冷却が不十分な状態で分裂反応は比較的低レベルではあっても続いていると思います。 従って中性子線は出ている筈です。 全体が水没するだけの水量があれば、少なくとも外部には中性子線は出てこな苦することが可能でしょう。 しかし写真で見た限りでは破損の状態がひどくて、原子炉全体を水没させるための巨大な入れ物を構築するのは極めて困難でしょう。 中性子線は外の放射線よりも危険性が高く、そこでの作業は人間には出来ない。 ボロンや黒鉛を投入できないかと書いたのは、中性子線を遮蔽出来ないものだろうかということです。 チェルノブイリでは鉛や黒鉛を使ったと記憶していたので、先ず中性子線を遮蔽してからでないと作業が難しいと思ったわけ。 スリーマイルでは燃料棒の冷却が進んで取り出しに成功したと言われていたと思いますが、今回の情況では既に燃料棒の被覆が破壊され中のペレットが落ち込んでいるように言われていますから、スリーマイルの時のようには出来ないでしょう。 どうすれば良いのかが問題だと思うのですが。 ご丁寧なご説明に感謝します。 N.T

19. 2011年4月20日 23:07:49: oWbillhalg
18さん

圧力容器の状況については、私も破損していることは間違いないと思います。また配管などは地震や爆発の揺れでズタズタになってるとも思います。ソースは忘れましたが配管の支持の脆弱さについては、作業員の人か原発建設関係者だったかの証言を読んだことがあります。

どうすれば良いのかは当然ながら事故対処の素人の私には判りません。水棺作戦が考えられていますが、格納容器は鋼鉄が15cm厚もある圧力容器などと比べるずっと強度が低い設計らしいし、そもそも格納容器を水で満たした場合の水圧を考えている訳でないと思うので計算上水量に耐えるかどうかです。しかも地震や爆発で亀裂や疲労劣化などでもあれば、目視確認出来ないだけに耐圧強度は仮定するしかなくある意味バクチ的かもしれません。

取り敢えずそういう不安要素も考慮し仮定計算上は水棺は可能だという前提で水棺作戦を考えてみました。

まずもしあちこち損壊個所があれば完璧に水漏れを止めることは今の作業環境からして無理だろうし、下手をすれば満たした水の巨大な水圧でそれこそ手に負えない猛烈な水が噴き出すでしょう。とすれば止めきれず漏れ出る水は長期間継続して回収処理が出来るくらいまでなんとか押さえ込まなければなりません。傷口を小さく局限出来たとしても止めきれなかった傷口が格納容器下部であるほど大きな水圧がかかかるため、ホースのようにものすごい勢いで噴出するでしょう。なので止めきれない水漏れは最小にするばかりでなく、蒸気とともに周囲に飛散しないように隔離経路を設けて回収しないと、その後建屋内での作業をしようと思っても相変わらず困難なままになると思います。

そしてもっとも重要なのは、止めきれなかった傷口は水圧や余震でそれ以上絶対拡大しないよう補強することと格納容器自体の耐震補強でしょう。そうしないと大きな余震が来たとき水の重みでそれこそ格納容器が大破壊してしまう危険があります。
こう考えるとあまりにも困難な作業が多すぎ、素人目には水棺の成功の見込みを楽観出来ないのが正直なところですが、素人的に作業作戦も考えてみました。

水漏れ破損箇所がどれほどやっかいな場所にあるかも判らないので、有効性が無いかもしれませんが、もし比較的容易に対面出来る場所に破損箇所があるなら、建屋内の高線量環境で被曝量を極限しながら修理作業するのに、トンネル工法みたいな方法が使えないかと思ってます。

つまり建屋外壁に穴を開けそこから破損箇所を狙い、線量遮断を計算し手を加えたPC製ボックスカルバート(下水工事などに使うコンクリート製品)やそれに変わるようなトンネルを伸ばして宇宙船もどきに破損箇所にドッキングさせ、その中を伝って作業するわけです。

ドッキング部分で複数人作業出来る広さが必要だし、ドッキング部のシールド作業時の被曝の問題もあるし、破損箇所はそもそも給水している限り常時水漏れしているのだからそもそもそんな場所にドッキングなど出来るか、破損箇所がそんな安直に場所にあるかという技術的問題もありますが、ようは高線量下を避けて修理作業をするため破損箇所にシールド装置をドッキング出来ないかということです。

水棺の場合、こんな程度しか私には思いつきません。


20. 2011年4月21日 08:10:46: iIHNJOjXaE
水棺を作るのは非常に困難なことは良く承知しています。 燃料棒を少なくとも水深4メートル以上とするのであれば、プールの容量も巨大なものとなる。 水の圧力(水平方向)にかかる水圧に耐えるものとすれば、鋼鉄製のリングだけでは耐え切れない。 それを支えるコンクリートの外壁が必要でしょう。 簡単に言ってしまえば巨大なダム構造をつくらねばならない。 もっとも困難な作業は原子炉の底部をシールしなくてはならない点だと思います。 底が抜けていては水が地下に抜けてしまうでしょう。 原子炉の地下に隣接したトンネルを何本(千本以上?)も掘ってコンクリートを充填させていくことでプールの底が出来る。 プールの水は当然放射性物質によって汚染されるので、循環させて沈殿槽で放射性物質を除去してからプールに戻すことも必要でしょう。 このようなものをつくるには膨大な費用が掛かるのは当然です。 プールの内径が50メートル、深さも50メートルとすればそれを支える外壁も巨大なものになるでしょうね。 原子炉の場所が海岸に近いから外壁は海岸線の外にまで広がることになるでしょう。 そんなものはとても出来ないと言われるでしょうが、こうでもしないと水棺は完成しない。 しかも作業現場は放射線の危険で作業員が近寄ることも出来ない情況でしょう。 作業を可能にするためには鉛・黒鉛・ボロンで遮蔽しなければならない。 しかし今のまま手をこまねいて何もしないでいることで問題が解決できるのでしょうか。 比較的低レベルではあっても、核分裂反応は持続しているのではありませんか。 炉心部の温度が下がらず、放射能も下がらないことがその証拠ではないのでしょうか。 空中に露出してる燃料棒からは、放射性物質が大気中に拡散しているのが現状でしょう。 それとももう少し時間が経過すれば安定冷却の状態になり、燃料棒を取り出すことが可能だという見通しがあるのでしょうか。 もし再度の水素爆発や水蒸気爆発が起きれば、その結果として放射性物質の拡散は広範囲に及ぶことは必定なのではないのですか。 もしそのような事態になれば、東京の西部を含む人口集密地域にまで被害が拡大するでしょう。 チェルノブイリと同じ様に石棺にしてしまうのも方法なのかも知れない。 核燃料を安全に取り出すことが出来るのなら、それに越したことはない。 しかし実際問題としてそれが可能だとは思えない。 取出しが不可能だと判断されるのであれば、現状で押さえ込まなければならない。 広範囲に拡散する放射性物質には核燃料そのものが含まれるので、危険性は極めて高いと思います。 ご丁寧なご説明に感謝しています。 N.T

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