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メシアよ來たれ!!  プーチン 世界の惡役を擔ふ宿命と成りし者
http://www.asyura2.com/12/bd61/msg/668.html
投稿者 不動明 日時 2014 年 12 月 22 日 05:17:41: yX4.ILg8Nhnko
 

 
 
    彼は領つてゐる。
    ゆゑに涙した。
    己の宿命に。
 
 


【プーチン大統領モンゴルを訪問】モンゴル軍が演奏するロシア国歌を聞いて泣き出す - 時ネタ/話題



 
 
 
 



Constantine Kerry の違ひは有るが共に『John』
Hello, John.
John, hello.
You're the one soul...
..I would come up here to collect myself.




「ヘブライの館 2」 6F - WAR研究室 イスラエル建国の謎 〜「シオニズム問題」の実態〜 ユダヤ教徒の「カバラ」と「メシア運動」の歴史 第6章:フランク派ユダヤ人の倒錯的なメシア運動
ヤコブ・フランクとBones Manのジヨン・ケリーがそつくりな件 其の壹
ヤコブ・フランクとBones Manのジヨン・ケリーがそつくりな件 其の貳
 
 
 
 
持ち上げといて〜貶す。
原油價格高騰でスーパーパワーとして膨らまし
原油價格暴落とルーブル暴落で破裂させ暴走させる。
 
 
                    /⌒ヽ
                  ⊂( ^ω^)⊃
                 ⊂c ノ__ ノ
             /⌒ヽ  | .|  | .|                 /⌒ヽ
            ( ^ν^) i i二 .ノ               _( ^ν^) il|
          (´  二二二 ノ                (´ \   \|il |il il|
         /    /:                  /  \. \ノ\. \il| |il|
        i===ロ==/                   i===ロ== ヘ. \. i|!l !l\il|
       ノ:::::::::::::::::ヽ                  ノ:::::::::::::::::ヽ \ ヽη /')/')
      /:::::::::::へ:::::::::ヽ                /:::::::::::へ:::::::::ヽ  ヽ_,,..)  /
     /::::::_/   \:::::::)              /::::::_/   \:::::::)   )  ( / /
   /::_ '´      |::::|            /::_ '´      |::::| ⊂(v   )⊃
   レ          しつ           レ          しつ`) \ 〆 (´ ̄
                                       /⌒Y⌒ヽ⌒\
 
 
 
 

 
 
  ISISとは何か?
  荒らす憎むべき者、立つてはならぬ所に立つ(新約聖書マルコ傳福音書第13章14節)
  荒らす忌むべき者が翼に現はれる(舊約聖書ダニエル書第9章27節)
  『大なるユウフラテ川の邊に繋がれをる四人の御使を解放て』(新約聖書ヨハネ默示祿第9章14節)
 
  “最初の世界戰爭はイルミナテイに露西亞でツアーの力を轉覆
   させ、其の國を無b論的共産主義の砦に作り上げる事を可能
   にする爲に齎されねば成らぬ。
    其の紛爭は英獨兩帝國の間のイルミナテイの工作員に據つ
   て齎され、此の戰爭を煽動するのに用ゐられるだらう。
    其の戰爭が終はつた後、共産主義が打ち建てられ、他の政
   治體制を破壞し、あらゆる宗教を弱體化させる爲に用ゐられ
   るだらう。”
 
  “2囘目の世界戰爭はフアシスト達と政治的シオニスト達の間
   の紛爭を利用して煽動されねば成らぬ。
    此の戰爭はナチズムが破壞される樣に、そして政治的シオ
   ニズムがパレスチナに獨立國としてのイスラエルを設けるに
   十分な程、強くなる樣に齎されねば成らぬ。
    2囘目の世界戰爭の間を通じて國際的共産主義は基督教徒
   に均衡する爲に十分に強く成らねば成らぬ、そして其れは我
   々が最終的な社會的大變動で必要とするまで抑壓され管理さ
   れるであらう。”
 
  “3囘目の世界戰爭は政治的シオニスト達とイスラム世界の指
   導者達との間のイルミナテイの工作員によつて齎される紛爭
   を利用して煽動されねば成らぬ。
    其の戰爭はイスラム(イスラム教徒のアラビア世界)と政
   治的シオニズム(イスラエル國家)が相互に破壞し合ふ樣に
   指揮されねば成らぬ。其の間に他の國々は、此の點からまう
   一度分割され、物理的にも、道椏Iにも、精b的にも、そし
   て經濟的にも消耗し盡くす樣に、無理強いして戰はされるだ
   らう... 我々は暴力革命主義者達と無b論者達とを斷固とし
   て解き放つ、そして我々は兇暴性と最も殘虐な騷動の源であ
   る絶對的無b論の效果として其れ等の國々に於いて其のあら
   ん限りの恐怖が明確に表されるであらう、恐るべき社會的大
   變動を斷固として煽動する。其れから到る所で市民達は世界
   の少數派の革命黨員達から自身を防衞する事を餘儀無くされ
   其れ等の文明の破壞者達を根絶するだらう、そして基督教に
   幻滅した大勢の自然b教的魂は、其の時からさまやうだらう
   理想を切望して、然し考へもせずに崇拜するものに捧げ、最
   終的に公衆の眼前に齎されるルシフアー(譯注:惡魔大王)
   の純粹な教義である、宇宙の靈魂の顯現を通じて本物の光を
   受けるだらう。此の靈魂の顯現は、兩者、同じ時に征服され
   根絶される、基督教と無b論の破壞へと續く、全般的な叛動
   的動きから齎されるだらう。”


   シオニストとブレジンスキー
   ◯彼は、イスラエルではなくて、イスラエルをもコマの一つとして利用するイルミナテイ
    (三百人委員會)の奧の院に直結する戰略家である。
   ◯イスラエル第一主義者は、イラク戰爭の泥沼に亞米利加を引きずり込んだのみでない。
   ◯彼らは、亞米利加をイランに對する戰爭に驅り立てようとして居る。
   ◯倫敦の意嚮を代辯するブレジンスキーは、此の方嚮に叛對である、と。
 
 
 
 
「ヘブライの館2」4F - 東欧ユダヤ研究室 - 元ソ連外交官が語る「ロシア−ユダヤ闘争史」の全貌
ユーラシアの地政學 ― 「ユーロ・アトランテイツク」形成の條件
ユーラシアの地政學 ― 露西亞の課題
猶太閥最強の隱し玉。ウラジミール・プーチン露西亞聯邦共和國大統領と云ふ視點
「パンドラの箱を開けたのは誰だ」CNNのプーチン首相独占インタビュー 【暗いニュースリンク】
ROCKWAY EXPRESS プーチン大統領:欧米がシリアを攻撃すれば、サウジを攻撃する?
ROCKWAY EXPRESS シリア大使:サウジのバンダル王子がアルカイダの実際のリーダー
「イスラム国家」、チェチェン、カフカスを解放とプーチン大統領を脅迫 - News - 政治 - The Voice of Russia
コラム:サウジが仕掛ける「石油戦争」、制御不能リスクも  ロイター
ロシアが破綻寸前 政策金利17%に引き上げ 98年ルーブル危機の再来  木村 正人
焦点:ルーブル危機、「プーチン帝国」崩壊への序曲か(ロイター)
ロシア大統領補佐官がISISの兵士を軍事訓練しているモサドを批判。ISISの存在はイスラエルの安全保障にとって好都合
すでにエドワード・スノーデンのNSA最高機密文書によってISISの背後にイスラエルがいることを暴露されている。
鐵則 此の事實に據つて尤も得をするのは誰か? 偶然は有り得ない ドナルド・フランチシエク・トウスクとは何者か?
EU大統領にトゥスク氏就任、対ロ制裁強化など課題 :日本経済新聞
米とEU大統領が電話会談 「ロシアのウクライナ撤退が重要」 :日本経済新聞
トゥスク新EU大統領、首脳会議の運営一新 議長総括など簡素化 | Reuters
「米国キリスト教右派」とは、キリスト教的シオニスト、即ち、「核戦争(ハルマゲドン)を待望する人々」(週刊日本新聞)【太田龍の時事寸評】
イスラエルがロシアに頼る?〜「国際戦略を米国だけに依存するのは危険だ」と発言/田中 宇(2014年11月21日)
シーア派とスンニ派の對立 サウジアラビアはイスラエルに附く
中東TODAY: NO・708エバンジュリカンと距離を置くチーフ・ラビ
中東TODAY: NO・1586プリンスが語るサウジ王家の危機
ドンメイ=ユダヤ(改宗イスラムのユダヤ人)
ドンメイ 世界を地獄へと引き摺り込むまう一方の主役
「裏ヘブライの館」 地下資料室(地下3F)メシアニズム イスラエル国内でメシア待望の気運が上がっている
スーパーパワーとして奴等が育成した露西亞に結集するであらう
雙頭の鷲を國璽として掲げるフリーメーソン國家露西亞 フリーメーソン國家米國と露西亞 或いはプーチンとメドヴエージエフ
舊約聖書と露西亞 「ロシ」と云ふ記述は、本來のエゼキエル書には記述されてゐるのかゐないのか?
エルサレムのイスラム教聖地を完全封鎖:朝日新聞デジタル  陰暦九月八日、白山ククリ姫のほどける日。
露西亞を使つて破滅に導かんとする存在あり 其の名は欺くもの「アルコン」である
「裏ヘブライの館」 地下資料室(地下3F)日本に興味を示すユダヤ老修行僧
 
 
 
 
プーチン大統領・2014年10月24日ヴァルダイ国際討論クラブでの演説 ― 世界秩序: 新たなルールかルールなきゲームか
[2014年10月24日、ソチで開催されたヴァルダイ國際討論倶樂部第11セッションの最終本會議における、ウラジミール・プーチンの演説と質疑應答のトランスクリプトから抜粹] 
ヴァルダイ國際討論倶樂部會議


議題 「世界秩序: 新たなルールかルール無きゲームか」


本年は、海外25カ國からの62人を含む108人の專門家、歴史家、政治アナリストが參加した。本會議では、現在の國際法の制度・規範のシステムを侵食する要因の分析に專念する3日間にわたる討論の結果が總轄された。


ウラジミール・プーチン: 同僚、紳士、淑女、友人の方々、皆さんをヴァルダイ國際討論倶樂部第11セッションにお迎え出來ました事を嬉しく存じます。


先程言はれたやうに、今年は倶樂部を共催する諸團體にロシアの非政府組織、專門家グループ、一流大學等が新たに參加しています。討論の範圍を廣げてロシア其れ自體に關聯する問題だけでなく、グローバル・ポリティックス [=地球規模の政治] と經濟を含めると云ふ發想も提起されました。


組織と内容が此のやうに變更された事に據り、專門家に據る指導的な公開討論の場としての此の倶樂部の影響力は強まる事でせう。 同時に「ヴァルダイlb」ともいへる、此の自由で開かれた雰圍氣と、所有種類の全く異なる率直な意見を表明する機會が、今後とも存續する事を希望しております。


此の點に關する限りでは、私も皆さんの期待を裏切らず直裁率直に意見を發言するとの旨を申し述べさせて下さい。 私が申す事には少し手嚴し過ぎると思はれるものがあるかも知れません。とはいえ、眞つ直ぐ正直に實際に思つてゐる事について話すのでなければ、此のやうにして會合を開いてもメリットは殆どありません。若しさうでなければ、外交的會合の趣旨に從つて誰もが本當に意味のある事を言はない方が良いと云ふ事になり、皆さんは有名な外交官の言葉を思ひ出して、外交で言葉を遣うのは眞實を語らない爲だと思ひ到る譯です。


私達には會合を開く別の理由があり、お互ひに率直に語り合ふ爲に集まつています。今日私達が直裁で單刀直入になる必要があるのは、辛辣な言葉の應酬を行ふ爲ではなく、現に世界で起こつてゐる事柄の眞相を究明し、世界が更に安全な場所ではなくなり、予測不可能性が増してゐる理由、私達の周圍の到る所でリスクが高まつてゐる理由を理解する試みの爲なのです。


今日の討論は 「世界秩序: 新たなルールかルール無きゲームか」と云ふテーマのもとで行はれました。私の考へでは、此のテーマは今日私達が迎えた歴史的轉機と私達の全てが直面する選擇を正確に言ひあらわしてゐると思ひます。 現在世界が非常に急速に變化しつつあると云ふ理解には勿論何ら新しいものはありません。 私は此れが今日の討論で語られてゐた事柄である事を承知しています。 グローバルな政治、經濟、國民の生活に於いて、また産業技術、IT、社會工學の分野に於いて、人は劇的な轉換が起つてゐる事に氣附かない譯にはいきません。


今、私の發言が、結局討論に參加した方々の一部が既に述べた事の繰り返しになるとしてもお許しを願ひます。此れを避ける事は事實上不可能です。既に詳細な論議が行はれましたが、私の觀點を提示しませう。此れは他の參加者の見解とある點で一致し、他の點では異なる事でせう。


現在の状況の分析を行ふ際に、私達は歴史の諸々の教訓を忘れないやうにしたいものです。まず第一に、過去に於いて世界秩序の轉換 ― 今日私達が目にしてゐる出來事は世界的規模のものです ― は、世界規模での戰爭や紛爭か、さうでなければ地域レベルの激しい紛爭の聯鎖を伴うのが通例でした。第二に、グローバルな政治、地球規模の政治とは、何はさておき、經濟的リーダーシップ、戰爭と平和の問題、人權を含む人道的次元に關はるものです。


今日、世界は矛盾に滿ちています。私達は信頼出來るセーフティネットを整備してゐるかどうか、互ひに率直に尋ね合ふ必要があります。不幸にも、現在の大域的及び地域的な安全保障體制が、激動から私達を守る事が出來ると云ふ保證も確實性もありません。此の體制は著しく弱體化し、斷片化、變形されています。國際的・地域的な政治機關、經濟機關、文化協力機關もまた困難な時期を經驗しつつあります。


さうです、世界秩序を保證する仕組みの多くは、今では相當久しい昔、とりわけ第二次世界大戰直後の時期に創られたのです。私が強調したいのは、創立が當時にまで遡る此の體制の堅固さが、戰勝國の間の勢力均衡と諸權利に基づくだけではなく、此の體制の「創立の父達」がお互ひを尊重し合ひ、他に對して壓力をかけやうとせず、合意を達成しやうとした、と云ふ事實に基づいてゐた點なのです。


最も重要なのは、此の體制が發展する必要があり、其の樣々な缺陷にも關らず少なくとも世界で起こつてゐる諸問題を一定の限度に留め、諸國間の自然な競爭の強度を調整出來る事が必要だと云ふ點です。


時に非常な努力と困難を伴つて私達が過去數十年にわたり築ゐた此の抑制と均衡のメカニズムを、代はりになるものを何も築く事無く、單に壞してバラバラにして仕舞ふ事は出來ないと私は確信しています。さもなければ私達には暴力以外に何も手段が殘されない事になるでせう。


私達に必要だつたのは、合理的な再建を行ひ、此れを國際關係のシステムの新たな現實に適合させる事だつたのです。


所がアメリカ合衆國は自らを冷戰の勝者と宣言して後、此れを必要とは認めませんでした。秩序と安定を維持する爲に絶對に缺く事の出來ない諸國間の新たな力の均衡を確立する代はりに、此のシステムをはつきりと大幅な不均衡に陷れる措置をとつたのです。


冷戰は終結しましたが、既存のルールの尊重、或いは新たなルールと基準の創出についての明確で透明な合意に基づいて、平和條約が調印される事は結局ありませんでした。此の爲冷戰の所謂「勝者」が、自らの必要事項と利害に諸々の出來事が適合するやう壓力を加え、世界を作り直す事を決定したとの印象が生まれました。既存の國際關係のシステム、國際法、實施される抑制と均衡が、此れ等の狙ひの妨げになつた場合は、此のシステムは價値が無く、時代遲れで、即座に廢止する必要があると宣言されました。


たとえをお許し頂くなら、此の場合、新興成金が突然巨額の財産を世界の主導權と世界支配と云ふ形で手に入れる結果となつた譯で、此れは其の際の彼等の振る舞ひ方なのです。自らの富を、勿論自分自身の利益の爲にも賢明に管理する代はりに、彼等は多數の愚行を犯したと私は思ひます。


現在私達が迎えてゐる時代は、世界の政治で異なる解釋が行はれ、故意に沈默が守られてゐる歴史上のある時期なのです。國際法は、壓倒的な法律無視に據つて再三再四撤退を強いられて來ました。客觀性と正義は政治的ご都合主義の下で犠牲にされ、合法的な規範が恣意的な解釋と偏嚮した評價に取つて代はられました。同時に、世界的なマスメディアを完全に支配する事に據つて、望む時に白を黒、黒を白に描く事が出來るやうに成りました。


一國と其の同盟國、と云ふよりも寧ろ衞星國ですが、此れ等の國々が優勢だつた状況では、世界的規模での解決への模索が、自國の處方箋を世界共通のものとして課そうとする試みに轉じる事が屡々でした。此のグループの野望が非常に大きくなつた結果、彼等のロビー、權力の囘廊で決められた方針が國際社會全體の見解であるかのやうに提示され始めました。所が實際には、さうではなかつたのです。


まさに「國家主權」と云ふ概念が大半の國々にとつて相對的な價値となりました。 本當のところ、此の時畫策されてゐた常套手段は、世界の唯一の權力の中樞に對する忠誠の度合ひが大きい程、然々の統治體制の正統性も大きくなる、と云ふお決まりの定式だつた譯です。


後程自由討論が行はれますから、私は皆さんの質問に喜んでお答えし、皆さんに質問する自分の權利も用ゐたいと思ひます。間もなく行はれる此の討論の際に、たつた今私が提示した立論を誰かに反證させてみませう。


服從を拒んだ者達に對する措置はよく知られており、幾度もの試みに耐えてきたものです。此れ等の措置には、武力行使、經濟的壓力やプロパガンダに據る壓力、内政干渉、また然々の紛爭への非合法的介入や不都合な政權の轉覆を正當化する必要がある場合には、一種の「超法規的」正當性に訴える事が含まれます。此處最近、世界の多くの指導者に對してあからさまな脅迫が用ゐられて來たと云ふ證據も増えています。自らに最も近しい同盟國を含めて世界中を監視下に置く爲、所謂 『ビッグ・ブラザー』 が何十億ドルの費用を使つてゐるのは故あつての事なのです。


私達は自らに問うてみませう。 「自分達は此れに對して安心していられるだらうか。此の世界に生きる事はどの程度安全で幸福なのか。世界はどれ程公正で合理的になつたかと。若しかすると、心配したり、議論したり、氣まずい質問をしたりする理由は、本當は無いのかも知れません。若しかすると、アメリカ合衆國の例外的な立場と主導權を發揮する遣り方は、本當は私達皆にとつて喜ぶべき事柄であり、世界中の出來事への此の國の干渉に據つて平和、繁榮、進歩、成長、そして民主主義が齎されてゐるのでせうか。また若しかすると私達はただリラックスして、此れ等全てを享受するのがよいのでせうか。


私に言はせれば、其れは眞實では無いのです。絶對に違ひます。


一方的な強權政策と自分達のモデルの押し附けをすると、逆の結果が生まれ、紛爭は解決される代はりに結局更に激化する事になります。 安定した主權國家に代はつて混沌が廣がり、民主主義の代はりに、あからさまなネオファシストからイスラム過激派に到る大變怪しげな層が支持されます。


何故彼等は此のやうな人々を支持するのでせう。其れは彼等が自分達の目標を達成する途上で此れ等の人々を道具として使用する事に決め、次いで指を火傷しては後ずさりするからなのです。ロシアの言ひ囘しで言ふと、私達のパートナーは相變はらず同じ熊手の上を踏みつけて仕舞ふ。詰り何度となく同じ過ちを犯すのですが、私は其の遣り方には絶えずあきれさせられます。


曾て彼等はソ聯と戰う爲にイスラム過激派運動の資金援助を行ひました。此れ等の過激派グループはアフガニスタンで戰鬪を經驗し、後にタリバンとアルカイダを誕生させました。國際テロリストに據るロシアの侵略 (私達は此れを忘れてはいません) と中央アジア地域諸國の侵略に對して、西側諸國は此れを支援したとは言はないまでも少なくとも目を瞑り、私ならかう申しますが、情報提供と政治的・財政的援助を行つたのでした。アメリカ合衆國は、テロリストに據るゾッとするやうな攻撃が國土其のものに加えられて、初めてテロリズムと云ふ共通の脅威に目覺めました。念の爲に申しますが、其の當時アメリカ國民を支援し、9.11の恐ろしい悲劇に對して友人として、またパートナーとして對處した最初の國が私達だつたのです。


アメリカとヨーロッパの指導者達との話し合ひの際、私はいつも世界規模の課題として共にテロリズムと戰う必要について語りました。私達は此の脅威を甘受して此れを受け入れる事は出來ませんし、ダブル・スタンダードを使つていくつもの別箇の部分に切り分ける事も出來ません。私達のパートナーは合意を表明しましたが、少し時間が經つと私達は結局振り出しに戻つて仕舞ひました。軍事行動がまずイラクで、次いでリビアで行はれ、リビアは崩壞の瀬戸際にまで追ひやられました。何故リビアは此の状況に追ひ込まれたのでせうか。今日ではリビアはバラバラになる危險にさらされた國で、テロリスト達の訓練場と成つています。


エジプトの現在の指導者層の決意と英知だけが、アラブの此の主要國を混沌と過激主義者の跳梁跋扈から救ひました。合衆國と其の同盟國は、過去におけると同樣、シリアでも直接叛政府勢力への資金と武器の供給を行ひ、此の勢力が樣々な國からの傭兵に據つて諸階位を充當する事を可能にし始めました。此れ等の叛亂分子達はどこで資金、武器、軍事專門家を調達してゐるのかお尋ねします。此れ等全てはどこから入手するのでせう。惡名高いISILは、どのやうにしてとても強力な戰鬪集團、實質的に本物の軍隊となる事が出來たのでせうか。


財源はどうかと言へば、今日、資金は麻藥から得られるばかりではありません。麻藥の製造量は、アフガニスタンに國際合同軍が駐留するやうになつて以來、單に數パーセント増に留まらず何倍にも増えました。皆さんは此れをご承知です。テロリスト達は石油の販賣からも資金を得てゐるのです。石油は彼等の支配地域で生産されており、彼等は此れをダンピング價格で販賣し、製造と輸送を行ふのです。けれども誰かが此の石油を買つて再販し利益を得ても、早晩自分達の國にやつて來て破壞を廣める事も有り得る聯中にかうして資金を與へてゐる事實については考へないのです。


テロリスト達はどこから新兵を補充してゐるのでせうか。イラクでは、サダム・フセインが打倒された後、軍隊を含む國家の機關は荒廢したまま放置されました。其の當時私達は、細心の用心をするやうにと申しました。あなた方は人々を路頭に追ひやつてゐるけれど、此の人達は其處で何をするのでせう。彼等は正しかろうと正しくなかろうと地域大國のリーダーの地位にあつたのを忘れないで下さいよ。此れから此の人達をどのやうな職業の人間にするのですか、と。


其の結果どうなつたでせう。數萬人の兵士、士官、前バース黨活動家が路頭に追ひやられ、現在では叛政府勢力の序列に加わつています。恐らく此れに據つて、イスラム國グループが非常に實働的であると判明した理由が説明されるでせう。軍事的觀點からとても實働的に行動しており、一部に大變プロフェッショナルな人々がいます。ロシアは繰り返し、一國に據る一方的な軍事行動、主權國家の内政への干渉、過激主義者・急進主義者にちょつかいを出す危險について警告を行ひました。 私達は、此れ等のグループにテロリスト組織のリストに載つてゐる中央シリア政府、とりわけイスラム國に對抗させておく事を主張したのです。 其れに對して何か成果が見られたかと言へば、此のアピールは無駄に終はりました。


時として、私達の同僚・友人達は自らの政策の歸結と絶えず鬪つており、自ら作り出した危險に對處する事に全ての努力を投入しますます大きな代償を支拂つてゐる、との印象を私達は受けます。


同僚の皆さん、現在の一極支配の時代は、たつた一つの權力の中樞があるだけでは世界全體の諸々のプロセスを管理する事が出來ない、と云ふ事を疑ふ餘地無く證明しました。其れどころか其のやうな不安定な構造物は、地域紛爭、テロリズム、麻藥取引、宗教的狂信、盲目的愛國心、ネオナチズムのやうな現實の脅威に對抗出來ない事が明らかになりました。また同時に此れは、慢心した愛國の誇り、世論操作や、強者が弱者をいじめ、抑壓するのを放置する事に、大きく道を開いて仕舞ひました。


本質的に、一極世界はただ人々と國々に對する專制權力を正當化する手段であると云ふ他ありません。リーダーを自稱する人にとつてさえ、一極世界は餘りに不愉快で、重苦しく手に負えない負担だと云ふ事がわかつたのです。此の討論の場で少し前に此の關心の方嚮に沿つたコメントが加えられましたが、私も全く此れに賛成です。此れが、此の新たな歴史の段階で、アメリカの主導權を永續させる都合の良いモデルとして僞の二極世界の外見を再び作り出さうとする諸々の試みが見られる理由なのです。アメリカの政治的プロパガンダで、曾て主要な敵であつたソビエト聯邦の地位に代はるのが誰なのか、誰が惡の中樞にされやうと大差はありません。條件が合へば、此れは核技術を我が物としやうとする國としてのイラン、世界最大の經濟大國としての中國、核超大國としてのロシアでも有り得るのです。


今日、世界を寸斷し、新たな分割線を引き、何かの爲では無く、誰か(誰でも)に對抗する爲に聯立を企てやうとする新たな努力が見られます。其れは、曾ての冷戰期のやうに敵のイメージを作り出し、此の主導權、或いはお望みなら、一方的強權政策を行使する權利を得やうとする努力なのです。冷戰の際は此のやうな状況の見せ方が行はれていました。私達は皆此れを理解しますし、知つております。アメリカ合衆國は同盟諸國にいつも言ひました。「私達には共通の敵がゐる。恐ろしい仇で惡の中樞だ。私達は同盟國であるあなた方を此の敵から守つてゐる。だから私達にはあなた方にあれ此れ命令し、此の集團防衞の爲に自分達の政治・經濟的利害を犠牲にして應分の代償を支拂うやう強制する權利がある。だが勿論、其の全てを管理するのは私達なのだ。」 要するに、今日、變化しつつある新しい世界でグローバル・マネージメントのお馴染みのモデルを再生産しやうとする試みが見られる譯ですが、其の全てはアメリカ合衆國の例外的な地位を保證し、政治・經濟的な分け前を受け取る爲のものだと云ふ譯です。


然し此れ等の試みは現實からますます乖離し、世界の多樣性と兩立しなくなつています。此の種の措置のせいで對立と對抗手段が生まれるのは避けがたく、望まれる目標とは逆の効果が生じます。政治が性急に經濟に干渉し合理的決定の論理が對決の論理に取つて代はられると、何が起こるのかを私達は目にしています。對決の論理では、事業の國益を含めて自らの經濟的地位・利益は損害を蒙るばかりです。


合同經濟プロジェクトと共同投資を行なえば、國々は客觀的に一層緊密に結びつけられ、國家間の關係で生じる目下の諸問題を片附ける助けになります。然し今日、グローバル企業のコミュニティーは、西側諸國政府からの先例の無い壓力に直面しています。私達は 「祖國が危機に瀕してゐる」、「自由主義世界が脅威に曝されてゐる」、「民主主義が危うくなつてゐる」といつたスローガンを耳にする時、どのやうな事業、經濟的便宜とプラグマティズムについて語る事が出來るでせうか。其處で誰もが動員される必要があります。其れが現實の動員政策の有樣なのです。


諸々の制裁は、既に世界貿易の基礎、WTOルールと私有財産の不可侵の原則を弱體化させつつあります。此れ等は、指摘すればそもそもまさに西側諸國の利益となつたモデルである、市場、自由、競爭に基づく自由主義のグローバル化のモデルに打撃を與へてゐるのです。かうして今や、西側諸國はグローバル化のリーダーとしての信用を失ふ危險を冒しています。此れが何故必要だつたか、私達は自問しなければなりません。結局のところ、アメリカ合衆國の繁榮は、投資家と海外のドル・米國債劵保有者の信用に大きく依存しています。明らかに此の信用が現在弱體化しつつあり、今ではグローバル化に據つて得られた成果に對する失望の氣配が多くの國々に見られます。


よく知られてゐるキプロスの前例と政治的動機に據る制裁は、經濟的・財政的主權や、外壓のリスクから自らを守る方法を見いだしたいと云ふ國々、または其れ等の地域グループの望みを、支援しやうとする傾嚮を強めたにすぎません。ますます多くの國がドルへの依存度を輕減する方法を搜しており、此れに代はる金融・決濟システムと準備通貨の準備を行つてゐる事が既に私達には分かつています。アメリカの友人達は、今まさに自らが座つてゐる木の枝を切り落そうとしてゐるところなのだと私は思ひます。政治と經濟を混同してはいけないのですが、所が其れが今起こつてゐる事なのです。 私はいつも、政治的動機に據る制裁はあらゆる人に損害を與へる過ちだと思つていましたし、今もさう思つています。 私達は後程きつと此の主題を再び取り上げる事と思ひます。


此れ等の決定がどのやうに行はれたか、誰が壓力をかけてゐたかを私達は知つています。けれどもロシアは感情的になつて氣分を害したり、誰かの住處に物乞いに行く積もりはない事を強く主張したいと思ひます。 ロシアは自給自足出來る國なのです。私達は、既に形成されてゐる海外經濟環境の内側で取り組みを行ひ、國内生産と科學技術を發展させ一層の決斷力を持つて行動する事でせう。過去に諸々の出來事が起きた時さうであつたやうに、外壓は私達の社會を強固にし、常に油斷無く主要な開發目標に全力を注がせるだけなのです。


勿論制裁は障害となるものです。彼等は此れに據つて私達に痛手を負わせ、發展を阻み政治・經濟・文化的に孤立させやうとしてゐる。言ひ換えれば、強いて私達を後進的な地位に置こうとしてゐるのです。 けれども更にまう一度申しませう。今日、世界は以前とは非常に異なる場所となつてゐるのだと。 私達には、誰かと縁を切つて自らを隔離し、經濟自立國家として生きやうとして、一種の閉ざされた開發の道筋を選ぶ積もりはありません。經濟・政治的關係の正常化を含め、對話に對して私達は常に開かれています。此處で期待されるのは、先進國の商工團體のプラグマティックな [=理論據りも實際の經驗・觀察に導かれた] 取り組みと立場なのです。 


此の頃ロシアはヨーロッパに背を嚮けてゐるやうだ ― 今囘の討論でも恐らく既に其のやうな發言がありました ―、新しいビジネス・パートナーを殊にアジアで探してゐるやうだ、と一部で言はれています。此れについては、其のやうな事は全く無いと申しませう。 アジア太平洋地域での私達の積極方針は、昨日始まつたばかりのものでも制裁に對應したものでも無く、既に相當の年月の間踏襲されて來た政策です。 西洋諸國を含む他の多くの國々と同樣、私達が經驗したのは、アジアが世界の經濟と政治でますます大きな役割を果たしており、不利益を蒙らずに此れ等の發展を見過ごす餘裕は全く無いと云ふ事なのです。


再度申しますが、此れは現在誰もが行つてゐる事ですし、我が國は地理的に多くの部分がアジアにあるのですから、其れだけ一層私達もそうする事でせう。 此の地域で私達が競爭上の優位性を活用しない、等と云ふ事があるでせうか。若しさうしないのならば、餘程先見の明が無いと云ふ事に成つて仕舞ひます。


アジアの國々との經濟的な結び附きを發展させ、共同統合プロジェクトを實施すれば、我が國の國内の發展の爲の大きなインセンティブが生まれます。今日の新たな人口統計、經濟、文化の動嚮の全ては、唯一の超大國への依存が客觀的に減少するであらう事を示唆しています。此れについては、此れまで歐米の專門家達が議論を行ひ、著作を著して來ました。


恐らくグローバルな政治に於ける諸發展は、グローバル經濟で私達が目にしてゐる諸發展、即ち個別のニッチを巡る激しい競爭や特定の地域にみられる頻繁な指導者の交代を反映する事でせう。 此れは全く起こりうる事柄です。


グローバルな競爭では、教育、科學、健康管理、文化のやうな人道的要素が一層大きな役割を果たす事は疑ひがありません。また此の事は國際關係にも大きな影響を及ぼします。其の理由の一部を擧げると、此れ等の「ソフト・パワー」の力は、巧妙なプロパガンダの詐術據りも、人的資本の開發に掛る實際の功績に大きく依存すると云ふ事情があるのです。


同時に、所謂多極的世界の形成は(私は同僚の皆さんに此の點にもご注意願ゐたいと思ひます)、其れ自體としては安定性を改善するものではありません。其れどころか、逆のケースとなる可能性が一層高いのです。世界が平衡に達すると云ふ目標は、多くの未知數を含む方程式として、かなり難しい問題に變はつて來てゐるのです。


ですから、たとえ嚴格で不都合な事があるとしてもルールに從つて行動する事を選ぶと云ふのでは無く、寧ろ全くルール無しに行動する事を選ぶとすれば、私達の將來はだうなるでせうか。然も此の筋書きは全くありうる話で、世界情勢の緊張を考慮に入れると、此れを除外する事は出來ません。現在の動嚮を考慮して既に多くの予測を行ふ事が可能ですが、其れ等は樂觀的なものではありません。私達が互ひの誓約と合意の明確なシステムを創らず、危機的状況の管理と解決の爲の仕組みを築かないならば、世界全體が無政府状態に陷る兆候が擴大する事は避けられないでせう。


今日既に私達は、世界の主要國が直接または間接に參加して一聯の暴力的衝突が起こる可能性が、急激に高まつてゐるのを目にしています。しかも危險因子としては、從來の多國間の紛爭の他、個々の國家の内部での不安定があり、此れは特に主要國の間で地政學的利害が交差する地點や文化、歴史、經濟的な文明大陸の境界地帯にある國 [/民族] に當て嵌まります。


ウクライナについては詳細な討論が行はれ、更に幾らか討論が行はれる事と思ひますが、此れは國際的な勢力均衡に影響を及ぼすやうな種類の紛爭の一例で、此れが最後の紛爭に成らない事は確かだと私は考へます。此處から、軍縮協定の現行システムを破壞する其の次の本物の脅威が生じます。此の危險なプロセスは、2002年にアメリカ合衆國が彈道彈迎撃ミサイル制限條約を一方的に破棄し、次いでグローバル・ミサイル防衞システムの創出を活發に追究し始めた際アメリカに據つて開始され、今日まで繼續されてゐるのです。


同僚、友人の皆さん、


此の危險なプロセスを開始したのは私達ではなかつた事を私は指摘したいと思ひます。再び私達は、諸國家が直接衝突するのを防ぐものが、利害の均衡と相互の保證である代はりに、恐怖と相互絶滅の均衡である時代に陷ろうとしています。 法的・政治的手段が無い爲、武器が再び世界的議題の焦點になりつつあり、國聯安全保障理事會の承認が全く無くても場所と方法を問はず武器が使用されています。また安全保障理事會が其のやうな決定を下す事を拒む場合には、時代遲れの無能な機關であると即座に宣言されます。


多くの國家には、自ら核爆彈を調達する以外に主權を確保する方法が分かりません。此れは極めて危險です。私達は協議の繼續を強く要求し、協議を支持するばかりで無く、核兵器保有量の削減に嚮けた協議の繼續をあくまでも求めます。核兵器は世界で少なくなれば少なくなる程良いのです。 また私達には、一切のダブル・スタンダードを排して本氣で協議を行ふ場合に限り、核軍縮について非常に眞劍に具體的に話し合ふ用意があります。


今私が言おうとしてゐるのはどのやうな事なのでせうか。多くの種類の高l度兵器は、性能の點で既に大量破壞兵器に近附いています。 核兵器を全面的に放棄するか、其の濳在量を大幅に削減する場合、高l度システムの開發・製造で先進的な地位にある國家が明らかに軍事的に優位に立つでせう。戰略的均衡が破れると不安定に成る可能性が高くなります。所謂世界規模での最初の先制攻撃の使用の誘惑に驅られる可能性があり、要するにリスクは減るのでは無く、強まるのです。


次に明らかに脅威となるのは、民族・宗教・社會的な紛爭が一層深刻化する事です。此のやうな紛爭は、其れ自體危險であるばかりで無く、無政府状態、無法状態、カオス [混沌] の状態にある地帯を周邊に作り出す爲危險です。此れ等の場所はテロリストや犯罪者達には快適で、海賊的行爲、人身賣買、麻藥取引が蔓延します。


ちなみに、當時私達の同僚 [=米國側] は何らかの形で此れ等のプロセスを操り、地域紛爭を利用して「カラー革命」を自らの利害に適うやう企てやうとしたのですが、此れは取り返しのつかない大きな變化を齎す事と成りました。 制御されたカオスの理論の創案者達自身にもカオスをだう取り扱えば良いかは分からないらしく、彼等の足竝みは亂れています。


私達は、支配エリートと專門家コミュニティの兩者に據つて行はれる討論を綿密に追跡しています。此れは昨年一年間の西洋諸國の報道出版物の記事の見出しを見れば十分なのですが、同じ人々が民主主義の鬪志と呼ばれており、イスラム教徒についても同樣です。まず革命について記事が書かれ、次いで此れが叛亂・政治的社會的動亂と呼ばれます。結果は明白で、更に地球規模でカオスが擴大する事になります。


同僚の皆さん、此の地球規模の状況を考へると、今や物事の基本となる事柄について合意が始まる時が來ています。此れは途方も無く重要かつ必要な事であつて、自分の陣營に戻るよりも遙かに良い事なのです。 私達は皆、共通の問題を直視する程運命を共にしてゐる事に氣附きます。此の状況から脱出する爲の論理的な方法は、國々や社會が協力を行ひ、増大する諸課題に對して共同で答えを見附け、共同でリスク管理を行ふ事です。確かに私達のパートナーの一部には、ある理由から其の事を思ひ出すのは自らの利害に適う場合に限ると云ふ者達もあるのですが。


實際的經驗は、課題に對する共同の解決策が萬能藥と成らない事を教えており、私達は此れを理解する必要があります。其れに大半のケースでは、其のやうな解決策に達する事は困難です。 國益の相異、樣々なアプローチの主觀性を克服する事は容易では無く、特に文化・歴史的傳統が異なる國々の事と成ると容易ではありません。然し其れにも關らず、私達には、共通の目標を持ち同じ基準に基づいて行動し、共に實際に成功を遂げた諸々の實例があるのです。


シリアの化學兵器の問題の解決と、イランの核開發プログラムに關する實質的な對話、また同樣に、ある程度前嚮きの結果を得た北朝鮮問題への私達の取り組みについて皆さんに想起してゐただきたいと思ひます。將來、私達が此の經驗を地域的・大域的な課題の解決の爲に用ゐる事が出來ないと云ふ事があるでせうか。


安定と安全を可能にする一方で、健全な競爭を促進し、發展を妨げる新たな獨占の形成を許さない新しい世界秩序 ― 此の秩序の法的・政治的・經濟的根據と成り得るのは何でせうか。誰かが今すぐに餘す所無く包括的な既成の解決方法を提供出來る、と云ふ事は到底有り得ません。私達は幅廣く諸政府、グローバル企業、市民社會、此の討論倶樂部のやうな專門家の討論の場から參加者を得て、大規模な作業を行ふ必要があるでせう。


とはいえ成功と本物の成果が得られるのは、ただ國際情勢に參加する主要な國々が利害の調和、道理に適つた自制について合意する事が出來、積極的で責任あるリーダーシップの模範を示しうる場合だけである事は明らかです。私達は一國に據る一方的な行動の限度をはつきりと見定めなければならず、多國間で機能する仕組みを利用する必要があります。また國際法の實効性の改善の一環として、安全と人權、國家主權の原則と所有國に對する内政不干渉の原則を保證する爲に國際社會の諸行動の間のジレンマを解決しなければなりません。


まさに此れ等の行動の衝突の爲に、複雑な國内のプロセスに對し外部から恣意的な干渉が加えられる事が増々多くなつています。此の爲幾度となく世界の主要プレーヤーの間に危險な對立が誘發されるのです。主權の維持と云ふ課題は、世界の安定の維持と強化にあたつて殆ど最優先の課題となります。


明らかに、外部からの力の使用の基準を議論する事は極めて困難であり、此れを個々の國々[/國民、民族] の利害と切り離す事は實際には不可能です。とはいえ誰にとつても明らか合意事項が無く、必要な合法的干渉について明確な條件が定められないと、危險は遙かに高まります。


國際關係は國際法に基づかなければならず、國際法其のものは正義、平等、眞理等の道梃エ理に基づくべきである事を補足として附け加えませう。 たぶん最も重要なのは、自分のパートナー達と彼等の利害に對する尊重です。此れは疑ふ餘地の無い決まり文句ですが、ただ此れに從ふだけで世界の情勢が抜本的に變はりうるのです。


國際機關・地域機關の實効性を囘復する事は、私達に其の意思があれば可能である、と私は確信します。殊に第二次世界大戰後つくられた諸機關は全く世界共通のもので、現在の情勢を管理するのに十分な最新の實質を與へる事が可能ですから、何も一から新たに築く必要も無い。 此れは 「未開發地域」 では無いのです。


此れは、かけがえのない中心的な役割を果たす國際聯合の取り組みの改善についてもいへる事ですし、また過去40年のうちに歐洲大西洋地域の安全と協力の確保に必要な仕組みである事が分かつた歐洲安全保障協力機構についても同樣です。今も尚南東ウクライナの危機を解決する試みに際して、此の機構は非常に積極的な役割を果たしてゐると言はなければ成りません。


ますます制御不能となり、樣々な脅威を伴う國際的環境の根本的變化を踏まえ、私達は責任の重い諸大國の新たな世界的コンセンサスを必要としています。此れは、古典的な外交のlbに據る何らかの地域的な取決め若しくは強國の勢力範圍の分割、または誰かが地球を完全に支配する事に關はるものではありません。私達が必要とするのは新しい型の相互依存だと私は考へます。私達は此れを恐れるべきでは無く、其れどころか此れは諸々の立場を調和させる望ましい手段なのです。


地球上の一定の諸地域が強くなり成長する事を考へると、特に此れは實際上重要です。此の強化と成長のプロセスでは、此れ等の新たな複數の極を組織化して影響力のある地域組織を創出すると共に、此れ等の地域組織の相互作用のルールを發達させる事が客觀的に必要と成ります。 此れ等の中樞間の協力に據つて世界全體の安全保障と政策・經濟の安定性は著しく増大される事に成るでせう。 けれども [地域組織=中樞間の] 其のやうな對話を確立する爲には、互ひが相補的に振る舞ひ、誰もわざと爭ひや對立を強ゐる事が出來ないやう、所有地域の中樞と其の周圍に形成される統合の爲の諸々のプロジェクトが互ひに等しく發達の權利を有する必要がある、との前提條件から出發する必要があります。さもなければ、其のやうな破壞的な行動に據つて國家間の絆が破綻する事に成り、諸國家自らが極度の苦境に曝されるか、事に據ると全面的に破壞されて仕舞ふでせう。


昨年の出來事を皆さんに思ひ出してゐただきたいと思ひます。私達はアメリカとヨーロッパのパートナー達に、例えばウクライナの歐洲聯合加盟を性急に祕密裏に決定する事は經濟への深刻なリスクを孕んでゐると傳へました。私達は政治については何も言はず、ただ經濟について考へを傳へ 「事前の準備無く其のやうな措置を取れば、ウクライナの主な貿易パートナーであるロシアを含めて他の多くの國々の利害に抵觸する、「多數の人が話合ひに加わる事が必要である」と意見を述べました。ちなみに此の件については、私は皆さんに例えばロシアのWTOへの加入交渉が19年間續ゐた事を想起してゐただきたいと思ひます。此れは非常に困難な作業でしたが、一定のコンセンサスに達しました。


何故私は此の事を持ち出すのでせうか。其の理由は、私どものパートナー達がウクライナのEU加入プロジェクトを實行する際、いわば裏口を通つて自分達の商品とサービスを携え私達のところにやつて來やうとしたからなのです。私達は此れに同意しませんでしたが、此の點については誰も私達に質問をしませんでした。私達はウクライナのEU加盟に關聯する所有論題について、實に粘り強く話し合ひを行ひました。けれども私は強調したいのですが、此れは全く禮儀正しい仕方で行はれ、起こりうる問題を示して、疑ふ餘地の無い論據と首尾一貫した論理に據つて論證を行つたのです。 誰も私達の言ふ事に耳を傾ける事を望みませんでしたし、話し合ゐたいと望む事もありませんでした。 彼等はただ、此れはあなた方とは全く關はりの無い事だと言ふばかりで、後は何の言葉も無く話し合ひは其れでお仕舞ひだつたのです。かうして包括的ではあるが ― 此の點を私は強調しますが ― 文明化された、禮儀正しい對話の代はりに、結局政府が轉覆される羽目に成りました。彼等は此の國を、經濟破綻と社會の崩壞、膨大な死傷者を伴う内戰と云ふカオスの眞つ只中に陷れたのです。


一體此れは何故なのでせう。 私が同僚の人々に理由を尋ねると、答えは最早無く、誰も何も言ひません。まさに其れが答えで、誰もが途方に暮れており、其れを言ひあらわすと此のやうな結果になつたのです。此れ等の行動は勢い附けるべきではなかつたのですが、さうしていればかうした結果には成らなかつた事でせう。 結局のところ (此れについては既にお話ししましたが) ヤヌコヴィッチ前ウクライナ大統領は一切について署名を行ひ、一切について同意しました。何故さうするのか。此れにはどのやうな意味があつたのでせう。此れは文明人が問題を解決する方法でせうか。革命に必要なものを急いで寄せ集め絶えず新たな「カラー革命」をでつちあげる者達は、自らを 「才氣あふれる藝術家」 とみなして留まる事を全く知りません。


統合された諸聯合の爲の取り組み、地域組織の協力は、透明で明快な根據に基づいて築かれるべきであると私は確信しています。ユーラシア經濟聯合が形成されたプロセスが、此のやうな透明性の良い例です。此のプロジェクトの當事者である國々は前もつて自らの計劃をパートナー達に傳へ、WTOルールと完全に調和する聯合のパラメータ、此の取り組みの諸原則が定められました。


附言すれば、私達はユーラシア聯合とヨーロッパ聯合の具體的な對話が開始される事も歡迎してゐた事でせう。ちなみに、彼等は此れも同樣に完全に拒絶したのですが、此れまた理由がはつきりしません。何をそんなに恐れてゐるのでせう。


また勿論、此のやうな共同の取り組みでは、經濟的・人道的協力の爲大西洋から太平洋にかけて遙かに廣がる共通のスペースを創出する必要について對話を行ふ必要があると考へられます (此れについて私は何度も話をし、少なくともヨーロッパでは、西洋の私達のパートナーの多くが賛成すると述べるのを聞きました)。


同僚の皆さん、ロシアは選擇を行ひました。私達の優先事項は、自らの民主的で開かれた經濟組織を更に改善する事、國内の發展を加速する事、世界の所有有益な最新の傾嚮を考慮に入れる事、そして傳統的な價値と愛國心に基づいて社會を統合・強化する事なのです。


私達には統合を志嚮する積極的、平和的な基本方針・政治日程があり、現在、ユーラシア經濟聯合、上海協力機構、BRICS、其の他のパートナー諸國の同僚達と共に積極的に作業を行つてゐるところです。此の政策の狙ひは諸政府間の絆を發展させる事で、此れ等を斷ち切る事ではありません。 私達は何かのブロックを急いで纏めやうと企ててゐるのではありませんし、打撃の應酬に參加しやうとしてゐる譯でもありません。


ロシアが何らかの帝國を樹立し、近隣諸國の主權を侵そうとしてゐるとの申し立てや言明には根據がありません。ロシアは、世界で如何なる特別の、排他的な立場をも必要とはしていない ― 此の事を私は強調したいと思ひます。私達は他者の利害を尊重すると共に、ただ自らの利害が考慮され、自らの立場が尊重される事を望むばかりなのです。


私達は、世界が變化と世界規模の轉換の時代に入り、此の時代にあつて皆が格別の用心、輕率な措置を避ける能力を必要としてゐる事をよく承知しています。冷戰後の時期、世界規模の政治への參加者達は、幾分此れ等の資質を失ひました。今、私達は彼等に思ひ出させる必要があります。さもなければ平和な安定した發展への希望は危險な幻想となり、今日の混亂は、ただ世界秩序崩壞の前觸れの役割を果たすに過ぎない事になるでせう。


さうです、勿論私は既に申しました。一層安定した世界を築く事は難しい課題だと。 私達が今話してゐるのは、長い困難な取り組みの事なのです。私達は第二次世界大戰後、[國々、地域組織の] 相互作用のルールを發達させる事が出來ました。また1970年代には、ヘルシンキで一つの合意に達する事が出來ました。私達の共通の責務は、現在の新たな發展段階で、此の根本的な課題を解決する事なのです。


ご清聽ありがとうございました。
 

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