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<エネルギー充満の北京地下鉄><胡ホウ副所長が主催><「論理的でない日本人」と苑所長が指摘><前門での夕食会>
http://www.asyura2.com/12/china3/msg/171.html
投稿者 五月晴郎 日時 2012 年 6 月 01 日 12:48:39: ulZUCBWYQe7Lk
 

(回答先: <社会科学院日本研究所><宇都宮家と小川家><北京の地下鉄><市民のモラル向上><新聞離れ?><年配者はバス利用> 投稿者 五月晴郎 日時 2012 年 5 月 31 日 11:30:37)

http://blog.livedoor.jp/jlj001/archives/51983535.html


本澤二郎の「日中40年友好の旅」(6)

<エネルギー充満の北京地下鉄>

 通勤・通学時間帯の地下鉄利用は、今回が初めてなのかもしれない。途方もない数の北京市民が乗客である。若者主体だから、旅人はこの時間帯を避けるといい。しかし、中国社会科学院日本研究所の講演時間は午前10時からだ。数年前まで気付かなかったのだが、ここの所員は火曜日が出勤日。あとは自宅や大学図書館など自分の研究課題に取り組めばいい。才能のある研究員にとって、まことに好都合な合理的システムである。

 ともかく、通勤時の地下鉄は北京のエネルギーではち切れそうなのだ。ホームにはボランティアのおじさんとおばさんが、マイク片手に声を張り上げて交通整理に必死だ。
 ドアが開くと、どっと若者がホームにボールのようにはじき出されてくる。片や、ホームにあふれている乗客が反射的にドアに突進してゆく。タイミングを誤ると、入口は大混乱に陥る。ここの調整が奉仕員の腕の見せ所だ。
 こんな状況下では年よりの乗客は遠慮した方がいいのである。生産と消費の大中国を印象付けている。そういえば、ハイヒールを履いているような女性はいない。スニーカーというのか、運動靴を履いた男女が多い。通勤時の服装はきわめて運動的なのだ。
 短パン姿の女性社員も目立った。今の渋谷を知らないが、ひょっとして渋谷を先行しているのかもしれない。

<胡ホウ副所長が主催>

 お目当ての駅である張自忠路には9時に着いた。1時間も早く着いてしまった。タクシーを利用しようものなら、着く時間もわからず、いらいらするのだが、地下鉄はバスやタクシーに比べて安心である。
 この日、直前になって重要会議が入ったようだ。会議好きの中国だから、ある程度、外国人はこうした場面を覚悟しなければならない。李所長がそちらに回るため、代わって副所長の胡ホウさんが主催することになった。連絡すると、彼女はまだ車で職場に向かっている最中だった。
 彼女は実におしとやかで、心の優しい中国人である。教育熱心な家庭で育ったことが、今日を約束したのだろう。日本留学時代は苦労したようだが、現在の中国では日本女性研究の第1人者となった。それでも高校進学目前の娘を抱えて、人知れず苦労しているようだ。
 この日の筆者の学生には、社会科学院に所属している日本研究の大学院生が中心である。地方からの優秀な大学生の中から選ばれる院生の顔つきは、およそ遊び好きの日本の学生と全く違う。
 通訳は不要だ。彼女、彼らに筆者の小さな「大陸と台湾の平和統一秘話」をスピーチした。前日の中日関係史学会で話した内容と同じである。40周年記念講演である。熱心に聞いてくれた。
 予定の1・5時間が瞬く間に過ぎた。

<「論理的でない日本人」と苑所長が指摘>

 11時30分過ぎに日本研究所を出た。レストランで院生らと一緒の食事会である。これは珍しい。李所長の配慮だろう。どうして30分前なのか。正午は大混雑して席の確保が困難だからである。東洋人の習性なのか、女性はひと固まりになって席を占拠した。
 質問は女性が目立つ。語学力は、男性よりも女性の頭脳が秀でているからであろう。人類共通といっていい。
 隣に名古屋大学に留学するという男の院生が座った。聞けば、地方の大学にいる彼女も一緒だという。二人して名古屋を目指し、めでたく合格したのだという。これならお互い安心して勉学に励むことが出来るだろう。
 彼に重慶事件を尋ねてみた。「薄煕来についてどうか」という問いかけに、彼は「僕は彼のイデオロギーに反対です」と答えた。インテリ学生は、60年代の文化大革命を想起する。論理的だ。格差に怒る庶民は腐敗に反発、知識人は毛沢東礼賛の歌に恐怖を感じるのである。

 楽しい院生との講演と食事会のあと、胡副所長にタクシーを拾ってもらった。昼間でも、つかまえるのが大変である。韓国製のタクシーは沢山走っている。それでも、空席タクシーをつかまえるのに一苦労する。上海も同じだ。
 やっと見つけると、運転手に外交学院まで行くよう指示してもらった。これで心配ない。まだ午後2時過ぎである。

 同大学日本研究所の苑崇利所長は、午後は自室で多忙を極めていたが、それでも遠来の客に、手に入れたばかりの緑茶を入れてもてなしてくれた。会話の中で彼は一言「日本人は論理的なことに慣れていませんね」と言った。皮肉と言うよりも、真実を突いた指摘であった。
 ぐさりと胸に突き刺さった。日本人は論理的な思考をしない民族である。全くその通りである。筆者なりに、昨今の石原慎太郎らの暴走が目に浮かんできた。「ドイツと違う。中国とも」と言っているように聞こえる。過去の失敗を教訓にできない。
 日本人は情緒的に反応し、行動する。これが民族的弱点である。筆者はそれでも論理的であろうと努めてきた。日中友好は戦前の侵略戦争による反省に由来する。2度と繰り返さない。そのための平和憲法9条である。日中友好派は9条尊重派でなければならない。
 過去に大平正芳や宮澤喜一や宇都宮徳馬らリベラル派・日中友好派から改憲論は論外だった。友好派は戦争NOである。再軍備などNOだ。だが、現在の民主党や自民党、公明党からも護憲論が聞こえない。ということは、真の友好派ではないということか。狐や狸ばかりの棲む日本と言われかねないだろう。信用できない、真の友人になれない、ということなのである。
 小沢一郎や鳩山由紀夫らもアジア重視というのであれば、改憲論者であってはならないのである。伝えられるように、本当に改憲論者というのであれば、論理的に矛盾することになる。
 また、日米同盟の名のもとに、日本政府は軍事と経済(TPP)で中国包囲網構築に熱心である。それでいて、中国に対して「日中韓FTAを急いで」と協力を申し出ている。これも論理矛盾の典型だ。日本人の頭は正常なのか、と相手国から言われかねないだろう。

 問題があると言うのであれば、徹底した話し合いをすればいい。これが外交の役割なのだから。智恵はいくらでも出てくる。戦争の教訓をここでも忘却している。
 あるいは核問題にしても、である。広島・長崎ついで第5福竜丸事件でも教訓に生かせなかった。巨大地震地帯に54基もの原子力発電所を建設した。それが福島事件となって現れたものである。それにもかかわらず、野田・財閥傀儡政権は原発を再稼働する。「第2の福島」を再現させる原因を作っている。ドイツは福島で気付いて脱原発に政策転換した。論理国家と非論理国家には天地の開きがある。言及するまでもないが、論理的なドイツ人である。もはやナチスの再来はないだろう。人類はそう信じられるのである。

<前門での夕食会>

 外交学院に立ち寄ったことで、うれしいオマケがついた。石橋湛山研究で博士号を取得した苑教授が、夕食に誘ってくれた。東京で会っても、何もしてあげられない筆者であるというのに、だ。
 しかも、夫人も同席するという。ハルビンの親類も一緒という楽しい夕食会である。それも中国で一番有名なシュウマイの店で、というのだ。場所は有名な前門である。清代の乾隆皇帝が、お忍びでよく来たという「都一処」。1752年に開業したのだという。焼麦を中国語で「ショウメイ」というが、日本に来てシュウマイになったものであろう。

 前門は東京でいうと、吉原のような酒池肉林の街だった。女性を性の奴隷扱いしていた場所だ。毛沢東は北京に入ると、真っ先にこの前門にやってきて、これを禁じた。男女平等を宣言した毛沢東最大の功労ではないだろうか。貧困と女性差別を禁じた。
 儒教社会からの離脱である。東アジアで中国の女性が一番恵まれていることを、ご存知だろうか。日本と韓国は、この点で劣等国である。

 本物のシュウマイの味はいい。日本のものとは一味違う。日本人観光客は、ここで本物と出会うといいだろう。隣の店は北京ダックの老舗である。
 シュウマイもうれしかったが、元気になった苑夫人・シンさんと会話をすることが出来たことだ。東北大学でさんざん日本人にいじめられ、いびられた彼女である。一時、体調を崩したのだが、故郷のハルビンや北京生活で見事に回復したようだ。初めて打ち解けた会話が出来たことが、なによりもすばらしい筆者へのお土産となった。

 最近の北京人気に浮上した前門は、洋式も取り入れながらも清朝様式を全面に出した観光街である。ここにいると、時間の経つのを忘れさせてくれる。特に外国人にとって、ここは散策するだけで楽しい。外交学院の学生数人に案内してもらったこともある。中国青年報記者は、ここの有名北京ダック店に案内してくれた。筆者の小さな友好への成果なのだろう。
 今回は、苑夫妻に手伝ってもらい、ここで孫の楓君に土産を買うことが出来た。

2012年6月1日8時10分記  

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