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国会事故調査委員会:菅前首相の東京電力本店への未明乗り込み=“全員撤退阻止”説を否定
http://www.asyura2.com/12/genpatu24/msg/541.html
投稿者 あっしら 日時 2012 年 6 月 09 日 23:36:27: Mo7ApAlflbQ6s
 


 午後9時前のNHKニュースでも報じていた内容である。

 菅前首相については、総理大臣として初めて国会の場で脱原発の方向性を明確に示したことを評価しているが、ある人々からは、3月15日未明に全員撤退の意志を示した東電幹部に対し、東電本店に乗り込みどやしつけて事故への対応を継続させたことでも評価されている。なかには、菅前首相のその行為が日本を救ったかのように評価する発言もあった。

 国会事故調査委員会をことさら高く評価しているわけではないが、NHKニュースによると、3月15日未明の東電撤退問題について、次のような見解を示したという。

 「菅前総理大臣ら当時の政権幹部が、東京電力側から作業員全員の撤退を打診されたという認識を示していることについて、「今回の事故で、東京電力が全員撤退を決定した形跡は見受けられないという結論だ。菅前総理大臣が東京電力の全員撤退を阻止した、という事実関係を理解することはできないというのが委員会の認識だ」と述べ、菅前総理大臣らの認識を否定」したという。

 最終報告ではないので詳細はそれを待ちたいと思うが、見解通りなら、菅前首相など当時の政権幹部が、東京電力の全員撤退を阻止するために東電本店に乗り込んだというウソをなぜ執拗につき続けるのか、国会事故調査委は、そのワケを明らかにしなければならないだろう。
 数分間の電話のやり取りだけだったというのなら両者の認識の差で済ませてもいいだろう。
 しかし、電話のみならず面と向かったやり取りが数時間にわたって行われている今回のケースでは、東電側と政権側の言い分の違いを、行き違いや思い違い、認識の違いといったレベルの説明で済ませるわけにはいかないはずだ。

 2号機の圧力抑制室損壊や4号機の“火災”が起きたあとに放射線線量が飛躍的に上昇した15日明け方以降であれば、東京電力が総員撤退に近い申し出でをしたとしても奇妙ではない。
 しかし、東電が電話で全員撤退を申し出てきたとされる15日未明は、2号機がメルトダウンに陥りかけていることを知っていたが、メルトダウンと水素爆発を起こした1号機や3号機と状況が大きく違っていたわけではない。
 2号機については、夜を徹して、主蒸気逃がし弁操作や原子炉への注水でなんとか対処しようとしていたのである。

 3月15日明け方近くに、原子炉の状況がそれまでと大きく変わったわけでもないのに、福島第一原発がぎりぎりの人員を残しほとんどを撤退させた理由は、4号機の使用済み燃料プール対策として意図的な爆破作業を行うために他ならない。

 4号機の“建屋瓦解”は、使用済み燃料プールの状況と放射線量を考えれば、使用済み燃料(原子炉内残存使用済み燃料説を含む)による大量の水素発生に起因する爆発ではない。また、今なお東電や政府が主張している3号機からの水素流入説も、3号機が水素爆発を起こしたことで14日昼時点で4号機と3号機の配管的なつながりが断たれていることから、それを原因とすることもできない。
 火災説はうやむやのうちに消えていった。
 4号機の“建屋瓦解”は、4号機の燃料プールに保管されている使用済み燃料のメルトダウンを回避するために行われた意図的な爆破以外にその原因は思い至らない。

 現在の福島第一で最大の脅威になっているのが、4号機の使用済み燃料プールの安定性である。

 政府は、大飯原発を端緒として再稼働にしゃかりきになっている一方で、福島第一の事故原因や4号機の顛末について、真摯な説明をなんら行っていないのである。


※ 参照投稿

「3月15日未明の菅前首相「東電本店訪問劇」の真相:“全面撤退阻止”ではなく、真逆の“一時退避要請”が目的の一つ」
http://www.asyura2.com/12/genpatu21/msg/883.html

「「菅前首相「東電本店訪問劇」の真相」(4号機原子炉建屋爆破説)でいただいたコメントへの回答」
http://www.asyura2.com/12/genpatu22/msg/130.html

「カレイドスコープの「4号機の奇跡」を評す」
http://www.asyura2.com/12/genpatu22/msg/154.html

「4号機の核燃料プールで“奇跡”が起きなかったら、日本政府は、手を拱いたまま“日本の壊滅”を待ったと思う?」
http://www.asyura2.com/12/genpatu22/msg/174.html

「4号機「水素爆発」説を否定する決定的写真:4号機に水素を流れ込ませたとされる排気管は前日に起きた3号機の水素爆発で破断!」
http://www.asyura2.com/11/genpatu14/msg/820.html


 なお、ニュースのメインテーマになっている“官邸の過剰介入が支障に”については、それほど大きな問題とは考えていない。

 国会事故調は、「総理大臣官邸と発電所が直接やり取りするという、本来、法律が予定していないと思われる情報伝達が行われ、発電所に対して情報入手のために頻繁に電話が入るという事態が起こったことに対し、問題意識を持っている」そうである。

 菅前首相が3月12日朝に福島第一にヘリで乗り込んだ行為は、状況が変化しているなかで、事故対策の最高責任者がやることではないと考えている。

 しかし、法律に基づき事故対策の最高責任者として、東電本店とのやり取りで十分な意思疎通ができなければ、肝心な情報をなんとか入手しようと発電所に電話するのは当然である。東電本店サイドの説明は、この期に及んでも、ゴマカシとデタラメに満ちているから、当時の東電本店がほとんど役に立たない存在であったことは推察するに難くない。

 いずれにしても、“官邸の過剰介入が支障に”なったことは何かが示されるのを待ちたい。


===================================================================================================================
国会事故調“官邸の過剰介入が支障に”
6月9日 21時22分

国会の原発事故調査委員会は9日に行った論点整理で、東京電力福島第一原子力発電所の事故について、「総理大臣官邸が過剰な介入をしたのではないかと考えている」と指摘し、当時の政権幹部が必要以上に関与したことで事故対応に支障を来した可能性があるという見解を示しました。
国会の原発事故調査委員会は、今月にも提出する報告書の取りまとめに向けて、9日、公開で委員会を開き、これまでの調査を踏まえた論点整理を行いました。
この中で、報告書の取りまとめに当たっている野村修也主査は、「総理大臣官邸と発電所が直接やり取りするという、本来、法律が予定していないと思われる情報伝達が行われ、発電所に対して情報入手のために頻繁に電話が入るという事態が起こったことに対し、問題意識を持っている」と指摘しました。
 そのうえで、「場違いで初歩的な質問もなされるなどしたため、発電所で現場対応に当たる者が余分な労力を割かれる結果になったと考えている。今回の事故の対応においては、官邸が過剰な介入をしたのではないかと考えている」と述べ、当時の政権幹部が必要以上に関与したことで事故対応に支障を来した可能性があるという見解を示しました。
また、菅前総理大臣ら当時の政権幹部が、東京電力側から作業員全員の撤退を打診されたという認識を示していることについて、「今回の事故で、東京電力が全員撤退を決定した形跡は見受けられないという結論だ。菅前総理大臣が東京電力の全員撤退を阻止した、という事実関係を理解することはできないというのが委員会の認識だ」と述べ、菅前総理大臣らの認識を否定しました。
 さらに、事故発生後の政府の情報発信について、「緊急事態にあたって、事故現場で事態の確認ができないとして、確実な情報のみを発信するという平時の対応をし続けたことが、被災住民の避難にも甚大な混乱を引き起こしたのではないか」と指摘しました。
 そして、今後の課題について、「官邸を含めた危機管理体制の抜本的な再構築が必要ではないか。特に初動の重要性から、事故発生時に直ちに対応できる危機管理体制作りが求められているのではないか」と述べました。
 委員会では、こうした内容を盛り込んだ報告書を今月中にもまとめ、衆・参両院の議長に提出することにしています。

http://www3.nhk.or.jp/news/html/20120609/t10015722411000.html

 

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コメント
 
01. 2012年6月09日 23:43:25 : UCzaVORLa2
もう終わったことだからいいや。
それより、バカをこれ以上議員で居られなくすることを
考えた方がいい。
バカは排除されるの前例を作って、今後の暴挙を防止する。
役人や経団連のことしか考えない政治家を国民がコントロール
するには、これを具体化する以外に方法は無い。

02. 五月晴郎 2012年6月09日 23:52:06 : ulZUCBWYQe7Lk : TwDRqxNMUg
>>1

終わったことを記録するのは必要です。

***
世界史上最悪の原発大惨事の政府対応を記録しない。そそくさと原発再稼働を決めた過程を、日本国民は知らない。後世の研究者、未来に生きる日本国民も、その政策決定のプロセスを知ることが出来ない。
***
公文書管理法は2009年7月1日に公布されているのである。1945年ではない。日本の立ち遅れを裏付けている。同法の存在を菅内閣は承知していた。菅内閣の官房長官だった枝野幸男は、2009年立法化の過程で福田自民党政府案に修正を加えるという重要な役割を果たしていたのだから。議事録未作成は民主主義の根幹を崩壊させることに、野党時代の彼は危機感を抱いて修正している。それでいて3・11直後の、政府方針の中枢である原子力災害対策本部の議事録を作成しなかった重要人物となっていた。意図的に作成しなかったのだ。
 日本国民に対する重大な犯罪である。このことが発覚した後に、原発再稼働問題が起きた。これについて首相・野田も経済産業大臣の枝野もよく認識していたのだが、それにもかかわらず、またしても議事録を作成しなかったのである。この一事をもってしても、菅も野田も首相失格なのだ。法律家としての枝野の罪は重大である。
***
『<議事録(公文書)の重大価値><公文書管理法><民主主義の根幹><福田康夫の決断><野田・菅の重大責任>など 本澤二郎』
http://www.asyura2.com/12/senkyo130/msg/358.html


03. 2012年6月10日 00:12:59 : BTpJ9RBYDU
だからさー、あっしらさんよ、あんた東電が4号機を秘密裏に大々的に爆破したって持論=バカ話はどうしたの。私は間違ってましたと、潔く撤回したのかよ?

東電4号機爆破話は典型だが、これまで長年いい気になってさんざんここ阿修羅で陰謀糞話をばら撒いてきたひきこもり陰謀論者の分際で、その上何を語るって。

いい加減さっさと再引きこもれ。
阿修羅最大の癌、叩いても死にやしない人間クロゴキブリ。

[削除理由]:他のコメント者、投稿者への文句を書いてあるだけの投稿
04. モンテカルロ・モナコ 2012年6月10日 00:28:40 : jxuoe3ac9bV5I : UZZkrvTd1c
ひゅ〜ぅん ひゅ〜ぅん。 ここはミラボー。 OH^ モンテカルロ・モナコ…

国会事故調は吉田F1前所長との面談にこぎつけ、聞き取り調査を実現したのである。
黒川委員長もその当事者の一人である。
だから阻止認識の否定には自信があるのである。

ところで15日未明とは、計画停電2日目の朝であり、火曜日である。
キセノンとクリプトンが午前中に首都圏を直撃のはず。
ちなみに、15日夜にかけて風向きが変わって、イイダテ村ね。

この15日未明がモナオちゃんいわく「パニックを恐れて」SPEEDI情報を隠した首都圏直撃の寸前の時間帯になるのでしょうか?!

でもね、これ結構判断力がビビリ過ぎでは。
なぜなら、11日(金)の震災当日の首都圏の状態って知ってる!
帰宅難民の嵐でしょう。
15日に首都圏から緊急退避を呼びかけたところでまず物理的に無理でしょう。
屋内退避で学校は休みでよかったのでは!

菅様を首にして野田様になって悪化傾向に歯止めはないようであるが、元来菅様が総理になったことが大いなるミステイクであったのでしょう。

情報があがってこない?  お〜、余裕があればね。 


05. 2012年6月10日 07:20:27 : Sz4YmTycV6
------清水氏は事故当時、官邸に対して不可解なほど何度も電話をかけたほか、官房長官らに「何人の作業員を残す」といった具体的なことも一切伝えなかった。そもそも原子力災害対策特別措置法では事業者から政府への連絡窓口は原子力安全・保安院と取り決めてある。清水社長が直接、官邸に電話してくる事態であれば、全面撤退と受け取るのは自然である。ーーーーー(東京新聞)

清水がいけしゃあしゃあとウソをついているのでしょう。

> 3月15日明け方近くに、原子炉の状況がそれまでと大きく変わったわけでもないのに、福島第一原発がぎりぎりの人員を残しほとんどを撤退させた理由は、4号機の使用済み燃料プール対策として意図的な爆破作業を行うために他ならない。

記事の上の文は、あっしら氏の4号機爆破説ですが、3月14日には午後9時正門付近でこれまで最高の3.13ミリシーベルト毎時となったそうです。建屋周辺の線量は100ミリシーベルト以上になっていたでしょう(建屋外であっても少なくとも30倍程度にはなる)。同時に2号機では、格納容器の圧力が急上昇しています。

この絶望的な状況は作業員、職員の全員死亡の危険を招きかねない。そこで東電も全員撤退を考えたのでしょう。


06. 2012年6月10日 20:53:50 : vl4Ea20TRI
国会事故調の当時の政府の対応に問題がありとするNHKのニュース報道には違和感を感じるな。時の閣僚に責任を押し付けるような。
事故後、東電の責任者も、保安院の責任者も、安全委員会の責任者も、誰も当事者であるのに、ことの危険の度合いを含む状況も、今後の事故を収束に対する方向付けも何も、国民に対して説明がなされなかった。全国民が唖然としていたと思う。いたずらに、時間が過ぎた。
原子力を扱うには、東電も保安院も安全委員会も技量がもともとないのだ。
役立たずな組織。政府も含まれる。
だから、野田の言う経済的理由だとか健康上の問題で大飯を再開すると言うのは問題外だ。
基本に戻り、原発の安全性を確保するまで運転を再開せず、電力確保に関しては代替の方策を早急に導入するようにする。そんなに時間がかからないだろ。
間に合わなければ、昨年と同様に節電で乗り越える。
1度あることは2度ある。原因に関係なく。
事が再度起これば、野田が責任を取れる問題ではないことは確か。デタラメな発言はやめたほうがいい。

07. 2012年6月13日 08:37:14 : Q9pEkTS5oU
事故調の福島第一原発の3号機に関しての核爆発の調査は、まったく持って議論のすり替えでしかない。プールの中に保管されていたはずの燃料棒検体の本数がどうなっているかとか飛び出しているのではないかとかまったく議論されていないのではないのか。

新燃料が保管されていたという発表があるものの、それが現在どうなったかの状況調査はあるのか?

未だに水素爆発等と表現されて報道されていることすら、爆発の真実を見つめることに対しタブーとしている歴然たる証拠ではないのか。

事故調が隠蔽するなら日本は救いがたい核マフィア国家となったことではないのか。事故の最大の原因は核事故の隠蔽体質にある。この体質を自浄出来ない日本という国の行く末を思うとき、悲しい思いでいっぱいとなり、胸が張り裂けそうでならない。


08. 2012年6月13日 08:54:15 : Q9pEkTS5oU
07

参考になりますので YOUTUBE動画をごらんください。

3号機MOXプルトニウムの実態を解説

http://www.youtube.com/watch?v=G0PQNXucEtM



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