人体のセシウム濃度がどれだけ濃縮されるか計算してみました。

★結論：人体のセシウム濃度は食品の2.6倍に濃縮されます。（＜計算内訳＞参照）。

このことと反原発の主張で有名な京都大原子炉実験所の今中哲司助教の「人体には体重1キロあたり50〜60(Bq/kg)のカリウム40という放射能が自然にある。その変動の範囲の10Bq/kgや20Bq/kgなら、神経質になっても仕方がないだろう。30Bq/kgあったら、少し気になるので減らしたほうがいい」という言葉を組み合わせると、食品の平均汚染レベルは約12Bq/kg以下に抑えた方が良いことがわかります。例えば100Bq/kgの食品を食べるなら10品目中１品目以下である必要があります。

＜計算内訳＞

体内のセシウムの半減期を90日とすると、ここから高校で習う対数と指数を使って計算すれば一日に排出されるセシウムは0.7672%となります。

http://togetter.com/li/244663

次に体重60kgの成人の一日の標準的な食事の量を考えます。米（炊飯前）350g、肉や魚200g、たっぷりの野菜果物など650gとすると合計重量は1200gになります。セシウムの濃度を規制値上限の100Bq/kgとして全てのセシウムが体に吸収されたと仮定すると、摂取量と排出量が等しくなるのは体内の蓄積量が15,641Bq (=261Bq/kg)の時です。この時、体内のセシウム濃度は食品の2.6倍になっています。食物の量が体重に比例すると考えれば、体内のセシウム濃度は食品平均の2.6倍になります。

★結論：人体のセシウム濃度は食品の2.6倍に濃縮されます。（＜計算内訳＞参照）。

このことと反原発の主張で有名な京都大原子炉実験所の今中哲司助教の「人体には体重1キロあたり50〜60(Bq/kg)のカリウム40という放射能が自然にある。その変動の範囲の10Bq/kgや20Bq/kgなら、神経質になっても仕方がないだろう。30Bq/kgあったら、少し気になるので減らしたほうがいい」という言葉を組み合わせると、食品の平均汚染レベルは約12Bq/kg以下に抑えた方が良いことがわかります。例えば100Bq/kgの食品を食べるなら10品目中１品目以下である必要があります。

＜計算内訳＞

体内のセシウムの半減期を90日とすると、ここから高校で習う対数と指数を使って計算すれば一日に排出されるセシウムは0.7672%となります。

http://togetter.com/li/244663

次に体重60kgの成人の一日の標準的な食事の量を考えます。米（炊飯前）350g、肉や魚200g、たっぷりの野菜果物など650gとすると合計重量は1200gになります。セシウムの濃度を規制値上限の100Bq/kgとして全てのセシウムが体に吸収されたと仮定すると、摂取量と排出量が等しくなるのは体内の蓄積量が15,641Bq (=261Bq/kg)の時です。この時、体内のセシウム濃度は食品の2.6倍になっています。食物の量が体重に比例すると考えれば、体内のセシウム濃度は食品平均の2.6倍になります。

γ線だけで考えれば、体内の１５６４１Ｂｑというのは、何処にあろうと体全体に作用するよ。
手首を切り落として、１ｋｇあった。そこには２６１Ｂｑある。だから手のひらは２６１Ｂｑの被爆しかしない、とはならない。
腕からも体からも足からも、放射線は飛んでいく。
体全体、全ての場所が、それぞれ１５６４１Ｂｑの被曝をする。

食物を濃度で表すのは、体に入ってくる放射性物質の量を知るためだ。
例えば、魚の健康を気遣って測っている訳じゃない。
魚が、健康被害を受けてるかは、わからん。
泳ぎ方を見て、これはブラブラ病特有の泳ぎ方だ！なんてわかるわけがない。
死んだ魚は、捕獲できない。
魚が体調悪いと自覚していても、人間には見分けられない。
魚が健康な基準が１００Ｂｑ/�sではない。

そもそも食品基準は、健康の目安の基準じゃない。
食品だけで、１ｍＳｖ/年被曝する為に食べなきゃならない量だよ。

で、体内の放射性物質濃度が、そんな食品基準の２.６倍ですってのには、全く意味がない。
人間を食べるんであれば、意味がある比較にはなるが。

一日１２０Ｂｑ(濃度じゃなくて量だよ）摂取していくと、摂取量と排出量がバランス取れた以降は、体内に１５６４１Ｂｑの放射性物質が常駐する。
なので、１日の放射性物質の摂取量の、１３０倍体内に保有し、その放射線の影響を受ける。

全部セシウム１３７として、ＩＣＲＰの内部被曝の係数を使うと、０.２ｍＳｖになるが、実は違う。
これは、１５６４１Ｂｑを１度に摂取してだんだん減っていく仮定の計算だから、次々に入ってきて一定量を維持される場合の計算じゃない。
食品汚染を何とかしない限り、
１５６４１Ｂｑの被曝を毎秒延々と続けていく横にまっすぐ伸びていき寿命まで続くグラフの面積と、
弧を描いて減っていき生物的半減期の１０倍かその辺で０になるグラフの面積が、どのくらい違うか想像してください。

１００Ｂｑ/�sの食品を食べ続けた場合、毎秒１５６４１回放射線を受ける。
面倒だから１５０００回にする。
さらに、全部セシウム１３７と仮定して、ベータ線とガンマ線の影響は同じだと豪語するので（んなことないけど）、全部ベータ線だと考えよう。
ベータ線は体をほとんど貫通しないから、放射線の持つエネルギーが全部体に移行するということをあらわしている。
セシウム１３７の崩壊エネルギーは、１.１７６ＭｅＶ（メガ電子ボルト）

毎秒１５,０００回を年に変換すると、
毎年４７３,０４０,０００,０００回
これに、１.１７６ＭｅＶをかけて、エネルギーの合計を出す。
そうすると、５５６,２９５,０００,０００ＭｅＶ、になる。
で、ジュールという単位に変換する。
ＭｅＶ＝０.１６×１０＾-12　なので、かけてやる。
０.０８９１ジュール

�s当りのジュールがグレイだから、体重で割れば良い。６０キログラムにするか。
そうすると、０.００１４９グレイ
ベータ線だから、グレイとシーベルトは一緒。
だから、０.００１４９Ｓｖ＝１.４９ｍＳｖ　を年に受ける。

ＩＣＲＰのは生涯内部被曝量の計算だから、生涯に直そう。
僕は、あと３０年は生きるかな。
１.４９ｍＳｖ/年×３０年＝４４.７ｍＳｖ/３０年
食べ物だけで、４４.７ｍＳｖの見込みという計算。
半減期も考慮してるよ。生物的も物理的も。
次々と入れ替わり、新しい放射性物質が入ってくるので、体内量は変わらないと考慮している。

空間線量から３０年うけると、
家だと０.１２μＳｖ/時くらいだから、年だと１.０５ｍＳｖ。
３０年で　３１．５ｍＳｖ。
集めて隔離することなく燃やして拡散だからそんなに下がらない見込み。一般ゴミの放射性物質なんて見向きすらされない。

呼吸から入ってくるのは、
大地が汚れから空気が汚れ、肺に入ると考えると、大地の線量がどのくらいだとどのくらい吸うか考えれば良い。
国連の報告で、自然放射線の世界平均について、大地から０.４ｍＳｖ・呼吸から１.３ｍＳｖ、というのがある。比率は１：３.２５。
空間線量の１年分が、１.０５ｍＳｖだったから、宇宙線の０.３５ｍＳｖ引いて、
０.７ｍＳｖが大地の汚れ具合だから、３．２５倍して
２.２７ｍＳｖ/年
６８.１ｍＳｖ/３０年

３つ足すと、４４.７＋３１.５＋６８.１＝１４４.３ｍＳｖ/３０年
僕はあと３０年生きれば、その間に１４４.３ｍＳｖ被曝する見込み。
ちなみに、年間１ミリってのは、生涯１００ミリで抑えましょうというのを、寿命１００才で計算したものだよ。

子供なんかで、体重３０�sだよというなら、６０キログラムで計算したから、倍になる。６０年生きたいというなら、３０年の計算だから倍になる。

事故は現実です。
放射線量の高い地域があり、人が住めなくなったことは残念な現実です。１０万人もの人々が、故郷を強制的に退去させられたことから目をそらしてはいけません。

しかし、その一方で、放射能の危険に対しても、坪倉医師のように現実的に向き合う必要があるのです。

少し古い記事ですが、坪倉医師の書かれた記事です。参考になれば幸いです。

《内部被曝と向き合う 　〜 東大医科学研究所医師　坪倉正治さんインタビュー 〜 》
「中学生以下の約６００人で見ると、１０ベクレル以上は１１．９２％、２０ベクレル以上は０．６９％、３０ベクレル以上は０．１７％で、４０ベクレル以上はいませんでした。平均値は７．２ベクレル／ｋｇ。この数値は、チェルノブイリで報告された量に比べると圧倒的に低い。同じ汚染レベルの土壌に住む人でも南相馬は内部被曝の数値は低いという結果が出ています」

「国際放射線防護委員会（ＩＣＲＰ）の考え方に従えば、まず問題ないのですが、しかし、内部被曝に関する知見はそもそも少ない。『この値なら大丈夫』と言うためには医学的に確かな、根拠となるデータが必要なのですが、それがない。ですから、数値だけで、安全だとか危険だとかは説明しきれません。」
http://www.asahi.com/health/feature/drtsubokura_0301.html

同じく坪倉先生の記事から
《内部被曝は、家族で避ける》
https://aspara.asahi.com/blog/hamadori/entry/EHLZQhM7Kd

《たぶん最高値と思える事例について》
https://aspara.asahi.com/blog/hamadori/entry/TFKaiDii52

大気中核実験が盛んな時代の、日本人の体内のセシウムの量は
http://www.rist.or.jp/atomica/data/pict/09/09010107/05.gif
平均で約600ベクレル（10ベクレル/kg）であったことがわかっています。

少なくとも、自然の放射能レベル以下で大きな問題が発生する可能性は無いと考えるのが科学です。自然の放射能レベルを超えたときには様々な影響が出る可能性が否定できません。

外部被爆に関して、自然の放射能は世界レベルで見れば、数ミリシーベルトの地域は多くあります。日本は比較的低く１〜２ミリシーベルトです。
内部被爆に関しては、人は大人であれば常に、放射性カリウム4000Bq、放射性炭素2500Bq程度を体内に持っていて、放射線に被ばくしています。体に放射性物質を持っているのは大人だけでなく子どもも乳児も同様です。食品中の自然の放射性物質による被ばく線量は、日本人で平均して年間0.41mSvです。

これらを踏まえない放射能ゼロの主張は無意味だと思います。

やはり、安心のためには、自家栽培の食物に注意し、定期的にホールボディカウンターで測ることが必要かもしれません。