20. 2012年4月24日 07:48:56
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>>最大の争点は、小沢被告と石川知裕衆院議員(38)ら元秘書との共謀です。 ↑ 少なくとも事実関係とデータ分析については信頼度が高いと思ってきた「しんぶん赤旗」ですら「ほんとにそうなのかなぁ」という不可解な気持ち。 この記事を書いた記者は、陸産会事件・小沢裁判の発端から今日にまで至る過程をフォローされ、裏取り取材をしたのだろうか、と思ってしまいます。 ずばり言おう。検察が小沢氏にかけてきた西松建設や水谷建設等ゼネコンに係る嫌疑については、検察が2回不起訴(少なくとも小沢一郎氏については犯罪を問えるほどのことはないということ) ところが、小沢氏に対する任意聴取が予定されていた2日前、市民団体を称する山際澄夫・元産経新聞記者が単独で検察審査会による審査申請があり、即刻受理され(他の審査申請では受理まで1年程度は掛かると言われている)、「任意聴取」のはずが「被告発人聴取」に変わった手際のよさ(「驚き 桃の木 山椒の木、あたりき 車力 車曳き、恐れ 入谷の 鬼子母神」の類)。検察審査会については、審査員の平均年齢等から生じた選定方法に係る疑惑、提出された虚偽捜査報告書とそれに基づく誘導、開催期日に係る疑惑、議事録や開催に係る各種書類の存在に係る疑惑、そして検察審査会そのもの開催されていないのではないかという疑惑といった数々の疑惑が指摘されている。 ところで、問われているのはなんとなんと、「期ズレ」に係る共謀。「期ズレ」については、会計学の専門家等が政治資金規正法に照らして、なんら問題はないとしている。が、土地取引に係る記載をいつにするかについては、政治資金規正法では確か規定していないはずだし、取引の話がまとまり代金を支払った時期にするか、所有権移転が完了する時点にするかは問題にならないのではないか。その意味では「期ズレ」自体も存在しないことになる。 にもかかわらず、検察官役の指定弁護士により禁固3年の求刑。百歩譲って、「期ズレ」に係る共謀があったとしても、どうして禁固3年の求刑になるの!? 誰かに迷惑を掛けることになるの!? 上場企業の場合、支出を次期にずらすことによって、当該期の利益を大きく見せることによって、株価や信用評価に影響を与えることはあるだろうが、政治資金規正法に係る収支報告はまったく次元の違うことではないか。「期ズレ」自体があった国会議員は一人二人でないと思うが、その方々も今後検挙され、禁固3年が求刑されるのか。よくよく考えて欲しい。 もう一度問う。ほんとに、「最大の争点は、小沢被告と石川知裕衆院議員(38)ら元秘書との共謀です。」なのか。 小沢一郎氏が、保守・革新で言えば、保守の代表的政治家だから、マスメディアの論調を追認するような記事を掲載するのだろうか。 「しんぶん赤旗」は、事実に基づき公正公平な視点で記事を書かれる数少ない新聞と思っていたが、いまはどうなんだろうと思っている。 先輩党員の中には、戦前・戦中の特高に逮捕拘禁され、想像に絶する身体的精神的拷問に堪えた方々が少なくないし、また、戦後起こされた数々の冤罪事件に対して、事実関係を明らかにし被疑者の無実を認めさせてきた伝統はどこにいってしまったのか。 私らは、小沢裁判は現行法に照らして、どうみても冤罪であると判断している。現行法で罪にならない人を犯罪者にすることと、現行法に不備があるかどうかとは次元の異なることではないか。「しんぶん赤旗」に小沢氏を擁護する記事を書くことを要請つもりはないが、記者発表・リーク情報を垂れ流し、裏取り取材を怠るだけでなく、「小沢氏に犯罪ありき」の下、「下衆の勘ぐり」に類する憶測・妄想に類する解説・評論を加えて執拗に「小沢=巨悪の権化」の如く喧伝し、世論誘導してきた大手マスメデイアに、「迎合」しているのではないかと思われるような書き方はしないでいただきたい。 ところで、その後、検察の違法行為が次々に露見し、これまでの公判で裁判長が検察の組織的違法行為を指摘し、また国会議員、市民や市民団体の情報公開請求等を通じて最高裁事務総局の検察審査会に対する不適切な関与・介入の疑惑が浮上している。 最近では検察審査会が適切に開催されたかすら疑問視されており、昨23日に、衆参両院議員が衆参両院議長に法務委員会秘密会を開催要請し、検察審査会(同事務局・最高裁事務総局)に係る疑惑を検証することを求めている。 同じく23日には、「検察の在り方検討会議元委員等有志」19名が小川法務大臣と笠間検事総長に対して、東京地検特捜部の「陸山会事件・小沢裁判」の虚偽捜査報告書と大阪地検特捜部の前田恒彦元主任検事による証拠改ざん事件について「なぜ虚偽の捜査報告書が作られたのか」第三者を交えて検証することを請求。 私らは、小沢裁判を小沢氏だけの事案であるとみていない。検察・司法、法務省本省、マスメディア、学者・評論家、官僚、政権幹部、日米財界等々の不適切な関与・介入を看過・放置していると、遠くない将来、各分野で積極的に自己表現をされている方々、さらには市井で各種の地域リーダーを務めている方々にも故無き罪が被せられ、やがては市民・国民が耳目を塞がれ猿轡を噛まされる暗黒・恐怖社会に陥りかねないと懸念している。 上記の国会内外からの2つの検証請求の動向に注目するとともに、4.26判決の結果如何にかかわらず、引き続き、わが国憲政史上類をみない政治裁判に係る“大いなる日本の怪、深まる闇”を陽の下に晒し解明するために、市民・市民団体の街頭行動を含めた諸活動と、ネット社会と草の根の情報発信・周知に努めるつもりである。 マスメディアについて言えば、当該事案は、政権与党と官僚機構中枢の権力そのものだけでなく、マスメディアとその関係者が権力のお先棒を担ぎ、大本営発表、大政翼賛体制の構築に突き進んでいることを懸念せざるを得ない。菅・野田政権の議事録なしの秘密保全法案づくり、議事録なしの○○、議事録なしの△△とくれば、それ自体をどこかが狂っている、何かがおかしい、と思わざるを得ない。これが、記者発表・リーク情報を御批判に垂れ流すマスメディアと重なれば、どうなるかは言わずもがなであろう。 今月末訪米予定の野田総理について、ワシントンポスト紙が「誰もやらない、弱い者いじめの消費税増税に懸命に取り組んでいる『賢明』な総理だ」といった評価をしているが、どうしてこうなるのと思われる市民・国民は少なくないだろう。少しでも自分で考える人なら、なぜこの時期に「消費税増税」を後押しするようなことをアメリカの新聞が書くのか。どうもなにかがおかしい。まだまだ、この時期になぜと思うような記事の垂れ流しが続いているが、飛んでもないことにならねばいいが、と思う。 最後に、阿修羅掲示板・政治選挙欄に「しんぶん赤旗」2012年4月17日(火)の「公務員バッシングの正体/神戸女学院大学教授 石川康宏さんに聞く(1)/市民の不満そらす世論操作」というタイトルの記事が投稿されているが、この投稿記事に対する41(Aply9KcASU)さんのコメント書き込みを踏まえて、補修正をされたらどうかと思う。 http://www.asyura2.com/12/senkyo129/msg/197.html http://www.jcp.or.jp/akahata/aik12/2012-04-17/2012041705_01_0.html グラフにある注釈を見落とされたかどうか原因は分からないが、大学教授とは思えないデータの読み間違いであると思う。放置されると、「しんぶん赤旗」自体の信頼性の問題になりかねないと危惧する次第である。老爺心ながらに!
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