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本澤二郎の「正常化40周年の旅」(1)<尖閣・釣魚大騒動の波紋><危険ゼロの北京・天津><マスコミ報道に課題>など
http://www.asyura2.com/12/senkyo136/msg/301.html
投稿者 五月晴郎 日時 2012 年 9 月 25 日 16:46:24: ulZUCBWYQe7Lk
 

http://blog.livedoor.jp/jlj001/archives/52000752.html

<尖閣・釣魚大騒動の波紋>

 極右知事が日中国交正常化40周年に向けて発射した尖閣爆弾が破裂、東アジアは大きく震動した。むろん、石原慎太郎の一人芝居ではない。ワシントン・CIAも?どちらが主導したものか。筆者は日中分断狙いの後者とみたい。これを右傾化したマスコミが大々的に宣伝した。笑いが止まらない石原ではないだろうか。正しくは武器弾薬メーカーの日米産軍複合体であろう。10%消費大増税と原発再稼働で沈没寸前の野田内閣も、これによって少しでも蓋をかけることが出来て、これまた効果に満足しているに違いない。

 言及するまでも無く、1972年の日中国交正常化は、何よりもアジアの平和と安定の基礎である、との両国政府と両国民の悲願が実現したものであった。これが今後とも変わることはない。
 この枠組みを今回、ぶち壊そうと企んだ関係者は、歴史の破壊者として記憶されるだろう。むろん、友好関係は一時的に途絶えるものの、小さな領有権の問題で全壊するわけではない。この大騒動は、改めて政治の重要性を教訓として両国人民に提起している。思えば、この20年余の間に経済を重視、政治を軽視してきた傾向が、特に北京になかったろうか。
 日本の右翼化を激励してきた経済重視路線について、中国政府の猛省を求めたい。他方、9・18の場面では、300以上の都市で反日デモが発生した。これは日本財閥を震え上がらせるに十分なものだった。

<危険ゼロの北京・天津>

 今回で97回目の中国訪問である。40年前の9月にそれを達成したことに、個人的には大満足だ。正常化を実現した田中角栄・大平正芳の命がけの努力を、改めて想起できるからだ。
 その後に田中は金脈問題で退陣、さらにロッキード事件で逮捕された。大平は台湾派の猛攻を受けて内閣を解散して、総選挙の途上で亡くなった。二人とも、文字通りの命がけの政治決断だった。現在、鳩山由紀夫と小沢一郎にも同様の試練が突きつけられているが、戦いはまだ始まったばかりだ。

 満州事変の発端となった9・18事変を、日本にいると忘れがちだが、中国では民族の抗日戦を象徴する重要な日である。その2012年9月18日に北京入りした筆者である。
 一番安いデルタ航空の航空券が取れず、やっと手にした高額の中国機のそれが、偶然にも9・18だった。空港から2、3の友人に北京行きを知らせると、一様に「大丈夫か」という危険を知らせる言葉ばかりである。
 「日本語で話すな」という忠告もあった。日本語しか話せない筆者は、突然の身体障害者を演じなくてはならない。そんなことが出来るわけがない。「ホテルを一人で出歩くな」という親切な忠告もあった。東京駐在の中国人記者も同じような忠告をするのだから、やはり気分はすぐれない。
 北京空港で出迎えてくれた友人にこれらを紹介すると、笑い飛ばされてしまった。今度は北京と天津を旅することが出来たが、いつも通りの安心・安全の国際都市だった。危険度ゼロである。それでも、中国社会科学院の知り合いは「なぜ、こんな時期に来たのか」と非難するような言葉を投げつけてきた。正に「招かれざる客人」だった。

<マスコミ報道に課題>

 6・4事件というと、日本では天安門事件である。その数カ月後に北京を訪問したことを思い出した。1989年だったろうか。日本の全てのマスコミが厳戒態勢の北京という報道一色のころだった。
 当時の北京のホテルNO1の北京飯店も、まるでお化けが出るのではないか、と想像したくなるほど暗く人気がなかった。しかし、天安門に立つと、新聞テレビ報道の過剰反応を確認した。
 針小棒大に映像や活字にすることで、報道関係者は読者を獲得しようとする。一種の詐欺報道だ。自らジャーナリズムの倫理を破壊することに、全くためらいを感じない面々である。今回も同様だった。

 思えば不思議な日本マスコミである。放射能の危機を正確に伝えようとせず、もっぱら大本営発表よろしく、政府と東電の広報を垂れ流してきている日本マスコミであるが、どうしてか尖閣では石原報道には必死だった。日本人の多くをナショナリスト・民族主義者に変身させることに熱心なのだ。

 不思議と言えば、国家主義へと流れる今の危機的事態にも、マスコミは抵抗しなかった。中国に来て石原や野田を批判する学者・文化人・ジャーナリストは、肝心の日本で声を上げない。日本から知識人が一人もいないように振舞っているようなのだ。もう戦前の天皇制国家主義の時代ではないだろう。「勇気を出せ」といいたい。アジアの平和と安定を確保するために。
 昨夕(9月24日)、北京空港で立ち話をした日本人女子留学生は「北京では何も起きていない。嫌がらせも無い。でも、両親は帰れとうるさいので一時帰国。1週間後に戻るつもり」と語っていた。
 公正・客観的な報道のない民主主義の国は危うい。誇れる国でもない。

<ガラガラの機内>

 やっと手に入れた6万円の航空券である。無駄には出来ない。キャンセルなど論外だ。社会部の記者になったつもりで、成田空港に向かった。品川駅からの快速電車だと、1時間30分はかかる。早く羽田から飛ぶ飛行機に乗りたい身分になりたいものだ、とつい愚痴ってしまう。これは体力の衰えからの思いだろう。実は品川駅まで無事に着けるか、が最近の不安だ。というのも、鉄道に飛び込む人たちが、一向に減らないためだ。中曽根バブルが崩壊したあとから、日常茶飯事になっている。

 自民党総裁選が今も繰り広げられているが、各候補は中曽根バブルの総括をしていない。その後の大借金についても、頬かむりしている右翼・極右候補ばかりである。政治の失政によって無数の市民が犠牲になっていることには、全く触れようとしない。それでいて改憲軍拡論に必死だ。それを諌めようとしないマスコミがほとんどである。

 昨夜、CA機が成田空港に着陸した途端に「日刊ゲンダイ」K記者が、盛り上がらない自民党総裁選と野田再選についてコメントを求めてきた。相変わらず鋭い視点での取材である。健闘する「日刊ゲンダイ」である。

 無事に快速電車は定刻時間に成田に着いてくれた。運がよかったのだ。「さてチェックインカウンターはどうか。やっと手にした航空券だ。行列が出来ているのだろうか」などと思い浮かべながら、その場所にたどり着くと、なんと乗客が見えない。
 係員に尋ねると、みなキャンセルしたというのである。ということは、満席客のほとんどが観光客だったことになる。9月、10月は観光シーズンなのだ。「機内でひっくり返ることが出来るな」と内心、うれしい悲鳴を上げてしまった。混雑よりは、空いている方がいいに決まっているのだから。

 出国手続きのさい、係官に「この時間帯は少ないのか」と質問した。外国行きは中国だけではないのだから。彼女は航空券を見て「中国に行くのですか」とあきれた様子で答えた。誰もかれもが、石原報道とそれに便乗した野田内閣による中国との亀裂に巻き込まれてしまっていたのである。
 機体はB777の大型機である。乗務員も多くいる。北京からの客が多かったせいだ。日本人乗務員も2人もいた。ありがたい大出血サービスである。日本人スチュワーデスも「北京行きはキャンセルで少なくなった」と肩をすくめていた。

2012年9月25日8時20分記
 

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コメント
 
01. 2012年9月25日 17:36:32 : B6zVyjmuwU
やはり米国が裏で操るチン太郎とマスゴミとネトウヨによる日中分断工作だったか。

さもありなん。


02. 五月晴郎 2012年9月25日 17:48:32 : ulZUCBWYQe7Lk : mfxTdm8VZs
>>1

ネトウヨにそんな能力があるわけないですよ。パブロフの犬並みじゃない脳があったらネトウヨになりません。与えられたネトウヨ用プロパガンダ言説を口写しでわめいているだけです。

ネトウヨにエサ(プロパガンダ言説)を投げ与えていた連中は内心ネウヨを人並みに扱っていません。
ネトウヨも読者になってる雑誌で「ネトウヨ特集」が組まれるなど、ここ半年そうした傾向が出てますが、利用価値がほぼなくなったので、これからつれなくするはずです。


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