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心の成長を阻害する早期教育〜「教える」のではなく「見守る」のが子育ての本質
http://www.asyura2.com/13/ban6/msg/726.html
投稿者 中川隆 日時 2016 年 9 月 06 日 08:29:44: 3bF/xW6Ehzs4I koaQ7Jey
 

心の成長を阻害する早期教育〜「教える」のではなく「見守る」のが子育ての本質

早期教育がさかんに宣伝されています。

「0歳児を天才にする教育法」

「早い時期に基礎学力をつけることで将来の可能性を広げられる」

「年齢にとらわれず自由に教育を受け、得意分野を伸ばすことができる」

「基礎学力を身につけて「落ちこぼれ」を回避」


など、さまざまな親の思いを惹きつける言葉がならんでいます。

この早期教育、比較的最近のことで、

『子どもを「成功」へ導くために、現在広く浸透しているのは「知能至上主義」である。

文字や言葉を認識したり、計算をしたりといった、知能検査で測定できる類いの知力である「認知的スキル」こそが、子どもの「成功」を左右するという考え方だ。この概念は実は比較的新しく、一九九四年のカーネギー財団による書籍に始まる。この報告により、「〇歳から三歳まで」の脳の育成を促す一大産業ができあがった。』(http://yomuu.seesaa.net/article/429877920.html

とあります。

さてこの早期教育、最近ではその弊害も指摘され、詰め込み型から触れ合い型へと変わりつつあるようですが、乳幼児期の「教育」という考え方にはどうも違和感を覚えてしまいます。

今回は幼児期の「教育」のありかたについて考えてみましょう。

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以下(http://www.fujisan.co.jp/yomimono/articles/1545)より引用します。
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早期教育が、逆に子どもを苦しめている
1歳になったばかりの男の子、Aくん。ある時期から食べ物がうまくのみこめなくなった。無理に食べようとすると吐いてしまう。夜中たびたびうなされ、昼間もごろんと部屋に寝転がり、無気力なことが多い。体の具合が悪いのではと、母親は小児科を受診した。
母親は、一日じゅう英語のDVDを見せ、通っている英語塾で使う英単語カードの教材を1日10分ずつやらせていた。Aくんが乗り気でないときでも、膝に 座らせて何とかやらせようとした。そのころから、Aくんがお母さんに寄ってこなかったり、急に暴れたりするようになっていたが、にらむとおとなしくなるの で、そのまま続けていたという。

診察した医師は、「Aくんは病気ではなく、お母さんに敷かれたレールの上を走るのに精いっぱいになっていただけだ」と考え、母親に、抱きしめてあげたり、一緒に遊んだりするようにとアドバイスした。DVDや教材は、一切やめた。1週間後に受診したAくんの症状はすっかり消え、ご飯が食べられるようになり、夜もぐっすり眠るようになったという。
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早く気付いてよかったです。1歳といえば周りのものや人にに興味を持ちはじめ、それをお母さんや周りの人と共感して充足する時期。そこに一方的な教材を強制されれば強いストレスになるのも当然です。
次はちょっと重症です。
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5歳の誕生日直前にお母さんとやってきた女の子、Bちゃんはケンケンと空咳が止まらず、「胸が痛い」と訴えた。頭には、円形の脱毛があった。Bちゃんの顔は能面のように無表情で、普通の子どもにある手の温かさがまったくなかった。

医師は、母親を部屋の外に待たせてBちゃんと一対一で話した。「お母さんは、どれくらい優しいの?」
Bちゃんは何度もドアを振り返って母親がいないかどうか確認してから、右手と左手の間を5センチくらい開いた。にらみをきかされたり、頭ごなしに怒られたりすることが長期間続いた子がよく示す反応だった。
 
医師は、Bちゃんと会話を続けた。「お母さんが怖い」「もっと一緒に遊んでほしい」「おけいこがいや」……。絞り出すように、自分の気持ちを話し始めた。Bちゃんは、典型的なスシ詰めの早期教育を受けていた。3歳になる前から、英語や通信教育、受験塾、ピアノにスイミングと、毎日習い事に通い、疲れはてていた。母子関係の危機と判断した医師は、母子を入院させた。

6人部屋に入院した初日、Bちゃんは、直立不動の「お利口さん」で、人形のようだったという。同室の子と遊ぶことができない。脈が速くなり、顔は蒼白だった。お母さんには、「黙って見ていてうなずいていてくださいね」と話してあった。
 
じっと周りの様子をうかがっていたBちゃんは、入院4日目に手近にあったコップを母親に投げつけた。その後、Bちゃんは同室の子のおもちゃを奪ったり、 泣きわめいたりおもらしをしたりといった「赤ちゃん返り」の行動が続いた。母親はBちゃんを叱らず、求められるままにおんぶや抱っこを続けた。退院まで に、1年を要した。
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いずれの例もお母さんは子供のためを思ってのことでしょうが、母子密着の「教育の強制」は、こどもを非常に苦しめているのです。何か異変があらわれると、親は腫れ物に触るように子供に接してしまいがちですが「一緒に遊んだり、子どもが何かを訴えるときに共感を持ったり」するだけで症状が改善することも多いということです。

しかもこの早期教育、極めて科学的根拠の怪しいもののようです。
……………………………………………………………………………………………
科学者や研究者はこうした早期教育をどのように見ているのだろうか。元北海道大学教授で、現在、人間性脳科学研究所所長の澤口俊之氏は言う。
「いちばん重要なのは、脳の発達パターンに合わせるということです。われわれの研究所で、0歳児から追跡調査を続けたところ、早期教育を受けた子は、1歳児でもキレやすく、6歳くらいになると、多動性傾向が非常に強く、注意力散漫であることがわかりました。
(中略)
「最新の乳幼児研究では、赤ちゃんには生まれながらに人の情動と意図を察知する力があることが実証されています。つまり、前頭前野といった特定の部位を鍛 えなくても、赤ちゃんは、人とコミュニケーションをもつようあらかじめ特別に発達した脳を持っており、親がリラックスした状態で自然に愛情を注ぐのがいち ばん望ましいのです」
————————————–
赤ちゃんは生まれたときから「育つ力」をもっているということ。強制的なトレーニングの必要などなく、安心していろんな人やものに接することができる環境があれば十分ということのようです。

————————————-
そもそも、大人と子どもの関係が対等でなく、「何かをやってあげる」という発想が、赤ちゃんが能動的に動く機会を奪っていると小西氏は訴える。「大人は先回りして汚いものを取り上げたり、知育に役立つものを触らせたりしようとしますが、あらゆるものに触ることはものすごく重要なこと。赤ちゃんのときから、周りを観察して自ら行動し、作戦を立てて選んでいくことで一日じゅう学んでいるのです」
(中略)
解剖学者で脳科学にも詳しい東京大学名誉教授の養老孟司氏は、
「人間は、20万年も前から子育てをしてきたけど、頭でっかちに『こんな頭のいい子に育てよう』って躍起になっているのは近代化してきたせいぜい20世紀 以降だけ。早期教育は、『脳トレ』と同じで繰り返してやらせればそれに関してはうまくできるようになるが、他のことに役立つかどうかはわからない」
と否定的だ。

では、どのように育てればいいのか。
養老氏によれば、脳には入力・計算・出力の三つの機能があり、五感を働かせて脳に情報を送り込むことによって3機能が循環し、脳が活性化するという。「脳の発育をうながすためには、自然の中で運動する、遊ぶのが一番だと思う。中でも虫捕りが理想的。日本では、季節も日々変化していくので、予期せぬ環境の変化があり、その分、五感からさまざまな情報が入ってきますから」

 そして、こんな問いを投げかけた。
「木の葉っぱはどういうふうについているか知っている? 重ならないようについていて、それは日光を最大限に吸収するためだと知ってるでしょう。こういうことを、子どもは自然のなかで自ら学んでいけるのです」
——————————————

小学校からの強制的な勉強で、子供の好奇心や探究心が殺がれてしまっている現状に加えて、ゼロ歳児からの早期教育は子供の心の成長に止めを刺す行為といえるのではないでしょうか。。

養老さんの「虫摂り」もなるほどですが、近所の公園や散歩でも子供にとっては未知の体験がいっぱい。家の中でのいたずらも、自ら観察行動し、学ぼうとしている姿なのです。幼児期の教育というのは、そんな自発的な子供の行動を見守り続けること、これが本質なのではないでしょうか。
http://web.kansya.jp.net/blog/2016/09/5124.html

 

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コメント
 
1. 中川隆[3903] koaQ7Jey 2016年9月06日 08:34:26 : b5JdkWvGxs : DbsSfawrpEw[4289]
森永卓郎の「経済“千夜一夜”物語」 小学生の英語教育は必要か
http://wjn.jp/article/detail/6741701/
週刊実話 2016年9月8日号


 小学生に対する英語教育が、2020年以後、3年生から必修化、5年生から教科化されることになった。現在と比べると、時間にして約3倍に増えるという。「グローバル化が進む中で、英会話能力の育成は不可欠」だと考える国民は多いだろうし、自分自身の英会話能力の低さを振り返ると、小学生時代から英会話の教育を受けておけばよかったと考える国民は、多数派だろう。

 しかし、私は小学生からの英語教育は、百害あって一利なしだと考えている。第一の理由は、小学生時代の外国語能力獲得は、その後に大きな成果を残さないということだ。

 私は、父親が新聞社の外信部で働いていたため、小学校1年生をアメリカで、4年生をオーストリアで、5年生をスイスで過ごし、すべて現地の公立小学校に通った。最初は英語で、次いでドイツ語、最後はフランス語だった。子供は語彙が少ないから、半年も経てば、普通に会話ができるようになる。しかし、それで何が残るのかということだ。私はいま、ドイツ語もフランス語も話すことができない。英語は少し話せるが、それは中学以降の学習の中で身に付けたものだ。

 もちろん、私は外国語教育が必要ないと言っているのではない。自国語とスタイルの違う言語が存在することを学ぶことは、とても重要だ。しかし、それが意味を持つのは、まず自国語をしっかりと勉強した後のことだ。

 私が小学生からの英語教育に反対するもう一つの理由は、そもそも英会話を必要とする国民がどれだけいるのか、ということだ。

 確かに、エリートビジネスマンに英語は不可欠となっている。ただ、そこでの英語能力は、中学生からでも十分身に付けることができる。現在、日本で働き、流暢な日本語を操る外国人のほとんどは、小学校時代に日本語を学んでなどいない。日本のビジネスマンに欠けているのは、語学力ではなく、外国人と話題を共有できる教養のほうだ。

 一方で、世界中のどの国を見ても、一般庶民は自国語のみを使って生活している。それで問題は起きていないのだ。

 それでは、日本語もろくに出来上がっていない日本の小学生になぜ英語を教えるのかといえば、私には米国企業にとって使いやすい労働力を育てたい、もっと言えば、米国への隷従を深めるためではないか、と考えている。

 1945年9月2日、日本が降伏文書に署名した直後、GHQは日本政府に「三布告」の即時実施を突きつけた。幸い、外務官僚の機転と命を賭した交渉によって実施は見送られたが、そこに書かれていたのは、通貨発行権と司法権をGHQが握るとともに、公用語を英語にするということだった。占領とは、そういうものなのだ。

 小学校のときから英語を学べば国際感覚が養われるというのであれば、例えば、学ぶべき外国語を英語のほかに、ドイツ語、フランス語、中国語といった選択式にしてもよいはずだが、そうした話は一切出てきていない。

 言葉というのは最も大切な文化だ。英語で考えると英語の発想になってしまうからだ。いま初等教育に一番必要なことは、日本語をきちんと教えることではないだろうか。


2. 中川隆[3911] koaQ7Jey 2016年9月06日 18:47:17 : b5JdkWvGxs : DbsSfawrpEw[4297]

早期英才教育のほとんどは間違っている
http://dual.nikkei.co.jp/article.aspx?id=2035

大多数の犠牲のもと、わずかの飛び抜けた秀才を生むのが今の「英才教育」

 こんにちは、プロ家庭教師の西村則康です。今回は、実践しておられるご家庭も多いであろう「早期英才教育」について考えてみようと思います。


 「子どもに英才教育をしてきたのに成績が思うように伸びない」

 という相談をよく受けます。精一杯チャンスを与えてきたつもりなのに結果がでない。ほかの子よりも先を行かせるために英才教育をしてきたのに、むしろ遅れをとっていたり、バランスをくずしていたりするわけです。

 本当のところ、早期英才教育のほとんどは役にたたないと私は思っています。


(写真はイメージで本文とは関係ありません)
(写真はイメージで本文とは関係ありません)

自然に育つプログラミングを無視するな


 人間の脳というのは、特別なことは何もしなくても自然に成長していけるだけのプログラミングがきちんと施されています。しかもそれは非常に安定した、強固なものです。

 間違った英才教育というのは、つまりはそのプログラミングを無視して、無理やり脳をより早くつくりあげようとするものだと思います。


 本来の実がなるサイクルを早めようと、促成栽培した野菜や果物は美味しくないですよね。それは、本来の育ち方を人工的に早めた結果、細胞が崩れて形成されるからだと言われています。

 そう考えれば、人間だって促成教育しようとすれば無理が生じるのは当然です。


 そもそも、子どもの成長に早道などありません。だから人間が自然に育っていくプログラミングに応じて、その年齢なりのベストを目指してほしいのです。

 偏った刺激を過剰に与えると、むしろ成長するにつれてさまざまな問題が生じてきます。

早期英才教育でつめ込むと、何をやっても心が波打たない子になる


 私の以前の生徒に、何にも興味を示さない小学5年生の子がいました。私立の小学校に通っていて、幼児教育や英才教育の塾にも行っていました。

 フラッシュカード、速読、右脳教育などを、子どもの意思に関係なく次々と与えられて、楽しむことを知らずに大きくなっていく。それを繰り返していると、本当は楽しいはずの体験をしたり、新しい知識を吸収したりしても、心がまったく波打たない子どもになってしまうのです。直感で物事を捉えることが習慣になってしまって、理解や納得に興味を示さなくなってしまうのです。


そうなってしまうと、もう一朝一夕では治りません。フラッシュカードや速読による直感頼りの学習から、自分の頭のなかにある言葉で考えるスローな学習に変えていくことも必要ですし、知ることや、わかることの楽しさも教えていくとなると、場合によっては、治すのに5年以上かかることもあります。


 さらには、こんなケースもありました。算数だけが飛び抜けてできる小学6年生の子どもです。

 算数の能力はもう抜群で、理科もほどほどにできましたが、国語の成績が本当に悪かったのです。

 優秀な国語の家庭教師をつけても点数が上がらないため、困り果てたお母さんは、何度も私のところに相談にこられました。


 お母さんとさまざまに話してわかったのは、その子が赤ん坊の時に数字にばかり親しんでいたということです。

 表には数字、裏にはひらがなが書いてある積木を用意すると、幼い頃は一般的に、子どもは数字ではなくひらがなで遊ぶものですが、その子はいつも数字のほうで遊んでいたといいます。ハイハイをしていた1歳の時から簡単な足し算はできたといいますから驚きです。


 でも、それは決してよい結果を生みませんでした。その子も中学受験をしたのですが、結局合格できなかったのです。

 中学3年生になる頃まで私に連絡があり、「英語と国語がまったくできなくて、内申が取れないんです。どうしましょう」と、お母さんがお手上げになっている様子が印象的でした。

 これは、過剰に偏った刺激だけを与え続けるとどうなるかという、一つのわかりやすい例だと思います。

子どもが嬉々としてする習いごとは間違いなく効果的


 一方で、英才教育のシステムに合う子どもも、時々います。でもそれは、大脳が極端に早く発達した子で、全体の5パーセント以下だと思います。

 つまり英才教育とは、それ以外の大多数の子どもの犠牲のうえに飛び抜けた秀才をつくるもの――。それが早期英才教育の実情だと、私は考えています。


子どもが幼い頃には、適切な量や質の刺激を与えることを心がけてください。親が意図的に与える早期英才教育などの“学習刺激”以上に、普通の生活のなかで親が知らないうちに子どもが受けている“学習刺激”に注目しましょう。


 それは、英才教育などではありません。友だちとの遊びや、一人遊び、家でのお手伝いや会話を通じて、子どもは学習に結びつく刺激を受け続けています。だからこそ、子どもには普通の遊びをどんどんやらせてください。


 ちょっとしたお出かけや、買い物、旅行など、親子でさまざまな経験を積むこともおすすめします。親と一緒にしたことは、幼い子どもの心には思い出とともに深く刻まれるので、脳を成長させる刺激としてとても効果的です。

子どもが楽しんでやっている習い事は間違いなく効果がある


 よく、小学生の習いごとは何をどれくらいすればいいのかと聞かれるのですが、それについては一概には言えません。精神的、体力的にたくましい子どももいれば、それほどタフではない子どももいるなど、小学生のうちは特に個人差が大きいからです。

 確かに、スポーツや音楽などの身体で覚える芸事は、幼いうちから始めるメリットはあります。


 基準は、子どもが喜んで楽しそうにやっているかどうかです。どんな習い事でも、子どもが嬉々としてやっていれば、それは間違いなく効果があります。

 反対に子どもが日々疲れ切っているようであれば、習い事の数を減らしたり、内容を見直したりする必要があるでしょう。


3. 中川隆[3912] koaQ7Jey 2016年9月06日 18:48:42 : b5JdkWvGxs : DbsSfawrpEw[4298]

乳幼児の“英才教育”意外な弊害4つ



【ママからの相談】

0歳の子がいます。私は短大卒ですが主人が医師です。子どもも将来は医師にと思っています。そこで、右脳、体操、英語……とにかく早期英才教育をたくさんさせようと思っています。でも主人や義母は、「そんなことをしても意味がない」と反対します。優秀な子に育てたいから言ってるのに……。早期英才教育って意味のないものなんですかね……。


a 過度な期待は禁物です。

こんにちは。ライターのakiです。

今や早期英才教育をうたっている幼稚園や乳幼児向けの習い事などたくさんありますよね。脳が柔軟なうちにさまざまなことを学ばせてIQを高めたり体を鍛えたり、語学能力を発達させたり……。

子どもの能力を十二分に高めていくという意味で早期英才教育は良い効果があり、決して意味のないものではないと思います。

ただ、そのような教育を受けた子どもたち全員が確実に優秀になるか、というとそういうわけではありません。当然、合わない子もいるのです。

そこで今回は、実際に早期英才教育を受けさせていた保護者の方にその落とし穴を具体的に聞いてみました。この話をもとに、わが子と照らし合わせて考えてみてください。

140910aki

早期英才教育の落とし穴4つ

(1)合わない子にとっては劣等感が生まれてしまう早期英才教育

『うちは体操指導の名門と言われる幼稚園に通わせていました。登園したらすぐに跳び箱の授業から始まり教室移動も側転です。うちの子はなじめず、みんながばんばん飛んだり跳ねたりしている横で毎日壁にもたれてジッと見ているだけでした(無理強いはさせないという幼稚園の方針だったので)。最初だけかと思いきや1年間その状態でした。結局変なコンプレックスだけが生じてしまい、かわいそうなことをしてしまいました。その幼稚園が悪いとは思いませんが、個性的な教育をされるところは当然合わない子もいるんだということがわかり、普通の幼稚園へ転園しました』(幼稚園男子母)

(2)先取りで他の子よりもできると勘違いしてしまう

『フラッシュカードを取り入れた幼稚園でした。ひらがな、カタカナ、アルファベットなど小学校入学前に全て読み書きできるようになります。近所の保育園に通うお子さんに、うちの子は何でもできるという態度をとってしまったのですが、小学校も高学年になるとひらがなカタカナレベルではない勉強が始まり成績は一気に追い抜かれました。息子はちょっとの先取りでいい気になって自分は天才だと勘違いし、プライドが高くなって勉強をしなくなってしまったのです』(小5男子母)

(3)プリスクールにいる間に日本語がおろそかになった

『共働きということもあり0歳からプリスクールに通わせていました。ネイティブの保育士の先生がみてくださるので、リスニングも発音も申し分なかったです。でも、お友達同士ではこっそり日本語で話してたみたいで……そのせいかスピーキングがあまりできませんでした。あとひらがなやカタカナは家で教えなければならずとてもしんどかったです。ほとんどのクラスメイトはそのままアメリカンスクールやインターの小学校に行きましたが、うちは公立の小学校へ行ったので、結局英語も日本語も中途半端になってしまいました』(小2女子母)

(4)受け身の勉強癖が身に付いてしまう。やり方に注意

『右脳教育をしてくれる塾と幼稚園に行ってました。おかげで難関の中高一貫校に合格しました。ただ小さいころは優秀だったわが子も中学3年生の今は成績が下位です。担任の先生からは、「授業態度もいいし勉強時間も申し分ないが、いつまでたってもやらされている勉強しかできていない」と言われます。暗記は得意なのですが、大学受験では暗記だけではなく自分で考え切りひらいていく攻めの勉強も必要です。幼少期のフラッシュカードのときは楽だった……というわが子。意識の改めが必要です』(中3男子母)


いかがでしたか? 早期英才教育を決して否定しているわけではありません。

将来的な素地を作るためだとか、子どもの知的好奇心を広げるためだとか、そういった肩肘張った姿勢ではなく、ただ楽しく通わせてらっしゃる方もたくさんいます。

要は絶対に優秀になるんだと期待し過ぎないということ。

子どもたちがその環境で楽しめることを良しとし、また、幼稚園や塾に任せきりにするのではなく、家でも学びのフォローをしていく姿勢が大切だと思います。そうすれば、早期英才教育もより良い効果を発揮すると思います。
http://papimami.jp/23485


4. 中川隆[3913] koaQ7Jey 2016年9月06日 18:51:43 : b5JdkWvGxs : DbsSfawrpEw[4299]

「英才教育」を受けた子どもは、犯罪者になる確率が3倍! “知識先取り”の危険性とは
平川 裕貴2015.12.21 6:30
http://ure.pia.co.jp/articles/-/50330


幼児教育に時間とお金をかけるのが一番効率的だという調査結果があります。しかし、幼児期からの英才教育には大きな落とし穴があったのです。知識偏重の早期教育がもたらす弊害を、米ボストン大学教授の研究をもとに紹介します。


『グローバル社会に生きる子どものための−6歳までに身に付けさせたい−しつけと習慣』
https://www.amazon.co.jp/%E3%82%B0%E3%83%AD%E3%83%BC%E3%83%90%E3%83%AB%E7%A4%BE%E4%BC%9A%E3%81%AB%E7%94%9F%E3%81%8D%E3%82%8B%E5%AD%90%E3%81%A9%E3%82%82%E3%81%AE%E3%81%9F%E3%82%81%E3%81%AE6%E6%AD%B3%E3%81%BE%E3%81%A7%E3%81%AB%E8%BA%AB%E3%81%AB%E4%BB%98%E3%81%91%E3%81%95%E3%81%9B%E3%81%9F%E3%81%84%E3%81%97%E3%81%A4%E3%81%91%E3%81%A8%E7%BF%92%E6%85%A3-%E5%B9%B3%E5%B7%9D-%E8%A3%95%E8%B2%B4/dp/490719711X

の著者で、日本と欧米の優れた点を取り入れたしつけを提唱している平川裕貴です。

最近、教育を経済学の立場から考察する本が出版され話題になりました。その中で、幼児教育に時間とお金をかけるのが一番効率的だという調査結果が紹介されています。

そう聞くと、幼児期から子どものお尻をたたいて「勉強しなさい!」と言い続けてきた教育ママは、「してやったり」と思うかもしれませんね。

ところが、幼児期からの英才教育には大きな落とし穴もあったのです。

今日は、知識偏重の早期教育がもたらす弊害を、米ボストン大学のピーター・グレイ教授の研究をもとにお話したいと思います。


読書・算数で逆転! ——ドイツ政府幼児英才教育の検証結果

英才教育については、随分前から各国で検証されていたようです。例えば、1970年代にドイツ政府が、“お勉強中心”の幼稚園と“遊び中心”の幼稚園の子ども達を、長期にわたって比較した調査があります。

その調査では、“お勉強中心”の幼稚園の子ども達は、最終的には“遊び中心”の幼稚園の子ども達より読書や算数で劣り、しかも、社会性や感情面でも周りとうまくやっていくことができないということが明らかになりました。

このことから、ドイツ政府は、幼稚園に“遊び”を多く取り入れる方針に回帰したそうです。

犯罪者になる確率に大きな差——アメリカ大規模調査の結果

アメリカでも同様の調査が行われています。

その中の一つは、レベッカ・マーコン氏による調査で、主にアフリカ系アメリカ人の貧困家庭の子ども達対象に行われました。

その結果、“知識中心”のプリスクールと“遊び中心”のプリスクールでは、最初は“知識中心”の子ども達の成績が“遊び中心”の子ども達より上回りました。
ところが、4年生後半には逆転してしまったのです。

また、1967年ミシガン州の貧困地域でデビッド・ウエイカート氏らによって行われた実験があります。

ここでは、“遊び中心”の伝統的な保育園と、伝統的だが“大人も介入”する保育園、そして、ワークシートやテストで読み書き算数などを教える“知識中心”の保育園の3つに分けて調査しました。
この調査では、家庭でも保育園と同じような姿勢で接するように親に指導をしたそうです。

結果は、他の調査と同様、“知識中心”の保育園の子ども達が最初は優位だったものの、すぐに差はなくなりました。

この調査は、さらに子ども達が15歳になった時と23歳になった時まで追跡調査をしています。
これらの年齢において、知的な学習達成度にはさして違いはありませんでした。

ところが、社会性や情動面の特徴に大きな違いがあったのです。

15歳では、“知識中心”のグループが不正行為を行う確率が、そうでないグループの2倍、さらに驚くべきことに、23歳では、犯罪者になる確率が、他の二つのグループの13.5%に対して39%、約3倍も多かったのです。


子どもにとってプラスになる幼児教育とは?

アメリカの調査は、主に貧困層を対象とした調査ですから、すぐに日本の子ども達にも当てはまるとは言えないかもしれません。

けれど、この結果は、実は筆者も昔から危惧していたことの一つでした。

筆者の場合は英語教育がメインになりますが、幼児期から読むことや書くことを教え込もうとする親が少なからずいました。いわゆる学校の先取り教育です。

そうすると、確かに学校で習い始めの頃は、テストの成績は良いのです。けれど、その時点で、子どもは「自分は勉強しなくてもできる」と思い込んでしまいます。
知っていることばかりだからと真面目に授業を聞かなくなり、気がつけば周りに追い越されているのです。

しかも知識偏重の教育を求める親の中には、子どもに遊ぶ時間さえ与えない人もいます。「遊ぶ暇があったら勉強しなさい!」と言うのです。

このような教育を受けた子どもは、幼児期に人と交わる訓練ができていませんから、協調性や人に対する思いやりなどの社会性が育ちません。
また感情のコントロールができないことも多く、人とうまく関わることができずに、仕事も長続きしないのです。

最近では、学習面の知識を詰め込むより、遊びなどを通して、社会性や情動面を育てる方が、良い成績につながるという研究もあります。

子どもにとってプラスになる幼児期の英才教育とは、頭(知識)だけではなく、心も身体もバランスよく育てることが大切。「よく遊び、よく学べ」なのです。



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