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固有名詞の本質は概念的に記号化された印象操作の窓口役
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投稿者 Air−Real 日時 2025 年 10 月 26 日 14:02:55: dsfJ1hAY0z6VI gmCCiYKSgXyCcYKFgoGCjA
 

(回答先: 関西大学文学部講師 上杉 聰 「部落史は変わった」:「士農工商」からもういちど教育と現行の社会的しくみを理解する 投稿者 Air−Real 日時 2017 年 4 月 04 日 04:09:31)

形式的な学校教育は、教育者側の意図に反して、小学校位の年頃の自然な学習能力の伸び率を抑える働きにしかならない。害悪といってもいい。これを習ったとて子供たちのより柔軟な頭には解せないものだ。つまりそこにその教育の中身、その本質が浮かび上がるのである。

恐らく単に集団社会において、それらを俯瞰し把握に勤めようとする人々と、そこと異なる方向性においてそれぞれに垣間見る探求心における熱量の差が、それら人々を集団分け、それらの間に熱量、或いは質の差を生んでいったに過ぎないとも考える。それぞれに合致する熱量と方向性が有り、それは今より遙かに偉大な知恵を確かにその時代には築くことが可能だったのである。

そしてまたそれぞれにも規模の異なる熱量というものが合ったに違いないと感じるものである。

自我が完全に形成されないぐらいの成長期にはー自我的な人格が曖昧な時分にはー条件無く周囲の人間と同調し、信頼できる関係性を築くことが容易である。つまり印象操作や先入観、その他決めつけや思い込みの魔術に毒されて無いが故にそれが可能なのである。

そこにあるのはただ興味関心と多くの知識とつながろうとする純粋な熱量だけであるだろう。

大人社会に近づくにつれてその模倣に走り始める年頃にはこれが次第に強情に冷えて固まっていく。

熱量というものは柔軟さと言い換えることも可能だろう。また何を優先して物事を捉え考え方を構築してるかの違いでもあるだろう。この差が今人々に二極化、バカの壁をもたらしている原因だと考える。

本来、そこに(図式化された概念)被さる中身についてその捉え方は個人に自由開放されているものだ。よって時代時代において、或いは地域においてそこに被さる意味が違う場合があるというのも当然である。むしろそのこと自体に脅威を感じるような特別な意味など無いのだ。

教育が現在のような堅物一辺倒に試験の合否のみに量られるようになってから社会性に対する熱量が萎んでいったのである。よってそこにみる教育とやらこそ人の柔軟な教育の場を破壊しているのである。

それこそが誤った認識を蔓延させる元になっている。

知識として既にあるとするものについては、いつの時点においてもそれを個々に多方面から分析して、時には分解し、何のためにそれがあるのかについて深く自身の中に合致する理由を見つけてから改めて構築のし直し、手直しの必要もが出てくるものである。その時、それがどうした理由でそこにあるものかを理解することにも繋がる。

必要なのは物事の折、その機微に触れ、そこへの失望感を味わうごとに世間への理解を平易に断念する事なしにー他人の作り成した目眩ましのトリック/概念下に従えられることなしにー子供時分には確かに感じていた自身の熱量を排出するバルブを益々強く開放していくことである。

それはつまり循環の起点にある、外形的な全ての事象に隠れた基本的な構成要素である神の分子を思い起こし、そこを共にするすべての事象を条件無く信頼する、ということである。

そうして概念的フィルターを取り外して現るもう一つの自我と、そこに対峙して慰みを要すると訴えるもう一つの自分をー疑いの余地なきー神の領域までその熱量を高め、その熱量を合致させること、これこそが人に、そして人の社会性の未来に求められている事なのだと理解することになる。

人の社会は基本、自然とはそうした神と人との温度差のように対峙してはいるが、そうして熱量に支えられた人の感性、またそこに従えられた探求心には調和して反応してみせる。そこに自然はその法則性を人間社会に合致させるデザイン方法を伝えてくれるものであるのだ。

エタヒニンと蔑まれ、勧進帳の弁慶のようにやがて目にする悲願を隠し持ってきた人たちがいたとしても、憎しみを解き放つだけでは人の世は改善を見ない。終わらないのだ。

耐え難き生き方を経験できるのも人の世であり、その苦痛から本当に離れたければ、より上の熱量に自分から近づいていこうとすることが必要である。  

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