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「繰り返し(リフ)」とは真逆の「対位法」を極めようとした連中がいる・・
http://www.asyura2.com/14/music14/msg/198.html
投稿者 BRIAN ENO 日時 2014 年 3 月 11 日 09:46:59: tZW9Ar4r/Y2EU
 

以前、私はロックの本質は、
繰り返しにあり!


と定義付けしたが、


ロック・ミュージックの本質と真髄は繰り返し(リフ)にあり・・・
http://www.asyura2.com/12/music10/msg/106.html
投稿者 BRIAN ENO 日時 2012 年 11 月 04 日 13:07:07: tZW9Ar4r/Y2EU


ロック・ミュージックの本質と真髄はリフ(繰り返し)にある 続編
http://www.asyura2.com/12/music10/msg/120.html
投稿者 BRIAN ENO 日時 2012 年 11 月 06 日 10:23:42: tZW9Ar4r/Y2EU


ロックの本質(繰り返し)を究め、ロックの外に出た男達の世界
http://www.asyura2.com/12/music10/msg/163.html
投稿者 BRIAN ENO 日時 2012 年 11 月 12 日 14:23:22: tZW9Ar4r/Y2EU


ロックの本質は繰り返しにある・・続編(ルー・リード編)
http://www.asyura2.com/13/music12/msg/786.html
投稿者 BRIAN ENO 日時 2013 年 10 月 15 日 10:21:02: tZW9Ar4r/Y2EU



今更ながら、


それにとらわれず、
ロックを究めようとした連中がいたことを、


今更ながら、ここに記す。



今更ながらと書いたのは、


大昔から、


私が、たぶん、小学生のころから、


お気に入りで聴いていたバンドが、


繰り返しの定義を逸脱したバンドだったからである。


それは、誰もが知っている
クリームである。


当時聴いていたのが、邦題が確か、


「素晴らしいきクリームの世界」という銀色のアルバム二枚組で、


二枚組のもっぱらライブ盤の方ばかり聴いていた。


たとえば、「スプーンフル」。


中間のソロは、
リズムは8分の6というか、
まあ、
三連で解釈すると、
ブルースの、
ごく一般的な基本グルーブなのだが、


リフはなし、
ギターもベースもキーだけはハズさないが、


それぞれが勝手なメロディーを、
勝手に弾いている、


それでいて、絶妙な音楽美を醸し出す。


対位法のロックでの採用である。


ジャズともブルースとも趣を異にする。


ちゃんとした、
伴奏(コードやコード進行やリフ)の上に、
お行儀よく、
ソロを奏でる音楽以外は、
嫌だというひとには、


気持ち悪い音楽かもしれないが、


私が、小学生の頃でも、
既に、
リフがあり、
そのリフの上にソロがあるということを
知っていたので、
クリームの対位法を聴いた時に、
こういうのもありなんだな!


だから、
こいつら(クリームの演奏方法)の演奏手法や音楽手法ってのは、


面白いな!


と当時から思っていたが、


別に違和感もなく、


中学に入って、


バンドを結成したら、


自然と、自分らも、冒頭にキーだけ、
合図して、


延々、アドリブ大会をやっていた。


これがプレイヤーには、至福の時である。


当時は、私はドラマーだから、


様々なリズムパターンを、
閃きで試して楽しんでいた。


10分〜20分はザラであった・・


その結果、当たり前だが、
レパトリーは増えなかった。


その練習を見に来た友人なんかには、


まあ、ほとんど、だれにも受けないし、


誰からも評価されない・・


どうせ、お前ら、
クリームのサルまねしてやがる、
だけなんじゃろう!


こいつら・・。


みたいな見られ方が関の山であったが、


そんなことはどうでもよい!


自分らが、楽しく、ご機嫌であればよい!


ということで、前置きが長くなった。


先日、「BSソング・トゥー・ソウル」で


ジャック・ブルースが、


クリーム結成秘話を披露してくれた。


エリックから、
「ジンジャーとジャック三人で
バンドをつくろう!」


という提案がジャックに、
最初にあったらしい。


ジンジャーと「グラハム・ボンド」のところで、
一緒にやっていたジャックだが、


ジンジャーと当時、ケンカしていたそうである。


ただ、エリックとやれるなら、


話は別だ!


ジンジャーとのケンカは、


一時中止にして、


エリックとバンドをつくることで、


合意した。


その時、エリックは、


「もう一人、スティーブ・ウインウッドを


メンバーに入れたいんだが、」


と、唐突に、申し出たそうな・・


ジャックは、そこで、


「キーボードを入れるのは、


わるくはないが、


キーボードを入れると、


コードやコード進行に囚われる危険性がある。」


「俺は、キーボードなしの、


コードやコード進行に囚われない、


自由な音楽(対位法)をやってみたいんだが、」


「エリック!


どうだ?


俺の考えに賛同してくれないか?」


ということで、


クリームにスティーブの名前が入ることは、


永遠になく、


その願望を持続させていたエリックは、


クリーム解散後、


「ブラインド・フェイス」で、


そのクリームで果たされなかった願望を実現させるのであった。


なんで、ブラインド・フェイスにすんなり、


スティーブが参加したのか?


ジャックの秘話で、点と点が線で結ばれたのであった。


実際のクリームは、ステージでは、半分くらいが、
対位法で押しまくった。


クリームだけが、対位法を取り入れたバンドではないが、


クリームの音楽制作に深くかかわった


フェリックス。パパラルディ(マウンテン)も


対位法の信奉者だったという。


我らがキング・クリムゾンのロバート・フリップは、


繰り返しと対位法を見事に使い分けている優れた音楽家である。




この曲は、リフと対位法のエッセンスをいいとこどり、して、
コンパクトな一曲にまとめている。
彼らが、対位法を意識して、
このようなアレンジ、プレイになったのか?否かは、
不明である。



キング・クリムゾンの曲は、
一応、メロトロン(キーボード)が、
参加してはいるが、


コード弾きはしていない、
あくまで、対位法を踏襲している。


ジョン・ウェットンとロバート・フリップの
対位法の妙がこの曲のテーマでありキモである。



この曲は、中間に2回のソロがある。


基本は対位法だが、
エリックとジャック
双方に、
ブルースのコード進行を
潜在的に意識している、
ソロの小節数も
基本にのっとっている・・。


ただ、これはこれでいいのである、


潜在意識の中に、
コード進行を意識していても、
表面上は、


ギターとベースが、まったく、別なる動きをしていて、
まったくシンクロしていない。


まるで、
ギターとベースが格闘しているかのようである。


私は、それこそ、対位法の細かなスタイルの固執することのほうが、
対位法に反対に囚われる危険性があると思った。


本来の対位法のカテゴリーから逸脱し、
新たな、スタイルを創造し、完成させ、
結実させた瞬間が、
このクロスロードである。
 

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