北朝鮮の対韓国窓口機関、祖国平和統一委員会は２３日、韓国軍が２１日に北朝鮮の重要施設への攻撃を想定して行った訓練を非難する「重大報道」を発表した。

　ラヂオプレス（ＲＰ）によると、同委員会は、朝鮮人民軍などが「朴槿恵（パク・クネ、韓国大統領）逆賊一味をこの地から除去するための報復戦」を目指すと主張。報復戦は「青瓦台（大統領府）の中から始まることもあり得るし、青瓦台の近くでも展開され得る」と警告した。（ソウル　藤本欣也）

http://www.sankei.com/world/news/160323/wor1603230042-n1.html

　
南北経済協力・交流事業すべての合意無効を宣言　北、韓国の独自制裁に反発　「朴槿恵一味に致命的な打撃、悲惨な終末を…」
　

　【ソウル＝名村隆寛】北朝鮮の祖国平和統一委員会は１０日、報道官談話を発表し、韓国の対北独自制裁に対抗し、南北間の経済協力・交流事業に関する全ての合意の無効を宣言した。朝鮮中央通信など北朝鮮メディアが伝えた。

　談話は、北朝鮮内にある韓国側の企業と関係機関のすべての資産を「完全に清算する」と断言した。その理由として、韓国が南北経済協力事業の開城工業団地の稼働や金剛山観光を全面的に中断したことを挙げており、北朝鮮にある開城工団や金剛山の韓国企業の資産などの接収を意味したものとみられる。

　韓国政府は独自制裁として、開城工団の稼働を先月に中断。金剛山観光は北朝鮮による韓国人観光客射殺事件を受けて、２００８年以降、中断状態が続いている。

　また、談話では「朴（パク）槿（ク）恵（ネ）逆賊一味に致命的な政治、軍事、経済的打撃を与え、悲惨な終末を早めるための、計画された特別措置が相次いで取られることになろう」と韓国の朴槿恵政権を威嚇。「先に（韓国を）攻撃する方式に転換し、最終命令を待つだけだ」「高い代価を払うことになるだろう」などと警告した。

　
http://www.sankei.com/world/news/160310/wor1603100030-n1.html

扇動罪で日系女性に実刑、シンガポールで告発サイト運営「中国人女性が家庭を壊す」　

　シンガポールの裁判所は２３日、運営するニュースサイトで人種間の対立をあおる記事を掲載したとして、扇動罪に問われた日系オーストラリア人の女性アイ・タカギ氏（２３）に禁錮１０月の実刑判決を言い渡した。

　タカギ氏は知人男性（２７）と共に政治、社会問題を告発するサイト「ザ・リアル・シンガポール」を２０１２年に開設。「ヒンズー教徒の祭りでフィリピン人家族が混乱を引き起こした」「中国人女性がシンガポール人男性の家庭を壊している」といった内容の六つの記事で訴追された。

　タカギ氏は一連の公判で、記事の内容は「事実」と主張しつつも、訴追された扇動罪など７件のうち４件について有罪を認め、争わなかった。判決はサイトについて「憎悪をあおる扇動的な傾向があった」と認定。タカギ氏らはサイトの広告収入で約４７万豪ドル（約４千万円）を得ていたとし、閲覧数を稼ぐために事実と異なる記事を執筆したとした。（共同）
http://www.sankei.com/world/news/160323/wor1603230046-n1.html