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低体温の人は「がん」リスク高い? 発熱時にすぐ薬で解熱するのはNG?(Business Journal)
http://www.asyura2.com/15/health17/msg/852.html
投稿者 赤かぶ 日時 2016 年 8 月 22 日 01:02:45: igsppGRN/E9PQ kNSCqYLU
 

低体温の人は「がん」リスク高い? 発熱時にすぐ薬で解熱するのはNG?
http://biz-journal.jp/2016/08/post_16398.html
2016.08.22 文=新見正則/医学博士、医師 Business Journal


 今回は、「体温」の話で盛り上がっています。“極論君”は「体温は高いほうが健康なのだ」という主張です。“非常識君”は、「発熱は体に良くないので、熱が出るとすぐに解熱剤を飲んで下げる」という主張です。極論君は日頃の体温、非常識君は発熱時の体温の話をしているため微妙にかみ合っていないのですが、日常の会話なんてそんなもんですよね。

 ここで“常識君”が確認の質問をします。

「お2人とも体温といいますが、どこで測る温度を体温とするのですか?」

 極論君も非常識君もキョトンとしています。

「もちろん体温計を脇の下に入れて測った温度ですよ。そして最近の体温計は脇の下に入れると1分ぐらいで結果が出るでしょ」

 確かに、風邪などの治療で病院に行けば体温を測定されます。そして看護師からは脇の下で測ることを通常勧められます。以前は体温計を10分近く脇の下に入れていました。そしてこれ以上上昇しない温度を体温と認識していたはずです。

 ところが、なぜ今は1分足らずで結果が判明するのかというと、最初の温度とその後の温度の上昇具合から定常状態になる温度を推測しているのです。ですから、1分で測定可能なのです。その分、少々曖昧な可能性があります。ですから、最近の体温計で「ピー」と鳴ったあとも脇の下に入れておくと、今度は定常状態になったときの温度を表示してくれます。実は良くできているのです。

 脇の下に挟んで定常状態になるということは、皮膚表面の温度ではなくて、実はもっと体の奥の温度を計測していることになります。そもそも重要なのは、心臓や脳など体の中心の温度です。たとえば心臓の温度は、カテーテルを直接血管から心臓に挿入して測定することもできますし、食道は心臓の真後ろにあるので食道を介して心臓の真後ろの温度を測ることもでき、より適切な本当の体温(深部体温)を測定可能です。

 病院で脇の下の温度を測るのは、脳や心臓の温度を簡便に測ることができないので、あえて測りやすい方法のひとつとして利用されています。欧米などでは実は肛門に体温計を入れます。直腸検温法といいます。脇の下よりも正確です。また婦人体温計では、通常口の中の温度を測定します。

■体温と病気

 さて、本題です。極論君は最近のメディアなどの「冷え症はいろいろな病気になりやすい。がんにもなりやすい」といった論調を真に受けています。そこで常識君が質問します。

「では、寒い国の人は暖かい国の人よりも、がんになりやすいのですか? そんな話はあまり聞いたことがありません」

 極論君が反論します。

「体表面の温度は外気温に影響されるでしょうが、体温は個人によって差があります」
 そこで常識君が再度質問します。

「では顔などの衣服で覆われない皮膚の温度は、当然に外気温とほぼ比例しますよね。そうであれば、寒い国ほど少なくとも皮膚がんは多いはずですが、そんな話も聞きませんね」

 体温は基本的に歳を取ると徐々に下がってきます。代謝が落ちたり筋肉量が減るためだといわれています。しかし、老人保健施設などで体温が低いお年寄りがみんながんになっているということも聞きません。そうですね。人はいろいろなのです。

 もっとも、がんになれば、体温は高いほうが低いよりも闘病力は増すと思われています。少なくとも、がん細胞を温めて退治する治療法はありますが、冷やして退治する治療法は極端に冷やして冷凍凝固するなどの場合のみです。温めるときは数℃温めるとがん細胞は障害されます。

 つまり、がんになるかならないかは、あまり体温とは関係がないけれども、がんになったら体温は低くないほうが良さそうです。

 では、どうやって体を温めればよいのでしょうか。ハイパーサーミアという、がんを温めて治療する機械は保険適用になっています。また、漢方薬で体の芯から温めることも可能です。つまり冷え症の方にも漢方は有効ですので、主治医にご相談ください。

■発熱を楽しむ

 次は非常識君の「発熱したらすぐに解熱する作戦をとる」という考え方についてです。発熱は通常の体温よりも体が熱くなることで、体が闘病体勢に入っていることを意味します。ですから、病院では体温を測るのです。少なくとも、脇の下である程度の温度が記録されれば、大切な深部体温はもっと高いであろうと推測できるからです。

 ですから、高熱には興味がありますが、体温が低いことは病院では日常診療ではあまり大切な要素にはなりません。そしてあまりの高熱は脳に障害をもたらし、40℃以上は危険な状態です。

 通常は闘病体勢のための発熱です。ですから、風邪などでは、気分が悪くなければ、その発熱を楽しむことも方法のひとつです。そして発熱して風邪のウイルスなどを退治できれば、自然と解熱します。

 そんな働きを生かしたものが漢方治療です。漢方では、むしろ気持ち良い発熱を誘導し、そして気持ちの良い汗が出ると風邪やインフルエンザも退治可能なのです。熱の出始めに解熱剤を飲んでしまうと、せっかくの気持ちの良い闘病のチャンスを逃すことにもなりかねません。辛いときには解熱剤は使用するが、それ以外はちょっと発熱を楽しむことも悪くない選択肢なのです。

 以上、体温といってもいろいろです。主治医と相談していろいろと自分の体に興味を持ってください。今日は議論にはなりませんでしたが、意義深い会話となりました。

(文=新見正則/医学博士、医師)

 

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