【デモイン（米中西部アイオワ州）及川正也、長野宏美】１１月の米大統領選に向けた共和党の指名候補者選びは、初戦のアイオワ州党員集会で保守派のテッド・クルーズ上院議員（４５）が勝利。ワシントンの「既成政治」への対抗勢力として傍流の勢いを見せつけた不動産王ドナルド・トランプ氏（６９）をひとまず抑え込んだ。民主党は本命のヒラリー・クリントン前国務長官（６８）とバーニー・サンダース上院議員（７４）が競り合い、各地の集会所は熱気に包まれた。

　米ＣＮＮなどが「クルーズ勝利」を報じると、選挙事務所で開票結果を待つ支持者から大きな歓声と拍手がわき起こった。

　クルーズ氏は序盤の勢いを確実にしようとアイオワ州に全精力を傾けた。過去の勝者にならって州内９９郡を踏破。１万２０００人のボランティアを動員し、「史上最大規模のローラー作戦」を展開。１日、共和党が政権を奪還しなければ「米国は取り返しのつかない損害を受ける」と支持を訴え、土壇場でトランプ氏を追い抜いた。

　カギを握ったのが、同州で影響力を持つキリスト教福音派。聖書に忠実な生活を心がけ、人工妊娠中絶や同性婚への反感が強いだけに、こうした問題にリベラルなトランプ氏を敬遠したとみられる。

　トランプ氏は１日夜の集会で「テッド（クルーズ氏）おめでとう」と敗北宣言。立候補表明時には泡沫（ほうまつ）候補とみられていただけに、この結果について「誇らしく思う」と語った。

　敗れたとはいえ、不法移民排除やイスラム教徒の入国禁止など過激な政策で共和党保守強硬派などに支持を広げたトランプ氏の勢いは衰えていない。ニューハンプシャー州にはトランプ氏の支持基盤である「怒れる白人層」が厚く存在。豊富な資金と大量の運動員をフル回転させ、票の掘り起こしに総力をあげるとみられる。

　また、３位につけたマルコ・ルビオ上院議員（４４）は今後の指名レースでトランプ氏とともに逆転を狙う。米有力メディアは「トップ３に入ったことでルビオ氏が強い候補だと印象づけた」と報じている。

　一方、民主党の候補者選びはデッドヒートが続いた。アイオワ州内約１７００カ所で開かれた党員集会のうち、デモインのリンカーン高校で行われた集会では、午後７時の開始時間を３０分以上過ぎても会場の図書館前に長い行列が続いた。若者の姿が目立つ。将来に不安や怒りを感じる若者の多くは、支持率トップのクリントン氏を小差で追うサンダース氏を支持している。

　サンダース氏支持の大学生、ウィル・イーチャーさん（２１）は「若者は学生ローンや健康保険などに苦しんでいる。大企業ではなく、個人の平等を考えるバーニーが最適だ」と訴えた。

　クリントン氏の支持者からは彼女の経験に期待する声が多い。党員集会に毎回参加しているというバーバラ・コーソンさん（５７）は「これだけ若者や子ども連れが多いのは見たことがない。変革を期待して関心が高まったのだろう」と分析。「ヒラリーには知識と経験がある。バーニーは好きだが、ヒラリーの方が物事を実行する力があると思う」と期待した。

　「接戦だが、多くの人が私を支持するだろう」。クリントン氏は１日、同州内で最後の訴えを行った。大統領夫人、上院議員と華麗な政治経験を強みに２００８年大統領選に出馬。しかし、「変革」を訴えたオバマ現大統領に初戦で敗北。「アイオワの悪夢」と言われた。

　事実上の一騎打ちの相手となったサンダース氏は若者・青年層の圧倒的な支持を背景に猛追。１日も「歴史を作ろう」と呼びかけた。サンダース陣営は１月だけで２０００万ドル（約２４億円）を集めた。支持者の熱狂ぶりは「０８年のオバマ氏に匹敵する」（米ＦＯＸテレビ）といわれるほどだ。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160202-00000040-mai-n_ame

　【デモイン（米アイオワ州）時事】米大統領選共和党候補の不動産王ドナルド・トランプ氏は1日、アイオワ州党員集会の結果判明後の演説で、勝利したテッド・クルーズ氏に祝意を表明し、2位となったことを「名誉なことだ」と述べた。

　また「明日午後にはニューハンプシャー州に行く。（9日の同州予備選で）勝利を願っている」と語った。

　トランプ氏は「（昨年）6月16日に選挙運動を開始した時、みんなからアイオワまでたどり着けないと言われた。（今回の）結果に満足している」と強調。家族と共に壇上に登場した同氏は「アイオワの人たちを愛している」と連呼し、支持者から拍手を浴びた。　

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160202-00000074-jij-n_ame

　【デモイン（米アイオワ州）＝尾関航也、今井隆】米大統領選の民主、共和両党指名候補争いの初戦となるアイオワ州の党員集会が１日夜（日本時間２日午前）、行われた。

　共和党は、保守派のテッド・クルーズ上院議員（４５）が勝利した。民主党は開票率９９％の段階で、ヒラリー・クリントン前国務長官（６８）とバーニー・サンダース上院議員（７４）がほぼ横一線のまれに見る激戦となっている。

　民主党アイオワ州委員会によると、開票率９９％で、クリントン氏が４９・９％と、サンダース氏の４９・６％を僅差でリード。米メディアによると、１６８１選挙区のうち、１０以上の選挙区の結果を確定できず、勝敗が決まるまでには時間がかかる可能性があるという。

　共和党は開票率９９％の段階で、クルーズ氏が２７・７％（５万１６４９票）を獲得し、不動産王ドナルド・トランプ氏（６９）の２４・３％（４万５４１６票）を上回ることが確定した。主流派のマルコ・ルビオ上院議員（４４）も２３・１％（４万３１３２票）と健闘した。

http://www.yomiuri.co.jp/world/20160202-OYT1T50123.html

７４歳の候補者に若者が熱狂ってすごいですね。
ヒラリー戦争ばばに負けるな。

日本でも大企業の味方ではなく庶民の味方の政治家を熱狂的に応援する空気を作りたいです。
民主党に惑わされてはいけない。庶民の本当の味方を見極めないといけない。