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宿主を操り頭を食い破る、戦慄の寄生バチ新種を発見(ナショナル ジオグラフィック日本版)
http://www.asyura2.com/15/nature6/msg/469.html
投稿者 赤かぶ 日時 2017 年 1 月 29 日 16:16:05: igsppGRN/E9PQ kNSCqYLU
 

新たに発見されたクリプトキーパー。どうやって宿主を操っているのかは、まだわかっていない。(PHOTOGRAPH BY ANDREW FORBES, UNIVERSITY OF IOWA)


宿主を操り頭を食い破る、戦慄の寄生バチ新種を発見
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20170127-00010001-nknatiogeo-sctch
ナショナル ジオグラフィック日本版 1/27(金) 19:02配信


■米国で発見された寄生バチ「棺の番人」の生態

 新たな寄生バチが発見された。その悪魔のような生態から、混沌を司るエジプトの神セトにちなんでEuderus setと学名が付けられた。通称はクリプトキーパー。“棺の番人”という意味だ。

米国南東部に生息するこのハチは、別の寄生バチであるタマバチの仲間Bassettia pallidaが作った「虫こぶ」に卵を産みつける。虫こぶは、寄生バチの幼虫などが木の一部をふくらませて作る突起で、このタマバチはカシの木に虫こぶを作る。

 虫こぶに産みつけられた卵が孵化すると、クリプトキーパーの幼虫は自力でタマバチに寄生してその体を乗っ取り、木に穴を開けて外へ出ようとする。

 クリプトキーパーがずる賢いのは、宿主が通り抜けるには小さすぎる穴を開けさせることだ。タマバチがみずから開けた穴に引っかかって動けなくなると、クリプトキーパーは内側から宿主を食い破り、その頭から顔を出す。

 このハチの名前の由来となったエジプトの邪神セトは、ハイエナやヘビなどの動物を操ることができると考えられていた。さらに、兄オシリスを棺に閉じ込めて殺害し、その遺体を切り刻んだという。

 クリプトキーパーに関する論文の筆頭著者は、米ライス大学の寄生虫学者、ケリー・ウェイナースミス氏だ。閉所恐怖症だというウェイナースミス氏は、タマバチが見舞われる悪夢に身震いする。「狭い穴に閉じ込められ、動くこともできず、体の中を食い荒らされるのですから」

 ウェイナースミス氏らの研究は、英国の学術誌『英国王立協会紀要』に掲載された。「自然淘汰の中で、このようなクールな方法で宿主を操る力を身につけた寄生虫がいるのです。恐しいことですが、驚きそのものです」

■“棺”の中で何が起きているのか

 寄生という概念はよく知られている。ヒルやダニなどは、他の生物に寄生する生物の典型だ。

 二重寄生というのは、他の寄生者に寄生することをいう。たとえば、幼虫に卵を産みつける寄生バチに対して別の寄生バチが卵を産みつける場合がこれにあたる。クリプトキーパーの例では、宿主を操る寄生虫(カシの木に虫こぶを作るタマバチ)が別の寄生虫(クリプトキーパー)に操られている。「この研究はとても貴重な発見だといえます」。米ハーバード大学で捕食寄生者とその宿主の関係を研究している米国国立科学財団の博士研究員エミリー・マイネケ氏は語る。

 この研究では、クリプトキーパーが宿主を操るメリットも明らかになっている。マイネケ氏はその点に驚いたという。

 ウェイナースミス氏のグループは、宿主のハチがいない虫こぶにクリプトキーパーを閉じ込め、自力で何ができるかを観察するという実験を行った。結局、宿主の力を借りることができないクリプトキーパーは “棺”から出られずに、死ぬ確率が3倍高くなることがわかった。

「二重寄生する寄生バチはたくさん存在していますが、宿主を操って複雑な行動をさせ、それによって生存率が高まっていることを記録できたケースはとても珍しいものです」とマイネケ氏は話す。

■新種は目と鼻の先で見つかった

 ウェイナースミス氏のグループは、クリプトキーパーが宿主を操る方法だけでなく、このような行動がどのくらい他の種に広がっているのかも突き止めたいと考えている。

 クリプトキーパーはジャングル奥地などではなく、人口密集地である米国南東部に生息している(研究の上席著者であるスコット・イーガン氏が最初にクリプトキーパーを発見したのは、米フロリダ州のメキシコ湾岸地域だったが、その後、ヒューストンにある大学構内の木でも同じ種を見つけている)。

「クリプトキーパーとその驚くべき生態は、信じられないほど身近にありました。私たちが今まで気づかなかっただけなのです」。研究の共著者で、米アイオワ大学の進化生物学者アンドリュー・フォーブス氏はそう話す。

「寄生バチの種類は他の昆虫すべての種類を合わせた数を上回るほどだという事実を、私たちはごく最近になって受け入れつつあります。どのくらいの種類が存在するのかは、まだ見当さえついていません」とフォーブス氏。「にもかかわらず、その生態はほとんど何も知られていないのです」

文=Jason Bittel/訳=鈴木和博
 

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