★阿修羅♪ > 原発・フッ素45 > 365.html
 ★阿修羅♪  
▲コメTop ▼コメBtm 次へ 前へ
フクシマ:放射能はコントロールされているか?(DW English)
http://www.asyura2.com/16/genpatu45/msg/365.html
投稿者 無段活用 日時 2016 年 3 月 24 日 06:32:11: 2iUYbJALJ4TtU lrOSaYqIl3A
 



(Fukushima: radioactivity under control?: DW English)
http://www.dw.com/en/fukushima-radioactivity-under-control/a-19111457


原子力


フクシマ:放射能はコントロールされているか?


5年前、世界で2番目に大きな原発事故が福島で始まった。3基の核のメルトダウンと4基の水素爆発により大量の放射能が放出された。今日、現地の安全状況はどうなっているか?





日本でのメルトダウンは多くの人々にとって想定外の出来事だった。「大事故の前、私たちの科学技術は非常に進んでいるので、日本では深刻な原発事故は起こり得ないと信じていた」と、当時の日本首相・菅直人氏はDWの独占インタビューで語った。「戦争で壊滅的に負けない限り、普通、このような途方もない損害は発生しない。」

しかし、原発事故はもっと悪くなっていたも知れない。原子炉1〜3号機の核のメルトダウンや原子炉1〜4号機の水素爆発に加え、原子炉4号機にも更に大きな放射能を放出しかねない危険な状態だった。

核燃料棒の貯蔵プールが原子炉の上方の階に位置していた。水素爆発と地震がプールの安定を脅かした。さらに、使用済み前の燃料棒が原子炉4号機に詰め込まれて冷却中だった。

プールが崩壊して冷却水が無くなりそのために燃料棒が発火した場合、放射能汚染は10倍大きくなっていただろう。

日本政府は半径250kmに亘る更に広い地域で避難を検討していた。東京首都圏全体がこれに含まれる。菅氏が語ったように、政府は5000万人を避難させる必要があったことになる。



福島の原子炉2・3号機の近くで213マイクロシーベルトが観測されたが、これはこの場所に短時間の訪問が可能であることを意味している


ヒロシマ580個分


大災害の後、この地域では−そして、その後に世界各地の他の場所で−放射能汚染が著しい。

ドイツ・エコインスティチュートの原子力安全部門を率いるクリスティアン・キッパーズ氏の計算によれば、福島の事故で放出された放射性セシウム137の量は、全体で広島に投下された原子爆弾1個に含まれていた量の約580倍だ。

核分裂生成物であるセシウム137の大部分は大気中に入り、その別の部分は直接海に行った。

セシウム137の半減期は約30年で、そして、それは塩であるために水溶性である。これが食物連鎖に入ると生体の組織内に蓄積されるようになる。キッパーズ氏によると、2015年の海洋放射能汚染の5%は福島の事故によって作られたものだ。

地上核実験は前世紀を通じて放射能汚染の最大の原因だ−これが86%に達する。キッパーズ氏の計算によると、チェルノブイリは大事故−歴史上最大の原子力事故−から30年経過したが、海洋のセシウム137の3%がこれに由来する。残りの6%が核燃料製造による放射性廃棄物によるものだ。



いまなお廃墟となっている原子炉3号機では、放射能は人体にとってまだ高すぎる


知識のない状態が続いている


エネルギー企業・東電によれば、発電所の区域は「安定している」。廃炉作業は「約10%」完了したと、東電の小野明所長は語った。

解体の完了には約30〜40年かかるだろうと小野氏は推算している。他の専門家たちの計算ではそれ以上かかる。グリーンピースの核物理学者ハインツ・シュミタル氏は、「この影響は数百年続くだろう」と語った。

プラス面について言えば、燃料棒を原子炉1基の中の貯蔵プールから移動させることに成功した−この作業は2014年に完了した。これが失敗していれば、フクシマで新たな原子力大災害が発生していたかも知れない。

専門家たちは、今後数年で他の原子炉3基で同じ手順を実行したいと考えている。中規模の強度の地震が発生すれば、貯蔵プールが損傷して更なる放射性物質の放出につながるかも知れない。

原子炉1〜3号機の内部にある溶融した核燃料と破壊された圧力容器は今後も主要な問題となる。人体にとって極めて高い放射能のためにフィールド制御は不可能となっており、ロボットの使用もまだ成功していない。

「そこで本当に起こっていることやその解決法は、今のところ誰にも分からない」とシュミタル氏はDWに語った。「現在に至るまで、原子炉から溶け出た燃料棒を回収する解決策はない。」

「このような大災害の対応について世界は知識を持っていない」とシュミタル氏は最後に言った。



放射性の水の貯蔵タンクが損傷した原子炉の前に置かれている


放射性の海洋水


約7,000人の東電従業員が原発区域で作業をしており、これに他の請負業者が加わっている。この5年間で瓦礫の大部分が撤去され、破壊された原子炉建屋の一部は安定し、新たなカバーが建設された。

水の放射能汚染がこれからも問題となる。毎日数百トンの地下水がこの区域を流れて通り、破壊された原子炉の基礎部分に入る。地下水はそこで東電が原子炉の熱を冷やすために使っている水と混ざる。

放射性物質の一部は水から分離されることになる−それでも、放射能が水から消えるわけではない。ただ、タンク内の800,000トン近くの水は貯蔵スペースが逼迫している。

東電の内部データによれば、同社は水の量を減らすために2015年9月から50トンを上回る放射能汚染水を投棄しており、将来は放出量を増やす計画だ。

汚染区域を通る地下水の流れを遅くするために、東電は氷の地下壁を建設するつもりでいる−しかし、これは1年前に完成しているはずだった。

現在、このエネルギー企業は政府が氷を作り始める許可を出すのを待っている。今のところ、1,500本の管が地中に挿入された。

氷の壁が汚染水の問題を解決するか否かはまだ不明確だ。この高価な処置の効果をめぐり論争がある。



汚染土が袋に貯蔵されている−袋が破れると汚染が拡散する可能性がある


学んだ教訓


地震や津波が新たに発生すると福島原発にとって危険だと、小野氏は語った。日本でまだ作動している原子炉を事故から回避するために、国は新しい安全基準を実施しこの原発事故から教訓を学んだと、東電はDWのインタビューで強調した。

「停電・冷却機能停止や地震・津波に対する重層的な安全・防護措置が取られるようになった」と、DWに宛てた東電の文書に述べられている。

菅直人・日本元首相は別の結論を出している。「この事故は私の認識を根本から変えた。私は今、原子力は最も危険な形態のエネルギーであると見ており、私たちが原子力発電を続けるには原子力に関連するリスクが大きすぎる。」

現存する発電所が事故を起こした場合、フクシマの10〜100倍もの大きな影響が出る可能性があると、専門家たちは警告する。

「いまなお作動している原子炉から大きなリスクが生じる」と、シュミタル氏は語った。欧州に現存する原子力施設で進行中の諸問題について「近い将来に深刻な事故が発生する可能性もある。」

「現在稼働中の原子炉全てに潜在的なリスクがまだ存在している」とシュミタル氏は最後に言った。



発表 2016年3月11日
記者 ゲロ・ルーター/ ibr
関連テーマ 日本海洋アジア, 福島
キーワード Fukushima日本アジア原子力汚染公害海洋



(参考)

Fukushima: Radioaktivität unter Kontrolle? (DW Deutsche)(独文元記事)




 

  拍手はせず、拍手一覧を見る

コメント
 
1. 2016年3月24日 09:00:14 : Ttd7ydy5PY : U1@2pyttQ4M[5]
見出し訳がおかしいですよ。

「eine der größten Atomkatastrophen」は、「世界で2番目に大きな原発事故」ではないですよ。実体は、チェルノブイリより大きいことを隠ぺいし続けている論調です。


2. 2016年3月24日 09:13:55 : omSmRB6XBI : YjaI6hVJ5MM[6]
放射能の専門家が避難先に選んだ松本市に避難するべきです

[32初期非表示理由]:担当:反原発を装い、原発を推進して日本を今日の大破局に追いやった自民党=利権官僚政府と原子力ムラには批判も非難もせず、口を開けば「小出がー」、「松本ガー」とやって小出さんを誹謗中傷するコメント多数のため一括処理http://www.asyura2.com/16/genpatu46/msg/413.html#c82
3. 2016年3月24日 10:43:48 : v1gbxz7HNs : Ay@h0DQyQEc[1117]
コントロールできているのは大衆の放射能への知識と警戒心だ。
放射能自体は全くコントロールできていない。

4. 2016年3月24日 11:04:28 : CVTCw5Cq56 : CokOczIc5CU[4]
放射能の専門家が松本に避難したということは、放射能の影響は標高の高いところでは少ないということなのだろうか。
希ガスは重いから低地にたまるという話は本で読んだ記憶があるが。

[12初期非表示理由]:管理人:アラシコメント多数のためすべて初期非表示
5. 2016年3月24日 11:41:49 : 8rfQzL5Qyw : DnIKgZKyh_U[263]
>>04

 デマ吹聴者がデマコメ02に反応するアホ「漫才」だな。


6. 2016年3月24日 11:52:30 : 6nzqUNG7ms : 473p4ogdsRY[1]
>フクシマ:放射能はコントロールされているか?

いないよ。判ってるクセに人が悪いよ、DW English。


7. 2016年3月24日 14:52:55 : cqzMnXbgqU : U0NmHpLdVE4[1]
俺も松本に避難したいよ

自分だけ安全地帯に逃げるなんて、ずるいよ


8. 2016年3月24日 16:56:09 : FD8c8pUhB2 : G@yZu9lR3T4[1]

 松本でも無理

 関西 以西

 住む場所以上に 食べ物には気をつけろ

 コントロールされてるのは マスゴミ 

 コントロールしてるのは 金の為なら何でもする えった 財界の汚い血がながれてる痔罠


9. 2016年3月25日 00:31:43 : 3p9bVHCkoI : NajFkxPoydU[18]

放射能コントロール?  ???


10. 2016年3月29日 10:57:26 : LY52bYZiZQ : i3tnm@WgHAM[2074]
2016年3月29日(火)
原発汚染水漏らすな
福島第1 倉林氏が迫る

http://www.jcp.or.jp/akahata/aik15/2016-03-29/2016032905_03_1.jpg
(写真)質問する倉林明子議員=23日、参院経産委

 日本共産党の倉林明子議員は23日の参院経済産業委員会で、福島第1原発の汚染水対策の目標期限の先送りが濃厚になっている東京電力の対応と、それを容認する政府の姿勢を批判しました。

 昨年6月の廃炉・汚染水対策関係閣僚会議で決定した福島第1原発廃止措置に向けた中長期ロードマップでは、信頼性が低いフランジ型タンクを2016年早期に全て溶接型に切り替えるとしています。しかし、東電は3月、処理すべき汚染水量を減らせていないことなどを理由に老朽化したフランジ型タンクを再利用する計画を示しました。

 倉林氏が、凍土壁稼働により新たに汚染水が増えるリスクについてただし、田中俊一原子力規制委員会委員長は、リスクについて否定できませんでした。

 「これ以上、汚染水を環境に出すことは絶対にあってはならない。フランジ型タンクの再利用などとんでもない」と迫った倉林氏に対し、林幹雄経産相は「東電を指導する」と答弁せざるを得ませんでした。倉林氏は「豊かな漁場を奪われ、汚染水漏れによる実害に苦しんでいる人々の思いに真摯(しんし)に向き合い、なし崩しにトリチウム水を薄めて海に流すなど決して許されない」と強調しました。

http://www.jcp.or.jp/akahata/aik15/2016-03-29/2016032905_03_1.html

2016年3月29日(火)
福島第1 排水路付け替え完了
汚染水外洋流出批判受け

 東京電力福島第1原発の1〜4号機の建屋周辺の雨水を排水する「K排水路」の出口を外洋から港湾内へ付け替える工事が28日に完了しました。東電が同日の記者会見で発表しました。

 K排水路をめぐっては、国の放出基準を大きく上回る放射能汚染水が外洋に流出する状況を長期間放置していたことが2015年2月に発覚。漁業者や地元住民が「苦渋の決断」として受け入れた地下水バイパスの排出基準と比べても数百倍の濃度でした。東電は14年4月までに流出を把握していましたが、公表せず、防止対策も取りませんでした。

 批判を受けた東電は15年4月から、同排水路の汚染水をポンプでくみ上げ、別の排水路を経由して港湾内へ放出していましたが、大雨の時、たびたび外洋に流出していました。同年5月に、出口を港湾内に付け替える工事を始めていました。ただ、海に排水することは変わりません。

 流出を知りながら公表しなかったことをめぐっては、地元の漁協から「信頼関係が崩れた」など厳しい批判が相次ぎました。海側遮水壁の閉合や、サブドレン計画の遅れにつながりました。

 東電が15年3月に発表した資料によると、4本の主要な排水路から海への総流出量は、15年2月23日までの314日間だけで、全ベータ(ストロンチウム90などベータ線を出す放射性物質)が2890億ベクレル、放射性セシウムが2320億ベクレル、トリチウム(3重水素)が4242億ベクレル。その大半はK排水路からの放出で占めます。

http://www.jcp.or.jp/akahata/aik15/2016-03-29/2016032914_01_1.html



  拍手はせず、拍手一覧を見る

フォローアップ:


★登録無しでコメント可能。今すぐ反映 通常 |動画・ツイッター等 |htmltag可(熟練者向)
タグCheck |タグに'だけを使っている場合のcheck |checkしない)(各説明

←ペンネーム新規登録ならチェック)
↓ペンネーム(2023/11/26から必須)

↓パスワード(ペンネームに必須)

(ペンネームとパスワードは初回使用で記録、次回以降にチェック。パスワードはメモすべし。)
↓画像認証
( 上画像文字を入力)
ルール確認&失敗対策
画像の URL (任意):
投稿コメント全ログ  コメント即時配信  スレ建て依頼  削除コメント確認方法

▲上へ      ★阿修羅♪ > 原発・フッ素45掲示板 次へ  前へ

★阿修羅♪ http://www.asyura2.com/ since 1995
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。
 
▲上へ       
★阿修羅♪  
原発・フッ素45掲示板  
次へ