★阿修羅♪ > 経世済民105 > 655.html
 ★阿修羅♪  
▲コメTop ▼コメBtm 次へ 前へ
実質賃金低迷でマイナス成長 明白になったアベノミクスの破綻(ダイヤモンド・オンライン)
http://www.asyura2.com/16/hasan105/msg/655.html
投稿者 赤かぶ 日時 2016 年 2 月 18 日 09:01:05: igsppGRN/E9PQ kNSCqYLU
 

実質賃金低迷でマイナス成長 明白になったアベノミクスの破綻
http://diamond.jp/articles/-/86501
2016年2月18日 野口悠紀雄 [早稲田大学ファイナンス総合研究所顧問] ダイヤモンド・オンライン



GDPマイナス成長の大きな原因は、消費の落ち込みだった


 2015年10〜12月期の実質GDP(国内総生産)はマイナス成長になった。その原因は消費が伸びないことだ。これは暖冬のせいだと言うのだが、もっと基本的な原因がある。それは、実質賃金が伸びないことだ。原油価格が大幅に下落しているのだから、本来は、日本人の所得が大幅に増え、消費も増えなければならない。ここに、アベノミクスの基本的な問題点が露呈している。


■マイナス成長の主因は消費の落ち込み 実質消費は中期的に減少している


 GDP速報によれば、2015年10〜12月期の実質GDPは、対前期0.4%減となった。年率換算では1.4%減だった。名目GDP成長率は前期比0.3%減、年率では1.2%減だった(なお、15年暦年のGDPは実質で前年比0.4%増、名目で2.5%増となった)。


 14年度はマイナス成長であり、その後も実質成長率はほぼゼロの近辺である。この結果、実質GDPはほとんど増えていない。15年10〜12月期の年率換算の実質GDPは527.4兆円だが、これは13年の中頃と同じくらいだ。


 15年度の実質成長率が政府経済見通しの計数(1.2%程度)を達成するには、16年1〜3月期で前期比年率8.9%程度の伸びが必要になる。これは、到底不可能なことだ。現実の経済は、政府の想定よりはるかに悪化していることになる。


 マイナス成長の大きな原因は、実質最終消費支出が対前期比0.8%減と、大きく落ち込んだことだ。


 この原因について、石原伸晃経済再生相は、「暖冬の影響で冬物衣料などの売れ行きが鈍かったため」と述べた。確かに、短期的に見れば、そうした影響もあったろう。


 しかし、暖冬だけが原因ではない。事実、1月の国内の新車販売台数は前年同月比4.6%減と、13ヵ月連続で前年実績を下回っている。消費の減少は、一時的なものでなく、中期的な傾向なのだ。


 図表1に示すように、10〜12月期の実質民間最終消費支出は304.5兆円で、消費税増税直後の14年4〜6月期の305.8兆円を下回った。安倍内閣が発足した12年10〜12月の308.5兆円よりも減っている。


 これまでの推移を見ると、13年には消費税増税前の駆け込み需要で一時的に増えたが、その後は、14年も15年も、安倍晋三内閣の発足前の12年より低い水準になっている。


 つまり、国民生活にとってもっとも重要な支出項目である消費支出は、アベノミクスによって減少しているのである。


◆[図表1] 民間最終消費支出

(資料)内閣府


■実質賃金が伸びないから消費が伸びない 安倍内閣の発足後からマイナスが顕著に


 消費が伸びない本当の原因は、物価の上昇に比べて賃金が伸びず、その結果、実質賃金が低下していることである。


 毎月勤労統計調査によって実質賃金の推移を見ると、図表2に示すとおりだ。


 実質賃金指数は、中期的に下落を続けている。2010〜12年まではほぼ一定だったが、それ以降の下落が著しい。


◆[図表2] 実質賃金の推移

(注)2000年平均=100 (資料)厚生労働省、毎月勤労統計調査


 この結果、実質賃金指数は、10年上半期の94.2から15年上半期の89.3まで、5.2%下落した。15年7月から10月までは対前年比がプラスになったが、11月には再びマイナスになった(なお、GDP統計における実質雇用者報酬は、15年10〜12月期は前期比0.2%増と2期連続で増加している。ただし、 雇用者報酬には、公務員の給与や社会保険料の雇用主負担も含む。したがって、民間の給与の実態を見るには適切なものとは言えない)。


 安倍内閣は春闘に介入して賃上げを促進したとしている。しかし、実質賃金で見た経済の実態は、このようなものである。


 とりわけ、実質賃金のマイナス成長は、安倍内閣発足後の13年以降に顕著になっていることに注目すべきである。


■原油価格下落の恩恵は消費税分を上回る だがそれは企業利益増でとどまっている


 しかし、先に見た実質賃金下落は、本来はありえないことである。なぜなら、原油価格をはじめとする資源価格が大幅に下落しているからだ。


 この連載ですでに見たように、資源価格の下落は、日本の交易条件を大幅に改善した(「日本の利益となる輸入価格下落がなぜ成長につながらないのか」(http://diamond.jp/articles/-/84243)の図表3を参照。また、「資源価格下落は日本への未曾有のボーナス」(http://diamond.jp/articles/-/84936)も参照)。

 消費が停滞しているのは消費税の影響だという意見がある。しかし、資源価格の下落は、消費税増税額をはるかに上回る効果を日本経済に与えているのである。それは、消費税を全廃した場合の結果にも近いものだ。だから、本来は、所得が増え、消費が増えるはずだ。


 では、この利益はどこに消えてしまったのだろうか? 企業利益が増え、企業の内部留保が増えた段階で止まってしまっていると考えざるをえない。


 このことは、本連載でもすでに述べた(「資源価格下落の利益が企業の内部留保に吸収されている」http://diamond.jp/articles/-/85316)。

 あらためて企業利益の推移を法人企業統計で見ると、図表3に示すとおりである。13年における利益増は円安によるものであったが、14年10〜12月以降の増加は、輸入原材料価格下落の効果であると考えられる。


 円安は企業利益を増加させただけで賃金所得を増加させなかったが、資源価格下落の効果も、賃金所得には及んでいないわけだ。つまり、どちらの場合にも、トリクルダウンなどまったく生じていないのである。


◆[図表3] 法人企業統計の営業利益

(資料)財務省、法人企業統計


■設備投資は増加するも先行き不透明 アベノミクスのGDP増は公共支出増加による


 2015年10〜12月期において、輸出は対前期比0.9%減と、2四半期ぶりのマイナスになった。ただし、資源価格下落によって輸入が減少したため、GDP成長率に対する外需寄与度はプラスになった。


 設備投資は前期比1.4%増と2四半期連続のプラスとなった。ただし、設備投資の先行指標である産業機械受注高は、15年12月に前年同月比21%減である。さらに、円高の進行で企業収益が下振れする懸念もあることから、先行きは不確実だ。


 公共投資は2.7%減となった。ただし、中期的に見ると、図表4に示すように、公共支出(政府消費支出と政府固定資本形成の和)は、継続的に増加している。


 実は、アベノミクスによってGDPが増えているのは、ひとえに公共支出のためなのである。


◆[図表4] 公共支出の推移

(資料)内閣府


■実体経済とまったく関係がない株価の動き それも下落で破綻は誰の目にも明らかに


 以上で見たのは2015年10〜12月期のデータであり、これは16年1月に金融市場が大混乱する前のことである。


 今後を見れば、経済を好転させる条件は何も見当たらない半面で、急速な円高が企業利益に与える影響が懸念される。


 これまで、アベノミクスが実体経済を改善しないと指摘されてきていたが、それでも株価が上昇していることが支えとなってきた。しかしその支えもなくなった。


 アベノミクスが破綻していることは、誰の目にも明らかになった。


 なお、GDP速報が発表された2月15日、日経平均株価は1000円を起す上昇を示した。GDPの減少など、まったく関係がない。株価が実体経済の動向と無関係に動いていることが、よくわかる。


「実体経済が悪化すると、緩和政策が取られるとの期待が生じるため、株価が上がる」とも言われる。しかし、この日の株価の動向は、それとも無関係だ。日本の経済政策や金融政策とは関係なく、為替レートが円安に動いたことと、欧米市場で株高が進んだことだけを理由としたものだ。


 まったくのマネーゲームとしか言いようがない。この状況を見ていると、GDP統計を分析することが虚しくなってくる。


 

  拍手はせず、拍手一覧を見る

コメント
 
1. 2016年2月18日 09:52:48 : nJF6kGWndY : n7GottskVWw[730]

>原油価格が大幅に下落しているのだから、本来は、日本人の所得が大幅に増え、消費も増えなければならない。ここに、アベノミクスの基本的な問題点

相変わらず、わかってないね

人口増が続き、QEの結果、雇用の回復と企業利益の増加で、日本より先にデフレ脱却と0金利脱出を宣言して、ドル高が続いていた米国ですら

予想以上に生産性や実質賃金は伸び悩み、消費は低迷して、貯蓄が好まれている


先進国の高齢化、年金依存化というのは、これまでの処方箋が効かない領域に入ってきており

金融政策だけでなく、再分配や規制を含んだ、いろいろな改革が必要だということだ


asyura民みたいに、何でもアベノミクスという無内容な言葉でひっくるめて

無意味で低レベルな批判を繰り返すだけでなく、

もう少し詳細な分析と、具体的な改革案を出した方が生産的だろうな


>急速な円高が企業利益に与える影響が懸念される
>まったくのマネーゲームとしか言いようがない。この状況を見ていると、GDP統計を分析することが虚しくなってくる。

株価の上下動なんて、金融危機につながらない限り、現状では、気にする必要などない

野口は、前はアベノミクスで円安になって消費が減ったと言っていたから

円高になれば消費が伸びるなら、何もしなくても良い筈だが、支離滅裂だな

こういう在野のアナリストレベルのゴミがマスゴミに多いのは困ったものだな


2. 2016年2月18日 09:55:23 : 46au376vfM : ZYM7DDGC_rw[1]
国会で、安倍のミックスで云々は、言わせないことだ。

アベノミックスは、アホのミックスであった。と宣伝しろ!


3. 2016年2月18日 10:39:15 : RTWWw8j8P6 : 0[25]

アメリカの中間層の実質賃金は低下の一途にあった、それを埋めたのが住宅バブルでの貸付金で埋めていた。所謂サブプライムローンだ、それがリーマンショックで破綻し、アメリカの中間層は消滅し大金持ちと貧民に別れてしまった。近年の石油価格の高騰でシェール革命と称して一時調子良さそうに見えたが、これは発展途上国モデルで石油価格の暴落で破綻寸前だ。中間層の没落状況は変わらず、社会主義者を自称するサンダースの躍進にはその底流がある。
一握りの金持ちは金は使わず、金のままで金利を求めて漂流する。必要とする中間層以下には金が回らず、消費は低迷、設備投資など起こるわけがない。
共産圏解体後の資本主義はここに行詰まった。マルクスの呪いは生きているのだよ。金は消費を必要とする人達を経由して、下から大きく回さねばならないのだ。資本主義がそれをなしえなければ、今度は本当の終わりがやってくる。

4. 2016年2月18日 10:42:06 : Z4GXjF8Wos : iTKtgWO9XfQ[10]
経済の実態を予測できない一番のおおバカが株で大損した。安倍政権だろう。

5. 2016年2月18日 14:16:31 : ZmHkm5MQdI : LExyJLg7B7I[14]
>>1
お前が具体案を出してみろ
できねーくせにw

6. 2016年2月18日 16:34:49 : RTWWw8j8P6 : 0[27]

金利を求めて漂流するする金は哀れな金で人類の役に立たず悪さを働く。人類の英知による生産物は、必要とする人達の手に届かず、代わりに爆弾が降り注ぐ。時は金なりという資本主義の本義が失われ、多くの国々で金利はマイナスとなった。これは漂流する金が邪魔者になった証拠で、資本主義の崩壊に他ならない。



7. 2016年2月18日 17:56:13 : nJF6kGWndY : n7GottskVWw[736]

>>05

低知能だな

ちゃんとクリックして調べてからコメント品


8. 2016年2月18日 18:35:12 : kMSqNtLpqg : nlxSZEGjYxg[4]
>>07

伸び悩む生産性に貢献しているネット工作員の
詳細な分析と具体的な改革案をぜひ!


9. 2016年2月18日 21:08:16 : axdxgm3Wdc : WoR5VAJtx2c[202]
負の成果 出せどスルーさ マスゴミは

  拍手はせず、拍手一覧を見る

フォローアップ:


★登録無しでコメント可能。今すぐ反映 通常 |動画・ツイッター等 |htmltag可(熟練者向)|(各説明

←ペンネーム新規登録ならチェック)
↓ペンネーム(なしでも可能。あったほうが良い)

↓パスワード(ペンネームに必須)

(ペンネームとパスワードは初回使用で記録、次回以降にチェック。パスワードはメモすべし。)
↓画像認証
( 上画像文字を入力)
ルール確認&失敗対策
画像の URL (任意):
投稿コメント全ログ  コメント即時配信  スレ建て依頼  削除コメント確認方法

▲上へ      ★阿修羅♪ > 経世済民105掲示板 次へ  前へ

★阿修羅♪ http://www.asyura2.com/ since 1995
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。
 
▲上へ       
★阿修羅♪  
経世済民105掲示板  
次へ