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営業利益2兆超えも来期は一転減収減益…トヨタは「試練の1年」をどう乗り越えるのか(現代ビジネス)
http://www.asyura2.com/16/hasan108/msg/511.html
投稿者 赤かぶ 日時 2016 年 5 月 12 日 08:08:00: igsppGRN/E9PQ kNSCqYLU
 

営業利益2兆超えも来期は一転減収減益…トヨタは「試練の1年」をどう乗り越えるのか
http://gendai.ismedia.jp/articles/-/48638
2016年05月12日(木) 井上 久男「ニュースの深層」 現代ビジネス


■過去最高を更新も、来年は一転の見込み

「私たちの意志が本物かどうか試される年。これまで数年間の好業績は、為替(円安)による『追い風参考記録』だった」

トヨタ自動車の豊田章男社長は11日の決算発表での挨拶でこう語った。この発言には、これまでの円安局面から潮目が変わって円高になりつつあるなか、今年こそトヨタの実力が本当に試される年になるという意味合いも含まれる。

2016年3月期決算でトヨタは、営業利益が前年同期比3・8%の2兆8539億円となって過去最高を更新するものの、17年3月期の営業利益は一転して4割減の1兆7000億円に落ち込む見通しだ。大幅減益になる主な理由は円高だ。

トヨタの競争力の源泉は、国内の工場や開発拠点を基盤とするものづくり能力にあり、その能力を維持していくためにも国内生産300万台の死守を至上命題と掲げる。そして1兆円を超える研究開発投資の7割以上を国内に投入している。

国内市場が縮小する中で国内生産の維持にこだわると、輸出を増やしていかなければならない。そうなると、為替が円高に振れると、一気に大幅な減益となる。短期的な収益を求め、為替によるリスク要因を減らそうと思えば、海外生産を加速させていくのがベターだ。

しかし、敢えてトヨタは国内生産の維持にこだわっている。

だからこそ、為替など外的環境がどのように変化しても持続的な成長ができるかに腐心してきた。これには、リーマンショック前にいたずらに量的拡大を求めすぎた結果、人材育成や品質管理が疎かになり、身の丈を超えた経営になってしまったことで、リーマンショック後に大赤字に転落、大規模リコール問題も起こしたとの反省もある。

■カンパニー制導入は吉か凶か

その反省を踏まえて、トヨタは@もっといいクルマづくりを着実に進められる会社になること、A未来への挑戦のため、自動車事業の脇に収まらない領域にもしっかり種をまくこと、Bリーマンショックのような事態が起こった時でも揺らぐことなく推進できる強靭な財務基盤を構築すること――を3つの「意志」として掲げ、様々な改革に取り組んできた。

その結果、1ドル=85円、世界販売750万台でも営業利益率5%を維持する体質ができつつある。

「円高になって等身大のトヨタの姿が見えてきた」とも豊田社長は説明しており、円高というトヨタにとって不利な局面を迎えた今こそ、これまで進めてきた改革の真価が問われるということだ。

真価が問われる年だからこそ、トヨタは大胆な組織改革にも取り組んだ。今年4月18日付でカンパニー制を導入し、もの造りの分野を7つのカンパニーに分けた。

燃料電池車や自動運転などを担当する「先進技術」、ヴィッツなどの小型車を担当する「コンパクトカー」、カムリやクラウンなどを担う「ミッドサイズビークル(中大型車)」、ランドクルーザーなどの「CV(商用車)」、最高級車の「レクサスインターナショナル」、エンジンや変速機を開発する「パワートレイン」、クルマとITの融合を進める「コネクティッド」。

量販車を担当する「コンパクト」「ミッドサイズ」「CV」「レクサス」の4カンパニーでは、各カンパニーがデザインから設計、調達、生産までを一貫して責任を持つことになる。

こうした組織改編に合わせて、豊田社長は年度初めに、

「全員がバッターボックスに立ち、『ナイス・スイング』と声を掛け合おう。これから私は評論家ではなく、バッターボックスに立つ人を評価する。そして空振りの三振は許すが、見逃しの三振は駄目だ。この組織改革が課題を解決するための『ソリューション(解)』ではなく、仕事の仕方を見直すための『オポチュニティー(機会)』と考えて欲しい」

と社内に訴えた。

そして、豊田社長は、このカンパニー制を次世代の経営者を育成するための「箱」として用いる考えでもある。カンパニートップの「プレジデント」に大幅に権限委譲し、経営者としての鍛錬も積ませるのだ。

このプレジデントの中から将来、「ポスト豊田章男」が誕生する可能性もある。

これは、今回プレジデントに選ばれた人材が次期社長候補というわけではなく、現在は課長クラスかもしれないが有望な若手を育成、抜擢していずれプレジデントに就けて修行させ、社長候補に育てていくという意味である。豊田社長は周辺関係者に「40代の社長を誕生させることができたらいい」と語っているそうだ。

これまでのトヨタの社員の働き方には質実剛健のイメージがあった。こうした長所を失わずに、時代の変化に合った新しい仕事の仕方ができるかどうか。それもカンパニー制の成否にかかわってくるだろう。


 

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