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パワハラ上司に「この野郎!黙れ!」 手帳をぶつけて応酬(Wedge)
http://www.asyura2.com/16/hasan108/msg/554.html
投稿者 赤かぶ 日時 2016 年 5 月 13 日 11:50:00: igsppGRN/E9PQ kNSCqYLU
 

パワハラ上司に「この野郎!黙れ!」 手帳をぶつけて応酬
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20160513-00010000-wedge-soci
Wedge 5月13日(金)11時20分配信


 法務コンサルティングの会社を経営する井上正志氏(仮名・54歳)は、10年ほど前まで会社員をしていた。都内の有名私立大学法学部を卒業した後、いくつかの職場に勤務したが、部下の立場からすると「使えない上司」と「使える上司」がいたという。その双方について、生々しい話を語ってくれた。

■数字を出せ、一点張りの上司

 「使えない上司」と真っ先に思い浮かべる人のことは、いまも許せない。私は30代前半の頃、小中学生向けの学習塾で働いていました。全国展開する、大きな学習塾です。本部は都内にあり、その下にいくつかの地域をまとめる「ブロック」があります。ブロックの中に、3〜4つの教室があるのです。

 私は当時、ある教室の室長でした。ほとんどの教室では、室長が講師を兼務します。子どもたちに教えるかたわら、入塾する子を増やさないといけない。忙しい日々でした。

 上司は「ブロック長」で、エリア内の4つほどの教室を管理していました。50代前半の男性ですが、しつこく、厳しく言ってくるのです。

 「もっと生徒の数を増やせ」「今、生徒は何人か?」「なぜ、増えないのか」……。

 ほぼ毎日、電話やファクスをしてきます。当初は、その対応をしていました。一応、上司からの指示や命令ですからね……。だけど、生徒の数を増やすことはなかなか難しい。毎日、電話をしてきたところで、1日で数は増えませんよ。

 ほかにも、仕事がたくさんありましたから、しだいに無視をするようになりました。すると、一段とエスカレートしてきます。

 「生徒は何人?」「増やせ!」……。

 上司は、本部から厳しく言われていたのでしょうね。生徒の数を増やせ、と。ほかの教室の室長にも同じことを言っていたみたいです。中間管理職の立場として苦しいものがあったのだろうとは察します。

 だけど、物言いがストレートすぎないか、と思います。言い方って、あるじゃないですか? 毎日、あんな調子で電話が来て、「生徒を増やせ!」と促されると、腹が立ちますよ。

 上司はなぜ、部下を上手く動かすことができなかったのかーー。

 もともと、上司は小さな塾をひとりで経営されていたのです。ところが、生徒が減り、経営難に。それで、大手の学習塾の傘下に入ったのです。大手塾は当時、全国展開をして急速に業績を拡大している頃でした。上司は「小さな塾の経営者」だったのですが、「中間管理職」になったわけです。人の使い方をあまりわかっていなかったのでしょうかね。

■命令するだけでは部下は従わない

 私には、じっと耐えてまで勤務する職場には思えませんでした。辞めます、と伝えたとき、泣きそうな表情になったのです。私のことを思い、悲しくなっている感じではなかった。自分の今後のことを想像し、大変なことになるとうろたえているみたいでした。

 その後、大手の塾がこの地域から撤退しました。上司はまた、小さな塾をひとりで経営する身になったようです。生徒の数が伸びないから、苦労をしているみたいでした。

 部下の立場からすると、「使えない上司」には何が欠けていたのかーー。

 「生徒の数を増やせ!」と命令するだけでは、管理職とはいわないでしょう。いかに部下を働かせるか、と考えないといけないと思います。納得感を高めるようにしたり、やる気を引き出すような言葉をかけたり、と。本部からの厳しいノルマ達成を求められ、苦労をされたのでしょうが、私には理解ができないことが多かった。

 その後、ファイナンス系の会社に移り、営業の仕事をしていました。しばらくすると、その上司から年賀状が送られてきました。「柔軟性のないあなたが、営業をしているなんて信じられない」という意味合いのことが書かれてありました。

 上司だった人が、こんなことを書きますかね……(苦笑)。数年前に、病気で亡くなったと聞きました。お気の毒ですが、当時のことを思い起こすと、複雑な気分になります。

 この「使えない上司」とは、正反対のタイプの上司とファイナンス系の会社で巡り会う。この会社は全国展開し、社員は数千人。井上氏は、地方支社の営業課に配属された。

■「もっと稼げ!」と直接言わない

 上司は支社長で、40代前半の男性。数字(業績)には厳しい。本社から「もっと稼げ!」と言われていたようです。だけど、そのまま、私たちには言わない。

 せいぜい、ポイントを伝えるくらい。何も言わないこともありました。私たちが仕事をしやすい環境をつくってくれるのです。部下たちが、いかに仕事を気持ちよくすることができるか……。そんなことに気をつかっていたように思います。ふだんから、気さくにいろんなことを話しかけてきて、心が通じ合っているという思いでした。

 「もっと数字を!」と叱られても、なぜか、腹が立たないのです。格闘技をしていて、型破りなところもあり、にくめない人でした。前職の学習塾のブロック長と同じ意味の言葉を発しているのですけどね……。部下からすると、その受け止め方はまったく違います。

 この上司はその後、人事異動で本社に栄転します。はじめてですよ。会社員になって、他人の異動のとき、さびしい思いになったのは…。聞くところによると、本社に戻った後、ずいぶんと出世し、定年を迎えた後、ひとりで会社の経営をはじめたようです。あの方ならば、そのくらいはするだろうな、と納得しました。

 次に支社長として赴任したのが、「使えない上司」だったという。井上氏は、その上司の言動にこらえつつも、ついにキレてしまう。

 40代半ばで、男性。単身赴任で来たのかな……。出世コースからは外れていたみたいでした。本社の役員たちにはめっぽう弱い。なんでも言いなりになり、へーこらへーこら……。私たち部下には、「おい、こら!お前!」とめちゃくちゃ強気。

 私もみんなの前で、何度も怒られました。「なぜ、こんな数字なのか?」と。はじめは黙っていましたが、際限なく言ってくるから、ついに言い返したのです。すると、興奮し、必死に抑えつけようとしてきました。

■ついに「キレる」

 我慢できなくなった私が「この野郎! 黙れ!」と言って、手帳をぶつけたところ、態度が豹変するのです。会議室へ呼び、2人だけになると、こう言います。「そんなに怒るなよ。俺は君のことが好きなんだ」と。そして、握手をしようとしてくるのです。手を差し伸べてきました……(苦笑)。

 上司だからといって、あの物言いはないと思います。どこまでも、ぞんざいな口の利き方は許せなかった。仕事ができるならともかく、さほどできない。要は、役員たちのコマでしかなく、部下には威張り散らす。あそこまでひどいと、許せない。

■「使えない上司・使える上司」の分かれ道

 ・同じことを指示・命令をしても、部下の受け止め方は大きく異なる。部下の心をつかめないと、「使えない上司」になる。

 ・社長や役員などの指示・命令をそのまま、部下に伝え、叱る管理職なんていらない! まさしく「使えない上司」。

 ・「使える上司」は社長や役員などからの指示・命令を自分なりに解釈し、
取捨選択をして部下に伝える。伝える際のTPOもわきまえている。

吉田典史 (ジャーナリスト・記者・ライター)

 

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