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「会社で評価が低い」と悩んだら早めに退職すべきか
http://www.asyura2.com/16/hasan110/msg/532.html
投稿者 軽毛 日時 2016 年 7 月 04 日 12:04:31: pa/Xvdnb8K3Zc jHmW0Q
 


40代からの人生の折り返し方 野田稔
【第33回】 2016年7月4日 野田 稔 [一般社団法人 社会人材学舎 代表理事]

「会社で評価が低い」と悩んだら早めに退職すべきか

 今回も、前回に引き続き、読者の方の誌上カウンセリングへの投稿をご紹介し、その方に答えるとともに、そこから啓発された思いを書いていきたいと思います。まずは、Dさんのメールを、ほぼ原文通りでご紹介しましょう。

***


頑張ってきたのに会社では評価が低い、そう感じていませんか?(写真はイメージです)
 私は大卒で勤続20年を超え、50歳を迎える女性です。総合職として入社したものの、当時は結婚・出産・職場復帰を経た女性を会社の中でうまく育てることが難しかったのでしょう。復帰後は業務をしっかり教わった経験がどれ一つとしてありませんでした。

 とはいえ、自分の裁量でできる業務を復帰後現在に至るまで任され、今では相当なボリュームになった私の業務の代わりをできる人はいなくなりました。

 そんな私の会社での評価は低く、年功による給与も頭打ちになっていますが、私自身としては家庭も仕事(業務)もやりたいことはすべてやった感があります。まさに二流的人生を謳歌していたのですね。

 最近では、この二流的人生を第二ステージに進めたい気持ちに駆られています。このままでは会社にとっても自分にとっても不幸になるのでは? と。

 こんな状態の私でも第二のステージに進んだ方がいいのか、このまま静かにしているべきか、悩んでいます。厳しい世の中、忌憚のないご意見、ご忠告をいただけると嬉しいです。

自分のやってきたことに、
まずは誇りを持ってほしい

 皆さん、中島みゆきさんの名曲、『地上の星』をご存じでしょう。私も大好きな歌の一つです。

 あの歌の中で、中島さんは、「地上にある星を誰も覚えていない。人は空ばかり見てる。つばめよ、高い空から教えてよ、地上の星を。つばめよ、地上の星は今、何処にあるのだろう」と問いかけています。

 読者の皆さんの多くも、入社した時は、「いつか自分も天空に輝ける人生を歩むはずだ」と(表現は違っていても)思っていたのではないでしょうか。

 私もそうでした。しかし現実は厳しく、実際に天空に輝ける人というのは、ビジネスパーソンの中でごく一部です。そして、会社においても、社会においても、注目されるのは「天空の星として輝いた人」だけなのです。

 天空に上れなかった地上の星には、誰も目を向けない。彼ら、彼女らは、世間においては顔のない、名前もない“その他大勢”になってしまう。

 しかし、本当に価値を産んでいるのはそうした地上の星たちです。イノベーションを起こし、会社存亡の危機を救うのも、そういった、その他大勢の名もなき人たちなのです。

 Dさんも、決して二流的人生などを送っているわけではありません。天空には上れていないのかもしれませんが、地上の星として輝いているはずです。私はまず、そのことに心からの拍手を贈りたいと思います。

 ほかの誰もができないような大量の業務をこなしている。余人をもって代えがたい存在となっている。そのことが能力の証ですし、素晴らしいことだと思います。しかも、家庭を持ち、仕事と両立させている。これは、とてつもない偉業です。

 ご自身を卑下することなく、等身大の自分をしっかりと認めるところから始めてほしいのです。

 実は男性は女性に比べると、多くの場合自己認知が下手です。どちらかと言えば、過大評価をしがちです。それに比べて、女性は客観的に自分を見るのがうまいのですが、ややもするとご自身を過小評価しがちです。

 それがいい方向に働くと、謙虚さにつながり、継続的な努力の源泉となるのですが、悪い方向に働いてしまうと、いわれのない劣等感を抱いたり、自分に自信を持てなかったり、チャレンジ恐怖症になる。さらに、他人や組織に依存する傾向も強くなります

 ご自分がやってきたこと、あるいは現在進行形で頑張っている仕事について、簡単に「当たり前のこと」「たいした仕事はしていない」と言わずに、自分の能力を認めてみてください。Dさん、あなたの行ってきたことは、素晴らしいことなのですよ。

自分では気がつかないだけ
すごい仕事をあなたもしている!

「今までやってきた仕事の中で、あなたが誇れるエピソードを教えてください」と聞くと、性別を問わず、「思いつかない」と答える人が少なくありません

 ある男性の例ですが。「どんなお仕事をしているのですか?」と聞くと、「営業です」と答えてくれたのですが、そこで止まってしまう。あとが続かない。こちらが「営業のお仕事の中で、これまでどんな素晴らしいお仕事をされてきたのかお話しいただけますか?」と促すと、「たいしたことはしていない」と答えて終わってしまう。

「まあ、そう言わずに、何かご自分の仕事でやりがいがあった仕事を教えてください」と聞いても、「特にないです」と答える。

 そこで「たとえば、新規開拓は難しいですよね。新規開拓を行った経験はありませんか?」と聞く。すると、「もちろん、あります。そうそう、こんな例がありました。これは新規開拓ではないのですが、前任者がしくじって、出入り差し止めになってしまったあるクライアントを復活させたことがあります」と、やっと答えてくれました。

「それはどういう話ですか?」「前任者から仕事を引き継いだときに、そのクライアントの話も聞いて、この会社をそのままにしておくのは実にもったいないと思ったので、先方の担当者の連絡先を聞いて、アプローチを試みました」

 ところがアポが取れない。そこで、そのクライアントは遠方だったそうですが、資料や提案書などを持って、足しげく通う。最初は門前払いだったそうですが、そのうちに根負けして会ってくれるようにはなった。ただし、仕事の話は一切なし。1年近く、雑談をしては帰ったといいます。

 そうした中である時、世間話から先方の担当者の奥さんがスイーツ好きだと聞き出して、東京で当時人気だったスイーツを店に並んで買い、届けるようになったそうです。

 そんなことを続けて最後は、奥さんが旦那さんに、「あなた、話だけでも聞いてあげて」と味方になってくれて、ビジネス上の付き合いも復活したというのです。

「そんな話しかないですよ」とその方は言うのですが、これはすごい話だと思いました。これこそが地上の星の活躍です。もちろん彼は、そうした効率の悪い活動だけをしていたわけではなく、やるべき仕事を回しながら、掘り起こしも行ったわけです。

 これは、顧客関係管理、いわゆるリレーションシップ・マネジメントの成功事例です。

 ところが残念なことに、本人にはそうした認識がない。そこが一番の問題なのだと思います。

 だからこんなふうに、自分が入社以来、コツコツやってきたことをできるだけ詳細に思い出すことが、自分再発見の第一歩です。

 ただし、地上の星の輝きは、地上にいると見えにくいものです。そこは俯瞰して見るしかない。

 そのためには、できれば、話し相手がいたほうがいい。対話をして自分の経験を掘ってくれて、「それすごいじゃん!」と素直に反応してくれる話し相手がいたほうがいいでしょう。

あなたのその能力、
別の職場なら偏差値65かも

 次のステップです。自分の今までの活躍を認識するだけでは、これからもう一花咲かせようにも、これまでと同じ仕事の延長線上で頑張るしかありません。それでは残念ながら、第二のステージとまでは言えない。せいぜい1.2とか1.5のステージに留まります。

 地上の星が次に輝くのは、今とは別の場所であるべきだと思います。いや、そうでなければ、さらに輝くことは難しいと思います。別の場所であれば、今度こそ天空に輝く星になれるかもしれません。

 地上の星として、これまで天空に輝く星を支えてきた人が、50歳を過ぎてから自らが天空に輝く星になることは、そのままでは残念ながら極めて困難です。しかし、場所が変われば、その可能性はまた生まれると思います。

 では、別の場所とはどこがいいのか。もちろん、それは一概には言えませんが、これまで地上の星として輝いた中で、自分のどの能力、技能、性格、価値観が、今の会社の外で通用するのかを考える必要があります。

 もちろん、これは簡単ではありません。長く一つの会社の中にいると、その会社の標準値で、自分のさまざまな能力が偏差値化されてしまうからです。

 わかりやすい例えを使えば、役所では、ミスなくコツコツ行うことについては、多分、全員が偏差値70くらいでしょう。すなわち、ミスなくコツコツ働くという面においては、役所の皆さんは大変高い水準にあるということです。

 つまり、世の中レベルでは偏差値70という相当高い水準が平均点、すなわち役所内での偏差値50になるわけですから、かなりの水準の仕事ができて当たり前。自分が周りより少し杜撰だとすれば、その人は「自分はいい加減でちゃらんぽらんな人間だ」と思い込んでしまいます。

 さて、その人の偏差値が役所の中では45だとします。ところが、それでも世間に出れば、実はその偏差値は65、かなりのしっかり確実人材ということになるはずです。

 このように、自分の能力を自分の認識だけで判断することは非常に難しいのです。役所の中では偏差値が45相当の人でも、ベンチャー企業でまだまだ体制も整わず、ミスが多い会社に行けば、その会社の標準値が30だとすれば、相対的にものすごい偏差値になる。80かもしれません。

 以前にも紹介したことがある例ですが、ある自動車メーカーで、自らクリエイティビティが売りだと感じていた人が、広告会社に転職しました。あるワークショップで5人の同僚から自分の長所を書いてもらうセッションがあったのですが、その人の長所は「堅実な仕事ぶり」で揃いました。

 最初、その人はその結果に非常に悩みました。何といっても前の会社ではクリエイティビティが売りだったわけで、堅実さなどは少しも評価されたことがなかった。

 しかし、冷静に自己分析するうちに、前職で培った、「正しく構造化して仕事をする能力」「ミスなく仕事をするスキル」は確かに、広告会社では優位性があるということに気がついたのです。逆に、前職で飛び抜けていたクリエイティビティは、広告会社ではせいぜい並レベルだったのです。

 こうした自己認識のずれはよくある話です。現在の会社と世間というだけでなく、この例のように、業種の違いによって、会社の標準値はさまざまに違います。次に行きたいと思う会社では、自分のどの能力がどのような優位性を発揮し得るかということをしっかりと認識する必要があるわけです。

 正しく自分を相対化して認識するためにも一人で悩むのではなく、異なる基準で判断してくれる別の業界の仲間が必要です。そして、そこで把握できた自分の強みを発揮できるところに行くのがいいわけです。

 Dさんの場合も、どういう強みを持った会社に勤められているのか、その組織の中で、Dさんはどのような強みを発揮されてきたのかによって、天空で輝くために進むべき方向は変わってきます。

 仮に、会社の弱みを補って地上の星となっていた場合は、本人のその力は、もしかしたら社会に出たら、相対的には低いレベルかもしれません。しかし同時に自分では当たり前と思っている能力が、その会社自身が強みにしている部分であれば、大変な強みになるかもしれないわけです。そこを分析してください。私に詳しく教えてもらえれば、より具体的な示唆ができるかもしれません。

意識していない力、好きではない仕事力で
意義のある仕事ができる場所がある

 以前、少しだけ紹介したことがある例ですが、大手電機メーカーで生産性管理の仕事をしていた人が、ある菓子メーカーに転職しました。

 その菓子メーカーがこれから成長するために、工場の整備が必要だったのですが、なにせ、その工場は当時、工場というよりは工房に毛の生えた程度で、高品質の商品を量産できるレベルからはかけ離れていたのだそうです。生産規模拡大のためにやるべきことは、無数にあったわけです。

 最初は彼のやり方に工場長が反発したそうですが、やろうとしている次元が違っていることをすぐに認識したようです。工房を工業化するという次元の話だったのです。協力体制はすぐにできました。新しい生産体制は順調に整っていきました。

 しかし、実際に組織に入ってみると、問題は生産体制だけではありませんでした。人事マネジメントや人材育成もやらなければいけなかった。彼はその専門家ではありませんでしたが、大きなメーカーで管理職をしていたので、それなりの知識がありました。前の会社ではその程度の人材マネジメントの知識は当たり前でしたが、立ち上げ期の小さな菓子メーカーにとっては、圧倒的な知識でした。

 売り物にしていなかった能力でも彼は大きな貢献をしたわけです。彼は入社後ほんの数ヵ月で、経営者から高い信頼を勝ち取ることができました。

 まさに彼は、転職によって天空の星になろうとしているわけです。

 古い話ですが、こんな例もあります。大手企業で資材管理の仕事をしていたある方が定年退職をして、ボランティアで海岸の重油流出事故の現場に赴きました。現場は混乱の極みでした。スコップや手袋など、作業に必要なあらゆる物資が足りないのです。

 ところが資材置き場に行ってみると、役に立つ資材が使われぬままがたくさん積まれている。今でも災害の現場ではよくある話です。資材管理がうまくできない。ロジスティックスが機能していないのです。

 そこで彼は倉庫番を買って出て、ロジスティックスの体制整備に着手しました。その結果、問題は程なく解決しました。その後、その人はさまざまな災害現場などでロジスティックスの専門家として活躍しました。

 彼は現役時代、好きで資材管理の仕事をしていたわけではありませんでした。第一線を退いた後に、そうした仕事をさせられていたようです。ところが、ボランティアの現場でそのスキルが生きた。嫌な仕事であったものが、皆から感謝される、しかも自分の裁量でコントロールできる意義のある仕事になったわけです。

 この世に輝く数多の地上の星たちには、それぞれかけがえのない宝物があるのです。それをしっかりと把握して、その力を使って、さらに輝けるような場所を探してほしいと思います。
http://diamond.jp/articles/ー/94186  

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コメント
 
1. 2016年7月04日 13:00:32 : nJF6kGWndY : n7GottskVWw[1789]

>嫌な仕事であったものが、皆から感謝される、しかも自分の裁量でコントロールできる意義のある仕事になった

結局、全ては本人の受け取り方や態度次第、ということ

仕事に限らず、外部のせいにしている限り、永久に不満(不幸感)からは逃げられない



2. 2016年7月04日 13:27:01 : aHn9rEtexk : K_AUkbOHri4[52]
転職して成功する例は一部にすぎないと思う。慎重の上にも慎重であって、ちょっと軽率なくらいだ。

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